説明

アミド化合物および抗腫瘍剤としてのその使用

本発明は、原発性癌または続発性癌を処置用の医薬品製造のための、特に腫瘍細胞の最終分化を選択的に誘導して、かかる細胞の増殖を阻害するための、または腫瘍細胞における腫瘍細胞の分化を誘導するための、該活性またはヒストン脱アセチル化酵素を阻害するための、式Iの化合物(式中、Rは、CONHOH、CONHCH2SH、CONHCH2SCOCH3、SH、SCOCH3、SCH3、N(OH)COH、COCONHCH3およびCF3から選択される)、エナンチオマーやジアステレオマーのような光学的に活性な形態およびラセミ体の形態にある式Iの幾何異性体、ならびに式Iの医薬上許容される塩に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、エナンチオマーやジアステレオマーのような光学的に活性な形態およびラセミ体の形態にある式Iの幾何異性体、ならびに式Iの医薬上許容される塩:
【化1】

[式中、
点線は、任意の二重結合を示す;
Rは、CONHOH、CONHCH2SH、CONHCH2SCOCH3、SH、SCOCH3、SCH3、N(OH)COH、COCONHCH3、CF3であり;
n = 1-7であり、該アルキレン鎖は、オメガ位置において、1以上のNH2基、OH、(C1-3)アルキル、SH、(C1-3)アルコキシにより置換されていてもよい;
z および z’は結合して、フェニル基または1〜4個の窒素原子を含有する5もしくは6員ヘテロ芳香環を形成し、該フェニル基または該5もしくは6員ヘテロ芳香環は、4つまでの置換基R''により置換されていてもよく、または所望によりアリールまたはヘテロアリール基と縮合される;
Xは、OH、置換されていてもよい(C1-7)-アルコキシ基、O-CH2-アリールを含む群から選択され、ここでアリールは、1または2つの置換基により置換されていてもよく、これら置換基は同一または異なるもので、H、NH2、NH-(C1-3)アルキル、CN、NO2、ハロゲンで置換されていてもよい(C1-3)アルキル、O-(C1-3)アルキル、ハロゲン、アリール、O-アリールをふくむ基から選択される;
Yは、H、OH、O-(C1-3)アルキル、NH2、NH-(C1-3)アルキル、ハロゲンを含む群から選択される;または
XおよびYは環を形成しており、ここでXおよびYは、
X-(C1-4)アルキレン(R1)-W-(C1-4)アルキレン-Y
X-(C2-4)アルケニレン(R1)-W-(C1-4)アルキレン-Y
からなる群から選択される式Aの架橋により結合されている、
式中、XおよびYは、同一または異なるものであり、-O-、非プロトン化またはプロトン化された-NH-、-S-、-CH2-、(C1-3)-アルキレン-O-からなる群から選択される;
Wは、存在しないか、または次に記す群から選択されるアリーレン基を表す:
【化2】

【化3】

R’は、H、(C1-5)アルキル、Hで置換されていてもよいCH2-アリール、O-(C1-3)アルキル、OHおよびニトロを表す;
R''は、H、NH2、NH-(C1-3)アルキル、NHCO(C1-3)アルキル、O-(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキレン-NH2、(C1-3)アルキレン-NHCO(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキル、NH-アシル、(C1-3)アルキレン-NH-アシル、OHを表す;
R1 は、H、ハロゲン、NO2、(C1-3)アルキル-NH2、OH、(C1-3)アシル基により置換されていてもよいNH2、-O-(C1-3)アルキルにより置換されていてもよいフェニル基を表す;
R2 は、H、(C1-5)アルキル、-O-(C1-3)アルキル、ハロゲン、NO2、(C1-3)アシル基または(C1-3)アルキルにより置換されていてもよいNH2、OH、CN、COOR3であり、R3は、H、(C1-3)アルキルからなる群を表す;
R2は、H、(C1-5)アルキル、-O-(C1-3)アルキル、ハロゲン、NO2、(C1-3)アシル基または(C1-3)アルキルにより置換されていてもよいNH2、OH、CN、COOR3(ここで、R3は、H、(C1-3)アルキルからなる群から選択される)を表す;および
Q は、CH、Nを表すか、または飽和誘導体として、CH2、NHを表す]。
【請求項2】
式IIを有する請求項1に記載の化合物:
【化4】

(II)
ここで、XおよびYは環を形成し、ここでz、z'、Y、A、X、n、R'およびRは、請求項1に規定されたとおりである。
【請求項3】
式Aの架橋が、-(CH2)3-、−(CH2)4−、−(CH2)5−、および
【化5】

または
【化6】


からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
RがCONHOHであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
nが4〜6であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
zおよびz’は結合して、フェニル基を形成するか、またはピリジン、ピラゾールおよびピロールを含む群から選択される5または6員ヘテロ芳香環を形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
R''が、H、-CH3、-OCH3、-NHCOCH3、-NH2、-CH2NH2、-CH2NHCOCH3からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】


【化29】


【化30】

からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
9a、9b、9d、(S)-9d、(R)-9d、9e、9f、9g、9h、9j、9k、9l、9m、13d、26b、26c、32、34からなる群から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、およびその医薬上許容し得る担体、安定剤、希釈剤または賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項11】
医薬品製造のための請求項1〜9のいずれかに記載の化合物または請求項10記載の医薬組成物の使用。
【請求項12】
腫瘍細胞の最終分化を選択的に誘導し、かかる細胞の増殖を阻害するための医薬品製造のための、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物または請求項10記載の医薬組成物の使用。
【請求項13】
腫瘍における腫瘍細胞の分化を誘導するための、医薬品製造のための、請求項1〜9いずれかに記載の化合物または請求項10記載の医薬組成物の使用。
【請求項14】
ヒストン脱アセチラーゼの活性を阻害するための医薬品製造のための、請求項1〜9いずれかに記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
【請求項15】
原発性癌または続発性癌を処置するための医薬品製造のための、請求項1〜9いずれかに記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
【請求項16】
原発性癌が白血病、大腸癌および肺癌から選択されることを特徴とする、請求項15記載の使用。

【公表番号】特表2010−520915(P2010−520915A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553140(P2009−553140)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【国際出願番号】PCT/EP2008/052965
【国際公開番号】WO2008/110583
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(591043248)シグマ−タウ・インドゥストリエ・ファルマチェウチケ・リウニテ・ソシエタ・ペル・アチオニ (92)
【氏名又は名称原語表記】SIGMA−TAU INDUSTRIE FARMACEUTICHE RIUNITE SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】