説明

コピー防止光ディスクのコピー

コピー防止DVD(32)をコピーし、それによってコピー防止技術を回避するために、DVDドライブ(50)は、ユーザデータレベル以外のレベルでデータにアクセスするディスクコピープログラム(54)によって制御される。例えば、読み取られるものがデータフレーム(44)である場合、DVDドライブ(50)は、データフレーム(12)をコピーディスク(52)に書き込むように制御される。コピー処理中に、プログラム(54)は、読み取られたデータフレーム(44)からセクタIDとエラー検出コードとを除去し、コピーディスク(52)に書き込まれるデータフレーム(12)用に新しいセクタIDと適切なIDエラー検出コードとを生成するように構成されてもよい。これは、元のディスク(52)のデータフレームの識別データに組み込まれているコピー防止を回避する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコピー防止光ディスクが確実にコピーできるようにする光ディスクをコピーする方法及び装置に関する。本発明はまた、光ディスクのコピーを可能にするために光ディスクドライブで使用されるソフトウェア又はファームウェアにも及ぶ。
【背景技術】
【0002】
光ディスクをコピー防止するための多数の技術が存在する。例えば、EP−A−1227482及びWO02/11136は、認証署名が光ディスクにより運ばれる情報に追加されるコピー防止の書名方法について記載している。ディスクにアクセスする必要があるとき、ディスクにより運ばれるソフトウェアは、まず、署名の存在が確認されることを要求する。署名が見つからない場合、ディスクのデータへのアクセスは拒否される。
【0003】
本物のディスクがコピーされたときに認証署名がコピーされないことが重要である。これは、例えばEP−A−1227482のように、所定の位置に故意のエラーパターンを署名として提供することにより、実現可能である。ディスクドライブがディスクを読み取り、データをコピーするために使用される場合、ディスクの情報のみがアクセスされ、訂正情報がコピーディスクに書き込まれる。これは、コピーディスクは必要なときに認証できないことを意味する。
【0004】
コピー防止の無署名の方法では、元のディスクが読み取り又は再生されたときに概して問題を生じないが、消費者ディスクドライブのコピー動作に悪影響を与え又は中止するように、データがディスクの情報に追加される。このようなコピー防止手段の非常に多数の例が存在し、WO−A−0074053はその1つの例に過ぎない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このようなコピー防止技術を破る手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、コピー防止光ディスクをコピーする方法が提供され、ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取るステップと、その選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込み、コピー防止光ディスクの使用可能なコピーを作るステップとを有する。
【0007】
ユーザデータが光ディスクに適用されるときに、エラー訂正やインターリーブや符号化のような複数のフォーマット処理を受けることがわかる。これらの処理は、最高レベル(ユーザデータレベル)から複数のより低いレベルを通じて最低データレベル(光ディスクの表面でピット及びランドとして現される一連の0及び1としてデータが提供される符号化データレベル)まで、複数のデータレベルを作るものと考えられ得る。
【0008】
本発明について、特にDVDフォーマットに関してここで説明する。これについて、記録可能及び再書込可能DVD及びDVDライタはますます入手可能になってきている。更に、DVDはCDよりかなり多くの記憶容量を有するため、ますます複数のアプリケーションに選択される光ディスクになり、少なくとも短期から中期的に、かつてCDが顕著であったものをDVDが引き継ぐと予想される。しかし、本発明はDVDに限定されず、全てのフォーマットのCD、全てのフォーマットのDVD、及び現在入手可能であれ、将来入手可能であれ、他のフォーマットの光ディスクで使用されてもよい。
【0009】
実施例において、データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、データは、エラー訂正レベルで光ディスクから読み取られる。
【0010】
例えば、その方法は、エラー訂正コードなしにエラー訂正レベルからデータを読み取り、光ディスクに読み取られたデータを書き込むことを有し、書き込むステップは、読み取られたデータのエラー訂正コードを生成することを含む。
【0011】
この実施例は、例えばデータ及び/又はエラー訂正コードを変更することによりコピー防止が光ディスクに追加されている場合に、特に有用である。エラー訂正コードがないが、エラー訂正レベルからデータを読み取ることにより、基礎データは光ディスクに正確に書き込まれ得る。この場合の書き込むステップは、書き込まれるデータについて適切なエラー訂正コードを生成することを含む。
【0012】
コピー防止の書名方法を破るのに特に有用な代替実施例において、その方法は、何らかのエラー訂正コードと共にエラー訂正レベルからデータを読み取り、読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを有する。
【0013】
例えば、ディスクのデータが読み取られるときにエラー訂正コードが破棄されるという事実に署名方法が依存している場合、ディスクから元のエラー訂正コードと共にデータを直接読み取り、そのコードでこのデータをコピーディスクに適用することにより、コピー防止は破られ得る。この手段により、認証署名がコピーディスクに追加される。
【0014】
読み取られたデータを光ディスクに書き込むことは、エラー訂正コードと共に読み取られたデータをインターリーブし、EFM Plus符号化に従ってインターリーブされたデータを符号化し、結果のビットストリームを光ディスクに書き込むことを有することが好ましい。
【0015】
代替実施例において、データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、データは、データフレームレベルで光ディスクから読み取られる。
【0016】
例えば、その方法は、更なるコードなしにデータフレームレベルからデータを読み取り、読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを有し、書き込むステップは、読み取られたデータの更なるコードを生成することを含む。生成される更なるコードは、セクタ番号を有してもよい。
【0017】
この方法は、例えばセクタ番号及び他の更なるコードがデータフレームレベルで変更されているときに、特にコピー防止を破るのに有用である。このようなコピー防止技術では、使用されるセクタ番号は、連続的でないように、及び/又は順に何らかの番号を抜かし得るように、及び/又は重複し得るように、選択されてもよい。プレイヤは番号で特定のセクタのみを扱えばよいため、このような変更は元のディスクの通常の再生に影響を及ぼさない。セクタ番号が省略されている場合には、例えばプレイヤがその番号でセクタにアクセスすることを決して求められないように確保しさえすればよい。しかし、DVDライタは、概して順番にセクタにアクセスすることにより、コピー動作を実行する。セクタ番号の抜け、不連続の順番のセクタ番号及び重複のセクタ番号は全て、DVDライタに問題を提供し、読み取り又はコピーの失敗を生じることがある。
【0018】
このようなコピー防止手段は、更なるコードなしにデータフレームレベルからデータを読み取り、データをコピーディスクに書き込むときに適切な更なるコードを生成することにより、破られ得る。
【0019】
例えば、ディスクのデータが読み取られるときに更なるコードが破棄されるという事実にコピー防止方法が依存している場合、コピー防止は、セクタ番号及び他の更なるコードと共にデータフレームレベルでデータを直接読み取ることにより、コピー防止は破られ得る。更なるコードと共にデータはディスクに適用される。
【0020】
読み取られたデータを光ディスクに書き込むことは、更なるコードと共に読み取られたデータをスクランブルし、その後にエラー訂正し、エラー訂正されたデータをインターリーブし、EFM Plus符号化に従ってインターリーブされたデータを符号化し、結果のビットストリームを光ディスクに書き込むことを有することが好ましい。
【0021】
更なる代替実施例において、データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、インターリーブレベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、データは、インターリーブレベルで光ディスクから読み取られ、その方法は、読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する。
【0022】
本発明の更なる実施例において、データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、データは、符号化データレベルで光ディスクから読み取られ、読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する。
【0023】
符号化データは、ビットのストリーム(すなわち、0及び1)であり、光ディスクのピット及びランドから生成される。データがこの最低レベルで読み取られ、コピーディスクに直接適用された場合、全ての形式のコピー防止は克服され得る。
【0024】
読み取られた符号化データは、EFM Plus符号化に従ったビットストリームであり、ビットストリームは光ディスクに書き込まれることが好ましい。
【0025】
前記の方法の実施例は、それぞれ、書き込まれる光ディスクにLead−Inを生成するステップを更に有してもよい。
【0026】
例えば、生成されたLead−Inは、書き込まれる光ディスクの物理特性及び/又は製造情報を指定してもよい。
【0027】
これらの方法により、光ディスクが、アクセスされる光ディスクのデータに対する前兆として作動する認証プログラムを必要とするソフトウェアを運び、その認証プログラムが、光ディスクの物理特性及び/又は製造情報を必要とする場合に、コピー防止技術を回避することが可能になる。このような認証プログラムがLead−Inに提供されるデータを使用する場合、認証処理は、認証プログラムによる要求に応じて適切なデータを有する生成されたLead−Inを提供することにより、回避され得る。
【0028】
コピーディスク用に新しいLead−Inを生成する代わりに、書き込まれる光ディスクの物理特性及び/製造情報は、元のディスクからの情報と交換するように、コピーディスクのLead−Inに指定されて書き込まれ得る。
【0029】
その方法は、絶対セクタアドレスを使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にするステップと、コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために絶対セクタアドレスを使用するステップと、そのLead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、読み取られたデータを書き込むステップとを更に有することが好ましい。
【0030】
代替実施例は、逆相対セクタアドレス(negative relative sector address)を使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にするステップと、コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために逆相対セクタアドレスを使用するステップと、そのLead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、読み取られたデータを書き込むステップとを更に有する。
【0031】
絶対セクタアドレス又は逆相対セクタアドレスの使用により、DVDライタは、元のディスクのLead−Inにアクセスし、それによってそのLead−Inからデータを抽出して書き込み、書き込まれる光ディスクにLead−Inを形成することが可能になる。
【0032】
本発明はまた、光ディスクをコピーする装置にも及び、その装置は、ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段と、その選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込む手段とを有する。
【0033】
実施例において、選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、検出データをデコードするデコード手段とを有し、データを光ディスクに書き込む手段は、デコードデータを符号化する符号化手段と、光ディスクに符号化データを表すマスタリング手段とを有する。
【0034】
代替として、選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、検出データをデコードするデコード手段と、記録フレームにデコードデータを配置する手段とを有し、データを光ディスクに書き込む手段は、記録フレームのデータを符号化する符号化手段と、光ディスクに符号化データを表すマスタリング手段とを有する。
【0035】
他の代替実施例において、選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、検出データをデコードするデコード手段と、デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段とを有し、データを光ディスクに書き込む手段は、ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、光ディスクに符号化データを表すマスタリング手段とを有する。
【0036】
更なる代替実施例において、選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、検出データをデコードするデコード手段と、デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段と、そのECCブロックからエラー訂正データを決定するエラー訂正デコード手段とを有し、データを光ディスクに書き込む手段は、そのエラー訂正データを符号化してECCブロックを形成するエラー訂正符号化手段と、ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、光ディスクに符号化データを表すマスタリング手段とを有する。
【0037】
代替として、選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、検出データをデコードするデコード手段と、デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段と、そのECCブロックからエラー訂正データを決定するエラー訂正デコード手段と、決定されたエラー訂正データをスクランブル解除してデータフレームを形成するスクランブル解除手段とを有し、データを光ディスクに書き込む手段は、形成されたデータフレームをスクランブルするスクランブル手段と、そのデータフレームを符号化してECCブロックを形成するエラー訂正符号化手段と、ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、光ディスクに符号化データを表すマスタリング手段とを有する。
【0038】
データは更なるコードなしにデータフレームから読み取られ、データを光ディスクに書き込む手段は、読み取られたデータの更なるコードを生成し、そのスクランブル手段への入力用のデータフレームを形成する手段を有することが好ましい。
【0039】
前記の装置の全ての実施例において、そのデコード手段及び符号化手段は、EFM Plus符号化に従って動作することが好ましく、そのマスタリング手段は、レーザー光線切断機を有してもよい。
【0040】
本発明の更なる態様によれば、光ディスクのコピーを可能にするために光ディスクドライブで使用されるソフトウェア又はファームウェアが提供され、ソフトウェア又はファームウェアは、ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取る命令と、その選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込み、ディスクのコピーを作る命令とを有する。
【0041】
実施例において、データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、ソフトウェア又はファームウェアは、エラー訂正レベルで光ディスクからデータを読み取る命令を更に有する。
【0042】
例えば、ソフトウェア又はファームウェアは、エラー訂正コードなしにエラー訂正レベルからデータを読み取る命令と、光ディスクに読み取られたデータを書き込む命令とを有し、書き込むステップは、読み取られたデータのエラー訂正コードを生成することを含む。
【0043】
代替実施例において、ソフトウェア又はファームウェアは、何らかのエラー訂正コードと共にエラー訂正レベルからデータを読み取る命令と、読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令とを有してもよい。
【0044】
代替として、データレベルが、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有する場合、ソフトウェア又はファームウェアは、データフレームレベルで光ディスクからデータを読み取る命令を更に有してもよい。
【0045】
例えば、命令は、更なるコードなしにデータフレームレベルからデータを読み取り、光ディスクに読み取られたデータを書き込むように提供され、書き込むステップは、読み取られたデータの更なるコードを生成してもよい。
【0046】
代替として、ソフトウェア又はファームウェアは、何らかの更なるコードと共にデータフレームレベルからデータを読み取る命令と、読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令とを有してもよい。
【0047】
データレベルが、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有する実施例において、ソフトウェア又はファームウェアは、符号化データレベルでディスクからデータを読み取る命令と、読み取られた符号化データを光ディスクに書き込む命令とを更に有してもよい。
【0048】
更に及び/又は代替として、書き込まれる光ディスクにLead−Inを生成する命令が提供されてもよい。
【0049】
代替として、書き込まれる光ディスクの物理特性を指定し、指定された物理特性を光ディスクのLead−Inに書き込む命令が提供されてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下に、一例として添付図面を参照して本発明について説明する。
【0051】
前記から明らかなように、本発明は、概して光ディスクに適用可能であるが、ここではDVDフォーマットを参照して説明する。
【0052】
DVDに適用されるユーザデータをフォーマットする処理は、合意の仕様に従っており、良く理解されている。しかし、明瞭にするため、データがDVD標準に従ってフォーマットされる方法について、簡単に説明する。この処理はDVDの全フォーマットに適用可能である。
【0053】
図1は、DVDに適用されるユーザデータをフォーマットするときに行われるステップを示している。このユーザデータはディスクに書き込まれてディスクからアクセスされる情報であり、テキスト、グラフィックス、ビデオ、オーディオ、プログラム、制御データ及び/又はその他の種類のデータを有してもよい。図1に示すように、ユーザデータは、それぞれ2048バイトを有するブロック10に構成される。フォーマットの最初のステップは、ユーザデータの各ブロック10を、2064バイトを有する対応のデータフレーム12に組み込むことである。更なるバイトは、識別及びエラー訂正コードを組み込む。
【0054】
DVDデータフレーム12のフォーマットを図2に詳細に示す。データフレーム12は、それぞれ172バイトを有する12行のデータを有し、第1行の最初の12バイトは、4バイトの識別データ14と、識別データ用の2バイトのエラー検出コード16と、6バイトの著作権管理情報18とを組み込む。ユーザデータは第1行の残りを埋めて、次の行に配置される。データフレーム12の最後の行の終わりに、4バイトのエラー検出コード20が提供される。これは、ユーザデータのエラーを検出するために使用される。
【0055】
更に図1に示すように、データフレーム12は、スクランブルフレーム22を形成するようにスクランブルされる。このスクランブルは、データの繰返しシーケンスを除去することである。スクランブルは、第1のテーブルで16の連続データフレームをXORし、第2のテーブルで次の16の連続データフレームをXORすること等により実行されてもよい。従って、スクランブルフレーム22は、16×16のデータフレーム12を有する。
【0056】
次に、ECCブロック24は、16の連続するスクランブルフレーム22がそれぞれ172バイトを含む192行を有する配列に配置されるエラー訂正符号化により、形成される。ECCブロック24の例を図3に示す。172列のそれぞれに16バイトのPO(outer parity)が追加されており、その結果の208行のそれぞれに10バイトのPI(inner parity)が追加されていることがわかる。これらのパリティビットPO及びPIは、既知の理解されているエラー訂正技術による行及び列のデータに関するエラー訂正コードである。
【0057】
ECCブロック24は、インターリーブ手段に入力され、16の記録フレーム26を作る。これらの記録フレーム26は、ECCブロック24から行をインターリーブすることにより作られる。従って、図4に示すように、ECCブロック24に含まれる37,856バイトは、それぞれ2,336バイトを有する16の記録フレームR,R,..R15に再配置される。各記録フレームRは182列を有するため、それぞれ13行を有する16の記録フレームが存在する。
【0058】
次に、記録フレーム26はEFM Plus符号化を受け、それによってビットのシーケンス30(すなわち、一連の0及び1)が作られる。その後、データ30は16の物理セクタ28に配置される。1つの物理セクタ28を図5に示す。わかるように、各記録フレームからのEFM符号化データ30は2つに分けられ、1バイトの同期コードS及びSがそれぞれの半分の行の前に挿入される。その後、結果のビットのシーケンス28がディスク32に適用される。
【0059】
EFM Plus符号化は、8〜16変調でデータを処理する。すなわち、各8ビットバイトは16ビットワード又はコードワードに変換される。これは、一式の4つの状態テーブルからそれぞれの16ビットワードを選択することにより行われる。符号化は、低レベルのDSV(Digital Sum Value)を維持するように構成される。
【0060】
結果のデータ(ピットからランドへの各移行が1を表し、移行のないことが0を表す)は、NRZIフォーマット(すなわちNon−Return to Zero Inverted)に変換される。次に、ビットストリームは、適切なマスタリング手段によりディスク32に書き込まれる。これに関して、DVDライタでは、マスタリング手段は、概してレーザー光線切断機である。レーザー光線切断機はまた、マスタリングハウスでも使用されるが、他のマスタリング技術も利用可能であり、使用されてもよい。
【0061】
例えば書き込まれた情報を使用するために、ディスク32を読み取る必要があるときに、逆の処理が行われる。従って、図6に示すように、適切なピックアップ手段を用いてディスク32から得られたビットのストリームは、移行検出を受け、物理セクタ34にされ、EFM Plusデコーダを用いてEFM Plusデコードを受け、デコードデータ36を作る。デコードデータ36は、記録フレーム38を作るために使用され、その記録フレーム38は、その行をデインターリーブするデインターリーブ手段に適用され、それによってECCブロック40を作る。ECCブロック40はエラー訂正デコードを受け、ユーザデータ46がアクセス可能なデータフレーム44を作る。
【0062】
図7は、DVDドライブ50を用いたDVD32のコピーを概略的に示している。DVDドライブ50はDVDを再生する機能と、DVDのデータを読み取る機能と、記録可能又は再書込可能DVDにデータを書き込む機能とを有する。これに関して、周知のように、DVDドライブ50は、図6に示す処理によって、元のDVD32からデータを読み取る。従って、DVDドライブは元のディスクからのユーザデータ46にアクセスする。次に、DVDドライブはユーザデータ46を書き込み、コピーDVD52を作る。
【0063】
しかし、元のディスクを作るためにマスターDVDディスクにデータを書き込むために使用される処理がコピー防止技術を組み込んでいる場合がしばしばある。コピー防止を提供する多数の方法が存在するが、一般的に、それらは、DVDドライブ50がコピーディスク52に書き込み可能にすることを中止するように、又は結果のコピーディスク52が劣化若しくは使用不可能になることを確保するように、通常では設計されている。ほとんどのコピー防止機構はユーザデータのレベルで動作する。
【0064】
例えば、コピー防止の1つの方法は、データフレーム12の識別データ14を操作することである。セクタID14は、それぞれ個々のデータフレームを特定し、データの使用中の各データフレームにおいてデータ用のアドレスとして動作するセクタ番号を提供する。DVD32のデータが再生されているとき、様々なデータのセクタは、そのセクタアドレスを用いて、ディスクのプログラミングに従ってアクセスされる。しかし、DVD32からデータを読み取ってコピーするように制御されるときに、DVDドライブ50は、概して順番にセクタにアクセスする。このため、コピー防止は、順序通りでないセクタ番号を生成することにより、及び/又はセクタ番号を繰り返すことにより、及び/又はセクタ番号を省略することにより、提供され得る。このような操作は、ディスクの通常の使用を不利に妨げないが、ディスクをコピーする必要があるときに問題を与える。
【0065】
図8は、このようなコピー防止技術を覆すための本発明の方法を示している。図8に示すように、DVDドライブ50は、ユーザデータではなくデータフレーム12にアクセスするように、ディスクコピープログラム54を用いて制御される。DVDドライブ50を用いてコピーディスク52に書き込まれるものは、読み取られたデータフレーム12である。DVDドライブは、各データフレーム12の全体を読み取り、それをディスクに書き込むように制御可能であり、それによってコピーディスク52が同じコピー防止を組み込む。代替として、プログラム54は、それぞれの読み取られたデータフレームからセクタID14とそのエラー検出コード16とを除去し、コピーディスク52にデータフレームを書き込むときに適切なIDエラー検出コードで新しいセクタIDを生成するように指示されてもよい。
【0066】
データフレーム12にアクセスするために、DVDドライブ50のピックアップは、元の光ディスクで運ばれるデータを検出することがわかる。0及び1の検出されたビットストリームは、物理セクタに配置され、EFM PlusデコードをするためにDVDドライブ50のデコーダに適用される。デコード出力は、適切なデータ処理及びバッファ手段により記録フレームに配置される。記録フレームは、それからデータ行をデインターリーブしてECCブロック40を形成するデインタリーバに供給される。エラー訂正デコーダは、ECCブロックからエラー訂正データを決定する。このエラー訂正データは、スクランブル解除手段に適用され、そこでデータフレーム44を形成するようにスクランブル解除される。
【0067】
データフレーム44は、識別コード14とエラー検出コード16とを除去するように処理されてもよい。この場合、結果のデータフレーム44がDVDドライブ50のスクランブル手段に入力される前に、新しい識別コード及び関連のエラー検出コード14、16が生成される必要がある。代替として、読み取られたデータフレーム44は、スクランブル手段に適用されてもよい。
【0068】
DVDドライブ50は、データ読み取り処理で使用される前述のデータ処理要素の全てを組み込むだけでなく、読み取り処理を可能にして制御するための適切なプログラム可能処理手段をも有することがわかる。同様に、DVDドライブ50はまた、以下に説明する書き込み処理を実行するために必要な所用のデータ処理要素の全てをも組み込む。書き込み処理で使用されるDVDドライブ50の要素を図9に示す。
【0069】
図9に示すように、DVDドライブ50は、DVD52に書き込むコンピュータプログラム56によって制御可能である。通常の使用では、コンピュータプログラム56は、ユーザデータ10のアプリケーションをデータフレーム器58に配置し、そのデータフレーム器58はデータフレーム12を出力する。しかし、図8に示す書き込み処理を実行するときに、ディスクコピープログラム54は、データフレーム44のアプリケーションを、フィードバックシフトレジスタ60の形式のスクランブル手段に直接配置する。スクランブルデータフレーム22は、エラー訂正エンコーダ(例えば、ECCブロック24を形成するECCブロック生成器62)に適用される。ECCブロックはインターリーブされ、記録フレーム生成器64を用いて記録フレームに配置される。記録フレーム26は、EFM Plus符号化を使用するエンコーダ66に適用され、結果のビットストリームは、物理セクタ生成器68により物理セクタ28に配置される。結果のビットストリームは、NRZIエンコーダ72に適用され、DVD52に適用するNRZI符号化ビットストリーム70を形成する。
【0070】
ビットストリーム70は、光ピックアップ74とレーザーダイオード76とレンズ78とを有するレーザー光線切断機により、ディスク52に書き込まれる。
【0071】
前述のコピー処理に関与するデータ処理要素の全ては、ハードウェアとして、又はファームウェア若しくはソフトウェアの処理として、一般的に従来のDVDライタに提供されている。しかし、従来のDVDライタが本発明のコピー方法を実行することを可能にするために、ソフトウェア又はファームウェアが従来のDVDライタに組み込まれ、ライタ(特にそれが行うデータ処理)を修正する必要がある。例えば、その修正は、データコピープログラム54に組み込まれてもよい。これに関して、図9は、選択的にデータがディスクコピープログラム54を用いて要素60、62、64、66、68又は72のうちいずれか1つに直接適用されてもよいことを示している。当然のことながら、DVDライタは、修正なしに本発明の方法を実行可能な適切なハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアを備えてもよい。
【0072】
前述のように、コピープログラム54は、DVDドライブ50により読み取られるデータのレベルを選択するために使用されてもよく、選択データはDVDドライブによりコピーディスク32に書き込まれてもよい。データがアクセスされる図6のレベルは、書き込み処理を始める図1の対応のレベルを決定することがわかる。一般的に、読み取られるデータのレベルが低いほど、正確なコピーが作られる。例えば、元のディスク32が符号化データレベル34で読み取られる場合、0及び1のストリームは、コピーディスクに直接適用可能であり、それによって全てのコピー防止技術は回避される。
【0073】
コピー防止用の署名技術は、その有効性のため、DVDディスクからの読み取り中にエラー訂正情報の破棄をしばしば必要とする。このようなコピー防止技術は、ECCブロック40のレベルでDVDディスクからデータを読み取ることにより、破られ得る。エラー訂正コードがコピー防止技術の一部として操作されている場合、データとエラー訂正コードとの双方を含むECCブロックにアクセスし、ECCブロックを光ディスクに書き込むことが必要になることがある。他の場合では、ECCブロックをデコードし、データを決定し、そのデータを符号化して、それによってディスクに書き込む処理中に通常の方法で新しいエラー訂正コードを生成するほうが良いことがある。
【0074】
同様に、記録フレーム38を読み取り、そのフレームをコピーディスクに書き込むことも可能である。記録フレーム38のレベルでデータを取り込むことは、ほとんどのコピー防止技術を破るはずである。
【0075】
DVDのデータは、Lead−InゾーンとメインデータゾーンとLead−Outゾーンとを有するように配置される。現在、DVDライタは、一般的に元のディスクのLead−Inゾーンからの情報をコピーディスクに書き込むことができない。このことは、例えばLead−Inゾーンのデータがディスクへのアクセスを許可する認証プログラムによって必要になる場合に、問題を生じ得る。
【0076】
このコピー防止技術は、元のディスクからコピーされないコピーディスクのLead−InゾーンをDVDドライブ50に生成させることにより、回避され得る。コピープログラム54は、コピーディスクの生成されたLead−Inに格納される物理特性情報を指定してもよく、同様に、Lead−Inに製造情報を指定するように構成されてもよい。認証プログラムは、Lead−Inの適切なデータを見つけ、それによってコピーディスクを認証するようにする。
【0077】
現在、DVDドライブは、一般的にLead−Inゾーンに含まれるデータを読み取ることができない。これは、アクセスされるトラックの開始からの相対的なセクタ番号である相対セクタアドレスを使用することにより、DVDドライブがデータにアクセスしているためである。それに対して、絶対セクタアドレスは、ディスクのまさに開始から数えられる。
【0078】
絶対セクタアドレス又は逆相対セクタアドレス(negative relative sector address)を使用することによりLead−Inゾーンの全体にアクセスする機能をDVDドライブ50に与えることを提案する。この手段により、DVDドライブ50は、Lead−Inゾーンの全体を読み取ることができ、全Lead−Inゾーンをコピーディスクに書き込むことができる。書き込まれたLead−Inゾーンは、元のディスクのその正確な複製でもよく、異なるデータを有するように操作されてもよい。
【0079】
特許請求の範囲に記載した本発明の範囲内で、前述の技術への更なる変更及び変形が行われ得ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】DVDディスクへのデータの書き込みを示した概略図
【図2】書き込まれるデータのフォーマット中に形成されるDVDデータフレーム
【図3】書き込まれるデータのフォーマット中に形成されるECCブロック
【図4】書き込まれるデータのフォーマット中に形成される記録フレーム
【図5】書き込まれるデータのフォーマット中に形成される物理セクタ
【図6】DVDディスクからのデータの読み取りを示した概略図
【図7】DVDディスクをコピーする従来の方法
【図8】本発明に従ってDVDディスクをコピーする方法の一例
【図9】書き込み処理で使用されるDVDドライブの要素を示した概略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取るステップと、
前記選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込み、コピー防止光ディスクの使用可能なコピーを作るステップと
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記データは、前記エラー訂正レベルで光ディスクから読み取られる方法。
【請求項3】
請求項2に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
エラー訂正コードなしに前記エラー訂正レベルからデータを読み取り、光ディスクに前記読み取られたデータを書き込むことを更に有し、
前記書き込むステップは、前記読み取られたデータのエラー訂正コードを生成することを含む方法。
【請求項4】
請求項2に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
何らかのエラー訂正コードと共に前記エラー訂正レベルからデータを読み取り、前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことは、前記エラー訂正コードと共に前記読み取られたデータをインターリーブし、前記EFM Plus符号化に従ってインターリーブされたデータを符号化し、結果のビットストリームを光ディスクに書き込むことを有する方法。
【請求項6】
請求項1に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記データは、前記データフレームレベルで光ディスクから読み取られる方法。
【請求項7】
請求項6に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
更なるコードなしに前記データフレームレベルからデータを読み取り、前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有し、
前記書き込むステップは、前記読み取られたデータの更なるコードを生成することを含む方法。
【請求項8】
請求項7に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記生成される更なるコードは、セクタ番号を有する方法。
【請求項9】
請求項6に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
何らかの更なるコードと共に前記データフレームレベルからデータを読み取り、前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する方法。
【請求項10】
請求項7ないし9のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことは、更なるコードと共に前記読み取られたデータをスクランブルし、その後にエラー訂正し、前記エラー訂正されたデータをインターリーブし、EFM Plus符号化に従って前記インターリーブされたデータを符号化し、結果のビットストリームを光ディスクに書き込むことを有する方法。
【請求項11】
請求項1に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、インターリーブレベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記データは、前記インターリーブレベルで光ディスクから読み取られ、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する方法。
【請求項12】
請求項1に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記データは、前記符号化データレベルで光ディスクから読み取られ、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込むことを更に有する方法。
【請求項13】
請求項12に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記読み取られた符号化データは、EFM Plus符号化に従ったビットストリームであり、前記ビットストリームは光ディスクに書き込まれる方法。
【請求項14】
請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
書き込まれる光ディスクにLead−Inを生成するステップを更に有する方法。
【請求項15】
請求項14に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
前記生成されたLead−Inは、書き込まれる光ディスクの物理特性及び/又は製造情報を指定する方法。
【請求項16】
請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
書き込まれる光ディスクの物理特性を指定し、前記指定された物理特性を光ディスクのLead−Inに書き込むステップを更に有する方法。
【請求項17】
請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
書き込まれる光ディスクの製造情報を指定し、前記指定された製造情報を光ディスクのLead−Inに書き込むステップを更に有する方法。
【請求項18】
請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
絶対セクタアドレスを使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にするステップと、
コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために前記絶対セクタアドレスを使用するステップと、
前記Lead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、前記読み取られたデータを書き込むステップと
を更に有する方法。
【請求項19】
請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のコピー防止光ディスクをコピーする方法であって、
逆相対セクタアドレスを使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にするステップと、
コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために前記逆相対セクタアドレスを使用するステップと、
前記Lead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、前記読み取られたデータを書き込むステップと
を更に有する方法。
【請求項20】
光ディスクをコピーする装置であって、
ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段と、
前記選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込む手段と
を有する装置。
【請求項21】
請求項20に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、
光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、
前記検出データをデコードするデコード手段と
を有し、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、
前記デコードデータを符号化する符号化手段と、
光ディスクに前記符号化データを表すマスタリング手段と
を有する装置。
【請求項22】
請求項20に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、
光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、
前記検出データをデコードするデコード手段と、
記録フレームに前記デコードデータを配置する手段と
を有し、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、
前記記録フレームのデータを符号化する符号化手段と、
光ディスクに前記符号化データを表すマスタリング手段と
を有する装置。
【請求項23】
請求項20に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、
光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、
前記検出データをデコードするデコード手段と、
前記デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段と
を有し、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、
前記ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、
前記インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、
光ディスクに前記符号化データを表すマスタリング手段と
を有する装置。
【請求項24】
請求項20に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、
光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、
前記検出データをデコードするデコード手段と、
前記デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段と、
前記ECCブロックからエラー訂正データを決定するエラー訂正デコード手段と
を有し、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、
前記エラー訂正データを符号化してECCブロックを形成するエラー訂正符号化手段と、
前記ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、
前記インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、
光ディスクに前記符号化データを表すマスタリング手段と
を有する装置。
【請求項25】
請求項20に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記選択レベルで光ディスクからデータを読み取る手段は、
光ディスクで運ばれるデータを検出するピックアップ手段と、
前記検出データをデコードするデコード手段と、
前記デコードデータをECCブロックに配置するデインターリーブ手段と、
前記ECCブロックからエラー訂正データを決定するエラー訂正デコード手段と、
前記決定されたエラー訂正データをスクランブル解除してデータフレームを形成するスクランブル解除手段と
を有し、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、
前記形成されたデータフレームをスクランブルするスクランブル手段と、
前記データフレームを符号化してECCブロックを形成するエラー訂正符号化手段と、
前記ECCブロックのデータをインターリーブするインターリーブ手段と、
前記インターリーブされたデータを符号化する符号化手段と、
光ディスクに前記符号化データを表すマスタリング手段と
を有する装置。
【請求項26】
請求項25に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記データは、更なるコードなしに前記データフレームから読み取られ、
前記データを光ディスクに書き込む手段は、前記読み取られたデータの更なるコードを生成し、前記スクランブル手段への入力用のデータフレームを形成する手段を有する装置。
【請求項27】
請求項21ないし26のうちいずれか1項に記載の光ディスクをコピーする装置であって、
前記デコード手段及び符号化手段は、EFM Plus符号化に従って動作し、
前記マスタリング手段は、レーザー光線切断機を有する装置。
【請求項28】
光ディスクのコピーを可能にするために光ディスクドライブで使用されるソフトウェア又はファームウェアであって、
ユーザデータレベルと異なる選択レベルで光ディスクからデータを読み取る命令と、
前記選択レベルから読み取られたデータを光ディスクに書き込み、ディスクのコピーを作る命令と
を有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項29】
請求項28に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記ソフトウェア又はファームウェアは、前記エラー訂正レベルで光ディスクからデータを読み取る命令を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項30】
請求項29に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
エラー訂正コードなしに前記エラー訂正レベルからデータを読み取る命令と、
光ディスクに前記読み取られたデータを書き込む命令と
を有し、
前記書き込むステップは、前記読み取られたデータのエラー訂正コードを生成することを含むソフトウェア又はファームウェア。
【請求項31】
請求項29に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
何らかのエラー訂正コードと共に前記エラー訂正レベルからデータを読み取る命令と、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令と
を更に有するソフトェア又はファームウェア。
【請求項32】
請求項30又は31に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令は、
前記エラー訂正コードと共に前記読み取られたデータをインターリーブする命令と、
前記インターリーブされたデータを物理セクタに形成する命令と、
EFM Plus符号化に従って前記物理セクタのデータを符号化する命令と、
結果のビットストリームを光ディスクに書き込む命令と
を有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項33】
請求項28に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記ソフトウェア又はファームウェアは、前記データフレームレベルで光ディスクからデータを読み取る命令を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項34】
請求項33に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
更なるコードなしに前記データフレームレベルからデータを読み取る命令と、
光ディスクに前記読み取られたデータを書き込む命令と
を更に有し、
前記書き込むステップは、前記読み取られたデータの更なるコードを生成することを含むソフトウェア又はファームウェア。
【請求項35】
請求項34に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
セクタ番号を含む更なるコードを生成する命令を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項36】
請求項33に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
何らかの更なるコードと共に前記データフレームレベルからデータを読み取る命令と、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項37】
請求項34ないし36のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令は、
更なるコードと共に前記読み取られたデータをスクランブルし、その後にエラー訂正する命令と、
前記エラー訂正されたデータをインターリーブする命令と、
前記インターリーブされたデータを物理セクタに形成する命令と、
EFM Plus符号化に従って前記物理セクタのデータを符号化する命令と、
結果のビットストリームを光ディスクに書き込む命令と
を有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項38】
請求項28に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、インターリーブレベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記インターリーブレベルで光ディスクからデータを読み取る命令と、
前記読み取られたデータを光ディスクに書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項39】
請求項28に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
前記データレベルは、最高から最低までで、ユーザデータレベルと、データフレームレベルと、エラー訂正レベルと、符号化データレベルとを少なくとも有し、
前記符号化データレベルでディスクからデータを読み取る命令と、
前記読み取られた符号化データを光ディスクに書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項40】
請求項28ないし39のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
書き込まれる光ディスクにLead−Inを生成する命令を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項41】
請求項40に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
書き込まれる光ディスクの物理特性及び/又は製造情報を前記生成されたLead−Inで指定する命令を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項42】
請求項28ないし39のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
書き込まれる光ディスクの物理特性を指定する命令と、
前記指定された物理特性を光ディスクのLead−Inに書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項43】
請求項28ないし39のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
書き込まれる光ディスクの製造情報を指定する命令と、
前記指定された製造情報を光ディスクのLead−Inに書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項44】
請求項28ないし39のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
絶対セクタアドレスを使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にする命令と、
コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために前記絶対セクタアドレスを使用する命令と、
前記Lead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、前記読み取られたデータを書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。
【請求項45】
請求項28ないし39のうちいずれか1項に記載のソフトウェア又はファームウェアであって、
逆相対セクタアドレスを使用してディスクの読み取り及び書き込みを可能にする命令と、
コピー防止光ディスクのLead−Inの全データを読み取るために前記逆相対セクタアドレスを使用する命令と、
前記Lead−Inから書き込まれる光ディスクのLead−Inに、前記読み取られたデータを書き込む命令と
を更に有するソフトウェア又はファームウェア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−527589(P2007−527589A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516411(P2006−516411)
【出願日】平成16年6月11日(2004.6.11)
【国際出願番号】PCT/GB2004/002517
【国際公開番号】WO2004/111912
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(500308325)マクロヴィジョン ヨーロッパ リミテッド (8)
【Fターム(参考)】