説明

インク供給装置

【課題】インク室内のインクを調圧手段に流入させて逆流させることなく、インク室内を調圧可能なインク供給装置を提供する。
【解決手段】インク供給装置は、メインタンクから供給された液体インクを一時貯留した後にプリンタヘッド60に供給するインク貯留室123が形成されたサブタンク120と、メインタンクからインク貯留室123に液体インクを供給する液送ポンプと、インク貯留室123内の液体インクの液面高さ位置を検出する貯留検出部130と、貯留検出部130により検出された検出結果に応じて、液送ポンプによる液体インクの供給を制御するコントロールユニットとを備える。コントロールユニットにより、インク貯留室123における液体インクの液面が最低位置と最高位置との間に位置するように、液送ポンプによる液体インクの供給が制御され、インク供給孔128aの位置が上記最高位置よりも上方に位置するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクを吐出して所望の印刷を行うプリンタヘッドにインクを供給するインク供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記プリンタヘッドを用いたインクジェットプリンタは、プリンタヘッドを印刷媒体に対して相対移動させながら、プリンタヘッドの下面に形成されたノズルからインクを吐出させて所望の印刷を行うように構成される。インクジェットプリンタでは、インクの吐出に応じてインクが消費されるため、用途に応じた容量のインクタンク(インクカートリッジ)がプリンタヘッドのキャリッジまたはプリンタ本体に設けられる。例えば、商業用の大判広告やのぼり等をプリントする大型のインクジェットプリンタでは、多量のインクが比較的短時間のうちに消費される。このため、このような商業用のインクジェットプリンタでは、一般的に、大容量のインクタンクがプリンタ本体に設けられ、インクタンクとプリンタヘッドとがチューブ等により接続されて、インクの吐出に応じてインクタンクからプリンタヘッドにインクが供給されるように構成される。
【0003】
ここで、プリンタヘッドの内圧が大気圧よりも高くなると、インクがノズルから押し出されて印刷媒体上に滴下し、いわゆる「ぼた落ち」の問題を生じる。そのため従来、プリンタヘッドの内圧が大気圧よりもわずかに低い微負圧になるように、インク供給器(サブタンク)を用いた構成が知られている。従来のサブタンクの構成例として、プリンタ本体に設けたインクタンク(メインタンク)とプリンタヘッドとの間に、小容量のインク室を有したサブタンクを設け、プリンタヘッドおよびサブタンクが、印刷媒体に対して相対移動可能なキャリッジに搭載されたものがある。このサブタンクのインク室を調圧手段により減圧することで、プリンタヘッドを微負圧状態にすることができる構成となっている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。例えば特許文献1には、加圧ポンプおよび減圧ポンプを設けて、これらのポンプと各サブタンクとを接続した構成が開示されている。
【0004】
図9には、出願人が自ら発明して特許出願中で且つ未公開のサブタンク500の断面図を示しており、下方に接続されたプリンタヘッド600を微負圧状態に保ちながらインクを供給するように構成される。サブタンク500の内部には、インクを貯留するインク室510、およびこのインク室510と連通するフロート収容室520が形成されており、インク室510から下方に延びる供給路590からプリンタヘッド600へインクが供給される。上記インク室510の中央近傍には、メインタンク(図示せず)のインクをインク室510に供給するインク供給手段570、上端部には調圧手段580がそれぞれ接続されている。フロート収容室520には、フロート530に固着されたマグネット540が、上下移動自在に装入され、このマグネット540の磁気を検出してインクの液面が上限液面高さ位置に位置したことを検出する磁気検出センサ550、および下限液面高さ位置に位置したことを検出する560が、サブタンク500の側面に取り付けられている。上記液面の検出結果を基に、インクの液面が、上限液面高さ位置と下限液面高さ位置の間に位置するように、インク供給手段570によるインクの供給が制御される。
【特許文献1】特開2004−284207号公報
【特許文献2】特開2006−62330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで近年、産業用インクジェットプリンタにおいては、印刷時間を短縮させるために、プリタヘッドおよびサブタンクが搭載されたキャリッジを、印刷媒体に対して高速で相対移動させたいという要求がある。この要求に応えるべく、例えばキャリッジを高速で往復移動させると、例えばキャリッジの移動方向によっては、慣性(イナーシャ)の影響により、メインタンクのインクがインク供給手段570を介して、制御量以上にインク室510に流入することがある。このとき、インク供給手段570とインク室510とは、インクを介して繋がっているため、慣性の影響によりインク室510にインクが一気に流入し、インク室510の液面が上昇することで、負圧に設定されている調圧手段580に流入して逆流する虞があった。特に、インクの吐出が(印刷が)行われていないプリンタヘッドに接続されたサブタンクにおいては、供給路590からプリンタヘッド600にインクの供給が行われないため、上記逆流が発生しやすい。仮に調圧手段580にインクが流入すると、例えばインク室510を減圧することが困難となって、上記「ぼた落ち」の問題を生じることがある。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、インク室内のインクを調圧手段に流入させて逆流させることなく、インク室内を調圧可能なインク供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るインク供給装置は、液体インクを吐出して所望の印刷を行うプリンタヘッドに接続されて、前記プリンタヘッドに液体インクを供給するように構成され、前記プリンタヘッドに接続されて、液体インクが貯留されるメインタンクから供給された液体インクを一時貯留した後に前記プリンタヘッドに供給するインク室(例えば、実施形態におけるインク貯留室123)が形成されたサブタンクと、前記サブタンクに接続されて、前記メインタンクから前記インク室に液体インクを供給するインク供給手段(例えば、実施形態における液送ポンプ118)と、前記インク室内の液体インクの液面高さ位置を検出する液面検出手段(例えば、実施形態における貯留検出部130)と、前記液面検出手段により検出された検出結果に応じて、前記インク供給手段による液体インクの供給を制御する供給制御手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット80)とを備える。前記供給制御手段により、前記インク室における液体インクの液面が下限液面高さ位置と上限液面高さ位置との間に位置するように、前記インク供給手段による液体インクの供給が制御され、前記インク供給手段のサブタンク側接続位置が、前記上限液面高さ位置よりも上方に位置して構成される。
【0008】
また、上記インク供給装置において、前記インク供給手段が前記サブタンクの側面側(例えば、実施形態における前方壁121f)に接続されて、前記インク供給手段におけるインク供給孔が前記インク室側に開口し、前記インク室内の圧力を調圧する調圧手段(例えば、実施形態における気送ポンプ160)が前記サブタンクの上面側(例えば、実施形態における天井壁121t)に接続されて、前記調圧手段における調圧孔(例えば、実施形態における気体導入孔129a)が前記インク室側に開口しており、前記インク供給孔と対向して前記インク室の内方に延びた流入規制部材(例えば、実施形態における衝突板123a)が、前記インク供給孔と前記調圧孔との間に位置するように形成されたことが好ましい。
【0009】
なお、前記供給制御手段は、前記液面検出手段により液体インクの液面が前記下限液面高さ位置に低下したことが検出されるときに、前記インク供給手段による液体インクの供給を行わせ、前記液面検出手段により液体インクの液面が前記上限液面高さ位置に上昇したことが検出されたときに、前記インク供給手段による液体インクの供給を停止させるように制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るインク供給装置は、インク室に最大容量のインクが貯留された場合におけるインクの液面高さ位置である上限液面高さ位置よりも上方に、インク供給手段のサブタンク側接続位置が位置した構成となっている。この構成から、インク供給手段のサブタンク側接続部分がインクで満たされた状態となることはなく、つまり、インク供給手段のサブタンク側接続部分とインク室内のインクとが、完全に分離されて遮断された状態にすることができる。そのため、インク供給手段のサブタンク側接続部分に位置したインクに、表面張力を作用させることができる。よって、プリンタヘッド(サブタンク)を高速で往復移動させながら印刷を行うことでインクに慣性等が作用する場合においても、メインタンクのインクが、インク供給手段を介してインク室に一気に流入することを防止できるので、インク室のインクが例えば調圧手段に流入して逆流することを回避でき、インク室内を調圧可能となる。
【0011】
また、流入規制部材が、インク供給孔と対向してインク室の内方に延び、且つインク供給孔と調圧孔との間に位置するように形成された構成が好ましい。このように構成すると、例えばインク供給孔からインク室に供給されたインクを、流入規制部材に衝突させた後下方に流下させて、確実にインク室に導くことが可能となる。よって、インクの進行経路途中に、進行を妨げる流入規制部材を設けるという簡易な構成でありながら、供給されたインクが調圧孔から調圧手段に流入して逆流することを防止可能となる。さらに、インク供給孔からインク室に供給されたインクには、ミスト状に変化するものもあるが、流入規制部材を設けることにより、例えば調圧手段によってインク室内が負圧に設定されている場合においても、ミスト状になったインクが調圧孔から調圧手段に吸引されて流入することを防止できる。
【0012】
なお、供給制御手段は、インクの液面が下限液面高さ位置に低下したことが検出されるときにインク供給手段によるインクの供給を行わせて、インクの液面が上限液面高さ位置に上昇したことが検出されたときにインクの供給を停止させるように制御する構成が好ましい。このように構成した場合、常時一定容量のインクをインク室に貯留させることができて、プリンタヘッドに途切れることなくインクを安定供給可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、プリンタヘッドを往復移動させるとともに、これに直交する方向に印刷媒体を送りながら印刷を行うタイプを採り上げ、紫外光が照射されて硬化する紫外線硬化型インク(いわゆるUVインク)をプリンタヘッドから吐出させるUV硬化インクジェットプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)に適用した構成例について説明する。本実施形態のプリンタ装置Pの斜視図を図1および図2に、このプリンタ装置Pの装置本体1の要部構成を図3に示しており、これらの図面を参照してプリンタ装置Pの全体構成について説明する。なお、以降の説明では、図1中に付記する矢印F,R,Uの指す方向を、それぞれ前方、右方、上方と称して説明する。
【0014】
プリンタ装置Pは、大別的には、支持部2に支持された装置本体1、支持部2の前後に設けられ未印刷の印刷媒体Mを送り出す送り出し機構3、描画が終了した印刷媒体Mを巻き取る巻き取り機構4などから構成される。装置本体1は、フレーム10に印刷媒体Mを前後に挿通させる横長窓状のメディア挿通部15が形成され、このメディア挿通部15の下側に位置する下部フレーム10Lに、印刷媒体Mを支持するプラテン20、および印刷媒体Mを前後に送るメディア移動機構30が設けられている(図3参照)。メディア挿通部15の上側に位置する上部フレーム10Uに、プリンタヘッド60を保持するキャリッジ40、およびキャリッジ40を左右に移動させるキャリッジ移動機構50が設けられている。また、装置本体1には、後述するコントロールユニット80が設けられ、装置本体1の前面には、各種操作スイッチ等が設けられた操作パネル88が配設される(図1参照)。
【0015】
プラテン20は、メディア挿通部15の下側を前後に延びて下部フレーム10Lに設けられており、プリンタヘッド60による左右帯状の描画領域には、印刷媒体Mを水平に支持するメディア支持部21が形成されている。メディア移動機構30は、上部周面がプラテン20に露出した円筒状の送りローラ31と、この送りローラ31をタイミングベルト32を介して回転駆動するローラ駆動モータ33等からなり、送りローラ31の上方には、回動自在に支持されたピンチローラ36を有するローラアッセンブリ35が、左右に配設されている。ローラアッセンブリ35は、ピンチローラ36を送りローラ31に押しつけたクランプ位置と、送りローラ31から離隔させたアンクランプ位置とに設定可能に構成されている。印刷媒体Mをピンチローラ36と送りローラ31との間に挟み、ローラアッセンブリ35をクランプ位置に設定して、ローラ駆動モータ33を回転駆動することにより、印刷媒体Mを所定距離だけ前後に送ることができる。なお、図3では、クランプ位置およびアンクランプ位置の両方を併記している。
【0016】
キャリッジ40は、上部フレーム10Uに取り付けられたガイドレール45に、左右に移動自在に支持されており、後述するキャリッジ駆動機構50により駆動される。キャリッジ40には、UVインクを吐出するプリンタヘッド60が、メディア支持部21と所定ギャップを隔てた状態で搭載される。図5にキャリッジ周辺の斜視図を示しており、この図5には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のUVインクについて、それぞれプリンタヘッド60(第1プリンタヘッド60C,第2プリンタヘッド60M,第3プリンタヘッド60Y,第4プリンタヘッド60K)を設けた場合を例示している。キャリッジ40には、後に詳述するサブタンク120(第1サブタンク120C,第2サブタンク120M,第3サブタンク120Y,第4サブタンク120K)が、プリンタヘッド60に対応して設けられている。なお、本実施形態におけるプリンタヘッド60は、ピエゾ方式によってインクを吐出させる構成を例示している。
【0017】
キャリッジ40の左右側部には、印刷媒体Mに向けて紫外光を照射する左UV光源70Lおよび右UV光源70Rが設けられており、例えばUVランプやUV−LED等を用いて構成される。この左UV光源70Lおよび右UV光源70Rの点滅作動は、キャリッジ40の移動およびプリンタヘッド60からのインクの吐出に応じて、コントロールユニット80により制御される。キャリッジ移動機構50は、フレーム10の左右側部に設けられた駆動プーリ51および従動プーリ52と、駆動プーリ51を回転駆動するキャリッジ駆動モータ53、駆動プーリ51と従動プーリ52との間に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト55等から構成される(図3参照)。キャリッジ40は、タイミングベルト55に固定されており、キャリッジ駆動モータ53の駆動に応じて、ガイドレール45に沿ってプラテン20の上方を左右に移動される。
【0018】
コントロールユニット80は、各構成部の制御プログラムが書き込まれたROM81、プログラム等を一時記憶するRAM82、このRAM82から読みこまれたプログラム、および操作パネル88から入力された操作信号等について演算処理を行う演算処理部83を主体に構成される。このコントロールユニット80は、メディア移動機構30、キャリッジ移動機構50、プリンタヘッド60、後述するインク供給装置100等の、各構成部の作動を制御する。
【0019】
例えば、コントロールユニット80に読み込まれた印刷プログラムに基づいて印刷媒体Mに描画を行う場合、メディア移動機構30による印刷媒体の前後移動Mと、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動とを組み合わせて、印刷媒体Mとプリンタヘッド60とを相対移動させる。この相対移動と同時に、各プリンタヘッド60から印刷媒体Mに向けてUVインクを吐出させながら、キャリッジ40の移動方向後方に位置するUV光源(例えば、キャリッジ右動時には左UV光源70L)を点灯させて、印刷プログラムに応じた情報を描画する。
【0020】
このように、概要構成されるプリンタ装置Pにあって、印刷時にはプリンタヘッド60
におけるUVインクの消費量に応じて、インク供給装置100からプリンタヘッド60に
UVインクが供給される。図4はインク供給装置100の系統図、図6はサブタンク120の外観斜視図、図7は図6中のVII−VII部分における断面図、図8はインク供給装置100の概要ブロック図を示す。なお、図6はUVインクが貯留されていない状態を、図7は所定容量のUVインクが貯留された状態を示している。
【0021】
インク供給装置100は、プリンタヘッド60に接続されたサブタンク120、UVインクが貯留されたメインタンク110、サブタンク120の内圧を負圧状態に減圧するサブタンク減圧部140、サブタンク120の内圧を正圧状態に加圧するサブタンク加圧部150、メインタンク110に貯留されたUVインクをサブタンク120に移送するインク移送部115等からなり、サブタンク減圧部140およびサブタンク加圧部150が一台の気送ポンプ160により構成される(図4参照)。メインタンク110として、このプリンタ装置Pにおける単位時間当たりのUVインクの消費量に応じた容量を貯留し得るものが選択される。また、図2に、上述の4色についてそれぞれカートリッジ式のメインタンク110(第1メインタンク110C,第2メインタンク110M,第3メインタンク110Y,第4メインタンク110K)を、装置本体1の背面に着脱可能に配設した構成例を示す。
【0022】
サブタンク120は、図6に示すように、一側方(紙面右方)に開口した薄型矩形箱状の容体部材121に、この容体部材121の開口面を覆って封止する例えば樹脂材料からなる透明なシート部材122が溶着されており、シート部材122によって封止されることにより、インク貯留室123およびフロート収容室124が形成される。この容体部材121の開口面とシート部材122の間に、例えば金属材料からなり格子状に形成された薄板部材122aが挟持されており、この薄板部材122aにより開口面が部分的に覆われる。
【0023】
インク貯留室123には、印刷時所定容量のUVインクが貯留されており、このインク貯留室123の後方に、インク貯留室123と連通して上下に延びる溝状のフロート収容室124が形成される(図7参照)。フロート収容室124には、UVインクに浮揚する円盤状のフロート134が上下移動自在に収容され、そのフロート134の中心部には、マグネット134aが固着されている。なお、容体部材121およびシート部材122の少なくとも一方が、透明または半透明の材料を用いて形成されることにより、インク貯留室123のUVインクの貯留状態およびフロート134の浮遊状態等を、外部から目視で確認可能に構成される。
【0024】
サブタンク120の下面側には、容体部材121の底壁121bから下方に突出した短円筒状のコネクタ部125が形成され、このコネクタ部125とプリンタヘッド60とが、チューブ69を用いて接続されている(図6および図7参照)。コネクタ部125の上部には、底壁121bからインク貯留室123内を上方に延びるブロック状のダクト部126が形成される。インク貯留室123とコネクタ部125とを繋ぐように、底壁121bを上下に貫通する第1導出路127aが形成されるとともに、ダクト部126を上下に貫通する第2導出路126bが形成されており、第1導出路127aの断面積は、第2導出路126bの断面積よりも小さく形成される。よって、インク貯留室123とプリンタヘッド60とは、第1導出路127aおよび第2導出路126bを介して接続される。なお、印刷を行っていないとき、キャリッジ40は基準位置(ホームポジション)に位置するように移動制御され、この基準位置に位置したプリンタヘッド60の下方には、UVインクを受け止めるバット状のインクトレイ180が設けられている(図5参照)。
【0025】
サブタンク120の後面側に、インク貯留室123内のUVインクの貯留状態を検出する貯留検出部130が設けられている。貯留検出部130は、マグネット134aが固着されて、インク貯留室123のUVインクの液面に応じて上下移動する上述のフロート134、およびマグネット134aの磁気を検出して、UVインクの液面高さを検出する液面検出センサ138から構成される。容体部材121の後方壁121rには、上下に延びる溝状のセンサ装着部131が形成されており、このセンサ装着部131に上記液面検出センサ138が装着され、例えば後述するケース部材137の取付孔137aに取付ネジ139を挿通させて締結することにより、液面検出センサ138が後方壁121rに固定される(図7参照)。
【0026】
液面検出センサ138は、上から順にHi検出センサ136H、Lo検出センサ136Lが取り付けられた液面検出基板135、およびこの液面検出基板135を収容したケース部材137から構成される。なお、各検出センサ136H,136Lは、例えばファラデー素子や磁気インピーダンス素子等を用いて構成することが可能で、ホール素子が好適に用いられる。また、マグネット134aとして種々の磁石を用いることが可能で、異方性フェライト磁石が好適に用いられる。図7に示すように、液面検出センサ138は、後方壁121rを挟んでフロート134と対向配置され、マグネット134aの磁気が各検出センサ136H,136Lで検出されることにより、UVインクの液面が最高位置、最低位置に位置したことを検出できるようになっている。なお、上記最高位置の液面Tを、2点鎖線で示している。
【0027】
フロート収容室124の上方には、規制リブ124aが形成されており、フロート134が、上記最高位置を超えてさらに上動することを規制する。図7から分かるように、フロート収容室124の内壁とフロート134(マグネット134a)の前後側面とは近接しているため、フロート134がUVインクの液面に応じてフロート収容室124を略真っ直ぐに上下移動する構成となっている。このようにして、液面検出センサ138で検出されたUVインクの液面高さ位置は、コントロールユニット80に出力される。
【0028】
サブタンク120の前面側には、容体部材121の前方壁121fを前後に貫通するインク導入路(図示せず)が、インク貯留室123と連通するように形成され、このインク導入路にチューブコネクタ128が挿入されて取り付けられている。図7から分かるように、前方壁121fに対するチューブコネクタ128の取り付け位置は、最高位置の液面Tよりも上方となっている。また、容体部材121の天井壁121tには、衝突板123aが、チューブコネクタ128におけるインク貯留室123側に開口したインク供給孔128aと対向するように下方に延びるとともに、インク供給孔128aと後述する気体導入孔129aとの間を遮るように形成されている。また、サブタンク120の上面側には、天井壁121tを上下に貫通する気体導入路(図示せず)が、インク貯留室123と連通するように形成され、この気体導入路に対して、中心部に気体導入孔129aが形成されたチューブコネクタ129が、挿入されて取り付けられている。
【0029】
インク移送部115は、メインタンク110とサブタンク120との間を結ぶメイン供給回路116により形成される。メイン供給回路116は、メインタンク110と液送ポンプ118とに接続されたインク吸入ライン117a、液送ポンプ118とチューブコネクタ128とに接続されたインク送出ライン117b、UVインクをメインタンク110からサブタンク120に供給する液送ポンプ118等から構成される。上記液送ポンプ118として、例えばダイアフラムポンプやチューブポンプ等が好適に用いられ、本実施形態ではダイアフラムポンプを用いた構成を例示して説明する。
【0030】
サブタンク減圧部140は、サブタンク120と気送ポンプ160の吸入口161との間を結ぶ負圧回路141により形成される。負圧回路141は、図4中の枠Aで囲んで示すように、エアチャンバー142、負圧回路141の圧力を検出する圧力センサ144、負圧回路141を開閉する負圧制御弁145、およびこれらの機器を接続して気送ポンプの吸入口161とサブタンク120との間を結ぶライン147(147a,147b,147c,147d)等から構成される。なお、図4中の枠Cで囲まれた部分がキャリッジ40に設けられ、枠外の部分が装置本体1に設けられる機器である。
【0031】
エアチャンバー142は、吸入口161と接続されており、気送ポンプ160の作動によりチャンバー内の空気が排気されて負圧状態に減圧されるように構成されており、また、負圧状態のチャンバー内に空気を導入する空気導入ライン147iが設けられている。この空気導入ライン147iには、空気の流量を調整する流量調整弁143aおよび除塵用のエアフィルタ143bが設けられている。流量調整弁143aは、気送ポンプ160とサブタンク120が負圧回路141を介して接続された状態において、エアチャンバー142に流入する空気の流量を調整してエアチャンバー142の内圧を定圧化させる。
【0032】
負圧制御弁145は、エアチャンバー142とサブタンク120との間に位置しており、ライン147cとライン147dとを、連通状態と遮断状態とに切り替える電磁弁である。図4には、負圧制御弁145として三方弁を用いた構成を例示しており、コモンポート(COM)にライン147c、ノーマルオープンポート(NO)にライン147dが接続され、ノーマルクローズポート(NC)はライン147xおよびサイレンサ148を介して大気に開放されている。このため、負圧制御弁145がオフのとき(印刷中や待機中など通常の稼働時、およびインク充填時)には、ライン147cとライン147dとが接続されて負圧回路141が連通状態に設定され、吸入口161とサブタンク120とが後述する合流回路171を介して接続される。一方、負圧制御弁145がオンのとき(クリーニング時等)には、ライン147cとライン147dとの接続が切り離されて負圧回路141が遮断されるとともに、ライン147cがライン147xに繋がり、気送ポンプ160の吸入口側の回路が大気に開放される。
【0033】
サブタンク加圧部150は、サブタンク120と気送ポンプ160の吐出口162との間を結ぶ正圧回路151により形成される。正圧回路151は、図4中の枠Bで囲んで示すように、空気の流量を調整する流量調整弁153a、除塵用のエアフィルタ153b、正圧回路151の圧力を検出する圧力センサ154、正圧回路151を開閉する正圧制御弁155、およびこれらの機器を接続して気送ポンプ160の吐出口162とサブタンク120との間を結ぶライン157(157a,157b,157c,157d)等から構成される。流量調整弁153aは、気送ポンプ160とサブタンク120とが正圧回路151により接続された状態において、インク貯留室123の内圧が所定以上に上昇しないように調整するバルブである。
【0034】
正圧制御弁155は、流量調整弁153aとサブタンク120との間に位置しており、ライン157cとライン157dとを、連通状態と遮断状態とに切り替える電磁弁である。図4には、正圧制御弁155として三方弁を用いた構成を例示しており、正圧制御弁155のコモンポート(COM)にライン157c、ノーマルクローズポート(NC)にライン157dが接続され、ノーマルオープンポート(NO)はライン157xおよびサイレンサ158を介して大気に開放されている。このため、正圧制御弁155がオフのとき(印刷中や待機中など通常の稼働時、およびインク充填時)には、ライン157cとライン157dの接続が切り離されて正圧回路151が遮断されるとともに、ライン157cがライン157xに繋がり、気送ポンプ160の吐出口側の正圧回路が大気に開放される。一方、正圧制御弁155がオンのとき(クリーニング時等)には、ライン157cとライン157dとが接続されて正圧回路151が連通状態に設定され、吐出口162とサブタンク120が合流回路171を介して接続される。
【0035】
気送ポンプ160は、吸入口161に接続された負圧回路141から空気を吸入し、吸入した空気を吐出口162に接続された正圧回路151に圧送するポンプであり、吐出口162および吸入口161に、所定の正負圧力を発生する形態のポンプが用いられる。負圧回路141と正圧回路151とは、サブタンク120に向かう途上で合流し、合流回路171が形成される。合流回路171は、サブタンク120に接続されるライン177と、合流回路171を開閉する合流回路開閉弁175とから構成される。合流回路開閉弁175は、サブタンク120の数量に対応して設けられており、図4には、合流回路171(ライン177)が4つに分岐され、分岐された各合流回路(ライン177C,177M,177Y,177K、一部符番を省略)を、個々に開閉可能に構成される場合を例示している。
【0036】
以上のように構成されるプリンタ装置Pは、図8に示すように、コントロールユニット80に圧力センサ144,154および液面検出センサ138において得られた検出結果が入力されるとともに、操作パネル88からの操作信号が入力される。コントロールユニット80は、これらの入力結果を基に、液送ポンプ118、気送ポンプ160、負圧制御弁145、正圧制御弁155および合流回路開閉弁175の作動を制御する。
【0037】
以下において、コントロールユニット80による作動制御について説明する。なお、UVインクの供給系については4つの系統(C,M,Y,K)について同様であるため、以下の説明において各系統に共通する事項については、これらの添え字を省略して説明する。
【0038】
プリンタ装置Pのメイン電源がオン操作されると、コントロールユニット80は気送ポンプ160を駆動させ、すべての合流回路開閉弁175をオンにする。合流回路開閉弁175をオンにした後、負圧制御弁145および正圧制御弁155は、ともにオフのままとすることにより、負圧回路141では、ライン147cとライン147dとが連通して吸入口161とインク貯留室123とが接続され、一方正圧回路151では、ライン157cとライン157xとが接続されて、気送ポンプ160の吐出口側の回路が大気に開放される。このようにして、印刷プログラムの実行中、または待機中を問わず、気送ポンプ160は継続して駆動され、4つのインク貯留室123の内圧が、常時同一の負圧に設定された状態で保持される。
【0039】
このように、貯留室123の内圧が負圧に設定されたとき、シート部材122がサブタンク120の内方に向けて撓むことにより、その急激な内圧変動を吸収(緩和)できるので、サブタンク120の各構成部に過度の外力が作用しない構成となっている。また、インク貯留室123およびフロート収容室124は、薄板部材122aにより部分的に覆われているので、シート部材122がサブタンク120の内方に向けて過度に撓むことを規制できる。よって、例えばシート部材122とフロート134とが接触することがなく、UVインクの液面高さに応じたフロート134の上下移動を確保でき、正確な液面高さの検出が可能となる。また例えば、サブタンク120内のUVインクを一旦全て排出させてクリーニングを行う時、上記とは逆に貯留室123の内圧が正圧に設定される。この場合、シート部材122は、サブタンク120の外方に向けて撓むことにより、その内圧変動を吸収できる構成となっている。
【0040】
通常の印刷時において、サブタンク120のインク貯留室123に、常時ある程度のUVインクが貯留されるように、コントロールユニット80は各構成部を制御する。その制御について具体的に説明すると、インク貯留室123に貯留されたUVインクは、印刷プログラムの実行等によりプリンタヘッド60のノズルから吐出されて消費されて徐々に減少する。インク貯留室123に貯留されたUVインクが減少すると、UVインクの液面高さは下がり、フロート134もその液面高さに応じてフロート収容室124を下方に移動される。そして、マグネット134aの磁気が、Lo検出センサ136Lによって検出されて液面が最低位置に位置したことが検出されたとき、コントロールユニット80は、インク貯留室123が負圧状態に減圧された状態で液送ポンプ118を起動させる。
【0041】
液送ポンプ118の駆動により、メインタンク110から送り出されたUVインクは、ライン117bを通りチューブコネクタ128のインク供給孔128aからインク貯留室123に供給される。このとき、供給されたUVインクは、衝突板123aに衝突した後、インク貯留室123に流下して貯留される(図7参照)。このように衝突板123aを設けることにより、インク貯留室123に供給されたUVインクが、気体導入孔129aに到達することを防止できるので、気体導入孔129aに吸引されてライン177を逆流することを防止できる。また、インクがインク貯留室123に供給されるとき、インクの一部がインク供給孔128aにおいてミスト状になることがある。このような場合においても、衝突板123aが形成されているため、インクミストが負圧に設定されている気体導入孔129aに吸引されることがなく、貯留室123を設定通りに調圧することが可能となる。
【0042】
なお、上述のように、供給されたUVインクは、インク供給孔128aからインク貯留室123に流下するので、フロート134に直接当たって、フロート134をUVインク中に押し沈めたりすることを防止できる。よって、インク貯留室123の液面高さ位置を、忠実にフロート134の高さ位置に反映させることができ、液面検出センサ138により液面の高さ位置を高精度に検出可能となる。
【0043】
インク貯留室123へのUVインクの供給が継続されることで、UVインクの液面高さが徐々に上がり、マグネット134aの磁気がHi検出センサ136Hによって検出されて、液面が最高位置に上昇したことが検出されたとき、コントロールユニット80は、液送ポンプ118の駆動を停止させUVインクの補充が完了する。このように、通常の印刷時において、インク貯留室123内のUVインクは、その液面が最低位置と最高位置との間に位置して、常に所定容量のUVインクが貯留されてプリンタヘッド60へ安定供給されるように制御される。
【0044】
本発明を適用したプリンタ装置Pにおいては、上述のように液送ポンプ118として、例えばダイアフラムポンプを用いて構成され、且つ上述のようにインク貯留室123が負圧に設定されることにより、通常の印刷時に液送ポンプ118が僅かに開いた状態(メインタンク110と貯留室123とが繋がった状態)となりやすい。ところで、チューブコネクタ128(インク供給孔128a)は、最高位置の液面Tよりもさらに上方に位置するように前方壁121fに取り付けられているので、インク供給孔128aとインク貯留室123内のUVインクとが、完全に分離されて遮断された状態となっている。そのため、インク供給孔128aに位置したインクに表面張力を作用させることができる。よって、キャリッジ40を高速で往復移動させながら印刷を行うことでインクに慣性等が作用する場合においても、メインタンク110のインクが、液送ポンプ118を介してインク供給孔128aからインク貯留室123に一気に流入することを防止でき、インク貯留室123内のインクが気体導入孔129aに流入して逆流することを回避できる。
【0045】
上述の実施形態において、天井壁121tから下方に延びて形成された衝突板123aを例示して説明したが、この構成に限定されない。例えばインク供給孔128aから供給されたUVインクを、気体導入孔129aに到達させることなくインク貯留室123に導くとともに、インク供給孔128aにおいて発生したインクミストが気体導入孔129aに吸引されないように形成されれば良く、衝突板123aの形状や形成位置は限定されない。
【0046】
また、上述の実施形態において、図7に示すように、フロート134の中心部にマグネット134aが固着され、マグネット134aの上下位置とUVインクの液面位置とが一致する構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、上端部にマグネット134aが固着されたフロート134をUVインク中に浮かべたときの、UVインクの液面位置とマグネット134の固着位置との位置関係が把握されている場合、このマグネット134の固着位置を考慮して、Hi検出センサ136HおよびLo検出センサ136Lを配設した構成も可能である。
【0047】
なお、上述の実施形態では、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、一軸印刷媒体移動、一軸プリンタヘッド移動の、UV硬化インクジェットプリンタに適用した構成例について説明した。しかし、本発明は他の形態のジェットプリンタ、例えば二軸プリンタヘッド移動タイプや、二軸印刷媒体移動タイプのインクジェットプリンタにも適用することができ、使用するインクについても、染料系や顔料系など他の種類のインクを用いたインクジェットプリンタに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の適用したプリンタ装置を斜め前方から示した外観斜視図である。
【図2】上記プリンタ装置を斜め後方から示した外観斜視図である。
【図3】上記プリンタ装置の装置本体の要部構成を示した正面図である。
【図4】インク供給装置の系統図である。
【図5】上記プリンタ装置のキャリッジ周辺を示した斜視図である。
【図6】キャリッジに設けられたサブタンクを示した外観斜視図である。
【図7】図6中のVII−VII部分を示した断面図である。
【図8】インク供給装置の概要ブロック図である。
【図9】従来のサブタンクを示した断面図である。
【符号の説明】
【0049】
60 プリンタヘッド(60C:第1プリンタヘッド、60M:第2プリンタヘッド、60Y:第3プリンタヘッド、60K:第4プリンタヘッド)
80 コントロールユニット(供給制御手段)
100 インク供給装置
110 メインタンク(110C:第1メインタンク、110M:第2メインタンク、110Y:第3メインタンク、110K:第4メインタンク)
118 液送ポンプ(インク供給手段)
120 サブタンク(120C:第1サブタンク、120M:第2サブタンク、120Y:第3サブタンク、120K:第4サブタンク)
121f 前方壁(側面側)
121t 天井壁(上面側)
123 インク貯留室(インク室)
123a 衝突板(流入規制部材)
128a インク供給孔
129a 気体導入孔(調圧孔)
130 貯留検出部(液面検出手段)
160 気送ポンプ(調圧手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体インクを吐出して所望の印刷を行うプリンタヘッドに接続されて、前記プリンタヘッドに液体インクを供給するインク供給装置であって、
前記インク供給装置が、
前記プリンタヘッドに接続されて、液体インクが貯留されるメインタンクから供給された液体インクを一時貯留した後に前記プリンタヘッドに供給するインク室が形成されたサブタンクと、
前記サブタンクに接続されて、前記メインタンクから前記インク室に液体インクを供給するインク供給手段と、
前記インク室内の液体インクの液面高さ位置を検出する液面検出手段と、
前記液面検出手段により検出された検出結果に応じて、前記インク供給手段による液体インクの供給を制御する供給制御手段とを備えて構成され、
前記供給制御手段により、前記インク室における液体インクの液面が下限液面高さ位置と上限液面高さ位置との間に位置するように、前記インク供給手段による液体インクの供給が制御され、
前記インク供給手段のサブタンク側接続位置が、前記上限液面高さ位置よりも上方に位置したことを特徴とするインク供給装置。
【請求項2】
前記インク供給手段が前記サブタンクの側面側に接続されて、前記インク供給手段におけるインク供給孔が前記インク室側に開口し、
前記インク室内の圧力を調圧する調圧手段が前記サブタンクの上面側に接続されて、前記調圧手段における調圧孔が前記インク室側に開口しており、
前記インク供給孔と対向して前記インク室の内方に延びた流入規制部材が、前記インク供給孔と前記調圧孔との間に位置するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
【請求項3】
前記供給制御手段は、
前記液面検出手段により液体インクの液面が前記下限液面高さ位置に低下したことが検出されるときに、前記インク供給手段による液体インクの供給を行わせ、
前記液面検出手段により液体インクの液面が前記上限液面高さ位置に上昇したことが検出されたときに、前記インク供給手段による液体インクの供給を停止させるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインク供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−36418(P2010−36418A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−200918(P2008−200918)
【出願日】平成20年8月4日(2008.8.4)
【出願人】(000137823)株式会社ミマキエンジニアリング (437)
【Fターム(参考)】