説明

ウェザストリップ

【課題】自動車のドアやトランクリッド等の開閉体又は車体に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体形成されシール部を備え、前記開閉体を閉じたとき前記シール部が前記車体又は開閉体に弾接して前記開閉体と車体との間をシールするウェザストリップにおいて、シール部が弾接する車体又は開閉体に段があってもシールがより確実に行えるようにする。
【解決手段】ドア閉時、ドア開口縁部の接触面に押付けられる中空状のシール部21には前記接触面と接触する箇所にシール部13より軟らかく変形し易い材質の高発泡スポンジよりなる突起23を二条、平行に突出形成する。ドア開口縁部にパネルを重ねて溶接した段がある場合、突起23が段に押付けられて段に追従し、該段とシール部21との間に三角隙を形成させないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアやトランクリッド等の開閉体と車体との間をシールするウェザストリップに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェザストリップには、例えばドア周りに取付けられ、ドア閉時に車体のドア開口縁部に弾接して車体との間をシールするウェザストリップ、車体のドア開口縁部に取付けられ、ドア閉時にドアに弾接してドアとの間をシールするウェザストリップ、トランクの開口縁部に取付けられ、トランクリッド閉時にトランクリッドとの間をシールするウェザストリップなど各種のウェザストリップがある。
【0003】
前記ウェザストリップはいずれも一般に、ドアやトランクリッド等の開閉体又は車体に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体形成され、前記開閉体を閉じたとき前記車体又は開閉体に弾接するシール部を備えているが、該シール部が弾接する車体又は開閉体に段、例えばパネルを重ねて溶接したときの溶接部分での段、高剛性を必要とする箇所を厚肉に形成したときの薄肉部分との段差等の段が形成されることがある。図1は、車体の段が形成される箇所を例示するもので、センターピラー1には厚肉部分による段2が、またフロント側及びリヤ側のドア開口縁部3、4のヒンジ側下部コーナには、該コーナ部分を補強するため、図に示すような補強板5、6を取付けた場合に補強材両端に形成される段(図1には補強板5、6の水平部端により形成される段7のみを示している)が示されている。
【0004】
前記ドア開口縁部3、4において、ドアを閉じ、ドア周りに取付けられるウェザストリップのシール部が段2、7に当たったとき、図2に示すように、シール部9と車体10に形成される段2、7との間に三角隙11が発生し、これによりシール不足を来たす。
【0005】
この問題を解消するため、開閉体を閉じたとき、車体又は開閉体に弾接するシール部の表層部を密度の低い高発泡スポンジゴム層としたウェザストリップが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭60−193745号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、自動車のドアやトランクリッド等の開閉体又は車体に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体形成されたシール部を備え、前記開閉体を閉じたとき前記シール部が前記車体又は開閉体に弾接して前記開閉体と車体との間をシールするウェザストリップにおいて、前記シール部が弾接する車体又は開閉体に前述するような段があってもシールがより確実に行えるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係わる発明は、自動車のドアやトランクリッド等の開閉体又は車体のいずれか一方に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体形成されシール部を備え、前記開閉体を閉じたとき前記シール部が前記車体又は開閉体の他方に弾接して前記開閉体と車体との間をシールするウェザストリップにおいて、前記開閉体を閉じたときに前記シール部が弾接する車体又は開閉体にはシール部から離れる方向に向かって凹となる段が形成され、該段に押付けられるシール部には、該シール部とは別の材質の高発泡スポンジ材よりなり、前記シール部より軟らかく変形し易い一ないし複数条の突起が前記シール部の長手方向に一定長さ形成され、開閉体を閉じたとき、前記段に交差して弾接することを特徴とする。
【0009】
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、前記突起がシール部の長手方向の全長にわたって形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2に係わる発明において、前記開閉体がドアであり、前記ウェザストリップはドア周りに取付けられており、前記シール部は中空状で、かつドア閉時、前記車体のドア開口縁部と接触する接触箇所が前記ドア開口縁部の位置によって変化し、前記突起が前記接触箇所に形成されてドア閉時には前記ドア開口縁部に押し当てられることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係わる発明は、請求項3に係わる発明において、前記突起が可変押出しによって形成されることを特徴とする。
【0012】
請求項5に係わる発明は、請求項1乃至4のいずれかの請求項に係わる発明において、前記シール部は、前記突起と同じ材質の高発泡スポンジ材よりなる表層部材で覆われることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係わる発明は、請求項1乃至5のいずれかの請求項に係わる発明において、前記突起の表面は気泡が破れて露出した形態をなすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係わる発明によると、開閉体を閉じたとき、ウェザストリップのシール部に形成される高発泡スポンジ材よりなる突起が車体又は開閉体の段に押付けられる。このとき突起は、車体又は開閉体に押付けられたときの反力の集中を受けて押し潰され、段に対しより一層追従し易くなって段での三角隙が解消され、シール性が向上する。またシール部は突起のみが高発泡スポンジ材で形成される場合では、突起と共にシール部の表層部全を高発泡スポンジ材で形成するよりも高発泡スポンジ材の使用量を少なくすることができる。
【0015】
請求項2に係わる発明によると、段がシール部の長手方向のどの部分に当たっても突起が段に押付けられるようになり、前述のシール性が向上する。また突起がシール部の全長にわたって形成され、突起の長手方向端面がシール部と段差をなすことがないから、シール部との間で三角隙を形成することもなく、突起の長手方向端部でシール性が損なわれることもない。
【0016】
請求項3に係わる発明によると、車体のドア開口縁部に弾接するシール部は、ドア開口縁部との接触箇所がドアヒンジ部近くに達するに従って車内側側面より車外側側面に向かって変化するが、突起もシール部の接触箇所に形成されているため、ドア開口縁部のどの位置に段があっても突起が段に当たり、これにより該段での前記三角隙が解消され、シール性を向上させることができる。
【0017】
請求項4に係わる発明によると、可変押出し成形により突起の形成位置を変えることでウェザストリップを生産性よく製造することができる。
【0018】
請求項5に係わる発明によると、シール部を覆う表層部材が突起と共に高発泡スポンジにより形成されているため、ドア閉時にシール部がドア開口縁部に弾接したとき突起が車体又は開閉体に形成される段によく追従し、これにより前記シール部が当たる段での三角隙が解消され、シール性が向上すると共に、表層部の表面が毛羽立った形態をなすことにより、表面が滑らかなシール面と大きく異なった意匠性に優れたウェザストリップが得られる。また本発明はシール部と交差する段ばかりでなく、シール部と平行をなす段に対し適用しても前記と同様の効果を生ずる。
【0019】
請求項6に係わる発明によると、突起の表面を気泡が破れて露出した形態をなすようにしたことによりシール性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】フロント側及びリヤ側のドア開口縁部を備えた車体側面の一部の斜視図。
【図2】段に押付けられるシール部により三角隙が形成された状態を示す図。
【図3】自動車の側面図。
【図4】ドア閉時のウェザストリップと補強板の位置関係を示す図。
【図5】図3のA−A線、図4のC−C線及び図7のE−E線におけるウェザストリップの断面図。
【図6】図3のB−B線、図4のD−D線及び図7のF−F線におけるウェザストリップの断面図。
【図7】シール部に突起を形成したウェザストリップの要部の斜視図。
【図8】シール部に別の態様の突起を形成したウェザストリップの要部の斜視図。
【図9】図3のA−A線及び図8に示すウェザストリップのG−G線における断面図。
【図10】同じく図3のB−B線及び図8のH−H線における断面図。
【図11】ドア閉時、段にシール部の突起が押付けられた図1のI−I線における断面図。
【図12】シール部に突起を形成した別の態様のウェザストリップの要部の斜視図。
【図13】図2のA−A線、図1に示すウェザストリップのJ−J線及び図12のK−K線における断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態のウェザストリップについて図面により説明する。なお、図において、同一構造部分には同一符号を付した。
図3に示す自動車において、図1に示す車体10のフロント側のドア開口縁部3には、ヒンジ側下部コーナに図4に示すような補強板5が取付けられ、該補強板5の水平部端及び垂直部端には車体10を構成するパネルと段7、8が形成される。
【0022】
開閉体であるフロントドア13及びリヤドア14には、それぞれドア13、14の閉時に車体のドア開口縁部に弾接して車体との間をシールする後述のウェザストリップがそれぞれのドア周りに取付けられている。
【0023】
図5は、フロントドア13に取付けられるウェザストリップのうち、ロア側に取付けられるウェザストリップ16の図3のA−A線、図4のC−C線及び後述する図7のE−E線での断面を示すものであり、図6はドアヒンジ近くのウェザストリップ16の図3のB−B線、図4のD−D線及び図7のF−F線での断面をそれぞれ示すもので、このウェザストリップ16はドアインナパネル17に図示しないクリップや両面粘着テープ等によって取付けられる中空状の取付基部18と、該取付基部18より突設され、ドア閉時に図1に示す車体のドア開口縁部3に弾接してシールする中空状のシール部21と、ドアインナパネル17に弾接するシールリップ14よりなり、押出成形品で、全体がEPDM等のゴム又は熱可塑性エラストマー等により形成されている。
【0024】
前記シール部21はドア閉時、ドア開口縁部19と接触する接触箇所aが図5から図6に示すようにドアヒンジ近くに達するにつれ車外側に変位するが、前記接触箇所aには前記シール部21とは別の材質の高発泡スポンジ、例えば比重が0.04〜0.5のEPDMよりなり、シール部21より軟らかく変形し易い高発泡スポンジゴムにより形成される突起23が図7に示すように、前記接触箇所aに沿ってウェザストリップの長手方向に二条突出形成されている。
【0025】
この突起23について、その形成位置は図4に示すように、ドア開口縁部3と接触するシール部21の接触箇所aが変化するのに応じて変化している。すなわち図4に示すように、シール部21の車内側に形成される突起23は、ドアヒンジに近づくにつれ車外側に向かって変位し、取付基部18と対向する側に形成されるようになる。こうした突起23の形成位置が変化する部分は、該部分を備えたウェザストリップを型成形することによって形成することもできるし、突起23を形成する紐状のものを押出して同じく押出成形した直後のウェザストリップに貼着する際に突起23を形成する紐状のものをシール部21の周方向に変位させることによって形成することもできるが、好ましくは、ウェザストリップ16の押出成形時、押出機に取付けた複数の口金のうち、突起23部分を押出す口金をスライドさせる可変押出しにより形成される。可変押出しによる場合、前記した他の方法に比べ、生産性よく製造することができる。
【0026】
突起23は以上のように、突起23の形成位置を変位させる場合は、シール部21のドア開口縁部3への接触箇所aに形成されることにより、ドア閉時には長手方向のどの位置においても常にドア開口縁部3に当たり弾接される。
【0027】
そのため図5、図6に示すように、前記ドア開口縁部3のどの箇所にウェザストリップ16の長手方向と交差する段7、例えばパネルを重ねて溶接した箇所に形成される段、一部を厚肉にしたことによって形成される厚肉部端の段があっても、ドア閉時には前記突起23が常に段7に押し当てられるようになる。
【0028】
図8は、ウェザストリップに形成される前記突起の別の態様を示すものであり、図9は図8に示すウェザストリップ21のG−G線及び図3のA−A線に相当する部分における断面、図10は同じく図8のH−H線及び図3のB−B線に相当する部分における断面をそれぞれ示すもので、ウェザストリップ31は、図3の少なくともA−A線からB−B線の間において、車内側及び車外側にそれぞれ各一対の突起23a及び23bが計4条、ウェザストリップ31の長手方向に互いに平行をなして突出形成され、ウェザストリップ31が同じ断面で連続した形態をなしている。上記突起23a及び23bはシール部21の周方向に多数、例えば断面で鋸刃状をなすように多数形成してもよい。
【0029】
図8に示されるように、突起23a、23bがシール部21の車内側及び車外側にそれぞれ一対ずつ形成される場合、ドア閉時、突起23a、23bのいずれかがドア開口縁部3に当たって弾接される。そのため図9又は図10に示すように、前記ドア開口縁部3に形成される段のうち、少なくともシール部21の車内側側面と車外側側面の長手方向と交差する段7、例えばパネルを重ねて溶接した箇所に形成される段、一部を厚肉にしたことによって形成される厚肉部端の段があっても、ドア閉時には前記突起23a、23bが常に段に押し当てられるようになる。
【0030】
突起23、23a、23bは前述するようにシール部21とは別の材質の高発泡スポンジ材によりシール部21より軟らかく変形し易く形成され、しかもドア閉時にドア開口縁部3に押し当てられるときには、突起23、23a、23bに反力が集中するため、突起23、23a、23bが容易に変形して押し潰され、このため図11に示すように段7によく追従して図2に示すような三角隙11を生じないし、シール不足を生ずることもない。
【0031】
なお、前記した図示する突起23、23a、23bは断面が略三角形をなして形成されているが、断面略半円形に形成されていてもよいし、断面略矩形に形成されていてもよい。また高発泡スポンジよりなる突起23、23a、23bの表面は、例えば後述するような方法によって、表面の気泡が破れて露出し、毛羽立った形態をなしていると、前記図2に示す三角隙11がより生じ難くなり望ましい。
【0032】
図12に示すウェザストリップ34は、前記ウェザストリップ16の中空状のシール部35を、該シール部35とは別の材質の高発泡スポンジ、例えば前記実施形態の突起23と同様、比重が0.04〜0.5のEPDMよりなる高発泡スポンジゴムにより形成した表層部材36で覆った二層構造とし、更に上記表層部材36に図5に示す突起23と同材質及び同形状の突起23を図7に示すウェザストリップ16と同様に形成したものである。
【0033】
シール部35を覆って形成される高発泡スポンジ材よりなる表層部材36及び突起23の表面を毛羽立たせるためには、例えばバフ掛け、ピーリング加工、変性アクリル系架橋重合体等の高吸水性樹脂に水を加えた含水ゲルをゴム材に添加したコンパウンドを前記シール部35の表面に積層し、加硫により水分を揮発させると共に、ゴム材を発泡させる方法(特開2007−160789号)や熱膨張性マイクロカプセルをゴム材に内包させて加硫時に熱膨張させ、カプセル殻壁を破壊させる方法(特開2008−55976号)などにより行うことができるが、これらの方法に限定されない。
【0034】
表層部材36に突起23を形成する方法としては、前述の段落0025において述べた方法、すなわち突起23の形成位置が変化する部分を型成形する方法、突起23を形成する紐状のものを押出成形した直後のウェザストリップに貼着する際に突起23を形成する紐状のものをシール部35の周方向に変位させることによって形成する方法、可変押出方法等を用いることができるほか、表層部材を切削して突起を削り残す方法、更には形態が図12に示すものとは異なって突起23が表層部材36から突出するものではないが、突起の両側に溝を掘り込む方法等を用いることでも突起23を形成することができ、溝の掘り込み方法としては押出成形時に形成してもよいし、押出後のウェザストリップに機械加工によって形成してもよく、レーザー光線等の熱線により消失させて形成してもよい。
【0035】
本実施形態によると、シール部35を覆って形成される表層部材36が突起23と共に高発泡スポンジにより形成されているため、ドア閉時にシール部35がドア開口縁部3、4に弾接したとき(図13)、突起23が図11に示す段2、7、8によく追従し、該段2、7、8で図2に示すような三角隙11を生じないし、シール不足を生ずることもない。また高発泡スポンジよりなる表層部材35及び突起23の表面は毛羽立った形態をなすことにより、表面が滑らかな従来のシール部と大きく異なった意匠面を呈するようになる。
【0036】
なお前記突起23の表面は前記したものと同様、気泡が破れて露出し毛羽立った形態をなすようにするのが望ましい。こうすることによりシール性がより一層向上するようになる。
【0037】
本実施形態においては、前記段2、7、8がシール部35と交差する方向に形成されているものばかりでなく、段がシール部35と平行に形成されているものに対して適用した場合も、シール部35を覆って形成される高発泡スポンジ材の表層部材36が段によく追随し、同様のシール効果を挙げることができる。
【0038】
前記実施形態は、フロントドア13のドア周りに取付けられるウェザストリップ16、31、34を示したが、リヤドア14のドア周りに取付けられるウェザストリップも前記ウェザストリップ16、31、34と同様に構成され、またリヤ側のドア開口縁部4においてもヒンジ側の下部コーナに前記補強板5と同様の補強板6が取付けられる(図1参照)。
【0039】
前記各実施形態のウェザストリップは、ベルトライン下のロア側のウェザストリップのシール部に高発泡スポンジよりなる突起23を形成したり、シール部35を覆って形成される表層部材36を高発泡スポンジにより形成して、その表面を毛羽立たせ、或いはまた高発泡スポンジ材よりなる表層部材36の表面に突起23a、23bを形成したが、ベルトライン上のルーフ側のウェザストリップのシール部も前記実施形態と同様に構成することができ、また例えば車体のドア開口縁部に取付けられるウェザストリップのシール部、トランクの開口縁部に取付けられるウェザストリップのシール部も同様に構成することができる。
【0040】
また、前記各実施形態のシール部は中空状をなしているが、リップ状であってもよい。リップ状のシール部においても表面に前記突起23を形成したり、表面に高発泡スポンジ材よりなる表層部材を形成し、或いはまた高発泡スポンジ材よりなる表層部材の表面に突起23a、23bを形成することにより前記実施形態と同様の効果を挙げることができる。
【符号の説明】
【0041】
2、7、8・・段
3、4・・ドア開口縁部
5、6・・補強板
10・・車体
13・・フロントドア
14・・リヤドア
16、21、31、34・・ウェザストリップ
17・・ドアインナパネル
18・・取付基部
21、35・・中空状のシール部
23、23a、23b・・突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドアやトランクリッド等の開閉体又は車体のいずれか一方に取付けられる取付基部18と、該取付基部18に一体形成されシール部21、35を備え、前記開閉体を閉じたとき前記シール部21、35が前記車体又は開閉体の他方に弾接して前記開閉体と車体との間をシールするウェザストリップ16、21、31、34において、前記開閉体を閉じたときに前記シール部21、35が弾接する車体又は開閉体にはシール部から離れる方向に向かって凹となる段2、7、8が形成され、該段2、7、8に押付けられるシール部21、35には、該シール部21、35とは別の材質の高発泡スポンジ材よりなり、前記シール部21、35より軟らかく変形し易い一ないし複数条の突起23、23a、23bが前記シール部21、35の長手方向に一定長さ形成され、開閉体を閉じたとき、前記段2、7、8に弾接することを特徴とするウェザストリップ。
【請求項2】
前記突起23、23a、23bがシール部21、35の長手方向の全長にわたって形成されることを特徴とする請求項1記載のウェザストリップ。
【請求項3】
前記開閉体がドア13、14であり、前記ウェザストリップ16、21、31、34はドア周りに取付けられており、前記シール部21、35は中空状で、かつドア閉時、前記車体のドア開口縁部3、4と当たる接触箇所aが前記ドア開口縁部3、4の位置によって変化し、前記突起23が前記接触箇所aに形成されてドア閉時には前記ドア開口縁部3、4に押し当てられることを特徴とする請求項1又は2記載のウェザストリップ。
【請求項4】
前記突起23、23a、23bが可変押出しによって形成されることを特徴とする請求項3記載のウェザストリップ。
【請求項5】
前記シール部35は、前記突起23と同じ材質の高発泡スポンジ材よりなる表層部材36で覆われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載のウェザストリップ。
【請求項6】
前記突起23、23a、23bの表面は、気泡が破れて露出した形態をなすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの請求項に記載のウェザストリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−28211(P2013−28211A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163886(P2011−163886)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000196107)西川ゴム工業株式会社 (454)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】