説明

カメラ付き電子機器

【課題】
通常のカメラと指紋読取り装置とを併用可能な小型のカメラ付き電子機器を提供する。
【解決手段】
上面に指紋押接部111が形成され、下面に内部反射面112が形成され、一方端に当該一方端の下方からの視線を前記内部反射面方向に転換して当該内部反射面を介して前記指紋押接部を全反射角で視るミラー113が形成されてなる透明体からなる指紋検出用導光体11と、指紋押接部に向けて透明体内部側から光を照射する光源12と、カメラ13と、カメラ13を相対スライドさせ、または回動させる動作機構(a,b)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搭載したカメラにより指紋の撮影専用に使うことができ、あるいは人物・風景等を撮影すること指紋の撮影をも行うことができるカメラ付き電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型電話機に代表されるカメラ付き電子機器は小型化する一方で多機能化しており、電子手帳としての機能やインターネットに接続する機能が標準搭載されるようになっている。また、風景・人物等を撮影するためのカメラ(以下、「通常のカメラ」とも言う)が付属した電子機器も一般化しつつある。
【0003】
さらに、カメラ付き電子機器には、クレジットカード,銀行カード等の有価カードに代替する機能が搭載されたものも提供されるようになっている。たとえば、コンビニエンスストアでの品物の購入等を行うことができる機能が搭載されたものも提供されるようになっている。この種のカメラ付き電子機器の多くには、本人認証を行うための指紋読取り装置が搭載される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、カメラ付き電子機器に通常のカメラおよび指紋読取り装置の双方を搭載する場合、これらの搭載領域を別々に確保しなくてはならないために、携帯型電話機の小型化に制限を生じるばかりでなく、高価格となる。
本発明は、上記問題を解決するために提案されたものであって、指紋の撮影専用に使うことができ、あるいは人物・風景等を撮影すること指紋の撮影をも行うことができる、小型あるいは低価格のカメラ付き電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(1)から(11)を要旨とする。
(1)搭載されたカメラを指紋センサ装置に用いるカメラ付き電子機器であって、
上面に指紋押接部が形成され、下面に内部反射面が形成され、一方端に当該一方端の下方からの視線を前記内部反射面方向に転換して当該内部反射面を介して前記指紋押接部を全反射角で視るミラーが形成されてなる透明体からなる指紋検出用導光体と、
前記指紋検出用導光体の少なくとも他方端に設けられ、前記指紋押接部に向けて透明体内部側から光を照射する光源と、
前記指紋検出用導光体の前記一方端の下方に設けられた前記カメラと、
を備えたことを特徴とするカメラ付き電子機器。
【0006】
(2)前記指紋押接部が前記指紋検出用導光体の前記一端側では高く、前記他方側では低くなるように形成されていることを特徴とする(1)に記載のカメラ付き電子機器。
【0007】
(3)前記指紋押接部の下面にディスプレイが設けられてなることを特徴とする(1)または(2)に記載のカメラ付き電子機器。
【0008】
(4)前記指紋検出用導光体もカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されていることを特徴とする(1)から(3)の何れかに記載のカメラ付き電子機器。
【0009】
(5)前記カメラの視線が前記指紋検出用導光体の前記一方端に一致し、および前記一方端から外れるように、前記指紋検出用導光体または前記カメラを相対スライドさせ、または前記カメラを回動させる動作機構と、
を備えたことを特徴とする(1)から(4)の何れかに記載のカメラ付き電子機器。
【0010】
(6)前記動作機構を制御する動作機構制御装置、および撮像モードとして通常撮影モードと指紋読取りモードとの何れかを選択する前記撮像モード切替えスイッチ、
をさらに備え、
前記動作機構制御装置は、
前記撮像モード切替えスイッチにより前記通常撮影モードが選択されているときは、前記カメラが前記第1位置にセットされるように前記動作機構を制御し、
前記撮像モード切替えスイッチにより前記指紋読取りモードが選択されているときは、前記カメラが前記第2位置にセットされるように前記動作機構を制御する、
ことを特徴とする(5)に記載のカメラ付き電子機器。
【0011】
(7)前記動作機構制御装置が、前記動作機構を、前記カメラの視線が前記指紋検出用導光体の前記一方端に一致するように制御するときは、前記カメラの撮像素子から前記指紋押接部上の各点までの光学距離が同じになるように前記カメラのレンズを回動させることを特徴とする(5)または(6)に記載のカメラ付き電子機器。
【0012】
(8)上面に指紋押接部が形成され、下面に内部反射面が形成され、一方端に当該一方端の下方からの視線を前記内部反射面方向に転換して当該内部反射面を介して前記指紋押接部を全反射角で視るプリズムが形成されてなる透明体からなる指紋検出用導光体と、
前記指紋検出用導光体の少なくとも他方端に設けられ、前記指紋押接部に向けて透明体内部側から光を照射する光源と、
前記指紋検出用導光体の前記一方端の下方に設けられたカメラと、
を備えたカメラ付き電子機器であって、
前記プリズムの反射面には前記プリズムの反射機能の解除および反射機能の付与を行う動作機構が備えられた、
ことを特徴とするカメラ付き電子機器。
【0013】
(9)前記動作機構は、
斜面が前記プリズムの反射面に平行かつ間隙を有して形成された透明ブロックと、
前記間隙に液体を注入しかつ当該間隙に注入された液体を当該間隙から除去するポンプと、
からなることを特徴とする(8に記載のカメラ付き電子機器。
【0014】
(10)前記動作機構は、
前記プリズムの反射面に形成されたエレクトロクロミック膜と、
前記エレクトロクロミック膜に電圧を加える電極とを備えた、
ことを特徴とする(8)に記載のカメラ付き電子機器。
【0015】
(11)前記指紋検出用導光体もカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されていることを特徴とする(8)から(10)の何れかに記載のカメラ付き電子機器。
【発明の効果】
【0016】
指紋の撮影専用に使うことができる、小型あるいは低価格のカメラ付き電子機器を提供できる。また、通常のカメラと指紋読取り装置とを併用することで小型で安価なカメラ付き電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
《第1実施形態》
図1(A)は本発明のカメラ付き電子機器の第1実施形態を示す説明図、(B)はは同じく平面図である。
図1(A),(B)において、カメラ付き電子機器1は、透明な材料(プラスチックまたはガラス)からなる長手の指紋検出用導光体11と、光源12と、カメラ13と、スライド機構とを備えている。
指紋検出用導光体11の上面には、指紋押接部111が形成され、下面の透明体内部側に反射面112が形成されている。また、指紋検出用導光体11の長手方向の一方端に、当該一方端の下方からの視線を反射面112方向に転換し、当該反射面112を介して指紋押接部111を全反射角で視るミラー113が形成されている。なお、図1では指紋検出用導光体11の111の面と112の面が平行に図示されているが、必要に応じて平行でなく構成してもよい。
【0018】
指紋検出用導光体11の側面SSは、光吸収膜により遮蔽されており、ミラー113が形成された一方端は平面視でテーパ形状に形成されている(図1(B)参照)。また指紋検出用導光体11の上下の面も、指紋押接部と実際に反射する部分以外は、光吸収膜により遮蔽することができる。
光源12は、指紋検出用導光体11の他方端に設けられ、指紋押接部111に向けて透明体内部側から光を照射することができ、当該他方端は平面視でテーパ形状に形成されている(図1(B)参照)
カメラ13は、指紋検出用導光体11の長手方向の一方端(ミラー112)の下方に設けられている。
《第2実施形態》
【0019】
図2(A)から(D)は、カメラ付き電子機器の第2実施形態を示す説明図であり、(A),(B)は指紋読取りモード,通常撮影モードでの動作状態を示す側面図、(C),(D)は指紋撮影モード,通常撮影モードでの動作状態を示す平面図である。
図2(A)から(D)において、カメラ付き電子機器1は、透明な材料(プラスチックまたはガラス)からなる長手の指紋検出用導光体11と、光源12と、カメラ13と、スライド機構とを備えている。
【0020】
指紋検出用導光体11の上面には、指紋押接部111が形成され、下面の透明体内部側に反射面112が形成されている。また、指紋検出用導光体11の長手方向の一方端に、当該一方端の下方からの視線を反射面112方向に転換し、当該反射面112を介して指紋押接部111を全反射角で視るミラー113が形成されている。なお、図2(A)から(D)では指紋検出用導光体11の111の面と112の面が平行に図示されているが、必要に応じて平行でなく構成してもよい。
【0021】
指紋検出用導光体11の側面SSは、光吸収膜により遮蔽されており、ミラー113が形成された一方端は平面視でテーパ形状に形成されている(図2(C),(D)参照)。また指紋検出用導光体11の上下の面も、指紋押接部と実際に反射する部分以外は、光吸収膜により遮蔽することができる。
【0022】
光源12は、指紋検出用導光体11の他方端に設けられ、指紋押接部111に向けて透明体内部側から光を照射することができ、当該他方端も平面視でテーパ形状に形成されている(図2(C),(D)参照)
カメラ13は、指紋検出用導光体11の長手方向の一方端(ミラー112)の下方に設けられている。
【0023】
スライド機構は、指紋検出用導光体をカメラ13の視線が指紋検出用導光体11の一方端に一致する位置(指紋読み取りモードとなる第2位置)、および指紋検出用導光体をカメラ13の視線が一方端から外れる位置(通常撮影モードとなる第1位置)に、スライドさせることができる。スライドはスライド機構(スライドノブaと溝bとを備えている)により行われる。本実施形態では手動によりスライドノブaを操作すると、撮像モードとして通常撮影モード(図2(B),(D)のスライドノブaの位置参照)と指紋読取りモード(図2(A),(C)のスライドノブaの位置参照)との何れかが選択される。
【0024】
図2(A),(C)では指紋押接部111に指Sが載置され、指紋がカメラ13により検出される様子が示されている。また図2(B),(D)ではカメラ13により、景色等が撮影される様子が示されている。
なお、たとえば、図示しない小型モータにより、指紋検出用導光体11をスライドすることもでき、この場合には、図示しない撮像モード切替えスイッチにより撮影モードを選択できる。撮像モード切替えスイッチにより通常撮影モードが選択されているときは、カメラ13の指紋検出用導光体11に対する位置が第1位置にセットされるようにスライドさせ、撮像モード切替えスイッチにより指紋読取りモードが選択されているときは、可動レンズが第2位置にセットされるようにスライドさせることができる。
【0025】
図2(A)に示すように、スライド機構が、カメラ13の視線が指紋検出用導光体11の一方端に一致するように動作するとき(指紋読み取りモードにおいて)は、カメラ13の撮像素子131から指紋押接部上の各点までの光学距離が同じになるようにカメラ13のレンズ132を長手方向に垂直な軸L1を中心に回動させることができる。
《第3実施形態》
【0026】
図3(A),(B)は、カメラ付き電子機器の第3実施形態を示す説明図である。第2実施形態では、指紋検出用導光体11をカメラ13に対して移動させた場合を示したが、第3実施形態では、図3(A),(B)に示すように、カメラ13を図示しない回動機構により、長手方向に垂直な軸L2を中心に回動させるように構成できる。この場合、カメラ13は第1位置(通常撮影モード:図3(B)参照)と第2位置(指紋読み取りモード:図3(A)参照)とに、方向が切り替えられる。回動は手動またはモータにより駆動するように構成できる。
【0027】
なお、指紋読み取りモードにおいては、カメラ13の撮像素子131から指紋押接部上の各点までの光学距離が同じになるようにカメラ13のレンズ132を長手方向に垂直な軸L1を中心に回動させることができる。
《第4実施形態》
図4(A)および(B)は、カメラ付き電子機器の第4実施形態を示す部分説明図であり、(A)は指紋読み取りモードでの動作状態を示すカメラ13(撮像素子131とレンズ132とを備える)近傍の部分側面図、(B)は通常撮影モードでの動作状態を示すカメラ13近傍の部分側面図である。
【0028】
本実施形態では、ミラー113部分がプリズムにより形成されておりこのミラー113に対向する部位に透明ブロックQが配置されている。透明ブロックQは、直角三角柱状に形成されており、その斜面Q1(図4(B)では符号は省略してある)はミラー113と平行に形成されている。
Q1とミラー113との間には間隙s(図4(B)では符号は省略してある)が形成されており、通常撮影モードでは図4(B)に示すように間隙sに油液が充填され、指紋読み取りモードでは間隙sに充填された油液は除去される。この油液の屈折率は、指紋検出用導光体11を構成する材料に近いものが採用される。
【0029】
図4(A)に示すように、間隙sに油液が充填されていないとき、カメラ付き電子機器は指紋読み取りモードで動作する。指紋読み取りモードでは、ミラー113は全反射するので、カメラ13は光源12からの光を検出することができる。
図4(B)に示すように、間隙sに油液が充填されているときは、カメラ付き電子機器は通常撮影モードで動作する。ミラー113は全反射しないので、カメラ13は外部の景色を撮影する。
【0030】
なお、指紋読み取りモード(図4(A))においては、カメラ13の撮像素子131から指紋押接部上の各点までの光学距離が同じになるようにカメラ13のレンズ132を長手方向に垂直な軸L1を中心に回動させることができる。
また、図示はしないがプリズムの反射面には、前記プリズムの反射機能の解除および付与を行うエレクトロクロミック膜を形成することもできる。
【0031】
《第5実施形態》
図4(C)は、カメラ付き電子機器の第4実施形態を示す部分説明図である。カメラ付き電子機器は、図4(C)に示すように、プリズムの反射面113をハーフミラー構成とし、図示しないシャッターをカメラ13の上部に設けることができる。指紋読み取りモードでは上記シャッターを閉じて外光を遮断し、通常撮影モードでは上記シャッターを開いて景色等を撮影することができる。なお、図4(C)では、(B)と同様に直角三角形の透明ブロックQを設け、透明ブロックQの斜面Q1と反射面113との境界面に誘電体多層膜Fからなるハーフミラーを形成してある。
【0032】
《第6実施形態》
図5は、指紋押接部111が指紋検出用導光体11の長手方向の一端側では高く、他方側では低くなるように形成された実施形態を示している。この場合には、レンズの回転を考慮する必要はない。また、本発明のカメラ付き携帯型電話機1では、カメラ13から指紋までの光学距離を大きくとることができるので、通常の通常撮影モード(ここでは接写モード)を利用して指紋を撮影することができる。
【0033】
なお、上記の各実施形態においては、図6(A),(B)に示すように、指紋押接部111の下面に、液晶等のディスプレイ15を設けることができる(図6(A),(B)では図3(A),(B)に示した構成のカメラ付き電子機器1に適用した場合を示す)。図6(A),(B)では、光源12として、液晶ディスプレイの画素の一部を使用することができる。
【0034】
《第7実施形態》
図7(A),(B),(C)は指紋検出用導光体のカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されている例を示す説明図である。図7(A)は図1(A)のカメラ付き電子機器1に対応する説明図、図7(B)は図2(A)のカメラ付き電子機器1に対応する説明図、図7(C)は図3(A)のカメラ付き電子機器1に対応する説明図である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のカメラ付き電子機器の第1実施形態を示す説明図であり、(A)は指紋読取りの動作状態を示す側面図、(B)は同じく平面図である。
【図2】本発明のカメラ付き電子機器の第2実施形態を示す説明図であり、(A),(B)は指紋読取りモード,通常撮影モードでの動作状態を示す側面図、(C),(D)は指紋撮影モード,通常撮影モードでの動作状態を示す平面図である。
【図3】本発明のカメラ付き電子機器の第3実施形態を示す説明図であり、(A)はカメラを回動機構により長手方向に垂直な軸を中心に回動させるように構成した場合において、カメラが第2位置にセットされた状態(指紋読み取りモード)を示す図、(B)は同じくカメラが第1位置にセットされた状態(通常撮影モード)を示す図である。
【図4】本発明のカメラ付き電子機器の第4実施形態を示す部分説明図であり、(A)は指紋読み取りモードでの動作状態を示すカメラ近傍の部分側面図、(B)は通常撮影モードでの動作状態を示すカメラ近傍の部分側面図、(C)はミラーとしてハーフミラーを使用した例を示す図である。
【図5】指紋押接部が指紋検出用導光体の長手方向の一端側では高く、他方側では低くなるように形成されたカメラ付き電子機器の第5実施形態を示す図である。
【図6】(A),(B)は指紋押接部の下面に、液晶等のディスプレイを設けたカメラ付き電子機器の第6実施形態を示す図である。
【図7】(A),(B),(C)は指紋検出用導光体のカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されている本発明のカメラ付き電子機器の第7実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1 カメラ付き電子機器
11 指紋検出用導光体
12 光源
13 カメラ
111 指紋押接部
112 内部反射面
113 ミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭載されたカメラを指紋センサ装置に用いるカメラ付き電子機器であって、
上面に指紋押接部が形成され、下面に内部反射面が形成され、一方端に当該一方端の下方からの視線を前記内部反射面方向に転換して当該内部反射面を介して前記指紋押接部を全反射角で視るミラーが形成されてなる透明体からなる指紋検出用導光体と、
前記指紋検出用導光体の少なくとも他方端に設けられ、前記指紋押接部に向けて透明体内部側から光を照射する光源と、
前記指紋検出用導光体の前記一方端の下方に設けられた前記カメラと、
を備えたことを特徴とするカメラ付き電子機器。
【請求項2】
前記指紋押接部が前記指紋検出用導光体の前記一端側では高く、前記他方側では低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項3】
前記指紋押接部の下面にディスプレイが設けられてなることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項4】
前記指紋検出用導光体もカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のカメラ付き電子機器。
【請求項5】
前記カメラの視線が前記指紋検出用導光体の前記一方端に一致し、および前記一方端から外れるように、前記指紋検出用導光体または前記カメラを相対スライドさせ、または前記カメラを回動させる動作機構と、
を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のカメラ付き電子機器。
【請求項6】
前記動作機構を制御する動作機構制御装置、および撮像モードとして通常撮影モードと指紋読取りモードとの何れかを選択する前記撮像モード切替えスイッチ、
をさらに備え、
前記動作機構制御装置は、
前記撮像モード切替えスイッチにより前記通常撮影モードが選択されているときは、前記カメラが前記第1位置にセットされるように前記動作機構を制御し、
前記撮像モード切替えスイッチにより前記指紋読取りモードが選択されているときは、前記カメラが前記第2位置にセットされるように前記動作機構を制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項7】
前記動作機構制御装置が、前記動作機構を、前記カメラの視線が前記指紋検出用導光体の前記一方端に一致するように制御するときは、前記カメラの撮像素子から前記指紋押接部上の各点までの光学距離が同じになるように前記カメラのレンズを回動させることを特徴とする請求項5または6に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項8】
上面に指紋押接部が形成され、下面に内部反射面が形成され、一方端に当該一方端の下方からの視線を前記内部反射面方向に転換して当該内部反射面を介して前記指紋押接部を全反射角で視るプリズムが形成されてなる透明体からなる指紋検出用導光体と、
前記指紋検出用導光体の少なくとも他方端に設けられ、前記指紋押接部に向けて透明体内部側から光を照射する光源と、
前記指紋検出用導光体の前記一方端の下方に設けられたカメラと、
を備えたカメラ付き電子機器であって、
前記プリズムの反射面には前記プリズムの反射機能の解除および反射機能の付与を行う動作機構が備えられた、
ことを特徴とするカメラ付き電子機器。
【請求項9】
前記動作機構は、
斜面が前記プリズムの反射面に平行かつ間隙を有して形成された透明ブロックと、
前記間隙に液体を注入しかつ当該間隙に注入された液体を当該間隙から除去するポンプと、
からなることを特徴とする請求項8に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項10】
前記動作機構は、
前記プリズムの反射面に形成されたエレクトロクロミック膜と、
前記エレクトロクロミック膜に電圧を加える電極とを備えた、
ことを特徴とする請求項8に記載のカメラ付き電子機器。
【請求項11】
前記指紋検出用導光体もカメラレンズに対向する位置にレンズが形成されていることを特徴とする請求項8から10の何れかに記載のカメラ付き電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−41659(P2007−41659A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−222287(P2005−222287)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(505053316)
【出願人】(503083971)
【Fターム(参考)】