説明

コネクタ

【課題】相手側コネクタとの位置ずれを吸収することができ、かつ、取り付けられるケース内の電気回路との接続状態を良好に保つことが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】モータのケースに固定された相手側コネクタと接続されるコネクタ1は、インバータのケースに取り付けられるアウタハウジング5と、相手側コネクタの端子と嵌合する第1端子20を収容し、アウタハウジング5内に、第1端子20の嵌合方向Y及び該嵌合方向Yと交差する方向に沿って遊動可能に収容され、相手側コネクタと嵌合する第1インナハウジング6と、ケース内の電気回路に電気接続される第2端子11を収容し、アウタハウジング5内に固定された第2インナハウジング10と、編組電線90で構成され、第1端子20と第2端子11とを電気接続した接続部9と、第1インナハウジングに取り付けられるパッキング7と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器同士の接続等に用いられるコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車には種々の電子機器が搭載されている。これら電子機器同士を接続する際には従来よりワイヤハーネスが用いられてきた。ワイヤハーネスとは複数の電線とこれら電線の端末に取り付けられた複数のコネクタとで構成されるものである。そして、このワイヤハーネスの各コネクタが各電子機器のケースなどに固定された各待ち受けコネクタにそれぞれ接続されることでこれら電子機器同士が接続される。また、待ち受けコネクタとはパネルやケースなどに固定されるコネクタのことを言う。
【0003】
しかしながら、前記電子機器同士を電源線等の大径の電線を有するワイヤハーネスで接続する場合、大径の電線は曲げる事が困難であることから、限られた車両スペースの中で大径の電線を取り回す作業は大変困難であった。また、大径の電線は曲げ半径が大きくなるので、当該電線を収容するのに大きな収容スペースが必要であった。
【0004】
このような事から、近年では、ワイヤハーネスを用いずに電子機器同士を直接接続することが検討され始めている。この場合、各電子機器の待ち受けコネクタ同士が直接接続されることになるので、前記待ち受けコネクタには、互いに接続される待ち受けコネクタ同士の位置ずれ(組み付け誤差や部品公差による位置ずれである。)を吸収する構造が必要となる。また、前記電子機器が重量物である場合、待ち受けコネクタ同士の嵌合時にこれら待ち受けコネクタに大きな衝撃荷重が加えられ、当該待ち受けコネクタが破損するおそれがあるので、前記待ち受けコネクタには、嵌合時の衝撃荷重を吸収する構造が必要となる。
【0005】
この位置ずれ吸収構造、衝撃荷重吸収構造、を備えた待ち受けコネクタとして、例えば、特許文献1(特開2000−277217号公報)に示されたフローティングコネクタが提案されている。このフローティングコネクタ201は、図12に示すように、電線207の端末に接続された端子210と、端子210を収容するインナハウジング204と、インナハウジング204を遊嵌させた状態で収容するアウタハウジング203と、インナハウジング204とアウタハウジング203の内底面203aとの間に配置され、インナハウジング204を相手側コネクタに向かう方向に付勢して当該インナハウジング204をアウタハウジング203内に移動自在に取り付けるスプリングワッシャ202と、を有している。また、電線207は、アウタハウジング203の内底面203aに設けられた貫通孔205を挿通されてフローティングコネクタ201外に引き出されている。
【0006】
このフローティングコネクタ201は、相手側コネクタと嵌合する際に、端子210が相手側コネクタの端子と接続するようにスプリングワッシャ202が弾性変形することにより、インナハウジング204がアウタハウジング203内を移動して相手側コネクタとインナハウジング204との位置ずれを吸収する。また、相手側コネクタとの嵌合によってインナハウジング204に加えられる衝撃荷重をスプリングワッシャ202が吸収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−277217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に示された待ち受けコネクタとしてのフローティングコネクタ201は、相手側コネクタとの嵌合時にインナハウジング204及び端子210が移動することによって、端子210と接続された電線207も移動するので、該電線207と接続された電気部品に応力が生じてしまったり、これら電線207と電気部品との接続信頼性が低下してしまうおそれがあるという問題があった。
【0009】
また、特許文献1に示された待ち受けコネクタとしてのフローティングコネクタ201は、スプリングワッシャ202の付勢力、即ち弾性力、のみによって端子210と相手側コネクタの端子との接続が維持される構成であるので、スプリングワッシャ202の経年劣化やへたりによって当該スプリングワッシャ202の付勢力が衰えることが考えられ、端子210と相手側コネクタの端子との接続信頼性を長期にわたって維持することが難しいという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、相手側コネクタとの位置ずれを吸収することができ、かつ、取り付けられるケース内の電気回路との接続状態を良好に保つことが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、ケースに取り付けられるアウタハウジングと、相手側コネクタの端子と嵌合する第1端子を収容し、前記アウタハウジング内に、前記第1端子の嵌合方向及び該嵌合方向と交差する方向に沿って遊動可能に収容され、前記相手側コネクタと嵌合する第1インナハウジングと、前記ケース内の電気回路に電気接続される第2端子を収容し、前記アウタハウジング内に固定された第2インナハウジングと、柔軟性を有する導電部材で構成され、前記第1端子と前記第2端子とを電気接続した接続部と、を有していることを特徴とするコネクタである。
【0012】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容可能な有底筒状に形成されかつ底壁に前記接続部が通される貫通穴が設けられた第1収容部を有しており、そして、前記第1インナハウジングの外周面と前記第1収容部の内周面との間に圧入される筒状のパッキング本体と、前記第1インナハウジングの下端面と前記第1収容部の底壁との間に位置付けられる環状の被せ部と、を一体に有し、前記第1インナハウジングに取り付けられる弾性変形自在なパッキングをさらに有していることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、複数の前記第1端子と、複数の前記第2端子と、これら各第1端子と各第2端子とをそれぞれ電気接続した複数の前記接続部と、を有しており、そして、絶縁性の材料により伸縮自在な蛇腹筒状に形成されて各接続部をそれぞれ収容した複数の絶縁チューブをさらに有していることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載された発明において、前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容した第1アウタハウジングと、前記第2インナハウジングを収容し、前記ケースに固定され、前記第1アウタハウジングを前記第1端子の嵌合方向に沿って移動自在に取り付けた第2アウタハウジングと、を有しており、前記第1アウタハウジングと前記第2アウタハウジングとのうち一方に、前記第1端子の嵌合方向に沿って他方を前記一方から離れる方向に付勢する弾性部材が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載された発明は、請求項1ないし請求項4のうち1項に記載された発明において、前記第1インナハウジングにナットが取り付けられており、前記相手側コネクタに設けられた穴を通されたボルトが前記ナット内に進入するにしたがって前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとが互いに近付けられ、前記ボルトと前記ナットとが締結されることにより、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子とが嵌合するとともに嵌合した状態が維持されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載された発明によれば、ケースに取り付けられるアウタハウジングと、相手側コネクタの端子と嵌合する第1端子を収容し、前記アウタハウジング内に、前記第1端子の嵌合方向及び該嵌合方向と交差する方向に沿って遊動可能に収容され、前記相手側コネクタと嵌合する第1インナハウジングと、前記ケース内の電気回路に電気接続される第2端子を収容し、前記アウタハウジング内に固定された第2インナハウジングと、柔軟性を有する導電部材で構成され、前記第1端子と前記第2端子とを電気接続した接続部と、を有しているので、前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとの嵌合によって前記第1インナハウジング及び前記第1端子が移動したとしても、前記第2端子が移動することがなく、そのために、前記第2端子と電気接続される前記ケース内の電気回路に応力が生じることや、前記第2端子と前記電気回路との接続信頼性が低下することを防止できる。よって、相手側コネクタとの位置ずれを吸収することができ、かつ、取り付けられるケース内の電気回路との接続状態を良好に保つことが可能なコネクタを提供することができる。また、本コネクタは、前記相手側コネクタとの接続に電線を必要としないので、前記電線を収容するための収容スペースを省くことができる。
【0017】
請求項2に記載された発明によれば、前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容可能な有底筒状に形成されかつ底壁に前記接続部が通される貫通穴が設けられた第1収容部を有しており、そして、前記第1インナハウジングの外周面と前記第1収容部の内周面との間に圧入される筒状のパッキング本体と、前記第1インナハウジングの下端面と前記第1収容部の底壁との間に位置付けられる環状の被せ部と、を一体に有し、前記第1インナハウジングに取り付けられる弾性変形自在なパッキングをさらに有しているので、前記パッキングによって、前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとの位置ずれを吸収することができ、また、前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとの嵌合時に前記第1インナハウジングに加えられる衝撃荷重を吸収することができる。
【0018】
請求項3に記載された発明によれば、複数の前記第1端子と、複数の前記第2端子と、これら各第1端子と各第2端子とをそれぞれ電気接続した複数の前記接続部と、を有しており、そして、絶縁性の材料により伸縮自在な蛇腹筒状に形成されて各接続部をそれぞれ収容した複数の絶縁チューブをさらに有しているので、前記絶縁チューブによって、前記第1インナハウジング及び前記第1端子の移動に応じて変形・移動する複数の前記接続部同士を絶縁することができる。
【0019】
請求項4に記載された発明によれば、前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容した第1アウタハウジングと、前記第2インナハウジングを収容し、前記ケースに固定され、前記第1アウタハウジングを前記第1端子の嵌合方向に沿って移動自在に取り付けた第2アウタハウジングと、を有しており、前記第1アウタハウジングと前記第2アウタハウジングとのうち一方に、前記第1端子の嵌合方向に沿って他方を前記一方から離れる方向に付勢する弾性部材が取り付けられているので、組み付け誤差等によって前記相手側コネクタが本コネクタ側に位置ずれしている場合、または、本コネクタが前記相手側コネクタ側に位置ずれしている場合に、前記弾性部材が収縮することで前述した位置ずれを吸収することができる。
【0020】
請求項5に記載された発明によれば、前記第1インナハウジングにナットが取り付けられており、前記相手側コネクタに設けられた穴を通されたボルトが前記ナット内に進入するにしたがって前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとが互いに近付けられ、前記ボルトと前記ナットとが締結されることにより、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子とが嵌合するとともに嵌合した状態が維持されるので、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子とを確実に電気接続することができる。さらに、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子との嵌合を目視で確認できない場合でも、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子との嵌合を保証することができる。また、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子との接続信頼性を長期にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコネクタ及び相手側コネクタを示す斜視図である。
【図2】図1に示されたコネクタの分解図である。
【図3】図1中のA−A線に沿った断面斜視図である。
【図4】図1中のB−B線に沿った断面斜視図である。
【図5】図1中のC−C線に沿った断面斜視図である。
【図6】図1に示された相手側コネクタの分解図である。
【図7】図1に示されたコネクタと相手側コネクタの嵌合前の状態を示す断面斜視図である。
【図8】図7に示されたコネクタと相手側コネクタの嵌合途中の状態を示す断面斜視図である。
【図9】図8に示された相手側コネクタがコネクタにさらに近付けられた状態を示す断面斜視図である。
【図10】図9に示された相手側コネクタがコネクタにさらに近付けられた状態を示す断面斜視図である。
【図11】図10に示されたボルトとナットとが締結されてコネクタの第1インナハウジングが相手側コネクタ側に引き上げられた状態を示す断面斜視図である。
【図12】従来のコネクタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態に係るコネクタを図1ないし図11を参照しながら説明する。
【0023】
本発明のコネクタ1は、自動車に搭載されるインバータのケースに取り付けられ、モータのケースに取り付けられた相手側コネクタ2と電気接続される待ち受けコネクタである。即ち、コネクタ1は、前記モータに前記インバータがマウントされる場合において、モータと一体に設けられた相手側コネクタ2と直接接続される待ち受けコネクタである。
【0024】
また、図1中の矢印Yは、相手側コネクタ2とコネクタ1との嵌合方向を表しており、矢印Xは、前記嵌合方向と直交する方向のうちコネクタ1の幅方向を表している。また、矢印Zは、前記嵌合方向と直交する方向のうちコネクタ1の長手方向を表している。
【0025】
上記相手側コネクタ2は、図1、図6などに示すように、モータのケースに取り付けられるアルミニウム製のシールドケース70と、シールドケース70内に取り付けられる合成樹脂製のコネクタ本体80と、コネクタ本体80内に収容される一対の雌型の端子28と、各端子28とモータ内の電気回路とをそれぞれ電気接続した一対のバスバ27と、パッキング23,24,25,26と、を有している。
【0026】
上記シールドケース70は、モータのケースの外表面に重ねられて該ケースにボルト固定される環状の取付部71と、取付部71から筒状に延びたコネクタ本体収容部72と、コネクタ本体収容部72の取付部71から離れた側の端部に鍔状に設けられたフランジ部73と、を一体に有している。このシールドケース70は、ノイズ等の電磁波を遮断してコネクタ本体80を電磁シールドする。また、図7などに示す符号71aは、取付部71をケースに固定するボルトが通される穴である。また、図7などに示す符号73aは、フランジ部73とコネクタ1の後述するフランジ部35とを固定するボルトが通される穴である。
【0027】
上記コネクタ本体80は、上記フランジ部73に重ねられる板状の重なり部81と、重なり部81の一方の表面から立設しかつ上記コネクタ本体収容部72内に収容される立設部82と、重なり部81の他方の表面から円筒状に立設しかつ上記端子28をそれぞれ収容した一対の端子収容部86と、重なり部81の他方の表面から円筒状に立設しかつ一対の端子収容部86間に配置されたボルト収容部85と、重なり部81の他方の表面から円筒状に立設しかつ一対の端子収容部86及びボルト収容部85の外側に配置された内側筒部87と、重なり部81の他方の表面から円筒状に立設しかつ内側筒部87の外側に配置された外側筒部88と、を一体に有している。また、一対の端子収容部86の外周面の一部は、内側筒部87の内周面の一部と連なっている。また、内側筒部87と外側筒部88とは互いに間隔をあけている。また、図7などに示すように、外側筒部88の重なり部81から離れた側の先端部には、テーパ面88aが形成されている。
【0028】
上記立設部82には、一対のバスバ27がインサート成形されている。また、上記立設部82には、図7に示すように、外表面から凹に形成された凹部83と、凹部83の底面から凹に形成され、ボルト収容部85の内部に連通した穴84と、が設けられている。前記凹部83の底面には、コネクタ1の後述するナット17と締結される嵌合用のボルト29の頭部が位置付けられる。また、前記穴84には、嵌合用のボルト29の軸部が通される。また、穴84を通された嵌合用のボルト29の軸部の先端部は、ボルト収容部85内を通されて内側筒部87内に位置付けられる。また、上記コネクタ本体収容部72の凹部83と重なる部分には、嵌合用のボルト29及び嵌合用のボルト29を回転させるドライバ等の工具を挿入するための貫通穴74が設けられている。
【0029】
上記パッキング23は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図7に示すように、取付部71の外縁部に設けられた環状の溝71b内に取り付けられて取付部71とモータのケースの外表面との間を水密に保つ。このことにより、取付部71とモータのケースとの間からコネクタ本体収容部72内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0030】
上記パッキング24は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図7に示すように、立設部82の凹部83の外周に設けられた環状の溝82a内に取り付けられて立設部82とコネクタ本体収容部72との間を水密に保つ。このことにより、貫通穴74からコネクタ本体収容部72内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0031】
上記パッキング25は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図9に示すように、重なり部81の外縁部に設けられた環状の溝81a内に取り付けられて重なり部81とフランジ部35との間を水密に保つ。このことにより、重なり部81とフランジ部35との間からコネクタ1の後述する第1アウタハウジング3内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0032】
上記パッキング26は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図11に示すように、ボルト収容部85の外周面に取り付けられてボルト収容部85とコネクタ1の後述するナット収容部62との間を水密に保つ。このことにより、貫通穴74、凹部83、穴84、ボルト収容部85、から内側筒部87内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0033】
上記コネクタ1は、図1及び図2などに示すように、インバータのケースに取り付けられるアウタハウジング5と、相手側コネクタ2の一対の雌型の端子28とそれぞれ嵌合して該端子28と電気接続する一対の第1端子20と、一対の第1端子20を収容し、アウタハウジング5内に、第1端子20の嵌合方向Y及び該嵌合方向Yと交差する方向に沿って遊動可能に収容され、相手側コネクタ2と嵌合する第1インナハウジング6と、第1インナハウジング6に取り付けられる弾性変形自在なパッキング7と、インバータのケース内の電気回路に電気接続される一対の第2端子11と、一対の第2端子11を収容し、アウタハウジング5内に固定された第2インナハウジング10と、「柔軟性を有する導電部材」としての編組電線90で構成され、各第1端子20と各第2端子11とをそれぞれ電気接続した一対の接続部9と、絶縁性の材料により伸縮自在な蛇腹筒状に形成されて各接続部9をそれぞれ収容した一対の絶縁チューブ8と、パッキング13,14と、を有している。
【0034】
上記アウタハウジング5は、図2に示すように、第1インナハウジング6を収容したアルミニウム製の第1アウタハウジング3と、第2インナハウジング10を収容し、インバータのケースに固定され、第1アウタハウジング3を第1端子20の嵌合方向Yに沿って移動自在に取り付けたアルミニウム製の第2アウタハウジング4と、を有している。また、第2アウタハウジング4には、第1端子20の嵌合方向Yに沿って第1アウタハウジング3を第2アウタハウジング4から離れる方向に付勢する「弾性部材」としてのコイルばね21が取り付けられている。また、第1アウタハウジング3及び第2アウタハウジング4は、ノイズ等の電磁波を遮断して相手側コネクタ2とインバータのケースとの間の部分を電磁シールドする。
【0035】
上記第1アウタハウジング3は、筒状の周壁31と開口部37と底壁32とにより第1インナハウジング6を収容可能な有底筒状に形成され、底壁32に接続部9が通される貫通穴33が設けられた第1収容部30と、第1収容部30の開口部37側の端部から鍔状に延設されたフランジ部35と、第1収容部30の底壁32側の端部から筒状に延設されるとともに内周面及び外周面が周壁31の内周面及び外周面と面一に形成された延設部34と、周壁31の外周面上に設けられた円筒状の4つの円筒部38と、を一体に有している。
【0036】
上記フランジ部35は、図9に示すように、上述した相手側コネクタ2のフランジ部73と重ねられてボルトで固定される。また、フランジ部73に設けられたボルトを通すための穴73aは、フランジ部35に設けられたボルトを通すための穴36よりも大きく形成されている。このように穴73aを穴36に対して大きく形成することにより、相手側コネクタ2とコネクタ1との位置ずれ(組み付け誤差や部品公差による位置ずれである。)を吸収することができる。
【0037】
上記4つの円筒部38は、それぞれの中心軸が周壁31の中心軸と平行になる向きで設けられている。また、4つの円筒部38は、図5に示すように、第2アウタハウジング4側に向かって開口した円筒状に形成されている。これら円筒部38は、上述したコイルばね21及びコイルばね21を取り付けた円柱部45を嵌合方向Yに沿って移動自在に収容する。
【0038】
上記第2アウタハウジング4は、インバータのケースの外表面に重ねられて該ケースにボルト固定される環状の取付部40と、取付部40から筒状に延びた大径部41と、大径部41の取付部40から離れた側の端部から筒状に延びた小径部42と、小径部42の開口部を塞ぐ上壁43と、上壁43に設けられ、接続部9が通される貫通穴44と、大径部41の取付部40から離れた側の端部からそれぞれ円柱状に立設した4つの円柱部45と、を一体に有している。また、図3中の符号40aは、取付部40をケースに固定するボルトが通される穴である。前記小径部42の外径は、前記大径部41の外径よりも小さく形成されている。また、小径部42の内周面と大径部41の内周面とは面一に形成されている。前記4つの円柱部45は、小径部42の外側に配置されており、互いに間隔をあけて配置されている。また、各円柱部45の先端部には上述したコイルばね21が取り付けられている。
【0039】
上述した第1アウタハウジング3と第2アウタハウジング4とは、図3ないし図5に示すように、第1アウタハウジング3の延設部34の内側に第2アウタハウジング4の小径部42が挿入され、円筒部38内にコイルばね21及び円柱部45が挿入されることで、嵌合方向Yに沿って移動自在に取り付けられる。また、コイルばね21は円筒部38の底面に当接して第1アウタハウジング3を第2アウタハウジング4から離れる方向、即ち相手側コネクタ2側、に付勢する。また、コイルばね21は、相手側コネクタ2またはコネクタ1の組み付け誤差を吸収する際、及び、相手側コネクタ2によりコネクタ1に加えられる嵌合荷重を減衰させる際に収縮して、第1アウタハウジング3を第2アウタハウジング4側に移動させる。
【0040】
上記パッキング13は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図3に示すように、取付部40の外縁部に設けられた環状の溝40b内に取り付けられて取付部40とインバータのケースの外表面との間を水密に保つ。このことにより、取付部40とインバータのケースとの間からアウタハウジング5内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0041】
上記パッキング14は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、図3に示すように、小径部42の外周面に設けられた環状の溝42a内に取り付けられて小径部42の外周面と延設部34の内周面との間を水密に保つ。このことにより、小径部42と延設部34との間からアウタハウジング5内に水等の液体が浸入することが防止される。
【0042】
また、上述したアウタハウジング5には、図4に示すように、編組シールド18とリング19とが取り付けられる。編組シールド18は、導電性の針金が複数用いられてこれらが伸縮自在な筒状に編まれたものである。この編組シールド18は、一端が第1アウタハウジング3の周壁31の外周面に重ねられリング19にかしめられて第1アウタハウジング3に固定される。また、他端が第2アウタハウジング4の大径部41の外周面に重ねられリング19にかしめられて第2アウタハウジング4に固定される。このように編組シールド18はアウタハウジング5を覆う。また、編組シールド18とリング19とは、ノイズ等の電磁波を遮断してアウタハウジング5を電磁シールドする。
【0043】
上記第1端子20は、導電性金属材料で構成されており、相手側コネクタ2の雌型の端子28内に差し込まれる雄型の嵌合部と、この嵌合部に連なり板状に形成された板部12と、を有している。この板部12は、接続部9と重ねられ、ボルト16で固定されることにより接続部9と電気接続される。
【0044】
上記第1インナハウジング6は、合成樹脂で構成されており、平面視が楕円形であり板状に形成された基部60と、基部60の一方の表面60cから円筒状に立設しかつ上記第1端子20の嵌合部をそれぞれ収容した一対の端子収容部61と、基部60の一方の表面60cから円筒状に立設しかつ一対の端子収容部61間に配置されたナット収容部62と、基部60の一方の表面60cから円筒状に立設しかつ一対の端子収容部61及びナット収容部62の外側に配置された筒部63と、を一体に有している。また、上記第1端子20の板部12は基部60にインサート成形されており、先端部が基部60の他方の表面60bから突出している。また、ナット収容部62には、図4に示すように、ナット17がインサート成形されて取り付けられている。また、筒部63の基部60から離れた側の先端部には、テーパ面63aが形成されている。このような第1インナハウジング6は、基部60が第1収容部30の底壁32側に位置する向きで第1収容部30内に遊動可能に収容されている。
【0045】
また、相手側コネクタ2と第1インナハウジング6とは、図8ないし図10に示すように、相手側コネクタ2の内側筒部87と外側筒部88との間に第1インナハウジング6の筒部63が進入し、相手側コネクタ2の各端子収容部86内に第1インナハウジング6の各端子収容部61が進入する格好で互いに嵌合する。また、外側筒部88の先端部と筒部63の先端部には、それぞれテーパ面88a,63aが形成されていることから、筒部63が内側筒部87と外側筒部88との間に確実に拾い込まれる。また、相手側コネクタ2と第1インナハウジング6との嵌合が進んで相手側コネクタ2のフランジ部73と重なり部81とがコネクタ1のフランジ部35に当接すると、上述した嵌合用のボルト29の先端部がナット17内に接触する。この状態で貫通穴74及び凹部83からドライバ等の工具を挿入して嵌合用のボルト29を回転させると、ボルト29がナット17内にさらに進入するとともに第1インナハウジング6が相手側コネクタ2側に引き上げられる。そして、図11に示すように、嵌合用のボルト29がナット17に締結された時点で、即ち筒部63の先端部が重なり部81に当接するまで第1インナハウジング6が相手側コネクタ2側に引き上げられた時点で、相手側コネクタ2の端子28とコネクタ1の第1端子20の嵌合部とが完全嵌合する。また、嵌合用のボルト29とナット17とが締結されていることにより、端子28と第1端子20の嵌合部とが完全嵌合した状態が維持される。
【0046】
上記パッキング7は、弾性変形自在なゴム等により筒状に形成されており、第1インナハウジング6の基部60の外周面60aを覆う円筒状のパッキング本体7aと、パッキング本体7aの一端部に連なり基部60の他方の表面60bの外縁部を覆う環状の被せ部7bと、パッキング本体7aの他端部に連なり基部60の一方の表面60cの外縁部を覆う環状の第2被せ部7cと、を一体に有している。このようなパッキング7は、第1インナハウジング6に取り付けられた状態で第1収容部30内に圧入される。また、第1収容部30内に圧入されたパッキング7は、パッキング本体7aの外周面が周壁31の内周面に密着し、被せ部7bが第1インナハウジング6の下端面、即ち基部60の他方の表面60b、と底壁32との間に位置付けられる。
【0047】
上記構成のパッキング7は、第1インナハウジング6及び第1端子20が嵌合方向Yに沿って底壁32側に移動すると、被せ部7bが弾性変形して収縮する。また、第1インナハウジング6及び第1端子20が嵌合方向Yと交差する方向に移動すると、パッキング本体7aが弾性変形する。このようにしてパッキング7は、第1インナハウジング6を第1収容部30内に嵌合方向Y及び嵌合方向Yと交差する方向に沿って遊動可能即ち移動自在に取り付ける。このことによって、コネクタ1は相手側コネクタ2との間に生じた位置ずれを吸収することができる。
【0048】
上記第2端子11は、金属板により板状に形成されている。この第2端子11は、第2インナハウジング10の後述する本体部10aにインサート成形されており、長手方向の中央部が前記本体部10a内に埋設されている。また、第2端子11の本体部10aから突出した一端部には、接続部9とボルト固定される際にボルト15(図3を参照。)が通される穴11bが設けられている。また、第2端子11の本体部10aから突出した他端部には、インバータのケース内の電気回路にボルト固定される際にボルトが通される穴11aが設けられている。
【0049】
上記第2インナハウジング10は、合成樹脂で構成されており、図2に示すように、上述した一対の第2端子11を取り付けた本体部10aと、ボルト22により第2アウタハウジング4に固定される一対の固定部10bと、を一体に有している。また、図3に示すように、第2インナハウジング10が第2アウタハウジング4に固定された状態で、第2端子11の一端部は第2アウタハウジング4内に収容され、第2端子11の他端部は第2アウタハウジング4外に位置付けられる。
【0050】
上記接続部9は、図2及び図3に示すように、第1インナハウジング6及び第1端子20の移動に応じて変形可能・移動可能な編組電線90と、この編組電線90の両端部に取り付けられた一対の固定部91,92と、を有している。一対の固定部91,92は金属板により板状に形成されている。また、上述した第1端子20の板部12に電気接続される一方の固定部92には、板部12に重ねられてボルト固定される際にボルト16が通される穴92aが設けられている。また、上述した第2端子11に電気接続される他方の固定部91には、第2端子11の一端部に重ねられてボルト固定される際にボルト15が通される穴91aが設けられている。また、このような一対の接続部9は、それぞれ上述した絶縁チューブ8内に収容されて互いに絶縁されている。
【0051】
また、上述した接続部9によって第2端子11と電気接続された第1端子20は、編組電線90が変形することで、第2端子11が固定された状態において自由に移動することができる。即ち、本発明では、上述した接続部9を有しているので、相手側コネクタ2と第1インナハウジング6との嵌合によって第1インナハウジング6及び第1端子20が移動したとしても、第2端子11が移動することがなく、そのために、第2端子11と電気接続されるインバータのケース内の電気回路に応力が生じることや、第2端子11と前記電気回路との接続信頼性が低下することを防止できる。このような本発明のコネクタ1は、相手側コネクタ2との位置ずれを吸収することができ、かつ、取り付けられるケース内の電気回路との接続状態を良好に保つことができる。
【0052】
続いて、相手側コネクタ2とコネクタ1の嵌合作業について、図7ないし図11を参照しながら説明する。まず、モータとインバータとが組み付けられることにより、図7相手側コネクタ2の一対の端子収容部86、ボルト収容部85、内側筒部87、外側筒部88が、コネクタ1の第1収容部30の開口部37から第1収容部30内に挿入される。この際、第1インナハウジング6及び第1端子20が相手側コネクタ2の位置に応じて第1収容部30内を移動することで、相手側コネクタ2と第1インナハウジング6との調芯が行われる。
【0053】
そして、モータとインバータとがさらに組み付けられることにより、図9に示すように、相手側コネクタ2のフランジ部73と重なり部81とがコネクタ1のフランジ部35に当接し、嵌合用のボルト29の先端部がナット17内に位置付けられる。この際、相手側コネクタ2によって第1インナハウジング6に加えられる衝撃荷重をパッキング7の被せ部7bが弾性変形して収縮することにより吸収する。このことにより、第1インナハウジング6が第1収容部30の底壁32に衝突して破損することが防止される。
【0054】
このように、本発明のパッキング7は、第1インナハウジング6を遊動可能に第1収容部30内に取り付けるとともに相手側コネクタ2との嵌合時における衝撃荷重を吸収する。なお、モータと一体になった相手側コネクタ2との嵌合時に第1インナハウジング6に加えられる衝撃荷重は、モータの重量が加わる分、大きなものとなる。
【0055】
さらに、本発明では、組み付け誤差等によって相手側コネクタ2がコネクタ1側に位置ずれしている場合、または、コネクタ1が相手側コネクタ2側に位置ずれしている場合は、図10に示すように、円筒部38内のコイルばね21が収縮することで前述した位置ずれを吸収する。また、コイルばね21が収縮する際は、嵌合用のボルト29の先端部がナット17に接した状態を保ちながらコイルばね21が収縮して第1アウタハウジング3が第2アウタハウジング4側に近付けられる。
【0056】
そして、モータとインバータとの組み付けが完了した後、相手側コネクタ2のフランジ部73とコネクタ1のフランジ部35とをボルト固定する。また、上述したように、フランジ部73に設けられたボルトを通すための穴73aは、フランジ部35に設けられた前記ボルトを通すための穴36よりも大きく形成されているので、相手側コネクタ2とコネクタ1との矢印X、矢印Z方向の位置ずれを吸収することができる。
【0057】
そして、最後に、相手側コネクタ2の貫通穴74及び凹部83からドライバ等の工具を挿入して嵌合用のボルト29を回転させ、このボルト29とナット17とを締結させる。このことにより、図11に示すように、第1インナハウジング6が相手側コネクタ2側に引き上げられ、相手側コネクタ2の端子28とコネクタ1の第1端子20の嵌合部とが完全嵌合する。また、嵌合用のボルト29とナット17とが締結されることで、端子28と第1端子20の嵌合部とが完全嵌合した状態が維持される。このようにして、相手側コネクタ2とコネクタ1とが嵌合される。
【0058】
このように、本発明では、嵌合用のボルト29と第1インナハウジング6にインサート成形されたナット17とにより、相手側コネクタ2の端子28と第1端子20とを確実に電気接続することができる。さらに、本コネクタ1のように相手側コネクタ2の端子28と第1端子20との嵌合を目視で確認できない場合でも、相手側コネクタ2の端子28と第1端子20との嵌合を保証することができる。また、相手側コネクタ2の端子28と第1端子20との接続信頼性を長期にわたって維持することができる。
【0059】
また、本発明のコネクタ1は、相手側コネクタ2との接続に電線を必要としないので、即ち、インバータとモータとの電気接続にワイヤハーネスの電線を必要としないので、前記電線を収容するための収容スペースを省くことができる。また、本発明のコネクタ1は、インバータとモータとの組み付け作業の一環として相手側コネクタ2に嵌合するので、コネクタ嵌合作業における作業数を少なくすることができる。
【0060】
また、上述した実施形態では、コネクタ1がインバータのケースに固定されている例を説明したが、本発明のコネクタは、如何なるケースに固定されていても良い。
【0061】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 コネクタ
2 相手側コネクタ
3 第1アウタハウジング
4 第2アウタハウジング
5 アウタハウジング
6 第1インナハウジング
7 パッキング
8 絶縁チューブ
9 接続部
10 第2インナハウジング
11 第2端子
17 ナット
20 第1端子
21 コイルばね(弾性部材)
29 ボルト
30 第1収容部
90 編組電線(導電部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースに取り付けられるアウタハウジングと、
相手側コネクタの端子と嵌合する第1端子を収容し、前記アウタハウジング内に、前記第1端子の嵌合方向及び該嵌合方向と交差する方向に沿って遊動可能に収容され、前記相手側コネクタと嵌合する第1インナハウジングと、
前記ケース内の電気回路に電気接続される第2端子を収容し、前記アウタハウジング内に固定された第2インナハウジングと、
柔軟性を有する導電部材で構成され、前記第1端子と前記第2端子とを電気接続した接続部と、
を有していることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容可能な有底筒状に形成されかつ底壁に前記接続部が通される貫通穴が設けられた第1収容部を有しており、そして、
前記第1インナハウジングの外周面と前記第1収容部の内周面との間に圧入される筒状のパッキング本体と、前記第1インナハウジングの下端面と前記第1収容部の底壁との間に位置付けられる環状の被せ部と、を一体に有し、前記第1インナハウジングに取り付けられる弾性変形自在なパッキングをさらに有していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
複数の前記第1端子と、複数の前記第2端子と、これら各第1端子と各第2端子とをそれぞれ電気接続した複数の前記接続部と、を有しており、そして、
絶縁性の材料により伸縮自在な蛇腹筒状に形成されて各接続部をそれぞれ収容した複数の絶縁チューブをさらに有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記アウタハウジングが、前記第1インナハウジングを収容した第1アウタハウジングと、前記第2インナハウジングを収容し、前記ケースに固定され、前記第1アウタハウジングを前記第1端子の嵌合方向に沿って移動自在に取り付けた第2アウタハウジングと、を有しており、
前記第1アウタハウジングと前記第2アウタハウジングとのうち一方に、前記第1端子の嵌合方向に沿って他方を前記一方から離れる方向に付勢する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第1インナハウジングにナットが取り付けられており、
前記相手側コネクタに設けられた穴を通されたボルトが前記ナット内に進入するにしたがって前記相手側コネクタと前記第1インナハウジングとが互いに近付けられ、
前記ボルトと前記ナットとが締結されることにより、前記相手側コネクタの端子と前記第1端子とが嵌合するとともに嵌合した状態が維持されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち1項に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−34825(P2011−34825A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180451(P2009−180451)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】