説明

めっき形成方法およびめっき処理装置

【課題】めっき処理する際に微細孔の内側に残存する気泡に阻害されることなく、微細孔の内側にめっきを設けることができるめっき形成方法およびめっき処理装置を提供する。
【解決手段】本発明のめっき形成方法は、被処理体10aの微細孔の内側にめっきを形成する方法であって、前記被処理体10aに対する表面張力が前記めっきを施すために用いられる溶液A16よりも小さい溶液B17に前記被処理体10aを浸漬する工程と、前記被処理体10aをめっき浴に浸漬させて前記微細孔の内側に溶液A16を充填する工程と、を順に有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体基板などの被処理体に設けられた微細孔の内側にめっきを形成する方法およびめっき処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体基板に貫通電極を形成する方法として、半導体基板をめっき浴に浸漬して、半導体基板に設けられた微細孔の内側に電気めっきを施す手法が知られている。
ところが、半導体基板の微細孔の内側には空気などの気体が充満しており、この半導体基板をめっき浴に浸漬させた場合、微細孔の内面に付着した気泡によってめっきが形成されない領域が発生するため、めっき層が不均質になってしまう虞があった(図7参照)。
そのため、電気めっきを用いて均質なめっきを形成するためには、微細孔の内側の気泡を除去することが望ましい。
一般に、半導体基板に形成された微細孔の内側の気泡を除去する手法として、半導体基板をめっき液に浸漬した後にめっき槽内部を減圧することによって微細孔の内側の気泡を膨張させ、さらに半導体基板表面にめっき浴流を発生させる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。また、半導体基板を加熱して気泡を膨張させる方法やめっき浴を加振する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
【0003】
一方、半導体基板は更なる小型化が進みつつあり、これに伴って、半導体基板に形成される貫通電極はますます細径化される傾向にある。その際、上述のような方法によっては
、半導体基板の微細孔の内側の気泡を十分に取り除くことが困難であり、均質なめっきを形成するという観点で新たな手法の開発が期待されていた。
【特許文献1】特開2003−147576号公報
【特許文献2】特開平11−93000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、めっき処理する際に微細孔の内側に残存する気泡に阻害されることなく、微細孔の内側にめっきを設けることができるめっき形成方法およびめっき処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の請求項1に係るめっき形成方法は、被処理体の微細孔の内側にめっきを形成する方法であって、前記被処理体に対する表面張力が前記めっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい溶液Bに前記被処理体を浸漬する工程と、前記被処理体をめっき浴に浸漬させて前記微細孔の内側に溶液Aを充填する工程と、を順に有することを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係るめっき形成方法は、請求項1において、前記溶液Aの表面張力αと前記溶液Bの表面張力βとの比(α/β)が1以上2以下であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るめっき形成方法は、前記微細孔の開口径を深さで除してなるアスペクト比が1以上3以下であることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項4に係るめっき処理装置は、被処理体の微細孔の内側にめっきを形成するための処理装置であって、前記被処理体に対する表面張力が前記めっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい溶液Bが収容されている収容槽と、前記被処理体をめっき浴に浸漬させて前記微細孔の内側に溶液Aを充填する収容槽と、を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明のめっき形成方法によれば、被処理体に対する表面張力がめっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい溶液Bに被処理体を浸漬すると、溶液Bは微細孔の内面との接触角が小さいため、微細孔の内面と気泡との間に容易に進入する
。そのため、被処理体の微細孔の内側に充満している気泡は、微細孔の内面から離脱され易く、微細孔の外側へ容易に排出される。その後、溶液Aを含有するめっき浴に被処理体を浸漬させることによって、微細孔の内側に気泡がない状態で微細孔の内側が溶液Bから溶液Aに置換される。
そのため、被処理体の微細孔の内側に気泡がない状態でめっきを施すことができるので
、微細孔の開口径に依存せず、微細孔の内面に欠陥部の無い均質なめっき層を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本実施形態のめっき処理装置は、めっき液(以下、溶液Aとも呼ぶ。)に比べて表面張力の小さい液体(以下、溶液Bとも呼ぶ。)を用意し、微細孔の形成されている被処理体をめっき液の収容槽に浸漬する前に溶液Bの収容槽に浸漬することにより、溶液Bによって微細孔の内部の気泡を排出し、さらに溶液Bをめっき液で置換できるので、微細孔の内部にめっきを形成可能とするものである。
【0010】
本実施形態のめっき処理装置20は、図1に示すように、第1処理室21と第2処理室22とを少なくとも備えている。第1処理室21には、溶液B17が収容されている第1収容槽23と、第1処理室21内における気体の圧力を制御する気体制御手段27が設けられている。第2処理室22には、溶液A16が収容されている第2収容槽24と、被処理体10aにめっきを施すための図示略のめっき手段が設けられている。めっき処理装置20には、被処理体10aを保持可能な保持部26を有するとともに第1処理室21と第2処理室22との間で被処理体10aを搬送可能な搬送手段25を備えておくと良い。
【0011】
被処理体10aは、図2(a)に示すように、所定の形状(ここでは、平板状)の基材の一面に円柱状の微細孔11を複数形成してなるものである。微細孔11は開口部12を有し、この開口部12に比べて深さが十分に大きい形状を有している。
微細孔11の深さtは、被処理体10aに形成する貫通電極の長さによって適宜設定可能であるが、微細孔11の内側の気泡をより確実に排出する観点から、100〜300μmであることが好ましい。
微細孔11の開口径dは、貫通電極としての信頼性の観点から10μm以上あることが好ましい。さらに、微細孔11の内側の気泡15をより確実に排出する観点から、50μm以上であることが好ましい。
微細孔11の深さと開口径との比(アスペクト比:深さ/開口径)は2以上5以下であることが好ましい。アスペクト比が5を超えると、微細孔11の内側に気泡15が残留する虞があるので好ましくない。
また、微細孔11は、略円柱状に限定されず、多角形状など他の形状であっても良い。例えば、四角柱状や略円錐状であってもよい。さらに、微細孔11の底部14の径と開口部12の径が異なっていてもよい。開口部12の形状が多角形状の場合、開口部12の開口径dは、多角形状の中心点から最も離隔した頂点までの距離の2倍とすればよい。
尚、被処理体10aの被処理面には、シード層(図示略)が設けられており、この被処理体10aにめっきを施すことによって、図2(b)に示すように、被処理面にめっき部18aが形成される。
【0012】
被処理体10aとしては、一般的な半導体や、ガラス、セラミック、樹脂、金属などからなる基材であって少なくとも被処理面が電気的に絶縁性を備えるものが用いられ、その表面には導電性のシード層が設けられている。被処理体10aの微細孔11の形状としては、円柱状、逆円錐状など如何なる形状であってもよい。
【0013】
溶液Aとしては、上述の被処理体10aにめっき処理が可能なめっき液であれば特に限定されず、一般的なめっき液が利用できる。例えば、銅めっき液、クロムめっき液、ニッケルめっき液、錫めっき液、亜鉛めっき液などが好適に用いられる。
このようなめっき液の中でも、被処理体10aに対する表面張力αが、20〜100mN/mの範囲のめっき液が好ましい。
【0014】
溶液Bは、被処理体10aに対する表面張力βがめっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい液体である。
このような液体としては、各種の活性剤が含有された液体が利用できる。活性剤としては、脂肪酸塩型や硫酸エステル型、スルホン酸型、高級脂肪酸エステル型、高級脂肪酸ソルビタンエステル型、POEアルキルアミン型、高級アルコールエーテル型、第4級アンモニウム塩などが挙げられる。
溶液Bとしては、微細孔11の内部に充満している気泡15を排出する観点から、被処理体10aに対する表面張力が、20〜40mN/mの範囲の液体が好ましい。
【0015】
また、被処理体10aに対する液体Aと液体Bの表面張力の比(α/β)は1以上2以下であることが好ましい。液体Aと液体Bの表面張力の比(α/β)をこの範囲に設定することによって、被処理体10aとよく濡れた溶液Bを良好に溶液Aに拡散置換させることができ、被処理体10aと溶液Aがよく濡れた状態を形成することができる。
表面張力の比(α/β)が1未満の場合には、被処理体10aを溶液A中に浸漬しても
、被処理体10aの微細孔11の内面に付着している溶液Bとめっき液(溶液A)との相互拡散が不十分であるため、溶液Bを溶液Aに置換することが困難になる。
また、表面張力の比(α/β)が2を超えると、溶液Bとめっき液(溶液A)との相互拡散の速度が遅くなり、好ましくない。
【0016】
次に、上述の被処理体10aにこのような溶液Aや溶液Bを接触させた場合の様子を図4に示す。溶液A(表面張力が比較的大きい)の場合には、図4(a)に示すように、被処理体10aと液体Aとの接触角Raは大きい。一方、溶液B(表面張力が比較的小さい)の場合には、図4(b)に示すように、被処理体10aと液体Bとの接触角Rbは、接触角Raに比べて小さい。
そのため、被処理体10aをこのような溶液Aや溶液B内に浸漬させた場合には、図5と図6に示すような違いが生じる。すなわち、溶液Aに浸漬した場合には、図5に示すように、気体15が接触している微細孔11の内面に溶液Aが進入しにくい。一方、溶液Bに浸漬した場合には、図6(a)に示すように、気体15が接触している微細孔11の内面に溶液Bが容易に進入する。その後、進入した溶液Bが微細孔11の内面を伝って微細孔11の内面の全域に広がり、微細孔11の内側から気泡15が排出される(図6(b)
,(c)参照)。
【0017】
このように、溶液Bを用いることによって、溶液Aに比べて、微細孔11の内側の気体15は容易に排出される。その後、微細孔11の内側に充填されている溶液Bを溶液Aに置換することによって、溶液Aを用いて電気めっき処理が可能な状態になる。
尚、表面張力の比を上述の範囲に設定しているので、溶液Bを溶液Aに置換して微細孔11の内側を溶液Aで充填する際には、被処理体10aとよく濡れた溶液Bを良好に溶液Aに拡散置換させることができ、被処理体10aと溶液Aがよく濡れた状態を形成することができる。それによって、微細孔11の内側に溶液Bが残留することを防止できる。
【0018】
次に、上述のめっき処理装置20を用いて、被処理体10aにめっきを施す方法について説明する。
めっき処理に際しては、予め、第1収容槽23に溶液Bを収容しておき、第2収容槽24に溶液Aを収容しておく。搬送手段25を用いて所定の形状の微細孔11を有する被処理体10aを第1収容槽23に浸漬する。この際、被処理体10aに形成されている微細孔11の開口部12を上方に向けておくことが、微細孔11の内側の気泡15の排出の観点から好ましい。続いて、第1処理室21あるいは第1収容槽23内を気体調整手段27によって1000Pa以下に減圧する。被処理体10aの微細孔11の内側に充満していた気泡15を、溶液Bの進入により微細孔11の外側に排出する。第1処理室21内を気体調整手段27によって、大気圧に戻す。
【0019】
次いで、第1収容槽23から被処理体10aを取り出し、第1処理室21から第2処理室22に被処理体10を搬送し、被処理体10aを第2収容槽24に浸漬する。第2収容槽24に収容されている溶液Aが被処理体10aの微細孔11の内側に拡散し、微細孔11の内側の溶液Bを溶液Aに置換する。その後、電気めっき処理を行うことによって、微細孔11の内側に溶液Aによってめっき部18aを形成する。最後に、第2収容槽24から被処理体10aを取り出し、乾燥する。
このように処理した被処理体10aにおいては、めっき処理を行う第2収容槽24に被処理体10aを浸漬する前に、溶液Bが収容されている第1収容槽23において微細孔11の内側の気泡を排出しているので、均質なめっき部18aを形成することができる。
図2(b)において、被処理体10aの上方と下方より機械加工を施すことによって、図3(a)に示すように、被処理体10aの厚さ方向に貫通してなるめっき部(貫通電極とも呼ぶ。)18bを設けてなる基板19が得られる。あるいは、予め底部14に電極18cを設けておくことで、被処理体10aの上方を配線形状にパターニングすれば、図3(b)に示すように貫通電極が得られる。
【0020】
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、第1収容槽と第2収容槽をそれぞれ別体として用意したが、2つの槽を設けずに、1つの槽を共用してもよい。この場合、共通の収容槽内に液体Aおよび溶液Bを順次供給・排出するための機構を別途設けておけばよい。
また、溶液Bが収容されている収容槽において被処理体の微細孔の内側に溶液Bを充填した後、溶液Aが収容されている収容槽に被処理体を浸漬するまでに時間を要する場合には、微細孔の内面に付着している溶液Bを純水またはめっき液によって覆ってもよい。このようにすることによって、溶液Bの中に外部からの気体が進入することを防止することができる。
また、第1収容槽内で被処理体の微細孔の内側の気泡を排出するために、第1収容槽内を加温してもよいし、加振してもよい。
さらに、本実施形態においては、被処理体の基板の微細孔は一端に底部を有する閉孔状としたが、これに限定されず、両端が開放された開孔状であってもよい。めっき形状も完全充填である必要はなく、図3(c)に示すようにコンフォーマルめっきであってもよい

【実施例】
【0021】
(溶液Bによる気泡の排出)
実施例1として、上述の実施形態に基づいて、被処理面にシード層を有する半導体からなる基材10aに表1に示すような条件で電気めっき処理を施した。尚、電気めっきの処理時間を600秒とした。めっき処理後、基材10aをダイシングあるいは埋め込み研磨によって、微細孔11にめっき部18bが形成されてなる基板19を作製し、めっき部18bの良否を判断した。また、めっき部18bが均質で欠陥部がない状態を○、一部に若干の欠陥部があるが略均質である状態を△、多くの欠陥部がある状態を×として、めっき部18bの状態を評価した。
次に、比較例2として、実施例1と同様に作製した基材10aを溶液Bの収容槽には浸漬せずに、溶液Aの収容槽のみに浸漬させて、めっき処理を施し、同様に評価した。
【0022】
【表1】

【0023】
表1に示すように、実施例1においては、微細孔11の内側に均質なめっき部18bが形成されており、良好な結果が得られた。一方、比較例2においては、微細孔11の内側に均質なめっき部が形成されていなかった。これは、電気めっき処理に際して、微細孔11の内面に付着している気泡が十分に排出されていないためである。
【0024】
(表面張力の依存性)
次に、比較例3,8、実施例4〜7として、実施例1と同様に作製した基材10aを用いて、表2のような溶液Aおよび溶液Bによって、めっき処理を施した。表2に示すように、実施例4〜7においては、微細孔11の内側に均質なめっき部18bが形成されていることが確認できた。
一方、比較例3においては、微細孔11の内部に均質なめっき部が形成されていなかった。これは、電気めっき処理に際して、微細孔11の内面に付着している気泡が十分に排出されていないためである。また、比較例8においても、微細孔11の内部に均質なめっき部が形成されていなかった。これは、溶液Aの表面張力が溶液Bの表面張力に比べて高すぎるため、微細孔11の内部の溶液Bが溶液Aに十分に置換されなかったためである。
【0025】
【表2】

【0026】
(アスペクト比の依存性)
次いで、実施例9〜12として、表3に示すように、微細孔11の深さおよび開口径を異ならせた基材10aを用意し、実施例1と同様に電気めっき処理を施した。
表3に示すように、実施例9〜11においては、微細孔11の内部に均質なめっき部18bが形成されていることが確認できた。一方、実施例12においては、微細孔11の内部に均質なめっき部が形成されていなかった。これは、アスペクト比が大きいため、電気めっき処理に際して、微細孔11の内部に付着している気泡が十分に排出されていないためである。
【0027】
【表3】

【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明のめっき処理装置を示す概略図である。
【図2】本発明の被処理体を示す側断面図であり、(a)はめっき処理前、(b)はめき処理後の側断面図ある。
【図3】本発明の基板を示す側断面図であり、(a)は図2(b)における基板の後加工処理後の側断面図であり、(b)は下部電極を有する基板の側断面図であり、(c)はコンフォーマルにめっき処理を施した基板の側断面図である。
【図4】被処理体に液体が付着した状態を示す図であり、(a)は表面張力が大きい液体、(b)は表面張力が小さい液体の場合の状態図である。
【図5】被処理体を液体中に浸漬した状態を示す概略図である。
【図6】被処理体を液体中に浸漬した状態を示す概略図であり、(a)は浸漬直後、(b)は一定時間経過後、(c)は気泡が排出される時点、を示す概略図である。
【図7】従来の方法を用いてめっき処理した被処理体を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0029】
10a,10b・・・被処理体(基材)、11・・・孔、12・・・開口部、14・・・底部、15・・・気泡(気体)、16・・・溶液A、17・・・溶液B、18a,18b・・・めっき部、18c・・・電極、19・・・基板、20・・・めっき処理装置、21・・・第1処理室、22・・・第2処理室、23・・・第1収容槽、24・・・第2収容槽、25・・・搬送手段、26・・・保持部、27・・・気体制御手段、Ra,Rb・・・接触角。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理体の微細孔の内側にめっきを形成する方法であって、
前記被処理体に対する表面張力が前記めっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい溶液Bに前記被処理体を浸漬する工程と、
前記被処理体をめっき浴に浸漬させて前記微細孔の内側に溶液Aを充填する工程と、
を順に有することを特徴とするめっき形成方法。
【請求項2】
前記溶液Aの表面張力αと前記溶液Bの表面張力βとの比(α/β)が1以上2以下であることを特徴とする請求項1に記載のめっき形成方法。
【請求項3】
前記微細孔の開口径を深さで除してなるアスペクト比が1以上3以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のめっき形成方法。
【請求項4】
被処理体の微細孔の内側にめっきを形成するための処理装置であって、
前記被処理体に対する表面張力が前記めっきを施すために用いられる溶液Aよりも小さい溶液Bが収容されている収容槽と、
前記被処理体をめっき浴に浸漬させて前記微細孔の内側に溶液Aを充填する収容槽と、
を備えてなることを特徴とするめっき処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−308708(P2008−308708A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−155475(P2007−155475)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】