説明

カウルルーバ

【課題】カウルルーバ本体に蓋体を取り付けた場合であってもカウルルーバとエンジンルームとの気密性を確保し、しかも蓋体の取付け取外し作業を簡単に行うこと。
【解決手段】自動車のカウルルーバ1において、蓋体20を横断して配置された細長状のシール部材30の該蓋体20から外れた長さが短い方の端部と、該端部が配置されるカウルルーバ本体10との間に、一つの操作により両者を相対的に着脱可能とする嵌合手段が設けられており、該嵌合手段による着脱に伴って該蓋体20も取付け取外し可能な構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のフロントガラスの下方近傍に配設されるカウルルーバ本体の所定箇所に形成されエンジンルームと連通する開口部を覆う蓋体を備えたカウルルーバに関する。
【背景技術】
【0002】
この技術に関する従来のカウルルーバの基本的模式構成を図10に示す。図10は、シール部材30の一部に取り付けられた蓋体20がカウルルーバ本体10に嵌合された状態を上から見た模式平面図である。図10において、シール部材30はカウルルーバ本体10と図示省略したエンジンフードとの間に介在するものであって、シール部材30の上面にエンジンフードが載せられるものである。これにより、カウルルーバ本体10とエンジンフードとのシール性(気密性)が確保されて、カウルルーバ側からエンジンルームへの水の浸入やエンジンルールで生じる音・熱をカウルルーバ1側に伝達されることを防止ないし抑制している。なお、カウルルーバ本体10、蓋体20、シール部材30にはクリップ孔41が形成され、カウルルーバ本体10及び蓋体20とシール部材30にはクリップ40が嵌合されている。
【0003】
そして、図10に示したカウルルーバ1では、蓋体20の下部にエンジンルームと連通する開口部Kが形成されている。蓋体20は、シール部材30の一部に取り付けられて、図10で見て蓋体20よりも左側にあるクリップ40を取り外すことによりカウルルーバ本体10から脱着可能な構成となっている。これにより、作業者は開口部Kを通じてエンジンルーム内のメンテナンス作業を行うことができる。
この種の関連技術として、下記の特許文献1乃至及び特許文献3に示されるものがある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−276642号公報
【特許文献2】特開平5−185958号公報
【特許文献3】特開平9−2330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図10に示した従来のカウルルーバ1では、シール部材30が蓋体20の自動車前方側の一端とエンジンフードとがオーバーラップする位置に介在するので、気密性はある程度確保することができるが、蓋体20を脱着する際にクリップ40を取り外さなければならないという面倒さが指摘されていた。すなわち、カウルルーバ本体10の裏面に作業者が手を入れてクリップ30を取り外す必要があったり、また特殊な工具を用いて取り外さなければならない事情があるなど、かえって作業効率が悪くなるという問題が生じていた。
【0006】
このような問題を解決するための手段として、図11に示すようなカウルルーバ1が考えられる。この図11には、図10に示したカウルルーバ1において、シール部材30が取り付けられた蓋体20の両側の部位を分割形成したものを上から見た模式平面図が示されている。図11に示したカウルルーバ1では、シール部材30が蓋体20の車幅方向両側で分割形成されている。このため、図10で示したカウルルーバ1とは異なり、図11で見て蓋体20よりも左側にあるクリップ40を取り外すことなく蓋体20はカウルルーバ本体10から脱着可能な構成となる。これにより、蓋体20を簡単に取り付け又は取り外すことができるようになっている。
しかしながら、図11に示したカウルルーバ1では、シール部材30を分割形成させているためカウルルーバ本体10から蓋体20を簡単に脱着させることができるが、気密性を十分に確保できないという問題がある。すなわち、分割部位37のわずかな隙間から雨水等の水が浸入したり、エンジンルームからの音・熱がカウルルーバ1に形成される外気取入口を通じて車室内に浸入したりするという問題が生じる。
【0007】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、カウルルーバ本体に蓋体を取り付けた場合であってもカウルルーバとエンジンルームとの気密性を確保し、しかも蓋体の取付け取外し作業を簡単に行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記課題を解決するために、次の手段をとる。
まず、第1の発明は、エンジンフードにより開閉されるエンジンルームが前方位置に配置された自動車のフロントガラスの下方近傍に配設されるカウルルーバ本体と、該カウルルーバ本体の所定箇所に形成されエンジンルームと連通する開口部を覆う蓋体とを備え、該蓋体が位置するカウルルーバ本体と前記エンジンフードとの間に該両者の気密性を確保するためのシール部材が細長状に形成されて配置され、該細長状のシール部材は該蓋体を横断して配置され該蓋体及び該カウルルーバ本体に取り付けられる構成のカウルルーバであって、前記蓋体を横断して配置された細長状のシール部材の該蓋体から外れた長さが短い方の端部と、該端部が配置されるカウルルーバ本体との間に、一つの操作により両者を相対的に着脱可能とする嵌合手段が設けられており、該嵌合手段による着脱に伴って前記蓋体も取付け取外し可能とされていることを特徴とする。
【0009】
この第1の発明では、シール部材が蓋体を横断して配置され、しかもシール部材の端部と該端部が配置されるカウルルーバ本体とは一つの操作で相対的に脱着可能な嵌合手段を備えた構成となる。このため、カウルルーバとエンジンルームとの気密性を確保しつつカウルルーバ本体とシール部材の脱着作業を楽に行うことができる。また、嵌合手段による脱着に伴って蓋体が取付け取外し可能な構成であるため、蓋体の開閉を簡単に行うことができる。なお、シール部材のうち蓋体から外れた短い端部は、この端部が配置されるカウルルーバ本体と着脱を行う構成となっている。すなわち、この端部が配置されるカウルルーバ本体位置と蓋体との距離が短くなり、それだけ蓋体の開閉操作を簡単に行うことができる。
【0010】
ここでいう「一つの操作」とは、嵌め込み操作や引き抜き操作といったいわゆるワンタッチで行うことが可能な動作のことを指している。従って、例えば前記短い端部の先端部位に凸部を形成し、この先端部位が配置されるカウルルーバ本体に凹部を形成した場合において、凸部を凹部に嵌め込む操作により両者を取りつけ、凸部を凹部から引き抜く操作によって両者を取り外すことによって脱着操作を簡単に行うことができる。また、逆に前記短い端部の先端部位に凹部を形成し、この先端部位が配置されるカウルルーバ本体に凸部を形成して脱着操作を行う場合であってもよい。
【0011】
上述した第1の発明において、前記シール部材はゴム等の弾性部材であることが好ましい。弾性部材を用いると、その弾性変形するという特性によりカウルルーバとエンジンルームとのシール性を確保しやすくなり、しかも脱着操作をより楽に行うことができる。また、シール部材全体の形状は細長状であるが、その断面形状は中空状や気密状としてもよい。
【0012】
次に、第2の発明は、上記した第1の発明に係るカウルルーバにおいて、前記嵌合手段は、前記端部が配置されるカウルルーバ本体の上面から突出して形成される爪部と、前記シール部材の端部に形成された中空部位とから成り、前記カウルルーバ本体と前記シール部材とは、該爪部と該中空部位との結合により両者が嵌合されることを特徴とする。
【0013】
この第2の発明では、嵌合手段が爪部と中空部位とから構成されることで、嵌合手段の構成が極めてシンプルになる。このため、前記短い端部と該短い端部が配置されるカウルルーバ本体との脱着操作がそれだけ簡単になる。なお、前記中空部位は、シール部材全体の断面形状を中空状に形成させてよいし、シール部材の端部の断面形状のみを中空状に形成し他の部分を気密状に形成させてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
まず、第1の発明においては、カウルルーバ本体とエンジンルームとのシール性を十分に確保し、しかも蓋体の取付け取外し作業を簡単に行うことができる。また、蓋体の取付け取外し作業が簡単になるので、それだけエンジンルーム内のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。
次に、第2の発明によれば、嵌合手段の構成がシンプルになるため、蓋体から外れた短い方のシール部材の端部とこの端部が配置されるカウルルーバ本体との脱着操作をより簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るカウルルーバ1が適用される自動車Mを示す斜視図である。図2は、蓋体20がカウルルーバ本体10から取り外された状態を示す斜視図である。図3は、蓋体20がカウルルーバ本体10に取り付けられた状態を示す斜視図である。図4は、図3のA−A線に沿って切断したカウルルーバ1の断面図である。
本実施形態に係るカウルルーバ1は、その一部に開口部Kを形成して、開口部Kからエンジンルーム内のメンテナンス作業を可能とするために使用されるものである。このカウルルーバ1は、普通自動車、軽自動車、大型自動車など種々の自動車に適用可能なものである。
【0016】
図1に示すように、本実施形態におけるカウルルーバ1は、エンジンフードEFにより開閉されるエンジンルームERが前方位置に配置された自動車に適用されるものである。図1〜図3に示すように,カウルルーバ1は、自動車MのフロントガラスFGの下方近傍に配設されるカウルルーバ本体10と、カウルルーバ本体10の所定箇所に形成されエンジンルームERと連通する開口部Kを覆う蓋体20とを備えている。
【0017】
図2、図3に示すように、カウルルーバ本体10は硬質の合成樹脂材からなり、上部10aと車両前方側に傾斜した縦壁10bとは一体的に射出成形されている。また、カウルルーバ本体10は車幅方向に延びるように形成され略箱型形状をなしている。縦壁10bの下端には、車体前方側に張り出したブラケット部11が車幅方向に形成されている。ブラケット部11は射出成形により成形され、この成形過程においてクリップ40をブラケット部11に嵌め込むためのクリップ孔40aが所定間隔で多数形成される。なお、カウルルーバ本体10の略中央位置の一部には、多数の孔17aを備えた外気取入口17が形成され、外気は外気取入口17から車室内と連通する連通路(図示省略)を通って車室内へと導入されるようになっている。
【0018】
ブラケット部11の上面には、カウルルーバ本体10とエンジンルームERとの気密性を確保するためのシール部材30が配設されている。シール部材30には、あらかじめクリップ孔40aの配置位置に対応するように孔が形成され、この孔とクリップ孔40aへクリップ40を嵌め込むことによりシール部材30はブラケット部11に取り付けられている。
【0019】
図2、図3に示すように、シール部材30は細長状に形成され、かつその全体の断面形状は中空状となっている。また、シール部材30は、蓋体20に対して横断して配置されている。このため、図2、図3において蓋体20から左側に外れた長さが短い端部(以下、外端部30aという)の先端部位にはブラケット部11の上面に形成された爪部50と結合するための中空部位32が形成される。なお、シール部材30は、ゴムにより成形されており、容易に弾性変形可能な構成となっている。
【0020】
開口部Kの周囲には、上部10aから下方に、縦壁10bから車両後方に、各方向へ段差を形成させ蓋体20を嵌め込むための段差部13が形成されている。蓋体20の上端の下面部位が段差部13に嵌め込まれることで、蓋体20はカウルルーバ本体10に取り付けられる。つまり、図2の蓋体20が取り外された状態から図3の蓋体20が取り付けられた状態にすることができる。また、段差部13を設けることで、開口部Kへの水の浸入やエンジンルームからの熱・音の伝播をより確実に防止することができる。
【0021】
図4に良く示されるように、蓋体20はカウルルーバ本体10と同じ硬質の合成樹脂材からなっており、上部20aと車両前方側(図4で見て左側)に傾斜した縦壁20bとは一体的に射出成形されている。縦壁20bの下端には、車体前方側に張り出したブラケット部21が車幅方向に形成されている。ブラケット部21は射出成形により成形され、この成形過程においてクリップ40をブラケット部21に嵌め込むためのクリップ孔40aが形成される。蓋体20に取り付けられるシール部材30の取付部位には、あらかじめ蓋体20のクリップ孔40aの配置位置に対応するように孔が形成され、この孔とクリップ孔40aへクリップ40を嵌め込むことによりシール部材30とブラケット部21とを嵌合させている。なお、カウルルーバ本体10における蓋体20の嵌め込み位置の下方は開口部Kが形成されている。
【0022】
図4において二点鎖線に示すように、開口部Kの下方にブレーキフルードタンクBTが配置されるような自動車へ本実施形態に係るカウルルーバ1を適用した場合には、蓋体20を取り外した状態(図2の状態)でブレーキフルードタンクBTのメンテナンス作業を簡単に行うことができる。より具体的には、ブレーキフルードの交換や補充作業を極めて楽に行うことができるという効果がある。また、開口部Kの下方にバッテリーが配置されるような自動車へ適用した場合には、バッテリー液の交換や補充作業を極めて楽に行うことができるという効果がある。なお、シール部材30の上面はエンジンフードEFにより押圧されて、カウルルーバ1とエンジンルームとの気密性が確保されている。すなわち、シール部材30がエンジンフードEFと蓋体20(ブラケット部21)とオーバーラップする位置に配置されているため、カウルルーバ本体20に蓋体20を取り付けた場合であってもカウルルーバ1とエンジンルームとの気密性が確保され得る。
【0023】
図5は、図3において、中空部位32と爪部50とが結合されている状態を部分的に示した側面図である。爪部50は、前記外端部30aが配置されるブラケット部11の上面から突出しカウルルーバ本体10の車幅方向中央方向に向かって形成されている。詳細には、爪部50は、外端部30aの先端部位から図5で見て左側の部位部分の表面から延設された突出部50aと、突出部50aから折曲成形されて車幅方向中央方向に向かって延設された中間部50bと、先端部分が上方に傾斜して形成されている先端部50cと、から構成されている。中空部位32を爪部50に挿入結合し、中間部50bの下面に当接させることでカウルルーバ本体10とシール部材30とをより確実に嵌合させておくことができる。また、カウルルーバ本体10とシール部材30との嵌合手段が中空部位32と爪部50とから構成されることにより、嵌合手段の構成が極めてシンプルとなり、両者の嵌合をより簡単に行うことができる。
【0024】
続いて、本実施形態に係るカウルルーバ1使用方法について説明する。
図6は、蓋体20が、カウルルーバ本体10に取り付けられた状態を示す模式平面図である。図7は、図7で見て左側の蓋体20が、カウルルーバ本体10から取り外された状態を示す模式平面図である。図6に示す状態が、いわゆる通常の使用状態であり、図7に示す状態が、エンジンルーム内のメンテナンス作業が可能な状態である。なお、図6、図7では車幅方向に2箇所蓋体20が設けられているが、車種やエンジンルームの配置構成に応じて1箇所設ける場合であってもよい。
【0025】
図6に示すように、通常の使用状態では、中空部位32を爪部50に挿入結合させることで、カウルルーバ本体10とシール部材30とは嵌合されている。図6の通常の使用状態から図7エンジンルーム内のメンテナンス作業が可能な状態とするには、図6、図7で見て左側の外端部30a周辺を作業者が手で持ち、外端部30aを爪部50から引き抜く操作に伴って蓋体20を取り外すことにより可能となる。一方、蓋体20を取り外した状態でメンテナンス作業を終えて通常の使用状態とするには、この外端部30aを爪部50へ嵌め込む操作に伴って蓋体20を取付けることにより可能となる。なお、通常の使用状態では、シール部材30がエンジンフードEFと蓋体20とオーバーラップする位置に配置されているため、カウルルーバ1とエンジンルームとの気密性が確保される。
以上述べたように、本実施形態に係るカウルルーバ1によれば、カウルルーバ本体10に蓋体20を取り付けた場合であってもカウルルーバ1とエンジンルームERとの気密性を十分確保することができ、しかもカウルルーバ本体10とシール部材30との相対的な脱着に伴い蓋体20の取付け取外し作業を極めて簡単に行うことができる。
【0026】
本発明は上記実施の形態の構成に限定されることはなく、その他種々の形態で実施ができるものである。
例えば、上記実施形態では、シール部材30の全体の断面形状を中空状に形成し、爪部50をブラケット部11の所定箇所からカウルルーバ本体10の車幅方向中央方向に向かって形成した構成を示したが、この構成に限定されるものではない。すなわち、図8に示すようにシール部材30の端部を閉鎖し他の部位を中空状に形成し、爪部50をカウルルーバ本体10の車幅方向外側方向に向かって形成した構成としてもよい。そして、外端部30aの下面の所定箇所に孔部30bを形成させ、シール部材30の弾性変形可能な構成を利用して孔部30bに爪部50を挿入結合させることにより、カウルルーバ本体10と外端部30aとを相対的に脱着可能な構成としてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、爪部50の突出部50aは外端部30aが配置されるブラケット部上面から延設された構成となっているが、下記のような構成としてもよい。すなわち、爪部50は、ブラケット部11の表面と当接し、かつ該当接した表面部位の一部から垂設して形成された突出部50aと、該突出部50aから折曲成形して延設された中間部50bと、先端部分が上方に傾斜して形成されている先端部50cとを備え、前記突起部50aの当接部位の下側にブラケット部11に嵌め込み可能なクリップ部51が延設された構成としてもよい。この場合、爪部50はブラケット部11のクリップ孔40aに嵌め込まれた形態でカウルルーバ本体10の一部を構成することとなり、カウルルーバ本体10の加工成形上において爪部50の成形が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態に係るカウルルーバが適用される自動車を示す斜視図である。
【図2】蓋体がカウルルーバ本体から取り外された状態を示す斜視図である。
【図3】蓋体がカウルルーバ本体に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】図3においてA−A線に沿って切断したカウルルーバの断面図である。
【図5】図3において中空部位と爪部とが結合されている状態を部分的に示した側面図である。
【図6】蓋体がカウルルーバ本体に取り付けられた状態を示す模式平面図である。
【図7】蓋体がカウルルーバ本体から取り外された状態を示す模式平面図である。
【図8】シール部材及び爪部の他の構成例を示した側面図である。
【図9】爪部の他の構成例を示した側面図である。
【図10】従来のカウルルーバの構成を示した模式平面図である。
【図11】従来のカウルルーバの構成であって、シール部材を分割形成した構成を示した模式平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 カウルルーバ
10 カウルルーバ本体
11、21 ブラケット部
20 蓋体
30 シール部材
30a 外端部
32 中空部位
40 クリップ
50 爪部
BT ブレーキフルードタンク
ER エンジンルーム
EF エンジンフード
FR フロントガラス
K 開口部
M 自動車


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンフードにより開閉されるエンジンルームの前方位置に配置された自動車のフロントガラスの下方近傍に配設されるカウルルーバ本体と、該カウルルーバ本体の所定箇所に形成されエンジンルームと連通する開口部を覆う蓋体とを備え、該蓋体が位置するカウルルーバ本体と前記エンジンフードとの間に該両者の気密性を確保するためのシール部材が細長状に形成されて配置され、該細長状のシール部材は該蓋体を横断して配置され該蓋体及び該カウルルーバ本体に取り付けられる構成のカウルルーバであって、
前記蓋体を横断して配置された細長状のシール部材の該蓋体から外れた長さが短い方の端部と、該端部が配置されるカウルルーバ本体との間に、一つの操作により両者を相対的に着脱可能とする嵌合手段が設けられており、該嵌合手段による着脱に伴って前記蓋体も取付け取外し可能とされていることを特徴とするカウルルーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のカウルルーバであって、
前記嵌合手段は、前記長さが短い方の端部が配置されるカウルルーバ本体の上面から突出して形成される爪部と、前記シール部材の端部に形成された中空部位とから成り、前記カウルルーバ本体と前記シール部材とは、該爪部と該中空部位との結合により両者が嵌合されることを特徴とするカウルルーバ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−205966(P2006−205966A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22978(P2005−22978)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000185617)小島プレス工業株式会社 (515)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】