説明

カートリッジ

【課題】本発明は、新品等の検知後における伝達ギヤと欠歯ギヤとの噛み合いを確実に防止することで、はじき音の発生を防止することができるカートリッジを提供することを目的とする。
【解決手段】欠歯ギヤ80には、周方向に向いて延びる可撓性のアーム部85が設けられている。収容凹部72の内周面には、径方向内側へ膨出してアーム部85の先端(角部85D)と当接し、かつ、欠歯ギヤ80の回転中心に最も近い峠部73を基点にして、欠歯ギヤ80の一方向ADへの回転に伴って移動するアーム部85の撓み量を増加傾向から減少傾向に切り替える膨出部(平面部72C、傾斜面部72D)が形成されている。そして、欠歯ギヤ80は、アーム部85の先端が膨出部の峠部73を一方向AD側に越えた際に、ギヤ歯部82Aが伝達ギヤ(アジテータ駆動ギヤ66)から外れるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新品検知および仕様検知を行う画像形成装置に装着されるカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置では、その装置本体に対してトナーが収容されているカートリッジが着脱可能に装着されている。このような画像形成装置としては、従来、装着されたカートリッジが新品であるか否かを判別(新品検知)するとともに、カートリッジの仕様を判別(仕様検知)することができるものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、特許文献1に開示された画像形成装置は、装置本体側に、揺動自在なアーム状のアクチュエータと、アクチュエータを中立位置に付勢するばねと、アクチュエータの揺動を検知するセンサと、センサからの信号に基づいて新品検知および仕様検知を行う制御装置とを備えている。また、画像形成装置に装着されるカートリッジには、所定の軸部から径方向外側へ延出する1または2つの当接突起と、前記軸部を中心として当接突起と一体に回転する欠歯ギヤと、この欠歯ギヤに噛合するとともに、カートリッジ内の攪拌板(アジテータ)に駆動力を伝達するギヤ機構が設けられている。
【0004】
この画像形成装置では、装置本体に対してカートリッジを装着すると、当接突起がアクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、1回目の検知信号として制御装置に送信される。制御装置は、この1回目の検知信号を受信すると、カートリッジが新品であると判断する。
【0005】
また、この画像形成装置では、カートリッジを装着した後、例えばフロントカバーを閉じると、制御装置によってウォーミング動作(ガラ回し動作)が実行される。ここで、ガラ回し動作とは、カートリッジ内のトナーを攪拌すべく、アジテータを回転させる動作をいう。
【0006】
そして、このようなガラ回し動作においては、装置本体側に設けられる駆動源からの伝達力が、ギヤ機構を介してカートリッジ側のアジテータと欠歯ギヤとに伝達される。これにより、アジテータによるトナーの攪拌が開始されるとともに、当接突起が回転してアクチュエータの一端をさらに押圧し、所定位置においてアクチュエータから外れることとなる。その後は、アクチュエータがばねの付勢力により中立位置へ戻ることとなる。そして、この際、当接突起が2つある場合には、2つ目の当接突起が再度アクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、2回目の検知信号として制御装置に送信される。
【0007】
制御装置は、この2回目の検知信号を受信すると、カートリッジの仕様がAタイプ(例えば最大画像形成枚数が6000枚のタイプ)であると判断する。なお、この制御装置は、この2回目の検知信号を受信しない場合は、カートリッジの仕様がAタイプとは異なるBタイプ(例えば最大画像形成枚数が3000枚のタイプ)であると判断する。
【0008】
また、前述の欠歯ギヤは、2つ目の当接突起でアクチュエータを揺動させてから所定量回転すると、ギヤ機構から外れて回転しなくなる。これにより、使用後のカートリッジを一旦取り外してから再度装置本体に装着する際、当接突起でアクチュエータが揺動されないので、制御装置が、検知信号が1つも送られてこないことを条件として、旧品であると判断する。
【0009】
ここで、欠歯ギヤの一例を、図8および図9を用いて説明する。図8に示すように、欠歯ギヤCGは、前記したような当接突起TBを有するとともに、その外周の一部にのみギヤ歯部GTを有することで、他部が欠歯部NTとなるように形成されている。これにより、図9に示すように、欠歯ギヤCGは、そのギヤ歯部GTがギヤ機構(1つの伝達ギヤTGのみ図示)から外れると、その後は回転しない構造となっている。
【0010】
また、欠歯ギヤCGには、図8に示すように、軸方向に延出する撓み変形可能なリブRが形成されるとともに、図9に示す欠歯ギヤCGを支持するケースCには、リブRを径方向内側へ変形させる山型の突出部Bが形成されている。これにより、図9(a)〜(c)に示すように、リブRは、突出部Bの基端から頂点に移動するまでの間、径方向内側に徐々に撓んでいき、頂点を乗り越えた後は、復帰力により元の形状に徐々に戻っていくようになっている。そして、図9に示す構造では、リブRの復帰力が突出部Bの傾斜面に作用することを利用して、欠歯ギヤCGを自立的に回転させる構造となっている。これにより、リブRが突出部Bの頂点を乗り越えた際に伝達ギヤTGがギヤ歯部GTから外れるように構成しておくことで、頂点を乗り越えた後のリブRの復帰力により欠歯ギヤCGが自立的に回転し、ギヤ歯部GTが伝達ギヤTGから離れて、ギヤ歯部GTと伝達ギヤTGとの再度の係合が防止されるようになっている。
【0011】
【特許文献1】特開2006−267994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、前述の欠歯ギヤCGでは、突出部Bの頂点部分においてリブRが径方向内側のみならず、頂点部分に引っ掛かって、欠歯ギヤCGの回転方向と逆側に撓む場合がある。この場合は、リブRが突出部Bの傾斜面(欠歯ギヤCGの回転方向下流側の傾斜面)に到達しないため、欠歯ギヤCGのギヤ歯部GTの一部が伝達ギヤTGと噛み合ったままになることがある。そして、このようにギヤ歯部GTの一部と伝達ギヤTGとが噛み合ったままの状態であると、その後に画像形成装置を通常運転した際に、伝達ギヤTGと欠歯ギヤCGの噛み合った部分ではじき音が発生するという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、新品等の検知後における伝達ギヤと欠歯ギヤとの噛み合いを確実に防止することで、はじき音の発生を防止することができるカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決する本発明は、現像剤を収容する筐体と、前記筐体に回転可能に設けられる伝達ギヤと、前記伝達ギヤと噛み合うギヤ歯部を外周の一部に有することで他部が欠歯部となる欠歯ギヤと、前記筐体に形成されて前記欠歯ギヤを収容する収容凹部と、を備えたカートリッジであって、前記欠歯ギヤには、周方向に向いて延びる可撓性のアームが設けられ、前記収容凹部の内周面には、径方向内側へ膨出して前記アームの先端と当接し、かつ、前記欠歯ギヤの回転中心に最も近い峠部を基点にして、前記欠歯ギヤの一方向への回転に伴って移動する前記アームの撓み量を増加傾向から減少傾向に切り替える膨出部が形成され、前記欠歯ギヤは、前記アームの先端が前記膨出部の峠部を前記一方向側に越えた際に、前記ギヤ歯部が前記伝達ギヤから外れるように構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、欠歯ギヤに設けられるアームが周方向に向いて延びるので、このアームは、膨出部と係合した際に周方向(欠歯ギヤの回転方向とは逆方向)へ撓むことなく、径方向のみに撓み変形する。そのため、アームの先端が確実に峠部を乗り越えることができるので、欠歯ギヤの自立的な回転を確実に行うことができ、新品等の検知後における欠歯ギヤのギヤ歯部と伝達ギヤとの噛み合いを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、欠歯ギヤに設けられる可撓性のアームを周方向に向けて延ばすことでアームの先端が確実に峠部を乗り越えるので、新品等の検知後における欠歯ギヤのギヤ歯部と伝達ギヤとの噛み合いを確実に防止して、はじき音の発生を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。なお、図1においては、右側を「前側」と称し、左側を「後側」と称し、紙面垂直方向のうち奥側を「右側」と称し、紙面垂直方向のうち手前側を「左側」と称し、上下方向については図示の通りとする。
【0018】
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、画像形成装置本体の一例としての本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0019】
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる送出ローラ11と、この送出ローラ11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる給紙ローラ8、ピンチローラ10および紙粉取りローラ50を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ50に対して下流側に設けられるレジストローラ12を備えている。
【0020】
そして、このように構成されるフィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって送出ローラ11側に寄せられ、送出ローラ11によって給紙ローラ8側に送り出される。また、用紙3は、給紙ローラ8によって一枚ずつ送り出されて各種ローラ10,50,12を通った後、画像形成部5に搬送される。
【0021】
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
【0022】
<スキャナユニットの構成>
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21、反射鏡23の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
【0023】
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2の前側に設けられたフロントカバー2Aを適宜開放することで、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ17は、カートリッジの一例としての現像カートリッジ28と、ドラムユニット51とで主に構成されている。
【0024】
現像カートリッジ28は、本体ケーシング2にドラムユニット51を介して着脱自在、詳しくは本体ケーシング2に固定されたドラムユニット51に対して着脱自在に装着されている。なお、この現像カートリッジ28の本体ケーシング2への装着は、現像カートリッジ28単品で行ってもよいし、現像カートリッジ28にドラムユニット51を装着したプロセスカートリッジ17で行ってもよい。
【0025】
現像カートリッジ28は、主に、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。そして、トナーホッパ34内のトナーは、アジテータ34Aで攪拌された後、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細については、後で詳述することとする。
【0026】
ドラムユニット51は、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。
【0027】
感光ドラム27は、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。
【0028】
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0029】
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向して接触するように配置され、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて構成されている。この転写ローラ30には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。
【0030】
そして、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。ここで、「静電潜像」とは、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光されて電位が下がっている露光部分をいう。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触するときに、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光ドラム27の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
【0031】
その後、感光ドラム27と転写ローラ30とは、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
【0032】
<定着部の構成>
定着部18は、プロセスカートリッジ17の下流側に配設され、加熱ローラ41と、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42とを備えている。そして、このように構成される定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、定着部18の下流側に配設される排紙ローラ45に搬送され、この排紙ローラ45から排紙トレイ46上に送り出される。
【0033】
<現像カートリッジの詳細構造>
次に、本発明の特徴部分となる現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。参照する図面において、図2は現像カートリッジを示す側面図であり、図3はカバー体を外した状態の現像カートリッジを示す側面図である。また、図4は欠歯ギヤを示す拡大斜視図であり、図5はカバー体と欠歯ギヤを示す斜視図(a)と、カバー体に形成される収容凹部を示す拡大側面図(b)である。
【0034】
図2に示すように、現像カートリッジ28は、前記した現像ローラ31等を備える他、筐体の一例としてのカートリッジ本体60およびカバー体70を備えて構成されている。カバー体70はカートリッジ本体60に対して着脱可能に装着されており、これらカートリッジ本体60とカバー体70との間には、図3に示すように、現像ローラ31等に駆動力を伝達するためのギヤ機構61と、一方向AD(図では反時計回り)に不可逆的に回転可能な欠歯ギヤ80とが設けられている。
【0035】
ギヤ機構61は、本体ケーシング2側に設けられる駆動装置(図示せず)から駆動力が伝達される入力ギヤ62と、この入力ギヤ62に直接噛み合う現像ローラ駆動ギヤ63および供給ローラ駆動ギヤ64と、入力ギヤ62に中間ギヤ65を介して噛み合う伝達ギヤの一例としてのアジテータ駆動ギヤ66とを備えて構成されている。ここで、現像ローラ駆動ギヤ63、供給ローラ駆動ギヤ64およびアジテータ駆動ギヤ66は、それぞれ図1に示した現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aを駆動させるギヤであり、現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aの各軸の端部に一体に設けられている。そして、入力ギヤ62は、図示のように時計回りに回転し、この入力ギヤ62と噛み合う現像ローラ駆動ギヤ63、供給ローラ駆動ギヤ64および中間ギヤ65は、反時計回りに回転する。また、中間ギヤ65に噛み合うアジテータ駆動ギヤ66は、時計回りに回転する。
【0036】
欠歯ギヤ80は、図4に示すように、円筒状の内筒部81と、内筒部81よりも大径となるC字状の外筒部82と、内筒部81の略中央部と外筒部82の周縁とを繋ぐC字状の第1連結壁83と、内筒部81と第1連結壁83の両端縁と外筒部82の両端縁とを繋ぐ一対の第2連結壁84とを備えて構成されている。なお、以下の説明では、外筒部82から内筒部81が突出する側を「先端側」と称し、その反対側を「基端側」と称することとする。
【0037】
内筒部81は、図5(a)に示すカバー体70の内面に形成された円筒状の支持軸部71に回転可能に支持されている。
【0038】
外筒部82は、図5(a)に示すカバー体70の内面に形成された収容凹部72に収容されている。そして、外筒部82の外周の基端側の一部には、アジテータ駆動ギヤ66と噛み合うことでアジテータ駆動ギヤ66から回転力が伝達されるギヤ歯部82Aが形成されるとともに、その外周の他部に、アジテータ駆動ギヤ66と噛合不能な欠歯部82Bが形成されている。また、外筒部82の外周面の適所(ギヤ歯部82Aにおける欠歯ギヤ80の回転方向下流端近傍)には、径方向外側へ突出する突出部の一例として突出リブ82Cが形成されている。
【0039】
第1連結壁83には、内筒部81から径方向外側へ延出する新品・仕様検知用の当接突起83Aが形成されている。ここで、当接突起83Aは、仕様に応じてその本数が決められる。
【0040】
一対の第2連結壁84のうち一方には、欠歯ギヤ80が回転する方向(一方向AD)に向けて延びるアーム部85が形成されている。
アーム部85は、欠歯ギヤ80の回転方向に沿った基部85Aと、基部85Aの先端から一方向ADへ向かうにつれて径方向外側に傾斜する第1傾斜部85Bと、第1傾斜部85Bの先端から一方向ADへ向かうにつれて径方向内側に傾斜する第2傾斜部85Cとを備えている。そして、このアーム部85は、第1傾斜部85Bと第2傾斜部85Cとで形成される角部85Dが、後で詳述するカバー体70の収容凹部72の内周面と適宜摺動して径方向内側に押圧されることで、基部85Aの基端を略中心として欠歯ギヤ80の略径方向に撓み変形する。
【0041】
図5(a)に示すように、カバー体70は、欠歯ギヤ80を回転自在に支持する支持軸部71と、欠歯ギヤ80の一部を収容する有底円筒状の収容凹部72とを主に備えている。そして、収容凹部72の内周面は、図5(b)に示すように、大径面部72A、中径面部72B、平面部72C、傾斜面部72D、遠離面部72Eおよび縦壁面部72Fを備えて構成されている。
【0042】
大径面部72Aは、支持軸部71の中心からの距離(径)が図4に示す欠歯ギヤ80の中心から非変形の状態のアーム部85の角部85Dまでの距離よりも大きくなる曲面状に形成されている。そのため、非変形状態のアーム部85が大径面部72Aと対向している際には、アーム部85と大径面部72Aとが非接触な状態となっている。
【0043】
中径面部72Bは、大径面部72Aの一方向AD側およびその反対側に連続して形成され、大径面部72Aより小径となるように形成されている。特に、本実施形態では、中径面部72Bは、欠歯ギヤ80のアーム部85と当接して、アーム部85を僅かに撓ませる程度の径で形成されている。
【0044】
平面部72Cは、中径面部72Bの一方向AD側に連続して形成され、支持軸部71の径方向に対して直交するように形成されている。言い換えると、平面部72Cは、中径面部72Bから徐々に支持軸部71の中心に近付くとともに、所定位置を境にして徐々に支持軸部71の中心から遠ざかるような平面状に形成されている。ここで、支持軸部71の中心からの距離が減少傾向から増加傾向に変化する所定位置は、平面部72Cにおいて支持軸部71の中心に最も近い点73であり、以下、この点73を「峠部73」と称する。
【0045】
傾斜面部72Dは、平面部72Cの一方向AD側に連続して形成され、平面部72Cから一方向AD側に向かうにつれて径方向外側に傾斜するように形成されている。
【0046】
遠離面部72Eは、傾斜面部72Dの一方向AD側に連続して形成され、平面部72Cよりも支持軸部71の中心から遠い位置に形成されている。詳しくは、遠離面部72Eは、大径面部72Aよりも僅かに小径で、かつ、中径面部72Bよりも大径に形成されることで、非変形状態となるアーム部85の角部85Dと接触しないようになっている。これにより、アーム部85が峠部73で最大に撓んでから非変形状態に戻るため(撓みの変化量が大きいため)、その復帰力を最大限利用することができる。
【0047】
縦壁面部72Fは、遠離面部72Eの一方向AD側に連続して形成され、支持軸部71の中心に向かって延びるように形成されている。
【0048】
そして、前記した平面部72Cおよび傾斜面部72Dの一部(中径面部72Bよりも径方向内側の部分)を含む部分は、中径面部72Bよりも径方向内側へ膨出して欠歯ギヤ80のアーム部85の角部85D(先端)と当接する膨出部を構成している。そのため、欠歯ギヤ80の一方向ADへの回転に伴って移動するアーム部85の撓み量が、平面部72Cの峠部73を基点として増加傾向から減少傾向に切り替えられる。
【0049】
また、収容凹部72の外側、詳しくは中径面部72Bと平面部72Cとで形成される隅部の外側には、欠歯ギヤ80が自立的に回転し終わった後に欠歯ギヤ80の突出リブ82Cと係合して欠歯ギヤ80の一方向ADへの回転を規制する規制部74が形成されている。これにより、一方向ADへ回転する欠歯ギヤ80の回り過ぎが抑制される。
【0050】
さらに、前記した傾斜面部72Dの一部(中径面部72Bよりも径方向外側の部分)、遠離面部72Eおよび縦壁面部72Fによって、欠歯ギヤ80のアーム部85の角部85Dと係合する係合凹部75が構成されている。そのため、一方向ADへ回転する欠歯ギヤ80は、前記した規制部74による規制に加え、アーム部85が係合凹部75に係合することによっても、回り過ぎが確実に規制される。さらに、この係合凹部75は、欠歯ギヤ80の一方向ADとは逆方向側への回転も規制する。
【0051】
次に、本実施形態に係る欠歯ギヤ80と収容凹部72による作用効果について説明する。参照する図面において、図6は、欠歯ギヤが初期位置に位置するときの状態を示す側面図(a)と、アーム部の角部が中径面部に位置するときの状態を示す側面図(b)と、アーム部の角部が峠部に位置するときの状態を示す側面図(c)と、アーム部の角部が峠部を越えたときの状態を示す側面図(d)と、アーム部の角部が傾斜面部と遠離面部とで形成される隅部に位置するときの状態を示す側面図(e)である。
【0052】
図6(a)に示すように、現像カートリッジ28の未使用時において、欠歯ギヤ80は、そのアーム部85の角部85Dが収容凹部72の大径面部72Aの適所と対向する初期位置に位置している。そのため、この初期位置においてアーム部85が、収容凹部72の内周面(大径面部72A)に接触せず、非変形の状態に保たれるので、初期位置において変形状態に保たれる形態に比べて、後述するアーム部85の復帰力を確実に発揮することが可能となっている。
【0053】
現像カートリッジ28を本体ケーシング2に取り付け(図1参照)、公知のガラ回し動作を開始すると、図6(a),(b)に示すように、欠歯ギヤ80が一方向ADに回転し始め、そのアーム部85の角部85Dが大径面部72Aから中径面部72Bに移動する。これにより、アーム部85の角部85Dが、大径面部72Aから中径面部72Bを繋ぐ傾斜部分または中径面部72Bによって径方向内側に僅かに押されることで、アーム部85が所定量だけ僅かに撓む。
【0054】
その後、欠歯ギヤ80がさらに回転されると、図6(c)に示すように、アーム部85の角部85Dは、平面部72Cによって徐々に径方向内側に移動され、峠部73において支持軸部71の中心に対して最も近付く。これにより、峠部73では、アーム部85が最大に撓む。ここで、本実施形態では、アーム部85が欠歯ギヤ80の周方向に向けて延びるため、アーム部85は周方向にはほとんど撓むことなく、径方向内側に撓むこととなる。また、このとき、欠歯ギヤ80のギヤ歯部82Aのうち、欠歯ギヤ80の回転方向において最後尾に位置する1つのギヤ歯82Tのみに、アジテータ駆動ギヤ66が噛み合った状態となっている。
【0055】
その後、欠歯ギヤ80がさらに回転されると、図6(d)に示すように、アジテータ駆動ギヤ66で最後尾のギヤ歯82Tが一方向ADへ押されて、ギヤ歯部82Aがアジテータ駆動ギヤ66から外れる。このとき、アーム部85の角部85Dは、峠部73を一方向AD側へ乗り越える。これにより、アーム部85が径方向外側に向かって復帰していき、その復帰力が、支持軸部71の中心から徐々に遠ざかる平面部72C(詳しくは峠部73の一方向AD側の部分)および傾斜面部72Dに作用することで、図6(d),(e)に示すように、欠歯ギヤ80がアジテータ駆動ギヤ66から回転力が伝達されなくても自立的に所定量回転することとなる。以上により、欠歯ギヤ80のギヤ歯部82Aがアジテータ駆動ギヤ66から所定量だけ離れ、ギヤ歯部82Aとアジテータ駆動ギヤ66との再度の係合が防止される。また、このように自立的に回転する欠歯ギヤ80は、その突出リブ82Cが規制部74と当接することで、その回転が規制され、所望の位置に保持される。
【0056】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
アーム部85を周方向に向けて延ばすことで、アーム部85の周方向への撓みが抑制されて、アーム部85の角部85Dが確実に峠部73を乗り越えるので、新品等の検知後における欠歯ギヤ80とアジテータ駆動ギヤ66との噛み合いによるはじき音の発生を確実に防止することができる。
【0057】
傾斜面部72Dの一部(中径面部72Bよりも径方向外側の部分)、遠離面部72Eおよび縦壁面部72Fによって構成される係合凹部75内に、アーム部85の角部85Dが係合するので、欠歯ギヤ80の一方向ADまたは他方向への回転が規制される。そのため、欠歯ギヤ80とアジテータ駆動ギヤ66との再度の噛み合いを防止することができる。
【0058】
大径面部72Aが、非変形のアーム部85の角部85Dと非接触となるように径方向外側に逃がされているので、現像カートリッジ28の未使用時におけるアーム部85のへたり(塑性変形)を防止することができる。そのため、現像カートリッジ28の使用時において、峠部73を越えた際のアーム部85の復帰力を確実に発揮でき、欠歯ギヤ80の自立的な回転を確実に実現させることができる。
【0059】
欠歯ギヤ80が自立的に回転し終わった後、欠歯ギヤ80の突出リブ82Cがカバー体70の規制部74に係合するので、欠歯ギヤ80の回り過ぎが確実に防止される。なお、前記した係合凹部75を構成する縦壁面部72Fにアーム部85の先端が係合することでも欠歯ギヤ80の回り過ぎを抑制できる。ただし、本実施形態のように、アーム部85とは別個に設けた突出リブ82Cを、収容凹部72の外側に形成された規制部74に係合させる構成を採用することで、仮にアーム部85がへたることによりアーム部85の先端が縦壁面部72Fに引っ掛からなくなった場合であっても、欠歯ギヤ80の回り過ぎを確実に防止できる。
【0060】
アーム部85の撓み量が最大となる峠部73を、平面部72Cの一部(略中間位置)に設定したので、峠部を角部とする構造に比べ、アーム部85の撓み変形の切り替わりが滑らかになり、峠部にアーム部が引っ掛かることをより抑制することができる。
【0061】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、アーム部85を一方向AD(欠歯ギヤ80の回転方向における下流側)に向けて延ばしたが、本発明はこれに限定されず、他方向に延ばしてもよい。ただし、前記実施形態のようにアーム部85を一方向ADに延ばす場合には、他方向に延ばす場合に比べ、以下に詳述するように、欠歯ギヤ80が自立的に回転する量を増やすことができる。
【0062】
以下に、前記した効果について図7を参照して説明する。参照する図面において、図7は、アーム部が最大に撓んだ状態から非変形状態に戻るまでの角部の変位を示す側面図(a)と、アーム部が欠歯ギヤの回転方向と逆を向く場合の欠歯ギヤの回転量を示す側面図(b)と、アーム部が欠歯ギヤの回転方向を向く場合の欠歯ギヤの回転量を示す側面図(c)である。
【0063】
図7(a)に示すように、アーム部85が最大に撓んだ状態から非変形状態に戻る際、アーム部85の角部85Dは、欠歯ギヤ80の回転中心CPを中心とするΔθの回転量だけアーム部85の延出方向とは逆側に移動する。そのため、図7(b)に示すように、アーム部85が欠歯ギヤ80の回転方向(一方向AD)とは逆方向に延出する場合には、アーム部85の角部85Dは、アーム部85の撓みの回復により欠歯ギヤ80の回転方向に向けてΔθだけ前進する。これにより、角部85Dが係合凹部75内まで移動した際には、角部85が前進した分(Δθ)だけ欠歯ギヤ80が回転しなくて済むため、欠歯ギヤ80の回転量が小さな値θ1となる。
【0064】
これに対し、図7(c)に示すように、アーム部85の延出方向と欠歯ギヤ80の回転方向が同じ場合には、アーム部85の角部85Dは、アーム部85の撓みの回復により欠歯ギヤ80の回転方向とは逆方向へΔθだけ後退する。これにより、角部85Dが係合凹部75まで移動した際には、角部85が後退した分(Δθ)だけ欠歯ギヤ80が回転方向に回転されるので、欠歯ギヤ80の回転量をθ1よりも大きなθ2にすることができる。
【0065】
また、図7(a)に示すように、アーム部85が非変形状態から撓んでいくときには、アーム部85の角部85Dは、アーム部85の延出方向にΔθだけ移動する。そのため、図7(c)に示すように、アーム部85の延出方向と欠歯ギヤ80の回転方向が同じ場合には、角部85Dが峠部73を乗り越えるまでの間においては、角部85Dがアーム部85の変形に応じて徐々に進行方向の前方へ移動するため、角部85Dが峠部73を乗り越えやすくなり、欠歯ギヤ80の自立的な回転を確実に行うことができる。
【0066】
前記実施形態では、峠部73を平面部72Cの一部として設定したが、本発明はこれに限定されず、従来のように角を峠部として設定してもよい。
前記実施形態では、カートリッジとして現像カートリッジを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば現像カートリッジとドラムユニットが一体に構成されている場合には、プロセスカートリッジであってもよい。また、現像ローラや供給ローラ等を備えない、主にトナーのみを収容するトナーカートリッジであってもよい。
前記実施形態では、収容凹部の内周面に当接するアームの先端として、アーム部85の先端部を屈曲して形成される角部85Dを採用したが、本発明はこれに限定されず、先端部を屈曲させずにその先端をそのまま収容凹部の内周面に当接させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。
【図2】現像カートリッジを示す側面図である。
【図3】カバー体を外した状態の現像カートリッジを示す側面図である。
【図4】欠歯ギヤを示す拡大斜視図である。
【図5】カバー体と欠歯ギヤを示す斜視図(a)と、カバー体に形成される収容凹部を示す拡大側面図(b)である。
【図6】欠歯ギヤが初期位置に位置するときの状態を示す側面図(a)と、アーム部の角部が中径面部に位置するときの状態を示す側面図(b)と、アーム部の角部が峠部に位置するときの状態を示す側面図(c)と、アーム部の角部が峠部を越えたときの状態を示す側面図(d)と、アーム部の角部が傾斜面部と遠離面部とで形成される隅部に位置するときの状態を示す側面図(e)である。
【図7】アーム部が最大に撓んだ状態から非変形状態に戻るまでの角部の変位を示す側面図(a)と、アーム部が欠歯ギヤの回転方向と逆を向く場合の欠歯ギヤの回転量を示す側面図(b)と、アーム部が欠歯ギヤの回転方向を向く場合の欠歯ギヤの回転量を示す側面図(c)である。
【図8】従来の欠歯ギヤの一例を示す斜視図である。
【図9】従来の欠歯ギヤが初期位置に位置するときの状態を示す側面図(a)と、欠歯ギヤのリブが突出部の頂点に位置することで最大に撓んでいる状態を示す側面図(b)と、リブの復帰力により欠歯ギヤが自立的に回転した状態を示す(c)である。
【符号の説明】
【0068】
1 レーザプリンタ
28 現像カートリッジ
60 カートリッジ本体
66 アジテータ駆動ギヤ
70 カバー体
72 収容凹部
72A 大径面部
72B 中径面部
72C 平面部
72D 傾斜面部
72E 遠離面部
72F 縦壁面部
73 峠部
74 規制部
75 係合凹部
80 欠歯ギヤ
82A ギヤ歯部
82B 欠歯部
82C 突出リブ
82T ギヤ歯
83A 当接突起
85 アーム部
85A 基部
85B 第1傾斜部
85C 第2傾斜部
85D 角部
AD 一方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容する筐体と、
前記筐体に回転可能に設けられる伝達ギヤと、
前記伝達ギヤと噛み合うギヤ歯部を外周の一部に有することで他部が欠歯部となる欠歯ギヤと、
前記筐体に形成されて前記欠歯ギヤを収容する収容凹部と、を備えたカートリッジであって、
前記欠歯ギヤには、周方向に向いて延びる可撓性のアームが設けられ、
前記収容凹部の内周面には、径方向内側へ膨出して前記アームの先端と当接し、かつ、前記欠歯ギヤの回転中心に最も近い峠部を基点にして、前記欠歯ギヤの一方向への回転に伴って移動する前記アームの撓み量を増加傾向から減少傾向に切り替える膨出部が形成され、
前記欠歯ギヤは、前記アームの先端が前記膨出部の峠部を前記一方向側に越えた際に、前記ギヤ歯部が前記伝達ギヤから外れるように構成されることを特徴とするカートリッジ。
【請求項2】
前記アームは、前記一方向に向けて延びることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記膨出部の前記一方向側の基端には、前記アームの先端と係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記収容凹部の内周面のうち初期位置に位置する前記欠歯ギヤの前記アームの先端と対向する部位は、非変形の前記アームの先端と非接触となるように径方向外側に逃がされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記欠歯ギヤに、径方向外側へ突出する突出部を形成するとともに、
前記収容凹部の外側に、前記ギヤ歯部が前記伝達ギヤから外れた際に前記突出部と係合して前記欠歯ギヤの前記一方向への回転を規制する規制部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記膨出部の峠部は、前記欠歯ギヤの径方向に対して直交する平面部の一部であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記収容凹部の内周面のうち、前記欠歯ギヤが初期位置から前記一方向に回転する際に前記アームの先端と順次対向する部位は、
前記欠歯ギヤの中心から非変形の前記アームの先端までの距離よりも大きな径となる大径面部と、
前記大径面部の前記一方向側に連続して形成され、前記大径面部より小径となる中径面部と、
前記中径面部の前記一方向側に連続して形成され、前記中径面部から徐々に前記欠歯ギヤの中心に近付くとともに、所定位置を境にして徐々に前記欠歯ギヤの中心から遠ざかる平面部と、
前記平面部の前記一方向側に連続して形成され、前記平面部から前記一方向側に向かうにつれて径方向外側に傾斜する傾斜面部と、
前記傾斜面部の前記一方向側に連続して形成され、前記平面部より前記欠歯ギヤの中心から遠い遠離面部と、
前記遠離面部の前記一方向側に連続して形成され、前記欠歯ギヤの中心に向かって延びる縦壁面部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−14789(P2009−14789A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−173417(P2007−173417)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】