説明

ゲートウェイとSIPサーバとの間のセッションを移行する方法、管理装置及びプログラム

【課題】CSCFを1対1に冗長化することなく、且つ、端末とのIPsecを再確立することなく、端末接続中のゲートウェイから第1のCSCFに対する移行元セッションを、第2のCSCFに対する移行先セッションへ移行する方法等を提供する。
【解決手段】セッション管理装置が、ゲートウェイへ、移行元の第1のCSCFのセッション情報を用いて、移行先の第2のCSCFに対して移行先セッションを確立すべき移行元セッション移行通知を送信する。次に、セッション管理装置が、移行先の第2のCSCFへ、移行元の第1のCSCFのセッション情報を用いて、ゲートウェイとの間で移行先セッションを確立すべき移行先セッション移行通知を送信する。これによって、ゲートウェイが、第2のCSCFとの間で、移行元のCSCFのセッション情報を用いて移行先セッションを確立すると共に、移行元セッションを移行先セッションへ移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末によって接続中のゲートウェイとSIP(Session Initiation Protocol)サーバとの間のセッションを移行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
SIPは、IP(Internet Protocol)における呼制御プロトコルであって、端末間で通信に必要なIPアドレス、ポート番号及びエンコーディングをネゴシエーションすると共に、発呼及び着呼を制御する。SIPを用いて必要なネットワークリソースの割り当て及びゲートの制御を実行するために、IPサブシステムネットワークとしてのIMS(IP Multimedia Subsystem)がある。IMSは、IPネットワークで、マルチメディアアプリケーション(音声、映像及びデータ)を提供するために標準化されたサービス制御方式である。これは、次世代携帯電話ネットワーク又はNGN(Next Generation Network)を実現する中核技術である。これにより、固定網及び移動網が統合され、全ての端末がIPベースで通信するオールIP化が実現される。
【0003】
図1は、従来技術におけるIMSのシステム構成図である。
【0004】
図1のシステムによれば、IMSネットワーク8に対して、アクセスネットワーク7が相互に接続されている。両ネットワーク間は、ゲートウェイ2を介して接続される。アクセスネットワーク7は、例えば携帯電話網や、無線/有線ブロードバンドアクセス網である。ユーザによって操作される端末5は、ゲートウェイ2を介してIMSネットワーク8に接続することができる。アクセスネットワークが携帯電話網である場合、端末5は、例えば携帯電話機である。
【0005】
IMSネットワーク8は、トランスポートネットワークとは別に、コントロールネットワークを有する。コントロールネットワークは、ホームネットワーク毎に複数備えられている。コントロールネットワークは、呼セッション制御機能(CSCF(Call Session Control Function))として、P−CSCF(Proxy-CSCF)3と、S−CSCF(Serving-CSCF)4とを有する。SIPクライアント対応の複数の端末5は、ゲートウェイ2を介してCSCFに接続することによって、相手方端末と呼セッションを確立する。
【0006】
P−CSCF3は、端末5から、ゲートウェイ2を介して直接的にアクセスされる。P−CSCF3は、セッション毎にメディア情報を抽出し、セッション確立時にゲートウェイ2に対するゲート制御及びリソース制御を指示する。P−CSCF3は、端末5からの位置登録時に決定され、ゲートウェイ2(又はSIP対応端末)との間にセキュアなIPsecトンネルを確立する。
【0007】
S−CSCF4は、サービス実行及び呼セッション制御のための中心的なSIPサーバである。S−CSCF4は、自身が管理するホームネットワークのドメインを有し、そのドメインの範囲内の端末のSIP-URI(SIP - Uniform Resource Identifier)を管理する。また、S−CSCF4は、HSS(加入者情報サーバ、Home Subscriber Server)と通信することによってユーザ認証を実行する。更に、S−CSCF4は、アプリケーションサーバ(AS:Application Server)と通信することによって、端末5に対して様々なサービスを提供することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】阿部健二、福元健、中村秀文、「IMSアーキテクチャに基づく次世代網のサーバ高可用化に冠する一考察」、信学技報NS2005-132
【非特許文献2】Ashutosh Duttaら、「Self Organizing IPMultimedia Subsystem」、IEEE IMSAA2009、Dec 2009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
端末は、アクセスネットワークを介してIMSネットワークへ向けてSIPメッセージを送信する。そのSIPメッセージは、いずれか1つのP−CSCFへ転送される。そのP−CSCFは、SIPメッセージをいずれか1つのS−CSCFへ転送し、認証処理及び登録処理を実行する。それ以後は、そのP−CSCF及びそのS−CSCFが、当該端末を管理することとなる。そのために、当該端末は、一度登録されたP−CSCF及びS−CSCFに対して基本的に固定的に管理される。即ち、端末が移動することによって、他のドメインに属することとならない限り、P−CSCF及びS−CSCFが変更されることはない。このように、既存のIMSネットワークでは、P−CSCF及びS−CSCFは、端末に対して固定的に割り当てられており、位置登録後に変更することは困難である。
【0010】
しかしながら、IMSネットワーク内におけるCSCFの障害、CSCFの最適化やメンテナンスなど、利用状況に応じて、端末が登録中にあるCSCFであっても、他のCSCFへセッションを移行したい場合もある。このとき、一方のCSCFから、セッション情報を、他方のCSCFへ引き継ぐ必要がある。
【0011】
これに対し、CSCFなどのサーバを対象して、ホットスタンバイ型のサーバ冗長化によって構成する技術がある。しかし、稼働中のCSCFと同性能のスタンバイ用のCSCFを別途備える必要があり、導入・運用コストの面で問題があった。
【0012】
また、SIPメッセージを他の装置によって保存する技術もある(例えば非特許文献1参照)。しかし、この技術によれば、セッションを継続するCSCFが1台に限定されており、多数の代替機を設けることができない。
【0013】
更に、IMSの標準規格によれば、端末から接続中のCSCFを切り替えるシグナリング処理については規定されていない。一方で、シグナリングを用いて、セッション単位でCSCFを切り替える技術もある(例えば非特許文献4参照)。この技術によれば、シグナリングを用いてセッション単位で、ユーザが利用しているCSCFを切り替える。しかし、あるCSCFが停止した場合、移行先のCSCFに対して多量のシグナリングが発生することによって負荷が集中するという問題がある。また、IMSの標準規格によれば、P−CSCFとゲートウェイ(又はSIP対応端末)との間のシグナリングのやりとりは、IPsec化されていることを要する。しかし、非特許文献4に記載された技術によれば、IPsecの再確立を要する。
【0014】
そこで、本発明は、SIPサーバのバックアップとして1対1に冗長化することなく、且つ、端末とのIPsecを再確立することなく、端末によって接続中のゲートウェイから第1のSIPサーバに対する移行元セッションを、第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ移行することができる方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、IPサブシステムネットワークに接続された複数のSIP(Session Initiation Protocol)サーバ及びゲートウェイと、サーバとゲートウェイとの間のセッションを管理するセッション管理装置とを有するシステムにおけるセッション移行方法であって、
端末が、ゲートウェイを介して、第1のSIPサーバとの間で移行元セッションを確立する第1のステップと、
セッション管理装置が、ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信する第2のステップと、
セッション管理装置が、移行先の第2のSIPサーバへ、ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信する第3のステップと、
ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行する第4のステップと
を有することを特徴とする。
【0016】
本発明のセッション移行方法における他の実施形態によれば、
セッション情報は、IPsec確立のための鍵、及び、SIPの状態遷移パラメータであり、
アドレス情報は、SIP-URI(Uniform Resource Indicator)であることも好ましい。
【0017】
本発明のセッション移行方法における他の実施形態によれば、
IPサブシステムネットワークは、IMS(IP Multimedia Subsystem)ネットワークであり、
SIPサーバは、P−CSCF(Proxy-Call Session Control Function、プロキシ呼セッション制御機能)であり、
セッション管理装置は、移行元セッションから移行先セッションへのセッション移行指示要求を、IMSネットワークに接続されたネットワーク監視装置から受信することも好ましい。
【0018】
本発明のセッション移行方法における他の実施形態によれば、
セッション管理装置が、移行先の第2のP−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先の第2のS−CSCFに対するセッションを選択指示するセッション選択指示要求を送信する第5のステップと、
セッション管理装置が、移行先の第2のS−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを受信すべき、移行先の第2のP−CSCFとの間のセッションを選択指示するセッション選択受付要求を送信する第6のステップと
を更に有し、ゲートウェイと移行先の第2のP−CSCFとの間のSIPメッセージが、移行先の第2のS−CSCFへ転送されることも好ましい。
【0019】
本発明のセッション移行方法における他の実施形態によれば、移行先SIPサーバは、移行して確立されたセッションのセッション情報と、移行無しに最初から確立されたセッションのセッション情報とを別々に管理することも好ましい。
【0020】
本発明によれば、IPサブシステムネットワークに接続されたSIPサーバとゲートウェイとの間のセッションを管理するセッション管理装置であって、
ゲートウェイと第1のSIPサーバとの間のセッション情報を蓄積するセッション情報蓄積手段と、
ゲートウェイにおけるセッションを、第1のSIPサーバから第2のSIPサーバへ移行するべきセッション移行指示要求を受信するセッション移行要求受信手段と、
セッション移行指示要求を受信した際に、ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信するセッション移行指示要求手段と、
セッション移行指示要求を受信した際に、移行先の第2のSIPサーバへ、ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信するセッション移行受付要求手段と
を有し、ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行するように制御することを特徴とする。
【0021】
本発明のセッション管理装置における他の実施形態によれば、
セッション情報は、IPsec確立のための鍵、及び、SIPの状態遷移パラメータであり、
アドレス情報は、SIP-URIであることも好ましい。
【0022】
本発明のセッション管理装置における他の実施形態によれば、
IPサブシステムネットワークは、IMSネットワークであり、
SIPサーバは、P−CSCF(プロキシ呼セッション制御機能)であり、
移行元セッションから移行先セッションへのセッション移行指示要求を、IMSネットワークに接続されたネットワーク監視装置から受信することも好ましい。
【0023】
本発明のセッション管理装置における他の実施形態によれば、
移行先の第2のP−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先の第2のS−CSCFに対するセッションを選択指示するセッション選択指示要求を送信するセッション選択指示要求手段と、
移行先の第2のS−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを受信すべき、移行先の第2のP−CSCFとの間のセッションを選択指示するセッション選択受付要求を送信するセッション選択受付要求手段と
を更に有し、ゲートウェイと移行先の第2のP−CSCFとの間のSIPメッセージが、移行先の第2のS−CSCFへ転送されるように制御することも好ましい。
【0024】
本発明によれば、前述のセッション管理装置と通信するゲートウェイであって、
セッション管理装置から、セッション移行指示要求を受信するセッション移行指示要求受信手段と、
セッション移行指示要求に含まれる、移行元の第1のCSCFのセッション情報及び移行先の第2のCSCFのアドレス情報を用いて、移行先の第2のCSCFに対する移行先セッションへ変更するセッション確立制御手段と
を有することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、前述のセッション管理装置と通信するCSCFであって、
セッション管理装置から、セッション移行受付要求を受信するセッション移行受付要求受信手段と、
セッション移行受付要求に含まれる移行元の第1のCSCFのセッション情報及びアドレス情報を用いて、ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるセッション受付手段と、
セッション移行受付要求に基づくセッションのセッション情報及びアドレス情報と、移行無しに最初から確立されたセッションのセッション情報及びアドレス情報とを別々に管理するセッション情報管理手段と
を有することを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、IPサブシステムネットワークに接続されたSIPサーバとゲートウェイとの間のセッションを管理する装置に搭載されたコンピュータを機能させるセッション管理プログラムであって、
ゲートウェイと第1のSIPサーバとの間のセッション情報を蓄積するセッション情報蓄積手段と、
ゲートウェイにおけるセッションを、第1のSIPサーバから第2のSIPサーバへ移行するべきセッション移行指示要求を受信するセッション移行要求受信手段と、
セッション移行指示要求を受信した際に、ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信するセッション移行指示要求手段と、
セッション移行指示要求を受信した際に、移行先の第2のSIPサーバへ、ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信するセッション移行受付要求手段と
してコンピュータを機能させ、ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の方法、装置及びプログラムによれば、SIPサーバのバックアップとして1対1に冗長化することなく、且つ、IPsecを再確立することなく、端末によって接続中のゲートウェイから第1のSIPサーバに対する移行元セッションを、第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来技術におけるIMSのシステム構成図である。
【図2】本発明におけるIMSのシステム構成図である。
【図3】本発明におけるセッションの移行を表すシーケンス図である。
【図4】本発明におけるセッション管理装置の機能構成図である。
【図5】本発明におけるゲートウェイ又はCSCFの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0030】
図2は、本発明におけるIMSのシステム構成図である。
【0031】
図2のシステムは、図1と比較して、IMSネットワーク(IPサブシステムネットワーク)8に、セッション管理装置1及びネットワーク監視装置6が更に配置されている。
【0032】
ネットワーク監視装置6は、IPパケットの到達性及び/又はSIPメッセージの計数情報等に基づいて、各CSCFの可用性を監視する。これにより、ネットワーク監視装置6は、CSCFについて、負荷状態が所定閾値以上に高まった場合、又は、障害・停止を検知した場合、他のCSCFへセッションを移行すべきと判定する。このとき、ネットワーク監視装置6は、セッション管理装置1へ、セッション移行指示要求を送信する。セッション移行指示要求には、当該端末からのセッションについて、少なくとも、移行元CSCFのSIP-URIと、移行先CSCFのSIP-URIとを含む。
【0033】
セッション管理装置1は、端末−ゲートウェイ−CSCF間におけるセッション情報を常に更新して蓄積する。セッション情報は、セッション毎に、少なくとも、SIP-URIと、IPsec確立時の鍵と、SIPの状態遷移パラメータとからなる。
【0034】
図2によれば、ゲートウェイ2とP−CSCF31との間のセッションを、ゲートウェイ2とP−CSCF32との間のセッションへ移行する場合が表されている。このとき、移行先P−CSCF32は、S−CSCF42に対してもセッションを確立する必要がある。これらセッションの移行は、セッション管理装置1からのセッション移行メッセージによって制御される。尚、セッション管理装置1は、端末のSIP-URI毎に、登録中CSCFのSIP-URIを記憶しているHSS(加入者情報サーバ)であってもよい。
【0035】
ここで、ゲートウェイ2は、P−CSCF32に対してIPsecを再確立することなく、以前にP−CSCF31との間で確立していたIPsec(鍵A)をそのまま利用する。一方で、移行先P−CSCF32は、ゲートウェイ2との間で、IPsec(鍵A)が確立されているものとして動作する。従って、ゲートウェイ2は、移行先P−CSCF32との間で、新たにIPsecを確立するためのシーケンスを実行しない。
【0036】
図3は、本発明におけるセッションの移行を表すシーケンス図である。
【0037】
(S301)端末#1は、SIP対応端末であって、位置登録要求REGISTERをIMSネットワークへ送信する。このSIPメッセージは、ゲートウェイ2を介してP−CSCF#1によって受信され、S−CSCF#1へ転送される。これによって、端末#1は、ゲートウェイ2を介してP−CSCF#1との間でセッションを確立し、P−CSCF#1及びS−CSCF#1によって位置登録済みとなる。また、ゲートウェイ2とP−CSCF#1との間のセッションには、IPsecの鍵AによってIPトンネルが確立されており、P−CSCF#1とS−CSCF#1との間のセッションも、IPsecによってIPトンネルが確立されている。
【0038】
(S302)セッション管理装置1は、端末−CSCF間、又は、CSCF間におけるセッション情報を受信し且つ蓄積する。
【0039】
(S303)ここで、例えば、P−CSCF#1における障害・停止が検知されたとする。
【0040】
(S304)ネットワーク監視装置6は、当該端末#1におけるゲートウェイ2とP−CSCF#1との間の移行元セッションを、ゲートウェイ2とP−CSCF#2との間の移行先セッションへ移行するべきセッション移行要求を、セッション管理装置1へ送信する。ネットワーク監視装置6は、オペレータの指示やIMSネットワークの負荷状態に応じて、セッションの移行を決定する。このセッション移行要求は、例えば以下の情報を含む。
・移行元P−CSCF#1のSIP-URI
・移行先P−CSCF#2のSIP-URI
【0041】
(S305)セッション管理装置1は、ネットワーク管理装置6から受信したセッション移行要求に含まれる移行元P−CSCF#1に対して、確立しているセッション情報(及びゲートウェイ)を検索する。図3によれば、端末#1のセッションが検索される。
【0042】
セッション管理装置1は、端末#1のセッションについて、ゲートウェイ2へ、移行先P−CSCF#2に対するセッションへ変更するべく、移行元P−CSCF#1のセッション情報及び移行先P−CSCF#2のアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信する。ここで、セッション情報は、ゲートウェイ2と移行元P−CSCF#1との間のセッションにおけるIPsecの鍵、及び、SIPの状態遷移パラメータである。また、アドレス情報は、SIP-URIである。
【0043】
ここで、ゲートウェイ2は、P−CSCF32に対してIPsecを再確立することなく、以前にP−CSCF31との間で確立していたIPsecをそのまま利用する。このとき、IPsecの鍵Aもそのまま利用される。ゲートウェイ2は、IPsecのSIP-URI等のセッション情報のみを、セッション管理装置1から受信したセッション移行指示要求の内容情報に従って更新する。これによって、サービス提供中のセッションが停止してしまうことを防ぐことができる。
【0044】
(S306)セッション管理装置1は、移行先P−CSCF#2へ、ゲートウェイ2との間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元P−CSCF#1のセッション情報及びアドレス情報を含む移行先セッション移行通知を送信する。
【0045】
ここで、移行先P−CSCF32は、ゲートウェイ2との間でIPsecが確立されているものとして動作する。このとき、ゲートウェイのアドレス、IPsecの鍵A、及びSIP状態遷移パラメータは、セッション管理装置1から受信したセッション移行受付要求の内容情報に従って設定する。従って、移行先P−CSCF32は、ゲートウェイ2との間で、新たにIPsecを確立するためのシーケンスを実行しない。
【0046】
(S307)これによって、ゲートウェイ2が、移行元P−CSCF#1との間のセッションを、移行先P−CSCF#2へ移行する。
【0047】
(S308)次に、セッション管理装置1が、移行先P−CSCF#2へ、移行されたセッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先S−CSCF#2に対するセッションを指示する。これは、セッション管理装置1が、指定したセッション情報を含むセッション選択指示要求を、移行先P−CSCF#2へ送信することによって実行される。
【0048】
(S309)また、セッション管理装置1が、移行先S−CSCF#2へ、SIPメッセージを受信すべき、移行先P−CSCF#2との間のセッションを指示する。これは、セッション管理装置1が、指定したセッション情報を含むセッション選択受付要求を、移行先P−CSCF#2へ送信することによって実行される。
【0049】
(S310)これによって、移行先P−CSCF#2と移行先S−CSCF#2との間のセッションが指定される。
【0050】
(S311)そして、ゲートウェイ2と移行先P−CSCF#2との間のSIPメッセージが、移行先S−CSCF#2へ転送される。
【0051】
(S312)セッション管理装置1は、端末#1−ゲートウェイ2−P−CSCF#2−S−CSCF#2におけるセッション情報を蓄積する。
【0052】
(S313)そして、セッション管理装置1は、ネットワーク監視装置6へ、セッション移行応答を返信する。
【0053】
尚、端末#1は、IMSネットワーク内でセッションが移行されたことを認識することなく、通常とおり、その後のシーケンスが実行される。
【0054】
図4は、本発明におけるセッション管理装置の機能構成図である。
【0055】
図4によれば、セッション管理装置1は、通信インタフェース100と、セッション情報受信部101と、セッション情報蓄積部102と、セッション移行要求受信部103と、セッション移行指示要求部111と、セッション移行受付要求部112と、セッション選択指示要求部113と、セッション選択受付要求部114とを有する。これら機能構成部は、装置に搭載されたコンピュータを機能させるセッション管理プログラムを実行することによって実現される。
【0056】
通信インタフェース100は、IMSネットワーク8に接続され、ゲートウェイ及びCSCFと、ネットワーク監視装置と通信する。セッション情報受信部101は、セッションを確立したCSCFから、セッション情報を受信する。受信されたセッション情報は、セッション情報蓄積部102へ出力される。セッション情報蓄積部102は、セッション情報を蓄積する。
【0057】
セッション移行要求受信部103は、ゲートウェイにおけるセッションを、第1のP−CSCFから第2のP−CSCFへ移行するべきセッション移行指示要求を受信する。セッション移行指示要求を受信した際に、セッション移行指示要求部111と、セッション移行受付要求部112と、セッション選択指示要求部113と、セッション選択受付要求部114とを機能させる。
【0058】
セッション移行指示要求部111は、ゲートウェイ2へ、移行先P−CSCFに対するセッションへ変更するべく、移行元P−CSCFのセッション情報及び移行先P−CSCFのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信する。
【0059】
セッション移行受付要求部112は、セッション移行指示要求を受信した際に、移行先P−CSCFへ、ゲートウェイとの間でセッションを受け付けるべく、移行元P−CSCFのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信する。
【0060】
セッション選択指示要求部113は、移行先P−CSCFへ、移行されたセッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先S−CSCFに対するセッションを選択指示するセッション選択指示要求を送信する。これによって、移行元P−CSCFが、指定されたセッションを用いて、移行先S−CSCFへSIPメッセージを転送する。
【0061】
セッション選択受付要求部114は、移行先S−CSCFへ、移行されたセッションにおけるSIPメッセージを受信すべき、移行先P−CSCFとの間のセッションを選択指示するセッション選択受付要求を送信する。これによって、移行先S−CSCFが、指定されたセッションを介して、移行先P−CSCFからSIPメッセージを受信する。
【0062】
図5は、本発明におけるゲートウェイ又はCSCFの機能構成図である。
【0063】
図5によれば、ゲートウェイ2は、AN(アクセスネットワーク)側通信インタフェース201と、IMS側通信インタフェース202と、セッション確立制御部211と、セッション情報送信部212と、セッション移行指示要求受信部213とを有する。通信インタフェース以外のこれら機能構成部は、ゲートウェイに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
【0064】
セッション確立制御部211は、セッション移行指示要求に含まれる、移行元CSCFのセッション情報及び移行先CSCFのアドレス情報を用いて、移行先CSCFに対する移行先セッションへ変更する。ここでは、IPsecを再確立するシーケンスを実行することなく、セッション情報及びアドレス情報を更新するだけである。
【0065】
セッション情報送信部212は、確立されているセッション情報を、セッション管理装置1へ送信する。
【0066】
セッション移行指示要求受信部213は、セッション管理装置1から、セッション移行指示要求を受信する。セッション移行指示要求に含まれる、移行元CSCFのセッション情報及び移行先CSCFのアドレス情報は、セッション確立制御部211へ出力される。
【0067】
また、図5によれば、移行先P−CSCF32は、IMS側通信インタフェース320と、セッション確立制御部321と、セッション情報送信部322と、セッション選択指示要求受信部323と、セッション受付部324と、セッション情報管理部325と、セッション移行受付要求受信部326とを有する。通信インタフェース以外のこれら機能構成部は、CSCFに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。尚、セッション確立制御部321と、セッション情報送信部322とは、ゲートウェイ2のセッション確立制御部211と、セッション情報送信部212と、全く同様の機能である。
【0068】
セッション選択指示要求受信部323は、セッション管理装置1からセッション選択指示要求を受信する。これによって、移行先S−CSCFへ、ゲートウェイ2から受信したSIPメッセージを転送すべきセッションを、セッション確立制御部321へ指定する。
【0069】
セッション受付部324は、セッション移行受付要求に含まれる移行元CSCFのセッション情報及びアドレス情報を用いて、ゲートウェイ2との間でセッションを受け付ける。
【0070】
セッション情報管理部325は、セッション移行受付要求に基づくセッションのセッション情報及びアドレス情報と、移行無しに最初から確立されたセッションのセッション情報及びアドレス情報とを別々に管理する。
【0071】
セッション移行受付要求受信部326は、セッション管理装置1から、セッション移行受付要求を受信する。セッション移行受付要求に含まれる移行元CSCFのセッション情報及びアドレス情報は、セッション受付部324へ出力される。
【0072】
以上、詳細に説明したように、本発明の方法、装置及びプログラムによれば、SIPサーバのバックアップとして1対1に冗長化することなく、且つ、IPsecを再確立することなく、端末によって接続中のゲートウェイから第1のSIPサーバに対する移行元セッションを、第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ移行することができる。
【0073】
一方のホームコントロールネットワークにおける第1のCSCFの代替として、他方のホームコントロールネットワークにおける第2のCSCFを用いることができるために、CSCFを冗長化することなく、IMSネットワーク内におけるSIPサーバ(CSCF)の可用性を高めることもできる。また、ゲートウェイとSIPサーバとの間では、ゲートウェイは、移行先で確立したIPsecのIPトンネルに対してセッション情報のみを変更することによって、ゲートウェイが移行先の第2のSIPサーバとの間で、IPトンネルを再確立する必要もない。
【0074】
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【符号の説明】
【0075】
1 セッション管理装置
100 IMS側通信インタフェース
101 セッション情報受信部
102 セッション情報蓄積部
103 セッション移行要求受信部
111 セッション移行指示要求部
112 セッション移行受付要求部
113 セッション選択指示要求部
114 セッション選択受付要求部
2 ゲートウェイ
201 AN(アクセスネットワーク)側通信インタフェース
202 IMS側通信インタフェース
211 セッション確立制御部
212 セッション情報送信部
213 セッション移行要求受信部
3 P−CSCF
31 移行元P−CSCF
32 移行先P−CSCF
320 IMS側通信インタフェース
321 セッション確立制御部
322 セッション情報送信部
323 セッション移行要求受信部
324 セッション受付部
325 セッション情報管理部
326 セッション移行受付要求受信部
4 S−CSCF
41 移行元S−CSCF
42 移行先S−CSCF
5 端末
6 ネットワーク監視装置
7 アクセスネットワーク
8 IMSネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPサブシステムネットワークに接続された複数のSIP(Session Initiation Protocol)サーバ及びゲートウェイと、サーバとゲートウェイとの間のセッションを管理するセッション管理装置とを有するシステムにおけるセッション移行方法であって、
前記端末が、ゲートウェイを介して、第1のSIPサーバとの間で移行元セッションを確立する第1のステップと、
前記セッション管理装置が、前記ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信する第2のステップと、
前記セッション管理装置が、移行先の第2のSIPサーバへ、前記ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信する第3のステップと、
前記ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行する第4のステップと
を有することを特徴とするセッション移行方法。
【請求項2】
前記セッション情報は、IPsec確立のための鍵、及び、SIPの状態遷移パラメータであり、
前記アドレス情報は、SIP-URI(Uniform Resource Indicator)である
ことを特徴とする請求項1に記載のセッション移行方法。
【請求項3】
前記IPサブシステムネットワークは、IMS(IP Multimedia Subsystem)ネットワークであり、
前記SIPサーバは、P−CSCF(Proxy-Call Session Control Function、プロキシ呼セッション制御機能)であり、
前記セッション管理装置は、移行元セッションから移行先セッションへのセッション移行指示要求を、前記IMSネットワークに接続されたネットワーク監視装置から受信することを特徴とする請求項1又は2に記載のセッション移行方法。
【請求項4】
前記セッション管理装置が、移行先の第2のP−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先の第2のS−CSCFに対するセッションを選択指示するセッション選択指示要求を送信する第5のステップと、
前記セッション管理装置が、移行先の第2のS−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを受信すべき、移行先の第2のP−CSCFとの間のセッションを選択指示するセッション選択受付要求を送信する第6のステップと
を更に有し、前記ゲートウェイと移行先の第2のP−CSCFとの間のSIPメッセージが、移行先の第2のS−CSCFへ転送されることを特徴とする請求項3に記載のセッション移行方法。
【請求項5】
移行先SIPサーバは、移行して確立されたセッションのセッション情報と、移行無しに最初から確立されたセッションのセッション情報とを別々に管理することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセッション移行方法。
【請求項6】
IPサブシステムネットワークに接続されたSIPサーバとゲートウェイとの間のセッションを管理するセッション管理装置であって、
前記ゲートウェイと第1のSIPサーバとの間のセッション情報を蓄積するセッション情報蓄積手段と、
前記ゲートウェイにおけるセッションを、第1のSIPサーバから第2のSIPサーバへ移行するべきセッション移行指示要求を受信するセッション移行要求受信手段と、
前記セッション移行指示要求を受信した際に、前記ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信するセッション移行指示要求手段と、
前記セッション移行指示要求を受信した際に、移行先の第2のSIPサーバへ、前記ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信するセッション移行受付要求手段と
を有し、前記ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行するように制御することを特徴とするセッション管理装置。
【請求項7】
前記セッション情報は、IPsec確立のための鍵、及び、SIPの状態遷移パラメータであり、
前記アドレス情報は、SIP-URIである
ことを特徴とする請求項6に記載のセッション管理装置。
【請求項8】
前記IPサブシステムネットワークは、IMSネットワークであり、
前記SIPサーバは、P−CSCF(プロキシ呼セッション制御機能)であり、
移行元セッションから移行先セッションへのセッション移行指示要求を、前記IMSネットワークに接続されたネットワーク監視装置から受信することを特徴とする請求項6又は7に記載のセッション管理装置。
【請求項9】
移行先の第2のP−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを転送すべき、移行先の第2のS−CSCFに対するセッションを選択指示するセッション選択指示要求を送信するセッション選択指示要求手段と、
移行先の第2のS−CSCFへ、移行された移行先セッションにおけるSIPメッセージを受信すべき、移行先の第2のP−CSCFとの間のセッションを選択指示するセッション選択受付要求を送信するセッション選択受付要求手段と
を更に有し、前記ゲートウェイと移行先の第2のP−CSCFとの間のSIPメッセージが、移行先の第2のS−CSCFへ転送されるように制御することを特徴とする請求項8に記載のセッション管理装置。
【請求項10】
請求項6から9のいずれか1項に記載のセッション管理装置と通信するゲートウェイであって、
前記セッション管理装置から、前記セッション移行指示要求を受信するセッション移行指示要求受信手段と、
前記セッション移行指示要求に含まれる、移行元の第1のCSCFのセッション情報及び移行先の第2のCSCFのアドレス情報を用いて、移行先の第2のCSCFに対する移行先セッションへ変更するセッション確立制御手段と
を有することを特徴とするゲートウェイ。
【請求項11】
請求項9に記載のセッション管理装置と通信するCSCFであって、
前記セッション管理装置から、前記セッション移行受付要求を受信するセッション移行受付要求受信手段と、
前記セッション移行受付要求に含まれる移行元の第1のCSCFのセッション情報及びアドレス情報を用いて、前記ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるセッション受付手段と、
前記セッション移行受付要求に基づくセッションのセッション情報及びアドレス情報と、移行無しに最初から確立されたセッションのセッション情報及びアドレス情報とを別々に管理するセッション情報管理手段と
を有することを特徴とするCSCF。
【請求項12】
IPサブシステムネットワークに接続されたSIPサーバとゲートウェイとの間のセッションを管理する装置に搭載されたコンピュータを機能させるセッション管理プログラムであって、
前記ゲートウェイと第1のSIPサーバとの間のセッション情報を蓄積するセッション情報蓄積手段と、
前記ゲートウェイにおけるセッションを、第1のSIPサーバから第2のSIPサーバへ移行するべきセッション移行指示要求を受信するセッション移行要求受信手段と、
前記セッション移行指示要求を受信した際に、前記ゲートウェイへ、移行先の第2のSIPサーバに対する移行先セッションへ変更するべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及び移行先の第2のSIPサーバのアドレス情報を含むセッション移行指示要求を送信するセッション移行指示要求手段と、
前記セッション移行指示要求を受信した際に、移行先の第2のSIPサーバへ、前記ゲートウェイとの間で移行先セッションを受け付けるべく、移行元の第1のSIPサーバのセッション情報及びアドレス情報を含むセッション移行受付要求を送信するセッション移行受付要求手段と
してコンピュータを機能させ、前記ゲートウェイが、移行元の第1のSIPサーバとの間のセッションを、移行先の第2のSIPサーバへ移行するように制御することを特徴とするセッション管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−188320(P2011−188320A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52519(P2010−52519)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度、総務省「セキュアクラウドネットワーキング技術の研究開発」、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(599108264)株式会社KDDI研究所 (233)
【Fターム(参考)】