説明

アプリケーションの自動拡散

本発明は、アプリケーション(400)を第2の通信装置(第2の装置)(110)と共有するための第1の通信装置(第1の装置)(100)における方法に関する。この方法は第1のショートメッセージサービス(SMS)を第2の装置へ送信するステップを備える。第1のSMSは、アプリケーションを第2の装置の中へダウンロードすることができるダウンロード元の場所へのリンクを備える。第1のSMSは、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始するために用いるための第2の装置用の識別子を備える。この方法は第1の装置と第2の装置との間のIP接続を設定するために第2の装置によって接続されるさらなるステップを備える。本方法は、アプリケーションの共有時にIP接続で第2の装置との通信を行うさらなるステップを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、第1の通信装置及び該第1の通信装置における方法に関する。特に、本発明はIP接続時における第2の通信装置とのアプリケーションの共有に関する。
【背景技術】
【0002】
通信業界は移動電話機のような通信装置における新規の機能及び新たなアプリケーションの導入には腰が重い。これは、通信業界が常に、標準化と、実施構成と、相互運用性(IOP)テストと、通信事業者のネットワークにおける役割分担とを必要とすることに起因する。今日、新たなアプリケーションを必要とする新規の機能を導入する唯一の方法として、まず新規の機能を標準化し、次いで、すべての新たな移動電話機の中に新たなアプリケーションを含むようにする方法がある。この結果、すでにマーケットに出ている移動電話機が新規の機能及びアプリケーションの導入から除外されるという問題が生じることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、第1の通信装置と第2の通信装置とのアプリケーションの共有をさらに簡単かつさらに高速にする通信装置用メカニズムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、上記目的は、アプリケーションを第2の通信装置(第2の装置)と共有するための、第1の通信装置(第1の装置)における方法によって達成される。第1の装置はアプリケーションを備えているものとする。上記方法は、第1のショートメッセージサービス(SMS)を第2の装置へ送信するステップを備える。第1のSMSは、第2の装置がアプリケーションを予め備えていない場合、アプリケーションを第2の装置の中へダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクを備えている。第1のSMSは、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始するために用いる第2の装置用の識別子を備える。この方法は、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を設定するための第2の装置によるさらなる接続ステップを備えるものである。第2の装置は、第2の装置がアプリケーションを予め備えていない場合、第1のSMSの形で受信したリンクによってアプリケーションをダウンロードする。第2の装置は第1のSMSの形で受信した識別子によって第1の装置に接続する。上記方法は、アプリケーションを共有しながらIP接続時に第2の装置と通信するさらなるステップを備える。
【0005】
本発明によれば、上記目的はアプリケーションを備えた第1の通信装置(第1の装置)によって達成される。第1の装置は、第1のショートメッセージサービス(SMS)を第2の通信装置(第2の装置)へ送信するように適合された送信用ユニットをさらに備える。第2の装置がアプリケーションを予め備えていない場合、第1のSMSには、アプリケーションを第2の装置の中へダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクが含まれる。第1のSMSには、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始するために用いる第2の装置用の識別子がさらに含まれる。第1の装置は、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を設定するために第2の装置により接続するように適合されたIP接続ポイントをさらに備える。第2の装置がアプリケーションを予め備えていない場合、第2の装置は第1のSMSの形で受信したリンクによってアプリケーションをダウンロードするように適合され、該第2の装置は、第1のSMSの形で受信した識別子によって第1の装置と接続するように適合される。IP接続ポイントは、アプリケーションを共有しながらIP接続時に第2の装置と通信するようにさらに適合される。
【0006】
第2の装置の中へアプリケーションをダウンロードできるダウンロード元である場所へのリンクと、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始するために第2の装置がSMSの形で用いる識別子とが第1の装置によって第2の装置へ送信されるため、第2の装置は、アプリケーションをダウンロードし、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始し、第1及び第2の装置がアプリケーションを共有しながらIP接続時に通信を開始することが可能となる。
【0007】
本発明の効果として、広いサーバ・パークを維持するコストをかけずに膨大な数のユーザの中へアプリケーションを自動的に拡散できるという点が挙げられる。
【0008】
本発明の別の効果として、標準化やユーザ構成を必要としないという点が挙げられる。
【0009】
さらなる効果として、本発明は通信事業者に依存しないという点が挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、第2の通信装置110(以後第2の装置110と呼ぶ)と通信するように適合された第1の通信装置100(以後第1の装置100と呼ぶ)を示す。移動通信用グローバルシステム(GSM)及び広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、旧来の電話サービスシステム(POT)又はインターネットなどのような技術を用いる無線通信システムのような通信システムに第1の装置100と第2の装置110とが設けられる。第1の装置100と第2の装置110とは、携帯機器、移動電話機、個人用デジタルコンピュータ、POT装置、コンピュータ又は他の任意の通信装置などであってもよい。第1の装置100と第2の装置110とは、SMSベアラ又は同様のベアラを用いてショートメッセージサービス(SMS)又は同様のサービスを介して上記装置が通信できるようにするそれぞれの電話番号又は別の或る種のアドレスをさらに備え、該電話番号又はアドレスは回線交換又はパケット交換を行うことができる。本文献内のSMSには、マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)も含まれる。例えば、第1の装置100と第2の装置110とは、電話番号又は装置宛のその他の種類のアドレスを備えた加入者識別モジュール(SIM)カード又は汎用移動体通信システムSIM(USIM)又はIPマルチメディアサブシステムSIM(ISIM)であってもよい。本方法は、SIMカード又は同様のカードを備えた通信システムの機能を利用するか、あるいは、SMS(又は類似の)ベアラを介してスイッチがオンになるとすぐに電話番号で直接コンタクトすることが可能である。
【0011】
SIM(ISIM又はUSIM)カードを備えたコンピュータは、今日汎用パケット無線サービス(GPRS)を用いてインターネットと接続することが可能であり、GSMを用いてSMSメッセージの送受信を行うことが可能である。このようなコンピュータは、非対称デジタル加入者回線(ADSL)又はブロードバンドアクセスのような陸線ケーブルを経由して潜在的にインターネットに接続することができる。SIM(USIM又はISIM又は同様の)カードの場合、このカードは、該カードを着信可能にする識別子を備えている。この識別子は上記カードの移動局国際番号(MSISDN)を示す番号であってもよい(ISDNとはSMSの場合のような統合サービスデジタルネットワークを表す)。あるいは、この識別子は、ISIMの場合のようなセッション開始プロトコル・ユニフォームリソース識別子(SIP URI)であってもよい(ISIMとは、IMSのケースで用いられるSIMカード用アプリケーションである)。装置は、GSMネットワークを介してあるいは上記とは別にショートメッセージサービスセンタ(SMSC)との直接接続によるインターネット上で陸線ケーブルを介してSMSメッセージなどの送受信を行うことができる。
【0012】
上記のように、第2の装置と接続するために用いられるサービスはSMS又は同様のサービスであってもよい。SMSサービスは一般に周知のものであり、さらなる説明を行う必要はない。時間によるSMSサービスが他のサービスによって置き換えられることはありそうにないことではない。SMSサービス固有の機能として、SIM(USIM又はISIM)カードが装置の中へインストールされるとすぐにこのサービスが常に利用可能になるという点が挙げられる。同様のサービスは同じ機能を有することが望ましいが、例えばMS ISDNの代わりにSIP URI識別子などを用いてさらに効率良くサービスを実施することが可能である。本発明はSMSに対する他のサービスもカバーする。
【0013】
本方法は、無線通信システムのようないくつかの通信システムにおいて規定されているSMSの機能をさらに利用することが可能であり、該機能によって、装置の通常のSMS受信箱には現れない指定ポートを直接アドレス指定し、それによって或る種のアプリケーションの自動起動が可能となる。第2の装置110は、Java(登録商標)又はUIQ装置などのようなアプリケーションのダウンロードをさらにサポートする。Java(登録商標)はサンマイクロシステムにおいて開発されたオブジェクト指向プログラム言語である。Java(登録商標)言語は、ワールドワイドウェブ(www)において広範に利用されている。UIQ3は、電話及びネットワークのようなコア技術とサービスとを提供するオペレーティングシステム、シンビアンOSv9によって予め統合化され、検証されたソフトウェアプラットフォームである。
【0014】
第1の装置100はアプリケーションを備える。このアプリケーションは、例えばサーバなどからダウンロードすることができるタイプのアプリケーションであってもよい。このアプリケーションは、Java(登録商標)又はUIQのような任意のオープンな環境において書き換えることができ、アプリケーションのインストールを可能にするものである。上記アプリケーションは、例えば、音声、画像、ビデオなどの第1の装置100と第2の装置110との間でのリアルタイム通信又は他の任意の通信を可能にするようなものであってもよい。
【0015】
第1の装置100のユーザは、IP接続を用いて第2の装置110のユーザとアプリケーションを共有することを望む。この共有は、例えば、インターネットプロトコル(IP)電話用アプリケーションを用いて第2の装置110のユーザと会話したり、画像ビューア用アプリケーションを用いて第2の装置110のユーザに対して画像を示したり、インスタント・メッセージ通信セッションなどを実行したりするための共有である。上記機能を働かせるために、第2の装置110は、同じアプリケーションを備える必要がある。第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第1の装置100はアプリケーションを第2の装置110に提供することを望むことになる。
【0016】
第1の装置100はパブリックIPアドレスを備えたものであってもよい。現在の電気通信システム及びインターネットでは、IPアドレスの数には制限がある。したがって、パブリックIPアドレスをすべてのユーザに提供できるほど十分な数のアドレスが存在していないため、ほとんどのユーザはプライベートIPアドレスを持っている。IPの次のバージョン(IPv6バージョン)では、無限に近い数のIPアドレスが存在することになり、すべての人がパブリックIPアドレスを持つことが可能になる。
【0017】
第1の装置100がパブリックIPアドレスを備えていない場合、その結果として、第1の装置100のユーザは第2の装置110と直接コンタクトすることはできなくなる。代わりに、第2の装置110はサーバのIPアドレスを用いてサーバ120とのコンタクトを行う。サーバ120は第1の装置100とのIP接続を終了する。これを行う方法については後程説明する。したがって、図2を参照しながら以下説明するように、第1の装置100がパブリックIPアドレスを持ち、かつ、サーバを利用しない1つの実施形態と、第1の装置100がパブリックIPアドレスをまったく持たず、かつ、サーバ120が関与する別の実施形態とが提供される。該別の実施形態について図3を参照しながらさらに続けて説明する。サーバ120は、パブリックIP番号を持たない装置を単に接続する一般的なサーバであってもよいが、アプリケーション固有の機能を含むことも可能である。第1の装置100内のアプリケーションはサーバ120のIPアドレスを認知する。第2の装置110がアプリケーションを備えているとき、サーバ120のIPアドレスは第2の装置110のアプリケーションに認知されることになる。第1の装置100のパブリックIPアドレスを以後第1の装置100のIPアドレスと呼ぶことにする。第1の装置100のIPアドレスは第1の装置100を特定する識別子を表すものであるが、この識別子は第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を開始するために第2の装置110によって用いられる。
【0018】
サーバ120のIPアドレスはサーバ120とのIP接続を設定するために第1の装置100によって用いられる。第1の装置100は、接続の登録と識別子とを要求する要求をサーバ120へ送信する。すなわち、第2の装置110とのコンタクトを望む第1の装置100は、サーバ120における所望の接続の特定を示す何らかの識別子を登録しなければならない。この識別子はSMSの形で第1の装置100により第2の装置110へ送信される。第2の装置110は、サーバ120とコンタクトするとき、上記識別子をサーバ120に知らせる。次いで、サーバ120は既存のどの接続と第2の装置110を接続すべきかを認知する。上記識別子は、例えば128ビットのハッシュ符号又は他の任意の接続を示す一意の識別子などであってよい。
【0019】
図2は、シグナリング方式とフローチャートとを合成した図であり、第2の装置110にアプリケーションを提供し、該アプリケーションを第2の装置110と共有する方法について説明する図である。本実施形態では、第1の装置100はパブリックIPアドレスを有するものとする。上記方法は以下のステップを備える。
【0020】
201. 第1の装置100は第1のSMSを第2の装置110へ送信する。第1の装置100内のアプリケーションによって第2の装置110内のアプリケーションへ第1のSMSを送信することができる。例えば第1の装置100内のアプリケーションを開始し、次いで、第1の装置100内の電話帳において第2の装置110を選択することによってこの方法ステップ201を実行することができる。
【0021】
第1のSMSには、第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を開始するために使用する第2の装置110用の識別子が含まれている。本実施形態では、第1の装置がIPアドレスを有しているとき、識別子は第1の装置100のパブリックIPアドレスとなる。
【0022】
第1のSMSは、ある場所へのリンク(本例では第1の装置100のIPアドレス)をさらに含むものであってもよい。ここで、第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、アプリケーションを第2の装置110の中へダウンロードすることができる。上記リンクはまた、アプリケーションを備えたサーバのような別の場所へのリンクであってもよい。
【0023】
第1のSMSは、第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第2の装置110において表示するための勧誘テキスト(送信勧誘テキスト)をさらに含むことができる。勧誘テキストは、人が読むことができるテキストであり、ユーザがアプリケーションのダウンロードを望んだ場合、リンクをアクティブにするために、例えば「第1の装置のユーザが画像をあなたに送信したいと思っています。あなたへの送信を可能にするためには以下のリンクをクリックして下さい:http://xxx.vw.zzz」というような勧誘を第2の装置110のユーザに対して行うものである。これは、第1の装置100が第2の装置110のある特定のポートに対して第1のSMSをアドレス指定することにより達成することが可能であり、該ポートはアプリケーションに関連づけられる。第2の装置110がそのアプリケーションを備えていれば、該アプリケーションの特定のポートにアドレス指定されたいずれのSMSも上記アプリケーションに関連づけられたポートであることがこの装置110により登録されることになる。第1のSMSがこのようなポートを発見しなかった場合、それは、第2の装置110が当該アプリケーションを備えていないことを示すものであり、そして、第2の装置110内の正規のSMS用受信箱にその勧誘テキストを表示して、ユーザが読めるようにすべきであることを示すものである。
【0024】
第2の装置110がアプリケーションを予め備えていた場合、第1のSMSは第2の装置110においてアプリケーションを開始するためのトリガをさらに含むことができる。アプリケーションが第2の装置110に予めインストールされていた場合、アプリケーションは上述のような特定のポートにおいてSMSのアカウントをとり、SMSがアプリケーションへ向けて送られ、該アプリケーションは自動起動することになり、次いで、第1のSMSの中に含まれていた第1のSMS及び勧誘テキストのいずれも第2の装置110には表示されなくなる。
【0025】
202. 第2の装置110がアプリケーションを備えていれば、該装置110は起動される。この起動は上述の第1のSMS内のトリガにより自動的に行われる。次いで、第2の装置110は識別子を用いて第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を開始する。上記識別子は、本実施形態では、第1の装置100のIPアドレスにより表される。このIP接続は第2の装置110内のアプリケーションにより実行されてもよい。このIP接続は、第2の装置110内のアプリケーションによってコンタクトされる第1の装置100内のアプリケーションにより実行することも可能である。
【0026】
203. IP接続が第1の装置100と第2の装置110との間で開始される。第1の装置100は共有アプリケーションを用いて第2の装置110との通信を開始することができる。
【0027】
204. 第2の装置110がアプリケーションを備えていない場合、上述の勧誘テキストは第2の装置110に表示することができる。第2の装置110のユーザがアクティブにすることを選択すれば、テキスト内のリンクは第2の装置110においてアクティブにされ、次いで、リンクを用いてダウンロードを行うために第1の装置100とのコンタクトが行われる。上記リンクは第2の装置のアプリケーションへのリンクであることが望ましい。
【0028】
205. 次いで、上記アプリケーションは第2の装置110の中へダウンロードされる。第2の装置110内のアプリケーションが開始される。
【0029】
206. 次いで、第2の装置110は、識別子を用いて第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を開始する。該識別子は、本実施形態では、第1の装置100のIPアドレスによって表される。このIP接続は第2の装置110内のアプリケーションにより実行することができる。
【0030】
207. IP接続は第1の装置100と第2の装置110との間で開始され、第1の装置100は共有アプリケーションを用いて第2の装置110との通信を開始することができる。
【0031】
208. 代替の実施形態では、アプリケーションをダウンロードできる場所へのリンクであって、第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合に、第2の装置110に表示される勧誘テキストへのリンクは、ステップ201では第1のSMSには含まれていない。その代わりに、第2の装置110がアプリケーションを備えていない場合、リンクと勧誘テキストとを含む個別の勧誘SMSは第1の装置100によって第2の装置110へ送信される。勧誘SMSは図2の破線208の形で参照される。勧誘SMSは、人が読むことができるテキストとリンクとを含む通常のSMSであってもよく、第2の装置110の通常の受信箱の中に現れる。
【0032】
第2の装置110がアプリケーションを備えているか否かの立証は以下のようにして行うことができる。ステップ201において、第1の装置100が第1のSMSを第2の装置110へ送信すると、第1の装置100内のアプリケーションは第2の装置110内のアプリケーションがコンタクトを行うことを予想する。45秒などの所定の時間内にコンタクトが行われなければ、これは第2の装置110がアプリケーションを備えていないか、第2の装置110がオフになっていることを示すことになる。
【0033】
上記2つのケースを区別するために、SMSの配信報告機能を用いることができる。配信報告とは、第2の装置110へSMSが配信された旨を無線通信システムのショートメッセージサービスセンタ(SMSC)が第1の装置100に通知する機能である。第2の装置110のスイッチがオンになっていないという事実に起因して、第2の装置110へのSMSの配信が行われなければ、配信報告はSMSCから第1の装置100へ送信されない。配信報告はそれ自体がSMSであるが、この配信報告は第1の装置100においてSMSとして姿を見せることはない。第1の装置100から第2の装置110へ送信されるSMS(本例ではステップ201でのSMS)はメッセージ参照番号を有する。このメッセージ参照番号はSMSCから第1の装置100へ送信される配信報告に添付されるものである。これによって、第1の装置100は、送信済みのSMSと、同じ送信済みのSMSへの配信報告とを関連付けることが可能となる。
【0034】
SMSの配信報告機能を用いる代わりに、第2の装置110のスイッチがオンになっているかいないかを立証する代替の方法として、第2の装置110の通信事業者のホーム・ロケーション・レジスタに問い合わせるという方法がある。このHLRは、第2の装置110のスイッチがオンになっているかいないかの状態に対応するものである。第1の装置100は、おそらくサーバ120を介して第2の装置110のSIMカードを所有している通信事業者へ要求を送信し、第2の装置110のスイッチがオンになっているかどうかを通信事業者のHLRの中で調べてくれるように通信事業者に対して要求することができる。
【0035】
したがって、上記2つの代替例のうちの第1の代替例では、ステップ201で送信されたSMSに関連づけられた配信報告が第1の装置100により受信された場合、勧誘SMSは第1の装置100から第2の装置110へ送信されるが、第1の装置1000内のアプリケーションとのコンタクトが第2の装置110内のアプリケーションによって所定の時間内に行われることはない(第2の装置110のスイッチはオンになっているが、第2の装置110はアプリケーションを備えていない)。
【0036】
上記2つの代替例のうちの第2の代替例では、第2の装置110のスイッチがオンになっているが、所定の時間内に第2の装置110内のアプリケーションが第1の装置100内のアプリケーションとコンタクトを行っていない旨を要求時の通信事業者が告げた場合、勧誘SMSは第1の装置100から第2の装置110へ送信される(第2の装置110のスイッチがオンになっているが、第2の装置110はアプリケーションを備えていない)。
【0037】
図3は、第1の装置100がパブリックIPアドレスを持っていないシナリオを示すシグナリング方式とフローチャートとの合成図である。この場合、第1の装置100はサーバ120を介して第2の装置110とコンタクトを行う必要がある。第1の装置100内のアプリケーションはサーバ120宛のパブリックIPアドレスを認知する。上記方法は以下のステップを備える:
301. 第1の装置100は、第1の装置100とサーバ120との間のIP接続を開始するために認知済みのIPアドレスによりサーバ120と接続する。このステップは、第1の装置100においてアプリケーションを開始し、第1の装置100内の電話帳において第2の装置110を選択することなどによって実行することができる。次いで、該アプリケーションはサーバ120との接続を開始することになる。接続の開始はアプリケーションにより実行してもよい。
【0038】
第1の装置100は第1の装置100とサーバ120間の接続を特定する識別子を取得し、上記接続とその識別子とがサーバ120に登録される。代替の実施形態では、第1の装置100は第1の装置100とサーバ120との間の接続を特定する識別子を生成し、該識別子並びに、上記接続とその識別子とをサーバ120に登録する要求をサーバ120へ送信する。
【0039】
第2の装置110の電話番号をサーバ120に知らせるようにしてもよい。この理由については後程説明する。
【0040】
302. 第1の装置100はサーバ120からの応答を受信し、識別子が要求された場合、上記応答には、第1の装置100とサーバ120間での接続を特定する要求された識別子が含まれている。
【0041】
上記応答は、サーバ120により定式化された勧誘テキストをさらに含むことができ、該テキストは次のステップで第1の装置100により第2の装置110へ送信される。サーバ120は、例えば+45がデンマークに相当するというような第2の装置110の国別コードに対して上記テキストを採用できることが望ましい。この国別コードは前回のステップ301で受信した電話番号により発見される。その場合、上記応答の中には勧誘テキストも含まれることになる。第2の装置110が上述した方法と同じ方法を備えていなければ、このテキストは単に第2の装置110に表示される。
【0042】
303. 第1の装置100は第1のSMSを第2の装置110へ送信する。第1のSMSは第1の装置100内のアプリケーションによって第2の装置内のアプリケーションへ送信することができる。
【0043】
第1のSMSには、第1の装置と第2の装置との間のIP接続を開始するための第2の装置110用の識別子が含まれている。本実施形態における識別子は、第1の装置100とサーバ120との間の既存の接続を特定する識別子であって、ステップ312でサーバ120から取得した識別子により表される。
【0044】
第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第1のSMSには、アプリケーションを第2の装置110の中へダウンロードするダウンロード元の場所へのリンクがさらに含まれる。本例ではこのリンクはアプリケーションをダウンロードすることができるサーバ120であってもよい。
【0045】
第2の装置110がアプリケーションを予め備えていれば、第1のSMSは、ステップ201で上述した方法と同じ方法で第2の装置110においてアプリケーションを開始するトリガをさらに含むことができる。
【0046】
第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第1のSMSはステップ201で上述した方法と同じ方法で第2の装置110において表示される勧誘テキストをさらに含むことができる。サーバからの応答が勧誘テキストをまったく含んでいなければ、第1の装置100において好適にはアプリケーションによりこのようなテキストを作成できることが望ましい。
【0047】
304. 第2の装置110がアプリケーションを備えている場合、そのアプリケーションはトリガによって開始される。第2の装置内のアプリケーションは上述したようにサーバ120のIPアドレスを認知する。第2の装置110は、サーバ120の認知済みのIPアドレスを用いてまず接続を設定することにより第1の装置100と接続する。この接続は、第1の装置100内のアプリケーションと接続する第2の装置110内のアプリケーションにより実行することも可能である。
【0048】
第2の装置は、第1の装置100とサーバ120との間の既存の接続を特定する識別子をサーバ120に提供する。該識別子は第1のSMSの中に含まれていたものである。サーバ120はこの識別子によって既存の接続を特定する。
【0049】
305. サーバは、上記識別子に関連づけられた接続を特定すると、第2の装置110とサーバ120間の接続を、第1の装置100とサーバ120間の接続と接続することによって、第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を設定する。
【0050】
306. 第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続が開始される。第1の装置100は共有アプリケーションを用いて第2の装置110と通信を開始することができる。
【0051】
307. 第2の装置110がアプリケーションを備えていない場合、上述の勧誘テキストは第2の装置110に表示される。第2の装置120のユーザがアクティブにすることを選択した場合、テキスト内のリンクは第2の装置110のユーザによりアクティブにされ、次いで、第2の装置110は、リンクを用いることによってアプリケーションをダウンロードできる場所にコンタクトする。この場所は例えばサーバ120などであってもよい。
【0052】
308. 次いで、アプリケーションは第2の装置110の中へダウンロードされる。第2の装置110内のアプリケーションが開始される。
【0053】
309. 第2の装置110においてダウンロードされたアプリケーションはサーバ120のIPアドレスを認知する。この認知済みのIPアドレスを用いて第2の装置110はサーバ120との接続をまず設定することによって第1の装置100との接続を行う。この接続は、第1の装置100内のアプリケーションと接続する第2の装置110内のアプリケーションによって実行することも可能である。
【0054】
第2の装置110は、第1の装置100とサーバ120との間の既存の接続を特定する識別子をサーバ120に提供するものであるが、該識別子は、第1のSMSの中に含まれていたものであった。サーバ120はこの識別子によって既存の接続を特定する。
【0055】
310. サーバ120が識別子に関連づけられた接続を特定すると、サーバ120は、第2の装置110とサーバ120間の接続を第1の装置100とサーバ120間の接続と接続することによって第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を設定する。
【0056】
311. 第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続が開始される。第1の装置100は共有アプリケーションを用いて第2の装置110と通信を開始することができる。
【0057】
312. 代替の実施形態では、アプリケーションをダウンロードできる場所へのリンクであって、第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第2の装置110に表示される勧誘テキストへのリンクは、ステップ303ではSMSの中には含まれていない。その代わりに、第2の装置110がアプリケーションを備えていない場合、リンクと勧誘テキストとを含む個別の勧誘SMSがステップ208で説明した方法と同じ方法で第1の装置100によって第2の装置110へ送信される。勧誘SMSは図3の破線312の形で参照される。
【0058】
したがって、第1の代替例では、ステップ303で送信されたSMSに関連づけられた配信報告が第1の装置100により受信された場合、勧誘SMSは第1の装置100から第2の装置110へ送信されるが、第2の装置110内のアプリケーションによって、第1の装置1000内のアプリケーションとのコンタクトが所定の時間内に行われることはない(第2の装置110のスイッチはオンになっているが、第2の装置110はアプリケーションを備えていない)。上記についてのさらなる詳細については同様のステップ208を参照されたい。
【0059】
第2の代替例では、第2の装置110のスイッチがオンになってはいるが、所定の時間内に第2の装置110内のアプリケーションによって第1の装置100内のアプリケーションとのコンタクトが行われていない旨を要求時の通信事業者が告げた場合、勧誘SMSは第1の装置100から第2の装置110へ送信される(第2の装置110のスイッチがオンになっているが、第2の装置はアプリケーションを備えていない)。
【0060】
図4に描かれている第1の装置110はアプリケーション400を備えている。第1の装置100は、第1のSMSを第2の装置110へ送信するように適合された送信用ユニット410をさらに備える。第2の装置において第1のSMSを特定のポートへ送信するように送信用ユニット410をさらに適合することができる。該ポートはアプリケーションに関連づけられ、SMSがこのようなポートを発見しなければ、それは、第2の装置110がアプリケーションを備えていないことを示すものであり、そして、第2の装置110に勧誘テキストを表示すべきであることを示すものである。
【0061】
第1のSMSは、第2の装置110がアプリケーション400を予め備えていない場合、アプリケーション400を第2の装置110の中へダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクを備える。このリンクは第1の装置100へのリンクであってもよいし、あるいは、サーバ120へのリンクであってもよい。若しくはアプリケーションをダウンロードできる他の任意の場所へのリンクであってもよい。SMSには、第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を開始するための第2の装置110用の識別子がさらに含まれる。第1のSMSは勧誘テキストをさらに含むようにすることも可能であり、第2の装置110のユーザに勧誘を行うように該勧誘テキストが適合されて、アプリケーション400をダウンロードするためにユーザがリンクをアクティブにしたいと望めば、該リンクはアクティブにされる。1つの実施形態では、第2の装置110がアプリケーション400を予め備えていない場合、勧誘テキストは単に適合されて、第2の装置110に表示される。第2の装置110がアプリケーションを予め備えていれば、第1のSMSは第2の装置110においてアプリケーション400を開始するように適合されたトリガをさらに含むことができる。
【0062】
送信用ユニット410は、第2の装置110がアプリケーション400を備えていない場合、個別の勧誘SMSを第2の装置110へ送信するように適合され、前記勧誘SMSにはリンクと勧誘テキストとが含まれる。その場合、リンクと勧誘テキストとは第1のSMSには含まれないように適合される。第1のSMSに関連づけられた配信報告は受信されるが、第1の装置110内のアプリケーション400とのコンタクトが、第1のSMSを送信した後の所定の時間内に第2の装置110内のアプリケーションによって行われない場合、送信用ユニット410はさらに勧誘SMSのみを送信するように適合することができる。代替例として、第2の装置110のスイッチはオンになっているが、第1のSMSを送信した後、第1の装置100内のアプリケーションとのコンタクトが第2の装置110内のアプリケーション400によって所定の時間内に行われていない旨を要求時の通信事業者が知らせた場合、送信用ユニット410は勧誘SMSのみを送信するように適合することができる。
【0063】
第1の装置100は、第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続を設定するために第2の装置110によって接続されるように適合されたIP接続ポイント420をさらに備え、該第2の装置110は、第2の装置110がアプリケーションを予め備えていない場合、第1のSMSで受信したリンクによってアプリケーションをダウンロードするように適合される。第2の装置110は、第1のSMSで受信した識別子によって第1の装置100と接続するようにさらに適合される。この識別子は第1の装置のIPアドレスなどによって表すようにしてもよい。
【0064】
1つの実施形態ではサーバ120はIP接続を設定するために用いられる。第1の装置100内のアプリケーションはサーバ120のIPアドレスを認知する。その場合、第1のSMSに含まれている識別子は第1の装置100とサーバ120との間のIP接続を特定する識別子により表される。本実施形態では、IP接続ポイント420は、認知済みのIPアドレスによってサーバ120と第1の装置100との間のIP接続を設定するようにさらに適合される。IP接続ポイント420は、サーバ120と第1の装置100との間の接続を特定する識別子を要求する要求をサーバ120へ送信するように適合することができる。あるいは、第1の装置100は識別子を生成することができ、サーバ120と第1の装置100との間の接続に関連づけられた上記識別子がサーバ120に登録される。
【0065】
IP接続ポイント420は、サーバ120からの応答を受信するためにサーバ120とのIP接続を用いるように適合することができる。この応答は要求された識別子を備え、該識別子は第1のSMSに含まれるように意図される。サーバ120は勧誘テキストを定式化することができ、次いで、この勧誘テキストはサーバ120からの応答の中に含まれるように適合することができる。
【0066】
第1の装置100と第2の装置110との間のIP接続は、第2の装置110とサーバ120との間の接続を設定する第2の装置110によって実行されるように適合される。第2の装置110は識別子をサーバ120に提供し、該識別子は第1のSMSの中に含まれるように適合される。この識別子は、サーバ120と、該サーバ120に登録された第1の装置100との間のIP接続を特定するためにサーバ120によって用いられるように適合される。サーバ120は、第1の装置100内のIP接続ポイント420とサーバ120との間で識別されたIP接続をサーバ120と第2の装置110との間のIP接続と接続するように適合される。
【0067】
IP接続ポイントは、アプリケーション400を共有しながら第2の装置110とのIP接続時に通信を行うようにさらに適合される。
【0068】
本アプリケーション共有メカニズムは、図4に描かれている第1の装置100内のプロセッサ430のような1以上のプロセッサを介して、本発明の機能を実行するコンピュータプログラムコードと共に実行することができる。上述のプログラムコードはまた、例えば第1の装置の中へロードされると、本方法を実行するコンピュータプログラムコードを運ぶデータキャリアの形でコンピュータプログラム製品として提供することが可能である。このような1つのキャリアはCD−ROMディスクの形のものであってもよい。しかしながらこのキャリアはメモリスティックのような別のデータキャリアによっても実行可能である。コンピュータプログラムコードは、サーバ上で純粋なプログラムコードとして提供され、遠隔地にある第1の装置100へダウンロードすることも可能である。
【0069】
本発明は上述の好適な実施形態のみに限定されるわけではない。種々の代替例、修正及び均等物を用いることも可能である。したがって、上記の実施形態は本発明の範囲を制限するものと考えるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲において規定される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る第2の装置との通信を行う第1の装置を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示すシグナリング方式とフローチャートとの合成図である。
【図3】本発明の別の実施形態を示すシグナリング方式とフローチャートとの合成図である。
【図4】本発明に係る第1の通信装置を示す概略ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション(400)を第2の通信装置(第2の装置)(110)と共有するための、該アプリケーション(400)を備えた第1の通信装置(第1の装置)(100)における方法であって、
第1のショートメッセージサービス(SMS)を前記第2の装置(110)へ送信するステップであって、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、前記第1のSMSは、前記アプリケーション(400)を前記第2の装置(110)の中へダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクと、前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続を開始するために用いる前記第2の装置(110)用の識別子とを有する、ステップと、
前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続を設定するために前記第2の装置(110)により接続されるステップであって、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、該第2の装置(110)は、前記第1のSMSの中の受信した前記リンクによって前記アプリケーション(400)をダウンロードし、さらに、該第2の装置(110)は、前記第1のSMSの中の受信した前記識別子によって前記第1の装置(100)に接続される、ステップと、
前記アプリケーション(400)を共有しながら、IP接続で前記第2の装置(110)と通信を行うステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のSMSは勧誘テキストをさらに有し、
前記リンクをアクティブにするために該勧誘テキストは、前記第2の装置(110)のユーザが前記アプリケーション(400)のダウンロードを望んだ場合に前記ユーザに勧誘を行うように適合される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、前記勧誘テキストのみを前記第2の装置(110)に表示するように適合される
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のSMSは前記アプリケーション(400)に関連づけられた特定のポートへ送信されると共に、前記SMSがこのようなポートを発見しなかった場合、それは、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を備えていないことと、前記勧誘テキストを前記第2の装置(110)に示すべきであることとを示すものであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えている場合、前記第1のSMSは、前記アプリケーション(400)を前記第2の装置(110)において開始するためのトリガをさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のSMSが前記リンクと前記勧誘テキストとを有していなかった場合、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を備えていなければ、前記リンクと前記勧誘テキストとを含む個別の勧誘SMSを第2の装置(110)へ送信するステップを更に備えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のSMSに関連づけられた配信報告が受信され、また、前記第1の装置(100)内の前記アプリケーション(400)とのコンタクトが前記第2の装置(110)内の前記アプリケーション(400)によって所定の時間内に行われなかった場合、前記勧誘SMSが送信されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の装置(110)のスイッチがオンになっているが、前記第2の装置(110)内の前記アプリケーション(400)によって、前記第1の装置(100)内の前記アプリケーション(400)とのコンタクトが所定の時間内に行われていないことが要求時の前記第2の装置(110)の通信事業者により知らされた場合、前記勧誘SMSが送信されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
IP接続を開始するために用いられる前記第2の装置(110)用の前記識別子は、前記第1の装置(100)の前記IPアドレスによって表されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
サーバ(120)が前記IP接続の設定に用いられ、
前記アプリケーション(400)は前記サーバ(120)のIPアドレスを認知し、
前記第1のSMSの中に含まれている前記識別子が、前記第1の装置(100)と前記サーバ(120)との間のIP接続を特定する識別子によって表され、
前記方法は、前記第1のSMSを送信する前記ステップの前に行う以下のステップ、すなわち、
前記サーバ(120)の前記認知済みのIPアドレスを用いることによって、前記サーバ(120)と前記第1の装置(100)との間のIP接続を設定するステップと、
前記サーバ(120)と前記第1の装置(100)との間の前記接続を特定する識別子を取得するステップと、
前記識別子は、前記サーバ(120)と前記第1の装置(100)との間の前記接続に関連づけられたものとして、前記サーバ(120)に登録される
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の装置(100)によって作成されることによって前記識別子は取得されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記識別子は要求時に前記サーバ(120)から取得されることを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続を設定するために前記第2の装置(110)によって接続される前記ステップは、
前記第2の装置(110)と前記サーバ(120)の前記IPアドレス間の接続を設定するステップであって、前記第2の装置(110)は、前記サーバ(120)に識別子を提供すると共に、該識別子は前記サーバ(120)と、該サーバ(120)に登録された前記第1の装置(100)との間の前記IP接続を特定するために前記サーバ(120)によって用いられるステップと、
前記第1の装置(100)と前記サーバ(120)との間の前記識別されたIP接続を、前記サーバ(120)と前記第2の装置(110)との間の前記IP接続と接続するステップと、
によって実行されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記アプリケーション(400)をダウンロードできるダウンロード元の前記場所へのリンクが、前記第1の装置(100)又は前記サーバ(120)へのリンクであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
ダウンロードできる前記アプリケーション(400)は、前記サーバ(120)宛のIPアドレスも備えることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記サーバ(120)は、当該サーバ(120)からの前記応答の中に含まれる前記勧誘テキストであって、前記第1のSMSの中に含まれる勧誘テキストを定式化することを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の装置(110)の電話番号が前記サーバ(120)に知らされ、
前記サーバ(120)は前記電話番号の国別コードに対して前記テキストを採用する
ことを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
第1の装置の中へコンピュータプログラムコードをロードするときにアプリケーション(400)を第2の通信装置と共有するための、第1の通信装置(第1の装置)(100)内のコンピュータプログラム製品であって、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の方法の各ステップの実行を、前記第1の装置(100)に設けられたコンピュータ内の処理手段(430)に制御させるための前記コンピュータプログラムコードを備えることを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
アプリケーション(400)を備える第1の通信装置(第1の装置)(100)であって、
第1のショートメッセージサービス(SMS)を第2の通信装置(第2の装置)(110)へ送信するように適合された送信用ユニット(410)であって、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、前記第1のSMSは、前記アプリケーション(400)を前記第2の装置(110)の中へダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクと、前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続を開始するために用いる前記第2の装置(110)用の識別子とを有するように適合された送信用ユニット(410)と、
前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続を設定するために前記第2の装置(110)によって接続されるように適合されたIP接続ポイント(420)であって、該第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、該第2の装置(110)は、受信した前記リンクによって前記アプリケーション(400)を前記第1のSMSにダウンロードするように適合され、さらに、該第2の装置(110)は前記第1のSMSの形で受信した識別子によって前記第1の装置(100)に接続されるように適合されたIP接続ポイント(420)と、
を備え、
前記IP接続ポイント(420)は、前記アプリケーション(400)を共有しながら、IP接続で前記第2の装置(110)と通信するようにさらに適合される
ことを特徴とする第1の通信装置(100)。
【請求項20】
前記第1のSMSは勧誘テキストをさらに有し、
前記リンクをアクティブにするために該勧誘テキストは、前記第2の装置(110)のユーザが前記アプリケーション(400)のダウンロードを望んだ場合に前記ユーザに勧誘を行うように適合される
ことを特徴とする請求項19に記載の第1の装置(100)。
【請求項21】
前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていない場合、前記勧誘テキストのみを前記第2の装置(110)に表示するように適合される
ことを特徴とする請求項19又は20に記載の第1の装置(100)。
【請求項22】
前記送信用ユニット(410)は、前記第1のSMSを前記アプリケーション(400)に関連づけられた特定のポートへ送信するようにさらに適合されると共に、前記SMSがこのようなポートを発見しなかった場合、それは、前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を備えていないことを示すものであり、そして、前記勧誘テキストを前記第2の装置(110)に示すべきであることを示すものであることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項23】
前記第2の装置(110)が前記アプリケーション(400)を予め備えていれば、前記第1のSMSは、前記アプリケーション(400)を開始するように適合されたトリガを前記第2の装置(110)の中にさらに有することを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項24】
前記第1のSMSが前記リンクと前記勧誘テキストとを有するように適合されていなかった場合、前記第2の装置(110)が前記送信用ユニット(410)を備えていなければ、個別の勧誘SMSを第2の装置(110)へ送信するようにさらに適合され、該勧誘SMSは前記リンクと前記勧誘テキストとを含むように適合されることを特徴とする請求項20乃至23のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項25】
前記第1のSMSに関連づけられた配信報告が受信され、また、前記第2の装置(110)内の前記アプリケーション(400)によって、前記第1の装置(100)内の前記アプリケーション(400)とのコンタクトが前記第1のSMSの送信後所定の時間内に行われなかった場合、前記送信用ユニット(410)は、前記勧誘SMSを単に送信するようにさらに適合されることを特徴とする請求項24に記載の第1の装置(100)。
【請求項26】
前記第2の装置(110)のスイッチがオンになっているが、前記第2の装置(110)内の前記アプリケーション(400)によって、前記第1の装置(100)内の前記アプリケーション(400)とのコンタクトが前記第1のSMSの送信後所定の時間内に行われていないことが要求時の前記第2の装置(110)の通信事業者により知らされた場合、前記送信用ユニット(410)は、前記勧誘SMSを単に送信するように適合されることを特徴とする請求項25に記載の第1の装置(100)。
【請求項27】
IP接続を開始するためのアドレス指定を行うために、前記第2の装置(110)用として意図された前記識別子が前記第1の装置(100)のIPアドレスによって表されることを特徴とする請求項19乃至26のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項28】
サーバ(120)が前記IP接続の設定に用いられ、
前記アプリケーション(400)は前記サーバ(120)のIPアドレスを認知し、
前記第1のSMSの中に含まれている識別子は、前記第1の装置(100)と前記サーバ(120)との間のIP接続を特定する識別子によって表され、
前記IP接続ポイント(420)がサーバ(120)と前記第1の装置(100)との間の接続を設定すると共に、該識別子は、前記サーバ(120)と前記第1の装置(100)との間の接続として前記サーバ(120)に登録されるように適合される
ことを特徴とする請求項19乃至27のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項29】
前記識別子は前記第1の装置(100)によって作成されることを特徴とする請求項28に記載の第1の装置(100)。
【請求項30】
前記識別子は要求時に前記サーバ(120)から取得されることを特徴とする請求項28に記載の第1の装置(100)。
【請求項31】
前記第2の装置(110)と前記サーバ(120)との間の接続を設定する、前記第1の装置(100)と前記第2の装置(110)との間のIP接続が、前記第2の装置(110)によって実行されるように適合され、
前記第2の装置(110)は前記識別子を前記サーバ(120)に提供し、
前記IPアドレスと識別子とは前記第1のSMSの中に含まれていたものであり、
前記サーバ(120)と、前記サーバ(120)に登録されていた前記第1の装置(100)との間の前記IP接続を特定するために前記識別子は前記サーバ(120)によって用いられ、
前記サーバ(120)は、前記第1の装置(100)と前記サーバ(120)との間の前記特定されたIP接続を、前記サーバ(120)と前記第2の装置(110)との間の前記IP接続と接続する
ことを特徴とする請求項28に記載の第1の装置(100)。
【請求項32】
前記アプリケーション(400)をダウンロードできるダウンロード元の場所へのリンクは、前記第1の装置(100)又は前記サーバ(120)へのリンクであることを特徴とする請求項19乃至31のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項33】
ダウンロードできる前記アプリケーション(400)は、前記サーバ(120)宛のIPアドレスも有することを特徴とする請求項28乃至32のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項34】
前記サーバ(120)は、前記サーバからの前記応答の中に含まれる前記勧誘テキストであって、前記第1のSMSの中に含まれる勧誘テキストを定式化する
ことを特徴とする請求項28乃至33のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。
【請求項35】
前記第1の装置(100)は移動電話機であることを特徴とする請求項19乃至34のいずれか1項に記載の第1の装置(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−541819(P2009−541819A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508141(P2009−508141)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2006/010304
【国際公開番号】WO2007/131540
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】