説明

β2アドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性を有する化合物

本発明は、式Iの化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体を提供し、ここで、R、R、R、R、R、R、R、R8a、R8b、W、a、b、cおよびmは、明細書中に定義されるとおりである。本発明の化合物は、βアドレナリン作用性レセプターアゴニスト活性およびムスカリン性レセプターアンタゴニスト活性を有する。したがって、そのような化合物は、肺障害(例えば、慢性閉塞性肺疾患および喘息)を処置するための治療剤として有用であると予期される。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であって、ここで、
Wは、OまたはNWであり;Wは、水素または(1〜4C)アルキルであり;
は、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む(2〜9C)ヘテロアリール、または(3〜7C)シクロアルキルであり;該ヘテロアリール基またはシクロアルキル基は非置換であるか、または(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、(6〜10C)アリール、(2〜9C)ヘテロアリール、(3〜5C)複素環式、シアノ、ハロ、−OR1a、−C(O)OR1b、−SR1c、−S(O)R1d、−S(O)1e、−NR1f1g、−C(O)R1h、−NR1iC(O)OR1j、−OC(O)NR1k1l、−NR1mC(O)R1n、−C(O)NR1o1pおよび−NHS(O)1qから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;R1a、R1b、R1c、R1d、R1e、R1f、R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1l、R1m、R1n、R1o、R1pおよびR1qの各々は、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そして各(3〜6C)シクロアルキル、(6〜10C)アリール、(2〜9C)ヘテロアリールおよび(3〜5C)複素環式基は非置換であるか、または(1〜4C)アルキル、ハロおよび−OR1aから選択される1〜3個の置換基で置換され;そしてRに存在する各アルキル基は非置換であるか、または1〜3個のフルオロ置換基で置換され;
各Rは、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR2a、−C(O)OR2b、−SR2c、−S(O)R2d、−S(O)2eおよび−NR2f2gから独立して選択され;R2a、R2b、R2c、R2d、R2e、R2fおよびR2gの各々は、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そしてRに存在する各アルキル基は非置換であるか、または1〜3個のフルオロ置換基で置換され;
各Rは、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR3a、−C(O)OR3b、−SR3c、−S(O)R3d、−S(O)3eおよび−NR3f3gから独立して選択されるか;あるいは2つのR基は、結合して(1〜3C)アルキレン、(2〜3C)アルケニレンまたはオキシラン−2,3−ジイルを形成し;R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3fおよびR3gの各々は、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;
は、4〜28個の炭素原子を含み、そして必要に応じて、ハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し、ただし、Rが結合する2つの窒素原子の間で最も短い鎖において連続する原子の数は、4〜16の範囲であり;
は、水素または(1〜4C)アルキルを表し;
は、−N(R6a)C(O)R6bまたは−CR6c6dOR6eであり、かつRは水素であるか;あるいはRおよびRは一緒に、−N(R7a)C(O)C(R7b)=C(R7c)−、−C(R7d)=C(R7e)C(O)N(R7f)−、−N(R7g)C(O)CR7h7i−CR7j7k−または−CR7l7m−CR7n7oC(O)−N(R7p)−を形成し;R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eの各々は、水素および(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そしてR7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R7g、R7h、R7i、R7j、R7k、R7l、R7m、R7n、R7oおよびR7pは、水素および(1〜4C)アルキルから独立して選択され;
各R8aおよびR8bは、水素、(1〜4C)アルキル、ヒドロキシおよびフルオロから独立して選択されるか;あるいはR8aおよびR8bは、それらが結合する原子と一緒に、(3〜6C)シクロアルキル環、または酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む(2〜5C)複素環式環を形成し;
aは、0または1〜3の整数であり;
bは、0または1〜5の整数であり;
cは、0または1〜4の整数であり;
mは、0または1〜3の整数である、
化合物。
【請求項2】
が非置換であるか、またはピロール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、フラン、チオフェン、トリアゾール、ピラゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリジンN−オキシド、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾール、キノリン、イソキノリン、キナゾリンおよびキノキサリン環から選択されるヘテロアリール基で置換され、結合点は、任意の利用可能な炭素環原子または窒素環原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が非置換であるか、またはチエニル基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が非置換であるか、またはチアゾール基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
が非置換であるか、またはピリジルもしくはピリジルN−オキシド基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
が非置換であるか、またはフリル基で置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
WがOである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
bが0である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
bが1であり、R8aおよびR8bが水素である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
mが2である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が−NHCHOまたは−CHOHであり、かつRが水素であるか;またはRおよびRが一緒に、−NHC(O)CH=CH−、−CH=CHC(O)NH−、−CHCHC(O)NH−または−NHC(O)CHCH−を形成する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
およびRが一緒に、−NHC(O)CH=CH−を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
が結合する2つの窒素原子の間で最も短い鎖において連続する原子の数が、8〜14の範囲である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
が結合する2つの窒素原子の間で最も短い鎖において連続する原子の数が、8、9、10または11である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
が、以下の式:
【化2】

の二価の基であり、ここで、
d、e、f、g、hおよびiは各々、0および1から独立して選択され;
4a、R4b、R4cおよびR4dは各々、(1〜10C)アルキレン、(2〜10C)アルケニレンおよび(2〜10C)アルキニレンから独立して選択され、各アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基は非置換であるか、または(1〜4C)アルキル、フルオロ、ヒドロキシ、フェニルおよびフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されるか;あるいはR4dは、(1〜6C)アルキレン−NHC(O)−(1〜6C)アルキレンを表し;
およびAは各々、(3〜7C)シクロアルキレン、(6〜10C)アリーレン、−O−(6〜10C)アリーレン、(6〜10C)アリーレン−O−、(2〜9C)ヘテロアリーレン、−O−(2〜9C)ヘテロアリーレン、(2〜9C)ヘテロアリーレン−O−および(3〜6C)ヘテロシクレンから独立して選択され、各シクロアルケンは非置換であるか、または(1〜4C)アルキルから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され、各アリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクレン基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、−S−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−C(O)O(1〜4C)アルキル、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され;
Qは、結合、−O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(Q)C(O)−、−C(O)N(Q)−、−N(Q)S(O)−、−S(O)N(Q)−、−N(Q)C(O)N(Q)−、−N(Q)S(O)N(Q)−、−OC(O)N(Q)−、−N(Q)C(O)O−および−N(Q)から選択され;Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、QおよびQは各々、水素、(1〜6C)アルキル、Aおよび(1〜4C)アルキレン−Aから独立して選択され、該アルキル基は非置換であるか、またはフルオロ、ヒドロキシおよび(1〜4C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか;あるいは窒素原子およびそれらが結合するR4bまたはR4cと一緒に、4〜6員のアザシクロアルキレン基を形成し;そして
およびAは各々、(3〜6C)シクロアルキル、(6〜10C)アリール、(2〜9C)ヘテロアリールおよび(3〜6C)ヘテロシクリルから独立して選択され、各シクロアルキルは非置換であるか、または(1〜4C)アルキルから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され、各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキルおよび(1〜4C)アルコキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
が式:−(R4a−の二価の基であり、R4aは、(4〜10C)アルキレンである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が、−(CH−、−(CH−および−(CH10−である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
が、式:
【化3】

の二価の基であり、ここで、R4aは(1〜10C)アルキレンであり;Aは(6〜10C)アリーレンまたは(2〜9C)ヘテロアリーレンであり;そしてR4dは(1〜10C)アルキレンである、請求項15に記載の化合物。
【請求項19】
が、式:
【化4】

の二価の基であり、ここで、Qは−O−または−N(Q)−であり;Qは水素または(1〜3C)アルキルであり;R4aは(1〜10C)アルキレンであり;Aは(6〜10C)アリーレンまたは(2〜9C)ヘテロアリーレンであり;そしてR4dは(1〜10C)アルキレンである、請求項15に記載の化合物。
【請求項20】
Qが−N(Q)C(O)−または−C(O)N(Q)−である、請求項15に記載の化合物。
【請求項21】
が、
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

および
【化10】

から選択され、ここで、
zaは2〜10の整数であり;zbは2〜10の整数であり;ただし、za+zbは4〜12の整数であり;
zcは2〜7の整数であり;zdは1〜6の整数であり;ただし、zc+zdは3〜8の整数であり;該フェン−1,4−イレン基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、−S−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−C(O)O(1〜4C)アルキル、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され;
zeは2〜6の整数であり;zfは1〜5の整数であり;zgは1〜5の整数であり;ただし、ze+zf+zgは4〜8の整数であり;該フェン−1,4−イレン基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、−S−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−C(O)O(1〜4C)アルキル、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され;
zhは2〜10の整数であり;ziは2〜10の整数であり;ただし、zh+ziは4〜12の整数であり;
zjは2〜7の整数であり;zkは1〜6の整数であり;ただし、zj+zkは3〜8の整数であり;該フェン−1,4−イレン基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、−S−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−C(O)O(1〜4C)アルキル、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換され;
zlは2〜6の整数であり;zmは1〜5の整数であり;znは1〜5の整数であり;ただし、zl+zm+znは4〜8の整数であり;該フェン−1,4−イレン基は非置換であるか、またはハロ、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、−S−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−S(O)−(1〜4C)アルキル、−C(O)O(1〜4C)アルキル、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、以下:
−(CH−;
−(CH−;
−(CH−;
−(CH10−;
−(CH11−;
−(CHC(O)NH(CH−;
−(CHN(CH)C(O)(CH−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)NH(CH−;
−(CHNHC(O)NH(CH−;
−(CHC(O)NHCH(シクロヘクス−1,3−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(シクロペント−1,3−イレン)−;
−(CHNHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
1−[−(CHC(O)](ピペリジン−4−イル)(CH−;
−(CHNHC(O)(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(シス−シクロペント−1,3−イレン)−;
−(CHNH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
1−[−(CHNHC(O)](ピペリジン−4−イル)(CH−;
−CH(フェン−1,4−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NHCH(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHC(O)NHCH(ピリド−2,6−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(シス−シクロヘクス−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(シス−シクロペント−1,3−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CH(CH)−((S)−異性体);
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CH(CH)−((R)−異性体);
2−[(S)−(−CH−](ピロリジン−1−イル)C(O)(CH−;
2−[(S)−(−CH−](ピロリジン−1−イル)C(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(4−クロロフェン−1,3−イレン)CH−;
−CH(2−フルオロフェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(4−メチルフェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(6−クロロフェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−クロロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2,6−ジクロロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)NHCH(フェン−1,3−イレン)CH−;
4−[−CH−](ピペリジン−1−イル)C(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)N(CHCH)(フェン−1,4−イレン)CH−;
1−[−(CHNHC(O)](ピペリジン−4−イル)−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHNHC(O)(チエン−2,5−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(3−ニトロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)−;
1−[−CH(2−フルオロフェン−1,3−イレン)CH](ピペリジン−4−イル)−;
5−[−(CHNHC(O)](ピリド−2−イル)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(チエン−2,5−イレン)(CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−CH(フェン−1,2−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
1−[−CH(2−フルオロフェン−1,3−イレン)CH](ピペリジン−4−イル)(CH−;
1−[−CH(2−フルオロフェン−1,3−イレン)CH](ピペリジン−4−イル)CH−;
−(CHC(O)NH(3−クロロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−(CFO−)フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,3−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHS(O)NH(CH−;
−CH(フェン−1,3−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHC(O)NH(2−ヨードフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−クロロ−5−メトキシフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−クロロ−6−メチルフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHN(CH)S(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−ブロモフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(フェン−1,2−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
1−[−CH(2−フルオロフェン−1,3−イレン)CH](ピペリジン−4−イル)(CH−;
−(CHC(O)NH(2−メトキシフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
4−[−(CH−](ピペリジン−1−イル)(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CH(CH)CH−;
−(CH−(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHC(O)NH(2−フルオロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,3−イレン)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHC(O)NH(2,5−ジフルオロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(フェン−1,4−イレン)(CH−;
1−[−CH(ピリド−2,6−イレン)CH](ピペリジン−4−イル)CH−;
−(CHNH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHNH(ナフト−1,4−イレン)(CH−;
−(CHO(フェン−1,4−イレン)CH−;
1−[−(CH](ピペリジン−4−イル)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)(CH−;
−(CHO(フェン−1,4−イレン)(CH−;
2−[−(CH](ベンズイミダゾル−5−イル)CH−;
−(CH−(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(CH−;
−(CH−(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(CH−;
−(CH−(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(CH−;
−(CHNHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHN(CH)(CH(シス−シクロヘクス−1,4−イレン)−;
−(CHC(O)NH(2,3,5,6−テトラフルオロフェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2,6−ジヨードフェン−1,4−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(CH−;
−(CHC(O)NHCH(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)NHCH(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(2−メチルフェン−1,4−イレン)CH−;
1−[−(CHO(フェン−1,4−イレン)(CH](ピペリジン−4−イル)CH−;
−(CHC(O)NHCH(フェン−1,3−イレン)(CH−;
−(CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)CHO(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(フル−2,5−イレン)CH−;
−(CHN(CH)C(O)(チエン−2,5−イレン)CH−;
−(CHO(フェン−1,4−イレン)O(CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,2−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(フル−2,5−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(チエン−2,5−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)CHO(フェン−1,2−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)CHO(フェン−1,4−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(フル−2,5−イレン)CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)(チエン−2,5−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,2−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)CHO(フェン−1,4−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)(フル−2,5−イレン)CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)NHC(O)(チエン−2,5−イレン)CH−;
−(CH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)NHC(O)(フェン−1,3−イレン)CH−;
−(CHO(フェン−1,3−イレン)CH−;
−CHCH(OH)CHNH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHNH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)CHNHC(O)CH−;
−(CHC(O)NH(フェン−1,4−イレン)(CHNHC(O)CH−;
−(CHC(O)NHCH(トランス−シクロヘクス−1,4−イレン)CH−;
−(CHNHC(O)(CH−;
−(CHO(フェン−1,3−イレン)O(CH−;
−(CHO(フェン−1,2−イレン)O(CH−;
−CH(フェン−1,2−イレン)O(フェン−1,2−イレン)CH−;
−(CHC(O)NH(CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(フラン−2,5−イレン)(CH−;
−(CHN(CH)C(O)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
4−[−(CH](ピペリジン−1−イル)C(O)NH(フェン−1,4−イレン)(CH−;
−(CH(フェン−1,3−イレン)(CH−;
−(CH(テトラヒドロフラン−2,5−イレン)(CH−;および
−(CHO(フェン−1,4−イレン)C(O)(CH
から選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、式II:
【化11】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体である、請求項1〜10、13〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
前記化合物が、式III:
【化12】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体である、請求項1〜10、13〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
前記化合物が、式IV:
【化13】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体である、請求項1〜10、13〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
前記化合物が、式V:
【化14】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であり、ここで、
各Rは(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR9a、−C(O)OR9b、−SR9c、−S(O)R9d、−S(O)9eおよび−NR9f9gから独立して選択され;R9a、R9b、R9c、R9d、R9e、R9fおよびR9gは、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そして
nは0、1、2または3である、請求項1、7〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
前記化合物が、式VI:
【化15】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であり、ここで、
各R10は、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR10a、−C(O)OR10b、−SR10c、−S(O)R10d、−S(O)10eおよび−NR10f10gから独立して選択され;R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10fおよびR10gは、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そして
oは0、1、2または3である、請求項1、7〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
前記化合物が、式VII:
【化16】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であり、ここで、
各R11は、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR11a、−C(O)OR11b、−SR11c、−S(O)R11d、−S(O)11eおよび−NR11f11gから独立して選択され;R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11fおよびR11gは、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そして
pは0、1または2である、請求項1、7〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
前記化合物が、式VIII:
【化17】

の化合物または対応するピリミジンN−オキシド、あるいはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であり、ここで、
各R12は、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR12a、−C(O)OR12b、−SR12c、−S(O)R12d、−S(O)12eおよび−NR12f12gから独立して選択され、12a、R12b、R12c、R12d、R12e、R12fおよびR12gは、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;そして
qは0、1または2である、請求項1、7〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
前記化合物が、以下:
(2−チエン−2−イルフェニル)カルバミン酸1−{9−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ノニル}ピペリジン−4−イルエステル;
(2−チエン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−{9−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ノニル}ピペリジン−4−イルエステル;
(2,4−ジフルオロ−6−ピリジン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−{9−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ノニル}ピペリジン−4−イルエステル;
(2−チエン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−[2−(4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}ベンゾイルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イルエステル;
(2−チエン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−[4−(4−{2−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]エチル}フェニル)ブチル]ピペリジン−4−イルエステル;
(2−チエン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−[2−(2−クロロ−4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−5−メトキシフェニルカルバモイル)−エチル]ピペリジン−4−イルエステル;
[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−2−イル)フェニル]カルバミン酸1−{9−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ノニル}ピペリジン−4−イルメチルエステル;
(2−チオフェン−3−イルフェニル)カルバミン酸1−[2−(4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−3−メトキシフェニルカルバモイル)エチル]−ピペリジン−4−イルエステル;
(2−チアゾル−2−イルフェニル)カルバミン酸1−[2−(4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−3−メトキシフェニルカルバモイル)エチル]−ピペリジン−4−イルエステル;
[2−(4−ブロモチアゾール−2−イル)フェニル]カルバミン酸1−[2−(4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−3−メトキシフェニルカルバモイル)エチル]ピペリジン−4−イルエステル;
[2−(4−メチルチアゾール−2−イル)フェニル]カルバミン酸1−[2−(4−{[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]メチル}フェニルカルバモイル)エチル]−ピペリジン−4−イルエステル;
(2−シクロヘキシルフェニル)カルバミン酸1−{9−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ノニル}ピペリジン−4−イルエステル;および
(2−チオフェン−2−イルフェニル)カルバミン酸1−[2−(4−{4−[(R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチルアミノ]ブチル}フェニル)エチル]ピペリジン−4−イルエステル
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
薬学的に受容可能なキャリアと、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量とを含む薬学的組成物。
【請求項32】
前記組成物がさらに治療有効量のステロイド性抗炎症薬を含む、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記組成物がさらに治療有効量PDEインヒビターを含む、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
肺障害を処置するための方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項35】
患者において気管支拡張をもたらす方法であって、該方法は、患者に請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物の気管支拡張をもたらす量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項36】
慢性閉塞性肺疾患または喘息を処置する方法であって、該方法は、処置を必要とする患者に請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項37】
ムスカリン性レセプターまたはβアドレナリン作用性レセプターを含む生物学的システムまたは生物学的サンプルを研究する方法であって、該方法は、
(a)該生物学的システムまたは生物学的サンプルを、ムスカリン性レセプターと拮抗する量またはβアドレナリン作用性レセプターを活性化する量の請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程;および
(b)該生物学的システムまたは生物学的サンプルにおいて該化合物によって生じる効果を決定または測定する工程
を包含する、方法。
【請求項38】
請求項1に記載の化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、
(a)式1:
【化18】

の化合物またはその塩を、式2:
【化19】

の化合物と反応させる工程であって、ここで、Xは脱離基を表し、PおよびPは各々独立して、水素原子またはヒドロキシル保護基を表す、工程;
(b)式3:
【化20】

の化合物またはその塩を、式4:
【化21】

の化合物と反応させる工程であって、ここで、Xは脱離基を表し、PおよびPは各々独立して、水素原子またはヒドロキシル保護基を表す、工程;
(c)式5:
【化22】

の化合物を、式6:
【化23】

の化合物とカップリングする工程であって、ここで、XQaおよびXQbは各々独立して、基Qを形成するように結合する官能基を表し、P5aは水素原子またはアミノ保護基を表し;P5bおよびPは各々独立して、水素原子またはヒドロキシル保護基を表す、工程;
(d)Rが水素原子を表す式Iの化合物について、式3の化合物を、式7:
【化24】

の化合物またはその水和物(例えば、グリオキサール)と、還元剤の存在下で反応させる工程であって、ここで、Pは水素原子またはヒドロキシル保護基を表す、工程;
(e)式1の化合物を、式8:
【化25】

の化合物またはその水和物と、還元剤の存在下で反応させる工程であって、ここで、PおよびPは各々独立して水素原子またはヒドロキシル保護基を表し、P10は水素原子またはアミノ保護基を表し、R4’は、それが結合する炭素と一緒に該反応の完了の際に基Rをもたらす残基を表す、工程;
(f)式9:
【化26】

の化合物を、式10:
【化27】

の化合物と反応させる工程であって、ここで、
は脱離基を表し、
11およびP12は各々独立して水素原子またはヒドロキシル保護基を表し、P13は水素原子またはアミノ保護基を表す、工程;あるいは
(g)式11:
【化28】

の化合物またはその水和物を、式10の化合物と、還元剤の存在下で反応させる工程であって、ここで、R4’は、それが結合する炭素と一緒に該反応の完了の際に基Rをもたらす残基を表す、工程;
(h)式12:
【化29】

の化合物を、式R−B(OH)の化合物と、カップリング触媒の存在下で反応させる工程であって、ここで、Yはクロロ、ブロモ、ヨードまたはCFSOO−を表し、P14は水素原子またはアミノ保護基を表し;P15およびP16は各々独立して水素原子またはヒドロキシル保護基を表す、工程;そしてその後、
任意の保護基P、P、P、P、P5a、P5b、P、P、P、P、P10、P11、P12、P13、P14、P15およびP16を除去して、式Iの化合物またはその塩を提供する工程
を包含する、プロセス。
【請求項39】
前記プロセスがさらに、式Iの化合物の薬学的に受容可能な塩を形成する工程を包含する、請求項38に記載のプロセス。
【請求項40】
式12:
【化30】

の化合物またはその塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体であって、ここで、
は、クロロ、ブロモ、ヨードまたはCFSOO−を表し;
Wは、OまたはNWを表し;Wは水素または(1〜4C)アルキルであり;
各Rは、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR2a、−C(O)OR2b、−SR2c、−S(O)R2d、−S(O)2eおよび−NR2f2gから独立して選択され;R2a、R2b、R2c、R2d、R2e、R2fおよびR2gの各々は、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;Rの各アルキル基は非置換であるか、または1〜3個のフルオロ置換基で置換され;
各Rは、(1〜4C)アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(3〜6C)シクロアルキル、シアノ、ハロ、−OR3a、−C(O)OR3b、−SR3c、−S(O)R3d、−S(O)3eおよび−NR3f3gから独立して選択されるか;あるいは2つのR基は、(1〜3C)アルキレン、(2〜3C)アルケニレンまたはオキシラン−2,3−ジイルを形成するように結合し;R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3fおよびR3gの各々は、水素、(1〜4C)アルキルまたはフェニル−(1〜4C)アルキルから独立して選択され;
は、4〜28個の炭素原子を含み、そして必要に応じて、ハロ、酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1〜10個のヘテロ原子を含む二価の炭化水素基を表し、ただし、Rが結合する2つの窒素原子の間で最も短い鎖において連続する原子の数は、4〜16の範囲であり;
は水素または(1〜4C)アルキルを表し;
−N(R6a)C(O)R6bまたは−CR6c6dOR6eであり、かつRは水素であるか;あるいはRおよびRは一緒に−N(R7a)C(O)C(R7b)=C(R7c)−、−C(R7d)=C(R7e)C(O)N(R7f)−、−N(R7g)C(O)CR7h7i−CR7j7k−または−CR7l7m−CR7n7oC(O)−N(R7p)−を形成し;R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eの各々は、水素および(1〜4C)アルキルから独立して選択され;R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R7g、R7h、R7i、R7j、R7k、R7l、R7m、R7n、R7oおよびR7pの各々は、水素および(1〜4C)アルキルから独立して選択され;
各R8aおよびR8bは、水素および(1〜4C)アルキルから独立して選択されるか、あるいはR8aおよびR8bは、それらが結合する原子と一緒に、(3〜6C)シクロアルキル環、または酸素、窒素および硫黄から独立して選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む(2〜5C)複素環式環を形成し;
14は、水素原子またはアミノ保護基を表し;
15およびP16は各々独立して、水素原子またはヒドロキシル保護基を表し;
aは0または1〜3の整数であり;
bは0または1〜5の整数であり;
cは0または1〜4の整数であり;
mは0または1〜3の整数である、
化合物。
【請求項41】
がブロモである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
治療において使用するためか、または医薬として使用するための、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
肺障害の処置のための医薬としての、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項45】
医薬の製造のための、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項46】
前記医薬が肺障害の処置のためのものである、請求項45に記載の使用。

【公表番号】特表2008−510015(P2008−510015A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527922(P2007−527922)
【出願日】平成17年8月15日(2005.8.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/029024
【国際公開番号】WO2006/023460
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(500154711)セラヴァンス, インコーポレーテッド (129)
【Fターム(参考)】