説明

ケーブル接続部用常温収縮チューブ及びケーブル接続部

【課題】耐外傷性が良好で、拡径伸長状態での破断が生じにくい上に、永久伸び特性・応力緩和特性にも優れるケーブル接続部用常温収縮チューブ、及びそのような常温収縮チューブを備えたケーブル接続部を提供する。
【解決手段】ケーブル接続部用常温収縮チューブは、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、CTAB比表面積75〜170m/g、BET比表面積150〜250m/gの高分散性シリカを40〜55質量部含有する組成物の架橋体からなる。また、ケーブル接続部は、前記ケーブル接続部用常温収縮チューブを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ケーブル)等のケーブルの接続に使用される常温収縮チューブ、及びそのような常温収縮チューブを用いたケーブル接続部に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CVケーブル等の電力ケーブルの中間接続部及び終端接続部、あるいは通信ケーブルの端末等における接続部においては、防水、保護、絶縁補強等を目的として常温収縮チューブが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この常温収縮チューブは、エチレンプロピレンゴム等の弾性ゴム材料で作られた筒状体であり、常温で収縮状態となる。このため、装着する際には、予め常温収縮チューブを押し広げる(以下、拡径という。)必要があり、この拡径状態を維持するためにインナーコアと称する拡径保持部材が常温収縮チューブ内に挿入される(通常、インナーコアが内部に装着された状態、つまりインナーコア付き常温収縮チューブとして保管される。)。そして、インナーコアが挿入された状態で、装着すべき箇所に配置され、その後、インナーコアを引き抜くことにより、常温収縮チューブが収縮して所定の位置に装着される。
【0004】
このような常温収縮チューブにおいては、拡径のため、伸び特性に優れること、インナーコア引き抜き後の被装着面に対する密着性を確保するため、永久伸び特性及び応力緩和特性(圧縮永久ひずみ)が良好であること、使用時及び保管時(拡径時)において耐外傷性に優れること等が要求される。
【0005】
しかしながら、従来の常温収縮チューブは、これらの要求特性を必ずしも十分に満足するものではなく、特に、保管時の拡径伸長状態で傷が付くと、軸方向に破断が生じやすいという問題があった。拡径時の破断を防止するためには引張強度を高めればよいが、引張強度を高めると永久伸び特性・応力緩和特性が不良となり、その結果、被装着面に対する密着性が低下し、所期の保護機能、防水機能等が得られなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−87664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、耐外傷性が良好で、拡径伸長状態での破断が生じにくい上に、永久伸び特性・応力緩和特性にも優れるケーブル接続部用常温収縮チューブ、及びそのような常温収縮チューブを備えたケーブル接続部を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、CTAB比表面積75〜170m/g、BET比表面積150〜250m/gの高分散性シリカを40〜55質量部含有する組成物の架橋体からなることを特徴とするケーブル接続部用常温収縮チューブである。
【0009】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のケーブル接続部用常温収縮チューブにおいて、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体のジエン成分が、エチリデンノルボルネン(ENB)であることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載のケーブル接続部用常温収縮チューブにおいて、前記組成物は、圧縮永久ひずみ率15%以下、永久伸び10%以下、引張強さ10MPa以上であることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に記載された発明は、請求項1または2記載のケーブル接続部用常温収縮チューブにおいて、前記組成物は、圧縮永久ひずみ率10〜13%、永久伸び5〜8%、引張強さ12〜15MPaであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載のケーブル接続部用常温収縮チューブにおいて、ケーブル接続部の防水保護チューブ用途に使用されるものであることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に記載された発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載のケーブル接続部用常温収縮チューブを備えたことを特徴とするケーブル接続部。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、耐外傷性が良好で、拡径伸長状態での破断が生じにくい上に、永久伸び特性・応力緩和特性にも優れるケーブル接続部用常温収縮チューブ、及びそのような常温収縮チューブを備えたケーブル接続部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るケーブル接続部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
本発明のケーブル接続部用常温収縮チューブは、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体をベース樹脂とし、このベース樹脂100質量部に対し、CTAB比表面積75〜170m/g、BET比表面積150〜250m/gの高分散性シリカを40〜55質量部含有する組成物の架橋体から構成される。
【0018】
上記エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体は、特に限定されるものではなく、公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、エチレン及びプロピレンに、ジエン成分としてエチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等を共重合させたものが使用される。エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。市販品を例示すると、例えば、三井化学社製のタープレン 3130S、三井EPT4070、三井EPT9070E、三井EPT4045、三井EPT8070E、三井EPT4095、三井EPT4021、ダウ・ケミカル日本社製のNORDEL IP4570、日本合成ゴム社製のJSREP25、JSREP35、JSREP37C、JSREP65(以上、いずれも商品名)等が挙げられる。エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体としては、なかでも三井化学社製のタープレン 3130S、ダウ・ケミカル日本社製のNORDEL IP4570、日本合成ゴム社製のJSREP25を使用することが好ましい。
【0019】
また、高分散性シリカは、沈降シリカの中でも特に高い分散性を示すもので、本発明においては、特に、CTAB比表面積が75〜170m/gで、かつBET比表面積が150〜250m/gのものを使用する。好ましい高分散性シリカとしては、例えば、フーバー社製のZeopole 8715、Zeopole 8745、PPG社製のHisil 2000、ローディア社製のZeosil 1165MP、Zeosil 1115MP、デグサ社製のBV 3380、アクゾ社製のパーカシル K1430(以上、いずれも商品名)等が挙げられる。高分散性シリカは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
【0020】
高分散性シリカとしては、なかでも下記に示すような物性を有するZeopole 8715、Zeopole 8745の使用が好ましい。
【0021】
【表1】

【0022】
なお、上記Zeopole 8715及びZeopole 8745のCTAB比表面積及びBET比表面積は、HUBER CHEMICALS TEST METHODSに準拠して測定された値である。
【0023】
この高分散性シリカの含有量はベース樹脂のエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、40〜55質量部である。含有量が40質量部未満では、本発明による効果が得られず拡径伸長状態で破断が生じやすなる。また、55質量部を超えると、永久伸び特性、応力緩和特性が低下する。高分散性シリカ含有量のより好ましい範囲は、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、44〜52質量部である。
【0024】
常温収縮チューブを形成する組成物には、有機過酸化物等の架橋剤を配合することができる。有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチルー2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルー2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、ベンゾイルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。架橋剤としては、なかでもジクミルパーオキサイドが好ましい。有機過酸化物は、通常、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部に対し、2〜6質量部配合される。
【0025】
また、架橋剤として有機過酸化物を用いる場合、架橋助剤を配合すると耐外傷性や応力緩和特性をさらに向上させることができる。架橋助剤としては、例えば、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、N−N´−m−フェニレンジマレイミド、トリアリルイソシアヌレート、多官能性メタクリレートモノマー等が挙げられる。
【0026】
さらに、組成物には、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体に通常配合される、加工助剤、難燃剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、軟化剤、可塑剤、滑剤、その他の添加剤を、本発明の効果を阻害しない範囲で配合することができる。また、上記高分散性シリカ以外の無機充填剤も、本発明の効果を阻害しない範囲で使用してもよい。
【0027】
常温収縮チューブを形成する組成物は、100℃におけるムーニー粘度ML1+4が45以下、125℃におけるムーニー粘度ML1+4が40以下であることが好ましく、100℃におけるムーニー粘度ML1+4が30〜40、125℃におけるムーニー粘度ML1+4が25〜35であることがより好ましい。100℃及び125℃におけるムーニー粘度ML1+4は、JIS K 6300−1(未加硫ゴム―物理特性―第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方)に基づき測定することができる。
【0028】
本発明の常温収縮チューブは、上記各成分をニーダ等を用いて均一に混合してゴムコンパウンドを得、これをチューブ状に成形した後、常法により架橋させることにより得られる。
【0029】
このようにして得られる常温収縮チューブは、耐外傷性が良好で、拡径伸長状態での破断が生じにくい上に、永久伸び特性・応力緩和特性にも優れている。したがって、これを用いて信頼性の高いケーブル接続部を形成することができる。
【0030】
本発明の常温収縮チューブは、圧縮永久ひずみ率が15%以下であることが好ましく、10〜13%であることがより好ましい。圧縮永久ひずみ率が15%を超えると拡径時のインナーコア引き抜き後の被装着面に対する密着性が低下する。圧縮永久ひずみ率は、JIS K 6262(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―常温,高温及び低温における圧縮永久ひずみの求め方)に準拠し測定される。
【0031】
また、本発明の常温収縮チューブは、永久伸びが10%以下であることが好ましく、
5〜8%であることがより好ましい。永久伸びが10%を超えるとインナーコア引き抜き後の被装着面に対する密着性が低下する。永久伸びは、JIS K 6273(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張り永久ひずみ、伸び率及びクリープ率の求め方)に準拠して測定される。
【0032】
さらに、本発明の常温収縮チューブは、引張強さが10MPa以上であることが好ましく、12〜15MPaであることがより好ましい。引張強さが10MPa未満であると拡径時に常温収縮チューブが破断しやすくなる。引張強さは、JIS K 6251(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方)に準拠して測定される。
【0033】
次に、本発明の常温収縮チューブを用いたケーブル接続部について説明する。
【0034】
図1は、本発明の常温収縮チューブを用いたケーブル接続部の一例を示す縦断面図である。この例は、本発明の常温収縮チューブをケーブル接続部の防水保護チューブとして用いた例である。
【0035】
図1において、符号1は、接続すべき1対の電力ケーブルを示している。これらの各電力ケーブル1、1は端部が段剥ぎされ、それぞれケーブル導体2及びケーブル絶縁体3が露出している。ケーブル導体2同士は導体接続管4により接続されており、導体接続管4上にはケーブル絶縁体3、3間に跨って絶縁筒5が装着されている。絶縁筒5は、絶縁性を有する絶縁筒本体5aの内周面及び外周面にそれぞれ半導電性を有する内部電極5b及び外部電極5cを設けた構造を有する。そして、この絶縁筒5の外側には編組メッシュ6が設けられ、さらに、その編組メッシュ6を覆うように本発明の常温収縮チューブ7が装着されている。
【0036】
常温収縮チューブ7は、使用前に、内部にインナーコアと称する筒状の拡径保持部材を挿入して拡径状態を維持し、ケーブルを通し、所定の位置に配置させたところで、支持材を抜き去ることにより装着させたものである。支持材を抜き去ることにより、常温収縮チューブ7が縮径し、所定の位置に固定される。
【0037】
常温収縮チューブ7の両端部にはケーブル1(ケーブルシース8)に跨ってさらに絶縁テープ9が巻回されており、また、ケーブル外部半導電層(図示なし)上には、ACPテープ等の半導電性融着テープ10が巻回されている。
【0038】
このように構成されるケーブル接続部においては、防水保護チューブとして、エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、CTAB比表面積75〜170m/g、BET比表面積150〜250m/gの高分散性シリカを40〜55質量部含有する組成物の架橋体からなる常温収縮チューブが使用されているので、常温収縮チューブ自身の破断が防止されるとともに、常温収縮チューブと絶縁筒との密着性も良好である。したがって、優れた防水性を維持することができる。
【0039】
なお、上記実施形態は、本発明の常温収縮チューブを防水保護チューブとして用いた中間接続部の例であるが、本発明はこのような例に限定されるものではなく、導体接続管上に装着する絶縁補強チューブ等としても使用することができる。また、接続部も中間接続部に限らず、ケーブル終端部等にも適用可能である。絶縁補強チューブとして用いた場合には、信頼性の高い絶縁補強体を形成することができる。
【実施例】
【0040】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0041】
(実施例1)
エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体(EPDM;三井化学社製 商品名
タープレン3130S)147質量部、高分散性シリカ(フーバー社製 商品名 Zeopole8715;CTAB比表面積90m/g、BET比表面積120m/g;シリカ(i)と表記)15質量部、プロセスオイル60質量部、パラフィン系防腐剤(出光興産社製 商品名 PS−430)、老化防止剤(大内新興化学工業社製 商品名 ノクラックMB)1.75質量部、ポリエチレングリコール1質量部、滑剤(Schill and Seilacher社製 商品名 スラクトールWB−16)2質量部、ステアリン酸1質量部、酸化亜鉛2種5質量部、ジクミルパーオキサイド2.4質量部、架橋助剤のメタクリル酸亜鉛2.5質量部、及びカーボンブラック2質量部を75Lニーダにて均一に混練した後、8インチロールでシート状に押し出し、170℃×25分間のプレス成形加硫を行って、2mm厚のシートを作製した。
【0042】
(実施例2〜6、比較例1、2)
実施例1と同様にして、表1に示す成分を表1に示す量で用いて、2mm厚のシートを作製した。実施例1で用いた成分以外の成分は次の通りである。
シリカ(ii):
フーバー社製 商品名 Zeopole8745;CTAB比表面積140m/g、BET比表面積180m/g
シリカ(iii):
日本シリカ工業社製 商品名 Nipsil RS−150;CTAB比表面積70m/g、BET比表面積85m/g
【0043】
各実施例及び各比較例で得られたシートについて、引張応力、引張強さ、伸び、硬さ、引裂き強さ、圧縮永久ひずみ率及び永久伸びを測定した。また、成形前の混練物について100℃及び125℃におけるムーニー粘度を測定した。測定方法は次の通りである。
【0044】
[ムーニー粘度]
ムーニー粘度計(L形ローター)を使用し、予熱時間1分、試験温度100℃及び125℃の条件で、JIS K 6300−1に基づいて測定した。
[引張応力]
JIS K 6251(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方)に基づいて100%伸長時の引張応力を測定した。
[引張強さ、伸び]
JIS K 6251に基づいて測定した。
[硬さ]
JIS K 6253(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方)に規定するタイプAデュロメータにより測定した。
[引裂強さ]
JIS K 6252(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引裂強さの求め方)に基づいて測定した。
[圧縮永久ひずみ率]
JIS K 6262(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―常温,高温及び低温における圧縮永久ひずみの求め方)に準拠し、150℃で72時間の条件で測定した。
[永久伸び]
JIS K 6251に規定されるダンベル状3号試験片を200%伸長した状態で80℃の恒温槽中に72時間保持した後、開放し、開放30分後の標線間距離を測定し、伸長前の標線間距離に対する伸長後の標線間距離の変化率を求めた。
【0045】
これらの結果を表1の下欄に示す。
【0046】
【表2】

【0047】
表2から明らかなように、実施例で得られたシートは、高い引張強さ、伸び及び引裂強さを有しながら、それらの特性と相反する圧縮永久ひずみ特性及び永久伸び特性が良好であり、常温収縮チューブに要求される特性を十分に備えていた。
【符号の説明】
【0048】
1…電力ケーブル、2…ケーブル導体、3…ケーブル絶縁体、4…導体接続管、5…絶縁筒、6…編組メッシュ、7…常温収縮チューブ、8…ケーブルシース、9…絶縁テープ、10…半導電性融着テープ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体100質量部あたり、CTAB比表面積75〜170m/g、BET比表面積150〜250m/gの高分散性シリカを40〜55質量部含有する組成物の架橋体からなることを特徴とするケーブル接続部用常温収縮チューブ。
【請求項2】
エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合体のジエン成分が、エチリデンノルボルネンである請求項1記載のケーブル接続部用常温収縮チューブ。
【請求項3】
前記組成物は、圧縮永久ひずみ率15%以下、永久伸び10%以下、引張強さ
10MPa以上であることを特徴とする請求項1または2記載のケーブル接続部用常温収縮チューブ。
【請求項4】
前記組成物は、圧縮永久ひずみ率10〜13%、永久伸び5〜8%、引張強さ
12〜15MPaであることを特徴とする請求項1または2記載のケーブル接続部用常温収縮チューブ。
【請求項5】
ケーブル接続部の防水保護チューブ用途に使用されるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のケーブル接続部用常温収縮チューブ。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項記載のケーブル接続部用常温収縮チューブを備えたことを特徴とするケーブル接続部。

【図1】
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【公開番号】特開2011−78250(P2011−78250A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228829(P2009−228829)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(306013120)昭和電線ケーブルシステム株式会社 (218)
【Fターム(参考)】