説明

カラー画像形成装置

【課題】 中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを従来より高精度に補正することができるカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】 MFP10は、複数の色の画像が転写される中間転写ベルトを備えているプリンター20と、プリンター20を使用して用紙に印字ずれの補正用のパターンを印刷するパターン印刷手段43と、パターン印刷手段43によって用紙に印刷されたパターンを読み込むスキャナー30と、スキャナー30によって読み込まれたパターンに基づいて印字ずれ量を判定する印字ずれ量判定手段44と、印字ずれ量判定手段44によって判定された印字ずれ量に応じて印字ずれを補正する印字ずれ補正手段45と、プリンター20の印刷枚数を記憶する記憶部54とを備えており、パターン印刷手段43は、記憶部54によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙にパターンを印刷することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印字ずれ量を装置側で判定して印字ずれを補正するカラー画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像形成装置は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色を重ね合わせて印刷することで目的の色を再現している。そのため、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのうち1つでも印字ずれが発生すると、カラー画像形成装置は、目的の色を再現することができない。
【0003】
従来、印字ずれ量を装置側で判定して印字ずれを補正するカラー画像形成装置として、記憶部に記憶されているパターンデータに基づいて印刷部で用紙にパターンを印刷し、用紙に印刷されたパターンを読み取り部で光学的に読み取り、読み取り部で読み取ったパターンに基づいてずれ量算出部で印字ずれ量を算出し、ずれ量算出部で算出された印字ずれ量に基づいて補正部で印字ずれを補正するカラー画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−71737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カラー画像形成装置が中間転写ベルトを備えている場合、中間転写ベルトは、カラー画像形成装置の印刷枚数の増加に伴って摩耗などの原因によって厚みにムラが生じることがある。中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合、中間転写ベルトの場所によって異なる印字ずれが発生する。そのため、中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを十分な精度で補正するためには、中間転写ベルトの1周分の印字ずれ量を判定する必要がある。しかしながら、従来のカラー画像形成装置は、中間転写ベルトの1周分の距離が1枚の用紙の搬送方向における距離よりも長い場合、1枚の用紙にパターンを印刷したとしても、中間転写ベルトの1周分の印字ずれ量を判定することができないので、中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを十分な精度で補正することができない。
【0006】
そこで、本発明は、中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを従来より高精度に補正することができるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカラー画像形成装置は、複数の色の画像が転写される中間転写ベルトを備えているプリンターと、前記プリンターを使用して用紙に印字ずれの補正用のパターンを印刷するパターン印刷手段と、前記パターン印刷手段によって用紙に印刷された前記パターンを読み込むパターン読込手段と、前記パターン読込手段によって読み込まれた前記パターンに基づいて印字ずれ量を判定する印字ずれ量判定手段と、前記印字ずれ量判定手段によって判定された印字ずれ量に応じて印字ずれを補正する印字ずれ補正手段と、前記プリンターの印刷枚数を記憶する枚数記憶手段とを備えており、前記パターン印刷手段は、前記枚数記憶手段によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙に前記パターンを印刷することを特徴とする。
【0008】
この構成により、本発明のカラー画像形成装置は、複数枚の用紙にパターンを印刷することができるので、中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを従来より高精度に補正することができる。また、本発明のカラー画像形成装置は、プリンターの印刷枚数に応じた枚数の用紙にパターンを印刷するので、印字ずれの補正を適切な精度で行うことができる。
【0009】
また、本発明のカラー画像形成装置は、印字ずれの補正を制御する補正制御手段と、利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付ける補正方法受付手段とを備えており、前記補正方法受付手段は、前記パターン印刷手段が所定の複数枚の用紙に前記パターンを印刷する補正方法と、前記パターン印刷手段が前記枚数記憶手段によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙に前記パターンを印刷する補正方法と、前記パターン印刷手段が1枚の用紙に前記パターンを印刷する補正方法とを少なくとも受け付け、前記補正制御手段は、前記補正方法受付手段によって受け付けられた補正方法に応じて印字ずれの補正を制御しても良い。
【0010】
この構成により、本発明のカラー画像形成装置は、印字ずれの補正を利用者が必要とする精度で行うことができる。
【0011】
また、本発明のカラー画像形成装置の前記パターン読込手段は、利用者によって配置された用紙から画像を読み込むスキャナーであっても良い。
【0012】
この構成により、本発明のカラー画像形成装置は、利用者によって配置された用紙から画像を読み込むスキャナーを備えていれば、用紙に印刷されたパターンを読み込む専用の装置を備えていなくても、実現されることが可能である。
【0013】
また、本発明のカラー画像形成装置の前記パターンには、複数の色が同一の図形で重ね合わされた画像であって、印字ずれの発生を利用者に目視で確認させるための画像である印字ずれ視認用マークが含まれても良い。
【0014】
この構成により、本発明のカラー画像形成装置は、パターンが印刷された用紙をスキャナーに読み込ませるか否かを印字ずれ視認用マークに基づいて利用者に判断させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のカラー画像形成装置は、中間転写ベルトの厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを従来より高精度に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係るMFPの概略構成図である。
【図2】図1に示すMFPのブロック図である。
【図3】図2に示すパターン印刷手段によって印刷されるパターンを示す図である。
【図4】プリンターが印刷可能な状態である場合に図2に示すディスプレイに表示される画面を示す図である。
【図5】図2に示すコントローラーによる印字ずれ補正の処理のフローチャートである。
【図6】図2に示すディスプレイに表示される補正方法選択画面示す図である。
【図7】図5に示す簡易補正処理のフローチャートである。
【図8】(a)簡易補正処理において図2に示すディスプレイに表示される印字指示受付画面を示す図である。(b)図2に示すディスプレイに表示される読込指示受付画面を示す図である。
【図9】印字ずれが発生している場合の図3に示す印字ずれ視認用マークを拡大した図である。
【図10】図5に示す標準補正処理のフローチャートである。
【図11】標準補正処理において図2に示すディスプレイに表示される印字指示受付画面を示す図である。
【図12】図5に示す詳細補正処理のフローチャートである。
【図13】詳細補正処理において図2に示すディスプレイに表示される印字指示受付画面を示す図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係るプリンター専用機の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
まず、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成について説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態に係るカラー画像形成装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)10の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、MFP10は、用紙91に印刷を実行するプリンター20と、利用者によって配置された用紙91から画像を読み込むスキャナー30とを備えている。
【0021】
プリンター20は、A4サイズの用紙91を収納する給紙カセット21と、シアンの画像を形成する感光体ドラム22aと、マゼンタの画像を形成する感光体ドラム22bと、イエローの画像を形成する感光体ドラム22cと、ブラックの画像を形成する感光体ドラム22dと、感光体ドラム22aに形成されたシアンの画像、感光体ドラム22bに形成されたマゼンタの画像、感光体ドラム22cに形成されたイエローの画像および感光体ドラム22dに形成されたブラックの画像が重ね合わせて転写される中間転写ベルト23と、中間転写ベルト23に転写された画像を用紙に転写する転写部24と、用紙に転写された画像を用紙に定着させる定着部25と、用紙が排出される排紙部26と、給紙カセット21から排紙部26まで用紙を搬送する図示していない搬送部とを備えている。搬送部は、用紙91の短辺方向に用紙91を搬送する。
【0022】
中間転写ベルト23の1周分の距離は、1枚の用紙91の搬送方向における距離の3倍よりも長く、1枚の用紙91の搬送方向における距離の4倍以下である。
【0023】
図2は、MFP10のブロック図である。
【0024】
図2に示すように、MFP10は、プリンター20およびスキャナー30に接続されていてMFP10全体を制御するコントローラー40と、コントローラー40に接続されていて種々の情報を表示するディスプレイ51と、コントローラー40に接続されていて利用者によって種々の操作が入力される操作部52と、コントローラー40に接続されていてPC(Personal Computer)などの図示していない外部の装置とLAN(Local Area Network)経由でネットワーク通信を行うネットワークインターフェイス53と、コントローラー40に接続されているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶部54とを備えている。
【0025】
コントローラー40は、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられる書き換え可能な揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMに記憶されているプログラムを実行することによってコントローラー40を動作させる演算処理装置である。RAMは、CPUによってプログラムが実行されるときにプログラムや各種のデータを一時的に記憶するようになっている。
【0026】
コントローラー40は、ROMに記憶されているプログラムを実行することによって、印字ずれの補正を制御する補正制御手段41、利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付ける補正方法受付手段42、プリンター20を使用して用紙91に印字ずれの補正用のパターンを印刷するパターン印刷手段43、スキャナー30によって読み込まれたパターンに基づいて印字ずれ量を判定する印字ずれ量判定手段44、および、印字ずれ量判定手段44によって判定された印字ずれ量に応じて印字ずれを補正する印字ずれ補正手段45として機能する。
【0027】
スキャナー30は、パターン印刷手段43によって用紙91に印刷されたパターンを読み込むようになっており、本発明のパターン読込手段を構成している。
【0028】
ディスプレイ51は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである。
【0029】
操作部52は、ディスプレイ51とともにタッチパネルを形成するボタンなどの入力デバイスである。
【0030】
ネットワークインターフェイス53は、例えば、プリンター20で印刷されるための印刷データをLAN経由で外部の装置から受信したり、スキャナー30によって生成された画像データをLAN経由で外部の装置に送信したりする。
【0031】
記憶部54は、プリンター20の印刷枚数を記憶するようになっており、本発明の枚数記憶手段を構成している。
【0032】
図3は、パターン印刷手段43によって印刷されるパターンを示す図である。
【0033】
図3に示すように、パターン60には、プリンター20による用紙91の搬送方向である矢印91aで示す副走査方向における用紙91の先頭付近であって、矢印91aで示す副走査方向とは直交する矢印91bで示す主走査方向における用紙91の一端付近に、基準の位置を示す画像である基準位置マーク61がブラックのみで描かれている。また、パターン60には、シアンのみで描かれた正方形60a、マゼンタのみで描かれた正方形60b、イエローのみで描かれた正方形60c、および、ブラックのみで描かれた正方形60dが矢印91aで示す副走査方向に1つずつ配列された画像であって、主走査方向における印字ずれ量を判定するための画像である主走査方向印字ずれ量判定用マーク62が、矢印91aで示す副走査方向における用紙91の先頭付近に、矢印91bで示す主走査方向に複数配列されている。また、パターン60には、正方形60a、正方形60b、正方形60cおよび正方形60dが矢印91bで示す主走査方向に1つずつ配列された画像であって、副走査方向における印字ずれ量を判定するための画像である副走査方向印字ずれ量判定用マーク63が、矢印91bで示す主走査方向における用紙91の両端付近に、矢印91aで示す副走査方向に複数配列されている。また、パターン60には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックが同一の正方形で重ね合わされた画像であって、印字ずれの発生を利用者に目視で確認させるための画像である印字ずれ視認用マーク64が、各主走査方向印字ずれ量判定用マーク62同士の間や、各副走査方向印字ずれ量判定用マーク63同士の間に複数配列されている。なお、正方形60a、正方形60b、正方形60c、正方形60dは、図3においてそれぞれ異なる模様で描かれているが、実際にはそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで塗り潰されている。
【0034】
次に、MFP10の動作について説明する。
【0035】
図4は、プリンター20が印刷可能な状態である場合にディスプレイ51に表示される画面を示す図である。
【0036】
コントローラー40は、プリンター20が印刷可能な状態である場合にディスプレイ51に図4に示す画面を表示する。図4に示す画面には、スキャナー30で原稿から読み取った画像をプリンター20で印刷する「コピー」の指示を利用者から受け付けるための「コピー」ボタン71aと、印字ずれを補正する「印字ずれ補正」の指示を利用者から受け付けるための「印字ずれ補正」ボタン71bとが含まれている。
【0037】
図5は、コントローラー40による印字ずれ補正の処理のフローチャートである。
【0038】
ディスプレイ51に図4に示す画面が表示されている場合に利用者によって「印字ずれ補正」ボタン71bが操作部52を介して押されると、コントローラー40は、図5に示す処理を開始する。
【0039】
図5に示すように、コントローラー40の補正制御手段41は、図6に示す補正方法選択画面を補正方法受付手段42によってディスプレイ51に表示する(S101)。
【0040】
図6に示す補正方法選択画面には、パターン印刷手段43が1枚の用紙にパターン60を印刷する補正方法である「簡易補正」の指示を利用者から受け付けるための「簡易補正」ボタン72aと、パターン印刷手段43が記憶部54によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙にパターン60を印刷する補正方法である「標準補正」の指示を利用者から受け付けるための「標準補正」ボタン72bと、パターン印刷手段43が4枚の用紙91にパターン60を印刷する補正方法である「詳細補正」の指示を利用者から受け付けるための「詳細補正」ボタン72cとが含まれている。
【0041】
図5に示すように、補正制御手段41は、S101の処理の後、利用者による印字ずれの補正方法の選択を補正方法受付手段42によって受け付けたと判断するまで、利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付けたか否かを判断する(S102)。ここで、補正方法受付手段42は、「簡易補正」ボタン72a、「標準補正」ボタン72bおよび「詳細補正」ボタン72cの何れかが操作部52を介して利用者によって押されることによって、利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付ける。
【0042】
S102において利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付けたと判断すると、補正制御手段41は、「簡易補正」、「標準補正」および「詳細補正」のうち何れの補正方法が補正方法受付手段42によって受け付けられたかを判断する(S103)。ここで、補正方法受付手段42は、「簡易補正」ボタン72aが操作部52を介して利用者によって押された場合、利用者によって選択された印字ずれの補正方法として「簡易補正」を受け付け、「標準補正」ボタン72bが操作部52を介して利用者によって押された場合、利用者によって選択された印字ずれの補正方法として「標準補正」を受け付け、「詳細補正」ボタン72cが操作部52を介して利用者によって押された場合、利用者によって選択された印字ずれの補正方法として「詳細補正」を受け付ける。
【0043】
S103において「簡易補正」が受け付けられたと判断すると、補正制御手段41は、後述する「簡易補正処理」を実行して(S104)、図5に示す処理を終了する。
【0044】
S103において「標準補正」が受け付けられたと判断すると、補正制御手段41は、後述する「標準補正処理」を実行して(S105)、図5に示す処理を終了する。
【0045】
S103において「詳細補正」が受け付けられたと判断すると、補正制御手段41は、後述する「詳細補正処理」を実行して(S106)、図5に示す処理を終了する。
【0046】
図7は、図5に示す簡易補正処理のフローチャートである。
【0047】
図7に示すように、補正制御手段41は、図8(a)に示す印字指示受付画面をディスプレイ51に表示する(S121)。
【0048】
図8(a)に示す印字指示受付画面には、給紙カセット21に1枚以上の用紙91をセットすることを利用者に促すメッセージ73aと、パターン60の印刷の指示を利用者から受け付けるための印字ボタン73bとが含まれている。
【0049】
図7に示すように、補正制御手段41は、S121の処理の後、印字ボタン73bが押されたと判断するまで、印字ボタン73bが押されたか否かを判断する(S122)。
【0050】
S122におおいて印字ボタン73bが押されたと判断すると、補正制御手段41は、用紙91にパターン60を印刷するようにパターン印刷手段43を制御する(S123)。
【0051】
次いで、補正制御手段41は、給紙カセット21に用紙91が無いために印刷ができないエラーである「紙無しエラー」が発生したか否かを判断する(S124)。
【0052】
S124において「紙無しエラー」が発生したと判断すると、補正制御手段41は、「紙無しエラー」が発生したことをディスプレイ51に表示して(S125)、S121の処理に戻る。
【0053】
一方、S124において「紙無しエラー」が発生しなかったと判断すると、補正制御手段41は、図8(b)に示す読込指示受付画面をディスプレイ51に表示する(S126)。
【0054】
図8(b)に示す読込指示受付画面には、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30にセットすることを利用者に促すメッセージ74aと、パターン60が印刷された用紙91の読み込みの指示を利用者から受け付けるための読込ボタン74bと、パターン60が印刷された用紙91の読み込みの終了の指示を利用者から受け付けるための読込終了ボタン74cとが含まれている。
【0055】
図9は、印字ずれが発生している場合のパターン60の印字ずれ視認用マーク64を拡大した図である。
【0056】
図9に示すように、印字ずれが発生している場合、用紙91に印刷されたパターン60の印字ずれ視認用マーク64は、シアンのみで描かれた正方形60a、マゼンタのみで描かれた正方形60b、イエローのみで描かれた正方形60c、および、ブラックのみで描かれた正方形60dの少なくとも1つが他とずれている。利用者は、用紙91に印刷されたパターン60の少なくとも1つの印字ずれ視認用マーク64が予定とは異なる形、例えば歪な形であることが目視で確認できる場合、その用紙91についてはスキャナー30に読み込ませる必要がある。逆に、利用者は、用紙91に印刷されたパターン60の全ての印字ずれ視認用マーク64が予定通りの綺麗な正方形であることが目視で確認できる場合、その用紙91についてはスキャナー30に読み込ませる必要がない。したがって、利用者は、パターン60の全ての印字ずれ視認用マーク64が綺麗な正方形であることが目視で確認できる場合、読込終了ボタン74cを押せば良い。なお、正方形60a、正方形60b、正方形60c、正方形60dは、図9においてそれぞれ異なる模様で描かれているが、実際にはそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで塗り潰されている。
【0057】
図7に示すように、補正制御手段41は、S126の処理の後、読込ボタン74bが押されたか否かを判断する(S127)。
【0058】
S127において読込ボタン74bが押されていないと判断すると、補正制御手段41は、読込終了ボタン74cが押されたか否かを判断する(S128)。
【0059】
S128において読込終了ボタン74cが押されていないと判断すると、補正制御手段41は、S127の処理に戻る。
【0060】
一方、S128において読込終了ボタン74cが押されたと判断すると、補正制御手段41は、図7に示す処理を終了する。
【0061】
S127において読込ボタン74bが押されたと判断すると、補正制御手段41は、スキャナー30によって用紙91からパターン60を読み込む(S129)。
【0062】
次いで、補正制御手段41は、パターン60のうち基準の位置を示す基準位置マーク61の位置が許容範囲内であるか否かを判断する(S130)。ここで、許容範囲とは、スキャナー30によって用紙91から読み込んだパターン60の位置を補正制御手段41が処理において適切な位置に補正することができる範囲である。
【0063】
S130において許容範囲内ではないと判断すると、補正制御手段41は、パターン60が印刷された用紙91を正しくスキャナー30にセットすることを利用者に促すメッセージをディスプレイ51に表示して(S131)、S126の処理に戻る。
【0064】
S130において許容範囲内であると判断すると、補正制御手段41は、印字ずれ量判定手段44に印字ずれ量を判定させる(S132)。ここで、印字ずれ量判定手段44は、パターン60の各主走査方向印字ずれ量判定用マーク62について、ブラックのみで描かれた正方形60dを基準として、それぞれシアンのみで描かれた正方形60a、マゼンタのみで描かれた正方形60b、イエローのみで描かれた正方形60cの矢印91bで示す主走査方向の位置を求める。このようにして求められた位置は、それぞれシアン、マゼンタ、イエローの矢印91bで示す主走査方向における印字ずれ量である。なお、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの矢印91bで示す主走査方向における印字ずれ量は、最終的に、パターン60の全ての主走査方向印字ずれ量判定用マーク62についての印字ずれ量を平均して求められる。同様に、印字ずれ量判定手段44は、パターン60の各副走査方向印字ずれ量判定用マーク63について、ブラックのみで描かれた正方形60dを基準として、それぞれシアンのみで描かれた正方形60a、マゼンタのみで描かれた正方形60b、イエローのみで描かれた正方形60cの矢印91aで示す副走査方向の位置を求める。このようにして求められた位置は、それぞれシアン、マゼンタ、イエローの矢印91aで示す副走査方向における印字ずれ量である。なお、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの矢印91aで示す副走査方向における印字ずれ量は、最終的に、パターン60の全ての副走査方向印字ずれ量判定用マーク63についての印字ずれ量を平均して求められる。
【0065】
次いで、補正制御手段41は、S132において印字ずれ量判定手段44に判定させた印字ずれ量に応じて印字ずれ補正手段45に印字ずれを補正させる(S133)。ここで、印字ずれ補正手段45は、シアン、マゼンタ、イエローについて、それぞれ感光体ドラム22a、感光体ドラム22b、感光体ドラム22cに形成する画像の位置を、S132において印字ずれ量判定手段44に判定させた印字ずれ量に応じて変更するための補正値を算出し、算出した補正値を記憶部54に記憶させる。したがって、コントローラー40は、以後、記憶部54に記憶された補正値で補正された感光体ドラム22a、感光体ドラム22b、感光体ドラム22c上の位置に、それぞれシアン、マゼンタ、イエローの画像を形成することによって、印字ずれを低減することができる。
【0066】
補正制御手段41は、S133の処理の後、図7に示す処理を終了する。
【0067】
図10は、図5に示す標準補正処理のフローチャートである。
【0068】
図10に示すように、補正制御手段41は、記憶部54に記憶されている印刷枚数に応じて、パターン60を印刷する用紙91の枚数Nを求める(S141)。ここで、上述したように、中間転写ベルト23の1周分の距離は、1枚の用紙91の搬送方向における距離の3倍よりも長く、1枚の用紙91の搬送方向における距離の4倍以下である。つまり、中間転写ベルト23の1周分の印字ずれ量は、4枚の用紙91によって判定されることができる。したがって、枚数Nは、最小が1、最大が4であり、記憶部54に記憶されている印刷枚数に応じて段階的に増加するように設定されている。例えば、枚数Nは、印刷枚数が100枚未満である場合に1であり、印刷枚数が100枚以上200枚未満である場合に2であり、印刷枚数が200枚以上300枚未満である場合に3であり、印刷枚数が300枚以上である場合に4である。
【0069】
次いで、補正制御手段41は、図11に示す印字指示受付画面をディスプレイ51に表示する(S142)。
【0070】
図11に示す印字指示受付画面には、給紙カセット21にN枚以上の用紙91をセットすることを利用者に促すメッセージ75aと、パターン60の印刷の指示を利用者から受け付けるための印字ボタン75bとが含まれている。なお、メッセージ75a中のNは、実際には、S141において求められた1から4までの数値が代入されている。
【0071】
図10に示すように、補正制御手段41は、S142の処理の後、印字ボタン75bが押されたと判断するまで、印字ボタン75bが押されたか否かを判断する(S143)。
【0072】
S143において印字ボタン75bが押されたと判断すると、補正制御手段41は、RAM上のカウンターの値を0にする(S144)。
【0073】
次いで、補正制御手段41は、用紙91にパターン60を印刷するようにパターン印刷手段43を制御して(S145)、RAM上のカウンターの値を1増やす(S146)。
【0074】
次いで、補正制御手段41は、「紙無しエラー」が発生したか否かを判断する(S147)。
【0075】
S147において「紙無しエラー」が発生したと判断すると、補正制御手段41は、「紙無しエラー」が発生したことをディスプレイ51に表示して(S148)、S142の処理に戻る。
【0076】
一方、S147において「紙無しエラー」が発生しなかったと判断すると、補正制御手段41は、RAM上のカウンターの値がS141において求められたNになったか否かを判断する(S149)。
【0077】
S149においてNになっていないと判断すると、補正制御手段41は、S145の処理に戻る。
【0078】
一方、S149においてNになったと判断すると、補正制御手段41は、RAM上のカウンターの値を0にする(S150)。
【0079】
次いで、補正制御手段41は、図8(b)に示す読込指示受付画面をディスプレイ51に表示する(S151)。
【0080】
次いで、補正制御手段41は、読込ボタン74bが押されたか否かを判断する(S152)。
【0081】
S152において読込ボタン74bが押されていないと判断すると、補正制御手段41は、読込終了ボタン74cが押されたか否かを判断する(S153)。
【0082】
なお、利用者は、パターン60が印刷された用紙91のうち、パターン60の全ての印字ずれ視認用マーク64が綺麗な正方形であることが目視で確認できる用紙91以外の用紙91のみをスキャナー30に読み込ませた後、読込終了ボタン74cを押せば良い。
【0083】
S153において読込終了ボタン74cが押されていないと判断すると、補正制御手段41は、S152の処理に戻る。
【0084】
S152において読込ボタン74bが押されたと判断すると、補正制御手段41は、スキャナー30によって用紙91からパターン60を読み込む(S154)。
【0085】
次いで、補正制御手段41は、パターン60のうち基準の位置を示す基準位置マーク61の位置が許容範囲内であるか否かを判断する(S155)。
【0086】
S155において許容範囲内ではないと判断すると、補正制御手段41は、パターン60が印刷された用紙91を正しくスキャナー30にセットすることを利用者に促すメッセージをディスプレイ51に表示して(S156)、S151の処理に戻る。
【0087】
S155において許容範囲内であると判断すると、補正制御手段41は、RAM上のカウンターの値を1増やして(S157)、RAM上のカウンターの値がS141において求められたNになったか否かを判断する(S158)。
【0088】
S158においてNになっていないと判断すると、補正制御手段41は、S151の処理に戻る。
【0089】
一方、S158においてNになったと判断すると、補正制御手段41は、印字ずれ量判定手段44に印字ずれ量を判定させる(S159)。なお、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの矢印91bで示す主走査方向における印字ずれ量は、最終的に、スキャナー30で読み込んだ全ての用紙91のパターン60の全ての主走査方向印字ずれ量判定用マーク62についての印字ずれ量を平均して求められる。また、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの矢印91aで示す副走査方向における印字ずれ量は、最終的に、スキャナー30で読み込んだ全ての用紙91のパターン60の全ての副走査方向印字ずれ量判定用マーク63についての印字ずれ量を平均して求められる。
【0090】
次いで、補正制御手段41は、S159において印字ずれ量判定手段44に判定させた印字ずれ量に応じて印字ずれ補正手段45に印字ずれを補正させる(S160)。
【0091】
S153において読込終了ボタン74cが押されたと判断すると、補正制御手段41は、S159およびS160を実行する。ここで、補正制御手段41は、スキャナー30でパターン60を読み込んだ用紙91がない場合、S160において実質的に印字ずれの補正を行わない。
【0092】
補正制御手段41は、S160の処理の後、図10に示す処理を終了する。
【0093】
図12は、図5に示す詳細補正処理のフローチャートである。
【0094】
図12に示すように、補正制御手段41は、図13に示す印字指示受付画面をディスプレイ51に表示する(S171)。
【0095】
図13に示す印字指示受付画面には、給紙カセット21に4枚以上の用紙91をセットすることを利用者に促すメッセージ76aと、パターン60の印刷の指示を利用者から受け付けるための印字ボタン76bとが含まれている。
【0096】
図12に示すように、補正制御手段41は、S171の処理の後、S172〜S189の処理を実行して、図12に示す処理を終了する。なお、S172〜S189の処理は、標準補正処理のS143〜S160の処理において枚数Nが4に置き換わったことを除いて、S143〜S160の処理と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0097】
以上に説明したように、MFP10は、複数枚の用紙91にパターン60を印刷することができる(S145〜S149およびS174〜S178)ので、中間転写ベルト23の厚みにムラが生じた場合に発生する印字ずれを従来より高精度に補正することができる。
【0098】
MFP10は、プリンター20の印刷枚数に応じた枚数の用紙91にパターン60を印刷する(S141、S145〜S149)ので、印字ずれの補正を適切な精度で行うことができる。したがって、MFP10は、印字ずれの補正の際にパターン60が印刷される用紙91の消費量を適切に抑えることができる。更に、MFP10は、パターン60が印刷される用紙91の枚数を適切に抑えることができるので、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30で読み込ませる際の利用者の手間も適切に抑えることができる。
【0099】
MFP10は、補正制御手段41が補正方法受付手段42によって受け付けられた補正方法に応じて印字ずれの補正を制御する(S103〜S106)ので、印字ずれの補正を利用者が必要とする精度で行うことができる。例えば、利用者は、印字ずれの補正が高精度であることと比較して、印字ずれの補正の際にパターン60が印刷される用紙91の消費量を抑えることや、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30で読み込ませる際の手間を抑えることを重視する場合、パターン60が印刷される用紙91の枚数が最少である「簡易補正」を印字ずれの補正方法として選択することができる。逆に、利用者は、印字ずれの補正の際にパターン60が印刷される用紙91の消費量を抑えることや、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30で読み込ませる際の手間を抑えることと比較して、印字ずれの補正が高精度であることを重視する場合、パターン60が印刷される用紙91の枚数が最大である「詳細補正」を印字ずれの補正方法として選択することができる。更に、利用者は、プリンター20の印刷枚数に応じた精度で印字ずれの補正を行うことを希望する場合、プリンター20の印刷枚数に応じた枚数の用紙91にパターン60が印刷される「標準補正」を印字ずれの補正方法として選択することができる。
【0100】
MFP10は、複数の色が同一の図形で重ね合わされた画像である印字ずれ視認用マーク64がパターン60に含まれているので、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30に読み込ませるか否かを、パターン60のうち印字ずれ視認用マーク64に基づいて利用者に判断させることができる。したがって、MFP10は、パターン60が印刷された用紙91のうちスキャナー30で読み込ませる枚数を適切に抑えることができる。つまり、MFP10は、パターン60が印刷された用紙91をスキャナー30で読み込ませる際の利用者の手間を適切に抑えることができる。
【0101】
なお、パターン60に含まれる印字ずれ視認用マーク64の数は、本実施の形態に示した数以外の数であっても良い。同様に、パターン60における印字ずれ視認用マーク64の位置は、本実施の形態に示した位置以外の位置であっても良い。
【0102】
また、印字ずれ視認用マーク64の形状は、本実施の形態に示した形状以外の形状であっても良い。例えば、印字ずれ視認用マーク64の形状は、正方形以外の長方形であっても良いし、円形であっても良い。
【0103】
MFP10は、本実施の形態において、パターン60が印刷された複数枚の用紙91をスキャナー30によって読み込む場合、1枚ずつ読み込むようになっている(S151〜S158およびS180〜S187)。しかしながら、MFP10は、スキャナー30がADF(Auto Document Feeder)を備えている場合、ADFを使用することによって、パターン60が印刷された複数枚の用紙91をスキャナー30によって一度に読み込むようになっていても良い。
【0104】
MFP10は、本実施の形態において、中間転写ベルト23の1周分の印字ずれ量をA4サイズの用紙91を4枚使用して判定するようになっている。ここで、中間転写ベルト23の1周分の印字ずれ量を判定する際に必要な用紙の枚数は、中間転写ベルト23の1周分の距離と、使用される用紙のサイズとに応じて決まる。例えば、MFP10は、パターン60を印刷する用紙として、A4サイズの用紙以外にA3サイズの用紙を選択することができる場合、中間転写ベルト23の1周分の印字ずれ量をA3サイズの用紙を2枚使用して判定することができる。
【0105】
MFP10は、本実施の形態において、複数枚の用紙91にパターン60を印刷する場合に、紙無しエラーが発生したとき(S147でYESおよびS176でYES)、パターン60を印刷した際に既に使用した中間転写ベルト23の範囲が不明であるので、パターン60を1枚目の用紙91から印刷し直すようになっている(S144およびS173)。しかしながら、MFP10は、パターン60を印刷した際に既に使用した中間転写ベルト23の範囲を記憶することができる場合、パターン60を印刷した際に未だ使用していない中間転写ベルト23の範囲を紙無しエラーの発生後に使用するようにすれば、パターン60を1枚目の用紙91から印刷し直す必要はなく、残りの枚数の用紙91にパターン60を印刷するだけで良い。
【0106】
MFP10は、パターン印刷手段43によって用紙91に印刷されたパターン60をスキャナー30によって読み込むようになっているので、利用者によって配置された用紙91から画像を読み込むスキャナー30を備えていれば、用紙91に印刷されたパターン60を読み込む専用の装置を備えていなくても、実現されることが可能である。つまり、複数の色の画像が転写される中間転写ベルトを備えているプリンターと、利用者によって配置された用紙から画像を読み込むスキャナーとを備えている画像形成装置は、実行するソフトウェアが修正されることによって、本発明のカラー画像形成装置として実現されることが可能である。
【0107】
本発明のカラー画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、コピー機など、MFP以外のカラー画像形成装置であっても良い。
【0108】
例えば、本発明のカラー画像形成装置は、図14に示すように、プリンター専用機80であっても良い。
【0109】
図14は、プリンター専用機80の概略構成図である。
【0110】
図14に示すように、プリンター専用機80は、利用者によって配置された用紙91から画像を読み込むスキャナー30(図1参照。)を備えていない。プリンター専用機80は、パターン印刷手段43によって用紙91に印刷されたパターン60を読み込むパターン読込手段として、スキャナー30の代わりに、イメージセンサー81を、用紙91の搬送路上の定着部25より下流に備えている。
【0111】
プリンター専用機80は、用紙91の搬送路上の定着部25より下流にイメージセンサー81を備えているので、パターン60が印刷された用紙91のスキャナー30へのセットを利用者に実行させる必要がなく、用紙91へのパターン60の印刷と、用紙91に印刷されたパターン60の読み込みとを一連の動作で自動的に行うことができる。
【0112】
なお、図14には、プリンター専用機を記載しているが、用紙91の搬送路上の定着部25より下流にイメージセンサー81を備えているカラー画像形成装置としては、MFPなど、プリンター専用機以外のカラー画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【0113】
10 MFP(カラー画像形成装置)
20 プリンター
23 中間転写ベルト
30 スキャナー(パターン読込手段)
41 補正制御手段
42 補正方法受付手段
43 パターン印刷手段
44 印字ずれ量判定手段
45 印字ずれ補正手段
54 記憶部(枚数記憶手段)
60 パターン
64 印字ずれ視認用マーク
80 プリンター専用機(カラー画像形成装置)
81 イメージセンサー(パターン読込手段)
91 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の色の画像が転写される中間転写ベルトを備えているプリンターと、前記プリンターを使用して用紙に印字ずれの補正用のパターンを印刷するパターン印刷手段と、前記パターン印刷手段によって用紙に印刷された前記パターンを読み込むパターン読込手段と、前記パターン読込手段によって読み込まれた前記パターンに基づいて印字ずれ量を判定する印字ずれ量判定手段と、前記印字ずれ量判定手段によって判定された印字ずれ量に応じて印字ずれを補正する印字ずれ補正手段と、前記プリンターの印刷枚数を記憶する枚数記憶手段とを備えており、
前記パターン印刷手段は、前記枚数記憶手段によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙に前記パターンを印刷することを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項2】
印字ずれの補正を制御する補正制御手段と、利用者による印字ずれの補正方法の選択を受け付ける補正方法受付手段とを備えており、
前記補正方法受付手段は、前記パターン印刷手段が所定の複数枚の用紙に前記パターンを印刷する補正方法と、前記パターン印刷手段が前記枚数記憶手段によって記憶された印刷枚数に応じた枚数の用紙に前記パターンを印刷する補正方法と、前記パターン印刷手段が1枚の用紙に前記パターンを印刷する補正方法とを少なくとも受け付け、
前記補正制御手段は、前記補正方法受付手段によって受け付けられた補正方法に応じて印字ずれの補正を制御することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
【請求項3】
前記パターン読込手段は、利用者によって配置された用紙から画像を読み込むスキャナーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラー画像形成装置。
【請求項4】
前記パターンには、複数の色が同一の図形で重ね合わされた画像であって、印字ずれの発生を利用者に目視で確認させるための画像である印字ずれ視認用マークが含まれることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−211961(P2012−211961A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76876(P2011−76876)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】