説明

ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するためのガス化装置および方法

本発明は、ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するためのガス化装置に関し、上記装置は、原材料入口、ガス状のガス化媒体のための入口、使い果たされた原材料のための出口、および、合成ガス出口を有する容器と、上記容器内に収容されるとともに、上記容器の上記原材料入口、使い果たされた原材料のための上記出口、および、上記ガス化媒体のための上記入口と流体連通するガス化反応器と、上記容器内に収容されるとともに、上流側および下流側を有し、上記上流側が上記反応器と流体連通し、上記下流側が上記合成ガス出口と流体連通する濾過ユニットとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するためのガス化装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
合成ガスを生成するためのガス化装置および方法は、ガス化可能な原材料を高温プロセスによってガス燃料へと変換するために便利であると考えられてきた。かなり複雑な熱化学反応の結果として、ガス化可能な原材料、例えばバイオマスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、および、メタンなどの永久ガスへと変換されるが、これらは通常、周囲条件で液化するタールと総称される有機蒸気と炭や灰からなる固形残差物を含んでいる。
【0003】
従来、ガス化プロセスは容器内に収容されるガス化反応器内で行なわれ、また、結果として生じる粗製永久ガス(以下では粗製合成ガスと呼ぶ)は、固形残渣を除去するために、また、タール成分を減少させるために、容器から引き出されて更なる機器へ通される。粗製合成ガスは、とりわけ、使用される原材料およびガス化プロセスの条件に応じて、前述した永久ガス、すなわち、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、および、メタンを様々な量で含んでいる。
【0004】
サイクロンによって、最終的には更なる濾過装置によって固形残渣を除去できるが、タール成分の除去は更に難しい。タールは、凝縮、タールエアロゾルの形成、および、下流側プロセス機器やガス化装置の用途で使用されるエンジンおよびタービンで問題を引き起こす更に複雑な構造体を形成する重合、に関連する様々な問題に起因して望ましくない。
【0005】
幾つかのタール成分は、合成ガスの温度が約400℃未満まで降下すると、液化し、および/または、凝固する。したがって、タール凝縮物によって影響される可能性が高いプロセス機器は、約500℃以上の温度に維持されなければならない。
【0006】
また、粗製合成ガスから除去される固体およびタールは依然としてガス化可能な材料を含む。
【0007】
粗製合成ガスから除去される固体およびタール成分中に含まれるエネルギの少なくとも一部を回収するために様々な技術が提案されてきた。
【0008】
しかしながら、そのような手法は、タール成分の依然としてかなりの部分がガス化反応器を収容する容器から除去される粗製合成ガス中に含まれ、それにより、後段の機器で問題が生じて、合成ガスの発生量が減少するという点で満足できるものではない。また、粗製合成ガスが濾過デバイスを通過するまで粗製合成ガスの高温処理が必要とされる。
【0009】
更に、原材料の未だ使い果たされていない部分、すなわち、依然としてガス化可能な部分を含む固体粒子の再利用は、より複雑な装置、および、より高いメンテナンス労力を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するための装置および方法であって、コストおよび労力を減らしつつ合成ガスの更に高い発生量を可能にする装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的は、請求項1に係るガス化装置によって解決される。
【0012】
ガス化反応器も収容する同じ容器内に濾過ユニットを収容すると、サイクロンデバイスおよび更なる濾過デバイスを装置に取り付ける必要なく、容器の出口で精製合成ガスが与えられる。
【0013】
これは、特定の重要性および影響力を有する。なぜなら、これまで、容器から引き出される粗製合成ガスは、高温であり、サイクロン・濾過デバイスを通過するときに高温に維持される必要があるためである。さもなければ、タール成分が液化してサイクロンおよび後段の濾過デバイスの機能を低下させるからである。
【0014】
この下流側の機器、すなわち、サイクロン・濾過デバイスがそのような高温に耐えなければならないだけでなく、容器からサイクロンおよび後段の濾過デバイスへと至る導管を少なくとも分離することも必要となる場合さえあり、あるいは、幾つかのケースでは、更に、サイクロンおよび濾過デバイスを加熱して、容器から出てサイクロンおよび濾過デバイスを通過する粗製合成ガス流を十分高い温度、すなわち、500℃以上に維持することにより、かなり早期に濾過デバイスの目詰まりをもたらすであろう例えばフィルタエレメント内でのタールの凝縮およびタールの堆積を回避することも必要となるかもしれない。
【0015】
ガス化反応器も収容する同じ容器内に濾過ユニットを収容することは、より高い投資或いはより高価なフィルタエレメントを必要としない。これは、サイクロンの後段の別個の濾過デバイスで既に使用されるフィルタエレメントが既に同様の高い温度に耐えなければならなかったからである。
【0016】
したがって、容器内に収容される濾過ユニットにおいて同じタイプのフィルタエレメントを使用することができる。同時に、これらのフィルタエレメントは、粗製合成ガスから除去される固体を再利用するための余分なチューブおよび更なる装置を伴うことなく更なるガス化のために直ちに反応器内へ戻されてもよい粗製合成ガスから固体を除去する。驚くべきことに、サイクロンデバイスを省くことができることが分かった。
【0017】
したがって、濾過ユニットの上流側が、他の機器を間に介在させることなく、反応器の下流側と直接に流体連通することが好ましい。
【0018】
濾過ユニットと反応器とが上記ガス化反応器よりも上側に濾過ユニットを垂直に配列する状態で配置される場合、粗製合成ガスから除去される固体は、更なる機器を何ら必要とすることなく、単に重力によってガス化反応器内へとリサイクルされてもよい。
【0019】
濾過ユニットは、1つ以上のフィルタエレメントを含み、特に交換可能なフィルタエレメントを含むことが好ましく、それにより、ガス化装置のメンテナンスが容易となる。
【0020】
本発明に係る特定の利点を有するフィルタエレメントは、限られた容積内で大きな表面積を与え且つ取り扱いが容易なフィルタキャンドルの形態を成す。
【0021】
これらのフィルタエレメントは多孔質支持エレメントを備えることが好ましい。
【0022】
本発明の特定の実施形態によれば、上記多孔質支持エレメントは多孔質外壁エレメントと多孔質内壁エレメントとを備え、上記多孔質内壁エレメントは、濾過ユニットの下流側と流体連通する濾過チャンバを画定する。
【0023】
本発明の他の実施形態において、上記多孔質外壁エレメントおよび内壁エレメントは、互いから離間されることにより自由空間を形成する。フィルタエレメントはバルク状態の微粒子触媒材料を更に備え、上記微粒子触媒材料は上記自由空間内に収容される。
【0024】
本発明の更に他の実施形態では、上記多孔質内壁エレメントが触媒材料を備える。そのような実施形態において、外壁エレメントおよび内壁エレメントは、互いに離間されずに、それらの内周面および外周面がそれぞれ密に接触した状態で配置されることが好ましい。
【0025】
上記内壁エレメントは、触媒材料から構成され、あるいは、触媒材料でコーティングされる材料から構成されることが好ましい。
【0026】
更に、多孔質支持エレメントは、フィルタエレメントの濾過特性を規定する膜を上流側に備えてもよい。支持エレメントの上流側表面上の膜層の使用は、支持エレメントの空隙率の設計に関して更に大きな柔軟性を与える。支持エレメントおよびフィルタエレメントのΔp特性は、全体として、特定の用途の要件に更に容易に調整されてもよい。
【0027】
支持エレメントは、触媒材料のためのキャリアとして特に興味深い塩基性金属酸化物材料または混合金属酸化物材料を備えることが好ましい。
【0028】
フィルタエレメントは触媒活性金属材料を備えることが更に好ましく、上記触媒活性金属材料は、上記塩基性金属酸化物材料上または混合金属酸化物材料上に堆積されることが好ましい。
【0029】
触媒活性金属材料の好ましい例は、元素形態または酸化物形態のNi、Fe、Ru、Pd、Pt、Rh、IrおよびReである。前述した金属材料は、それぞれ単独で使用されてもよく、あるいは、互いに組み合わせて使用されてもよい。
【0030】
フィルタエレメントが触媒活性金属材料を備えると、合成ガスを発生させるためにタール成分の少なくともかなりの部分が接触改質を受けてもよい。
【0031】
したがって、タール成分の接触改質は、タール凝縮によって引き起こされる下流側機器での問題を減少させるだけではなく、合成ガス発生量も増大させる。更に、Hやメタンなどの合成ガス中の可燃性ガス成分の割合が増大されるため、合成ガス品質が高められる。
【0032】
ガス化反応器も収容する容器内に濾過ユニットが収容されるため、濾過ユニットは、ユニットを加熱する必要なく、接触改質プロセスにとって十分な温度に維持される。
【0033】
本発明の好ましい実施形態において、容器は、底部、上端部、および、上記底部と上端部とを接続する側壁を備える。
【0034】
底部および/または側壁は、ガス化媒体のための1つ以上の入口を含むことが好ましい。
【0035】
また、好ましい実施形態では、側壁が原材料入口を備える。
【0036】
そのような原材料入口は、ガス化反応器の下部に対応する側壁の部分に位置されることが好ましい。この場合、側壁は、ガス化反応器自体の一部を形成することが好ましい。
【0037】
他の好ましい実施形態では、容器の上部は、濾過ユニットおよび合成ガス出口を収容する。
【0038】
そのような形態において、ガス化媒体は、容器の底部および/または下側壁を通じて容器の下部へ導入されるのが好ましく、また、ガス化反応器を通過し、ガス化反応器で原材料のガス化反応をサポートする。容器内のガス流は上部まで進み続け、上部において、反応器内で生成された粗製合成ガスは、濾過ユニットを通過し、その後、精製された形態で合成ガス出口を通じて容器から出る。
【0039】
本発明は特定のタイプのガス化反応器に限定されないが、流動層反応器が好ましい。
【0040】
特に本発明の範囲内で有用な技術において記載される流動層反応器の典型例は、欧州特許第844021号、国際公報WO97/20017号、および、米国特許2007/0079554号から知られる。
【0041】
本発明の好ましい実施形態において、ガス化反応器の流動層は、砂、かんらん石、および/または、白雲石から選択される微粒子物質を備える。
【0042】
流動層材料は、予熱されることなくガス化装置内へ供給されてもよい供給したてのガス化可能な原材料のための熱源手段、蓄熱手段、および、熱伝達手段としての機能を果たす。流動層材料から供給したての原材料への熱伝達は、原材料の所望の反応温度までの加熱を加速する。
【0043】
砂以外の微粒子物質、例えばかんらん石および/または白雲石の使用は、それらの材料がタール分解反応をサポートし得るという点で更なる利点を有する場合がある。
【0044】
これは、既に、粗製ガス中のタール含有量をある程度まで減少させ、含有されるタールは、その後、触媒活性金属材料を保持する濾過ユニット内で合成ガスへと更に容易に且つ更に完全に変換される。
【0045】
更なる好ましい実施形態において、容器は、収着材料のための入口を備える。収着材料は、HS、HClなどの有毒ガス、重金属成分、アルカリ化合物などの固定のために使用され、それにより、それらがガス化反応器から出る粗製合成ガスの一部を形成しないようになる。
【0046】
これに加えて或いはこれに代えて、収着材料は、原材料中に含められて、ガス化可能な原材料と一緒にガス化装置内へ供給されてもよい。
【0047】
これに加えて或いはこれに代えて、収着材料のための入口が反応器と流体連通してもよく、それにより、収着材料が別個の入口を介して反応器内へ供給されてもよい。
【0048】
これに加えて或いはこれに代えて、収着材料の入口は、容器の側壁、または、容器の上端部、更には濾過ユニットの上流側に位置されてもよい。
【0049】
本発明は、更に、ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するための方法に属する。
【0050】
本発明に係る方法は、前述したガス化装置を使用し、請求項24に詳しく規定される。
【0051】
多くのケースでは、燃焼助燃ガスであるガス化媒体を使用することが好ましい。ガス化媒体としての燃焼助燃ガスの使用は、それが原材料の一部を燃やすことができ、それにより、ガス化反応のために必要なエネルギを形成するという点で有益である。多くのケースにおいて、燃焼助燃ガスの使用は、外部加熱手段、例えば電気炉によって容器を加熱する必要性を有することなく、ガス化反応を維持できる十分なエネルギを反応器内に形成できる。
【0052】
好ましいガス化媒体は、酸素、二酸化炭素、窒素、および/または、水蒸気を含む。なお、特に、酸素と窒素との混合物としての空気がガス化媒体として使用されてもよい。
【0053】
幾つかのケースでは、水蒸気のみがガス化媒体として使用されてもよい。しかしながら、この場合、容器および容器内の反応器をガス化反応にとって十分な高い温度に維持するために外部加熱手段が必要である。
【0054】
窒素は、反応器内の原材料の流動性を高めるためのガス状成分として使用できる。
【0055】
好ましくは、原材料は、容器内への簡単で且つ制御された供給を可能にする微粒子物質の形態で使用される。
【0056】
本発明の方法で使用されるべき原材料は、多くの材料源から得られてもよく、好ましくはバイオマス、特にセルロース含有材料を含む。
【0057】
これに代えて或いはこれに加えて、原材料は、非セルロースバイオマス材料から構成されてもよい乾燥した汚水スラッジを含んでもよい。
【0058】
ガス化媒体は、1つ以上のガス化媒体入口を介して容器内へ供給されてもよく、上記入口は容器の底部および/または側壁に位置される。ガス化媒体を容器内へ供給するための1つ以上の入口を選択することにより、ガス化反応器のための最適な運転条件を得ることができる。
【0059】
通常、容器からの側壁はガス化反応器の一部を形成する。すなわち、ガス化反応器を形成するために別個の区画室を容器内に設置する必要がない。
【0060】
精製合成ガスは、好ましくは容器の上部に位置される合成ガス出口を介して容器から除去される。容器の上部は、好ましくは1つ以上のフィルタエレメントが設けられる濾過ユニットも収容することが好ましい。
【0061】
本発明と関連して使用されるべき好ましいフィルタエレメントは、フィルタキャンドルの形態を成す。本発明において役立つフィルタエレメントは、本発明の装置の説明と関連して先に説明された。
【0062】
フィルタエレメントの一部を形成してもよい触媒活性材料は、粗製合成ガス中に含まれる有機化合物の接触改質を促進する触媒活性金属材料から選択されることが好ましい。
【0063】
そのような有機化合物としては、ガス状炭化水素、特に重質炭化水素、および、他のタール成分が挙げられるが、これらに限定されない。
【0064】
本発明に係る更に好ましい方法において、触媒活性金属材料は、原材料がタンパク性物質および/または硝酸塩を含む場合に形成されるアンモニアの分解も促進するように選択され、また、合成ガスの一部としてのアンモニアは通常は望ましくない。
【0065】
本発明に係る他の好ましい方法において、上記方法は、収着材料を反応器内へ供給することを含む。収着材料は、容器から出る精製合成ガスにおいては大抵望ましくないHS、HClなどの有毒ガス、重金属成分、および/または、アルカリ化合物などを固定するようになっている。
【0066】
収着材料は、ガス化反応器を収容する部分で、また、これに代えて或いはこれに加えて濾過ユニットの上流側で、容器内へ導入することができる。
【0067】
収着材料は、白雲石、石灰、および/または、重炭酸ソーダ石から選択されるのが好ましい。
【0068】
本発明はバッチプロセスとして行なわれてもよいが、本発明の方法は、連続プロセスとして行なわれるのが最も有益である。
【0069】
使い果たされた微粒子原材料は上記反応器から連続的に或いは断続的に引き出され、それにより、大きなサービス間隔を可能にする長期間にわたってこの方法を続けることができる。
【0070】
本発明は、この方法を行なっている最中に、濾過ユニットによって粗製合成ガスから除去される灰成分が更なるガス化のために反応器内へ直接に戻され得ることを可能にするのが最も有益であり、本発明の前述の利点および更なる利点は、以下の実施例の説明および図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明のガス化装置の概略図である。
【図2】本発明のガス化装置の更なる実施形態の概略図である。
【図3】図1および図2の装置で使用されるべきフィルタエレメントの第1の実施形態の断面の概略図である。
【図4】図1および図2の装置で使用されるべきフィルタエレメントの第2の実施形態の断面の概略図である。
【図5】図1および図2の装置で使用されるべきフィルタエレメントの第3の実施形態の断面の概略図である。
【図6】本発明の実施例で得られるタール減少を示す例示的なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0072】
図1は、原材料のガス化のためのガス化装置10を示しており、上記ガス化装置10は電気炉14によって取り囲まれる容器12を備えている。
【0073】
容器12は、底部16と、側壁18と、上端部20とを備える。
【0074】
容器12の底部16は、蒸気などのガス化媒体のための入口22と、容器12内に収容されるガス化媒体分配手段24とを備える。容器12の側壁18は、バブリング流動層反応器の一種であるガス化反応器26を収容する。
【0075】
容器12の上端部20は、合成ガス出口28と、ガス化可能な原材料32のための供給入口30とを備える。原材料32は、入口30およびハウジング12内の導管34を通じて、反応器26内およびその流動層中へと方向付けられる。容器12の上端部は、分離プレート44内に装着される2つのフィルタエレメント40、41を備える濾過ユニット38を収容しており、分離プレート44は、反応器26の上側のフリーボード空間を、合成ガス出口28と直接に流体接続する濾過ユニット38の下流側の容積から区切る。
【0076】
使い果たされた原材料は、容器12から出口46を経由して容器12の底部を通じて引き出されてもよい。
【0077】
図1に示される装置に類似する装置が以下の実施例で使用されている。
【0078】
図2は、本発明に係る他のタイプのガス化装置50を示している。
【0079】
ガス化装置50は、底部54、側壁56、および、上端部58を有する容器52を備える。容器52は、その側壁56内にガス化反応器60を収容する。
【0080】
この実施形態では、ガス化反応器60が流動層反応器タイプのものである。
【0081】
底部54は、ガス化媒体のための入口62と、容器52の断面全体にわたってガス化媒体を分配するためのプレナム64とを含む。
【0082】
容器はガス化可能な原材料のための入口66を更に備えており、上記入口は反応器60と流体連通している。
【0083】
容器52の上端部58は、分離プレート74内に装着される複数のフィルタエレメント72を備える濾過ユニット70を収容するフリーボード68を形成しており、分離プレート74は、フリーボード68を、反応器60の下流側端部と直接に流体連通する濾過ユニット70の上流側部分と、容器52の合成ガス出口78と直接に流体連通する濾過ユニット70の下流側部分とに分ける。
【0084】
ガス化装置50の運転は、図1のガス化装置の運転に類似する。
【0085】
使い果たされた原材料は、出口ライン76を介して容器52から引き出されてもよい。
【0086】
図3は、図1および図2に示されるガス化装置10、50のそれぞれで用いるフィルタエレメントの好ましい実施例を示している。
【0087】
フィルタエレメント80は、フィルタエレメント80の全長にわたって略同一の広がりを持つ多孔質外壁エレメント84および多孔質内壁エレメント86から構成される多孔質支持エレメント82から構成される。
【0088】
フィルタエレメント80は例えば円形断面を有してもよく、多孔質外壁エレメントおよび内壁エレメント84、86は中空円筒形状を成して同軸に配置される。
【0089】
フィルタエレメント80は、本質的に流体を透過させない材料から形成される底部88を備える。外壁エレメント84および内壁エレメント86は、互いに離間されており、微粒子触媒材料92をバルク状態で収容する自由空間90をそれらの間に形成する。内壁エレメントの下縁は、底部88の凹部93内にシール状態で収容される。
【0090】
フィルタエレメント80の上部にはトッププレート94が設けられており、上記トッププレートは、内壁エレメントおよび外壁エレメントの上端に適応して、触媒材料を収容する空間90を密封する。
【0091】
トッププレート94は、内壁エレメント86の内面によって画定される濾過チャンバ98と濾過ユニットの下流側との流体連通を行なう中心開口96を備える。
【0092】
フィルタエレメント80の上流側では、支持エレメント82が膜層99を備えており、上記膜層の孔がフィルタエレメント80の濾過特性を規定する。この場合、多孔質外壁および内壁エレメントの空隙率を幅広い範囲で変えることができる。これらの壁エレメントの孔または穿孔は比較的大きくされてもよい。これは、孔または穿孔の最大孔径が自由空間90内のバルク材料92の粒子を保持できる程度に十分小さくなってさえいればよいからである。
【0093】
この特徴により、特に、フィルタエレメントにわたってΔpをかなりの程度まで減らすことができる。
【0094】
底部88では膜層が必要とされない。これは、底部が流体を透過させない材料から形成されるからである。
【0095】
本発明の装置と関連して使用されるべきフィルタエレメントの類似の実施形態がフィルタエレメント100の形態を成して図4に示されている。
【0096】
フィルタエレメント100は、多孔質外壁エレメント104と多孔質内壁エレメント106とから構成される多孔質支持エレメント102を備える。図3と関連するフィルタエレメント80の実施形態に関連して既に説明したように、外壁エレメントおよび内壁エレメントは、互いに離間されて、微粒子触媒材料110をバルク状態で収容する自由空間108を形成している。フィルタエレメント100の上端は、図3に示されるフィルタエレメント80のプレート94に類似するトッププレート112によって閉じられる。
【0097】
しかしながら、フィルタエレメント100の下端は、図3のフィルタエレメント80に関して示される形態とは異なる。ここでは、底壁114が多孔質材料から形成される。内壁エレメント106は多孔質底壁116も含んでおり、また、底壁116および底壁114は、自由空間110が微粒子触媒材料をバルク状態で収容するのに寄与するように互いに離間される。
【0098】
フィルタエレメント100のこの実施形態は、微粒子触媒材料110のための自由空間を形成するために占められる容積を最大限に使用するとともに、微粒子触媒材料が集まる濾過空間118の内部へと流体が通過するための最大表面積も与える。トッププレート112は、濾過空間118と濾過ユニットの下流側とを流体連通させる中心開口120を有する。
【0099】
図3に示されるフィルタエレメントと関連して説明したように、フィルタエレメント100はその支持エレメント102の上流側表面上に膜層117を有する。底壁114、116は多孔質であって流体を透過するため、膜層117も底壁114の上流側表面を覆う。
【0100】
図5は、本発明の装置で、例えばガス化装置10、50のそれぞれのうちのいずれか一方で使用されるべきフィルタエレメントの別の実施形態を示している。
【0101】
図5に示されるフィルタエレメント130は、多孔質外壁エレメント134と多孔質内壁エレメント136とから構成される多孔質支持エレメント132を備える。フィルタエレメント130の底部は、多孔質内壁エレメント136の下端140を凹部内に収容する流体不透過ボトムプレート138によって閉じられる。多孔質内壁エレメントは、その内面を用いて濾過チャンバ142を構成する。
【0102】
図3および図4に示される実施形態とは異なり、図5に示されるフィルタエレメント130は、触媒材料から形成され或いは触媒材料を支持する材料から形成される多孔質内壁エレメントを備える。多孔質内壁エレメント136がそれ自体で触媒作用を与えるため、内壁エレメントと外壁エレメントとの間に自由空間を設ける必要がなく、そのため、実際には、内壁エレメント136が外壁エレメント134と密に接触することが好ましい。
【0103】
内壁エレメント136は、その上端が外壁エレメント134の上端に対してシールされており、そのため、トッププレートを省くことができる。
【0104】
濾過空間142は、フィルタエレメント130の開放端144を介して、濾過ユニットの下流側と流体連通している。
【0105】
容易に分かるように、図5のフィルタエレメント130は、内壁エレメント136に底部を設けるように変更することができ、その場合、上記底部は、底部138が多孔質から構成される、すなわち、透過性を有することができるようにする。
【0106】
また、容易に考えられるように、外壁エレメントの空隙率は、所望の濾過特性を与えるように選択されてもよい。
【0107】
別の方法では、支持エレメント132の上流側表面に膜層(図示せず)が設けられてもよく、その場合、上記膜層は、所要の濾過特性をフィルタエレメント130に対して与える。外壁(および内壁)エレメントの空隙率は、Δpを最小にするように且つ内壁エレメント136によって与えられる触媒材料の触媒作用に関して最大の効果を与えるように選択されてもよい。
【実施例】
【0108】
本実施例では、図1の装置10に類似する装置が使用された。濾過ユニットは、MgO−Alコーティングとその上に堆積されるNiO触媒とが設けられた多孔質SiC支持エレメントを含むフィルタエレメントを備えていた。フィルタエレメントは、0.06937mの有効濾過表面積に相当する60/40mm(外径/内径)×368mm(長さ)の寸法を有しており、容器の上端部内、すなわち、図1に示されるものに類似するバブリング流動層ガス化反応器のフリーボード内に収容された。フィルタエレメントには、その上流側表面上に、約10μmの平均孔径を有する膜が設けられる。
【0109】
したがって、フィルタエレメントは、図3〜図5と関連して説明したフィルタエレメントと比較して簡単な構造を有していた。
【0110】
アーモンドの殻がバイオマス原材料として使用され、また、微粒子形態のかんらん石が流動層材料として使用された。
【0111】
ガス化プロセスは、蒸気ガス化プロセスとして行なわれた。
【0112】
バイオマスの蒸気ガス化を始める前に、ガス化反応器および触媒濾過ユニットが電気炉(図1)によって約800℃まで加熱された。触媒フィルタエレメントのNiO含有触媒材料の還元のため、3.5体積%のH含有量を伴うN−Hガス混合物が使用された。触媒フィルタエレメントの完全な還元の後、Hガスの供給が終了され、8.43g/分のバイオマス供給速度をもって蒸気ガス化が開始された。1.7cm/秒の触媒フィルタエレメントのための前面速度を選択するガス化プロセスの最初の60分間にわたって、蒸気供給速度が5.3g/分に調整された。120分間続くガス化実験の第2の時間では、2cm/秒の前面速度をもたらすために、蒸気供給速度が8g/分まで増大された。窒素供給速度は、蒸気ガス化プロセス全体にわたって20℃で5.7l/分に固定された。
【0113】
ガス化装置の運転条件、ガス発生量、水変換率、触媒フィルタエレメントを通過した後の精製合成ガス中のタール含有量、炭化物残渣、および、炭素変換率、並びに、精製合成ガスの組成の更なる詳細は、表1で与えられている。
【0114】
触媒フィルタエレメントのタール除去性能の決定のため、同じ幾何学的構造の一体型非触媒フィルタキャンドルを用いて同程度の蒸気ガス化条件下で第2の実験が行なわれた。表2は、対応するガス発生量、水変換率、粗製合成ガスのタール含有量および組成、炭化物残渣、および、炭素変換率を示している。従来のガス化システムでは、同様のタール残渣が観察される。
【表1】

【0115】
触媒フィルタエレメントのタール除去性能の決定のため、同じ幾何学的構造の一体型非触媒フィルタキャンドルを用いて同程度の蒸気ガス化条件下で第2の実験が行なわれた。表2は、対応するガス発生量、水変換率、粗製合成ガスのタール含有量および組成、炭化物残渣、および、炭素変換率を示している。従来のガス化システムでは、同様のタール残渣が観察される。
【表2】

【0116】
第1のガス化実験で達成された触媒フィルタエレメントのタール変換率(パーセント)の計算のため、1.04g/Nmの初期タール含有量(第2のガス化実験で測定された)と第1のガス化実験のそれぞれの別個の動作時間で測定されたタール含有量との間の差が1.04g/Nmの初期タール含有量で割られる。
【0117】
60分の動作時間後に前面速度を1.7cm/秒から2cm/秒へと増大させることによって表1の条件にしたがった第1のガス化実験において触媒フィルタエレメントの結果として得られるタール変換率が図6で与えられている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するためのガス化装置であって、
原材料入口、ガス状のガス化媒体のための入口、使い果たされた原材料のための出口、および、合成ガス出口を有する容器と、
前記容器内に収容されるとともに、前記容器の前記原材料入口、使い果たされた原材料のための前記出口、および、前記ガス化媒体のための前記入口と流体連通するガス化反応器と、
前記容器内に収容されるとともに、上流側および下流側を有し、前記上流側が前記反応器と流体連通し、前記下流側が前記合成ガス出口と流体連通する濾過ユニットと、
を備えるガス化装置。
【請求項2】
前記濾過ユニットが1つ以上のフィルタエレメントを含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記フィルタエレメントがフィルタキャンドルの形態を成す請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記フィルタエレメントが多孔質支持エレメントを備える請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記多孔質支持エレメントが多孔質外壁エレメントと多孔質内壁エレメントとを備え、前記多孔質内壁エレメントは、前記濾過ユニットの下流側と流体連通する濾過チャンバを画定する請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記多孔質外壁エレメントおよび内壁エレメントが、互いから離間されることにより自由空間を形成し、前記フィルタエレメントがバルク状態の微粒子触媒材料を更に備え、前記微粒子触媒材料が前記自由空間内に収容される請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記多孔質内壁エレメントが触媒材料を備える請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記多孔質内壁エレメントが、触媒材料から構成され、あるいは、触媒材料でコーティングされる材料から構成される請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記フィルタエレメントが、それらの支持エレメントの上流側に膜を備える請求項4〜8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記支持エレメントが塩基性金属酸化物材料または混合金属酸化物材料を備える請求項4、請求項6〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記フィルタエレメントが触媒活性金属材料を備える請求項2〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記触媒活性金属材料が塩基性金属酸化物材料または混合金属酸化物材料上に堆積される請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記金属材料が、Ni、Fe、Ru、Pd、Pt、Rh、IrおよびReから選択される1つ以上の金属を元素形態で或いは酸化物形態で備える請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記容器が、底部、上端部、および、前記底部と前記上端部とを接続する側壁を備える請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記底部および/または前記側壁が前記ガス化媒体のための前記入口を含む請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記側壁が前記原材料入口を備える請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
前記側壁が前記ガス化反応器の一部を形成する請求項14〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記上部が、前記濾過ユニットおよび前記合成ガス出口を収容する請求項14〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記反応器が流動層を備える請求項1〜18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記流動層が、砂、かんらん石、および/または、白雲石から選択される微粒子物質を備える請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記容器が収着材料のための入口を備える請求項1〜20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記収着材料のための前記入口が前記反応器と流体連通する請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記収着材料のための前記入口が前記濾過ユニットの上流側と流体連通する請求項21に記載の装置。
【請求項24】
ガス化可能な原材料から合成ガスを生成するための方法であって、
請求項1〜23のいずれか一項に記載のガス化装置内へ、前記装置の容器の原材料入口を介して原材料を供給するステップと、
ガス化媒体入口を介して前記装置内へガス状のガス化媒体を供給するステップと、
前記装置内に収容されるガス化反応器内で前記原材料と前記ガス化媒体とを反応させて、粗製合成ガスを生成するステップと、
前記容器内に収容された濾過ユニットに前記粗製合成ガスを通過させて、精製合成ガスを生成するステップと、
前記精製合成ガスを前記容器の合成ガス出口を通じて前記容器から除去するステップと、
を備える方法。
【請求項25】
前記ガス化媒体が燃焼助燃ガスである請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ガス化媒体が、酸素、二酸化炭素、窒素、および/または、水蒸気を含む請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
前記原材料が微粒子物質の形態を成す請求項24〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記原材料が、バイオマス、特にセルロース含有材料を含む請求項24〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記原材料が乾燥した汚水スラッジを備える請求項24〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記容器が、底部、上端部、および、前記底部と前記上端部とを接続する側壁を備える請求項24〜29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記ガス化媒体が前記ガス化媒体入口を介して前記容器内へ供給され、前記入口が前記底部および/または前記側壁に位置される請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記原材料が前記原材料入口を介して前記容器内へ供給され、前記原材料入口が前記側壁に位置される請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記側壁が前記ガス化反応器の一部を形成する請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記精製合成ガスが前記合成ガス出口を介して前記容器から除去され、前記合成ガス出口が前記上端部に位置される請求項30〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記濾過ユニットには1つ以上のフィルタエレメントが設けられる請求項24〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記フィルタエレメントがフィルタキャンドルとして設けられる請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記フィルタエレメントが多孔質支持エレメントを備える請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記多孔質支持エレメントが多孔質外壁エレメントと多孔質内壁エレメントとを備え、前記多孔質内壁エレメントが、前記濾過ユニットの下流側と流体連通する濾過チャンバを画定する請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記多孔質外壁エレメントおよび内壁エレメントが、互いから離間されることにより自由空間を形成し、前記フィルタエレメントがバルク状態の微粒子触媒材料を更に備え、前記微粒子触媒材料が前記自由空間内に収容される請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記多孔質内壁エレメントが触媒材料を備える請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記多孔質内壁エレメントが、触媒材料から成り、あるいは、触媒材料でコーティングされる材料から構成される請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記フィルタエレメントが、前記支持エレメントに支持される多孔質膜を備える請求項37〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記支持エレメントが塩基性酸化物材料または混合金属酸化物材料を備える請求項37〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記フィルタエレメントが触媒活性金属材料を備える請求項35〜43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記触媒活性金属材料が、粗製合成ガス中に含まれる有機化合物の接触改質を促進させる請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記触媒活性金属材料がアンモニアの分解を促進させる請求項44または45に記載の方法。
【請求項47】
収着材料を前記反応器内へ供給するステップを備える請求項24〜46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記収着材料が、原材料と一緒に前記反応器内へ供給される請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記収着材料が、前記濾過ユニットの上流側で前記容器内へ供給される請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記収着材料が、HS、HCl、重金属、および/または、アルカリ化合物を結合するように選択される請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記収着材料が、白雲石、石灰、および/または、重炭酸ソーダ石を含む請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記反応器が流動層を含む請求項24〜51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記流動層が、砂、かんらん石、および/または、白雲石から選択される微粒子物質を備える請求項52に記載の方法。
【請求項54】
濾過ユニットに粗製合成ガスを通過させる前記ステップ中に、前記粗製合成ガスの灰成分が粗製合成ガスから除去される請求項24〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
合成ガスから除去される灰成分が前記反応器内へ直接に戻される請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記方法が連続的な方法として行なわれる請求項24〜55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
使い果たされた微粒子原材料を前記反応器から引き出すステップを含む請求項24〜56のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−525120(P2010−525120A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504576(P2010−504576)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【国際出願番号】PCT/EP2008/003523
【国際公開番号】WO2008/135226
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(596064112)ポール・コーポレーション (70)
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
【Fターム(参考)】