説明

インストルメントパネル

【課題】磁石の吸着が可能であるとともに、車載電子機器のアンテナを取り付けた場合に通信機能を阻害しないインストルメントパネルを提供する。
【解決手段】自動車の車室内前部に設けられるインストルメントパネル1を、インストルメントパネルの上面部10に設けられ磁性体を配合した層が形成された磁性領域Mと、インストルメントパネルの上面部に設けられ車載電子機器のアンテナ部が装着可能なアンテナ取付予定部14と、アンテナ取付予定部を包囲して配置され磁性体を配合した層が形成されない非磁性領域NMとを備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車室内前部に設けられるインストルメントパネルに関し、特に磁性体を配合した層を形成した磁性領域を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の車室内には、例えばインストルメントパネル等の内装部材が設けられる。インストルメントパネルは、通常、樹脂系材料からなる基材の表面に、意匠性を高めるための塗装、加飾パネルや表皮の貼付等を行なって構成されている。
このような車両の内装部材に関する従来技術として、例えば特許文献1には、自動車の車室内で容易にメモを取ることが可能なよう、インストルメントパネルの正面に書き込み可能なホワイトボードを設置したものが記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、ダッシュボード(インストルメントパネル)から落下しないように小物類を載置することを目的として、磁気吸着が可能な軟質滑り止めシートをダッシュボードの表面に貼付することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−307929号公報
【特許文献2】特開2007−302849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
インストルメントパネルの表面部に例えば磁性塗料からなる層を設けて、例えばメモやアクセサリなどの物体を磁力で取付可能とすれば、車室内の使い勝手を向上することができ便利である。
しかし、インストルメントパネルの上面部には、例えば有料道路料金の自動収受装置等の車載電子機器のアンテナ部が取り付けられる場合がある。
【0006】
このようなアンテナがインストルメントパネルの上面部の磁性塗料が一様に塗布された領域に取り付けられた場合、その通信機能に影響が生ずることが懸念される。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、磁石の吸着が可能であるとともに、車載電子機器のアンテナを取り付けた場合に通信機能を阻害しないインストルメントパネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、自動車の車室内前部に設けられるインストルメントパネルであって、前記インストルメントパネルの上面部に設けられ磁性体を配合した層が形成された磁性領域と、前記インストルメントパネルの上面部に設けられ車載電子機器のアンテナ部が装着可能なアンテナ取付予定部と、前記アンテナ取付予定部を包囲して配置され磁性体を配合した層が形成されない非磁性領域とを備えることを特徴とするインストルメントパネルである。
これによれば、アンテナ取付予定部の周囲が非磁性領域によって包囲されることから、インストルメントパネルの上面部に磁性領域を設けた場合であっても、アンテナを正規のアンテナ取付予定部に取り付ける限り、機能に影響が生ずることを防止できる。
請求項2の発明は、前記アンテナ取付予定部と前記インストルメントパネルの上面部における他の部分とを目視により識別可能な識別手段を有することを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネルである。
これによれば、アンテナ取付予定部を目視により識別可能としたことによって、ユーザが確実にアンテナを適切な位置に取り付けることができ、上述した効果を確保できる。
【0008】
請求項3の発明は、前記アンテナ取付予定部は、車幅方向に離間した複数箇所に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネルである
これによれば、ユーザが複数のアンテナ取付予定部から任意に取付位置を選択することができ、利便性が向上する。
請求項4の発明は、前記アンテナ取付予定部は、前記インストルメントパネルの上面に車幅方向に延びた帯状に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネルである。
これによれば、アンテナの取付位置の選択自由度をより高めることができる。
請求項5の発明は、前記アンテナ取付予定部は、車幅方向における幅が前記インストルメントパネルの左右端部に設けられた空調吹出し口の間隔でありかつ前記空調吹出し口の上端部から車両前方のフロントガラス側の端部のほぼ全域にわたって延在することを特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネルである。
請求項6の発明は、前記アンテナ取付予定部は、前記インストルメントパネルの上面部における車両前方のフロントガラス側の端部に沿った領域に設けられることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のインストルメントパネルである。
【0009】
請求項7の発明は、前記車載機器は、路車間通信装置であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のインストルメントパネルである。
請求項8の発明は、前記車載機器は、前記アンテナ取付予定部に着脱可能に取り付けられる通信装置のアンテナであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のインストルメントパネルである。
請求項9の発明は、前記磁性領域は、磁性体からなる粉状体、粒状体、線状体、網状体の少なくとも1つを配合した磁性塗料を前記インストルメントパネルの基材に塗布して形成されることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のインストルメントパネルである。
これによれば、インストルメントパネルの形状に関わらず、磁性体を配合した塗料を塗布することによって、容易に磁石の吸着が可能な領域を形成することができる。
また、このような塗装の表面側に、他の意匠用塗装を施したり、意匠用の表皮を被せることも可能であり、磁性体を配置する箇所の設計自由度が高くかつ外観品質が良好なインストルメントパネルを提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、磁石の吸着が可能であるとともに、車載電子機器のアンテナを取り付けた場合に通信機能を阻害しないインストルメントパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を適用したインストルメントパネルの実施例1の外観斜視図である。
【図2】図1のインストルメントパネルにおける磁性領域と非磁性領域との境界部の模式的拡大断面図である。
【図3】本発明を適用したインストルメントパネルの実施例2の外観斜視図である。
【図4】本発明を適用したインストルメントパネルの実施例3の外観斜視図である。
【図5】本発明を適用したインストルメントパネルの実施例4の外観斜視図である。
【図6】本発明を適用したインストルメントパネルの実施例5の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、磁石の吸着が可能であるとともに、車載電子機器のアンテナを取り付けた場合に通信機能を阻害しないインストルメントパネルを提供する課題を、インストルメントパネルの上面部に非磁性領域によって包囲されたアンテナ取付予定部を設けることによって解決した。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明を適用したインストルメントパネルの実施例1について説明する。
図1は、実施例1のインストルメントパネルの外観斜視図である。
インストルメントパネル(ダッシュボード)1は、例えば乗用車等の自動車の車室内前部に設けられる内装部材である。
インストルメントパネル1は、樹脂系材料からなる基材の表面に意匠用等の塗装を施して形成されている。この塗装については、後に詳しく説明する。
インストルメントパネル1は、上面部10、正面部20、下面部30、メータナセル40、センターコンソール50等を備えて構成されている。
【0014】
上面部10は、インストルメントパネル1の上部に、上方に面して配置された面部である。
上面部10は、例えば、車両前方側に対して後方側がやや下がった緩斜面状に形成されている。
上面部10の前端部11は、図示しないフロントガラスの下端部と隣接して配置されている。
上面部10の側端部12は、図示しないAピラー(フロントガラス側端部に沿ったピラー)の下端部と隣接して配置されている。
また、上端部10の左右の側端部12近傍には、図示しないフロントドアガラスに空調風を吹きつけるデフロスタ吹出し口13が設けられている。
【0015】
また、上面部10には、車載機器のアンテナの取付が推奨される領域であるアンテナ取付予定部14が設けられている。
ここで、車載機器は、例えば、有料道路料金や駐車料金等各種料金の自動収受を行なう路車間通信装置や、ユーザが任意に持ち込み可能な例えば携帯電話機などの通信装置、カーナビゲーション装置等である。
アンテナ取付予定部14は、例えば、上面部10の車幅方向における中央部における車両前方側の領域に設けられ、例えば、ほぼ矩形に形成されている。
このようなアンテナ取付予定部14は、その外周縁部を、例えば表面部にモールドされたライン等の形状や段差部、ペイント、ステッカー等を用いたマーキング等によって、目視により識別可能となっている。
また、アンテナ取付予定部14は、上面部10の他の部分に対して別部品としてもよい。この場合、部品間の分割線によってユーザがアンテナ取付予定部14を目視可能となる。
【0016】
正面部20は、上面部10の車両後方側の端部から下方に延びて形成された面部である。正面部20は、運転席及び助手席に着座する図示しない乗員の上体に対向して配置されている。上面部10の後端部と正面部20の上端部とは、曲面によって滑らかに連続して形成されている。
正面部20は、ナビゲーション装置収容部21、内側吹出し口22、外側吹出し口23、加飾パネル24等を有して構成されている。
【0017】
ナビゲーション装置収容部21は、正面部20の中央部に設けられ、ナビゲーション装置の表示装置等が取り付けられる部分である。
内側吹出し口22及び外側吹出し口23は、乗員の上体に向けて空調風を吹出すものである。
内側吹出し口22は、ナビゲーション装置収容部21の左右に隣接して設けられている。
外側吹出し口23は、正面部20の車幅方向における両端部に設けられている。
加飾パネル24は、例えば木目調、金属調等の表面処理が施された意匠用の部材である。加飾パネル24は、正面部20の下端部近傍に配置され、車幅方向にほぼ沿って延在している。
【0018】
下面部30は、正面部20の下端部から下方に延びて形成された面部である。下面部30は、乗員の脚部と対向して配置されている。下面部30は、下端部側が上端部側に対して車両前方側となるように傾斜して配置されている。
下面部30における助手席側の部分には、開閉式のグローブボックスリッド31が設けられている。
【0019】
メータナセル40は、上面部10及び正面部20における運転席と対向する部分に設けられている。メータナセル40は、上面部10及び正面部20の他部に対して隆起して形成され、内部に計器盤が設けられている。
【0020】
センターコンソール50は、下面部30の車幅方向における中央部から、車両後方に突き出して形成された部分である。
センターコンソール50は、例えば、車両前方側から順に、シフトレバー取付部51、カップホルダ52、コンソールボックス53等が設けられている。
シフトレバー取付部51は、変速機の図示しないシフトレバーが設けられる部分である。
カップホルダ52は、飲料のカップ、ボトル等を収容する凹部である。
コンソールボックス53は、上部に開閉式のリッド部を有し、小物等を収容する収容スペースである。
【0021】
インストルメントパネル1の各部の表面は、樹脂系材料の基材Bと意匠用塗装P1との中間に、例えば鉄粉等の粉状の磁性体を配合した磁性塗料P2からなる層を形成した磁性領域Mと、このような磁性塗料P2からなる層を形成しない非磁性領域NM(磁性制限領域)とを有している。
このような構成により、磁性領域Mにおいては、磁石を吸着させることが可能であり、アクセサリやメモ等を簡易に取り付けることが可能となっている。
【0022】
図2は、インストルメントパネル1における磁性領域Mと非磁性領域NMとの境界部の模式的拡大断面図である。
図2に示すように、磁性領域Mにおいては、基材Bの表面に磁性塗料P2からなる層が形成され、その表面に意匠用塗料P1からなる層が形成されている。
一方、非磁性領域NMにおいては、基材Bの表面に直接意匠用塗装P1からなる層が形成されている。
【0023】
非磁性領域NMは任意に配置することが可能であるが、その少なくとも一部は、上述した上面部10のアンテナ取付予定部14の全域及びその周囲が含まれるように配置される。例えば、非磁性領域NMは、アンテナ取付予定部14よりもやや大きい相似形に形成され、非磁性領域NMの外周縁部は、アンテナ取付予定部14の外周縁部の外側に配置される構成とする。このような構成により、アンテナ取付予定部14の周囲は、全周にわたって非磁性領域NMによって包囲されることになる。
以上説明した実施例1によれば、アンテナ取付予定部14の周囲が非磁性領域NMによって包囲されることから、インストルメントパネル1の上面部10に磁性領域Mを設けた場合であっても、アンテナをアンテナ取付予定部14に取り付ければ機能に影響が生ずることを防止できる。
また、アンテナ取付予定部14を目視により識別可能としたことによって、ユーザが確実にアンテナを適切な位置に取り付けることができ、上述した効果を確保できる。
【実施例2】
【0024】
次に、本発明を適用したインストルメントパネルの実施例2について説明する。
なお、以下説明する各実施例においては、従前の実施例と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図3は、実施例2のインストルメントパネルの外観斜視図である。
実施例2のインストルメントパネル1Bは、実施例1のアンテナ取付予定部14に代えて、以下説明するアンテナ取付予定部14L,14Rを設けたものである。
【0025】
アンテナ取付予定部14L,14Rは、それぞれ上面部10の左右の側端部12の近傍であって、デフロスタ吹出し口13の前方に配置されている。
これらのアンテナ取付予定部14L,14Rは、ともに実施例1のアンテナ取付予定部14と同様に、その全体が非磁性領域NMの内部に配置され、非磁性領域NMによって全周にわたって包囲されている。
以上説明した実施例2によれば、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、複数のアンテナ取付予定部14L,14Rからユーザが任意の取付箇所を選択することができ、利便性が向上する。
【実施例3】
【0026】
次に、本発明を適用したインストルメントパネルの実施例3について説明する。
図4は、実施例3のインストルメントパネルの外観斜視図である。
実施例3のインストルメントパネル1Cは、実施例1のアンテナ取付予定部14に代えて、以下説明するアンテナ取付予定部15を設けたものである。
【0027】
アンテナ取付予定部15は、上面部10の前後方向における中央部において、車幅方向に略沿って延びた帯状に形成されている。
アンテナ取付予定部15は、正面部20の内側吹出し口22及び外側吹出し口23よりも上方に配置されるとともに、左右のデフロスタ吹出し口13の間隔のほぼ全幅にわたって延在している。
アンテナ取付予定部15は、実施例1のアンテナ取付予定部14と同様に、その全体が非磁性領域NMの内部に配置され、非磁性領域NMによって全周にわたって包囲されている。
以上説明した実施例3によれば、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果に加えて、車幅方向に延在したアンテナ取付予定部15の範囲内で任意の位置にアンテナを取り付けることができ、利便性をより向上することができる。
【実施例4】
【0028】
次に、本発明を適用したインストルメントパネルの実施例4について説明する。
図5は、実施例4のインストルメントパネルの外観斜視図である。
実施例4のインストルメントパネル1Dは、実施例1のアンテナ取付予定部14に代えて、以下説明するアンテナ取付予定部16を設けたものである。
アンテナ取付予定部16は、上面部10が図示しないフロントガラスと隣接する前端部11に沿って、車幅方向にほぼ沿ってインストルメントパネル1Dのほぼ全幅にわたって延在する帯状に形成されている。
アンテナ取付予定部16は、実施例1のアンテナ取付予定部14と同様に、その全体が非磁性領域NMの内部に配置され、非磁性領域NMによって全周にわたって包囲されている。
以上説明した実施例4においても、上述した実施例3の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
【実施例5】
【0029】
次に、本発明を適用したインストルメントパネルの実施例5について説明する。
図6は、実施例5のインストルメントパネルの外観斜視図である。
実施例5のインストルメントパネル1Eは、実施例1の矩形のアンテナ取付予定部14及び非磁性領域NMに代えて、楕円形のアンテナ取付予定部17及び非磁性領域NMを設けたものである。
アンテナ取付予定部17は、上面部10の中央部に設けられている。
また、非磁性領域NMは、アンテナ取付予定部17と相似形でありかつやや大きい楕円形に形成され、アンテナ取付予定部17は、非磁性領域NMの内側に配置されている。
以上説明した実施例5においても、上述した実施例1の効果と実質的に同様の効果を得ることができる。
【0030】
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)各実施例では、アンテナ取付予定部内の全域が非磁性領域である構成となっているが、本発明はこれに限らず、例えばアンテナ取付予定部の内部に、他の磁性領域と非磁性領域によって隔離された磁性領域を形成してもよい。
(2)アンテナ取付予定部及び非磁性領域の位置や形状は、上述した各実施例の構成に限らず、適宜変更することが可能である。
(3)各実施例では、磁性塗料は、例えば鉄粉を配合して構成されているが、鉄に代えてその他の磁性体を用いてもよい。また、磁性体の携帯も粉状体に限らず、粒状体、線状体、網状体などとしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1,1B,1C,1D,1E インストルメントパネル
10 上面部
11 前端部 12 側端部
13 デフロスタ吹出し口
14,14L,14R,15,16,17 アンテナ取付予定部
20 正面部
21 ナビゲーション装置収容部 22 内側吹出し口
23 外側吹出し口 24 加飾パネル
30 下面部 31 グローブボックスリッド
40 メータナセル 50 センターコンソール
51 シフトレバー取付部 52 カップホルダ
53 コンソールボックス
M 磁性領域 NM 非磁性領域
B 基材 P1 意匠用塗料
P2 磁性塗料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の車室内前部に設けられるインストルメントパネルであって、
前記インストルメントパネルの上面部に設けられ磁性体を配合した層が形成された磁性領域と、
前記インストルメントパネルの上面部に設けられ車載電子機器のアンテナ部が装着可能なアンテナ取付予定部と、
前記アンテナ取付予定部を包囲して配置され磁性体を配合した層が形成されない非磁性領域と
を備えることを特徴とするインストルメントパネル。
【請求項2】
前記アンテナ取付予定部と前記インストルメントパネルの上面部における他の部分とを目視により識別可能な識別手段を有すること
を特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル。
【請求項3】
前記アンテナ取付予定部は、車幅方向に離間した複数箇所に設けられること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネル。
【請求項4】
前記アンテナ取付予定部は、前記インストルメントパネルの上面に車幅方向に延びた帯状に設けられること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネル。
【請求項5】
前記アンテナ取付予定部は、車幅方向における幅が前記インストルメントパネルの左右端部に設けられた空調吹出し口の間隔でありかつ前記空調吹出し口の上端部から車両前方のフロントガラス側の端部のほぼ全域にわたって延在すること
を特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネル。
【請求項6】
前記アンテナ取付予定部は、前記インストルメントパネルの上面部における車両前方のフロントガラス側の端部に沿った領域に設けられること
を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
【請求項7】
前記車載機器は、路車間通信装置であること
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
【請求項8】
前記車載機器は、前記アンテナ取付予定部に着脱可能に取り付けられる通信装置のアンテナであること
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のインストルメントパネル。
【請求項9】
前記磁性領域は、磁性体からなる粉状体、粒状体、線状体、網状体の少なくとも1つを配合した磁性塗料を前記インストルメントパネルの基材に塗布して形成されること
を特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のインストルメントパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−171574(P2012−171574A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38153(P2011−38153)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】