説明

コンテンツ再生装置

【課題】コンテンツの再生条件の設定を容易にできるようにする。
【解決手段】コンテンツ再生装置は、コンテンツ再生装置に接続された外部メモリから、コンテンツの再生条件の設定情報を読み取る(ステップS25)メモリモジュールと、前記読み取られた設定情報を用いて、再生手段によるコンテンツの再生条件を設定する(ステップS28)制御手段と、前記制御手段により設定されたコンテンツの再生条件に従って、コンテンツを再生する(ステップS28)再生手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声や映像、静止画といった種々のコンテンツを再生するコンテンツ再生装置では、特に再生条件の設定が無ければ、音声や映像、静止画といったコンテンツの種別に関係なくコンテンツの保存順に再生されたりすることが多い。特定の種別のみ再生させたい場合には、ユーザが再生条件の設定操作を行う必要があった。
【0003】
従来、車両のエンジン始動や空調、座席の位置、音響機器の利用の有無等の設定をするにあたっては、メモリカードのような外部メモリを利用した様々な技術が開示されている。例えば、乗車時の車載機器制御データをメモリカードに保存し、次回の乗車時に車載機器に保存されている車載機器制御データを、メモリカードに保存された車載機器制御データに書き換える技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。メモリカードを用いれば、メモリカードに保存された認証データを用いて車載用音響機器やコンピュータにおいてユーザの認証を行うこともできる(例えば、特許文献2、3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−312389号公報
【特許文献2】特開2002−29320号公報
【特許文献3】特開2006−18545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、コンテンツ再生装置の再生条件を容易に設定できる方法は、従来無かった。
コンテンツ再生装置の表示画面が小さく、設置されているキー数が少ない場合、設定操作がしづらく、再生の度に逐一操作するのは煩雑である。特に、車両に搭載されるコンテンツ再生装置の場合、コンテンツが保存されたディスクをコンテンツ再生装置に装填した後、さらに再生条件を設定操作しなければならず、ユーザ(運転者等)にとって非常に煩雑である。また、設定操作を行うため、取扱説明書を参照しないと分からない複雑な場合もあり、再生の度に再生条件を設定操作することは不便であった。
【0006】
本発明の課題は、コンテンツの再生条件の設定を容易にできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、
コンテンツ再生装置に接続された外部メモリから、コンテンツの再生条件の設定情報を読み取るメモリモジュールと、
前記読み取られた設定情報を用いて、再生手段によるコンテンツの再生条件を設定する制御手段と、
前記制御手段により設定されたコンテンツの再生条件に従って、コンテンツを再生する再生手段と、
を備えるコンテンツ再生装置が提供される。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、
前記制御手段は、前記外部メモリがコンテンツ再生装置に接続されている間、前記コンテンツの再生条件の設定を維持し、前記外部メモリとコンテンツ再生装置との接続が解除されると、前記コンテンツの再生条件の設定を解除する請求項1に記載のコンテンツ再生装置が提供される。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、
前記外部メモリには、前記再生条件の設定情報とともに、外部メモリとの接続解除後も前記コンテンツの再生条件の設定を有効とすることを示す有効性の設定情報が保存され、
前記制御手段は、前記メモリモジュールにより前記再生条件の設定情報とともに前記有効性の設定情報も読み取られた場合、前記外部メモリとコンテンツ再生装置との接続が解除された後も、前記コンテンツの再生条件の設定を維持する請求項1に記載のコンテンツ再生装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンテンツの再生条件の設定を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態におけるコンテンツ再生装置の機能的構成を示す図である。
【図2】再生設定ファイルを作成する際に、コンテンツ再生装置により実行される処理を示すフローチャートである。
【図3】再生設定ファイルを作成する際に用いられる操作画面例である。
【図4】再生設定ファイルの一例を示す図である。
【図5】再生設定ファイルを用いて再生条件を設定する際に、コンテンツ再生装置により実行される処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係るコンテンツ再生装置1の主な機能的構成を示す。
コンテンツ再生装置1は、音、画像(静止画、動画)等のコンテンツを再生する。
コンテンツ再生装置1としては、例えばCD(Compact Disk)、MD(mini Disk)等のメディアに記憶されている音楽を再生するオーディオ装置、カーステレオ装置が挙げられる。他にも、テレビ放送の映像、音声を再生するテレビジョン装置、DVD(Digital Versatile Disk)に記憶されている映像、音声を再生する再生装置、車両に搭載され、案内用の画像、音声を再生するカーナビゲーションシステム、携帯用の音楽再生プレーヤー等が挙げられるが、コンテンツを再生するのであれば上記に例示したものに限定されない。
【0014】
図1に示すように、コンテンツ再生装置1は、制御部11、操作部12、記憶部13、チューナ14、USBモジュール15、再生部16、表示部17、音出力部18を備えている。
【0015】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)を備えて構成されている。制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により、各種処理を実行する。処理において、制御部11は各部の動作を制御するとともに、各種演算を行う。
【0016】
例えば、制御部11は電源のON/OFFを制御する。制御部11はユーザにより電源のONの指示があったとき、USBモジュール15のコネクタにUSBメモリ2が装着されたとき、或いは再生部16のスロットにCDやDVD等のメディアが装着されたとき、電源をONする。
【0017】
また、制御部11はコンテンツの再生条件の設定を行う。USBモジュール15によりUSBメモリ2から再生設定ファイルが読み取られると、制御部11は当該再生設定ファイルを用いて再生部16によるコンテンツの再生条件を設定する。
【0018】
操作部12は、再生キー、停止キー、選択キーといった各種操作キーの他、リモートコントローラを備え、これらの操作に応じた操作信号を生成して制御部11に出力する。
【0019】
記憶部13は、各種プログラムの他、プログラムの実行に必要なファイル、データベース等を記憶している。記憶部13としては、ハードディスクやフラッシュメモリ等を用いることができる。記憶部13に再生の対象となるコンテンツを記憶することとしてもよい。
【0020】
チューナ14は、アンテナによりテレビ放送信号を受信する。受信されたテレビ放送信号は再生部16へ出力される。
【0021】
USBモジュール15はUSBメモリ2を接続するためのコネクタを備えたメモリモジュールである。USBモジュール15は、制御部11の制御に従ってUSBメモリ2に対しデータの読み書きを行う。
USBメモリ2は、コンテンツ再生装置1に着脱可能な外部メモリである。USBメモリ2は再生設定ファイルを記憶している。再生設定ファイルには、コンテンツの再生条件の設定情報とともに、当該再生条件の有効性の設定情報が含まれる。本実施形態では、外部メモリとしてUSBメモリを用いた例を示すが、外部メモリとしてはカード型、スティック型のようなメモリ、携帯型オーディオプレイヤー等に搭載される小型のハードディスク等を用いてもよい。
【0022】
再生部16は表示部17により画像(動画、静止画)を表示し、音出力部18により音(音楽、音声)を出力し、コンテンツの再生を行う。例えば、再生部16はCDやDVDに保存されたコンテンツを再生するディスク再生部161、テレビ放送のコンテンツを再生するTV再生部162を備えている。
【0023】
ディスク再生部161は、ピックアップ機構、RFアンプ等によってCDやDVDに保存されたコンテンツを読み取って、映像や音声、音楽の再生信号を生成する。ディスク再生部161は映像の再生信号を表示部17に出力し、音声や音楽の再生信号を音出力部18に出力する。
TV再生部162は、チューナ14から入力される放送信号を復調し、TS(Transport Stream)を抽出して映像と音声の再生信号に分離する。TV再生部162は映像の再生信号を表示部17に出力し、音声の再生信号を音出力部18に出力する。
なお、ディスク再生部161やTV再生部162は再生手段の例示であり、再生するコンテンツに対応する再生部を備えればよい。例えば、車両の経路案内をする場合、地図上での車両の位置を示す案内画面を表示部17に出力し、案内用の音声を音出力部18に出力するナビ再生部を備えればよい。
【0024】
表示部17は、再生部16から入力される再生信号に基づいて画像をディスプレイ上に表示する。また、表示部17は制御部11の表示制御に従って操作画面の画像をディスプレイ上に表示する。
音出力部18はスピーカを備え、再生部16から入力される再生信号に基づいてスピーカから音を出力する。
【0025】
次に、コンテンツ再生装置1により実行される処理について説明する。
図2は、再生設定ファイルを作成し、USBメモリ2に書き込む処理を示すフローチャートである。この処理はコンテンツ再生装置1により実行されてもよいし、ユーザが所有するPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話等によって実行されてもよい。ここでは、コンテンツ再生装置1により実行される例を説明する。
【0026】
コンテンツ再生装置1には、再生設定ファイルを作成するためのアプリケーションがインストールされている。ユーザの操作により当該アプリケーションが起動されると、コンテンツの再生条件を指定できる操作画面が表示部17上に表示される。図3は操作画面の一例である。操作画面にはコンテンツの再生条件が選択的に表示される。例えば、図3に示すように、コンテンツの再生条件として、音のみ再生、動画のみ再生、静止画のみ再生、音及び動画のみ再生、音及び静止画のみ再生といったような再生するコンテンツの種類の条件が挙げられる。ユーザは、当該操作画面において所望の再生条件を選択操作すればよい。
【0027】
また、図3に示すように、操作画面では選択された再生条件の設定を、コンテンツ再生装置1からUSBメモリ2が取り外された後も有効とするか否かをユーザが指定することができる。USBメモリ2を取り外した後も設定を有効とする場合、ユーザは操作画面上の「YES」を選択操作し、有効としない場合には操作画面上の「NO」を選択操作すればよい。
【0028】
ユーザによる選択操作が終了すると、図2に示すように、制御部11はユーザの選択操作に応じて、再生設定ファイルを作成する(ステップS11)。図4は一例としての再生設定ファイルfを示している。図4に示すように、再生設定ファイルfは、再生条件の設定情報及び有効性の設定情報の項目からなる。再生条件の設定情報は、再生条件毎に再生条件を設定することを示す「1」のフラグ、設定しないことを示す「0」のフラグからなる。有効性の設定情報は、USBメモリ2とコンテンツ再生装置1との接続が解除された後も再生条件の設定を有効とすることを示す「1」のフラグ、有効としないことを示す「0」のフラグからなる。
【0029】
例えば、ユーザにより「音及び動画のみ再生」の再生条件が選択されると、図4に示すように、制御部11は再生設定ファイルfの再生条件の設定情報として、「音及び動画のみ再生」の再生条件に対し、フラグ「1」を書き込み、その他の再生条件に対しフラグ「0」を書き込む。さらに、USBメモリ2を取り外した後も選択された再生条件の設定を有効とすることがユーザにより選択された場合、制御部11は「音及び動画のみ再生」の再生条件に対する有効性の設定情報としてフラグ「1」を書き込む。
【0030】
このようにして再生設定ファイルfが作成されると、制御部11はUSBメモリ2を接続するよう促すメッセージを表示部17に表示させる。ユーザはUSBメモリ2をUSBモジュール15に接続すればよい。USBモジュール15のコネクタにUSBメモリ2が接続されたことが確認されると、制御部11は再生設定ファイルfをUSBメモリ2に書き込み、保存する(ステップS12)。
【0031】
その後、再生設定ファイルfが保存されたUSBメモリ2を用いて、ユーザはコンテンツ再生装置1によるコンテンツの再生条件を設定することができる。
図5は、USBメモリ2を用いてコンテンツの再生条件を設定する際に、コンテンツ再生装置1により実行される処理を示すフローチャートである。
【0032】
コンテンツ再生装置1の電源がOFFの状態において、ユーザはUSBモジュール15のコネクタに、再生設定ファイルfが保存されたUSBメモリ2を装着する。コンテンツ再生装置1では、USBメモリ2がUSBモジュール15に接続されたことを示す信号が、USBモジュール15から制御部11に出力される。図5に示すように、制御部11が信号を受け、USBモジュール15にUSBメモリ2が接続されたことを確認すると(ステップS21;Y)、制御部11はコンテンツ再生装置1の電源をONし、各部への通電を開始する(ステップS22)。
【0033】
次に、ユーザは再生したいコンテンツが保存されたディスク、例えば映画のDVDをコンテンツ再生装置1のスロットに挿入する。ディスクが挿入されると(ステップS23;Y)、再生部16はディスク内に保存されているコンテンツを読み取る(ステップS24)。例えば、ディスクが映画のDVDであれば、ディスク再生部161がDVDに保存されている映画の映像(動画)と音声(音)の読み取りを行う。ディスクの挿入が無ければ(ステップS23;N)、本処理を終了する。
【0034】
次に、USBモジュール15はUSBメモリ2に保存されている再生設定ファイルfを読み取る(ステップS25)。再生設定ファイルfの読み取りを終えると、制御部11はディスクから読み取られたコンテンツは複数種類有るかどうかを判断する(ステップS26)。例えば、DVDから音楽のコンテンツのみ読み取られている場合(ステップS26;N)、コンテンツの種類は音の1種類のみである。よって、制御部11は読み取られたコンテンツの再生条件を通常の再生条件に設定する。通常の再生条件とは、コンテンツの保存順に再生するようなデフォルトの再生条件や、前回の再生時に設定された再生条件である。すなわち、再生設定ファイルfを用いた再生条件の設定は行わない。ディスク再生部161は設定された通常の再生条件に従って、読み取られた音楽のコンテンツを再生する(ステップS27)。
【0035】
一方、DVDから動画と音のコンテンツが読み取られている場合(ステップS26;Y)、コンテンツの種類は画像と音の2種類である。よって、制御部11は読み取られたコンテンツの再生条件を、USBメモリ2から読み取られた再生設定ファイルfに従って設定する。図4に示す再生設定ファイルfの例であれば、制御部11は「音及び動画のみ」の再生条件を設定する。ディスク再生部161は、制御部11により設定された再生条件に従って、読み取られた動画のコンテンツを表示部17により再生し、音のコンテンツを音出力部18によって再生する(ステップS28)。
【0036】
その後、ユーザによりUSBメモリ2が取り外されなければ(ステップS29;N)、制御部11は再生設定ファイルfによる再生条件の設定を維持し、当該再生条件によるコンテンツの再生が続けられる(ステップS28)。
【0037】
一方、ユーザによりコンテンツ再生装置1からUSBメモリ2が取り外された場合、USBモジュール15はUSBメモリ2との接続が解除されたことを示す信号を制御部11に出力する。制御部11が当該信号を受信し、USBメモリ2との接続が解除されたことが確認されると(ステップS29;Y)、制御部11は再生設定ファイルfの有効性の設定情報に基づいて、再生設定ファイルfによる再生条件の設定はUSBメモリ2の接続解除後も有効か否かを判断する(ステップS30)。
【0038】
再生設定ファイルfに接続解除後の有効性の設定情報として「1」のフラグが書き込まれており、USBメモリ2の接続解除後も再生条件の設定が有効である場合(ステップS30;Y)、制御部11は再生設定ファイルfを用いた再生条件の設定を維持し、当該再生条件によるコンテンツの再生が続けられる(ステップS31)。例えば、図4に示すように、再生条件「音及び動画のみ再生」についてはUSBメモリ2の接続解除後も有効であることを示すフラグ「1」が設定されている。この場合、「音及び動画のみ再生」の再生条件によるコンテンツの再生は続行される。
【0039】
一方、再生設定ファイルfに接続解除後の有効性の設定情報として「0」のフラグが書き込まれており、USBメモリ2の接続解除後は再生条件の設定が有効でない場合(ステップS30;N)、制御部11は再生設定ファイルfを用いた再生条件の設定を解除する(ステップS32)。解除後にコンテンツの再生を行う場合は、デフォルトの再生条件のような通常の再生条件によって再生が行われる。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、USBモジュール15がコンテンツ再生装置1に接続されたUSBメモリ2から、再生設定ファイルfのコンテンツの再生条件の設定情報を読み取り、制御部11が読み取られた設定情報を用いて、再生部16によるコンテンツの再生条件を設定する。再生部16は設定された再生条件に従って、コンテンツを再生する。これにより、ユーザはUSBメモリ2をコンテンツ再生装置1に接続するだけで、所望の再生条件に容易に設定することができる。再生の度に逐一再生条件の設定操作を行う手間が省けるとともに、再生条件の設定操作のため、取扱説明書を見る必要も無い。コンテンツ再生装置1が複数ある場合も、個々に再生条件の設定操作を行う必要がなく、再生条件の設定が非常に容易となる。
【0041】
また、所望の再生条件の設定情報が保存されたUSBメモリ2をユーザ毎に用意することにより、ユーザ毎の設定変更が容易となり、簡単にカスタマイズできる。例えば、1台の車両を複数人が共通に使用し、このような車両にコンテンツ再生装置1が搭載されている場合、ドライバ毎に設定変更が簡単にでき、利便性が良い。
【0042】
また、制御部11はUSBメモリ2がコンテンツ再生装置1に接続されている間、再生設定ファイルfによるコンテンツの再生条件の設定を維持し、USBメモリ2とコンテンツ再生装置1との接続が解除されると、コンテンツの再生条件の設定を解除する。ただし、再生設定ファイルfから、USBメモリ2との接続解除後もコンテンツの再生条件の設定が有効であることを示す有効性の設定情報が読み取られた場合、制御部11はUSBメモリ2との接続解除後もコンテンツの再生条件の設定を維持する。
【0043】
これにより、基本的にUSBメモリ2がコンテンツ再生装置1に接続されている間だけ、再生条件の設定情報に基づく再生条件の設定を維持することができる。接続解除後も設定を有効にする場合、接続解除後も設定が有効であることを示す有効性の設定情報をUSBメモリ2に保存しておけば、ユーザは特に操作することなく、再生条件の設定を維持することができる。
【0044】
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
上記実施形態ではコンテンツの再生条件として、再生するコンテンツの種類の条件を設定する例を示したが、例えば動画の視聴を制限するパレンタルロックの設定を行うこととしてもよい。これによれば、例えば子供がおり視聴制限をしたい場合にも外部メモリをコンテンツ再生装置1に接続するだけで容易にパレンタルロックの設定をすることができる。この場合、パレンタルロックの設定情報と、パレンタルレベルの設定情報を外部メモリに保存しておく。パレンタルロックの設定情報によってコンテンツ再生装置によるコンテンツの再生条件としてパレンタルロックを設定する場合には、パレンタルレベルの設定情報によってパレンタルレベルも設定する。
【0045】
また、再生条件としてコンテンツの表示条件の設定を行うこととしてもよい。例えば、カーナビゲーションシステムでは車両を経路誘導する案内画面は、表示レイアウトを変更したり、ドライバの目線や縮尺を変えて地図を表示したりすることができる。よって、これらの表示条件の設定情報を外部メモリに保存しておき、コンテンツ再生装置のコンテンツの表示条件の設定に用いる。
【0046】
また、外部メモリに背景画像を保存しておき、外部メモリに保存されている再生条件の設定情報に従って再生条件の設定が維持されている間はこの背景画像を操作画面の壁紙として用いることとしてもよい。これによれば、背景画像によって外部メモリを用い手再生条件の設定がされていることをユーザが容易に把握することができる。
【0047】
また、外部メモリが接続されないとコンテンツの再生ができないように制御手段が再生制御することとしてもよい。これによれば、コンテンツ再生装置の盗難を予防することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 コンテンツ再生装置
11 制御部
12 操作部
13 記憶部
14 チューナ
15 USBモジュール
16 再生部
17 表示部
18 音出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ再生装置に接続された外部メモリから、コンテンツの再生条件の設定情報を読み取るメモリモジュールと、
前記読み取られた設定情報を用いて、再生手段によるコンテンツの再生条件を設定する制御手段と、
前記制御手段により設定されたコンテンツの再生条件に従って、コンテンツを再生する再生手段と、
を備えるコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記外部メモリがコンテンツ再生装置に接続されている間、前記コンテンツの再生条件の設定を維持し、前記外部メモリとコンテンツ再生装置との接続が解除されると、前記コンテンツの再生条件の設定を解除する請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記外部メモリには、前記再生条件の設定情報とともに、外部メモリとの接続解除後も前記コンテンツの再生条件の設定を有効とすることを示す有効性の設定情報が保存され、
前記制御手段は、前記メモリモジュールにより前記再生条件の設定情報とともに前記有効性の設定情報も読み取られた場合、前記外部メモリとコンテンツ再生装置との接続が解除された後も、前記コンテンツの再生条件の設定を維持する請求項1に記載のコンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−198653(P2010−198653A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39110(P2009−39110)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】