説明

イメージセンサチップおよびその製造方法

【課題】裏面照射型イメージセンサチップの金属遮蔽層およびその製造方法を提供する。
【解決手段】前面側および裏面側を有する半導体基板26と、前記半導体基板26の表面に配置され、前記半導体基板26の裏面側より光信号62を受けるように構成され、前記光信号62を電子信号に変換する第1感光デバイス24Bと、前記半導体基板26の裏面側に配置され、窒素および金属の化合物を含む非晶質接着層50、および前記半導体基板の裏面側上に配置され、前記非晶質接着層50に接触する金属遮蔽層52を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2011年11月30日に出願された米国特許仮出願番号第61/565,191号「Metal shielding layer in Backside Illumination Image Sensor Chips and Methods for Forming the Same」および2012年3月14日に出願された米国特許出願番号第13/420,279号「Metal Shielding Layer in Backside Illumination Image Sensor Chips and Methods for Forming the Same」の利益を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
【背景技術】
【0002】
裏面照射型(BSI)イメージセンサチップは、それらの高い光子捕獲の効率により表面照射型センサチップに取って代わる。BSIイメージセンサチップの形成では、イメージセンサおよび論理回路は、ウエハのシリコン基板上に形成され、続いてシリコンチップの前側に相互接続構造を形成する。
【0003】
BSIイメージセンサチップのイメージセンサは、光子の刺激を受けて電気信号を発生する。電気信号(例えば電流)の大きさは、各々のイメージセンサで受けた入射光の強さによって決まる。しかしながら、イメージセンサは、漏れ信号、熱的に発生された信号、暗電流などの非光学的に発生される信号の問題を有する。よって、イメージセンサで発生された電気信号は、校正される必要があり、望ましくない信号がイメージセンサの出力信号から取り除かれる。非光学的に発生された信号を取り除くのに、黒基準のイメージセンサ(black reference image sensor)が形成され、非光学的に発生された信号を発生するのに用いられる。よって、黒基準のイメージセンサは、光信号を受けることから防止する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許明細書2009/0201393 A1
【特許文献2】米国特許明細書2011/0199518 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
裏面照射型イメージセンサチップの金属遮蔽層およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に従って、装置は、前面側および裏面側を有する半導体基板を含む。感光デバイスは、半導体基板の表面に配置され、感光デバイスは、半導体基板の裏面側より光信号を受けるように構成され、光信号を電子信号に変換する。非晶質接着層は、半導体基板の裏面側に配置される。非晶質接着層は、窒素および金属の化合物を含む。金属遮蔽層は、半導体基板の裏面側上に配置され、非晶質接着層に接触する。
【0007】
実施形態に従って、半導体基板は、前面および裏面を含み、裏面は前面上に配置される。第1感光デバイスおよび第2感光デバイスは、半導体基板の前面に位置する。誘電体層は、半導体基板の裏面上に配置される。非晶質接着層は、誘電体層上に配置され、非晶質接着層は、窒素および金属の化合物を含む。金属遮蔽層は、非晶質接着層上に形成され、非晶質接着層に接触する。金属遮蔽層は、第1感光デバイス上に配置されて位置合わせされ、第2感光デバイス上に延伸しない。
【0008】
他の実施形態に従って、半導体基板の前面に第1感光デバイスおよび第2感光デバイスを形成するステップ、および半導体基板の裏面上に誘電体層を形成するステップを含む。誘電体層は、半導体基板の裏面側上に配置される。非晶質接着層は、誘電体層上に配置され、非晶質接着層は、窒素および金属の化合物を含む。金属遮蔽層は、非晶質接着層上に形成され、非晶質接着層に接触する。非晶質接着層および金属遮蔽層は、半導体基板の裏面側上に配置される。非晶質接着層および金属遮蔽層は、パターン化され、非晶質接着層の第1部および金属遮蔽層の第1部を除去する。非晶質接着層の第2部および金属遮蔽層の第2部は、パターン化のステップ後、誘電体層上に残る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、添付の図面と併せて後に続く詳細な説明と実施例を解釈することによって、より完全に理解されることができる。
【図1】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図2】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図3】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図4】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図5】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図6】いくつかの例示的な実施形態に基づく、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図である。
【図7】BSIイメージシステムの略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態の製造および使用が以下に詳細に論じられる。しかしながら、本実施形態は、さまざまな特定の文脈において具現化され得る多くの適用可能な発明の概念を提供する。論じられる特定の実施形態は、単にパッケージ構造を製造および使用する特定の態様を例示するのみであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0011】
各種の模範的な実施形態に基づき、裏面照射型(BSI)イメージセンサチップの金属遮蔽構造およびその形成方法が提供される。金属遮蔽構造を形成する中間段階が示される。実施形態の変化例が論じられる。次いで実施形態の変化例が論じられる。さまざまな図及び例示的な実施形態を通じて、同様の参照番号は同様の要素を指定するのに用いられる。
【0012】
図1〜図6は、いくつかの例示的な実施形態に基づく、金属遮蔽構造の製造の中間段階の断面図を示している。図1は、未切断のウエハ22の一部であり得るイメージセンサチップ20を示している。イメージセンサチップ20は、半導体基板26を含む。半導体基板26は、結晶シリコン基板または他の半導体基板材料で形成された半導体基板であることができる。説明を通して、面26Aは半導体基板26の前面を指し、面26Bは半導体基板26の裏面を指している。イメージセンサ24(24Aおよび24B)は、半導体基板26の面26Aに形成される。画像センサ24は、光信号(光子)を電気信号に変換するように構成され、且つ感光性MOSトランジスタまたは感光性ダイオードであることができる。よって、対応のウエハ22は、イメージセンサウエハであることができる。いくつかの例示的な実施形態では、イメージセンサ24は、前面26Aから半導体基板26に延伸する。イメージセンサ24Aおよび24Bの構造は、互いに同一であり得る。
【0013】
前面側相互接続構造28は、半導体基板26上に形成され、イメージセンサチップ20のデバイスに電気的に相互接続されるように用いられる。前面相互接続構造28は、誘電体層30、および金属線32、および誘電体層30の中のビア34を含む。説明を通して、同じ誘電体層30の金属線32は、金属層と総称される。前面相互接続構造28は、M1、M2...およびMtopを含む金属層を含み、金属層M1は、相互接続構造28の底部金属層であり、金属層Mtopは、相互接続構造28の上部金属層である。いくつかの例示的な実施形態では、誘電体層30の下層は、例えば約3.0より低い、低k値を有する低k誘電体材料で形成される。誘電体層30の上層は、例えば約3.9より大きい、または約4.5より大きい、k値を有する低k誘電体材料または非低k誘電体材料で形成されることができる。保護層38は、金属層Mtop上に形成される。保護層38は、3.9より大きいk値を有する非低k誘電体材料で形成されることができる。いくつかの実施形態では、保護層38は、酸化ケイ素層および酸化ケイ素層上の窒化ケイ素層を含む。
【0014】
イメージセンサチップ20は、アクティブイメージセンサピクセル領域100および黒基準ピクセル領域200を含む。アクティブイメージセンサピクセル領域100は、その中に形成されたアクティブイメージセンサ24Aを含み、感知された光から電気信号を発生させるのに用いられる。1つのイメージセンサ24Aが示されているが、アクティブイメージセンサピクセルアレイ40(図1に表示されておらず、図7を参照)を形成する、複数のイメージセンサ24Aを有することもできる。アクティブイメージセンサピクセルアレイ40の全てはアクティブイメージセンサピクセル100に配置される。黒基準ピクセル領域200は、その中に形成された黒基準のイメージセンサ24Bを含み、基準黒レベル信号を発生するのに用いられる。同様に、1つのイメージセンサ24Bが示されているが、黒レベル基準ピクセルアレイ42(図1に表示されておらず、図7を参照)を形成する、複数のイメージセンサ24Bを有することもできる。黒レベル基準ピクセルアレイ42の全ては、黒基準ピクセル領域200に配置される。
【0015】
次いで、図2を参照に、ウエハ22は、反転され、ウエハ22の下方にあるキャリア(図示されていない)に接合される。よって、図1の各々の特徴の上面は底面になり、逆も同様である。反転後、半導体基板26の裏面26Bは、上に向く。次いで、裏面研削が行われ、例えば、ウエハ22の厚さが約30μmより小さくなるまで、または約5μmより小さくなるまで半導体基板26を薄化する。得られた半導体基板26の裏面26Bは、マークされる。小さい厚さを有する半導体基板26によって光は裏面26Bから半導体基板26に通過し、イメージセンサ24Aに届く。
【0016】
薄化のステップ後、緩衝層46は、半導体基板26の表面上に形成される。いくつかの実施形態では、緩衝層46は、酸化ケイ素層、酸化ケイ素層上の底部反射防止コーティング(BARC)層、およびBARC層上のもう1つの酸化物層を含む。注意するのは、緩衝層46は、異なる構造を有することができ、示されている以外の異なる層の数を有することができることである。
【0017】
いくつかの実施形態では、緩衝層48は、緩衝層46上に形成される。緩衝層48は、酸化ケイ素で構成されることができる。接着層50は、緩衝層48上に形成される。接着層50は、次いで形成された金属遮蔽層52(図2に表示されておらず、図3を参照)と緩衝層48などの下位層との間の接着性を向上させるのに用いられる。また、接着層50は、上位層と下位層との間の相互拡散を防止するバリアとして用いられることができる。いくつかの実施形態では、接着層50は、窒素およびタンタル、チタン、またはその組み合わせでもよい金属を含む。いくつかの例示的な実施形態に基づき、接着層50は、タンタルでできた下位部50A、および窒化タンタルでできた上位部50Bを含む。他の実施形態では、接着層50の全ては、窒素および金属の化合物、例えば窒化タンタルであることができる。
【0018】
接着層50の形成方法は、物理気相成長(PVD)を含み、タンタルおよび/またはチタンなどの所望の金属は、各々のPVDチャンバのターゲットに含まれる。接着層50の形成に用いられるプロセスガスは、窒素(N)およびアルゴン(Ar)を含むことができる。接着層50の形成中、全てのプロセスガスにある窒素の体積百分率と流量比率は、高い。例えば、接着層50の形成中、流量比率FN/(FN+FAr)は、約35パーセント以上であり、且つ約35パーセントと約80パーセントとの間にあることができる。FNは、窒素の流量であり、FArは、アルゴンの流量である。また、接着層50を堆積するプロセスチャンバでは、分圧比PN/(PN+PAr)は、約35パーセント以上であり、且つ約35パーセントと約80パーセントとの間にあることができる。PNは、プロセスチャンバにある窒素の分圧比であり、PArは、プロセスチャンバにあるアルゴンの分圧比である。接着層50の形成中、ウエハ22の温度は、約−20℃と約150℃の間にあることができる。接着層50の厚さは、例えば約20Åと約2000Åとの間にあることができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、接着層50の窒素の原子百分率は、約15パーセント以上であるか、または約15パーセントと約60パーセントとの間である。よって、接着層50は、いくつかの実施形態に従う窒素富化層である。接着層50を形成する時の窒素の流量および/または窒素の分圧が増加された時、接着層50の粒径は、ますます小さくなることができる。接着層50にある場合、粒子の粒径は、いくつかの例示的な実施形態では、約50Åより小さい。窒素の流量比率または分圧比が特定のしきい値より、例えば約35パーセント大きい時、対応する接着層50は、実質的な非晶質層である非晶質層(amorphous−like layer)であるか、または約50Åより小さい粒径を有する非常に小さい粒子を含む。よって、いくつかの実施形態では、接着層50は、実質的に約50Åより大きい粒径の粒子を有しない。また、非晶質接着層50は、非常に少量の比較的大きい粒子を含むこともできるが、概して非晶質状態(amorphous appearance)を有したままである。
【0020】
図3を参照に、金属遮蔽層52は、接着層50上に形成され、接触する。いくつかの実施形態では、金属遮蔽層52は、アルミニウム銅を含むが、例えば、銅、アルミニウム、銀、ニッケルなどの他の金属も用いられることができる。金属遮蔽層52の厚さは、約2kÅと約6kÅとの間であることができるが、その厚さは、より大きく、またはより小さくてもよい。例示的な形成方法は、PVDおよび例えば、いくつかの化学蒸着(CVD)法などの他の好適な方法を含む。
【0021】
図4を参照に、緩衝層54が形成される。いくつかの実施形態では、緩衝層54は、単一層を含むことができる。また、緩衝層54は、複数の誘電体層を含む複合層である。いくつかの例示的な実施形態では、緩衝層54は、例えばプラズマ強化化学蒸着(PECVD)を用いて形成されることができる。
【0022】
図5に示されるように、緩衝層54、金属遮蔽層52、および接着層50がパターン化される。緩衝層48もパターン化されることができる。層48、50、および52のパターン化は、同じエッチングマスク(図示されていない)を用いて行われることができるため、層48、50、および52の各々のエッジが位置合わせされる。パターン化の後、アクティブイメージセンサピクセル領域100の接着層50および金属遮蔽層52の一部は、除去される。一方、黒基準ピクセル領域200では、接着層50および金属遮蔽層52の一部は、除去されないままである。黒基準ピクセル領域200の接着層50および金属遮蔽層52の一部は、イメージセンサ24Bおよび各々の黒レベル基準ピクセルアレイ42に垂直に位置合わせされる(図7)。
【0023】
図6を参照に、保護層60は、ウエハ22の裏面側機構の表面をカバーするように形成される。保護層60は、PECVDを用いて形成された酸化ケイ素層を含むことができる。また、保護層60は、入射光62の反射を減少するように構成される複数の層を含む。金属遮蔽層52は、光62をブロックし、反射させる機能を有する。アクティブイメージセンサ24Aは、金属遮蔽層52によってカバーされないため、入射光62に照射される。黒基準のイメージセンサ24Bは、金属遮蔽層52によってカバーされ、入射光62に照射されない。よって、アクティブイメージセンサ24Aは、黒基準のイメージセンサ24Bを用いて校正されることができる。いくつかの実施形態では、校正は、アクティブイメージセンサ24Aで発生された電気信号から黒基準のイメージセンサ24Bで発生された電気信号を差し引くことを含む。
【0024】
図7は、BSIイメージシステム70の例示的な機能ブロック図を概略的に示しており、アクティブイメージセンサピクセルアレイ40、黒レベル基準ピクセルアレイ42、および黒レベル校正回路72を含む。アクティブイメージセンサピクセルアレイ40は、複数のアクティブイメージセンサ24Aを含む。黒レベル基準ピクセルアレイ42は、複数の黒基準のイメージセンサ24Bを含む。BSIイメージシステム70がイメージを生成するのに用いられる時、アクティブイメージセンサ24Aは、光に照射される。各アクティブイメージセンサ24Aは、対応の光強度(光子数)に応じて電気信号を発生する。黒レベル校正回路72は、黒レベル基準ピクセルアレイ42で発生された電気信号を用いてアクティブイメージセンサ24Aの電気信号を校正し、アクティブイメージセンサ24Aの校正された電気信号を出力する。例えば漏れ信号、熱的に発生された信号、暗電流などの非光学的に発生される信号を含む可能性がある、この電気信号の不要な部分は、よって、アクティブイメージセンサ24Aの電気信号から取り除かれる。
【0025】
実施形態では、非晶質層50(図6)を形成することによって、上方の金属遮蔽層52は、それに応じて平滑な上面を有する。これにより黒基準のイメージセンサ24Bの機能のパフォーマンスが向上することになる。従来のプロセスが用いられ、流量比率FN/(FN+FAr)が約26パーセントである時、実験の結果は、対応のTaN接着層50が多結晶(poly−grain)層であることを示している。(ウエハエッジ(wafer−edge)グレーレベル−ウエハ中央(wafer−center)グレーレベル)/ウエハ中央グレーレベルとして測定される対応のグレーレベルの均一性は、通常7パーセント以上であり、且つグレーレベルの均一性の変動(variation)が高い。「7パーセント」のグレーレベルの均一性は、サンプルが失敗(fail)するかどうかを判定する分点(dividing point)であるため、得たサンプル装置は、失敗の高い可能性がある。比較として、実施形態が用いられ、流量比率FN/(FN+FAr)が約50パーセントに増加された時、対応のTaN接着層50は非晶質層である。対応のグレーレベルの均一性は、実質的に確実に7パーセント以下に改善される。よって、サンプル装置の失敗率は非常に低い。これは、接着層50の構造がチップ20の品質に大きく影響し、且つ非晶質層50がグレーレベルの均一性に有益であることを示している。
【0026】
本実施形態及びそれらの利点が詳細に説明されてきたが、本開示の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者は、添付の請求の範囲によって定義されるように、本開示の精神および範囲を逸脱せずに、ここで種々の変更、代替、および改変をするだろう。また、本願の範囲は、本明細書中に述べられたプロセス、機械、製造、物質の組成、装置、方法、及びステップの特定の実施形態を限定することを意図するものではない。当業者は、ここで述べられた実施形態に応じて、実質的に同様の機能を実行するか、または実質的に同様の結果を達成する、現存の、または後に開発される、開示、プロセス、機械、製造、物質の組成、装置、方法、及びステップから、より容易に理解されることを認識するであろう。よって、添付の請求の範囲は、上述のプロセス、機械、製造、物質の組成、装置、方法、またはステップを含む。また、各請求の範囲は、個別の実施形態を構成し、各請求の範囲及び実施形態の組み合わせは、本発明の保護範囲である。
【符号の説明】
【0027】
100 アクティブイメージセンサピクセル領域
200 黒基準ピクセル領域
20 イメージセンサチップ
22 ウエハ
24 イメージセンサ
24A アクティブイメージセンサ
24B 黒基準のイメージセンサ
26 半導体基板
26A 半導体基板の前面
26B 半導体基板の裏面
28 相互接続構造
30 誘電体層
32 金属線
34 ビア
38、60 保護層
40 アクティブイメージセンサピクセルアレイ
42 黒レベル基準ピクセルアレイ
46、48、54 緩衝層
50 接着層
50A 接着層の下位部
50B 接着層の上位部
52 金属遮蔽層
62 入射光
70 BSIイメージシステム
M1〜Mtop 金属層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面側および裏面側を有する半導体基板、
前記半導体基板の表面に配置され、前記半導体基板の裏面側より光信号を受けるように構成され、前記光信号を電子信号に変換する第1感光デバイス、
前記半導体基板の裏面側に配置され、窒素および金属の化合物を含む非晶質接着層、および
前記半導体基板の裏面側上に配置され、前記非晶質接着層に接触する金属遮蔽層を含むイメージセンサチップ。
【請求項2】
第2感光デバイスを更に含み、前記金属遮蔽層および前記非晶質接着層は、前記第1感光デバイス上に配置されて位置合わせされ、前記金属遮蔽層および前記非晶質接着層は、前記第2感光デバイス上に延伸しない請求項1に記載のイメージセンサチップ。
【請求項3】
前記非晶質接着層の実質的に全ての粒子は、約50nmより小さいサイズを有する請求項1に記載のイメージセンサチップ。
【請求項4】
前面および前面上に配置される裏面を含む半導体基板、
前記半導体基板の前面に位置する第1感光デバイスおよび第2感光デバイス、
前記半導体基板の裏面上に配置される誘電体層、
前記誘電体層上に配置され、窒素および金属の化合物を含む非晶質接着層、および
前記非晶質接着層上に形成され、前記非晶質接着層に接触し、前記第1感光デバイス上に配置されて位置合わせされ、前記第2感光デバイス上に延伸しない金属遮蔽層を含むイメージセンサチップ。
【請求項5】
前記金属遮蔽層上に配置されて位置合わせされた第1部、前記金属遮蔽層の側壁上に配置された第2部、および前記第2感光デバイス上に配置されて位置合わせされた第3部を更に含む請求項4に記載のイメージセンサチップ。
【請求項6】
前記第2感光デバイスは、前記半導体基板の裏面から前記半導体基板に通過する光子を受けるように構成され、前記第1感光デバイスは、前記金属遮蔽層で光子を受けることからブロックされる請求項4に記載のイメージセンサチップ。
【請求項7】
前記非晶質接着層は、実質的に約50Åより大きい粒径の粒子を有しない請求項4に記載のイメージセンサチップ。
【請求項8】
半導体基板の前面に第1感光デバイスおよび第2感光デバイスを形成するステップ、
前記半導体基板の裏面側上に、前記半導体基板の裏面側上に配置される誘電体層を形成するステップ、
前記誘電体層上に、窒素および金属の化合物を含む非晶質接着層を配置するステップ、
前記非晶質接着層上に形成され、前記非晶質接着層に接触する金属遮蔽層を形成し、前記非晶質接着層および前記金属遮蔽層が前記半導体基板の裏面側上に配置されるステップ、
前記非晶質接着層および前記金属遮蔽層をパターン化し、前記非晶質接着層の第1部および前記金属遮蔽層の第1部を除去し、前記非晶質接着層の第2部および前記金属遮蔽層の第2部は、前記パターン化のステップ後、前記誘電体層上に残るステップを含むイメージセンサチップの製造方法。
【請求項9】
前記非晶質接着層の堆積のステップは、窒素(N)およびアルゴン(Ar)をプロセスガスとして用いて行われ、前記非晶質接着層の堆積のステップ中、窒素の流量に対して窒素およびアルゴンの組み合わされた流量の流量比率は、約35パーセント以上である請求項8に記載のイメージセンサチップの製造方法。
【請求項10】
前記非晶質接着層の第1部および前記金属遮蔽層の第1部は、前記第1感光デバイス上に配置されて位置合わせされ、前記非晶質接着層の第2部および前記金属遮蔽層の第2部は、前記第2感光デバイス上に配置されて位置合わせされる請求項8に記載のイメージセンサチップの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−115429(P2013−115429A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−242575(P2012−242575)
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【出願人】(500262038)台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司 (198)
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】8,Li−Hsin Rd.6,Hsinchu Science Park,Hsinchu,Taiwan 300−77,R.O.C.
【Fターム(参考)】