説明

p38MAPキナーゼ阻害剤

式(I)の化合物は、p38 MAPキナーゼの阻害剤であり、よって、特にリウマチ性関節炎及びCOPDを含む炎症性状態の治療において有用である:
(I)の式中:Gは、-N=又は-CH=であり;Dは、任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式の5〜13員環のアリール又はヘテロアリール基であり;R6は、水素又は任意に置換されていてもよいC1〜C3アルキルであり;Pは水素を表し、かつUは式(IA)の基を表すか;又はUは水素を表し、かつPは、式-A-(CH2)z-X1-L1-Y-NH-CHR1R2 (式中、Aは、任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式の5〜13員環の炭素環式又は複素環式の基であり;z、Y、L1及びX1は、明細書で定義されるとおりであり;R1はカルボン酸基(-COOH)、又は1若しくは複数の細胞内エステラーゼ酵素によりカルボン酸基に加水分解され得るエステル基であり;R2は天然又は非天然のアルファアミノ酸の側鎖である)の基を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(式中:
Gは、-N=又は-CH=であり;
Dは、任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式で5〜13員環のアリール又はヘテロアリール基であり;
R6は、水素、又は任意に置換されていてもよいC1〜C3アルキルであり;
Pは水素を表し、かつUは式(IA)の基を表すか;又はUは水素を表し、かつPは式(IA)の基を表す;
-A-(CH2)z-X1-L1-Y-NH-CHR1R2 (IA)
(式中、
Aは、任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式で5〜13員環の炭素環式又は複素環式の基であり;
zは0又は1であり;
Yは、結合手、-C(=O)-、-S(=O)2-、-C(=O)NR3-、-C(=S)-NR3、-C(=NH)NR3、又は-S(=O)2NR3- (式中、R3は、水素又は任意に置換されていてもよいC1〜C6アルキルである)であり;
L1は、式-(Alk1)m(Q)n(Alk2)p-の二価の基
(式中、m、n及びpは、独立して0又は1であり、
Qは、(i) 任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式で5〜13員環の炭素環式又は複素環式の基であるか、又は(ii) m及びpがともに0である場合は、式-X2-Q1-又は-Q1-X2- (式中、X2は、-O-、S-又はNRA- (式中、RAは、水素又は任意に置換されていてもよいC1〜C3アルキルである)であり、Q1は、任意に置換されていてもよい二価の単環若しくは二環式で5〜13員環の炭素環式又は複素環式の基である)の二価の基であり;
Alk1及びAlk2は、独立して、任意に置換されていてもよい二価のC3〜C7シクロアルキル基、又は任意に置換されていてもよい直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C6アルキレン、C2〜C6アルケニレン若しくはC2〜C6アルキニレン基を表し、これらの基は、エーテル(-O-)、チオエーテル(-S-)又はアミノ(-NRA-)(式中、RAは、水素又は任意に置換されていてもよいC1〜C3アルキルである)結合を任意に含むか又は該結合が末端をなしていてもよい)
であり;
X1は、結合手;-C(=O);又は-S(=O)2-;-NR4C(=O)-、-C(=O)NR4-、-NR4C(=O)NR5-、-NR4S(=O)2-、又は-S(=O)2NR4- (式中、R4及びR5は、独立して、水素又は任意に置換されていてもよいC1〜C6アルキルである)であり;
R1は、カルボン酸基 (-COOH)、又は1若しくは複数の細胞内エステラーゼ酵素によりカルボン酸基に加水分解され得るエステル基であり;
R2は、天然又は非天然のアルファアミノ酸の側鎖である))
の化合物。
【請求項2】
Dが、任意に置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R6が、水素又はメチルである請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Pが水素であり、Uが請求項1で定義される式(IA)の基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Aが、任意に置換されていてもよい1,4 フェニレンであるか、又は任意に置換されていてもよい式A〜Xのもの:
【化2】

(式中、Z1は、NH、S又はOである)
から選択される請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
式(IIA)、(IIB)及び(IIC):
【化3】

(式中、R11 = F、R12 = H、R13 = H及びR14 = H;又は
R11 = F、R12 = F、R13 = H及びR14 = H;又は
R11 = F、R12 = H、R13 = F及びR14 = F;又は
R11 = F、R12 = F、R13 = F及びR14 = F;又は
R11 = F、R12 = F、R13 = F及びR14 = Hであり、
z、X1、L1、Y、R1及びR2は、請求項1で定義されたとおりである)
を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
zが0である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
Yが-C(=O)、-S(=O)2-、-C(=S)-NR3、-C(=NH)-NR3又は-S(=O)2NR3- (式中、R3は、水素又はC1〜C6アルキルである)である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Yが、結合手である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
L1基において、Alk1及びAlk2が、存在する場合に、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、並びに二価のシクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシル基から選択される請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
L1基において、m及びpが0である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
L1基において、n及びpが0であり、mが1である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
L1基において、m、n及びpが全て0である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
基-Y-L1-X1-[CH2]z-が、-C(=O)-、-C(=O)NH-、-(CH2)v-、-(CH2)vO-、-C(=O)-(CH2)v-、-C(=O)-(CH2)vO-、-C(=O)-NH-(CH2)w-、-C(=O)-NH-(CH2)wO-
【化4】

(式中、vは1、2、3又は4であり、wは1、2又は3である)
から選択される請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
基-Y-L1-X1-[CH2]z-が、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2O-、-CH2CH2O-、-CH2CH2CH2O-、-CH2CH2CH2CH2O-、-C(=O)-CH2-、-C(=O)-CH2O-、-C(=O)-NH-CH2-、又は-C(=O)-NH-CH2O-である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
R1が、式-(C=O)OR14 (式中、R14は、R8R9R10C- (式中:
(i) R8は、水素、又は任意に置換されていてもよい(C1〜C3)アルキル-(Z1)a-[(C1〜C3)アルキル]b-、若しくは(C2〜C3)アルケニル-(Z1)a-[(C1〜C3)アルキル]b- (式中、a及びbは、独立して0又は1であり、Z1は、-O-、-S-又は-NR11- (式中、R11は、水素又は(C1〜C3)アルキルである)である)であり;R9及びR10は、独立して水素、又は(C1〜C3)アルキル-であるか;
(ii) R8は、水素、又は任意に置換されていてもよいR12R13N-(C1〜C3)アルキル- (式中、R12は、水素又は(C1〜C3)アルキルであり、R13は、水素又は(C1〜C3)アルキルであるか;又はR12及びR13は、それらが結合している窒素と一緒に、任意に置換されていてもよい単環式の5〜6環原子の複素環式環、又は二環式の8〜10環原子の複素環式環系を形成する)であり;R9及びR10は、独立して、水素又は(C1〜C3)アルキル-であるか;或いは
(iii) R8及びR9は、それらが結合している炭素原子と一緒に、任意に置換されていてもよい単環式の3〜7環原子の炭素環式環、又は8〜10環原子の二環式の炭素環式環系であり、R10は水素である)
である)のエステル基である請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
R14が、メチル、エチル、n-若しくはイソ-プロピル、n-、sec-若しくはtert-ブチル、シクロヘキシル、アリル、フェニル、ベンジル、2-、3-若しくは4-ピリジルメチル、N-メチルピペリジン-4-イル、テトラヒドロフラン-3-イル又はメトキシエチルである請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R14がシクロペンチルである請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
R2が水素である請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
R2が、フェニルエチル、tert-ブトキシメチル、シクロヘキシルメチル、ピリジン-3-イルメチル、sec-ブチル、tert-ブチル、1-ベンジルチオ-1-メチルエチル、1-メチルチオ-1-メチルエチル、又は1-メルカプト-1-メチルエチルである請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
R2が、フェニル、ベンジル、イソ-ブチル、シクロヘキシル又はt-ブトキシメチルである請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
R1が、式-(C=O)OR14 (式中、R14はシクロペンチルである)のエステル基であり、R2が、フェニル、ベンジル、イソ-ブチル、シクロヘキシル又はt-ブトキシメチルである請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
実施例20 シクロペンチル (S)-(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピルアミノ)フェニル アセテート
実施例22 シクロペンチル (S)-2-(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピルアミノ)-4-メチル ペンタノエート
実施例42 シクロペンチル (2R)-[(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピル)アミノ](フェニル)アセテート
実施例47 2-モルホリン-4-イルエチル N-(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピル)-L-ロイシネート
実施例46 2-(ジメチルアミノ)エチル N-(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピル)-L-ロイシネート
実施例57 シクロペンチル N-[2-(4-[6-アミノ-5-[(4-フルオロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]-L-ロイシネート
実施例53 シクロペンチル N-(5-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]ペンチル)-L-ロイシネート
実施例67 シクロペンチル N-[3-(4-[6-アミノ-5-[(4-フルオロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)プロピル]-L-ロイシネート
実施例52 シクロペンチル (2S)-4-アミノ-2-[(3-[4-[6-アミノ-5-(2,4-ジフルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]プロピル)アミノ]ブタノエート
実施例55 シクロペンチル N-(5-[4-[6-アミノ-5-(4-フルオロベンゾイル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]-3,5-ジフルオロフェノキシ]ペンチル)-L-ロイシネート
実施例59 シクロペンチル N-[2-(4-[6-アミノ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]-L-ロイシネート
実施例60 tert-ブチル N-[2-(4-[6-アミノ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]-L-ロイシネート
実施例61 シクロペンチル (2S)-[[2-(4-[6-アミノ-5-[(4-フルオロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]アミノ](フェニル) エタノエート
実施例63 シクロペンチル N-[2-(4-[6-アミノ-5-[(4-メチルフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]-L-ロイシネート
実施例65 シクロペンチル N-[2-(4-[6-アミノ-5-[(4-クロロフェニル)カルボニル]-2-オキソピリジン-1(2H)-イル]フェニル)エチル]-L-ロイシネート
からなる群より選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
医薬的に許容される塩の形である請求項1〜23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物を、医薬的に許容される担体とともに含む医薬組成物。
【請求項26】
p38 MAPキナーゼ酵素の活性をインビトロ又はインビボで阻害するための組成物の製造における請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項27】
自己免疫又は炎症性疾患の治療のための組成物の製造における請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項28】
p38 MAPキナーゼ酵素の活性の阻害に有効量の請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物を、該酵素と接触させることを含む、p38 MAPキナーゼ酵素の活性を阻害する方法。
【請求項29】
自己免疫又は炎症性疾患に罹患している対象に、請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物の有効量を投与することを含む、自己免疫又は炎症性疾患を治療する方法。
【請求項30】
前記疾患が、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、喘息、多発性硬化症、糖尿病、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主疾患、又は全身性エリテマトーデスである請求項27に記載の使用又は請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記疾患が、リウマチ性関節炎である請求項27に記載の使用又は請求項29に記載の方法。

【公表番号】特表2009−535385(P2009−535385A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508455(P2009−508455)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001596
【国際公開番号】WO2007/129040
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(507288718)クロマ セラピューティクス リミテッド (18)
【氏名又は名称原語表記】CHROMA THERAPEUTICS LTD
【住所又は居所原語表記】93 Milton Park,Abingdon,Oxfordshire OX14 4RY,UNITED KINGDOM
【Fターム(参考)】