説明

アンテナビームの方向を制御するための方法およびシステム

【解決手段】
実施例において、アンテナビームの方向を制御するシステムは、位置識別器、方位センサ、および、アンテナビーム・コントローラを含む。位置識別器は、送信アンテナの位置を示すアンテナの位置を計測する。送信アンテナはアンテナビームを発生させる。方位センサは、送信するアンテナの方位を示す送信アンテナの方位を測定する。アンテナビーム・コントローラは:目標の受信アンテナを記述した目標データにアクセスし(目標データは、送信ンテナに対応する受信アンテナの位置を含む)、送信アンテナの位置、送信アンテナの方位および目標データからの偏差、の値を計算し、かつ偏差の値を下げるためにアンテナビームの方向を調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、一般にアンテナシステムに関する。より詳細には、アンテナビームの方向を制御するための方法とシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[関連出願]
本出願は「アンテナのためのビーム制御システム」という名称の米国仮出願番号60/886,024の優先権を主張する。これは2007年1月22日の出願日である。
【0003】
ワイヤレス通信は、トランシーバ間の信号の伝送に関連する。トランシーバは、効果的に他のトランシーバと通信するために、適切な方向にそのアンテナビームを向ける。場合によっては、トランシーバは、各々が移動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アンテナビームの方向をより効果的に制御するための方法およびシステムの構築が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施例において、アンテナビームの方向を制御するシステムは、位置識別器、方位センサ、および、アンテナビーム・コントローラを有する。位置識別器は、送信アンテナの位置を測定する。送信アンテナはアンテナビームを発生させる。方位センサは、送信する方位を示す送信アンテナのアンテナ方位を測定する。アンテナビーム・コントローラは:目標の受信アンテナを記述した目標データにアクセスし(目標データは、送信ンテナに対応する受信アンテナの位置を含む)、送信アンテナの位置、送信アンテナの方位および目標データからの偏差、の値を計算し、かつ偏差の値を下げるためにアンテナビームの方向を調整する。
【0006】
本願の開示の具体例は、以下の技術的利点の全て、または一部を奏する。あるいは、いずれをも奏しないこともある。例えば、一実施例の効果は、ビーム制御システムが位置識別器および方位センサを有しているということである。この位置識別器および方位センサは、目標とともに動いているアンテナの位置および方位を提供する。アンテナの位置、および方位は、目標を追跡するために、目標データと比較されてもよい。
【0007】
他の技術的利点は、以下の図、説明、および、請求項から直ちに当業者にとって明らかとなる。
【0008】
開示の実施例の、より完全な理解は、添付の図面を用いて詳細な説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本明細書の教示に従うビーム制御システムのブロックダイヤグラムを示した一実施例の図である。
【図2】アンテナビーム・コントローラのブロックダイヤグラムを示した一実施例、および、図1のアンテナを示した図である。
【図3】アンテナビーム・コントローラの他の実施例、および、図1のアンテナを示すブロックダイヤグラムを示した図である。
【図4】図1のアンテナビーム・コントローラによる方法のフローチャートを示した一実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、アンテナ12のためのビーム制御システム10の一実施例のブロックダイヤグラムを示している。ビーム制御システム10は、目標に対して移動し得るアンテナの位置、および方位を提供する位置識別器、および、方位センサを有する。アンテナの位置、および、方位は、目標を追跡するために、目標データと比較されてもよい。実施例において、送信アンテナ12から受信までの経路を通じて、アンテナ12から受信アンテナにエネルギーが届く。本実施例において、システム10は、アンテナ12の姿勢、および、位置を決定する。そして、アンテナ姿勢、および、位置を使用して、アンテナ12の放射表面との垂線を決定する。システム10は、受信アンテナの垂線、および、位置を使用して、受信アンテナ方向へのアンテナ12のアンテナビームを向ける。図の例では、ビーム制御システム10は、収納するハウジング11を含み、ハウジング11には、位置識別器16、方位センサ18、および、アンテナ12に接続されたアンテナビーム・コントローラ14が収納されている。アンテナ12は構造物20に載置される。構造物は、固定されていてもよく、あるいは移動してもよい。この明細書において、対象の移動、位置、および、方位は、適切ないかなる構造物を基準としてもよい(例えば地球上の構造物)。例えば、対象は、適切ないかなる基準構造物に対して、固定され、または移動していてもよい。この明細書において、方位は、(横)方向および上下の角度によって与えられていてもよい。
【0011】
アンテナ12は、目標と通信するためのビーム22を生成する。目標とは、アンテナ12へおよび/またはアンテナ12から信号を通信し得る適切な対象を意味する。目標の例としては、軌道を回っている衛星または地上に置かれた通信局を含む。アンテナ12は、目標に対して移動してもよく、固定されていてもよい。例えば、アンテナ12および目標は、相互に相対的に固定されていても良よい。アンテナ12は、固定された目標に対して相対的に移動していてもよい。目標は、固定されたアンテナに対して、移動していてもよい。あるいは、アンテナ12および目標の双方が移動していてもよい。
【0012】
ハウジング11は、アンテナビーム・コントローラ14、位置識別器16および/または方位センサ18を収納し、実質的に堅いものでも柔軟なものでもよい。一実施例において、位置識別器16、および、方位センサ18は、ハウジング11に組み込まれている。位置識別器16は、アンテナ12の位置を示すアンテナの位置を提供する。実施例において、位置識別器16は、位置を決定するためにGPS人工衛星と通信する汎地球測位システム(GPS)レシーバを有する。別の実施例において、位置識別器16は、自身の位置をトラッキングするために、それ自身の運動の速度、および、方位を検出する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を有する。
方位センサ18は、アンテナ12の方位を測定する。方位センサ18は、北を検知するモジュールと姿勢センサとを含む。北の方位を検出するモジュールは、北となるべき方位を示す。姿勢センサは、方位を検出する。例えば、姿勢センサは、方位の変化を感知するジャイロスコープを含んでもよい。北となるべき方位を示す北の方位を検出するモジュールおよび姿勢センサは、北となるべき方位に対するアンテナ12の方位を検出するために用いてもよい。
【実施例】
【0013】
[例示の実施例の詳細な説明]
一つの実施例において、アンテナ12は、構造20と共に移動する。したがって、構造20の位置および/または方位は、アンテナ12の位置および/または方位を示す。実施例において、位置識別器16は、アンテナの位置を提供するために、構造20の位置を測定してもよい。方位センサ18は、アンテナ12のアンテナ方位を測定するために、構造20の方位を測定してもよい。
【0014】
アンテナビーム・コントローラ14は、アンテナ12によって生成されるビーム22の方向を調整する。実施例において、アンテナビーム・コントローラ14は、偏差の値を求めるためにアンテナの位置、および、方位を目標データと比較する。そして、偏差の値を小さくするようにビーム22の方向を調整する。本実施例において、アンテナビーム・コントローラ14は、方位センサ18からアンテナ方位、および位置識別器16からアンテナの位置を受け取る。目標データは、送信アンテナに対する受信アンテナの位置を記述している。目標データは、マッピングを含む。マッピングは、その位置においてアンテナが目標と通信するために使用できる目標の位置をマップする。例えば、アンテナは、目標の位置によって与えられた方向にビームを向けてもよい。
【0015】
本実施例において、偏差の値は、アンテナ方位、および、目標の位置から算出されてもよい。アンテナ方位、および、目標の位置が同じ基準構造物に基づく場合、偏差の値は方位の違いであってもよい。あるいは、一方または両方の方位は同じ基準構造物に変換されてもよい。そして、違いが計算されてもよい。
【0016】
利用される偏差の値は、アンテナ系のファクタ(例えば信号、および、アンテナのジオメトリ)に従って計算されてもよい。一つの実施例において、目標は、Lバンド(ほぼ1ないし2ギガヘルツ)で動作する静止衛星である。この周波数範囲において、ビーム22の方向は、偏差の値を、システムのリンクマージンとの適応を維持しつつ、良好に制御される。Lバンドシステムにおいて、許容される偏差の値は、ほぼ10度の大きさである。アンテナビーム・コントローラ14は、ビーム22の方向を適切ないかなる方式でも調整する。例えば、アンテナビーム・コントローラ14は、ビーム22を物理的におよび/または電子的に操作してもよい。
【0017】
実施例において、アンテナビーム・コントローラ14は、位置識別器16、および、方位センサ18と適切ないかなるリンク(例えばデジタル通信リンク、例えばRS−422シリアル・データ・リンク)を使用して接続されてもよい。他の実施例によれば、位置識別器16および/または方位センサ18は、アンテナビーム・コントローラ14において集積されてもよい。そして、内部システムバスによりアンテナビーム・コントローラ14に接続されてもよい。
【0018】
構造20は、可動物および/または固定されたものであってもよい。構造20の例としては、自動車、航空機または船舶が含まれる。システム10の構成要素は、インターフェース、ロジック、メモリおよび/または他の適切な構成要素を含んでもよい。インターフェースは、入力を受信し、出力を送信し、入力および/または出力を処理し、および/または他の適切なオペレーションを実行する。インターフェースは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを有してもよい。ロジックは構成要素のオペレーションを実行する。例えば、入力から出力を生成するために命令を実行する。ロジックには、ハードウェア、ソフトウェア、および/または他のロジックなどが含まれてもよい。ロジックは一つ以上の有形の媒体にエンコードされてもよく、かつコンピュータによって実行されるときに、オペレーションを実行する。特定のロジック(例えばプロセッサ)は、構成要素のオペレーションを管理してもよい。プロセッサの例は、一つ以上のコンピュータ、一つ以上のマイクロプロセッサ、一つ以上のアプリケーションおよび/または他のロジックを含む。
【0019】
メモリは、情報を保存する。メモリは、一つ以上のコンピュータ可読で、有形のおよび/またはコンピュータ実行可能な記憶媒体を含む。メモリの例としては、コンピュータメモリ(例えばランダム・アクセス・メモリ(RAM)またはリードオンリーメモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えばハードディスク)、取外し可能な記憶媒体(例えばコンパクトディスク(CD)またはディジタルビデオディスク(DVD))、データベースおよび/またはネットワーク記憶装置(例えばサーバ)および/または他のコンピュータ可読媒体を含む。
【0020】
図2は、アンテナビーム・コントローラ14がアクティブな電子的走査アレイ(AESA)アンテナ12に接続された図1のシステム10の一実施例のブロックダイヤグラムを示している。AESAアンテナ12は、多くの放射素子28、多くの送信/受信モジュール32、信号分配回路34、および、制御回路36を含み、図示のように接続されている。放射素子28は、水平、垂直、または一般の(水平および垂直)放射素子であってもよい。
【0021】
信号配信回路34は、送信/受信モジュール32を経て放射素子28に信号を配信する。制御回路36は、電子的にビーム22の方向を進めるために、放射素子28によって送信され、および/または放射素子28によって受け取られる信号の振幅、および、位相を制御する。アンテナビーム・コントローラ14は、図示するように、コンピュータプロセッサ38、入出力ポート40、および、システムバス44に接続されたメモリ42を有する。コンピュータプロセッサ38は、メモリ42に保存された命令を実行する。入出力ポート40は、適切ないかなるプロトコル(例えばRS−422シリアル通信プロトコル)を使用して制御回路36に接続している。
【0022】
メモリ26は、目標データ46を保存する。目標データ46は、マッピングを含む。マッピングは、アンテナが目標の位置における目標と通信するために使用する目標の位置をマップする。
【0023】
図3は、図1のシステム10の他の実施例を示すブロックダイヤグラムである。本実施例において、制御ポート36は、システムバス44に直接接続されている。制御ポート36は、コンピュータプロセッサ38から制御信号を受け取り、かつ、構造20またはアンテナ12に対して電子的にビーム22の方向を調整するために、各々の送信/受信モジュール32に、制御信号を配信する。
【0024】
追加または省略による変更態様は、開示の範囲内において、ビーム制御システム10になされてもよい。さらに、ビーム制御システム10は、より少ない構成要素であってもよく、より多い構成要素、他の構成要素を有していてもよい。例えば、方位センサ18は、他の構成要素(例えば磁力計)を含んでもよい。この明細書において用いられる「各々」という語は、各々のセットの要素またはセットのサブセットの各々の要素に関連する。
【0025】
図4は、方法の一実施例を示している。図は、本方法によって構造20に対するビーム22の方向をコントロールするためにビーム制御システム10によって実行するフローチャートである。この方法はステップ200からスタートする。ステップ202で、ビーム制御システム10は、位置識別器16からアンテナの位置を受け取る。ステップ204で、ビーム制御システム10は、方位センサ18からアンテナ方位を受け取る。
【0026】
ステップ206で、ビーム制御システム10は、アンテナ情報、および、目標データから偏差の値を算出する。実施例において、目標の位置は、目標の位置までのアンテナの位置のマッピングから決定される。偏差の値は、目標の方位、および、アンテナ方位の差から算出される。
【0027】
ビーム制御システム10は、ステップ208での偏差の値に従ってビーム22の方向を調整する。ビーム制御システム10は、ビーム22を物理的にまたは電子的に操作してもよい。ステップ202から208は、ビーム22を目標に向けるために、ビーム制御システム10のオペレーションの間、繰り返されてもよい。本方法は、ステップ210において終了する。
【0028】
追加または省略による変更態様は、開示の範囲内において、本方法になされてもよい。本方法は、より少ないステップであっても、またはより多いステップを有していてもよい。例えば、記載の方法は、軌道を回っている衛星にビーム22を向ける。その他の実施例では、ビーム制御システム10は、地球上に設置する据え付けのアンテナに、ビーム22を向けてもよい。
【0029】
本願明細書の開示の具体例は、以下の技術的利点の一部、または全てを奏してもよい。あるいは、いずれを奏さなくてもよい。例えば、一実施例の効果としては、ビーム制御システムが、目標に対して移動し得るアンテナの位置、および、方位を提供する位置識別器、および、方位センサを有することである。アンテナの位置、および、方位は、目標を追跡するために、目標データと比較されてもよい。
【0030】
本開示は、いくつかの実施例を記載しているが、無数の変更、バリエーション、修正、変換、および限定について当業者に提案することができる。しかも、本明細書の開示は、この種の変更、バリエーション、修正、変換、および、限定は、添付の請求項の範囲内に包含されることを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナビームの方向を制御するシステムであって、
アンテナビームを発生させるように構成された送信アンテナの位置を示す送信アンテナ位置を測定するように構成された位置識別器;
前記送信アンテナの方位を示す送信アンテナ方位を測定するように構成された方位センサ;および
アンテナビーム・コントローラであって、アンテナビーム・コントローラは:
目標の受信アンテナを記述した目標データにアクセスし、前記目標データは前記送信アンテナに相対的な前記受信アンテナの位置を有し、
前記送信アンテナの位置、前記送信アンテナの方位、および前記目標データから、偏差の値を算出し、かつ
前記偏差の値を小さくするように前記アンテナビームの前記方向を調整するところのアンテナビーム・コントローラ;
を有するシステム。
【請求項2】
前記アンテナビーム・コントローラは:
目標の位置への前記送信アンテナの位置をマップしているマッピングを含む前記目標データにアクセスし;かつ
前記送信アンテナの位置、および前記マッピングから前記目標の位置を特定することにより、前記偏差の値を算出するように更に構成される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記アンテナビーム・コントローラは:
前記位置方位および目標の位置の違いを測定し;かつ
前記違いに従って前記偏差の値を算出することにより、更に前記偏差の値を算出するように構成される、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記アンテナビーム・コントローラは、シリアル通信プロトコルに従って、前記送信アンテナの制御回路と通信するように構成される入出力ポート、を有する請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記アンテナビーム・コントローラは、前記アンテナの制御回路と通信するように構成されるシステムバス、を有する請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記目標は、軌道を回っている衛星を含む請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記目標は、地上に置かれたアンテナを含む請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記方位センサは、北を示す方向を測定するように構成された北を検知するモジュールを含む請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記方位センサは、前記送信アンテナの前記方位を測定するように構成された姿勢センサを含む請求項1記載のシステム。
【請求項10】
構造は、自動車、航空機、および、船舶からなる群から選択された輸送機関を含む請求項1記載のシステム。
【請求項11】
アンテナビームの方向を制御する方法であって:
位置識別器によって、アンテナビームを発生させるように構成された送信アンテナの位置を示す送信アンテナ位置を測定するステップ;
方位センサによって、前記送信アンテナの方位を示す送信アンテナ方位を測定するステップ;
目標の受信アンテナを記述した目標データにアクセスするステップであって、前記目標データは前記送信アンテナに相対的な前記受信アンテナの位置を有するところのステップ;
前記送信アンテナの位置、前記送信アンテナの方位、および前記目標データから、偏差の値を算出するステップ;および
前記偏差の値を小さくするように前記ビームの前記方向を調整するステップ;
を有する方法。
【請求項12】
前記偏差の値を算出するステップは、
目標の位置への前記送信アンテナの位置をマップしているマッピングを含む前記目標データにアクセスするステップ;および
前記送信アンテナの位置、および前記マッピングから前記目標の位置を特定するステップ、を更に有する請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記偏差の値を算出するステップは、
前記位置方位および目標の位置の違いを測定するステップ;および
前記違いに従って前記偏差の値を算出するステップ、
を更に有する請求項11記載の方法。
【請求項14】
シリアル通信プロトコルに従って、入出力ポートを介して前記送信アンテナの制御回路と通信するステップを更に有する請求項11記載の方法。
【請求項15】
システムバスを介して、前記送信アンテナの制御回路と通信するステップを更に有する請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記目標は、軌道を回っている衛星を含む請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記目標は、地上に置かれたアンテナを含む請求項11記載の方法。
【請求項18】
北を示す方向を測定するステップを更に含む請求項11記載の方法。
【請求項19】
姿勢センサを使用して、前記送信アンテナの前記方位を測定するステップを更に含む請求項11記載の方法。
【請求項20】
構造は、自動車、航空機、および、船舶からなる群から選択される輸送機関を含む請求項11記載の方法。
【請求項21】
アンテナビームの方向を制御するシステムであって、
送信アンテナの位置を示す送信アンテナ位置を測定するように構成された位置識別器であって、前記送信アンテナはビームを発生させるように構成され、前記送信アンテナは目標と相対的に動いているところの位置識別器;
前記送信アンテナの方位を示す送信方位を測定するように構成された方位センサ;
アンテナビーム・コントローラであって、アンテナビーム・コントローラは:
目標の受信アンテナを記述した目標データにアクセスし、前記目標データは前記送信アンテナに相対的な前記受信アンテナの位置を有し、
前記送信アンテナの位置、前記送信アンテナの方位、および目標データから、偏差の値を算出し、かつ
前記偏差の値を小さくするように前記ビームの前記方向を調整するところのアンテナビーム・コントローラ;および
前記位置識別器、前記方位センサおよび前記アンテナビーム・コントローラを収容するように構成されるハウジング;
を有するシステム。
【請求項22】
前記アンテナビーム・コントローラは:
目標の位置への前記送信アンテナの位置をマップしているマッピングを含む前記目標データにアクセスし;
前記送信アンテナの位置、および前記マッピングから前記目標の位置を特定し;
前記位置方位および目標の位置の違いを測定し;かつ
前記違いに従って前記偏差の値を算出することにより、更に前記偏差の値を算出するように構成される、請求項21記載のシステム。
【請求項23】
構造は、自動車、航空機、および、船舶からなる群から選択される輸送機関を含む請求項21記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−517384(P2010−517384A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546568(P2009−546568)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/051614
【国際公開番号】WO2008/127750
【国際公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(503455363)レイセオン カンパニー (244)
【Fターム(参考)】