説明

クライアントサーバシステム、及び、クライアント装置

【課題】提供されるサービスの選択を容易に行なうことが可能なクライアントサーバシステムを提供する。
【解決手段】クライアントサーバシステム10において、サーバ装置20,22は、サービスIDと、サービスにログイン中のユーザを示すユーザIDと、を関連付けて記憶するHDDと、MFP30からの問合せに応答して、HDDに格納される情報に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索する制御部と、制御部による検索結果をMFP30に対して送信するLAN I/Fと、を含む。MFP30は、操作パネルと、サーバ装置20,22に対し、上記ログイン中のサービスを問合せる制御部の問合せ機能と、検索結果を受信するLAN I/Fと、受信した検索結果に基づいて、上記ログイン中のサービスを示す画像を、操作パネルに対して表示させる制御部の表示制御機能と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアントサーバシステム及びクライアント装置に関し、特には、提供されるサービスを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバ装置と、サーバ装置が提供する各種サービスを利用するクライアント装置とが、ネットワークを介して互いに接続されるクライアントサーバシステムが広く普及している。
【0003】
例えば、後掲の特許文献1には、送信先情報を記憶し検索を行なう送信先検索サーバとネットワークを介して接続されるデータ送信装置について開示されている。このデータ送信装置は、ユーザがログインした際に、送信先検索サーバに対し、ユーザが使用する可能性が高い送信先情報についてのみ自動的に検索を行なわせ、検索結果を受け取って記憶することで送信先情報を更新する。
【0004】
また、クライアント装置であるデジタル複合機の操作パネル上に、サーバ装置によって提供される各種サービスの一覧を表示する技術が知られている。表示された一覧を確認したユーザは、操作パネルからの入力操作によって、所望のサービスを選択し利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−74345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される技術では、送信先と特定のユーザとを関連付けたユーザ情報を予め準備しておく必要があり、ユーザ情報の初期設定に手間がかかる。また、特定のユーザと関連付けられた送信先が多数の場合には、ユーザによる送信先の選択に手間がかかる。
【0007】
各種サービスの一覧を表示する技術では、サーバ装置によって提供されるサービスが多数の場合には、ユーザによるサービスの選択に手間がかかる。
【0008】
本発明の目的は、提供されるサービスの選択を容易に行なうことが可能なクライアントサーバシステム及びクライアント装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の局面に係るクライアントサーバシステムは、少なくとも1つのサービスを提供するサーバ装置と、サーバ装置とネットワークを介してデータ通信を行なうクライアント装置と、を含むクライアントサーバシステムであって、サーバ装置は、サービスを示すサービス情報と、サービスにログイン中のユーザを示すユーザ情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、クライアント装置からの問合せに応答して、記憶手段に格納される情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索する検索手段と、検索手段による検索結果をクライアント装置に対して送信する送信手段と、を含み、クライアント装置は、表示装置と、サーバ装置に対し、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる問合せ手段と、検索結果を受信する受信手段と、受信した検索結果に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、表示装置に対して表示させる表示制御手段と、を含む。
【0010】
このように、サーバ装置によって提供される少なくとも1つのサービスのうちの、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像が表示されるので、ユーザは、容易に所望のサービスを選択することができる。また、サービス情報と、ユーザ情報とが自動的に記憶されるので、これらの情報を準備する手間を省くことができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0011】
好ましくは、記憶手段は、サービス情報及びユーザ情報とともに、サービスにログインした時期を示すログイン日時情報を関連付けて記憶し、送信手段は、検索結果及びログイン日時情報をクライアント装置に対して送信し、表示制御手段は、受信した検索結果及びログイン日時情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン日時順に並べ替えた状態で示す画像を、表示装置に対して表示させる。
【0012】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおけるログインした順番を一目で確認することができるので、例えば、最近ログインしたサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0013】
より好ましくは、記憶手段は、サービス情報及びユーザ情報とともに、ユーザによってログイン中にサービスに対して行なわれたアクセスのうち、最後のアクセスが行なわれた時期を示す最終アクセス日時情報を関連付けて記憶し、送信手段は、検索結果及び最終アクセス日時情報をクライアント装置に対して送信し、表示制御手段は、受信した検索結果及び最終アクセス日時情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、最終アクセス日時順に並べ替えた状態で示す画像を、表示装置に対して表示させる。
【0014】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおける最後にアクセスした順番を一目で確認することができるようになるので、例えば、最近利用したサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0015】
さらに好ましくは、記憶手段は、サービス情報及びユーザ情報とともに、ユーザによってログインされた回数を示すログイン回数情報を関連付けて記憶し、送信手段は、検索結果及びログイン回数情報をクライアント装置に対して送信し、表示制御手段は、受信した検索結果及びログイン回数情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン回数順に並べ替えた状態で示す画像を、表示装置に対して表示させる。
【0016】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおけるログイン回数の多少を一目で確認することができるようになるので、例えば、最も頻繁に利用するサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0017】
さらに好ましくは、クライアント装置は、クライアント装置から利用可能なサービスを制限するための制限情報を記憶する制限情報記憶手段をさらに含み、表示制御手段は、受信した検索結果及び制限情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、制限情報によって制限されたサービスを示す画像を、表示装置に対して表示させる。これによって、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、クライアント装置から利用可能なサービスのみが表示されるので、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0018】
さらに好ましくは、制限情報記憶手段は、制限情報として、ユーザを示すユーザ情報と、ユーザによって利用可能なサービスと、ユーザによって利用可能なサーバ装置と、をそれぞれ関連付けて記憶する。これによって、ユーザに応じた装置及びサービスの利用制限が可能になり、より一層容易に、クライアント装置から利用可能なサービスを制限することができる。
【0019】
さらに好ましくは、クライアント装置は、ユーザに対し、サービスのうちのいずれかを選択させるためのサービス選択手段をさらに含み、表示制御手段は、受信した検索結果に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、サービス選択手段によって選択されたサービスを示す画像を、表示装置に対して表示させる。これによって、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、ユーザが選択したサービスを示す画像が表示されるので、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0020】
さらに好ましくは、クライアント装置は、ユーザに対し、複数の動作モードのうちのいずれかを選択させるためのモード選択手段をさらに含み、サービス選択手段は、ユーザに対し、モード選択手段によって選択された動作モードに応じたサービスのうちのいずれかを選択させる。これによって、ユーザは、動作モードに応じたサービスを選択できるようになるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0021】
さらに好ましくは、クライアント装置は、画像によって示されるサービスの中から、利用するサービスとしてユーザによって決定されたサービスを受付ける受付手段と、受付手段によって受付けたサービスを利用する利用手段と、をさらに含む。これによって、ユーザは、容易に所望のサービスを利用することができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0022】
さらに好ましくは、サーバ装置は、ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、サービスに対するユーザのログインを許可する第1の認証手段をさらに含み、クライアント装置は、ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、クライアント装置に対するユーザのログインを許可する第2の認証手段をさらに含む。
【0023】
このように、第1の認証手段及び第2の認証手段が設けられるので、少なくともサービス及びクライアント装置のいずれかの使用を許可されていない第三者が、サービスを不正に利用することを防ぐことができる。
【0024】
さらに好ましくは、サーバ装置はパーソナルコンピュータであり、クライアント装置は画像形成装置である。又は、サーバ装置は画像形成装置であり、クライアント装置はパーソナルコンピュータである。これによって、画像形成装置及びパーソナルコンピュータの利便性がより一層向上する。
【0025】
本発明の第2の局面に係るクライアント装置は、少なくとも1つのサービスを提供するサーバ装置と、ネットワークを介してデータ通信を行なうクライアント装置であって、表示装置と、サーバ装置に対し、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる問合せ手段と、サーバ装置から、問合せに応答して、サービスを示すサービス情報と、サービスにログイン中のユーザを示すユーザ情報と、を関連付けて記憶する情報に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索することで得られた検索結果を受信する受信手段と、受信した検索結果に基づいて、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、表示装置に対して表示させる表示制御手段と、を含む。
【0026】
このように、サーバ装置によって提供される少なくとも1つのサービスのうちの、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像が表示されるので、ユーザは、容易に所望のサービスを選択することができる。また、サービス情報と、ユーザ情報とが自動的に記憶されるので、これらの情報を準備する手間を省くことができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、クライアントサーバシステムにおいて、サーバ装置によって提供される少なくとも1つのサービスのうちの、クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像が表示されるので、ユーザは、容易に所望のサービスを選択することができる。また、サービス情報と、ユーザ情報とが自動的に記憶されるので、これらの情報を準備する手間を省くことができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ログイン履歴データのデータ構成の一例を示す図である。
【図4】MFPの構成を示すブロック図である。
【図5】PCの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図7】並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像の一例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るクライアントサーバシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図12】PCが提供するファイル管理サービスを説明するための図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図14】スキャン送信先一覧データに基づく画像の一例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態の第1の変形例に係る住所録保存先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態の第2の変形例に係る印刷データ保存先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
【図17】クライアントサーバシステムの他の変形例の構成を模式的に示すブロック図である。
【図18】選択画面の一例を示す図である。
【図19】選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同様である。したがって、それらについての詳細な説明をその都度繰返すことはしない。
【0030】
−第1の実施の形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10の構成を模式的に示すブロック図である。図1を参照して、クライアントサーバシステム10は、サーバ装置20,22と、デジタル複合機(以下「MFP(Multifunction Printer)」と記す。)30と、PC(Personal Computer)40と、を含む。サーバ装置20,22、MFP30、及び、PC40は、LAN回線等からなるネットワーク11を介して互いに接続され、相互にデータ通信可能である。
【0031】
サーバ装置20,22は、MFP30及びPC40を利用するユーザに対し、各種サービスを提供する。上記サービスとしては、特に限定されないが、例えば、文書管理サービス、スケジュール管理サービス、住所録管理サービス、電子会議サービス、及び、リモートPCサービス等がある。
【0032】
PC40は、MFP30が有する各種機能、及び、サーバ装置20,22によって提供される各種サービスを利用しようとするユーザによって操作される端末装置である。例えば、ユーザによって、PC40からMFP30に対して印刷指示がなされると、MFP30は、印刷対象の画像データに基づいて、印刷処理を実行する。ユーザによって、PC40からサーバ装置20,22が提供するサービスに対するログインがなされると、サーバ装置20,22は、ログイン中のサービスをユーザに対して提供可能になる。
【0033】
なお、サーバ装置20,22、MFP30、及び、PC40の数は、図1に示す数に限定されない。例えば、サーバ装置20,22は1台であってもよいし、3台以上であってもよい。また、クライアントサーバシステム10は、上記した各装置以外にも、他の周辺機器を含んでいてもよい。
【0034】
〈ハードウェア構成〉
[サーバ装置20,22]
図2は、サーバ装置20(22)の構成を示すブロック図である。図2を参照して、サーバ装置20と、サーバ装置22とは同一の構成を有する。サーバ装置20(22)は、例えば、PCサーバからなる装置であり、制御部100、HDD112、操作部114、表示部116、及び、LAN I/F118を含む。
【0035】
制御部100は、実質的にコンピュータであって、CPU122、ROM124、及び、RAM126を含む。CPU122には、バスライン128が接続されており、このバスライン128には、ROM124及びRAM126が電気的に接続される。CPU122は、MFP30及びPC40等の外部装置又は操作部114等からの指示に応じて各種コンピュータプログラム(以下単に「プログラム」と記す場合がある。)を実行することによって、サーバ装置20(22)の各構成部の動作及び外部装置との通信等の所望の処理を実行する。
【0036】
上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM124又はHDD112に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM124又はHDD112から読出されてRAM126に転送される。CPU122は、CPU122内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM126内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU122はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM126,HDD112及びCPU122内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
【0037】
バスライン128には、さらに、HDD112、操作部114、表示部116、及び、LAN I/F118が電気的に接続される。
【0038】
HDD112は、サーバ装置20(22)の一般的な動作を実現するためのプログラムとともに、ログイン履歴データ等を含む各種データを記憶する。上記ログイン履歴データとは、サーバ装置20(22)が提供する各種サービスのうち、ユーザによって利用されたサービスの履歴を示す情報である。
【0039】
図3は、ログイン履歴データ200のデータ構成の一例を示す図である。図3を参照して、ログイン履歴データ200は、ログイン履歴情報の総数Nを示す情報201と、第1番目から第N番目までの各ログイン履歴情報202A〜202Cと、を含む。各ログイン履歴情報202A〜202Cは、それぞれ、ユーザを区別し特定するためのユーザIDと、提供されるサービスを区別し特定するためのサービスIDと、ユーザがサービスの使用を開始した時期であるログイン日時を示す情報と、ユーザがログイン中にサービスに対して行なったアクセスのうち、最後のアクセスを行なった時期である最終アクセス日時を示す情報と、ユーザがサービスの使用を終了した時期であるログアウト日時を示す情報と、を含む。ログイン履歴情報202は、ユーザがサービスの使用を開始する毎、すなわち、ユーザがサービスにログインする毎に、新たに追加記憶される。なお、ログイン日時を示す情報、最終アクセス日時を示す情報、及び、ログアウト日時を示す情報は、サーバ装置20(22)が有する計時機能によって得られる現在時刻に基づいて書込まれる。
【0040】
操作部114は、ユーザの指示等に応じた各種入力及び文字入力等を行なうキーボード、及び、ポインティングデバイスであるマウスからなる。表示部116は、サーバ装置20(22)における処理結果等を表示するための、液晶ディスプレイ等からなる表示装置である。操作部114及び表示部116は、インターフェイス(図示せず。)を介してバスライン128と接続される。
【0041】
サーバ装置20(22)は、LAN I/F118を介してネットワーク11に接続されており、ネットワーク11上に接続される外部装置とのデータ通信が可能である。
【0042】
サーバ装置20(22)の各構成部には電源(図示せず。)が接続され、この電源から電圧が印加されることで、サーバ装置20(22)の各構成部の動作が可能になる。
【0043】
[MFP30]
図4は、MFP30の構成を示すブロック図である。図4を参照して、MFP30は、制御部300、HDD301、スキャナ部302、画像処理部304、画像形成部306、操作パネル308、LAN I/F310、及び、USB I/F312を含む。
【0044】
制御部300は、実質的にコンピュータであって、CPU322、ROM324及びRAM326を含む。CPU322には、バスライン330が接続されており、このバスライン330には、ROM324及びRAM326が電気的に接続される。CPU322は、サーバ装置20,22及びPC40等の外部装置又は操作パネル308等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、MFP30の各構成部の動作及び外部装置との通信等の所望の処理を実行する。
【0045】
上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM324又はHDD301に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM324又はHDD301から読出されてRAM326に転送される。CPU322は、CPU322内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM326内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU322はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM326、HDD301及びCPU322内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
【0046】
バスライン330には、さらに、HDD301、スキャナ部302、画像処理部304、画像形成部306、操作パネル308、LAN I/F310、及び、USB I/F312が電気的に接続される。
【0047】
HDD301は、画像データ等を含む各種データ、及び、MFP30の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムを記憶する。本実施の形態において、HDD301は、さらに、後述するサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムを記憶する。このプログラムにおける、サービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造については後述する。
【0048】
HDD301は、さらに、第1のユーザID情報を記憶する。この第1のユーザID情報は、MFP30の使用を許可された、すなわち、MFP30にログインすることを許可された正規のユーザが所有するユーザIDを示す情報である。この第1のユーザID情報は、MFP30を使用しようとするユーザが、正規のユーザであるか否かを判定するためのユーザ認証に使用される。
【0049】
スキャナ部302は、光源を含む原稿走査ユニット、反射ミラー、光学レンズ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。原稿走査ユニットは、ユーザによって手動で、又は、自動原稿搬送装置(図示せず。)によって、原稿載置台(図示せず。)上に載置された原稿の画像表面に対し光源から光を照射することによって反射光像を得る。反射ミラー及び光学レンズは、得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。CCDラインセンサは、結像された反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部304に対して出力する。
【0050】
画像処理部304は、MPU(Micro Processing Unit、図示せず。)を含む。画像処理部304は、スキャナ部302又はPC40等から入力される画像データに対して、各種画像処理を施して所定の階調の印刷用画像データを作成し、画像形成部306に対して出力する。
【0051】
画像形成部306は、画像メモリ332及び印字部334を含む。画像メモリ332は、RAMを含み、画像データをページ単位で一時的に記憶する。画像メモリ332は、制御部300等からの指示に応じて、印字部334に送信するための印刷用画像データをページ単位で一時的に記憶し、記憶した印刷用画像データを印字部334による画像形成に同期して、印字部334に対して出力する。
【0052】
印字部334は、感光体ドラム、帯電器、LSU(Laser Scanning Unit)、現像装置、転写装置、クリーニング装置及び定着装置(以上いずれも図示せず。)、並びに、MFP30に着脱自在に装着されるトナーカートリッジを含む。印字部334は、さらに、MFP30に着脱自在に装着される、手差し給紙トレイ、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイ(以上いずれも図示せず。)を含む。これらの給紙トレイは、この順で上下に並ぶように設置され、記録用紙を保持し、用紙搬送部(図示せず。)に記録用紙を送給する。手差し給紙トレイは、ユーザが手動により所望の記録用紙を設置するためのトレイであり、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイは、異なる大きさの記録用紙を保持するためのトレイである。印字部334は、制御部300等からの指示に応じて、上記給紙トレイのいずれかから用紙搬送部を介して搬送される記録用紙上に、画像メモリ332から送信される画像データに基づく画像を印刷する。
【0053】
操作パネル308は、液晶ディスプレイからなる表示出力部(図4には図示せず。)と、操作ボタン及びタッチパネル等からなる操作インターフェイス部と、を含む。表示出力部は、MFP30の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。操作インターフェイス部は、ユーザがMFP30を操作するためのインターフェイスを提供する。
【0054】
操作パネル308は、また、液晶ディスプレイとタッチパネルとを重ねて構成される、ユーザに対して対話的な操作インターフェイスを提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネルからMFP30全体の動作に対するユーザの指示を受付けて、その指示の内容を液晶ディスプレイに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部300又は画像処理部304のMPUに対して出力する。例えば、操作パネル308は、サーバ装置20,22によって提供される各種サービスのうち、利用可能なサービスの一覧を液晶ディスプレイに表示する。操作パネル308は、ユーザによって、表示されたサービスのうちのいずれか1つが選択されると、選択されたサービスを示す制御信号を制御部300に対して出力する。
【0055】
MFP30は、LAN I/F310を介してネットワーク11に接続されており、ネットワーク上に接続される外部装置とのデータ通信が可能である。
【0056】
USB I/F312は、USBポートを備えるHot Plug対応のインターフェ
イスである。本実施の形態において、USB I/F312にはICカードリーダ336が接続される。ICカードリーダ336は、ICカード(図示せず。)がカード挿入口(図示せず。)に挿入されると、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取った情報を含む読取信号を制御部300に対して出力する。制御部300は、読取信号に含まれるユーザIDと、HDD301に記憶される第1のユーザID情報と、に基づいて、ユーザ認証を行なう。
【0057】
MFP30の各構成部には電源(図示せず。)が接続され、この電源から電圧が印加されることで、MFP30の各構成部の動作が可能になる。
【0058】
MFP30は、上記した各構成部を動作させることによって、操作パネル308からのユーザの入力操作による指示又はPC40等からの指示に応じて、原稿画像を読取り記録用紙に画像を印刷するコピーモード、PC40等から送信される画像データを受信して記録用紙に画像を印刷するプリンタモード、原稿画像を読取りPC40等に画像データを送信するスキャンモード、及び、画像データをHDD301に保存するドキュメントファイリングモード等の各種のモードのいずれかを実行する。
【0059】
[PC40]
図5は、PC40の構成を示すブロック図である。図5を参照して、PC40は、HDD412に記憶されるデータ及びプログラムが異なる点、並びに、ICカードリーダ430が接続されるUSB I/F420が設けられる点を除いて、上記したサーバ装置20,22と同じ構成を有する。以下、異なる点について説明する。
【0060】
HDD412は、画像データ及び第2のユーザID情報等を含む各種データ、並びに、PC40の一般的な動作を実現するためのプログラムを記憶する。この第2のユーザID情報は、PC40の使用を許可された、すなわち、PC40にログインすることを許可された正規のユーザが所有するユーザIDを示す情報である。上記第2のユーザID情報は、PC40を使用しようとするユーザが、正規のユーザであるか否かを判定するためのユーザ認証に使用される。
【0061】
HDD412は、さらに、プリンタドライバを記憶する。制御部400は、このプリンタドライバを実行することによって、アプリケーションデータを印刷用の画像データ(PDL(Page Description Language)データ等)に変換する処理、及び、ユーザによって指定された画像データをMFP30に対して送信して印刷させる処理等を実現することができる。
【0062】
USB I/F420は、USBポートを備えるHot Plug対応のインターフェ
イスである。本実施の形態において、USB I/F420にはICカードリーダ430が接続される。ICカードリーダ430は、ICカード(図示せず。)がカード挿入口(図示せず。)に挿入されると、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取った情報を含む読取信号を制御部400に対して出力する。制御部400は、読取信号に含まれるユーザIDと、HDD412に記憶される第2のユーザID情報と、に基づいて、ユーザ認証を行なう。
【0063】
ユーザ認証を通過したユーザは、PC40の操作部414からの入力操作によって、サーバ装置20,22が提供する各種サービスにログインできる。また、MFP30に対し、印刷処理等の各種動作の実行を指示することができる。
【0064】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP30]
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。上記したように、MFP30のHDD301に記憶されるコンピュータプログラムは、サービス一覧表示処理を実行するようにプログラミングされている。このサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムは、ユーザがMFP30にログインすることによって起動される。
【0065】
図6を参照して、このプログラムは、ネットワーク11を介して、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS101を含む。
【0066】
このプログラムはさらに、サーバ装置20,22から、ネットワーク11を介して、サービス一覧データを受信するまで待機するステップS102と、ステップS102にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン日時の降順に並べ替えるステップS103と、操作パネル308に対し、サービス一覧データに基づく画像を表示させるステップS104と、を含む。
【0067】
図7は、並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像の一例を示す図である。図7を参照して、ステップS104において、操作パネル308の表示出力部702には、並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像として、ログイン中の各種サービス名と、それらに対応するログイン日時とが、関連付けて表示される。
【0068】
このプログラムはさらに、表示出力部702と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたサービスのうちのいずれか1つが選択されるまで待機するステップS105と、ステップS105において、表示されたサービスのうちのいずれか1つが選択されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、サーバ装置20,22に対し、選択されたサービスの提供を要求するステップS106と、を含む。
【0069】
このプログラムはさらに、サーバ装置20(22)から、選択されたサービスが提供されるまで待機するステップS107を含む。ステップS107にて、選択されたサービスが提供されたと判定されると(YESの場合)、本制御は終了する。
【0070】
〈動作〉
図1〜図7を参照して、クライアントサーバシステム10は、サービス一覧表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム10の一般的な動作は、従来のクライアントサーバシステムの動作と同じである。
【0071】
(サービス一覧表示処理時の動作)
ユーザは、PC40の電源を投入する。電源が投入されると、表示部416には、例えば「ICカードを挿入して下さい。」等の、ICカードの挿入を促すメッセージが表示される。ユーザは、メッセージを確認し、ICカードリーダ430のカード挿入口に対し、自己が所有するICカードを挿入する。
【0072】
ICカードが挿入されると、ICカードリーダ430は、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取ったユーザIDを含む読取信号を制御部400に対して出力する。
【0073】
制御部400は、読取信号に含まれるユーザIDと、HDD412に記憶される第2のユーザID情報とに基づいて、ユーザ認証を行なう。ユーザ認証によって、ユーザが正規のユーザであると判定されると、ユーザはPC40にログイン可能になる。
【0074】
このとき、サーバ装置20のHDD112に記憶されるログイン履歴データ200は、ログイン履歴情報の総数N−1を示す情報201と、第1番目から第N−1番目までの各ログイン履歴情報202と、を含むものとする。
【0075】
ユーザはPC40にログインし、操作部414からの入力操作によって、サーバ装置20が提供するサービスのうちの1つ、例えば文書管理サービスにログインする。文書管理サービスに対してログインが行なわれると、ログイン履歴データ200には、ICカードリーダ430によって読取られたユーザIDと、文書管理サービスを示すサービスIDと、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報と、を含む第N番目のログイン履歴情報202が追加記憶されるとともに、ログイン履歴情報の総数がNを示すように情報201が書換えられる。このとき、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報は同じ時期を示す。これ以後文書管理サービスに対してログアウトがなされるまでの間、ユーザが、操作部414からの入力操作によって文書管理サービスにアクセスする度に、最終アクセス日時を示す情報が書換えられる。
【0076】
文書管理サービスに対するログイン後、ユーザは、MFP30の電源を投入する。電源が投入されると、操作パネル308には、例えば「ICカードを挿入して下さい。」等の、ICカードの挿入を促すメッセージが表示される。ユーザは、メッセージを確認し、ICカードリーダ336のカード挿入口に対し、自己が所有するICカードを挿入する。
【0077】
ICカードが挿入されると、ICカードリーダ336は、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取ったユーザIDを含む読取信号を制御部300に対して出力する。
【0078】
制御部300は、読取信号に含まれるユーザIDと、HDD301に記憶される第1のユーザID情報とに基づいて、ユーザ認証を行なう。ユーザ認証によって、ユーザが正規のユーザであると判定されると、ユーザはMFP30にログイン可能になる。
【0079】
ユーザがMFP30にログインすると、制御部300は、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S101)。
【0080】
MFP30からの要求を受付けると、サーバ装置20,22の制御部100は、HDD112に記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP30でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP30に対して送信される。
【0081】
サーバ装置20,22からのサービス一覧データを受信すると(S102にてYES)、制御部300は、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン日時の降順に並べ替える(S103)。操作パネル308は、並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像(図7参照)を表示する(S104)。
【0082】
ユーザは、表示された画像を確認し、表示出力部702と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたサービスのうちのいずれか1つ(本実施の形態では文書管理サービス)を選択する。
【0083】
ユーザによってサービスが選択されると(S105にてYES)、制御部300は、サーバ装置20,22に対し、選択されたサービスの提供を要求する(ステップS106)。
【0084】
サービスの提供を要求されると、サーバ装置20,22は、MFP30に対し、要求されたサービス(この場合、文書管理サービス)を提供する。これによって、MFP30からの文書管理サービスの利用が可能になる(S107にてYES)。
【0085】
文書管理サービスの利用が終了すると、ユーザは、PC40の操作部414からの入力操作によって、文書管理サービスからログアウトする。ログアウトが行なわれると、第N番目のログイン履歴情報202には、ログアウト日時を示す情報が書込まれる。
【0086】
−第1の変形例−
クライアントサーバシステム10の第1の変形例は、サービス一覧表示処理を実現するためのプログラムが異なる点を除いて、上記第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10と同一の構成である。
【0087】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP30]
図8は、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。図8を参照して、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS201及びS203の処理を除く各処理は、図6に示すプログラムによって実行される各処理と同じである。以下、異なる処理について説明する。
【0088】
図8を参照して、このプログラムは、ネットワーク11を介して、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応する最終アクセス日時を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS201を含む。
【0089】
このプログラムはさらに、ステップS202にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDを最終アクセス日時の降順に並べ替えるステップS203を含む。
【0090】
〈動作〉
図8を参照して、クライアントサーバシステム10の第1の変形例は、サービス一覧表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム10の第1の変形例の動作は、上記した第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10の動作と同じである。
【0091】
(サービス一覧表示処理時の動作)
ユーザがMFP30にログインすると、制御部300は、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応する最終アクセス日時を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S201)。
【0092】
MFP30からの要求を受付けると、サーバ装置20,22の制御部100は、HDD112に記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP30でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応する最終アクセス日時を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP30に対して送信される。
【0093】
サーバ装置20,22からのサービス一覧データを受信すると(S202にてYES)、制御部300は、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDを最終アクセス日時の降順に並べ替える(S203)。操作パネル308は、並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像を表示する(S204)。
【0094】
−第2の変形例−
クライアントサーバシステム10の第2の変形例は、サービス一覧表示処理を実現するためのプログラムが異なる点を除いて、上記第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10と同一の構成である。
【0095】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP30]
図9は、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。図9を参照して、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS301及びS303の処理を除く各処理は、図6に示すプログラムによって実行される各処理と同じである。以下、異なる処理について説明する。
【0096】
図9を参照して、このプログラムは、ネットワーク11を介して、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン回数を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS301を含む。このログイン回数とは、同一のユーザによって、同一のサービスにログインされた回数を示す数値である。
【0097】
このプログラムはさらに、ステップS302にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン回数の降順に並べ替えるステップS303を含む。
【0098】
〈動作〉
図9を参照して、クライアントサーバシステム10の第2の変形例は、サービス一覧表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム10の第2の変形例の動作は、上記した第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10の動作と同じである。
【0099】
(サービス一覧表示処理時の動作)
ユーザがMFP30にログインすると、制御部300は、サーバ装置20,22に対し、MFP30でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン回数を示す情報と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S301)。
【0100】
MFP30からの要求を受付けると、サーバ装置20,22の制御部100は、HDD112に記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP30でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応するログイン回数を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP30に対して送信される。
【0101】
サーバ装置20,22からのサービス一覧データを受信すると(S302にてYES)、制御部300は、受信したサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン回数の降順に並べ替える(S303)。操作パネル308は、並べ替え後のサービス一覧データに基づく画像を表示する(S304)。
【0102】
−第3の変形例−
クライアントサーバシステム10の第3の変形例は、HDD301が利用可能サービス管理テーブルを記憶する点、及び、サービス一覧表示処理を実現するためのプログラムが異なる点を除いて、上記第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10と同一の構成である。
【0103】
HDD301は、MFP30から利用可能なサービスを制限するための利用可能サービス管理テーブルを記憶する。テーブル1に利用可能サービス管理テーブルの一例を示す。
【0104】
【表1】

【0105】
テーブル1を参照して、利用可能サービス管理テーブルには、ユーザIDと、ユーザIDに対応するユーザによって利用可能なサービス及びサーバ装置とが、それぞれ関連付けられて記憶される。例えば、MFP30にログイン中のユーザIDが「Tanaka」である場合、対応するユーザは、サーバ装置20,22が提供するファイル管理サービス及び住所録管理サービスを利用できる。MFP30にログイン中のユーザIDが「Matsui」である場合、対応するユーザは、サーバ装置20が提供するファイル管理サービスを利用できる。MFP30にログイン中のユーザIDが「Yoshida」である場合、対応するユーザは、サーバ装置20,22が提供するサービスを全て利用することができない。利用可能サービス管理テーブルにおける各種情報は、MFP30の管理者等によって、予め登録される。
【0106】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP30]
図10は、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。図10を参照して、本変形例に係るサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムにおいて、ステップS403及びステップS404の処理を除く各処理は、図6に示すプログラムによって実行される各処理と同じである。以下、異なる処理について説明する。
【0107】
図10を参照して、このプログラムは、ステップS402にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、利用可能サービス管理テーブルに基づいて、受信したサービス一覧データの中から、MFP30にログイン中のユーザIDに対応するユーザによって利用可能なサービスIDを抽出するステップS403と、抽出したサービスIDのみを含むサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン日時の降順に並べ替えるステップS404と、を含む。
【0108】
〈動作〉
図10を参照して、クライアントサーバシステム10の第3の変形例は、サービス一覧表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム10の第3の変形例の動作は、上記した第1の実施の形態に係るクライアントサーバシステム10の動作と同じである。
【0109】
(サービス一覧表示処理時の動作)
サーバ装置20,22からのサービス一覧データを受信すると(S402にてYES)、制御部300は、利用可能サービス管理テーブルに基づいて、受信したサービス一覧データの中から、MFP30にログイン中のユーザIDに対応するユーザによって利用可能なサービスIDを抽出する(S403)。そして、抽出したサービスIDのみを含むサービス一覧データを結合させるとともに、サービスIDをログイン日時の降順に並べ替える(S404)。これによって、操作パネル308には、ログイン中のサービスであって、MFP30から利用可能なサービスのみが表示されるので、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0110】
なお、上記第3の変形例では、利用可能サービス一覧データに記憶される、ユーザID、利用可能なサービス及びサーバ装置の3つの情報によって、MFP30から利用可能なサービスが制限されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、ユーザIDのみ、利用可能なサービスのみ、又は、利用可能なサーバ装置のみの情報によって、MFP30から利用可能なサービスが制限されてもよい。
【0111】
また、上記第3の変形例は、上記第1の実施の形態の第1の変形例及び第2の変形例に対しても適応可能である。
【0112】
−第2の実施の形態−
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るクライアントサーバシステム500の構成を模式的に示すブロック図である。図11を参照して、クライアントサーバシステム500は、MFP501と、PC502A〜502Cと、を含む。MFP501、及び、PC502A〜502Cは、LAN回線等からなるネットワーク503を介して互いに接続され、相互にデータ通信可能である。
【0113】
PC502A〜502Cは、ログイン履歴データ200をHDDに記憶する点、サービス一覧データを作成しMFP501に対して提供する点、及び、ユーザに対し、後述するファイル管理サービスを含む各種サービスを提供する点等の、上記したサーバ装置20,22によって実現される各機能を有する点を除いて、上記したPC40と同一の構成である。
【0114】
MFP501は、HDDに、上記したサービス一覧表示処理を実現するためのプログラムに代えて、後述するスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラムを記憶する点を除いて、上記したMFP30と同一の構成である。
【0115】
なお、MFP501、及び、PC502A〜502Cの数は、図11に示す数に限定されない。また、クライアントサーバシステム500は、上記した各装置以外にも、他の周辺機器を含んでいてもよい。
【0116】
(ファイル管理サービス)
図12は、PC502A〜502Cが提供するファイル管理サービスを説明するための図である。図12を参照して、PC502A〜502Cが備えるHDD512A〜512Cは、ログイン履歴データ200等の各種データ及びプリンタドライバ等の各種プログラムとともに、スキャン画像データを記憶する。このスキャン画像データは、MFP501のスキャナ部によって、原稿画像が読取られることで生成された画像データである。ユーザは、MFP501の操作パネルからの入力操作によって、スキャン画像データの保存先のPC502を指定することができる。これによって、スキャン画像データは、指定されたPC502に送信され、送信先のPC502のHDD512に保存される。このように、PC502がスキャン画像データの格納先を提供するサービスを、以下、ファイル管理サービスと言う。なお、本実施の形態では、サービスIDは、ファイル管理サービスの提供元のPC502を区別し特定するための情報を含むものとする。
【0117】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP501]
図13は、本実施の形態に係るスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。上記したように、MFP501のHDDに記憶されるコンピュータプログラムは、スキャン送信先表示処理を実行するようにプログラミングされている。このスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラムは、ユーザがMFP501にログインすることによって起動される。
【0118】
図13を参照して、このプログラムは、MFP501の操作パネルから、スキャン画像データの送信先の表示を要求する指示がなされるまで待機するステップS501と、ステップS501にて、送信先の表示を要求する指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、ネットワーク503を介して、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS502と、を含む。
【0119】
このプログラムはさらに、PC502A〜502Cから、ネットワーク503を介して、サービス一覧データを受信するまで待機するステップS503と、ステップS503にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供するファイル管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定するステップS504と、を含む。
【0120】
このプログラムはさらに、ステップS504にて、対応するサービスIDが含まれていると判定された場合(YESの場合)に実行され、ファイル管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えてスキャン送信先一覧データを作成するステップS505と、MFP501の操作パネルに対し、スキャン送信先一覧データに基づく画像を表示させるステップS506と、を含む。
【0121】
図14は、スキャン送信先一覧データに基づく画像の一例を示す図である。図14を参照して、ステップS506において、MFP501の操作パネル1302の表示出力部1304には、スキャン送信先一覧データに基づく画像として、ファイル管理サービスを提供中の各種PC502のアドレスがログイン日時の降順に表示される。図14に示されるアドレス1306A〜1306Cは、PC502A〜502Cのアドレスをそれぞれ示す。
【0122】
このプログラムはさらに、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されるまで待機するステップS507と、ステップS507において、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、選択されたアドレスに対応するPC502に対し、ファイル管理サービスの提供を要求するステップS508と、を含む。
【0123】
このプログラムはさらに、要求先のPC502から、ファイル管理サービスが提供されるまで待機するステップS509を含む。
【0124】
このプログラムはさらに、ステップS504にて、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、MFP501の操作パネル1302に対し、スキャン画像データの送信先の表示ができない旨のメッセージを表示させるステップS510を含む。ステップS509にて、ファイル管理サービスが提供されたと判定された場合(YESの場合)、又は、ステップS510の処理後には、本制御は終了する。
【0125】
〈動作〉
図11〜図14を参照して、クライアントサーバシステム500は、スキャン送信先表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム500の一般的な動作は、従来のクライアントサーバシステムの動作と同じである。
【0126】
(スキャン送信先表示処理時の動作)
ユーザは、PC502A〜502Cの電源を投入する。電源が投入されると、PC502A〜502Cの表示部には、例えば「ICカードを挿入して下さい。」等の、ICカードの挿入を促すメッセージが表示される。ユーザは、メッセージを確認し、PC502A〜502CのICカードリーダのカード挿入口に対し、自己が所有するICカードを挿入する。
【0127】
ICカードが挿入されると、ICカードリーダは、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取ったユーザIDを含む読取信号をPC502A〜502Cの制御部に対して出力する。
【0128】
制御部は、読取信号に含まれるユーザIDと、HDD512A〜512Cに記憶される第2のユーザID情報とに基づいて、ユーザ認証を行なう。ユーザ認証によって、ユーザが正規のユーザであると判定されると、ユーザはPC502A〜502Cにログイン可能になる。
【0129】
このとき、HDD512A〜512Cに記憶されるログイン履歴データ200は、ログイン履歴情報の総数N−1を示す情報201と、第1番目から第N−1番目までの各ログイン履歴情報202と、を含むものとする。
【0130】
ユーザはPC502A〜502Cにログインし、操作部からの入力操作によって、PC502A〜502Cが提供するサービスのうちの1つであるファイル管理サービスにログインする。ファイル管理サービスに対してログインが行なわれると、ログイン履歴データ200には、PC502A〜502CのICカードリーダによって読取られたユーザIDと、ファイル管理サービスを示すサービスIDと、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報と、を含む第N番目のログイン履歴情報202が追加記憶されるとともに、ログイン履歴情報の総数がNを示すように情報201が書換えられる。このとき、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報は同じ時期を示す。これ以後ファイル管理サービスに対してログアウトがなされるまでの間、ユーザが、操作部からの入力操作によってファイル管理サービスにアクセスする度に、最終アクセス日時を示す情報が書換えられる。
【0131】
ファイル管理サービスに対するログイン後、ユーザは、MFP501の電源を投入する。電源が投入されると、MFP501の操作パネル1302には、例えば「ICカードを挿入して下さい。」等の、ICカードの挿入を促すメッセージが表示される。ユーザは、メッセージを確認し、MFP501のICカードリーダのカード挿入口に対し、自己が所有するICカードを挿入する。
【0132】
ICカードが挿入されると、ICカードリーダは、ICカードに含まれるユーザIDを読取り、読取ったユーザIDを含む読取信号をMFP501の制御部に対して出力する。
【0133】
制御部は、読取信号に含まれるユーザIDと、MFP501のHDDに記憶される第1のユーザID情報とに基づいて、ユーザ認証を行なう。ユーザ認証によって、ユーザが正規のユーザであると判定されると、ユーザはMFP501にログイン可能になる。
【0134】
ユーザはMFP501にログインし、MFP501のスキャナ部の原稿載置台に原稿を載置するとともに、MFP501の操作パネル1302から、スキャン画像データの送信先の表示を要求する指示を出す。
【0135】
送信先の表示を要求する指示がなされると(S501にてYES)、MFP501の制御部は、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S502)。
【0136】
MFP501からの要求を受付けると、PC502A〜502Cの制御部は、HDDに記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP501でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP501に対して送信される。
【0137】
PC502A〜502Cから、サービス一覧データを受信すると(S503にてYES)、MFP501の制御部は、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供するファイル管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定する(S504)。MFP501の制御部は、対応するサービスIDが含まれていると判定し(S504にてYES)、PC502A〜502Cが提供するファイル管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えてスキャン送信先一覧データを作成する(S505)。MFP501の操作パネル1302は、スキャン送信先一覧データに基づく画像(図14参照)を表示する(S506)。
【0138】
ユーザは、表示された画面を確認し、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレス1306A〜1306Cのうちのいずれか1つを選択することで、PC502A〜502Cのうちのいずれかを所望の送信先として選択する。
【0139】
ユーザによってアドレスが選択されると(S507にてYES)、MFP501の制御部は、選択されたアドレスに対応するPC502A〜502Cのうちのいずれかに対し、ファイル管理サービスの提供を要求する(S508)。
【0140】
ファイル管理サービスの提供を要求されると、PC502A〜502Cのうちのいずれかは、MFP501に対し、ファイル管理サービスを提供する。これによって、MFP501からのファイル管理サービスの利用が可能になる(S509にてYES)。
【0141】
MFP501のスキャナ部は、原稿の画像情報を読取り、読取った画像情報に基づくスキャン画像データを、選択されたPC502A〜502Cのうちのいずれかに対して送信する。スキャン画像データを受信すると、PC502A〜502Cのうちのいずれかは、受信したスキャン画像データを、HDD512A〜HDD512Cのうちのいずれかに保存する。
【0142】
スキャン画像データの保存が終了すると、ユーザは、PC502A〜502Cの操作部からの入力操作によって、ファイル管理サービスからログアウトする。ログアウトが行なわれると、第N番目のログイン履歴情報202には、ログアウト日時を示す情報が書込まれる。
【0143】
なお、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(S504にてNO)には、MFP501の操作パネル1302は、スキャン画像データの送信先の表示ができない旨のメッセージを表示する(S510)。
【0144】
−第1の変形例−
クライアントサーバシステム500の第1の変形例は、MFP501のHDDに、上記したスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラムに代えて、後述する住所録保存先表示処理を実現するためのプログラムが記憶される点、及び、PC502A〜502Cが、ファイル管理サービスに代えて住所録管理サービスを提供する点を除いて、上記実施の形態に係るクライアントサーバシステム500と同一の構成である。
【0145】
(住所録管理サービス)
HDD512A〜512Cは、ログイン履歴データ200等の各種データ及びプリンタドライバ等の各種プログラムとともに、住所録データを記憶する。この住所録データには、ファクシミリ通信における送信先の宛名名と、FAX番号及びメールアドレス等の宛先情報とが関連付けて記憶される。
【0146】
ユーザは、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、住所録の保存先のPC502を指定することができる。これによって、指定されたPC502のHDD512内に保存される住所録データに基づく画像が、MFP501の操作パネル1302に表示される。ユーザは、表示された画像を確認して、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、所望の宛先情報を選択する。これによって、スキャン画像データは、選択された宛先に対して送信される。このように、PC502が住所録データの格納先を提供するサービスを、以下、住所録管理サービスと言う。
【0147】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP501]
図15は、本変形例に係る住所録保存先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。上記したように、MFP501のHDDに記憶されるコンピュータプログラムは、住所録保存先表示処理を実行するようにプログラミングされている。この住所録保存先表示処理を実現するためのプログラムは、ユーザがMFP501にログインすることによって起動される。
【0148】
図15を参照して、このプログラムは、MFP501の操作パネル1302から、住所録保存先の表示を要求する指示がなされるまで待機するステップS601と、ステップS601にて、住所録保存先の表示を要求する指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、ネットワーク503を介して、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS602と、を含む。
【0149】
このプログラムはさらに、PC502A〜502Cから、ネットワーク503を介して、サービス一覧データを受信するまで待機するステップS603と、ステップS603にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供する住所録管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定するステップS604と、を含む。
【0150】
このプログラムはさらに、ステップS604にて、対応するサービスIDが含まれていると判定された場合(YESの場合)に実行され、住所録管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えて住所録保存先一覧データを作成するステップS605と、MFP501の操作パネル1302に対し、住所録保存先一覧データに基づく画像(図示せず。)を表示させるステップS606と、を含む。ステップS606において、MFP501の操作パネル1302の表示出力部1304には、住所録保存先一覧データに基づく画像として、住所録管理サービスを提供中の各種PC502のアドレスがログイン日時の降順に表示される。
【0151】
このプログラムはさらに、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されるまで待機するステップS607と、ステップS607において、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、選択されたアドレスに対応するPC502に対し、住所録管理サービスの提供を要求するステップS608と、を含む。
【0152】
このプログラムはさらに、要求先のPC502から、住所録管理サービスが提供されるまで待機するステップS609を含む。
【0153】
このプログラムはさらに、ステップS604にて、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、MFP501の操作パネル1302に対し、住所録保存先の表示ができない旨のメッセージを表示させるステップS610を含む。ステップS609にて、住所録管理サービスが提供されたと判定された場合(YESの場合)、又は、ステップS610の処理後には、本制御は終了する。
【0154】
〈動作〉
図15を参照して、クライアントサーバシステム500の第1の変形例は、住所録保存先表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム500の第1の変形例の動作は、上記した第2の実施の形態に係るクライアントサーバシステム500の動作と同じである。
【0155】
(住所録保存先表示処理時の動作)
ユーザはPC502A〜502Cにログインし、操作部からの入力操作によって、PC502A〜502Cが提供するサービスのうちの1つである住所録管理サービスにログインする。住所録管理サービスに対してログインが行なわれると、ログイン履歴データ200には、PC502A〜502CのICカードリーダによって読取られたユーザIDと、住所録管理サービスを示すサービスIDと、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報と、を含む第N番目のログイン履歴情報202が追加記憶されるとともに、ログイン履歴情報の総数がNを示すように情報201が書換えられる。このとき、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報は同じ時期を示す。これ以後住所録管理サービスに対してログアウトがなされるまでの間、ユーザが、操作部からの入力操作によって住所録管理サービスにアクセスする度に、最終アクセス日時を示す情報が書換えられる。
【0156】
ユーザはMFP501にログインし、MFP501のスキャナ部の原稿載置台に原稿を載置するとともに、MFP501の操作パネル1302から、住所録保存先の表示を要求する指示を出す。
【0157】
住所録保存先の表示を要求する指示がなされると(S601にてYES)、MFP501の制御部は、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S602)。
【0158】
MFP501からの要求を受付けると、PC502A〜502Cの制御部は、HDDに記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP501でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP501に対して送信される。
【0159】
PC502A〜502Cから、サービス一覧データを受信すると(S603にてYES)、MFP501の制御部は、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供する住所録管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定する(S604)。MFP501の制御部は、対応するサービスIDが含まれていると判定し(S604にてYES)、PC502A〜502Cが提供する住所録管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えて住所録保存先一覧データを作成する(S605)。MFP501の操作パネル1302は、住所録保存先一覧データに基づく画像を表示する(S606)。
【0160】
ユーザは、表示された画面を確認し、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレス1306A〜1306Cのうちのいずれか1つを選択することで、PC502A〜PC502Cのうちのいずれかを所望の住所録保存先として選択する。
【0161】
ユーザによってアドレスが選択されると(S607にてYES)、MFP501の制御部は、選択されたアドレスに対応するPC502A〜PC502Cのうちのいずれかに対し、住所録管理サービスの提供を要求する(S608)。
【0162】
住所録管理サービスの提供を要求されると、PC502A〜PC502Cのうちのいずれかは、MFP501に対し、住所録管理サービスを提供する。これによって、MFP501からの住所録管理サービスの利用が可能になる。(S609にてYES)。
【0163】
MFP501の制御部は、選択されたPC502A〜PC502CのうちのいずれかのHDDに保存される住所録データを取得する。MFP501の操作パネル1302は、取得した住所録データに基づく画像を表示する。ユーザは、表示された画像を確認して、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、所望の宛先情報を選択する。
【0164】
宛先情報の選択後、MFP501のスキャナ部は、原稿の画像情報を読取り、読取った画像情報に基づくスキャン画像データを、選択された宛先に対して送信する。
【0165】
スキャン画像データの送信が終了すると、ユーザは、PC502A〜PC502Cの操作部からの入力操作によって、住所録管理サービスからログアウトする。ログアウトが行なわれると、第N番目のログイン履歴情報202には、ログアウト日時を示す情報が書込まれる。
【0166】
なお、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(S604にてNO)には、MFP501の操作パネル1302は、住所録保存先の表示ができない旨のメッセージを表示する(S610)。
【0167】
−第2の変形例−
クライアントサーバシステム500の第2の変形例は、MFP501のHDDに、上記したスキャン送信先表示処理を実現するためのプログラムに代えて、後述する印刷データ保存先表示処理を実現するためのプログラムが記憶される点、及び、PC502A〜502Cが、ファイル管理サービスに代えて印刷データ管理サービスを提供する点を除いて、上記実施の形態に係るクライアントサーバシステム500と同一の構成である。
【0168】
(印刷データ管理サービス)
HDD512A〜512Cは、ログイン履歴データ200等の各種データ及びプリンタドライバ等の各種プログラムとともに、印刷データを記憶する。この印刷データは、ユーザが印刷を所望する画像データであって、ユーザによってHDD512A〜512Cに予め記憶される。
【0169】
ユーザは、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、印刷データの保存先のPC502を指定することができる。これによって、指定されたPC502のHDD512内に保存される全ての印刷データを示す印刷データの一覧データに基づく画像が、MFP501の操作パネル1302に表示される。ユーザは、表示された画像を確認して、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、所望の印刷データを選択する。MFP50は、選択された印刷データを取得し、取得した印刷データに基づく画像が画像形成部によって印刷される。このように、PC502が印刷データの格納先を提供するサービスを、以下、印刷データ管理サービスと言う。
【0170】
なお、MFP501による印刷データの取得方法は、当該分野において一般的な方法であれば特に限定されないが、例えば、印刷データのファイル形式がPDF(Portable Document Format)形式である場合には、MFP501のダイレクトプリント機能によって取得する方法を使用できる。
【0171】
〈ソフトウェア構成〉
[MFP501]
図16は、本変形例に係る印刷データ保存先表示処理を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。上記したように、MFP501のHDDに記憶されるコンピュータプログラムは、印刷データ保存先表示処理を実行するようにプログラミングされている。この印刷データ保存先表示処理を実現するためのプログラムは、ユーザがMFP501にログインすることによって起動される。
【0172】
図16を参照して、このプログラムは、MFP501の操作パネル1302から、印刷データ保存先の表示を要求する指示がなされるまで待機するステップS701と、ステップS701にて、印刷データ保存先の表示を要求する指示がなされたと判定された場合(YESの場合)に実行され、ネットワーク503を介して、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求するステップS702と、を含む。
【0173】
このプログラムはさらに、PC502A〜502Cから、ネットワーク503を介して、サービス一覧データを受信するまで待機するステップS703と、ステップS703にて、サービス一覧データを受信したと判定された場合(YESの場合)に実行され、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供する印刷データ管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定するステップS704と、を含む。
【0174】
このプログラムはさらに、ステップS704にて、対応するサービスIDが含まれていると判定された場合(YESの場合)に実行され、印刷データ管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えて印刷データ保存先一覧データを作成するステップS705と、MFP501の操作パネル1302に対し、印刷データ保存先一覧データに基づく画像(図示せず。)を表示させるステップS706と、を含む。ステップS706において、MFP501の操作パネル1302の表示出力部1304には、印刷データ保存先一覧データに基づく画像として、印刷データ管理サービスを提供中の各種PC502のアドレスがログイン日時の降順に表示される。
【0175】
このプログラムはさらに、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されるまで待機するステップS707と、ステップS707において、表示されたアドレスのうちのいずれか1つが選択されたと判定された場合(YESの場合)に実行され、選択されたアドレスに対応するPC502に対し、印刷データ管理サービスの提供を要求するステップS708と、を含む。
【0176】
このプログラムはさらに、要求先のPC502から、印刷データ管理サービスが提供されるまで待機するステップS709を含む。
【0177】
このプログラムはさらに、ステップS704にて、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(NOの場合)に実行され、MFP501の操作パネル1302に対し、印刷データ保存先の表示ができない旨のメッセージを表示させるステップS710を含む。ステップS709にて、印刷データ管理サービスが提供されたと判定された場合(YESの場合)、又は、ステップS710の処理後には、本制御は終了する。
【0178】
〈動作〉
図16を参照して、クライアントサーバシステム500の第2の変形例は、印刷データ保存先表示処理時において、以下のように動作する。なお、以下に示す動作を除く、クライアントサーバシステム500の第2の変形例の動作は、上記した第2の実施の形態に係るクライアントサーバシステム500の動作と同じである。
【0179】
(印刷データ保存先表示処理時の動作)
ユーザはPC502A〜502Cにログインし、操作部からの入力操作によって、PC502A〜502Cが提供するサービスのうちの1つである印刷データ管理サービスにログインする。印刷データ管理サービスに対してログインが行なわれると、ログイン履歴データ200には、PC502A〜502CのICカードリーダによって読取られたユーザIDと、印刷データ管理サービスを示すサービスIDと、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報と、を含む第N番目のログイン履歴情報202が追加記憶されるとともに、ログイン履歴情報の総数がNを示すように情報201が書換えられる。このとき、ログイン日時を示す情報と、最終アクセス日時を示す情報は同じ時期を示す。これ以後印刷データ管理サービスに対してログアウトがなされるまでの間、ユーザが、操作部からの入力操作によって印刷データ管理サービスにアクセスする度に、最終アクセス日時を示す情報が書換えられる。
【0180】
ユーザはMFP501にログインし、MFP501の操作パネル1302から、印刷データ保存先の表示を要求する指示を出す。
【0181】
印刷データ保存先の表示を要求する指示がなされると(S701にてYES)、MFP501の制御部は、PC502A〜502Cに対し、MFP501でのユーザ認証時に読取ったユーザIDにてログイン中のサービスIDと、対応するログイン日時と、を含むサービス一覧データの送信を要求する(S702)。
【0182】
MFP501からの要求を受付けると、PC502A〜502Cの制御部は、HDDに記憶されるログイン履歴データ200内を検索して、MFP501でのユーザ認証時にICカードから読取られたユーザIDを含み、かつ、ログアウト日時を示す情報を含まないログイン履歴情報202を検索して抽出する。そして、抽出したログイン履歴情報202に含まれるサービスIDと、対応するログイン日時を示す情報と、がそれぞれ関連付けて示されるサービス一覧データを作成する。作成されたサービス一覧データは、MFP501に対して送信される。
【0183】
PC502A〜502Cから、サービス一覧データを受信すると(S703にてYES)、MFP501の制御部は、受信したサービス一覧データの中に、PC502A〜502Cが提供する印刷データ管理サービスに対応するサービスIDが含まれているか否かを判定する(S704)。MFP501の制御部は、対応するサービスIDが含まれていると判定し(S704にてYES)、PC502A〜502Cが提供する印刷データ管理サービスに対応するサービスIDのみをサービス一覧データから抽出し、ログイン日時の降順に並べ替えて印刷データ保存先一覧データを作成する(S705)。MFP501の操作パネル1302は、印刷データ保存先一覧データに基づく画像を表示する(S706)。
【0184】
ユーザは、表示された画面を確認し、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、表示されたアドレス1306A〜1306Cのうちのいずれか1つを選択することで、PC502A〜PC502Cのうちのいずれかを所望の印刷データ保存先として選択する。
【0185】
ユーザによってアドレスが選択されると(S707にてYES)、MFP501の制御部は、選択されたアドレスに対応するPC502A〜PC502Cのうちのいずれかに対し、印刷データ管理サービスの提供を要求する(S708)。
【0186】
印刷データ管理サービスの提供を要求されると、PC502A〜PC502Cのうちのいずれかは、MFP501に対し、印刷データ管理サービスを提供する。これによって、MFP501からの印刷データ管理サービスの利用が可能になる。(S709にてYES)。
【0187】
MFP501の制御部は、選択されたPC502A〜PC502CのうちのいずれかのHDD512に保存される印刷データの一覧データを取得する。MFP501の操作パネル1302は、取得した印刷データの一覧データに基づく画像を表示する。ユーザは、表示された画像を確認して、MFP501の操作パネル1302からの入力操作によって、所望の印刷データを選択する。
【0188】
印刷データの選択後、MFP501は、選択された印刷データをPC502A〜PC502Cのうちのいずれかから取得する。MFP501の画像形成部は、取得した印刷データに基づく画像を印刷する。
【0189】
印刷データの印刷が終了すると、ユーザは、PC502A〜PC502Cの操作部からの入力操作によって、印刷データ管理サービスからログアウトする。ログアウトが行なわれると、第N番目のログイン履歴情報202には、ログアウト日時を示す情報が書込まれる。
【0190】
なお、対応するサービスIDが含まれていないと判定された場合(S704にてNO)には、MFP501の操作パネル1302は、印刷データ保存先の表示ができない旨のメッセージを表示する(S710)。
【0191】
−その他の変形例−
上記第2の実施の形態、並びに、その第1及び第2の変形例においては、MFP501によって、スキャン送信先表示処理、住所録保存先表示処理、及び、印刷データ保存先表示処理が実行されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。図17は、クライアントサーバシステム500の他の変形例の構成を模式的に示すブロック図である。図17を参照して、クライアントサーバシステム500の他の変形例600において、上記した各種処理は、専用PC650によって実行される。このように、MFP601及び専用PC650が連携して動作し、実質的にMFP501として機能するようにさせることで、MFP601の制御部にかかる負荷を低減することができ、各種処理に要する時間を短縮することができる。なお、上記第1の実施の形態及びその変形例においても、サービス一覧表示処理が専用PCによって実行され、MFP30及び専用PCが連携して動作し、実質的にMFP30として機能する構成であってもよい。
【0192】
また上記第2の実施の形態、並びに、その第1及び第2の変形例において、MFP501は、スキャン送信先表示処理、住所録保存先表示処理、及び、印刷データ保存先表示処理のうちのいずれかのみを実行可能であったが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、MFP501は、上記各処理を全て実行可能な構成であってもよい。この場合、上記各処理は、MFP501の動作モードに応じて、選択され実行されることが好ましい。
【0193】
例えば、MFP501の動作モードがスキャンモードである場合には、スキャン送信先表示処理及び住所録保存先表示処理のいずれかが選択され実行されるように構成されることが好ましい。この場合、ユーザによるMFP501の操作パネル1302からの入力操作によってスキャンモードが選択されると、MFP501の操作パネル1302には、ファイル管理サービス及び住所録管理サービスのうちのいずれかを選択するための選択画面が表示される。
【0194】
図18は、選択画面の一例を示す図である。図18を参照して、MFP501の操作パネル1302の表示出力部1304には、選択画像として、ファイル管理サービスを選択するための選択ボタン1702と、住所録管理サービスを選択するための選択ボタン1704と、が表示される。ユーザは、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、選択ボタン1702を押下することで、スキャン画像データの送信先の表示を要求する指示を出すことができる(図13のS501参照)。また、ユーザは、選択ボタン1704を押下することで、住所録保存先の表示を要求する指示を出すことができる(図15のS601参照)。
【0195】
また、MFP501の動作モードがプリンタモードである場合には、印刷データ保存先表示処理が選択され実行されるように構成されることが好ましい。この場合、ユーザによるMFP501の操作パネル1302からの入力操作によってプリンタモードが選択されると、MFP501の操作パネル1302には、印刷データ管理サービスを選択するための選択画面が表示される。
【0196】
図19は、選択画面の一例を示す図である。図19を参照して、MFP501の操作パネル1302の表示出力部1304には、選択画像として、印刷データ管理サービスを選択するための選択ボタン1802が表示される。ユーザは、表示出力部1304と重ねて構成されるタッチパネルからの入力操作によって、選択ボタン1802を押下することで、印刷データ保存先の表示を要求する指示を出すことができる(図16のS701参照)。
【0197】
このように、MFP501の動作モードに応じて実行されるサービスが選択されるので、ユーザは、利用するサービスの選択をより一層容易に行なうことができる。
【0198】
また上記第2の実施の形態の第2の変形例において、印刷データの一覧データは、HDD512に格納される全ての印刷データを示したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、MFP501のダイレクトプリント機能によって印刷データの取得が行なわれる場合には、印刷データの一覧データは、PDF形式の印刷データのみを示す構成であってもよい。
【0199】
〈作用・効果〉
上記第1の実施の形態及びその変形例によれば、クライアントサーバシステム10は、少なくとも1つのサービスを提供するサーバ装置20,22と、サーバ装置20,22とネットワーク11を介してデータ通信を行なうMFP30と、を含むクライアントサーバシステムであって、サーバ装置20,22は、サービスを示すサービスIDと、サービスにログイン中のユーザを示すユーザIDと、を関連付けて記憶するHDD112と、MFP30からの問合せに応答して、HDD112に格納される情報に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索する制御部100と、制御部100による検索結果をMFP30に対して送信するLAN I/F118と、を含む。MFP30は、操作パネル308と、サーバ装置20,22に対し、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる制御部300の問合せ機能と、検索結果を受信するLAN I/F310と、受信した検索結果に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、操作パネル308に対して表示させる制御部300の表示制御機能と、を含む。
【0200】
このように、サーバ装置20,22によって提供される少なくとも1つのサービスのうちの、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像が表示されるので、ユーザは、容易に所望のサービスを選択することができる。また、サービスIDと、ユーザIDとが自動的に記憶されるので、これらの情報を準備する手間を省くことができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0201】
また上記第1の実施の形態によれば、HDD112は、サービスID及びユーザIDとともに、サービスにログインした時期を示すログイン日時情報を関連付けて記憶し、LAN I/F118は、検索結果及びログイン日時情報をMFP30に対して送信し、制御部300の表示制御機能は、受信した検索結果及びログイン日時情報に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン日時の降順に並べ替えた状態で示す画像を、操作パネル308に対して表示させる。
【0202】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおけるログインした順番を一目で確認することができるので、例えば、最近ログインしたサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0203】
また上記第1の実施の形態の第1の変形例によれば、HDD112は、サービスID及びユーザIDとともに、ユーザによってログイン中にサービスに対して行なわれたアクセスのうち、最後のアクセスが行なわれた時期を示す最終アクセス日時情報を関連付けて記憶し、LAN I/F118は、検索結果及び最終アクセス日時情報をMFP30に対して送信し、制御部300の表示制御機能は、受信した検索結果及び最終アクセス日時情報に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、最終アクセス日時の降順に並べ替えた状態で示す画像を、操作パネル308に対して表示させる。
【0204】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおける最後にアクセスした順番を一目で確認することができるようになるので、例えば、最近利用したサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0205】
また上記第1の実施の形態の第2の変形例によれば、HDD112は、サービスID及びユーザIDとともに、ユーザによってログインされた回数を示すログイン回数情報を関連付けて記憶し、LAN I/F118は、検索結果及びログイン回数情報をMFP30に対して送信し、制御部300の表示制御機能は、受信した検索結果及びログイン回数情報に基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン回数の降順に並べ替えた状態で示す画像を、操作パネル308に対して表示させる。
【0206】
これによって、ユーザは、表示されたサービスにおけるログイン回数の多少を一目で確認することができるようになるので、例えば、最も頻繁に利用するサービスを容易に選択できる。したがって、ユーザは、より一層容易に所望のサービスを選択することができ、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0207】
また上記第1の実施の形態の第3の変形例によれば、MFP30において、HDD301は、MFP30から利用可能なサービスを制限するための利用可能サービス管理テーブルを記憶し、制御部300の表示制御機能は、受信した検索結果及び利用可能サービス管理テーブルに基づいて、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、利用可能サービス管理テーブルによって制限されたサービスを示す画像を、操作パネル308に対して表示させる。これによって、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、MFP30から利用可能なサービスのみが表示されるので、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0208】
また、HDD301は、利用可能サービス管理テーブルとして、ユーザを示すユーザIDと、ユーザによって利用可能なサービスと、ユーザによって利用可能なサーバ装置と、をそれぞれ関連付けて記憶することが好ましい。これによって、ユーザに応じた装置及びサービスの利用制限が可能になり、より一層容易に、MFP30から利用可能なサービスを制限することができる。
【0209】
上記第2の実施の形態及びその変形例によれば、クライアントサーバシステム500は、少なくとも1つのサービスを提供するPC502A〜502Cと、PC502A〜502Cとネットワーク503を介してデータ通信を行なうMFP501と、を含むクライアントサーバシステムであって、PC502A〜502Cは、サービスを示すサービスIDと、サービスにログイン中のユーザを示すユーザIDと、を関連付けて記憶するHDD512A〜512Cと、MFP501からの問合せに応答して、HDD512A〜512Cに格納される情報に基づいて、MFP501にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索する制御部と、制御部による検索結果をMFP501に対して送信するLAN I/Fと、を含む。MFP501は、操作パネル1302と、PC502A〜502Cに対し、MFP30にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる制御部の問合せ機能と、検索結果を受信するLAN I/Fと、受信した検索結果に基づいて、MFP501にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、操作パネル1302に対して表示させる制御部の表示制御機能と、を含む。
【0210】
このように、PC502A〜502Cによって提供される少なくとも1つのサービスのうちの、MFP501にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像が表示されるので、ユーザは、容易に所望のサービスを選択することができる。また、サービスIDと、ユーザIDとが自動的に記憶されるので、これらの情報を準備する手間を省くことができる。したがって、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0211】
また上記第2の実施の形態及びその変形例によれば、MFP501において、操作パネル1302は、ユーザに対し、サービス(ファイル管理サービス、住所録管理サービス、又は、ファイル管理サービス)を選択させ、制御部の表示制御機能は、受信した検索結果に基づいて、MFP501にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、操作パネル1302によって選択されたサービスを示す画像を、操作パネル1302に対して表示させる。これによって、MFP501にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、ユーザが選択したサービスを示す画像が表示されるので、ユーザの利便性がより一層向上する。
【0212】
また、上記第2の実施の形態のその他の変形例によれば、MFP501において、操作パネル1302は、ユーザに対し、複数の動作モードのうちのいずれかを選択させるとともに、ユーザに対し、選択された動作モードに応じたサービスのうちのいずれかを選択させる。これによって、ユーザは、動作モードに応じたサービスを選択できるようになるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0213】
なお、上記第2の実施の形態及びその変形例によれば、サービス一覧データには、サービスIDと、対応するログイン日時を示す情報とが含まれたが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、上記第1の実施の形態の第1の変形例及び第2の変形例のように、ログイン日時に代えて、最終アクセス日時又はログイン回数が含まれていてもよい。
【0214】
また上記実施の形態及びその変形例によれば、MFP30,501において、操作パネル308,1302は、表示された画像を確認したユーザによって、画像によって示されるサービスの中から、利用するサービスとして決定されたサービスを受付け、MFP30,501の制御部は、受付けたサービスを利用する。これによって、ユーザは、容易に所望のサービスを利用することができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0215】
また上記実施の形態及びその変形例によれば、PC40,PC502A〜502Cは、ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、サービスに対するユーザのログインを許可するICカードリーダ及び制御部をさらに含み、MFP30,501は、ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、MFP30,501に対するユーザのログインを許可するICカードリーダ及び制御部をさらに含む。
【0216】
このように、ICカードリーダ及び制御部が設けられるので、少なくともサービス及びMFP30,501のいずれかの使用を許可されていない第三者が、サービスを不正に利用することを防ぐことができる。
【0217】
なお、上記実施の形態及びその変形例においては、ユーザ認証は、ユーザIDが記憶されるICカードを使用して行なったが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、指紋等を使用する生体認証によって行なってもよいし、操作パネル308又は操作部414からの入力操作によって、ユーザID及びパスワードを入力する方法によって行なってもよい。
【0218】
また上記実施の形態では、サービスを提供するサーバ装置としてPCサーバが使用され、サービスを利用するクライアント装置としてMFP30,501が使用されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、サーバ装置としてMFPが使用され、クライアント装置としてPCが使用されてもよい。これによって、MFP及びPCの利便性がより一層向上する。
【0219】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、この発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。この発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
【符号の説明】
【0220】
10,500,600 クライアントサーバシステム
11,503 ネットワーク
20,22 サーバ装置
30,501,601 MFP
40,502 PC
100,300,400 制御部
112,301,412,512 HDD
114,414 操作部
116,416 表示部
118,310,418 LAN I/F
122,322,422 CPU
124,324,424 ROM
126,326,426 RAM
128,330,428 バスライン
200 ログイン履歴データ
201 ログイン履歴情報の総数Nを示す情報
202 ログイン履歴情報
302 スキャナ部
304 画像処理部
306 画像形成部
308,1302 操作パネル
312,420 USB I/F
332 画像メモリ
334 印字部
336,430 ICカードリーダ
650 専用PC
702,1304 表示出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのサービスを提供するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してデータ通信を行なうクライアント装置と、を含むクライアントサーバシステムであって、
前記サーバ装置は、
前記サービスを示すサービス情報と、前記サービスにログイン中のユーザを示すユーザ情報と、を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置からの問合せに応答して、前記記憶手段に格納される情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を前記クライアント装置に対して送信する送信手段と、を含み、
前記クライアント装置は、
表示装置と、
前記サーバ装置に対し、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる問合せ手段と、
前記検索結果を受信する受信手段と、
受信した前記検索結果に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、前記表示装置に対して表示させる表示制御手段と、を含む、クライアントサーバシステム。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記サービス情報及び前記ユーザ情報とともに、前記サービスにログインした時期を示すログイン日時情報を関連付けて記憶し、
前記送信手段は、前記検索結果及び前記ログイン日時情報を前記クライアント装置に対して送信し、
前記表示制御手段は、受信した前記検索結果及び前記ログイン日時情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン日時順に並べ替えた状態で示す画像を、前記表示装置に対して表示させる、請求項1に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記サービス情報及び前記ユーザ情報とともに、前記ユーザによってログイン中に前記サービスに対して行なわれたアクセスのうち、最後のアクセスが行なわれた時期を示す最終アクセス日時情報を関連付けて記憶し、
前記送信手段は、前記検索結果及び前記最終アクセス日時情報を前記クライアント装置に対して送信し、
前記表示制御手段は、受信した前記検索結果及び前記最終アクセス日時情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、最終アクセス日時順に並べ替えた状態で示す画像を、前記表示装置に対して表示させる、請求項1に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記サービス情報及び前記ユーザ情報とともに、前記ユーザによってログインされた回数を示すログイン回数情報を関連付けて記憶し、
前記送信手段は、前記検索結果及び前記ログイン回数情報を前記クライアント装置に対して送信し、
前記表示制御手段は、受信した前記検索結果及び前記ログイン回数情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを、ログイン回数順に並べ替えた状態で示す画像を、前記表示装置に対して表示させる、請求項1に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項5】
前記クライアント装置は、
前記クライアント装置から利用可能なサービスを制限するための制限情報を記憶する制限情報記憶手段をさらに含み、
前記表示制御手段は、受信した前記検索結果及び前記制限情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、前記制限情報によって制限されたサービスを示す画像を、前記表示装置に対して表示させる、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項6】
前記制限情報記憶手段は、前記制限情報として、ユーザを示すユーザ情報と、前記ユーザによって利用可能なサービスと、前記ユーザによって利用可能な前記サーバ装置と、をそれぞれ関連付けて記憶する、請求項5に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項7】
前記クライアント装置は、
前記ユーザに対し、前記サービスのうちのいずれかを選択させるためのサービス選択手段をさらに含み、
前記表示制御手段は、受信した前記検索結果に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスであって、前記サービス選択手段によって選択されたサービスを示す画像を、前記表示装置に対して表示させる、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項8】
前記クライアント装置は、
前記ユーザに対し、複数の動作モードのうちのいずれかを選択させるためのモード選択手段をさらに含み、
前記サービス選択手段は、前記ユーザに対し、前記モード選択手段によって選択された動作モードに応じたサービスのうちのいずれかを選択させる、請求項7に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項9】
前記クライアント装置は、
前記画像によって示されるサービスの中から、利用するサービスとして前記ユーザによって決定されたサービスを受付ける受付手段と、
前記受付手段によって受付けたサービスを利用する利用手段と、をさらに含む、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、前記サービスに対する前記ユーザのログインを許可する第1の認証手段をさらに含み、
前記クライアント装置は、
ユーザが正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザが正規のユーザである場合に、前記クライアント装置に対する前記ユーザのログインを許可する第2の認証手段をさらに含む、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項11】
前記サーバ装置はパーソナルコンピュータであり、前記クライアント装置は画像形成装置である、請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項12】
前記サーバ装置は画像形成装置であり、前記クライアント装置はパーソナルコンピュータである、請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載のクライアントサーバシステム。
【請求項13】
少なくとも1つのサービスを提供するサーバ装置と、ネットワークを介してデータ通信を行なうクライアント装置であって、
表示装置と、
前記サーバ装置に対し、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを問合せる問合せ手段と、
前記サーバ装置から、前記問合せに応答して、前記サービスを示すサービス情報と、前記サービスにログイン中のユーザを示すユーザ情報と、を関連付けて記憶する情報に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを検索することで得られた検索結果を受信する受信手段と、
受信した前記検索結果に基づいて、前記クライアント装置にログイン中のユーザにてログイン中のサービスを示す画像を、前記表示装置に対して表示させる表示制御手段と、を含む、クライアント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−97328(P2011−97328A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248825(P2009−248825)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】