説明

インピーダンス測定装置

【課題】比較的簡便な測定で高精度にインピーダンスを測定し得るインピーダンス測定装置を提供すること。
【解決手段】標準インピーダンス素子と比較して被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置において、並列接続された被測定インピーダンス素子Zxおよび標準インピーダンス素子Zsならびに電源PSを有し、これら両インピーダンス素子に電流を流す測定用通電回路と、前記被測定インピーダンス素子に流れる被測定電流および前記標準インピーダンス素子に流れる標準電流を検出し、被測定信号および標準信号を形成する信号形成回路と、前記被測定電流と前記標準電流との差を取り出し、偏差信号を形成する偏差検出回路と、前記標準信号および偏差信号に基き、前記被測定インピーダンス素子のインピーダンスを算出する処理回路DPとをそなえたことを特徴とするインピーダンス測定装置、ならびに電流を電圧に換えた形でのインピーダンス測定装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既知のインピーダンス素子を用いて未知の被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既知のインピーダンス素子を用いて未知のインピーダンス素子のインピーダンスを測定する一つの方法として、ブリッジ回路がよく知られている(図6参照)。
【0003】
これは、既知のインピーダンス素子Z1,Z2,Z3および未知のインピーダンス素子Zxにより構成したブリッジ回路の一方のスパンに電源PSを接続し、ブリッジ回路の他方のスパンに零検出器Dを接続するものである。そして、零検出器Dが零もしくは零近くを指すようにインピーダンス素子Z1,Z2,Z3の値を調節したときの既知のインピーダンス素子Z1,Z2,Z3の値から、未知のインピーダンス素子Zxの値を算出するものである。
【0004】
しかしながら、この方法では、基準となるインピーダンスZ1,Z2,Z3を実数および虚数のベクトル平面上で調整する必要があるため、測定作業が煩雑である。
【0005】
もう一つより簡便にインピーダンスを測定する方法として、図7に示すものがある。これは、被測定インピーダンスに流れる電流と誘起された電圧との比から被測定インピーダンスを求めるものである。そのために、電源PSに被測定インピーダンスZxおよび既知の抵抗Rを直接接続し、それぞれの両端間電圧を信号調節器(シグナル・コンディショナ)C1,C2を介してベクトル比測定装置VRMに与えることにより測定を行う(特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、この方法は、標準インピーダンスとの比較ではないため、回路のほぼ全ての要素の安定度が測定精度に直接影響を与える。
【特許文献1】特開2002−139528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、従来のインピーダンス測定方法は、ブリッジ回路による方法にしても、ベクトル比測定による方法にしても、測定作業が煩雑であったり測定精度が低かったりするという問題点がある。
【0008】
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、比較的簡便な測定で高精度にインピーダンスを測定し得るインピーダンス測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的達成のため、本願では、下記の第1および第2の発明を提供する。
【0010】
第1の発明は、
標準インピーダンス素子と比較して被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置において、
電源に対し並列接続された被測定インピーダンス素子および標準インピーダンス素子を有し、前記両インピーダンス素子それぞれに電流を流す測定用通電回路と、
前記被測定インピーダンス素子に流れる被測定電流および前記標準インピーダンス素子に流れる標準電流を検出し、被測定信号および標準信号を形成する信号形成回路と、
前記被測定電流と前記標準電流との差を取り出し、偏差信号を形成する偏差検出回路と、
前記標準信号および偏差信号に基き、前記被測定インピーダンス素子のインピーダンスを算出する処理回路と
をそなえたことを特徴とするインピーダンス測定装置、
である。
【0011】
また、第2の発明は、
標準インピーダンス素子と比較して被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置において、
電源に対し直列接続された被測定インピーダンス素子および標準インピーダンス素子を有し、前記両インピーダンス素子それぞれに電流を流す測定用通電回路と、
前記被測定インピーダンス素子に生じる被測定電圧および前記標準インピーダンス素子に生じる標準電圧を検出し、被測定信号および標準信号を形成する電圧形成回路と、
前記被測定電圧と前記標準電圧との差を取り出し、偏差信号を形成する偏差検出回路と、
前記標準信号および偏差信号に基き、前記被測定インピーダンス素子のインピーダンスを算出する処理回路とを
そなえたことを特徴とするインピーダンス測定装置、
である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上述のように構成したため、次のような効果を奏する。
【0013】
第1の発明によれば、被測定インピーダンスを標準インピーダンスと比較するため標準インピーダンスの調整は行わないので、高精度な測定結果が得られるにも拘わらず比較的簡便に測定を行うことができる。
【0014】
第2の発明によれば、分圧比を被測定インピーダンスと標準インピーダンスとの比に概ね一致させればよいため、高精度な測定結果が得られるにも拘わらす簡便に測定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロック線図である。この図1に示すように、電源PSに対して既知の標準インピーダンスZsおよび被測定インピーダンスZxを並列に接続し、これら標準インピーダンスZsの通電電流を電流電圧変換器E1により電圧信号に変換して信号処理部DPに与え、一方、電流比較器CCで取り出した標準インピーダンスZsおよび被測定インピーダンスZxに流れる両電流の偏差電流Idを、電流電圧変換器E2により電圧変換して信号処理部DPに与える。
【0017】
図2は、図1に示した構成をより詳細に示した回路図である。また、電流電圧変換器E1は、変流器CT1と帰還抵抗R1を有する演算増幅器OP1とにより構成されて基準電圧Vsを形成し、もう一つの電流電圧変換器E2は、電流比較器CCと帰還抵抗R2を有する演算増幅器OP2とにより構成されて偏差電圧ΔVを形成する。基準電圧Vsおよび偏差電圧ΔVは、A/D変換器を有するディジタル演算部DPに与えられる。
【0018】
図3は、ディジタル演算部DPの内部構成を示したものである。2つのAD変換器ADC1,ADC2に与えられた入力Vs,ΔVsは、それぞれディジタル変換された後、Vsは90°移相メモリMによりjVsに変換され、3つのディジタル信号Vs,jVs,ΔVsが形成される。これら3つのディジタル信号は、乗算器MP1,MP2,MP3に与えられ、下記式(2)に示す演算が行われてA,B,Cが得られる。
【0019】
まず、巻数比がn11=n12=n21a=n21b=n22であり、抵抗がR1=R2=Rであって、変流器CT1およびCT2の誤差および入力インピーダンスが十分小さい場合、基準電圧Vsおよび偏差電圧ΔVは、次のように表わされる。
【0020】
下記式(1)では、標準インピーダンスZsをその逆数であるアドミッタンスYsで表わし、被測定インピーダンスZxをその逆数であるアドミッタンスYxで表わしている。
【数1】

【0021】
この基準電圧Vsおよび偏差電圧ΔVは、A/D変換器ADC1およびADC2でディジタル変換されて乗算器MP1,MP2,MP3および90°移相メモリMに与えられ、下記式(2)に示す演算、
【数2】

が行われる(ただし、[jVs]は、Vsをディジタル演算部DPで+90度移相したもの。)。
【0022】
乗算器MP1,MP2,MP3での演算により得られたA,B,Cは、ディジタル演算部DPに与えられて下記式(3)による演算が行われ、比誤差εおよび位相角θが求められる。
【数3】

【0023】
次に、図2(a),(b)に示した回路に、アドミッタンス素子Ys,Yxとしてキャパシタンス、抵抗およびインダクタンスを接続する場合を説明する。
【0024】
キャパシタンスの測定
キャパシタンスの場合、アドミッタンス素子Ysに標準コンデンサCs、Yxに被測定コンデンサCxを考えると、下記式(4)のように、
【数4】

と表わされる。ただし、Csは、標準コンデンサのキャパシタンス、CxおよびGxは、被測定コンデンサのキャパシタンスおよび等価並列コンダクタンス、である。
【0025】
上記式(4)を上記式(1)に代入すると、
【数5】

となる。これを上記式(2)に代入すると、
【数6】

が得られる。これを上記式(3)に代入すると、
【数7】

となる。よって、未知のキャパシタンス値Cx、ならびに損失角Dxおよび損失角Dx=Gx/ωCxは、
【数8】

として求められる。
【0026】
抵抗の測定
抵抗の場合、Ysに標準抵抗器、Yxに被測定抵抗器を接続すると、
【数9】

と表わせる。ただし、Rsは、標準抵抗器の抵抗値、RxおよびCxは、被測定抵抗器の抵抗値および等価並列キャパシタンス、である。
【0027】
キャパシタンス測定の場合と同様に、上記式(6)を上記式(1)以下に代入して上述の手法により整理すると、未知の抵抗値Rxおよび位相角θx(=ωCxRx)は、
【数10】

として求められる。
【0028】
インダクタンスの測定
インダクタンスの場合、Ysに標準インダクタ、Yxに被測定インダクタを接続すると、
【数11】

と表わせる。ただし、Lsは、標準インダクタのインダクタンス値、LxおよびGxは、被測定インダクタのインダクタンス値および等価並列コンダクタンス値、である。
【0029】
上記式(3)を用いて、被測定インダクタLxおよびクォリティ・ファクタQx=1/ωLxGxは、
【数12】

として求められる。
【0030】
標準コンデンサによるインダクタンスの測定
一般に標準インダクタは、標準コンデンサに比べて確度が低い。そこで、標準コンデンサを用いてインダクタンス測定ができれば、より高精度のインダクタンス測定ができる。
【0031】
図4は、この標準コンデンサを用いたインダクタンス測定のための接続図であり、変流器CT2の2つの2次巻線の一方であるn12a巻線の極性を反転させた接続とする。この回路において、巻線比がn11=n12=n21a=n21b=n22であり、抵抗比がR1=R2=Rであって、変流器CT1およびCT2の誤差および入力インピーダンスが十分小さい場合、基準電圧Vsおよび差電圧ΔVは、下式(10) により、
【数13】

と表わされる。これらを、AD変換器A/Dおよびディジタル演算部DPに与えて、まず下式(11) に示す、
【数14】

の演算を行う(ただし、[jVs]は、Vsをディジタル演算部DPで+90°移相した値。)。これを基に、ディジタル演算部DPでは、下式(12)に示した演算、
【数15】

を行う。そして、図4において、Ysに標準コンデンサ、Yxに被測定インダクタを接続すると、
【数16】

と表わすことができる。ただし、Csは標準コンデンサのコンダクタンス、LxおよびGxは被測定インダクタのインダクタンス値および等価コンダクタンス値、である。この上記式(13)を用いて、インダクタンス値Lxおよびクォリティ・ファクタQx(=1/ωLxGx)は、下式(14)の通り、
【数17】

である。
【0032】
この図2および図4を用いた説明では、巻線比がn11=n12=n21a=n21b=n22であり、抵抗比がR1=R2の場合につき説明したが、これらの値を適当に選択することにより、種々の値の標準インピーダンスおよび被測定インピーダンスに対応することができる。
【実施例2】
【0033】
図5は、本発明の第2の実施例を示した回路図である。この実施例では、電圧比較によりインピーダンス測定を行うもので、電源PSに、誘導分圧器VDおよび標準インピーダンスZs、被測定インピーダンスZxの直列回路を接続するブリッジ回路として構成されている。
【0034】
そして、変圧器VTの出力Vs、および標準ピーダンスZsと被測定インピーダンスZxとの相互接続点の電圧ΔVをディジタル演算器DPに与え、ディジタル演算器DPにより電圧比較を行って被測定インピーダンスZxの測定を行う。
【0035】
この場合、誘導分圧器VDの出力点の電位は接地電位に設定されており、また、分圧比n1/n2は、標準インピーダンスZsと被測定インピーダンスZxとの比に概ね一致するように設定される。
【0036】
この構成において、基準電圧Vsおよび差電圧ΔVは、下式(15)により、
【数18】

と表せる(ただし、N=1+n2/n1)。これらをAD変換器及びディジタル演算器DPに入力し、次の演算を行う。
【数19】

【0037】
ただし、[jVs]は、Vsをディジタル演算部DPで+90°移相したデータである。
【0038】
これらを基に、次の演算を行う。そして、上記式(16)により求めたA,B,Cによりディジタル演算部DPが次の演算を行い、
【数20】

を求める。
【0039】
ここで、
【数21】

と置くと、上記式(16)は、
【数22】

と表わせる。したがって、上記式(17)は、
【数23】

【0040】
上記式(15’),(16’),(17’)より
【数24】

である。各インピーダンスを、
【数25】

と置き、上記式(18)に代入すると、
【数26】

となる。この式(19)を実数部、虚数部ごとに纏めると、
実数部:
【数27】

虚数部:
【数28】

となる。ここで、上記式(20)をRxについて纏めると、
【数29】

となり、同様に上記式(21)をXxについて纏めると、
【数30】

となる。上記式(22),(23)より、
【数31】

が得られる。
【0041】
ここで、ΔVは、誘導分圧器VDの分圧比の設定値と、標準インピーダンスZsと被測定インピーダンスZxとの比との差による電圧である。誘導変圧器VDの比は標準インピーダンスZsと被測定インピーダンスZxとの比に概ね一致するように設定されているため、εおよびθは1/Nに比べて十分小さく、εおよびθの2乗以上の項は無視できる。
【0042】
そこで、上記式(24)は、
【数32】

ただし、
【数33】

と表わせる。
【0043】
キャパシタンスの測定
上記図5において、Zsとして標準コンデンサ、Zxとして被測定コンデンサを接続すると、
【数34】

と表せる。ただし、CsおよびRsは、標準コンデンサのキャパシタンスおよび等価直列抵抗、CxおよびRxは、被測定コンデンサのキャパシタンスおよび等価直列抵抗、である。
【0044】
ここで、リアクタンスXs,Xxは、
【数35】

と表わせるので、上記式(25)に上記式(27)を代入して
【数36】

となる。したがって、
【数37】

【0045】
ただし、Dsは標準コンデンサの損失角であり、とくにDsが十分小さい場合、Cxは次のように近似できる。
【数38】

であり、また、被測定コンデンサの損失角Dx=ωCxRxは、上記式(25)を用いて
【数39】

と求められる。とくにDsが十分小さい場合、Dxは次のように近似できる。
【数40】

【0046】
抵抗の測定
また、図5において、Zsに標準コンデンサ、Zxに被測定コンデンサを接続すると、
【数41】

と表せる。ただし、RsおよびCsは、標準抵抗器の抵抗値および等価直列インダクタンス、RxおよびLxは、被測定抵抗器の抵抗値および等価直列インダクタンス、である。
【0047】
ここで、リアクタンスXs,Xxは、
【数42】

と表わされるので、上記式(25)に上記式(34)を代入して
【数43】

となる。ただし、φsは、標準抵抗器の位相角であり、とくにφsが十分小さい場合、Rxは次のように近似できる。
【数44】

【0048】
また、被測定抵抗器の位相角φx=ωLx/Rxは上記式(25)を用いて
【数45】

と求められる。とくに、φsが十分小さい場合、φxは次のように近似できる。
【数46】

【0049】
インダクタンスの測定
上記図5において、Zsに標準インダクタンス、Zxに被測定インダクタンスを接続すると、
【数47】

と表せる。ただし、RsおよびLsは、標準抵抗器の抵抗値および等価直列インダクタンス、RxおよびLxは被測定抵抗器の抵抗値および等価直列インダクタンス、である。
【0050】
ここで、リアクタンスXs,Xxは、
【数48】

と表わされるので、上記式(25)に上記式(40)を代入して
【数49】

となる。したがって、
【数50】

【0051】
ただし、Qsは標準インダクタのクォリティ・ファクタであり、とくにQsが十分大きい場合、Lxは次のように近似できる。
【数51】

【0052】
また、クォリティ・ファクタQx=ωLxRxは、上記式(25)を用いて
【数52】

として求められる。とくにQsが十分小さい場合、Qxは次のように近似できる。
【数53】

【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】電流比較型として構成した本発明の一実施例の構成を示すブロック線図。
【図2】図2は、図1に示した実施例の回路構成を示す全体回路図。
【図3】図2の回路に用いられたディジタル演算部DPの内部構成を示す回路図。
【図4】図2に示した回路を、標準コンデンサを用いてインダクタンスを測定する構成とした回路図。
【図5】電圧比較型として構成した本発明の一実施例の構成を示す回路図。
【図6】従来のブリッジ回路として構成されたインピーダンス測定回路を示す回路図。
【図7】従来の電圧電流比によるインピーダンス測定回路を示す回路図。
【符号の説明】
【0054】
PS 電源
Zs 標準インピーダンス
Zx 比測定インピーダンス
Y アドミッタンス
E 電流電圧変換器
DP ディジタル演算部
M 90°移相メモリ
MP 乗算器
ADC AD変換器
CT 変流器
VT 変圧器
VD 誘導分圧器
C 信号調節器
VRM ベクトル比測定装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準インピーダンス素子と比較して被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置において、
電源に対し並列接続された被測定インピーダンス素子および標準インピーダンス素子を有し、前記両インピーダンス素子それぞれに電流を流す測定用通電回路と、
前記被測定インピーダンス素子に流れる被測定電流および前記標準インピーダンス素子に流れる標準電流を検出し、被測定信号および標準信号を形成する信号形成回路と、
前記被測定電流と前記標準電流との差を取り出し、偏差信号を形成する偏差検出回路と、
前記標準信号および偏差信号に基き、前記被測定インピーダンス素子のインピーダンスを算出する処理回路と
をそなえたことを特徴とするインピーダンス測定装置。
【請求項2】
請求項1記載のインピーダンス測定装置において、
前記偏差検出回路は、前記被測定電流を流す第1の巻線、前記標準電流を流す第2の巻線、および前記第1および第2の巻線と電磁結合して前記偏差信号を取り出す第3の巻線を有する変流器として構成されたことを特徴とするインピーダンス測定装置。
【請求項3】
標準インピーダンス素子と比較して被測定インピーダンス素子のインピーダンスを測定する装置において、
電源に対し直列接続された被測定インピーダンス素子および標準インピーダンス素子を有し、前記両インピーダンス素子それぞれに電流を流す測定用通電回路と、
前記電源に接続された誘導分圧器を有し、前記電源の両端間の任意の電位を形成する電位調整回路と、
1次巻線が前記電源に接続され、2次巻線が前記電位調整回路に接続された絶縁変圧器を有し、前記電位調整回路により電位調整された標準信号を形成する標準信号回路と、
前記電源に接続され、前記両インピーダンス素子の相互接続点に偏差信号を形成する偏差信号回路と、
前記標準信号および前記偏差信号が与えられ、前記被測定インピーダンス素子のインピーダンスを算出する処理回路とを
そなえたことを特徴とするインピーダンス測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−298459(P2008−298459A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141957(P2007−141957)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(390031196)日本電気計器検定所 (17)
【Fターム(参考)】