説明

コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法

【課題】コンテンツに対しテキスト以外の情報を利用しつつコミュニケーションを図るコミュニケーション空間を提供することができるコミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】配信者端末は、リアルタイムに生成されたコンテンツをコンテンツサーバに配信する配信部を有し、リクエスト管理サーバは、複数の音声通信端末の中から接続対象となる音声通信端末を抽出する抽出部と、接続先情報を抽出部によって抽出された音声通信端末に対して送信する接続先情報送信部とを有し、音声通信端末は、リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信する接続先情報受信部と、接続先情報に従って音声通信接続装置に接続して音声情報を送信する音声情報通信部とを有し、コンテンツサーバは、音声通信端末から音声通信接続装置に送信された音声情報を音声通信接続装置から受信してユーザ端末にコンテンツとともに配信する配信部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信者からユーザに対してコンテンツを配信しながら、コンテンツを視聴しているユーザと配信者がコミュニケーションを図ることができるコミュニケーションシステム、コミュニケーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された情報通信サーバが、ユーザ端末に配信される動画情報に応じてユーザ端末に入力されるコメントを他のユーザ端末に配信する情報通信システムが利用されている。このような情報通信システムによれば、同一の動画を同時に視聴する複数のユーザがリアルタイムにコメントし合うことで、臨場感のあるコミュニケーション空間を提供することができる。
【0003】
このような複数のユーザ端末間でのコメントの送受信を制御する技術として、例えば、特許文献1には、ユーザ端末から送信されるコメントを情報通信サーバが管理する情報通信システムが示されている。このような情報通信システムによれば、多数のユーザ端末が情報通信システムに接続し、多くのユーザを参加させることができる。また、ユーザ端末が多数であっても、情報通信サーバにかかる負荷を低減させることも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−334021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年は、上述の動画として、一度録画されたものを配信するものの他に、コンテンツの一部にライブ映像すなわち、カメラで撮像された画像をリアルタイムにユーザ端末へ配信するものも提供されつつある。このようなコンテンツを配信する場合、リアルタイム性のあるコンテンツには、コンテンツへの出演者が存在する。
また、例えば、一度録画されたコンテンツを利用する場合であっても、音声については、リアルタイムで配信する場合も考えられる。いずれの場合においても、コンテンツを配信する際に、リアルタイム性のあるコンテンツには、コンテンツへの出演者が存在する。
このように、動画として配信できる内容に広がりが生まれつつあるので、その広がりを活かした、新たなコミュニケーション空間を提供できることが望ましい。
しかしながら、上記の特許文献1は、動画に対し、お互いにテキストデータによって発言したコメントをユーザ端末間で参照してコミュニケーションを図るものであるので、上述したような、コンテンツの広がりを必ずしも十分に活かしたものではない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、テキスト以外の情報も利用しつつ、新たなコミュニケーション空間を提供することができるコミュニケーションシステム、コミュニケーション方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のユーザ端末と、当該ユーザ端末に対してコンテンツを配信するコンテンツサーバと、複数の前記ユーザ端末に配信される前記コンテンツに応じて当該ユーザ端末から送信されるコメントを受信してコメント記憶部に記憶させ、当該コメントを前記複数のユーザ端末に配信して出力させるコメントサーバとを備えたコミュニケーションシステムであって、前記コミュニケーションシステムは、前記コンテンツサーバに接続される配信者端末と、複数の音声通信端末と、音声通信接続装置と、リクエスト管理サーバとをさらに有し、前記配信者端末は、コンテンツを前記コンテンツサーバに配信する配信部とを有し、前記リクエスト管理サーバは、前記複数の音声通信端末の中から接続対象となる音声通信端末を抽出する抽出部と、音声通信を行うための接続先であり前記コンテンツ毎に異なる接続先である接続先情報を前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対して送信する接続先情報送信部と、を有し、前記音声通信端末は、前記リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信する接続先情報受信部と、前記接続先情報受信部が受信した接続先情報に従って前記音声通信接続装置に接続して音声情報を送信する音声情報通信部と、を有し、前記コンテンツサーバは、前記音声通信端末から前記音声通信接続装置に送信された音声情報を前記音声通信接続装置から受信して前記ユーザ端末に前記コンテンツとともに配信する配信部を有し、前記音声通信接続装置は、前記音声通信端末と前記配信者端末との通信を成立させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記音声通信端末は、携帯電話であり、前記接続先情報は、電話番号であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記配信者端末の配信部は、リアルタイムに生成されたコンテンツを前記コンテンツサーバに配信することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記音声通信端末は、ユーザからの入力に従って、音声通信を行う要求である音声通信要求を前記リクエスト管理サーバに送信する音声通信要求部を有し、前記リクエスト管理サーバは、前記音声通信要求部から送信される音声通信要求を受信する要求受信部を有し、前記抽出部は、前記要求受信部が受信した音声通信要求に基づいて、音声通信要求があった音声通信端末の中から接続対象の音声通信端末を抽出し、前記接続先情報送信部は、前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対し接続先情報を送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記リクエスト管理サーバは、前記音声通信端末を利用する利用者を識別するユーザ識別情報と優先して抽出される度合いを表す優先度とを対応付けて記憶するリクエストリスト記憶部を有し、前記抽出部は、前記リクエストリスト記憶部に記憶された優先度に従ってユーザ識別情報を抽出することにより接続対象の音声通話端末を抽出することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記リクエスト管理サーバは、前記ユーザの端末または前記音声通信端末のうち少なくともいずれかから送信される指示を受信した場合または、前記抽出部によって抽出が行われた場合に、前記リクエストリスト記憶部に記憶された優先度を更新するリスト管理部を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記リクエストリスト記憶部は、前記要求受信部が前記音声通信要求部から送信される音声通信要求を受信する毎に、前記音声通信端末から送信されるユーザ識別情報を新たに記憶し、前記リスト管理部は、新たに記憶されたユーザ識別情報に対して当該ユーザ識別情報に対応するユーザに応じた優先度を対応づけて前記リクエストリスト記憶部に記憶することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記リクエスト管理サーバは、前記音声通信端末を利用するユーザの属性情報を前記音声通信端末毎に記憶する属性情報記憶部を有し、前記抽出部は、前記属性情報記憶部に記憶された属性情報に基づいて、接続する対象として特定された属性情報に該当する音声通信端末の中から、接続対象の音声通信端末を抽出することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記コンテンツサーバは、前記リクエスト管理サーバに記憶された属性情報に基づいて、コンテンツの配信対象である属性情報に該当するユーザ端末に対し、コンテンツを配信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記抽出部は、前記複数の音声通信端末のなかからランダムに接続対象の音声通信端末を抽出することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記抽出部は、前記複数の音声通信端末のうち、音声通信要求を行った順に従って接続対象の音声通信端末を抽出することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、上述のコミュニケーションシステムにおいて、前記抽出部は、前記抽出された接続対象の音声通信端末のなかから、さらに接続対象の音声通信端末の抽出を行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、複数のユーザ端末と、当該ユーザ端末に対してコンテンツを配信するコンテンツサーバと、複数の前記ユーザ端末に配信される前記コンテンツに応じて当該ユーザ端末から送信されるコメントを受信してコメント記憶部に記憶させ、当該コメントを前記複数のユーザ端末に配信して出力させるコメントサーバとを備えたコミュニケーションシステムにおけるコミュニケーション方法であって、前記コミュニケーションシステムは、前記コンテンツサーバに接続される配信者端末と、複数の音声通信端末と、音声通信接続装置と、リクエスト管理サーバとをさらに有し、前記配信者端末の配信部が、コンテンツを前記コンテンツサーバに配信し、前記リクエスト管理サーバの抽出部が、前記複数の音声通信端末の中から接続対象となる音声通信端末を抽出し、前記リクエスト管理サーバの接続先情報送信部が、音声通信を行うための接続先であり前記コンテンツ毎に異なる接続先である接続先情報を前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対して送信し、前記音声通信端末の接続先情報受信部が、前記リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信し、前記音声通信端末の音声情報通信部が、前記接続先情報受信部が受信した接続先情報に従って前記音声通信接続装置に接続して音声情報を送信し、前記コンテンツサーバの配信部が、前記音声通信端末から前記音声通信接続装置に送信された音声情報を前記音声通信接続装置から受信して前記ユーザ端末に前記コンテンツとともに配信し、前記音声通信接続装置が、前記音声通信端末と前記配信者端末との通信を成立させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、この発明によれば、配信者端末によって配信されるコンテンツをコンテンツサーバからユーザ端末に配信しつつ、リクエスト管理サーバが、音声通信端末を抽出し、接続先情報を抽出された音声通信端末に対して送信し、音声通信端末が、リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信し、この接続先情報に従って音声通信接続装置に接続して音声情報をコンテンツサーバに送信する。さらに、音声通信接続装置が、音声通信端末と配信者端末との通信を成立させるようにした。これにより、コンテンツをユーザ端末に配信しつつ、音声通信端末の通話者と配信者端末の配信者との音声通話を成立させることができるとともに、通話内容をユーザ端末に対し、コンテンツとともに配信することができる。これにより、通話者は、コンテンツの配信者と音声通話をすることができるとともに、コンテンツに参加することができるので、テキスト以外の情報も利用しつつ、新たなコミュニケーション空間を提供することができる。
また、ユーザ端末のユーザは、コンテンツを視聴しつつ、コンテンツに対するコメントを発言することができ、また、通話者と配信者との会話をコンテンツとともに視聴することができ、これに対してもコメントを発言することができる。従って、ユーザ端末を利用してコンテンツを視聴している途中であっても、ユーザに対し、コメントの発言や読む楽しみのみではなく、コンテンツの出演者と会話によってコミュニケーションをできるように楽しみ方を切り替えることができるので、コミュニケーションの場面を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明の一実施形態によるコミュニケーションシステムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】配信者端末10の構成を示すブロック図である。
【図3】コンテンツサーバ20の構成を表すブロック図である。
【図4】音声通信端末40の構成を表すブロック図である。
【図5】音声通信接続装置50の構成を表すブロック図である。
【図6】リクエスト管理サーバ60の構成を表すブロック図である。
【図7】リクエストリスト記憶部614に記憶される情報の一例を表す図である。
【図8】属性情報記憶部621に記憶される情報の一例を表す図である。
【図9】配信リスト記憶部622に記憶される情報の一例を表す図である。
【図10】コミュニケーションシステムの動作を表すシーケンス図である。
【図11】コミュニケーションシステムの情報の流れを表す図である。
【図12】第2の実施形態におけるコミュニケーションシステム1の情報の流れを説明するブロック図である。
【図13】第3の実施形態におけるコミュニケーションシステム1の構成を説明するブロック図である。
【図14】第4の実施形態におけるリクエスト管理サーバ60の構成を示す図である。
【図15】第4の実施形態におけるリクエストリスト記憶部614に記憶される情報の一例を示す図である。
【図16】第4の実施形態におけるリクエスト管理サーバ60の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態によるコミュニケーションシステムについて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるコミュニケーションシステムの構成を示す概略ブロック図である。
コミュニケーションシステム1は、配信者端末10と、コンテンツサーバ20と、ユーザ端末30と、音声通信端末40と、音声通信接続装置50と、リクエスト管理サーバ60とがネットワークを介して接続されている。このネットワークは、インターネット網や公衆回線網等であり、いずれか一方を用いて接続されたり、両方が組み合わされて接続される場合もある。
【0023】
このコミュニケーションシステム1の動作の概略は、配信者端末10がライブ映像をコンテンツとしてコンテンツサーバ20に配信し、コンテンツサーバ20が、ユーザ端末3d0にこのコンテンツを配信する。また、コンテンツサーバ20は、コンテンツを視聴したユーザからユーザ端末30を介して入力されるコメントを受信し、他のユーザ端末30にもコメントをコンテンツとともに配信する。
リクエスト管理サーバ60は、ユーザ端末30によってコンテンツを視聴しているユーザまたは視聴していないユーザが保持する音声通信端末40と、配信者端末10との通信を音声通信接続装置50によって確立させ、この間で音声通信を成立させる。
これにより、ライブ映像であるコンテンツをユーザ端末30に配信しつつ、音声通信端末40の通話者と配信者端末10の配信者との音声通話内容をコンテンツサーバ20からユーザ端末30に対し、コンテンツとともに配信する。これにより、通話者は、リアルタイムに配信されるコンテンツに出演する配信者と音声通話をすることができるとともに、リアルタイムに配信されるコンテンツに参加することができ、また、ユーザ端末30を利用して自身が電話で参加しているコンテンツを視聴することができる。また、ユーザ端末30は、リアルタイムに配信されるコンテンツを視聴しつつ、コンテンツに対するコメントを発言することができ、また、通話者と配信者との会話をコンテンツとともに視聴することができ、これに対してもコメントを発言することができる。
【0024】
このように、音声通信端末40(例えば、携帯電話)を用いることによって、ライブ映像のコンテンツを配信する配信者(例えば、出演者)と、音声通話によってコミュニケーションを図ることができ、ユーザ端末30を用いたコメントによるコミュニケーション以外に、新たなコミュニケーションの場を提供することができる。これにより、ユーザ端末30を利用してコンテンツを視聴している途中であっても、ユーザに対し、コメントの発言や読む楽しみのみではなく、ライブ映像に出演する出演者との会話によってコミュニケーションをできるように楽しみ方を切り替えることができるので、コミュニケーションの場面を広げることができる。
【0025】
次に、コミュニケーションシステム1について、図面を用いて更に説明する。
図2は、配信者端末10の構成を示すブロック図である。この配信者端末10は、ライブ映像を配信する配信者が利用する端末である。この配信者としては、ライブ映像のコンテンツ(番組)に出演する者であればよく、例えば、司会、タレント、俳優、女優等の出演者である。
配信者端末10において、カメラ110は、撮像対象を撮像する。ここでは、例えば、コンテンツとなるライブ映像に出演する出演者を撮像する。マイク120は、リアルタイムの映像が撮像される会場内の音声を検出する。ここでは、例えば、会場内(スタジオ内)にいる出演者の声を検出する。
コンテンツID管理部130は、配信者端末10が配信するコンテンツを識別するコンテンツIDを生成する。このコンテンツIDによって、各番組を識別することができる。
データ変換部140は、カメラ110によって撮像された撮像データ、マイク120によって検出された音声データ、コンテンツID管理部130によって生成されたコンテンツIDを、通信可能なデータに変換する。
【0026】
リクエスト制御部150は、配信者からの指示に応じてリクエストの受け付けの開始や終了を行うとともに、リクエスト管理サーバ60と通信を行い、リクエストリスト記憶部614に記憶された情報の送信要求と受信を行う。また、ユーザの中からいずれかを選択する指示を配信者から受け付け、選択されたユーザのユーザIDをリクエスト管理サーバ60に送信する。
通信部160は、データ変換部140によって変換された後の音声データや映像データをコンテンツとしてコンテンツサーバ20に配信する機能と、リクエスト管理サーバ60、音声通信接続装置50と通信する機能を有する。
【0027】
図3は、コンテンツサーバ20の構成を表すブロック図である。コンテンツサーバ20において、コメント記憶部210は、ユーザ端末30から送信されたコメントを識別するコメント識別情報毎に、コメントであるテキスト情報とが対応付けられて記憶される。ここで、コメント記憶部310は、ユーザ端末30に配信されるコンテンツ毎(番組毎)に異なるコメントの記憶領域(スレッド)を備えるようにして良い。また、ひとつのコンテンツに対して、複数のスレッドを備えるようにしても良い。
音声データ管理部220は、音声通信接続装置50から送信された音声情報を受信して、配信者端末10に送信する。
【0028】
合成部230は、音声データ管理部220が音声通信接続装置50から受信した音声情報を、配信者端末10から配信されるコンテンツの映像や音声に対して合成したコンテンツを生成する。接続制御部240は、ユーザ端末30のユーザによって選択された番組に対応するコンテンツが配信され、この配信されたコンテンツに応じてユーザ端末30から送信されるコメントを受信し、コメント記憶部210に番組に対応する記憶領域(スレッド)に記憶する。接続制御部240は、合成部230によってコンテンツに音声情報が合成されている場合には、この合成されたコンテンツを配信部250によって配信する。また、接続制御部240は、ユーザ端末30が視聴している番組に対応する記憶領域からコメントを読み出し、読み出したコメントを、その番組を視聴しているユーザ端末30に対して配信部250によって配信する。配信部250は、ユーザ端末30に対してコンテンツやコメントを配信する。コンテンツの配信方法としては、例えばストリーミング配信によって行う。
【0029】
ユーザ端末30は、複数台がコンテンツサーバ20に接続可能である。このユーザ端末30は、音声や映像であるコンテンツとともにコメントを出力する出力部を有する。この出力部は、例えば、ディスプレイ装置やスピーカである。またユーザ端末30は、コメントを入力するキーボードやマウス等の入力デバイスと、コンテンツサーバ20と通信を行う通信部を有する。
【0030】
図4は、音声通信端末40の構成を表すブロック図である。音声通信端末40は、ユーザからの音声を検出して接続先に送信する機能と、音声を受信して出力する機能を有しており、例えば、携帯電話である。出力部410は、各種情報を表示するディスプレイと音声を出力するスピーカとを有する。
識別情報記憶部420は、音声通信端末40を個別に識別する情報である識別情報を記憶する。この識別情報は、例えば、携帯電話の電話番号等であり、音声通信端末40を呼び出す際に用いられる情報であればよい。通信部430は、音声通信要求部431、接続先情報受信部432、音声情報通信部433、を有し、他の機器と各種通信を行う。
音声通信要求部431は、入力部440を介してユーザから入力される指示に従って、音声通信を行う要求である音声通信要求をリクエスト管理サーバ60に送信する。この音声通信要求は、音声通信端末40を利用するユーザが、配信者端末10が配信するコンテンツに音声による通話を要求する情報であり、以下、リクエストともいう。接続先情報受信部432は、リクエスト管理サーバ60から送信される接続先情報を受信する。
音声情報通信部433は、接続先情報受信部432が受信した接続先情報に従って音声通信接続装置50に接続して音声情報を送信する。この音声情報は、音声通信端末40のユーザが話す音声である。
【0031】
図5は、音声通信接続装置50の構成を表すブロック図である。
音声通信接続装置50は、音声通信を行う機器間を接続し、音声通信を成立させる機能を有し、例えば、PBX(構内交換機)である。電話番号確認部510は、音声通信端末40から着信の際に、発信元の電話番号と発信先の電話番号とを読み出してリクエスト管理サーバ60の有効判定部626に出力し、有効判定部626から出力される有効か否かを表す情報に従って、音声通信端末40との通信を確立するか否かを判定する。ここでは、電話番号確認部510は、有効である旨が有効判定部626から通知された場合に、音声通信端末40との通信を確立させ、無効である旨が有効判定部626から通知された場合に、音声通信端末40との通信を確立せず、通信を切断する。
【0032】
データ変換部520は、コンテンツサーバ20から配信されるコンテンツから音声を抽出し、発信元の音声通信端末40に送信する。
【0033】
図6は、リクエスト管理サーバ60の構成を表すブロック図である。
リクエスト管理サーバ60は、リクエスト制御部610と、識別情報管理部620とを有する。リクエスト制御部610は、音声通信端末40からリクエストを受け付けて、当選したユーザの音声通信端末40に接続先情報を通知する。
要求受信部611は、音声通信端末40の音声通信要求部431から送信される音声通信要求を受信する。接続先情報送信部612は、音声通信を行うための接続先でありコンテンツ毎に異なる接続先である接続先情報を抽出部625によって抽出された音声通信端末40に対して送信する。リクエストリスト記憶部614は、内部にリクエストを行ったユーザのユーザIDと、ユーザが抽出部625によって抽出されたか(当選されたか)否かを表す当選識別情報とを対応付けて記憶する。ユーザIDは、ユーザを個別に識別できればよく、ユーザが所有する電話番号を用いてもよいし、ユーザが所有する電話番号を一意に特定できる識別情報を利用してもよい。リスト管理部613は、ユーザからのリクエストや抽出部625の抽出結果に応じてリクエストリスト記憶部614に記憶された情報を書き換えてデータの更新をする。
【0034】
識別情報管理部620は、複数あるコンテンツのいずれかに接続可能な接続先情報を管理して割り当てるとともに、音声通信端末40から接続の要求があった場合に、接続を行って良いか否かを判断する。
属性情報記憶部621は、音声通信端末40を利用するユーザの属性情報を音声通信端末毎に記憶する。配信リスト記憶部622は、リクエストを行ったユーザのIDと、リクエストが行われた対象の番組を識別するコンテンツIDと、コンテンツIDに対応する番組に割り当てられた電話番号とを対応付けて記憶する。コンテンツID管理部623は、配信者端末10のコンテンツID管理部130が生成したコンテンツIDを受信し、配信リスト記憶部622に書き込む。識別情報割り当て部624は、配信者端末10の番組に参加するための電話番号を割り当て、割り当てた電話番号と割り当てた対象の番組のコンテンツIDとを対応付けて配信リスト記憶部622に記憶する。この割り当ては、例えば、識別情報割り当て部624は、利用可能な電話番号を複数記憶しており、コンテンツの配信時にコンテンツIDを配信者端末10から受信すると、この記憶された電話番号の中からいずれかをコンテンツIDに対して割り当てる。また、識別情報割り当て部624は、配信者端末10から番組が終了したことを受信すると、配信リスト記憶部622に記憶された情報のうち、終了した番組のコンテンツIDとその番組に対応付けられた電話番号と、ユーザIDを配信リスト記憶部622上から削除する。配信リスト記憶部622から削除された電話番号は、別の番組に対して割り当てを行うことが可能である。
【0035】
抽出部625は、複数の音声通信端末40の中から接続対象となる音声通信端末40を抽出する。この抽出部625が行う抽出には複数種類の方法があり、例えば、以下の抽出方法が挙げられる。
(a)音声通信が可能な音声通信端末40の電話番号を予め記憶しておき、この中から抽出する。ここでは、リクエストとして受け付けをしていないが、通信が可能であることをユーザから予め意思表示してもらい、これを記憶しておく。例えば、番組の視聴者として登録することが挙げられる。
(b)要求受信部611が受信した音声通信要求に基づいて、音声通信要求があった音声通信端末40の中から接続対象の音声通信端末を抽出する。これは、番組を視聴している複数の視聴者のうち、リクエストを行ったユーザのなかから抽出を行う。
(c)属性情報記憶部621に記憶された属性情報に基づいて、接続する対象として特定された属性情報に該当する音声通信端末40の中から、接続対象の音声通信端末40を抽出する。この接続対象となる属性の特定の仕方については、配信者端末10がリクエスト管理サーバ60に対して属性情報を指定することにより、特定されるようにしてもよいし、リクエスト管理サーバ60自身が、属性情報の中から選択するようにしてもよい。
(d)複数の音声通信端末のなかからランダムに接続対象の音声通信端末を抽出する。これは、例えば、上記(a)、(b)のいずれを対象としてもよいし、両方を対象とし、その中からランダムに抽出することができる。
(e)複数の音声通信端末40のうち、音声通信要求を行った順に従って接続対象の音声通信端末を抽出する。すなわち、リクエストを行った先着順に抽出する。
(f)リクエストを行ったユーザまたは行っていないユーザの音声通信端末40を、配信者端末10から指定を受け付け、この指定に応じたユーザを抽出する。これは、配信者が任意に抽出を行うことができる。
(g)上記の(a)〜(f)によって複数の音声通信端末40を抽出し、抽出された音声通信端末40のなかから、さらに(a)〜(f)のいずれかによって接続対象の音声通信端末40の抽出を行う。
【0036】
このように、抽出方法は多数あるが、(a)〜(g)を複数組み合わせて抽出するようにしてもよい。
【0037】
有効判定部626は、電話番号確認部510が検出した発信元の電話番号と発信先の電話番号に基づいて、配信リスト記憶部622に記憶された情報と比較し、音声通信端末40が行った発呼が有効か否かを判定する。この判定は、例えば、発信先の電話番号が、配信リスト記憶部622に記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合には、有効である旨を電話番号確認部510に出力し、記憶されていない場合には、無効である旨を電話番号確認部510に出力する。
【0038】
図7は、リクエストリスト記憶部614に記憶される情報の一例を表す図である。
ユーザIDは、音声通信端末40からリクエストを受け付けると、このリクエストを行ったユーザのユーザIDとしてリスト管理部613によって書き込まれる。当選識別情報は、ユーザIDが書き込まれた段階では当選していないことを表す「0」がリスト管理部613によって書き込まれ、抽出部625によって抽出された場合には、当選したことを表す「1」が書き込まれる。
【0039】
図8は、属性情報記憶部621に記憶される情報の一例を表す図である。
ユーザIDは、音声通信端末40を利用するユーザを識別する情報であり、コミュニケーションシステム1を利用するユーザ登録を行ったユーザIDについて記憶される。属性情報は、ユーザIDに対応付けて記憶される情報であり、ユーザの属性を表す。この属性情報は、ここでは、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザの所在地、ユーザがコミュニケーションシステム1に関連するインターネットショッピングサイトにおいて商品を買った履歴である購買履歴、コミュニケーションシステム1においてユーザが参加しているコミュニティを表す参加コミュニティ、コミュニケーションシステムに会員登録をする際に通常会員であるか、より付加価値のあるサービスが受けられるプレミアム会員であるかを表す会員種別、ユーザが利用する音声通信端末40(携帯電話)のキャリアを表すキャリア種別等がある。
【0040】
図9は、配信リスト記憶部622に記憶される情報の一例を表す図である。
コンテンツIDは、コンテンツID管理部130によって書き込まれる。電話番号は、識別情報割り当て部624によってコンテンツIDに対して割り当てられた電話番号であり、識別情報割り当て部624によってコンテンツIDに対応付けて書き込まれる。ユーザIDは、ライブ映像のコンテンツに参加している、すなわち、配信者端末10の配信者と音声通信端末40によって通話を行っているユーザのユーザIDが書き込まれる。ここでは、同時に複数のユーザが同じ番組に参加している場合には、複数のユーザIDが記憶される。
【0041】
次に、上述したコミュニケーションシステム1の動作について、図10、図11を用いて説明する。図10は、コミュニケーションシステムの動作を表すシーケンス図である。この図10では、配信者端末10、音声通信端末40、音声通信接続装置50、リクエスト管理サーバ60の動作を中心に説明する。図11は、コミュニケーションシステムの情報の流れを表す図である。
【0042】
まず、配信者端末10は、ライブ映像や音声をコンテンツとしてコンテンツサーバ20に配信し(図11ステップS201)、番組であるコンテンツの配信を開始する。コンテンツサーバ20は、配信者端末10から配信されるコンテンツを、番組を指定して視聴要求を行ったユーザ端末30に対して配信する(図11ステップS202)。このとき、コンテンツサーバ20は、ユーザ端末30からコメントが発言された場合には、そのコメントを受信し、他のユーザ端末30にコンテンツとともに配信する。これにより、ユーザ端末30の表示画面にコンテンツの動画が表示されるとともに、コメントが動画に重ね合わせて表示される。さらに、コンテンツの音声がスピーカから出力される。このコメントは、一定時間経過後に画面上から消え、非表示の状態となる。
【0043】
配信者端末10は、コンテンツの配信後、リクエストを受け付けるタイミングに到達した際に、リクエストの受け付けを行うことを表すリクエスト受け付けフラグと、コンテンツ配信開始時に生成されるコンテンツIDとをリクエスト管理サーバ60に送信する(図10ステップS101、図11ステップS203)。リクエスト管理サーバ60のリスト管理部613は、配信者端末10からリクエスト受け付けフラグを受信すると(図11ステップS204)、コンテンツIDとリクエスト受け付けフラグを自身の所定のメモリ領域内に一時記憶し、このコンテンツIDに対応するリクエストリストの記憶領域をリクエストリスト記憶部614に確保する。また、コンテンツIDに対応する電話番号の割り当てを行い、コンテンツIDと対応付けて配信リスト記憶部622に記憶する(図11ステップS205)。
【0044】
ユーザ端末30によって番組を視聴しているユーザは、自身が保有する音声通信端末40を利用して、リクエストを開始しているかを確認するべく、リクエスト受け付けフラグがあるか否かをポーリング機能を利用してリクエスト管理サーバ60に送信する(図10ステップS102、図11ステップS206)。ここで、リクエスト管理サーバ60のリスト管理部613が、リクエスト受け付けフラグを受信している場合には、リクエスト制御部610が、音声通信端末40に対してリクエスト受け付けフラグが「リクエスト可」を表すフラグを音声通信端末40に送信し、リクエスト受け付けフラグを受信していない場合には、「リクエスト不可」を表すフラグを音声通信端末40に送信する。
【0045】
音声通信端末40は、 「リクエスト可」であることを受信し、ユーザによってリクエストを行う旨の指示が入力されると、音声通信端末40は、リクエストを送信(音声通信要求を送信)する(図10ステップS102、図11ステップS207)。
【0046】
リクエスト管理サーバ60は、リクエストを受信すると、リクエストを行ったユーザIDをリクエストリスト記憶部614に順次記憶する(図11ステップS208)。リクエスト制御部610は、リクエストリスト記憶部614に記憶されたリクエストリストをリクエストユーザ一覧として配信者端末10に送信する(図10ステップS103、図11ステップS209)。配信者端末10は、受信したリクエストリストを画面上に表示し、配信者によってその中から選択されるユーザIDをリクエスト管理サーバ60に送信する(図10ステップS104、図11ステップS210)。リクエスト管理サーバ60は、選択されたユーザIDを受信すると、この受信したユーザIDの中から、抽出部625によって抽出を行い(図10ステップS105、図11ステップS211)、番組に対して
割り当てられた電話番号と、当選した事を示す情報を、抽出されたユーザIDに対応する音声通信端末40に対して送信する(図10ステップS106、図11ステップS212)。
【0047】
音声通信端末40は、電話番号と当選の通知とを受信すると、電話番号と当選したことを画面上に表示する。この表示を見たユーザによって、表示された電話番号に対する発信の指示が入力されると、音声通信端末40は、指定された電話番号に発信する。これにより、音声通信端末40から音声通信接続装置50に対して音声通信の確立要求が送信される(図10ステップS107、図11ステップS213)。
音声通信接続装置50に対して音声通信接続装置50は、発信先の電話番号をリクエスト管理サーバ60に通知し、発信先の電話番号が有効か否かの問い合わせを行う(図10ステップS108、図11ステップS214)。
【0048】
リクエスト管理サーバ60は、電話番号が有効か否かの問い合わせを受信すると、この電話番号が配信リスト記憶部622に記憶されているか否かを有効判定部626によって判定し、有効である場合、有効である旨を音声通信接続装置50に送信する(図10ステップS109)。音声通信接続装置50は、有効である旨の通知を受けると、発信した音声通信端末40の電話番号に対する音声通信の接続を行う(図10ステップS110)。ここでは、音声通信接続装置50は、音声通信端末40と電話番号の宛先であるコンテンツサーバ20とを接続し、音声通信端末40からの音声情報をコンテンツサーバ20に送信する(図11ステップS215)。
【0049】
音声通信端末40から音声情報を受信すると、コンテンツサーバ20は、音声情報をコンテンツに合成し、各ユーザ端末30に配信する(図11ステップS216)。これにより、ユーザが音声情報をコンテンツとともに視聴できるようになる。
コンテンツサーバ20は、音声通信端末40から受信した音声情報を配信者端末10にも送信する(図11ステップS217)。これにより、配信者端末10の配信者は、音声情報を音声として聞くことができる。
【0050】
次に、音声通信端末40からのユーザの音声を聞いた配信者が発話すると、この音声は、配信者端末10からコンテンツサーバ20に送信され(図11ステップS218)、コンテンツサーバ20から、この音声を含むコンテンツが音声通信接続装置50に送信され(図11ステップS219)、音声通信接続装置50において、音声が音声通信端末40に送信される(図11ステップS220)。これにより、音声通信端末40のユーザは、自身が発話した内容に対する配信者の発話内容を聞くことができ、配信者と会話を行うことができる。
【0051】
ここで、上述した実施形態においては、コンテンツサーバ20が、音声通信端末40からの音声情報とコンテンツとを合成し、ユーザ端末30に送信する場合について説明したが、音声通信端末40から送信された音声を、コンテンツサーバ20がコンテンツと合成を行わないでユーザ端末30に送信するようにしてもよい。このような場合について、以下、図面を用いて説明する。
【0052】
図12は、第2の実施形態におけるコミュニケーションシステム1の情報の流れを説明するブロック図である。
ここで、第1の実施形態と異なる部分は、コミュニケーションシステムにサーバ90が設けられ、コンテンツサーバ20が音声情報を受信するのではなく、サーバ90が音声情報を配信者端末10に送信する点である。
ここでは、音声通信端末40と音声通信接続装置50とが通信の接続を行うと、音声通信端末40から送信された音声情報は、音声通信接続装置50からサーバ90に送信される(符号a)。サーバ90は、この音声情報を配信者端末10に送信する(符号b)。これにより、音声通信端末40からの音声情報は、配信者端末10に送信される。この音声情報は、配信者端末10においてコンテンツに合成され、コンテンツサーバ20に配信される。そして、音声情報は、コンテンツサーバ20からコンテンツに合成されたままユーザ端末30に配信される。
【0053】
図13は、第3の実施形態におけるコミュニケーションシステム1の構成を説明するブロック図である。
ここで、第1の実施形態と異なる部分は、コンテンツサーバ20がコンテンツに音声情報を合成するのではなく、コンテンツサーバ20が音声通信接続装置50から音声情報を受信すると(符号a)、配信者端末10に送信するとともに(符号b)、各ユーザ端末30にもそれぞれ配信する(符号c)。
【0054】
以上説明した実施形態において、音声通信接続装置50は、PBXである場合について説明したが、音声通信を行うことができるものであれば、PBX以外でもよい。例えば、ヘッドセットが接続されたコンピュータと音声通信を行うインターネット電話サービス等を実現する通信サーバを用いるようにしてもよい。この場合、接続先情報は電話番号ではなく、通話相手を識別する識別情報が用いられる。
【0055】
また、上述した実施形態において、コンテンツサーバ20に、コメント記憶部210を設け、コンテンツとコメントとの両方をユーザ端末30に配信する場合について説明したが、コメント記憶部210と、ユーザ端末30からコメントを受信する受信機能と、コメント記憶部210に記憶されたコメントをユーザ端末30に配信する配信機能とをコンテンツサーバ20とは別のサーバに分け、コメントサーバとして設けるようにしてもよい。
【0056】
また、上説明した実施形態において、ユーザ端末30と音声通信端末40とが異なる装置である場合について説明したが、同一装置内に設けるようにしてもよい。また、同一装置である場合、例えば、携帯電話に動画コンテンツの視聴機能が搭載されているものであればよい。このとき、ユーザ端末30として利用している際、音声通信端末40として利用する場合、ユーザは、携帯電話として耳に近づけると、この端末に設けられた画面を見ることができなくなる。しかし、音声通信によって配信者と通話するといった、視聴のみの立場から、コンテンツに参加する、あるいは配信者との会話という全くことなる立場から、コミュニケーションを図ることができる。
なお、音声通信端末40は、外出先においても利用することが可能であるので、外出先においても、手軽にコンテンツに参加することができ、音声通信端末40から配信者端末10に対してリクエストを行い、コンテンツ配信中に音声による参加をし、配信者と会話をすることができる。
このように、音声通信端末40(携帯電話)のみ所持している場合であっても、コミュニケーションを行う楽しみ方を切り替え、コミュニケーションを図ることができる。
【0057】
また、上述した実施形態において、配信者端末10からコンテンツサーバ20に対し、リアルタイムに生成されたコンテンツを配信する場合について説明したが、コンテンツサーバ20に配信するコンテンツは、リアルタイムに生成されたものに限られるものではない。例えば、コンテンツをデータベース等の記憶装置に予め記憶した配信者端末を設け、この配信者端末からコンテンツサーバ20に対し、記憶されたコンテンツを番組の進行に応じて配信するようにしてもよい。この場合、配信者は、配信者端末のマイクとスピーカを利用して、音声通信端末40とリアルタイムに音声通話を行う。例えば、予め記憶されたコンテンツを配信者端末からコンテンツサーバ20を経由して各ユーザ端末30に配信する。そして、配信者と音声通信端末40のユーザとが、この配信されたコンテンツを見ながら、音声通話を利用して会話をし、この会話を各ユーザ端末30にも配信する。一例としては、野球の試合のダイジェストをコンテンツとして配信しつつ、試合内容について、配信者と音声通信端末40のユーザとが会話をし、この会話を各ユーザ端末30に配信することが挙げられる。なお、この場合、記憶されたコンテンツを配信しつつ、配信者が音声通信を行うことができればよいので、配信者に音声通信を行うことができる端末を携帯させ、配信者端末とは別の場所において、音声通信端末40のユーザと会話するようにしてもよい。これにより、配信者端末が設けられたスタジオ等の場所から離れたタレント等の配信者であっても、音声通信端末を携帯していれば、遠隔地から番組に参加をすることができる。
【0058】
また、リアルタイムに生成されたコンテンツを配信する際、その番組の一部については、予め記憶されたコンテンツを配信するようにしてもよい。例えば、番組のオープニングとエンディングについては、リアルタイムに生成されたコンテンツを配信し、それ以外については、例えば、予め記憶されたコンテンツを配信するようにしてもよい。
【0059】
また、上述した実施形態において、リクエスト管理サーバ60は、図11ステップS210において、配信者端末10がリクエスト管理サーバ60に対し、ユーザIDを送信することにより、リクエストを行ったユーザの中から抽出を行う場合について説明したが、上述したように、属性情報を用いて抽出を行うようにしてもよい。
例えば、図11ステップS210においてユーザIDを指定するのではなく、配信者端末10が、配信者によって指定される1つまたは複数の属性情報をリクエスト管理サーバ60に送信する。ここでは、例えば、所在地が東京、会員種別がプレミアムである属性情報が配信者から指定されると、この属性情報がリクエスト管理サーバ60に送信され、この属性情報に一致する属性情報のユーザが抽出部121によって抽出される。ここでは、2つの項目の両方に該当するユーザを抽出するか、いずれか一方に該当するユーザを抽出するかを配信者が指定するようにし、これに従って抽出部121が抽出するようにしてもよい。
【0060】
また、上述した実施形態においては、配信者の通話相手となるユーザを決める際に属性情報を用いる場合について説明したが、コンテンツを配信する対象となるユーザ端末30を決める際に用いるようにしてもよい。例えば、図11ステップS210においてユーザIDを指定するのではなく、配信者端末10が、コンテンツを配信する対象を特定する属性情報を指定してリクエスト管理サーバ60に送信するとともに、コンテンツサーバ20にも送信する。ここでは、例えば、所在地が東京、会員種別がプレミアムである属性情報が配信者から指定されると、この属性情報がリクエスト管理サーバ60に送信されるとともに、コンテンツサーバ20にも送信される。コンテンツサーバ20は、この属性情報を受信すると、ユーザ端末30からコンテンツ配信の要求を受けた際、この要求とともに送信されるユーザ端末30のユーザIDに対応する属性情報をリクエスト管理サーバ60にアクセスして得て、配信者端末10から送信された属性情報に一致するか否かを判定する。そして、属性情報が一致するユーザ端末30に対し、コンテンツ配信を行う。
例えば、プレミアム会員のユーザに対してのみ、プレミアム会員限定のコンテンツを閲覧できるように配信したり、「野球」の参加コミュニティに参加しているユーザにのみ、野球選手のインタビューの限定コンテンツを配信したりすることができる。
【0061】
また、上述した実施形態において、属性情報として利用できる項目は、図8に示す項目に限られるものではなく、抽出部121によって抽出されたユーザのみであることを属性情報として用いるようにしてもよいし、あるコンテンツにおけるクイズに正解した正解者を属性情報として用いるようにしてもよい。これにより、コンテンツサーバ2は、リクエスト管理サーバ60に記憶された属性情報に基づいて、コンテンツの配信対象である属性情報に該当するユーザ端末に対し、コンテンツを配信することができる。従って、属性に従って、視聴できるコンテンツを分けることができ、ある条件を満たすユーザのみ視聴できる限定コンテンツを配信することができる。
【0062】
次に、第4の実施形態について説明する。この実施形態においては、リクエストを行ったユーザの中から、優先度を考慮して当選者を決定する場合について説明する。
図14は、この実施形態におけるリクエスト管理サーバ60の構成を示す図である。この図において、図6の各部に対応する部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、上述した実施形態とは異なる機能を説明する。
【0063】
リクエストリスト記憶部614は、音声通信端末40を利用する利用者を識別するユーザ識別情報と優先して抽出される度合いを表す優先度とを対応付けて記憶する。ここでいうユーザ識別情報とは、ユーザを個別に識別する情報であり、例えば上述のユーザIDまたは音声通信端末40の電話番号である。
また、リクエストリスト記憶部614は、要求受信部611が音声通信要求部431から送信される音声通信要求を受信する毎に、音声通信端末40から送信されるユーザ識別情報を新たに記憶する。
【0064】
抽出部625は、リクエストリスト記憶部614に記憶された優先度に従ってユーザ識別情報を抽出することにより接続対象の音声通話端末を抽出する。
リスト管理部613は、ユーザ端末30または音声通信端末40のうち少なくともいずれかから送信される指示を受信した場合または、抽出部625によって抽出が行われた場合に、リクエストリスト記憶部614に記憶された優先度を更新する。
また、リスト管理部613は、音声通信要求を受信し、リクエストリスト記憶部614に新たにユーザ識別情報が追加されると、この新たに追加されたユーザ識別情報に対して当該ユーザ識別情報に対応するユーザに応じた優先度を対応づけてリクエストリスト記憶部614に記憶する。
【0065】
優先度ルール決定部615は、どの優先度の項目を用いるかを決定し、決定された優先度の項目をリスト管理部613に対し、ルールとして指定する。優先度の項目が指定されることにより、リスト管理部613が、このルールに従って、指定された優先度の項目を、リクエストリスト記憶部614に記憶されたユーザID毎に対応づけて記憶し、この項目に応じた優先度を更新する。
この優先度の項目とは、優先度合いを決定する条件であり、例えば、優先順位、ランク、スコア、ポイント、時間、予想内容、属性情報がある。ここでは、ルールとして、例えば、どの優先度の項目を用いるかをコンテンツ毎に予め決められており、配信するコンテンツが決定すると、そのコンテンツに応じた優先度の項目がリスト管理部613によって決定され、この決定された優先度の項目がリクエストリスト記憶部614にユーザIDに対応付けて記憶される。例えば、野球の試合をコンテンツとして配信する場合、予想内容を優先度の項目として用いることをルールとすることを予め定めておくことができる。
【0066】
また、ルールとして、配信者または視聴者からの指示に従って決める、というルールを用いることができ、コンテンツ配信前あるいはコンテンツ配信中に、配信者または視聴者の指示に従って優先度の項目が決定される。例えば、旅行に関するコンテンツを配信している場合、旅行先の場所が神奈川県である場合、所在地が神奈川県のユーザの当選確率を10倍にする、という優先度が配信者によって指定されると、属性情報の所在地が神奈川県であるユーザの優先度のうち属性情報の項目が10倍として更新され、その他の所在地のユーザについては、1倍として更新される。さらに、旅行先の土地に関連するクイズを複数出題する際には、クイズの正解数を表すスコアを優先度として用いることが配信者によって指定されると、このスコアが高いユーザについて、優先して当選される。ここで、例えばスコアが同じである場合には、属性情報を参照し、属性情報の優先度が高いユーザを抽出する、など、複数の項目を用いるルールを設定することもできる。
【0067】
優先順位とは、優先される順位を表す情報であり、順位が高い程、優先して抽出される。ランクとは、ユーザ毎に付与されたランクを表しており、例えば、金、銀、銅などのランクがあり、ランクが高い程、優先して抽出される。
スコアとは、予め決められたゲームにおいてユーザが得た得点を表しており、このスコアが高い程、優先して抽出される。このゲームは、コンテンツ毎に予め決められていてもよいし、配信者または視聴者からの指定を受信し、この指定に従って決めるようにしてもよい。
ポイントは、ユーザから投じられたポイント数を表しており、例えば、各ユーザがそれぞれポイントを保有しており、自身が保有するポイントの範囲内でポイントを投じる指示を音声通信端末40またはユーザ端末30から入力することにより、リスト管理部613がリクエストリスト記憶部614に記憶されたポイント数が加算されて更新される。
時間は、問いに対して回答をするまでの時間であり、例えば、コンテンツ配信中に配信者から出題されるクイズに対して回答を送信するまでの時間である。
予想内容は、問いに対するユーザの予想であり、例えば、「○チーム対×チームの試合は、どちらが勝つか?」という問題に対し、勝つチームがいずれであるかを予想したユーザの回答である。
属性情報は、ユーザの属性を表す情報であり、例えば、属性情報記憶部621に記憶された属性情報のうち少なくともいずれか1つが記憶される。また、この属性情報は、どの属性を用いるかについては、どのような属性のユーザを優先させるかに応じた項目が用いられ、例えば、コンテンツ毎に予め決められていてもよいし、配信者または視聴者からの指定を受信し、この指定に従って決めるようにしてもよい。具体的には、属性情報として所在地を用いる場合、所在地が東京都であるユーザの当選確率を10倍、それ以外の所在地のユーザの当選確率を1倍にし、倍率が高いユーザを優先して抽出する。
【0068】
図15は、この実施形態におけるリクエストリスト記憶部614に記憶される情報の一例を示す図である。この図において、リクエストリスト記憶部614には、ユーザID、当選識別情報、優先度とが対応付けて記憶される。優先度は、優先順位、ランク、スコア、ポイント、時間、予想内容、属性のうち、優先度として用いられるいずれかの項目が記憶される。ここでは、各項目について記憶される場合が図示されており、優先度として用いられる項目について抽出部625によって読み出され、抽出の際に用いられる。
【0069】
次に、この実施形態における動作を説明する。ここでは、音声通信端末40から音声通話要求を受信し、抽出部625が抽出を行う動作について説明をする。これ以外の動作は、上述の第1から第3の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図16は、リクエスト管理サーバ60の動作を説明するフローチャートである。
音声通信端末40からリクエストが送信されると、リクエスト管理サーバ60は、そのリクエストを受信し(ステップS400)、リクエストをリクエストリスト記憶部614に記憶するとともに、どの優先度を用いるかのルールに従って、優先度をユーザIDに対応付けて記憶する。ここでは、ルールに従って、予め定められた優先度の項目または、配信者(あるいは視聴者)によって指定された優先度の項目の情報を記憶するメモリ領域が確保され初期値が記憶される(ステップS401)。
優先度の項目が決定されると、リスト管理部613は、その優先度の更新を行うか否かを判定する(ステップS402)。この更新は、優先度の項目が変更された場合、または、配信者(あるいは視聴者)が、優先度を変更する指示の入力があった場合に、更新を行うとして判定され、更新を行う(ステップS403)。配信者(あるいは視聴者)が、優先度を変更する指示の入力が行われる場合の一例としては、クイズに対する回答を入力したり、予想内容を回答したりする場合である。
【0070】
一方、優先度の更新を行わないと判定されると、抽出部625は、抽出を行うか否かを判定する(ステップS404)。この抽出は、配信者または視聴者によって抽出する指示が入力された場合に実行されるか、コンテンツに応じて抽出タイミングが指定されている場合には、そのタイミングに到達した場合(例えば、野球の試合が終了した時点)に実行される。抽出が行われると(ステップS405)、当選したユーザの当選者識別情報を「1」に更新してステップS406に移行する。
【0071】
抽出を行わないと判定されると、リスト管理部613は、コンテンツの配信が終了したか否かを判定し(ステップS406)、コンテンツの配信が終了した場合には処理を終了し、コンテンツの配信が継続している場合には、ステップS402に移行する。
【0072】
以上説明した実施形態においては、優先度をユーザ毎に設け、その優先度に従って抽出を行って当選者を決定するようにしたので、娯楽性を高めつつ、新たなコミュニケーションの場を提供することができる。
【0073】
また、この実施形態によれば、優先度に応じて抽出部625が抽出を行ったのち、再度ステップS404に移行した際には、まだ当選していないユーザの中から再度抽出を行うことができるので、リクエストの受付をし、抽出を行い、発表するといった処理で完結してしまうのではなく、現在受け付けたリクエストや優先度の情報を保持して、引き続きそのデータを用いて次回の抽出を行うことができる。
【0074】
また、この実施形態において、ユーザの優先度を音声通信端末40に送信して表示させるようにしてもよい。例えば、リクエストリスト記憶部614に記憶された優先度の情報を読み出し、読み出した結果をリクエスト制御部610が音声通信端末40に送信する。ここでは、例えば送信先のユーザの優先順位、スコア等の優先度の情報をそのまま送信してもよいし、リクエストリストを行ったユーザの中で、自分がどの程度の位置づけであるかを集計し、集計結果を送信するようにしてもよい。例えば、優先順位を送信する場合、「あなたは現在15位です」という情報が音声通信端末40の表示画面に表示され、スコアの集計結果を送信する場合、「トップとの差は、80ポイントです」等のように、最上位のユーザとの差が把握できるような情報を送信して表示させる。また、ゲームとしてビンゴが行われている場合には、「リーチの人は、15人です」のような情報が表示される。これにより、ユーザは、リクエストが行われたユーザの中で、自分がどの程度の位置づけであるかを把握することが可能になる。
【0075】
また、図1における配信者端末10、コンテンツサーバ20、音声通信端末40、音声通信接続装置50、リクエスト管理サーバ60の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより音声情報の送受信の管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウ
ェアを含むものとする。
【0076】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0077】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0078】
1 コミュニケーションシステム
10 配信者端末
20 コンテンツサーバ
30 ユーザ端末
40 音声通信端末
50 音声通信接続装置
60 リクエスト管理サーバ
110 カメラ
120 マイク
130、623 コンテンツID管理部
140 データ変換部
150 リクエスト制御部
160、430 通信部
210 コメント記憶部
220 音声データ管理部
230 合成部
240 接続制御部
250 配信部
410 出力部
420 識別情報記憶部
431 音声通信要求部
432 接続先情報受信部
433 音声情報通信部
510 電話番号確認部
520 データ変換部
610 リクエスト制御部
611 要求受信部
612 接続先情報送信部
613 リスト管理部
614 リクエストリスト記憶部
615 優先度ルール決定部
620 識別情報管理部
621 属性情報記憶部
622 配信リスト記憶部
624 識別情報割り当て部
625 抽出部
626 有効判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末と、当該ユーザ端末に対してコンテンツを配信するコンテンツサーバと、複数の前記ユーザ端末に配信される前記コンテンツに応じて当該ユーザ端末から送信されるコメントを受信してコメント記憶部に記憶させ、当該コメントを前記複数のユーザ端末に配信して出力させるコメントサーバとを備えたコミュニケーションシステムであって、
前記コミュニケーションシステムは、前記コンテンツサーバに接続される配信者端末と、複数の音声通信端末と、音声通信接続装置と、リクエスト管理サーバとをさらに有し、
前記配信者端末は、
コンテンツを前記コンテンツサーバに配信する配信部と
を有し、
前記リクエスト管理サーバは、
前記複数の音声通信端末の中から接続対象となる音声通信端末を抽出する抽出部と、
音声通信を行うための接続先であり前記コンテンツ毎に異なる接続先である接続先情報を前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対して送信する接続先情報送信部と、
を有し、
前記音声通信端末は、
前記リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信する接続先情報受信部と、
前記接続先情報受信部が受信した接続先情報に従って前記音声通信接続装置に接続して音声情報を送信する音声情報通信部と、
を有し、
前記コンテンツサーバは、
前記音声通信端末から前記音声通信接続装置に送信された音声情報を前記音声通信接続装置から受信して前記ユーザ端末に前記コンテンツとともに配信する配信部
を有し、
前記音声通信接続装置は、
前記音声通信端末と前記配信者端末との通信を成立させることを特徴とするコミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記音声通信端末は、携帯電話であり、
前記接続先情報は、電話番号である
ことを特徴とする請求項1記載のコミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記配信者端末の配信部は、リアルタイムに生成されたコンテンツを前記コンテンツサーバに配信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記音声通信端末は、
ユーザからの入力に従って、音声通信を行う要求である音声通信要求を前記リクエスト管理サーバに送信する音声通信要求部
を有し、
前記リクエスト管理サーバは、
前記音声通信要求部から送信される音声通信要求を受信する要求受信部を有し、
前記抽出部は、前記要求受信部が受信した音声通信要求に基づいて、音声通信要求があった音声通信端末の中から接続対象の音声通信端末を抽出し、
前記接続先情報送信部は、前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対し接続先情報を送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記リクエスト管理サーバは、
前記音声通信端末を利用する利用者を識別するユーザ識別情報と優先して抽出される度合いを表す優先度とを対応付けて記憶するリクエストリスト記憶部を有し、
前記抽出部は、前記リクエストリスト記憶部に記憶された優先度に従ってユーザ識別情報を抽出することにより接続対象の音声通話端末を抽出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項6】
前記リクエスト管理サーバは、
前記ユーザの端末または前記音声通信端末のうち少なくともいずれかから送信される指示を受信した場合または、前記抽出部によって抽出が行われた場合に、前記リクエストリスト記憶部に記憶された優先度を更新するリスト管理部
を有することを特徴とする請求項5記載のコミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記リクエストリスト記憶部は、
前記要求受信部が前記音声通信要求部から送信される音声通信要求を受信する毎に、前記音声通信端末から送信されるユーザ識別情報を新たに記憶し、
前記リスト管理部は、
新たに記憶されたユーザ識別情報に対して当該ユーザ識別情報に対応するユーザに応じた優先度を対応づけて前記リクエストリスト記憶部に記憶する
ことを特徴とする請求項6記載のコミュニケーションシステム。
【請求項8】
前記リクエスト管理サーバは、
前記音声通信端末を利用するユーザの属性情報を前記音声通信端末毎に記憶する属性情報記憶部を有し、
前記抽出部は、前記属性情報記憶部に記憶された属性情報に基づいて、接続する対象として特定された属性情報に該当する音声通信端末の中から、接続対象の音声通信端末を抽出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項9】
前記コンテンツサーバは、前記リクエスト管理サーバに記憶された属性情報に基づいて、コンテンツの配信対象である属性情報に該当するユーザ端末に対し、コンテンツを配信することを特徴とする請求項8に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項10】
前記抽出部は、前記複数の音声通信端末のなかからランダムに接続対象の音声通信端末を抽出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項11】
前記抽出部は、前記複数の音声通信端末のうち、音声通信要求を行った順に従って接続対象の音声通信端末を抽出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項12】
前記抽出部は、前記抽出された接続対象の音声通信端末のなかから、さらに接続対象の音声通信端末の抽出を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれかに1項に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項13】
複数のユーザ端末と、当該ユーザ端末に対してコンテンツを配信するコンテンツサーバと、複数の前記ユーザ端末に配信される前記コンテンツに応じて当該ユーザ端末から送信されるコメントを受信してコメント記憶部に記憶させ、当該コメントを前記複数のユーザ端末に配信して出力させるコメントサーバとを備えたコミュニケーションシステムにおけるコミュニケーション方法であって、
前記コミュニケーションシステムは、前記コンテンツサーバに接続される配信者端末と、複数の音声通信端末と、音声通信接続装置と、リクエスト管理サーバとをさらに有し、
前記配信者端末の配信部が、
コンテンツを前記コンテンツサーバに配信し、
前記リクエスト管理サーバの抽出部が、前記複数の音声通信端末の中から接続対象となる音声通信端末を抽出し、
前記リクエスト管理サーバの接続先情報送信部が、音声通信を行うための接続先であり前記コンテンツ毎に異なる接続先である接続先情報を前記抽出部によって抽出された音声通信端末に対して送信し、
前記音声通信端末の接続先情報受信部が、前記リクエスト管理サーバから送信される接続先情報を受信し、
前記音声通信端末の音声情報通信部が、前記接続先情報受信部が受信した接続先情報に従って前記音声通信接続装置に接続して音声情報を送信し、
前記コンテンツサーバの配信部が、前記音声通信端末から前記音声通信接続装置に送信された音声情報を前記音声通信接続装置から受信して前記ユーザ端末に前記コンテンツとともに配信し、
前記音声通信接続装置が、前記音声通信端末と前記配信者端末との通信を成立させる
ことを特徴とするコミュニケーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−172200(P2011−172200A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90754(P2010−90754)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】