説明

アデノシンA2A受容体アゴニストとしての2−(プリン−9−イル)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオールの使用

式(I)
【化1】


〔式中、R、R、R、RおよびWはここで定義の通りである。〕。
の化合物またはその立体異性体または薬学的に許容される塩、およびそれらの製造および医薬としての使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機化合物、それらの製造および医薬としてのそれらの使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
一つの局面において、本発明は、式(I)
【化1】

〔式中、
WはCHおよびOから選択され;
はCHOH、CH−O−C−C−アルキル、C(O)−O−C−C−アルキル、C(O)NH、C(O)−NH−C−C−アルキルならびに、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
は、水素または、所望によりヒドロキシもしくはC−C10−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、O−C−C−アルキル、ハロゲン、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリールで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
【0003】
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環であり;
5lは、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mは、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリール、C−C−アルコキシで置換されていてよいC−C14−アラルキル、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6k、C(O)R6l、C(O)NHR6mおよび所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望によりCOORで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lは、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
【0004】
は、COOR7aまたは、所望によりCOOR7bで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10は、H、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される。〕
の化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩の、アデノシンA2A受容体の活性化が仲介する状態の処置用医薬の製造における使用であって、該アデノシンA2A受容体の活性化が仲介する状態が、嚢胞性線維症、肺高血圧、肺線維症、炎症性腸症候群、創傷治癒、糖尿病性腎症、移植組織における炎症の軽減、病原生物が原因の炎症性疾患、心血管状態、冠動脈狭窄の重症度の評価、放射活性造影剤と関連した冠血管活動性の造影、血管形成術の補助的治療、プロテアーゼ阻害剤と組み合わせて臓器虚血および再灌流傷害の処置、気管支上皮細胞における創傷治癒、およびインテグリンアンタゴニストと組み合わせて血小板凝集の処置から成る群から選択される、使用を提供する。
【0005】
本明細書で使用する用語は、以下の意味を有する:
“所望により置換されていてよい”は、言及されている基が、その前に挙げられたラジカルの任意の1個または任意の組合せにより1個所以上で置換できることを意味する。
【0006】
ここで使用する“ハロ”または“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり得る。好ましくはハロは塩素である。
ここで使用する“C−C−アルキル”は、1−8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルを意味する。好ましくはC−C−アルキルはC−C−アルキルである。
ここで使用する“C−C−アルコキシ”は、1−8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシを意味する。好ましくは、C−C−アルコキシはC−C−アルコキシである。
【0007】
ここで使用する“C−C−シクロアルキル”は、3−8個の環炭素原子を有するシクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルのような単環式基(これらはいずれも1個以上、通常1個または2個のC−C−アルキル基で置換され得る);またはビシクロヘプチルまたはビシクロオクチルのような二環式基を意味する。好ましくは、C−C−シクロアルキルはC−C−シクロアルキルである。
【0008】
ここで使用する“C−C−アルキルアミノ”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ”は、各々、同一でも異なってもよい1個または2個の前記で定義のC−C−アルキル基により置換されたアミノを意味する。好ましくは、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノは、各々C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノである。
【0009】
ここで使用する“C−C−アルキルカルボニル”および“C−C−アルコキシカルボニル”は、各々、炭素原子によりカルボニル基に結合した、前記で定義のC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシを意味する。
好ましくは、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、各々C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルである。
【0010】
ここで使用する“C−C−シクロアルキルカルボニル”は、炭素原子によりカルボニル基に結合した、前記で定義のC−C−シクロアルキルを意味する。好ましくは、C−C−シクロアルキルカルボニルはC−C−シクロアルキルカルボニルである。
【0011】
ここで使用する“C−C−シクロアルキルアミノ”は、炭素原子によりアミノ基の窒素原子に結合した、前記で定義のC−C−シクロアルキルである。好ましくは、C−C−シクロアルキルアミノはC−C−シクロアルキルアミノである。
【0012】
ここで使用する“C−C10−アリール”は、6−10個の炭素原子を含む一価炭素環式芳香族基を意味し、それは、例えば、フェニルのような単環式基;またはナフチルのような二環式基であり得る。好ましくは、C−C10−アリールはC−C−アリール、とりわけフェニルである。
【0013】
ここで使用する“C−C14−アラルキル”は、前記で定義のC−C10−アリールで置換された、前記で定義のアルキル、例えば、C−C−アルキルを意味する。好ましくは、C−C14−アラルキルは、フェニル−C−C−アルキルのようなC−C10−アラルキルである。
【0014】
ここで使用する“C−C−アルキルアミノカルボニル”および“C−C−シクロアルキルアミノカルボニル”は、各々、炭素原子によりカルボニル基に結合した、前記で定義のC−C−アルキルアミノおよびC−C−シクロアルキルアミノを意味する。好ましくは、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−シクロアルキル−アミノカルボニルは、各々C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−シクロアルキルアミノカルボニルである。
【0015】
ここで使用する“C−C10−アリールカルボニル”および“C−C14−アラルキル(arylkyl)カルボニル”は、各々、炭素原子によりカルボニル基に結合した、前記で定義のC−C10−アリールおよびC−C14−アラルキル(arylkyl)を意味する。好ましくは、C−C10−アリールカルボニルおよびC−C14−アラルキル(arylkyl)カルボニルは、各々C−C−アリールカルボニルおよびC−C10−アラルキル(arylkyl)カルボニルである。
【0016】
ここで使用する“C−C15−炭素環式基”は、3−15個の環炭素原子を有する炭素環式基、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルまたはフェニルのような、芳香族性または非芳香族性いずれかの単環式基;またはビシクロオクチル、ビシクロノニル、ビシクロデシル、インダニルまたはインデニルのような二環式基(同様に、これらはいずれも1個以上、通常1個または2個のC−C−アルキル基で置換され得る)を意味する。好ましくはC−C15−炭素環式基はC−C10−炭素環式基、とりわけフェニル、シクロヘキシルまたはインダニルである。C−C15−炭素環式基は、置換されてなくてもされていてもよい。ヘテロ環式環上の好ましい置換基は、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アミノカルボニル、ニトロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシおよびC−C10−シクロアルキル、とりわけアミノを含む。
【0017】
ここで使用する“窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環”は、例えば、フラン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、イソトリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、オキサゾール、イソオキサゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリノ、トリアジン、オキサジンまたはチアゾールであり得る。好ましいヘテロ環式環はピペラジン、ピロリジン、モルホリノ、イミダゾール、イソトリアゾール、ピラゾール、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、フラン、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾールおよびアゼチジンを含む。3〜10員ヘテロ環式環は、置換されていなくてもされていてもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキル、アミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルおよび所望によりアミノカルボニルで置換されていてよいC−C−アルコキシを含む。とりわけ好ましい置換基は、ハロ、オキソ、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、アミノ−C−C−アルキルおよびアミノ(ヒドロキシ)C−C−アルキルを含む。
【0018】
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、文脈から他の解釈が必要でない限り、用語“含む”、または“含み”または“含んで”のような変形は、記載の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を包含することを意図するが、全ての他の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を除外しない。
【0019】
好ましいのは、WがCHおよびOから選択され;
がCHOH、C(O)−NH−C−C−アルキルおよび、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
が、水素または所望によりC−C10−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し;
が、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリールで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iが、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jが、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kが、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5lが、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mが、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
が、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリール、C−C−アルコキシで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6k、C(O)R6l、C(O)NHR6mおよび、所望により0〜3個のRで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iが、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mが、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0〜3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kが、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lが、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
が、COOR7aまたは、所望によりCOOR7bで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10がH、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される、
式(I)の化合物またはその立体異性体または薬学的に許容される塩である。
【0020】
とりわけ好ましい本発明の化合物は、式(II)
【化2】

〔式中、
は、CHOH、C(O)−NH−C−C−アルキルおよび、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
は、水素または所望によりC−C−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子で所望により置換されていてよい少なくとも1個の他の環窒素原子を含んでよい、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し、該ヘテロ環式基は、飽和されているか、または炭素環式環に縮合した飽和ヘテロ環式環を含むか、または5員不飽和基であり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kは、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5lは、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mは、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、O−所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6kおよびC(O)R6l、C(O)NHR6mおよび所望により0〜3個のRで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0〜3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lは、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
は、COOR7aまたは、所望によりCOOR7aで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10はH、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される。〕
の化合物またはその立体異性体または薬学的に許容される塩を含む。
【0021】
とりわけ好ましい具体的な式(I)の化合物は、以下の実施例に記載する。
式(I)により示される化合物は、酸付加塩、特に薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸またはリン酸;および有機酸、例えば、脂肪族モノカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸および酪酸;脂肪族ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸;ジカルボン酸、例えばマレイン酸またはコハク酸;芳香族性カルボン酸、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸、パラ−ビフェニル安息香酸またはトリフェニル酢酸;芳香族性ヒドロキシ酸、例えばo−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、パモ酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸;ケイヒ酸、例えば3−(2−ナフタレニル)プロペン酸、パラ−メトキシケイヒ酸またはパラ−メチルケイヒ酸;およびスルホン酸、例えばメタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸を含む。これらの塩は、式(I)の化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0022】
酸性基、例えば、カルボキシル基を含み得る式(I)の化合物はまた塩基、特に当分野で既知のもののような薬学的に許容される塩基とも塩を形成でき;適当なこのような塩は金属塩、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩;またはアンモニアまたは薬学的に許容される有機アミンまたはヘテロ環式塩基、例えばエタノールアミン、ベンジルアミンまたはピリジンとの塩を含む。これらの塩は、式(I)の化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0023】
立体異性体は、不斉炭素原子が存在するときのそのような化合物である。本化合物は、個々の光学活性異性体形またはその混合物として、例えば、ジアステレオマー混合物として存在する。本発明は、個々の光学活性RおよびS異性体、ならびにそれらの混合物の両方を含む。
【0024】
合成
本発明の他の態様は、遊離または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物の製造方法を提供し、それは:
(i) 式(III)
【化3】

〔式中、R、RおよびWは、上記の定義の通りであり;
ZはHまたは保護基であり;そして
Xは脱離基である。〕
の化合物と、式(IV)
【化4】

〔式中、RおよびRは、上記の定義の通りである。〕
の化合物を反応させ;そして
何らかの保護基を除去して、得られた式(I)の化合物を遊離または薬学的に許容される塩形で回収する、工程を含む。
【0025】
式(III)の化合物は、式(V)
【化5】

〔式中、
、ZおよびWは、上記の定義の通りであり;そして
Lは脱離基である。〕
の化合物またはその保護された誘導体と、2,6−ジハロプリン、例えば、2,6−ジクロロプリンを反応させて式(VI)
【化6】

〔式中、
、ZおよびWは、上記の定義の通りであり;そして
XおよびXはハロゲンである。〕
の化合物を得ることにより製造し得る。
【0026】
式(VI)の化合物を、RNHと、慣用の条件下で反応させて、式(III)の化合物を得ることができる。
【0027】
式(I)の化合物は、例えば、以下および実施例に記載の反応および技術を使用して製造できる。本反応は、用いる試薬および材料に適し、行う変換に適当な溶媒中で行い得る。有機合成の分野の当業者は、分子上に存在する官能基が提案されている変換に適合しなければならないことを理解するであろう。これは、望む本発明の化合物を得るために合成工程の順番の改変または一つの特定の工程スキームの他のものからの選択のための判断を必要とする。
【0028】
以下の反応スキームに示す合成中間体および最終生成物上の種々の置換基は、当業者が理解するとおり必要であるときには、適当な保護基と共にその完全に同化された形で、または当業者に既知の方法により後にその最終形に同化できる前駆形態で存在できる。置換基はまた一連の合成を通して種々の段階でまたは一連の合成の完了後にも導入できる。多くの場合、一般的に使用されている官能基操作を一つの中間体から他の中間体に変換するのに、または一つの式(I)の化合物から他の式(I)の化合物に変換するのに使用できる。このような操作の例は、エステルまたはケトンからアルコールへの変換;エステルからケトンへの変換;エステル、酸およびアミドの相互変換;アルコールおよびアミンのアルキル化、アシル化およびスルホニル化;および多くのその他のものである。置換基はまた一般的な反応、例えばアルキル化、アシル化、ハロゲン化または酸化を使用して導入できる。このような操作は当分野で既知であり、多くの参考書がこのような操作のための工程および方法を要約している。多くの官能基操作、ならびに有機合成の分野において一般的に使用されている他の変換についての有機合成の初級文献の例および参照を示すいくつかの参考文献は、March's Organic Chemistry, 5th Edition, Wiley and Chichester, Eds. (2001); Comprehensive Organic Transformations, Larock, Ed., VCH (1989); Comprehensive Organic Functional Group Transformations, Katritzky et al. (series editors), Pergamon (1995); and Comprehensive Organic Synthesis, Trost and Fleming (series editors), Pergamon (1991)である。また、この分野での何らかの合成経路の計画における他の主要な懸念は、本明細書に記載の化合物に存在する反応性官能基の保護に使用するための保護基の賢明な選択である。望む結果によって、同じ分子内の複数の保護基を、これらの保護基の各々を、同じ分子内の他の保護基を除去せずに除去できるか、または、数個の保護基を同じ反応工程を使用して除去できるように選択できる。訓練された実施者のための多くの代替を記載する権威ある報告は、Protective Groups In Organic Synthesis, Greene and Wuts, Eds., Wiley and Sons (1999)である。
【0029】
一般に、本特許出願の範囲内の化合物は、スキーム1−5および実施例に記載の経路により合成できる。
【0030】
スキーム1において、式(I)の化合物は、中間体を得るための、例えば、6位の塩素原子を選択的にそして専属的に置換するための、2連続的求核性芳香族性置換反応を介して製造できる。続く適当なアミンでの2位の求核性置換により、式(I)の化合物を得る。これらの反応は、反応性アミンに加えて、塩基の存在下または非存在下で行い得る。脱保護工程は、存在するならば、保護基の性質によって必要であるかもしれないし、必要でないかもしれない。
スキーム1
【化7】

【0031】
例えば、スキーム2において、中間体または実施例において述べる中間体ADを、実施例に略記の方法に従い合成し、アミンと、マイクロ波または実施例に記載の一般的加熱を介して反応させ、化合物を製造できる。
スキーム2
【化8】

【0032】
また、スキーム3において、ニトロ置換基を有する化合物、例えば中間体、または実施例において述べる中間体ACを、実施例に略記の方法に従い合成し、スキーム2の方法に準じてアミンと反応させ、化合物を得ることができる。
スキーム3
【化9】

【0033】
スキーム4において、アミド置換基を有する化合物を、スキーム2および3に記載のように同様に製造する。例えば、WO96/02553およびJ Med Chem, Vol. 33, No. 7, pp. 1919-1924 (1990)に略記の方法に従い製造した中間体を、アミンと、マイクロ波加熱条件下で反応させて、化合物を得ることができる。
スキーム4
【化10】

【0034】
また、ヘテロ環式基を有するプリン誘導体化合物を、スキーム1−4および実施例に略記の方法に準じて製造できる。スキーム5において、Rが置換テトラゾールまたは置換イソオキサゾール、例えばエチル置換テトラゾールまたはエチル置換イソオキサゾールである中間体を、WO99/38877およびWO98/28319に略記の方法に従い製造できる。次いで、中間体をアミンと反応させて、化合物10を得ることができる。
スキーム5
【化11】

【0035】
遊離形の式Iの化合物は慣用法に従い塩形に変換でき、そして逆もそうである。遊離形または塩形の本化合物は水和物または結晶化に使用した溶媒を含む溶媒和物の形で得ることができる。式Iの化合物は、慣用法に従い反応混合物から単離し、精製できる。異性体、例えば立体異性体を、慣用法により、例えば分別結晶または対応して不斉に置換された、例えば光学活性、出発物質からの不斉合成により得ることができる。
【0036】
薬理学的活性
式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩は、医薬として有用である。特に、それらはアデノシンA2A受容体を活性化し、すなわち、それらはA2A受容体アゴニストとして作用する。A2Aアゴニストとしてのそれらの特性は、Murphree et al., Mol Pharmacol, Vol. 61, pp. 455-462 (2002)に記載の方法を使用して、証明し得る。
【0037】
後記の実施例の化合物は、上記アッセイで5.0μM未満のKi値を有する。例えば、実施例2、7、9、11、13、22、24、65、77、108、および122の化合物は、それぞれ0.61、0.19、0.16、0.012、0.054、0.0005、0.059、0.002、0.006、0.005、および0.004μMのKi値を有する。
【0038】
アデノシンA2A受容体の活性化を考慮して、遊離または薬学的に許容される塩形の式Iの化合物(以後、代替的に“本発明の薬剤”と呼ぶ)は、アデノシンA2A受容体の活性化に応答する状態、特に炎症性またはアレルギー性状態の処置に有用である。本発明に従う処置は対症的でも予防的でもよい。
【0039】
従って、“本発明の薬剤”は、炎症性または閉塞性気道疾患の処置に有用であり、例えば、組織損傷、気道炎症、気管支反応性亢進、リモデリングまたは疾患進行の低下をもたらす。本発明を適用し得る炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸吸窮迫症候群(ARDS)、それらに伴う慢性気管支炎または呼吸困難を含む、慢性閉塞性肺胞気道または肺疾患(COPD、COADまたはCOLD)、気腫、ならびに医薬治療、特に他の吸入剤治療の結果としての気道反応性亢進悪化を含む。本発明はまた、例えば、急性、アラキジン性(arachidic)、カタル性、クループ性(croupus)、慢性または結核様(phthinoid)気管支炎を含む、如何なるタイプまたは原因であれ、気管支炎を含む。さらに本発明を適用し得る炎症性または閉塞性気道疾患は、気管支拡張症、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、如何なるタイプまたは原因であれ、塵肺(慢性であれ急性であれ、炎症性の、一般的に職業性の、頻繁に気道閉塞を伴う、そして一般に粉塵の反復吸引による、肺疾患)を含む。
【0040】
本発明を適用し得る他の炎症性または閉塞性気道疾患は、如何なるタイプまたは原因であれ、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度喘息、中程度喘息、重度喘息、気管支喘息、運動誘発喘息、職業性喘息および細菌感染後に誘発される喘息を含む、喘息である。喘息の処置はまた、主要な医学的関心を伴う確立された患者群であり、現在しばしば初期または初期相喘息患者として特定される、喘鳴症状を示し、“喘鳴幼児(wheezy infants)”と診断されたまたは診断可能な、例えば4歳または5歳未満の対象の処置も含むと理解される。(便宜上、この特定の喘息状態を“幼児喘鳴症候群(wheezy-infant syndrome)”と呼ぶ。)
【0041】
喘息の処置における予防的効果は、症候性発作、例えば急性喘息または気管支収縮発作の減少した頻度または重症度、改善された肺機能または改善された気道反応性亢進により証明される。さらに、他の、対症治療、すなわち症候発作が起こったときにそれを限定するか中止させるためのまたはそれを意図した治療、例えば抗炎症剤(例えばコルチコステロイド)または気管支拡張剤の必要性の減少により証明できる。喘息における予防的利益は、特に“早朝悪化(morning dipping)”の傾向のある患者で特に明白であり得る。“早朝悪化”は認識された喘息症候群であり、喘息患者のかなりの割合に共通し、例えば、概ね4から6amの間の時間の、すなわち通常何らかの前に投与した対症的喘息治療から相当離れた時間の喘息発作により特徴付けられる。
【0042】
それらの、特に好酸球活性化の阻害に関連した、抗炎症活性を考慮して、“本発明の薬剤”はまた好酸球関連疾患、例えば好酸球増加症、特に過好酸球増加症(それが気道および/または肺に影響するため)を含む気道の好酸球関連疾患(例えば肺組織の病的好酸球性浸潤を含む)、例えば、レフラー症候群の結果の、またはそれに附随する気道の好酸球関連疾患;好酸球性肺炎;寄生虫(特に後生動物)侵襲(熱帯好酸球増加症を含む);気管支肺アスペルギルス症;節性多発性動脈炎(チャーグ・ストラウス症候群を含む);好酸球性肉芽腫;および薬物反応により誘発される気道に影響する好酸球関連疾患の処置に有用である。
【0043】
“本発明の薬剤”は、また皮膚の炎症性またはアレルギー性状態、例えば乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑症、過敏性血管炎、蕁麻疹、類天疱瘡、エリテマトーデス、天疱瘡、後天性表皮水疱症、および皮膚の他の炎症性またはアレルギー性状態の処置にも有用である。
【0044】
“本発明の薬剤”はまた他の疾患または状態、特に、炎症性要素を有する疾患または状態の処置、例えば、結膜炎、乾性角結膜炎および春季結膜炎のような眼の疾患および状態;アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響する疾患;ならびに自己免疫性血液学的障害、例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆(pure red cell anaemia)および特発性血小板減少症;全身性エリテマトーデス;多発性軟骨炎;強皮症(sclerodoma);ウェゲナー肉芽腫;皮膚筋炎;慢性活動性肝炎;重症筋無力症;スティーブン−ジョンソン症候群;特発性スプルー;自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病);内分泌性眼症;グレーブス病;サルコイドーシス;肺胞炎;慢性過敏性肺炎;多発性硬化症;原発性胆汁性肝硬変;ブドウ膜炎(前部および後部);乾性角結膜炎および春季角結膜炎;間質性肺線維症;乾癬性関節炎;および、糸球体腎炎(例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化型ネフローゼを含むネフローゼ症候群ありおよびなしの)を含む自己免疫応答が関与するかまたは自己免疫性要素もしくは病因を有する炎症性疾患の処置にも有用であり得る。
【0045】
さらに、“本発明の薬剤”は、WO05/107463に記載のような嚢胞性線維症、肺高血圧、肺線維症、炎症性腸症候群、創傷治癒、糖尿病性腎症、US2005/182018に記載のような移植組織における炎症の軽減、WO03/086408に記載のような病原生物が原因の炎症性疾患、およびWO03/029264に記載のような心血管状態の処置にも使用し得る。
【0046】
また、“本発明の薬剤”は、WO00/078774に記載のように冠動脈狭窄の重症度の評価に使用してよく、そして、放射活性造影剤と関連した冠血管活動性の造影に有用であり、そしてWO00/78779に記載のように血管形成術の補助的治療に有用である。
【0047】
“本発明の薬剤”はまた、WO05/003150に記載のように、プロテアーゼ阻害剤と組み合わせて臓器虚血および再灌流傷害のために、およびWO03/090733に記載のようにインテグリンアンタゴニストと組み合わせて血小板凝集の処置に有用である。
【0048】
“本発明の薬剤”はまたAJP-Lung 290: 849-855に記載のように気管支上皮細胞における創傷治癒の促進に有用である。
【0049】
“本発明の薬剤”で処置し得る他の疾患または状態は、糖尿病、例えばI型真性糖尿病(若年性糖尿病)およびII型真性糖尿病、下痢疾患、虚血/再灌流傷害、網膜症、例えば糖尿病性網膜症または高圧酸素誘発網膜症、眼圧の上昇または眼水分泌増加により特徴付けられる状態、例えば緑内障、再灌流からの虚血性組織/臓器損傷、床擦れ、睡眠を促進するための薬剤として、脱髄性疾患の処置剤として、例えば多発性硬化症および例えば、出血性脳血管傷害および脊髄虚血−再灌流傷害のために神経保護剤として含み得る。
【0050】
例えば、炎症性気道疾患における、炎症性状態の阻害における“本発明の薬剤”の効果は、Szarka et al., J Immunol Methods, Vol. 202, pp. 49-57 (1997);Renzi et al., Am Rev Respir Dis, Vol. 148, pp. 932-939 (1993);Tsuyuki et al., J Clin Invest, Vol. 96, pp. 2924-2931 (1995);Cernadas et al, Am J Respir Cell Mol Biol, Vol. 20, pp. 1-8 (1999);およびFozard et al., Er J Pharmacol, Vol. 438, pp. 183-188 (2002)に記載のような、気道炎症または他の炎症性状態の動物モデル、例えば、マウスまたはラットモデルにおいて証明できる。
【0051】
“本発明の薬剤”はまた、特に前記のような閉塞性または炎症性気道疾患の処置において、他の医薬物質、例えば抗炎症性、気管支拡張性、抗ヒスタミン性または鎮咳性医薬物質と組み合わせて使用するための併用剤として、例えば、このような医薬の治療活性の増強剤として、またはこのような薬剤の必要な投与量または副作用の可能性を減ずる手段として、有用である。“本発明の薬剤”を、固定した医薬組成物で他の医薬物質と混合してよく、または、それを他の医薬物質と同時に、前にまたは後に投与してよい。
【0052】
従って、本発明は、前記の“本発明の薬剤”と、抗炎症性、気管支拡張性、抗ヒスタミン性または鎮咳性医薬物質の組合せに関し、該“本発明の薬剤”および該医薬物質は、同じまたは異なる医薬組成物にある。
【0053】
適当な抗炎症剤は、ステロイド、特に、グルココルチコステロイド、例えばブデソニド、ベクロメタゾン(beclamethasone)ジプロピオネート、フルチカゾンプロピオネート、シクレソニドまたはモメタゾンフロエート;またはWO02/88167、WO02/12266、WO02/100879、WO02/00679(とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101のもの)、WO03/35668、WO03/48181、WO03/62259、WO03/64445、WO03/72592、WO04/39827およびWO04/66920に記載のステロイド;非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト、例えばDE10261874、WO00/00531、WO02/10143、WO03/82280、WO03/82787、WO03/86294、WO03/104195、WO03/101932、WO04/05229、WO04/18429、WO04/19935およびWO04/26248に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えばモンテルカストおよびザフィルカスト;PDE4阻害剤、例えばシロミラスト(Ariflo(登録商標) GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering-Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke-Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)およびWO92/19594、WO93/19749、WO93/19750、WO93/19751、WO98/18796、WO99/16766、WO01/13953、WO03/104204、WO03/104205、WO03/39544、WO04/000814、WO04/000839、WO04/005258、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/018431、WO04/018449、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/019944、WO04/019945、WO04/045607およびWO04/037805に記載のもの;アデノシンA2B受容体アンタゴニスト、例えばWO02/42298に記載のもの;およびベータ(β)−2アドレナリン受容体アゴニスト、例えばアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロールフェノテロール、プロカテロール、およびとりわけ、フォルモテロール、カルモテロールおよび薬学的に許容されるそれらの塩、および引用により本明細書に包含させるWO00/75114の、式(I)の化合物(遊離または塩もしくは溶媒和物形)、好ましくはその実施例の化合物、とりわけインダカテロールおよび薬学的に許容されるそれらの塩に対応する式
【化12】

の化合物、ならびにWO04/16601の式(I)の化合物(遊離または塩もしくは溶媒和物形)、およびまたEP1440966、JP05025045、WO93/18007、WO99/64035、US2002/0055651、WO01/42193、WO01/83462、WO02/66422、WO02/70490、WO02/76933、WO03/24439、WO03/42160、WO03/42164、WO03/72539、WO03/91204、WO03/93219、WO03/99764、WO04/16578、WO04/22547、WO04/32921、WO04/33412、WO04/37768、WO04/37773、WO04/37807、WO04/39762、WO04/39766、WO04/45618、WO04/46083、WO04/80964、WO04/108765、WO04/108676、WO05/033121、WO05/040103、WO05/044787、WO05/058867、WO05/065650、WO05/066140、WO05/07908、US2005/5159448、US2005/171147、WO05/077361、WO05/084640、WO05/089760、WO05/090287、WO05/090288、WO05/092860、WO05/092887、US2005/182091、US2005/209227、US2005/215542、US2005/215590、EP1574501、US05/256115、WO05/102350およびUS05/277632に記載のものを含む。
【0054】
適当な気管支拡張性医薬は、抗コリン剤または抗ムスカリン剤、特に、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩およびCHF 4226(Chiesi)、およびグリコピロレートだけでなく、またP424021、US3,714,357、US5,171,744、WO01/04118、WO02/00652、WO02/51841、WO02/53564、WO03/00840、WO03/33495、WO03/53966、WO03/87094、WO04/018422およびWO04/05285に記載のものを含む。
【0055】
適当な二機能性抗炎症性および気管支拡張性医薬は、二機能性β−2アドレナリン受容体アゴニスト/ムスカリンアンタゴニスト、例えばUS2004/0167167、US2004/0242622、US2005/182092、WO04/74246、WO04/74812、WO04/089892およびUS05/256114に記載のものを含む。
【0056】
適当な抗ヒスタミン医薬物質は、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラタジン(loratidine)、デスロラタジン(loratidine)、ジフェンヒドラミンおよびフェキソフェナジンヒドロクロライド、アクティバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテルフェナジン(tefenadine)、ならびにJP2004107299、WO03/099807およびWO04/026841に記載のものを含む。
【0057】
“本発明の薬剤”と抗炎症剤の他の有用な組合せは、ケモカイン受容体、例えば、CCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5のアンタゴニスト、特にCCR−5アンタゴニスト、例えばSchering-PloughアンタゴニストSC−351125、SCH−55700およびSCH−D;武田アンタゴニスト、例えばN−[[4−[[[6,7−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−5H−ベンゾ−シクロヘプテン−8−イル]カルボニル]アミノ]フェニル]−メチル]テトラヒドロ−N,N−ジメチル−2H−ピラン−4−アミニウムクロライド(TAK−770);およびUS6,166,037(特に請求項18および19)、WO00/66558(特に請求項8)、WO00/66559(特に請求項9)、WO04/018425およびWO04/026873に記載のCCR−5アンタゴニストとの組合せを含む。
【0058】
前記によって、本発明はまたアデノシンA2A受容体の活性化に応答する状態、例えば炎症性またはアレルギー性状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置方法であって、それを必要とする対象、特にヒト対象に、遊離形または薬学的に許容される塩の形の式(I)の化合物を投与することを含む、方法を提供する。他の局面において、本発明は、アデノシンA2A受容体の活性化に応答する状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造に使用するための、遊離形または薬学的に許容される塩の形の式(I)の化合物の使用を提供する。
【0059】
“本発明の薬剤”は、任意の適当な経路で、例えば、経口で、例えば、錠剤またはカプセル剤の形で;非経腸的、例えば、静脈内に;例えば、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において、吸入により;例えば、アレルギー性鼻炎の処置において経鼻的に;例えばアトピー性皮膚炎の処置において、皮膚に局所的に;または例えば、炎症性腸疾患の処置において、直腸に投与できる。
【0060】
さらなる局面において、本発明はまた遊離形または薬学的に許容される塩の形の式(I)の化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む医薬組成物を提供する。本組成物は、前記の通りの抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤または鎮咳剤のような併用治療剤を含み得る。このような組成物は、慣用の希釈剤または賦形剤およびガレヌス分野(galenic art)で既知の技術を使用して製造できる。故に経口投与形態は錠剤およびカプセル剤を含み得る。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ゲルまたは経皮送達系、例えば、パッチの形をとり得る。吸入用組成物は、エアロゾルまたは他の噴霧可能製剤、または乾燥粉末製剤を含み得る。
【0061】
組成物がエアロゾル製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、ヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)噴射剤、例えばHFA134aまたはHFA227またはこれらの混合物を含み、そして、当分野で既知の1個以上の共溶媒、例えばエタノール(20重量%まで);および/または1個以上の界面活性剤、例えばオレイン酸またはソルビタントリオレエート;および/または1個以上の増量剤、例えばラクトースを含み得る。組成物が乾燥粉末製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、10ミクロンまでの粒子直径を有する式(I)の化合物を、所望により所望の粒子サイズおよび分布の希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿気による製品の性能悪化に対する保護を助ける化合物、例えばステアリン酸マグネシウム、典型的に0.05−2.0%ステアリン酸マグネシウムと共に含む。本組成物が、霧散可能(neblizable)製剤を構成するとき、それは好ましくは、例えば、水、共溶媒、例えばエタノールまたはプロピレングリコールおよび安定化剤(これは界面活性剤であり得る)を含む媒体中に溶解または懸濁された式(I)の化合物を含む。
【0062】
本発明は、
a)吸入可能な形態の、例えば、エアロゾルまたは他の微粒化(atomizable)組成物の、または吸入可能粒子、例えば、微粉化形態の、式(I)の化合物;
b)吸入可能な形態の式(I)の化合物を含む吸入可能な医薬;
c)吸入可能な形態の式(I)の化合物を、吸入装置と共に含む、医薬製品;および
d)吸入可能な形態の本発明の薬剤を含む吸入装置を含む。
【0063】
本発明の実施に際して用いる式(I)の化合物の用量は、例えば、処置すべき特定の状態、望む効果および投与方式によって、もちろん変化する。一般に、適当な吸入投与のための適当な1日量は0.005−10mgの桁であり、一方、経口投与について適当な1日量は0.05−100mgの桁である。
【0064】
本発明を以下の実施例によりさらに説明する。
【実施例】
【0065】
実施例1−128
式(Ia)
【化13】

の化合物を表1に示す。このような化合物の製造をその後に示す。表1はまた質量分析、MH+(ESI+)データを示す。
【0066】
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【0067】
中間体の製造
使用する略語は以下の通りである:
【表20】

【0068】
以下の式(A)
【化14】

の中間体を表2に示し、このような化合物の製造をその後に示す。
【0069】
【表21】

【表22】

【表23】

【0070】
中間体AA (2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
表題化合物を、Preparation of Aminopurine-β-D-Ribofuranuronamide Derivatives as Antiinflammatories, Ayres et al., Glaxo Group Limited, UK, PCT Int. Appl., WO 96/02553, 49 pages (1996)の方法により製造する。
【0071】
中間体AB (2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
表題化合物を、Preparation of 2-(purin-9-yl)-Tetrahydrofuran-3,4-diol Nucleosides as Antiinflammatory Agents and Agonists Against Adenosine Receptors, Cox et al., Glaxo Group Ltd., UK, PCT Int. Appl. WO 98/28319 A1, 118 pages (1998)に従い製造する。
【0072】
中間体AC 酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−2−アセトキシメチル−5−(2−ニトロ−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル
工程AC1:酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−5−アセトキシメチル−2−(6−クロロ−2−ニトロ−プリン−9−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル。
表題化合物を、Synthesis and Properties of 2 Nitrosoadenosine, Wanner, Koomen and Gerrit-Jan, Laboratory of Organic Chemistry, Institute of Molecular Chemistry, University of Amsterdam, Amsterdam, Neth., J Chem Soc, Perkin Transactions 1 (16), pp. 1908-1915 (2001)の方法により製造する。
【0073】
工程AC2:酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−2−アセトキシメチル−5−(2−ニトロ−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル
冷却した(0℃)撹拌している酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−5−アセトキシメチル−2−(6−クロロ−2−ニトロ−プリン−9−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(工程AC1)(0.3g、0.635mmol)、DIPEA(0.101g、0.786mmol)のTHF(10mL)溶液に、フェネチルアミン(0.087g、0.720mmol)を添加する。反応混合物を、撹拌を1時間続けながらRTに温める。溶媒を真空で除去し、残渣をDCMに溶解する。この有機部分を1M HClで洗浄し、次いで真空で濃縮して、油状物を得た。シリカクロマトグラフィーでの精製により、DCM:MeOH(99.25:0.75)で溶出して、表題化合物を黄色固体として得る。
【0074】
中間体AD (3aS,4S,6R,6aR)−6−(6−アミノ−2−クロロ−プリン−9−イル)−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を、2-(Arylalkylamino)adenosin-5'-Uronamides: A New Class of Highly Selective Adenosine A2 Receptor Ligands, Hutchison et al., Pharm Div, Ciba-Geigy Corp., Summit, NJ, USA, J Med Chem, Vol. 33 No. 7, pp. 1919-1924 (1990)の方法により、製造する。
【0075】
中間体AE (2R,3R,4S,5S)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
工程AE1:酢酸(2R,3R,4R,5S)−4−アセトキシ−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル塩酸塩
酢酸(2R,3R,4R,5S)−4−アセトキシ−2−(2,6−ジクロロ−プリン−9−イル)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(WO99/38877)(1g、2.13mmol)、(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロパン−1−オール(0.321g、2.13mmol)およびDIPEA(0.275g、2.13mmol)のDCE(5mL)中の混合物を、アルゴンの不活性雰囲気下、一晩撹拌する。RTに冷却後、1M HClを添加し、有機部分を分離し、真空で濃縮して、表題化合物を得て、それをさらに精製せずに次工程に使用する。(MH+ 585.1)
【0076】
工程AE2:(2R,3R,4R,5S)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
酢酸(2R,3R,4R,5S)−4−アセトキシ−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル塩酸塩(工程AC1)(1.194g、2.02mmol)のMeOH/クロロホルム(4mL、3:1 MeOH/クロロホルム)溶液を、飽和炭酸カリウム溶液(10mL)で処理する。RTで一晩撹拌後、反応混合物をDCM/水で希釈し、有機部分を分離する。有機部分を真空で濃縮して、表題化合物を得る。(MH+ 501)
【0077】
中間体AF−AH
これらの中間体、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[2−クロロ−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AF);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−クロロ−プリン−9−イル}−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AG);および
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AH)、
を、中間体AEに準じて、(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロパン−1−オールを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0078】
中間体AI (2R,3R,4S,5R)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
工程AI1:酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル:
表題化合物iを、酢酸(2R,3R,4R,5S)−4−アセトキシ−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル塩酸塩(工程AE1)に準じて、酢酸(2R,3R,4R,5S)−4−アセトキシ−2−(2,6−ジクロロ−プリン−9−イル)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(WO99/38877)を酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−2−(2,6−ジクロロ−プリン−9−イル)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(WO98/28319)に置き換えて、製造する。
【0079】
工程AI2:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
表題化合物を酢酸(2R,3R,4R,5R)−4−アセトキシ−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(工程AI1)から、(2R,3R,4S,5S)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−クロロ−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールに準じて、製造する。
【0080】
中間体AJ−AP
これらの中間体、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AJ);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−クロロ−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AK);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AL);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−クロロ−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AM);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{2−クロロ−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AN);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{2−クロロ−6−[(9H−フルオレン−9−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AO);および
・ 4−(2−{2−クロロ−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−6−イルアミノ}−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(中間体AP)、
を、中間体AIに準じて、(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロパン−1−オールを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0081】
中間体AQ−AR
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5S)−2−{2−クロロ−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AQ);および
・ (2R,3R,4S,5S)−2−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−クロロ−プリン−9−イル}−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AR)、
を、中間体AEに準じて、(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロパン−1−オールを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0082】
以下の中間体を、表1に記載の最終化合物のいくつかの合成において使用した:
中間体BA 4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン
4−(4−フルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジンクロライド(20g、93.7mmol)を、無水MeOH(200mL)に、アルゴンの不活性雰囲気下、溶解する。次いで、溶液を10%パラジウム/炭素(1g)で処理する。反応混合物をアルゴンでパージし、水素雰囲気下に一晩置く。次いで、混合物をセライトTMフィルター材を通して濾過し、触媒をMeOHで洗浄する。濾液および洗液を蒸発乾固し、得られた残渣を2M NaOHおよびジエチルエーテルに分配する。層を分離し、水性物をさらに2回のエーテルで洗浄する。有機部分を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、表題化合物を黄色油状物として得る。
【0083】
中間体BB イミダゾール−1−カルボン酸(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イル)−アミド
撹拌しているCDI(1.1g、6.77mmol)のDCM(100mL)溶液を3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イルアミン(WO99/65895;EP21973)(1g、50mLのDCM中5.64mmol)で、30分間にわたり滴下して処理する。反応混合物をRTで15分間撹拌し、表題化合物をDCM中10mg/mL溶液として得る。この化合物を、続く反応に溶液で使用する。この溶液は、イミダゾール−ウレア中間体BBと、本反応条件下のイミダゾールの可逆性熱脱離反応によりもたらされる種々の量の対応するイソシアネートおよびイミダゾールから成る。この溶液を、イミダゾール−ウレア中間体およびイソシアネート中間体がウレアの前駆体として等しく適するため、次工程に使用する。
【0084】
中間体BC 4−[(イミダゾール−1−カルボニル)−アミノ]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル
工程BC1:4−カルバモイル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル
撹拌しているDMSO(7mL)中の6−クロロ−ニコチン酸エチルエステル(1.86g、10.0mmol)、ピペリジン−4−カルボキサミド(1.54g、12.0mmol)およびDIPEA(2.1mL、12mmol)を含む懸濁液を90℃で2時間加熱する。MeOH(8mL)を、次いで、反応混合物が冷却したら添加し、得られた沈殿を濾過し、水、続いてエーテルで洗浄し、真空(45℃)で乾燥させて、表題化合物を白色粉末として得る。
【0085】
工程BC2:4−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル
4−カルバモイル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル(2.04g、7.36mmol)およびビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(3.80g、8.83mmol)を含むアセトニトリル(13mL)溶液を水(5mL)で処理し、65℃で30時間加熱する。溶媒を真空で部分的に除去し、得られた溶液を12M HClを使用してpH1に酸性化する。溶液をEtOAcで抽出し、この有機部分を廃棄する。水性部分を2M 炭酸カリウム溶液を使用してpH8−9に塩基性化し、次いでEtOAc、次いでDCMで抽出する。合わせた有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られた残渣をエーテル、続いてエーテル/EtOAc(1:1、5x0.7mL)でトリチュレートし、真空で乾燥させて、表題生成物をオフホワイト色固体として得る。
【0086】
工程BC3:4−[(イミダゾール−1−カルボニル)−アミノ]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル
4−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステル(0.103g、0.414mmol)およびトリエチルアミン(0.12mL、0.828mmol)のDCM(4.14mL)溶液に、CDI(0.073g、0.455mmol)を添加する。反応混合物をRTで2時間撹拌し、表題化合物をDCM中の0.1M溶液として得る。この化合物を、続く反応に溶液で使用する。この溶液はイミダゾール−ウレア中間体BCと、本反応条件下のイミダゾールの可逆性熱脱離反応によりもたらされる種々の量の対応するイソシアネートおよびイミダゾールから成る。この溶液を、イミダゾール−ウレア中間体およびイソシアネート中間体がウレアの前駆体として等しく適するため、次工程に使用する。
【0087】
中間体BD 1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア
工程BD1:1,3−ビス−((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−ウレア
(R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イルアミン(5.0g、28.4mmol)のDCM(10mL)をCDI(2.3g、14.2mmol)で処理し、反応混合物をRTで48時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、得られた残渣をEtOAcに溶解する。この部分を水、続いて塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、表題化合物を薄オレンジ色固体として得る。MS [ESI+]:m/z: 379.2(MH)。
【0088】
工程BD2:1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア
1,3−ビス−((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−ウレア(5.34g、14.1mmol)のEtOH(80mL)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、水酸化パラジウム/炭素(1.07g)を添加する。反応混合物をアルゴンでパージし、水素の雰囲気下に2日間置き、その後、混合物を濾過し、触媒をEtOHで洗浄する。有機部分を合わせ、真空で濃縮して、表題化合物を白色固体として得る。MS [ESI+]:m/z:199.1(MH)。
【0089】
中間体BE 4−ピロリジン−3−イル−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
この化合物を、国際特許出願WO2002/0445652に記載の方法を使用して製造する。
【0090】
中間体BF ((3R,4R)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−メタノール塩酸塩
(3R,4R)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.2g、0.69mmol)を含むジオキサン(1mL)を4M HCl−ジオキサン(3.44mL、13.7mmol)で処理し、RTで一晩撹拌する。溶媒を真空で除去して、表題化合物を得る。MS(ESI+)m/z 192.1(MH)。
【0091】
中間体BG (3−メチルアミノ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
表題化合物を、The Selective Reaction of Primary Carbonyl Imidazole Containing Compounds: Selective Amide and Carbamate Synthesis. Rannard and Davis, Org Lett, Vol. 2, No. 14, pp. 2117-2120 (2000)の方法により製造する。
【0092】
中間体BH 4−ベンジル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−ピペリジン
工程BH1:(R)−2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−カルボニル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
Z−D−プロリン(10.0g、40.1mmol)、4−ベンジルピペリジン(7.0g、40.1mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(5.96g、44mmol)およびEDCI(8.46g、44mmol)のDCM(100mL)溶液をRTで16時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をEtOAc(200mL)に取り込んだ。EtOAc溶液を1N HCl、1M 炭酸ナトリウム、水および塩水で洗浄し、次いで乾燥させる(NaSO)。溶媒を真空で除去して、表題化合物を得る。MS [ESI+]:m/z:407(MH)。
【0093】
工程BH2:(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン
(R)−2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−カルボニル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(6.62g、16.3mmol)のMeOH(130mL)溶液に水酸化パラジウム/炭素(0.5g)を添加し、混合物を水素の雰囲気下に、反応が完了するまで置く。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物を得る。MS [ESI+]:m/z:273(MH)。
【0094】
工程BH3:4−ベンジル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−ピペリジン
(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン(4.25g、15.6mmol)を、リチウムアルミニウムハイドライド(0.89g、23.5mmol)のTHF(30mL)懸濁液にRTで滴下する。反応混合物を16時間加熱還流し、次いで冷却し、氷に注ぐ。溶液を水性水酸化ナトリウムを使用して、pH10に調節する。生成物をEtOAcで抽出し、有機部分を合わせ、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、表題化合物を得る。MS [ESI+]:m/z:259(MH)。
【0095】
中間体BI ((2S,4R)−4−tert−ブトキシ−ピロリジン−2−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
工程BI1:(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
THF(210mL)中の(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−ピロリジン−1,2−diカルボン酸1−ベンジルエステル(23.5g、72.4mmol)およびトリエチルアミン(10.1mL、72.4mmol)を含む混合物を0℃に冷却し、クロロギ酸エチル(7.04mL、72.4mmol)で10分間にわたり処理する。40分後、得られた白色固体を濾過し、THFで洗浄する。濾液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(9.04g、231.7mmol)を添加する。MeOH(50mL)を、次いで45分間にわたり滴下する。反応混合物を15分間RTで撹拌し、次いで1M HCl(520mL)で処理する。1.5時間撹拌後、反応混合物を3回DCMで抽出する。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られた粗物質を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製して、ヘキサン:EtOAc(7:3)で溶出して、表題化合物を無色油状物として得る。
【0096】
工程BI2:(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
冷却したTHF(260mL)中の(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(19.2g、62.5mmol)、フタルイミド(9.2g、62.5mmol)およびトリフェニルホスフィン(6.7g、62.5mmol)を含む懸濁液を、注意深くDEAD(3.7mL、62.46mmol)の滴下により処理する。RTで2時間撹拌後、さらにフタルイミド(0.92g、6.2mmol)、トリフェニルホスフィン(0.67g、6.2mmol)およびDEAD(0.37mL、6.2mmol)を添加する。得られた赤色溶液をRTで一晩撹拌し、溶媒を真空で除去する。得られた粗物質をシリカクロマトグラフィーで精製し、EtOAc:ヘキサン(7:9)で溶出して、表題化合物を黄色油状物として得る。
【0097】
工程BI3:(2S,4R)−2−アミノメチル−4−tert−ブトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(12.8g、29.3mmol)をEtOH(165mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(14.2mL、322mmol)を添加する。RTで撹拌後、白色懸濁液が形成する。反応混合物を30分間加熱還流する。RTに冷却後、懸濁液を濾取し、固体を4回EtOHで洗浄する。濾液を真空で濃縮し、高真空下40℃で乾燥させて、表題化合物を得て、それをさらに精製せずに次工程に使用する。
【0098】
工程BI4:(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
粗(2S,4R)−2−アミノメチル−4−tert−ブトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(12.3g、〜29.3mmol)およびBoc無水物(6.6g、30.2mmol)のDCM(120mL)中の混合物をRTで一晩撹拌する。反応混合物を連続的に1M HCl、10%炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄する。水性層を2回DCMで抽出する。合わせた有機部分を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮する。得られた粗物質をシリカクロマトグラフィーで精製し、ヘキサン:EtOAc(9:1から7:3に増加)で溶出し、続いてヘキサン:ジイソプロピルエーテル9:1でトリチュレートして、表題化合物を白色固体として得る。
【0099】
工程BI5:((2S,4R)−4−tert−ブトキシ−ピロリジン−2−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(34.7g、82.9mmol)のTHF(500mL)溶液を、触媒的Pd/C上で水素化し、濾過、蒸発および乾燥後、表題化合物を薄黄色油状物として得る。
【0100】
中間体C (2S,3S,4R,5R)−5−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド
表題化合物を、Gregson, Michael; Ayres, Barry Edward; Ewan, George Blanch; Ellis, Frank; Knight, John. Preparation of diaminopurinylribofuranuronamide derivatives as antiinflammatoriesの方法に従い製造できる。(WO94/17090)
【0101】
中間体D 4,4'−(2−アミノエチリデン)ビス−フェノール
この化合物の製造は(WO2001/036375)に記載されている。
【0102】
中間体E (R)−[1,3']ビピロリジニル
工程E1:(R)−1'−ベンジル−[1,3']ビピロリジニル
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(19.11mL、0.147mol)および6M 硫酸(37.2mL)のTHF(200mL)中の氷冷溶液を(R)−(1)−ベンジル−3−アミノピロリジン(10g、0.057mol)のTHF(150mL)および水素化ホウ素ナトリウムペレット(8.62g、0.227mol)で、温度が10℃未満であり続けることを確実にしながら連続的に滴下により処理する。反応混合物をRTに温め、水(10mL)を、NaOHペレットの溶解を助けるために添加する。RTで12日間撹拌後、混合物を氷浴の使用により冷却し、水(500mL)を添加する。溶液をNaOHペレットの添加により塩基性にし(pH<10)、次いで真空下で濾過する。濾液をジエチルエーテルおよびDCMで抽出し、有機部分を合わせ、真空で濃縮する。粗残渣をジエチルエーテル中で超音波処理し、真空下で濾過する。濾液を再び真空で減らし、得られた粗物質をアセトニトリル(8mL)に溶解し、逆相カラムクロマトグラフィー(IsoluteTM C18、0−100%アセトニトリルの水溶液−0.1%TFA)で精製して、表題生成物を得る。
【0103】
工程E2:(R)−[1,3']ビピロリジニル
(R)−1'−ベンジル−[1,3']ビピロリジニル(0.517g、2.24mmol)のMeOH(25mL)溶液を、アルゴン雰囲気下、水酸化パラジウム/炭素(0.1g)で処理する。反応混合物を水素の雰囲気下に置き、RTで一晩撹拌し、次いでセライトTMを通して濾過する。濾液を真空で濃縮して、表題生成物を暗オレンジ色油状物として得る。
【0104】
中間体F (5−メチル−ピリジン−2−イル)−(R)−ピロリジン−3−イル−アミン
工程F1:6−((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ニコチノニトリル
2−クロロ−5−シアノ−ピリジン(0.5g、3.6mmol)のDMF(10mL)溶液を3−R−アミノ−1−N−ベンジル−ピロリジン(0.638g、3.6mmol)およびDIPEA(0.467mL、3.6mmol)で処理し、50℃で6時間撹拌する。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(2×50ml)で抽出する。合わせた有機抽出物を真空で濃縮して、表題化合物を油状物として得る。MS [ESI+]:m/z:279.1(MH)。
【0105】
工程F2:(5−メチル−ピリジン−2−イル)−(R)−ピロリジン−3−イル−アミン
表題化合物を、(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン(中間体BH2)に準じて製造する。
【0106】
中間体G (R)−N−ピロリジン−3−イル−ニコチンアミド
工程G1:(R)−3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
冷却した(0℃)撹拌している(R)−3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.36mmol)およびTEA(1.5mL、11.0mmol)のTHF(10mL)溶液を、1分間にわたり、ピリジン−3−カルボニルクロライド塩酸塩(0.935g、5.25mmol)の滴下により処理する。5分後、反応混合物をRTに温め、一晩撹拌する。得られた混合物をEtOAcで希釈し、2回飽和重炭酸ナトリウム溶液、続いて塩水で洗浄する。有機部分を乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。粗生成物をEtOAc/イソヘキサンからの再結晶により精製して、表題生成物を得る。(MH+ 292.2)
【0107】
工程G2:(R)−N−ピロリジン−3−イル−ニコチンアミド
(R)−3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.38g、4.74mmol)のMeOH(2mL)溶液を2M HCl(2mL)で処理し、RTで一晩静置する。得られた混合物をMeOHで希釈し、真空で濃縮する。残渣のEtOAc/MeOH、続いて非希釈(neat)EtOAcとの共蒸発により、表題化合物を白色固体として得る。(MH+ 192.1)
【0108】
中間体H (R)−2−ピロリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル
工程H1:2−((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル
3−(R)−アミノ−1−ベンジルピロリドン(0.5g、2.8mmolのアセトニトリル(10mL)溶液に、アルゴンの不活性雰囲気下、DIPEA(1mL)、続いて3,4−ビス−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0g、2.9mmol)を添加する。得られた混合物をRTで一晩撹拌し、次いでDCMで希釈する。反応を水でクエンチし、有機部分を分離し、真空で濃縮して、表題化合物をオレンジ色油状物として得る。(MH+ 337.2)
【0109】
工程H2:(R)−2−ピロリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル
表題化合物を、(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−(R)−ピロリジン−2−イル−メタノン(中間体BH2)に準じて製造する。
【0110】
中間体I (R)−N−ピロリジン−3−イル−イソニコチンアミド
工程I1:(R)−3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
冷却した(0℃)撹拌している(R)−3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.36mmol)およびTEA(1.5mL、11.0mmol)のTHF(10mL)溶液を、1分間にわたり、ピリジン−4−カルボニルクロライド塩酸塩(0.935g、5.25mmol)の滴下により処理する。5分後、反応混合物をRTに温め、一晩撹拌する。得られた混合物をEtOAcで希釈し、2回飽和重炭酸ナトリウム溶液、続いて塩水で洗浄する。有機部分を乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。粗生成物をEtOAc/イソヘキサンからの再結晶により精製して、表題生成物を得る。(MH+ 292)
【0111】
工程I2:(R)−N−ピロリジン−3−イル−イソニコチンアミド
(R)−3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.38g、4.74mmol)のMeOH(6mL)溶液を2M HCl(5mL)で処理し、RTで一晩静置する。得られた混合物をMeOHで希釈し、12mLのDowex樹脂(50Wx2−200)に添加する。30分後、樹脂を中性になるまで水で洗浄し、次いでさらにMeOHおよび2%アンモニアで徹底的に洗浄する。溶媒を真空で除去して、表題化合物を結晶性固体として得る。(MH+ 192)
【0112】
中間体J (2S,3S,4R,5R)−5−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド
この化合物の製造は(WO94/17090)に記載されている。
中間体K (R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン
ラセミ3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン(696g、3.7mol)をEtOH(11L)に懸濁し、55−60℃に加熱して、溶液を得て、そこで(+)−ジ−O,O−p−トリル酒石酸(814g、2.1mol)のEtOH(3L)溶液を20分間にわたり添加する。溶液を4時間にわたり0℃に冷却し、一晩撹拌して、オフホワイト色懸濁液を得て、それを2回分の冷EtOH(2×450mL)で洗浄する。得られた固体をEtOH(9L)に60℃で冷却し、次いで4時間にわたり22℃に冷却する。得られた懸濁液を濾過し、2回分のEtOH(2×300mL)で洗浄する。再結晶をさらに2回EtOH(6.5L)を使用して行って、表題生成物を得た。
【0113】
具体的実施例化合物の製造
実施例1 (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
撹拌している(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(0.15g、0.31mmol)のDMSO(2mL)溶液に、DIPEA(0.12g、1.24mmol)および4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(0.16g、0.94mmol)を添加する。反応混合物を140℃で一晩撹拌し、次いで室温に冷却する。混合物をEtOAcで希釈し、水(4×10mL)で洗浄する。有機部分を乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮する。粗残渣をC−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を褐色固体として得る。
【0114】
実施例2−5
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例2);
・ {(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例3);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例4);および
・ {(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例5)、
を、実施例1に準じた方法により、4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジンを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0115】
実施例6 (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
撹拌している{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(0.5g、0.79mmol)のDCM(2mL)の溶液をTFA(1.5mL)で処理し、30分間撹拌する。溶媒を真空で除去し、得られた油状物をMeOHに溶解し、再び真空で濃縮する。この工程を2回繰り返して、表題化合物を得る。
【0116】
実施例7 (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例6に準じて、{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩を{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩に置き換えて、製造する。
【0117】
実施例8 (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
工程1:{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
表題化合物を実施例1に準じて、4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジンを、(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルに置き換えて、製造する。
【0118】
工程2:(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例6に準じて、{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩を{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルに置き換えて、製造する。
【0119】
実施例9 1−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イル)−ウレアトリフルオロ酢酸塩
撹拌している(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(0.03g、0.05mmol)のトルエン/イソプロピルアルコール(6mLの2:1 トルエン:イソプロピルアルコール)溶液をトリエチルアミン(0.0094g、0.09mmol)、続いてイミダゾール−1−カルボン酸(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イル)−アミド(DCM中2.09mLの10mg/mL溶液、0.08mmol)で処理する。室温で2日間撹拌後、溶媒を減圧下除去し、生成物をC−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で精製して、表題化合物を得る。
【0120】
実施例10 4−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例9と同じ方法で、イミダゾール−1−カルボン酸(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イル)−アミドを4−[(イミダゾール−1−カルボニル)−アミノ]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステルに置き換えて、製造する。
【0121】
実施例11 1−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
撹拌している(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(0.05g、0.1mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.016g、0.1mmolのアセトニトリル:NMP(1.0mLの1:1溶液)溶液に、1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア(0.041g、0.2mmol)およびDIPEA(0.05mL、0.26mmol)を添加する。反応混合物を160℃で30分間、マイクロ波で加熱する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0122】
実施例12−27
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−[1,4]ジアゼパン−1−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例12);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例13);
・ {(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例14);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例15);
・ {1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例16);
・ 5−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例17);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例18);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例19);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例20);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(3−ジエチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例21);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例22);および
・ (R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例23)、
を実施例11に準じて、1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0123】
実施例24 4−{[(R)−3−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩
撹拌している1−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(0.015g、0.02mmol)のTHF(2mL)溶液をベンジル−4−イソシアナトテトラヒドロ−1(2H)−ピリジンカルボキシレート(0.01g、0.08mmol)およびトリエチルアミン(0.004g、0.04mmol)で処理する。反応混合物をRTで一晩撹拌し、次いで溶媒を真空で除去する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0124】
実施例25 4−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
4−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩(0.015g、0.02mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、次いで水酸化リチウム(0.004g、0.33mmol)で処理する。反応混合物をRTで一晩撹拌し、を真空で除去する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、最初に水、次いでメタノールで溶出して、表題化合物を得る。
【0125】
実施例26 (2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例11と同じ方法で、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールに置き換え、そして1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアをジメチル−(S)−ピロリジン−3−イル−アミンに置き換えることにより製造する。
【0126】
実施例27 (2R,3R,4S,5R)−5−{6−アミノ−2−[3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩
工程1:(3aS,4S,6R,6aR)−6−{6−アミノ−2−[3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−プリン−9−イル}−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボン酸エチルアミド
(3aS,4S,6R,6aR)−6−(6−アミノ−2−クロロ−プリン−9−イル)−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボン酸エチルアミド(0.1g、0.261mmol)および3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン(WO2003/077907)(0.128g、0.574mmol)をNMP(0.1mL)で処理し、165℃で一晩加熱する。シリカクロマトグラフィーでの精製により、EtOAc:ヘキサン(1:1)、続いてMeOH/EtOAc(1:10)で溶出して、表題化合物を黄色油状物として得る。
【0127】
工程2:(2R,3R,4S,5R)−5−{6−アミノ−2−[3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩
(3aS,4S,6R,6aR)−6−{6−アミノ−2−[3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−7H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル}−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボン酸エチルアミド(0.016g、0.028mmol)のジオキサン(5mL)溶液をHCl(5mLの2M水性溶液)で処理する。反応混合物をRTで24時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、C−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0128】
実施例28 (2R,3R,4S,5R)−5−{6−アミノ−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例33と同じ方法で、3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジンを(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジンに置き換えて、製造する。
【0129】
実施例29 (2R,3R,4S,5R)−2−{2−[3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン−1−イル]−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
工程1:酢酸(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジアセトキシ−5−{2−[3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン−1−イル]−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル}−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチルエステル
表題化合物を実施例1と同じ方法で、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを酢酸(2R,3R,4S,5R)−4−アセトキシ−2−アセトキシメチル−5−(2−ニトロ−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル)−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステルに置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジンを3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン(WO2003/077907)。
【0130】
工程2:(2R,3R,4S,5R)−2−{2−[3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン−1−イル]−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
酢酸(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジアセトキシ−5−{2−[3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン−1−イル]−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル}−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチルエステル(0.0025g、0.0004mmol)のMeOH(1mL)溶液を炭酸カリウム(0.002g、0.014mmol)で処理する。反応混合物を真空で濃縮し、C−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0131】
実施例30 4−{1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を実施例1に準じて、4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジンを4−ピロリジン−3−イル−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステルに置き換えて、製造する。
【0132】
実施例31 (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(3−ピペラジン−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール
4−{1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩(0.02g、23.6μmol)を含むエタノール(2mL)溶液に、パラジウム/炭素(10%w/w)(0.005g)を添加し、反応混合物を水素の雰囲気下に置く。反応混合物をRTで19時間撹拌し、セライトTMを通して濾過する。濾液を真空で濃縮して、表題化合物を固体として得る。
【0133】
実施例32−56
これらの化合物、すなわち、
・ (3R,4R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例32);
・ (3S,4S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例33);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例34);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−ピロリジン−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例35);
・ {(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例36);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例37);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例38);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−イミダゾール−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例39);
・ 1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例40);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((3R,4R)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例41);
・ (4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−2−イル}−メタノントリフルオロ酢酸塩(実施例42);
・ (2S,4R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例43);
・ 1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピラゾリジン−3−オントリフルオロ酢酸塩(実施例44);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((S)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例45);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−フェニルアミノメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例46);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例47);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−2−(ヒドロキシ−ジフェニル−メチル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例48);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(1S,4S)−5−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例49);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−ピペラジン−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例50);
・ {4−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペラジン−1−イル}−フラン−2−イル−メタノントリフルオロ酢酸塩(実施例51);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例52);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(3−ピリジン−4−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例53);
・ {(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−2−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例54);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−[(R)−2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イルメチル)−ピロリジン−1−イル]−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例55);および
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((3S,4S)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例56)、
を実施例11に準じて、1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを、適当なアミンに置き換えて、製造する。これらの実施例化合物の製造に使用するアミンは、ここに記載されているか、または市販されているか、または標準法により製造する。
【0134】
実施例57 (2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−((R)−3−ピロリジン−3−イルウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド塩酸塩
表題化合物を、実施例1に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを(2S,3S,4R,5R)−5−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド(中間体C)に置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(中間体BA)を1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア(中間体BD)に置き換えて製造する。
【0135】
実施例58 4−[(R)−3−(3−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−安息香酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩
(2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−((R)−3−ピロリジン−3−イルウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド塩酸塩(実施例57)(0.144g、0.2mmol)、メチル−4−クロロカルボニルベンゾエート(0.059g、0.3mmol)およびTEA(83μL、0.6mmol)を含むTHF(2mL)およびNMP(0.6mL)中の懸濁液をRTで3日間撹拌する。溶媒を真空で除去し、C−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出し、表題化合物を得る。
【0136】
実施例59 4−[(R)−3−(3−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−安息香酸トリフルオロ酢酸塩
4−[(R)−3−(3−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−安息香酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例58)(0.05g、0.05mmol)のMeOH(1mL)溶液を水酸化カリウム(0.029g、0.52mmol)の水(0.29mL)溶液で処理する。得られた混合物をRTで2時間撹拌し、次いで、溶媒を真空で除去する。粗生成物のC−18逆相カラムクロマトグラフィーによる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出し、表題化合物を得る。
【0137】
実施例60−64
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例60);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(5−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例61);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−イミダゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例62);
・ 2−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩(実施例63);および
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例64)、
を実施例11に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(WO98/28319)に置き換え、そして1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを適当な環状アミンに置き換えて製造する。
【0138】
実施例65−73
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例65);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例66);
・ N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミド(実施例67);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例68);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例69);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(実施例70);
・ N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミド(実施例71);
・ (2S,3S,4R,5R)−5−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例72);および
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例73)、
を、実施例11に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを適当な中間体(ここに記載)に置き換え、そして1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを適当な3−(R)−アミノピロリジン誘導体に置き換えて、製造する。市販されていないアミノの製造は、中間体のセクションに記載する。
【0139】
実施例74 N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−イソニコチンアミド
工程1:N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((3aR,4R,6S,6aS)−6−エチルカルバモイル−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソl−4−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩
この化合物を、実施例11に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを(3aS,4S,6R,6aR)−6−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボン酸エチルアミド(WO96/02553)に置き換え、そして1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを(R)−N−ピロリジン−3−イル−イソニコチンアミド(中間体I)に置き換えて、製造する。
【0140】
工程2:N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−イソニコチンアミド
表題化合物を実施例6に準じて、{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩をN−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((3aR,4R,6S,6aS)−6−エチルカルバモイル−2,2−ジメチル−テトラヒドロ−フロ[3,4−d][1,3]ジオキソl−4−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩に置き換えて、製造する。
【0141】
実施例75 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
工程1:(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
この化合物を実施例6に準じて、中間体ALおよび(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルから製造する((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用して、製造する。
【0142】
工程2:1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(20.4mg、0.034mmol)および3−ピリジルイソシアネート(4.1mg、0.034mmol)を含むクロロホルム/DMSO(1mL)溶液をRTで3時間撹拌する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0143】
実施例76 N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩
工程1:(2S,3S,4R,5R)−5−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド
この化合物を中間体Jから、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例75、工程1)に準じて製造する。
【0144】
工程2:N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩
g(2S,3S,4R,5R)−5−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド(工程1)(30mg、0.052mmol)および6−モルホリノニコチニルクロライド(35mg、0.156mmol)を含むTHF(1mL)中の反応混合物をTEA(134μL、0.96mmol)で処理し、室温で5日間撹拌する。得られた混合物をTHF(4mL)で希釈し、次いで濾過する。濾液を真空で濃縮し、次いでDMSO(0.4mL)で処理する。得られた懸濁液を再び濾過し、分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
【0145】
実施例77−79
これらの化合物、すなわち、
・ N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例77);
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例78);および
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例79)、
を、実施例76に準じて、中間体Jを適当な中間体に置き換えて、製造する。
【0146】
実施例80 (2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
この化合物を実施例1に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AA)を(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AL)に置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(中間体BA)を(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン(中間体K)に置き換えて製造する。
【0147】
実施例81−83
これらの化合物、すなわち、
・ 4−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペラジン−2−オントリフルオロ酢酸塩(実施例81);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−イミダゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例82);および
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例83)、
を、実施例11に準じて、1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを、適当なアミンに置き換えて、製造する。
【0148】
実施例84 (2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(3−ピリジン−4−イルメチル−ウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩
(2S,3S,4R,5R)−5−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド(実施例76、工程1)(19.6mg、0.03mmol)、ピリジン−4−イルメチル−カルバミン酸フェニルエステル(6.5mg、0.03mmol)およびDIPEA(18.3mg、0.14mmol)を含むNMP(0.5mL)中の反応混合物を110℃に加熱する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出し、表題化合物を得る。
【0149】
実施例85および86
これらの化合物、すなわち、
・ 1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例85);および
・ 1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例86)、
を、実施例84に準じて、(2S,3S,4R,5R)−5−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミド(実施例76、工程1)を適当な中間体(実施例76、工程1に準じて、製造)に置き換えて、製造する。
【0150】
実施例87−98
これらの化合物、すなわち、
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例87);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例88);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例89);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例90);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例91);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例92);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−[6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例93);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例94);
・ (2R,3R,4S,5R)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(9H−フルオレン−9−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例95);
・ 4−(2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−6−イルアミノ}−エチル)−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例96);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例97);
・ (2R,3R,4S,5S)−2−[6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例98)、
を、実施例1に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AA)を適当な中間体(その製造はここに記載)に置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(中間体BA)をジメチル−(R)−ピロリジン−3−イル−アミンに置き換えて、製造する。
【0151】
実施例99−110
これらの化合物、すなわち、
・ 1−((R)−1−{6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例99);
・ 1−{(R)−1−[9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例100);
・ 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例101);
・ 1−((R)−1−{6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例102);
・ 1−((R)−1−{6−(1−エチル−プロピルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例103);
・ 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例104);
・ 1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例105);
・ 1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例106);
・ 1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(9H−フルオレン−9−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例107);
・ 4−(2−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−2−[(R)−3−((R)−3−ピロリジン−3−イルウレイド)−ピロリジン−1−イル]−9H−プリン−6−イルアミノ}−エチル)−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例108);
・ 1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例109);および
・ 1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例110)、
を、実施例1に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AA)を適当な中間体(その製造はここに記載)に置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(中間体BA)を1,3−ジ−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア(中間体BD)に置き換えて、製造する。
【0152】
実施例111 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
工程1:(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩
この化合物を実施例6に準じて、中間体AHおよび(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルから製造した((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩を使用して、製造する。
【0153】
工程2:1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(21mg、0.04mmol)DIPEA(1mL)およびピリジン−4−イルメチル−カルバミン酸フェニルエステル(WO99/18073)(8mg、0.04mmol)を含むNMP(1mL)溶液を、アルゴンの不活性雰囲気下、120℃で一晩加熱する。C−18逆相カラムクロマトグラフィーよる精製で、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0154】
実施例112 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレア
この化合物を実施例111に準じて、(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩を(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例75、工程1)に置き換えて、製造する。
【0155】
実施例113および114
これらの化合物、すなわち、
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例113);および
・ N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例114)、
を、実施例11に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールを適当な中間体(ここに記載)に置き換え、そして1,3−ジ(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアを(R)−N−ピロリジン−3−イル−イソニコチンアミド(中間体I)に置き換えて製造する。
【0156】
実施例115 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
この化合物を実施例75に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩を(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例111、工程1)に置き換えて、製造する。
【0157】
実施例116 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−2−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩
(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例111、工程1)(20mg、0.034mmol)、グロロギ酸フェニル(10mg、0.069mmol)および炭酸カリウム(9mg、0.069mmol)を含むTHF(0.5mL)中の反応混合物をRTで1時間撹拌する。次いで2−アミノメチルピリジン(10mg、0.108mmol)を添加し、反応混合物をRTで一晩撹拌する。DMSO(0.5mL)を添加し、混合物を100℃で1時間加熱する。RTに冷却後、混合物をC−18逆相カラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル:水(0.1%TFA)(0−100%アセトニトリルの勾配)で溶出して、表題化合物を得る。
【0158】
実施例117および118
これらの化合物、すなわち、
・ 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−2−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩(実施例117);および
・ (2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(3−ピリジン−3−イル−ウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩(実施例118)、
を、実施例116に準じて、(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(実施例111、工程1)を(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩および(2S,3S,4R,5R)−5−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩に各々置き換えて製造する。
【0159】
実施例119 1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレア
この化合物を実施例75に準じて、((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、中間体AKおよび(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルから製造した(2R,3R,4S,5R)−2−{2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールに置き換えて、製造する。
【0160】
実施例120 1−((R)−1−{6−アミノ−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア塩酸塩
この化合物を実施例1に準じて、(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシ(ydroxy)メチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AA)を(2R,3R,4S,5R)−2−[2−クロロ−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(中間体AB)に置き換え、そして4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン(中間体BA)を1,3−ジ−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレア(中間体BD)に置き換えて、製造する。
【0161】
実施例121 1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレア
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(60mg、0.1mmol)およびジフェニルシアノカルボジイミデート(24mg、0.1mmol)のDCM(2.0mL)溶液をTEA(14μL、0.1mmol)で処理し、RTで5時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、得られた粗生成物のシリカクロマトグラフィーで精製し、EtOAc/イソヘキサン(0−100%)で溶出して、表題生成物を得る。
【0162】
実施例122 N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N'−シアノ−N''−ピリジン−2−イルメチル−グアニジン
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレア(30mg、0.04mmol)および2−(アミノメチル)ピリジン(6μL、0.32mmol)の乾燥アセトニトリル(1.5mL)をTEA(22μL、0.16mmol)で処理し、Personal Chemistry EmrysTM Optimizerマイクロ波リアクター中で、100℃で2000秒のマイクロ波照射を使用して加熱する。溶媒を真空で除去し、得られた粗生成物をEtOAcおよび水に分配する。有機部分を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、オレンジ色油状物を得る。油状物の質量指向分取HPLCでの精製によりトリフルオロ酢酸塩を得て、それをNaHCO/EtOAcでの洗浄により遊離塩基生成物に変換する。
【0163】
実施例123 N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N'−シアノ−N''−ピリジン−3−イル−グアニジン
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレア(50mg、0.07mmol)および3−アミノピリジン(7mg、0.07mmol)を含む、乾燥THF(2mL)中の混合物および触媒DMAPを、Personal Chemistry EmrysTM Optimizerマイクロ波リアクター中、120℃で1時間のマイクロ波照射を使用して加熱する。溶媒を真空で除去し、得られた粗生成物をEtOAcおよび水に分配する。有機部分を分離し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、黄色油状物を得る。油状物のシリカクロマトグラフィーで精製し、EtOAc/イソヘキサン(30−100%EtOAc)で溶出して、表題生成物を黄色固体として得る。
【0164】
実施例124 3−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イルアミノ)−4−メトキシ−シクロブト−3−エン−1,2−ジオン
この化合物を実施例123に準じて、1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレアを(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩に置き換え、そして3−アミノピリジンを3,4−ジメトキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンに置き換えて、製造する。反応を無水EtOH中で行う。
【0165】
実施例125 N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−ベンズアミジン
この化合物を実施例123に準じて、1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレアを(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩に置き換え、そして3−アミノピリジンをエチル−4−ヒドロキシベンズイミデートに置き換えて、製造する。
【0166】
実施例126 3−[N'−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N''−シアノ−グアニジノ]−ベンゼンスルホンアミド
この化合物を実施例123に準じて、3−アミノピリジンを3−アミノベンゼンスルホンアミドに置き換えて、製造する。
【0167】
実施例127 N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−オキサルアミド酸メチルエステル
冷却した(0℃)(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩(50mg、0.084mmol)、TEA(23μL、0.16mmol)および触媒DMAPの乾燥THF(3mL)溶液を、塩化メチルオキサリル(9.2μL、0.1mmol)の滴下により処理する。30分後、反応混合物をRTに温め、その後、水の添加によりクエンチする。混合物を2回EtOAcで抽出し、合わせた有機部分を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮して、黄色油状物を得る。油状物のシリカクロマトグラフィーで精製し、EtOAc/イソヘキサン(0−100%EtOAc)で溶出して、表題生成物を黄色固体として得る。
【0168】
実施例128 N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−オキサルアミド酸
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−オキサルアミド酸メチルエステル(実施例127)(20mg、0.029mmol)のMeOH(1mL)溶液を5M 水酸化カリウム溶液(0.5mL)で処理する。RTで20分撹拌後、溶媒を真空で除去する。粗残渣を水に溶解し、2回EtAcOで抽出する。次いで水性物を濃HClでpH1まで酸性化し、EtOAcで再抽出する。有機部分を合わせ、乾燥させ、真空で濃縮して、表題化合物を黄色固体として得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、
WはCHおよびOから選択され;
はCHOH、CH−O−C−C−アルキル、C(O)−O−C−C−アルキル、C(O)NH、C(O)−NH−C−C−アルキルならびに、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
は、水素または、所望によりヒドロキシもしくはC−C10−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、O−C−C−アルキル、ハロゲン、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリールで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環であり;
5lは、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mは、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリール、C−C−アルコキシで置換されていてよいC−C14−アラルキル、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたは−ハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6k、C(O)R6l、C(O)NHR6mおよび所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望によりCOORで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lは、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
は、COOR7aまたは、所望によりCOOR7bで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10は、H、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される。〕
の化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩の、アデノシンA2A受容体の活性化が仲介する状態の処置用医薬の製造における使用であって、該アデノシンA2A受容体の活性化が仲介する状態が、嚢胞性線維症、肺高血圧、肺線維症、炎症性腸症候群、創傷治癒、糖尿病性腎症、移植組織における炎症の軽減、病原生物が原因の炎症性疾患、心血管状態、冠動脈狭窄の重症度の評価、放射活性造影剤と関連した冠血管活動性の造影、血管形成術の補助的治療、プロテアーゼ阻害剤と組み合わせて臓器虚血および再灌流傷害の処置、気管支上皮細胞における創傷治癒、およびインテグリンアンタゴニストと組み合わせて血小板凝集の処置から成る群から選択される、使用。
【請求項2】
WがCHおよびOから選択され;
がCHOH、C(O)−NH−C−C−アルキルおよび、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
が、水素または所望によりC−C10−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し;
が、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリールで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iが、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jが、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kが、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5lが、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mが、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
が、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、O−C−C−アルキル、C−C10−アリール、またはO−C−C10−アリール、C−C−アルコキシで置換されていてよいC−C14−アラルキル、C−C−アルコキシ、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6k、C(O)R6l、C(O)NHR6mおよび、所望により0〜3個のRで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iが、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mが、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0〜3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kが、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lが、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
が、COOR7aまたは、所望によりCOOR7bで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10がH、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩の使用。
【請求項3】
化合物が、式(II)
【化2】

〔式中、
は、CHOH、C(O)−NH−C−C−アルキルおよび、所望によりC−C−アルキルで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式環から選択され;
は、水素または所望によりC−C−アリールで置換されていてよいC−C−アルキルであり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、環ヘテロ原子として示す窒素を含みそして所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子で所望により置換されていてよい少なくとも1個の他の環窒素原子を含んでよい、所望により0−3個のRで置換されていてよい3〜10員ヘテロ環式基を形成し、該ヘテロ環式基は、飽和されているか、または炭素環式環に縮合した飽和ヘテロ環式環を含むか、または5員不飽和基であり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、所望によりハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、所望によりハロゲンで置換されていてよいO−C−C10−アリール、NR5a5b、NHC(O)R5c、NHS(O)5d、NHS(O)5e、NR5fC(O)NR5g5h、NR5iC(O)OR5j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5lおよび所望によりCOOR5mで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5d、R5e、R5gおよびR5jは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0−3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5kは、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
5lは、C−C−アルキル、C−C10−アリール、NHRまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
5mは、H、C−C−アルキルまたはC−C14−アラルキルであり;
は、OH、所望によりOHで置換されていてよいC−C−アルキル、所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、O−所望によりOH、C−C−アルキル、O−C−C−アルキルまたはハロゲンで置換されていてよいC−C10−アリール、NR6a6b、NHC(O)R6c、NHS(O)6d、NHS(O)6e、NR6fC(O)NR6g6h、NR6iC(O)OR6j、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ジ(C−C−アルキル)アミノカルボニル、COOR6kおよびC(O)R6l、C(O)NHR6mおよび所望により0〜3個のRで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基から選択され;
6a、R6b、R6c、R6f、R6hおよびR6iは、独立して、H、C−C−アルキルまたはC−C10−アリールであり;
6d、R6e、R6g、R6jおよびR6mは、独立して、C−C−アルキルまたは、所望により0〜3個のRで置換されていてよい、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6kは、H、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
6lは、C−C−アルキル、C−C10−アリールまたは、所望によりCOOR10で置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;
は、COOR7aまたは、所望によりCOOR7aで置換されていてよい窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3〜10員ヘテロ環式基であり;そして
7a、R7b、R、RおよびR10はH、C−C−アルキルおよびC−C14−アラルキルから選択される。〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体または薬学的に許容される塩の使用。
【請求項4】
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−4−イル)−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
4−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
1−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−[1,4]ジアゼパン−1−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル;
5−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(3−ジエチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
4−{[(R)−3−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩;
4−(3−{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2']ビピリジニル−5'−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−5−{6−アミノ−2−[3−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−5−{6−アミノ−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{2−[3−(4−クロロ−ベンジル)−アゼチジン−1−イル]−6−フェネチルアミノ−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
4−{1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(3−ピペラジン−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(3R,4R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(3S,4S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−ピロリジン−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{(R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−イミダゾール−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((3R,4R)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−{(S)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−2−イル}−メタノントリフルオロ酢酸塩;
(2S,4R)−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピラゾリジン−3−オントリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((S)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−フェニルアミノメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−2−(ヒドロキシ−ジフェニル−メチル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(1S,4S)−5−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−プリン−9−イル}−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−ピペラジン−1−イル−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{4−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペラジン−1−イル}−フラン−2−イル−メタノントリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−(3−ピリジン−4−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
{(2S,4R)−4−tert−ブトキシ−1−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−2−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−[(R)−2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イルメチル)−ピロリジン−1−イル]−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((3S,4S)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−((R)−3−ピロリジン−3−イルウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドヒドロクロライド;
4−[(R)−3−(3−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−安息香酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
4−[(R)−3−(3−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−ウレイド)−ピロリジン−1−カルボニル]−安息香酸トリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(5−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−イミダゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
2−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミド;
(2R,3R,4S,5S)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
(2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール;
N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミド;
(2S,3S,4R,5R)−5−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−イソニコチンアミド;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
N−{(R)−1−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−((2R,3R,4S,5S)−5−エチルカルバモイル−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−6−モルホリン−4−イル−ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
4−[9−((2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−2−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピペラジン−2−オントリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−((R)−3−イミダゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[(R)−2−[1,3']ビピロリジニル−1'−イル−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(3−ピリジン−4−イルメチル−ウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−[6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5R)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(9H−フルオレン−9−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
4−(2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−6−イルアミノ}−エチル)−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−{2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−プリン−9−イル}−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
(2R,3R,4S,5S)−2−[6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−プリン−9−イル]−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオールトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−{(R)−1−[9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−9H−プリン−2−イル]−ピロリジン−3−イル}−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−((S)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(1−エチル−プロピルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(9H−フルオレン−9−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
4−(2−{9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−2−[(R)−3−((R)−3−ピロリジン−3−イルウレイド)−ピロリジン−1−イル]−9H−プリン−6−イルアミノ}−エチル)−ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−6−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレア;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−イソニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5S)−5−(3−エチル−イソキサゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−2−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−2−イルメチル−ウレアトリフルオロ酢酸塩;
(2S,3S,4R,5R)−5−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−2−[(R)−3−(3−ピリジン−3−イル−ウレイド)−ピロリジン−1−イル]−プリン−9−イル}−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸エチルアミドトリフルオロ酢酸塩;
1−((R)−1−{6−[2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エチルアミノ]−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−ピリジン−3−イル−ウレア;
1−((R)−1−{6−アミノ−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−3−(R)−ピロリジン−3−イル−ウレアヒドロクロライド;
1−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N−シアノ−2−フェニル−イソウレア;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N'−シアノ−N''−ピリジン−2−イルメチル−グアニジン;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N'−シアノ−N''−ピリジン−3−イル−グアニジン;
3−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イルアミノ)−4−メトキシ−シクロブト−3−エン−1,2−ジオン;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−ベンズアミジン;
3−[N'−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−N''−シアノ−グアニジノ]−ベンゼンスルホンアミド;
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−オキサルアミド酸メチルエステル;および
N−((R)−1−{6−(2,2−ジフェニル−エチルアミノ)−9−[(2R,3R,4S,5R)−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−フラン−2−イル]−9H−プリン−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−オキサルアミド酸
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−534336(P2009−534336A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505777(P2009−505777)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際出願番号】PCT/EP2007/003433
【国際公開番号】WO2007/121918
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】