インドール−3−カルビノール類似体およびその感染に対する薬剤としての使用
抗菌剤として有用な化合物が提供される。該化合物はインドール−3−カルビノールの類似体であり、ジヒドロインドロ[2,3−b]カルバゾール、2,2’−ジインドリルメタン、2’,3−ジインドリルメタンおよび3,3’−ジインドリルメタンから選択される主骨格を有する。該化合物は、哺乳動物における細菌感染症の治療および予防的処置に有用である。該化合物の合成の方法が、該化合物を含有する医薬組成物と同様に提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置するための方法であって、
【化383】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択される、方法。
【請求項2】
R1、R4、R5およびR8が水素であることで前記化合物が式(Ia)
【化384】
の構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
R3およびR7が、水素およびハロから独立して選択され、
R2およびR6が、水素、ハロ、ホルミル、シアノ、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C1〜C24アルコキシ(ヘテロ原子含有C1〜C24アルコキシを含める)、C5〜C20アリールオキシ、カルバモイル(非置換カルバモイル(即ち、−(CO)−NH2)、モノ−(C1〜C12アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C12アルキル)置換カルバモイルおよびヘテロ原子含有C1〜C12アルキル置換カルバモイルを含める)、C2〜C24アルコキシカルボニルおよびアミノ(モノ−およびジ−(C1〜C12アルキル)置換アミノ、C3〜C12環式アミノ、ヘテロ原子含有C2〜C12環式アミノならびにそれらの塩を含む)から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
R2およびR6が、電子求引基から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
R9が、水素、ハロ、シアノ、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニルおよびアミノから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
R10が、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニルおよびC1〜C24アルコキシから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
R10が、非置換C1〜C24アルキル、置換C1〜C24アルキル、ヘテロ原子含有C1〜C24アルキル、非置換C2〜C24アルケニル、置換C2〜C24アルケニル、ヘテロ原子含有C2〜C24アルケニル、非置換C2〜C24アルキニル、置換C2〜C24アルキニル、ヘテロ原子含有C2〜C24アルキニル、非置換C1〜C24アルコキシ、置換C1〜C24アルコキシおよびヘテロ原子含有C1〜C24アルコキシから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
R10が−O−L−Q1構造を有する、請求項6に記載の方法であって、
式中、
Lは、結合、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖もしくはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
Q1は、水素、−NRy1Ry2(Ry3)n2(X)n3、−CHRx1Rx2および−SRz1から選択され、ここで、
Ry1およびRy2は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、アミノ、イミノ、C1〜C24アルキルスルホニルおよびC5〜C20アリールスルホニルから独立して選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRy1およびRy2は一緒になって、非置換、置換および/もしくはさらにヘテロ原子含有であってよい環式もしくは多環式の基を形成し、
Ry3は、水素およびC1〜C12アルキルから選択され、
n2およびn3は同じであり、0および1から選択され、
Xは、負の電荷を持つ対イオンであり、
Rx1およびRx2は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキルから独立して選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRx1およびRx2は一緒になって、非置換、置換および/もしくはさらにヘテロ原子含有であってよい環式または多環式の基を形成し、
Rz1は、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリールおよびC6〜C24アラルキルから選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/またはヘテロ原子含有であってよく、
ただし、Q1が−CHRx1Rx2以外である場合、Lは結合ではない、方法。
【請求項9】
R11およびR12が、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキルおよびアミン保護基から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記細菌感染症がグラム陽性菌による、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記細菌感染症がグラム陰性菌による、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記細菌感染症が、Francisella tularensis、Bacillus anthracis、Yersinia pestis、Brucella abortus、Burkholderia mallei、Burkholderia pseudomallei、Acinetobacter baumannii、Listeria monocytogenes、Shigella dysenteriae、Enterococcus faecalis、Mycobacterium tuberculosis、Mycobacterium bovis、Mycobacterium africanum、Mycobacterium canetti、Mycobacterium microti、バンコマイシン抵抗性 enterococci、バンコマイシン感受性enterococci、メチシリン感受性Staphylococcus aureus;メチシリン抵抗性Staphylococcus aureus;ペニシリン感受性S. pneumoniae;またはペニシリン抵抗性S. pneumoniaeの感染症である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記化合物が組成物の形態で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記組成物が式(I)の構造を有する少なくとも2種の化合物を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
式(I)の構造を有する化合物を投与することを含む、細菌の個体数を減少させるための方法であって、
【化385】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択される、方法。
【請求項16】
前記細菌がグラム陽性である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記細菌がグラム陰性である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記細菌が以下の属:Escherichia、Enterobacter、Salmonella、Staphylococcus、Shigella、Listeria、Aerobacter、Helicobacter、Klebsiella、Proteus、Pseudomonas、Streptococcus、Chlamydia、Mycoplasma、Pneumococcus、Neisseria、Clostridium、Bacillus、Corynebacterium、Mycobacterium、Campylobacter、Vibrio、Serratia、Providencia、Chromobacterium、Brucella、Yersinia、Haemophilus、BordetellaまたはFrancisellaの細菌である、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記細菌が哺乳動物の身体に存在する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
式(I)の構造を有する化合物であって、
【化386】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR9は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択され、
R10は、−O−L−N(Ry1)(Ry2)(Ry3)(X)、−O−L−SRz1であるか、または下記構造を有し、
【化387】
式中、
Lは、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖もしくはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
L1は、結合、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖またはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
Ry1、Ry2およびRy3は、水素およびC1〜C12アルキルから独立して選択され、
Xは、負の電荷を持つ対イオンであり、
Rz1は、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリールおよびC6〜C24アラルキルから選択され、
Q1およびQ2は、結合および−CH2−から選択され、
Q3は、結合、−CH(Ra3)−、−O−および−NRa4−から選択されるが、Q1およびQ2の両方が結合である場合はQ3が結合ではないという条件であり、
Ra1およびRa2は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから独立して選択され、
Ra3およびRa4は、水素、C1〜C12アルキル、非置換アミノおよびモノ−またはジ−(C1〜C12アルキル)置換アミノから独立して選択され、
Q4、Q5およびQ6は、−CHRb1−および−NRb1−から選択され、ここで、Rb1は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから選択され、
p1は、0〜2の範囲の整数であり、
Q7は、−CH<および−N<から選択され、
Q8、Q9、Q10およびQ11は、−CH(Re1)−、=C(Re1)−、−NRe1−および−N=から独立して選択され、ここで、Re1は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから選択されるが、(1)互いに隣接するQ8、Q9、Q10およびQ11の任意の2つが二重結合によって連結されていてよく、ただし、2個以下の二重結合が存在し、2個の二重結合が存在する場合は単結合がそれらの間に存在する、ならびに(2)任意の2つの隣接するRe1基は一緒になって、さらに置換されていてよく1個または複数のヘテロ原子を有してよい5員環または6員環を形成することができるという条件であり、
Rc1、Rc2およびRc3は、水素、C1〜C24アルキルおよびC5〜C20アリールから独立して選択され、このいずれもが、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRc1、Rc2およびRc3の任意の2つが一緒になって、非置換、置換および/またはさらにヘテロ原子含有であってよい環式または多環式の基を形成してよい、化合物。
【請求項21】
式(II)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置する方法であって、
【化388】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、ただし、R2およびR6の1つがアミノ、一置換アミノまたは二置換アミノであり得るが両方がそうではなく、
R11およびR12は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
R13およびR14は、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8に関する通りに定義され、ただし、R13およびR14の少なくとも1つは水素以外であり、
Xは、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16またはNR17であり、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りである、方法。
【請求項22】
式(III)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置する方法であって、
【化389】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R20およびR21は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
Xは、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16またはNR17であり、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りである、方法。
【請求項23】
式(IV)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置するための方法であって、
【化390】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R5A、R6A、R7A、R8A、R22およびR23は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11、R12およびR12Aは、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
X1およびX2は、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16およびNR17から独立して選択され、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りであり、
ただし、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R5A、R6A、R7A、R8A、R11、R22およびR23の少なくとも1つは水素以外である、方法。
【請求項1】
式(I)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置するための方法であって、
【化383】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択される、方法。
【請求項2】
R1、R4、R5およびR8が水素であることで前記化合物が式(Ia)
【化384】
の構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
R3およびR7が、水素およびハロから独立して選択され、
R2およびR6が、水素、ハロ、ホルミル、シアノ、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C1〜C24アルコキシ(ヘテロ原子含有C1〜C24アルコキシを含める)、C5〜C20アリールオキシ、カルバモイル(非置換カルバモイル(即ち、−(CO)−NH2)、モノ−(C1〜C12アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C12アルキル)置換カルバモイルおよびヘテロ原子含有C1〜C12アルキル置換カルバモイルを含める)、C2〜C24アルコキシカルボニルおよびアミノ(モノ−およびジ−(C1〜C12アルキル)置換アミノ、C3〜C12環式アミノ、ヘテロ原子含有C2〜C12環式アミノならびにそれらの塩を含む)から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
R2およびR6が、電子求引基から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
R9が、水素、ハロ、シアノ、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニルおよびアミノから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
R10が、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニルおよびC1〜C24アルコキシから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
R10が、非置換C1〜C24アルキル、置換C1〜C24アルキル、ヘテロ原子含有C1〜C24アルキル、非置換C2〜C24アルケニル、置換C2〜C24アルケニル、ヘテロ原子含有C2〜C24アルケニル、非置換C2〜C24アルキニル、置換C2〜C24アルキニル、ヘテロ原子含有C2〜C24アルキニル、非置換C1〜C24アルコキシ、置換C1〜C24アルコキシおよびヘテロ原子含有C1〜C24アルコキシから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
R10が−O−L−Q1構造を有する、請求項6に記載の方法であって、
式中、
Lは、結合、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖もしくはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
Q1は、水素、−NRy1Ry2(Ry3)n2(X)n3、−CHRx1Rx2および−SRz1から選択され、ここで、
Ry1およびRy2は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、アミノ、イミノ、C1〜C24アルキルスルホニルおよびC5〜C20アリールスルホニルから独立して選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRy1およびRy2は一緒になって、非置換、置換および/もしくはさらにヘテロ原子含有であってよい環式もしくは多環式の基を形成し、
Ry3は、水素およびC1〜C12アルキルから選択され、
n2およびn3は同じであり、0および1から選択され、
Xは、負の電荷を持つ対イオンであり、
Rx1およびRx2は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキルから独立して選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRx1およびRx2は一緒になって、非置換、置換および/もしくはさらにヘテロ原子含有であってよい環式または多環式の基を形成し、
Rz1は、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリールおよびC6〜C24アラルキルから選択され、このいずれもが、こうした基が可能である場合、さらに置換され、かつ/またはヘテロ原子含有であってよく、
ただし、Q1が−CHRx1Rx2以外である場合、Lは結合ではない、方法。
【請求項9】
R11およびR12が、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキルおよびアミン保護基から独立して選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記細菌感染症がグラム陽性菌による、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記細菌感染症がグラム陰性菌による、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記細菌感染症が、Francisella tularensis、Bacillus anthracis、Yersinia pestis、Brucella abortus、Burkholderia mallei、Burkholderia pseudomallei、Acinetobacter baumannii、Listeria monocytogenes、Shigella dysenteriae、Enterococcus faecalis、Mycobacterium tuberculosis、Mycobacterium bovis、Mycobacterium africanum、Mycobacterium canetti、Mycobacterium microti、バンコマイシン抵抗性 enterococci、バンコマイシン感受性enterococci、メチシリン感受性Staphylococcus aureus;メチシリン抵抗性Staphylococcus aureus;ペニシリン感受性S. pneumoniae;またはペニシリン抵抗性S. pneumoniaeの感染症である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記化合物が組成物の形態で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記組成物が式(I)の構造を有する少なくとも2種の化合物を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
式(I)の構造を有する化合物を投与することを含む、細菌の個体数を減少させるための方法であって、
【化385】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択される、方法。
【請求項16】
前記細菌がグラム陽性である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記細菌がグラム陰性である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記細菌が以下の属:Escherichia、Enterobacter、Salmonella、Staphylococcus、Shigella、Listeria、Aerobacter、Helicobacter、Klebsiella、Proteus、Pseudomonas、Streptococcus、Chlamydia、Mycoplasma、Pneumococcus、Neisseria、Clostridium、Bacillus、Corynebacterium、Mycobacterium、Campylobacter、Vibrio、Serratia、Providencia、Chromobacterium、Brucella、Yersinia、Haemophilus、BordetellaまたはFrancisellaの細菌である、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記細菌が哺乳動物の身体に存在する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
式(I)の構造を有する化合物であって、
【化386】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR9は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、C2〜C24アルキルカルボニル、C6〜C20アリールカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、ジヒドロキシボリル、ジ−(C1〜C24)−アルコキシボリル、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C6〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択される置換基であり、さらに、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8から選択される任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、ホルミル、C1〜C24アルキル、C6〜C24アラルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキル、ジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルおよび窒素保護基からなる群から独立して選択され、
R10は、−O−L−N(Ry1)(Ry2)(Ry3)(X)、−O−L−SRz1であるか、または下記構造を有し、
【化387】
式中、
Lは、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖もしくはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
L1は、結合、置換、非置換、ヘテロ原子含有であってよいC1〜C12直鎖、C2〜C12分枝状鎖またはC3〜C12環式のアルキレン基またはそれらの組合せ、およびアルキレンオキシドオリゴマーから選択されるリンカーであり、
Ry1、Ry2およびRy3は、水素およびC1〜C12アルキルから独立して選択され、
Xは、負の電荷を持つ対イオンであり、
Rz1は、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリールおよびC6〜C24アラルキルから選択され、
Q1およびQ2は、結合および−CH2−から選択され、
Q3は、結合、−CH(Ra3)−、−O−および−NRa4−から選択されるが、Q1およびQ2の両方が結合である場合はQ3が結合ではないという条件であり、
Ra1およびRa2は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから独立して選択され、
Ra3およびRa4は、水素、C1〜C12アルキル、非置換アミノおよびモノ−またはジ−(C1〜C12アルキル)置換アミノから独立して選択され、
Q4、Q5およびQ6は、−CHRb1−および−NRb1−から選択され、ここで、Rb1は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから選択され、
p1は、0〜2の範囲の整数であり、
Q7は、−CH<および−N<から選択され、
Q8、Q9、Q10およびQ11は、−CH(Re1)−、=C(Re1)−、−NRe1−および−N=から独立して選択され、ここで、Re1は、水素、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C12アルキル置換アミノおよびC1〜C12アルキルから選択されるが、(1)互いに隣接するQ8、Q9、Q10およびQ11の任意の2つが二重結合によって連結されていてよく、ただし、2個以下の二重結合が存在し、2個の二重結合が存在する場合は単結合がそれらの間に存在する、ならびに(2)任意の2つの隣接するRe1基は一緒になって、さらに置換されていてよく1個または複数のヘテロ原子を有してよい5員環または6員環を形成することができるという条件であり、
Rc1、Rc2およびRc3は、水素、C1〜C24アルキルおよびC5〜C20アリールから独立して選択され、このいずれもが、さらに置換され、かつ/もしくはヘテロ原子含有であってよく、またはRc1、Rc2およびRc3の任意の2つが一緒になって、非置換、置換および/またはさらにヘテロ原子含有であってよい環式または多環式の基を形成してよい、化合物。
【請求項21】
式(II)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置する方法であって、
【化388】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、ただし、R2およびR6の1つがアミノ、一置換アミノまたは二置換アミノであり得るが両方がそうではなく、
R11およびR12は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
R13およびR14は、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8に関する通りに定義され、ただし、R13およびR14の少なくとも1つは水素以外であり、
Xは、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16またはNR17であり、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りである、方法。
【請求項22】
式(III)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置する方法であって、
【化389】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R20およびR21は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11およびR12は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
Xは、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16またはNR17であり、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りである、方法。
【請求項23】
式(IV)の構造を有する化合物の治療有効量を哺乳動物個体に投与することを含む、該哺乳動物個体における細菌感染症を予防または処置するための方法であって、
【化390】
式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R5A、R6A、R7A、R8A、R22およびR23は、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルケニル、C2〜C24アルキニル、C5〜C20アリール、C6〜C24アルカリール、C6〜C24アラルキル、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C1〜C24アルコキシ、C2〜C24アルケニルオキシ、C2〜C24アルキニルオキシ、C5〜C20アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、C2〜C24アルコキシカルボニル、C6〜C20アリールオキシカルボニル、ハロカルボニル、C2〜C24アルキルカルボナト、C6〜C20アリールカルボナト、カルボキシ、カルボキシラト、カルバモイル、モノ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、ジ−(C1〜C24アルキル)置換カルバモイル、一置換アリールカルバモイル、チオカルバモイル、カルバミド、シアノ、イソシアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、アジド、ホルミル、チオホルミル、アミノ、モノ−およびジ−(C1〜C24アルキル)置換アミノ、モノ−およびジ−(C5〜C20アリール)置換アミノ、C2〜C24アルキルアミド、C5〜C20アリールアミド、イミノ、アルキルイミノ、アリールイミノ、ニトロ、ニトロソ、スルホ、スルホナト、C1〜C24アルキルスルファニル、アリールスルファニル、C1〜C24アルキルスルフィニル、C5〜C20アリールスルフィニル、C1〜C24アルキルスルホニル、C5〜C20アリールスルホニル、ホスホノ、ホスホナト、ホスフィナト、ホスホ、ホスフィノならびにそれらの組合せからなる群から独立して選択され、さらに、任意の2個の隣接する(オルト)置換基は連結して、5員環、6員環ならびに縮合5員および/または縮合6員環から選択される環構造を形成することができ、ここで、該環構造は、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ脂環式であり、0個から4個の非水素置換基および0個から3個のヘテロ原子を有し、
R11、R12およびR12Aは、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C24アルコキシカルボニル、アミノ置換C1〜C24アルキル、(C1〜C24アルキルアミノ)置換C1〜C24アルキルおよびジ−(C1〜C24アルキル)アミノ置換C1〜C24アルキルからなる群から独立して選択され、
X1およびX2は、O、S、アリーレン、ヘテロアリーレン、CR15R16およびNR17から独立して選択され、ここで、R15およびR16は、水素、C1〜C6アルキルであるか、または一緒になって=CR18R19(式中、R18およびR19は、水素またはC1〜C6アルキルである)を形成し、R17は、R11およびR12に関して定義した通りであり、
ただし、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R5A、R6A、R7A、R8A、R11、R22およびR23の少なくとも1つは水素以外である、方法。
【公表番号】特表2012−502905(P2012−502905A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526873(P2011−526873)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/005180
【国際公開番号】WO2010/033198
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(501228071)エスアールアイ インターナショナル (66)
【氏名又は名称原語表記】SRI International
【住所又は居所原語表記】333 Ravenswood Avenue, Menlo Park, California 94025, U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/005180
【国際公開番号】WO2010/033198
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(501228071)エスアールアイ インターナショナル (66)
【氏名又は名称原語表記】SRI International
【住所又は居所原語表記】333 Ravenswood Avenue, Menlo Park, California 94025, U.S.A.
【Fターム(参考)】
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