説明

グループ通信システムにおけるネットワーク資源を割当てるための方法及び装置

方法、デバイス、装置、コンピュータで読み取り可能な媒体及びプロセッサは、一つ以上の通話制御規則に基づいてグループ通信システムにおけるネットワーク資源の割当てのために準備される。通話制御規則は、これに制限されないが、グループ通話メンバーの位置、通信接続路及び/又はネットワーク資源選択肢の費用、通信接続路選択肢のネットワーク負荷及びグループ通話及び/又はグループ通話メンバーの安全度及び/又は優先度を含む通話制御決定パラメータのうちの一つ以上を用いても良い。一つ以上の通話制御決定パラメータに基づいてネットワーク資源を割当てることによって、グループ通信通話は、潜時及び通話費用が改善され、及び/又は要求される通話安全性及び/又は通話優先度を与えられ可能性がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに説明される態様は、グループ通信システムに関する。更に詳しくは、グループ通信システムにおける、グループ通信制御装置等といったネットワーク資源の割当てに関する。
【背景技術】
【0002】
1つのポイントから複数のポイントへの通信システムといったグループ通信システムは、近年、通信オーディオ、ビデオ、マルチメディア等の代替手段として、無線通信クライアントにおいて実施されてきている。一般にプッシュトゥトーク(push-to-talk)システムと呼ばれる、このようなシステムは、複数のメンバーにより構成されるグループに、定義された通信グループの他のメンバーと通信することを可能にしている。一般に、プッシュトゥトークシステムでは、単一周波数や、無線通信クライアントによって受信される通信用広帯域チャネルを基礎としている。多くのシステムでは、その時々で、唯一のメンバーがその他のメンバーに情報を送信できる。一方、全てのメンバーが、前記送信している唯一のメンバーからの通信を受信するために、専用の広帯域チャネルを聴くことができる。グループ通話の他のメンバーへの送信を要求するメンバー達は、一般に、それぞれの通信クライアントのプッシュトゥトークボタンを押すことによって、該ユーザの前記専用チャンネルへの独占的アクセスを許可するアクセス要求を送信する。
【0003】
近年、プッシュトゥトークグループ通信は、第3世代符号分割多元接続(3rd Generation Code Division Multiple Access; 3G CDMA)等といった標準のIP基盤情報ネットワーク上に構築されたヴォイスオーバーインターネットプロトコル(Voice-Over Internet Protocol; VOIP)を使用し、無線通信クライアントにおいて実施されてきている。音声情報は、従来のパブリックスイッチドテレフォンネットワーク(Public Switched Telephone Network; PSTN)の回路交換パケットではなく、不連続のパケットとしてネットワーク上をデジタル形式で送られる。
【0004】
VOIPの例では、グループ通信通話は、該グループの一メンバーが通話を開始することによって確立する。前記開始通信は、該グループの他の参加メンバーを順次処理し登録する通信管理サーバーによって受信される。一度グループ通話が確立されると、通信管理サーバーは、それぞれのIP端点(即ち、通信クライアント)と、一般には通話開始者の最も近くに存在している通信管理サーバーである管理又は制御構成要素との間の個々のポイントトゥポイント(point-to-point)接続を結合する。IP基盤ネットワークにより実施されているグループ通信の詳細については、2002年11月5日発行、米国特許第6,477,150号「System and Methods for Providing Group Communication Services in an Existing Communication System」発明者:Maggentiら、及び2005年8月9日発行、米国特許第6,928,294号「System and Methods for Providing Group Communication Services in an Existing Communication System」発明者:Maggentiら、を参照のこと。これら二つの特許はここに十分に参照され開示されている。
【0005】
プッシュトゥトークシステムの使用例としては、業務グループ通信、セキュリティ通信、建築現場における通信、軍隊における通信等を含む。現在の通信環境においては、グループ通信のメンバー「ネット」は、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network; WAN)の領域の至る所に分散されていると考えられる。例えば、業務グループの場面では、メンバーは世界中のどの様な仕事場にいても良いし、軍隊の通信の例では、メンバーは、ワシントンD.C.、中東或いは軍事要員のいる他のいずれの場所にあっても良い。
【0006】
上記の通り、グループ通信通話は、一般的には通話開始者の近隣のネットワーク資源によって構成され制御される。グループが、北アメリカ中や世界中の様に、地理的に広い領域に散らばっている場合、通信開始者に最も近い通信管理サーバーによる通話制御は、通信を非常に長距離の情報網接続路上を伝達する結果を導くかもしれない。そのような非常に長距離の接続路は、常にグループ通信に潜時を付加する。即ち、通信を送信してから受信するまでの間の応答時間の増加を引き起こす。潜時は、選択された通信接続路が被るネットワークのトラフィック(即ち、ネットワークの負荷)にも影響される。潜時の問題に加えて、通話開始者に最も近いネットワーク資源によるグループ通話の制御は、通信接続路やネットワーク資源に関連する費用を考慮していない。
【0007】
潜時と通話費用の問題に加えて、通話開始者に最も近いネットワーク資源による通話の管理/制御は、必要な安全対策及び/又は通話又は通話者の優先度を考慮に入れていない可能性がある。安全度と通話/通話者の優先度のいずれも、一般にグループ通信通話における最優先事項であり、特に軍事通信、公衆安全通信、医療通信等の場合には最優先事項である。
【0008】
従って、様々な通話制御パラメータに基づいてグループ通信通話の制御のためのネットワーク資源を割当てる、方法、システム及び装置の提供が必要である。先に述べた通り、これらのパラメータには、これらに限定しないが、通話メンバーの地理的位置、グループ通信通話の間中に用いられると予期される通信接続路やネットワーク資源の費用、考え得る通信接続路の現在又は予測されるネットワーク負荷、通話メンバーや通話の安全度や優先度の一つ又は複数の組合せが含まれる。一つ以上の通話制御パラメータを考慮しネットワーク資源を割当てる方法/システムを開発することによって、通話制御/管理は、潜時の減少、ネットワーク負荷の減少、通話料の減少、及び必要な通話安全度又は通話優先度の提供を効果的に実施し得る。
【発明の概要】
【0009】
一つ以上の制御パラメータに依る一つ以上の通話制御決定規則に基づいてグループ通信システムにおけるネットワーク資源の割当てを提供する、デバイス、方法、装置、コンピュータで読み取り可能な媒体及びプロセッサを示す。通話制御決定規則は一般に、例えばサービスの質(Quality of Service; QoS)、通話潜時、費用等、改善を要求されるネットワークの特徴により決定される。この様に、通話制御決定規則は、クライアント及び/又は通信管理装置の地理的位置、グループ通話の費用、ネットワーク負荷、通話の安全度の要求、通話の優先度の要求等の一つ又は複数の組合せと関係している。従って、通信制御パラメータは、これらに限定しないが、グループ通話メンバーの位置、通信接続路及び/又はネットワーク資源選択肢の費用、通信接続路選択肢のネットワーク負荷、グループ通話及び/又はグループ通話メンバーの安全度及び/又は優先度を含む。一つ以上の通話制御規則と関連するパラメータに基づいたネットワーク資源を割当てによって、グループ通信通話は、潜時や通話料が改善され、及び/又は、要求される通話安全度及び/又は通話優先度を割当てられるであろう。
【0010】
一つの態様では、グループ通信ネットワークにおけるネットワーク資源を割当てる方法を規定する。その方法は、グループ通信通話に参加しているグループ通信クライアントを特定と、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを利用する、所定の通話制御規則に基づいて、ネットワーク資源を該グループ通信通話に割当てることとを含む。所定の通話制御決定パラメータは、これらに限定しないが、グループの参加しているメンバーの位置、通信管理装置の位置、ネットワークの資源に関連する費用、現在又は予想されるネットワークの負荷、通話及び/又は通話参加者の優先度及び/又は安全度を含んでも良い。通話制御規則は、ネットワーク資源割当てにおいて、所定の通話制御決定パラメータの一つ又は複数の組合せ考慮しても良い。2つ又はそれ以上のパラメータがネットワーク資源の割当ての決定に考慮される態様では、その方法は、パラメータの重み付けや優先順位付けを用いても良い。該規則が通話参加者の位置を含む態様では、ネットワーク資源の結果的な割当ては、最も多くの通話参加者に最も近い位置、又は通話参加者の位置によって決定された中心位置のネットワーク資源が割当てられても良いし、或いは、通話参加者の位置に基づいた複数のネットワーク資源、即ち複数の同僚通信管理装置サーバーの指定により割当てられても良い。
【0011】
別の態様では、機械によって実行される際に、機械に命令を実行させるための指令を含む機械による読み込み可能な媒体として規定される。該命令は、グループ通信通話に参加するためのグループ通信のクライアントを特定することと、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを利用する所定の通話制御規則に基づいて複数のネットワーク資源のうち少なくとも1つをグループ通信通話へ割当てることとを含む。
【0012】
更に関係する態様は、グループ通信通話に参加するためのグループ通信クライアントを特定することを行うために構成された少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを利用する所定の通話制御規則に基づいて複数のネットワーク資源のうち少なくとも1つをグループ通信通話へ割当てることとを含む。
【0013】
更に別の態様では、グループ通信通話へネットワーク資源を割当てるためのネットワークデバイスを規定する。通信管理サーバー等といった前記ネットワークデバイスは、プロセッシングエンジンと記憶素子を含むコンピュータプラットホームと、記憶素子に保存され前記プロセッシングエンジンによって実行される処理モジュールとを含む。前記処理モジュールは、グループ通信通話に参加するためのグループ通信クライアントを特定することを実施可能な通話構成論理と、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを利用する所定の通話制御決定規則に基づいて複数のネットワーク資源のうち少なくとも1つをグループ通信通話に割当てることができる通話制御論理とを含む。
【0014】
更に別の態様は、グループ通信通話のためにネットワーク資源を割当てるシステムに包含されている。前記システムは、グループ通信通話への参加が可能な複数の通信クライアントと、グループ通信通話の制御を実施可能な複数のネットワーク資源と、一つ以上の通信クライアントを有するネットワーク通信それぞれの複数の通信管理装置とを含む。前記グループ通信管理装置は、グループ通信通話に参加するためのグループ通信クライアントを特定することを実施可能な通話構成論理と、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを利用する所定の通話制御決定規則に基づいて複数のネットワーク資源のうち少なくとも一つをグループ通信通話に割当てることを実施可能な通話制御論理とを含む処理モジュールを含む。
【0015】
従って、本態様は、例えば、通話潜時、通話費用、及び通話/通話者の優先度又は安全度といった、グループ通信通話の多くの要素の制御を提供する。これらの要素の制御は、どの通信管理サーバー等といったネットワーク資源を、グループ通信通話の制御のために割当てるかを決定するために、一つ以上の通話制御パラメータを考慮することによって実施される。通話制御パラメータは、これらに限定しないが、グループ通話メンバーの位置、通信接続路及びネットワーク資源選択肢の費用、通信接続路選択肢のネットワーク負荷、グループ通話及び/又はグループ通話メンバーの必要な安全度及び/又は優先度を含む。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、一態様に係るグループ通信通話ネットワークにおけるネットワーク資源を割当てるためのシステムのブロック構成図である。
【図2】図2は、別の態様に係るグループ通信通話の制御のためにネットワーク資源を割当てるための通信管理装置のブロック構成図である。
【図3】図3は、一態様に係るグループ通信ネットワークにおけるネットワーク資源の割当てと通話制御の方法の上層のフローチャートである。
【図4】図4は、一態様に係るグループ通信ネットワークにおけるネットワーク資源の割当てと通話制御の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本デバイス、装置、方法、コンピュータで読み取り可能な媒体、及びプロセッサについて、本発明の態様を示す関連図面を参照して以下に詳細に記載する。しかし、本デバイス、装置、方法、コンピュータで読み取り可能な媒体、及びプロセッサは、多くの違う形態によって具体化でき、ここに示す態様に限定されて説明されるものではない。むしろこれらの態様は、この開示は十分で完全であり本発明の範囲を十分に伝えるように提供されるものである。番号は要素を参照する。
【0018】
図1は、グループ通信システムにおけるネットワーク資源を割当てるためのシステムの一態様を示すブロック構成図である。プッシュトゥトークシステム、ネット放送システム、処理システム或いはポイントトゥマルチポイントシステムとして知られている、グループ通信システム10は一般に、ある時々に、唯一の通話参加者が他の複数のユーザに情報を伝達することを可能にすることを特徴とすると定義される。グループ通信システム10において、「ネット」メンバーとして個々に知られている通信クライアントユーザのグループは、無線デバイス12及び14や、コンピュータ16や陸上通信線電話18といった通信クライアントを用いて互いに通信する。グループ通信には、携帯電話といった無線通信クライアントが広く用いられているが、デスクトップコンピュータや陸上通信線電話等といった有線デバイスを接続して用いても良いことを付記する。更に、グループ通信クライアントは、無線ビデオカメラ、スチールカメラ、MP3プレーヤーといった音響デバイス、ラップトップコンピュータ、ページングデバイス等又はこれら通信クライアントの組合せによって形成されても良い。従って、グループ通信通話は、音声情報の通信に限定されるものではなく、動画情報、マルチメディア情報、文字情報等、他の情報の通信を含む。
【0019】
グループ通信へ参加にするために、通信クライアント12、14、16及び18は構成され、実施例に記載する様に、通信クライアントのそれぞれのユーザは、グループ通信「ネット」のメンバーである。「ネット」という用語は、互いに通信することを認可された通信クライアントのグループを意味する。記載する実施例において、通信クライアントはプッシュトゥトーク機能又は他の適切なグループ通信機能を装備する。第3世代符号分割多元接続(3rd Generation Code Division Multiple Access; 3G CDMA)ネットワークを用いたヴォイスオーバーインターネットプロトコル(Voice-Over Internet Protocol; VOIP)アーキテクチュアに埋め込まれているプッシュトゥトーク機能の詳細は、2002年11月5日発行、米国特許第6,477,150号「System and Methods for Providing Group Communication Services in an Existing Communication System」発明者:Maggentiら、及び2005年8月9日発行、米国特許第6,928,294号「System and Methods for Providing Group Communication Services in an Existing Communication System」発明者:Maggentiら、を参照のこと。前述の通り、これら2つの特許は、ここに十分あるように参照されることでここに具体化されている。
【0020】
システム10において、前記通信クライアントは、識別可能なネットワーク領域又はグループ通信システム10の領域に物理的に設置されていても良い。一つの限定されない例として、無線デバイス12は第1のネットワーク領域20に設置され、無線デバイス14は第2のネットワーク領域22に設置され、コンピュータ16と陸上通信線電話18は第3のネットワーク領域24に設置されている。更に例として、第1、第2、第3のネットワーク領域20,22,24は広域ネットワーク(Wide Area Network; WAN)26に関連付けられ、IPゲートウェイ30といった一つ以上のゲートウェイを経由してインターネット28に相互接続している。この説明においては、領域は、地理的領域、及び/又は、一つ以上の所定のネットワーク資源32、34、36、38及び/又は指定された領域におけるグループ通信を支援する通信管理装置40、42、44によって定義される。
【0021】
それぞれの領域20、22、24は、それぞれ通信管理装置40、42、44の様な少なくとも一つの通信管理装置を含んでも良い。例えば、グループ通信通話を開始する通信クライアントは、初めにそれぞれの領域の通信管理装置と通信しても良い。例えば、無線デバイス12がグループ通信通話を開始する場合、最初の通信は通信管理装置40との間で行って良いし、無線デバイス14がグループ通信通話を開始する場合、最初の通信は通信管理装置42との間で行って良いし、コンピュータ16又は陸上通信線電話18がグループ通信通話を開始する場合、最初の通信は通信管理装置44との間で行って良い。通信管理装置は一つのネットワークデバイスに備わっていても良いし、通信管理装置は一組のネットワークデバイスに備わっていても良い。それぞれの通信管理装置は、処理モジュール46、48、50の様な処理モジュールをそれぞれ有する。処理モジュールは、グループ通信ネットのメンバーを特定すること、通話参加者の登録、本態様に関しては通話管理の決定とグループ通信通話のためにネットワーク資源を割当てることのうち、1つ又はそれらの組合せを実施可能でも良い。
【0022】
いくつかの態様では、例えば、処理モジュール46、48、50それぞれは、グループ通話に使用する一つ以上のネットワーク資源32、34、36、38それぞれのいずれかに決定するために、一つ以上の通話制御決定パラメータ58、60、62それぞれを用いて、一つ以上の所定の通話制御決定規則52、54、56それぞれを実施可能でも良い。例えば、所定の通話制御決定規則52、54、56は、最適化が要求される一つ以上の特徴に基づいて、資源割当ての最適化のため、サービスプロバイダによって決定され設定されてもよい。或いは、通話制御決定規則は、通話の要請、通話参加者及び/又はネットワーク資源に関連する所定の特徴に基づいて、通信管理装置40、42、44それぞれによって選択されても良い。最適化が要請される特徴の例は、これらに限定されないが、クライアントの位置、ネットワークの負荷、グループ通話の費用、グループ通話に割当てられる優先度、グループ通話に割当てられる安全性などを含む。処理モジュールによって特定され、或いは、処理モジュールによって決定されても良い、通話制御決定パラメータは、グループ通話制御とグループ通話のためのネットワーク資源の割当ての決定において所定の通話制御決定規則に依存して実行される。
【0023】
一つの態様において、通話制御決定パラメータ58、60、62は、グループ通信通話に参加するために登録されている通信クライアントの物理的位置を含んでも良い。例えば、いくつかの態様では、位置及び/又は通信クライアントと関連する領域を特定することによって、処理モジュール46、48又は50は、所定の通話制御決定規則52、54、56に基づいて、通話における全体としての潜時が少なくなるグループ通話の制御のための最適なネットワーク資源の割当てを決定できる。
【0024】
別の態様では、通話制御パラメータ58、60、62は、代替通信接続路及び/又は代替ネットワーク資源と関連する費用を含んでも良い。最も経済効率の良い通信接続路及び/又はネットワーク資源の使用法を特定することで、処理モジュール46、48又は50は、所定の通話制御決定規則52、54、56に基づいて、全体として通話費用を引き下げる結果になる、グループ通話の制御のための最適なネットワーク資源の割当てを決定することができる。
【0025】
別の態様では、通話制御パラメータ58、60、62は、現在の又は予測されるネットワーク負荷(即ち、ネットワーク資源及び/又は通信接続路で経験されるネットワークトラフィック)を含んでも良い。最も負荷の少ない現在の又は予測されるネットワーク資源或いは通信接続路を特定することによって、処理モジュール46、48又は50は、所定の通話制御決定規則52、54、56に基づいて、全体として通話費用を引き下げる結果になる、グループ通話の制御のための最適なネットワーク資源の割当てを決定することができる。
【0026】
別の態様では、通話制御決定パラメータ58、60、62は、グループ通話又は一つ以上の通話参加者の優先度或いは安全度を含んでも良い。グループ通話又は通話メンバーの優先度或いは安全度を特定することによって、処理モジュール46、48又は50は、所定の通話制御決定規則52、54、56に基づいて、費用、潜時等の面から通話或いは通話参加者に要求されたレベルの安全性を提供することができ、要求される優先度を通話に与える余裕がある、グループ通信の制御のために最適なネットワーク資源の割当てを決定することができる。
【0027】
処理モジュールは、グループ通信通話のための制御とネットワーク資源の割当てにおいて、一つ以上の通話制御決定規則と、一つ以上の対応するパラメータを用いても良い。制御とネットワーク資源の割当ての決定に、一つ以上の規則及び/又はパラメータを用いる場合、処理モジュールは制御とネットワーク資源の割当ての決定に重み概念或いは優先度概念を導入しても良い。
【0028】
一度、処理モジュール46、48又は50が通話制御とネットワーク資源の割当てを決定したなら、処理モジュールは、グループ通信制御モジュール64、66、68といった一つ以上のグループ通信制御モジュールへの通話の制御に干渉しない。一つ又は複数の割当てられたグループ通信制御モジュールは、グループ通話の設定、送信されたグループ通話通信を受け取り、全てのグループ通話の参加メンバーと全てのグループ通話管理機器に再送信及び全てのグループ通話管理項目のうち一つ又は複数の組合せに責任を負う。通話制御に加えて、ネットワーク資源32、34、36、38のようなネットワーク資源は、グループ通話に割当てられ、一般に通話制御が割当てられたネットワーク領域に駐在する。ネットワーク資源は、これらに限定されないが、ネットワーク基盤コンピュータ資源、ネットワークサーバー装置、専用ポート、通接続路の専用帯域幅等を含んでも良い。
【0029】
図2は、通信管理装置40の様な通信管理装置を説明するブロック構成図である。上述した通り、通信管理装置は、サーバー、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ又は、計算プラットフォーム70、プロセッシングエンジン72、通信モジュール74、及びデータストレージ76の様な記憶装置を有する専用或いは汎用計算デバイスといった、様々な様式のネットワークデバイスのうち少なくとも一つを有する。或いは通信管理装置は複数の通信デバイスを有しても良い。更に、モジュール、アプリケーション、及びここに記載する通信管理装置40の上で操作される或いは通信管理装置40によって実行される論理は、ネットワークデバイス上で完全に実行されても良いし、或いは別の態様で、関係者に使用可能な形式で情報を提供するために、及び/又は通信クライアントと通信管理装置40によって実行されるモジュール並びにアプリケーションの間のデータフローにおける制御の個々のレイヤーを提供するために、個別のサーバー又はコンピュータデバイスが、協調して働いても良い。
【0030】
計算プラットフォーム70は、読取専用及び/又はランダムアクセスメモリ(read-only memory; ROM、random-access memory; RAM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード(flash card)或いはその他の計算プラットフォームに一般に用いられるメモリといった、揮発性及び不揮発性の記憶装置を有するデータストレージ76を含む。更に、データストレージ76は、一つ以上のフラッシュメモリセル(flash memory cell)を含んでも良いし、磁気記憶媒体、光記憶媒体、テープ、ソフトディスク或いはハードディスクの様な2次或いは3次ストレージデバイスでも良い。更に計算プラットフォーム70は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit; ASIC)或いは他のチップセット、演算処理装置、論理回路、又は他のデータ演算処理デバイスが考えられるプロセッシングエンジン72も含む。更に、前記計算プラットフォーム70は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び通信管理装置40の様々な構成要素内での、及び、通信管理装置40と無線ネットワーク或いは有線ネットワークとの間での通信を可能にするそれらの組合せに含まれた通信モジュール74を含んでも良い。通信モジュールは、無線及び/又は有線通信接続を構築するために、要求されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組合せを含んでも良い。
【0031】
通信管理装置40のデータストレージ76は、グループ通信通話の開始(即ち、グループの確認と、そのグループ通話に参加しているグループメンバーの決定)と、グループ通話の制御の決定のための操作が可能な、処理モジュール46を含む。前記処理モジュールは、通話クライアントからの最初のグループ通話要求受け取り、要求された通話グループの存在の確認又は臨時通話グループの設定を行い、通話グループのメンバーを特定し、該グループへ参加するメンバーを登録する、通話設定論理78を含む。この点について、通話設定論理78は、グループの確認と当該グループのメンバーの特定のための、グループ識別(ID)データ82とデバイス識別(ID)データ84との関係を含む、通信デバイスデータベース80にアクセス可能でも良い。グループIDデータ82は、名前やコードといった、通話グループと関連した識別子を含んでも良い。デバイスIDデータ84は、端末識別番号(Mobile Identification Number; MIN)やインターネットプロトコール(Internet Protocol; IP)アドレス等の様な、それぞれの通信デバイスと関連した、識別子を含んでも良い。処理モジュールは、一つ以上の所定の通話制御決定規則52と、一つ以上の対応する通話制御決定パラメータ58に基づいてネットワーク資源と通話制御の割当てを決定する通話制御論理86も含む。通話制御決定パラメータは、これに限定されないが、登録された通話メンバーの位置、通話網資源及び/又は通信接続路に関連する費用、ネットワーク資源又は通信接続路が被る予測される或いは現在のネットワーク負荷、グループ通話又は提供されるグループ通話ネットワークのメンバーの及び優先度及び/又は安全度、の一つ又は複数の組合せを含んでも良い。通話制御論理86は、地理的位置及び/又は通信クライアントと関連するネットワーク位置を特定する位置情報88、グループ通話優先度情報又は安全度状況情報を含んでも良いグループIDデータ82、及び/又はグループのメンバー/デバイスの優先度或いは安全度を特定するためのデバイスIDデータ84を含む、通話デバイスデータベース80にアクセスすることにより、通話制御決定規則52に基づいて、通話制御又はネットワーク資源割当ての特定及び/又は決定、で構成されても良い。通話制御論理86は、加えて、ネットワーク資源識別データ92と対応するネットワーク資源情報94を含む、ネットワーク資源データベース90にアクセスすることにより、通話制御決定規則52に基づいて、通話制御又はネットワーク資源割当ての特定及び/又は決定、で構成されても良い。ネットワーク資源識別データ92は、これに限定されないが、与えられたネットワーク資源の名前又はコードの様な識別子を含んでも良い。ネットワーク資源情報94は、例えばネットワーク資源識別データ92に対応するといった、それぞれの通信資源に関連する一つ以上の特徴を含んでも良い。例えば、ネットワーク資源情報94は、これに限定されないが、通話網資源の費用、現在及び/又は予測されるネットワーク負荷、ネットワーク資源の位置、ネットワーク資源の優先度、及びネットワーク資源の安全度、の一つ又は複数の組合せを含んでも良い。
【0032】
加えて、通信管理装置は、グループ通信通話を制御できるグループ通信制御モジュール64を含む。グループ通信制御モジュール64は、処理モジュール46の通話制御論理86は、通話の制御通は現地の通信管理装置40に割当てられるべきであると決定するか否かを実施する。他の例では、グループ通信制御モジュール64は、グループ通話の制御がネットワークのその他の通信管理装置から通信管理装置40に伝達されるか否かを実施する。グループ通信制御モジュール64は、送信グループ通話メンバーからのデータを受信と登録された通話メンバーへの再送信、最低要求の調停、その他グループ通信に関連する全ての機能を実行することができる通話維持論理90を含む。
【0033】
態様に従うと、通信管理装置40は、以下に示す詳細な手順で処置しても良い。通信管理装置40はグループ通話の要求を受け取る。一般に、通信管理装置40に最も近い場所に存在するグループメンバーが、グループ通話の要求を始める。いくつかの態様では、通話設定論理78は、要求されたグループの存在の確認とグループのメンバーの特定のために、グループIDデータ82にアクセスする。別の態様では、前記要求は、臨時の通話グループに含まれている一つ以上のデバイスを特定しても良い。いずれの場合でも、グループのメンバーが特定されたら、通話設定論理はグループ通信通話へ参加するメンバーを登録する。参加メンバーの登録は、特定されたメンバーとの通信及び、それぞれのメンバーがグループ通信通話への参加が可能であるか否かの決定を含んでも良い。従って、通話設定論理78は、グループメンバーと通信するための手段を特定するために、通信クライアント等と関連するネットワークIPアドレスの様なデバイスIDデータ84にアクセスしても良い。
【0034】
加えて、処理モジュール46は、グループ通信通話の制御/管理のために用いられるネットワーク資源を決定できる通話制御論理86を含む。与えられた通話制御決定規則に基づいて、定性的にグループ通話の制御のための最適なネットワーク資源を決定することによって、結果的な通話は、以前のグループ通話システムに比べて、潜時の減少、費用効率の上昇及び/又はネットワーク負荷の均衡化効率の上昇といった改善がなされる可能性がある。通話制御論理86は、グループ通話の管理に用いられるネットワーク資源の決定のための、一つ以上の所定の通話制御決定規則52と一つ以上の対応する通話制御決定パラメータ58に基づく。前述の通り、通話制御決定規則52、54、56は、グループ通信クライアントの位置、ネットワーク資源及び/又はネットワーク接続路に関連する費用、予測される或いは現在のネットワーク資源又は通信接続路にかかる負荷、及びグループ通話又は提供されるグループ通話ネットワークのメンバーの優先度及び/又は安全度といった通話制御決定パラメータ58、60、62に基づいている。通話制御論理86は、単一の通話制御決定規則に基づいてネットワーク資源の割当てを決定しても良いし、二つ以上の通話制御決定規則に基づいてネットワーク資源の割当てを決定しても良い。例えば、ネットワーク資源の割当てのために、二つ以上の制御決定規則を実施する場合、通話制御論理86は、規則及び/又は規則に関連するパラメータに優先順位を付けても良いし、規則及び/又はパラメータに関する重み付け概念を用いても良い。
【0035】
一態様では、通話制御決定パラメータ58は、グループ通話に参加するために登録されたグループ通信クライアントの位置を含む。通話制御決定パラメータとして登録されたグループ通信の参加者の位置を用いることによって、潜時を考慮してネットワーク資源を割当てることができる。従って、通信制御決定規則52が通信クライアントの位置に基づく態様では、通話制御論理は、位置情報88を含む通信デバイスデータベース80にアクセスしても良い。位置情報は、通話設定論理78によって管理されるメンバー登録処理との連結において、特定され、データベース80に保存されても良い。一態様では、位置情報88は、全地球測位センサー(Global Positioning Sensors; GPS)等によって提供される地理的位置データ、ドメインネームシステム(Domain Name System; DNS)値、システムアイデンティフィケーションナンバー(System Identification Number; SID)、ネットワークアイデンティフィケーションナンバー(Network Identification Number; NID)、パケット区域識別(packet zone identification)、ネットワークIPアドレス、又は通信クライアントによって送信される通信と関連する及び/又はそれによって特定されることができる他のネットワーク識別子に基づいても良い。また、別の態様では、通信ネットワーク全体は、予め定義された領域に分割されて良いし、グループメンバーの登録は、それぞれの登録されたグループメンバーを、通話登録処理中に提供される情報を特定する場所に基づいて、予め定義された領域に割当てることを含んでも良い。
【0036】
図1に示した通り、グループ通話へ参加する通信クライアントは、無線デバイス12、14の様な無線デバイス、又はパーソナルコンピュータ16や陸上通信線電話18の様な有線デバイスでも良い。無線デバイスの移動特性は、そのようなデバイスを使う通話メンバーがグループ通話中に位置を変えることを意味する。このような事例としては、例えば、グループ通信通話中に通話メンバーは自動車や飛行機で移動している場合が挙げられる。加えて、通話メンバーはグループ通話時間中に参加又は中止しても良いので、割当てた資源の再評価の必要となる。従って、通話制御論理86は、グループ通話中に、登録された通話メンバーの位置を定期的に再評価して構成しても良い。登録された通話メンバーの位置の再評価は、デバイスの位置を特定するために、グループ通話中の通信クライアントにピンギング(pinging)等の形で照会することによって行っても良い。グループ通話中に定期的に通信クライアントの位置を再評価するこれらの態様では、通話を制御/管理するネットワーク資源の割当ては、通話制御論理86の構成に従って、再評価され再割当てされても良い。
【0037】
一度登録されたグループ通話メンバーの位置が特定されたら、通話制御論理86は、予め構成された割当て決定規則に基づいて、グループ通信通話の制御/管理のためのネットワーク資源の割当てを決定しても良い。通話制御決定規則52,54,56は位置、費用、安全性優先度、通話優先度等に基づいても良い。
【0038】
一態様では、通話制御論理86は、特定されたネットワーク領域に位置する、登録された通話メンバーとネットワーク資源を最も多く含むネットワーク領域を特定する通話制御決定規則52で構成される。例えば、5つの登録された通話メンバーが、カリフォルニア州サンディエゴを包含するネットワーク領域に位置し、13個の登録された通話メンバーが、マサチューセッツ州ボストンを包含するネットワーク領域に位置し、2つの登録された通話メンバーが、コロラド州デンバーを包含するネットワーク領域に位置している場合、通話制御論理86は、最も多い通話メンバーを有するマサチューセッツ州ボストンネットワーク領域を特定しても良い。該グループ通話がカリフォルニア州サンディエゴ又はコロラド州デンバーのネットワーク領域内で開始されたとしても、この場合、通話制御論理86は、ネットワーク資源割当てはマサチューセッツ州ボストンネットワーク領域に割当てるべきであると決定する。
【0039】
また別の態様では、通話制御論理86は、登録された通話メンバー及び集中化ネットワーク領域に割当てられたネットワーク資源の位置に基づいて集中化ネットワーク領域を特定する通話制御決定規則52で構成されても良い。例えば、5つの登録された通話メンバーがカリフォルニア州サンディエゴを包含するネットワーク領域に位置し、5つの登録された通話メンバーがマサチューセッツ州ボストンを包含するネットワーク領域に位置し、4(2)つの登録された通話メンバーがイリノイ州シカゴを包含するネットワーク領域に位置している場合、通話制御論理86は、ミズーリ州セントルイスを包含するネットワーク領域を集中化ネットワーク領域として特定し、ネットワーク資源はグループ通話の制御には集中化されたネットワーク領域に割当てるべきであると決定しても良い。
【0040】
別の態様では、通話制御論理78は、通話参加者の位置に基づいてネットワーク資源の割当てのため複数のネットワーク領域を特定する通話制御決定規則52で構成されても良い。例えば、300個の登録された通話メンバーが日本の東京を包含するネットワーク領域に位置し、400個の登録された通話メンバーがマサチューセッツ州ボストンを包含するネットワーク領域に位置している場合、通話制御論理は、位置、費用、優先度等の別の決定パラメータに基づいて2つの領域のうち一つに割当てられた通話メンバーとともに、日本の東京のネットワーク領域とマサチューセッツ州ボストンのネットワーク領域の両者にネットワーク資源を割当てるべきであると決定しても良い。
【0041】
一態様では、所定の通話制御決定規則52は、通話費用に関連する通話制御決定パラメータ58に基づいても良い。従って、通話制御決定パラメータ58は、ネットワーク資源及び/又は通信接続路に関連する費用を含んでも良い。ネットワーク資源の割当ての決定のために費用情報を使うことによって、グループ通話費用効率化を実現する可能性がある。従って、通話制御決定パラメータ58がネットワーク資源費用情報を含む態様では、通話制御論理は、ネットワーク資源情報94を含むネットワーク資源データベース90にアクセスしても良い。ネットワーク資源情報94は、ネットワーク資源及び/又はネットワーク資源に隣接している通信接続路と関連する費用情報を含んでも良い。通話制御論理86は、最も効率的なネットワーク資源の割当てを決定するために、ネットワーク資源費用情報を用いても良い。いくつかの態様では、所定の通話制御決定規則52は、ネットワーク資源費用情報だけに基づいていても良い。この場合、ネットワーク資源と通話制御は、グループ通話参加者の位置と関係なくネットワーク領域の中におかれて良い。他の態様の場合、通話制御決定規則52は、ネットワーク資源費用情報及びグループ通話参加者の位置に基づいても良く、これら二つのパラメータはネットワーク資源の割当てと通話制御管理の決定に用いられる。
【0042】
他の態様では、所定の通話制御決定規則52は、ネットワーク資源が被る予測される或いは現在のネットワーク負荷に基づいても良い。ネットワーク負荷は、帯域幅稼働率、ネットワーク資源を経由して接続される通話数、ネットワーク資源に使われるポート数、又はその他一般に使えるネットワーク負荷を定義するために使われる手段で定義される。ネットワーク資源の割当ての決定のためにネットワーク負荷情報を使うことによって、通話潜時を最小化することができる。更に、通話制御決定パラメータ58が予測されるネットワーク負荷情報を含む場合の態様では、通話制御論理86は、ネットワーク資源情報94を含むネットワーク資源データベース90に接続することで構成されても良い。ネットワーク資源情報94は、ネットワーク資源負荷に関連する経過情報を含んでも良い。通話制御論理86は、グループ通信通話中に被る可能性のある負荷を予測するために及び、予測されるネットワーク資源負荷に基づいてネットワーク資源の割当てと通話制御の決定するために、ネットワーク資源負荷の経過情報を利用しても良い。別の態様では、通話制御論理86は、現在のネットワーク負荷に基づいて、現在のネットワーク負荷を決定するために、及びネットワーク資源の割当てと通話制御を決定するために、ネットワーク資源にポーリング(poll)することで構成されても良い。いくつかの態様では、予め定義された通話制御決定規則52は、ネットワーク資源負荷情報のみに基づいても良い。この場合、ネットワーク資源と通話制御は、グループ通話参加者の位置及び/又はネットワーク資源/通信接続路の費用に関わらずネットワーク領域内に設置されても良い。別の態様では、通話制御決定規則52は、ネットワーク資源負荷情報、ネットワーク資源費用情報及び/又はグループ通話参加者の位置に基づいても良く、ネットワーク資源の割当てと通話制御管理の決定にあたっては、これらのうち全てまたは一部の予め定義されたパラメータが用いられる。
【0043】
また別の態様では、所定の通話制御決定規則52は、通話優先度又は安全度に関連する通話制御決定パラメータ58に基づいても良い。従って通話制御決定パラメータ58は、グループ通話、又はグループ通話ネットワークの一つ又は複数のメンバーいずれかの優先度又は安全度を含んでも良い。グループ通話及び/又はグループ通話メンバーに提供された優先度又は安全度は、通話は制御されており、割当てられたネットワーク資源は必要な通話優先度及び/又は通話安全性を提供するということを規定しても良い。従って、通話制御決定パラメータ58が優先度又は安全度情報を含んでいる態様では、通話制御論理86は、グループID情報82と通信クライアント情報84を含む通信デバイスデータベース80にアクセスすることで構成されても良い。グループID情報82と通信クライアント情報84は、通話優先度又は安全度及び/又は通信クライアント/通話メンバーの優先度又は安全度を含んでも良い。加えて、通話制御論理86は、ネットワーク資源情報94を含むネットワーク資源データベース90にアクセスすることで構成されも良い。ネットワーク資源情報は、通話割当て目的のため考えられる潜在的なネットワーク資源の優先度又は安全性能を含んでも良い。加えて、通話/クライアントの優先度は、通話要求それ自体で送信されても良く、クライアントにより高い優先度のコールバイコール(call-by-call)基準(例えば緊急通話基準)で扱うことを許可することになる。通話制御論理86は、ネットワーク資源の割当てと通話制御のために、通話状況、通信クライアント及び/又は通話メンバーの状態に基づいて、優先度又は安全度情報を用いても良い。例えば、グループ通話及び/又は通信クライアントに高い優先度が与えられている場合、通話制御論理86は、通話が切れていないこと及び/又は通話潜時は最小化されていることを保証するために、ネットワーク資源の割当て及び通話制御によって構成されても良い。また、グループ通話及び/又は通信クライアントが安全な状態を与えられている場合、通話制御論理は、通話暗号化、通話録音等を提供するネットワーク資源を割当てることによって安全度を保証するために、ネットワーク資源の割当て及び通話制御によって構成されても良い。
【0044】
いくつかの態様では、予め定義された通話制御決定規則52は、優先度又は安全度情報のみに基づいても良い。この場合、ネットワーク資源及び通話制御は、グループ通話参加者の位置、ネットワーク資源/通信接続路の費用及び/又はネットワーク資源負荷に関わらず、ネットワーク領域内に設置しても良い。
【0045】
また別の態様では、通話制御決定規則52は、優先度及び/又は安全度情報、ネットワーク資源負荷情報、ネットワーク資源費用情報及び/又は前記グループ通話参加者の位置に基づいても良く、これら予め定義されたパラメータの全て又はその一部をネットワーク資源と通話制御管理の割当て決定のために用いても良い。
【0046】
優先度及び/又は安全度情報が通話制御決定規則の基礎になっている或いは、それに含まれている様な態様では、通話制御論理86は、優先度及び/又は安全度がその他の通話制御決定規則内の通話制御決定パラメータよりも優先される様に構成されても良い。
【0047】
一度、通話制御論理86がネットワーク資源の割当て及び通話制御管理を決定したら、グループ通話は、グループ通信制御モジュール64といったグループ通信制御機能性を含む決定された通信管理装置に転送される。例えば、通話制御論理86が通話制御決定規則及びそれと関連するパラメータに基づいて、その通話が局所的に制御されるべきであり局所ネットワーク資源が割当てられるべきであると決定したら、当該局所通信制御モジュール64は当該通話の制御を認可され、及び通信管理装置の制御下の局所ネットワーク資源が割当てられる。別の例では、前記通話制御論理86が通話制御決定規則及び関連するパラメータに基づいて、当該通話は遠隔に制御されるべきであり、遠隔ネットワーク資源が割当てられるべきであると決定したら、前記処理モジュール46は、通話の制御を遠隔通信管理装置に転送し、遠隔ネットワーク資源が割当てられる。
【0048】
図3は、グループ通信通話ネットワークにおけるネットワーク資源を割当てる方法のフローチャートを示す。イベント100において、通信管理装置サーバー等といったネットワークデバイスは、グループ通信通話に参加するためにグループ通信クライアントを特定する。一度参加しているクライアントが特定されたら、イベント110において、通信管理装置は所定のグループ通話を開始するためのネットワーク資源の割当てを管理する通話決定規則を適用する。前記通話に規則を適用するために前記通信管理装置は、イベント120において、グループ通信通話制御パラメータを得る。グループ通信制御パラメータは、一般に予め決められており,ネットワーク内の全てのグループ通話のために構成されても良いし、ネットワーク内の個別のグループ通話毎に構成されても良い。いくつかの態様では、前記通話制御パラメータは、参加するクライアントに関連する。例えば、前記通話制御規則は、前記参加しているクライアントの位置、参加しているクライアントの前記優先度又は安全度等のいずれか一つを含むパラメータを利用しても良い。別の態様では、前記通話制御パラメータは、前記ネットワーク資源に関連しても良い。例えば、前記通話制御パラメータは、ネットワーク資源又は通信接続路の利用に関連する費用、ネットワーク資源と関連する現在の又は予測される負荷、等といったもののうち少なくとも一つを含んでもよい。前記通信管理装置は、所定の通話制御パラメータと関連した情報を検索するために現地又は遠隔地のデータベースに接続しても良い。前記ータベース情報は、ネットワーク資源の前記割当ての決定のために直接用いても良いし、又は別の態様では、前記データベース情報は、ネットワーク資源の割当てを決定するために用いる情報を決定するために論理的に使われても良い。
【0049】
イベント130において、前記通信管理装置内の論理は、それ以前に得られた前記規則に関連するパラメータに基づいて、前記通話制御決定規則を実行するかもしれない。イベント120において、ネットワーク資源は、前記実行された通話制御決定規則に基づいて割当てられる。一般に、前記通信管理装置は、前記所定の通話制御規則に基づいて、どのネットワーク資源が割当てられるべきであるかを決定するために論理を用いる。例えば、前記通話制御規則が、前記クライアントの位置を含む時、ネットワーク資源割当ては、最も多くの参加しているクライアントの前記物理的な位置に基づいても良いし、又はネットワーク資源割当ては、全参加しているクライアントの平均位置に基づいて決定されても良いし、ネットワーク割当ては、参加しているネットワーク資源の複合的な位置の割当てに基づいても良いし、或いはその他の論理的なネットワーク資源の割当ては、クライアントの位置に基づいて決定されても良い。別の態様では、前記通話制御決定規則は、ネットワーク資源及び/又は通信接続路費用、ネットワーク資源及び/又は通信接続路負荷、クライアント及び/又は通話優先度又は安全度等といったパラメータに依っても良し,個別に或いはクライアント位置情報との組合せ、又はネットワーク資源割当てを決定するための他のパラメータとのその他の組合せが使われても良い。ネットワーク資源の割当ては、通信管理装置等や割当てられた前記通信管理装置に制御されたネットワーク領域内のネットワーク資源といったネットワークデバイスへの通話の制御/管理の割当てを含んでも良い。
【0050】
図4は、グループ通信通話ネットワークにおけるネットワーク資源を割当てる方法を示すフローチャートである。イベント200において、通信管理装置サーバー等といったネットワークデバイスはグループ通信通話の確立の要求を受ける。前記要求は、前記グループ通話ネットワークに参加しているメンバーの通信クライアントで開始する。前記クライアントは、プッシュトゥトーク等といったループ通話通信アプリケーションを実施する無線デバイスでも良い。或いは、前記クライアントは、類似のグループ通信アプリケーションを実施する陸上通信線電話、デスクトップコンピュータ等といった有線デバイスでも良い。一旦前記グループ通信通話の要求が受けられると、判定210において、前記通信管理装置は、前記グループは認証できるか否かを決定する。一般に認証は、前記通話要求で特定されたグループの存在の認証のためのグループデータベースへの接続を規定する。前記グループがその時点で認証できなかったら、イベント220において、前記グループ通信通話は拒絶され、一般に、前記要求を行っているクライアントは、当該通話の拒絶を通知される。加えて、前記通信管理装置は、例えばグループ通信の要求が認証可能なグループを含んでいない臨時の通信グループを形成するために構成されても良い。
【0051】
要求された通話のグループが認証されたら、イベント230において、前記通信管理装置は、前記グループを形成している前記クライアントを特定する。このクライアントを特定することは、前記グループの特定とクライアント番号又はクライアントIPアドレスを含む参照テーブルとの相互参照を含んでも良い。一度、該グループの該クライアントが特定されたら、イベント240において、前記通信管理装置は、該クライアントの該グループ通話への参加を登録する。クライアントの登録は、一般に、該クライアントへの通信の送信と、該クライアントからの、該クライアントは認証グループ通話への参加可能であるという応答の受信とを含む。
【0052】
一度、前記クライアントの前記グループ通話への参加が登録されたされたら、イベント250において、前記通信管理装置は、所定の通話制御決定規則を適用する。通話制御決定規則は、これに限らないが、クライアントの位置、優先度、クライアント及び/又は通話の安全度、ネットワーク資源及び/又は通信接続路の使用の費用、予測される或いは現在のネットワーク資源及び/又は通信接続路の負荷等を含むパラメータを用いても良い。この様にして、イベント260において、該通信管理装置は、該規則に従って通話制御決定パラメータを取得する又は決定するかもしれない。通話制御決定パラメータを得るために、前記通信管理装置は、位置又は安全度/優先度といったクライアント情報、或いは、費用情報又は負荷情報といったネットワーク資源情報を含む現地又は遠隔地のデータベースに接続しても良い。別の態様では、前記通信管理装置は、前記クライアントと通信した情報、及び/又は、クライアント及び/又はネットワーク資源データベースに保存された情報に基づいて、所定の通話制御決定パラメータを論理的に決定しても良い。
【0053】
一度、通話制御決定パラメータが得られた或いは決定されたならば、イベント270において、前記通信管理装置は、関連する通話制御決定パラメータに基づいてネットワーク資源割当てと通話制御管理を決定するために、前記通話制御決定規則を実行する。例えば、クライアント位置に関連する規則が用いられた時、ネットワーク資源割当ては、最も活発な通話参加者を有する前記領域又はネットワーク領域に基づいても良い。或いは、ネットワーク資源割当ては、集中されたネットワーク領域又はクライアントの位置を考慮した領域に基づいても良いし、また、ネットワーク資源は、二つ以上のネットワーク領域又は領域に参加している大容量クライアントに基づいて、一つ以上のネットワーク領域又は領域を割当てられても良い。クライアントの位置に加えて、その他の規則は、ネットワーク資源/接続路の費用、ネットワーク資源/接続路の負荷、通話/クライアントの優先度等といった他のパラメータに基づいても良いし、所定のパラメータを含んでも良いし、決定しているネットワーク資源の割当て及び通話制御管理の決定の時期を考慮に入れても良い。二つ以上の規則及び/又はパラメータがネットワーク資源割当ての決定に用いられている時は、前記通信管理装置は、割当てを決定するために重み付けシステムを用いても良いし、前記通信管理装置は、割当て及び通話管理制御を決定するために、規則/パラメータの優先付けしても良い。
【0054】
一度、ネットワーク資源割当て及び通話制御管理が決定されたら、イベント280において、ネットワーク資源の割当て及び通話制御管理が行われる。前記決定が通信管理装置から遠いネットワーク資源の割当て及び通話制御となった時、通話制御は、一般に前記通信ネットワーク内の別の物理的位置に存在する、前記決定された遠隔通信管理装置へ転送される。或いは、前記決定が通信管理装置に近いネットワーク資源の割当て及び通話制御となった時、通話制御は、前記通話要求を受け取った前記通信管理装置において成し遂げられても良いし、或いは別の近くのネットワークデバイス及び近くのネットワーク資源を割当てられる。イベント290において、前記グループ通話は開始され、送信された通信は、前記クライアントから前記通信管理装置への、或いは前記通話制御装置/管理装置として決定された他のネットワークデバイスへの経路が決められる。前記通話制御装置/管理装置は、前記クライアントからの前記送信を受け取り、該送信を該グループ通話に参加している全クライアントへ再送信する。
【0055】
オプショナルイベント300において、前記制御通信管理装置又は他のネットワークデバイスは、前記グループ通話の間、定期的に又は予め定義されたイベントの発生に基づいて、通話制御パラメータを得て或いは決定しても良い。ある例では、パラメータは通話の過程で変更しても良く、該パラメータの変更は、前記通話制御決定規則と可能なネットワーク資源の再割当ての再実行を命令しても良い。例えば、一箇所にいる全通話者が前記グループ通話を終了したら、全体のクライアント位置の動態は変化し、この変化は、通話潜時の最小化や費用効率の最大化を保証するためのネットワーク資源の再割当て及び通話制御管理の正当な理由となる。別の例では、いくつかの無線クライアントの移動可能な性質は、前記グループ通話中に例えば自動車や飛行機でクライアントが運搬されることを準備している。この様に、利用者が通話中に位置を変えてもよく、この位置の変更は、通話潜時の最小化や費用効率の最大化を保証するためのネットワーク資源の再割当て及び通話制御管理の正当な理由となる。従って、判定310において、通話制御決定パラメータが変更されたか否か判定される。パラメータが変更されなかった時、イベント320において、始めに決定されたネットワーク資源の割当て及び通話制御管理は維持される。
【0056】
パラメータが変更されたとの決定がなされたら、オプショナルイベント330において、ネットワーク資源割当て及び通話制御を再決定するために、更新された通話制御決定パラメータに基づいて、前記通信管理装置又は他のネットワークデバイスは、前記通話制御決定規則を再適用する。前記ネットワーク資源割当ての再決定が、ネットワーク資源は再割当てされるべきであると結論し、通話制御管理が変更されたなら、イベント340において、前記グループ通話の性能に悪い影響がないようにグループ通話中に速やかに、ネットワーク資源の再割当てが行われ、通話制御管理が行われる。
【0057】
この様に本態様は、例えば、通話潜時、通話費用及び通話/通話者の優先度又は安全度といったグループ通信通話における多くの要素の制御に対して準備している。グループ通信通話の制御にどの通信管理装置サーバー等といったネットワーク資源を割当てるかを決定するために、これら要素の制御は、一つ以上の通話制御要素に基づいて通話制御決定規則を適用することによって成し遂げられる。通話制御決定規則は、クライアントの位置、ネットワーク負荷、通話費用、通話優先度、通話安全性等に関連しても良い。この様に、通話制御パラメータは、これに限らないが、前記グループ通信参加者の位置、前記通信接続路及びネットワーク資源選択肢に関連する費用、前記通信接続路選択肢のネットワーク負荷及び前記要求されるグループ通信通話及び/又はグループ通信メンバーの安全度及び/又は優先度を含む。
【0058】
様々な説明した論理、論理ブロック、モジュール及びここに実施例と関連して説明され回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor (DSP))、特定用途向けIC(application specific integrated circuit (ASIC))、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array (FPGA))又は他のプログラム制御できる論理デバイス、或いは、離散型論理素子又はトランジスタ論理、或いは離散型ハードウェア要素、或いはここに説明した機能を実行するように設計されたそれらの組合せを用いて実施或いは実行されても良い。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでも良いし、或いは、前記プロセッサは、従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ或いはステートマシン(state machine)でも良い。プロセッサは、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せや、複数のマイクロプロセッサや、DSPコアと共に一つ以上のマイクロプロセッサや、その他同様の構成といった演算デバイスの組合せとして実施される。
【0059】
更に、ここに説明した実施例と関連して説明した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又はそれら2つの組合せによって具体化されても良い。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、又は他の既知の保存媒体に記録されていても良い。保存媒体は、該プロセッサが情報を、該保存媒体から読み取れるように、また該保存媒体に書き込めるように、プロセッサと接続されていることが望ましい。或いは、前記保存媒体は、前記プロセッサに組み込まれていても良い。前記プロセッサ及び前記保存媒体はASICに備わっていても良い。前記ASICはユーザ端末に備わっていても良い。或いは、前記プロセッサ及び前記保存媒体は、ユーザ端末の別々の構成要素に備わっていても良い。
【0060】
前記明細書は実例となる態様及び/又は実施例を示しており、添付した請求項によって定義されており説明した態様及び/又は実施例の範囲から逸脱しない様々な変更や修正をここに加えられても良いことを記しておかなければならない。更に、説明した実施例の要素が、単数で説明されていても或いは請求されていても、単数であることが明白に記載されていない限り、複数を意図しても良い。更に、いずれの態様及び/又は実施例の全て又は一部は、いずれの態様及び/又は実施例の全て又は一部に用いられても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ通信のネットワークにおけるネットワーク資源を割当てる方法であって、
グループ通信通話への参加のための複数個のグループ通信クライアントを特定することと、
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いる所定の通話制御決定規則に基づいて前記グループ通信通話への複数個のネットワーク資源のうちの少なくとも一つを割当てることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記グループ通信通話を制御するために、複数個の通信管理デバイスから一つを選択することを更に備え、前記複数個の通信管理デバイスのうち少なくとも二つは、前記複数個のネットワーク資源の中で別個のネットワーク資源を管理可能である請求項1に記載の割当て方法。
【請求項3】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとして、通信クライアント位置を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項4】
前記グループ通信通話の管理を複数個の通信管理デバイスのうち選択された一つに割当てることを更に備え、前記選択された通信管理デバイスは前記通信クライアントの多数に最も近い位置に関連する管理装置の位置情報を有する請求項3に記載の割当て方法。
【請求項5】
前記グループ通信通話の管理を複数個の通信管理デバイスのうち選択された一つに割当てることを更に備え、前記選択された通信管理デバイスは前記グループ通信クライアントの前記位置に対する中心位置を備える関連する管理装置の位置情報を有する請求項3に記載の割当て方法。
【請求項6】
前記通信クライアントの前記位置に基づいて複数の通信管理装置デバイスから選択された少なくとも二つの通信管理装置デバイスに前記グループ通信通話の管理を割当てることを更に備える請求項3に記載の割当て方法。
【請求項7】
前記所定の通話制御決定パラメータに基づいて前記二つ以上の通信管理デバイスのうち一つにそれぞれの前記グループ通信クライアントを割当てることを更に備える請求項6に記載の割当て方法。
【請求項8】
位置、費用、ネットワーク負荷、優先度及び安全度からなるグループから前記所定の通話制御決定パラメータが選択される請求項7に記載の割当て方法。
【請求項9】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとしてネットワーク資源費用情報を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項10】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとして決定されたネットワーク負荷情報を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項11】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとして予測されるネットワーク負荷情報を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項12】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとして通話優先度を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項13】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとしてグループ通話参加者優先度を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項14】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとしてグループ通話安全度情報を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項15】
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータとしてグループ通話参加者安全度情報を用いる所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項16】
クライアント位置情報、通信管理装置位置情報、ネットワーク資源位置情報、ネットワーク資源費用情報、ネットワーク負荷情報、通話優先度情報、通話参加者優先度情報、通話安全度情報及び通話参加者安全度情報からなるグループから選択された二つ以上の所定の通話制御決定パラメータに基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項17】
前記二つ以上の所定の通話制御決定パラメータに重み付けをする所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項1に記載の割当て方法。
【請求項18】
前記二つ以上の所定の通話制御決定パラメータに優先順位をつける所定の通話制御決定規則に基づいて割当てることを更に備える請求項16に記載の割当て方法。
【請求項19】
機械により実行される際、前記機械に動作を実行させる命令を含む、前記機械による読み込み可能な媒体であって、
グループ通信通話への参加のための複数個のグループ通信クライアントを特定するための命令と、
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いる所定の通話制御決定規則に基づいて複数個のネットワーク資源のうち少なくとも一つを前記グループ通信通話に割当てるための命令と、
を備える媒体。
【請求項20】
グループ通信通話へ参加するための複数個のグループ通信クライアントを特定する動作と、
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いる所定の通話制御決定規則に基づいて前記グループ通信通話への複数個のネットワーク資源のうち少なくとも一つを割当てる動作と、
を実行するように構成された少なくとも一つのプロセッサ。
【請求項21】
グループ通信通話にネットワーク資源を割当てるためのネットワークデバイスであって、
プロセッシングエンジンと記憶素子とを含む計算機プラットフォームと、
前記記憶素子に保存され、前記プロセッシングエンジンにより実行される処理モジュールであり、前記処理モジュールは、グループ通信通話への参加のための複数個のグループ通信クライアントを特定することを実施可能な通話設定論理と少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いる所定の通話制御決定規則に基づいて複数個のネットワーク資源のうち少なくとも一つを前記グループ通信通話に割当てることが可能な通話制御論理とを含む処理モジュールと、
を備えるデバイス。
【請求項22】
通信クライアント位置、通信管理装置デバイス位置、ネットワーク資源費用情報、ネットワーク負荷情報、通話優先度情報、通話参加者優先度情報、通話安全度情報及び通話参加者安全度情報からなるグループから少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータが選ばれる請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
通信デバイスデータベースを更に備え、前記通話制御論理は前記通信デバイスデータベースから少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを得ることが更に可能である請求項21に記載のデバイス。
【請求項24】
通信デバイスデータベースを更に備え、前記通話制御論理は前記通信デバイスデータベースに保存された情報に基づいて少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを決定することが可能である請求項21に記載のデバイス。
【請求項25】
ネットワーク資源データベースを更に備え、前記通話制御論理は前記ネットワーク資源データベースから少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを得ることが可能である請求項21に記載のデバイス。
【請求項26】
ネットワーク資源データベースを更に備え、前記通話制御論理は前記ネットワーク資源データベースに保存された情報に基づいて少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを決定することが可能である請求項21に記載のデバイス。
【請求項27】
前記記憶素子に保存され、前記プロセッシングエンジンにより実行されるグループ通信制御モジュールを更に備え、前記グループ通信制御モジュールは前記通話制御論理による割当ての結果として前記グループ通信通話の維持制御を実施可能な通話維持論理を含むことを特徴とする請求項21に記載のデバイス。
【請求項28】
グループ通信通話へのネットワーク資源の割当てのためのネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスにおける情報処理手段と、
前記無線デバイスにおける前記情報処理デバイスと通信する情報保存手段と、
グループ通信通話への参加のための複数個のグループ通信クライアントを特定する手段と、
少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いた所定の通話制御決定規則に基づいて複数個のネットワーク資源のうち少なくとも一つを前記グループ通信通話に割当てる手段と、
を備えるデバイス。
【請求項29】
グループ通信通話へのネットワーク資源の割当てシステムであって、
グループ通信通話への参加可能な複数個の通信クライアントと、
グループ通信通話を制御可能な複数個のネットワーク資源と、
一つ以上の通信クライアントとのネットワーク通信それぞれの中の複数個のグループ通信管理デバイスと、
を備え、
前記グループ通信管理デバイスは、グループ通信通話への参加のための複数個の通信クライアントのうち一つ以上を特定することが可能な通話設定論理と、少なくとも一つの所定の通話制御決定パラメータを用いた所定の通話制御決定規則に基づいて複数個のネットワーク資源のうち少なくとも一つを前記グループ通信通話に割当てることが可能な通話制御論理とを有する処理モジュールを含むシステム。
【請求項30】
前記所定の通話制御決定パラメータは、通信クライアント位置、通信管理デバイス位置、ネットワーク資源費用情報、ネットワーク負荷情報、通話優先度情報、通話参加者優先度情報、通話安全度情報及び通話参加者安全度情報からなる前記グループから選択される請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記処理モジュールと通信しクライアント基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する情報を含む通信クライアントデバイスデータベースを更に備える請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
クライアント基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する前記情報は通信クライアント位置情報を更に備える請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
クライアント基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する前記情報は通信クライアント優先度を更に備える請求項31に記載のシステム。
【請求項34】
処理モジュールと通信しネットワーク資源基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する情報を含むネットワーク資源データベースを更に備える請求項29に記載のシステム。
【請求項35】
ネットワーク資源基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する前記情報はネットワーク資源費用情報を更に備える請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
ネットワーク資源基盤所定の通話制御決定パラメータと関連する前記情報はネットワーク資源負荷情報を更に備える請求項34に記載の割当てシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−514269(P2010−514269A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541502(P2009−541502)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/086960
【国際公開番号】WO2008/076687
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】