説明

コインリターン式無料電気錠

【課題】 電気錠に対しコインリターン式の機構を兼用して無料ロッカー錠としたコインリターン式無料電気錠を提供する。
【解決手段】 電子タグを収容したキーの回転操作部を差し込むタグキャッチャー2への当該回転操作部の差し込み回動によってラッチレバーの施・解錠が可能と成る電気錠1に、上側にコイン投入口3A、下側にコイン払い戻し口3Bを有するコイン通路3と、コイン投入口3Aから投入したコインaのコイン通路3内での一次保留位置と二次保留位置との間を揺動可能にしたコインストッパー5と、コイン通路3内でのコインaの一次保留位置でタグキャッチャー2を回動可能とするロックレバー4とを備え、コインストッパー5によるコイン通路3内でのコインaの二次保留位置でラッチレバー2Aによる施錠を可能にするよう構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば介護センター等における番号固定式の更衣ロッカー等のICタグを使用した電気錠において、所定の硬貨を投入することによって使用可能となり、使用後には硬貨が返却されるコインリターン式無料電気錠に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コインリターン式の無料ロッカー錠装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように、所定の硬貨を投入すると検銭機構によってこの硬貨を確認した後、硬貨が一次保持されて施錠操作が可能となり、施錠操作後にはキーが抜き取り可能となると同時に硬貨が一次保持位置より下方の二次保持位置に落下する状態となり、一方、キーを挿入して解錠操作すると開扉可能となると同時に二次保持位置にある硬貨が落下して硬貨払出口に返却されるという技術が提供されている。
【0003】
また、従来の電気錠としては、ICタグをそれ自身が持つ製造番号である例えばシリアルナンバーを書き換えのできないIDとしてキーとしての意味を付け、ロッカー本体側に扉の施錠を行うロック機構、ICタグの受付部、ICタグにエネルギーを供給してICタグとの間で送受信を行う送受信部、送受信部より接続される管理部およびこれらに対する電源供給部を一体的に構成して成るものが知られている。
【特許文献1】特開平2−64896号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、上記した電気錠に対しコインリターン式の機構を兼用して無料ロッカー錠とした技術が要望されているのに拘らず、未だ提供されてはいないものであった。
【0005】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑みなされたもので、電気錠に対しコインリターン式の機構を兼用して無料ロッカー錠としたコインリターン式無料電気錠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、電子タグを収容したキーの回転操作部が差し込まれるタグキャッチャーへの当該回転操作部の差し込み回動によってラッチレバーの施・解錠が可能と成る電気錠であって、上側にコイン投入口、下側にコイン払い戻し口それぞれを有するコイン通路と、コイン投入口から投入されたコインのコイン通路内での一次保留位置と二次保留位置との間を揺動可能にしたコインストッパーと、コイン通路内でのコインの一次保留位置でタグキャッチャーを回動可能とするロックレバーとを備え、コインストッパーによるコイン通路内でのコインの二次保留位置でラッチレバーによる施錠を可能にしたことを特徴とする。
【0007】
ここにおいて、前記タグキャッチャーの周面には、ラッチレバーの解錠位置でロックレバーの係止爪部が係架される深溝係合凹部と、ラッチレバーの解錠動作途中でロックレバーの係止爪部が係架される浅溝係合凹部とが形成されているものとすることができる。
【0008】
さらに、前記コイン通路のコイン投入口側には、投入されたコインによってコイン通路を閉塞するコインシャッターを備え、且つタグキャッチャーに対するロックレバーの係合状態を解除する位置に揺動可能とするコインチェッカーを有するものとすることができる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係るコインリターン式無料電気錠にあって、コイン投入口から投入されたコインは、コインストッパーによって一次保留状態となった時に、ロックレバーがタグキャッチャーから離反する。そして、タグキャッチャーは差し込まれている回転操作部を介して反時計方向に回動されることで、タグキャッチャーの深溝な第1凹部から浅溝な第2凹部側を経てタグキャッチャーの外周面に係架され、コインストッパーの一次保留側からコインが外れて、コインストッパーの二次保留側にコインが落下係止される。このようにしてラッチレバーが施錠されたとき、ロックレバーおよびコインストッパーはタグキャッチャーの各凹部から外れていてタグキャッチャーの外周面に係架される。
【0010】
また、この二次保留状態からタグキャッチャーを時計方向へ反回動させてラッチレバーによる施錠を解錠させると、コインストッパーが時計方向に回転されてコインの二次保留状態が解除され、コイン払い戻し口側にコインを落下させて返却される。このときラッチレバーの解錠途中でロックレバーの係止爪部が浅溝係合凹部に係架され、タグキャッチャーの反時計方向への回動防止、すなわちラッチレバーによる再施錠を防止する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電気錠に対しコインリターン式の機構を兼用して無料ロッカー錠としたコインリターン式無料電気錠を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、例えば番号固定式のロッカー管理システムにおける電子タグとしてのICタグを使用した電気錠であり、図1、図2に示すように、ロッカー本体の開閉扉の縁端部側に取り付けられており、電子タグを収容したキーの回転操作部が差し込まれるタグキャッチャー2と、該タグキャッチャー2への当該回転操作部の差し込みによる検知スイッチのオンによって作動する不図示のラッチ用ソレノイドとを備え、該ラッチ用ソレノイドによりラッチレバー2Aが係合解除方向に作動して施錠可能状態となるようにしてある。
【0013】
また、図2に示すように、タグキャッチャー2に隣接する位置には、上側にコイン投入口3Aを有し、下側にコイン払い戻し口3Bを有するコイン通路3と、さらにこれに隣接して非常用錠13が設けられている。そして、シリアルナンバーを書き換えのできないIDとしてキーとしての意味を付けて成る電子タグにエネルギーを供給して当該電子タグとの間で送受信を行う送受信部、送受信部より接続される管理部およびこれらに対する電源供給部等公知の構成部品を一体的に構成してある。
【0014】
また、図3に示すように、タグキャッチャー2の周面には、後述するロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが係架される浅溝係合凹部2Bと深溝係合凹部2Cとが隣接位置に形成され、これと対称位置には後述するコインストッパー5の先端側に形成された第2コイン係止部5Bが係架される深溝な第1凹部2Dと浅溝な第2凹部2Eとが連通状態に形成されている。
【0015】
さらに、タグキャッチャー2に隣接する位置には、上側にコイン投入口3Aを有し、下側にコイン払い戻し口3Bを有する略コインaの厚幅よりも僅かに広い縦長のコイン通路3が設けられている。このコイン投入口3A側のコイン通路3後壁面には、縦に細長い3つの縦長孔部9が形成され、これら縦長孔部9を貫通するように横向きに配置された支軸10を介して、それぞれに下部突起6Bと上部突起6Aとを備えた3つのコインチェッカー6が揺動可能に支持されている。
【0016】
図4に示すように、各コインチェッカー6は支軸10の廻りにフリー回転状態となっているものの、支軸10の廻りに時計方向へ常時回動規制されて、これら3つのコインチェッカー6の各下部突起6Bが当該縦長孔部9からコイン通路3側に突出し、各上部突起6Aが当該縦長孔部9からコイン通路3後方側に退避した状態を常に維持できるようにしてある。
【0017】
また、コインチェッカー6の両側2つは、L字片状のコインシャッター7と一体になって形成されており、コインシャッター7の揺動に伴って、3つの縦長孔部9の上側において横向きとなって形成された横長孔部11からL字片の一端側がコイン通路3側に突出したり、コイン通路3後方側に退避するようにしてある。
【0018】
タグキャッチャー2とコイン通路3との間であってコインチェッカー6に隣接する位置には、一端にコインチェッカー6側係止アーム片部4B、他端側にタグキャッチャー側係止爪部4Aとを有するロックレバー4が中央の支軸12を介して揺動可能に配されている。そして、コイン投入口3Aからコインaが投入される以前には、図3、図4に示すように、コインチェッカー6のコイン通路3後方側に退避している上部突起6Aによってロックレバー4のコインチェッカー側係止アーム片部4Bが係止されると同時に、タグキャッチャー2の深溝係合凹部2Cにロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが係架されるものとしてある。
【0019】
一方、コインaが投入されたときには、図5、図6に示すように、コインチェッカー6の各下部突起6Bがコインaによって縦長孔部9後方へ押されて、コインシャッター7によってコイン投入口3Aが閉塞されると共に、上部突起6Aが縦長孔部9内に引き込まれることでロックレバー4のコインチェッカー側係止爪部4Bが上部突起6Aから外れて当該ロックレバー4が支軸12の廻りに時計方向に回動すると共に、ロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが深溝係合凹部2Cから離反することによりタグキャッチャー2が反時計廻りに回動できるものとしてある。
【0020】
ロックレバー4自体は、支軸12近傍位置に形成した遊合孔12Aに、ロックレバー4略中央の突出部位に設けられた不動ピン12Bが遊嵌されることによって揺動範囲が規制されている。すなわち、図3に示すように、ラッチレバー2Aの解錠状態では、不動ピン12Bは遊合孔12Aの一端(図中右側)において、コインストッパー5上方の第1コイン係止部5Aの前方(コイン通路3方向)へ若干突出した状態に位置している。そして、コインaをコイン投入口3Aからコイン通路3へ投入することで不動ピン12Bは、そのコインaの重力によって押されて、遊合孔12Aの他端まで引っ込むと同時にロックレバー4が支軸12の廻りに時計方向に回動するものとしてある。
【0021】
また、ロックレバー4の近傍には当該ロックレバー4に若干重なるようにして、一端にコインaの二次保留としての第2コイン係止部5Bが若干長目のアームを介して横向きに突出して形成され、他端にコインaの一次保留としての第1コイン係止部5Aが若干短目のアームを介して前記同様横向きに突出して形成されて成るコインストッパー5が中央の支軸12を介して揺動可能に配されている。そして、第1コイン係止部5A側に介装配置されたスプリング8を介して当該コインストッパー5自体を時計方向に常時回動付勢させてある。
【0022】
コイン投入口3Aからコインaが投入された際には、最初にコインaがロックレバー4の不動ピン12Bに突き当り、これを押すことで遊合孔12Aを摺動させたのち第1コイン係止部5Aに係止されて一次保留状態となった時に、前記したようにロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが深溝係合凹部2Cから離反する。そして、図7に示すように、タグキャッチャー2が反時計方向に若干回動されることで、タグキャッチャー2の深溝な第1凹部2Dから浅溝な第2凹部2Eに、コインストッパー5の第2コイン係止部5Bの反対側にある係止突起5Cが係架される。そして、さらに、図8および図9に示すように、タグキャッチャー2が同方向に回動されることで当該係止突起5Cが浅溝な第2凹部2Eから外れてタグキャッチャー2の外周面に係架され、コインaが第1コイン係止部5Aから外れて落下した後、コインストッパー5のコイン通路3下方に位置する第2コイン係止部5Bによって係止されて二次保留状態となると同時に、ラッチレバー2Aが施錠された状態となるものとしてある。
【0023】
また、図10に示すように、この二次保留状態からタグキャッチャー2を時計方向へ反回動させてラッチレバー2Aによる施錠を解錠させると、タグキャッチャー2の浅溝係合凹部2B、深溝係合凹部2Cの順にロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが移動して行くと同時に、コインストッパー5の第2コイン係止部5Bの反対側にある係止突起5Cが浅溝な第2凹部2E、深溝な第1凹部2Dの順に移動して行き、当該コインストッパー5が支軸12の廻りに時計方向に回転されて第2コイン係止部5Bからコインaが外れて二次保留状態が解除され、コイン払い戻し口3B側に落下するものとしてある。そして、このラッチレバー2Aの解錠途中にロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aがタグキャッチャー2の浅溝係合凹部2Bに係架されて、当該タグキャッチャー2の反時計方向への回動防止、すなわちラッチレバー2Aによる再施錠を防止できるものとしてある。
【0024】
そして、図3に示すように、コインチェッカー6のコイン通路3後方側に退避している上部突起6Aによってロックレバー4のコインチェッカー側係止アーム片部4Bが係止されると同時に不動ピン12Bも遊合孔12Aの一端まで摺動し、且つコイン投入口3Aのコインシャッター7が開放されると同時に、タグキャッチャー2の深溝係合凹部2Cにロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが係架されることで、コイン投入口3Aからコインaが投入される以前の状態に復帰するものとしてある。
【0025】
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明すると、コイン投入口3Aからコインaが投入される以前には、図3、図4に示すように、コインチェッカー6のコイン通路3後方側に退避している上部突起6Aによってロックレバー4のコインチェッカー側係止アーム片部4Bが係止されると同時に、タグキャッチャー2の深溝係合凹部2Cにロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが係架されている。このとき、ロックレバー4の不動ピン12Bは、遊合孔12Aの一端(図3中右側)において、コインストッパー5上方の第1コイン係止部5Aの前方若干突出した状態に位置していると同時にコインストッパー5下方の係止突起5Cがタグキャッチャー2の第1凹部2Dに係架されている。尚、回転操作部はタグキャッチャー2から抜脱できない状態となっている。
【0026】
一方、施錠に際し、コイン投入口3Aからコインaが投入されると、図5、図6に示すように、コインシャッター7の各下部突起6Bがコインaによって縦長孔部9後方へ押されて、コインシャッター7によってコイン投入口3Aが閉塞される。そして、上部突起6Aが縦長孔部9内に引き込まれ、ロックレバー4のコインチェッカー側係止アーム片部4Bが上部突起6Aから外れると共に、遊合孔12Aの一端に位置する不動ピン12Bがコインaの重量によって押されて遊合孔12Aの他端まで引っ込むことで、当該ロックレバー4が支軸の廻りに時計方向に回動し、ロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが深溝係合凹部2Cから離反する。この状態において、差し込まれた回転操作部を介してタグキャッチャー2を反時計廻りに回動させることでラッチレバー2Aによる施錠が行われる。
【0027】
このとき、コイン投入口3Aから投入されたコインaは最初に不動ピン12Bがコインストッパー5の第1コイン係止部5Aの後方へ退去された状態となり、これによって第1コイン係止部5Aに係止された一次保留状態となる。そして、図7ないし図9に示すように、タグキャッチャー2が反時計方向に回動されることで、タグキャッチャー2の深溝な第1凹部2Dから浅溝な第2凹部2Eにコインストッパー5の第2コイン係止部5Bの反対側にある係止突起5Cが係架された後、当該コインストッパー5の係止突起5Cおよびロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aがタグキャッチャー2の外周面(非凹部)に係架され、コインaが第1コイン係止部5Aから外れて落下し、コインストッパー5の第2コイン係止部5Bによって係止される二次保留状態となり、ラッチレバー2Aによる施錠が完了する。尚、このときにおける回転操作部はタグキャッチャー2から抜脱できるものとなる。
【0028】
一方、ラッチレバー2Aを解錠させる際には、図10に示すように、差し込まれた回転操作部を介してタグキャッチャー2を時計方向へ反回動させると、タグキャッチャー2の浅溝係合凹部2B、深溝係合凹部2Cの順にロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが移動して行くと同時に、コインストッパー5の第2コイン係止部5Bの反対側にある係止突起5Cが浅溝な第2凹部2E、深溝な第1凹部2Dの順に移動して行き、当該コインストッパー5が支軸12の廻りに時計方向に回転されて第2コイン係止部5Bから当該コインaが外れてコイン払い戻し口3B側に落下する。
【0029】
そして、図3に示すように、コインチェッカー6のコイン通路3後方側に退避している上部突起6Aによってロックレバー4のコインチェッカー側係止アーム片部4Bが係止されると同時に不動ピン12Bも遊合孔12Aの一端まで摺動し、且つコイン投入口3Aのコインシャッター7が開放されて、タグキャッチャー2の深溝係合凹部2Cにロックレバー4のタグキャッチャー側係止爪部4Aが係架されることで、コイン投入口3Aからコインaが投入される以前の状態に復帰する。尚、このとき、回転操作部はタグキャッチャー2から抜脱できない状態となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における電気錠を示す要部の平面図である。
【図2】同じく電気錠の正面図である。
【図3】コイン投入前の電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【図4】図3中のA−A断面図である。
【図5】投入されたコインが一次保留状態にある電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【図6】図5中のB−B断面図である。
【図7】投入されたコインが一次保留状態にある施錠途中の電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【図8】投入されたコインが二次保留状態にある施錠途中の電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【図9】施錠した状態の電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【図10】投入されたコインが二次保留位置から落下するときの解錠途中の電気錠の内部構成を示す要部の平面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 電気錠
2 タグキャッチャー
2A ラッチレバー
2B 浅溝係合凹部
2C 深溝係合凹部
2D 第1凹部
2E 第2凹部
3 コイン通路
3A コイン投入口
3B コイン払い戻し口
4 ロックレバー
4A タグキャッチャー側係止爪部
4B コインチェッカー側係止アーム片部
5 コインストッパー
5A 第1コイン係止部
5B 第2コイン係止部
5C 係止突起
6 コインチェッカー
6A 上部突起
6B 下部突起
7 コインシャッター
8 スプリング
9 縦長孔部
10 支軸
11 横長孔部
12 支軸
12A 遊合孔
12B 不動ピン
13 非常用錠
a コイン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子タグを収容したキーの回転操作部が差し込まれるタグキャッチャーへの当該回転操作部の差し込み回動によってラッチレバーの施・解錠が可能と成る電気錠であって、上側にコイン投入口、下側にコイン払い戻し口それぞれを有するコイン通路と、コイン投入口から投入されたコインのコイン通路内での一次保留位置と二次保留位置との間を揺動可能にしたコインストッパーと、コイン通路内でのコインの一次保留位置でタグキャッチャーを回動可能とするロックレバーとを備え、コインストッパーによるコイン通路内でのコインの二次保留位置でラッチレバーによる施錠を可能にしたことを特徴とするコインリターン式無料電気錠。
【請求項2】
タグキャッチャーの周面には、ラッチレバーの解錠位置でロックレバーの係止爪部が係架される深溝係合凹部と、ラッチレバーの解錠動作途中でロックレバーの係止爪部が係架される浅溝係合凹部とが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコインリターン式無料電気錠。
【請求項3】
コイン通路のコイン投入口側には、投入されたコインによってコイン通路を閉塞するコインシャッターを備え、且つタグキャッチャーに対するロックレバーの係合状態を解除する位置に揺動可能とするコインチェッカーを有する請求項1または2記載のコインリターン式無料電気錠。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−241870(P2006−241870A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−60002(P2005−60002)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(591225109)ジーエスケー販売株式会社 (14)
【Fターム(参考)】