説明

アミノテトラヒドロインダゾロ酢酸

本発明は、式(I)[式中、Q、W、X、R〜R及びnは、詳細な説明及び請求の範囲に定義されている]で示される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。加えて、本発明は、式(I)の化合物の製造方法及び使用方法ならびにかかる化合物を含有する医薬組成物に関する。式(I)の化合物は、CRTH2受容体でのアンタゴニストであり、喘息のようなその受容体に関連する疾患及び障害を処置する上で有用であり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアミノテトラヒドロインダゾロ酢酸、その製造、それを含有する医薬組成物及びCRTH2アンタゴニストとしてのその使用に関する。
【0002】
プロスタグランジンD(PGD2)は、活性化された肥満細胞により産生される主要なプロスタノイドであり、アレルギー性喘息及びアトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患の病因に関与している。Tヘルパー型細胞上に発現される化学誘因物質受容体−相同分子(CRTH2)は、プロスタグランジンD受容体の一つであり、Tヘルパー2型(Th2)細胞、好酸球、及び好塩基球のようなアレルギー性炎症に関与するエフェクター細胞上で発現する(Nagata et al., FEBS Lett 459: 195-199, 1999)。Th2細胞、好酸球、及び好塩基球のPGD2刺激化学走化性を仲介することが示されている(Hirai et al., J Exp Med 193: 255-261, 2001)。更に、CRTH2は、呼吸性バースト及び好酸球の脱顆粒を仲介し(Gervais et al., J Allergy Clin Immunol 108: 982-988, 2001)、Th2細胞における炎症性サイトカインの産生を誘起し(Xue et al., J Immunol 175: 6531-6536)、好塩基球からのヒスタミンの放出を増大させる(Yoshimura-Uchiyama et al., Clin Exp Allergy 34: 1283-1290)。そのmRNA安定性に特異的に影響を与える、CRTH2をコードする遺伝子の配列変化は、喘息に関連していることが示されている(Huang et al., Hum Mol Genet 13, 2691-2697, 2004)。CRTH2を発現している循環性T細胞の数の増大はまた、アトピー性皮膚炎の重篤度に相関している(Cosmi et al., Eur J Immunol 30, 2972-2979, 2000)。これらの知見は、アレルギー性疾患においてCRTH2が炎症誘発性の役割を果たすことを示唆している。したがって、CRTH2のアンタゴニストは、喘息、アレルギー性炎症、COPD、アレルギー性鼻炎、及びアトピー性皮膚炎のような障害を処置するために有用であると考えられている。
【0003】
本発明は、式(I):
【0004】
【化1】


[式中、Q、W、X、R〜R及びnは、詳細な説明及び特許請求の範囲に定義のとおりである]で示される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。更に、本発明は、式(I)の化合物の製造及び使用する方法ならびにそのような化合物を含有する医薬組成物に関する。式(I)の化合物は、CRTH2受容体でのアンタゴニストであり、喘息のようなその受容体に関連する疾患及び障害を処置する上で有用であり得る。
【0005】
特に断りのない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される以下の特定の用語及び語句は、以下のように定義される:
【0006】
用語「部分」は、1個以上の化学結合(それにより分子の部分を形成する)により別の原子又は分子と結合している原子又は化学的に結合した原子の基を指す。例えば、式(I)の変数R〜Rは、共有結合により式(I)のコア構造に結合している部分を指す。
【0007】
1個以上の水素原子を持つ特定の部分に関して、用語「置換されている」は、その部分の水素原子の少なくとも1個が別の置換基又は部分で置き換えられているということを指す。例えば、用語「ハロゲンで置換されている低級アルキル」は、低級アルキル(以下に定義されている)の1個以上の水素原子が1個以上のハロゲン部分で置き換えられているということ(すなわち、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、クロロメチル、等)を指す。同様に、用語「低級アルキルで置換されている低級シクロアルキル」は、低級シクロアルキル(以下に定義されている)の1個以上の水素原子が、1個以上の低級アルキルで置き換えられているということ(すなわち、1−メチル−シクロプロピル、1−エチル−シクロプロピル、等)を指す。
【0008】
用語「場合により置換されている」は、部分(1個以上の水素原子を含む)の1個以上の水素原子が、必ずしも置換されている必要はないが、別の置換基で置換されることができるということを指す。
【0009】
用語「アルキル」は、1〜20個の炭素原子を有する、脂肪族の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和炭化水素部分を指す。特定の実施態様において、アルキルは、1〜10個の炭素原子を有する。
【0010】
用語「低級アルキル」は、1〜7個の炭素原子を有するアルキル部分を指す。特定の実施態様において、低級アルキルは、1〜4個の炭素原子を有し、他の特定の実施態様において、低級アルキルは、1〜3個の炭素原子を有する。低級アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルが挙げられる。
【0011】
用語「低級シクロアルキル」は、一緒に結合して環構造を形成する3〜7個の炭素原子を有する、飽和又は部分的に不飽和の非芳香族炭化水素環部分を指す。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルが挙げられる。
【0012】
用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、又は硫黄を指す。
【0013】
用語「低級ヘテロシクロアルキル」は、一緒に結合して環構造を形成する3〜7個の環原子を有する、飽和又は部分的に不飽和の非芳香族環部分を指し、ここで、環原子の1、2又は3個は、ヘテロ原子であり、一方、残りの環原子は炭素原子である。低級ヘテロシクロアルキルの例には、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル及びテトラヒドロピラン−4−イルが挙げられる。
【0014】
用語「低級アルコキシ」は、部分−O−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルコキシ部分の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシが挙げられる。
【0015】
用語「低級シクロアルコキシ」は、部分−O−R(ここで、Rは、先に定義された低級シクロアルキルである)を指す。低級シクロアルコキシ部分の例には、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、及びシクロヘキソキシが挙げられる。
【0016】
用語「低級ヘテロシクロアルキルオキシ」は、部分R−O−(ここで、Rは、先に定義された低級ヘテロシクロアルキルである)を指す。低級ヘテロシクロアルキルオキシの例は、テトラヒドロピラン−4−イルオキシである。
【0017】
用語「低級アルカノイル」は、部分−C(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルカノイルの例は、アセチルである。
【0018】
用語「低級アルキルスルファニル」は、部分−S−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルスルファニルの例には、メチルスルファニル及びエチルスルファニルが挙げられる。
【0019】
用語「低級シクロアルキルスルファニル」は、部分−S−R(ここで、Rは、先に定義された低級シクロアルキルである)を指す。低級シクロアルキルスルファニルの例には、シクロプロピルスルファニル、シクロブチルスルファニル及びシクロペンチルスルファニルが挙げられる。
【0020】
用語「低級アルキルスルフィニル」は、部分−S(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルスルフィニルの例には、メチルスルフィニル及びエチルスルフィニルが挙げられる。
【0021】
用語「低級シクロアルキルスルフィニル」は、部分−S(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級シクロアルキルである)を指す。低級シクロアルキルスルフィニルの例には、シクロプロピルスルフィニル、シクロブチルスルフィニル及びシクロペンチルスルフィニルが挙げられる。
【0022】
用語「低級アルキルスルホニル」は、部分−S(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルスルホニルの例には、メチルスルホニル及びエチルスルホニルが挙げられる。
【0023】
用語「低級シクロアルキルスルホニル」は、部分−S(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級シクロアルキルである)を指す。低級シクロアルキルスルホニルの例には、シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル及びシクロペンチルスルホニルが挙げられる。
【0024】
用語「低級アルキルアミノ」は、部分−N(H)(R)(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルアミノの例は、メチルアミノである。
【0025】
用語「低級ジアルキルアミノ」は、部分−N(R)(R’)(ここで、R及びR’は、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級ジアルキルアミノの例は、ジメチルアミノである。
【0026】
用語「カルバモイル」は、部分−C(O)−NHを指す。
【0027】
用語「低級アルキルアミノカルボニル」は、部分−C(O)−N(H)(R)(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルアミノカルボニルの例は、メチルアミノカルボニルである。
【0028】
用語「低級ジアルキルアミノカルボニル」は、部分−C(O)−N(R)(R’)(ここで、R及びR’は、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級ジアルキルアミノカルボニルの例は、ジメチルアミノカルボニルである。
【0029】
用語「低級アルキルカルボニルアミノ」は、部分−N(H)−C(O)−R(ここで、Rは、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級アルキルカルボニルアミノの例は、メチルカルボニルアミノである。
【0030】
用語「低級トリアルキルシリル」は、部分−Si(R)(R’)(R”)(ここで、R、R’及びR”は、先に定義された低級アルキルである)を指す。低級トリアルキルシリルの例は、トリメチルシリルである。
【0031】
用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードの部分を指す。
【0032】
特に断りのない限り、用語「水素」又は「ヒドロ」は、水素原子(−H)の部分を指し、Hを指さない。
【0033】
特に断りのない限り、用語「式の化合物」又は「式の化合物(複数)」は、式で定義された化合物の属から選択される任意の化合物を指す(任意のかかる化合物の任意の薬学的に許容しうる塩又はエステルを含む)。
【0034】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、生物学的にもそれ以外でも望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的な有効性及び特性を保持するそれらの塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸とで(好ましくは塩酸)、及び酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、サリチル酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、N−アセチルシステインなどのような有機酸とで生成し得る。更に、塩は、無機塩基又は有機塩基の遊離酸への付加により製造し得る。無機塩基由来の塩として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、及びマグネシウム塩などが挙げられるが、これらに限定されない。有機塩基由来の塩として、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然由来の置換アミンを含む置換アミン、環状アミンならびに塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
本発明の化合物は、薬学的に許容しうる塩の形態で存在することができる。本発明の化合物はまた、薬学的に許容しうるエステル(すなわち、プロドラッグとして使用される式(I)の酸のメチル及びエチルエステル)の形態で存在することができる。本発明の化合物はまた、溶媒和、すなわち、水和されていることができる。溶媒和は、製造プロセスの過程で達成されるか、又は、つまりは、初めは無水の式(I)の化合物の吸湿特性の結果として起ることができる(水和)。
【0036】
同一の分子式を有するが、それらの原子の結合の性質もしくは順序又はそれらの原子の空間における配置が異なる化合物は、「異性体」と称される。それらの原子の空間における配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。ジアステレオマーは、鏡像異性体ではない、1個以上のキラル中心において反対の配置を持つ立体異性体である。互いに重ね合わせられない鏡像である1個以上の不斉中心を有する立体異性体は、「鏡像異性体」と称される。化合物が不斉中心を有する場合、例えば、炭素原子が、4個の異なる基に結合しているとき、一対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心(単数又は複数)の絶対配置で特徴付けすることができ、Cahn、Ingold及びPrelogのR−及びS−順位則で記載されるか、又は分子が偏光面を回転させる様式で特徴付けし、右旋性又は左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(−)−異性体)として表すことができる。キラル化合物は、個々の鏡像異性体又はそれらの混合物のいずれかとして存在することができる。鏡像異性体を等しい比率で含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。
【0037】
用語、化合物の「治療有効量」は、疾患の症状を予防、緩和もしくは寛解するか、又は処置される対象の生存を延長するのに有効な化合物の量を意味する。治療有効量の決定は、当該技術の範囲内である。本発明に係る化合物の治療有効量又は用量は、広い範囲で変動することができ、当技術分野において公知の方法で決定し得る。かかる用量は、投与される特定の化合物、投与経路、処置される症状、及び処置される患者を含む各々の特定の場合における個々の要件に適合される。一般に、約70Kgの体重の成人への経口又は非経口投与の場合、約0.1mg〜約5,000mg、1mg〜約1,000mg、又は1mg〜100mgの一日用量が適切であるが、指定される場合には、上限及び下限を超えてもよい。一日用量は、単回用量もしくは分割用量として投与することができ、又は非経口投与については、連続的注入として与えてもよい。
【0038】
用語「薬学的に許容しうる担体」は、溶媒、分散媒、コーティング、抗菌及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤、ならびに薬学的投与に適合性の他の物質及び化合物を含む、薬学的投与に適合性のあるあらゆる物質を含むことが意図される。任意の慣用の媒体又は薬剤が活性化合物と非適合性である場合を除いて、本発明の組成物中でのその使用が検討される。追加の活性化合物もまた組成物に加えることができる。
【0039】
本明細書の組成物を調製するために有用な薬学的担体は、固体、液体又は気体であることができる;したがって、組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、散剤、腸溶性コーティング製剤又は他の保護された製剤(例えば、イオン交換樹脂への結合又は脂質−タンパク質小胞中のパッケージング)、持続放出製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル剤などの形態をとり得る。担体は、石油、動物、植物又は合成起源の油、例えばピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などを含む様々な油から選択することができる。水、生理食塩水、水性デキストロース、及びグリコールは、特に(血液と等張の場合に)注射液用の、好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用製剤は、固体活性成分を水に溶解させて水溶液を生成すること、そしてその溶液を滅菌することによって調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。適切な薬学的賦形剤には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。この組成物は、保存料、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝剤などの慣用の薬学的添加剤にさらされることがある。適切な薬学的担体及びそれらの製剤は、E. W. MartinによるRemington's Pharmaceutical Sciencesに記載されている。かかる組成物は、いずれにしても、レシピエントに適切に投与するための適切な剤形を調製するように、適切な担体と一緒に有効量の活性化合物を含有するものである。
【0040】
本発明の方法の実施において、本発明の化合物の任意の一つ或いは本発明の化合物又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルの任意のものの組み合わせの有効量が、単独で又は組み合わせて、当技術分野において通常の許容しうる任意の方法により投与される。したがって、化合物又は組成物は、経口(例えば、頬側口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内、又は皮下)、直腸(例えば、坐剤又は洗浄剤による)、経皮(例えば、皮膚電気穿孔法)で、又は吸入により(例えば、エアロゾル剤による)、そして錠剤及び懸濁剤を含む固体、液体又は気体投薬の形態で投与することができる。投与は、適宜、単回の単位用量剤形の連続療法で、又は適宜の単回投与治療で行うことができる。治療用組成物はまた、パモ酸のような親油性塩と共に油性エマルションもしくは分散液の形態、又は皮下もしくは筋肉内投与用の生分解性持続放出組成物の形態であることができる。
【0041】
詳細には、本発明は、式(I):
【0042】
【化2】


[式中、
Xは、直接結合、酸素、又は−S(O)−であり;そしてXは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合しており;
Q及びWは、互いに独立に、炭素又は窒素であり、但し、Q又はWが、窒素の場合、該窒素は、置換されておらず;
は、水素又はメチルであり;
及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合しており;そしてR及びRは、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ハロゲン;
(3)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;及び
(4)場合により低級アルキルで置換されている低級シクロアルキル
からなる群より選択され;
及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Wを含む環に結合しており;そしてR及びRは、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ヒドロキシル;
(3)ハロゲン;
(4)ニトロ;
(5)シアノ;
(6)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;
(7)場合によりハロゲンで置換されている低級アルコキシ;
(8)低級シクロアルコキシ;
(9)低級ヘテロシクロアルキルオキシ;
(10)低級アルカノイル;
(11)カルバモイル、低級アルキルアミノカルボニル、又は低級ジアルキルアミノカルボニル;
(12)低級アルキルカルボニルアミノ;
(13)低級アルキルスルファニル又は低級シクロアルキルスルファニル;
(14)低級アルキルスルフィニル又は低級シクロアルキルスルフィニル;
(15)低級アルキルスルホニル又は低級シクロアルキルスルホニル;及び
(16)トリメチルシリル
からなる群より選択され;そして
nは、1又は2である]で示される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。
【0043】
特に断りのない限り、用語「Q及びWは、互いに独立に、炭素又は窒素である」(又は炭素又は窒素に関して、Q又はWへの同様の言及)は、:(1)式(I)中に示されるように、Q又はWが、炭素である場合、該炭素は、水素に結合していること(C−H)によって非置換であるか、又は式(I)中に示すように別の部分へ結合していることによって置換されている(例えば、Wは、R又はRに結合していてもよく;そしてQは、R、R、又はXに結合していてもよい(Xが、酸素又は−S(O)−である場合)、或いはQは、Wを含む環に結合していてもよい(Xが、直接結合の場合))こと;ならびに(2)Q又はWが、窒素である場合、該窒素は、水素又はR、R、R、RもしくはXのいずれにも結合していないことを示す。
【0044】
特に断りのない限り、用語「Xは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合している」は、:(1)Xが、酸素又は−S(O)−である場合、該酸素又は−S(O)−は、Xで置換されていなければ炭素原子に結合しているはずの水素原子の代わりに、(Qを含む式(I)中の芳香族環の)環炭素原子の1個に結合していること;ならびに(2)Xが、直接結合の場合、Wを含む環は、Wを含む環で置換されていなければ、炭素原子に結合しているはずの水素原子の代わりに、環炭素原子(Qを含む式(I)中の芳香族環の)の1個に結合していることを指す。
【0045】
同様に、特に断りのない限り、用語「R及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合している」は、式(I)中に示されるR及びRが(互いに独立して)、R又はRで置換されていなければ炭素原子に結合しているはずの水素原子の代わりに、(Qを含む式(I)中の芳香族環の)環炭素原子の1個に結合していることを指すが;R及びRは、同じ炭素原子に同時に結合していないことを理解されたい。
【0046】
同じく、特に断りのない限り、用語「R及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Wを含む環に結合している」は、式(I)中に示されるR及びRが(互いに独立して)、R又はRで置換されていなければ炭素原子に結合しているはずの水素原子の代わりに、(Wを含む式(I)中の芳香族環の)環炭素原子の1個に結合していることを指すが;R及びRは、同じ炭素原子に同時に結合していないことを理解されたい。
【0047】
特に断りのない限り、式(I)の属及びその全ての下位属は、全ての可能な立体異性体(すなわち、(R)−鏡像異性体及び(S)−鏡像異性体)ならびにそのラセミ及び非ラセミ混合物を包含する。本発明の一つの実施態様において、式(I)の化合物は、式(I)の(R)−鏡像異性体についての下記の下位属の構造式(IA):
【0048】
【化3】


[式中、Q、W、X、R〜R及びnは、先に定義のとおりである]で示されるその(R)−鏡像異性体、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルである。
【0049】
別の実施態様において、式(I)の化合物は、式(I)の(S)−鏡像異性体についての下記の下位属の構造式(IB):
【0050】
【化4】


[式中、Q、W、X、R〜R及びnは、先に定義のとおりである]で示されるその(S)−鏡像異性体、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルである。
【0051】
別の実施態様において、本発明は、式(I)の化合物の(R)−鏡像異性体と(S)−鏡像異性体の混合物(ラセミ又は他のもの)を含む組成物に関する。
【0052】
一つの実施態様において、本発明は、Q及びWが、炭素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0053】
別の実施態様において、本発明は、Qが、窒素であり、そしてWが、炭素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0054】
別の実施態様において、本発明は、Wが窒素であり、そしてQが、炭素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0055】
別の実施態様において、本発明は、Q及びWが、窒素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0056】
一つの実施態様において、本発明は、Xが、直接結合である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0057】
一つの実施態様において、本発明は、Xが、酸素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0058】
一つの実施態様において、本発明は、Xが−S(O)−である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0059】
一つの実施態様において、本発明は、Rが、水素である、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0060】
別の実施態様において、本発明は、Rが、メチルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0061】
別の実施態様において、本発明は、
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ハロゲン;及び
(3)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル
からなる群より選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0062】
別の実施態様において、本発明は、
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ブロモ;
(3)クロロ;
(4)フルオロ;
(5)メチル;
(6)イソプロピル;
(7)トリフルオロメチル;及び
(8)1−メチルシクロプロピル
からなる群より選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0063】
別の実施態様において、本発明は、
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ヒドロキシル;
(3)フルオロもしくはクロロ;
(4)シアノ;
(5)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、もしくはtert−ブチル;
(6)ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチル;
(7)メトキシ、エトキシ、イソプロポキシもしくはトリフルオロメトキシ;
(8)メチルカルボニルアミノ;
(9)カルバモイル;
(10)アセチル;
(11)ニトロ;
(12)トリメチルシリル;
(13)メチルスルフィニルもしくはエチルスルフィニル;及び
(14)メチルスルホニルもしくはエチルスルホニル
からなる群より選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0064】
別の実施態様において、本発明は、
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ハロゲン;
(3)シアノ;
(4)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;
(5)場合によりハロゲンで置換されている低級アルコキシ;及び
(6)低級アルキルスルホニルもしくは低級シクロアルキルスルホニル
からなる群より選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0065】
別の実施態様において、本発明は、
Xが、酸素であり;
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ブロモ;
(3)クロロ;
(4)フルオロ;
(5)メチル;
(6)イソプロピル;
(7)トリフルオロメチル;及び
(8)1−メチルシクロプロピル
からなる群より選択され;そして
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)フルオロもしくはクロロ;
(3)シアノ;
(4)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、もしくはtert−ブチル;
(5)メトキシ、エトキシ、イソプロポキシもしくはトリフルオロメトキシ;及び
(6)メチルスルホニルもしくはエチルスルホニル
からなる群より選択され;
Q、W、R、及びnが、先に定義のとおりである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0066】
別の実施態様において、本発明は、
Xが、−S(O)−であり;
Qが、炭素であり;
及びRが、互いに独立に、水素又はトリフルオロメチルであり;
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)フルオロもしくはクロロ;
(3)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、もしくはtert−ブチル;及び
(4)メトキシ、エトキシ、もしくはイソプロポキシ
からなる群より選択され;そして
W、R及びnが、先に定義のとおりである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0067】
別の実施態様において、本発明は、
Xが、直接結合であり;
及びRが、互いに独立に、水素又はトリフルオロメチルであり;
及びRが、互いに独立に:
(1)水素;
(2)クロロ;
(3)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、もしくはtert−ブチル;
(4)トリフルオロメチル;
(5)メトキシ、エトキシ、イソプロポキシもしくはトリフルオロメトキシ;
(6)トリメチルシリル;及び
(7)メチルスルホニルもしくはエチルスルホニル
からなる群より選択され;
Q、W、R及びnが、先に定義のとおりである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0068】
特定の実施態様において、R、R、R、R及びXの好ましい位置は、これから以降、下記に示すように式(I)の下記番号付け位(2、3、4、5、6、8、9、10、11及び12)により、示される:
【0069】
【化5】

【0070】
好ましい実施態様では、Xが、酸素である場合、それは、Qを含む環上の3、4、又は5位に結合している。より特定の好ましい実施態様において、Xが、酸素である場合、それは、Qを含む環上の4位に結合している。別の好ましい実施態様において、Xが、−S(O)−又は直接結合である場合、それは、Qを含む環上の3、4、又は5位に結合している。より特異的な実施態様において、Xが、直接結合の場合、それは、Qを含む環上の4位に結合している。別の特異的な実施態様において、Xが、−S(O)−である場合、それは、Qを含む環上の3又は5位に結合している。
【0071】
別の特定の実施態様において、Xが、酸素である場合、R又はRの少なくとも一つは、Qを含む環上の2、3、又は5位に結合しており、そしてR又はRの少なくとも一つは、Wを含む環上の8又は10位に結合している。
【0072】
別の特定の実施態様において、Xが、−S(O)−である場合、R又はRの少なくとも一つは、Qを含む環上の5位に結合しており、そしてR又はRの少なくとも一つは、Wを含む環上の10位に結合している。
【0073】
別の特定の実施態様において、Xが、直接結合である場合、R又はRの少なくとも一つは、Qを含む環上の5位に結合しており、そしてR又はRの少なくとも一つは、Wを含む環上の9又は11位に結合している。
【0074】
より特異的な実施態様において、本発明は、
{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[(R)−4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
3−[4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−シアノ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(5−ブロモ−6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
3−{(R)−4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(3−フェノキシ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
{(R)−4−[2−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[2−クロロ−5−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−3−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−イソプロピル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−シアノ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−クロロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−tert−ブチル−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−クロロ−フェノキシ)−3−フルオロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−フェノキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−p−トリルオキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジメチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−3−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−ブロモ−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−o−トリルオキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−アセチルアミノ−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−5−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−クロロ−2−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−シアノ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−メチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−カルバモイル−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3,5−ジフルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−ブロモ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−エトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−クロロ−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−クロロ−4’−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’,5’−ジメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−ヒドロキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−エトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−イソプロポキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−アセチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−ニトロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’,5’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−トリメチルシラニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−イソプロピル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−メタンスルホニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−メタンスルフィニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
(R)−3−[4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
3−[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−(4−クロロ−フェニルスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{メチル−[3−(トルエン−4−スルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
3−((R)−4−{[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;
3−((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;
3−((R)−4−{[3−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;
3−((R)−4−{メチル−[3−(トルエン−4−スルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸
からなる群より選択される、式(I)の化合物、及びその任意の薬学的に許容しうる塩又はエステルに関する。
【0075】
別の実施態様において、本発明は、
{4−[3−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−ジヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸
からなる群より選択される化合物、及びその任意の薬学的に許容しうる塩又はエステルに関する。
【0076】
本発明の化合物の一般的合成法
本発明の化合物は、任意の従来の手段により製造することができる。これらの化合物を合成する適切な方法を、実施例に示す。一般に、式(I)の化合物は、以下に概説するスキームに従って調製することができる。
【0077】
【化6】

【0078】
式IIa及びIIbの重要な中間体は、スキーム1に従って調製することができる。このプロセスにおいて、市販されている材料、シクロヘキサン−1,3−ジオン(IV)、ヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(V)、及びジメトキシメチル−ジメチル−アミン(VI)を含む環化反応により式VIIの中間体を得、続いてこれをヒドロキシルアミン塩酸塩(VIII)で処理して、オキシムIXを生成する。次に化合物IXを、対応するアミノ類似体XIIIに変換し、これに更に官能性を持たせて、そのカルバマート誘導体XVaとXVbとのラセミ混合物とする。次にXVa又はXVbのいずれか一方(又はそれら2種の混合物)の水素化分解により、対応するIIa又はIIbを別々に(又はそれら2種の混合物として)得る。
【0079】
スキーム1に概説された第1の工程において、中間体VIIは、シクロヘキサン−1,3−ジオン(IV)を、N,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中、室温にて約5分間、等モル量のヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(V)で処理し、続いてジメトキシメチル−ジメチル−アミン(VI)の添加と、そしてその後、190℃で2分間のマイクロ波照射下での加熱により、調製することができる(参照:Molteni, V. et al., Synthesis (2002) 1669)。
【0080】
オキシムIXを得るための、ケトンVIIとヒドロキシルアミン塩酸塩(VIII)との縮合は、反応混合物を、メタノール、エタノール、又はn−ブタノールのようなアルコール溶媒中、70〜90℃(還流温度)の温度で1〜3時間加熱することにより達成することができる。反応は、ピリジン、水酸化ナトリウム、又は酢酸ナトリウムのような塩基の存在下、又は非存在下で実施することができる。
【0081】
対応するアミンXIIIへのオキシムIXの還元は、塩化チタン(III)(X)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(XI)、及び酢酸アンモニウム(XII)を使用することにより達成することができる。反応は、窒素又はアルゴンのような不活性気体の雰囲気下、室温で数時間実施することができる(参照: Leeds, J.P. et al., Synth. Comm. 18 (1988) 777)。
【0082】
カルバマートXVaとXVbのラセミ混合物は、無機塩基(例えば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、又は水酸化ナトリウム)又は有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、中間体XIIIとクロロギ酸ベンジル(XIV)との縮合により、調製することができる。反応溶媒は、適切な不活性溶媒であってよく、例えば、有機塩基が用いられる場合には、テトラヒドロフラン、トルエン、もしくは1,4−ジオキサン、又は無機塩基が用いられる場合には、上記溶媒と水との混合物であってよい。反応は、最初に0℃の温度で実施し、次に数時間の間にゆっくりと室温に温まるにまかせることができる。このようにして調製されたラセミ混合物からの鏡像異性体を、この段階で、Gilson機器のキラルカラム(CHIRALPAK AS-H、5μm、20×250mm)を使用して、XVa及びXVbに分離することができる。
【0083】
キラリティーを保持しながら、式IIa又はIIbの対応するアミンへの各々の単独の鏡像異性体XVa又はXVb(又はそれら2種のラセミ混合物)の水素化分解は、10%パラジウム担持炭素の存在下、酢酸エチル、メタノール、又はエタノールのような有機溶媒中、水素気圧下、室温で数時間都合よく実施することができる。
【0084】
【化7】

【0085】
或いは、重要な中間体IIa又はIIbは、スキーム2に示された不斉合成アプローチにより調製することができる。このプロセスにより、構造IIaの鏡像異性体を優位に得るが、これが本発明においてより好ましい。ヒドロキシル化合物XVIIIへのケトンVIIの還元は、ギ酸−トリエチルアミン共沸混合物(XVII)の存在下、式XVIのキラル触媒を用いることによって、鏡像選択的に実行することができる。次にジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(XIX)及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデカ−7−エン(DBU)(XX)を用いて、ヒドロキシル化合物XVIIIを、対応するアジド類似体XXIa及びXXIbに変換するが、XXIaの形成が非常に好ましい。XXIa又はXXIbのいずれかの水素化により、キラリティーを損なわずに、対応するアミンIIa又はIIbを得る。
【0086】
ヒドロキシル化合物XVIIIへのケトンVIIの還元は、クロロ−[(1S,2S)−N−(p−トルエンスルホニル)−1,2−ジフェニルエタン−ジアミン](メシチレン)ルテニウム(.)(XVI)のような触媒を、ギ酸−トリエチルアミン共沸混合物(トリエチルアミンのモル分率:0.2857)中、室温で数時間、そして次に45℃で更に数時間用いることにより、鏡像選択的に実行することができる(参照:Fuji, A. et al., J. Am. Chem. Soc. 118 (1996) 2521; Wagner, K. Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 9 (1970), 50)。
【0087】
その対応するアジド類似体XXIa及びXXIb(XXIaへの選択性が高い)へのヒドロキシル化合物XVIIIの変換は、化合物XVIIIとジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(XIX)との混合物を、トルエン又はN,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中、無水条件下、−6〜10℃の温度で16時間、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデカ−7−エン(DBU)(XX)で処理することにより達成することができる。このように調製された混合物からの鏡像異性体を、Chiralpak IA カラムを用いる分取HPLCにより分離することができる(参照: Ho, W-B. et al., J. Org. Chem. 65 (2000) 6743)。
【0088】
キラリティーを保持しながら、対応するアミンIIa又はIIbを得るための、各鏡像異性体XXIa又はXXIbの水素化は、10%パラジウム担持炭素の存在下、酢酸エチル、メタノール、又はエタノールのような有機溶媒中、水素圧30psi下、室温で1時間実施することができる。
【0089】
【化8】

【0090】
重要な中間体IIIは、スキーム3に従って、中間体XVa(スキーム1に示された合成)から出発して調製することができる。エステルXVaの水素化ホウ素ナトリウムの還元により、対応するヒドロキシル化合物XXIIIを得る。アルコールXXIIIのメシル化と、続くシアン化ナトリウム(XXVI)での処理により、シアノ誘導体XXVIIを生成する。メチルエステル類似体XXVIIIへのシアン化物XXVIIの変換は、アルコール分解により容易に達成することができる。カルバミン酸ベンジルXXVIIIの水素化分解により、中間体IIIを得る。
【0091】
対応するアルコールXXIIIへのエステルXVaの還元は、水素化ホウ素ナトリウムのようなヒドリド供与体試薬を、メタノール又はエタノールのようなアルコール性溶媒中、溶媒の還流温度で数時間用いて容易に実行することができる。
【0092】
アルコールXXIIIと塩化メタンスルホニルXXIVとの反応により、メシラートXXVの形成が導かれる。反応は、ピリジン、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、0℃〜室温の温度で数時間実施することができる。
【0093】
シアノ誘導体XXVIIへのメシラートXXVの転換は、シアン化ナトリウム又はシアン化カリウムを、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、又はエタノールと水の混合物のような極性溶媒中、55〜80℃の温度で2〜4時間用いることにより達成することができる。
【0094】
メチルエステルXXVIIIは、メタノール中の塩化水素の溶液中、室温で30時間、又はより高温(還流温度)でより短い時間、シアノ誘導体XXVIIの酸触媒アルコール分解により調製することができる。
【0095】
カルバミン酸ベンジルXXVIIIの水素化分解により、重要な中間体IIIを得る。反応は、10%パラジウム担持炭素の存在下、エタノール、酢酸エチル、又はメタノールのような溶媒中、水素気圧下、室温で数時間実施することができる。
【0096】
【化9】

【0097】
式Ia又はIbの対象の化合物は、スキーム4に従って調製することができる。アミンIIa、XIII又はIIIのスルホニル化により、対応するスルホンアミドXXXを導く。エステルXXXの加水分解により、対象の化合物Iaを得る。N−メチル誘導体Ibは、中間体XXXのメチル化と、続く加水分解反応により得ることができる。
【0098】
スルホンアミドXXXを得るための、芳香族塩化スルホニルXXIX(ここで、Xは、直接結合又は酸素であり得る)を用いたアミンIIa、IIb、又はIIIのスルホニル化は、当業者に周知の方法を使用して容易に達成することができる。反応は、典型的には、トリエチルアミン、ピリジン、又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン又はそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施する。
【0099】
式Iaの対象の化合物は、エステルXXXの加水分解により都合よく調製することができる。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような有機溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0100】
誘導体XXXIIを生成するための、化合物XXXのN−メチル化は、化合物XXXを、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、65℃で5時間、ヨウ化メチル(XXXI)で処理することにより達成することができる。
【0101】
化合物XXXIIの加水分解により、式Ibの対象の化合物を得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような有機溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0102】
【化10】

【0103】
式Ic(式中、2つ目の芳香族環(Ar)は、エーテル結合を介して芳香族スルホンアミドに結合している)の対象の化合物はまた、スキーム5に従って調製することができる。この順序において、第1工程は、スルホニル化反応(スキーム4に類似)を含み、ここで、使用する塩化スルホニルXXXIIIは、芳香族環上のハロゲン基(Cl又はF)を含有している。化合物XXXIVのメチル化により、対応するN−メチル誘導体XXXVを生成する。フェノールXXXVIでの化合物XXXIV又はXXXVのハロゲン基の求核置換と、続く加水分解反応により化合物Icを生成する。
【0104】
スルホンアミドXXXIVを得るための、芳香族塩化スルホニルXXXIIIでのアミンIIa、IIb又はIIIのスルホニル化は、当業者に周知の方法を使用して容易に実行することができる。反応は、典型的には、トリエチルアミン、ピリジン,又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン又はそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施することができる。
【0105】
対応するN−メチル化合物XXXVは、ヨウ化メチル(XXXI)での化合物XXXIVのメチル化により容易に形成することができる。反応は、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムのような弱塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、65℃で5時間実施することができる。
【0106】
エーテルXXXVIIへの化合物XXXIV又はXXXV(ここで、Rは、H、又はCHであり得る)の変換は、水素化ナトリウム又は炭酸カリウムのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中、100〜150℃の温度で15〜60分間マイクロ波照射下で、当業者に周知の方法である、フェノールXXXVIでの求核置換反応により達成することができる。
【0107】
化合物XXXVII(ここで、Rは、H又はCHであり得る)の加水分解により、式Icの対象の化合物を得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような有機溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0108】
【化11】

【0109】
ビ−アリールスルホンアミドを含有している式Idの対象の化合物の合成は、スキーム6に概説されている。このプロセスにおいて、第1工程は、塩化スルホニルXXXVIIIを用いる、スキーム4に記載されているものと同様のスルホニル化反応を含む。アリールボロン酸XLでの化合物XXXIXの鈴木カップリングと、続く加水分解により、対象の化合物Id(ここで、R=H)を得ることができる。N−メチル化誘導体Id(ここで、R=CH)は、2つの経路で調製することができる。1つの経路は、最初にN−H中間体XXXIXのメチル化、続いてアリールボロン酸XLでの鈴木カップリング、そしてその後の加水分解である。別の方法は、最初にアリールボロン酸XLでの化合物XXXIXの鈴木カップリング、続いてメチル化、そしてその後の加水分解を行うことである。
【0110】
スルホンアミドXXXIXを得るための、構造式XXXVIIIの芳香族塩化スルホニルでのアミンIIa、IIb又はIIIのスルホニル化は、当業者に周知の方法を使用して容易に達成することができる。例えば、反応は、トリエチルアミン、ピリジン、又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン又はそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施することができる。
【0111】
化合物XLIを得るための、アリールボロン酸XLとアリールハライドXXXIXとの鈴木カップリング反応は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(PdCl(dppf))、又はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)のようなパラジウム触媒の存在下、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、又は水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドのような不活性溶媒中、130〜180℃の温度で15〜30分間マイクロ波照射下で容易に実行することができる(Lee S. et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 15 (2005) 2998)。或いは、反応は、マイクロ波を使用せずに、130℃のような加熱温度にてより長い反応時間で実施することができる。
【0112】
対応するN−メチル誘導体XLIIは、ヨウ化メチル(XXXI)での化合物XXXIXのメチル化により容易に形成することができる。反応は、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムのような弱塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、65℃で5時間実施することができる。上記と同様の方法で、化合物XLIIIを得るための、アリールボロン酸XLと化合物XLIIとの鈴木カップリング反応は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(PdCl(dppf))のようなパラジウム触媒の存在下、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、又は水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドのような不活性溶媒中、130〜180℃の温度で15〜30分間マイクロ波照射下で、容易に実行することができる。或いは、反応は、マイクロ波を使用せずに、130℃のような加熱温度にてより長い反応時間で実施することができる。
【0113】
化合物XLIIIはまた、N−H中間体XLI(これは、上記のように化合物XXXIXとボロン酸XLとの鈴木カップリングにより得る)のメチル化により得ることができる。メチル化は、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムのような弱塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、65℃で5時間実施することができる。
【0114】
化合物XLI又はXLIIIの加水分解により、式Idの対象の化合物を得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような有機溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0115】
【化12】

【0116】
構造式Ie(式中、2個の芳香族環は、スルホン基により結合している)の対象の化合物は、スキーム7に従って調製することができる。このプロセス中、化合物XLVIは、スキーム5に記載されているように、塩化スルホニルXLIVでのアミンIIa又はIIIのスルホニル化、続くメチル化により得ることができる。化合物Ieを生成するための、フルオロ誘導体XLVIの更なる転換は、アリールチオールXLVIIでの求核置換と、続く対応するスルホンへの酸化、そしてその後の加水分解により達成することができる。
【0117】
スルホンアミドXLVを得るための、塩化3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル(XLIV)でのアミンIIa又はIIIのスルホニル化は、当業者に周知の方法を使用して容易に実行することができる。反応は、典型的には、トリエチルアミン、ピリジン、又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン又はそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施することができる。
【0118】
対応するN−メチル化合物XLVIは、ヨウ化メチル(XXXI)での化合物XLVのメチル化により容易に形成することができる。反応は、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムのような弱塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、65℃で5時間実施することができる。
【0119】
3−アリールスルファニル類似体XLVIIIを得るための、アリールチオールXLVIIでのフルオロ化合物XLVIの求核置換は、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、又はトリエチルアミンのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エタノール、水又はそれらの混合物のような溶媒中、100〜150℃の温度で約30〜60分間マイクロ波照射下で達成することができる。或いは、反応はまた、マイクロ波を使用せずに、中程度の加熱温度にてより長い反応時間で実施することができる。
【0120】
スルホニル類似体Lへのスルファニル化合物XLVIIIの酸化は、過酸化水素又はm−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA)(XLIX)のような酸化剤を使用して、ジクロロメタン又はジクロロエタン(又は水溶液(過酸化水素を使用する場合))のような不活性溶媒中、0℃〜室温の温度で数時間達成することができる。
【0121】
エステルLの加水分解により、対象の化合物Ieを得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0122】
【化13】

【0123】
式If〜Ihの対象の化合物は、スキーム8に従って調製することができる。ブロモ誘導体LI(これは、スキーム5の中間体XXXVIIと同じ方法で調製する)から出発し、メチルボロン酸(LII)との鈴木カップリングにより、化合物LIIIを得る。エステルLIIIの更なる加水分解により、化合物Ifを生成する。化合物LIとイソブテニルボロン酸LIVとの鈴木カップリングにより、中間体LVを生成する。オレフィンLVの水素化と、続くエステル加水分解により、化合物Igを得る。ジアゾメタンでのオレフィンLVの処置と、続くエステル加水分解により化合物Ihを得る。
【0124】
化合物LIII又はLVを得るための、化合物LIとメチルボロン酸(LII)又はイソブテニルボロン酸(LIV)との鈴木カップリング反応は、それぞれ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(PdCl(dppf))のようなパラジウム触媒の存在下、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、又は水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドのような不活性溶媒中、130〜180℃の温度で15〜30分間マイクロ波照射下で実行することができる。或いは、反応は、マイクロ波を使用せずに、130℃のような加熱温度にてより長い反応時間で実施することができる。
【0125】
化合物LIIIの加水分解により、式Ifの対象の化合物を得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0126】
水素化による対応する飽和中間体へのオレフィンLVの変換は、10%パラジウム担持炭素の存在下、水素気圧下、エタノール、酢酸エチル、又はメタノールのような溶媒中、室温で数時間実施することができる。式Igの対象の化合物は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間、塩基−触媒による加水分解により得ることができる。
【0127】
対応するシクロプロピル誘導体LVIIへのオレフィンLVの転換は、酢酸パラジウム、パラジウム(II)アセチルアセトン、又はパラジウムジクロリドビス(ベンゾニトリル)のようなパラジウム触媒の存在下で、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、又はそれらの混合物のような溶媒中、0℃〜室温の温度で数時間、化合物LVをジアゾメタン(LVI)で処理することにより達成することができる(参照: Staas, D. D. et al. Bioorg. Med. Chem. 14 (2006) 6900)。シクロプロピル化合物LVIIの更なる加水分解により、式Ihの対象の化合物を得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0128】
【化14】

【0129】
式Iiの対象の化合物は、スキーム9に概説されているように、化合物LVIII(これは、スキーム5に従って調製することができる)から出発して、合成することができる。
【0130】
化合物Iiを生成するための、化合物LVIIIの接触水素化/脱臭素化は、10%パラジウム担持炭素の存在下、水素圧30psi下、エタノール、酢酸エチル、又はメタノールのような溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0131】
【化15】

【0132】
式Ij及びIkの対象の化合物は、スキーム10に概説されているように合成することができる。アニリン中間体LXIは、塩化3−ニトロベンゼンスルホニル(LIX)での化合物VIIIの処置と、続く対応するアミンへのニトロ基の還元により生成することができる。アニリンLXIのスルホニル化と、続くエステルの加水分解により、対象の化合物Ijを生成する。或いは、化合物LXIのアシル化と、続く加水分解により、対象の化合物Ikを得る。
【0133】
スルホンアミドLXを得るために、塩化3−ニトロベンゼンスルホニル(LIX)でのアミン化合物IIaのスルホニル化は、当業者に周知の方法を使用して容易に達成することができる。例えば、反応は、トリエチルアミン、ピリジン、又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、又はテトラヒドロフラン及びそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施することができる。
【0134】
対応するアミン誘導体LXIへのニトロ化合物LXの還元は、当業者に周知の方法を使用して実行できる。例えば、亜鉛還元を用いる。反応は、典型的には、酢酸、塩酸、又は塩化アンモニウムの使用による酸性条件下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水又はそれらの混合物のような適切な溶媒中、室温〜使用する溶媒の還流温度の間の温度で数時間実施する。
【0135】
この順序の工程1と同じ手順に従って、塩化ベンゼンスルホニル(LXII)でのアミン化合物LXIのスルホニル化により、対応するベンゼンスルホンアミドを得る。このスルホンアミドの加水分解により、対象の最終化合物Ijを得る。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0136】
同じ方法で、塩化ベンゾイル(LXIII)でのアミン化合物LXIのアシル化は、トリエチルアミン、ピリジン、又はジメチル−ピリジン−4−イル−アミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、又はテトラヒドロフラン及びそれらの混合物のような適切な不活性溶媒中、室温で16時間実施することができる。上記アセチル化化合物の更なる加水分解により、対象の化合物Ikを生成する。反応は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような水性無機塩基の存在下、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフランのような不活性溶媒中、室温で数時間実施することができる。
【0137】
実施例
特定の例示的実施態様を本明細書に図示及び記述しているが、本発明の化合物は、本明細書に一般的に記載された方法及び/又は当業者に利用されうる方法により、適切な出発原料を用いて製造することができる。
【0138】
一般的な材料及び器具
中間体及び最終化合物を、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は分取HPLC(高速液体クロマトグラフィー)のいずれかにより精製した。フラッシュクロマトグラフィーは、特に断りのない限り、(1)Biotage SP1(商標)システム及びQuad 12/25 Cartrigeモジュール(Biotage AB製)又は(2)ISCO CombiFlash(登録商標)クロマトグラフィー機器(Teledyne Isco, Inc.製)を用いて実施した。使用したシリカゲルの商品名及び孔径は、(1)KP-SIL(商標)60Å、粒度:40〜60ミクロン(Biotage AB製);(2)Silica Gel CAS登録番号:63231-67-4、粒度47〜60ミクロン;又は(3)Qingdao Haiyang Chemical Co., Ltd.製のZCX、粒度:200〜300メッシュもしくは300〜400メッシュであった。分取HPLCは、Xbridge(商標) Prep C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム(Waters Corporation製)、又はSunFire(商標)Prep C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム(Waters Corporation製)を用いた逆相カラムで実施した。
【0139】
質量分析(MS)は、Waters(登録商標)Alliance(登録商標)2795-ZQ(商標)2000(Waters Corporation製)を用いて実施した。質量スペクトルデータは、特に断りのない限り、一般に、親イオンのみを示す。指示されていれば、特定の中間体又は化合物に関するMSデータを示す。
【0140】
核磁気共鳴分光法(NMR)は、Bruker Avance(商標)400 MHZ Digital NMR Spectromter(400MHzで得られたH NMRスペクトル)(Bruker BioSpin AG Ltd.製)を用いて実施した。NMRデータは、特定の中間体又は示された化合物に関して示される。
【0141】
マイクロ波で補助された反応は、Biotage Initiator(商標)Sixty(又はその初期モード)(Biotage AB製)で実施した。
【0142】
キラル分離を、分取HPLCにより実施した。分取HPLCは、Chiral pak(登録商標)IA(5μm、20×250mm)カラム及びChiral pak(登録商標)AS-H(5μm、20×250mm)カラム(両者ともDaicel Chiral Technologies (中国) co., Ltd.製)を含む、Agilent 1200 HPLCを用いて実施した。
【0143】
空気に敏感な試薬を含む反応は全て、不活性雰囲気下で実施した。試薬は、特に断りのない限り、商業的な供給業者から受け取った状態で使用した。
【0144】
パートI: 好ましい中間体の調製例
((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIa)及び((S)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIb)の調製例
【0145】
【化16】

【0146】
(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(VII)
【0147】
【化17】

【0148】
N,N−ジメチルホルムアミド(700ml)中のシクロヘキサン−1,3−ジオン(50.7g、45.2mmol)の溶液に、ヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(70g、45.2mmol)を加えた。反応混合物を5分間撹拌し、次にジメトキシメチル−ジメチル−アミン(53.9g、45.2mmol)を加えた。反応混合物を50個のバイアルに分け入れ、これらをマイクロ波中190℃で2分間加熱した。室温に冷ました後、合わせた反応混合物を減圧下で濃縮して、大部分のN,N−ジメチルホルムアミドを除去した。水(200ml)を加え、得られた暗褐色の混合物を酢酸エチル(200ml×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(600ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、褐色の油状物を得て、これを冷蔵庫に一晩置いた。得られた黄色の沈殿物を濾過し、石油エーテルで洗浄して、(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(79g、79%)を黄色の結晶として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 7.92 (s, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.26 (m, 2 H), 2.80 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.51 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.20 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1114の計算値222、実測値(ESI)(M+H)223。
【0149】
(4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IX)
【0150】
【化18】

【0151】
エタノール(10ml)中の(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(222mg、10mmol)の撹拌した溶液に、塩化ヒドロキシルアンモニウム(74mg、10.5mmol)を加えた。反応混合物を1時間加熱還流した。室温に冷ました後、濃アンモニアと飽和塩化アンモニウムの溶液(10ml、1:5、v/v)を反応混合物に加えた。得られた溶液を酢酸エチル(25ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(203mg、85%)を白色の固体として得て、これを更に精製しないで次の工程で使用した。上記の白色の固体は、HNMRにより測定したように、異性体の対を10:1の比で含有していた。主な異性体に関して:1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 8.29 (s, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.26 (m, 2 H), 2.73 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.58 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.10 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1115の計算値237、実測値(ESI)[(M+H)]238。
【0152】
(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XIII)
【0153】
【化19】

【0154】
メタノール(10ml)中の(4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(132mg、0.59mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(110mg、1.76mmol)、及び酢酸アンモニウム(0.5g、7.2mmol)の溶液に、塩化チタン(III)(0.99ml、水中20%wt、1.68mmol)を滴下した。反応混合物を、室温で2時間アルゴン雰囲気下で撹拌した。上記混合物に、水(10ml)、及び濃アンモニアと飽和塩化アンモニウムの溶液(10ml、1:5、v/v)を加えた。得られた混合物をCelite(登録商標)パッド(World Minerals Inc.製の珪素土フィルター)を通し、ジクロロメタン(30ml)を用いて、濾過した。分離した水層をジクロロメタン(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30ml)で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(131mg、99%)を粘性の明褐色の油状物として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm 7.76 (s, 1 H), 5.34 (s, 2 H), 4.60 (m, 2 H), 4.34 (m, 2 H), 2.70 (m, 2 H), 2.20 (m, 1 H), 1.98 (m, 3 H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1117の計算値223、実測値(ESI)[(M+H)]224。
【0155】
((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XVa)及び((S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XVb)
【0156】
【化20】

【0157】
5%炭酸ナトリウム(0.57ml)及び1,4−1,4−ジオキサン(1ml)中の(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(60mg、0.27mmol)の溶液に、クロロギ酸ベンジル(58μL、0.40mmol)を0℃で加えた。反応混合物をゆっくりと室温に温まるにまかせ、一晩撹拌した。反応混合物を水(10ml)とジクロロメタン(20ml×3)に分配した。合わせた有機層を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル)により精製して、ラセミ体(4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(94.2mg、98.2%)を白色の固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 7.54 (s, 1 H), 7.49-7.35 (m, 4 H), 5.18 (s, 2 H), 5.23 (s, 2 H), 4.92-4.80 (m, 3 H), 4.23 (dd, J = 7.2 Hz, 2 H), 2.52 (m, 2 H), 2.05-1.88 (m, 4 H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1923の計算値357、実測値(ESI)[(M+H)]358。キラル分離(Gilson instrument:カラム:AS-H;流速:15ml/分;勾配:プロパン−2−オール中の55%ヘキサン)により、((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(保持時間7.2分)及び((S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(保持時間8.7分)を得た。両方の異性体の回収率は、合わせて70%であった。
【0158】
((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIa)
【0159】
【化21】

【0160】
エタノール中の((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(357mg、1.0mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素素(40mg)を用いて、大気圧下、室温で3時間水素化した。次に反応混合物を、Celite(登録商標)パッド(珪素土フィルター)を通して濾過した。濾液を回収し、減圧下で濃縮して、((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(224mg、99%)を明黄色の油状物として得た。MS C1117の計算値223、実測値(ESI)[(M+H)]224。
【0161】
本発明の化合物のR−配置の立体化学は、[(R)−4−(3−ブロモ−5−tert−ブチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(本明細書中に記載の方法(IIa)から調製した)のX線結晶解析により更に確認された。
【0162】
((S)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIb)
【0163】
【化22】

【0164】
エタノール中の((S)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(357mg、1.0mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素素(40mg)を用いて、大気圧下、室温で3時間水素化した。次に反応混合物を、Celite(登録商標)パッド(珪素土フィルター)を通して濾過した。濾液を回収し、減圧下で濃縮して、((S)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(224mg、99%)を得た。MS C1117の計算値223、実測値(ESI)[(M+H)]224。
【0165】
代替的に、((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIa)及び((S)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIb)を、スキーム2に従って合成することができる。詳細な実験的手順を下記に示す。
【0166】
((S)−4−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XVIII)
【0167】
【化23】

【0168】
ギ酸−トリエチルアミンの共沸混合物(トリエチルアミンのモル分率:0.2857、45ml)中の(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(16.7g、75.0mmol)の撹拌した溶液に、クロロ−[(1S、2S)−N−(p−トルエンスルホニル)−1,2−ジフェニルエタンジアミン](メシチレン)ルテニウム(.)(1.86g、3.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次に時折換気をしながら45℃で2.5時間撹拌した。室温に冷ました後、1N 塩酸(50ml)を加え、続いて酢酸エチル(200ml×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(300ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(勾配溶離、ジクロロメタン中0〜4%メタノール)により精製して、((S)−4−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(14.3g、85%)を、Chiralpak(商標)IAカラムでの測定(条件:勾配:エタノール中の50%ヘキサン、流速:15ml/分、保持時間:A鏡像異性体(5.8分)及びB鏡像異性体(8.1分))により、鏡像異性的純度≧99%を有する白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δppm 7.47 (s, 1 H), 4.89(d, 4 H), 4.76 (d, 1 H), 4.20 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 2.52 (m, 2 H), 2.06-1.84 (m, 4 H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1116の計算値224、実測値(ESI)[(M+H)]225。
【0169】
((R)−4−アジド−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XXIa)及び(S)−(4−アジド−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(XXIb)
【0170】
【化24】

【0171】
オーブンで乾燥させたフラスコに、((S)−4−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(14.3g、63.8mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(15.1ml、70.1mmol)及び無水トルエン(100ml)を入れた。混合物を氷浴中で−6℃に冷却した。反応物の内部温度を5℃未満に維持しながら、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデカ−7−エン(DBU)(9.53ml、63.8mmol)を滴下した。反応混合物を10℃未満で16時間撹拌した。反応が完了した後、飽和塩化アンモニウムの溶液(50ml)を加え、水層をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(勾配溶離、石油エーテル中の15〜30%酢酸エチル)により精製して、2つの鏡像異性体の混合物(10.7g、67.4%)を得た。Chiralpak(商標)IAカラムを用いるHPLCでの測定により、(R)−鏡像異性体:(S)−鏡像異性体の比は、8:2であった。
【0172】
2つの鏡像異性体を、Chiralpak(商標)IAカラムを用いるHPLC(分離条件:勾配:エタノール中の70%ヘキサン;流速:15ml/分;保持時間:(R)−鏡像異性体(7.4分)及び(S)−鏡像異性体(8.9分))により更に分離して、((R)−4−アジド−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(7.1g、e.e.%≧99%)を粘性油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.51 (s, 1 H), 4.91(s, 4 H), 4.63 (s, 1 H), 4.20 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 2.52 (m, 2 H), 1.97-1.88 (m, 4 H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3 H)。MS C1115の計算値249、実測値(ESI)[(M+H)]250。
【0173】
((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(IIa)
【0174】
【化25】

【0175】
エタノール(40ml)中の((R)−4−アジド−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(1.25g、5.0mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素素(130mg)を用いて、30psi下、150mlのパール(parr)瓶中、室温で1時間水素化した。反応混合物を、Celite(登録商標)パッド(珪素土フィルター)を通して濾過した。濾液を回収し、減圧下で濃縮して、((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルを油状物(1.10g、98%)として得て、これを更に精製しないで次の工程で使用した。MS C1117の計算値223、実測値(ESI)[(M+H)]224。
【0176】
3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(III)の調製例
【0177】
【化26】

【0178】
[(R)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(XXIII)
【0179】
【化27】

【0180】
メタノール(150ml)中の((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(2.00g、5.60mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.61g、39.5mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後、5N 塩酸を用いて反応混合物を酸性し、次に濃縮してメタノールを除去した。得られた混合物をジクロロメタン(20ml)で抽出した。不溶性物質を有機層から濾別した後、濾液を減圧下で濃縮して、[(R)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(1.68g、95%)を白色の固体として得た。MS C1721の計算値315、実測値(ESI)[(M+H)]316。
【0181】
メタンスルホン酸 2−((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)−エチルエステル(XXV)
【0182】
【化28】

【0183】
ジクロロメタン中の[(R)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(755mg、2.40mmol)及びピリジン(1.45ml、18.0mmol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(1.40ml、18.0mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温に温め、6時間撹拌した。得られた混合物を氷(10g)に注いだ。次に有機層を分離し、0.1N 塩酸及び飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の10%メタノール)により精製して、メタンスルホン酸 2−((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)−エチルエステル(880mg、90%)を白色の固体として得た。MS C1823Sの計算値393、実測値(ESI)[(M+H)]394。
【0184】
[(R)−1−(2−シアノ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(XXVII)
【0185】
【化29】

【0186】
ジメチルスルホキシド(20ml)中のメタンスルホン酸 2−((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロインダゾール−1−イル)−エチルエステル(850mg、2.16mmol)の溶液に、シアン化ナトリウム(540mg、10.8mmol)を加えた。混合物を55℃で4時間撹拌した。冷却後、混合物を水に注ぎ、水層を酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の10%メタノール)により精製して、[(R)−1−(2−シアノ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(600mg、85%)を白色の固体として得た。MS C1820の計算値324、実測値(ESI)[(M+H)]325。
【0187】
3−((R)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(XXVIII)
【0188】
【化30】

【0189】
メタノール中の塩化水素の2M 溶液(60ml)中の[(R)−1−(2−シアノ−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−4−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(700mg、1.96mmol)の溶液を、室温で32時間撹拌した。次に固体の重炭酸ナトリウムを用いて、反応混合物のpHを7.5〜8に調整し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物に、ジクロロメタンを加えた。濾過及び濃縮をして、(R)−3−(4−ベンジルオキシカルボニル−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(770mg、99%)を黄色の固体として得た。MS C1923の計算値357、実測値(ESI)[(M+H)]358。
【0190】
3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(III)
【0191】
【化31】

【0192】
メタノール中の3−((R)−4−ベンジルオキシカルボニル−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(150mg、0.42mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素(30mg)を用いて、大気圧下、室温で3時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル(93mg、99%)を黄色の油状物として得た。MS C1117の計算値223、実測値(ESI)[(M+H)]224。
【0193】
3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステルを、ラセミ体(4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステルについて記載された方法と同様の方法で得た。
【0194】
塩化4−フルオロ−3−メチル−ベンゼンスルホニルの調製例
【0195】
【化32】

【0196】
4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミン(10g、79.9mmol)をトリフルオロ酢酸(100ml)と、250mlのフラスコ中で混合した。混合物を0℃に冷却した後、濃塩酸(10ml)をゆっくりと加え、続いて水(5ml)中の亜硝酸ナトリウム(6.95g、100.67mmol)の溶液を20分間かけて0℃で滴下した。混合物を更に10分間撹拌し、次に酢酸(120ml)、亜硫酸(0.94N 二酸化硫黄水溶液、120ml)、塩化銅(II)(13.6g、79.9mmol)及び塩化銅(I)(100mg)の撹拌した混合物に0℃で注いだ。得られた混合物を室温に温まるにまかせて、15時間撹拌し、次に水(200ml)に注いだ。水層を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20%酢酸エチル)により精製して、塩化4−フルオロ−3−メチル−ベンゼンスルホニル(5.2g、31.2%)を得た(参照: Cherney, R.J. et al., J. Med. Chem. 46 (2003) 1811)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.96-7.90 (m, 2 H), 7.284-7.229 (m, 1 H), 2.42 (d, J = 1.6 Hz, 3 H)。
【0197】
下記実施例を、塩化4−フルオロ−3−メチル−ベンゼンスルホニルについて記載された同様の方法で、市販されている置換フェニルアミンから出発して、調製した。
【0198】
【表1】

【0199】
パートII:対象の化合物の調製例
実施例1−1
{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0200】
【化33】

【0201】
テトラヒドロフラン(2ml)中のジメチル−ピリジン−4−イル−アミン(122mg、1.00mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(2ml)中の3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(112mg、0.5mmol)及び塩化4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル(364mg、0.60mmol)の溶液に滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜5%メタノール)により精製して、{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(167mg、68%)を白色の固体として得た。MS C2324ClNSの計算値489、実測値(ESI)[(M+H)]490。
【0202】
実施例1−2〜1−6
【0203】
【化34】

【0204】
下記実施例1−2〜1−6を、実施例1−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル、及び適切な市販の置換塩化ベンゼンスルホニルを使用して調製した。
【0205】
【表2】



【0206】
実施例1−1a
{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0207】
【化35】

【0208】
テトラヒドロフラン(3ml)中の{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(実施例1−1)(167mg、0.34mmol)の溶液に、1N 水酸化ナトリウム(3ml)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次にジエチルエーテル(10ml)で抽出した。有機層を廃棄した。濃塩酸を用いて水層をpH4に酸性化し、ジエチルエーテル(3ml)及び石油エーテル(9ml)と一緒に室温で2時間撹拌した。得られた混合物を、ガラス漏斗を通して濾過して、{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(124mg、79%)を白色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.94 (d, 2 H), 7.60 (q, 1 H), 7.43 (m, 1 H), 7.26 (m, 2 H), 7.07 (d, 2 H), 6.70 (s, 1 H), 4.80 (s, 2 H), 4.37 (t, 1 H), 2.60-2.48 (m, 2 H), 1.94-1.75 (m, 4 H)。MS C2120ClNSの計算値461、実測値(ESI)[(M+H)]462。
【0209】
実施例1−2a〜1−6a
【0210】
【化36】

【0211】
下記実施例1−2a〜1−6aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル1−2〜1−6から調製した。
【0212】
【表3】



【0213】
実施例2−1
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0214】
【化37】

【0215】
[4−(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0216】
【化38】

【0217】
3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及び5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルクロリドから出発し、実施例1−1について記載された方法を使用して、[4−(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステルを調製した。MS C1618BrClNSの計算値476、実測値(ESI)[(M+H)]477。
【0218】
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0219】
【化39】

【0220】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml)中の[4−(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(50mg、0.10mmol)、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、20mg、0.50mmol)及び4−クロロフェノール(0.4ml、3.79mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、100℃で15分間加熱し、次に酢酸を用いてpH5に酸性化し、ガラス漏斗を通して濾過し、分取HPLCにより精製して、{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(30mg、52.6%)を白色の粉末として得た。MS C2222BrClNSの計算値548、実測値(ESI)[(M+H)]:569。
【0221】
実施例2−2〜2−12
【0222】
【化40】

【0223】
下記実施例2−2〜2−12を、実施例2−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル、5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルクロリド、及び適切な市販のフェノール(ArOH)を使用して、調製した。
【0224】
【表4】





【0225】
実施例2−1a
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0226】
【化41】

【0227】
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(10mg、52.7%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.49 (t, 2 H), 7.44 (dd, 4 H), 6.88 (s, 1 H), 4.41 (t, 1 H), 4.19 (s, 2 H), 2.79-2.57 (m, 2 H), 2.03-1.71 (m, 4 H)。MS C2018BrClNSの計算値540、実測値(ESI)[(M+H)]541。
【0228】
実施例2−2a〜2−12a
【0229】
【化42】

【0230】
下記実施例2−2a〜2−12aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル2−2〜2−12から調製した。
【0231】
【表5】





【0232】
実施例3−1
{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0233】
【化43】

【0234】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml)中の{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラ−ヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(70mg、0.123mmol、上記の実施例2−1のように調製した)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1mg、0.012mmol)、カリウムtert−ブトキシド(2.5mg、0.29mmol)、メチルボロン酸(12mg、0.184mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中で160℃にて30分間加熱し、次に酢酸の添加により、pH6に酸性化した。得られた沈殿物を、ガラス漏斗を通して濾過し、{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(30mg、48%)を白色の固体として得た。MS C2325ClNSの計算値504、実測値(ESI)[(M+H)]505。
【0235】
実施例3−1a
{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0236】
【化44】

【0237】
{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(10mg、36%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.38 (s, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 7.40 (dd, 4 H), 6.81 (s, 1 H), 4.78 (S, 2 H), 4.36 (s, 1 H), 2.68-2.40 (m, 5 H), 2.03-1.69 (m, 4 H)。MS C2121ClNSの計算値476、実測値(ESI)[(M+H)]477。
【0238】
実施例4−1a
{4−[6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0239】
【化45】

【0240】
メタノール(5ml)中の{4−[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(実施例2−2a)(20mg、0.038mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素(2mg)を用いて、30psi下、50mlパール中で、室温にて3時間水素化した。混合物を、ガラス漏斗を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、次に分取HPLCにより精製して、{4−[6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(5mg、30%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.62 (d, 1 H), 8.28 (dd, 1 H), 7.20 (m, 5 H), 6.87 (s, 1 H), 4.79 (s, 2 H), 4.42 (m, 1 H), 2.57 (m, 2 H), 2.01-1.72 (m, 4 H)。MS C2019FNSの計算値446、実測値(ESI)[(M+H)]447。
【0241】
実施例5−1
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0242】
【化46】

【0243】
[(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0244】
【化47】

【0245】
[(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステルを、実施例1−1と同様の方法により、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及び3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼン−スルホニルクロリドから出発して調製した。MS C1719ClFNSの計算値415、実測値(ESI)[(M+H)]416。
【0246】
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0247】
【化48】

【0248】
N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の[(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(24.0mg、0.058mmol)、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、11.6mg、0.29mmol)及び2−クロロフェノール(51.9mg、0.40mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中で150℃にて40分間加熱した。0.1N 塩酸を用いて、得られた混合物をpH5に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜5%メタノール)により精製して、{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(26.0mg、46.4%)を得た。MS C2323ClSの計算値523、実測値(ESI)[(M+H)]524。
【0249】
実施例5−2〜5−7
【0250】
【化49】

【0251】
下記実施例5−2〜5−7を、実施例5−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル、適切な市販の、もしくは調製した置換塩化ベンゼンスルホニル(XXXIII)及び置換フェノール(ArOH)を使用して調製した。
【0252】
【表6】





【0253】
実施例5−1a
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0254】
【化50】

【0255】
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(12.0mg、50.8%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (s, 1 H), 7.81 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.46 (t, 1 H), 7.32 (t, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 4.79 (s, 2 H), 4.40 (s, 1 H), 2.55 (d, 2 H), 1.77-1.96 (m, 4 H)。MS C2119ClSの計算値495、実測値(ESI)[(M+H)]496。
【0256】
実施例5−2a〜5−7a
【0257】
【化51】

【0258】
下記実施例5−2a〜5−7aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル5−2〜5−7から調製した。
【0259】
【表7】



【0260】
実施例6−1
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0261】
【化52】

【0262】
{(R)−4−[(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0263】
【化53】

【0264】
アセトニトリル(15ml)中の[(R)−4−(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(上記の実施例2−1、第1工程のように調製した)(740mg、1.55mmol)の溶液に、ヨウ化メチル(655mg、4.65mmol)及び炭酸カリウム(641mg、4.65mmol)を加えた。反応混合物を65℃で5時間撹拌し、次に室温に冷まし、ガラス漏斗を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜10%メタノール)により精製して、{(R)−4−[(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(680mg、89%)を黄色の固体として得た。MS C1720BrClNSの計算値490、実測値(ESI)[(M+H)]491。
【0265】
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0266】
【化54】

【0267】
N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の{(R)−4−[(5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(80mg、0.16mmol)、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、40mg)及び4−クロロフェノール(315mg、2.45mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中で100℃にて15分間加熱し、次に0.1N 塩酸を用いてpH5に酸性化した。沈殿物を、ガラス漏斗を通して濾過し、分取HPLCにより精製して、((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(70mg、75%)を白色の粉末として得た。MS C2324BrClNSの計算値582、実測値(ESI)[(M+H)]:583。
【0268】
実施例6−2〜6−14
【0269】
【化55】

【0270】
下記実施例6−2〜6−14を、実施例6−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホニルクロリド及び適切な市販の置換フェノール(ArOH)を使用して調製した。
【0271】
【表8】





【0272】
実施例6−1a
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸
【0273】
【化56】

【0274】
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸(50mg、75%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.54 (q, 2 H), 7.47-7.18(m, 4 H), 6.75 (s, 1 H), 5.13 (q, 1 H), 4.81 (s, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.55 (m, 2 H), 2.06-1.65 (m, 4 H)。MS C2120BrClNSの計算値554、実測値(ESI)[(M+H)]555。
【0275】
実施例6−2a〜6−14a
【0276】
【化57】

【0277】
下記実施例6−2a〜6−14aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル6−2〜6−14から調製した。
【0278】
【表9】









【0279】
実施例7−1
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0280】
【化58】

【0281】
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロペニル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0282】
【化59】

【0283】
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及びホウ酸イソプロペニルから出発し、実施例3−1について記載された方法を使用して、((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロペニル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(42mg、73%)を白色の固体として調製した。MS C2629ClNSの計算値544、実測値(ESI)[(M+H)]545。
【0284】
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0285】
【化60】

【0286】
メタノール中の((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロペニル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(42mg、0.077mmol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素(6mg)を用い、大気圧下、室温で2.5時間水素化した。反応混合物を、ガラス漏斗を通して濾過し、濾液を分取HPLCにより精製して、((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(22.4mg、53%)を白色の固体として得た。MS C2631ClNSの計算値546、実測値(ESI)[(M+H)]547。
【0287】
実施例7−1a
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸
【0288】
【化61】

【0289】
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸(16mg、75%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.43 (d, 1 H), 8.12 (d, 1 H), 7.47-7.17 (dd, 4 H), 6.56 (s, 1 H), 5.13 (t, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 3.50 (m, 1 H), 2.65 (s, 3 H), 2.57 (s, 2 H), 2.04-1.67 (m, 4 H), 1.41, (t, 6 H)。MS C2427ClNSの計算値518、実測値(ESI)[(M+H)]519。
【0290】
実施例8−1
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0291】
【化62】

【0292】
テトラヒドロフラン(2ml)中の((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(87.6mg、0.15mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中のジアゾメタンの溶液(1M、8ml)を、アルゴン雰囲気下、0℃でゆっくりと加え、続いて酢酸パラジウム(5mg)を加えた。混合物を10分間撹拌した後、酢酸パラジウムの第2の部分(5mg)を加え、混合物を20分間撹拌し、続いてジエチルエーテル中のジアゾメタンの溶液の第2の部分(1M、5ml)を加えた。アルゴン雰囲気下、0℃で2時間撹拌した後、反応混合物を酢酸の数滴の滴下によりクエンチし、ガラス漏斗を通して濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラム(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜10%メタノール)により精製して、((R)−4−{メチル−[3−(1−メチル−シクロプロピル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(67.9mg、81.0%)を無色の半固体として得た。MS C2731ClNSの計算値558、実測値(ESI)[(M+H)]559。
【0293】
実施例8−1a
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸
【0294】
【化63】

【0295】
((R)−4−{メチル−[3−(1−メチル−シクロプロピル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、((R)−4−{メチル−[3−(1−メチル−シクロプロピル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸(41mg、55.6%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.44 (d, 1 H), 8.15 (d, 1 H), 7.47-7.19 (dd, 4 H), 6.52 (s, 1 H), 5.13 (t, 1 H), 4.84 (s, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.57 (m, 2 H), 2.08-1.64 (m, 4 H), 1.49 (s, 3 H), 0.95-0.88 (m, 4 H)。MS C2527ClNSの計算値530、実測値(ESI)[(M+H)]531。
【0296】
実施例9−1
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0297】
【化64】

【0298】
{(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0299】
【化65】

【0300】
アセトニトリル(10ml)中の[(R)−4−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(150mg、0.36mmol、実施例4−1、第1工程に記載されたように調製した)の溶液に、ヨウ化メチル(154mg、1.1mmol)及び炭酸カリウム(151mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を65℃で5時間撹拌し、次に室温に冷まし、ガラス漏斗を通して濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜10%メタノール)により精製して、{(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(150mg、96%)を黄色の固体として得た。MS C1821ClNSの計算値429、実測値(ESI)[(M+H)]:430。
【0301】
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0302】
【化66】

【0303】
{(R)−4−[(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(24mg、0.058mmol)、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、11.6mg)及び4−クロロフェノール(0.52mg、0.40mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解した。マイクロ波オーブン中で100℃にて15分間加熱した後、酢酸を用いて得られた混合物をpH5に酸性化し、ガラス漏斗を通して濾過した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(24mg、77%)を白色の粉末として得た。MS C2425ClSの計算値537、実測値(ESI)[(M+H)]:538。
【0304】
実施例9−2〜9−42
【0305】
【化67】

【0306】
下記実施例9−2〜9−42を、実施例8−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、及び適切な市販の、もしくは調製したフルオロ−置換塩化ベンゼンスルホニル(XXXIII)、及び置換フェノール(ArOH)を使用して調製した。
【0307】
【表10】

















【0308】
実施例9−1a
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸
【0309】
【化68】

【0310】
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸(39mg、52.6%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD δ ppm 8.07 (d, 1 H), 7.80 (d, 1 H), 7.60 (d, 1 H), 7.44 (t, 1 H), 7.32 (t, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 5.09 (d, 1 H), 4.83 (s, 2 H), 2.64 (d, 3 H), 2.55 (s, 2 H),2.05 (d, 1 H), 1.67-1.89 (m, 3 H)。MS C2221ClSの計算値509、実測値(ESI)[(M+H)]510。
【0311】
実施例9−2a〜9−42a
【0312】
【化69】

【0313】
下記実施例9−2a〜9−42aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル9−2〜9−42から調製した。
【0314】
【表11】



























【0315】
実施例10−1
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0316】
【化70】

【0317】
[4−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0318】
【化71】

【0319】
3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及び塩化4−ブロモ−ベンゼンスルホニルから出発し、[4−(4−ブロモ−ベンゼン−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(760mg、54.7%)を、実施例1−1について記載された同様の方法で調製して、粘性油状物として得た。MS C1720BrNSの計算値441、実測値(ESI)[(M+H)]442。
【0320】
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0321】
【化72】

【0322】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)中の[4−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(44mg、0.10mmol)、4−メトキシ−フェニルボロン酸(3mg、0.15mmol)、炭酸ナトリウム(21mg、0.20mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、0.005mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中で150℃にて30分間、アルゴン雰囲気下、加熱した。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(4.7mg、10%)を白色の固体として得た。MS C2427Sの計算値469、実測値(ESI)[(M+H)]470。
【0323】
実施例10−2〜10−31
【0324】
【化73】

【0325】
下記実施例10−2〜10−31を、実施例10−1について記載された同様の方法で、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル、又は3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル、又は3−(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸メチルエステル、及び適切な市販の塩化ベンゼンスルホニル(XXXVIII)及びアリールボロン酸(ArB(OH))を使用して調製した。
【0326】
【表12】















【0327】
実施例10−1a
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸
【0328】
【化74】

【0329】
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸(2.7mg、61.4%)を白色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (d, 2 H), 7.84 (d, 2 H), 7.70 (m, 2 H), 7.07 (t, 2 H), 6.70 (s, 1 H), 4.84 (s, 2 H), 4.40 (t, 1 H), 3.88 (s, 1 H), 2.50 (m, 2 H), 1.75-2.00 (m, 4 H)。MS C2223Sの計算値441、実測値(ESI)[(M+H)]442。
【0330】
実施例10−2a〜10−31a
【0331】
【化75】

【0332】
下記実施例10−2a〜10−31aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル10−2〜10−31から調製した。
【0333】
【表13】

















【0334】
実施例11−1
{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0335】
【化76】

【0336】
[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(実施例10−17)及びヨウ化メチルから出発し、実施例5−1、第1工程について記載された方法を使用して、{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(7mg、40%)を白色の固体として調製した。MS C2526Sの計算値521、実測値(ESI)[(M+H)]522。
【0337】
実施例11−2
下記実施例11−2を、実施例11−1ついて記載された同様の方法で、3−[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステル(実施例10−30)及びヨウ化メチルを使用して調製した。
【0338】
【表14】

【0339】
実施例11−1a
{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0340】
【化77】

【0341】
{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロ−メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(7mg、40%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.07-7.93 (dd, 4 H), 8.02 (d, 2 H), 7.75 (m, 2 H), 6.43 (s, 1 H), 5.12 (q, 1 H), 4.75 (s, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.66-2.45 (m, 4 H), 2.07-1.57 (m, 4 H)。MS C2322Sの計算値493、実測値(ESI)[(M+H)]494。
【0342】
実施例11−2a
下記実施例11−2aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応する対応するエステル11−2から調製した。
【0343】
【表15】

【0344】
実施例12−1
{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0345】
【化78】

【0346】
{(R)−4−[(3−ブロモ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(実施例9−1、第1工程について記載された方法と同様の方法により調製した)及び4−フルオロ−フェニルボロン酸から出発し、実施例10−1について記載された方法と同様の方法を使用して、{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(5mg、42%)を得た。MS C2525Sの計算値539、実測値(ESI)[(M+H)]540。
【0347】
実施例12−1a
{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸
【0348】
【化79】

【0349】
{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸(5mg、42%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.37 (s, 1 H), 8.24 (s, 1 H), 8.16 (d, 1 H), 7.80 (q, 2 H), 7.32 (t, 2 H), 6.54 (s, 1 H), 5.21 (t, 1 H), 4.82 (s, 2 H), 2.70 (s, 3 H), 2.70-2.51 (m, 2 H), 2.04-1.68 (m, 4 H)。MS C2321Sの計算値511、実測値(ESI)[(M+H)]512。
【0350】
実施例13−1
((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0351】
【化80】

【0352】
[(R)−4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0353】
【化81】

【0354】
3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及び塩化3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルから出発し、実施例1−1について記載された方法を使用して、[(R)−4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(686mg、76.2%)を白色の固体として調製した。MS C1819Sの計算値449、実測値(ESI)[(M+H)]450。
【0355】
{(R)−4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル
【0356】
【化82】

【0357】
[(R)−4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼン−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル及びヨウ化メチルから出発し、実施例5−1について記載された方法を使用して、{(R)−4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル(500mg、94%)を白色の固体として調製した。MSC1921Sの計算値463、実測値(ESI)[(M+H)]464。
【0358】
((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルファニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0359】
【化83】

【0360】
[(R)−4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(45.0mg、0.10mmol)、4−クロロ−ベンゼンチオール(50μL)、炭酸カリウム(55.0mg、0.40mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.0ml)の混合物を、マイクロ波オーブン中で150℃にて30分間加熱した。得られた混合物を1N 塩酸で中和し、酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルファニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(41.9mg、71.2%)を粘性油状物として得て、これを更に精製せずに次の工程で使用した。
【0361】
((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル
【0362】
【化84】

【0363】
ジクロロメタン中の((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルファニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(41.9mg、0.07mmol)の溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA)(34.7mg、0.20mmol)を0℃で加えた。室温で3時間撹拌した後、得られた混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の5%メタノール)により精製して、((R)−4−{[3−(4−クロロ−フェニルスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル(23.5mg、54.6%)を半固体として得た。MS C2525ClFの計算値619、実測値(ESI)[(M+H)]620。
【0364】
実施例13−2〜13−6
【0365】
【化85】

【0366】
下記実施例13−2〜13−6を、実施例13−1について記載された同様の方法で、{(R)−4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸エチルエステル、又は{(R)−4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸メチルエステル(実施例13−1、第1及び第2工程について記載された方法を使用して、3−((R)−4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸及び塩化3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルから調製した)及び適切な市販のベンゼンチオール(ArSH)を使用して調製した。
【0367】
【表16】



【0368】
実施例13−1a
((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸
【0369】
【化86】

【0370】
((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法を使用して、((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸(10mg、44.4%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.62 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 8.07-7.62 (dd, 4 H), 6.31 (s, 1 H), 5.12 (q, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.60 (m, 2 H), 1.98-1.58 (m, 4 H)。MS C2321ClFの計算値591、実測値(ESI)[(M+H)]592。
【0371】
実施例13−2a〜13−6a
【0372】
【化87】

【0373】
下記実施例13−2a〜13−6aを、実施例1−1aについて記載された同様の方法で、対応するエステル13−2〜13−6から調製した。
【0374】
【表17】



【0375】
実施例14−1
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0376】
【化88】

【0377】
[4−(3−ニトロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0378】
【化89】

【0379】
(4−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸エチルエステル及び塩化3−ニトロ−ベンゼンスルホニルから出発し、先の実施例1−1について記載された方法と同様の方法を使用して、[4−(3−ニトロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(519mg、63.6%)を白色の固体として得た。MS C1720Sの計算値408、実測値(ESI)[(M+H)]409。
【0380】
[4−(3−アミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0381】
【化90】

【0382】
酢酸(3ml)及びエタノール(15ml)中の[4−(3−ニトロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(390mg、0.96mmol)の溶液に、亜鉛粉末を少しずつ加えた。2時間加熱還流した後、混合物を室温に冷まし、ジクロロメタン(30ml)で希釈し、ガラス漏斗を通して濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラム(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜5%メタノール)により精製して、[4−(3−アミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(300mg、83%)を半固体として得た。MS C1722Sの計算値378、実測値(ESI)[(M+H)]379。
【0383】
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0384】
【化91】

【0385】
テトラヒドロフラン(3ml)中の[4−(3−アミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(30mg、0.079mmol)及び塩化ベンゾイル(16.4mg、0.119mmol)の溶液に、トリエチルアミン(16mg、0.158mmol)を0℃で加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラム(勾配溶離、ジクロロメタン中の0〜5%メタノール)により精製して、[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(27.4mg、72%)を白色の固体として得た。MS C2426Sの計算値482、実測値(ESI)[(M+H)]483。
【0386】
実施例14−1a
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸
【0387】
【化92】

【0388】
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法と同様の方法を使用して、[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸(11.0mg、50%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.48 (s, 1 H), 7.98 (m, 3 H), 7.73-7.52 (m, 5 H), 6.79 (s, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 4.42 (s, 1 H), 2.55 (m, 2 H), 2.04-1.77 (m, 4 H)。MS C2222Sの計算値454、実測値(ESI)[(M+H)]455。
【0389】
実施例15−1
[4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル
【0390】
【化93】

【0391】
[4−(3−アミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル及び塩化ベンゼンスルホニルから出発し、実施例14−1について記載された方法と同様の方法を使用して、[4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼン−スルホニル−アミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(15mg、70%)を白色の固体として得た。MS C2326の計算値518、実測値(ESI)[(M+H)]:519。
【0392】
実施例15−1a
[4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸
【0393】
【化94】

【0394】
[4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−ジヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸エチルエステルから出発し、実施例1−1aについて記載された方法と同様の方法を使用して、[4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼン−スルホニル−アミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸(10mg、50%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.77 (d, 2 H), 7.70 (s, 1 H), 7.58-7.32 (m, 6 H), 6.45 (s, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 4.13 (s, 1 H), 2.55 (m, 2 H), 1.87-1.63 (m, 4 H)。MS C2122の計算値490、実測値(ESI)[(M+H)]491。
【0395】
化合物の活性及び使用
式(I)の化合物は、貴重な薬理学的性質を有する。前記化合物が、CRTH2受容体でのアンタゴニストであり、その受容体に関連する疾患及び障害(例えば、喘息)を処置するのに有用となりうることが見出された。本発明の化合物の、CRTH2受容体アンタゴニストとしての活性を、以下の生物学的アッセイにより実証した。
【0396】
ヒトCRTH2受容体結合アッセイ
H]ラマトロバンを競合する放射性リガンドとして用いる全細胞受容体結合アッセイを利用して、ヒトCRTH2への化合物結合活性を評価した。放射性リガンド[H]ラマトロバンを、Sugimoto et. al.(Eur. J. Pharmacol. 524, 30-37, 2005)により、比活性42Ci/mmolになるように合成した。
【0397】
FuGene(登録商標)6 トランスフェクション試薬(Roche製)を用いて、CHO−K1細胞を、それぞれヒトCRTH2及びG−α16 cDNAを含む2種のホ乳類発現ベクターでトランスフェクトすることにより、ヒトCRTH2を安定的に発現している細胞系を作製した。各クローンを、ヒトCRTH2へのラットモノクローナル抗体であるBM16(Becton, Dickinson and Companyの一部門であるBD BiosciencesのBD Pharmingen(商標))で染色することにより、CRTH2を発現している安定的なクローンを選択した。10%ウシ胎仔血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、2mMグルタミン、0.5mg/mL CRTH2用のG418(ゲネチシン)、及び0.2mg/mLハイグロマイシン−B(G−α16用)を含むHam's F-12培地で、細胞を単層培養として保持した。全細胞受容体結合アッセイでは、単層細胞をPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で1回すすぎ、エチレンジアミン四酢酸(Lonza Inc.のVersene(商標)EDTA)を用いて解離させて、10mM MgCl及び0.06%BSA(ウシ血清アルブミン)を含むPBSで、1.5×10細胞/mLに懸濁させた。
【0398】
結合反応(0.2mL)を、96穴プレートで、細胞1.5×10個、10mM MgCl、0.06% BSA、20nM[H]ラマトロバン、及び様々な濃度の試験化合物を含むPBS中、室温で実施した。結合反応の1時間後に、Filtermate(商標)Harvester(PerkinElmer, Inc.のマイクロプレートから細胞を回収及び洗浄するセルハーベスタ)を用いて、細胞をGF(商標)/Bフィルターマイクロプレート(PerkinElmer, Inc.の埋設型ガラス繊維を含むマイクロタイタープレート)に回収し、PBSで5回洗浄した。Microscint(商標)20シンチレーション液50μL(PerkinElmer, Inc.製)をフィルタープレートの各穴に添加した後、細胞に結合した放射能をマイクロプレートシンチレーションカウンタ(PerkinElmer, Inc.のTopCount(登録商標)NXT)を用いて測定した。非特異的結合の放射能は、化合物を反応混合物中の15(R)−15−メチルPGD(Cayman Chemical Company製)に置き換えることにより測定した。化合物を含まない細胞に結合した放射能(全結合)は、反応混合物中の化合物を0.25%DMSO(ジメチルスルホキシド)に置き換えることにより測定した。特異的結合データは、各結合データから非特異的結合の放射能を差し引くことにより得た。
【0399】
IC50値は、全ての特異的結合の50%阻害に必要となる試験化合物の濃度と定義した。IC50値を計算するために、%阻害のデータを、各化合物ごとに7種の濃度で測定した。各濃度の化合物の%阻害を、以下の式、[1−(化合物の存在下での特異的結合)/(全ての特異的結合)]×100により計算した。次に、%阻害データを、XLfit(登録商標)ソフトウエアExcelアドインプログラム[ID Business Solutions Ltd.製、205モデル、ここで、F(x)=(A+(B−A)/(1+((C/x)^D)))]のシグモイド型用量相関(4パラメータロジスティック)モデルへ当てはめることにより、IC50値を得た。
【0400】
前述の実施例の酸化合物は全て、先のヒトCRTH2受容体結合アッセイを用いて試験した(実施例1−1〜8−2)。アッセイの結果から、これらの化合物全てが、結合活性を有し、0.0021μM〜0.4747μMの範囲内のIC50値を呈することが示された。例えば、以下の表に、これらの化合物の幾つかの具体的IC50値を示す。
【0401】
【表18】





【0402】
蛍光測定画像プレートリーダを用いたカルシウムフラックスアッセイ
細胞培養条件:
予めG−α16でトランスフェクトされたCHO−KI細胞を、続いてヒトCRTH2受容体及びネオマイシン耐性遺伝子でトランスフェクトした。800μg/mL G418(ゲネチシン)中での選択の後、各クローンを、抗ヒトCRTH2 IgGでの染色に基づきそれらの受容体発現に関してアッセイした後、Ca2+フラックスアッセイで、13,14−ジヒドロ−15−ケトプロスタグランジンD(DK−PDG)(リガンド)への応答に関してアッセイした。その後、制限希釈クローニングにより、陽性クローンをクローニングした。10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、200μg/mLハイグロマイシンB、及び800μg/mL G418(ゲネチシン)を補足したHam's F-12培地で、トランスフェクトした細胞を培養した。細胞をトリプシン−EDTA(トリプシン−エチレンジアミン四酢酸)で回収し、そしてViaCount(登録商標)試薬(ユーザに生存細胞と非生存細胞とを区別させる2種のDNA結合染色剤を含む。Guava Technologies, Inc.製)を用いてカウントした。細胞懸濁液の容量を、完全増殖培地で2.5×10細胞/mLに調整した。アリコット50μLを、BD Falcon(商標)384穴黒色/透明マイクロプレート(Becton, Dickinson and Companyの一部門であるBD Biosciences製)に分取し、マイクロプレートを37℃のCOインキュベータに一晩静置した。翌日、マイクロプレートをアッセイに使用した。
【0403】
染色剤添加及びアッセイ
20mM HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)及び2.5mMプロベネシドを含むHank's Balanced Salt Solution 200mLに、一瓶の内容物を溶解することにより、染色剤を含む添加緩衝液(MDS Analytical Technologies and MDS Inc.の一部門であるMolecular DevicesのFLIPR(登録商標)Calcium 3 Assay Kitより)を調製した。増殖培地を細胞プレートから除去し、20mM HEPES、0.05%BSA及び2.5mMプロベネシドを含むHank's Balanced Salt Solution(HBSS)25μLを各穴に添加した後、Multidropディスペンサを用いて希釈した染色剤25μLを添加した。その後、プレートを37℃で1時間インキュベートした。
【0404】
インキュベーションの間、系列希釈した化合物2μLにHBSS 20mM HEPES/0.005%BSA緩衝液90μLを添加することにより、試験化合物のプレートを調製した。系列希釈した化合物を調製するために、化合物の原液20mMを100% DMSOに溶解した。化合物希釈プレートを以下のとおり設定した:穴1番には、化合物5μL+DMSO 10μLを入れた。穴2〜10番には、DMSO 10μLを入れた。5μLを混合して、穴1番から穴2番へ移した。1:3系列希釈を10ステップまで続けた。希釈された化合物2μLを384穴「アッセイプレート」の二重測定用穴に移し、その後、緩衝液90μLを添加した。
【0405】
インキュベーションの後、細胞及び「アッセイプレート」の両方を、蛍光測定画像プレートリーダ(FLIPR(登録商標))に移動させて、希釈した化合物20μLをFLIPR(登録商標)により細胞プレートに移した。その後、プレートを室温で1時間インキュベートした。1時間インキュベートした後、プレートをFLIPR(登録商標)に戻して、4.5倍濃縮したリガンド20μLを細胞プレートに添加した。アッセイの間、1.5秒ごとに細胞プレートの384穴全てで同時に、蛍光読み取りを行った。5回読み取りを行って、安定したベースラインを作成し、その後、試料20μLを迅速に(30μL/秒)、そして同時に細胞プレートの各穴に添加した。試料添加前、添加時及び添加後の経過時間の全100秒間に、蛍光を連続してモニタリングした。アゴニスト添加後の各穴での反応(ピーク蛍光の増加)を測定した。リガンド刺激前の各穴の初期蛍光読み取りを、その穴のデータのゼロベースライン値として用いた。応答を緩衝液対照の%阻害として表した。Genedata Screener(登録商標)Condoseo ソフトウエアプログラム[Genedata AG、205モデル、ここで、F(x)=(A+(B−A)/(1+((C/x)^D)))]を用いて、10種の濃度の%阻害データを、シグモイド型用量相関(4パラメータロジスティック)モデルへ当てはめることにより、緩衝液対照の50%阻害に必要な化合物濃度として定義されたIC50値を計算した。
【0406】
結合アッセイで試験された代表的化合物を、上記FLIPR(登録商標)アッセイを用いて試験した。FLIPR(登録商標)アッセイの結果から、このアッセイで試験された代表的化合物の全てが、活性を有し、0.0006μM〜25.44μMの範囲内のIC50値を呈することが示された。
【0407】
Th2細胞におけるDK−PGD誘導性IL−13産生アッセイ
Tヘルパー2型(Th2)細胞における13,14−ジヒドロ−15−ケトプロスタグランジンD(DK−PDG)誘導性IL−13産生の阻害を用いて、化合物の細胞内効力を評価した。
【0408】
Th2細胞の培養物を、以下の手順により、健常なヒト志願者の血液から作製した。末梢血単核細胞(PBMC)を、最初、Ficoll-Hypaque密度勾配遠心分離により新鮮な血液50mLから単離した後、CD4+ T Cell Isolation Kit II(Miltenyi Biotec Inc.製)を用いて、CD4細胞を精製した。次に、10%ヒトAB型血清(Invitrogen CorporationのAB型血液の血清)、50U/mL組換えヒトインターロイキン−2(rhIL−2)(Pepro Tech Inc. 製)及び100ng/mL組換えヒトインターロイキン−4(rhIL−4)(Pepro Tech Inc. 製)を含むX-VIVO 15(登録商標)培地(Cambrex BioScience Walkersville Inc. 製)で、CD4T細胞を7日間培養することにより、その細胞をTh2細胞に分化させた。CD294 (CRTH2) MicroBead Kit(Miltenyi Biotec Inc.より)を用いてTh2細胞を単離し、10%ヒトAB型血清及び50U/mL rhIL−2を含むX-VIVO 15(登録商標)培地で2〜5週間、増幅させた。フィコエリスリン(PE)にコンジュゲートされたBM16抗体(上記のもの)を用いた蛍光活性化細胞分類により分析すると、一般に、アッセイで用いたTh2細胞の70%〜80%が、CRTH2陽性となる。
【0409】
細胞阻害能を測定するために、様々な濃度の化合物を、10%ヒトAB型血清を含むX-VIVO 15(登録商標)培地200μL中で、Th2細胞2.5×10個及び500nM DK−PGDと共に37℃で4時間インキュベートした。培地へのIL−13産生を、供給業者により示唆された手順に従い、「Instant ELISA(商標)」キット(Bender MedSystems Inc. 製)を用いて、ELISA(酵素免疫測定法)により検出した。Th2細胞によるIL−13の自然産生を、DK−PGD刺激を行わずに測定し、%阻害及びIC50の計算では、その値を各化合物の存在下での値から差し引いた。
【0410】
様々な濃度の化合物でのインターロイキン13(IL−13)産生の%阻害を、以下の式により計算した:[1−(化合物の存在下での1L−13産生)/(0.15%DMSOの存在下でのIL−13産生)]×100。7種の濃度の%阻害データを、XLfit(登録商標)ソフトウエアExcelアドインプログラム[ID Business Solutions Ltd., 205モデル、ここで、F(x)=(A+(B−A)/(1+((C/x)^D)))]のシグモイド型用量相関(4パラメータロジスティック)モデルに当てはめることにより、IL−13産生の50%阻害に必要な化合物濃度として定義されたIC50値を計算した。
【0411】
結合アッセイで試験された代表的化合物を、上述のDK−PGD誘導性IL−13産生アッセイを用いて試験した。DK−PGD誘導性IL−13産生アッセイの結果から、このアッセイで試験された代表的化合物の全てが、IL−13産生の阻害における活性を有し、0.0021μM〜10μMの範囲内のIC50値を呈することが示された。
【0412】
こうして、試験された化合物が、上記3種のアッセイの少なくとも1種(即ち、CRTH2受容体での結合)においてある程度の活性を示したことから、本発明の化合物は、特異的及び実質的で信頼できる有用性を有し、それゆえ、この受容体に関連する疾患及び障害(例えば、喘息)を処置する際のアンタゴニストとして有用となりうる。
【0413】
一つの実施態様において、本発明は、CRTH2受容体の調節に関連する疾患及び障害の治療及び/又は予防のための方法であって、式(I)の化合物の治療上有効な量を、ヒト又は動物に投与することを含む方法に関する。炎症性又はアレルギー性疾患又は障害の治療及び/又は予防のための方法が、好ましい。そのような疾患又は障害としては(非限定的に)、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、アレルギー性炎症、及びアトピー性皮膚炎を挙げることができる。
【0414】
本発明はまた、炎症性又はアレルギー性疾患及び障害の処置のための、式(I)の化合物の治療上有効な量を、他の薬物又は活性剤と併用又は会合して投与することに関する。一つの実施態様において、本発明は、治療上有効な量の式(I)の化合物及び別の薬物又は活性剤(例えば、他の抗炎症又は抗アレルギー性薬物又は薬剤)を、ヒト又は動物に、同時に、連続して、又は別々に投与することを含む、かかる疾患又は障害の治療及び/又は予防の方法に関する。これらの他の薬物又は活性剤は、同一、類似、又は完全に異なる作用機序を有しうる。適切な他の薬物又は活性剤としては、非限定的に、β2−アドレナリン作動性アゴニスト(例えば、アルブテロール又はサルメテロール);コルチコステロイド(例えば、デキサメタゾン又はフルチカゾン);抗ヒスタミン剤(例えば、ロラタジン);ロイコトリエンアンタゴニスト(例えば、モンテルカスト又はザフィルルカスト);抗IgE抗体治療(例えば、オマリズマブ);抗感染薬(例えば、フシジン酸)(特に、アトピー性皮膚炎の処置用);抗真菌剤(例えば、クロトリマゾール)(特に、アトピー性皮膚炎の処置用);免疫抑制剤(例えば、タクロリムス及びピメクロリムス);他の受容体で作用するPGD2の他のアンタゴニスト(例えば、DPアンタゴニスト);ホスホジエステラーゼ4型の阻害剤(例えば、シロミラスト);サイトカイン産生を調節する薬物(例えば、TNFα変換酵素(TACE)の阻害剤);Th2サイトカインIL−4及びIL−5の活性を調節する薬物(例えば、遮断モノクロ−ナル抗体及び可溶性受容体);PPARγアゴニスト(例えば、ロシグリタゾン);並びに5−リポキシゲナーゼ阻害剤(例えば、ジレウトン)が挙げられる。
【0415】
特に断りのない限り、これらの実施例の化合物は全て、記載されたとおり調製し、そして特徴づけた。本明細書に引用された特許及び発行物は全て、参照により全体として本明細書に組み入れられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化95】


[式中、
Xは、直接結合、酸素、又は−S(O)−であり;そしてXは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合しており;
Q及びWは、互いに独立に、炭素又は窒素であり、但し、Q又はWが、窒素の場合、該窒素は、置換されておらず;
は、水素又はメチルであり;
及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Qを含む環に結合しており;そしてR及びRは、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ハロゲン;
(3)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;及び
(4)場合により低級アルキルで置換されている低級シクロアルキル
からなる群より選択され;
及びRは、環炭素原子の水素原子の置換により、Wを含む環に結合しており;そしてR及びRは、互いに独立に:
(1)水素;
(2)ヒドロキシル;
(3)ハロゲン;
(4)ニトロ;
(5)シアノ;
(6)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;
(7)場合によりハロゲンで置換されている低級アルコキシ;
(8)低級シクロアルコキシ;
(9)低級ヘテロシクロアルキルオキシ;
(10)低級アルカノイル;
(11)カルバモイル、低級アルキルアミノカルボニル、又は低級ジアルキルアミノカルボニル;
(12)低級アルキルカルボニルアミノ;
(13)低級アルキルスルファニル又は低級シクロアルキルスルファニル;
(14)低級アルキルスルフィニル又は低級シクロアルキルスルフィニル;
(15)低級アルキルスルホニル又は低級シクロアルキルスルホニル;及び
(16)トリメチルシリル
からなる群より選択され;そして
nは、1又は2である]で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステル。
【請求項2】
化合物が、(R)−鏡像異性体である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Q及びWが、炭素である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
Qが、窒素であり、そしてWが、炭素である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項5】
Wが、窒素であり、そしてQが、炭素である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項6】
Q及びWが、窒素である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項7】
Xが、直接結合である、請求項1〜6の一項記載の化合物。
【請求項8】
Xが、−S(O)−である、請求項1〜6の一項記載の化合物。
【請求項9】
Xが、酸素である、請求項1〜6の一項記載の化合物。
【請求項10】
が、水素である、請求項1〜9の一項記載の化合物。
【請求項11】
が、メチルである、請求項1〜9の一項記載の化合物。
【請求項12】
及びRが、互いに独立に、
(1)水素;
(2)ハロゲン;及び
(3)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル
からなる群より選択される、請求項1〜11の一項記載の化合物。
【請求項13】
及びRが、互いに独立に、
(1)水素;
(2)ブロモ;
(3)クロロ;
(4)フルオロ;
(5)メチル;
(6)イソプロピル;
(7)トリフルオロメチル;及び
(8)1−メチルシクロプロピル
からなる群より選択される、請求項1〜11の一項記載の化合物。
【請求項14】
及びRが、互いに独立に、
(1)水素;
(2)ハロゲン;
(3)シアノ;
(4)場合によりハロゲンで置換されている低級アルキル;
(5)場合によりハロゲンで置換されている低級アルコキシ;及び
(6)低級アルキルスルホニル又は低級シクロアルキルスルホニル
からなる群より選択される、請求項1〜13の一項記載の化合物。
【請求項15】
及びRが、互いに独立に、
(1)水素;
(2)ヒドロキシル;
(3)フルオロ又はクロロ;
(4)シアノ;
(5)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチル;
(6)ジフルオロメチル又はトリフルオロメチル;
(7)メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ又はトリフルオロメトキシ;
(8)メチルカルボニルアミノ;
(9)カルバモイル;
(10)アセチル;
(11)ニトロ;
(12)トリメチルシリル;
(13)メチルスルフィニル又はエチルスルフィニル;及び
(14)メチルスルホニル又はエチルスルホニル
からなる群より選択される、請求項1〜13の一項記載の化合物。
【請求項16】
Xが、Qを含む環上の4位に結合している酸素であり;R又はRの少なくとも一つが、Qを含む環上の5位に結合しており;そしてR又はRの少なくとも一つが、Wを含む環上の8又は10位に結合している、請求項1〜15の一項記載の化合物。
【請求項17】
Xが、Qを含む環上の3、4、又は5位に結合している−S(O)−であり;R又はRの少なくとも一つが、Qを含む環上の5位に結合しており;そしてR又はRの少なくとも一つが、Wを含む環上の10位に結合している、請求項1〜15の一項記載の化合物。
【請求項18】
Xが、Qを含む環上の3、4、又は5位に結合している直接結合であり;R又はRの少なくとも一つが、Qを含む環上の5位に結合しており;そしてR又はRの少なくとも一つが、Wを含む環上の11位に結合している、請求項1〜15の一項記載の化合物。
【請求項19】
下記:
{(R)−4−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[(R)−4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3−フェノキシ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
3−[4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−シアノ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(5−ブロモ−6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[5−ブロモ−6−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
3−{(R)−4−[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
{4−[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メチル−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[4−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(3−フェノキシ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
{(R)−4−[2−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
{(R)−4−[2−クロロ−5−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(3,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−クロロ−3−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−イソプロピル−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−ブロモ−6−(4−シアノ−フェノキシ)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−イソプロピル−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[6−(4−クロロ−フェノキシ)−5−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−3−スルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(3−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−クロロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−tert−ブチル−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−クロロ−フェノキシ)−3−フルオロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−フェノキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−p−トリルオキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジメチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−2−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−クロロ−3−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−ブロモ−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−メタンスルホニル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
{(R)−4−[(3−クロロ−4−o−トリルオキシ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−アセチルアミノ−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[2−クロロ−5−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−クロロ−2−フルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−シアノ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−メチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−カルバモイル−フェノキシ)−3−クロロ−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(2−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−クロロ−4−(4−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3,5−ジフルオロ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[3−ブロモ−4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4−ピリジン−3−イル−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−エトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−メトキシ−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−シアノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−クロロ−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−クロロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−クロロ−4’−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’,5’−ジメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−ヒドロキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−エトキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−イソプロポキシ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−アセチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’−ニトロ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[4−(3’,5’−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−トリメチルシラニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−イソプロピル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−メタンスルホニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3’−メタンスルフィニル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
(R)−3−[4−(ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
3−[(R)−4−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−プロピオン酸;
{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
3−{(R)−4−[メチル−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−プロピオン酸;
{(R)−4−[(4’−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−スルホニル)−メチル−アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
((R)−4−{[3−(4−クロロ−フェニルスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチルアミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
((R)−4−{メチル−[3−(トルエン−4−スルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−酢酸;
3−((R)−4−{[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;
3−((R)−4−{[3−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;
3−((R)−4−{[3−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−メチル−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸;及び
3−((R)−4−{メチル−[3−(トルエン−4−スルホニル)−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル)−プロピオン酸
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
下記:
{4−[3−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホニルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル}−酢酸;
[4−(3−ベンゾイルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸;
[(R)−4−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−ベンゼンスルホニルアミノ)−4,5,6,7−ジヒドロ−インダゾール−1−イル]−酢酸
からなる群より選択される化合物、及びその任意の薬学的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項21】
請求項19記載の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項22】
請求項19記載の化合物の薬学的に許容しうるエステル。
【請求項23】
請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物の治療有効量及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物。
【請求項24】
治療上活性な物質としての使用のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
CRTH2受容体アンタゴニストにより治療可能な疾患の治療及び/又は予防のための治療上活性な物質としての使用のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
CRTH2受容体アンタゴニストにより治療可能な疾患の治療的及び/又は予防的処置用の医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項27】
疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性炎症、アレルギー性鼻炎又はアトピー性皮膚炎である、請求項26記載の使用。
【請求項28】
特に新たな化合物、中間体、医薬、使用及び方法に関連する、前記定義の発明。

【公表番号】特表2011−528004(P2011−528004A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517856(P2011−517856)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【国際出願番号】PCT/EP2009/058477
【国際公開番号】WO2010/006944
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】