説明

ゲート弁

【課題】優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供する。
【解決手段】略箱形状に形成された弁箱本体と、弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、弁箱本体の内部に設けられ、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、弁箱本体の内部に設けられ、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、真空室と外部雰囲気との間、真空室相互の間で使用されるゲート弁に関し、特に、複数のゲート開口部を開閉する複数の弁板を有するゲート弁に関する。
【背景技術】
【0002】
シリコンウェハなどの半導体製造、薄膜製造、液晶製造などにおいては、クリーンな環境下、高い真空中で、スパッタリング、プラズマエッチングなどのデバイスの成膜処理が行われている。
【0003】
これらの製造装置において、例えば、真空室と外部雰囲気との間、真空室相互の間で、各チャンバー間を開放、閉止するために、真空用ゲート弁が使用されている。
ところで、最近では、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上するために、複数のゲート開口部を開閉する複数の弁板を有するゲート弁が、特許文献1(特表2002−502946号公報)において提案されている。
【0004】
図17および図18に示したように、この特許文献1のゲート弁100では、担体プレート102が、チャンバーの側壁104に沿って、シリンダーなどの駆動装置116の駆動によって、上下方向に移動可能なように、ローラガイド106に案内されている。
【0005】
そして、担体プレート102には、複数のパッキンプレート(弁体)108を備えており、ブッシュ110内をスライドするガイドピン112によって、チャンバーの側壁104のゲート開口部114を開閉するように構成されている。
【特許文献1】特表2002−502946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような特許文献1に開示されているような、従来のゲート弁100では、チャンバーの側壁104のゲート開口部114を片側のみから、パッキンプレート108で開閉するものであるので、複数の開口部を全て確実に閉塞するには不十分であり、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されて、外部環境を汚染するおそれがあった。
【0007】
また、ゲート弁100では、パッキンプレート108を駆動させる、駆動装置116や、ベローズ107で囲われた駆動空間が、真空環境内に位置することになるので、駆動に利用される圧搾空気が、シリンダーのシール材の不具合や、ベローズ107の破損などにより、真空環境内にリークしてしまうおそれがあった。
【0008】
このように、成膜装置において、確実に開口部を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の高いゲート弁が求められている。
そこで、本発明者は、両側に設置されたチャンバーの開口部を塞ぐ弁体を設け、両側の弁板が開口部を閉鎖し、弁箱内が独立した空間を形成させ、2重シールの構造のゲート弁を鋭意検討した。
【0009】
しかしながら、従来公知のゲート弁の組み合わせでは、機構上どうしても、面間隔、すなわち、ゲート弁の幅が大きくなってしまい、ゲート弁が大型化してしまう問題があった。
【0010】
さらに、従来のゲート弁では、高いシール性能を維持するために、弁体に設けられたシール材の交換や、ゲート弁のメンテナンスが重要であり、従来はチャンバーの中からシール材の交換などを行う必要があり、煩雑な作業が必要で、安全性の点からも問題があった。
【0011】
従って、チャンバーの外側からシール材の交換等でき、メンテナンス作業を容易に行うことができるゲート弁の提供が求められていた。
本発明は、このような現状に鑑み、優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のゲート弁は、
略箱形状に形成された弁箱本体と、
前記弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、
前記弁箱本体の内部に設けられ、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、
前記弁箱本体の内部に設けられ、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
このように構成することによって、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体によって、弁箱本体内が独立した空間を形成することができる。
【0014】
また、この弁箱本体の内部に設けられた、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
【0015】
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
【0016】
さらに、一方側弁板と他方側弁板から構成される一対の弁板が、ゲート開口部を閉塞し、弁箱本体内が独立した空間を形成するため、弁箱本体内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
【0017】
また、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、排気ポートを設けることで、リークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体内の内圧をチャンバー内の内圧より高く設定することで、弁板のゲート開口部への押付け力を高め、シール性能を向上させることが可能となる。
【0018】
また、本発明のゲート弁は、前記弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体を分離することによって、そ
れぞれの弁板が露出されるので、チャンバーの外側から確実にシール材や弁板を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
【0019】
また、本発明のゲートバルブは、前記一方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されるとともに、前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されていることを特徴とする。
【0020】
このように構成することによって、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
【0021】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0022】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、一方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されるとともに、
前記他方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、他方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする。
【0023】
このように構成することによって、回転駆動軸を中心に、弁板がそれぞれ回動して、それぞれのゲート開口部を開閉するので、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
【0024】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向とが、相互に同じ回転方向であることを特徴とする。
【0025】
このように一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向とが、相互に同じ回転方向であるので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0026】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向とが、相互に反対の回転方向であることを特徴とする。
【0027】
このように構成することによっても、一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能であれば、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0028】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成されていることを特徴とする。
【0029】
このように一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成することによって、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0030】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板を一方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁するとともに、前記他方側弁板を他方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁する共通駆動機構が備えられていることを特徴とする。
【0031】
このように共通駆動機構によって、一方側弁板を一方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁するとともに、他方側弁板を他方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁して、これらのゲート開口部を開閉するので、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
【0032】
また、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0033】
また、本発明のゲート弁は、前記一方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の一方側弁板が設けられ、
前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の他方側弁板が設けられていることを特徴とする。
【0034】
このように構成することによって、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体によって、弁箱本体内が独立した空間を形成することができる。
【0036】
また、この弁箱本体の内部に設けられた、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
【0037】
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
【0038】
さらに、一方側弁板と他方側弁板から構成される一対の弁板が、ゲート開口部を閉塞し、弁箱本体内が独立した空間を形成するため、弁箱本体内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
【0039】
また、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、排気ポートを設けることで、リークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体内の内圧をチャンバー内の内圧より高く設定することで、弁板のゲート開口部への押付け力を高め、シール性能を向上させることが可能となる。
【0040】
また、弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体を分離することによって、それぞれの弁板が露出されるので、チャンバーの外側から確実にシール材や弁板を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
【0041】
さらに、一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のゲート弁の斜視図、図2は、図1のゲート弁のA方向の端面図、図3は、図1のゲート弁のB方向の端面図、図4〜図6は、図1のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図、図7は、本発明のゲート弁を二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けた実施例を説明する斜視図、図8は、本発明の弁板22、24の駆動機構の実施例を示す概略図である。
【0043】
図1〜図3において、符号10は、全体で本発明のゲート弁を示している。
図1〜図3に示したように、ゲート弁10は、略箱形状に形成された弁箱本体12を備えており、この弁箱本体12には、その対向する一対の側壁14、16を貫通するように、横長の略矩形形状のゲート開口部18、20が、複数個上下に一定間隔離間して相互に対応するように形成されている。
【0044】
また、弁箱本体12の内部には、空間11が形成されており、この空間11内に、これらのゲート開口部18、20に対応して、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する横長の略矩形形状の一方側弁板22と、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する横長の略矩形形状の他方側弁板24とを備えている。
【0045】
そして、図2、図3、図7に示したように、弁箱本体12は、一方側の側壁14の側壁部分26と、他方側の側壁16の側壁部分28とに分離可能に構成されている。
また、図2に示したように、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する一方側弁板22は、ゲート開口部18の上方の位置に、弁箱本体12の長手方向にわたって、回転可能に装着された回転駆動軸30に、連結部32を介して固定されている。
【0046】
これにより、一方側弁板22が、回転駆動軸30を中心に回転することによって、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉するように構成されている。
一方、図3に示したように、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する他方側弁板24は、ゲート開口部20の下方の位置に、弁箱本体12の長手方向にわたって、回転可能に装着された回転駆動軸34に、連結部36を介して固定されている。
【0047】
これにより、他方側弁板24が、回転駆動軸34を中心に回転することによって、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉するように構成されている。
すなわち、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34が、相互にゲート開口部18、20を挟んで上下に位置するように構成されている。
【0048】
また、弁板22、24の形状は、弁箱本体12のゲート開口部18、20の形状に応じて、このゲート開口部18、20を、確実に閉止することができる形状であれば、特に限定されるものではない。
【0049】
さらに、図示しないが、弁板22、24には、回転することによって、ゲート開口部18、20と当接する側に、ゲート開口部18、20を取り囲むような形状に、シール溝が設けられ、このシール溝に無端状のシール材が装着されている。
【0050】
なお、シール材は、弁板22、24の側でなく、弁板22が当接する弁箱本体12のシール座面側に装着されていてもよい。
弁板22、24の駆動については、回転駆動軸30、34を回転させて、弁板22、24を回動可能な駆動機構であればよく、特に限定されるものではない。
【0051】
この場合、回転駆動軸30、34を、モーターにより回動させることも可能であるが、ゲート開口部18、20への弁板22、24の押し付け力を十分に作用させるためには、例えば、図8に示したように、直動のシリンダー38を駆動させることにより、伝達冶具であるリンク40を介して、回転駆動軸30、34の回動駆動に変換して、弁板22、24を駆動させる方法でもよい。
【0052】
このように構成される本発明のゲート弁の作動について、以下に、図4〜図7に基づいて説明する。
先ず、図7に示したように、本発明のゲート弁10を、例えば、二つの空間(チャンバー)42、44の連結部分に設けることによって、図4に示したように、一方側弁板22が、回転駆動軸30を中心に回転することによって、一方側の側壁14のゲート開口部18を閉止するとともに、他方側弁板24が、回転駆動軸34を中心に回転することによって、他方側の側壁16のゲート開口部20を閉止した状態とする。
【0053】
この状態で、二つの空間(チャンバー)42、44内で、スパッタリング、プラズマエッチングなどのデバイスの成膜処理が行われる。
このような成膜処理が行われた後、図5に示したように、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する一方側弁板22を、回転駆動軸30を中心に、図5の矢印Bで示したように、時計方向に略90°回転させることによって、一方側の側壁14のゲート開口部18から離反して、一方側の側壁14のゲート開口部18を開放する。
【0054】
その後、図5に示したように、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する他方側弁板24を、回転駆動軸34を中心に、図5の矢印Cで示したように、時計方向に略90°回転させることによって、他方側の側壁16のゲート開口部20から離反して、他方側の側壁16のゲート開口部20を開放する。
【0055】
これによって、図6に示したように、成膜処理が行われたデバイスを、二つの空間(チャンバー)42、44の間を、開放されたゲート開口部18、20を介して、移動することができる。
【0056】
そして、このようなデバイスの移動が終了した後、図示しないが、上記とは逆の作動を行えばよい。
すなわち、他方側弁板24を、回転駆動軸34を中心に、図5の矢印と反対方向に、反時計方向に略90°回転させることによって、他方側の側壁16のゲート開口部20に押し付けて、他方側の側壁16のゲート開口部20を閉止する。
【0057】
その後、一方側弁板22を、回転駆動軸30を中心に、図4の矢印と反対方向に、反時計方向に略90°回転させることによって、一方側の側壁14のゲート開口部18に押し付けて、一方側の側壁14のゲート開口部18を閉止して、図3に示したように、一方側の側壁14のゲート開口部18を閉止するとともに、他方側弁板24が、回転駆動軸34を中心に回転することによって、他方側の側壁16のゲート開口部20を閉止した状態とすれば良い。
【0058】
以上のようなサイクルを繰り返すことによって、開弁、閉弁作動を実施することができる。
さらに、図7に示したように、メンテナンスの際には、弁箱本体12が、一方側の側壁部分26と、他方側の側壁部分28とに分離可能であるので、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分の結合を解除して、図7の矢印で示したように、チャンバー42、44を離反する方向に移動させて、弁箱本体12を分離することによって、それぞれの弁板が露出され、チャンバー42、44の外側から確実にシール材や弁板22、24を交換可能で、ゲート弁10の不具合を確認できる。
【0059】
このように構成される本発明のゲート弁10によれば、例えば、二つの空間(チャンバー)42、44の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体12によって、弁箱本体12内が独立した空間11を形成することができる。
【0060】
また、この弁箱本体12の内部に設けられた、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する一方側弁板22と、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する他方側弁板24とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
【0061】
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
【0062】
さらに、一方側弁板22と他方側弁板24から構成される一対の弁板22、24が、ゲート開口部18、20を閉塞し、弁箱本体12内が独立した空間11を形成するため、弁箱本体12内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
【0063】
また、独立した空間11を形成する弁箱本体12内に、例えば、排気ポートを設けることで、リークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間11を形成する弁箱本体12内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体12内の内圧をチャンバー42、44内の内圧より高く設定することで、弁板22、24のゲート開口部18、20への押付け力を高め、シール性能を向上させることが可能となる。
【0064】
また、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30を中心とした回転方向と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34を中心とした回転方向とが、相互に同じ回転方向であるので、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0065】
また、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34が、相互にゲート開口部18、20を挟んで上下に位置するように構成されているので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート
弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0066】
また、弁箱本体12が、一方側の側壁部分26と、他方側の側壁部分28とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体12を分離することによって、それぞれの弁板22、24が露出されるので、チャンバー42、44の外側から確実にシール材や弁板22、24を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
【0067】
さらに、一方側弁板22と、他方側弁板24とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0068】
また、一方側の側壁14のゲート開口部18に対応して、他方側の側壁16のゲート開口部20が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部18、20に対応して、複数個の弁板22、24が設けられているので、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
【0069】
なお、上記の実施例では、一方側弁板22を、ゲート開口部18の上方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の下方の位置に回転可能に固定したが、逆に、図9に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の下方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の上方の位置に回転可能に固定することも可能である。
【0070】
さらに、図10に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の上方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の上方の位置に回転可能に固定することも、また、逆に、図11に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の下方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の下方の位置に回転可能に固定することも可能である。
【0071】
このように構成することによっても、一方側弁板22と、他方側弁板24とが、相互に独立に駆動可能であれば、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0072】
図12は、本発明の別の実施例のゲート弁の開弁状態の切欠斜視図、図13は、図12のゲート弁の分解斜視図、図14〜図16は、図12のゲート弁の作動状態を説明する部分切欠斜視図である。
【0073】
この実施例のゲート弁10は、図1に示したゲート弁10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のゲート弁10では、図12〜図13に示したように、弁箱本体12内に、共通駆動機構46が備えられている。この共通駆動機構46は、略矩形状の外枠フレーム48と、この外枠フレーム48内に配設された、弁板駆動部50と、一方側弁板22と、他方側弁板24とから構成されている。
【0074】
そして、弁板駆動部50は、図13に示したように、略矩形状のフレーム52と、このフレーム52内に、ゲート開口部18、20の位置に対応するように上下に一定間隔離間
して、回転可能に装着された回転駆動軸54を備えている。この回転駆動軸54は、フレーム52より突設して、外枠フレーム48の長手方向両端に形成された駆動軸用孔56を介して、図示しない、弁箱本体12の駆動軸用孔を介して、上記の図1で説明したような、適宜の駆動機構に連結されている。
【0075】
また、回転駆動軸54には、それぞれ一定間隔離間して固定された駆動コマ部材58が設けられており、この駆動コマ部材58には、ゲート開口部18側に突設する一方側閉止部材58aと、ゲート開口部20側に突設する他方側閉止部材58bが形成されている。
【0076】
一方、一方側弁板22は、複数の一方側弁板22が設けられた図1の実施例とは相違して、一体的な略矩形板状であって、一方側の側壁14のゲート開口部18に対応して形成された複数のゲート開口部60と、このゲート開口部60の間に形成され、ゲート開口部18に対応して形成された複数の弁板部材62とを備えている。
【0077】
図13に示したように、この弁板部材62には、その外側に、ゲート開口部18をシールするためのシール部材64が形成されているとともに、その内側には、駆動コマ部材58の一方側閉止部材58aと係合する係合突設部66が形成されている。
【0078】
また、一方側弁板22には、その長手方向両端に形成されたフランジ部68を備えており、このフランジ部68の先端部には、外側に突設する案内軸70が形成されている。
そして、この案内軸70は、外枠フレーム48の長手方向両端に形成された案内溝72に装着されている。この案内溝72には、内側に傾斜するように形成されており、外側に位置する開弁位置72aと、内側に位置する閉弁位置72bを備えている。
【0079】
また、一方側弁板22には、四隅の隅角部に、案内軸74が突設されており、フレーム52の四隅の隅角部に形成された案内部材76の案内孔76aに装着されている。
これにより、一方側弁板22が、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する位置に移動することができるように構成されている。
【0080】
一方、同様に、他方側弁板24は、複数の他方側弁板24が設けられた図1の実施例とは相違して、一体的な略矩形板状であって、他方側の側壁16のゲート開口部20に対応して形成された複数のゲート開口部78と、このゲート開口部78の間に形成され、ゲート開口部20に対応して形成された複数の弁板部材80とを備えている。
【0081】
図13に示したように、この弁板部材80には、その外側に、ゲート開口部20をシールするためのシール部材82が形成されているとともに、その内側には、駆動コマ部材58の他方側閉止部材58bと係合する係合突設部84が形成されている。
【0082】
また、他方側弁板24には、その長手方向両端に形成されたフランジ部86を備えており、このフランジ部86の先端部には、外側に突設する案内軸88が形成されている。
そして、この案内軸88は、外枠フレーム48の長手方向両端に形成された案内溝90に装着されている。この案内溝90には、内側に傾斜するように形成されており、外側に位置する開弁位置90aと、内側に位置する閉弁位置90bを備えている。
【0083】
また、他方側弁板24には、四隅の隅角部に、案内軸92が突設されており、フレーム52の四隅の隅角部に形成された案内部材76の案内孔76aに装着されている。
これにより、他方側弁板24が、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する位置に移動することができるように構成されている。
【0084】
このように構成される本発明のゲート弁の作動について、以下に、図14〜図16に基
づいて説明する。
先ず、本発明のゲート弁10を、図1の実施例と同様に、例えば、二つの空間(チャンバー)42、44の連結部分に設ける。
【0085】
そして、図14に示したように、回転駆動軸54を、図示しない駆動機構によって、回転駆動することによって、駆動コマ部材58の一方側閉止部材58aと、一方側弁板22の弁板部材62の内側に形成された係合突設部66の係合を解除するとともに、弁板部材62のゲート開口部20側に突設する他方側閉止部材58bと、他方側弁板24の弁板部材80の内側に形成された係合突設部84の係合を解除する。
【0086】
これにより、一方側の側壁14のゲート開口部18と、一方側弁板22のゲート開口部60と、他方側の側壁16のゲート開口部20と、他方側弁板24のゲート開口部78とが、開口されるようになっている。
【0087】
なお、この状態では、一方側弁板22のフランジ部68の案内軸70が、外枠フレーム48の案内溝72の開弁位置72aと閉弁位置72bとの間に位置するとともに、他方側弁板24のフランジ部86の案内軸88が、外枠フレーム48の案内溝90の開弁位置90aと閉弁位置90bとの間に位置するようになっている。
【0088】
そして、この状態で、成膜処理が行われたデバイスを、二つの空間(チャンバー)42、44の間を、開放されたゲート開口部18、20、60、78を介して、移動することができる。
【0089】
そして、このようなデバイスの移動が終了した後、図15に示したように、回転駆動軸54を、図示しない駆動機構によって、回転駆動することによって、駆動コマ部材58の一方側閉止部材58aと、一方側弁板22の弁板部材62の内側に形成された係合突設部66とが当接する位置に移動させるとともに、弁板部材62のゲート開口部20側に突設する他方側閉止部材58bと、他方側弁板24の弁板部材80の内側に形成された係合突設部84とが当接する位置に移動させる。
【0090】
これにより、一方側の側壁14のゲート開口部18と、一方側弁板22のゲート開口部60との開口が解除されるとともに、他方側の側壁16のゲート開口部20と、他方側弁板24のゲート開口部78との開口が解除されるようになっている。
【0091】
すなわち、回転駆動軸54を回転させることによって、駆動コマ部材58の一方側閉止部材58aと弁板部材62の内側に形成された係合突設部66とが当接して、一方側弁板22が下方に移動するとともに、駆動コマ部材58の他方側閉止部材58bと弁板部材80の内側に形成された係合突設部84とが当接して、他方側弁板24が下方に移動するように構成されている。
【0092】
そして、この状態で、一方側弁板22の弁板部材62が、一方側の側壁14のゲート開口部18に対応する位置に位置するとともに、他方側弁板24の弁板部材80が、他方側の側壁16のゲート開口部20に対応する位置に位置するようになっている。
【0093】
なお、この状態では、一方側弁板22のフランジ部68の案内軸70が、外枠フレーム48の案内溝72の内側に位置する閉弁位置72bに位置するとともに、他方側弁板24のフランジ部86の案内軸88が、外枠フレーム48の案内溝90の外側に位置する閉弁位置90bに位置するようになっている。
【0094】
このような状態から、図16に示したように、回転駆動軸54を、図示しない駆動機構
によって、さらに、回転駆動することによって、駆動コマ部材58の一方側閉止部材58aと、一方側弁板22の弁板部材62の内側に形成された係合突設部66とがさらに係合する位置に移動させるとともに、弁板部材62のゲート開口部20側に突設する他方側閉止部材58bと、他方側弁板24の弁板部材80の内側に形成された係合突設部84とがさらに係合する位置に移動させる。
【0095】
これにより、一方側弁板22の弁板部材62が、一方側の側壁14のゲート開口部18の方向に付勢されて、ゲート開口部18が閉止されるとともに、他方側弁板24の弁板部材80が、他方側の側壁16のゲート開口部20の方向に付勢されて、ゲート開口部20が閉止されるようになっている。
【0096】
なお、この状態では、一方側弁板22のフランジ部68の案内軸70が、外枠フレーム48の案内溝72の内側に位置する閉弁位置72bに位置するとともに、他方側弁板24のフランジ部86の案内軸88が、外枠フレーム48の案内溝90の外側に位置する閉弁位置90bに位置するようになっている。
【0097】
この状態で、二つの空間(チャンバー)42、44内で、スパッタリング、プラズマエッチングなどのデバイスの成膜処理が行われる。
以上のようなサイクルを繰り返すことによって、開弁、閉弁作動を実施することができる。
【0098】
このように共通駆動機構46によって、一方側弁板22を一方側の側壁14のゲート開口部18に付勢して閉弁するとともに、他方側弁板24を他方側の側壁16のゲート開口部20に付勢して閉弁して、これらのゲート開口部18、20を開閉するので、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
【0099】
また、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
【0100】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、真空ゲート弁に用いる場合について説明したが、その他の用途のゲート弁として用いることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】図1は、本発明のゲート弁の斜視図である。
【図2】図2は、図1のゲート弁のA方向の端面図である。
【図3】図3は、図1のゲート弁のB方向の端面図である。
【図4】図4は、図1のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図5】図5は、図1のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図6】図6は、図1のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図7】図7は、図7は、本発明のゲート弁を二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けた実施例を説明する斜視図である。
【図8】図8は、本発明の弁板22、24の駆動機構の実施例を示す概略図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図10】図10は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図11】図11は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図12】図12は、本発明の別の実施例のゲート弁の開弁状態の切欠斜視図である。
【図13】図13は、図12のゲート弁の分解斜視図である。
【図14】図14は、図12のゲート弁の作動状態を説明する部分切欠斜視図である。
【図15】図15は、図12のゲート弁の作動状態を説明する部分切欠斜視図である。
【図16】図16は、図12のゲート弁の作動状態を説明する部分切欠斜視図である。
【図17】図17は、従来のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
【図18】図18は、図17の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0102】
10 ゲート弁
11 空間
12 弁箱本体
14 側壁
16 側壁
18 ゲート開口部
20 ゲート開口部
22 一方側弁板
24 他方側弁板
26 側壁部分
28 側壁部分
30 回転駆動軸
32 連結部
34 回転駆動軸
36 連結部
38 シリンダー
40 リンク
42 チャンバー
46 共通駆動機構
48 外枠フレーム
50 弁板駆動部
52 フレーム
54 回転駆動軸
56 駆動軸用孔
58 駆動コマ部材
58a 一方側閉止部材
58b 他方側閉止部材
60 ゲート開口部
62 弁板部材
64 シール部材
66 係合突設部
68 フランジ部
70 案内軸
72 案内溝
72a 開弁位置
72b 閉弁位置
74 案内軸
76 案内部材
76a 案内孔
78 ゲート開口部
80 弁板部材
82 シール部材
84 係合突設部
86 フランジ部
88 案内軸
90 案内溝
90a 開弁位置
90b 閉弁位置
92 案内軸
100 ゲート弁
102 担体プレート
104 側壁
106 ローラガイド
107 ベローズ
108 パッキンプレート
110 ブッシュ
112 ガイドピン
114 ゲート開口部
116 駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略箱形状に形成された弁箱本体と、
前記弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、
前記弁箱本体の内部に設けられ、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、
前記弁箱本体の内部に設けられ、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板と、
を備えることを特徴とするゲート弁。
【請求項2】
前記弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のゲート弁。
【請求項3】
前記一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能に構成されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のゲート弁。
【請求項4】
前記一方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されるとともに、
前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のゲート弁。
【請求項5】
前記一方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、一方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されるとともに、
前記他方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、他方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゲート弁。
【請求項6】
前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向とが、相互に同じ回転方向であることを特徴とする請求項5に記載のゲート弁。
【請求項7】
前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸を中心とした回転方向とが、相互に反対の回転方向であることを特徴とする請求項5に記載のゲート弁。
【請求項8】
前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のゲート弁。
【請求項9】
前記一方側弁板を一方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁するとともに、前記他方側弁板を他方側の側壁のゲート開口部に付勢して閉弁する共通駆動機構が備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゲート弁。
【請求項10】
前記一方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の一方側弁板が設けられ、
前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の他方側弁板が設けられていることを特徴とする請求項1から3、5から8のいずれかに記載のゲート弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−63009(P2009−63009A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228793(P2007−228793)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000229564)日本バルカー工業株式会社 (145)
【Fターム(参考)】