説明

イオンチャネル

配列番号3または配列番号5に示すアミノ酸配列、ならびにそのホモログ、変異体および誘導体を含むKv9.2ポリペプチドを開示する。Kv9.2ポリペプチドをコードすることができる核酸、特に配列番号1、配列番号2または配列番号4に示す核酸配列を含んでなるもの、ならびにKv9.2ノックアウト動物も開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
Kv9.2遺伝子が配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に示す核酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなる、機能的に破壊された内在性遺伝子を有するトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項2】
Kv9.2遺伝子またはその一部分の中に欠失を有する、請求項1に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項3】
野生型動物と比較して、以下の表現型:
(a) 血中グルコースレベルの低下;
(b) 好ましくはオープンフィールド試験および/またはプラス型迷路試験において測定される、不安の増大
のいずれかまたはこれらの組み合わせを示す、請求項1または2に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項4】
トランスジェニック非ヒト動物であって、該動物のKv9.2遺伝子の少なくとも一部分またはその全体が、別の動物の、好ましくは別の種の、より好ましくはヒトのKv9.2遺伝子に由来する配列と置き換えられている、上記動物。
【請求項5】
マウスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項6】
機能的に破壊されたKv9.2遺伝子、好ましくはKv9.2遺伝子中の欠失を含んでなり、該Kv9.2遺伝子は配列番号4に示す核酸配列またはそれに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなる、請求項5に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の非ヒトトランスジェニック動物由来の単離細胞または組織。
【請求項8】
配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に示す核酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなる、機能的に破壊された内在性Kv9.2遺伝子を有する細胞。
【請求項9】
不安または糖尿病のモデルとしての、請求項1〜6のいずれか1項に記載のトランスジェニック非ヒト動物、請求項7に記載の細胞もしくは組織、または請求項8に記載の細胞の使用。
【請求項10】
Kv9.2関連疾患のモデルとしての、請求項1〜6のいずれか1項に記載のトランスジェニック非ヒト動物、請求項7に記載の細胞もしくは組織、または請求項8に記載の細胞の使用。
【請求項11】
配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなるKv9.2ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストを特定する方法における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非ヒトトランスジェニック動物、請求項7に記載のその単離細胞もしくは組織、または請求項8に記載の細胞の使用。
【請求項12】
配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を有してなるKv9.2ポリペプチドのアゴニストもしくはアンタゴニストを特定する方法であって、候補化合物を動物に、好ましくは野生型動物または請求項1〜6のいずれか1項に記載のトランスジェニック非ヒト動物に投与するステップと、以下の表現型:(a)血中グルコースレベル;および(b)好ましくはオープンフィールド試験および/またはプラス型迷路試験において測定される、不安、のうちのいずれかにおける変化を測定するステップとを含む、上記方法。
【請求項13】
前記動物が前記表現型(a)(b)のうちいずれかにおける増大を示すようにすることが可能な候補化合物を特定するステップを含む、請求項12に記載のKv9.2ポリペプチドのアゴニストを特定する方法。
【請求項14】
前記動物が前記表現型(a)(b)のうちいずれかを示すか、またはかかる表現型における低下を示すようにすることが可能な候補化合物を特定するステップを含む、請求項12に記載のKv9.2ポリペプチドのアンタゴニストを特定する方法。
【請求項15】
配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を有してなるKv9.2ポリペプチドのアゴニストもしくはアンタゴニストを特定する方法であって、候補化合物を細胞もしくは組織に、好ましくは野生型細胞もしくは組織あるいは請求項7に記載の細胞もしくは組織または請求項8に記載の細胞に曝露するステップと、該細胞もしくは該組織の細胞のコンダクタンスまたはカイネティクスにおける変化を測定するステップとを含む、上記方法。
【請求項16】
前記細胞のコンダクタンスまたはカイネティクスを増大させることが可能な候補化合物を特定するステップを含む、請求項15に記載のKv9.2ポリペプチドのアゴニストを特定する方法。
【請求項17】
前記細胞のコンダクタンスまたはカイネティクスを低下させることが可能な候補化合物を特定するステップを含む、請求項15に記載のKv9.2ポリペプチドのアンタゴニストを特定する方法。
【請求項18】
不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の治療または軽減に好適な化合物を特定する方法であって、配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなるKv9.2ポリペプチドを候補化合物に曝露するステップと、該候補化合物が該Kv9.2ポリペプチドのアンタゴニストまたはアンタゴニストであるかどうかを決定するステップとを含む、上記方法。
【請求項19】
配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に示す核酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなるKv9.2ポリヌクレオチドの、不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の治療のためのそのアゴニストまたはアンタゴニストの特定における使用。
【請求項20】
配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含んでなるKv9.2ポリペプチドの、不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の治療のためのそのアゴニストまたはアンタゴニストの特定における使用。
【請求項21】
個体における不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の治療方法での使用のための、配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を有してなるKv9.2ポリペプチドのアンタゴニスト。
【請求項22】
個体における不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の治療のための医薬組成物の調製における、配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を有してなるKv9.2ポリペプチドのアンタゴニストの使用。
【請求項23】
Kv9.2のアンタゴニストを個体に投与するステップを含む、不安または糖尿病に罹患した、好ましくはKv9.2関連疾患に罹患した個体の治療方法。
【請求項24】
個体またはその細胞もしくは組織でのKv9.2の発現、レベルまたは活性における変化を検出するステップを含む、個体における不安もしくは糖尿病、好ましくはKv9.2関連疾患の診断方法。
【請求項25】
Kv9.2関連疾患が以下のもの:I型およびII型糖尿病、高インスリン血症、過インスリン症、インスリン耐性、糖尿病関連血管疾患、糖尿病関連腎疾患および糖尿病関連神経障害をはじめとする糖尿病合併症、ならびに原発性または糖尿病に対して二次的な、低血糖、高脂血症(HDL、LDLまたはVLDL)、異常脂質血症の治療、甲状腺機能亢進/低下、末端肥大症、肝不全、腎不全、膵臓腫瘍、膵炎およびアルコール誘導性低血糖からなる群より選択される、請求項10、19、20もしくは22に記載の使用、請求項18、23もしくは24に記載の方法、または請求項21に記載のアンタゴニスト。
【請求項26】
Kv9.2関連疾患が以下のもの:社会的不安、心的外傷後ストレス障害、恐怖症、対人恐怖症、特定のものに対する恐怖症、パニック障害、強迫神経症、急性ストレス障害、分離不安障害、全般性不安障害、大うつ、気分変調、双極性障害、季節性情動障害、出産後うつ病、躁うつ病、双極性うつ病、不安、不安障害、不安関連行動および全般性不安障害、広場恐怖症、急性ストレス障害、およびDSM−IVに挙げられているパニック障害、ならびに抑うつからなる群より選択される、請求項10、19、20もしくは22に記載の使用、請求項18、23もしくは24に記載の方法、または請求項21に記載のアンタゴニスト。
【請求項27】
配列番号3もしくは配列番号5に示すアミノ酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有するそのホモログ、変異体もしくは誘導体を含んでなるKv9.2ポリペプチド。
【請求項28】
請求項27に記載のポリペプチドをコードする核酸。
【請求項29】
配列番号1、配列番号2もしくは配列番号4に示す核酸配列、またはそれらに対して少なくとも70%の配列同一性を有するそのホモログ、変異体もしくは誘導体を含んでなる、請求項28に記載の核酸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図4−6】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−506361(P2008−506361A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510111(P2007−510111)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【国際出願番号】PCT/GB2005/001620
【国際公開番号】WO2005/105838
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(503166469)パラダイム・セラピューティクス・リミテッド (4)
【Fターム(参考)】