説明

インクジェットプリンタ

【課題】 印刷コマンド受信から印刷が終了するまでの間に、メンテナンスを行うことを極力防止し、印刷処理全体のスループットを向上させる。
【解決手段】 前回のメンテナンス処理からの印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンタ23bと、給紙カセット4が取出されたか否かを検出する給紙カセットセンサ4aとを設け、印刷枚数カウンタによる印刷枚数Pが予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定枚数KPを経過した場合であっても、給紙カセットセンサが給紙カセット無しを検出すればメンテナンス処理を行い、給紙カセット無しを検出しなければメンテナンス処理を行わない。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを構成するインク室のインク吐出口に用紙の紙粉付いて目詰りを起したり、気泡が入って吐出口のインクの表面張力が崩れてしまったり、インク室の吐出口にゴミがついたりすると、そのインク室はインク不吐出状態となる。このため、その状態を回復するメンテナンス処理は不可欠である。
【0003】このようなメンテナンス処理としては、インクジェットヘッドの吐出口側に図示しないインク受けをのばし、受けに向って印刷出力と同じようにインクを吐出口から吐出させるスピット、インクの供給側から圧力をかけてインクを吐出口から出させるパージなどを行う。
【0004】従来、このようなメンテナンス処理を行うタイミングとしては、印刷枚数が予め設定した印刷枚数を越えたときや、前回のメンテナンスからの経過時間が予め設定した時間を越えたとき、又はこれらの組合せで行うようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインクジェットプリンタでは、複数の印刷媒体を連続して印刷する場合のようにすべての印刷が終了するまでに時間がかかる場合には、印刷実行中であっても、印刷枚数が予め設定した印刷枚数を越えたときや、前回のメンテナンスからの経過時間が予め設定した時間を越えたときには、印刷を一旦中断して、メンテナンス処理が行われる。これでは、極端に印刷コマンド受信からすべての印刷が終了するまでの印刷処理全体のスループットが低下してしまうという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、印刷コマンド受信から印刷が終了するまでの間に、メンテナンスを行うことを極力防止することができ、印刷処理全体のスループットを向上させることができるインクジェットプリンタを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの印刷枚数をカウントする印刷枚数カウント手段と、給紙カセットの印刷媒体がなくなったか否かを検出する印刷媒体有無検出手段と、印刷枚数カウント手段によるカウント枚数が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定枚数を経過した場合であって、印刷媒体有無判断手段が印刷媒体無しを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段とを設けたことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0008】請求項2の本発明は、本体に脱着可能な給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの印刷枚数をカウントする印刷枚数カウント手段と、給紙カセットが取出されたか否かを検出する給紙カセット有無検出手段と、印刷枚数カウント手段によるカウント枚数が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定枚数を経過した場合であって、給紙カセット有無検出手段が給紙カセットが取出されていることを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段とを設けたことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0009】請求項3の本発明は、給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの経過時間を計時する計時手段と、給紙カセットの印刷媒体がなくなったか否かを検出する印刷媒体有無検出手段と、計時手段による計時時間が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定時間を経過した場合であって、印刷媒体有無判断手段が印刷媒体無しを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段とを設けたことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0010】請求項4の本発明は、本体に脱着可能な給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの経過時間を計時する計時手段と、給紙カセットが取出されたか否かを検出する給紙カセット有無検出手段と、計時手段による計時時間が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定時間を経過した場合であって、給紙カセット有無検出手段が給紙カセットが取出されていることを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段とを設けたことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1ないし図4を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す断面図で、1は本体1aと本体1aに開閉自在に設けられてたカバー1bからなる筐体、2はこの筐体1のほぼ中央に図中矢印方向に回転自在に配設されたドラム、3は複数のインク室を配設してなりこれらインク室のインク吐出口をドラム2に対向して設けたインクジェットヘッド、4は給紙カセット、5は排紙口、6は給紙カセット4から給紙された印刷媒体としての用紙10の搬送路を示している。
【0012】上記給紙カセット4近傍には、給紙カセット4の用紙10を1枚ずつピックアップして搬送路6へ導入させるピックアップローラ7が設けられている。また上記搬送路6には給紙カセット4からの用紙10を搬送路6に沿って搬送させる搬送ローラ8が設けられている。
【0013】上記給紙カセット4は、本体1aに矢印のように脱着自在に構成されている。そして、上記本体1aには、この給紙カセット4の脱着の有無を検出する給紙カセット有無検出手段としての給紙カセットセンサ4aが設けられている。この給紙カセットセンサ4aは、例えばマイクロスイッチで構成され、給紙カセット4が取出されるとオフになり、給紙カセット4がセットされるとオンになるようになっている。なお、この給紙カセット4が取出されると、印刷を中止する。
【0014】また、上記本体1aには、収納された用紙の有無を検出する印刷媒体有無検出手段としてのペーパエンプティセンサ4bが設けられている。このペーパエンプティセンサ4bは、例えば受光素子と発光素子からなる光透過型センサで構成し、受光素子と発光素子を給紙カセット4の用紙収納部の上下にずらして配置させる。このペーパエンプティセンサ4bにより、光が透過した場合は用紙無し(ペーパエンプティ)を検出したことになり、光が透過しなかった場合は用紙有りを検出したことになる。
【0015】このようなインクジェットプリンタは、印刷を行う場合、給紙カセット4からの用紙10をドラム2に巻付けて、用紙10ごとドラム2を回転しインクジェットヘッド3からインク出力を行う。これによれば、複数の用紙を連続して印刷できる。本実施の形態に係るインクジェットプリンタは、所定時間当りの連続枚数として20枚/分の連続印刷が可能である。
【0016】図2は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図で、21は制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)、22はこのCPU21が各部を制御するためのプログラムデータ等を格納したROM(リード・オンリ・メモリ)、23はCPU21が行う各種データ処理のために使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、24はI/O(入出力)ポート、25はホストコンピュータ26が通信ケーブルを介して接続されるI/F(インタフェース)である。上記CPU21とROM22、RAM23、I/Oポート24、I/F25とは制御バス、システムバス、データバス等のバスライン27により電気的に接続されている。
【0017】上記RAM23には、前回のメンテナンスからの経過時間T(分)を計時カウントする計時手段としてのタイマカウンタ23a、前回のメンテナンスからの印刷枚数P(枚)をカウントする印刷枚数カウント手段としての印刷枚数カウンタ23b、時間メンテナンスフラグFt、枚数メンテナンスフラグFpの他、メンテナンス規定時間KT(分)、メンテナンス規定枚数KP(枚)の各規定値を記憶する規定値エリア23c、ホストコンピュータ26からの印刷データを一時的に受信する図示しない受信バッファなどが設けられている。
【0018】上記I/Oポート24には、上記インクジェットヘッド3のインク室を駆動するヘッドドライバ28、上記ドラム2・ピックアップローラ7・搬送ローラ8などを駆動する搬送モータ29を駆動するモータドライバ31、電源スイッチ32がそれぞれ接続されている。また、上記給紙カセットセンサ4a・ペーパエンプティセンサ4bの他、ドラム2に用紙10が正常に巻付いたことを検出するチャックセンサやカバー開放を検出するカバーセンサなどの各種センサ33が接続されている。
【0019】上記CPU21は、電源スイッチ32がオンされると、図4に示すような処理を行うようになっている。すなわち、CPU21は先ずST(ステップ)1にてイニシャル処理を行う。このイニシャル処理ではRAM23の受信バッファを初期化したり、各メカニカル機構の初期化を行う。
【0020】次に、ST2にて初期メンテナンスを行う。この初期メンテナンスは、電源投入時のメンテナンスのことであり、例えばインクジェットヘッドの吐出口側に図示しないインク受けをのばし、このインク受けに向って印字出力と同じようにインクを吐出口から吐出させるスピット、インク室のインク供給側から圧力をかけてインクを吐出口から出させるパージなどを行う。その他、インク室の吐出口へ吸引部材をのばし、吸引部材の圧力によって吐出口からインクを吸引させるようにしてもよい。以降のメンテナンス処理も同様にインクの吐出しなどを行う。
【0021】続いて、ST3にてRAM23の各カウンタ23a、23bをリセットし、前回のメンテナンスからの経過時間T(分)、前回のメンテナンスからの印刷枚数P(枚)を0とし、時間フラグFt及び枚数フラグFpを0(リセット)にする。
【0022】続いて、ST4にてRAM23のタイマカウンタ23aにより前回のメンテナンスからの経過時間Tをカウントする。そして、ST5にてタイマカウンタ23aの経過時間TがRAM4の規定値エリア23cに記憶した規定時間KTを越えたか否かを判断する。ST5にてK>KTであると判断した場合はST6にてRAM23の時間フラグFtを1(セット)にしてST7の処理に移り、K>KTでないと判断した場合はそのままST7の処理に移る。
【0023】そして、ST7にてホストコンピュータ26から印刷コマンドを受信したか否かを判断する。ST7にて受信コマンドを受信していないと判断した場合はST8にて電源スイッチ32がオフされたか否かを判断する。ST8にて電源スイッチ32がオフされたと判断した場合は電源を切る処理を行って一連の処理を終了する。ST8にて電源スイッチ32がオフされていないと判断した場合は、ST4の処理に戻る。
【0024】また、ST7にて受信コマンドを受信したと判断した場合はST9にて給紙カセットセンサ4aからの出力により給紙カセット4がセットされているか否かを判断する。ST9にて給紙カセット4がセットされていると判断した場合はペーパエンプティセンサ4bからの出力によりペーパエンプティか否かを判断する。
【0025】上記ST9にて給紙カセット4がセットされていないと判断した場合、上記ST10にてペーパエンプティであると判断した場合は、ST15にて枚数フラグFpが1か否かを判断する。ST15にて枚数フラグFpが1でないと判断した場合はST9の処理に戻り、枚数フラグFpが1であると判断した場合はST16にて上述した初期メンテナンスの場合と同様にインクの吐出等のメンテナンス処理を実行し(請求項1又は請求項2のメンテナンス処理制御手段)、ST17にて時間フラグFt、枚数フラグFpを0(リセット)にしてST9の処理に移る。
【0026】上記ST10にてペーパエンプティでないと判断した場合は、ST11にて時間フラグFtが1か否かを判断する。ST11にて時間フラグFtが1であると判断した場合はST16にてインクの吐出等のメンテナンス処理を実行し、ST17にて時間フラグFt、枚数フラグFpを0(リセット)にし、タイマカウンタ23a及び印刷枚数カウンタ23bをリセットしてST9の処理に移る。
【0027】ST11にて時間フラグFtが1でないと判断した場合は、ST12にて印刷処理を実行し、RAM23の印刷枚数カウンタ23bにより前回のメンテナンスからの印刷枚数P(枚)のカウント値をインクリメントしていく。
【0028】次に、ST13にて前回のメンテナンスからの印刷枚数Pがメンテナンス規定枚数KTを越えたか否かを判断する。ST13にてP>KPでないと判断した場合はST9の処理に戻り、P>KPであると判断した場合はST14にて枚数フラグFpを1(セット)にしてST9の処理に移る。
【0029】ここで、印刷処理中において、給紙カセットセンサ4aにより給紙カセット無しが検出された場合、又はペーパエンプティセンサ4bにより用紙無しが検出された場合、CPU21は、図4に示すような割込処理が行われる。
【0030】すなわち、CPU21はST21にて印刷枚数カウンタ23bによる前回のメンテナンスからの印刷枚数Pがメンテナンス規定枚数KPを越えたか否かを判断する。ST21にてP>KPでないと判断した場合はST22にてタイマカウンタ23aによる前回のメンテナンスからの経過時間Tがメンテナンス規定時間KTを越えたか否かを判断する。
【0031】上記ST21でP>KPであると判断した場合、ST22でT>KTであると判断した場合は、ST23にて上述した初期メンテナンスの場合と同様にインクの吐出等のメンテナンス処理を実行し(請求項1ないし請求項4のいずれかのメンテナンス処理制御手段)、ST24にて時間フラグFt、枚数フラグFpを0(リセット)にして割込処理を終了する。また、ST22でT>KTでないと判断した場合は、そのまま割込処理を終了する。
【0032】このような構成の本発明の実施の形態においては、先ず、電源をオンした時に初期メンテナンスを行い、その後、ホストコンピュータ26から印刷コマンドを受信したときに、前回のメンテナンスからの経過時間Tが規定時間KTを越えているか又は前回のメンテナンスからの印刷枚数Pが規定枚数KPを越えていれば(時間フラグFt=1)、メンテナンスを行う。
【0033】また、印刷コマンドを受信した後、給紙カセット4がセットされていないか又はペーパエンプティとなっている場合に、前回のメンテナンスからの印刷枚数Pが規定枚数KPを越えていれば(枚数フラグFp=1)、メンテナンスを行う。すなわち、印刷コマンドを受信した後、前回のメンテナンスからの印刷枚数Pが規定枚数KPを越えていても、給紙カセット4がセットされおり、ペーパエンプティにもなっていなければ、メンテナンスを行わない。これにより、印刷コマンドを受信してから印刷を終了するまでのスループットの低下を防止できる。
【0034】さらに、印刷処理中において、給紙カセットセンサ4aにより給紙カセット無しが検出された場合、又はペーパエンプティセンサ4bにより用紙無しが検出された場合には、割込処理により、前回のメンテナンスからの印刷枚数Pが規定枚数KPを越えているか、又は前回のメンテナンスからの経過時間Tが規定時間KTを越えている場合は、メンテナンスを行う。すなわち、印刷処理中は、割込処理により前回のメンテナンスからの印刷枚数Pが規定枚数KPを越えており、又は前回のメンテナンスからの印刷時間Tが規定時間KTを越えていても、給紙カセット4がセットされおり、ペーパエンプティにもなっていなければ、メンテナンスを行わない。
【0035】これにより、印刷処理中においても、すべての印刷を終了するまでのスループットの低下を防止できる。特に、連続して印刷を実行する場合に、その印刷処理中にはメンテナンスを実行しないので、スループットの低下を防止する効果が大きい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、請求項2の本発明によれば、前回のメンテナンスからの印刷枚数が次のメンテナンス処理を行う規定枚数を越えた場合であっても、請求項1の本発明のようにペーパエンプティ(印刷媒体無し)となっていたり、又は請求項2の本発明のように給紙カセットが取出された場合にメンテナンスを行うことにより、印刷コマンド受信からすべての印刷が終了するまでの間にメンテナンス処理を行うことを極力防止でき、印刷処理全体のスループットを向上させることができる。
【0037】また、請求項3、請求項4の本発明によれば、前回のメンテナンスからの経過時間が次のメンテナンス処理を行う規定時間を越えた場合であっても、請求項3の本発明のようにペーパエンプティ(印刷媒体無し)となっていたり、又は請求項4の本発明のように給紙カセットが取出された場合にメンテナンスを行うことにより、印刷コマンド受信からすべての印刷が終了するまでの間にメンテナンス処理を行うことを極力防止でき、印刷処理全体のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す断面図。
【図2】同実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図。
【図3】図2に示すCPUが行う一連の処理を示す流れ図。
【図4】図2に示すCPUが行う割込処理を示す流れ図。
【符号の説明】
3…インクジェットヘッド
4…給紙カセット
4a…給紙カセットセンサ
4b…ペーパエンドセンサ
21…CPU
22…ROM
23…RAM
23a…タイマカウンタ
23b…印刷枚数カウンタ
23c…規定値エリア
26…ホストコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの印刷枚数をカウントする印刷枚数カウント手段と、前記給紙カセットの印刷媒体がなくなったか否かを検出する印刷媒体有無検出手段と、前記印刷枚数カウント手段によるカウント枚数が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定枚数を経過した場合であって、前記印刷媒体有無判断手段が印刷媒体無しを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段と、を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項2】 本体に脱着可能な給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの印刷枚数をカウントする印刷枚数カウント手段と、前記給紙カセットが取出されたか否かを検出する給紙カセット有無検出手段と、前記印刷枚数カウント手段によるカウント枚数が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定枚数を経過した場合であって、前記給紙カセット有無検出手段が給紙カセットが取出されていることを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段と、を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項3】 給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの経過時間を計時する計時手段と、前記給紙カセットの印刷媒体がなくなったか否かを検出する印刷媒体有無検出手段と、前記計時手段による計時時間が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定時間を経過した場合であって、前記印刷媒体有無判断手段が印刷媒体無しを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段と、を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項4】 本体に脱着可能な給紙カセットに印刷媒体を収納し、この給紙カセットから取出した印刷媒体に印刷を行うものであって、所定のタイミングでインクジェットヘッドのメンテナンス処理を実行するインクジェットプリンタにおいて、前回のメンテナンス処理からの経過時間を計時する計時手段と、前記給紙カセットが取出されたか否かを検出する給紙カセット有無検出手段と、前記計時手段による計時時間が予め設定した次のメンテナンス処理を行う規定時間を経過した場合であって、前記給紙カセット有無検出手段が給紙カセットが取出されていることを検出した場合に、メンテナンス処理を行うメンテナンス処理制御手段と、を設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【公開番号】特開2001−138496(P2001−138496A)
【公開日】平成13年5月22日(2001.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−319845
【出願日】平成11年11月10日(1999.11.10)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】