説明

X線検査設備

【課題】 被検査物を管理領域内のX線検査位置を通過させ、その間にX線検査するX線検査設備において、長尺の敷地を必要とせず、遮蔽扉が軽量化され、運転手の移動距離も少なくかつ監視要員数も削減できるX線検査設備を提供する。
【解決手段】 遮蔽壁6で囲まれ、入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bとを有する管理領域3を有し、前記管理領域3に搬入された被検査物が、前記管理領域3内のX線検査位置18を移動する間にX線検査されるX線検査設備1において、前記被検査物が前記入側遮蔽扉5aを介して前記管理領域3内に搬入される搬入方向と、前記被検査物が前記出側遮蔽扉5bを介して前記管理領域3外に搬出される搬出方向との少なくとも一方が、前記被検査物が前記X線検査位置18を移動する方向と異なる直線上にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナを搭載した車両や自動車等の被検査物を、管理領域内のX検査位置を通過させ、その間に前記被検査物にX線を照射し、コンテナ内の積載貨物や自動車自体を検査するX線検査設備に関する。
【背景技術】
【0002】
輸出入貨物用のコンテナ内や自動車に隠された銃火器、麻薬等の社会悪物質、または不正な輸出入申告物件等を摘発する手段として、コンテナを搭載した車両(以下、コンテナ車両と称す)や自動車ごと(以下、被検査物と称す)X線を遮蔽した管理領域のX線検査位置に搬入し、X線等の放射線を照射して被検査物を検査する検査装置が、国内にも導入されつつある。
【0003】
このような検査設備は、コンテナ貨物の内部を車両に搭載したまま検査できる上、船舶用の大型コンテナや自動車でも、開梱したり解体することなく内部検査できるため、検査時間が大幅に短縮され、物流の効率化にもつながるので、今後益々需要が増加するものと考えられる。
【0004】
このような目的に用いられるX線検査方法として、例えば、その好適実施の形態を示す側面図である図8の従来の発明に係るX線検査方法がある(特許文献1参照)。この従来例によれば、コンテナ33を搭載した車両32を、遮蔽室34を通過させ、その間に車両32の搭載したコンテナ33をX線検査する方法において、遮蔽室34の車両用通路35の下方にその長さ方向に沿って形成される台車用通路36を形成している。
【0005】
同時に、車両用通路35と台車用通路36の中央部付近の前後に設けられる開閉自在な遮蔽扉37a,37bを閉めることで、車両用通路35と台車用通路36内に遮蔽室34が区画形成されている。その台車用通路36にレール38を敷設すると共にそのレール38上を自走する搬送台車40を設け、搬送台車40でX線検査すべき車両32の車輪39を持ち上げつつ、その車両32を等速度で遮蔽室34を通過させることによってX線検査する方法である。
【0006】
また、前記X線検査方法において、遮蔽室34の上方に設けられ、遮蔽室34を通過するコンテナ33を搭載した車両32に、X線照射装置31によって等間隔で所定時間ごとにX線を照射すると共に、遮蔽室34の下方に設けられたX線検出器42によって透過X線を検出している。同時に、その検出した透過X線の走査画像からX線検査を行うX線検査方法である。
【0007】
このような従来例に係るX線検査について更に理解を助けるため、X線検査設備の斜視図である図9を用いて、その検査の流れについて以下説明する(非特許文献1参照)。
先ず、図9において、建屋右方向から進入ヤード51に進入して来たコンテナ車両50の運転手は、X線検査トンネル(遮蔽室)52の入側遮蔽扉53a前方でコンテナ車両50を停止させ、下車する。
【0008】
そして、前述した図示しない搬送台車(第1搬送台車)が前記車両前輪部を持ち上げ、入側遮蔽扉53aが開いた後、X線検査トンネル52内を毎分20m程度の速度で自動走行する。検査トンネル52中央部では、前記コンテナ車両50は一旦停止され、第1搬送台車から開放されて前記台車は進入ヤードに戻る。入側遮蔽扉53aが閉められた後、コンテナ車両50は、検査トンネル52中央部で第2搬送台車によって持ち上げられ、退出ヤード54に向かって自動走行を開始する。
【0009】
ほどなく、水平X線発生装置55aおよび垂直X線発生装置55bからコンテナ車両50のコンテナにX線が照射され、水平X線検出器56aおよび垂直X線検出器56bによって透過X線を検出し画像データが収集される。
【0010】
X線照射が終了した後、出側遮蔽扉53bが開き、コンテナ車両50は退出ヤード54に移動される。コンテナ車両50が退出ヤード54の所定位置まで移動した後、第2搬送台車は停止され、第2搬送台車から開放されて、前記台車は検査トンネル52中央部に戻り、出側遮蔽扉53bが閉じられる。この間、第1搬送台車は、次の車両を検査トンネル52中央部に搬送する。
【0011】
先に、進入ヤード51で一旦下車した運転手は、専用の通路を通って、退出ヤード54で待機する。出側遮蔽扉53bが閉まった後、車両50に再び乗車し、建屋外へと移動する。X線検査結果が判明するまでは、敷地内駐車場で待機する。1台のコンテナ車両のX線照射終了後、中央制御査室で検査官がコンピュータ端末によりX線画像データを分析し、不正物品の有無を判断する。以上のサイクルを周期的に繰り返すことで、X線検査業務が行われる。
【特許文献1】特開2003−287507号公報
【非特許文献1】石川島播磨技報,Vol.43,No.3,p.92〜95(2003−5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記従来例に係るX線検査設備は、図9に示した如く、コンテナ車両の進入ヤードから、検査トンネル、退出ヤードに至る検査ラインが一直線状に配置されている。そのため、長手方向に非常に長い敷地が必要になる。即ち、コンテナ車両が、進入ヤードおよび退出ヤードへの進入/退出ゾーンを含むと、敷地の長手方向に必要な長さは150〜200mにもなってしまう。
【0013】
また、上述の通り、検査ラインが一直線状に配置されているため、照射されたX線の一次反射が飛来し、直接入側遮蔽扉と出側遮蔽扉に当たる。そのため、これらの扉の材質を鉄製とすれば、X線の遮蔽のため100mm程度の厚みを要し、重量的には扉一枚当り30〜40トンにもなってしまう。
【0014】
一方、本検査設備の標準的な検査能力仕様は、1時間当りコンテナ車両20台の検査が可能なことが要求されている。このことから、前記遮蔽扉の開閉時間は10秒前後に納める必要があるが、上述したような重量のため、開閉に必要な駆動モータ容量は数10kWにもなってしまう。
【0015】
更に、図9を用いて説明した通り、コンテナ車両の運転手は、検査前に進入ゾーンで降車した後、検査終了した車両に乗車するため、退出ゾーンまでの長い距離を移動する必要がある。また、進入側と退出側とが遮蔽室を介して離れているため、運転手を監視する監視要員を進入側および退出側の各々に配置する必要がある。
【0016】
従って、本発明の目的は、被検査物を入側遮蔽扉と出側遮蔽扉とを有する管理領域内のX線検査位置を通過させ、その間に前記被検査物にX線を照射し、X線検査するX線検査設備において、長尺の敷地を必要とせず、遮蔽扉が軽量化され、運転手の移動距離も少なくかつ監視要員数も削減できるX線検査設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るX線検査設備が採用した手段は、
遮蔽壁で囲まれ、入側遮蔽扉と出側遮蔽扉とを有する管理領域を有し、前記管理領域に搬入された被検査物が、前記管理領域内のX線検査位置を移動する間にX線照射装置から照射されたX線によってX線検査されるX線検査設備において、前記被検査物が前記入側遮蔽扉を介して前記管理領域内に搬入される搬入方向と、前記被検査物が前記出側遮蔽扉
を介して前記管理領域外に搬出される搬出方向との少なくとも一方が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の請求項2に係るX線検査設備が採用した手段は、前記搬入方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあるとともに、前記管理領域内に搬入された前記被検査物を、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向で、かつ前記X線検査位置に向かって進入する位置まで移動させる入側移動手段を有することを特徴とするものである。
【0019】
本発明の請求項3に係るX線検査設備が採用した手段は、前記搬出方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあり、X線検査が終了した被検査物を、前記搬出方向でかつ前記出側遮蔽扉に臨む位置まで移動させる出側移動手段を有することを特徴とするものである。
【0020】
本発明の請求項4に係るX線検査設備が採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のX線検査装置において、前記X線照射装置を囲む主遮蔽壁を有し、前記入側遮蔽扉と前記出側遮蔽扉との少なくとも一方が、一次反射X線の飛来を前記主遮蔽壁によって防げられる位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0021】
本発明の請求項5に係るX線検査設備が採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載のX線検査設備において、前記管理領域の外部であって、かつ前記入側遮蔽扉および出側遮蔽扉の近傍位置に、被検査物の運転者が待機し、監視要員が駐在する待機・監視室を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明の請求項1に係るX線検査設備によれば、前記被検査物が前記入側遮蔽扉を介して前記管理領域内に搬入される搬入方向と、前記被検査物が前記出側遮蔽扉を介して前記管理領域外に搬出される搬出方向との少なくとも一方が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあるので、前記搬入方向からX線検査位置および搬出方向に至る検査全ラインが、一本の直線状ラインとする必要がなくなり長尺な敷地が不要となった。
【0023】
また、本発明の請求項2に係るX線検査設備によれば、前記搬入方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあるとともに、前記管理領域内に搬入された前記被検査物を、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向で、かつ前記X線検査位置に向かって進入する位置まで移動させる入側移動手段を有する構成に特定したので、前記被検査物をX線検査位置へ搬入する構成を具体化した。
【0024】
更に、本発明の請求項3に係るX線検査設備によれば、前記搬出方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあり、X線検査が終了した被検査物を、前記搬出方向でかつ前記出側遮蔽扉に臨む位置まで移動させる出側移動手段を有する構成に特定したので、X線検査の終了した前記被検査物をX線検査位置から搬出する構成を具体化した。

【0025】
更にまた、本発明の請求項4に係るX線検査設備によれば、前記X線照射装置を囲む主遮蔽壁を有し、前記入側遮蔽扉と前記出側遮蔽扉との少なくとも一方が、一次反射X線の飛来を前記主遮蔽壁によって防げられる位置に設けられているため、一次反射X線の飛来を防げられた遮蔽扉の厚みを薄くすることができ、結果としてこの扉の重量も軽量化できる。
【0026】
また、本発明の請求項5に係るX線検査設備によれば、前記管理領域の外部であって、かつ前記入側遮蔽扉および出側遮蔽扉の近傍位置に、被検査物の運転者が待機し、監視要員が駐在する待機・監視室を設けたので、コンテナ車両や自動車の運転者は、検査開始から検査終了まで移動することなくこの室で待機できる。そして、監視箇所も1箇所となったので、監視要員は1名で対応可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のX線検査設備の検査対象は、前述した通りコンテナ車両や自動車であるが、理解し易くするため、以下の説明においては被検査物をコンテナ車両として説明する。
先ず、本発明の形態1に係るX線検査設備の全体構成を、その平面図を示した図1を用いて以下に説明する。
【0028】
図1において、本発明に係るX線検査設備1は検査建屋2内に設置されている。符号3は、X線の影響を外部に及ぼすことを遮断するため、遮蔽壁6で囲まれた管理領域を示し、入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bとを有している。図1においては、前記遮蔽扉5a,5bは開放された状態を示している。
【0029】
そして、被検査物が前記入側遮蔽扉5aを介して前記管理領域3内に搬入される搬入方向と、検査終了した前記被検査物が前記出側遮蔽扉5bを介して前記管理領域3外に搬出される搬出方向とを形成している。
【0030】
符号7は、前記管理領域3の入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bとに隣接して、被検査物を管理領域3に搬入し、検査後に搬出するための搬入出領域を示す。この搬入出領域7には、入側遮蔽扉5aおよび出側遮蔽扉5bに相対して、入側第1移動手段8aと入側第2移動手段15aとからなる入側移動手段、および出側第1移動手段8bと出側第2移動手段15bとからなる出側移動手段が、各々入側旋回中心14aおよび出側旋回中心14bに向かって配設されている。
【0031】
これら入側第1移動手段8aおよび出側第1移動手段8bの上面には、駆動モータ11aによって回転駆動される駆動ローラ12aが取り付けられている。そして、入側第1移動手段8aまたは出側第1移動手段8bの何れかの駆動ローラ12a,12b上面に、パレット10が搭載されている。
【0032】
図2は、図1において、入側第1移動手段8aの駆動ローラ12a上面に、コンテナ車両を積載したパレット10が搭載された状態のA−A断面を示す模式的矢視図である。また、図3は、前記状態において図1のB−B断面を示す矢視図である。
【0033】
図2,3において、未検査のコンテナ21と、これを搭載した車両22とからなるコンテナ車両20を運転手が運転し、図1に示した傾斜板13aより登坂し搬入出領域7に進入して、駆動ローラ12a上のパレット10に積載して停車する。ここで、運転手は下車し、後述する如く待機する。
【0034】
そして、図1において、パレット10に積載された未検査の前記コンテナ車両20は、入側遮蔽扉5aおよび出側遮蔽扉5bの両者が開放された状態で、入側第1移動手段8aの駆動ローラ12aを回転させることにより、入側遮蔽扉5aを経てパレット10ごと管理領域3に搬入される。
【0035】
また同一タイミングで、別のパレットに積載され検査終了したコンテナ車両(図示せず)が、後述する出側第2移動手段15bおよび出側第1移動手段8bの駆動ローラ12bの回転によって、管理領域3から出側遮蔽扉5bを経て搬入出領域7に搬出される。
【0036】
検査終了したコンテナ車両(図示せず)は、図1および図3に示した出側第1移動手段8bの駆動ローラ12bによって、パレットごと搬入出領域7に搬出され、後述する如く待機していた運転手が再乗車し、運転して傾斜板13bを降坂し搬入出領域7外に搬出される。
【0037】
その後、出側第1移動手段8b上のパレット10は、トラバーサ25を上昇させる図示しない昇降機構により、駆動ローラ12b上から所定高さまで懸架され、トラバーサ25の走行によって、横断的に入側第1移動手段8a上に移送される。入側第1移動手段8a上に移送されたパレット10は、前記トラバーサ25を昇降機構により下降させ、駆動ローラ12a上に移載される。
【0038】
前記トラバーサ25は、無端チェン23、スプロケット24、昇降機構および駆動モータ(図示せず)により構成されている。そして、図3において、スプロケット24を反時計回りに回転させることによって、チェン23に懸架された状態で入側第1移動手段8a位置まで移動される。
【0039】
このように、前記トラバーサ25によってコンテナ車両20を積載するパレット10を、出側第1移動手段8bから入側第1移動手段8aへ移送することができるので、前記パレット10の繰り返し使用が可能となり、パレット数を必要最少限に抑えることができるのである。
【0040】
上述したパレット10の移載方法は、トラバーサ25に付設された昇降機構により、前記トラバーサ25を所定高さまで上昇させて出側第1移動手段8b上のパレット10をトラバーサ25に懸架し、入側第1移動手段8aの位置まで移送してトラバーサ25を所定高さまで下降させ、パレット10を移載する構成として説明したが、前記移動手段8a,8b側に昇降機構を付設することによっても同一の効果が得られる。
【0041】
即ち、付設の昇降機構の下降によって、出側第1移動手段8b上の前記パレット10をトラバーサ25へ一旦移し換える。その後、このトラバーサ25の走行により、このパレット10を搬送して入側第1移動手段8a上へ移動させる。そして、入側第1移動手段8aの昇降機構により入側第1移動手段8aを上昇して、前記パレット10を入側第1移動手段8aの駆動ローラ12a上に移載するのである。
【0042】
一方、図1の管理領域3には、入側第1移動手段8aの配列の延長線上に旋回中心14aを有し、前記入側第1移動手段8aから未検査のコンテナ車両20が積載されたパレット10を受け取る入側第2移動手段15aが配設されている。同時に、出側第1移動手段8bの配列の延長線上に旋回中心14bを有し、後述する中継移動手段から検査の完了したコンテナ車両が積載されたパレット10を受け取る出側第2移動手段15bが平行状態に配設されている。
【0043】
これらの入側第2移動手段15aおよび出側第2移動手段15bの上面には、前述した入側第1移動手段8aおよび出側第1移動手段8bと同一構造の駆動ローラ12a,12bがそれぞれ設置されており、これらの駆動ローラ12a,12bは駆動モータによって回転駆動され、この駆動ローラ12a,12bによりパレット10の搬送を行っている。
【0044】
そして、前記入側第2移動手段15aは、未検査のコンテナ車両20を積載したパレット10を受け取るとともに、前記出側第2移動手段15bは、検査終了したコンテナ車両20を搬入出領域7の出側第1移動手段8bへ引き渡した状態にあるとき、これら入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bは、各々の旋回中心14a,14bを中心として、後述するX線検査位置18において被検査物移動方向と直線状になる位置まで旋回するのである。
【0045】
即ち、図1の紙面上方向から見て、入側第2移動手段15aは旋回中心14aを中心として時計回りに、出側第2移動手段15bは旋回中心14bを中心として反時計回りに、後述するX線検査位置18において被検査物移動方向と直線状になる位置まで同時に各々旋回し、入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bとが直状の状態に至る。
【0046】
更に、前記入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bの各々の旋回中心14a,14bの間のX線検査位置18には、駆動ローラ12cがその上面に配置された中継移動手段19が設けられており、前記入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bとは、上述した旋回終了後は、この中継移動手段19を挟んで直状の状態になっている。
【0047】
次に、上述した入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bの旋回機構について説明する。前記入側第2移動手段15aの旋回機構の一つは、図1に示した通り、この旋回中心14aから離れた位置の管理領域3内床面に、前記旋回中心14aを中心とする局率半径を持つ軌道17aを敷設したことである。
【0048】
図4は、図1の入側第2移動手段15aのC−C断面を示す矢視図である。そして、この図4に示すように、前記軌道17a上を、図示しない駆動装置により駆動される車輪16aが転動することによって、前記入側第2移動手段15aは旋回中心14aを中心に旋回移動するのである。
【0049】
出側第2移動手段15bの旋回機構については、旋回方向が逆方向である点が入側第2移動手段15aと相違するのみで、その他の機構は前述の入側第2移動手段15aの旋回機構と同一であるので説明を省略する。
【0050】
そして、前述したように前記入側第2移動手段15aと出側第2移動手段17bとが、前記X線検査位置18(中継移動手段19)を挟んで直状の状態になったとき、前記入側第2移動手段15a、中継移動手段18および出側第2移動手段15b上に設けられた各々の駆動ローラ12a,12c,12bの回転駆動によって、コンテナ車両20が積載されたパレット10は、入側第2移動手段15aから中継移動手段18を経て出側第2移動手段15b上へ順次移動される。
【0051】
図5は、図1のD−D断面を示す矢視図である。図5においては、入側第2移動手段15aおよび出側第2移動手段15bは、上述したような旋回を行う以前の状態を示している。
【0052】
図中の符号X2は、垂直X線照射装置を示し、中継移動手段18の駆動ローラ12c上をパレット10に積載されて移動する、コンテナ車両20に搭載されたコンテナ21内を検査するため、垂直方向のX線が照射されるように配置されている。そして、垂直X線検出装置D2によって、コンテナ21内を透過した垂直方向のX線を検出する構成をなしている。
【0053】
同様に、図1に示す通り水平X線照射装置X1を、中継移動手段18の駆動ローラ12c上をパレット10に積載されて移動する、コンテナ車両20に搭載されたコンテナ21内に向かって、水平方向のX線が照射されるように配置されている。そして、水平X線検出装置Dによって、コンテナ21内を透過した水平方向のX線を検出する構成としている。
【0054】
また、図1および図5に示すように、これら水平および垂直X線照射装置X1,X2、水平および垂直X線検出装置D,D2を囲むように主遮蔽壁4が立体的に構築されて、X線が外部に漏洩するのを防止している。前記主遮蔽壁4は、水平および垂直X線照射装置X1,X2によって、前記コンテナ21に向けて照射された水平X線および垂直X線が、少なくとも入側遮蔽扉5aおよび出側遮蔽扉5bへの一次反射X線の飛来を防ぐように構成した。
【0055】
即ち、主遮蔽壁4を図1のように構成することによって、少なくとも前記一次反射X線が飛来しない角度αの範囲に、入側遮蔽扉5aおよび出側遮蔽扉5bを配置したのである。前記主遮蔽壁4は、通常コンクリートや鉄で構成されるが、前記のような構成とすることによって、一次反射X線が飛来しないので、これらの遮蔽扉両者5a,5bの厚みを薄くすることができる。
【0056】
また、そのため前記遮蔽扉5a,5bの重量が軽くなり、これらの開閉を駆動するモータ容量も小さくすることができる。更に、入側および出側の遮蔽扉5a,5bを近接した構成としたこと、およびこれら遮蔽扉5a,5bの軽量化により、前記駆動モータの共通化が可能となった。
【0057】
また、このような目的に使用されるX線照射装置X1,X2には、通常高エネルギー電子線加速器が用いられ、その加速エネルギーは通常9MeV(メガエレクトロンボルト)の容量のものが用いられる。更に、X線検出装置D,D2としては、フォトダイオードの表面にX線を光に交換するシンチレータを密着させたものを用いることができる。そして、このX線検出装置により検出された透過X線を電気信号に変換して、画像処理装置(図示せず)に送信する構成としている。
【0058】
更にまた、図1において、パレット10に積載されて移動しつつ、X線検査位置18(中継移動手段19)でX線照射による検査の終了したコンテナ車両20は、出側第2移動手段15bに移動を完了する。すると、この出側第2移動手段15bは、入側第2移動手段15aとともに同時に、両者が平行に配置されていた元の位置(図1の位置)まで、各々の旋回中心14b,14aを中心として旋回する。
【0059】
上記旋回が完了すると、入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bが開き、検査完了した前記コンテナ車両20は、出側第2移動手段15bの駆動ローラ12bの回転によって、パレットごと搬入出領域7の出側第1移動手段8bに引き渡される。同時に、入側第1移動手段8a上に待機していた未検査のコンテナ車両20を積載したパレットが、管理領域3の入側第2移動手段15aに引き渡される。
【0060】
以上のように、X線検査設備を、搬入方向からX線検査位置を経て搬出方向に至る検査全ラインが直線状ではなく往復状の検査ラインとして構成したため、検査建屋の対応する長さは、50〜60m程度に短縮することが可能となり、長尺な敷地が不要となった。
【0061】
また、コンテナ車両の運転手は、未検査のコンテナ車両20を搬入出領域7の入側第1移動手段8aのパレット10上に積載した後、下車して図3に示した待機・監視室26に入り、検査が終了して搬入出領域7の出側第1移動手段8bに引き渡されるまで待機しておく。そして、コンテナ車両20の検査が終了して出側第1移動手段8bまで搬出されて来たとき、この運転手は、検査終了したコンテナ車両20に再乗車し、運転して傾斜板13bを降坂し搬入出領域7外に退出する。
【0062】
このような待機・監視室26は、図3の通り前記搬入出領域7の入側第1移動手段8aと出側第1移動手段8bとの間で、入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bの近傍位置にあって、かつトラバーサ25によって移載されるパレット10の障害とならないように、前記トラバーサ25の上方位置に設置されてなる。即ち、この待機・監視室26は、床から支持される支柱によって構築するのではなく、図1の紙面の上下方向の梁によって支持するか、または建屋2の天井から吊って構築することが必要である。
【0063】
そしてまた、これら運転者を監視する監視要員も、この待機・監視室26に駐在してその状況を監視することができる。この際、運転者は必ずこの待機・監視室26にて待機しているので、監視要員は1名で十分対応可能となる。
以上述べたような検査サイクルを繰り返すことによって、時間的なロスなく順次コンテナ21のX線検査を行うことができるのである。
【0064】
以上、本発明の形態1においては、入側遮蔽扉5aと出側遮蔽扉5bを同時開閉させ、コンテナ車両20の搭載されたパレット10の管理領域3への搬入・搬出を同時に行う実施形態を示したが、前者両扉5a,5bの開閉タイミングは必ずしも同時である必要性はない。
【0065】
また、入側第2移動手段15aが未検査のコンテナ車両20を積載されたパレット10を受け取り、出側第2移動手段15bが検査済コンテナ車両20を積載されたパレット10を受け取って、前記入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bを同時に旋回させる実施形態を示したが、前者両トランスファ15a,15bの旋回は必ずしも同時である必要性はない。
【0066】
更に、前記入側第1移動手段8aと入側第2移動手段15aとで構成される進入ライン、および前記出側第1移動手段8bと出側第2移動手段15bとで構成される退出ラインが、前記入側および出側第2移動手段15a,15bが旋回する前の配列では、必ずしも図1に示したように平行状に配列される必要性はなく、設置する敷地の状況に合わせて両ラインは一直線にない任意の方向に構成されて良い。
【0067】
更にまた、コンテナ車両20を検査するためX線を照射するX線照射装置および透過したX線を検出するX線検出装置は、水平および垂直の二方向のX線照射装置X1,X2およびX線検出装置D1,D2を備えた実施形態で示したが、必ずしも水平および垂直の二方向からの検査が必要ではない。
【0068】
即ち、X線検査位置18における被検査物移動方向に直角であれば、任意の二方向からのX線照射と検出が可能な装置を備えるのでも良い。また更に、場合によっては必ずしも二方向からの検査が必要ではなく、前記被検査物移動方向に直角な任意の一方向からのX線照射と検出が可能な装置を備えるのでも良い。
【0069】
また、前記コンテナ車両20の搭載されたパレット10を搬送する装置として、その上面に駆動ローラを固定した入側および出側第1移動手段8a,8b、中継移動手段18、入側および出側第2移動手段15a,15bを用いたが、これら移動手段の代わりにベルトコンベアやチェンコンベア等のコンベア機能を利用することもできる。また、この場合、パレット10は必ずしも必須のものではなく、被検査物を直接前記コンベア上に搭載して搬送しても良い。
【0070】
更に、本発明の形態1においては、X線検査位置18に中継移動手段19を構成した形態を示したが、前記入側および出側第2移動手段15a,15b夫々の上端面を、旋回中心14a,14b上方の適切な長さまで延長することによって、前記入側および出側第2移動手段15a,15bの旋回が完了して、両移動手段15a,15bが前記X線検査位置18を挟んで直状の状態になったとき、前記移動手段15a,15bの前記上端面同士が対面する構成をなすことができる。即ち、このような構成とすることによって、前記中継移動手段19が不要となってくる。
【0071】
以上、被検査物にX線を照射し、被検査物をX線検査する本発明の形態1に係るX線検査設備の効果を箇条書きすれば、以下の通りである。
(1)被検査物が搬入出領域から管理領域に搬入される搬入方向と、前記被検査物が前記管理領域外に搬出される搬出方向の両者が、前記被検査物がX線検査位置を移動する方向と異なった往復状ラインとなったため、長尺な敷地が不要となった。
(2)主遮蔽壁を、少なくとも入側遮蔽扉および出側遮蔽扉への一次反射X線の飛来を防ぐ構成としたので、前記遮蔽扉の厚みを薄くすることができる。
(3)また、そのため扉重量が軽くなり、これを駆動するモータ容量も小さくすることができる上、入側および出側の遮蔽扉が近接しているので、駆動モータの共通化を図ることができる。
(4)トラバーサによってコンテナ車両を搭載するパレットを、出側第1移動手段から入側第1移動手段へ戻すことができるので、前記パレットの繰り返し使用が可能となり、パレット数を必要最少限に抑えることができる。
(5)出側第1移動手段と入側第1移動手段との間のトラバーサ上方に、待機・監視室を設けたので、コンテナ車両運転者は、検査開始から検査終了まで移動することなくこの室で待機できる。
(6)更に、監視箇所も1箇所となったので、監視要員は1名で対応可能となった。
【0072】
次に、本発明の形態2に係るX線検査設備の全体構成を、その模式的平面図を示した図6を用いて以下に説明する。本発明の形態2が上記形態1と相違するところは、設置する敷地の関係から搬入方向と搬出方向の相対的な配置構成に主たる相違があり、その他はほぼ同構成であるから、上記形態1と同一のものに同一符号を付して、以下その相違点についての説明に止めるものとする。
【0073】
即ち、図6において、退出ラインを進入ラインに対し並列方向ではなく逆方向に配置したことが前記形態1と大きな相違点である。具体的には、X線検査位置18のセンターを中心に、入側第1移動手段8aと入側第2移動手段15aからなる進入ラインを180度回転した回転対称の位置に、夫々出側第1移動手段8bと出側第2移動手段15bからなる退出ラインを配置したのである。
【0074】
前記に付随して、入側第2移動手段15a用の軌道17aが出側第2移動手段15b用の軌道17bに、また入側の管理領域3aおよび搬入出領域7aと付随する建屋が出側の管理領域3bおよび搬入出領域7bと付随する建屋に、夫々180度回転した回転対称の位置に配置されたものである。その他の相違点としては、図6において、トラバーサ25と待機・監視室26がないことである。
【0075】
但し、X線照射装置X1,X2およびX線検出装置D1,D2が設置され主遮蔽壁4に囲まれる領域は、図1と相違点はない。また、図6に示す如く、出側遮蔽扉5bは、少なくとも一次反射X線が飛来しない角度βの範囲内に配置される。
【0076】
従って、本発明の形態2に係るX線検査設備の効果を箇条書きすれば、前述した形態1のX線検査設備の効果より多少後退するが、以下の通りである。
(1)X線検査位置に至る搬入方向と搬出方向とが、前記X線検査位置を中心とする回転対称の検査ラインとなったため、図6のような変形形状を有する敷地に向いている。
(2)主遮蔽壁を、少なくとも入側遮蔽扉および出側遮蔽扉への一次反射X線の飛来を防ぐ構成としたので、前記遮蔽扉の厚みを薄くすることができる。
(3)また、そのため扉重量が軽くなり、これを駆動するモータ容量も小さくすることができる。
【0077】
次に、本発明の形態3に係るX線検査設備の全体構成を、その模式的平面図を示した図7を用いて以下に説明する。本発明の形態3が上記形態1と相違するところは、設置する敷地の関係から搬出方向をX線検査位置18(中継移動手段19)の被検査物移動方向と同一方向に直線状に固定配置した点に相違があり、その他はほぼ同構成であるから、上記形態1と同一のものに同一符号を付して、以下その相違点についての説明に止めるものとする。
【0078】
即ち、図7において、出側第1移動手段8bと出側第2移動手段15bからなる前記搬出方向を、X線検査位置18(中継移動手段18)における被検査物移動方向と同一方向に直線状に固定配置した点が前記形態1との大きな相違点である。その結果、出側第2移動手段15b用の軌道17bが不要となり、トラバーサ25と待機・監視室26がないこと、および出側遮蔽扉5bが少なくとも一次反射X線が飛来しない角度αおよびβの範囲外に配置されることが前記形態1と相違する。
【0079】
従って、本発明の形態3に係るX線検査設備の効果を箇条書きすれば、前述した形態1のX線検査設備の効果より後退するが、以下の通りである。
(1)搬出方向を、X線検査位置おける被検査物移動方向と同一方向に直線状に固定配置したため、図7のようなL字形状の敷地に向いている。
(2)主遮蔽壁を、少なくとも入側遮蔽扉への一次反射X線の飛来を防ぐ構成としたので、前記入側遮蔽扉の厚みを薄くすることができる。
(3)また、そのため入側扉重量が軽くなり、これを駆動するモータ容量も小さくすることができる。
【0080】
尚、本発明に係る前記形態1乃至3においては、図1,6,7に示したように、何れも被検査物の搬入方向が、X線検査位置18(中継移動手段19)における被検査物移動方向に対して直角または直線状に配置される実施形態を示したが、両者は直角または直線状に配置することを限定するものではなく、X線検査位置18における被検査物移動方向に対して任意の角度をなして配置できるものである。
【0081】
但し、入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bが、X線検査位置18(中継移動手段19)における被検査物移動方向に対して直線状に配置されていない場合は、被検査物が前記X線検査位置18に搬入されX線検査を受けるときは、少なくとも入側第2移動手段15aと出側第2移動手段15bの一方が、X線検査位置18における被検査物移動方向と直線状になる位置まで移動する構成とすることが肝要である。前記入側および出側移動手段15aおよび15bの移動とは、旋回移動に限定するものではなく、その他の平行移動等任意の移動を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の形態1に係るX線検査設備を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す模式的矢視図である。
【図3】図1のB−B断面を示す矢視図である。
【図4】図1のC−C断面を示す矢視図である。
【図5】図1のD−D断面を示す矢視図である。
【図6】本発明の形態2に係るX線検査設備を示す平面図である。
【図7】本発明の形態3に係るX線検査設備を示す平面図である。
【図8】従来の発明に係るX線検査方法の好適実施の形態を示す側面図である。
【図9】従来の発明に係るX線検査設備を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0083】
1…水平X線照射装置,X2…垂直X線照射装置,
1…水平X線検出装置,D2…垂直X線検出装置,
1…X線検査設備,2…検査建屋,
3…管理領域,3a…入側管理領域,3b…出側管理領域,4…主遮蔽壁,
5a…入側遮蔽扉,5b…出側遮蔽扉,6…遮蔽壁,7,7a,7b…搬入出領域,
8a…入側第1移動手段,8b…出側第1移動手段,10…パレット,
11a…駆動モータ,
12a,12b,12c…駆動ローラ,13a,13b…傾斜板,
14a,14b…旋回中心,
15a…入側第2移動手段,15b…出側第2移動手段,
16a…車輪,17a,17b…軌道,18…X線検査位置,19…中継移動手段,
20…コンテナ車両,21…コンテナ,22…車両,23…無端チェン,
24…スプロケット,25…トラバーサ,26…待機・監視室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽壁で囲まれ、入側遮蔽扉と出側遮蔽扉とを有する管理領域を有し、前記管理領域に搬入された被検査物が、前記管理領域内のX線検査位置を移動する間にX線照射装置から照射されたX線によってX線検査されるX線検査設備において、前記被検査物が前記入側遮蔽扉を介して前記管理領域内に搬入される搬入方向と、前記被検査物が前記出側遮蔽扉
を介して前記管理領域外に搬出される搬出方向との少なくとも一方が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあることを特徴とするX線検査設備。
【請求項2】
前記搬入方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあるとともに、前記管理領域内に搬入された前記被検査物を、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向で、かつ前記X線検査位置に向かって進入する位置まで移動させる入側移動手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線検査設備。
【請求項3】
前記搬出方向が、前記被検査物が前記X線検査位置を移動する方向と異なる直線上にあり、X線検査が終了した被検査物を、前記搬出方向でかつ前記出側遮蔽扉に臨む位置まで移動させる出側移動手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線検査設備。
【請求項4】
前記X線照射装置を囲む主遮蔽壁を有し、前記入側遮蔽扉と前記出側遮蔽扉との少なくとも一方が、一次反射X線の飛来を前記主遮蔽壁によって防げられる位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のX線検査設備。
【請求項5】
前記管理領域の外部であって、かつ前記入側遮蔽扉および出側遮蔽扉の近傍位置に、被検査物の運転者が待機し、監視要員が駐在する待機・監視室を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載のX線検査設備。





【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−349546(P2006−349546A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−177363(P2005−177363)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】