説明

アポトーシスに関与するキナーゼおよびGPCR

本発明は、表1Bに示した配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの機能を変調する薬剤を同定する方法であって、(a)表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドを含有する試料と、候補薬剤とを用意して、候補薬剤が上記ポリペプチドに結合することが可能になる条件下でインキュベートするステップ;(b)その試料における、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの候補薬剤への結合を測定するステップ;ならびに(c)その試料における、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの上記候補薬剤への結合を、表1Bに記載するその配列を有するポリペプチドの、表1Bに示したその配列を有するポリペプチドに結合しないことが公知の対照物質への結合と比較するステップ、を含み、ここで、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドによる対照物質への結合と比較した、試料における表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの候補薬剤への結合の増大により、上記候補薬剤が表1Bに記載のその配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの機能を変調することが示される、上記方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの機能を変調する薬剤を同定する方法であって、
(a)表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドを含有する試料と、候補薬剤とを用意し、前記候補薬剤が前記ポリペプチドに結合するのを可能にする条件下でインキュベートするステップ、
(b)表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドの、試料中での前記候補薬剤への結合を測定するステップ、および
(c)表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドの試料中での前記候補薬剤への結合を、表1Bに記載の配列を有する前記ポリペプチドの、表1Bに記載の配列を有する前記ポリペプチドに結合しないことが既知である対照物質への結合と比較するステップ、
を含み、表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドによる前記対照物質への結合と比べて、表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドによる試料中の前記候補薬剤への結合が増大していることによって、前記候補薬剤が表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドの機能を変調することが示される、方法。
【請求項2】
表1Bから選択される遺伝子によってコードされているアポトーシス関連タンパク質の阻害剤を同定する方法であって、前記コードされているタンパク質を含有する調製物を用意するステップ;スクリーニングする被験薬剤が前記タンパク質に結合するのを可能にする条件下で、前記調製物を前記被験薬剤とともにインキュベートするステップ;および、前記薬剤の前記タンパク質との相互作用から生成されるシグナルの存在または不在を検出することによって、前記被験薬剤が前記タンパク質と相互作用するかどうか判定するステップ、および、それによって、前記被験薬剤が前記アポトーシス関連タンパク質を阻害するかどうか判定するステップ、を含む方法。
【請求項3】
前記タンパク質を含有する前記調製物が、前記タンパク質を発現する細胞を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
表1Bから選択されるプロテインキナーゼ遺伝子によってコードされているアポトーシス関連プロテインキナーゼの阻害剤を同定する方法であって、前記コードされているプロテインキナーゼを含有する調製物を用意するステップ;スクリーニングする被験薬剤が前記プロテインキナーゼに結合するのを可能にする条件下で、前記調製物を前記被験薬剤とともにインキュベートするステップ;前記プロテインキナーゼのホスホトランスフェラーゼ活性の変化を検出することによって、前記被験薬剤が前記プロテインキナーゼと相互作用するかどうか判定するステップ、および、それによって、前記被験薬剤が前記アポトーシス関連プロテインキナーゼを阻害するかどうか判定するステップ、を含む方法。
【請求項5】
表1Bから選択される遺伝子によってコードされているアポトーシス関連細胞表面受容体タンパク質の阻害剤を同定する方法であって、表1Bから選択される細胞表面受容体遺伝子によってコードされているタンパク質への薬剤の結合に反応して検出可能なシグナルを提供できる第2の構成要素と連結したそのタンパク質を表面上に発現している細胞を提供するステップ;前記タンパク質に結合するのを可能にする条件下で、被験薬剤と接触させるステップ;および、前記薬剤が前記タンパク質に結合しそれを阻害するかどうかを、その化合物による前記タンパク質との相互作用から生成されるシグナルの存在または不在を検出することによって判定するステップ、および、それによって、前記表1Bから選択される遺伝子によってコードされているアポトーシス関連細胞表面受容体タンパク質の活性を、前記被験薬剤が阻害するかどうか判定するステップ、を含む方法。
【請求項6】
前記検出可能なシグナルを提供できる第2の構成要素がGタンパク質であり、かつGi、Go、Gs、G16、G15、Gq、またはG12−13のGタンパク質である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
化学化合物が、表1Bから選択される遺伝子によってコードされているアポトーシス関連タンパク質に特異的に結合し、かつこれを阻害するかどうか判定する方法であって、セカンドメッセンジャー反応を生成し、かつ表1Bから選択された遺伝子によってコードされているタンパク質を発現する細胞を、タンパク質阻害に適した条件下で、前記化学化合物と接触させるステップ、および前記化学化合物の存在下および不在下で前記セカンドメッセンジャー反応を測定するステップを含み、そのような細胞は、通常は前記タンパク質を発現しないものであり、前記化学化合物の存在下における前記セカンドメッセンジャー反応の変化は、前記化合物が、表1Bから選択される遺伝子によってコードされるアポトーシス関連タンパク質を阻害することを示すものである、方法。
【請求項8】
前記セカンドメッセンジャー反応が、塩素イオンチャンネルの活性化、細胞内カルシウムイオンレベルの変化、イノシトールリン酸の遊離、アラキドン酸の遊離、GTPγS結合、MAPキナーゼの活性化、cAMPの蓄積、細胞内カリウムイオンレベルの変化、または、細胞内ナトリウムイオンレベルの変化を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セカンドメッセンジャー反応が、分泌型アルカリ性ホスファターゼ、ルシフェラーゼ、およびβガラクトシダーゼから好ましくは選択されるレポーター遺伝子活性の変化によって測定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記被験薬剤が低分子量有機分子、抗体または抗体フラグメント、アンチセンスオリゴヌクレオチド、小分子抑制性dsRNA、およびリボザイムから選択される、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
試料中の、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの存在を検出する方法であって、
(a)DNAまたはRNAを含有する生物試料を、ハイブリダイゼーション条件下で、表1Bに記載の配列を有する核酸の、少なくとも15ヌクレオチドの断片を含むプローブと接触させるステップ;および
(b)前記プローブと、前記試料中の核酸との間で形成された二本鎖分子を検出するステップ、
を含み、二本鎖分子が検出されることによって、試料中の、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの存在が示される、方法。
【請求項12】
試料中の、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの存在を検出する方法であって、
(a)表1Bに記載の配列を有する前記アポトーシス関連ポリペプチドに結合できる抗体を用意するステップ;
(b)抗体抗原複合体の形成を可能にする条件下で、生物試料を前記抗体とともにインキュベートするステップ;および
(c)前記抗体を含む抗体抗原複合体を検出するステップ、
を含み、抗体抗原複合体が検出されることによって、前記試料中の、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドの存在が示される、方法。
【請求項13】
細胞におけるアポトーシスを変調する方法であって、
(a)表1Bに記載の配列、またはその相補配列を有する二本鎖核酸を前記細胞内に導入し形質転換させるステップであって、その核酸配列が調節配列に作用可能に連結している、ステップ;および
(b)前記核酸配列が発現される条件下で、前記細胞を培養するステップ、
を含み、それによって、前記細胞におけるアポトーシスを変調する、方法。
【請求項14】
細胞におけるアポトーシスを変調する方法であって:
(a)表1Bに記載の配列を有するポリペプチドをコードする二本鎖核酸配列を前記細胞内に導入し形質転換させるステップであって、その核酸配列が調節配列に作用可能に連結している、ステップ;および
(b)前記核酸配列が発現される条件下で、前記細胞を培養するステップ、
を含み、それによって、前記細胞におけるアポトーシスを変調する方法。
【請求項15】
細胞におけるアポトーシスを変調する方法であって、
(a)表1Bに記載の配列を有するポリペプチドに対して少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドをコードする二本鎖核酸配列を、前記細胞内に導入し形質転換させるステップであって、前記核酸配列が調節配列に作用可能に連結している、ステップ;および
(b)前記核酸配列が発現される条件下で、前記細胞を培養するステップ、
を含み、それによって、前記細胞におけるアポトーシスを変調する方法。
【請求項16】
細胞におけるアポトーシスを変調する方法であって、
(a)リボ核酸(RNA)前駆体をコードする核酸配列に作用可能に連結した調節配列を含む単離された核酸分子を、前記細胞内に導入し形質転換させるステップであって、ここで前記前駆体が、
(i)表1Bに記載の配列上の連続した15〜40ヌクレオチドに同一である15〜40ヌクレオチド長の配列を含む第1のステム部分と、
(ii)表1Bに記載の配列上の連続した15から40ヌクレオチドに相補的である15〜40ヌクレオチド長の配列を含む第2のステム部分と、
(iii)その2つのステム部分を結合するループ部分と、
を含み、かつ、前記第1のステム部分および前記第2のステム部分は互いにハイブリダイズして、二本鎖ステムを形成することができる、ステップ;および
(b)前記核酸配列が発現される条件下で、前記細胞を培養するステップ、
を含み、それによって前記細胞におけるアポトーシスを変調する、方法。
【請求項17】
前記核酸配列が、表1Bに記載の配列またはその相補配列を有する核酸である、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記核酸配列が、表1Bに記載の配列を有するポリペプチドをコードする、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記核酸が、表1Bに記載の配列を有するポリペプチドに対して80%の配列同一性を有するポリペプチドをコードする、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
アポトーシスが低減される、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
アポトーシスが増強される、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
表1Bに記載の配列を有する核酸配列によってコードされているRNA前駆体。
【請求項23】
請求項22に記載のRNA前駆体を、生物活性成分として含む組成物。
【請求項24】
請求項13〜16のいずれかに記載の方法で形質転換された宿主細胞。
【請求項25】
抗アポトーシスタンパク質を哺乳動物に与える方法であって、請求項13〜16のいずれかに記載の方法で形質転換された哺乳類細胞を、前記哺乳動物に導入することを含む方法。
【請求項26】
哺乳類組織における異常なアポトーシスを特徴とする疾患または病的状態を治療する方法であって、前記組織を、請求項22に記載のRNA前駆体と接触させることを含む方法。
【請求項27】
前記疾患が癌である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
活性成分としての表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連核酸および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項29】
活性成分としての表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項30】
活性成分としての表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連核酸に対する抗体および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項31】
活性成分としての表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドに対する抗体および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項32】
哺乳類組織における異常なアポトーシスを特徴とする疾患または病的状態を診断する方法であって、前記組織を、請求項30または31に記載の抗体と接触させるステップ、および、抗体/抗原複合体を検出するステップを含み、それが検出されることによって前記疾患または病的状態であることが示される、方法。
【請求項33】
哺乳類組織における異常なアポトーシスを特徴とする疾患または病的状態を治療する方法であって、前記組織を、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドのアンタゴニストと接触させるステップを含む、方法。
【請求項34】
哺乳類組織における異常なアポトーシスを特徴とする疾患または病的状態を治療する方法であって、前記組織を、表1Bに記載の配列を有するアポトーシス関連ポリペプチドのアゴニストと接触させるステップを含む、方法。
【請求項35】
哺乳類組織における異常なアポトーシスを特徴とする疾患または病的状態を治療するためのキットであって、
(a)表1Bに記載の配列を有する核酸によってコードされるポリペプチド;
(b)表1Bに記載のヌクレオチド配列を有する核酸;または
(c)(a)に記載のポリペプチドのエピトープを認識する抗体
を含むキット。
【請求項36】
表1Bに記載の配列を有する核酸配列をそれぞれ有する少なくとも2つのアポトーシス遺伝子を含むアレイ。
【請求項37】
前記核酸配列がDNA配列である、請求項36に記載のアレイ。
【請求項38】
前記核酸配列がRNA配列である、請求項36に記載のアレイ。
【請求項39】
表1Bに記載の配列を有するポリペプチド配列をそれぞれ有する少なくとも2つのアポトーシスタンパク質を含むアレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21−1】
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【図21−2】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27−1】
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【図27−2】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31−1】
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【図31−2】
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【図32−1】
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【図32−2】
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【図32−3】
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【図33−1】
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【図33−2】
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【図33−3】
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【図34】
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【図35】
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【図36−1】
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【図36−2】
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【図37】
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【図38】
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【図39−1】
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【図39−2】
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【図40】
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【図41】
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【図42−1】
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【図42−2】
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【図42−3】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48−1】
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【図48−2】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54−1】
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【図54−2】
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【図54−3】
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【図54−4】
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【図54−5】
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【図54−6】
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【図54−7】
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【図55】
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【公表番号】特表2006−518590(P2006−518590A)
【公表日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500235(P2006−500235)
【出願日】平成16年1月23日(2004.1.23)
【国際出願番号】PCT/GB2004/000271
【国際公開番号】WO2004/065959
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(505270843)アイルクス セラピューティクス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】