ガセット付カートン
カートン(160)は、カートンの強度を向上するために、選択された位置で補強されている主ブランク(5)から形成される。該カートンは、内側カートン容量(163)を部分的に形成する、ガセット付コーナー(80)を含む。該カートンの該内側容量は、該カートンを拡大形態にすることによって、変化させることができる。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の記述】
【0001】
本願は、2006年5月1日に出願され、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許仮出願第60/796,566号の利益を主張する。
【関連出願】
【0002】
本願は、本明細書で提示される場合、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、2006年2月1日に出願された米国特許出願シリアル番号第11/345,185号、名称「ガセット付カートン」に関する。
【背景技術】
【0003】
分配用カートンは、既知である。従来の分配用カートンは、中に形成された分配機能(dispensing feature)を備えたトップパネルを有する場合がある。例えば、カートンを開放する際、トップパネルまたは別のパネルから分配することができる、飲料容器等の物品を収容するために、このようなカートンは使用することができる。典型的には、従来のカートンは、封入した容器を冷たく保つために、冷蔵しなければならない。カートンを冷蔵庫から取り出して容器を分配するとき等、カートンがもはや冷蔵されていない場合、容器は温まる場合があり、望ましくない。従って、容器は、再び冷蔵するか、ないしは別の方法で冷却しなければならない。さらに、従来のカートンに含まれる分配機能では、一度開放されると、カートンを確実に再閉鎖できなくなってしまう場合がある。従って、一度カートンが開放されると、カートン内に保持される物品が、気付かない間に落ちる可能性がある。
【0004】
従来のカートンは、典型的には、単層の板紙または同様な材料から形成される。持ち運びハンドルが、カートンの1つ以上のパネルに形成され、カートンを持ち運ぶために使用される場合がある。多くの場合、カートンは、飲料容器等の比較的重い物品を運ぶために使用されるため、カートンのハンドルまたはその他の部分の強度を、カートンの荷重に適合するために、向上しなければならない。板紙カートンの荷重負担能力を向上するための従来の方法は、異なる、より頑丈な板紙材料のブランクからカートンを作成するか、または同一ではあるが、より大きな厚みまたはキャリパを有するカートン材料からブランクを作成することである。このような従来の方法は、典型的には、カートンの製造に関連するコストを増加させ、同時に、製造の材料費は一般に、ブランク全体の強度および/または厚さを増加するコストに従って増加する。しかしながら、ブランクのいくつかの部分は、耐荷重性を有していない場合があり、ブランクの非耐荷重性部分の強度の向上に関連する追加のコストが無駄となる。
【発明の開示】
【0005】
本発明の第1実施形態によると、カートンは、少なくとも主ブランクと、主ブランクに接合される副ブランクと、から形成される。カートンは、第1のサイドパネル、ボトムパネル、第2のサイドパネル、第1のエンドパネル、第2のエンドパネル、および複数のガセットを備える。1つのガセットが、ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、且つ折り曲げ可能に接続され、カートンの隅部を封止または閉鎖する。
【0006】
副ブランクは、選択された部分で、カートンが多重になるように構成されてもよい。第1の実施形態によると、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、および複数のガセットは、少なくとも主ブランクから形成され、ボトムパネルならびに第1および第2のエンドパネルは、主および副ブランクの重なり合う部分から形成される。第1の実施形態の一態様によると、副ブランクは、多重カートンの強度および荷重負担能力を向上するために、主ブランクを補強する。副ブランクは、多数の所望位置で、主ブランクを補強するように、構成することができる。主ブランクの特定の領域を選択的に補強することにより、比較的少量の板を使用することで、高荷重負担能力を有する高強度カートンを作成することができる。
【0007】
第1実施形態の態様によると、上部閉鎖部は、開放することができ、開放された上部端部を通して、氷、冷水、追加容器、および/またはその他の物品をカートン内に置くことができる。カートンの内部容積は、溶けた氷から生じる水、濃縮物、その他の液体等の液体、および例えば、廃物、粒子状物質等の物品等を保持するために使用することができる。
【0008】
第1実施形態の別の態様によると、カートンは、サイドパネルに折り曲げ可能に接続される、サイドトップパネルを含む。カートンは、サイドパネルがほぼ上向きに延在してカートンの増加した内部容積を部分的に画定する、拡大形態にすることができる。閉鎖パネルは、サイドトップパネルに折り曲げ可能に接続することができる。閉鎖パネルおよびサイドトップパネルは、カートンを拡大形態にする前に、カートンの上部を閉鎖する。カートンが拡大形態である際、閉鎖パネル単体を、カートンの上部を閉鎖するために使用することができる。
【0009】
第1実施形態の別の態様によると、カートンは、カートンが拡大形態である際、内側カートン容量を部分的に画定するハンドルパネルを含むことができる。カートンが、上部開放拡大形態である際、およびカートンが、上部閉鎖拡大形態である際、カートンを開放する前にカートンを持ち運ぶために、ハンドルパネルは使用することができる。
【0010】
第1実施形態のさらに別の態様によると、カートンのボトムレセプタクルは、カートンのボトムパネルの上方に延在する高さを有し、その下に接着剤またはその他の粘着剤で閉じられたシームがないように構成することができる。従って、ボトムレセプタクルは液密である。
【0011】
本発明のその他の態様、特徴、および詳細は、以下の発明の詳細な説明を参照し、図を併用すること、および添付の特許請求の範囲から、より完全に理解することができる。
【0012】
一般的な実施によると、以下に記載される図面の様々な特徴は、必ずしも一定の縮尺ではない。図面内の様々な特徴および要素の寸法は、本発明の実施形態をより明確に図示するために、拡大または縮小されている場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の第1実施形態は、概して、飲料容器等の物品を保管し、分配するために適したカートンに関する。カートンには、例えば、液体、氷、またはその他の冷却物を、カートンの下部に収容するために適したボトムレセプタクルを設ける。一例示的な実施形態では、カートン内に保持される飲料容器を冷却するために、カートンの開放された上部に、氷を追加することができる。氷が溶けるとともに、結果として生じる流出水のすべてまたは一部分がボトムレセプタクル内に保持されてもよい。また、カートンの開放された上部を閉鎖するために、閉鎖パネルを互いに係合することができる再閉鎖機能部を、カートンは含むこともできる。補強副ブランクは、カートンの荷重負担能力を向上するために、カートンの底部に渡り、カートンのハンドルに向かって上向きに延在することができる。
【0014】
本カートン実施形態内に収容される物品には、例えば、ペタロイドボトル飲料容器、金属製飲料缶、ガラスまたはプラスチックボトル等の容器、もしくは、例えば、食料品およびその他の製品の梱包に使用されるもの等のその他の容器を含むことができる。以下の詳細な説明は、本発明の範囲を制限するためではなく、図示する目的のために、ほぼ円筒状の金属製飲料容器がカートン内に配置された状態を記載する。本明細書では、「側部」、「端部」「底部」、「下方」、「上方」、および「上部」という用語は、完全に組み立てられた、直立状態のカートンに関して決定される方向を示す。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態による、カートン160(図11に図示される)を形成するために使用される、多重ブランク8の平面図である。ブランク8は、主ブランク5と、接着、積層、ないしは別の方法で主ブランク5に接合される副ブランク6と、から形成される。主ブランク5の内部表面または底面を、図1に見ることができる。図示される実施形態では、副ブランク6は、外側に接着されてもよいが、主ブランク5の内側に接着される。
【0016】
多重ブランク8は、多重ブランク8となる接合された副および主ブランク6ならびに5が、実質的に重なり合う部分を含む意味で「多重」である。また、副および主ブランク6、5の重なり合う表面の大部分は、互いに隣接して接着されてもよい。例えば、ブランク5および6は、異なる周囲長または「設置面積」を有し、完全に重なり合う必要は無いが、少なくとも副ブランク6の表面のほぼ全体が、主ブランク5の内側に隣接する、および/または接着されてもよい。
【0017】
図1に示されるように、ブランク8は、横軸中心線CTおよび長手軸中心線CLに対して、対称またはほぼ対称であってもよい。また主ブランク5および副ブランク6は、横軸中心線CTおよび長手軸中心線CLに対して、対称であってもよい。従って、図面内の特定の要素は、ブランク8の部分的または完全な対称を反映するために、同一または類似の参照番号で示され得る。
【0018】
図2Aは、主ブランク5の平面図であり、図2Bは、補強副ブランク6の平面図である。図2Aを参照すると、主ブランク5はそれぞれ、ボトムパネル10と、横軸方向の折り線21で、ボトムパネル10のそれぞれの側部に、折り曲げ可能に接続される、第1および第2のサイドパネル20と、横軸方向の折り線31で、第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続される、第1のサイドトップパネル32と、横軸方向の折り線41で、第1のサイドトップパネル32に折り曲げ可能に接続される第1の上部閉鎖パネル42と、横軸方向の折り線33で、第2のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネル34と、横軸方向の折り線43で、第2のサイドトップパネル34に折り曲げ可能に接続される第2の上部閉鎖パネル44と、を備える。エンドパネル60は、長手軸方向の折り線62で、ボトムパネル10のそれぞれの端部に折り曲げ可能に接続される。ハンドルパネル70は、長手軸方向の折り線71で、それぞれのエンドパネル60の遠位端部に折り曲げ可能に接続される。ハンドルパネル70のそれぞれに、長円ハンドル機能部75が形成されてもよい。その他のハンドル機能部がハンドルパネル70に組み込まれてもよい。本明細書では、「端部」および「側部」という用語は、参照を容易にするために使用され、パネル20、60の相対的サイズを暗に示さない。
【0019】
コーナーガセット80は、ボトムパネル10の各隅部に配置され、隣接するサイドパネル20とエンドパネル60との間に延在する。それぞれのコーナーガセット80は、横軸方向の折り線21で、エンドパネル60に折り曲げ可能に接続される、第1のガセットパネル82と、斜め折り線84で、第1のガセットパネル82に折り曲げ可能に接続される第2のガセットパネル86と、横軸方向の折り線31または33で、第2のガセットパネル86に折り曲げ可能に接続される第3のガセットパネル90と、斜め折り線92で、第3のガセットパネル90に折り曲げ可能に接続される第4のガセットパネル94と、を備える。第1および第2のガセットパネル82、86は、それらの縁部、例えば弓形または湾曲端96によって画定され得る。
【0020】
第1の閉鎖パネル42は、その中に形成される閉鎖用開口48を有してもよい。閉鎖用開口48は、例えば、主ブランク5内の突き出し部分、切り出し部分、スリットによって、またはその他のブランク5内の破壊可能な破断線によって、画定することができる。第2の閉鎖パネル44は、第2の閉鎖パネル44の遠位端部で、横軸方向の折り線51の対及び折り線51間に延在する湾曲切断部54によって画定される閉鎖パネルまたはフラップ50を有してもよい。湾曲切断部54は、第2の閉鎖パネル44から突き出した閉鎖用突起56を画定する。第1の閉鎖パネル42内の閉鎖用開口48は、組み立てられたカートン160(図13)で、閉鎖用突起56を受け入れるためのサイズになっている。
【0021】
長手方向に延在するハンドル受入開口46が、パネル32、42内およびパネル34、44内に形成されてもよい。ハンドル受入開口46は、組み立てられたカートン160(図11)のハンドルから、ハンドルフラップを受け入れるためのサイズになっている。ハンドル受入開口46は、例えば、ブランク5内の突き出し部分、切り出し部分、スリットによって、または主ブランク5内のその他の破壊可能な破断線によって画定することができる。
【0022】
図2Bを参照すると、内部補強副ブランク6は、主ブランク5の1つ以上の選択された部分に重なる、および/またはそれらを補強するように構成される。副ブランク6は、例えば、中心線CL、CTに対して対称であってもよい。副ブランク6は、例えば、主ブランク5(図2A)のボトムパネル10と同一サイズ、またはわずかに小さくてもよい、副ボトムパネル102を備える。第1および第2の副エンドパネル104は、長手方向折り線103で、副ボトムパネル102のそれぞれの端部に折り曲げ可能に接続され、副ハンドルパネル106は、長手方向折り線105で、それぞれの副エンドパネル104の遠位端部に折り曲げ可能に接続される。また、図2Aを参照すると、それぞれの副エンドパネル104は、主ブランク5のエンドパネル60にほぼ対応するサイズおよび形状であってもよく、副ハンドルパネル106は、ハンドルパネル70にほぼ対応するサイズおよび形状であってもよい。それぞれの副ハンドルパネル106は、形状および機能において、重なり合うハンドルパネル70内のハンドル機能部75にほぼ対応する、副ハンドル機能部108を有してもよい。ハンドル機能部75、108は、組み立てられたカートン160(図11に図示される)において、重なり合い、協働して、2重ハンドル144を形成する。
【0023】
図1、2A、および2Bを参照すると、多重ブランク8は、副ブランク6を主ブランク5の内部に接着することによって形成されてもよい。副ブランク6のパネル106、104、102、104、106のそれぞれは、主ブランク5の対応するパネル70、60、10、60、70にそれぞれ接着されてもよい。主および副ブランク5、6を互いに接着するために、接着剤ストリップ、塗布用熱溶解接着剤、またはその他の粘着剤および手段を使用することができる。副ブランク6内の長手方向折り線105、103、103、105はそれぞれ、重なり合う折り線に沿って多重ブランク8を折り曲げることができるように主ブランク5内の長手方向折り線71、62、62、71と、ほぼ一致する。
【0024】
多重ブランク8をカートン160に組み立て、カートン160に物品を積み込む例示的な方法を、図1乃至図11を参照し、記載する。
【0025】
図3は、多重ブランク8がカートン160に組み立てられる、例示的な組み立て方法における、最初の組み立てステップを図示する。また、図2Aも参照すると、パネル34、44、50は、横軸方向の折り線33に対して、曲線矢印Aの方向に折り返される。パネル32、42は、横軸方向の折り線31(図3では見えず)に対して折り返される。第1および第2のサイドパネル20は、横軸方向の折り線21に沿って曲線矢印Bの方向に内側に折り曲げられる。第1のガセットパネル82の裏面は、従って、副ブランク6の副エンドパネル104に接触し、接着される。ガセットパネル82を、例えば、塗布用接着剤、接着剤ストリップ、その他の粘着剤、またはその他の手段によって、副エンドパネル104の向かい合う面に接着することができる。折り線21、31、33で折り曲げるステップは、別個のステップとして行われてもよく、または折り線31、33での折り曲げは、横軸方向の折り線21での折り曲げと同時に行われてもよい。
【0026】
図4を参照すると、ブランク8は、主ブランク5の長手方向折り線62および副ブランク6内の対応する長手方向折り線103(図4では見えず)に対して、曲線矢印Cの方向に内側に折り曲げられる。図4は、ブランク8の一方の端部での折り曲げ操作を図示する。長手方向折り線62、103で、ブランク8を破壊前の状態にする(pre-break)(例えば、ゆるくする(loose))ために、ブランクの端部のそれぞれで折り曲げる。
【0027】
図5を参照すると、部分的に組み立てられた多重ブランク8は、サイドパネル20(図5では見えず)を上向きに引っ張り、それらを横軸方向の折り線21で、曲線矢印Dの方向に回転することによって開かれる。またサイドパネル20ならびに取り付けられたパネル32、42、および34、44を、それらがボトムパネル10に対してほぼ鉛直または直立に延在するように、折り線21に対して上方向に回転する。ほぼ鉛直方向のパネル32、42および34、44が図6に示される。
【0028】
図6を参照すると、ブランク8の一方の端部は、主ブランク5内の長手方向折り線62および副ブランク6の長手方向折り線103に対して、曲線矢印Eの方向に折り曲げられて示される。重なり合ったエンドパネル60、104および重なり合ったハンドルパネル70、106は、直立またはほぼ直立している。ブランク8の反対側の端部は、同様に折り曲げられる。図6では、主ブランク5のボトムパネル10およびエンドパネル60はそれぞれ、副ブランク6のパネル102、104によって覆われるため、参照番号10、60は、丸括弧内に記載される。図6に示されるように、斜め折り線84に隣接するガセットパネル82の自由部分83は、副エンドパネル104に接着されない状態のままであってもよく、副エンドパネル104から離れて曲げられてもよい。部分的に組み立てられたカートンは、エンドパネル60、104が直立し、開放している上部を有する、ほぼ平行6面体形状であり、物品を積み込むことができる。
【0029】
図7を参照すると、部分的に組み立てられたカートンには、物品を充填することができる。図示される実施形態では、部分的に組み立てられたカートンには、3×6×1の配置で配置される、ほぼ円筒状の12オンスの飲料容器Cが18個積み込まれる。主および副ブランク5、6の重なり合ったエンドパネル60、104(それぞれ、図2A、2Bに示される)は、カートンのそれぞれの端部で、補強された2重の第1および第2のエンドパネル110を形成し、重なり合ったボトムパネル10、102(それぞれ、図2A、2B)は、補強された2重ボトムパネル120を形成する。重なり合ったハンドルパネル70、106は、補強された2重ハンドルパネル140を形成する。重なり合ったハンドルパネル70、106それぞれの重なり合うハンドル機能部75、108(それぞれ、図2A、2B)は、互いに整列し、ともに接着されて、それぞれのハンドルパネル140内に、2重ハンドル144を形成してもよい。
【0030】
図8を参照すると、第2のサイドトップパネル34、及び取り付けられたパネル44、50が、横軸方向の折り線33に対して、曲線矢印Fの方向にカートンの開放されている上部上に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。次いで、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42は、パネル34、44と重なり合うように、横軸方向の折り線31に対して折り曲げられる。あるいは、第1のサイドトップパネル32は、折り線31に対して折り曲げられ、続いて第2のサイドトップパネル34が折り線33に対して折り曲げられてもよい。パネル32、34が内側に折り曲げられると、ガセットパネル90、94は、斜め折り線92に対して、互いに向かって折り曲げられる。部分的に組み立てられたカートンの反対側の端部は、同様に折り曲げられる。
【0031】
図9を参照すると、第3のガセットパネル90および第4のガセットパネル94(図8に図示)が長手方向折り線62に対して、曲線矢印Gの方向に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。部分的に組み立てられたカートンの反対側の端部が、同様に折り曲げられる。同時に、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42の一方または両方を、第2のサイドトップパネル34および第2の閉鎖パネル44の一方または両方に接着することができる。パネル32、34、42、44は、カートンの上部分を閉鎖する。
【0032】
図10を参照すると、2重ハンドルパネル140が曲線矢印Hの方向に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。また図9を参照すると、ハンドルパネル140の内側に向いている面は、これにより、ガセットパネル90に接触するようになる。ハンドルパネル140がそこに接着されるように、接着剤またはその他の粘着剤がガセットパネル90に塗布されてもよい。カートンの反対側の端部は、同様に折り曲げられ、接着され、図11に図示される容器Cを収容するほぼ平行6面体のカートン160が形成される。
【0033】
図11を参照すると、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42は、第2のサイドトップパネル34および第2の閉鎖パネル44に重なる。尚、位置方向は反転されてもよい。パネル32、42、34、44は、例えば、接着剤等の粘着剤によって、互いに固定し、上部閉鎖部150を形成することができる。従って、カートンの上部160は、閉鎖またはほぼ閉鎖される。図11に示されるように、ハンドルパネル140は、ほぼ上向きにエンドパネル110から持ち運び位置に延在する。カートン160は、ハンドルパネル140によって画定される補強された多重ハンドル144を使用して、持ち運ぶことができる。
【0034】
ハンドルパネル140を矢印Iの方向に回動させて、カートン160の端部それぞれのハンドル受入開口46にハンドル144のハンドルフラップ146を押し込むことによって、開放しているカートン上部上の位置に上部閉鎖部150を備えるパネル32、42、34、44を、代替的または付加的に保持することができる。この構造では、パネル32、42、34、44は、カートンの上部160に渡り、ほぼ平坦であり、上部閉鎖部150を形成してもよい。ハンドル受入開口46に押し込まれたハンドルフラップ146は、例えば、上部および閉鎖パネル32、42、34、44を、カートン上部上の閉鎖位置に維持する役目を果たし、パネル32、42、34、44を閉鎖位置に保持するために接着剤を必要としなくなる。
【0035】
図12は、上部閉鎖部150が開放され、カートンの中身の上に氷が注がれ、氷がカートンの内部容積163に収容された、拡大形態のカートン160を図示する。カートン160は、例えば、パネル32、42が上向きかつ外側に矢印Jの方向に引っ張られるように、第1の閉鎖パネル42を引っ張ることによって、開放されてもよい。次いで、パネル34、44は、もう一方の矢印Jの方向に引き戻されてもよい。また図8を参照すると、折り線31、33に対して、パネル32、34がそれぞれ外側に折り曲げられると、ガセットパネル94は、ガセットパネル90(ハンドルパネル106に付着される)に対して外側に斜め折り線92に対して折れ曲がる。
【0036】
図12に示されるように、カートン上部が開放された状態で、例えば、氷、冷水、またはその他の冷却手段が、容器Cに接触するように、カートン160の内部容積163に導入されてもよい。図12において、閉鎖したカートン160の第1の高さHC1が、サイドパネル20の高さとほぼ一致するように示されている。高さHC1は、図11に示されるように、カートンがパネル32、42、34、44によって閉鎖される際のカートンの高さに対応する。第2の高さHC2は、図12に示されるように、パネル32、42、34、44が上向きに延在する際、カートン160の内部容積の高さを示す。パネル32、34、82、86、90、94、140は、カートン160の隅部それぞれに、ボトムパネル10から第2の拡大された高さHC2までカートンの隅部をほぼ封止する役目を果たすガセット80を有する、内部容積163の上部部分を画定する。拡大されたカートン160の容積は、従って、上部閉鎖部150を開放し、パネル140、32、34、90、94を上向きに伸張させることによって、増加する。
【0037】
カートン160は、カートンが開放され、図12に示される拡大形態である際、ハンドルパネル140内に画定される、補強された多重ハンドル144を使用して持ち運ぶことができる。容器C、ならびに加えられた氷またはその他の冷却物は、カートン160によって支持される相当な重量を構成する場合がある。副ブランク6が主ブランク5と重なり合うカートン160の2重部分は、カートンに大幅な強度を追加し、カートン内の比較的重い荷重に対しても持ち運べるようにする。副ブランク6によって提供される補強は、カートンの形成において、板の無駄が少ないように、例えば、カートン160の補強を必要とする部位を特に対象としてもよい。図示される実施形態では、副ブランク6(図2B)のパネル106、104、102、104、106は、一方のハンドパネル140から、一方のエンドパネル110を下り、ボトムパネル120を渡り、反対側のエンドパネル110およびハンドルパネル140を通って延在する。従って、ユーザがハンドル144を使用してカートンを持ち運ぶ際、補強ブランク6は、荷重の大部分を負担するように配置される。
【0038】
図13は、カートンの上部がパネル42、44、50によって閉鎖された拡大形態のカートン160を図示する。この構造では、パネル32、34は、カートン160の内部容積の高さがHC3となるように、ほぼ直立に延在する。第3の高さHC3は、第2の高さHC2をわずかに下回ってもよい。第1および第2の上部閉鎖パネル42、44をそれぞれ開放しているカートンの上部上に、折り線41、43に対して、矢印Kの方向に折り曲げることによって、カートンの上部160は閉鎖される。上部閉鎖パネル44の閉鎖フラップ部分50は、閉鎖用突起56がほぼ下方に延在するように、折り線51に対して、矢印Lの方向に曲げ返される。閉鎖用突起56は、下方に移動され、第1の閉鎖パネル42内の閉鎖用開口48に押し込まれる。閉鎖用突起56が閉鎖用開口48に係合することにより、上部閉鎖パネル42、44がカートン160の上部に渡る適切な位置に維持される。カートンが、図13に示されるような、拡大され、かつ閉鎖された構造の場合、ハンドルパネル140に画定される、補強された多重ハンドル144を使用して、カートン160を持ち運ぶことができる。カートンの上部160が閉鎖されていることにより、物品が気付かないうちにカートンから落ちる可能性が減少する。
【0039】
本発明の一態様によると、カートンの高さを第2の高さHC2および第3の高さHC3に増加することによって得られる追加内部容積は、相当な量の、例えば、氷等の冷却媒体、もしくは冷却を必要とする追加の容器またはその他の物品をも収容するために使用することができる。拡大された内部容積を有することに加え、カートン160は、図12に示される、開放拡大形態および図13に示される閉鎖拡大形態において、依然として、ハンドルパネル140によって持ち運ぶことができる。
【0040】
本発明の一実施形態によると、カートン160の内部容積の高さは、図11に示される高さHC1を有する閉鎖された構造から、図12に示される高さHC2を有する、開放拡大形態に変更される際、少なくとも10%増加する。また図13に示される、拡大され、かつ閉鎖された構造のカートン160の内部容積の高さHC3は、閉鎖された構造のカートンの第1の高さHC1を、少なくとも10%上回り、対応して内部カートン容積も増加する。本発明の別の実施形態によると、高さHC2およびHC3は、第1の高さHC1を少なくとも25%上回る。
【0041】
再度図12を参照すると、本発明の一例示的な態様によると、ガセット80は、組み立てられたカートン160の少なくとも部分的に液密なボトムレセプタクル165を部分的に画定してもよい。ボトムレセプタクル165の上縁部または上方の境界は、図12内に破線で示されており、これは、カートン160の底部の一部分を成し、その下においては、水またはその他の液体が漏れる可能性のある継ぎ目または接着剤による封止が形成されていない。つまり、第1の実施形態による、カートン160から流体が漏れる可能性のある粘着剤封止またはその他の接合は、カートンのボトムレセプタクル165の上縁部より下の位置には設けられていない。また、図1および図2Aを参照すると、従ってボトムレセプタクル165は、ブランク8の折り曲げられた材料の連続的な部分から形成されてもよい。その下に接着に継ぎ目が無いレセプタクル165の液密部分の高さは、図12に高さHRとして示される。図2Aを参照すると、高さHRは、ガセットパネル82が湾曲した端部96に沿ってガセットパネル84に折り曲げ可能に接続される最高点と、ほぼ一致してもよい。
【0042】
高さHRは、例えば、カートン160の高さに応じて画定されてもよい。例えば、図12および図13を参照すると、ボトムレセプタクル165は、カートン160の高さHC1の少なくとも約15%である、高さHRを有する、液密部分を画定してもよい。別の実施形態では、容器165の高さHRは、カートン160の高さHC1の少なくとも約40%であってもよい。例えば、見込まれる、より大きなまたは小さな液体容量をカートン160内に収容するために、ガセット82、86の幾何形状を変化させることによって、容器の高さHRを増加または減少させてもよい。
【0043】
所望により、開放した後、追加物品をカートン160に置いてもよい。例えば、容器Cが飲料容器である場合、容器を冷却するために、容器Cの上に氷が置かれ、カートン内に保持される可能性がある。氷が溶ける時、カートン160の底のレセプタクル165は、溶けた氷から流出する水のすべて、または一部分を保持する役目を果たす。またレセプタクル165は、例えば、接着の継ぎ目を通して流出する可能性のある微粒子物質を収容する役目を果たしてもよい。カートン160の輸送中または保管中に、1つ以上の容器Cが破損する場合、ボトムレセプタクル165は、壊れた容器の中身のすべてまたは一部分を保持する役目を果たすことができる。
【0044】
ブランク8は、例えば、カートン160の底の液体が、選択された時間において、ボトムレセプタクル165内に留まるように、所望の程度の耐水材料から構成されてもよい。従って、ボトムレセプタクル165内に保持される液体が、少なくとも高さHRに到達するまで、最初はカートン160に留まるように、カートン160は構成することができる。
【0045】
本発明の原理によるカートンは、例えば、板紙等の材料から形成されてもよい。従って、水またはその他の液体に長時間曝される場合、カートンは、カートン材料の部分的な透過性により、濡れたカートンの表面を通って液体が通過することを可能とする場合がある。本明細書では、「液密」という用語は、一般に、材料の連続的な部分、または液体もしくは微粒子物質が通って漏れる可能性のある、いかなる接着の継ぎ目のない部分から形成されるカートンの部分を定義するために使用され、従って「液密」という用語は、長時間に渡って水またはその他の液体へ曝すことにより、時間とともに部分的に水透過性になるカートンを包含する。
【0046】
上記の実施形態では、カートン160は、3×6×1の配置で、12オンス缶容器を18個収容しているように記載される。しかしながら、容器、梱包、物品、ならびにその他の品物のその他の配置を、本発明の原理に従って構成されるカートン内に収容することができる。例えば、本発明の原理に従って構成されるカートンは、3×4×1、4×3×1、3×6×1、2×4×1、2×5×1、2×6×1、4×6×1等、および上述構造の多重的な変形等の他の配置の物品を保持するための大きさおよび形状である場合にも、十分に機能する。またブランク8の寸法は、例えば、様々な容器形状を収容するために、変更されてもよい。例えば、本発明の原理に従って構成されるカートン内に、16オンスのペタロイドボトルが収容されてもよい。
【0047】
上記に記載の例示的な実施形態では、主および副ブランクは、例えば、クレーコートニュースプリント(CCN)、無地無漂白クラフト板紙(SUS)、およびその他の材料から形成されてもよい。一般に、ブランクは、例えば、通常の紙より重く、かつ硬くなるように、少なくとも約14のキャリパを有する板紙から構成されてもよい。またブランクは、ボール紙等のその他の材料、または少なくとも概して上記に記載されるようにカートンが機能できるようにするために適した特性を有する、いずれのその他の材料等から構成することができる。
【0048】
ブランクは、例えばクレーコーティング等でコートすることができる。次いでクレーコーティングを、製品、広告、およびその他の情報または画像上に印刷してもよい。次いでブランクは、ブランク上に印刷された情報を保護するために、ニスでコートされてもよい。またブランクは、ブランクの片面または両面が、例えば、水分防護層でコートされてもよい。またブランクは、選択されたパネルまたはパネルの部分が、1つ以上のシート様材料でラミネート、あるいはコートされてもよい。
【0049】
上記の実施形態は、接着剤で互いに接着される1つ以上のパネルを有するように記載されてもよい。「接着剤」という用語は、板紙カートンパネルを固定するために、一般に使用される粘着剤のすべての方法を包含するように意図される。
【0050】
本明細書で使用される際、「線」という用語は、直線だけではなく、例えば、湾曲した線、曲線的なまたは角度が付いた変位線、もしくは破線等、その他の種類の線も含む。
【0051】
本発明の例示的な実施形態に従い、折り線は、直線である必要は無いが、それに沿って折り曲げることを助長する、いかなるほぼ直線のブランク内の破断または弱化形状であってもよい。より具体的に、しかし本発明の範囲を狭める目的のためではないが、折り線の例には、スコアライン、クリースライン、所望の弱化線に沿って、材料の部分および/または全体に延在するカットまたは一連のカット、およびこれらの例示的な機能部の様々な連続的および/または重なり合う組み合わせが挙げられる。
【0052】
図示される実施形態では、選択された折り線は、線に沿って折り曲げることを助長する、スペースカットを含むように示される。カットがカートンのボトムレセプタクル部分の下である、または隣接する場合、漏れを防ぐために、100%未満のカットが折り線に沿って使用されてもよい。あるいは、カットまたは切り込みを、レセプタクル部分内または近傍から削除してもよい。
【0053】
本明細書では、「パネル」または「フラップ」は、平坦または平面である必要はない。「パネル」または「フラップ」は、例えば、相互連結される、ほぼ平坦または平面部分を複数個備えることができる。
【0054】
本明細書に提示される説明目的のために、「破断線」という用語は、例えば、ブランク内に形成されるカットライン、スコアライン、クリースライン、切取線、折り線(またはこれらの様々な連続的および/または重なり合う組み合わせ)を概して参照するために、使用され得る。「破壊可能な」破断線は、カートンの通常使用中に破壊されることが意図される、破断線である。破壊可能な破断線の一例は、切取線である。
【0055】
本発明の第2の実施形態に従い、トレイまたはその他の作成物が形成される。一例として図1を参照すると、ブランク8は、開放しているトレイ型のカートンを形成するために、パネル32、34、42、44等、特定の要素を削除することによって修正することができる。
【0056】
本発明は、例示的な実施形態を参照して上記に記載されてきたが、特許請求の範囲に記載される、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、そこに様々な追加、修正、および変更を行うことができることが、当業者によって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1実施形態による、カートンを形成するために使用される多重ブランクを示す平面図である。
【図2A】図1に図示される多重ブランクの主ブランクを示す平面図である。
【図2B】図1に図示される多重ブランクの副ブランクを示す平面図である。
【図3】図1の多重ブランクが、本発明の第1実施形態によるカートンに形成される、組み立てステップを示す図である。
【図4】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図5】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図6】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図7】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図8】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図9】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図10】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図11】中に容器を収容した、第1の実施形態による、組み立てられたカートンを示す図である。
【図12】上部が開放され、カートンの中身の上に氷が注がれた、拡大形態のカートンを示す図である。
【図13】カートンを拡大形態のまま、カートンの上部を再閉鎖した後のカートンを示す図である。
【関連出願の記述】
【0001】
本願は、2006年5月1日に出願され、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許仮出願第60/796,566号の利益を主張する。
【関連出願】
【0002】
本願は、本明細書で提示される場合、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、2006年2月1日に出願された米国特許出願シリアル番号第11/345,185号、名称「ガセット付カートン」に関する。
【背景技術】
【0003】
分配用カートンは、既知である。従来の分配用カートンは、中に形成された分配機能(dispensing feature)を備えたトップパネルを有する場合がある。例えば、カートンを開放する際、トップパネルまたは別のパネルから分配することができる、飲料容器等の物品を収容するために、このようなカートンは使用することができる。典型的には、従来のカートンは、封入した容器を冷たく保つために、冷蔵しなければならない。カートンを冷蔵庫から取り出して容器を分配するとき等、カートンがもはや冷蔵されていない場合、容器は温まる場合があり、望ましくない。従って、容器は、再び冷蔵するか、ないしは別の方法で冷却しなければならない。さらに、従来のカートンに含まれる分配機能では、一度開放されると、カートンを確実に再閉鎖できなくなってしまう場合がある。従って、一度カートンが開放されると、カートン内に保持される物品が、気付かない間に落ちる可能性がある。
【0004】
従来のカートンは、典型的には、単層の板紙または同様な材料から形成される。持ち運びハンドルが、カートンの1つ以上のパネルに形成され、カートンを持ち運ぶために使用される場合がある。多くの場合、カートンは、飲料容器等の比較的重い物品を運ぶために使用されるため、カートンのハンドルまたはその他の部分の強度を、カートンの荷重に適合するために、向上しなければならない。板紙カートンの荷重負担能力を向上するための従来の方法は、異なる、より頑丈な板紙材料のブランクからカートンを作成するか、または同一ではあるが、より大きな厚みまたはキャリパを有するカートン材料からブランクを作成することである。このような従来の方法は、典型的には、カートンの製造に関連するコストを増加させ、同時に、製造の材料費は一般に、ブランク全体の強度および/または厚さを増加するコストに従って増加する。しかしながら、ブランクのいくつかの部分は、耐荷重性を有していない場合があり、ブランクの非耐荷重性部分の強度の向上に関連する追加のコストが無駄となる。
【発明の開示】
【0005】
本発明の第1実施形態によると、カートンは、少なくとも主ブランクと、主ブランクに接合される副ブランクと、から形成される。カートンは、第1のサイドパネル、ボトムパネル、第2のサイドパネル、第1のエンドパネル、第2のエンドパネル、および複数のガセットを備える。1つのガセットが、ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、且つ折り曲げ可能に接続され、カートンの隅部を封止または閉鎖する。
【0006】
副ブランクは、選択された部分で、カートンが多重になるように構成されてもよい。第1の実施形態によると、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、および複数のガセットは、少なくとも主ブランクから形成され、ボトムパネルならびに第1および第2のエンドパネルは、主および副ブランクの重なり合う部分から形成される。第1の実施形態の一態様によると、副ブランクは、多重カートンの強度および荷重負担能力を向上するために、主ブランクを補強する。副ブランクは、多数の所望位置で、主ブランクを補強するように、構成することができる。主ブランクの特定の領域を選択的に補強することにより、比較的少量の板を使用することで、高荷重負担能力を有する高強度カートンを作成することができる。
【0007】
第1実施形態の態様によると、上部閉鎖部は、開放することができ、開放された上部端部を通して、氷、冷水、追加容器、および/またはその他の物品をカートン内に置くことができる。カートンの内部容積は、溶けた氷から生じる水、濃縮物、その他の液体等の液体、および例えば、廃物、粒子状物質等の物品等を保持するために使用することができる。
【0008】
第1実施形態の別の態様によると、カートンは、サイドパネルに折り曲げ可能に接続される、サイドトップパネルを含む。カートンは、サイドパネルがほぼ上向きに延在してカートンの増加した内部容積を部分的に画定する、拡大形態にすることができる。閉鎖パネルは、サイドトップパネルに折り曲げ可能に接続することができる。閉鎖パネルおよびサイドトップパネルは、カートンを拡大形態にする前に、カートンの上部を閉鎖する。カートンが拡大形態である際、閉鎖パネル単体を、カートンの上部を閉鎖するために使用することができる。
【0009】
第1実施形態の別の態様によると、カートンは、カートンが拡大形態である際、内側カートン容量を部分的に画定するハンドルパネルを含むことができる。カートンが、上部開放拡大形態である際、およびカートンが、上部閉鎖拡大形態である際、カートンを開放する前にカートンを持ち運ぶために、ハンドルパネルは使用することができる。
【0010】
第1実施形態のさらに別の態様によると、カートンのボトムレセプタクルは、カートンのボトムパネルの上方に延在する高さを有し、その下に接着剤またはその他の粘着剤で閉じられたシームがないように構成することができる。従って、ボトムレセプタクルは液密である。
【0011】
本発明のその他の態様、特徴、および詳細は、以下の発明の詳細な説明を参照し、図を併用すること、および添付の特許請求の範囲から、より完全に理解することができる。
【0012】
一般的な実施によると、以下に記載される図面の様々な特徴は、必ずしも一定の縮尺ではない。図面内の様々な特徴および要素の寸法は、本発明の実施形態をより明確に図示するために、拡大または縮小されている場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の第1実施形態は、概して、飲料容器等の物品を保管し、分配するために適したカートンに関する。カートンには、例えば、液体、氷、またはその他の冷却物を、カートンの下部に収容するために適したボトムレセプタクルを設ける。一例示的な実施形態では、カートン内に保持される飲料容器を冷却するために、カートンの開放された上部に、氷を追加することができる。氷が溶けるとともに、結果として生じる流出水のすべてまたは一部分がボトムレセプタクル内に保持されてもよい。また、カートンの開放された上部を閉鎖するために、閉鎖パネルを互いに係合することができる再閉鎖機能部を、カートンは含むこともできる。補強副ブランクは、カートンの荷重負担能力を向上するために、カートンの底部に渡り、カートンのハンドルに向かって上向きに延在することができる。
【0014】
本カートン実施形態内に収容される物品には、例えば、ペタロイドボトル飲料容器、金属製飲料缶、ガラスまたはプラスチックボトル等の容器、もしくは、例えば、食料品およびその他の製品の梱包に使用されるもの等のその他の容器を含むことができる。以下の詳細な説明は、本発明の範囲を制限するためではなく、図示する目的のために、ほぼ円筒状の金属製飲料容器がカートン内に配置された状態を記載する。本明細書では、「側部」、「端部」「底部」、「下方」、「上方」、および「上部」という用語は、完全に組み立てられた、直立状態のカートンに関して決定される方向を示す。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態による、カートン160(図11に図示される)を形成するために使用される、多重ブランク8の平面図である。ブランク8は、主ブランク5と、接着、積層、ないしは別の方法で主ブランク5に接合される副ブランク6と、から形成される。主ブランク5の内部表面または底面を、図1に見ることができる。図示される実施形態では、副ブランク6は、外側に接着されてもよいが、主ブランク5の内側に接着される。
【0016】
多重ブランク8は、多重ブランク8となる接合された副および主ブランク6ならびに5が、実質的に重なり合う部分を含む意味で「多重」である。また、副および主ブランク6、5の重なり合う表面の大部分は、互いに隣接して接着されてもよい。例えば、ブランク5および6は、異なる周囲長または「設置面積」を有し、完全に重なり合う必要は無いが、少なくとも副ブランク6の表面のほぼ全体が、主ブランク5の内側に隣接する、および/または接着されてもよい。
【0017】
図1に示されるように、ブランク8は、横軸中心線CTおよび長手軸中心線CLに対して、対称またはほぼ対称であってもよい。また主ブランク5および副ブランク6は、横軸中心線CTおよび長手軸中心線CLに対して、対称であってもよい。従って、図面内の特定の要素は、ブランク8の部分的または完全な対称を反映するために、同一または類似の参照番号で示され得る。
【0018】
図2Aは、主ブランク5の平面図であり、図2Bは、補強副ブランク6の平面図である。図2Aを参照すると、主ブランク5はそれぞれ、ボトムパネル10と、横軸方向の折り線21で、ボトムパネル10のそれぞれの側部に、折り曲げ可能に接続される、第1および第2のサイドパネル20と、横軸方向の折り線31で、第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続される、第1のサイドトップパネル32と、横軸方向の折り線41で、第1のサイドトップパネル32に折り曲げ可能に接続される第1の上部閉鎖パネル42と、横軸方向の折り線33で、第2のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネル34と、横軸方向の折り線43で、第2のサイドトップパネル34に折り曲げ可能に接続される第2の上部閉鎖パネル44と、を備える。エンドパネル60は、長手軸方向の折り線62で、ボトムパネル10のそれぞれの端部に折り曲げ可能に接続される。ハンドルパネル70は、長手軸方向の折り線71で、それぞれのエンドパネル60の遠位端部に折り曲げ可能に接続される。ハンドルパネル70のそれぞれに、長円ハンドル機能部75が形成されてもよい。その他のハンドル機能部がハンドルパネル70に組み込まれてもよい。本明細書では、「端部」および「側部」という用語は、参照を容易にするために使用され、パネル20、60の相対的サイズを暗に示さない。
【0019】
コーナーガセット80は、ボトムパネル10の各隅部に配置され、隣接するサイドパネル20とエンドパネル60との間に延在する。それぞれのコーナーガセット80は、横軸方向の折り線21で、エンドパネル60に折り曲げ可能に接続される、第1のガセットパネル82と、斜め折り線84で、第1のガセットパネル82に折り曲げ可能に接続される第2のガセットパネル86と、横軸方向の折り線31または33で、第2のガセットパネル86に折り曲げ可能に接続される第3のガセットパネル90と、斜め折り線92で、第3のガセットパネル90に折り曲げ可能に接続される第4のガセットパネル94と、を備える。第1および第2のガセットパネル82、86は、それらの縁部、例えば弓形または湾曲端96によって画定され得る。
【0020】
第1の閉鎖パネル42は、その中に形成される閉鎖用開口48を有してもよい。閉鎖用開口48は、例えば、主ブランク5内の突き出し部分、切り出し部分、スリットによって、またはその他のブランク5内の破壊可能な破断線によって、画定することができる。第2の閉鎖パネル44は、第2の閉鎖パネル44の遠位端部で、横軸方向の折り線51の対及び折り線51間に延在する湾曲切断部54によって画定される閉鎖パネルまたはフラップ50を有してもよい。湾曲切断部54は、第2の閉鎖パネル44から突き出した閉鎖用突起56を画定する。第1の閉鎖パネル42内の閉鎖用開口48は、組み立てられたカートン160(図13)で、閉鎖用突起56を受け入れるためのサイズになっている。
【0021】
長手方向に延在するハンドル受入開口46が、パネル32、42内およびパネル34、44内に形成されてもよい。ハンドル受入開口46は、組み立てられたカートン160(図11)のハンドルから、ハンドルフラップを受け入れるためのサイズになっている。ハンドル受入開口46は、例えば、ブランク5内の突き出し部分、切り出し部分、スリットによって、または主ブランク5内のその他の破壊可能な破断線によって画定することができる。
【0022】
図2Bを参照すると、内部補強副ブランク6は、主ブランク5の1つ以上の選択された部分に重なる、および/またはそれらを補強するように構成される。副ブランク6は、例えば、中心線CL、CTに対して対称であってもよい。副ブランク6は、例えば、主ブランク5(図2A)のボトムパネル10と同一サイズ、またはわずかに小さくてもよい、副ボトムパネル102を備える。第1および第2の副エンドパネル104は、長手方向折り線103で、副ボトムパネル102のそれぞれの端部に折り曲げ可能に接続され、副ハンドルパネル106は、長手方向折り線105で、それぞれの副エンドパネル104の遠位端部に折り曲げ可能に接続される。また、図2Aを参照すると、それぞれの副エンドパネル104は、主ブランク5のエンドパネル60にほぼ対応するサイズおよび形状であってもよく、副ハンドルパネル106は、ハンドルパネル70にほぼ対応するサイズおよび形状であってもよい。それぞれの副ハンドルパネル106は、形状および機能において、重なり合うハンドルパネル70内のハンドル機能部75にほぼ対応する、副ハンドル機能部108を有してもよい。ハンドル機能部75、108は、組み立てられたカートン160(図11に図示される)において、重なり合い、協働して、2重ハンドル144を形成する。
【0023】
図1、2A、および2Bを参照すると、多重ブランク8は、副ブランク6を主ブランク5の内部に接着することによって形成されてもよい。副ブランク6のパネル106、104、102、104、106のそれぞれは、主ブランク5の対応するパネル70、60、10、60、70にそれぞれ接着されてもよい。主および副ブランク5、6を互いに接着するために、接着剤ストリップ、塗布用熱溶解接着剤、またはその他の粘着剤および手段を使用することができる。副ブランク6内の長手方向折り線105、103、103、105はそれぞれ、重なり合う折り線に沿って多重ブランク8を折り曲げることができるように主ブランク5内の長手方向折り線71、62、62、71と、ほぼ一致する。
【0024】
多重ブランク8をカートン160に組み立て、カートン160に物品を積み込む例示的な方法を、図1乃至図11を参照し、記載する。
【0025】
図3は、多重ブランク8がカートン160に組み立てられる、例示的な組み立て方法における、最初の組み立てステップを図示する。また、図2Aも参照すると、パネル34、44、50は、横軸方向の折り線33に対して、曲線矢印Aの方向に折り返される。パネル32、42は、横軸方向の折り線31(図3では見えず)に対して折り返される。第1および第2のサイドパネル20は、横軸方向の折り線21に沿って曲線矢印Bの方向に内側に折り曲げられる。第1のガセットパネル82の裏面は、従って、副ブランク6の副エンドパネル104に接触し、接着される。ガセットパネル82を、例えば、塗布用接着剤、接着剤ストリップ、その他の粘着剤、またはその他の手段によって、副エンドパネル104の向かい合う面に接着することができる。折り線21、31、33で折り曲げるステップは、別個のステップとして行われてもよく、または折り線31、33での折り曲げは、横軸方向の折り線21での折り曲げと同時に行われてもよい。
【0026】
図4を参照すると、ブランク8は、主ブランク5の長手方向折り線62および副ブランク6内の対応する長手方向折り線103(図4では見えず)に対して、曲線矢印Cの方向に内側に折り曲げられる。図4は、ブランク8の一方の端部での折り曲げ操作を図示する。長手方向折り線62、103で、ブランク8を破壊前の状態にする(pre-break)(例えば、ゆるくする(loose))ために、ブランクの端部のそれぞれで折り曲げる。
【0027】
図5を参照すると、部分的に組み立てられた多重ブランク8は、サイドパネル20(図5では見えず)を上向きに引っ張り、それらを横軸方向の折り線21で、曲線矢印Dの方向に回転することによって開かれる。またサイドパネル20ならびに取り付けられたパネル32、42、および34、44を、それらがボトムパネル10に対してほぼ鉛直または直立に延在するように、折り線21に対して上方向に回転する。ほぼ鉛直方向のパネル32、42および34、44が図6に示される。
【0028】
図6を参照すると、ブランク8の一方の端部は、主ブランク5内の長手方向折り線62および副ブランク6の長手方向折り線103に対して、曲線矢印Eの方向に折り曲げられて示される。重なり合ったエンドパネル60、104および重なり合ったハンドルパネル70、106は、直立またはほぼ直立している。ブランク8の反対側の端部は、同様に折り曲げられる。図6では、主ブランク5のボトムパネル10およびエンドパネル60はそれぞれ、副ブランク6のパネル102、104によって覆われるため、参照番号10、60は、丸括弧内に記載される。図6に示されるように、斜め折り線84に隣接するガセットパネル82の自由部分83は、副エンドパネル104に接着されない状態のままであってもよく、副エンドパネル104から離れて曲げられてもよい。部分的に組み立てられたカートンは、エンドパネル60、104が直立し、開放している上部を有する、ほぼ平行6面体形状であり、物品を積み込むことができる。
【0029】
図7を参照すると、部分的に組み立てられたカートンには、物品を充填することができる。図示される実施形態では、部分的に組み立てられたカートンには、3×6×1の配置で配置される、ほぼ円筒状の12オンスの飲料容器Cが18個積み込まれる。主および副ブランク5、6の重なり合ったエンドパネル60、104(それぞれ、図2A、2Bに示される)は、カートンのそれぞれの端部で、補強された2重の第1および第2のエンドパネル110を形成し、重なり合ったボトムパネル10、102(それぞれ、図2A、2B)は、補強された2重ボトムパネル120を形成する。重なり合ったハンドルパネル70、106は、補強された2重ハンドルパネル140を形成する。重なり合ったハンドルパネル70、106それぞれの重なり合うハンドル機能部75、108(それぞれ、図2A、2B)は、互いに整列し、ともに接着されて、それぞれのハンドルパネル140内に、2重ハンドル144を形成してもよい。
【0030】
図8を参照すると、第2のサイドトップパネル34、及び取り付けられたパネル44、50が、横軸方向の折り線33に対して、曲線矢印Fの方向にカートンの開放されている上部上に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。次いで、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42は、パネル34、44と重なり合うように、横軸方向の折り線31に対して折り曲げられる。あるいは、第1のサイドトップパネル32は、折り線31に対して折り曲げられ、続いて第2のサイドトップパネル34が折り線33に対して折り曲げられてもよい。パネル32、34が内側に折り曲げられると、ガセットパネル90、94は、斜め折り線92に対して、互いに向かって折り曲げられる。部分的に組み立てられたカートンの反対側の端部は、同様に折り曲げられる。
【0031】
図9を参照すると、第3のガセットパネル90および第4のガセットパネル94(図8に図示)が長手方向折り線62に対して、曲線矢印Gの方向に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。部分的に組み立てられたカートンの反対側の端部が、同様に折り曲げられる。同時に、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42の一方または両方を、第2のサイドトップパネル34および第2の閉鎖パネル44の一方または両方に接着することができる。パネル32、34、42、44は、カートンの上部分を閉鎖する。
【0032】
図10を参照すると、2重ハンドルパネル140が曲線矢印Hの方向に折り曲げられた状態で、部分的に組み立てられたカートンの一方の端部が示されている。また図9を参照すると、ハンドルパネル140の内側に向いている面は、これにより、ガセットパネル90に接触するようになる。ハンドルパネル140がそこに接着されるように、接着剤またはその他の粘着剤がガセットパネル90に塗布されてもよい。カートンの反対側の端部は、同様に折り曲げられ、接着され、図11に図示される容器Cを収容するほぼ平行6面体のカートン160が形成される。
【0033】
図11を参照すると、第1のサイドトップパネル32および第1の閉鎖パネル42は、第2のサイドトップパネル34および第2の閉鎖パネル44に重なる。尚、位置方向は反転されてもよい。パネル32、42、34、44は、例えば、接着剤等の粘着剤によって、互いに固定し、上部閉鎖部150を形成することができる。従って、カートンの上部160は、閉鎖またはほぼ閉鎖される。図11に示されるように、ハンドルパネル140は、ほぼ上向きにエンドパネル110から持ち運び位置に延在する。カートン160は、ハンドルパネル140によって画定される補強された多重ハンドル144を使用して、持ち運ぶことができる。
【0034】
ハンドルパネル140を矢印Iの方向に回動させて、カートン160の端部それぞれのハンドル受入開口46にハンドル144のハンドルフラップ146を押し込むことによって、開放しているカートン上部上の位置に上部閉鎖部150を備えるパネル32、42、34、44を、代替的または付加的に保持することができる。この構造では、パネル32、42、34、44は、カートンの上部160に渡り、ほぼ平坦であり、上部閉鎖部150を形成してもよい。ハンドル受入開口46に押し込まれたハンドルフラップ146は、例えば、上部および閉鎖パネル32、42、34、44を、カートン上部上の閉鎖位置に維持する役目を果たし、パネル32、42、34、44を閉鎖位置に保持するために接着剤を必要としなくなる。
【0035】
図12は、上部閉鎖部150が開放され、カートンの中身の上に氷が注がれ、氷がカートンの内部容積163に収容された、拡大形態のカートン160を図示する。カートン160は、例えば、パネル32、42が上向きかつ外側に矢印Jの方向に引っ張られるように、第1の閉鎖パネル42を引っ張ることによって、開放されてもよい。次いで、パネル34、44は、もう一方の矢印Jの方向に引き戻されてもよい。また図8を参照すると、折り線31、33に対して、パネル32、34がそれぞれ外側に折り曲げられると、ガセットパネル94は、ガセットパネル90(ハンドルパネル106に付着される)に対して外側に斜め折り線92に対して折れ曲がる。
【0036】
図12に示されるように、カートン上部が開放された状態で、例えば、氷、冷水、またはその他の冷却手段が、容器Cに接触するように、カートン160の内部容積163に導入されてもよい。図12において、閉鎖したカートン160の第1の高さHC1が、サイドパネル20の高さとほぼ一致するように示されている。高さHC1は、図11に示されるように、カートンがパネル32、42、34、44によって閉鎖される際のカートンの高さに対応する。第2の高さHC2は、図12に示されるように、パネル32、42、34、44が上向きに延在する際、カートン160の内部容積の高さを示す。パネル32、34、82、86、90、94、140は、カートン160の隅部それぞれに、ボトムパネル10から第2の拡大された高さHC2までカートンの隅部をほぼ封止する役目を果たすガセット80を有する、内部容積163の上部部分を画定する。拡大されたカートン160の容積は、従って、上部閉鎖部150を開放し、パネル140、32、34、90、94を上向きに伸張させることによって、増加する。
【0037】
カートン160は、カートンが開放され、図12に示される拡大形態である際、ハンドルパネル140内に画定される、補強された多重ハンドル144を使用して持ち運ぶことができる。容器C、ならびに加えられた氷またはその他の冷却物は、カートン160によって支持される相当な重量を構成する場合がある。副ブランク6が主ブランク5と重なり合うカートン160の2重部分は、カートンに大幅な強度を追加し、カートン内の比較的重い荷重に対しても持ち運べるようにする。副ブランク6によって提供される補強は、カートンの形成において、板の無駄が少ないように、例えば、カートン160の補強を必要とする部位を特に対象としてもよい。図示される実施形態では、副ブランク6(図2B)のパネル106、104、102、104、106は、一方のハンドパネル140から、一方のエンドパネル110を下り、ボトムパネル120を渡り、反対側のエンドパネル110およびハンドルパネル140を通って延在する。従って、ユーザがハンドル144を使用してカートンを持ち運ぶ際、補強ブランク6は、荷重の大部分を負担するように配置される。
【0038】
図13は、カートンの上部がパネル42、44、50によって閉鎖された拡大形態のカートン160を図示する。この構造では、パネル32、34は、カートン160の内部容積の高さがHC3となるように、ほぼ直立に延在する。第3の高さHC3は、第2の高さHC2をわずかに下回ってもよい。第1および第2の上部閉鎖パネル42、44をそれぞれ開放しているカートンの上部上に、折り線41、43に対して、矢印Kの方向に折り曲げることによって、カートンの上部160は閉鎖される。上部閉鎖パネル44の閉鎖フラップ部分50は、閉鎖用突起56がほぼ下方に延在するように、折り線51に対して、矢印Lの方向に曲げ返される。閉鎖用突起56は、下方に移動され、第1の閉鎖パネル42内の閉鎖用開口48に押し込まれる。閉鎖用突起56が閉鎖用開口48に係合することにより、上部閉鎖パネル42、44がカートン160の上部に渡る適切な位置に維持される。カートンが、図13に示されるような、拡大され、かつ閉鎖された構造の場合、ハンドルパネル140に画定される、補強された多重ハンドル144を使用して、カートン160を持ち運ぶことができる。カートンの上部160が閉鎖されていることにより、物品が気付かないうちにカートンから落ちる可能性が減少する。
【0039】
本発明の一態様によると、カートンの高さを第2の高さHC2および第3の高さHC3に増加することによって得られる追加内部容積は、相当な量の、例えば、氷等の冷却媒体、もしくは冷却を必要とする追加の容器またはその他の物品をも収容するために使用することができる。拡大された内部容積を有することに加え、カートン160は、図12に示される、開放拡大形態および図13に示される閉鎖拡大形態において、依然として、ハンドルパネル140によって持ち運ぶことができる。
【0040】
本発明の一実施形態によると、カートン160の内部容積の高さは、図11に示される高さHC1を有する閉鎖された構造から、図12に示される高さHC2を有する、開放拡大形態に変更される際、少なくとも10%増加する。また図13に示される、拡大され、かつ閉鎖された構造のカートン160の内部容積の高さHC3は、閉鎖された構造のカートンの第1の高さHC1を、少なくとも10%上回り、対応して内部カートン容積も増加する。本発明の別の実施形態によると、高さHC2およびHC3は、第1の高さHC1を少なくとも25%上回る。
【0041】
再度図12を参照すると、本発明の一例示的な態様によると、ガセット80は、組み立てられたカートン160の少なくとも部分的に液密なボトムレセプタクル165を部分的に画定してもよい。ボトムレセプタクル165の上縁部または上方の境界は、図12内に破線で示されており、これは、カートン160の底部の一部分を成し、その下においては、水またはその他の液体が漏れる可能性のある継ぎ目または接着剤による封止が形成されていない。つまり、第1の実施形態による、カートン160から流体が漏れる可能性のある粘着剤封止またはその他の接合は、カートンのボトムレセプタクル165の上縁部より下の位置には設けられていない。また、図1および図2Aを参照すると、従ってボトムレセプタクル165は、ブランク8の折り曲げられた材料の連続的な部分から形成されてもよい。その下に接着に継ぎ目が無いレセプタクル165の液密部分の高さは、図12に高さHRとして示される。図2Aを参照すると、高さHRは、ガセットパネル82が湾曲した端部96に沿ってガセットパネル84に折り曲げ可能に接続される最高点と、ほぼ一致してもよい。
【0042】
高さHRは、例えば、カートン160の高さに応じて画定されてもよい。例えば、図12および図13を参照すると、ボトムレセプタクル165は、カートン160の高さHC1の少なくとも約15%である、高さHRを有する、液密部分を画定してもよい。別の実施形態では、容器165の高さHRは、カートン160の高さHC1の少なくとも約40%であってもよい。例えば、見込まれる、より大きなまたは小さな液体容量をカートン160内に収容するために、ガセット82、86の幾何形状を変化させることによって、容器の高さHRを増加または減少させてもよい。
【0043】
所望により、開放した後、追加物品をカートン160に置いてもよい。例えば、容器Cが飲料容器である場合、容器を冷却するために、容器Cの上に氷が置かれ、カートン内に保持される可能性がある。氷が溶ける時、カートン160の底のレセプタクル165は、溶けた氷から流出する水のすべて、または一部分を保持する役目を果たす。またレセプタクル165は、例えば、接着の継ぎ目を通して流出する可能性のある微粒子物質を収容する役目を果たしてもよい。カートン160の輸送中または保管中に、1つ以上の容器Cが破損する場合、ボトムレセプタクル165は、壊れた容器の中身のすべてまたは一部分を保持する役目を果たすことができる。
【0044】
ブランク8は、例えば、カートン160の底の液体が、選択された時間において、ボトムレセプタクル165内に留まるように、所望の程度の耐水材料から構成されてもよい。従って、ボトムレセプタクル165内に保持される液体が、少なくとも高さHRに到達するまで、最初はカートン160に留まるように、カートン160は構成することができる。
【0045】
本発明の原理によるカートンは、例えば、板紙等の材料から形成されてもよい。従って、水またはその他の液体に長時間曝される場合、カートンは、カートン材料の部分的な透過性により、濡れたカートンの表面を通って液体が通過することを可能とする場合がある。本明細書では、「液密」という用語は、一般に、材料の連続的な部分、または液体もしくは微粒子物質が通って漏れる可能性のある、いかなる接着の継ぎ目のない部分から形成されるカートンの部分を定義するために使用され、従って「液密」という用語は、長時間に渡って水またはその他の液体へ曝すことにより、時間とともに部分的に水透過性になるカートンを包含する。
【0046】
上記の実施形態では、カートン160は、3×6×1の配置で、12オンス缶容器を18個収容しているように記載される。しかしながら、容器、梱包、物品、ならびにその他の品物のその他の配置を、本発明の原理に従って構成されるカートン内に収容することができる。例えば、本発明の原理に従って構成されるカートンは、3×4×1、4×3×1、3×6×1、2×4×1、2×5×1、2×6×1、4×6×1等、および上述構造の多重的な変形等の他の配置の物品を保持するための大きさおよび形状である場合にも、十分に機能する。またブランク8の寸法は、例えば、様々な容器形状を収容するために、変更されてもよい。例えば、本発明の原理に従って構成されるカートン内に、16オンスのペタロイドボトルが収容されてもよい。
【0047】
上記に記載の例示的な実施形態では、主および副ブランクは、例えば、クレーコートニュースプリント(CCN)、無地無漂白クラフト板紙(SUS)、およびその他の材料から形成されてもよい。一般に、ブランクは、例えば、通常の紙より重く、かつ硬くなるように、少なくとも約14のキャリパを有する板紙から構成されてもよい。またブランクは、ボール紙等のその他の材料、または少なくとも概して上記に記載されるようにカートンが機能できるようにするために適した特性を有する、いずれのその他の材料等から構成することができる。
【0048】
ブランクは、例えばクレーコーティング等でコートすることができる。次いでクレーコーティングを、製品、広告、およびその他の情報または画像上に印刷してもよい。次いでブランクは、ブランク上に印刷された情報を保護するために、ニスでコートされてもよい。またブランクは、ブランクの片面または両面が、例えば、水分防護層でコートされてもよい。またブランクは、選択されたパネルまたはパネルの部分が、1つ以上のシート様材料でラミネート、あるいはコートされてもよい。
【0049】
上記の実施形態は、接着剤で互いに接着される1つ以上のパネルを有するように記載されてもよい。「接着剤」という用語は、板紙カートンパネルを固定するために、一般に使用される粘着剤のすべての方法を包含するように意図される。
【0050】
本明細書で使用される際、「線」という用語は、直線だけではなく、例えば、湾曲した線、曲線的なまたは角度が付いた変位線、もしくは破線等、その他の種類の線も含む。
【0051】
本発明の例示的な実施形態に従い、折り線は、直線である必要は無いが、それに沿って折り曲げることを助長する、いかなるほぼ直線のブランク内の破断または弱化形状であってもよい。より具体的に、しかし本発明の範囲を狭める目的のためではないが、折り線の例には、スコアライン、クリースライン、所望の弱化線に沿って、材料の部分および/または全体に延在するカットまたは一連のカット、およびこれらの例示的な機能部の様々な連続的および/または重なり合う組み合わせが挙げられる。
【0052】
図示される実施形態では、選択された折り線は、線に沿って折り曲げることを助長する、スペースカットを含むように示される。カットがカートンのボトムレセプタクル部分の下である、または隣接する場合、漏れを防ぐために、100%未満のカットが折り線に沿って使用されてもよい。あるいは、カットまたは切り込みを、レセプタクル部分内または近傍から削除してもよい。
【0053】
本明細書では、「パネル」または「フラップ」は、平坦または平面である必要はない。「パネル」または「フラップ」は、例えば、相互連結される、ほぼ平坦または平面部分を複数個備えることができる。
【0054】
本明細書に提示される説明目的のために、「破断線」という用語は、例えば、ブランク内に形成されるカットライン、スコアライン、クリースライン、切取線、折り線(またはこれらの様々な連続的および/または重なり合う組み合わせ)を概して参照するために、使用され得る。「破壊可能な」破断線は、カートンの通常使用中に破壊されることが意図される、破断線である。破壊可能な破断線の一例は、切取線である。
【0055】
本発明の第2の実施形態に従い、トレイまたはその他の作成物が形成される。一例として図1を参照すると、ブランク8は、開放しているトレイ型のカートンを形成するために、パネル32、34、42、44等、特定の要素を削除することによって修正することができる。
【0056】
本発明は、例示的な実施形態を参照して上記に記載されてきたが、特許請求の範囲に記載される、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、そこに様々な追加、修正、および変更を行うことができることが、当業者によって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1実施形態による、カートンを形成するために使用される多重ブランクを示す平面図である。
【図2A】図1に図示される多重ブランクの主ブランクを示す平面図である。
【図2B】図1に図示される多重ブランクの副ブランクを示す平面図である。
【図3】図1の多重ブランクが、本発明の第1実施形態によるカートンに形成される、組み立てステップを示す図である。
【図4】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図5】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図6】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図7】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図8】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図9】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図10】図1のブランクの組み立てステップを示す図である。
【図11】中に容器を収容した、第1の実施形態による、組み立てられたカートンを示す図である。
【図12】上部が開放され、カートンの中身の上に氷が注がれた、拡大形態のカートンを示す図である。
【図13】カートンを拡大形態のまま、カートンの上部を再閉鎖した後のカートンを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも主ブランクと、前記主ブランクに接合される副ブランクと、から形成されるカートンであって、前記カートンは、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットとを備え、
前記第1のサイドパネルと、前記第2のサイドパネルと、前記複数のガセットは、少なくとも前記主ブランクから形成され、
前記ボトムパネル、ならびに前記第1および第2のエンドパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とするカートン。
【請求項2】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備え、前記第1および第2のハンドルパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のカートン。
【請求項5】
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載のカートン。
【請求項6】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルであって、前記第1のサイドトップパネルのそれぞれの端部は、前記ガセットの1つに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルの遠位端部に折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載のカートン。
【請求項7】
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルであって、前記第2のサイドトップパネルのそれぞれの端部は、前記ガセットの1つに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
各ガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至7に記載のカートン。
【請求項9】
各ガセットは、少なくとも4つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至8に記載のカートン。
【請求項10】
前記カートンは、ほぼ平行6面体であることを特徴とする請求項1乃至9に記載のカートン。
【請求項11】
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続され、前記カートンの上部にわたり延在する第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続され、前記カートンの前記上部にわたり延在する第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、を備えることを特徴とするカートン。
【請求項12】
複数のガセットをさらに備え、該ガセットが、前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項11又は12に記載のカートン。
【請求項14】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のカートン。
【請求項15】
前記第1の閉鎖パネル内に少なくとも部分的に形成される少なくとも1つのハンドル受入開口をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のカートン。
【請求項16】
それぞれのハンドルパネルは、前記ガセットの少なくとも2つに接着されることを特徴とする請求項13乃至15に記載のカートン。
【請求項17】
前記第1のサイドトップパネルおよび前記第2のサイドトップパネルは、前記カートンの前記上部にわたり延在することを特徴とする請求項11乃至16に記載のカートン。
【請求項18】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項12に記載のカートン。
【請求項19】
液密ボトムレセプタクルが、前記カートンの底部内に画定されることを特徴とする請求項11乃至18に記載のカートン。
【請求項20】
前記カートンは、ほぼ平行6面体であることを特徴とする請求項11乃至19に記載のカートン。
【請求項21】
少なくとも主ブランクおよび前記主ブランクに接合される副ブランクから形成される、カートンブランクであって、
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルの第1の側部に折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルの第2の側部に折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルの第1の端部に折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルの第2の端部に折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットとを備え、
前記第1のサイドパネルと、前記第2のサイドパネルと、前記複数のガセットは、少なくとも前記主ブランクから形成され、
前記ボトムパネル、ならびに前記第1および第2のエンドパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とするカートンブランク。
【請求項22】
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される、第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備え、前記ハンドルパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とする請求項21又は22に記載のブランク。
【請求項24】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載のブランク。
【請求項25】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、前記ガセットパネルの少なくとも1つは、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項21乃至24に記載のブランク。
【請求項26】
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される、閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、を備えることを特徴とするカートンブランク。
【請求項27】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備える、請求項27に記載のブランク。
【請求項29】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを含み、それぞれのガセットは、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項26乃至28に記載のブランク。
【請求項30】
カートンを組み立てる方法であって、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続される複数のガセットと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、を備える、カートンブランクを設けるステップと、
前記ブランクから、ほぼ平行6面体の上部開放形状を形成するステップと、
前記ほぼ平行6面体の上部開放形状に物品を充填するステップと、
前記ガセットの少なくとも1つの少なくとも一部分を、前記第1のハンドルパネルに接着するステップと、
少なくとも前記第1および第2の閉鎖パネルから、上部閉鎖部を形成するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
前記ガセットの少なくとも1つの少なくとも一部分を、前記第2のハンドルパネルに接着するステップをさらに含むことを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記上部閉鎖部は、前記第1および第2のサイドトップパネルをさらに備えることを特徴とする請求項30又は31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のハンドルパネルと前記第1のエンドパネルを接続する折り線に対して、前記第1のハンドルパネルを折り曲げ、前記第1のハンドルパネルを、前記ガセットの2つの部分と接触させるステップをさ らに含むことを特徴とする請求項30乃至32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のハンドルパネルと前記第1のエンドパネルを接続する折り線に対して、前記第1のハンドルパネルが折り曲げられる際に、前記ガセットの少なくとも1つは、折り曲げられる折り線で、隣接するサイドトップパネルに接続されることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ガセットそれぞれの少なくとも一部分を、前記エンドパネルの1つに接着するステップをさらに含むことを特徴とする請求項30乃至34に記載の方法。
【請求項36】
上部閉鎖部を形成するステップは、閉鎖用突起を、前記第1の閉鎖パネル内に形成される閉鎖用開口に係合するステップを含むことを特徴とする請求項30乃至35に記載の方法。
【請求項37】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項30乃至36に記載の方法。
【請求項38】
カートンを利用する方法であって、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続される複数のガセットと、
当初は、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルとから成り、前記カートンの上部にわたり延在する上部閉鎖部と、を備えるカートンを設けるステップと、
上部閉鎖部を開放するステップと、
前記第1のサイドトップパネルをほぼ上向きに延在させ、前記第2のサイドトップパネルをほぼ上向きに延在させ、前記カートンを拡大形態にするステップとを含み、
少なくとも前記第1のサイドトップパネルと、前記第2のサイドトップパネルと、前記ガセットとが接続されて前記カートンの拡大した内部容積の上部分が画定されることを特徴とする方法。
【請求項39】
前記上部閉鎖部を開放した後に、前記カートンの上部を閉鎖するステップをさらに含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記カートンは、前記拡大形態にする前に、第1の高さを有し、前記拡大形態において、第2の高さを有し、前記第2の高さは、前記第1の高さを上回ることを特徴とする請求項38又は39に記載の方法。
【請求項41】
前記第2の高さは、前記第1の高さを少なくとも10%上回ることを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記上部閉鎖部は、閉鎖用開口と、前記閉鎖用開口と係合可能な閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項38乃至41に記載の方法。
【請求項43】
前記カートンは、前記第1のエンドパネルに接続される、第1のハンドルパネルと、前記第2のエンドパネルに接続される第2のハンドルパネルと、をさらに含み、前記第1および第2のハンドルパネルによって、前記カートンを持ち運ぶステップをさらに含むことを特徴とする請求項38乃至42に記載の方法。
【請求項44】
各ガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、各ガセットは、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つとに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項38乃至43に記載の方法。
【請求項1】
少なくとも主ブランクと、前記主ブランクに接合される副ブランクと、から形成されるカートンであって、前記カートンは、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットとを備え、
前記第1のサイドパネルと、前記第2のサイドパネルと、前記複数のガセットは、少なくとも前記主ブランクから形成され、
前記ボトムパネル、ならびに前記第1および第2のエンドパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とするカートン。
【請求項2】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備え、前記第1および第2のハンドルパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のカートン。
【請求項5】
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載のカートン。
【請求項6】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルであって、前記第1のサイドトップパネルのそれぞれの端部は、前記ガセットの1つに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルの遠位端部に折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載のカートン。
【請求項7】
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルであって、前記第2のサイドトップパネルのそれぞれの端部は、前記ガセットの1つに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
各ガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至7に記載のカートン。
【請求項9】
各ガセットは、少なくとも4つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至8に記載のカートン。
【請求項10】
前記カートンは、ほぼ平行6面体であることを特徴とする請求項1乃至9に記載のカートン。
【請求項11】
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続され、前記カートンの上部にわたり延在する第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続され、前記カートンの前記上部にわたり延在する第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、を備えることを特徴とするカートン。
【請求項12】
複数のガセットをさらに備え、該ガセットが、前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項11又は12に記載のカートン。
【請求項14】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のカートン。
【請求項15】
前記第1の閉鎖パネル内に少なくとも部分的に形成される少なくとも1つのハンドル受入開口をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のカートン。
【請求項16】
それぞれのハンドルパネルは、前記ガセットの少なくとも2つに接着されることを特徴とする請求項13乃至15に記載のカートン。
【請求項17】
前記第1のサイドトップパネルおよび前記第2のサイドトップパネルは、前記カートンの前記上部にわたり延在することを特徴とする請求項11乃至16に記載のカートン。
【請求項18】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備えることを特徴とする請求項12に記載のカートン。
【請求項19】
液密ボトムレセプタクルが、前記カートンの底部内に画定されることを特徴とする請求項11乃至18に記載のカートン。
【請求項20】
前記カートンは、ほぼ平行6面体であることを特徴とする請求項11乃至19に記載のカートン。
【請求項21】
少なくとも主ブランクおよび前記主ブランクに接合される副ブランクから形成される、カートンブランクであって、
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルの第1の側部に折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルの第2の側部に折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルの第1の端部に折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルの第2の端部に折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットとを備え、
前記第1のサイドパネルと、前記第2のサイドパネルと、前記複数のガセットは、少なくとも前記主ブランクから形成され、
前記ボトムパネル、ならびに前記第1および第2のエンドパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とするカートンブランク。
【請求項22】
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される、第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備え、前記ハンドルパネルは、少なくとも前記主および副ブランクから形成されることを特徴とする請求項21又は22に記載のブランク。
【請求項24】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載のブランク。
【請求項25】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、前記ガセットパネルの少なくとも1つは、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項21乃至24に記載のブランク。
【請求項26】
ボトムパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続されている複数のガセットと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第1の閉鎖パネル内の閉鎖用開口と、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、
前記第2の閉鎖パネルに折り曲げ可能に接続される、閉鎖フラップであって、前記第1の閉鎖パネル内の前記閉鎖用開口に受け入れられるサイズの閉鎖用突起を含む閉鎖フラップと、を備えることを特徴とするカートンブランク。
【請求項27】
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、をさらに備えることを特徴とする請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記第1のハンドルパネル内に形成される第1のハンドル機能部と、
前記第2のハンドルパネル内に形成される第2のハンドル機能部と、をさらに備える、請求項27に記載のブランク。
【請求項29】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを含み、それぞれのガセットは、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項26乃至28に記載のブランク。
【請求項30】
カートンを組み立てる方法であって、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第1のエンドパネルと、
前記第1のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のハンドルパネルと、
前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接続される第2のエンドパネルと、
前記第2のエンドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のハンドルパネルと、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、
前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続される複数のガセットと、
前記第1のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第1の閉鎖パネルと、
前記第2のサイドトップパネルに折り曲げ可能に接続される第2の閉鎖パネルと、を備える、カートンブランクを設けるステップと、
前記ブランクから、ほぼ平行6面体の上部開放形状を形成するステップと、
前記ほぼ平行6面体の上部開放形状に物品を充填するステップと、
前記ガセットの少なくとも1つの少なくとも一部分を、前記第1のハンドルパネルに接着するステップと、
少なくとも前記第1および第2の閉鎖パネルから、上部閉鎖部を形成するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
前記ガセットの少なくとも1つの少なくとも一部分を、前記第2のハンドルパネルに接着するステップをさらに含むことを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記上部閉鎖部は、前記第1および第2のサイドトップパネルをさらに備えることを特徴とする請求項30又は31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のハンドルパネルと前記第1のエンドパネルを接続する折り線に対して、前記第1のハンドルパネルを折り曲げ、前記第1のハンドルパネルを、前記ガセットの2つの部分と接触させるステップをさ らに含むことを特徴とする請求項30乃至32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1のハンドルパネルと前記第1のエンドパネルを接続する折り線に対して、前記第1のハンドルパネルが折り曲げられる際に、前記ガセットの少なくとも1つは、折り曲げられる折り線で、隣接するサイドトップパネルに接続されることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ガセットそれぞれの少なくとも一部分を、前記エンドパネルの1つに接着するステップをさらに含むことを特徴とする請求項30乃至34に記載の方法。
【請求項36】
上部閉鎖部を形成するステップは、閉鎖用突起を、前記第1の閉鎖パネル内に形成される閉鎖用開口に係合するステップを含むことを特徴とする請求項30乃至35に記載の方法。
【請求項37】
それぞれのガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項30乃至36に記載の方法。
【請求項38】
カートンを利用する方法であって、
ボトムパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
第1のエンドパネルと、
第2のエンドパネルと、
前記ボトムパネルのそれぞれの隅部に配置され、隣接するサイドパネルとエンドパネルとの間に配置され、かつ前記隣接するサイドパネルと前記エンドパネルに折り曲げ可能に接続される複数のガセットと、
当初は、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第1のサイドトップパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続される第2のサイドトップパネルとから成り、前記カートンの上部にわたり延在する上部閉鎖部と、を備えるカートンを設けるステップと、
上部閉鎖部を開放するステップと、
前記第1のサイドトップパネルをほぼ上向きに延在させ、前記第2のサイドトップパネルをほぼ上向きに延在させ、前記カートンを拡大形態にするステップとを含み、
少なくとも前記第1のサイドトップパネルと、前記第2のサイドトップパネルと、前記ガセットとが接続されて前記カートンの拡大した内部容積の上部分が画定されることを特徴とする方法。
【請求項39】
前記上部閉鎖部を開放した後に、前記カートンの上部を閉鎖するステップをさらに含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記カートンは、前記拡大形態にする前に、第1の高さを有し、前記拡大形態において、第2の高さを有し、前記第2の高さは、前記第1の高さを上回ることを特徴とする請求項38又は39に記載の方法。
【請求項41】
前記第2の高さは、前記第1の高さを少なくとも10%上回ることを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記上部閉鎖部は、閉鎖用開口と、前記閉鎖用開口と係合可能な閉鎖フラップと、をさらに備えることを特徴とする請求項38乃至41に記載の方法。
【請求項43】
前記カートンは、前記第1のエンドパネルに接続される、第1のハンドルパネルと、前記第2のエンドパネルに接続される第2のハンドルパネルと、をさらに含み、前記第1および第2のハンドルパネルによって、前記カートンを持ち運ぶステップをさらに含むことを特徴とする請求項38乃至42に記載の方法。
【請求項44】
各ガセットは、少なくとも2つの折り曲げ可能に接続されるガセットパネルを備え、各ガセットは、前記エンドパネルの1つと、前記サイドパネルの1つと、前記サイドトップパネルの1つとに折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項38乃至43に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2009−535272(P2009−535272A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−509703(P2009−509703)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2007/010694
【国際公開番号】WO2007/130496
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2007/010694
【国際公開番号】WO2007/130496
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
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