説明

より高次のオレフィンマルチブロックコポリマーを形成するためのシャトリング剤を含む触媒組成物

プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、又は他のC48α−オレフィンと、共重合性コモノマー、特にエチレンとの重合を、(A)第1のオレフィン重合触媒と、(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2の金属錯体オレフィン重合触媒と、(C)鎖シャトリング剤とを組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物の存在下で行うことによって、化学的性質又は物理的性質が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有するコポリマー、特にマルチブロックコポリマーが調製される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、スチレン、又は他のC420α−オレフィンと、共重合性コモノマーとの重合を、
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物の存在下で行うことによって形成されるコポリマー。
【請求項2】
プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、スチレン、又は他のC420α−オレフィンと、共重合性コモノマーとの重合を、
(A)高コモノマー混入指数を有する第1のオレフィン重合触媒、
(B)触媒(A)のコモノマー混入指数の95%未満のコモノマー混入指数を有する第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物の存在下で行うことによって形成されるコポリマー。
【請求項3】
プロピレンを含有するマルチブロックコポリマーを調製する方法であって、プロピレンと、プロピレン以外の1又はそれ以上の付加重合性コモノマーとを、付加重合条件で、
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物と接触させるステップを含む方法。
【請求項4】
前記コモノマーがエチレンである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
4−メチル−1−ペンテンを含有するマルチブロックコポリマーを調製する方法であって、4−メチル−1−ペンテンと、4−メチル−1−ペンテン以外の1又はそれ以上の付加重合性コモノマーとを、付加重合条件下で、
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物と接触させるステップを含む方法。
【請求項6】
前記コモノマーがエチレンである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
220α−オレフィンからなる群より選択される重合した形態の2種類のモノマーを含むマルチブロックコポリマーであって、コモノマー含有率、結晶性、タクティシティー、均一性、又は密度が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有し、前記ポリマーブロックの少なくとも1つが、重合したプロピレン、4−メチル−1−ペンテン、スチレン、又は他のC420α−オレフィンから実質的になる、マルチブロックコポリマー。
【請求項8】
重合した形態の、プロピレン及びエチレン、あるいは4−メチル−1−ペンテン及びエチレンを含むマルチブロックコポリマーであって、コモノマー含有率、結晶性、タクティシティー、均一性、又は密度が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有するマルチブロックコポリマー。
【請求項9】
重合した形態の、プロピレン及びエチレン、あるいは4−メチル−1−ペンテン及びエチレンから実質的になるマルチブロックコポリマーであって、コモノマー含有率、結晶性、タクティシティー、均一性、又は密度が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有するマルチブロックコポリマー。
【請求項10】
コモノマー含有率、結晶性、タクティシティー、均一性、又は密度が異なる4つ以上のセグメント又はブロックを含有する、請求項5から9のいずれか一項に記載のマルチブロックコポリマー。
【請求項11】
請求項1、2、5から9のいずれか一項に記載のマルチブロックコポリマーの、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって製造されたマルチブロックコポリマーの官能化誘導体。
【請求項12】
請求項10に記載のマルチブロックコポリマーの官能化誘導体。
【請求項13】
(1)有機又は無機のポリマー、ならびに(2)本発明の請求項1、2、5から9のいずれか1つに記載のマルチブロックコポリマー、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって製造されたマルチブロックコポリマーを含む、均一ポリマー混合物。
【請求項14】
請求項1、2、5から9のいずれか1つに記載のポリマーの、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって製造されたポリマーの架橋誘導体。
【請求項15】
請求項10に記載のポリマーの架橋誘導体。
【請求項16】
請求項11に記載のポリマーの架橋誘導体。
【請求項17】
請求項12に記載のポリマーの架橋誘導体。
【請求項18】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項1、2、5から9のいずれか1つに記載のポリマー、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって製造されたポリマー、あるいはそれを含む組成物。
【請求項19】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項14に記載のポリマー、又はそれを含む組成物。
【請求項20】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項15に記載のポリマー、又はそれを含む組成物。
【請求項21】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項16に記載のポリマー、又はそれを含む組成物。
【請求項22】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項17に記載のポリマー、又はそれを含む組成物。
【請求項23】
前記シャトリング剤が、各ヒドロカルビル基中に1から12個の炭素を含有するトリヒドロカルビルアルミニウム化合物又はジヒドロカルビル亜鉛化合物である、請求項1又は2に記載のコポリマー。
【請求項24】
前記シャトリング剤がトリエチルアルミニウム又はジエチル亜鉛である、請求項23に記載のコポリマー。
【請求項25】
触媒(A)が、元素周期表の4〜8族から選択される遷移金属と、1又はそれ以上の非局在化π結合したリガンド又は多価ルイス塩基リガンドとを含む錯体を含む、請求項1又は2に記載のコポリマー。
【請求項26】
触媒(A)が次式:
【化1】

(式中:
3は、水素以外に2から20個の原子の二価の架橋基であり;
Ar2は、各出現時に独立して、水素以外に6から20個の原子のアリーレン基、あるいはアルキル置換又はアリール置換アリーレン基であり;
3は、4族金属であり;
Gは、各出現時に独立して、アニオン、中性、又はジアニオンのリガンド基であり;
gは、このようなX基の数を示す1〜5の数であり;
電子供与性相互作用が矢印によって示されている)
に対応する、請求項25に記載のコポリマー。
【請求項27】
触媒(A)が次式に対応する、請求項23に記載のコポリマー:
【化2】

(式中、M3は、Hf又はZrであり;
Ar4は、C620アリール、又は不活性に置換されたその誘導体であり、特に3,5−ジ(イソプロピル)フェニル、3,5−ジ(イソブチル)フェニル、ジベンゾ−1H−ピロール−1−イル、又はアントラセン−5−イルであり、
4は、各出現時に独立して、C36アルキレン基、C36シクロアルキレン基、又は不活性に置換されたその誘導体を含み;
21は、各出現時に独立して、水素、ハロ、ヒドロカルビル、トリヒドロカルビルシリル、又はトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビルであって、水素以外に最大50個の原子であり;
Gは、各出現時に独立して、ハロ、あるいは水素以外に最大20個の原子のヒドロカルビル基又はトリヒドロカルビルシリル基である、あるいは2つのG基を合わせたものが、前記ヒドロカルビル基又はトリヒドロカルビルシリル基の二価の誘導体となる)。
【請求項28】
触媒(A)が次式:
【化3】

(式中、Ar4は、3,5−ジ(イソプロピル)フェニル、3,5−ジ(イソブチル)フェニル、ジベンゾ−1H−ピロール−1−イル、又はアントラセン−5−イルであり、
21は、水素、ハロ、又はC14アルキルであり、特にメチルであり、
4は、プロパン−1,3−ジイル、又はブタン−1,4−ジイルであり、
Gは、クロロ、メチル、又はベンジルである)
に対応する、請求項23に記載のコポリマー。
【請求項29】
触媒(B)が次式:
【化4】

(式中、
2は、元素周期表の4〜10族の金属であり;
2は、窒素、酸素、又はリンを含有する基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル、又はヒドロカルビルオキシであり;
tは1又は2であり;
x”は、電荷のバランスのために選択される数であり;
2及びNは架橋性リガンドによって結合している)
に対応する、請求項1又は2に記載のコポリマー。
【請求項30】
連続方法である、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項31】
溶液方法である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
プロピレン及びエチレン、あるいは4−メチル−1−ペンテン及びエチレンが重合される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
触媒(A)が次式:
【化5】

(式中:
3は、水素以外に2から20個の原子の二価の架橋基であり;
Ar2は、各出現時に独立して、水素以外に6から20個の原子のアリーレン基、あるいはアルキル置換又はアリール置換アリーレン基であり;
3は、4族金属であり;
Gは、各出現時に独立して、アニオン、中性、又はジアニオンのリガンド基であり;
gは、このようなX基の数を示す1〜5の数であり;
電子供与性相互作用が矢印によって示されている)
に対応する、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
触媒(B)が次式:
【化6】

(式中、
2は、元素周期表の4〜10族の金属であり;
2は、窒素、酸素、又はリンを含有する基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル、又はヒドロカルビルオキシであり;
tは1又は2であり;
x”は、電荷のバランスのために選択される数であり;
2及びNは架橋性リガンドによって結合している)
に対応する、請求項30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−529615(P2007−529615A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504109(P2007−504109)
【出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/008915
【国際公開番号】WO2005/090426
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】