説明

ケーブルクリップ

【課題】 設置部材から抜け難いケーブルクリップを提供する。
【解決手段】 光ファイバケーブル41を固定するケーブルクリップCであって、壁31の設置面31fに接触した状態で、設置面31fで一面が閉塞されることによって光ファイバケーブル41を収容する貫通収容部を形成する貫通収容凹部12を備えた基台部11で構成され、貫通収容凹部12に、光ファイバケーブル41を設置面31fへ押す複数の半円柱状突条13を設け、基台部11の貫通収容凹部12を挟む両側に、ピン21の軸部22が貫通するピン貫通孔15A,15Bを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、信号ケーブルまたは電力ケーブルなどの配線ケーブルを、天井、壁、床などの設置部材の設置面に接触させて固定するためのケーブルクリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、配線ケーブルを固定するものとして、配線ケーブルを引っ掛ける引掛部を下側に備えた本体を、壁などの設置部材に釘や木ねじで取り付けて固定する掛止具が提案されている。
なお、設置部材に本体を取り付ける釘などは、設置面側へ窄む状態とされている。
【特許文献1】実公昭58−51816号公報
【特許文献2】実公昭60−8779号公報
【0003】
また、配線ケーブルを収容するための保持凹部が設けられ、壁などの設置部材にU字形釘で取り付けられて固定される保持部材に、配線ケーブルおよび保持凹部の上面を覆う押さえ蓋部を、ヒンジを介して一体に設けた配線保持具が提案されている。
【特許文献3】特開2003−270451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した掛止具または配線保持具は、配線ケーブルを設置部材の設置面から浮いた状態(配線ケーブルと設置面との間に間隔を有した状態)で引っ掛けたり、挟持して固定するので、配線ケーブルにものが引っ掛かり易かった。
このように、配線ケーブルにものが引っ掛かると、設置部材から引き抜く力が掛止具または配線保持具に作用するので、掛止具または配線保持具は設置部材から抜け易かった。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、設置部材から抜け難いケーブルクリップを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下のような発明である。
(1)配線ケーブルを固定するケーブルクリップであって、設置部材の設置面に接触した状態で、前記設置面で一面が閉塞されることによって前記配線ケーブルを収容する貫通収容部を形成する貫通収容凹部を備えた基台部で構成され、前記貫通収容凹部に、前記配線ケーブルを前記設置面へ押す複数の押圧突出部を設け、前記基台部の前記貫通収容凹部を挟む両側に、ピンの軸部が貫通するピン貫通孔を設けたことを特徴とする。
(2)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記押圧突出部は、前記配線ケーブルの軸と交差する半円柱状突条であることを特徴とする。
(3)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記押圧突出部は、半球状突起であることを特徴とする。
(4)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記ピン貫通孔は、前記ピンの軸部を圧入させるピン圧入貫通孔であることを特徴とする。
(5)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記貫通収容凹部を挟んだ前記ピン貫通孔は、不平行であることを特徴とする。
(6)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記貫通収容凹部を挟んだ前記ピン貫通孔は、一方が前記設置面に対して垂直で、他方が前記一方のピン貫通孔に対して前記設置面側へ窄んでいることを特徴とする。
(7)(1)に記載のケーブルクリップにおいて、前記基台部に、前記ピンの頭部を収容する頭部収容凹部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、設置面で一面が閉塞されることによって配線ケーブルを収容する貫通収容部を形成する貫通収容凹部を基台部に設け、貫通収容凹部に、配線ケーブルを設置面へ押す複数の押圧突出部を設けたので、設置面と配線ケーブルとの間に隙間ができなくなることにより、配線ケーブルにものを引っ掛けることがなくなるとともに、ケーブルクリップに設置面から浮き上がらせる力を極力作用させなくすることができ、ケーブルクリップを設置部材から抜け難くすることができる。
そして、複数の押圧突出部を、配線ケーブルの軸と交差する半円柱状突条、または、半球状突起にしたので、配線ケーブルの被覆部に傷が付かなくなるとともに、配線ケーブルの軸方向(長手方向)への移動を防止(阻止)することができる。
また、ピン貫通孔を、ピンの軸部を圧入させるピン圧入貫通孔にしたので、ピンをピン圧入貫通孔へ落ちないようにセットできることにより、設置部材へのケーブルクリップの取付作業を作業性よく行うことができる。
また、貫通収容凹部を挟んだピン貫通孔を、不平行にしたので、基台部に設置面から浮き上がらせる力が作用しても、基台部が設置面から浮き難くなり、ケーブルクリップを設置部材からさらに抜け難くすることができる。
また、貫通収容凹部を挟んだピン貫通孔は、一方が設置面に対して垂直で、他方が一方のピン貫通孔に対して設置面側へ窄んでいるので、設置面に対して垂直なピン貫通孔のピンの軸部を設置部材へ圧入させてケーブルクリップを仮止めすることにより、ケーブルクリップの仮止め位置とケーブルクリップの本固定位置とを一致させることができ、イメージ通りの位置にケーブルクリップを取り付けることができる。
また、基台部に、ピンの頭部を収容する頭部収容凹部を設けたので、ピンの頭部を基台部から突出しないよう頭部収容凹部内へ収容させることができ、安全性を確保できるとともに、ものがピンに引っ掛からなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0009】
図1はこの発明の第1実施例であるケーブルクリップにピンを装着した状態の斜視図、図2は図1に示したケーブルクリップの平面図、図3は図1に示したケーブルクリップの正面図、図4は図1に示したケーブルクリップの底面図、図5は図1に示したケーブルクリップの右側面図、図6は図1に示したケーブルクリップの左側面図、図7は図2のA−A線による断面図、図8は図2のB−B線による断面図、図9〜図13はケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
なお、図9〜図12の説明図は、図2のA−C−D−E線による断面図に相当する。
また、図13の説明図は、図2のF−F線による断面図に相当する。
【0010】
図1または図9において、Cはケーブルクリップを示し、合成樹脂製の基台部11で構成されている。
21はピンを示し、例えば、金属製で、ケーブルクリップCを設置部材に取り付け、固定するもので、先端(一端)が尖った軸部22と、この軸部22の後端(他端)に設けられた頭部23とで構成されている。
31は設置部材としての壁を示し、例えば、石膏ボードで構成され、表面が設置面31fとされている。
41は配線ケーブルとしての光ファイバケーブルを示し、1本の光ファイバ42と、この光ファイバ42を挟むように配置される、例えば、鉄線などで構成され、光ファイバ42よりも太い2本の保護用ワイヤ43と、この保護用ワイヤ43および光ファイバ42を束ねるとともに保護するために樹脂などを被覆させた被覆部44とで構成されている。
【0011】
上記した基台部11は、直方体形状で、図3および図7に示すように、一面(底面)11b側に直方体形状の貫通した貫通収容凹部12が設けられるとともに、一面11bと対向する対向面(上面)11uの左端部分を切り欠くことによって左側へ下降する傾斜面11sとされている。
なお、対向面11uの傾斜面11sよりも右側は、一面11bと平行な面とされている。
そして、貫通収容凹部12の底には、図4および図13に示すように、収容する光ファイバケーブル41の軸(長手方向)と直角に交差し、光ファイバケーブル41を一面11b側へ押す押圧突出部としての半円柱状突条13が、貫通収容凹部12の両端に位置させて2つ設けられている。
さらに、基台部11の一面11bの貫通収容凹部12を挟む両側には、図4および図7に示すように、肉抜き凹部14A,14Bが設けられている。
そして、基台部11には、対向面11uから肉抜き凹部14Aへ至り、一面11bおよび設置面31fに垂直なピン21の軸部22が貫通するピン貫通孔15Aと、傾斜面11sから肉抜き凹部14Bへ至り、ピン貫通孔15Aと不平行で、ピン貫通孔15Aに対して一面11b側および設置面31f側へ窄み、ピン21の軸部22が貫通するピン貫通孔15Bとが設けられている。
さらに、基台部11には、ピン貫通孔15Aの対向面11u側に、ピン貫通孔15Aに連通させてピン21の頭部23を収容する頭部収容凹部16Aが設けられ、ピン貫通孔15Bの傾斜面11s側に、ピン貫通孔15Bに連通させてピン21の頭部23を収容する頭部収容凹部16Bが設けられている。
なお、ピン貫通孔15A,15Bは、ピン21の軸部22を圧入させるピン圧入貫通孔とされている。
【0012】
次に、光ファイバケーブル41の壁31への取り付け、固定について説明図する。
まず、図9に示すように、ピン21の軸部22の先端が基台部11の一面(底面)11bから突出しないように、ピン貫通孔15A,15Bへ各ピン21の軸部22を圧入させる。
そして、図9に示すように、壁31の設置面31fの所望の位置に光ファイバケーブル41を接触させた後、図10に示すように、貫通収容凹部12を光ファイバケーブル41に対応させ、貫通収容凹部12に光ファイバケーブル41を収容させるように基台部11の一面11bを設置面31fに接触させる。
このように基台部11の一面11bを設置面31fに接触させると、設置面31fで貫通収容凹部12の一面が閉塞されることにより、貫通収容凹部12と設置面31fとによって光ファイバケーブル41を収容した貫通収容部が形成される。
【0013】
次に、ピン貫通孔15Aに軸部22を圧入させたピン21の頭部23を、所定の治具で少し押し込むことにより、図11に示すように、軸部22の先端を壁31に進入させ、ケーブルクリップCを仮止め状態にする。
そして、ケーブルクリップCの取付位置が仮止め状態の位置でよければ、図12に示すように、頭部23を頭部収容凹部16A,16Bに収容させる状態に、ピン貫通孔15Aおよびピン貫通孔15Bに位置させたピン21の頭部23を所定の治具で押し込み、ケーブルクリップCを本固定状態にする。
このようにケーブルクリップCを本固定状態にすると、図13に示すように、2つの半円柱状突条13と設置面31fとで、光ファイバケーブル41を挟持、固定することができる。
なお、ケーブルクリップCで光ファイバ41を本固定状態にしても、保護用ワイヤ43の径が光ファイバ42の径よりも太く、光ファイバ42は被覆部44で覆われているので、光ファイバ42を破損させることなく固定することができる。
【0014】
上述したように、この発明の一実施例によれば、壁31の設置面31fで一面が閉塞されることによって光ファイバケーブル41を収容する貫通収容部を形成する貫通収容凹部12を基台部11に設け、貫通収容凹部12に、光ファイバケーブル41を設置面31fへ押す複数の半円柱状突条13を設けたので、設置面31fと光ファイバケーブル41との間に隙間ができなくなることにより、光ファイバケーブル41にものを引っ掛けることがなくなるとともに、ケーブルクリップCに設置面31fから浮き上がらせる力を極力作用させなくすることができ、ケーブルクリップCを壁31から抜け難くすることができる。
そして、複数の押圧突出部を、光ファイバケーブル41の軸(長手方向)と交差する半円柱状突条13にしたので、光ファイバケーブル41の被覆部44に傷が付かなくなるとともに、光ファイバケーブル41の軸方向(長手方向)への移動を防止(阻止)することができる。
また、ピン貫通孔15A,15Bを、ピン21の軸部22を圧入させるピン圧入貫通孔にしたので、ピン21をピン圧入貫通孔へ落ちないようにセットできることにより、壁31へのケーブルクリップCの取付作業を作業性よく行うことができる。
また、貫通収容凹部12を挟んだピン貫通孔15A,15Bを、不平行にしたので、基台部11に設置面31fから浮き上がらせる力が作用しても、基台部11が設置面31fから浮き難くなり、ケーブルクリップCを壁31からさらに抜け難くすることができる。
また、貫通収容凹部12を挟んだピン貫通孔15A,15Bは、一方のピン貫通孔15Aが設置面31fに対して垂直で、他方のピン貫通孔15Bが一方のピン貫通孔15Aに対して設置面31f側へ窄んでいるので、設置面31fに対して垂直なピン貫通孔15Aのピン21の軸部22を壁31へ圧入させてケーブルクリップCを仮止めすることにより、ケーブルクリップCの仮止め位置とケーブルクリップCの本固定位置とを一致させることができ、イメージ通りの位置にケーブルクリップCを取り付けることができる。
また、基台部11に、ピン21の頭部23を収容する頭部収容凹部16A,16Bを設けたので、ピン21の頭部23を基台部11から突出しないよう頭部収容凹部16A,16B内へ収容させることができ、安全性を確保できるとともに、ものがピン21に引っ掛からなくなる。
【0015】
図14はこの発明の第2実施例であるケーブルクリップの正面図、図15は図14に示したケーブルクリップの底面図、図16は図15のG−G線による断面図であり、図1〜図13と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】
これらの図において、13Aは押圧突出部としての半球状突起を示し、光ファイバケーブルなどの配線ケーブルを基台部11の一面11b側へ押すものであり、貫通収容凹部12の底に複数設けられている。
【0017】
この第2実施例のケーブルクリップCを利用した光ファイバケーブルなどの配線ケーブルの固定の説明を省略するが、この第2実施例においても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、複数の押圧突出部を半球状突起13Aにしたので、光ファイバケーブルなどの配線ケーブルの被覆部に傷が付かなくなるとともに、配線ケーブルの軸方向(長手方向)への移動を防止(阻止)することができる。
【0018】
図17はこの発明の第3実施例であるケーブルクリップ断面図であり、図1〜図16と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0019】
この第3実施例におけるピン貫通孔15A,15Bは、基台部11の一面11bに対して垂直でなく、かつ、不平行で、一面11b側へ窄むように設けられている。
【0020】
この第3実施例のケーブルクリップCを利用した光ファイバケーブルなどの配線ケーブルの固定の説明を省略するが、この第3実施例においても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0021】
図18はこの発明の第4実施例であるケーブルクリップ断面図であり、図1〜図17と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0022】
この第4実施例におけるピン貫通孔15Aは、基台部11の一面11bに対して垂直に設けられている。
そして、ピン貫通孔15Bは、ピン貫通孔15Aと不平行で、ピン貫通孔15Aに対して一面11b側へ拡開するように設けられている。
【0023】
この第4実施例のケーブルクリップCを利用した光ファイバケーブルなどの配線ケーブルの固定の説明を省略するが、この第4実施例においても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0024】
図19はこの発明の第5実施例であるケーブルクリップ断面図であり、図1〜図18と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0025】
この第5実施例におけるピン貫通孔15A,15Bは、基台部11の一面11bに対して垂直でなく、かつ、不平行で、一面11b側へ拡開するように設けられている。
【0026】
この第5実施例のケーブルクリップCを利用した光ファイバケーブルなどの配線ケーブルの固定の説明を省略するが、この第5実施例においても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0027】
上記した実施例では、貫通収容凹部12を直方体形状とした例を示したが、配線ケーブルの形状により、半円柱形状、半楕柱形状などの形状であってもよい。
そして、ピン貫通孔15A,15Bが不平行なのを、ケーブルクリップCを正面側または背面側から見た場合を示したが、右側面側または左側面側、または、他の方向から見た場合に不平行であってもよい。
また、貫通収容凹部12を挟む両側に設けるピン貫通孔をそれぞれ1つとした例を示したが、貫通収容凹部12を挟む両側に設ける貫通孔は1つ以上であれば、いくつであってもよく、さらに、貫通収容凹部12のそれぞれの片側に設ける複数のピン貫通孔は不平行で、一面11b側へ拡開したり、窄んでいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の第1実施例であるケーブルクリップにピンを装着した状態の斜視図である。
【図2】図1に示したケーブルクリップの平面図である。
【図3】図1に示したケーブルクリップの正面図である。
【図4】図1に示したケーブルクリップの底面図である。
【図5】図1に示したケーブルクリップの右側面図である。
【図6】図1に示したケーブルクリップの左側面図である。
【図7】図2のA−A線による断面図である。
【図8】図2のB−B線による断面図である。
【図9】ケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
【図10】ケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
【図11】ケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
【図12】ケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
【図13】ケーブルクリップを利用して光ファイバケーブルを壁に取り付け、固定する説明図である。
【図14】この発明の第2実施例であるケーブルクリップの正面図である。
【図15】図14に示したケーブルクリップの底面図である。
【図16】図15のG−G線による断面図である。
【図17】この発明の第3実施例であるケーブルクリップ断面図である。
【図18】この発明の第4実施例であるケーブルクリップ断面図である。
【図19】この発明の第4実施例であるケーブルクリップ断面図である。
【符号の説明】
【0029】
C ケーブルクリップ
11 基台部
11b 一面(底面)
11u 対向面(上面)
11s 傾斜面
12 貫通収容凹部
13 半円柱状突条(押圧突出部)
13A 半球状突起(押圧突出部)
14A 肉抜き凹部
14B 肉抜き凹部
15A ピン貫通孔(ピン圧入貫通孔)
15B ピン貫通孔(ピン圧入貫通孔)
16A 頭部収容凹部
16B 頭部収容凹部
21 ピン
22 軸部
23 頭部
31 壁(設置部材)
31f 設置面
41 光ファイバケーブル(配線ケーブル)
42 光ファイバ
43 保護用ワイヤ
44 被覆部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線ケーブルを固定するケーブルクリップであって、
設置部材の設置面に接触した状態で、前記設置面で一面が閉塞されることによって前記配線ケーブルを収容する貫通収容部を形成する貫通収容凹部を備えた基台部で構成され、
前記貫通収容凹部に、前記配線ケーブルを前記設置面へ押す複数の押圧突出部を設け、
前記基台部の前記貫通収容凹部を挟む両側に、ピンの軸部が貫通するピン貫通孔を設けた、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項2】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記押圧突出部は、前記配線ケーブルの軸と交差する半円柱状突条である、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項3】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記押圧突出部は、半球状突起である、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項4】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記ピン貫通孔は、前記ピンの軸部を圧入させるピン圧入貫通孔である、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項5】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記貫通収容凹部を挟んだ前記ピン貫通孔は、不平行である、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項6】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記貫通収容凹部を挟んだ前記ピン貫通孔は、一方が前記設置面に対して垂直で、他方が前記一方のピン貫通孔に対して前記設置面側へ窄んでいる、
ことを特徴とするケーブルクリップ。
【請求項7】
請求項1に記載のケーブルクリップにおいて、
前記基台部に、前記ピンの頭部を収容する頭部収容凹部を設けた、
ことを特徴とするケーブルクリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−217691(P2006−217691A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−25773(P2005−25773)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(501275178)BBテクノロジー株式会社 (112)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】