説明

アクティブマトリクス型表示装置

【課題】開口率の向上を図ることができるとともに、配線抵抗による電圧降下を抑制し、表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、表示素子と、表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、画素部の列毎に接続され映像信号を供給する複数の映像信号線Xと、画素部の列毎に接続された電源線Vddと、を備えている。画素回路は、表示素子と電源線との間に接続された駆動トランジスタと、駆動トランジスタの制御電位を保持する保持容量Csと、を含み、映像信号線は、保持容量の電極が形成された層よりも上層に形成され、電源線は、保持容量の電極30、32が形成された層と映像信号線が形成された層との間に位置した層で、映像信号線と重なった位置に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロ・ルミネッセンス(以下、ELと称する)素子を含む表示画素をマトリクス状に配列して表示画面を構成したアクティブマトリクス型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ、情報携帯端末あるいはテレビジョン等の表示装置として、平面型のアクティブマトリクス型表示装置が広く利用されている。近年、このような平面型のアクティブマトリクス型表示装置として、有機EL素子のような自己発光素子を用いた有機EL表示装置が注目され、盛んに研究開発が行われている。この有機EL表示装置は、薄型軽量化の妨げとなるバックライトを必要とせず、高速な応答性から動画再生に適しているという特徴を備えている。
【0003】
一般に、有機EL表示装置は、複数行、複数列に並んで設けられ表示画面を構成した複数の表示画素、表示画素の各行に沿って延びた複数の走査線、表示画素の各列に沿って延びた複数の信号線、各走査線を駆動する走査線駆動回路、各信号線を駆動する信号線駆動回路等を備えている。各表示画素は自己発光素子である有機EL素子、およびこの有機EL素子に駆動電流を供給する画素回路により構成されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
画素回路としては、駆動トランジスタの閾値電圧および移動度をキャンセルでき、表示ムラを抑えることができる電流駆動方式がよく使われている。電流駆動方式の1つであるカレントコピー方式の画素回路では、各画素回路は、走査線および信号線の交差位置近傍に配置された画素スイッチ、一対の電源線間で有機EL素子と直列に接続され薄膜トランジスタによって構成された駆動トランジスタ、および駆動トランジスタのゲート制御電圧を保持する保持容量を有している。画素スイッチは対応走査線から供給される走査信号に応答して導通し、駆動トランジスタを通して対応する信号線に電流を流し、書き込み動作を行う。次に、この電流に対応する駆動トランジスタのゲート・ソース間電位はゲート制御電圧として保持容量に書き込まれ所定期間保持される。そして、駆動トランジスタは保持容量に書き込まれたゲート制御電圧に応じた電流量を有機EL素子に供給し、発光動作を行う。
【0005】
薄膜トランジスタは、低温ポリシリコンやアモルファスシリコンなどの半導体薄膜で形成されるが、個々のトランジスタの特性ばらつきが生じるため、特性ばらつきをキャンセルするために、さまざまな回路が開発されている。
【特許文献1】特開2000−208252号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような画素回路を備えた有機EL表示装置では、トランジスタ数が増加するため、画素に占めるトランジスタの面積が増加し、開口率が低下することになる。開口率を上げるために、電源配線幅を細くして配線面積を縮小することは可能であるが、この場合、配線の抵抗値が増加して電圧降下を生じ、所望の電圧を印加できなくなる。そのため、表示品位が低下する。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的は、開口率の向上を図ることができるとともに、配線抵抗による電圧降下を抑制し、表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置を提供することにある
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、この発明の態様に係るアクティブマトリクス型表示装置は、表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、前記画素部の列毎に接続され映像信号を供給する複数の映像信号線と、前記画素部の列毎に接続された電源線と、を備え、
前記画素回路は、前記表示素子と電源線との間に接続された駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの制御電位を保持する保持容量と、を含み、前記信号線は、前記保持容量の電極が形成された層よりも上層に形成され、前記電源線は、前記保持容量の電極が形成された層と信号線が形成された層との間に位置した層で、前記信号線と重なった位置に形成されている。
【発明の効果】
【0009】
この発明の態様によれば、開口率の向上を図ることができるとともに、配線抵抗による電圧降下を抑制し、表示品位の向上を図ることが可能なアクティブマトリクス型表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る有機EL表示装置について詳細に説明する。
図1は、有機EL装置全体を概略的に示している。図1に示すように、有機EL表示装置は、例えば、10型以上の大型アクティブマトリクス型表示装置として構成され、有機ELパネル10および有機ELパネル10を制御するコントローラ12を備えている。
【0011】
有機ELパネル10は、ガラス板等の絶縁基板8上にマトリクス状に配列され表示領域11を構成したm×n個の表示画素PX、表示画素の行毎に接続されているとともにそれぞれ独立してm本ずつ設けられた第1走査線Sga(1〜m)、および第2走査線Sgb(1〜m)、表示画素PXの列毎にそれぞれ接続されたn本の映像信号線X(1〜n)、第1、第2走査線Sga(1〜m)、Sgb(1〜m)を表示画素の行毎に順次駆動する走査線駆動回路14、および複数の映像信号線X(1〜n)を駆動する信号線駆動回路15を備えている。走査線駆動回路14および信号線駆動回路15は、表示領域11の外側で絶縁基板8上に一体的に形成されている。
【0012】
画素部として機能する各表示画素PXは、対向電極間に光活性層を備えた表示素子と、この表示素子に駆動電流を供給する画素回路18とを含んでいる。表示素子は、例えば自己発光素子であり、本実施形態では、光活性層として少なくとも有機発光層を備えた有機EL素子16を用いている。
【0013】
図2に表示画素PXの等価回路を示す。画素回路18は電流信号からなる映像信号に応じて有機EL素子16の発光を制御する電流駆動方式の画素回路であり、画素スイッチ20、駆動トランジスタ22、第1スイッチ24、出力スイッチ26、および保持容量Csを備えている。画素スイッチ20、駆動トランジスタ22、第1スイッチ24、出力スイッチ(第2スイッチ)26は、ここでは同一導電型、例えばPチャネル型の薄膜トランジスタにより構成されている。本実施形態において、画素回路18を構成する薄膜トランジスタは全て同一工程、同一層構造で形成され、半導体層にポリシリコンを用いたトップゲート構造の薄膜トランジスタである。
【0014】
駆動トランジスタ22、出力スイッチ26、および有機EL素子16は、第1電圧電源線Vssと第2電圧電源線Vddとの間でこの順で直列に接続されている。第1電圧電源線Vssおよび第2電源線Vddは、例えば、−9Vおよび+6Vの電位にそれぞれ設定される。駆動トランジスタ22は、その第1端子、ここではソースが第2電圧電源線Vddに接続されている。有機EL素子16は、一方の電極、ここではカソードが第1電圧電源線Vssに接続されている。この発明におけるトランジスタとして機能する出力スイッチ26は、そのソースが駆動トランジスタ22の第2端子、ここではドレインに接続されている。出力スイッチ26は、そのドレインが有機EL素子16のアノードに接続され、更に、ゲートが第2走査線Sgbに接続されている。
【0015】
駆動トランジスタ22は、映像信号に応じた電流量の発光電流を有機EL素子16に出力する。出力スイッチ26は、第2走査線Sgbからの制御信号Sb(1〜m)によりオン(導通状態)、オフ(非導通状態)が制御され、駆動トランジスタ22と有機EL素子16との接続、非接続を制御する。
【0016】
保持容量Csは、駆動トランジスタ22の第1端子、制御端子間、ここではソース、ゲート間に接続され、映像信号により決定される駆動トランジスタ22のゲート制御電位を保持する。画素スイッチ20は、対応する映像信号線X(1〜n)と駆動トランジスタ22のドレインとの間に接続され、そのゲートは第1走査線Sgaに接続されている。画素スイッチ20は、第1走査線Sgaから供給される制御信号Sa(1〜m)に応答して対応の映像信号線X(1〜n)から階調電流としての信号電流を取り込む。
【0017】
第1スイッチ24は、駆動トランジスタ22のドレイン、ゲート間に接続され、そのゲートが第1走査線Sgaに接続されている。第1スイッチ24は、第1走査線Sgaからの制御信号Sa(1〜m)に応じてオン、オフ制御され、駆動トランジスタ22のゲート、ドレイン間の接続、非接続を制御するとともに、保持容量Csからの電流リークを規制する。
【0018】
画素回路18の動作は、映像信号書込み動作および発光動作に分けられる。図2に示すように、映像信号書込み動作において、画素スイッチ20および第1スイッチ24がオン(導通状態)、出力スイッチ26がオフ(非導通状態)となるような制御信号Sa、Sb、ここでは、制御信号Saがローレベル、制御信号Sbがハイレベルとして出力される。これにより、画素スイッチ20および第1スイッチ24がオン(導通状態)、出力スイッチ26がオフ(非導通状態)に切換えられ、映像信号書込み動作が開始される。
【0019】
映像信号書込み期間において、信号線駆動回路15から対応する映像信号線X(1〜n)に供給された映像信号電流Idataは画素スイッチ20を介して、選択された表示画素PXに供給される。表示画素PXにおいて、画素スイッチ20および第1スイッチ24はオン状態にあり、取り込まれた映像信号電流Idataは駆動トランジスタ22に供給され駆動トランジスタ22を書き込み状態とする。これにより、第2電圧電源線Vddから駆動トランジスタ22を通して映像信号線X1に書き込み電流が流れ、映像信号電流Idataの電流量に対応した駆動トランジスタ22のゲート、ソース間電位が保持容量Csに書き込まれる。
【0020】
次に、制御信号Sa1がハイレベル(オフ電位)となり、画素スイッチ20および第1スイッチ24がオフとなる。これにより、映像信号書込み動作が終了する。続いて、制御信号Sb1がローレベルとなり、出力スイッチ26がオンとなる。これにより、発光動作が開始する。発光期間において、駆動トランジスタ22は、保持容量Csに書き込まれたゲート制御電圧により導通状態に維持され、第2電圧電源線Vddから映像信号電流Idataに対応した電流量の発光電流を出力スイッチ26側へ供給する。この発光電流は、出力スイッチ26を通った後、有機EL素子16に供給される。これにより有機EL素子16が発光し、発光動作が開始される。そして、有機EL素子16は、1フレーム期間後に、再び制御信号Sc1がオフ電位となるまで発光状態を維持する。
【0021】
図3は表示画素PXの平面構成を示し、図4は図3の一部を破断して示す断面図である。図3および図4に示すように、透明な絶縁基板8上には、駆動トランジスタ22、第1スイッチ20、第1スイッチ24、出力スイッチ26の半導体層を構成するポリシリコン層、および保持容量Csの一方の電極30を構成する導電層が形成されている。ポリシリコン層および導電層に重ねてゲート絶縁層34が形成されている。
【0022】
ゲート絶縁層34上には、第1および第2走査線Sga、Sgb、駆動トランジスタ22のゲート、および保持容量Csの他方の電極32を形成するAl、Ti、酸化チタン等の導電層が形成されている。この導電層に重ねて層間絶縁膜36が形成されている。更に、層間絶縁膜36上には、第2電圧電源線Vdd、トランジスタのソース電極、ドレイン電極、複数の配線郡を形成する導電層が形成されている。この導電層に重ねて層間絶縁膜38が形成されている。
【0023】
層間絶縁膜38上には、映像信号線X(1〜n)を形成する導電層、および、有機EL素子16のアノード16aを形成する導電層が形成されている。これらの導電層に重ねて保護層40が形成されている。
【0024】
各映像信号線X(1〜n)は、表示画素の列毎に沿って延びている。同様に、各第2電圧電源線Vddは、表示画素の列毎に沿って延び、映像信号線Xと重なって配置されている。映像信号線Xおよび第2電圧電源線Vddは、行方向に隣り合う保持容量Cs間を延びている。
【0025】
映像信号線X(1〜n)は、保持容量Csの電極30、32が形成された層よりも上層に形成され、第2電圧電源線Vddは、保持容量Csの電極が形成された層と映像信号線X(1〜n)が形成された層との間に位置した層に形成され、更に、映像信号線と重なった位置に形成されている。第2電圧電源線の線幅W2は、映像信号線Xの線幅W1よりも大きく形成されている。映像信号線Xは、第2電圧電源線Vddの線幅W2の範囲内に重なって設けられている。
【0026】
以上のように構成された有機EL表示装置によれば、映像信号線X(1〜n)と第2電圧電源線とを重ねて配置し2層構造とすることにより、画素平面内に占める配線面積を低減し、開口率を上げることが可能となる。この際、第2電圧電源線Vddを細くする必要がなく、配線抵抗による電圧降下を防止することができる。
【0027】
また、保持容量Csの電極と映像信号線Xとの間に位置した層に第2電圧電源線Vddを設けることにより、この第2電圧電源線によって保持容量と映像信号線との間をシールドし、保持容量と映像信号線との間に寄生容量が形成されることを抑制することが可能となる。映像信号線と保持容量との間の寄生容量が大きくなると、映像信号線の電位変動により、保持容量の保持電位が変動し、有機EL素子に所望の電流を流すことができなくなり、表示不良を招くことになる。本実施形態によれば、この寄生容量の低減により、映像信号線Xの電位変動に起因する保持容量Csの電極の電位変動を低減でき、所望の電流を有機EL素子16に供給することが可能となる。これにより、表示品位を向上させることができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、第2電圧電源線Vddは、その配線幅が映像信号線Xの配線幅よりも広く形成されているため、第2電圧電源線によるシールド効果が増し、保持容量Csの電極32と映像信号線Xとの間に形成される寄生容量を一層低減することできる。
【0029】
次に、この発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置について説明する。図5は表示画素PXの平面構成を示し、図6は図5の一部を破断して示す断面図である。図5および図6に示すように、各映像信号線X(1〜n)は、表示画素の列毎に沿って延びている。同様に、各第2電圧電源線Vddは、表示画素の列毎に沿って延び、映像信号線Xと重なって配置されている。映像信号線Xおよび第2電圧電源線Vddは、行方向に隣り合う保持容量Cs間を延びている。
【0030】
映像信号線X(1〜n)は、保持容量Csの電極30、32が形成された層よりも上層に形成され、第2電圧電源線Vddは、保持容量Csの電極が形成された層と映像信号線X(1〜n)が形成された層との間に位置した層に形成され、更に、映像信号線と重なった位置に形成されている。第2電圧電源線の線幅W2は、映像信号線Xの線幅W1よりも大きく形成されている。映像信号線Xは、第2電圧電源線Vddの線幅W2の範囲内に重なって設けられている。
【0031】
また、各第2電圧電源線Vddは、表示画素の列に沿って延びた垂直延出部Vdd−vに加えて、映像信号線Xと交差する方向、ここでは、直行する方向に延出した水平延出部Vdd−hを一体に有している。水平延出部Vdd−hは、垂直延出部Vdd−vから両方向に延びているとともに、隣り合う垂直延出部に跨って延びている。各水平延出部Vdd−hは、垂直延出部Vdd−vに比較して充分に太い幅に形成されている。本実施形態において、各水平延出部Vdd−hは、保持容量Csと重なる位置に配置されている。
【0032】
配線抵抗を低減する目的で、第2電圧電源線Vddの垂直延出部Vdd−vの配線幅を広く取りすぎると、配線の面積が大きくなり、その分開口率が低減する。一方、垂直延出部Vdd−vが細いと配線の抵抗値が高くなり、電圧降下が生じる。そこで、第2の実施形態のように、第2電圧電源線Vddを、映像信号線Xと重なりあう方向だけでなく、交差する方向にも配置してある。これにより、映像信号線Xと同じ方向に延びた垂直延出部Vdd−vの線幅を細くしても、第2電圧電源線Vddの電圧降下を増加させることがなく、所望の電位を供給することが可能となる。従って、表示品位の低下を防止することができる。
【0033】
第2の実施形態において、有機EL表示装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0035】
例えば、電圧電源線の線幅は、映像信号線の線幅よりも太い構成としたが、これに限らず、映像信号線とほぼ同一の線幅とした場合でも、電圧電源線によるシールド効果を得ることができる。また、前述した実施形態において、薄膜トランジスタの半導体層は、ポリシリコンに限らず、アモルファスシリコンで構成することも可能である。表示画素を構成する自己発光素子は、有機EL素子に限定されず自己発光可能な様々な表示素子を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。
【図2】図2は、前記有機EL表示装置における表示画素の等価回路を示す平面図である。
【図3】図3は、前記有機EL表示装置における表示画素PXの平面構成を示す平面図。
【図4】図4は、図3の線A−Aに沿った断面図。
【図5】図5は、この発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置における表示画素PXの平面構成を示す平面図。
【図6】図6は、図5の線B−Bに沿った断面図。
【符号の説明】
【0037】
8…絶縁基板、 10…有機ELパネル、12…コントローラ、
14…走査線駆動回路、 15…信号線駆動回路、 16…有機EL素子、
18…画素回路、 20…画素スイッチ、 22…駆動トランジスタ、
24…第1スイッチ、 26…出力スイッチ、 Cs…保持容量、
30、32…電極、Vdd…第2電圧電源線、Vdd−v…垂直延出部、
Vdd−h…水平延出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示素子と、前記表示素子に駆動電流を供給する画素回路とを含み、基板上にマトリクス状に配設された複数の画素部と、
前記画素部の列毎に接続され映像信号を供給する複数の映像信号線と、
前記画素部の列毎に接続された電源線と、を備え、
前記画素回路は、前記表示素子と電源線との間に接続された駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの制御電位を保持する保持容量と、を含み、
前記映像信号線は、前記保持容量の電極が形成された層よりも上層に形成され、
前記電源線は、前記保持容量の電極が形成された層と映像信号線が形成された層との間に位置した層で、前記映像信号線と重なった位置に形成されているアクティブマトリクス型表示装置。
【請求項2】
前記電源線の幅は、前記映像信号線の幅よりも大きく、前記映像信号線は、前記電源線の幅の範囲内に重なって設けられている請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
【請求項3】
前記電源線は、前記映像信号線と同方向および交差する方向の両方に延出している請求項1又は2に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
【請求項4】
前記電源線の前記映像信号線と交差する方向に延出した部分は、前記保持容量の電極と重なる位置に設けられている請求項3に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
【請求項5】
前記電源線の前記映像信号線と交差する方向に延出した部分は、前記映像信号線と同方向に延びた部分よりも広い幅に形成されている請求項3に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
【請求項6】
前記表示素子は、対向した第1電極および第2電極と、第1および第2電極間に配設された有機発光層とを有している請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−109853(P2009−109853A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−283510(P2007−283510)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(302020207)東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】