説明

ゲームプログラム、ゲーム装置及びゲーム制御方法

【課題】命令入力領域から命令をスムーズに指示することができるようにする。
【解決手段】本ゲームプログラムでは、命令アイコンに複数の命令が割り当てられる。そして、タッチペン40を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触開始位置SSの座標データが認識される。そして、接触開始位置SSの座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致した場合、後続接触位置の座標データが認識される。そして、後続接触位置の座標データが接触開始位置SSの座標データに一致しなかった場合、接触開始位置SSの座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペン40の接触開始位置SSおよび後続接触位置により規定される軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、特に、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムに関する。また、このゲームプログラムにより実現されるゲームを実行可能なゲーム装置、およびこのゲームプログラムにより実現されるゲームをコンピュータにより制御可能なゲーム制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から様々なビデオゲームが提案されている。これらビデオゲームは、ゲーム装置において実行されるようになっている。たとえば、一般的なゲーム装置は、モニタと、モニタとは別体のゲーム機本体と、ゲーム機本体とは別体の入力部たとえばコントローラとを有している。コントローラには、複数の入力ボタンが配置されている。また、携帯型のゲーム装置は、ゲーム機本体と、ゲーム機本体の略中央部に設けられた液晶モニタと、液晶モニタの両側に配置された入力部たとえば複数の入力ボタンとを有している。このようなゲーム装置においては、入力部を操作することにより、モニタに表示されたキャラクタに各種の命令を指示することができるようになっている。
【0003】
たとえば、野球ゲームが携帯型のゲーム装置において実行される場合を考える(引特許文献1を参照)。野球ゲームが実行されると、液晶モニタには、選手キャラクタだけでなく、選手キャラクタに命令を指示するためのアイコン、およびイベントを進行するために必要となるアイコン等が、表示される。これらの各アイコンには、選手キャラクタ用の命令やイベント用の命令等が割り当てられている。このため、プレイヤが入力ボタンを操作することによりアイコンが選択されると、選択されたアイコンに割り当てられた命令が実行される。
【非特許文献1】パワプロクンポケット8、コナミ株式会社、ニンテンドーDS版、2005年12月1日
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような野球ゲームでは、モニタに命令用の各種のアイコン(命令入力領域)が表示されるようになっている。そして、プレイヤがアイコンを選択することにより、選択されたアイコンに割り当てられた命令が実行されるようになっている。このような野球ゲームでは、一般的に、1つのアイコンには1つの命令が割り当てられている。このため、選手キャラクタに対して複数の命令を指示するためには、複数のアイコンが必要となる。しかしながら、携帯型のゲーム装置ではモニタの大きさに制限があるため、選手キャラクタを表示した状態で、選手キャラクタが表示された画面と同じ画面に、複数の命令アイコンを表示できなくなるおそれがあった。
【0005】
この問題を解決するためには、選手キャラクタと複数の命令用のアイコンとを同時に表示するのではなく、選手キャラクタ表示用の画面および複数の命令アイコン表示用の画面を個別に用意することにより複数の命令アイコンを表示できる個数を増やす形態(個別表示)や、命令アイコンが選択されたときに関連するアイコンを階層表示することにより複数のアイコンを表示する形態(階層表示)等を用いることが考えられる。しかしながら、これらの個別表示や階層表示では、所望のアイコンを探すときに、画面を往復したり階層の各層を往復したりしなければならない。このため、個別表示や階層表示では、プレイヤがアイコンから命令をスムーズに指示することが難しくなる。
【0006】
一方で、上記の問題を解決するためには、アイコンの大きさを小さくすることにより、多くのアイコンを表示することも考えられる。しかしながら、プレイヤがアイコンの図柄を識別できる範囲でアイコンの大きさを設定しなければならないため、アイコンの大きさを一定以上に小さくすることができない。このため、複数のアイコンをモニタに表示するためには、画面切換表示や階層表示等を用いなければならなくなる可能性が高い。このため、画面切換表示や階層表示等が用いられると、上記と同様の理由から、プレイヤがアイコンから命令をスムーズに指示することが難しくなる。
【0007】
本発明の目的は、命令入力領域から命令をスムーズに指示することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係るゲームプログラムは、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのプログラムである。このゲームプログラムでは、以下の機能が実現される。
(1)命令を入力するための命令入力領域を接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示機能。
(2)命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当機能。
(3)指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識機能。
(4)接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識機能。
(5)接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断機能。
(6)接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識機能。
(7)後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断機能。
(8)後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識機能。
(9)軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識機能。
(10)複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行機能。
【0009】
このゲームプログラムでは、命令入力領域表示機能において、命令を入力するための命令入力領域が、接触入力式のモニタに表示される。命令割当機能においては、命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理が、制御部により実行される。信号認識機能においては、指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号が、制御部に認識される。接触開始位置認識機能においては、接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが、制御部に認識される。接触開始位置判断機能においては、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かが、制御部により判断される。後続接触位置認識機能においては、接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データが、制御部に認識される。後続接触位置判断機能においては、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かが、制御部により判断される。軌跡認識機能においては、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡が、制御部に認識される。軌跡用命令認識機能においては、軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。命令実行機能においては、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。
【0010】
たとえば、このゲームプログラムが野球ゲームにおいて実行された場合、選手キャラクタ用の命令やイベント用の命令等を入力するためのアイコン(命令入力領域)が、接触入力式のモニタに表示される。そして、アイコンに複数の上記命令を割り当てる処理が、制御部により実行される。そして、タッチペンや指等の指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号が、制御部に認識される。そして、接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが、制御部に認識される。すると、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データがアイコンの内部領域の座標データに一致するか否かが、制御部により判断される。そして、接触開始位置の座標データがアイコンの内部領域の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データが、制御部に認識される。すると、指示手段の後続接触位置の座標データが指示手段の接触開始位置の座標データに一致するか否かが、制御部により判断される。そして、指示手段の後続接触位置の座標データが指示手段の接触開始位置の座標データに一致しないと制御部により判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡たとえばモニタ上で移動した指示手段の軌跡が、制御部に認識される。すると、この軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。すると、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。
【0011】
この場合、具体的には、指示手段の接触開始位置がアイコンの内部に位置すると制御部により判断された場合に、指示手段の接触位置が指示手段の接触開始位置と同じ位置に位置しているか否かが、制御部により判断される。そして、指示手段の接触位置が指示手段の接触開始位置と異なる位置に位置している場合、モニタ上の指示手段の軌跡が制御部に認識される。すると、この軌跡に対応する命令が制御部に認識され、この命令を実行するための処理が制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段を最初にアイコンの内部に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させるだけで、指示手段をモニタ上で移動させたときの軌跡に対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、アイコンから命令をスムーズに指示することができる。
【0012】
請求項2に係るゲームプログラムは、請求項1に記載のゲームプログラムにおいて、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのプログラムである。このゲームプログラムでは、以下の機能がさらに実現される。
(11)後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の長さを制御部に認識させる軌跡長さ認識機能。
(12)軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡長用命令認識機能。
【0013】
このゲームプログラムでは、軌跡長さ認識機能において、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の長さが、制御部に認識される。軌跡長用命令認識機能においては、軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0014】
たとえば、このゲームプログラムが野球ゲームにおいて実行された場合、指示手段の後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断されると、指示手段の接触開始位置の座標データおよび指示手段の後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および指示手段の後続接触位置により規定される軌跡の長さたとえばモニタ上で移動した指示手段の軌跡の長さが、制御部に認識される。すると、この軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0015】
この場合、プレイヤが、指示手段を最初にアイコンの内部に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させたときに、モニタ上で移動した指示手段の軌跡の長さが、制御部に認識される。すると、この軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。すると、上記の命令実行機能において、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段をアイコンの内部に最初に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させるだけで、指示手段をモニタ上で移動させたときの軌跡の長さに対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、アイコンから命令をスムーズに指示することができる。
【0016】
請求項3に係るゲームプログラムは、請求項1に記載のゲームプログラムにおいて、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのプログラムである。このゲームプログラムでは、以下の機能がさらに実現される。
(13)後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の形成速度を制御部に認識させる軌跡速度認識機能。
(14)軌跡の形成速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡形成速度用命令認識機能。
【0017】
このゲームプログラムでは、軌跡速度認識機能において、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の形成速度が、制御部に認識される。軌跡形成速度用命令認識機能においては、軌跡の形成速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0018】
たとえば、このゲームプログラムが野球ゲームにおいて実行された場合、指示手段の後続接触位置の座標データが指示手段の接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断されると、指示手段の接触開始位置の座標データおよび指示手段の後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の形成速度たとえばモニタ上の指示手段の移動速度が、制御部に認識される。すると、この軌跡の形成速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0019】
この場合、プレイヤが、指示手段を最初にアイコンの内部に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させたときに、モニタ上の指示手段の移動速度が、制御部に認識される。すると、この移動速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。すると、上記の命令実行機能において、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段をアイコンの内部に最初に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させるだけで、指示手段をモニタ上で移動させたときの指示手段の移動速度に対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、アイコンから命令をスムーズに指示することができる。
【0020】
請求項4に係るゲームプログラムは、請求項1に記載のゲームプログラムにおいて、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのプログラムである。このゲームプログラムでは、以下の機能がさらに実現される。
(13)後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触入力式のモニタへの指示手段の接触時間を制御部に認識させる接触時間認識機能。
(14)接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる接触時間用命令認識機能。
【0021】
このゲームプログラムでは、接触時間認識機能において、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触入力式のモニタへの指示手段の接触時間が、制御部に認識される。接触時間用命令認識機能においては、接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0022】
たとえば、このゲームプログラムが野球ゲームにおいて実行された場合、指示手段の後続接触位置の座標データが指示手段の接触開始位置の座標データに一致すると制御部に判断されると、接触入力式のモニタへの指示手段の接触時間が、制御部に認識される。すると、この接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0023】
この場合、プレイヤが、指示手段を最初にアイコンの内部に位置させた状態で維持すると、接触入力式のモニタへの指示手段の接触時間が、制御部に認識される。すると、この接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。すると、上記の命令実行機能において、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段を最初にアイコンの内部に最初に位置させて指示手段をアイコンの内部に維持するだけで、指示手段の接触時間に対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、アイコンから命令をスムーズに指示することができる。
【0024】
請求項5に係るゲームプログラムでは、請求項1から4のいずれかに記載のゲームプログラムにおいて、後続接触位置の座標データが、アイコンの内部領域の座標データおよびアイコンの外部領域の座標データの少なくともいずれか一方のデータに等しい。
【0025】
この場合、後続接触位置の座標データが、アイコンの内部領域の座標データおよびアイコンの外部領域の座標データの少なくともいずれか一方のデータに等しくなるようになっているので、プレイヤが指示手段を最初にアイコンの内部に位置させれば、その後の指示手段の接触位置(後続接触位置)はアイコンの内部であっても外部であっても、後続接触位置の座標データを制御部に認識させることができる。すなわち、後続接触位置がアイコンの内部であっても外部であっても、プレイヤはアイコンから命令を指示することができる。
【0026】
請求項6に係るゲームプログラムは、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのプログラムである。このゲームプログラムでは、以下の機能が実現される。
(1)命令を入力するための命令入力領域を接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示機能。
(2)命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当機能。
(3)指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識機能。
(4)接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識機能。
(5)接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断機能。
(6)接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識機能。
(7)接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データが非連続的に制御部に認識されたか否かを制御部に判断させる連続認識判断機能。
(8)接触入力式のモニタ上の後続接触位置が非連続的に制御部に認識されたと制御部により判断された場合に、接触開始位置および後続接触位置が制御部に認識された回数を算出する処理を制御部に実行させる接触回数算出機能。
(9)接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる接触回数用命令認識機能。
(10)複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行機能。
【0027】
このゲームプログラムでは、命令入力領域表示機能において、命令を入力するための命令入力領域が、接触入力式のモニタに表示される。命令割当機能においては、命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理が、制御部により実行される。信号認識機能においては、指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号が、制御部に認識される。接触開始位置認識機能においては、接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが、制御部に認識される。接触開始位置判断機能においては、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かが、制御部により判断される。後続接触位置認識機能においては、接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データが、制御部に認識される。連続認識判断機能においては、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データが非連続的に制御部に認識されたか否かが、制御部により判断される。接触回数算出機能においては、接触入力式のモニタ上の後続接触位置が非連続的に制御部に認識されたと制御部により判断された場合に、接触開始位置および後続接触位置が制御部に認識された回数を算出する処理が、制御部により実行される。接触回数用命令認識機能においては、接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。命令実行機能においては、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。
【0028】
たとえば、このゲームプログラムが野球ゲームにおいて実行された場合、接触入力式のモニタ上の指示手段の後続接触位置が非連続的に制御部に認識されたか否かが、制御部により判断される。そして、接触入力式のモニタ上の指示手段の後続接触位置が非連続的に制御部に認識されたと制御部により判断された場合に、指示手段の接触開始位置および指示手段の後続接触位置が制御部に認識された回数を算出する処理が、制御部により実行される。すると、この接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。
【0029】
この場合、プレイヤが、指示手段を最初にアイコンの内部に位置させた後に指示手段を繰り返しモニタに接触させたときに、指示手段の接触回数を算出する処理が、制御部により実行される。すると、この接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、制御部に認識される。すると、上記の命令実行機能において、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段を最初にアイコンの内部に最初に位置させた後に指示手段を繰り返しモニタに接触させるだけで、指示手段の接触回数に対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、アイコンから命令をスムーズに指示することができる。
【0030】
請求項7に係るゲーム装置は、接触入力式のモニタを有している。このゲーム装置では、接触入力式のモニタから入力された命令が実行される。このゲーム装置は、命令を入力するための命令入力領域を接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示手段と、命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当手段と、指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識手段と、接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識手段と、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断手段と、接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識手段と、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断手段と、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識手段と、軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識手段と、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行手段と、を備えている。
【0031】
請求項8に係るゲーム制御方法は、接触入力式のモニタを有するコンピュータに、接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲーム制御方法である。このゲーム制御方法は、命令を入力するための命令入力領域を接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示ステップと、命令入力領域に複数の命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当ステップと、指示手段を接触入力式のモニタに接触させたときに、接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識ステップと、接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識ステップと、接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断ステップと、接触開始位置の座標データが命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、接触開始信号に続いて接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識ステップと、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断ステップと、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の接触開始位置および記後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識ステップと、軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識ステップと、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行ステップと、を備えている。
【発明の効果】
【0032】
本発明では、指示手段の接触開始位置が命令入力領域の内部に位置すると制御部により判断された場合に、指示手段の接触位置が指示手段の接触開始位置と同じ位置に位置しているか否かが、制御部により判断される。そして、指示手段の接触位置が指示手段の接触開始位置と異なる位置に位置している場合、モニタ上の指示手段の軌跡が制御部に認識される。すると、この軌跡に対応する命令が制御部に認識され、この命令を実行するための処理が制御部により実行される。これにより、プレイヤは、指示手段を最初に命令入力領域の内部に位置させた後に指示手段をモニタ上で移動させるだけで、指示手段をモニタ上で移動させたときの軌跡に対応する命令を実行することができる。すなわち、プレイヤは、命令入力領域から命令をスムーズに指示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
〔ゲーム装置の構成〕
図1は、本発明に係るゲームプログラムを適用しうるコンピュータの一例としての携帯ゲーム機1の外観図である。また、図2は、携帯ゲーム機1の一例としての制御ブロック図である。
【0034】
携帯ゲーム機1は、図1に示すように、主に、本体2と、液晶モニタ部3と、入力部4と、カートリッジ装着部5と、通信部23とを有している。本体2は、上部筐体2aと下部筐体2bとを有している。上部筐体2aと下部筐体2bとは、互いに開閉自在に連結されている。液晶モニタ部3は、上部筐体2aに設けられた第1液晶モニタすなわち上部液晶モニタ3aと、下部筐体2bに設けられた第2液晶モニタすなわち下部液晶モニタ3bとからなっている。ここでは、たとえば、上部液晶モニタ3aが非接触入力式のモニタすなわち非タッチパネル式のモニタになっており、下部液晶モニタ3bが接触入力式のモニタすなわちタッチパネル式のモニタになっている。非タッチパネル式のモニタは液晶パネルからなっており、タッチパネル式のモニタは液晶パネルとタッチパネルとからなっている。タッチパネル式のモニタでは、液晶パネルの表示面とタッチパネルのデータ入力面とは、積層一体型に構成されている。入力部4は、下部筐体2bの左側中央部に配置された十字状の方向指示釦4aと、下部筐体2bの左側上部に左右に配置されたセレクト釦4bおよびスタート釦4cと、下部筐体2bの右側中央部に配置された指示釦4dと、下部筐体2bの右側上部に配置された電源釦4eと、下部筐体2bの左右の隅角部に配置されたL釦4fおよびR釦4gとからなっている。カートリッジ装着部5は下部筐体2bの下部に設けられている。このカートリッジ装着部5には、たとえばゲーム用カートリッジが装着可能になっている。通信部23は、本体2たとえば上部筐体2aに内蔵されている。この通信部23においては、たとえば、ローカルワイヤレスネットーワーク機能や、ワイヤレスLANによるインターネット接続機能等が提供される。なお、ゲーム機1には、音量調整用釦やイヤホンジャック等も設けられているが、これらについては説明を省略する。
【0035】
携帯ゲーム機1は、図2に示すように、制御部すなわち制御装置10を内部に有している。制御装置10は、マイクロプロセッサを利用したCPU(Central Processing Unit)11と、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像処理回路14と、サウンド処理回路15とを有している。これらは、バス16を介してそれぞれが接続されている。
【0036】
CPU11は、ゲームプログラムからの命令を解釈し、各種のデータ処理や制御を行う。ROM12は、ゲーム機1の基本的な制御(たとえば起動制御)に必要なプログラム等を格納する。RAM13は、CPU11に対する作業領域を確保する。画像処理回路14は、CPU11からの描画指示に応じて液晶モニタ部3を制御して、上部液晶モニタ3aおよび下部液晶モニタ3bの少なくともいずれか一方に所定の画像を表示する。また、画像処理回路14にはタッチ入力検出回路14aが含まれている。タッチパネルに指示手段たとえばタッチペンや指等を直接的に接触させたときに、接触信号がタッチ入力検出回路14aからCPU11へと供給され、接触位置がCPU11に認識される。また、液晶パネルに表示された対象物の位置において、タッチパネルに指示手段を直接的に接触させると、対象物への接触信号がタッチ入力検出回路14aからCPU11へと供給され、対象物がCPUに認識される。サウンド処理回路15は、CPU11からの発音指示に応じたアナログ音声信号を生成してスピーカ22に出力する。通信制御回路20および通信インターフェイス21は、通信部23に含まれており、ゲーム機1を他のゲーム機等にワイヤレスで接続するために用いられる。通信制御回路20および通信インターフェイス21は、バス16を介してCPU11に接続されている。通信制御回路20および通信インターフェイス21は、CPU11からの命令に応じて、ゲーム機1をローカルワイヤレスネットーワーク又はワイヤレスLANによるインターネットに接続するための接続信号を制御し発信する。
【0037】
バス16には、制御装置10とは別体の外部記憶装置17が接続される。たとえば、外部記憶装置17には本体2たとえば下部筐体2bに着脱自在に装着されるゲーム用カートリッジ等がある。外部記憶装置17の内部には、記憶媒体としてのROM18と、書き換え可能なユーザ用メモリとしてのメモリ19が設けられる。ROM18には、コンピュータとしてのゲーム機1を機能させるためのゲームプログラムと、ゲームプログラムの実行に必要な各種データとが予め記録されている。この各種データには、各種の画像データ等が含まれている。メモリ19には、たとえばフラッシュメモリのような書き換え可能なメモリが使用される。このメモリ19には、たとえば、ゲームのセーブデータ等が必要に応じて記録される。なお、外部記憶装置17の記憶媒体には、半導体記憶素子に限らず、磁気記憶媒体、光学式記憶媒体、光磁気記憶媒体等の各種の記憶媒体を使用してもよい。なお、バス16と各要素との間には必要に応じてインターフェース回路が介在しているが、ここではそれらの図示は省略した。
【0038】
以上のような構成のゲーム機1では、外部記憶装置17のROM18に記録されたゲームプログラムがロードされ、ロードされたゲームプログラムがCPU11で実行されることにより、プレイヤは様々なジャンルのゲームを液晶モニタ部3上で遊戯することができる。また、通信制御回路20を介して、ワイヤレスネットワークにゲーム機1を接続したり、他のゲーム機と通信ケーブル等を介して接続したりすることで、他のゲーム機との間でデータのやり取りや対戦型のゲームを行うことができる。
【0039】
〔ゲーム装置における各種処理概要〕
本ゲーム機において実行されるゲームでは、たとえば野球ゲームである。本ゲーム機は、タッチパネル式のモニタ3bを有するコンピュータに、タッチパネル式のモニタ3bから入力された命令を実行させることができるようになっている。図3は、本発明で主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。
【0040】
命令入力領域表示手段50は、命令を入力するための命令アイコン(命令入力領域)をタッチパネル式のモニタ3bに表示する機能を備えている。命令入力領域表示手段50では、命令を入力するための命令アイコンが、タッチパネル式のモニタ3bに表示される。
【0041】
この手段では、命令アイコンに対応する画像データおよびこの画像データの表示位置を示す座標データが、CPU11に認識される。すると、この画像データをタッチパネル式のモニタ3bに表示するための命令がCPU11から発行される。すると、命令アイコンが、命令アイコン用の画像データを用いて、命令アイコン用の座標データが示す位置においてタッチパネル式のモニタ3bに表示される。なお、命令アイコン用の画像データは、ゲームプログラムのロード時に、外部記憶装置17たとえばROM18からRAM13にロードされ、RAM13に格納されている。
【0042】
命令割当手段51は、命令アイコンに複数の命令を割り当てる処理をCPU11に実行させる機能を備えている。命令割当手段51では、命令アイコンに複数の命令を割り当てる処理が、CPU11より実行される。
【0043】
この手段では、命令アイコン用の画像データに複数の命令を割り当てる処理が、CPU11より実行される。命令アイコン用の画像データに複数の命令を割り当てるときの、命令アイコン用の画像データと複数の命令との対応関係は、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第1対応テーブルはRAM13に格納されており、この第1対応テーブルがCPU11に認識される。
【0044】
命令入力領域認識手段52は、タッチパネル式のモニタ3bに表示された命令アイコンの領域範囲をCPU11に認識させる機能を備えている。命令入力領域認識手段52では、タッチパネル式のモニタ3bに表示された命令アイコンの領域範囲が、CPU11に認識される。
【0045】
この手段では、タッチパネル式のモニタ3bに表示された命令アイコンの領域範囲、たとえば命令アイコンの内部の座標データが、CPU11に認識される。
【0046】
信号認識手段53は、指示手段たとえばタッチペンをタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときに、タッチパネル式のモニタ3bからの接触信号をCPU11に認識させる機能を備えている。信号認識手段53では、タッチペンをタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときに、タッチパネル式のモニタ3bからの接触信号が、CPU11に認識される。
【0047】
この手段では、タッチペンをタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときに、接触信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行され、この接触信号がCPU11に認識される。たとえば、この手段では、タッチパネル式のモニタ3bにタッチペンを直接的に接触させると、タッチペンの接触位置を示す接触信号が、タッチパネル式のモニタ3bから発行される。そして、この接触信号が、CPU11に認識される。
【0048】
接触開始位置認識手段54は、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触を開始したときに、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触開始信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置の座標データを、CPU11に認識させる機能を備えている。接触開始位置認識手段54では、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触を開始したときに、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触開始信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0049】
この手段では、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触を開始したときに、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触開始信号に対応する、タッチペンの接触を開始した位置を示す接触開始位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0050】
接触開始位置判断手段55は、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置の座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するか否かを、CPU11に判断させる機能を備えている。接触開始位置判断手段55では、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置の座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される。
【0051】
この手段では、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置の座標データが、命令入力領域認識手段においてCPU11に認識された命令アイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される。具体的には、タッチペンの接触開始位置が、タッチパネル式のモニタ3bに表示された命令アイコンの領域範囲の内部に位置するか否かが、CPU11により判断される。
【0052】
後続接触位置認識手段56は、接触開始位置の座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置の座標データを、CPU11に認識させる機能を備えている。後続接触位置認識手段56では、接触開始位置の座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0053】
この手段では、タッチペンの接触開始位置の座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペンが接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0054】
連続認識判断手段57は、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されたか否かをCPU11に判断させる機能を備えている。連続認識判断手段57では、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される。
【0055】
この手段では、タッチペンの後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される。たとえば、この手段では、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外でCPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される。
【0056】
後続接触位置判断手段58は、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かをCPU11に判断させる機能を備えている。後続接触位置判断手段58では、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される。
【0057】
この手段では、タッチペンの後続接触位置の座標データがタッチペンの接触開始位置の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される。たとえば、タッチペンの後続接触位置のX座標データがタッチペンの接触開始位置のX座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。また、タッチペンの後続接触位置のY座標データがタッチペンの接触開始位置のY座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0058】
軌跡認識手段59は、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡をCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡認識手段59では、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡が、CPU11に認識される。
【0059】
この手段では、タッチペンの後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、タッチペンの接触開始位置の座標データおよびタッチペンの後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡に対応する軌跡データが、CPU11に認識される。
【0060】
軌跡用命令認識手段60は、軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡用命令認識手段60では、軌跡に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。
【0061】
この手段では、CPU11に認識された軌跡データに基づいて、この軌跡データに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、軌跡データと命令との対応関係が、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第2対応テーブルはRAM13に格納されており、この第2対応テーブルがCPU11に認識されている。そして、この第2対応テーブルに基づいて、軌跡データに対応する命令が、CPU11に認識される。
【0062】
軌跡長さ認識手段61は、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の長さをCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡長さ認識手段61では、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の長さが、CPU11に認識される。
【0063】
この手段では、タッチペンの後続接触位置の座標データがタッチペンの接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、タッチペンの接触開始位置の座標データおよびタッチペンの後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置からタッチペンの最終接触位置までの軌跡の長さを算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この軌跡の長さを示す軌跡長さデータが、CPU11に認識される。なお、ここでは、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲内で連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外でCPU11に認識された場合、CPU11に認識された最後のタッチペンの後続接触位置を、タッチペンの最終接触位置としてCPU11に認識させている。
【0064】
軌跡長用命令認識手段62は、軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡長用命令認識手段62では、軌跡の長さに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。
【0065】
この手段では、CPU11に認識された軌跡長さデータに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、軌跡長さデータと命令との対応関係が、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第3対応テーブルはRAM13に格納されており、この第3対応テーブルがCPU11に認識されている。そして、この第3対応テーブルに基づいて、軌跡長さデータに対応する命令が、CPU11に認識される。
【0066】
軌跡速度認識手段63は、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の形成速度をCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡速度認識手段63では、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、接触開始位置の座標データおよび後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置および後続接触位置により規定される軌跡の形成速度が、CPU11に認識される。
【0067】
この手段では、タッチペンの後続接触位置の座標データがタッチペンの接触開始位置の座標データに一致しないとCPU11に判断された場合に、タッチペンの接触開始位置の座標データおよびタッチペンの後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペンの接触開始位置からタッチペンの最終接触位置までの軌跡の長さを算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この軌跡の長さを示す軌跡長さデータが、CPU11に認識される。また、タッチペンがタッチパネル式のモニタ3bに接触した時点からタッチペンをタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点までの接触時間を算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データが、CPU11に認識される。そして、軌跡長さデータを接触時間データで除算する処理をCPU11に実行させることにより、軌跡の形成速度が算出される。すると、この軌跡の形成速度を示す形成速度データが、CPU11に認識される。
【0068】
なお、ここでは、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲内で連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外でCPU11に認識された場合、タッチペンの後続接触位置がCPU11に最後に認識された時点の時間データを、タッチペンをタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点の時間データとしてCPU11に認識させている。
【0069】
軌跡形成速度用命令認識手段64は、軌跡の形成速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。軌跡形成速度用命令認識手段64では、軌跡の形成速度に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。
【0070】
この手段では、軌跡の形成速度データに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、軌跡の形成速度データと命令との対応関係が、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第4対応テーブルはRAM13に格納されており、この第4対応テーブルがCPU11に認識されている。そして、この第4対応テーブルに基づいて、軌跡の形成速度データに対応する命令が、CPU11に認識される。
【0071】
接触時間認識手段65は、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触時間をCPU11に認識させる機能を備えている。接触時間認識手段65では、後続接触位置の座標データが接触開始位置の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触時間が、CPU11に認識される。
【0072】
この手段では、タッチペンの後続接触位置の座標データがタッチペンの接触開始位置の座標データに一致するとCPU11に判断された場合に、タッチペンがタッチパネル式のモニタ3bに接触した時点からタッチペンをタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点までの接触時間を算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データが、CPU11に認識される。ここでは、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲内で連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外でCPU11に認識された場合、タッチペンの後続接触位置がCPU11に最後に認識された時点の時間データを、タッチペンをタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点の時間データとしてCPU11に認識させている。
【0073】
接触時間用命令認識手段66は、接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。接触時間用命令認識手段66では、接触時間に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。
【0074】
この手段では、接触時間データに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、接触時間データと命令との対応関係が、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第5対応テーブルはRAM13に格納されており、この第5対応テーブルがCPU11に認識されている。そして、この第5対応テーブルに基づいて、接触時間データに対応する命令が、CPU11に認識される。
【0075】
接触回数算出手段67は、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されたとCPU11により判断された場合に、接触開始位置および後続接触位置がCPU11に認識された回数を算出する処理をCPU11に実行させる機能を備えている。接触回数算出手段67では、タッチパネル式のモニタ3b上の後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されたとCPU11により判断された場合に、接触開始位置および後続接触位置がCPU11に認識された回数を算出する処理が、CPU11により実行される。
【0076】
この手段では、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外で連続的に認識されているとCPU11により判断された場合に、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペンの接触回数を算出する処理が、CPU11により実行される。たとえば、タッチペンの後続接触位置が所定の時間間隔の範囲外で連続的に認識されているとCPU11により判断された場合に、接触開始位置および後続接触位置がCPU11に認識された回数を算出する処理が、CPU11により実行される。すると、この回数が、接触回数データとしてCPU11に認識される。
【0077】
接触回数用命令認識手段68は、接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令をCPU11に認識させる機能を備えている。接触回数用命令認識手段68では、接触回数に基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。
【0078】
この手段では、接触回数データに基づいて、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、接触回数データと命令との対応関係が、RAM13にロードされたゲームプログラムにおいて予め規定されている。この対応関係を示すデータたとえば第6対応テーブルはRAM13に格納されており、この第6対応テーブルがCPU11に認識されている。そして、この第6対応テーブルに基づいて、接触回数データに対応する命令が、CPU11に認識される。
【0079】
命令実行手段69は、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理をCPU11に実行させる機能を備えている。命令実行手段69では、複数の命令のいずれか1つの命令を実行するための処理が、CPU11により実行される。
【0080】
この手段では、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると、この命令を実行するための処理がCPU11により実行される。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11に認識された場合、この命令に対応する動作を選手キャラクタが実行する状態を、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示するための処理が、CPU11により実行される。すると、選手キャラクタが動作する状態が、選手キャラクタ用の画像データを用いて、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0081】
〔野球ゲームにおける命令指示システムの処理フローと説明〕
次に、野球ゲームにおける命令指示システムの実施形態について説明する。また、図12〜図15に示す命令指示システムに関するフローについても同時に説明する。
【0082】
まず、ゲーム機の電源が投入されゲーム機が起動されると、野球ゲームプログラムが、記録媒体17からRAM12にロードされ格納される。このときには、野球ゲームを実行する上で必要となる各種の基本ゲームデータが、記録媒体17からRAM12にロードされ格納される。
【0083】
たとえば、基本ゲームデータには3次元ゲーム空間用の画像データが含まれており、RAM12に格納された、3次元ゲーム空間用の画像データ、たとえば、背景用の画像データ等が、CPU7に認識される。また、基本ゲームデータには3次元ゲーム空間用の画像データを3次元ゲーム空間に配置するための位置座標データが含まれており、この位置座標データが、CPU7に認識される。
【0084】
また、基本ゲームデータにはキャラクタ用の画像データが含まれており、RAM12に格納された、キャラクタ用の画像データ、たとえば、選手キャラクタ用の画像データ、ボール用の画像データ、およびアイコン用の画像データ等が、CPU7に認識される。また、基本ゲームデータにはキャラクタ用の画像データを3次元ゲーム空間に配置するための位置座標データが含まれており、この位置座標データがCPU7に認識される。
【0085】
続いて、RAM12に格納された野球ゲームプログラムが、CPU7により実行される(S1)。すると、野球ゲームにおける命令指示形態の選択を行うための選択画面が、図4に示すように、タッチパネル式のモニタ3bに表示される(S2)。この選択画面には、命令指示形態を示す項目として、たとえば、「軌跡形状」項目、「接触長さ」項目、「接触速度」項目、「接触時間」項目、および「接触回数」項目が表示される。これら複数の項目のうちのいずれか1つの項目がタッチペン40により選択されると(S3:S31,S32,S33,S34,S35)、選択された項目に対応する命令指示形態で各種の命令が指示される。
【0086】
続いて、たとえば、野球ゲームにおいて選手の育成を開始するための命令(育成開始命令)が、CPU7から発行される。すると、CPU7に認識された背景用の画像データおよびキャラクタ用の画像データを用いることにより、背景画像、選手キャラクタ、および複数の命令アイコン45が、図5に示すように、タッチパネル式のモニタ3bに表示される(S4)。ここで、タッチパネル式のモニタ3bに表示された各命令アイコンの大きさは、「縦1.0cm×横1.0cm」の大きさに設定されている。また、この命令アイコンの内部のドット数は、32ドットに設定されている。
【0087】
すると、各命令アイコン用の画像データに複数の命令を割り当てる処理が、CPU11より実行される(S5)。各命令アイコン用の画像データに対する複数の命令の割り当ては、図6に示すような第1対応テーブルをCPU11に認識させることにより実現される。たとえば、タッチパネル式のモニタ3bに表示された複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンがタッチペン40により選択されたときに、この第1対応テーブルがCPU11により参照され、選択された命令アイコンに対応する複数の命令が、CPU11に認識される。また、命令アイコンがタッチパネル式のモニタ3bに表示されたときには、タッチパネル式のモニタ3bに表示された命令アイコン45の内部の座標データが、CPU11に認識される(S6)。
【0088】
以下では、ステップ3において「軌跡形状」項目が選択された場合(ステップ31でYesの場合)の命令指示システムの説明を行う。
【0089】
「軌跡形状」項目が選択された場合、たとえば、プレイヤがタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させると、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、CPU11に認識される(S7)。
【0090】
続いて、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S8)。たとえば、プレイヤが命令アイコン45aの表示領域の内部にタッチペン40を位置させた場合、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのX成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。そして、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのY成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0091】
そして、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペン40が接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される(S9)。たとえば、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のX座標データのいずれか1つのX座標データに等しいとCPU11により判断され、且つ、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のY座標データのいずれか1つのY座標データに等しいとCPU11により判断された場合に、後続接触信号に対応する後続接触位置のX座標データおよびY座標データが、CPU11に認識される。
【0092】
ここでは、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときには、接触信号が、1/60(sec)ごとに、タッチパネル式のモニタ3bから発行される。このため、接触開始信号がCPU11に認識された時間TSoを0(sec)とすると、接触開始信号に続く次の後続接触信号がCPU11に認識される時間TSは、1/60(sec)となる。すなわち、接触開始位置SSの位置座標データがCPU11に認識された時点TSoから1/60(sec)経過した時点TSにおいて、タッチペン40の後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0093】
なお、ここで用いた後続接触信号という文言は、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号、又は接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toからn/60(sec)経過したときの接触信号のいずれか一方の信号を示す用語である。なお、ここに示した「n」は、自然数である。ここでは、後続接触信号が、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号となっている。
【0094】
また、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、軌跡データと命令との対応関係を示す第2対応テーブルが、CPU11に認識される(S10a)。なお、この第2対応テーブルは、各命令アイコン45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g,45hに用意されている。図7には、第2対応テーブルの一例として、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45aの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合の第2対応テーブルが、示されている。
【0095】
続いて、タッチペン40の後続接触位置の座標データがタッチペン40の接触開始位置SSの座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S11)。たとえば、タッチペン40の後続接触位置のX座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのX座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。また、タッチペン40の後続接触位置のY座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのY座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0096】
そして、タッチペン40の後続接触位置の座標データが接触開始位置SSの座標データに一致しないとCPU11に判断された場合(S11でNo)、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データおよびタッチペン40の後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペン40の接触開始位置SSおよび後続接触位置により規定される軌跡に対応する軌跡データが、CPU11に認識される(S12a)。すると、CPU11に認識された軌跡データに基づいて、この軌跡データに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から軌跡データに対応する命令が、第2対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される(S13)。
【0097】
具体的には、たとえば、プレイヤが、タッチペン40を命令アイコン45aの内部に最初に接触させた後に、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3b上で移動させた場合、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データ(xo,yo)および複数のタッチペン40の後続接触位置の座標データ(xn,yn)に基づいて、タッチペン40の各接触位置を互いに連結することにより形成される軌跡が、軌跡用の画像データ(軌跡データ)としてCPU11に認識される。すると、この軌跡用の画像データに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、図7に示した第2対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される。
【0098】
このようにして、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると(S13)、この命令がCPU11から発行される。すると、この命令に対応する状態を示す画像が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される(S14)。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11から発行された場合、選手キャラクタの動作用の画像データがCPU11により認識される。そして、この画像データを用いて、選手キャラクタが動作する状態が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0099】
以下では、ステップ3において「接触長さ」項目が選択された場合(ステップ32でYesの場合)の命令指示システムの説明を行う。ここでは、上記と同様の処理が実行される部分については、同じステップ番号を付すものとする。
【0100】
「接触長さ」項目が選択された場合、たとえば、プレイヤがタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させると、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、CPU11に認識される(S7)。
【0101】
続いて、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S8)。たとえば、プレイヤが命令アイコン45aの表示領域の内部にタッチペン40を位置させた場合、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのX成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。そして、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのY成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0102】
そして、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペン40が接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される(S9)。たとえば、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のX座標データのいずれか1つのX座標データに等しいとCPU11により判断され、且つ、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のY座標データのいずれか1つのY座標データに等しいとCPU11により判断された場合に、後続接触信号に対応する後続接触位置のX座標データおよびY座標データが、CPU11に認識される。
【0103】
ここでは、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときには、接触信号が、1/60(sec)ごとに、タッチパネル式のモニタ3bから発行される。このため、接触開始信号がCPU11に認識された時間TSoを0(sec)とすると、接触開始信号に続く次の後続接触信号がCPU11に認識される時間TSは、1/60(sec)となる。すなわち、接触開始位置SSの位置座標データがCPU11に認識された時点TSoから1/60(sec)経過した時点TSにおいて、タッチペン40の後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0104】
なお、ここで用いた後続接触信号という文言は、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号、又は接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toからn/60(sec)経過したときの接触信号のいずれか一方の信号を示す用語である。なお、ここに示した「n」は、自然数である。ここでは、後続接触信号が、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号となっている。
【0105】
また、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45の内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、軌跡長さデータLと命令との対応関係を示す第3対応テーブルが、CPU11に認識される(S10b)。なお、この第3対応テーブルは、各命令アイコン45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g,45hに用意されている。図8には、第3対応テーブルの一例として、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45aの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合の第3対応テーブルが、示されている。
【0106】
続いて、タッチペン40の後続接触位置の座標データがタッチペン40の接触開始位置SSの座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S11)。たとえば、タッチペン40の後続接触位置のX座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのX座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。また、タッチペン40の後続接触位置のY座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのY座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0107】
そして、タッチペン40の後続接触位置の座標データが接触開始位置SSの座標データに一致しないとCPU11に判断された場合(S11でNo)、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データおよびタッチペン40の後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペン40の接触開始位置SSからタッチペン40の最終接触位置SEまでの軌跡の長さを算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この軌跡の長さを示す軌跡長さデータLが、CPU11に認識される(S12b)。すると、CPU11に認識された軌跡長さデータLに基づいて、この軌跡長さデータLに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から軌跡長さデータLに対応する命令が、図8に示した第3対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される(S13)。
【0108】
具体的には、プレイヤが、タッチペン40を複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部に最初に接触させた後に、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3b上で移動させた場合、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データ(xo,yo)および複数のタッチペン40の後続接触位置の座標データ(xn,yn)に基づいて、タッチペン40の接触位置の間隔を算出する処理(dLo=√((x(1)−xo)^2+(y(1)−yo)^2)、dL(n)=√((x(n)−x(n−1))^2+(y(n)−y(n−1))^2)、nは2以上の自然数)が、CPU11により実行される。そして、全間隔を加算する処理(L=dLo+ΣdL(n):n=1〜n_max)が、CPU11により実行される。このようにして、軌跡の長さを示す軌跡長さデータLが算出され、この軌跡長さデータLがCPU11に認識される。すると、CPU11に認識された軌跡長さデータLに基づいて、この軌跡長さデータLに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から軌跡長さデータLに対応する命令が、第3対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される。
【0109】
たとえば、CPU11に認識された軌跡長さデータLに基づいて、この軌跡長さデータLが属する範囲がCPU11により認識される。たとえば、まず、軌跡長さデータLの単位が「cm」にした場合、軌跡長さデータLが0.1(cm)以上0.5(cm)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、軌跡長さデータLが0.1(cm)以上0.5(cm)未満であった場合、軌跡長さデータLに対応する命令、たとえば「軽く走る」命令が、CPU11に認識される。次に、軌跡長さデータLが0.1(cm)以上0.5(cm)未満でなかった場合、軌跡長さデータLが0.5(cm)以上1.0(cm)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、軌跡長さデータLが0.5(cm)以上1.0(cm)未満であった場合、軌跡長さデータLに対応する命令、たとえば「普通に走る」命令が、CPU11に認識される。最後に、軌跡長さデータLが0.5(cm)以上1.0(cm)未満でなかった場合、すなわち軌跡長さデータLが1.0(cm)以上であった場合、軌跡長さデータLに対応する命令、たとえば「速く走る」命令が、CPU11に認識される。
【0110】
なお、ここでは、タッチペン40の後続接触位置が1/60(sec)ごとに連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペン40の後続接触位置がCPU11に認識されなくなったときに、最後にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置が、タッチペン40の最終接触位置SEとしてCPU11に認識される。ここでは、最初にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置の座標を(x(1),y(1))とし、最後にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置の座標を(x(n_max),y(n_max))としている。
【0111】
このようにして、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると(S13)、この命令がCPU11から発行される。すると、この命令に対応する状態を示す画像が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される(S14)。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11から発行された場合、選手キャラクタの動作用の画像データがCPU11により認識される。そして、この画像データを用いて、選手キャラクタが動作する状態が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0112】
以下では、ステップ3において「接触速度」項目が選択された場合(ステップ33でYesの場合)の命令指示システムの説明を行う。ここでは、上記と同様の処理が実行される部分については、同じステップ番号を付すものとする。
【0113】
「接触速度」項目が選択された場合、たとえば、プレイヤがタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させると、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、CPU11に認識される(S7)。
【0114】
続いて、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S8)。たとえば、プレイヤが命令アイコン45aの表示領域の内部にタッチペン40を位置させた場合、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのX成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。そして、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのY成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0115】
そして、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペン40が接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される(S9)。たとえば、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のX座標データのいずれか1つのX座標データに等しいとCPU11により判断され、且つ、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のY座標データのいずれか1つのY座標データに等しいとCPU11により判断された場合に、後続接触信号に対応する後続接触位置のX座標データおよびY座標データが、CPU11に認識される。
【0116】
ここでは、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときには、接触信号が、1/60(sec)ごとに、タッチパネル式のモニタ3bから発行される。このため、接触開始信号がCPU11に認識された時間TSoを0(sec)とすると、接触開始信号に続く次の後続接触信号がCPU11に認識される時間TSは、1/60(sec)となる。すなわち、接触開始位置SSの位置座標データがCPU11に認識された時点TSoから1/60(sec)経過した時点TSにおいて、タッチペン40の後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0117】
なお、ここで用いた後続接触信号という文言は、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号、又は接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toからn/60(sec)経過したときの接触信号のいずれか一方の信号を示す用語である。なお、ここに示した「n」は、自然数である。ここでは、後続接触信号が、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号となっている。
【0118】
また、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、軌跡の形成速度データVと命令との対応関係を示す第4対応テーブルが、CPU11に認識される(S10c)。なお、この第4対応テーブルは、各命令アイコン45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g,45hに用意されている。図9には、第4対応テーブルの一例として、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45aの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合の第4対応テーブルが、示されている。
【0119】
続いて、タッチペン40の後続接触位置の座標データがタッチペン40の接触開始位置SSの座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S11)。たとえば、タッチペン40の後続接触位置のX座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのX座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。また、タッチペン40の後続接触位置のY座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのY座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0120】
そして、タッチペン40の後続接触位置の座標データが接触開始位置SSの座標データに一致しないとCPU11に判断された場合(S11でNo)、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データおよびタッチペン40の後続接触位置の座標データに基づいて、タッチペン40の接触開始位置SSからタッチペン40の最終接触位置SEまでの軌跡の長さを算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この軌跡の長さを示す軌跡長さデータLが、CPU11に認識される。また、タッチペン40がタッチパネル式のモニタ3bに接触を開始した時点からタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点までの接触時間を算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データTが、CPU11に認識される。そして、軌跡長さデータLを接触時間データTで除算する処理をCPU11に実行させることにより、軌跡の形成速度が算出される。すると、この軌跡の形成速度を示す形成速度データVが、CPU11に認識される(S12c)。
【0121】
具体的には、プレイヤが、タッチペン40を命令アイコンの内部に最初に接触させた後に、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3b上で移動させた場合、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データ(xo,yo)および複数のタッチペン40の後続接触位置の座標データ(xn,yn)に基づいて、タッチペン40の接触位置の間隔を算出する処理(dLo=√((x(1)−xo)^2+(y(1)−yo)^2)、dL(n)=√((x(n)−x(n−1))^2+(y(n)−y(n−1))^2)、nは2以上の自然数)が、CPU11により実行される。そして、全間隔を加算する処理(L=dLo+ΣdL(n):n=1〜n_max)が、CPU11により実行される。このようにして、軌跡の長さを示す軌跡長さデータLが算出され、この軌跡長さデータLがCPU11に認識される。
【0122】
また、タッチペン40がタッチパネル式のモニタ3bに接触を開始した時点TSoからタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点TS(n_max)までの接触時間を算出する処理(T=TS(n_max)−TSo)が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データTが、CPU11に認識される。そして、軌跡長さデータLを接触時間データTで除算する処理(V=L/T)をCPU11に実行させることにより、軌跡の形成速度が算出される。すると、この軌跡の形成速度を示す形成速度データVが、CPU11に認識される。
【0123】
すると、CPU11に認識された形成速度データVに基づいて、この形成速度データVに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から軌跡の形成速度データVに対応する命令が、第4対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される(S13)。
【0124】
たとえば、CPU11に認識された形成速度データVに基づいて、この形成速度データVが属する範囲がCPU11により認識される。たとえば、まず、形成速度データVの単位を「cm/sec」にした場合、形成速度データVが0.5(cm/sec)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、形成速度データVが0.5(cm/sec)未満であった場合、形成速度データVに対応する命令、たとえば「軽く走る」命令が、CPU11に認識される。次に、形成速度データVが0.5(cm/sec)未満でなかった場合、形成速度データVが0.5(cm/sec)以上1.0(cm/sec)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、形成速度データVが0.5(cm/sec)以上1.0(cm/sec)未満であった場合、形成速度データVに対応する命令、たとえば「普通に走る」命令が、CPU11に認識される。最後に、形成速度データVが0.5(cm/sec)以上1.0(cm/sec)未満でなかった場合、すなわち形成速度データVが1.0(cm/sec)以上であった場合、形成速度データVに対応する命令、たとえば「速く走る」命令が、CPU11に認識される。
【0125】
なお、ここでは、タッチペン40の後続接触位置が1/60(sec)ごとに連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペン40の後続接触位置がCPU11に認識されなくなると、最後にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置が、タッチペン40の最終接触位置SEとしてCPU11に認識される。また、最終接触位置SEがCPU11に認識されたときの時間が、接触終了時間TS(n_max)としてCPU11に認識される。
【0126】
このようにして、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると(S13)、この命令がCPU11から発行される。すると、この命令に対応する状態を示す画像が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される(S14)。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11から発行された場合、選手キャラクタの動作用の画像データがCPU11により認識される。そして、この画像データを用いて、選手キャラクタが動作する状態が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0127】
以下では、ステップ3において「接触時間」項目が選択された場合(ステップ34でYesの場合)の命令指示システムの説明を行う。ここでは、上記と同様の処理が実行される部分については、同じステップ番号を付すものとする。
【0128】
「接触時間」項目が選択された場合、たとえば、プレイヤがタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させると、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、CPU11に認識される(S7)。
【0129】
続いて、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S8)。たとえば、プレイヤが命令アイコン45aの表示領域の内部にタッチペン40を位置させた場合、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのX成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。そして、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのY成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0130】
そして、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペン40が接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される(S9)。たとえば、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のX座標データのいずれか1つのX座標データに等しいとCPU11により判断され、且つ、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のY座標データのいずれか1つのY座標データに等しいとCPU11により判断された場合に、後続接触信号に対応する後続接触位置のX座標データおよびY座標データが、CPU11に認識される。
【0131】
ここでは、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させたときには、接触信号が、1/60(sec)ごとに、タッチパネル式のモニタ3bから発行される。このため、接触開始信号がCPU11に認識された時間TSoを0(sec)とすると、接触開始信号に続く次の後続接触信号がCPU11に認識される時間TSは、1/60(sec)となる。すなわち、接触開始位置SSの位置座標データがCPU11に認識された時点TSoから1/60(sec)経過した時点TSにおいて、タッチペン40の後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される。
【0132】
なお、ここで用いた後続接触信号という文言は、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号、又は接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toからn/60(sec)経過したときの接触信号のいずれか一方の信号を示す用語である。なお、ここに示した「n」は、自然数である。ここでは、後続接触信号が、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間Toから1/60(sec)経過したときの接触信号となっている。
【0133】
また、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触時間データTと命令との対応関係を示す第5対応テーブルが、CPU11に認識される(S10d)。なお、この第5対応テーブルは、各命令アイコン45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g,45hに用意されている。図10には、第5対応テーブルの一例として、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45aの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合の第5対応テーブルが、示されている。
【0134】
続いて、タッチペン40の後続接触位置の座標データがタッチペン40の接触開始位置SSの座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S11)。たとえば、タッチペン40の後続接触位置のX座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのX座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。また、タッチペン40の後続接触位置のY座標データがタッチペン40の接触開始位置SSのY座標データに等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0135】
そして、タッチペン40の後続接触位置の座標データが接触開始位置SSの座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S11でYes)、タッチペン40がタッチパネル式のモニタ3bに接触した時点からタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点までの接触時間を算出する処理が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データTが、CPU11に認識される(S12d)。
【0136】
具体的には、プレイヤが、タッチペン40を命令アイコンの内部に最初に接触させた後に、タッチペン40を接触させた位置において維持して離した場合、タッチペン40がタッチパネル式のモニタ3bに接触を開始した時点TSoからタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bから離反した時点TS(n_max)までの接触時間を算出する処理(T=TS(n_max)−TSo)が、CPU11により実行される。そして、この接触時間を示す接触時間データTが、CPU11に認識される。
【0137】
すると、CPU11に認識された接触時間データTに基づいて、この接触時間データTに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から接触時間データTに対応する命令が、第5対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される(S13)。
【0138】
たとえば、CPU11に認識された接触時間データTに基づいて、この接触時間データTが属する範囲がCPU11により認識される。たとえば、まず、接触時間データTの単位を「sec」にした場合、接触時間データTが1.0(sec)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、接触時間データTが1.0(sec)未満であった場合、接触時間データTに対応する命令、たとえば「軽く走る」命令が、CPU11に認識される。次に、接触時間データTが1.0(sec)未満でなかった場合、接触時間データTが1.0(sec)以上3.0(sec)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、接触時間データTが1.0(sec)以上3.0(sec)未満であった場合、接触時間データTに対応する命令、たとえば「普通に走る」命令が、CPU11に認識される。最後に、接触時間データTが1.0(sec)以上3.0(sec)未満でなかった場合、すなわち接触時間データTが3.0(cm/sec)以上であった場合、接触時間データTに対応する命令、たとえば「速く走る」命令が、CPU11に認識される。
【0139】
なお、ここでは、タッチペン40の後続接触位置が1/60(sec)ごとに連続的にCPU11に認識されているときに、タッチペン40の後続接触位置がCPU11に認識されなくなったときに、最後にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置が、タッチペン40の最終接触位置SEとしてCPU11に認識される。この最終接触位置SEがCPU11に認識されたときの時間が、接触終了時間TS(n_max)としてCPU11に認識される。これにより、接触開始時間TSoから接触終了時間TS(n_max)までの接触時間を算出することができる。
【0140】
このようにして、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると(S13)、この命令がCPU11から発行される。すると、この命令に対応する状態を示す画像が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される(S14)。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11から発行された場合、選手キャラクタの動作用の画像データがCPU11により認識される。そして、この画像データを用いて、選手キャラクタが動作する状態が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0141】
以下では、ステップ3において「接触回数」項目が選択された場合(ステップ35でYesの場合)の命令指示システムの説明を行う。ここでは、上記と同様の処理が実行される部分については、同じステップ番号を付すものとする。
【0142】
「接触回数」項目が選択された場合、たとえば、プレイヤがタッチペン40をタッチパネル式のモニタ3bに接触させると、タッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号に対応する、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、CPU11に認識される(S7)。
【0143】
続いて、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSの座標データが、複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するか否かが、CPU11により判断される(S8)。たとえば、プレイヤが命令アイコン45aの表示領域の内部にタッチペン40を位置させた場合、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのX成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。そして、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の座標データのY成分に等しいか否かが、CPU11により判断される。
【0144】
そして、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが複数の命令アイコン45のいずれか1つのアイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触開始信号に続いてタッチパネル式のモニタ3bから発行された後続接触信号に対応する、タッチペン40が接触した位置を示す後続接触位置の座標データが、CPU11に認識される(S9)。たとえば、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのX座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のX座標データのいずれか1つのX座標データに等しいとCPU11により判断され、且つ、タッチパネル式のモニタ3b上の接触開始位置SSのY座標データが、命令アイコン45aの内部の複数のY座標データのいずれか1つのY座標データに等しいとCPU11により判断された場合に、後続接触信号に対応する後続接触位置のX座標データおよびY座標データが、CPU11に認識される。
【0145】
なお、ここで用いた後続接触信号という文言は、接触開始信号がタッチパネル式のモニタ3bから発行された時間TSoを基準として、この時間TSo以降にタッチパネル式のモニタ3bから発行された接触信号を示している。
【0146】
また、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコンの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合(S8でYes)、接触回数データと命令との対応関係を示す第6対応テーブルが、CPU11に認識される(S10e)。なお、この第6対応テーブルは、各命令アイコン45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g,45hに用意されている。図11には、第6対応テーブルの一例として、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データが命令アイコン45aの内部の座標データに一致するとCPU11に判断された場合の第6対応テーブルが、示されている。
【0147】
続いて、タッチペン40の後続接触位置の座標データが非連続的にCPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される(S15)。たとえば、タッチペン40の後続接触位置の座標データが所定の時間間隔の範囲外でCPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される。具体的には、タッチペン40の後続接触位置の座標データが、CPU11が信号を認識する基準の時間間隔の範囲外、たとえば1/60(sec)より大きな時間間隔で、CPU11に認識されたか否かが、CPU11により判断される。
【0148】
そして、タッチペン40の後続接触位置が1/60(sec)より大きな時間間隔でCPU11に認識された場合(S15でYes)、タッチパネル式のモニタ3bへのタッチペン40の接触回数を算出する処理が、CPU11により実行される。たとえば、この場合、タッチペン40の後続接触位置の座標データがCPU11に認識されたときに、接触回数用のパラメータSPの値を1ずつインクリメントする処理が、CPU11により実行される。そして、タッチペン40の最終接触位置SEの座標データがCPU11に認識されたときに、接触回数用のパラメータSPの値をインクリメントする処理を終了する命令が、CPU11から発行される。これにより、タッチペン40の接触回数を算出する処理が終了する。すると、接触回数用のパラメータSPの値が、接触回数データとしてCPU11に認識される(S16)。なお、タッチペン40の接触開始位置SSの座標データがCPU11に認識されたときに、接触回数用のパラメータSPには初期値たとえば「1」がCPU11により割り当てられる。
【0149】
すると、CPU11に認識された接触回数データに基づいて、この接触回数データに対応する、複数の命令のうちのいずれか1つの命令が、CPU11に認識される。ここでは、複数の命令の中から接触回数データに対応する命令が、第6対応テーブルに基づいて、CPU11に認識される(S17)。
【0150】
たとえば、CPU11に認識された接触回数データに基づいて、この接触回数データが属する範囲がCPU11により認識される。たとえば、まず、接触回数データが2(回)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、接触回数データが2(回)未満であった場合、接触回数データに対応する命令、たとえば「軽く走る」命令が、CPU11に認識される。次に、接触回数データが2(回)未満でなかった場合、接触回数データが2(回)以上3(回)未満であるか否かがCPU11により判断される。そして、接触回数データが2(回)以上3(回)未満であった場合、接触回数データに対応する命令、たとえば「普通に走る」命令が、CPU11に認識される。最後に、接触回数データが2(回)以上3(回)未満でなかった場合、すなわち接触回数データが3(回)以上であった場合、接触回数データに対応する命令、たとえば「速く走る」命令が、CPU11に認識される。
【0151】
なお、ここでは、タッチペン40の後続接触位置が非連続的にCPU11に認識されているときに、CPU11が信号を無視する基準の時間、たとえば2.0(sec)以上の時間が経過した場合、最後にCPU11に認識されたタッチペン40の後続接触位置が、タッチペン40の最終接触位置SEとしてCPU11に認識される。
【0152】
このようにして、命令アイコンに割り当てられた複数の命令のうちのいずれか1つの命令がCPU11に認識されると(S17)、この命令がCPU11から発行される。すると、この命令に対応する状態を示す画像が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される(S18)。たとえば、選手キャラクタを動作させる命令がCPU11から発行された場合、選手キャラクタの動作用の画像データがCPU11により認識される。そして、この画像データを用いて、選手キャラクタが動作する状態が、非タッチパネル式のモニタ3aおよびタッチパネル式のモニタ3bの少なくともいずれか一方のモニタに表示される。
【0153】
以上のような本実施形態では、プレイヤがタッチペン40を最初に1度だけ命令アイコンの内部に位置させるだけで、命令アイコンに割り当てられた複数の命令を選択することができる。そして、プレイヤは、選択された項目に対応する命令指示形態で、タッチペン40をタッチパネル式のモニタ3b上で操作することにより、複数の命令の中から所望の命令を選択することができる。言い換えると、タッチペン40を最初に1度だけ命令アイコンの内部に位置させた後に、タッチペン40を命令アイコンの内部又は外部に位置させることにより、複数の命令の中から所望の命令を選択することができる。このように、プレイヤは、命令アイコンから所望の命令をスムーズに指示することができる。
【0154】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、ゲームプログラムを適用しうるコンピュータの一例としての家庭用ビデオゲーム装置を用いた場合の例を示したが、ゲーム装置は、前記実施形態に限定されず、モニタが別体に構成されたゲーム装置、モニタが一体に構成されたゲーム装置、ゲームプログラムを実行することによってゲーム装置として機能するパーソナルコンピュータやワークステーションなどにも同様に適用することができる。また、ゲーム装置は、前記実施形態に限定されず、携帯型コンピュータ、携帯型ゲーム装置などにも同様に適用することができる。
【0155】
(b)本発明には、前述したようなゲームを実行するプログラムおよびこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も含まれる。この記録媒体としては、カートリッジ以外に、たとえば、コンピュータ読み取り可能なフレキシブルディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、MO、ROMカセット、その他のものが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】本発明の一実施形態による携帯ゲーム機を示す図。
【図2】前記携帯ゲーム機の制御ブロック図。
【図3】前記携帯ゲーム機の機能ブロック図。
【図4】命令指示形態の選択画面を示す図。
【図5】野球ゲームにおける育成画面を示す図。
【図6】命令アイコンと命令アイコンに割り当てられる複数の命令との対応関係を示す図。
【図7】軌跡データと命令との対応関係を示す図。
【図8】軌跡長さデータと命令との対応関係を示す図。
【図9】軌跡形成速度データと命令との対応関係を示す図。
【図10】接触時間データと命令との対応関係を示す図。
【図11】接触回数データと命令との対応関係を示す図。
【図12】命令指示システムに関するフローを説明するための図(その1)。
【図13】命令指示システムに関するフローを説明するための図(その2)。
【図14】命令指示システムに関するフローを説明するための図(その3)。
【図15】命令指示システムに関するフローを説明するための図(その4)。
【符号の説明】
【0157】
1 携帯ゲーム機
3a 非タッチパネル式のモニタ
3b タッチパネル式のモニタ
10 制御装置(制御部)
11 CPU
12 ROM
13 RAM
17 外部記憶装置
18 ROM
40 タッチペン(指示手段)
45 命令アイコン
50 命令入力領域表示手段
51 命令割当手段
52 命令入力領域認識手段
53 信号認識手段
54 接触開始位置認識手段
55 接触開始位置判断手段
56 後続接触位置認識手段
57 連続認識判断手段
58 後続接触位置判断手段
59 軌跡認識手段
60 軌跡用命令認識手段
61 軌跡長さ認識手段
62 軌跡長用命令認識手段
63 軌跡速度認識手段
64 軌跡形成速度用命令認識手段
65 接触時間認識手段
66 接触時間用命令認識手段
67 接触回数算出手段
68 接触回数用命令認識手段
69 命令実行手段
SS 接触開始位置
SE 最終接触位置
L 軌跡長さデータ
T 接触時間データ
V 軌跡形成速度データ
SP 接触回数データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムであって、
前記命令を入力するための命令入力領域を前記接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示機能と、
前記命令入力領域に複数の前記命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当機能と、
指示手段を前記接触入力式のモニタに接触させたときに、前記接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識機能と、
前記接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、前記接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識機能と、
前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断機能と、
前記接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、前記接触開始信号に続いて前記接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識機能と、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断機能と、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、前記接触開始位置の座標データおよび前記後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の前記接触開始位置および前記後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識機能と、
前記軌跡に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識機能と、
複数の前記命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行機能と、
を実現させるためのゲームプログラム。
【請求項2】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムであって、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、前記接触開始位置の座標データおよび前記後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の前記接触開始位置および前記後続接触位置により規定される軌跡の長さを制御部に認識させる軌跡長さ認識機能と、
前記軌跡の長さに基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡長用命令認識機能と、
をさらに実現させるための請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムであって、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、前記接触開始位置の座標データおよび前記後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の前記接触開始位置および前記後続接触位置により規定される軌跡の形成速度を制御部に認識させる軌跡速度認識機能と、
前記軌跡の形成速度に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡形成速度用命令認識機能と、
をさらに実現させるための請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムであって、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、前記接触入力式のモニタへの指示手段の接触時間を制御部に認識させる接触時間認識機能と、
前記接触時間に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる接触時間用命令認識機能と、
をさらに実現させるための請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記後続接触位置の座標データは、前記命令入力領域の内部の座標データおよび前記命令入力領域の外部の座標データの少なくともいずれか一方のデータに等しい、
請求項1から4のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項6】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲームプログラムであって、
前記命令を入力するための命令入力領域を前記接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示機能と、
前記命令入力領域に複数の前記命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当機能と、
指示手段を前記接触入力式のモニタに接触させたときに、前記接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識機能と、
前記接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、前記接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識機能と、
前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断機能と、
前記接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、前記接触開始信号に続いて前記接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識機能と、
前記接触入力式のモニタ上の前記後続接触位置の座標データが非連続的に制御部に認識されたか否かを制御部に判断させる連続認識判断機能と、
前記接触入力式のモニタ上の前記後続接触位置が非連続的に制御部に認識されたと制御部により判断された場合に、前記接触開始位置および前記後続接触位置が制御部に認識された回数を算出する処理を制御部に実行させる接触回数算出機能と、
前記接触回数に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる接触回数用命令認識機能と、
複数の前記命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行機能と、
を実現させるためのゲームプログラム。
【請求項7】
接触入力式のモニタを有し、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行するゲーム装置であって、
前記命令を入力するための命令入力領域を前記接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示手段と、
前記命令入力領域に複数の前記命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当手段と、
指示手段を前記接触入力式のモニタに接触させたときに、前記接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識手段と、
前記接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、前記接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識手段と、
前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断手段と、
前記接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、前記接触開始信号に続いて前記接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識手段と、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断手段と、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、前記接触開始位置の座標データおよび前記後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の前記接触開始位置および前記後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識手段と、
前記軌跡に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識手段と、
複数の前記命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行手段と、
を備えるゲーム装置。
【請求項8】
接触入力式のモニタを有するコンピュータに、前記接触入力式のモニタから入力された命令を実行させるためのゲーム制御方法であって、
前記命令を入力するための命令入力領域を前記接触入力式のモニタに表示する命令入力領域表示ステップと、
前記命令入力領域に複数の前記命令を割り当てる処理を制御部に実行させる命令割当ステップと、
指示手段を前記接触入力式のモニタに接触させたときに、前記接触入力式のモニタからの接触信号を制御部に認識させる信号認識ステップと、
前記接触入力式のモニタへの指示手段の接触を開始したときに、前記接触入力式のモニタから発行された接触開始信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データを、制御部に認識させる接触開始位置認識ステップと、
前記接触入力式のモニタ上の接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致するか否かを、制御部に判断させる接触開始位置判断ステップと、
前記接触開始位置の座標データが前記命令入力領域の内部の座標データに一致すると制御部に判断された場合に、前記接触開始信号に続いて前記接触入力式のモニタから発行された後続接触信号に対応する、前記接触入力式のモニタ上の後続接触位置の座標データを、制御部に認識させる後続接触位置認識ステップと、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致するか否かを制御部に判断させる後続接触位置判断ステップと、
前記後続接触位置の座標データが前記接触開始位置の座標データに一致しないと制御部に判断された場合に、前記接触開始位置の座標データおよび前記後続接触位置の座標データに基づいて、指示手段の前記接触開始位置および前記後続接触位置により規定される軌跡を制御部に認識させる軌跡認識ステップと、
前記軌跡に基づいて、複数の前記命令のうちのいずれか1つの命令を制御部に認識させる軌跡用命令認識ステップと、
複数の前記命令のいずれか1つの命令を実行するための処理を制御部に実行させる命令実行ステップと、
を備えるゲーム制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−152362(P2008−152362A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337287(P2006−337287)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】