説明

エレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置および方法

【課題】火災発生報知のための専用の表示装置を追加することなく、災害発生階をエレベータ乗りかご内に報知する装置または方法を提供する。
【解決手段】エレベータの乗りかご104に設置された乗りかご制御盤108は、エレベータが設置された建物内で災害が発生したときに建物内の災害発生階情報を受け取る。乗りかご制御盤108は災害発生階情報を受け取ると、乗りかご104内に設けられた操作盤110に設けられた報知装置に災害発生階の情報を報知する指示を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物に設置されている従来のエレベータシステムにおいては、その建物内で火災が発生すると、乗りかごの搭乗者に火災の発生を報知するとともに乗りかごを避難階に走行させ搭乗者を避難させている。しかしながら、火災の発生を報知するだけでは乗りかごの搭乗者にとっては情報が不足し、乗りかごの搭乗者に不安を与え、その結果、火災発生時における搭乗者の避難に混乱を招く虞があった。
【0003】
この問題点を解決する一つの対策が特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1には、乗りかご内に表示装置を設け、建物に設置された火災検知器からの信号を受けたときに乗りかご内の表示装置に火災の発生場所と避難経路を表示させる発明が開示されている。この先行技術においては、乗りかご内における火災発生報知のための専用の表示装置を設置する必要があるため、専用の部材および加工の追加が必要となりコストと手間がかかる。また、火災発生時ではない平常状態においても、火災発生報知専用の表示装置が常に設置されているので美観が損なわれる問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−159985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、火災発生報知のための専用の表示装置を既存の構成に追加することなく、災害発生階をエレベータ乗りかご内に報知する装置または方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によるエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置は、エレベータの乗りかごに設置され、エレベータが設置された建物内で災害が発生したときに建物内の災害発生階情報を受け取る制御手段を備える。また、本装置は、乗りかご内に設けられた操作盤と、この操作盤に設けられ、制御手段の出力にしたがって災害発生階の情報を報知する報知手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】一実施形態の機能構成を説明するためのエレベータシステム全体の機能構成の概要を表す図である。
【図2】一実施形態における乗りかご内を乗りかごドア方向に見た図である。
【図3】一実施形態による乗りかご内の操作盤を表す図である。
【図4】実施形態による乗りかご呼び登録ボタンの外観の変化を表す図である。
【図5】実施形態における乗りかご制御盤の基本的な処理手順を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、適宜、図面を参照しながら本発明の一例としての実施形態の説明を行う。本発明は、火災、火災に起因する発煙、火災によらない発煙、有害ガスの漏洩、および停電等の災害による非常事態に適用可能である。一実施形態の構成を図1ないし図3を適宜参照しながら説明する。尚、図1および図1に関する説明において、例としてエレベータの着床階の数を4として記載するが、本実施形態は、2以上の任意の正数の着床階が存在する場合にも実施可能である。図1に、一実施形態の機能構成を説明するためのエレベータシステム全体の機能構成の概要を表す図を示す。尚、この図は、本実施形態に関連する機能要素と、それらの関連を示すものであって、構成要素の物理的配置あるいは物理的構成を表すものではない。また、通常のエレベータシステムの構成要素であるが、本実施形態に直接的には関連しない機能要素は、図に示していない。エレベータシステムの運行を制御する主制御盤102は、エレベータ機械室あるいは昇降路内に設置され、乗りかご104を昇降させる巻上機106を制御する。また、主制御盤102は、乗りかご104に設置され、乗りかご104内の機器を制御する乗りかご制御盤108に、指示データ、監視データ、その他必要なデータを伝達する。乗りかご104には、後ほど詳細に説明を行う操作盤110が設けられている。乗りかご104の搭乗者は、操作盤110を介して、乗りかご104の行き先階を指定する。乗りかご104の指定された行き先階は、操作盤110から、乗りかご制御盤108を介して、主制御盤102に伝達され、乗りかご呼び登録が行われる。
【0009】
エレベータが設置されている建物には、防災のために、災害検知器112a〜112dが設置されている。災害検知器112としては、災害の種別に応じた検知器が用いられ、例えば、火災を検知する場合には火災検知器が、人体に悪影響を及ぼす虞がある煙を検出する場合には適切な煙検知器が、有害ガスの漏洩を検知する場合には有毒ガス検知器が用いられる。尚、図においては災害検知器が各階床に一つずつ設置されているが、これは例示であって、実際には適切な箇所に適切な数の災害検知器が設置される。災害検知器112a〜112dのそれぞれは、建物内の防災センタ等に設置された防災用監視盤114に接続されている。
【0010】
災害検知器112a〜112dのいずれかが災害を検知したときには、災害を検知した災害検知器は災害検知信号を防災用監視盤114に伝達する。防災用監視盤114は災害検知信号を受信すると、受信した災害検知信号が災害検知器112a〜112dのいずれの災害検知器が送出したかを特定する。防災用監視盤114には災害検知器112a〜112dすべての位置データが保存されているため、災害検知信号を送出した災害検知器を特定することによって、建物内の災害発生場所を識別する。防災用監視盤114が建物内の災害発生場所を識別ということは、当然ながら災害発生階を識別可能であることを意味する。本実施形態において、防災用監視盤114は、災害発生階を表すデータをエレベータ監視盤116に伝達する。
【0011】
複数種別の災害、例えば、火災と有毒ガスの漏洩にそれぞれ対応する複数種別の災害検知器が設置されている場合には、防災用監視盤114は、災害検知信号を送出した災害検知器を特定することによって、発生した災害の種別を特定する。この場合には、防災用監視盤114は、発生した災害の種別を表すデータを、災害発生階を表すデータとともにエレベータ監視盤116に伝達する。
【0012】
エレベータ監視盤116は、災害発生階を表すデータを主制御盤102に適切なフォーマットで伝達する。複数種別の災害に対応する複数種別の災害検知器が設置されている場合には、エレベータ監視盤116は、発生した災害の種別を表すデータを、災害発生階を表すデータとともに主制御盤102に適切なフォーマットで伝達する。他の実施形態において、防災用監視盤114は、エレベータ監視盤116を介さずに、直接、主制御盤102に災害発生階を表すデータ、または災害発生階を表すデータおよび発生した災害の種別を表すデータを適切なフォーマットで伝達する。
【0013】
主制御盤102は、災害発生階を表すデータ、または災害発生階を表すデータおよび発生した災害の種別を表すデータを乗りかご制御盤108に転送する。
【0014】
乗りかご制御盤108は、主制御盤102から災害発生階を表すデータ、または災害発生階を表すデータおよび発生した災害の種別を表すデータを受け取ると、乗りかご104内に設けられた操作盤110の制御を開始する。
【0015】
図2に一実施形態における乗りかご104内を乗りかごドア方向に見た図を示す。乗りかご104内には、搭乗者が乗りかご104を運転操作するための操作盤110が設けられている。
【0016】
一実施形態による操作盤110には、図3に示すように、搭乗者が行き先階を指定するための乗りかご呼び登録ボタン302、乗りかご104が着床階で停止しているときに乗りかごドアを開閉するためのドア開閉ボタン304、乗りかご104の搭乗者に音声で報知するためのスピーカ306等が設けられている。図3に示した操作盤110は、乗りかご104が1階ないし6階に着床する場合の一例である。図において、乗りかご呼び登録ボタン302が黒で表されている場合は、乗りかご呼び登録ボタン302が押下されていない状態を表す。乗りかご呼び登録ボタン302内に記された数字は搭乗者が指定する行き先階を表す。
【0017】
図4に乗りかご呼び登録ボタン302の外観が変化する実施形態を示す。図4(a)は、4階を指定する乗りかご呼び登録ボタン302が、乗りかごボタン灯によって照明され、明るい状態を表している。すなわち、4階が行き先階として指定され、乗りかご呼び登録がされた状態を表している。
【0018】
この状態で、乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階が2階であることを表すデータを受け取ると、操作盤110に設けられた2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を点滅させる指示を出力する。図4(b)は、乗りかご制御盤108からの指示を受けて、2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を点滅している状態を表している。このように、2階の乗りかご呼び登録ボタン302の点滅によって、2階で何らかの災害が発生したことを乗りかご104の搭乗者に報知する。
【0019】
乗りかご呼び登録ボタン302の乗りかごボタン灯が、乗りかご呼び登録ボタン302が押下され行き先階が指定されたときに発光する色と、行き先階が指定されたときと異なる色であって緊急事態が発生したことを人間に想起させる色とを発光する機能を有するときは、異なる形態で災害が発生したことを乗りかご104の搭乗者に報知することができる。緊急事態が発生したことを人間に想起させる色は、我が国においては、通常、赤である。青等の色が緊急事態発生を人間に想起させる国もある。乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階が2階であることを表すデータを受け取ると、操作盤110に設けられた2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を、緊急事態が発生したことを人間に想起させる色、例えば、赤で発光させる指示を出力する。図4(c)は、乗りかご制御盤108からの指示を受けて、2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯が、緊急事態が発生したことを人間に想起させる色で発光している状態を表している。このように、2階の乗りかご呼び登録ボタン302の照明色の変化によって、2階で何らかの災害が発生したことを乗りかご104の搭乗者に報知する。
【0020】
図4(b)に示した形態と、図4(c)に示した形態を併用することもできる。乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階が2階であることを表すデータを受け取ると、操作盤110に設けられた2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を、緊急事態が発生したことを人間に想起させる色、例えば、赤で点滅させる指示を出力する。図4(d)は、乗りかご制御盤108からの指示を受けて、2階の乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯が、緊急事態が発生したことを人間に想起させる色で点滅している状態を表している。このように、2階の乗りかご呼び登録ボタン302の照明色の変化および点滅によって、2階で何らかの災害が発生したことを乗りかご104の搭乗者に報知する。
【0021】
以上説明した実施形態によれば、最近の通常のエレベータの乗りかごに設けられている乗りかごボタン灯が付いた乗りかご呼び登録ボタンの照明状態を変化させることによって、火災発生報知のための専用の表示装置を既存の構成に追加することなく、エレベータ乗りかご内に災害発生階を視覚的に報知する装置が提供される。
【0022】
以上の実施形態において、乗りかご呼び登録ボタン302の点滅、または乗りかご呼び登録ボタン302の照明色の変化は、特定の災害、例えば、火災の発生を表す旨の掲示を乗りかご104内に行っておけば、搭乗者は発生した災害の種別を知ることができる。
【0023】
さらに異なる実施形態においては、操作盤110に設けられたスピーカ306によって災害発生階を乗りかご104の搭乗者に報知する。乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階が、例えば、2階であることを表すデータを受け取ると、乗りかご制御盤108は、例えば、「2階で災害が発生しました」というような災害発生階を表す音声信号をスピーカ306に出力する。
【0024】
この実施形態によれば、火災発生報知のための専用の表示装置を既存の構成に追加することなく、災害発生階を聴覚的にエレベータ乗りかご内に報知する装置が提供される。したがって、目が不自由な搭乗者にも災害発生階を報知することができる。
【0025】
この実施形態は、前述した乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を点滅させたり、乗りかごボタン灯の発光色を変化させたり、または発光色を変化させた乗りかごボタン灯を点滅させる実施形態と併用することができる。このようにすれば目または耳の一方が不自由な搭乗者にも災害発生階を報知することができる。
【0026】
乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階を表すデータに加えて発生した災害の種別を表すデータを受け取った場合には、スピーカ306によって災害の種別および災害発生階を乗りかご104の搭乗者に報知する。乗りかご制御盤108が、主制御盤102から災害発生階が、例えば、2階であることを表すデータおよび発生した災害が火災であることを表すデータを受け取ると、乗りかご制御盤108は、例えば、「2階で火災が発生しました」というような災害の種別および災害発生階を表す音声信号をスピーカ306に出力する。
【0027】
この実施形態によれば、災害発生階に加えて災害の種別をエレベータ乗りかご内に報知することができる。また、この実施形態も、前述した乗りかご呼び登録ボタン302に対応する乗りかごボタン灯を点滅させたり、乗りかごボタン灯の発光色を変化させたり、または発光色を変化させた乗りかごボタン灯を点滅させる実施形態と併用することができる。
【0028】
次に、フローチャートを参照しながら、前述した実施形態における乗りかご制御盤108の基本的な動作を説明する。図5に実施形態における乗りかご制御盤の基本的な処理手順を表すフローチャートを示す。エレベータが設置された建物内で災害が発生すると、乗りかご制御盤108は主制御盤102から災害発生階情報を受け取る(S502)。一実施形態において、主制御盤102は災害発生階情報をエレベータ監視盤116から受け取り、エレベータ監視盤116は災害発生階情報を建物全体の防災監視を行う防災用監視盤114から受け取る。前述したように、防災用監視盤114には、建物内の適切な場所に適切な数で設置された災害検知器112が接続されており、災害検知器112から災害検知信号が発出されると、防災用監視盤114は災害検知信号を発出した災害検知器112の設置位置から災害発生階を特定する。さらなる実施形態においては、災害検知信号を発出した災害検知器112が検知する災害の種別から、当該災害の種別を特定する。
【0029】
S502で災害発生階情報を受け取った乗りかご制御盤108は、次にS504で、災害階情報に基づいて、エレベータの乗りかご104内の操作盤110に設けられた報知装置に災害階を報知する指示を出力する。前述したように、操作盤110に設けられた報知装置としては、乗りかご呼び登録ボタン302を照明する機能を有する乗りかごボタン灯および操作盤110内のスピーカ306の少なくとも一方である。
【0030】
報知装置が乗りかご呼び登録ボタン302の乗りかごボタン灯である場合には、乗りかご制御盤108は、乗りかごボタン灯を点滅させたり、乗りかごボタン灯の発光色を変化させたり、または発光色を変化させた乗りかごボタン灯を点滅させる。
【0031】
報知装置がスピーカ306である場合には、乗りかご制御盤108は、災害発生階を表す音声信号をスピーカ306に出力する。乗りかご制御盤108が、災害発生階を表すデータに加えて発生した災害の種別を表すデータを受け取った場合には、乗りかご制御盤108は、災害の種別および災害発生階を表す音声信号をスピーカ306に出力する。
【0032】
次にS506で、主制御盤102から災害発生階情報が継続して受信されているか否かを判断する。災害発生階情報が継続して受信されているときは、S504に戻り、エレベータの乗りかご104内の操作盤110に設けられた報知装置に災害階を報知する指示の出力を継続する。
【0033】
S506で、災害発生階情報が受信されていないと判断された場合には、S508に進み、報知装置に対する災害階を報知する指示を停止し、処理を終える。
【0034】
尚、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で開示した構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示した全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0035】
102・・・主制御盤、 104・・・乗りかご、
106・・・巻上機、 108・・・乗りかご制御盤、
110・・・操作盤、 112a〜112d・・・災害検知器、
114・・・防災用監視盤、 116・・・エレベータ監視盤、
302・・・乗りかご呼び登録ボタン、
304・・・乗りかごドア開閉ボタン、 306・・・スピーカ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの乗りかごに設置され、前記エレベータが設置された建物内で災害が発生したときに前記建物内の災害発生階情報を受け取る制御手段と、
前記乗りかご内に設けられた操作盤と、
この操作盤に設けられ、前記制御手段の出力にしたがって災害発生階の情報を報知する報知手段と
を備えることを特徴とするエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項2】
前記報知手段は、前記操作盤内の乗りかご呼び登録ボタンを照明する機能を有する乗りかごボタン灯であり、
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、災害発生階に対応する前記乗りかごボタン灯を点滅させる指示を出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項3】
前記報知手段は、前記操作盤内の乗りかご呼び登録ボタンを照明し、前記乗りかご呼び登録ボタンが押下されたときの色と、この色と異なる色であって緊急事態が発生したことを人間に想起させる色とを発光する機能を有する乗りかごボタン灯であり、
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、災害発生階に対応する前記乗りかごボタン灯を前記緊急事態が発生したことを人間に想起させる色で発光させる指示を出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、災害発生階に対応する前記乗りかごボタン灯を前記緊急事態が発生したことを人間に想起させる色で点滅させる指示を出力することを特徴とする請求項3に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項5】
前記報知手段は、前記操作盤内のスピーカであり、
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、災害発生階を表す音声信号を前記スピーカに出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項6】
前記報知手段は、前記操作盤内のスピーカを、さらに、含み、
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、さらに、災害発生階を表す音声信号を前記スピーカに出力することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記建物内で災害が発生したときに、発生した災害の種別を表す情報を、さらに、受け取り、災害発生階およびその災害の種別を表す音声信号を前記スピーカに出力することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する装置。
【請求項8】
エレベータが設置された建物内で災害が発生したときに前記建物内の災害発生階情報を受け取るステップと、
受け取った前記災害階情報に基づいて、前記エレベータの乗りかご内の操作盤に設けられた報知装置に災害階を報知する指示を出力するステップと、
を含むことを特徴とするエレベータ乗りかご内に災害発生階を報知する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−126561(P2012−126561A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281880(P2010−281880)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】