説明

コンクリート板及び他の基板を切断するための持ち運び可能な動力工具

持ち運び可能な手工具は、使用者によって運ばれるよう構成されるハンドルを備えるハウジングと、そこから回転可能に延びるモータシャフトを備えるモータとを含む。出力シャフトが、モータシャフトに回転可能に接続され、切断ブレードがモータシャフト上に回転可能に固定される。切断ブレードは、ブレードガード内に実質的に取り囲まれる。羽根車が、モータシャフト又は出力シャフトの1つと回転可能に取り付けられ、ファンハウジング内に実質的に取り囲まれる。ブレードガードとファンハウジングとの間の密閉された流体連絡をもたらすようにプレナムが構成され、少なくとの1つの孔がプレナムと連絡してブレードガード内に定められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、2006年7月13日に出願された米国仮出願第60/830,449号からの優先権を主張し、この出願は、2006年12月22日に出願された米国仮出願第60/876,747号からの優先権を主張し、両方の出願の全文が、ここに参照として完全に引用される。
【0002】
請求される発明は、一般的には、動力工具の分野に関し、より具体的には、有意な量の空中浮揚粒子が生成され得るコンクリート板及び他の種類の基板を切断するのに適した持ち運び可能な手持ち式の動力工具に関するが、それらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
持ち運び可能な手持ち式の量力工具は、しばしば、様々な建築作業のために使用される。そのような工具は、しばしば、電気モータと、被加工物を切断し、穿孔し、平削りし、或いは、被加工物に対して他の方法で作動する回転可能なブレードのような動作機構とを利用する。
【0004】
作動可能ではあるが、そのような工具は、それにも拘わらず、特定の種類の用途においては限定的な実用性を有することが分かっている。例えば、コンクリート板又は乾式壁(ドライ壁)のような特定の種類の基板を切断するために従来的な動力工具(例えば、丸鋸)を使用することは、有意な量の粉塵(ダスト)又は他の空気浮揚粒子を生成し得る。基板を切断中に創成される粉塵及び粒子状物質は、幾つかの理由で問題である。初めに、粉塵及び他の粒子状物質は、しばしば、仕事場で作業が完了した後で清掃されなければならない大きな散乱状態を創成する。清掃プロセスは時間を取るのみならず、空気浮揚粉塵は作業場の表面に直ぐに落ち着かないので、基板が切断された後に作業地域を直ぐに清掃することがしばしば可能ですらない。さらに、多くの種類のコンクリート板は、呼吸に適する結晶性シリカを含み、それはガンや珪肺症の原因であり得るし、呼吸中に蓄積され拡張される空気浮揚粉塵の吸込みで他の病気に関連させられる。
【0005】
そのような粒子の生成に関する問題を回避するために、使用者は、しばしば、そのような基板を切断する目的で、手動の鋸又は剪断機のような、手で作動される切断装置を利用する。動作可能ではあるが、これらの及び他の手動の方法は時間がかかり、非効率的であり、決して最適ではない切断幾何、正確性、及び、仕上げをもたらし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、粒子を生成する傾向を有する特定の種類の材料が、上記の制約なしに、迅速且つ効率的な方法で使用者によって処理され得るような、改良の継続的な必要がある。本発明の好適実施態様が概ね向けられているのは、これらの及び他の改良である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
手持ち式動力工具の第一の代表的な実施態様が提供される。工具は、使用者によって運ばれるよう構成されるハンドルを備えるハウジングと、そこから延びるモータシャフトを備えるモータと、モータシャフトに回転可能に取り付けられる出力シャフトとを含む。切断ブレードが、出力シャフトに回転可能に固定され、ブレードガード内に実質的に取り囲まれる。羽根車が、モータシャフト又は出力シャフトの一方に回転可能に取り付けられ、ファンハウジング内に実質的に取り囲まれる。プレナムが、ブレードガードとファンハウジングとの間の密閉された流体連絡をもたらすよう構成され、少なくとも1つの孔がプレナムと連絡してブレードガード内に定められる。
【0008】
手持ち式動力工具の第二の代表的な実施態様が提供される。工具は、ハウジングと、ハウジングから延びるハンドルとを含む。ハンドルは、使用者の手によって把持されるように構成され、持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするよう構成される。羽根車が、第一回転速度で第一軸について回転するためにモータシャフトの第一端部に軸方向に取り付けられ、切断ブレードが、第二回転速度で第二軸について同時回転するためにモータシャフトの第二端部に取り付けられる。第二軸は、第一軸と横方向に整列され、羽根車は、基板の上での切断ブレードの動作によって生成される粒子を収集組立体に推進する。ベースプレートがハウジングに取り付けられ、切断ブレードの動作中に基板と摺動的に係合するよう構成される。
【0009】
手持ち式動力工具の第三の代表的な実施態様が提供される。工具は、ハウジングから延び且つ持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするべく使用者の手によって把持されるよう構成されるハンドルを備えるハウジングを含む。移動可能な部材が、被加工物の上で動作し且つそこから粒子材料を創成するよう構成され、プレナムが、移動可能な部材に隣接して円周的に延在し、第一ポート及び第二ポートが、プレナムの両端部をそれぞれ定める。前記粒子材料を移動可能な部材から離れて輸送するよう、第一ポート及び第二ポートのそれぞれに圧力を加える圧力源が提供される。移動可能な部材は、モータシャフトによって回転され、圧力源は、モータシャフトによって回転される羽根車を含む。
【0010】
手持ち式動力工具の第四の代表的な実施態様が提供される。工具は、ハウジングと、ハウジングから延びるハンドルとを含む。ハンドルは、使用者の単一の手によって把持されるよう構成され、持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするよう構成される。モータがハウジング内に配置され、モータシャフトがモータから延びる。羽根車が、第一回転速度で第一軸について回転するためにモータシャフトの第一端部に軸方向に取り付けられる。切断ブレードが、第二速度で第二軸について同時回転するためにモータシャフトの第二端部に取り付けられ、第二軸は第一軸と横方向に整列される。羽根車は、基板の上での前記切断ブレードの動作によって生成される粒子を収集組立体に推進する。ベースプレートがハウジングに取り付けられ、切断ブレードの動作中に基板と摺動的に係合するよう構成される。プレナムが、切断ブレードに近接して円周方向に延在し、第一ポート及び第二ポートが、プレナムの両端部をそれぞれ定め、第一ポート及び第二ポートは、羽根車にそれぞれ流体的に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】手持ち式動力工具を示す第一斜視図である。
【図1B】図1Aの手持ち式動力工具を示す代替的な斜視図である。
【図1C】図1Aの手持ち式動力工具を示す側面図である。
【図1D】羽根車組立体の一部が分解された状態の図1Aの手持ち式動力工具を示す後部斜視図である。
【図1E】図1Aの手持ち式動力工具を示す底部斜視図である。
【図2】図1Aの手持ち式動力工具を示す上部等角投影図である。
【図3】図1Aの手持ち式動力工具のギア組立体の関連部分を示す概略図である。
【図4】図2に示される切断ブレード組立体を簡略化して示す部分断面図である。
【図5】図4の部分を示す詳細図である。
【図6】図2の羽根車組立体を簡略化して示す部分断面図である。
【図7】代替的な手持ち式動力工具を示す側面図である。
【図7A】図7の手持ち式動力工具を示す他の側面図である。
【図7B】図7の手持ち式動力工具を示す後部斜視図である。
【図7C】図7の手持ち式動力工具を示す前部斜視図である。
【図7D】図7の手持ち式動力工具を示す後方図である。
【図8】図7の手持ち式動力工具を示す上面図である。
【図9】ベルト駆動伝動装置で回転される羽根車を備える代替的な動力工具を示す上面図である。
【図10】ギア駆動伝動装置で回転される羽根車を備える代替的な動力工具を示す上面図である。
【図10a】代替的なギア駆動伝動装置から駆動される羽根車を備える図10の動力工具を示す上面図である。
【図11】出力シャフトに設けられる羽根車を備える動力工具を示す上面図である。
【図12】図11の代替的な動力工具を示す右側面図である。
【図13】モータシャフトに取り付けられた羽根車を備える代替的な動力工具を示す側面図である。
【図14】他の代替的な動力工具を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の好適実施態様は、一枚のコンクリート板又は乾式壁のような基板を切断するための装置に概ね向けられているが、それらに限定されない。代替的に、装置は、繊維セメント板、木材又は木材製品、複合敷板、MDF、岩石の或いは又は天然の或いは加工された無機質基材料(例えば、花崗岩)、金属、及び、切断時に有意な粉塵及び破片を創成する他の類似材料のような、如何なる数の異なる種類の基板を切断するよう構成され得る。
【0013】
装置は、好ましくは、モータ、羽根車(インペラ)、及び、切断ブレードを備える持ち運び可能な手工具として特徴付けられる。羽根車は、モータの第一端部に軸方向に取り付けられ、切断ブレードは、第一端部の反対側でモータの第二端部に横方向に取り付けられる。好ましくは、羽根車及び切断ブレードは、それぞれ異なる第一及び第二の回転速度でモータによって同時に回転される。羽根車は、さらに、切断ブレードによって生成される粒子を収集組立体に方向付け且つ推進するよう構成される。
【実施例1】
【0014】
図1及び図2は、本発明の第一好適実施態様に従った持ち運び可能な手工具100の等角投影図をそれぞれ示している。手工具100は、ハンドル104によって切断中に基板142に沿って摺動的に前進されられるよう構成されるベースプレート102を含む。ハンドル142は、動作中に使用者が把持し且つ工具が単一の手で使用されるよう構成される表面を提供する。
【0015】
ベースプレート102は、支持ブラケット108,110を介してモータ106を支持している。羽根車組立体112が、モータ106の第一端部に取り付けられている。切断ブレード組立体114が、ギア組立体116によって第一端部の反対側でモータ106の第二端部に取り付けられている。
【0016】
図1B及び図1Eに示されるように、切断ブレード組立体114は、ベースプレート102のスロット122を通じて部分的に延びる切断ブレード118を含む。切断ブレード118は、好ましくは、ブレード118がコンクリート板を切断するのに特に適するよう、切断ブレードから径方向に延びる複数の個別のブレード部材120を有する。しかしながら、他の切断ブレード118構造が所望に直ちに使用され得る。
【0017】
図2の概略的な描写中にさらに示されるように、モータ106は、好ましくは、交流(AC)汎用モータとして特徴付けられる。モータ106は、好ましくは、コード124(図2)及び使用者活性オンオフスイッチ126を介して交流(AC)電力を供給される。モータ106は、代替的に、関連電池パックからのような直流(DC)電力によっても供給され得る。図示されていないが、モータ106を活性化するために使用者の手からの圧力が必要とされるよう、使用者活性スイッチは、ハンドル104と結合され得る。
【0018】
モータ106は、好ましくは、長手軸U(図2)を含む中心シャフト128を含み、中心シャフト128は、ベース回転速度で回転される。この速度は、約20,000毎分回転数(rpm)或いはそれよりも上のような、如何なる適切な値でもあり得る。他の好適実施態様では、シャフト128の回転速度は、約37,000rpmである。空気流路が導管132を介して切断ブレード組立体114から羽根車組立体112に構築されるよう、圧力降下(真空圧)を生成するために、羽根車130が、好ましくは、シャフト128の第一端部に取り付けられる。以下により詳細に説明されるように、この空気流は、切断ブレード118の動作中に生成される粒子を捕捉し且つ羽根車組立体112の破片収集機構134に移すよう構成される。この好適実施態様では、羽根車は実質的に中心シャフト128の回転速度で回転することが分かるであろう。
【0019】
ギア組立体116は、中心シャフト128の第二端部に取り付けられ、選択的なギア減速速度を含む。一部の実施態様では、そこから延びる垂直シャフトを備えるベベルギア(傘歯車)が使用され得る。他の実施態様では、そこから延びる平行シャフトを備えるスパーギア(平歯車)又はヘリカルギア(はすば歯車)が使用され得る。ギア減速速度は、如何なる適切な値でもあり得るし、中心シャフト128の回転速度に依存し且つ比例する。1つの好適なギア減速速度は、約3.5:1のオーダである。他の実施態様では、2:1若しくは3:1の減速速度又は他の適切な減速速度が使用され得る。好ましくは、ブレード118は、約7,500rmpから約11,000rpmの範囲内で動作するが、これは必ずしも必要とされない。数多くのギアボックス構造が利用され得るが、好ましくは、図3に概ね示されるような、横方向ギア配置が利用される。一部の実施態様では、上記よりも大きいギア減速速度をもたらすウォームギア(芋虫歯車)がギア組立体116のために使用され得る。
【0020】
より具体的には、図3は、第一速度で回転するよう、中心シャフト128に取り付けられ且つ中心シャフト128と軸方向に整列される、第一ギア136を示している。第一速度から減少され得る或いは増大され得る第二速度で回転するよう、第二ギア138が、第一ギア136と横方向に取り付けられ且つ第一ギア136と係合している。ギア136,138は、ここに示されるように、ベベルギアであり得るし、他の実施態様では、ギア136,138は、ヘリカルギア、ハイポイドギア(ハイボイド歯車)、ウォームギア、又は、類似物であり得る。この第二速度は、例えば、約10,000rpmであり得る。切断ブレード118をこの第二速度で回転するよう、ブレード支持シャフト140が、第二ギア138から延びている。好ましくは、ブレード支持シャフト140は、モータ106の中心シャフト128に対して実質的に90度で延びる。ブレード支持シャフト140は、図2に示されるように、長手軸Tに沿って延びている。
【0021】
このようにして、羽根車130及び切断ブレード118の両方は、同一のモータ組立体によって駆動されるが、それぞれ異なる速度で回転される。好ましくは、羽根車130は、切断ブレード118の速度よりも実質的に大きい速度で回転するが、そのようなことは必ずしも必要とされない。他の実施態様では、切断ブレード118は、羽根車130よりも高い速度で回転し得る。
【0022】
ギア組立体116は、好ましくは、ギア減速組立体として特徴付けられるが、そのようなことは必ずしも必要とされない。代替的な実施態様では、ギア組立体116は、速度の減少よりも速度の増大をもたらすよう構成され得る。ギア組立体116がモータと切断ブレード118との間に配置されることも必ずしも必要とされない。例えば、さらなる代替的な実施態様では、ブレード118は、シャフト128の基本回転速度で回転され、ギア組立体116は、シャフト128と羽根車130との間に配置される。本開示の検討後に様々な他の代替が当業者に直ちに思い浮かび、それらは本議論の範囲内に含まれる。
【0023】
図4及び図1Cは、その好適な動作をさらに例証するために、切断ブレード組立体114の詳細図を提供している。より具体的には、ベースプレート102は、基板142に沿って摺動的に前進され、ブレード118は、基板から材料を切断し或いは他の方法で除去するために、孔122(図1B)を通じて延びている。ブレード118は、好ましくは、方向144(図4に示されるような反時計回り)に回転し、動作中に基板142を通じて前方に引っ張られる工具100の傾向を減少する。
【0024】
切断ブレード組立体114は、さらに、好ましくは、カバー組立体146を含み、ブレード118はその中で回転される。カバー組立体146は、好ましくは、ブレード118の上部部分を横断して延び且つ出口ポート150で終端する通路又はプレナム148を形成する。次いで、ポート150は、導管132(例えば、図1Bを参照)と流体連絡するよう配置される。これはブレード118と基板142との相互作用によって生成される粒子が、羽根車130によって生成される圧力降下に応答して、プレナム146に沿って並びにポート150を通じて方向付けられ且つ推進されるのを可能にする。
【0025】
好ましくは、ブレード118は、図5に概略的に描写されるように、基板142全体を通じて並びに基板142の下の選択的な距離D1まで延びる。この選択的な距離D1は、切断プロセス中の粉塵(ダスト)及び破片(デブリ)の生成を最小限化するよう、可能な限り大きくなければならない。これは工具100が切断動作によって生成される粒子の実質的に全てを捕捉する能力を有利に増大する。工具100は、一定の予め定められるブレード幅をもたらすよう構成され得るし、或いは、異なる厚さの基板142に適合するよう深さを調節する適切な調節機構を含み得る。
【0026】
図6及び図1Dは、羽根車組立体112の詳細図を提供している。ファンハウジング152が内部室157を形成し、羽根車130はその中で回転される。ファンハウジング152は、ハウジングと一体構造に形成され得る。ファンハウジング152は、導管132と流体連絡する入口ポート154を含む。前述の破片収集機構134は、空気浮揚粒子を実質的に保持すると同時に、「清浄な」空気流が通気ポート158を通過するのを許容するメッシュフィルタ層156のような、如何なる数の形態をも採り得る。フィルタは、容易な洗浄、排出、交換のために取り外し可能である。代替的に、破片収集機構134は、羽根車130によって推進されるときに導管128から粒子を収集する取り付け可能なバッグ(図示せず)を含み得る。
【実施例2】
【0027】
図7及び8に示されるように、他の例示的な好適な手持ち式板切断組立体200が提供される。組立体200は、コンクリート繊維板又は類似物のような、基板202を切断するよう構成される。組立体は、代替的に、一枚のコンクリート板又は乾式壁のような、如何なる数の異なる種類の基板202を切断するよう構成され得るが、基板は、それらに限定されない。代替的に、装置は、切断時に破片及び粉塵を生成する繊維セメント板、木材又は木材製品、複合敷板、MDF、岩石の又は天然の又は加工された無機質基材料(例えば、花崗岩、煉瓦)、金属、又は、あらゆる他の基板のような、如何なる数の異なる種類の基板を切断するように構成され得る。
【0028】
組立体200は、基板から粒子材料を取り除くために基板202上で動作するよう構成される切断ブレード204を含む。好ましくは、切断ブレード204は、動作中に高い回転速度で回転される実質的にディスク形状のブレードとして特徴付けられる。切断ブレード204は、好ましくは、1つ又はそれよりも多くの径方向に延びる歯204aを含む。切断ブレード204は、好ましくは、モータによって第一回転方向206に回転される。
【0029】
ベース又はシュー208は、好ましくは、基板202の上に位置し、切断動作中に適切なハンドル288を介して使用者によって基板に沿って案内される。ハンドル288は、工具200が移動され且つ使用者の手で動作されるのを可能にするよう使用者によって把持されるよう構成されている。一部の実施態様では、ハンドル288は、使用者の単一の手によって移動され且つ動作されるよう構成される。切断ブレード204は、好ましくは、基板202にアクセスするよう、ベースプレート208の孔(図示せず)を通じて延びる。上記の実施態様において議論されたように、切断ブレードがベース208、従って、基板202の下に延びる距離D1は、基板202を切断するときに創成される粉塵及び破片の量を最小限化し、且つ、以下に議論されるポート214,216への創成される粉塵及び破片の方向及び推進を促進するために、可能な限り長くなければならない。
【0030】
組立体200は、さらに、好ましくは、カバー組立体210を含み、切断ブレード204がその中で回転される。カバー組立体210は、切断ブレード204の上部部分を横断して延在する通路又はプレナム212を形成している。第一ポート214が、好ましくは、図示されるように、切断ブレード204の前縁に隣接して配置され、第二ポート216が、好ましくは、切断ブレード204の後縁に隣接して配置される。ポート214,216は、好ましくは、図示されるように、プレナム212の反対端部を結合する。
【0031】
真空(吸引圧力)が、好ましくは、導管又は脚部218及び220を介してそれぞれのポート214,216に適用される。真空は、好ましくは、羽根車又は他の圧力源(図8)によって生成される。他の実施態様では、カバー組立体210に制圧を供給する追加ポートと、プレナム212の長さに沿って配置される追加出口ポートとを含む、他の圧力構成が使用され得る。
【0032】
図7乃至図7Dに示されるように、導管218及び220は、好ましくは、y形状接合部222で合致し、共通導管又は枝部224が、接合部222から圧力源に延びている。それぞれの導管の内径は、所与の用途の要件に依存して異なるが、好ましくは、効率的な流れ及び圧力降下の減少をもたらすような大きさとされる。
【0033】
第一又は前縁ポート214は、好ましくは、切断ブレード204と基板202との間の相互作用によって生成される粒子(破片)が、ポート214に向けて並びに通じて実質的に方向付けられ且つ推進されるよう位置付けられる。ポート214の寸法的及び軸的な向き、並びに、切断ブレード204の切断深さは、好ましくは、切溝(切断カーフ)地域を出てポート214に至る破片の流れを増大するよう配置される。上記の実施態様において議論されたように、切断ブレード204の最大切断深さは、好ましくは、創成される粉塵及び破片の量、及び/又は、導管218,220を通じる並びに羽根車を通じるあらゆる粉塵又は破片の除去を最小限化する。
【0034】
組立体200は、生成される破片の実質的な部分が第一ポート214を通じて引き込まれるよう構成されることが意図される。即ち、破片は、接線経路に沿って上向きに方向付けられ且つ推進され、それはそのような破片の流れを前縁ポート214に向かって並びに前縁ポート214内に方向付け且つ推進する傾向を有する。前縁ポート214内に引き込まれない上向きに方向付けられる破片は、プレナム212に沿って並びに第二の後縁ポート216を通じて概ね前進する。このようにして、切断動作によって生成される粒子、粉塵、及び、破片の実質的に全てが捕捉され、作業地域から取り除かれる。
【実施例3】
【0035】
図8は、好適実施態様に従った組立体200の一般化された概略的な表示を提供している。モータ230は、好ましくは、AC汎用モータとして特徴付けられるが、モータ230は、代替的に、関連電池パックからのようなDC電力によって供給され得る。
【0036】
モータ230は、好ましくは、基本回転速度で回転されるモータシャフト232を含む。この速度は、約20,000毎分回転数(rpm)で或いはそれより上のような、如何なる適切な値であり得る。他の好適実施態様では、シャフト232の回転速度は、約37,000rpmである。
【0037】
羽根車234は、回転のためにシャフト232の第一端部に取り付けられ、それによって、真空(吸引圧力)を生成し、真空は、ポート214,216との流体接続の故に、ポート214,216に適用される。モータシャフト232及び羽根車234は、図8に示されるように、それぞれ軸Sについて回転される。必要とはされないが、羽根車234は、好ましくは、モータの回転速度(例えば、20,000rpm、37,000rpm、又は、他の適切な速度)で回転する。
【0038】
ギア組立体236が、好ましくは、シャフト232の第二端部に取り付けられ、少なくとも2:1のオーダのような、選択的なギア減速速度を含む。一部の実施態様では、そこから延びる垂直シャフトを備えるベベルギアが使用され得る。他の実施態様では、そこから延びる平行シャフトを備えるスパーギア又はヘリカルギアが使用され得る。これは、所望に、約7,500rpmから約11,000rpm(これらに限定されない)のような適切な値への切断ブレード204のための回転速度の減少をもたらす。約5,000rpmの速度のような、この範囲よりも高い或いは低い他の回転速度が容易に使用され得る。最適切断ブレード204回転速度は、切断されるべき基板202の種類、切断ブレード204の直径、及び、切断深さのような、数多くの要因に依存する。ギア組立体236は、好ましくは、モータシャフト軸Sに対して横方向又は実質的に垂直な第二軸Rに沿って切断ブレード204を支持する(図8)。ギア組立体236は、上記に議論されたギア組立体118に類似するギアを備え得る。
【0039】
よって、モータ230の活性化は、好ましくは、切断ブレード204及び羽根車234の双方の同時動作をもたらす。図8に描写されるような切断ブレード204に対する羽根車234の好適な近接近は、有利に、切断ブレード204が動作速度に達するまでに或いは前に、カバー組立体210への真空圧力の実質的に即座の適用をもたらす。
【0040】
羽根車234は、入口ポート240が共通導管224の遠位端部と流体連絡した状態で、羽根車ハウジング238内に収容され得る。羽根車ハウジング238は、工具200のハウジングと一体構成で形成され得る。出口ポートが242で概ね描写され、好ましくは、これは拡張導管244と接続可能である。拡張導管244は、好ましくは、1−1/2インチ又は2インチ直径のゴム又はプラスチックホースのような可撓ホースとして特徴付けられる。拡張導管244は、好ましくは、約30フィートの長さのオーダのように比較的長いが、他の長さ及び構造(例えば、15フィート等)も使用され得る。
【0041】
拡張導管244をこのように使用することは、粒子が使用者の作業地域から離れた適切な場所に輸送されることを可能にすると同時に、拡張導管244の長さに沿って粉塵及び破片を効率的に輸送する十分な流れ特性をもたらす。好適実施態様では、拡張導管244は、大きなフィルタバッグ又はキャニスタのような破片収集組立体246で終端する。代替的に、拡張導管244の端部は、周囲大気に通気され得る。
【0042】
前述の構造は、有利に、使用者が持ち運び可能な手工具を関連破片が高度に望ましくない場所(例えば、ガレージ内、住宅又は商業建築物内)で利用することを可能にし、拡張導管244は、生成される粒子を破片収集組立体246又は大気に排出するよう、外側に方向付けられ得る。上記に記載され且つ図6に示される収集組立体は、現実施態様と共に使用され得る。
【0043】
組立体がコンクリート板を切断するよう構成される状況では、切断ブレード204は、多結晶ダイアモンド構造の形態であり得るが、カーバイドのような他の材料も容易に使用され得る。5−3/8インチ直径の多歯ブレードが、特に有利なサイズであるが、約7インチ又はそれよりも大きい直径及び約4インチ又はそれよりも小さい直径を含む他のサイズも、所望に使用され得る。ここに議論される多ポート構成はここに議論される実施態様に開示されるような手持ち式切断工具に特に適していることが理解されよう。
【0044】
ポート214,216に対する羽根車の近接配置、並びに、羽根車234の比較的高速の回転速度は、工具組立体使用の初期段階から強化された収集を概ねもたらす。図8に示されるような切断ブレード204の反対側の羽根車234の好適な配置は、特に有利な配置をもたらすことが容易に理解されよう。他の実施態様では、ここに示される作業場所から粉塵及び破片を取り除くという同一の動作的な目標を達成するために、羽根車を回転可能に駆動する別個のモータが使用され得る。
【0045】
同様に、この好適な羽根車234構成によってもたらされる流れ特性は、有利に、多数の源からの破片を収容するシステムを含む、遠位に配置される大きな容量の破片収集システムの使用を可能にする。これは、大量の粒子物質が動作中に生成される状況において埋められ得るローカル収集バッグ、HEPAフィルタ等を使用する従来的なシステムに対する代替を提供する。
【実施例4】
【0046】
図11及び図12を今や参照すると、代替的な手持ち式持ち運び可能な工具500が提供されている。工具500は、そこから延びるモータシャフト512を備えるモータ510と、トルク伝動部材514と、出力シャフト518と、切断ブレード530とを含む。ハウジング502は、ハンドル580を含み、ハンドルは、ハウジングから延び、使用者が把持するよう構成される表面を提供し、且つ、使用者が使用者の手で工具500を使用し且つ移動することを可能にするよう構成される。一部の実施態様では、ハンドル580は、使用者が工具を単一の手で使用し且つ移動することを可能にするよう構成される。トリガ582が、ハンドル580に移動可能に取り付けられ、使用者がモータ510を選択的に動作するのを可能にする。切断ブレード530は、上記に議論されたブレード118と類似し得る。切断ブレード530の一部が、ハウジング502に固定され且つ工具500が切断されるべき基板又は材料と接触する表面であるシュー又はベースプレート519のブレード孔を通じて延びる。
【0047】
モータ510は、付属コード590によってモータ510に供給される線電流の1つ又はそれよりも多くの相によって電力供給されるACモータであり得るし、或いは、代替的な実施態様では、モータ500は、持ち運び可能な工具500に据え付けられるDC電池から電力供給され得る。モータ510の動作、及び、究極的には、切断ブレード530の回転は、ハウジング502上に取り付けられるトリガによって制御され得る。一部の実施態様では、トリガは、鋸500の偶発的な動作を実質的に防止するインターロックを含む。
【0048】
図11に示されるように、モータ510は、モータシャフト512が切断ブレード530の長手軸Zと実質的に平行であるよう、ハウジング502内で整列される。他の実施態様では、モータ510は、モータシャフト512が鋸ブレード(鋸刃)530を通じる平面に対して実質的に垂直或いは斜角であるよう、ハウジング502内に配置され得る。モータシャフト512が鋸ブレード530と平行である実施態様では、伝動部材514は、モータ510から鋸ブレード530へのトルクの方向の変化、及び、追加的に、モータシャフト512の速度からの出力シャフト518の回転速度の変化の両方を可能にする、実質的に垂直な一組のベベルギア514,516であり得る。一部の実施態様では、噛合ウォームギアが伝動装置514のために使用され得る。
【0049】
鋸ブレード530は、ブレードガード550内に実質的に取り囲まれ、ブレードガードは、鋸ブレード530の周縁の大部分を取り囲み、使用者が回転する鋸ブレード530の上部及び側部を不注意に触れることからの物理的障壁をもたらす。ブレードガード550は、さらに、ブレードガード550及びハウジング502内の被加工物又は基板を切断する間に創成される粉塵及び破片の有意な部分を保持し、従って、同一の粉塵及び破片が鋸ブレードから大気に放射状に放出されるのを防止する、囲壁又はプレナムを提供する。
【0050】
一部の実施態様では、下方ブレードガード552が提供され、下方ブレードガードは、鋸ブレード530との偶発的な接触を防止するために、鋸ブレード530の円周を実質的に完全に取り囲むよう、上方ブレードガード550又はハウジング502の他の部分に移動可能に取り付けられる。下方ブレードガード552は、工具500が被加工物又は基板を切断するよう提示されるときに、シュー519又はシュー519より下の鋸ブレード530の円周の下から引っ込められるよう配置される。この下方ブレードガード552は、ここに開示される他の実施態様でも利用され得る。
【0051】
羽根車540が、出力ベベルギア516と鋸ブレード530との間で出力シャフト518上に配置される。羽根車540は、羽根車540を横断する圧力降下の構築の故に羽根車540を通じる、空気、粉塵、及び、破片の大きな流れを構築するよう構成される。羽根車540は、ファンハウジング544内に回転可能に配置され、ファンハウジングは、ハウジング502内に定められ、且つ、羽根車540及び出力シャフト518と共に回転するが、羽根車540を迂回する空気(並びにその中に混入される粉塵及び破片)を実質的に排除するよう、羽根車ブレード541の外周縁とファンハウジング544との間の空間を実質的に排除する、羽根車ブレード541のための隙間を提供する。一部の実施態様では、ファンハウジング544は、ハウジング502と一体構造で形成され得る。さらに、羽根車ブレード541の外周縁とファンハウジング544との間の最小限化される空間は、反対方向に空間を通じて流れる空気を実質的に排除する。
【0052】
ファンハウジング544は、好ましくは、ハウジング502の外側からの空気(又は異質の粒子物質)が、鋸ブレード530の近傍に先ず流れることなく、ファンハウジング544内に並びに羽根車の渦巻部を通じて引き込まれるのを防止するために、ハウジング502と実質的に封止される。ファンハウジング544は、上方ブレードガード550に近接して配置される。上方ブレードガード550の内部容積とファンハウジング544との間の流体連絡を可能にするために、密閉プレナム548が、上方ブレードガード550の内部容積とファンハウジング544との間に定められる。一部の実施態様では、前方孔554が、鋸ブレード530の前縁530aの近傍で上方ブレードガード550内に設けられる。さらに他の実施態様では、第二孔554aが、鋸ブレード530の後縁530bの近傍で上方ブレードガード内に設けられ得る。
【0053】
前方孔554及び後方孔554aのそれぞれは、密閉プレナム548を通じて上方ブレードガード550の内部容積とファンハウジング544との間の(切断ブレード530が基板を切断する間に創成される空気及び粉塵及び破片を含む)流体連絡を可能にする。密閉プレナム548は、上方ブレードガード550及びファンハウジング544のそれぞれの孔554の間に延びる1つ又はそれよりも多くの枝部を含み得る。枝部の数は、孔554の数と等しい。密閉プレナム548は、上方ブレードガード550内に最大量の吸引をもたらし、且つ、殆どの粉塵及び破片を可能な限り取り除くために、上方ブレードガード550の内部容積から羽根車540の渦巻部540aに空気、粉塵、及び、破片を方向付け且つ推進するよう配置される。
【0054】
この実施態様では、羽根車540の回転速度は、鋸ブレード530と同一である。一部の実施態様では、羽根車540の直径、羽根車540のブレード又は翼の対応する長さは、鋸ブレード530の回転速度のために羽根車540を通じる空気、粉塵、及び、破片の質量流速を変更するよう修正され得る。
【0055】
羽根車540及びファンハウジング544は、羽根車540及び出力シャフト518の回転軸に対して実質的に垂直に整列される排出ポート543を含む。一部の実施態様では、排出ポート543は、羽根車540の外周縁に対して実質的に接線方向に整列される。排出ポート543は、最終的には羽根車ブレード541から接線方向に或いは軸方向に離れて流れるよう、回転する羽根車540を通じて流れ且つ羽根車ブレード541から運動エネルギを受け取る、空気、粉塵、及び、破片を受け取るよう整列される。
【0056】
一部の実施態様では、放出ポート543は、粉塵及び破片が大気に放出されるのを防止しながら、空気が羽根車を通じて流れるのを許容するよう、羽根車540を通じて流れる空気と同伴する粉塵及び破片を受け取り且つ保持する貯蔵容器546への流れを促進する。貯蔵容器546は、放出ポート543に取り外し可能に取り付け可能なバッグであり得る。それは粉塵及び破片を保持するが、空気がそこを通じて流れるのを許容するよう構成される。貯蔵容器546は、ネジ接続、複数のクリップ又はタブ、又は、当該技術分野において既知の任意の適切な取り外し可能な機械的接続を用いて、放出ポート543上に保持され得る。他の実施態様では、剛的構造が、空気がそこを通じて流れるのを許容するが、空気と同伴される粉塵及び破片の実質的部分を保持するような大きさの複数の孔で構成される放出ポート543に取り外し可能に接続され得る。剛的構造546は、ネジ接続、複数のクリップ又はタブを用いて、或いは、当該技術分野において既知の他の機械的構造を用いて、放出ポート543に取り外し可能に取り付けられ得る。前に記載されたような、遠隔収集容器(図示されていないが、図6中の容器154に類似する)への流体連絡をもたらす延長ホースも使用され得る。
【実施例5】
【0057】
手持ち式回転工具600の他の実施態様が図9に提供されている。工具600は、そこから延びるモータシャフト612を備えるモータと、トルク伝動部材614と、出力シャフト618と、切断ブレード630とを支持し且つ固定するハウジング602を含む。切断ブレード630は、上記に議論されたブレード118と類似し得る。切断ブレード630の一部が、ハウジング602に固定され且つ工具600が切断されるべき被加工物又は材料と接触する表面であるシュー又はブレードプレート619内のブレード孔を通じて延びている。ハウジング602は、使用者が単一の手で工具600を移動し且つ動作することを可能にする、上記に議論されたようなハンドル(図示されていないが、図12のハンドル580と動作及び向きが類似する)を含み得る。
【0058】
モータ600は、付属コード690によってモータ610に供給される線電流の1つ又はそれよりも多くの相によって電力供給されるACモータであり得るし、或いは、代替的な実施態様では、モータ610は、持ち運び可能な工具600上に据え付けられるDC電池から電力供給され得る。モータ610の動作、及び、最終的には、切断ブレード630の回転は、ハウジング602上に取り付けられるトリガによって制御され得る。一部の実施態様では、トリガは、鋸600の偶発的な動作を実質的に防止するインターロックを含む。
【0059】
モータ610は、モータシャフト612が切断ブレード630の長手軸Wと実質的に平行であるようハウジング602内で整列される。他の実施態様では、モータ610は、モータシャフト612が鋸ブレード630を通じる平面に対して実質的に垂直或いは斜角であるよう、ハウジング602内に配置され得る。モータシャフト612が鋸ブレード630と平行である実施態様では、伝動部材614は、モータ610から鋸ブレード630へのトルクの方向の変化、及び、追加的に、モータシャフト612の速度からの出力シャフト618の回転速度の変化の両方を可能にする、一組の実質的に垂直なベベルギア615,616であり得る。一部の実施態様では、出力シャフト618の回転速度の大きな減速をもたらすために、噛合されるウォームギアが伝動614のために使用され得る。
【0060】
切断ブレード630は、ブレードガード650内に実質的に取り囲まれ、ブレードガードは、切断ブレード630の周縁の大部分を取り囲み、使用者が回転する鋸ブレード630の上部及び側部を不注意に触れることからの物理的な障壁をもたらす。ブレードガード650は、さらに、ブレードガード650及びハウジング602内で被加工物又は基板を切断中に生成される粉塵及びは年の有意な部分を保持し、従って、同一の粉塵及び破片が鋸ブレードから大気に放射状に排出されるのを防止する囲壁を提供する。
【0061】
一部の実施態様では、鋸ブレード630との偶発的な接触を防止するための鋸ブレード630の円周を実質的に完全に取り囲むよう、上方ブレードガード又はハウジング602の他の部分に移動可能に取り付けられる、下方ブレードガードが提供され得る。下方ブレードガードは、上記の実施態様において記載され且つ図示された下方ブレードガード552と類似し得る。
【0062】
羽根車640が、第二伝動装置619を通じて出力シャフト618によって回転可能に駆動される。第二伝動装置619は、出力シャフト618及び羽根車シャフト642の上にそれぞれ設けられるプーリ619a,619bにそれぞれ回転可能に取り付けられるベルト駆動であり得る。伝動装置は、羽根車640が切断ブレード630よりも高い速度で回転するよう設計され得る。モータ及び出力シャフト612,618から別個のシャフトに羽根車640を設けることは、羽根車640がモータ及び切断ブレード630から遠隔に設けられることを可能にする。この場所は、ここで他の実施態様に記載された工具の性能利点を備える、よりコンパクトな工具を可能にする。
【0063】
羽根車640が、羽根車640を横断する圧力降下の伝動の故に羽根車640を通じる空気並びにそれと共に含まれる粉塵及び破片の大きな流れを構築するよう構成される。羽根車640は、ファンハウジング644内に回転可能に配置され、ファンハウジング644は、ハウジング602内に定められ、且つ、羽根車640及び出力シャフト618と共に回転するが、空気(並びにその中に混入される粉塵及び破片)が羽根車640を迂回するのを実質的に排除するよう、羽根車ブレード641の外周縁とファンハウジング644との間の空間を実質的に排除する、羽根車ブレード641のための隙間を提供する。一部の実施態様では、ファンハウジング644は、ハウジング602と一体構造で形成され得る。さらに、羽根車ブレード641の外周縁とファンハウジング644との間の最小限化された空間は、空気が空間を通じて反対側に流れることを実質的に排除する。
【0064】
ファンハウジング644は、好ましくは、ハウジング602の外側からの空気(又は異質な粒子物質)が、切断ブレード630の近傍に先ず流れずに、羽根車の渦巻部640aを通じてファンハウジング644内に引き込まれるのを防止するよう、ハウジング602と実質的に封止される。
【0065】
ファンハウジング644及び羽根車640は、図9に示されるように、切断ブレード630からモータ610の反対側に配置され得るし、或いは、他の実施態様では、ファンハウジング644及び羽根車640は、切断ブレード630と同一のモータ610の側に配置され得る。
【0066】
密閉プレナム648が、上方ブレードガード650の内部容積とファンハウジング644との間の流体連絡を許容するよう、上方ブレードガード650の内部容積とファンハウジング644との間に定められる。一部の実施態様では、前方孔654が、切断ブレード630の前縁630aの近傍で上方ブレードガード650に設けられる。さらに他の実施態様では、第二孔654aが、切断ブレード630の後縁630bの近傍で上方ブレードガード650に設けられ得る。
【0067】
前方孔654及び後方孔654aのそれぞれは、密閉プレナム648を通じる上方ブレードガード650の内部容積とファンハウジング644との間の(切断ブレード630で基板を切断する間に創成される空気及び粉塵及び破片を含む)流体連絡を可能にする。密閉プレナム648は、上方ブレードガード650及びファンハウジング644内のそれぞれの孔654の間に延びる1つ又はそれよりも多くの別個の枝部を含み得る。枝部の数は、孔654の数と等しい。密閉プレナム648は、上方ブレードガード650内の最大量の吸引をもたらし、且つ、可能な限り大部分の粉塵及び破片を取り除くために、空気、粉塵、及び、破片を上方ブレードガード650の内部容積から羽根車640の渦巻部640aに方向付け且つ推進するよう配置される。
【0068】
羽根車640及びファンハウジング644は、羽根車640及び出力シャフト618の回転軸に対して実質的に垂直に整列される排出部643を含む。排出部643は、最終的には羽根車ブレード641から接線方向に或いは軸方向に離れて流れるよう、回転する羽根車640を通じて流れ且つ羽根車ブレード641から運動エネルギを受け取る、空気、粉塵、及び、破片を受け取るよう整列される。
【0069】
一部の実施態様では、排出部643は、粉塵及び破片が大気に排出されるのを防止するよう羽根車640を通じて流れる空気と同伴される粉塵及び破片を受け取り且つ保持する貯蔵容器への流れを促進する。貯蔵容器は、上記に議論された貯蔵容器546と類似し得る。一部の実施態様では、空気、粉塵、及び、破片が工具600から遠隔場所に取り除かれるのを可能にするために、ホース647が排出部643に取り付けられ得る。
【実施例6】
【0070】
図10を今や参照すると、他の手持ち式動力工具700が提供されている。工具700は、そこから延びるモータシャフト712を備えるモータ710と、トルク伝動部材714と、出力シャフト718と、切断ブレード730とを収容し且つ保持するハウジング702を含む。切断ブレード730は、上記に議論されたブレード118と類似し得る。切断ブレード730の一部が、ハウジング702に固定され且つ工具700が切断されるべき基板又は材料と接触する表面であるシュー又はベースプレート709内の孔を通じて延びている。ハンドルが、使用者が単一の手で工具700を移動し且つ動作することを可能にするよう、(上記に議論された図12に示されるハンドル580と動作及び構造が類似する)ハウジング702上に設けられ得る。
【0071】
モータ710は、付属コード790によってモータ710に供給される線電流の1つ又はそれよりも多くの相によって電力供給されるACモータであり得るし、或いは、代替的な実施態様では、モータ710は、持ち運び可能な工具700に据え付けられるDC電池から電力供給され得る。モータ710の動作、及び、究極的には、切断ブレード730の回転は、ハウジング702、及び、特に、ハンドルに取り付けられるトリガによって制御され得る。一部の実施態様では、トリガは、鋸700の偶発的な動作を実質的に防止するインターロックを含む。
【0072】
モータ710は、モータシャフト712が切断ブレード730の長手軸Xと実質的に平行であるよう、ハウジング702内に配置される。他の実施態様では、モータ710は、モータシャフト712が切断ブレード730を通じる平面に対して実質的に垂直に或いは斜角である。モータシャフト712が切断ブレード730と平行である実施態様では、伝動部材714は、モータ710から切断ブレード730へのトルクの方向の変化、及び、追加的に、モータシャフト712の速度からの出力シャフト718の回転速度の変化の両方を可能にする、一組の実質的に垂直なベベルギア715,716であり得る。一部の実施態様では、モータシャフト712と出力シャフト718との間の回転速度の大きな変化をもたらすために、ウォームギアが伝動部材のために使用され得る。
【0073】
切断ブレード730は、切断ブレード730の周縁の大部分を取り囲み且つ使用者が回転する切断ブレード730の上部及び側部に不注意に触れることからの物理的な障壁をもたらすブレードガード750内に実質的に取り囲まれている。ブレードガード750は、さらに、ブレードガード750及びハウジング702内で被加工物又は基板を切断する間に創成される粉塵及び破片の有意な部分を保持し、従って、同一の粉塵及び破片が切断ブレード730から大気に放射状に放出されることを防止する囲壁を提供する。
【0074】
一部の実施態様では、切断ブレード730との偶発的な接触を防止するために、切断ブレード730の円周を実質的に完全に取り囲むよう、上方ブレードガード又はハウジング702の他の部分に移動可能に取り付けられる、下方ブレードガード(図示されていないが、下方ブレードガード552と類似する)が設けられ得る。
【0075】
羽根車740が、モータシャフト712によって回転可能に駆動され、第二伝動装置719が、伝動装置714からモータシャフト712の反対端部に配置されている。第二伝動装置714は、モータシャフト712上の第一入力ギア719bと、羽根車シャフト742上の第二出力ギア719cとを備える、噛合される一組のベベルギア(傘歯車)であり得る。
【0076】
図10aに示される代替的な実施態様において、羽根車740は、代替的な第二伝動装置719aでモータシャフト712によって最終的には駆動される羽根車シャフト742によって回転可能に駆動され得る。代替的な第二伝動装置719aは、モータシャフト712の入力ベベルギア715と噛合される第二出力ベベルギア719dを含む。第二出力ベベルギア719dは、より少ないギア歯を含み得るし、且つ/或いは、羽根車740が切断ブレード730よりも速い速度で回転するよう、第一出力ベベルギア719cよりも小さい直径で形成され得る。
【0077】
羽根車740は、羽根車740を横断する圧力降下の構築の故に羽根車740を通じる空気並びにそれと共に同伴される粉塵及び破片の大きな流れを構築するよう構成される。羽根車740は、ファンハウジング744内に回転可能に配置され、ファンハウジングは、ハウジング702内に定められ、且つ、羽根車740が回転するが、羽根車740を迂回する空気(並びにその中に混入される粉塵及び破片)を実質的に排除するよう、羽根車ブレード741の外周縁とファンハウジング744との間の空間を実質的に排除する、羽根車のための隙間を提供する。一部の実施態様では、ファンハウジング744は、ハウジング702と一体構成で形成され得る。さらに、羽根車ブレード741の外周縁とファンハウジング744との間の最小限化された空間は、空間を通じて反対方向に流れる空気を実質的に排除する。
【0078】
ファンハウジング744及び羽根車740は、図10に示されるように、切断ブレード730からモータ710の反対側に配置され得るし、或いは、図10aにおけるような他の実施態様では、ファンハウジング744及び羽根車740は、切断ブレード730と同一のモータ710の側に配置され得る。
【0079】
上方ブレードガード750の内部容積とファンハウジング744との間流体連絡を可能にするために、密閉プレナム748が、上方ブレードガード750の内部容積とファンハウジング744との間に定められる。一部の実施態様では、前方孔754が、切断ブレード730の前縁730aの近傍で上方ブレードガード750内に設けられる。さらに他の実施態様では、第二孔754aが、切断ブレード730の後縁730bの近傍で上方ブレードガード750内に設けられ得る。
【0080】
前方孔及び後方孔754,754aのそれぞれは、密閉プレナム748を通じる上方ブレードガード750の内部容積とファンハウジング744との間の(切断ブレード730が基板を切断する間に創成される空気及び粉塵及び破片を含む)流体連絡を可能にする。密閉プレナム748は、上方ブレードガード750及びファンハウジング744内のそれぞれの孔754の間に延びる1つ又はそれよりも多くの別個の枝部を含み得る。枝部の数は、孔754の数と等しい。密閉プレナム748は、上方ブレードガード750内で最大量の吸引をもたらし且つ可能な限り殆どの粉塵及び破片を取り除くために、上方ブレードガード750の内部容積から羽根車740の渦巻部740aに、空気、粉塵、及び、破片を方向付け且つ推進するよう配置される。
【0081】
羽根車740及びファンハウジング744は、羽根車740及び出力シャフト718の回転軸に対して実質的に垂直に整列される排出部753を含む。排出部743は、最終的には羽根車ブレード741から接線方向に或いは軸方向に離れて流れるよう、回転する羽根車740を通じて流れ且つ羽根車ブレード741から運動エネルギを受け取る、空気、粉塵、及び、破片を受け取るよう整列される。
【0082】
一部の実施態様では、排出部743は、粉塵及び破片が大気に排出されるのを防止するが、空気がそこを通じて流れるのを許容するよう、羽根車740を通じて流れる空気と同伴される粉塵及び破片を受け取り且つ保持する貯蔵容器(図示されていないが、貯蔵容器546と類似する)への流れを促進する。
【実施例7】
【0083】
手持ち式回転工具400の他の代替的な実施態様が、図13を参照して議論される。工具400は、そこから延びるモータシャフト412を備えるモータ(図示せず)と、トルク伝動部材414と、羽根車シャフト418と、切断ブレード430とを支持し且つ固定するハウジング402を含む。切断ブレード430の一部が、ハウジング402に固定され且つ工具400が切断されるべき基板401又は材料と接触する表面であるシュー又はベースプレート419内のブレード孔を通じて延びている。
【0084】
モータは、付属コードによってモータに供給されるAC線電流の1つ又はそれよりも多くの相から電力供給され得るし、或いは、代替的な実施態様では、モータは、持ち運び可能な工具400に据え付けられる(充電可能な或いはその他の)DC電池から電力供給され得る。使用者が単一の手で工具400を運び且つ動作するのを可能にするために、ハンドル408がハウジング402の上に配置されている。モータの動作、及び、最終的には、切断ブレード430の回転は、ハンドル408上に或いはハウジング402上に取り付けられるトリガ409又は他の動作機構によって制御される。ハンドル408がハウジング402上に設けられ、ハンドルは、工具400が使用者の単一の手によって輸送され或いは運搬されるのを可能にするよう構成される。一部の実施態様では、トリガ409は、鋸400の偶発的な動作を実質的に防止するインターロックを含む。図13に示されるように、モータは、モータシャフト412が羽根車シャフト418と平行であるようハウジング402内で整列され、伝動装置414を用いてモータシャフト412から羽根車シャフト418にトルクを伝達するよう、モータシャフト412及び羽根車シャフト418が回転的に接続された状態で、羽根車440は羽根車シャフト418の上で回転する。切断ブレード430は、モータシャフト412と共に回転するよう、モータシャフト412の端部と固定される。
【0085】
一部の実施態様では、伝動装置414は、モータ及び羽根車シャフト412,418のそれぞれの上に配置されるプーリ414a,414bの周りに緊張して配置されるベルト424であり得る。他の実施態様では、複数のスパー又はヘリカルギア(図示せず)が、モータシャフト412から出力シャフト418にトルクを伝達するよう噛合的に係合され得る。これらの実施態様において、プーリ414a,414b又は入力ギア及び出力ギアの相対的なサイズは、特定のモータシャフト412速度に基づき、羽根車シャフト418の所望の回転速度をもたらすよう設計される。
【0086】
一部の実施態様では、羽根車440は、羽根車440が、羽根車440の位置及びシャフト412,418の間にもたらされる伝動比に基づき、シャフト412速度と比例する速度で回転する状態で、(図13に示されるような)モータシャフト412又は出力シャフト418のいずれかの上に設けられ得る。上記に議論されたように、伝動比は、プーリ414a,414bの相対的な直径、及び、いずれかのシャフトの上の噛合されるギアの歯の相対的な数によって決定される。
【0087】
上記に議論された実施態様のように、切断ブレード430は、上方ブレードガード450内に配置され、上方ブレードガード450は、ハウジング402に固定され、且つ、切断ブレード430の円周の大部分との不注意な接触に対する保護障壁をもたらし、基板を切断ブレード430の円周及びブレード歯から径方向に或いは接線方向に切断するときに創成される粉塵及び破片の放射状放出を実質的に制限する。一部の実施態様では、切断ブレード430との偶発的な接触を防止するために、切断ブレード430の円周を実質的に完全に取り囲むよう、上方ブレードガード450又はハウジング402の他の部分に移動可能に取り付けられる、下方ブレードガード452が提供される。下方ブレードガード452は、工具400が被加工物又は基板を切断するために提示されるときに、シュー419又はシュー419より下の切断ブレード430の円周の下から引っ込められるよう配置される。
【0088】
羽根車440は、羽根車440を実質的に取り囲むディスク状ファンハウジング444内に配置されている。ファンハウジング444の壁は、羽根車440を迂回する空気、粉塵、及び、破片の流れのための面積を減少し、且つ、羽根車ブレード441を越える潜在的な逆の空気の流れのための面積を減少するよう、羽根車の直径よりも僅かに大きい内径を備えて配置されている。羽根車440は、吸引ポート又は渦巻部440aを含み、吸引ポート又は渦巻部は、そこを通じ、引き続き、羽根車ブレード441から軸方向に或いは接線方向に配置されるファンハウジング444から羽根車440及び排出部443に出る空気、粉塵、及び、破片を受け入れる。
【0089】
2つの容積の間の流体連絡を可能にするために、吸引プレナムが、上方ガード450内の内部容積とファンハウジング444との間に配置される。吸引プレナムは、上記に議論された吸引プレナム548,648,748と類似に構成され且つ配置される。切断ゾーンから羽根車440への空気、粉塵、及び、破片の連絡を可能にするために、1つ又はそれよりも多くの孔が、上方ブレードガード450内に設けられ得る。孔及び関連構造は、上記に議論され且つ示された類似構造と類似に構成され得る。
【0090】
一部の実施態様では、排出部443は、羽根車440からの空気、粉塵、及び、破片の排出流を受け取る貯蔵容器又は類似装置を収容するよう構成される。貯蔵容器は、上記に議論された貯蔵容器546と設計及び動作が類似し得る。
【実施例8】
【0091】
手持ち式回転工具800の他の実施態様が図14に提供されている。工具800は、そこから延びるモータシャフト812を備えるモータ810と、トルク伝動部材814と、出力シャフト818と、切断ブレード820とを支持し且つ固定するハウジング802を含む。切断ブレード830は、上記に議論されたブレード118と類似し得る。切断ブレード830の一部が、ハウジングに固定され(移動可能に固定され或いは剛的に取り付けられ)且つ工具800が切断されるべき基板又は材料と接触する表面であるシュー又はベースプレート819内のブレード孔を通じて延びている。
【0092】
モータ810は、付属コードによってモータ810に供給される線電流の1つ又はそれよりも多くの相によって電力供給されるACモータであり得るし、或いは、代替的な実施態様では、モータ810は、持ち運び可能な工具800上に据え付けられるDC電池から電力供給され得る。モータ810の動作、及び、最終的には、切断ブレード830の回転は、以下に議論される、ハウジング802上に或いはハンドル上に取り付けられるトリガによって制御され得る。一部の実施態様では、トリガは、鋸800の偶発的な動作を実質的に防止するインターロックを含む。使用者が単一の手で工具800を移動し且つ動作するのを可能にするために、ハンドルが(上記に議論された図12に示されるハンドル580と動作及び構造が類似する)ハウジング802上に設けられ得る。
【0093】
モータ810は、モータシャフト812の回転軸Pが切断ブレード830の回転軸Qと実質的に平行であるよう、ハウジング802内で整列される。他の実施態様では、モータ810は、モータシャフト812の回転軸Pが切断ブレード830の回転軸Qに対して実質的に垂直又は斜角であるよう、ハウジング802内に配置され得る。
【0094】
モータシャフト812が切断シャフト818と平行である実施態様では、2つのシャフトの間の伝動装置814は、モータシャフト812上に定められるピニオンギア815及び図14に示されるような出力シャフト818に取り付けられる噛合されるスパーギア816であり得るし、或いは、伝動装置814は、モータ及び切断シャフト812,818が異なる速度で回転することを可能にする、噛合される一組のスパーギア、又は、上記の実施態様で議論されたようなベルト駆動であり得る。モータシャフト812が切断シャフト818に対して垂直又は他の斜角である実施態様では、伝動部材814は、モータシャフト812から出力シャフト818へのトルクの方向の変化、及び、追加的に、モータシャフト812の速度からの出力シャフト818の回転速度の変化の両方を可能にする、一組の実質的に垂直なベベルギア、ハイポイドギア、又は、ウォームギアであり得る。
【0095】
切断ブレード830は、切断ブレード830の周縁の大部分を取り囲み且つ使用者が切断ブレード830の上部及び側部に不注意に触れることからの物理的な障壁をもたらすブレードガード850内に実質的に取り囲まれる。ブレードガード850は、さらに、ブレードガード850及びハウジング802内の被加工物又は基板を切断するときに創成される粉塵及び破片の有意な部分を保持し、従って、同一の粉塵及び破片が切断ブレード830から大気に放射状に放出されるのを防止する囲壁又はプレナム853を提供する。
【0096】
ブレードガード850は、追加的に、以下に記載される、プレナム853と羽根車840の第一渦巻部840aと第一組のブレード841との間の流体連絡をもたらす導管860に接続されるブレードガード850内に定められるポートを含む。ポート及び導管860の吸引端部は、切断ブレード830の前縁に近接して或いはブレードガード850内の他の場所に配置され得る。一部の実施態様では、第二ポートが、ブレードガード850内に定められ、且つ、切断ブレード830の後縁に近接して或いはブレードガード850の他の場所に配置され得る羽根車840に流体的に接続される第二導管に接続され得る。2つ又はそれよりも多くのポート及び2つ又はそれよりも多くの導管を備える実施態様は、図7乃至図12に示され且つ上記に記載された構造と類似する。
【0097】
一部の実施態様では、切断ブレード830との偶発的な接触を防止するために切断ブレード830の円周を実質的に完全に取り囲むよう、上方ブレードガード850又はハウジング802の他の部分に移動可能に取り付けられる、下方ブレードガードが提供され得る。下方ブレードガードは、上記の実施態様に記載され且つ示される下方ブレードガード552と類似し得る。
【0098】
羽根車840は、モータシャフト812によって回転可能に駆動される。図14に示されるように、羽根車840は、伝動装置814も含むモータシャフト812の端部に取り付けられ得る。他の実施態様では、羽根車840は、伝動装置814に接続される端部からモータシャフト812の反対端部に取り付けられ得る。他の実施態様では、羽根車840は、上記に記載され且つ図11及び図12に示される羽根車540と類似の方法で、出力シャフト818に取り付けられ得る。
【0099】
羽根車840は、工具を通じる2つの独立した空気流路を構築するよう構成され、第一経路Mは、基板を切断するときに切断ブレード830によって創成される空気及び粉塵及び破片を羽根車840に推進し且つ方向付ける。第一経路Mは、導管860(又は上記されたような複数の導管)を通じてブレードハウジング850から羽根車840に延び、次に、引き続き、羽根車840から排出される空気をハウジング802上の排出ポート843を通じて方向付ける。羽根車840によってもたらされる第二流路Nが、モータ810を横断して羽根車810に至る冷却空気の流れを提供し、最終的には、ハウジング802内に定められる出力通気孔を通じて冷却空気を排出する。モータを横断する空気流は、ハウジング802上に定められる、好ましくは、羽根車802からモータ810の反対側に配置される入力通気孔807を通じて進入する。(モータ810を流れ過ぎた後で)羽根車840から出る空気は、最終的には、ハウジング802内に定められる出力通気孔808を通じてハウジングから外に流れる。
【0100】
羽根車840は、第一組のブレード841及び第二組のブレード846、並びに、第一組のブレード841への流体連絡をもたらす第一渦巻部840a及び第二組のブレード846への流体連絡をもたらす第二渦巻部845で形成されている。第一組及び第二組のブレード841,846のそれぞれは、第一組のブレード841及び第一渦巻部840aが、プレナム853からの経路Mに沿って並びに導管860を通じて流れる空気、粉塵、及び、破片を受け入れ、第二組のブレード846及び第二渦巻部845が、モータ810を越えて経路Nに沿って流れる空気を受け入れるよう、羽根車840の両側に配置されている。
【0101】
羽根車840は、羽根車847の外側縁部に沿って円周方向に延び且つ第一組及び第二組の羽根車ブレード841,846の外側縁部を分離するリング847を含む。リング847は、ハウジング802内に定められる通路809内に掛けられ、それは羽根車840の両側の間の流体連絡を実質的に排除し、それによって、第一流路Mに沿って流れる空気内に混入される粉塵及び破片がモータ810の近傍に流れるのを実質的に防止する。
【0102】
羽根車840は、ハウジング802に取り付けられ或いはハウジングと一体構造に形成されるファンハウジング844内に回転可能に配置される。ファンハウジング844の切断ブレード側は、好ましくは、ハウジング802の外側からの空気(又は異質の粒子物質)が、切断ブレード830の近傍に先ず流れずに、羽根車844の渦巻部840aを通じてファンハウジング844の切断ブレード側内に引き込まれるのを防止するよう、ハウジング802と実質的に封止される。
【0103】
羽根車840及びハウジング844は、羽根車840の回転軸に対して実質的に垂直に整列される排出部843を含む。排出部843は、羽根車ブレード841から接線方向に或いは軸方向に離れるよう流れるよう、回転する羽根車840の第一組のブレード841を通じて流れ且つそこから運動エネルギを受け取る、空気、粉塵、及び、破片を受け取るよう整列される。
【0104】
一部の実施態様では、排出部843は、粉塵及び破片が大気に排出されるのを防止するが、空気がそこを通じて流れるのを許容するために、羽根車840の第一組のブレード841を通じて流れる空気と同伴される粉塵及び破片を受け入れ居且つ保持する貯蔵容器への流れを促進する。貯蔵容器は、上記に議論された貯蔵容器546と類似し得る。他の実施態様では、空気、粉塵、及び、破片が工具800から遠隔場所に除去されるのを可能にするために、ホースが排出部843に取り付けられ得る。
【0105】
ここに議論された様々な好適実施態様が従来技術に対して数多くの利点をもたらすことが今や理解されよう。開示される工具は、如何なる数の材料をも切断するために、軽量であり、持ち運び可能であり、使用者によって容易に操作されるよう構成され得る。コンクリート板又は乾式壁のような、有意な量の粉塵及び他の空気浮揚粒子を生成しがちである基板は、周囲大気に解放される最少量のそのような粒子を伴う工具によって容易に処理され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
該ハウジングから延び、使用者の手によって把持されるよう構成され、且つ、当該持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするよう構成されるハンドルと、
モータシャフトを備えるモータと、
第一回転速度で第一軸について回転するために前記モータシャフトの第一端部に軸方向に取り付けられる羽根車と、
第二回転速度で第二軸について同時に回転するために前記モータシャフトの第二端部に取り付けられる切断ブレードとを含み、
前記第二軸は、前記第一軸と横方向に整列され、前記羽根車は、基板の上での前記切断ブレードの動作によって生成される粒子を推進し、
前記ハウジングに取り付けられ、且つ、前記切断ブレードの動作中に前記基板と摺動的に係合するよう構成されるベースプレートをさらに含む、
持ち運び可能な手工具。
【請求項2】
前記モータは、対向する第一端部と第二端部とを備える中心軸を含み、前記シャフトの前記第一端部は、前記第一回転速度が、前記シャフトの回転速度と実質的に等しいように前記羽根車を回転するよう構成される、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項3】
前記モータの中心シャフトと前記羽根車又は前記切断ブレードの選択的な一方との間に連結されるギア組立体をさらに含み、該ギア組立体は、前記羽根車又は前記切断ブレードの一方が、前記中心シャフトの回転速度と異なる回転速度を有するように構成される、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項4】
前記第一回転速度は、前記第二回転速度の約2倍である、請求項3に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項5】
前記ハウジングに接続されるカバーをさらに含み、前記切断ブレードは、前記カバー内に配置され、前記カバーは、前記切断ブレードの上部部分を横断するプレナムを形成し、前記切断ブレードから前記羽根車への粒子移動をもたらすよう構成される、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項6】
前記プレナムと前記羽根車との間の流体連絡する導管をさらに含み、収集組立体が前記ハウジングに取り付けられる、請求項5に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項7】
前記切断ブレードは、前記羽根車が回転する羽根車回転軸から実質的に90度に整列され切断ブレード回転軸について回転する、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項8】
前記ベースプレートの位置は、前記ベースプレート内の溝孔を通じて延びる前記切断ブレードの量を変更するよう、前記モータに対して調節可能である、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項9】
前記ベースプレートは、前記ハウジングに移動可能に取り付けられる、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項10】
前記切断ブレードの前縁に近接して前記カバー内に定められる第一ポートと、前記切断ブレードの後縁に近接して前記カバー内に定められる第二ポートとをさらに含み、前記第一ポート及び前記第二ポートは、前記切断ブレードから前記羽根車への粒子移動をもたらす、請求項5に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項11】
前記羽根車は、基板の上での前記切断ブレードの動作によって生成される粒子を推進する第一組のブレードと、前記モータを横断して空気の流れを推進するよう構成される第二組のブレードとを含む、請求項1に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項12】
前記ハウジングは、その内に定められる通路を含み、該通路は、前記第一組のブレードと前記第二組のブレードとの間の流体連絡を実質的に防止するよう構成される前記羽根車の一部を収容する、請求項11に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項13】
そこから延び且つ当該持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするために使用者の手によって把持されるよう構成されるハンドルを備えるハウジングと、
基板の上で動作するよう構成され且つ前記基板から粒子材料を創成する移動可能な部材と、
前記移動可能な部材に隣接して円周方向に延在するプレナムと、
該プレナムの両端部のそれぞれを定める第一ポート及び第二ポートと、
前記第一ポート及び前記第二ポートのそれぞれに圧力を加え、且つ、前記粒子材料を前記移動可能な部材から離れる方向に推進するよう構成される、前記ハウジング内に回転可能に取り付けられる羽根車とを含み、
前記移動可能な部材及び前記羽根車は、それぞれ最終的にモータシャフトによって回転される、
持ち運び可能な手工具。
【請求項14】
前記移動可能な部材を取り囲み且つ前記ハウジングに取り付けられるカバー組立体をさらに含み、前記プレナムは、前記移動可能な部材と前記カバー組立体の内表面との間に円周的に延在する間隙として定められる、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項15】
前記移動可能な部材は、前記基板を切断するよう回転するブレードを含む、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項16】
前記第一ポートは、前記基板の上での前記部材の動作によって生成される前記粒子の少なくとも一部が前記第一ポート内に推進されるよう、前記移動可能な部材の前縁に隣接して位置付けられる、請求項15に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項17】
前記第二ポートは、前記第一ポートを迂回する前記粒子の実質的な部分が、前記プレナムを通過し前記第二ポートに至るよう、前記移動可能な部材の後縁に隣接して整列される、請求項16に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項18】
前記第一ポート及び前記第二ポートとそれぞれ流体連絡する第一導管及び第二導管をさらに含み、前記第一導管及び前記第二導管は、接合部で合致する、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項19】
前記接合部から前記圧力源に延びる共通の導管をさらに含む、請求項18に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項20】
前記移動可能な部材及び前記圧力源は、両方とも、それぞれ異なる回転速度で前記モータによって駆動される、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項21】
前記圧力源から延び、前記基板から取り除かれる前記粒子材料を通気するよう構成される排出導管をさらに含む、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項22】
前記圧力源の排出部に取り外し可能に取り付けられる収集室をさらに含む、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項23】
前記排出導管は、前記圧力源と遠隔に配置される破片収集組立体との間に延在する、請求項21に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項24】
前記圧力源は、第一軸について回転し、前記移動可能な部材は、第二軸について回転し、前記第一軸及び前記第二軸は、互いに対して実質的に垂直である、請求項23に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項25】
前記圧力源は、基板の上での前記切断ブレードの動作によって生成される粒子を収集組立体に推進する第一組のブレードと、前記モータを横断して空気の流れを推進するよう構成される第二組のブレードとを含む、請求項13に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項26】
前記ハウジングは、その内に定められる通路を含み、該通路は、前記第一組のブレードと前記第二組のブレードとの間の流体連絡を実質的に防止するよう構成される前記羽根車の一部を収容する、請求項25に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項27】
使用者によって運ばれるよう構成されるハンドルを備えるハウジングと、
モータシャフトを備えるモータと、
前記モータシャフトに回転可能に接続される出力シャフトと、
該出力シャフトに回転可能に固定され且つブレードガード内に実質的に取り囲まれる切断ブレードと、
前記モータシャフト又は前記出力シャフトの一方と回転可能に取り付けられ且つ前記ハウジングに取り付けられるファンハウジング内に実質的に取り囲まれる羽根車と、
前記ブレードガードと前記ファンハウジングとの間の密閉される流体連絡をもたらすよう構成されるプレナムと、
該プレナムと連絡して前記ブレードガード内に定められる孔と、
前記ハウジングに取り付けられ且つ前記切断ブレードの動作中に基板と摺動的に係合するよう構成されるベースプレートとを含む、
持ち運び可能な手工具。
【請求項28】
前記孔は、前記切断ブレードの前縁に近接して前記ブレードガード内に配置される、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項29】
前記切断ブレードの後縁に近接して配置される前記ブレードガード内の第二孔をさらに含む、請求項28に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項30】
前記プレナムは、前記孔と前記羽根車との間の流体連絡をもたらすよう構成される第一脚部と、前記第二孔と前記羽根車との間の流体連絡をもたらすよう構成される第二脚部とを含む、請求項29に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項31】
前記第一脚部及び前記第二脚部は、前記羽根車の渦巻部と流体的に接続される枝部で交差する、請求項30に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項32】
前記ファンハウジングは、前記ハウジングと一体構成である、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項33】
前記羽根車は、排出部を含み、前記ファンハウジングは、排出ポートを含む、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項34】
前記排出ポートは、前記羽根車の外周縁に対して実質的に接線方向に配置される、請求項33に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項35】
前記排出ポートと取り外し可能に接続可能であり、前記羽根車を通じて流れる粉塵及び破片を貯蔵し且つ保持し、そこに収容される空気がそこを通じて流れるのを可能にするよう構成される貯蔵容器をさらに含む、請求項33に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項36】
前記出力シャフトは、前記モータシャフトと実質的に垂直に配置される、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項37】
前記出力シャフトは、前記モータシャフトと実質的に平行に配置される、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項38】
前記モータと前記出力シャフトとを回転可能に連結し且つ前記モータから前記出力シャフトにトルクを伝達するよう構成される伝動装置をさらに含む、請求項37に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項39】
前記伝動装置は、前記モータ及び前記出力シャフトのそれぞれの周りに配置されるベルトである、請求項38に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項40】
前記伝動装置は、前記モータシャフト上の入力ベベルギアと、前記出力シャフト上の出力ベベルギアとである、請求項38に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項41】
前記羽根車シャフトは、前記入力ベベルギアと噛合する第二出力ベベルギアを含む、請求項40に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項42】
前記羽根車は、前記切断ブレードに隣接して前記出力シャフト上に取り付けられる、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項43】
前記羽根車は、前記切断ブレードと同一の側の前記モータシャフト上に取り付けられる、請求項42に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項44】
前記ブレードガードは、前記プレナムの一部を定める、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項45】
前記羽根車及び前記切断ブレードは、前記モータシャフトの両端部にそれぞれ取り付けられる、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項46】
前記モータシャフトと羽根車シャフトとを回転可能に連結する第二伝動装置をさらに含む、請求項38に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項47】
前記伝動装置及び前記第二伝動装置は、前記モータシャフトの両端部にそれぞれ回転可能に連結される、請求項46に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項48】
前記第二伝動装置は、組の噛合されるギアである、請求項46に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項49】
前記ベースプレートは、前記ハウジングに移動可能に取り付けられる、請求項44に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項50】
前記ブレードガードは、前記切断ブレードの前縁に近接して前記孔を定め、前記ブレードガードは、前記切断ブレードの後縁に近接して第二孔を定める、請求項44に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項51】
前記羽根車は、基板の上での前記切断ブレードの動作中に生成される粒子を収集組立体に推進する第一組のブレードと、前記モータを横断して空気の流れを推進する第二組のブレードとを含む、請求項27に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項52】
前記ハウジングは、その内に定められる通路を含み、該通路は、前記第一組のブレードと前記第二組のブレードとの間の流体連絡を実質的に防止するよう構成される前記羽根車の一部を収容する、請求項51に記載の持ち運び可能な手工具。
【請求項53】
ハウジングと、
該ハウジングから延び、使用者の単一の手によって把持されるよう構成され、当該持ち運び可能な手工具の移動及び動作を可能にするよう構成されるハンドルと、
モータシャフトを備えるモータと、
第一回転速度で第一軸について回転するために前記モータシャフトの第一端部に軸方向に取り付けられる羽根車と、
第二速度で第二軸について同時回転するために前記モータシャフトの第二端部に取り付けられる切断ブレードとを含み、
前記第二軸は、前記第一軸と横方向に整列され、前記羽根車は、基板の上での前記切断ブレードの動作によって生成される粒子を収集組立体に推進し、
前記ハウジングに取り付けられ且つ前記切断ブレードの動作中に前記基板と摺動的に係合するよう構成されるベースプレートと、
前記切断ブレードに近接して円周方向に延在するプレナムと、
該プレナムの両端部をそれぞれ定める第一ポート及び第二ポートとをさらに含み、
前記第一ポート及び前記第二ポートは、前記羽根車にそれぞれ流体的に接続される、
持ち運び可能な手工具。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図10a】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2009−543700(P2009−543700A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519524(P2009−519524)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/015889
【国際公開番号】WO2008/008429
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(509012016)イーストウェイ フェア カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】