説明

コンテンツ処理制御装置、コンテンツ処理制御方法、コンテンツ処理制御プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 コンテンツの記録動作あるいは出力動作を制御するための情報を正確かつ容易に作成できるようにする。
【解決手段】 コンテンツ処理制御装置は、入力されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部106と、コンテンツ蓄積部106に蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報とコンテンツ蓄積部106から出力されたコンテンツに関する出力履歴情報との少なくとも一方を記憶する履歴情報管理部107と、蓄積履歴情報と出力履歴情報との少なくとも一方に基づいて、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を作成する制御情報作成部114とを備えている。これにより、コンテンツの記録動作あるいは出力動作を制御するための制御情報を正確かつ容易に作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力されたコンテンツを記録し、かつ記録したコンテンツを再生して出力するコンテンツ処理制御装置、コンテンツ処理制御方法、コンテンツ処理制御プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンテンツ録画機器では、コンテンツの録画予約をする方法として、放送日時、曜日、放送チャンネル、放送開始時刻、放送終了時刻及び記録媒体の録画モード等の各種予約録画情報を事前に入力する方法(以降、第1従来技術と称する)がある。
【0003】
また、別の方法として、放送番組毎の予約録画情報をコード番号化し、そのコード番号を入力するGコード予約方法(以降、第2従来技術と称する)がある。
【0004】
さらに、特許文献1(以降、第3従来技術と称する)には、コンテンツ録画機器において、過去の予約録画情報を記憶して表示し、その表示された過去の予約録画情報を基に、表示画面に従ってユーザが変更項目のみを変更設定することで予約録画が可能になる構成が開示されている。
【特許文献1】特開2001−256693号公報(平成13年9月21日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、第1従来技術では、放送日時、曜日、放送チャンネル、放送開始時刻、放送終了時刻及び記録媒体の記録モード等の各種予約録画情報を順次キー操作して入力する必要があり、キー入力の操作が煩雑となる。
【0006】
一方、第2従来技術では、第1従来技術に比べてキー入力の煩雑さは解消されるが、コード番号の入力時に、新聞や雑誌等の放送番組表から録画予約したい番組のコード番号を読み取ってキー入力するため、コード番号の入力ミスが生じやすい。
【0007】
さらに、第3従来技術では、表示された過去の予約録画情報から今回録画予約したい番組の予約録画情報に最も近いものをユーザ自ら選択する必要がある。また、過去の予約録画情報と異なる部分はユーザ自ら手動で変更する必要があり、ユーザの操作が煩雑となる。
【0008】
それゆえに、本発明の目的は、コンテンツの記録動作あるいは出力動作を制御するための情報を正確かつ容易に作成することができるコンテンツ処理制御装置、コンテンツ処理制御方法、コンテンツ処理制御プログラム、及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコンテンツ処理制御装置は、入力されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報とコンテンツ蓄積手段から出力されたコンテンツに関する出力履歴情報との少なくとも一方を記憶する履歴情報管理手段と、蓄積履歴情報と出力履歴情報との少なくとも一方に基づいて、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を作成する制御情報作成手段とを備える。
【0010】
本発明のコンテンツ処理制御方法は、入力されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積ステップと、コンテンツ蓄積ステップにて蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報とコンテンツ蓄積ステップから出力されたコンテンツに関する出力履歴情報との少なくとも一方を記憶する履歴情報管理ステップと、蓄積履歴情報と出力履歴情報との少なくとも一方に基づいて、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を作成する制御情報作成ステップとを備える。
【0011】
上記の構成によれば、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報、もしくはコンテンツ蓄積手段から出力されたコンテンツに関する出力履歴情報の少なくとも一方を使用して、制御情報作成手段はコンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報、もしくはコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を正確かつ容易に作成することができる。
【0012】
なお、コンテンツとしては、写真や図などの静止画コンテンツ、テレビ放送やDVDなどに記録された動画コンテンツ、テキストなどのドキュメントコンテンツ、及び音楽やラジオ放送などの音楽コンテンツなど、あらゆるマルチメディアコンテンツを含むものである。
【0013】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、入力されたコンテンツを記録制御情報に基づいてコンテンツ蓄積手段に記録させる記録制御手段を備える。
【0014】
このため、制御情報作成手段において作成された記録制御情報を使用して、コンテンツ蓄積手段に新しくコンテンツを入力することができる。
【0015】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、コンテンツ蓄積手段に蓄積されているコンテンツを出力制御情報に基づいて出力する出力制御手段を備える。
【0016】
このため、制御情報作成手段において作成された出力制御情報を使用して、コンテンツ蓄積手段に蓄積されているコンテンツを外部に出力することができる。
【0017】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、履歴情報管理手段はユーザ特定手段において特定されたユーザ毎に蓄積履歴情報と出力履歴情報との少なくとも一方を記憶し、制御情報作成手段は、履歴情報管理手段に記憶されている、ユーザ特定手段にて特定されたユーザ毎の情報を使用して、前記制御情報を作成する。
【0018】
このため、一つのコンテンツ処理制御装置を家族等の複数人で使用する際においても、履歴情報管理手段で記憶されている各情報がユーザ毎に記憶されるので、コンテンツ処理制御装置を使用する際に、使用するユーザを特定することで、特定されたユーザに応じた記録制御情報、もしくは出力制御情報の少なくとも一方を作成することができる。
【0019】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報は、少なくとも当該コンテンツ名、当該コンテンツ蓄積日、当該コンテンツが放送されている放送チャンネル、及び当該コンテンツの蓄積開始時刻を含み、さらに当該コンテンツの蓄積終了時刻、もしくは当該コンテンツの蓄積に要した時間の何れか一方を含む。
【0020】
上記の構成によれば、当該コンテンツの蓄積開始時刻は必ず蓄積履歴情報に含まれているため、蓄積履歴情報に、当該コンテンツの蓄積終了時刻ではなく、当該コンテンツの蓄積に要した時間(以降、コンテンツの蓄積時間と称する)が含まれている場合、当該コンテンツの蓄積開始時刻に当該コンテンツの蓄積時間を加えることで、当該コンテンツの蓄積終了時刻を算出することができる。逆に、蓄積履歴情報に、当該コンテンツの蓄積時間ではなく、当該コンテンツの蓄積終了時刻が含まれている場合、当該コンテンツの蓄積終了時刻から当該コンテンツの蓄積開始時間を減算することで、当該コンテンツの蓄積時間を算出することができる。
【0021】
これにより、蓄積履歴情報に、当該コンテンツの蓄積終了時刻、もしくは当該コンテンツの蓄積時間の何れが含まれていても、同様の情報を得ることができ、制御情報作成手段は、この蓄積履歴情報を使用した場合に、前記制御情報を適切に作成することができる。
【0022】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報は、少なくとも当該コンテンツに関するコンテンツ情報を含み、コンテンツ情報は、少なくとも当該コンテンツの作成者、もしくは当該コンテンツの所有者の何れか一方を含み、さらに当該コンテンツの種類、当該コンテンツのサイズ、当該コンテンツの作成日時、当該コンテンツのジャンル、当該コンテンツのページ数、もしくは当該コンテンツの内容のうちの少なくとも一つを含む。
【0023】
このように、蓄積履歴情報は、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツのコンテンツ情報を含んでいるため、制御情報作成手段は、コンテンツ情報を使用することで、当該コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報を作成することができる。同様に、制御情報作成手段は、コンテンツ情報を使用することで、当該コンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報を作成することができる。もしくは、制御情報作成手段が、コンテンツ情報を使用して、当該コンテンツと類似のコンテンツを判別する機能を備えているような場合では、制御情報作成手段はコンテンツ情報を使用することで、当該コンテンツと類似の別コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報、もしくは当該コンテンツと類似の別コンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報を作成することができる。
【0024】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツ名、当該コンテンツの出力日時、及び当該コンテンツ内の出力開始位置を示す情報を含み、さらに当該コンテンツ内の出力終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツが出力された時間の何れか一方を含む。
【0025】
上記の構成によれば、当該コンテンツの出力開始位置を示す情報は必ず出力履歴情報に含まれているため、出力履歴情報に、当該コンテンツ内の出力終了位置を示す情報ではなく、当該コンテンツが出力された時間(以降、コンテンツの出力時間と称する)が含まれている場合、当該コンテンツ内の出力開始位置から当該コンテンツの出力時間分進めることで、当該コンテンツ内の出力終了位置を算出することができる。逆に、出力履歴情報に、当該コンテンツの出力時間ではなく、当該コンテンツ内の出力終了位置を示す情報が含まれている場合、当該コンテンツ内の出力終了位置から当該コンテンツ内の出力開始位置を減算することで、当該コンテンツの出力時間を算出することができる。
【0026】
これにより、出力履歴情報に、当該コンテンツ内の出力終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツの出力時間の何れが含まれていても、同様の情報を得ることがで、制御情報作成手段は、この出力履歴情報を使用した場合に、前記制御情報を適切に作成することができる。
【0027】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツを出力した際のユーザによる操作履歴情報を含み、操作履歴情報は、コンテンツに対する出力指示、当該コンテンツ内の出力指示の開始位置を示す情報、及び当該コンテンツ内の出力指示の終了位置を示す情報を含み、出力指示は、通常再生、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生、及びコマ送りのうちの少なくとも一つである。
【0028】
このように、出力履歴情報は、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツを出力した際のユーザによる操作履歴情報を含んでいるため、制御情報作成手段は、操作履歴情報を使用することで、当該コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報を作成することができる。同様に、制御情報作成手段は、操作履歴情報を使用することで、当該コンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報を作成することができる。もしくは、制御情報作成手段が、操作履歴情報を使用して、当該コンテンツと類似のコンテンツを判別し、さらに類似のコンテンツ上での操作履歴箇所を判別する機能を備えている場合では、制御情報作成手段は操作履歴情報を使用することで、当該コンテンツと類似の別コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報、もしくは当該コンテンツと類似の別コンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報も作成することができる。
【0029】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、ユーザの嗜好情報を記憶する嗜好情報管理手段と、嗜好情報管理手段において記憶されているユーザの嗜好情報に基づいて、コンテンツに対するユーザの嗜好度を算出する嗜好度算出手段とを備え、制御情報作成手段は、ユーザの嗜好度に応じて、当該コンテンツの記録制御情報と当該コンテンツの出力制御情報との少なくとも一方を作成する。
【0030】
上記の構成によれば、嗜好度算出手段は嗜好情報管理手段において記憶されているユーザの嗜好情報を使用して、コンテンツ毎にユーザの嗜好度を算出し、制御情報作成手段は、算出された嗜好度に応じて、当該コンテンツの記録制御情報、もしくは出力制御情報の少なくとも一方を作成する。したがって、制御情報作成手段は、ユーザの嗜好を適切に反映した前記制御情報を作成することができる。
【0031】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、制御情報作成手段は少なくとも記録制御情報を作成し、記録制御情報は、当該コンテンツについての録画動作を制御するための録画制御情報である。
【0032】
上記のコンテンツ処理制御装置は、さらに好ましくは、録画制御情報は、少なくとも当該コンテンツの放送日、当該コンテンツの放送チャンネル、当該コンテンツの録画開始時刻、及び当該コンテンツの録画モードを含み、さらに当該コンテンツの録画終了時刻、もしくは当該コンテンツの録画時間の何れか一方を含む。
【0033】
このため、制御情報作成手段は、録画動作を制御するコンテンツの放送日、当該コンテンツの放送チャンネル、当該コンテンツの録画開始時刻、当該コンテンツの録画モードを必ず含む録画制御情報を作成することができる。
【0034】
上記の構成によれば、当該コンテンツの録画開始時刻は必ず録画制御情報に含まれているため、録画制御情報に、当該コンテンツの録画終了時刻ではなく、当該コンテンツの録画時間が含まれている場合、当該コンテンツの録画開始時刻に当該コンテンツの録画時間を加えることで、当該コンテンツの録画終了時刻を算出することができる。逆に、録画制御情報に、当該コンテンツの録画時間ではなく、当該コンテンツの録画終了時刻が含まれている場合、当該コンテンツの録画終了時刻から当該コンテンツの録画開始時間を減算することで、当該コンテンツの録画時間を算出することができる。
【0035】
これにより、録画制御情報に、当該コンテンツの録画終了時刻、もしくは当該コンテンツの録画時間の何れが含まれていても、同様の情報を得ることができ、制御情報作成手段は、この録画制御情報を使用した場合に、前記録画制御情報を作成することができる。
【0036】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、制御情報作成手段は少なくとも出力制御情報を作成し、出力制御情報は、当該コンテンツについての再生動作を制御するための再生制御情報である。
【0037】
上記のコンテンツ処理制御装置は、さらに好ましくは、再生制御情報は、少なくとも当該コンテンツ名、及び当該コンテンツ内の再生開始位置を示す情報を含み、さらに当該コンテンツ内の再生終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツが再生される時間の何れか一方を含む。
【0038】
このため、制御情報作成手段は、再生制御するコンテンツ名、当該コンテンツ内の再生開始位置を示す情報を必ず含む再生制御情報を作成することができる。
【0039】
上記の構成によれば、当該コンテンツの再生開始位置を示す情報は必ず再生制御情報に含まれているため、再生制御情報に、当該コンテンツの再生終了位置を示す情報ではなく、当該コンテンツが再生された時間(以降、コンテンツの再生時間の称する)が含まれている場合、当該コンテンツの再生開始位置に当該コンテンツの再生時間を加えることで、当該コンテンツの再生終了位置を算出することができる。逆に、再生制御情報に、当該コンテンツの再生時間ではなく、当該コンテンツの再生終了位置を示す情報が含まれている場合、当該コンテンツの再生終了位置から当該コンテンツの再生開始位置を減算することで、当該コンテンツの再生時間を算出することができる。
【0040】
これにより、再生制御情報に、当該コンテンツの再生終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツの再生時間の何れが含まれていても、同様の情報を得ることができ、制御情報作成手段は、この再生制御情報を使用した場合に、前記再生制御情報を作成することができる。
【0041】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、出力制御情報は、当該コンテンツと当該コンテンツのコピーとの少なくとも一方についての出力動作を制御するための出力制御情報である。
【0042】
上記のコンテンツ処理制御装置は、さらに好ましくは、出力制御情報は、蓄積履歴情報と出力履歴情報との少なくとも一方からなる。
【0043】
このため、コピー機や複写機等でドキュメントをコピー、もしくはプリントした際の蓄積履歴情報、もしくは出力履歴情報を履歴情報管理手段において記憶しておくことで、当該ドキュメント、もしくは当該ドキュメントと類似のドキュメントの少なくとも一方を出力する際の出力制御情報を作成することができる。
【0044】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、コンテンツが記録される記録媒体の記録可能残量を検出する記録可能残量検出手段を備え、制御情報作成手段は、記録可能残量検出手段により検出された記録媒体の記録可能残量に基づいて、当該コンテンツを録画する際の録画モードを決定する。
【0045】
上記の構成によれば、記録可能残量検出手段はハードディスク等の記録媒体の記録可能残量を検出し、記録可能残量検出手段にて検出された記録可能残量が例えば少ない状況では、制御情報作成手段は、コンテンツを録画する際の録画モードを低画質モードで録画するという録画制御情報を作成することができ、記録媒体の状況に応じた録画制御情報を作成することができる。
【0046】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、録画制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積開始時刻、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力開始位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送開始時刻と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記録画制御情報に含まれる録画開始時刻を当該コンテンツの放送開始時刻と当該コンテンツの蓄積開始時刻もしくは当該コンテンツ内の出力開始位置との差分だけ当該コンテンツの放送開始時刻からずらして設定する。
【0047】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際の録画制御情報を作成することができる。
【0048】
例えば、コンテンツの蓄積開始時刻が当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを録画する際の録画開始時刻は、コンテンツの放送開始時刻とコンテンツの蓄積開始時刻との差分時間分だけ当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅く設定される。
【0049】
同様に、例えば、コンテンツの出力開始位置が当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅い場合、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際の録画開始時刻は、コンテンツの放送開始時刻とコンテンツの出力開始位置との差分時間分だけ当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅く設定される。
【0050】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画開示時刻、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生開始位置を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの録画開始時刻を設定することができる。
【0051】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、再生制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積開始時刻、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力開始位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送開始時刻と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの再生制御情報に含まれる、当該コンテンツ内の再生開始位置を当該コンテンツの放送開始時刻と当該コンテンツの蓄積開始時刻もしくは当該コンテンツ内の出力開始位置との差分だけ当該コンテンツの再生開始位置からずらして設定する。
【0052】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際の再生制御情報を作成することができる。
【0053】
例えば、コンテンツの蓄積開始時刻が当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツ再生する際の再生開始位置は、コンテンツの放送開始時刻とコンテンツの蓄積開始時刻との差分時間分だけ当該コンテンツの再生開始位置よりも遅く設定される。
【0054】
同様に、例えば、コンテンツの出力開始位置が当該コンテンツの放送開始時刻よりも遅い場合、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際の再生開始位置は、コンテンツの放送開始時刻とコンテンツの出力開始位置との差分時間分だけ当該コンテンツの再生開始位置よりも遅く設定される。
【0055】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画開示時刻、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生開始位置を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの再生開始位置を設定することができる。
【0056】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積終了時刻が含まれており、さらに出力履歴情報にはコンテンツ内の出力終了位置を示す情報が含まれており、録画制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積終了時刻、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力終了位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送終了時刻と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの録画制御情報に含まれる録画終了時刻を当該コンテンツの放送終了時刻と当該コンテンツの蓄積終了時刻もしくは当該コンテンツ内の出力終了位置との差分だけ当該コンテンツの放送終了時刻からずらして設定する。
【0057】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際の録画制御情報を作成することができる。
【0058】
例えば、コンテンツの蓄積終了時刻が当該コンテンツの放送終了時刻よりも早い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを録画する際の録画終了時刻は、コンテンツの放送終了時刻とコンテンツの蓄積終了時刻との差分時間分だけ当該コンテンツの放送終了時刻よりも早く設定される。
【0059】
同様に、例えば、コンテンツの出力終了位置が当該コンテンツの放送終了時刻よりも早い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを録画する際の録画終了時刻は、コンテンツの放送終了時刻とコンテンツの出力終了位置との差分時間分だけ当該コンテンツの放送終了時刻よりも早く設定される。
【0060】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画終了時刻、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生終了位置を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの録画終了時刻を設定することができる。
【0061】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積終了時刻が含まれており、さらに出力履歴情報にはコンテンツ内の出力終了位置を示す情報が含まれており、再生制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積終了時刻、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力終了位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送終了時刻と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの再生制御情報に含まれる、当該コンテンツ内の再生終了位置を当該コンテンツの放送終了時刻と当該コンテンツの蓄積終了時刻もしくは当該コンテンツ内の出力終了位置との差分だけ当該コンテンツの再生終了位置からずらして設定する。
【0062】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際の再生制御情報を作成することができる。
【0063】
例えば、コンテンツの蓄積終了時刻が当該コンテンツの放送終了時刻よりも早い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツ再生する際の再生終了位置は、コンテンツの放送終了時刻とコンテンツの蓄積終了時刻との差分時間分だけ当該コンテンツの再生終了位置よりも早く設定される。
【0064】
同様に、例えば、コンテンツの出力終了位置が当該コンテンツの放送終了時刻よりも早い場合、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際の再生終了位置は、コンテンツの放送終了時刻とコンテンツの出力終了位置との差分時間分だけ当該コンテンツの再生終了位置よりも早く設定される。
【0065】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画終了時刻、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生終了位置を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの再生終了時刻を設定することができる。
【0066】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積に要した時間が含まれており、さらに出力履歴情報にはコンテンツが再生された時間が含まれており、録画制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積に要した時間、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツが再生された時間の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送時間と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの録画制御情報に含まれる録画時間を当該コンテンツの放送時間と当該コンテンツの蓄積に要した時間もしくは当該コンテンツが再生された時間との差分だけ当該コンテンツの放送時間から減じて設定する。
【0067】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際の録画制御情報を作成することができる。
【0068】
例えば、コンテンツの蓄積時間が当該コンテンツの放送時間よりも短い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを録画する際の録画時間は、コンテンツの放送時間とコンテンツの蓄積時間との差分時間分だけ当該コンテンツの放送時間よりも短く設定される。
【0069】
同様に、例えば、コンテンツの出力時間が当該コンテンツの放送時間よりも短い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを録画する際の録画時間は、コンテンツの放送時間とコンテンツの出力時間との差分時間分だけ当該コンテンツの放送時間よりも短く設定される。
【0070】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画時間、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生時間を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの録画時間を設定することができる。
【0071】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積に要した時間が含まれており、さらに出力履歴情報にはコンテンツが再生された時間が含まれており、再生制御情報の作成に使用されている、蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積に要した時間、もしくは出力履歴情報に含まれる、コンテンツが再生された時間の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送時間と異なる場合、制御情報作成手段は、当該コンテンツの再生制御情報に含まれる再生時間を当該コンテンツの放送時間と当該コンテンツの蓄積に要した時間もしくは当該コンテンツが再生された時間との差分だけ当該コンテンツの放送時間から減じて設定する。
【0072】
上記の構成によれば、ユーザの過去のコンテンツ録画時の蓄積履歴情報、もしくはユーザの過去のコンテンツの再生時の出力履歴情報の何れか一方、もしくはこれら両者を使用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際の再生制御情報を作成することができる。
【0073】
例えば、コンテンツの蓄積時間が当該コンテンツの放送時間よりも短い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを再生する際の再生時間は、コンテンツの放送時間とコンテンツの蓄積時間との差分時間分だけ当該コンテンツの再生時間よりも短く設定される。
【0074】
同様に、例えば、コンテンツの出力時間が当該コンテンツの放送時間よりも短い場合、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツを再生する際の再生時間は、コンテンツの放送時間とコンテンツの再生時間との差分時間分だけ当該コンテンツの放送時間よりも短く設定される。
【0075】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ録画時間、もしくはユーザの過去のコンテンツ再生時の再生時間を反映させて、当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの再生時間を設定することができる。
【0076】
上記のコンテンツ処理制御装置は、好ましくは、出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツを出力した際のユーザによる操作履歴情報を含み、さらに操作履歴情報として少なくとも早送りの開始位置を示す情報と早送りの終了位置を示す情報がそれぞれ対応付けて管理されている場合、制御情報作成手段は、早送りが行われた間を除いた記録制御情報を作成する、もしくは早送りが行われた間を除いた出力制御情報を作成する。
【0077】
このため、ユーザが過去のコンテンツ視聴時に早送りを行った部分は、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際に、早送りを行った部分を除いて録画するような録画制御情報を作成することができる。
【0078】
同様に、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際に、早送りを行った部分を除いて再生するような再生制御情報を作成することもできる。
【0079】
したがって、制御情報作成手段は、ユーザの過去のコンテンツ視聴時の操作履歴情報を反映させて、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの録画制御情報、もしくは再生制御情報を作成することができる。
【発明の効果】
【0080】
本発明のコンテンツ処理制御装置によると、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報、もしくはコンテンツ蓄積手段から出力されたコンテンツに関する出力履歴情報の少なくとも一方を使用して、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報、もしくはコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報を作成することができる。
【0081】
また、当該コンテンツに限らず、当該コンテンツと同じシリーズである別のコンテンツに対しても同様に、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報、もしくはコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報を作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0082】
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0083】
(機能的構成)
図1には、本実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置100の機能的構成のブロック図を示す。
【0084】
図1に示すように、コンテンツ処理制御装置100は、受信部101、入力部102、入力部103、及びユーザ認識部104を備えている。さらに、コンテンツ処理制御装置100は、コンテンツ蓄積処理部105、コンテンツ蓄積部106、履歴情報管理部107、嗜好情報管理部108、履歴情報抽出部109、コンテンツ情報抽出部110、嗜好情報抽出部111、嗜好度算出部112、記録可能残量検出部113、制御情報作成部114、コンテンツ出力処理部115、及び制御情報出力部116を備えている。
【0085】
コンテンツは、例えば写真や図などの静止画コンテンツ、テレビ放送やDVDなどに記録された動画コンテンツ、テキストなどのドキュメントコンテンツ、及び音楽やラジオ放送などの音楽コンテンツなど、あらゆるマルチメディアコンテンツを指すものとする。
【0086】
受信部101は、ネットワーク経由などからコンテンツ10を受信する。ただし、ネットワークの形態は限定されない。有線であっても無線であっても構わない。
【0087】
入力部102は、記録媒体11からコンテンツを入力するためのものである。
【0088】
入力部103は、ユーザの嗜好情報13を入力するためのものである。ここで、入力されるユーザの嗜好情報は特に限定されない。例えば、ユーザの好みの人物、ユーザの好みを表すキーワード、ユーザの好みのジャンル、もしくはユーザの好みのコンテンツなどであっても構わない。
【0089】
ユーザ認識部104は、入力されたユーザ識別情報12から、現在装置を使用しているユーザを認識する。
【0090】
コンテンツ蓄積処理部105は、受信部101もしくは入力部102を介して入力されたコンテンツについてコンテンツ蓄積部106への録画処理(蓄積処理)を行う。
【0091】
コンテンツ蓄積部106は、コンテンツ蓄積処理部105において録画処理されたコンテンツを蓄積する。なお、コンテンツにコンテンツ情報が付属している場合、コンテンツ蓄積部106は、当該コンテンツと対応付けてコンテンツ情報も蓄積する。
【0092】
ここで、コンテンツ情報とは、当該コンテンツのジャンル、当該コンテンツの内容、もしくは当該コンテンツの出演者など、当該コンテンツの内容を示す情報全てを指す。さらに、当該コンテンツがドキュメント類であれば、当該コンテンツのコンテンツ情報は、当該コンテンツの作成者、当該コンテンツの所有者、当該コンテンツの種類、当該コンテンツのサイズ(データサイズ)、当該コンテンツの作成日時、当該コンテンツのジャンル、当該コンテンツのページ数、もしくは当該コンテンツの内容などを指す。
【0093】
履歴情報管理部107は、コンテンツを蓄積した際の蓄積履歴情報とコンテンツを出力した際の出力履歴情報とを記憶する。
【0094】
履歴情報管理部107は、ユーザ認識部104において、ユーザが認識された場合、認識されたユーザ毎に上記蓄積履歴情報と上記出力履歴情報とを記憶する。嗜好情報管理部108は、入力部103を介して入力されたユーザ嗜好情報13を記憶する。さらに、ユーザ認識部104において、ユーザが認識された場合、嗜好情報管理部108は、認識されたユーザ毎にユーザ嗜好情報13を記憶する。上記のユーザ嗜好情報13は、例えばユーザの好みの人物、ユーザの好みを表すキーワード、ユーザの好みのジャンル、もしくはユーザの好みの番組名などである。なお、このユーザ嗜好情報13は、ユーザ自らがコンテンツ処理制御装置100に入力した情報であってもよいし、外部機器によって自動抽出されたユーザの嗜好情報をユーザ嗜好情報としてコンテンツ処理制御装置100に入力したものであっても構わない。
【0095】
履歴情報抽出部109は、履歴情報管理部107において記憶されている蓄積履歴情報と出力履歴情報とを抽出する。
【0096】
コンテンツ情報抽出部110は、コンテンツ蓄積部106において記憶されているコンテンツ情報と外部から入力されるコンテンツ情報14とを抽出する。
【0097】
嗜好情報抽出部111は、嗜好情報管理部108において記憶されているユーザ嗜好情報を抽出する。
【0098】
嗜好度算出部112は、コンテンツ情報抽出部110において抽出されたコンテンツ情報と、嗜好情報抽出部111において抽出されたユーザ嗜好情報を使用して、当該コンテンツに対するユーザの嗜好度を算出する。
【0099】
記録可能残量検出部113は、記録媒体15等の記録可能残量を検出する。
【0100】
制御情報作成部114は、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報(録画制御情報)とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報(再生制御情報)とを作成する。なお、記録制御情報と出力制御情報とを作成するために、制御情報作成部114は履歴情報抽出部109において抽出された情報、コンテンツ情報抽出部110において抽出されたコンテンツ情報、嗜好度算出部112において算出された嗜好度、及び記録可能残量検出部113において検出された記録可能残量を示す情報を使用する。
【0101】
コンテンツ出力処理部115は、コンテンツ蓄積部106において蓄積されているコンテンツを表示装置16に表示するための再生処理を行う。
【0102】
制御情報出力部116は、制御情報作成部114において作成された記録制御情報と出力制御情報を所定の外部機器17もしくはユーザ(ユーザ所有機器)18に出力する。
【0103】
(コンテンツ処理制御装置100を実現するコンピュータシステムの構成)
本実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置100は、実質的には、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図2に、このコンピュータシステム200の内部構成を示す。
【0104】
図2を参照して、このコンピュータシステム200は、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202を有するコンピュータ220と、モニタ203と、リモートコントローラ(以下、「リモコン」と呼ぶ)204とを含む。
【0105】
コンピュータ220は、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202に加えて、リモコン204からの信号を受信するリモコンインタフェース(I/F)205と、CPU(中央処理装置)206と、リモコンインタフェース205、CPU206、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202に接続されたバス207と、バス207に接続され、ブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ(ROM)208と、同じくバス207に接続され、プログラム命令、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)209とを含む。
【0106】
ここでは示さないが、コンピュータ220はさらにローカルエリアネットワーク(LAN)への接続を提供するネットワークアダプタボードを含んでもよい。
【0107】
コンピュータシステム200にコンテンツ処理制御装置100の機能を実現させるためのプログラム、コンテンツ10(図1参照)、ユーザ識別情報12、ユーザ嗜好情報13、及びコンテンツ情報14はいずれも、光ディスクドライブ201又は磁気ディスクドライブ202に挿入される光ディスク210又は磁気ディスク211に記憶され、さらにハードディスク212に転送される。又は、プログラム、コンテンツ10、ユーザ識別情報12、ユーザ嗜好情報13、及びコンテンツ情報14は図示しないネットワークを通じてコンピュータ220に送信されハードディスク212に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM209にロードされる。光ディスク210から、磁気ディスク211から、又はネットワークを介して、直接にRAM209にプログラムをロードしてもよい。
【0108】
このプログラムは、コンピュータ220に本実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置100の機能を実現させる複数の命令を含む。これら機能を実現させるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ220上で動作するオペレーティングシステム(OS)又はサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータ220にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置100の機能を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「ツール」を呼出すことにより、上記したコンテンツ処理制御装置100の制御を実行する命令のみを含んでいればよい。コンピュータシステム200の動作は周知であるので、ここでは繰り返さない。
【0109】
なお、コンテンツ処理制御装置100の機能を実現するためのプログラム、コンテンツ10(図1参照)、ユーザ識別情報12、ユーザ嗜好情報13、又はコンテンツ情報14が記録される記録媒体は、CD−ROM(コンパクトディスク読取専用メモリ)、MO(Magneto−Optical disc)、MD(Mini Disc)、及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク210、FD(フレキシブルディスク)及びハードディスク等の磁気ディスク211に限らない。磁気テープ及びカセットテープ等のテープ、IC(Integrated Circuit)カード及び光カード等のカード型記録媒体、並びにマスクROM、EPROM(Erasable Programable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programable ROM)、及びフラッシュROM等の半導体メモリのいずれかでもよい。ただし、コンピュータシステム200は、これら記録媒体からの読出を行なうための読出装置を実装する必要がある。
【0110】
(全体動作の概要)
本実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置100は、履歴情報管理部107において記録されている蓄積履歴情報、出力履歴情報、コンテンツ蓄積部106において蓄積されているコンテンツ情報、外部から入力されるコンテンツ情報、嗜好情報管理部108において記憶されているユーザ嗜好情報、及び記録媒体等の記録可能残量を示す情報のうちの少なくとも一つの情報を使用して、記録制御情報や出力制御情報などの制御情報を作成する。以下に、制御情報を作成する際の動作を含むコンテンツ処理制御装置100の全体動作の概要について説明する。
【0111】
コンテンツ処理制御装置100において、受信部101にて受信され、あるいは記録媒体11から入力部102を介して入力されたコンテンツ(コンテンツ10)は、コンテンツ蓄積処理部105において録画処理を行い、コンテンツ蓄積部106において蓄積・管理される。この時、コンテンツ蓄積処理部105においてコンテンツを録画した際の蓄積履歴情報は履歴情報管理部107において記憶される。
【0112】
入力部103を介して入力されたユーザ嗜好情報13は、嗜好情報管理部108において管理される。
【0113】
制御情報作成部114は、蓄積履歴情報、出力履歴情報、コンテンツ情報、コンテンツに対するユーザ嗜好度、及び記録可能残量を示す情報のうちの少なくとも一つの情報を使用して、当該コンテンツに関する記録制御情報と出力制御情報との少なくとも一方の制御情報を作成する。
【0114】
なお、蓄積履歴情報と出力履歴情報は、履歴情報抽出部108において履歴情報管理部107から抽出される。コンテンツ情報は、コンテンツ情報抽出部110においてコンテンツ蓄積部106から抽出される。コンテンツに対するユーザの嗜好度は、嗜好情報抽出部111において嗜好情報管理部108から抽出されたユーザ嗜好情報と、コンテンツ情報抽出部110においてコンテンツ蓄積部106から抽出されたコンテンツ情報を使用して、嗜好度算出部112において算出される。記録可能残量を示す情報は、記録可能残量検出部113において検出された記録媒体15等の記録可能残量である。
【0115】
制御情報作成部114において作成された記録制御情報を基に、コンテンツ蓄積処理部105は録画処理を行い、コンテンツ蓄積部106にコンテンツを蓄積する。そして、録画処理を行った際の蓄積履歴情報は、履歴情報管理部107において記憶される。
【0116】
また、制御情報作成部114において作成された出力制御情報を基に、コンテンツ出力処理部115は再生処理を行い、コンテンツ蓄積部106において蓄積されているコンテンツを表示装置16に表示する。そして、再生処理を行った際の出力履歴情報は、履歴情報管理部107において記録される。
【0117】
(主要動作の概要)
図3は、コンテンツ処理制御装置100の主要動作の概要を示すフローチャートである。
【0118】
図3を参照して、コンテンツ処理制御装置100の電源が入れられると、プログラム300が起動し、ステップS301に進む。
【0119】
ステップS301では、制御情報の作成処理を行う。制御情報作成処理の詳細については後述する。
【0120】
ステップS302では、制御情報の作成に成功したか否かの判定を行う。制御情報の作成に成功した場合はステップS303へ進み、制御情報の作成に失敗した場合は処理を終了する。
【0121】
ステップS303では、ステップS302において作成された制御情報の種類を判定する。ステップS302において作成された制御情報が録画制御情報である場合はステップS304へ進み、再生制御情報である場合はステップS305へ進み、それ以外である場合はステップS306へ進む。
【0122】
ステップS304では、コンテンツ蓄積処理部105は、作成された録画制御情報に基づいて、コンテンツ蓄積部106に対してコンテンツの録画処理を行い、処理を終了する。
【0123】
ステップS305では、コンテンツ出力処理部115は、作成された再生制御情報に基づいて、コンテンツの再生処理を行い、処理を終了する。
【0124】
ステップS306では、制御情報出力部116は、作成された制御情報を所定の外部機器17もしくはユーザ(ユーザ所有機器)18に出力し、処理を終了する。
【0125】
外部機器17では、出力された制御情報に基づいた処理を行う。
【0126】
(制御情報作成処理)
図4は、図3に示すステップS301で実行される制御情報作成処理を示すフローチャートである。図4を参照して、制御情報作成処理350が開始されると、ステップS351では、ユーザ認識部104はユーザ識別情報12が存在するか否かの判定を行う。ユーザ識別情報12が存在する場合はステップS352へ進み、存在しない場合はステップS353へ進む。
【0127】
ステップS352では、ユーザ認識部104がユーザ識別情報12からユーザの認識を行い、ステップS353へ進む。
【0128】
ここで、ユーザ識別情報12、及びユーザの識別方法は限定しない。例えば、ユーザ識別情報12としてユーザにユーザ名もしくはユーザ識別番号の少なくとも一方を入力させること、あるいは選択させることで、一意にユーザを識別する方法であっても構わない。また、ユーザの指紋や虹彩などの人体情報を予め登録しておき、コンテンツ処理制御装置100を使用する際にそれらの情報を入力し、予め登録されていた情報と比較することでユーザを識別する方法であっても構わない。
【0129】
ステップS353では、履歴情報抽出部109は履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報が存在するか否かの判定を行う。蓄積履歴情報が存在する場合はステップS354へ進み、存在しない場合はステップS355へ進む。ただし、ステップS352においてユーザを識別している場合、履歴情報抽出部109は識別されたユーザに関する蓄積履歴情報が存在するか否かの判定を行う。識別されたユーザに関する蓄積履歴情報が存在する場合はステップS354へ進み、存在しない場合はステップS355へ進む。
【0130】
ステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107から蓄積履歴情報を読み込む。ただし、ステップS352においてユーザを識別している場合、履歴情報抽出部109は識別されたユーザに関する蓄積履歴情報を読み込む。蓄積履歴情報を読み込んだ後、ステップS355へ進む。
【0131】
ステップS355では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている出力履歴情報が存在するか否かの判定を行う。出力履歴情報が存在する場合はステップS356へ進み、存在しない場合はステップS357へ進む。ただし、ステップS352においてユーザを認識すなわち識別している場合、履歴情報抽出部109は識別されたユーザに関する出力履歴情報が存在するか否かの判定を行う。識別されたユーザに関する出力履歴情報が存在する場合はステップS356へ進み、存在しない場合はステップS357へ進む。
【0132】
ステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107から出力履歴情報を読み込む。ただし、ステップS352においてユーザを識別している場合、履歴情報抽出部109は識別されたユーザに関する出力履歴情報を読み込む。出力履歴情報を読み込んだ後、ステップS357へ進む。
【0133】
ステップS357では、制御情報作成部114がその他の情報が存在するか否かの判定を行う。その他の情報が存在する場合はステップS358へ進み、存在しない場合はステップS359へ進む。
【0134】
ステップS358では、制御情報作成部114がその他の情報を読み込み、ステップS359へ進む。ここで、その他の情報として、コンテンツ情報、コンテンツに対するユーザ嗜好度、及び記録可能残量を示す情報などがある。コンテンツ情報抽出部110は、コンテンツ蓄積部106において蓄積されているコンテンツ情報を抽出し、制御情報作成部114に渡す。嗜好度算出部112は、ユーザ嗜好情報とコンテンツ情報から当該コンテンツに対するユーザの嗜好度を算出し、算出された嗜好度を制御情報作成部114に渡す。記録可能残量検出部113は、記録媒体15等の記録可能残量を検出し、制御情報作成部114に渡す。
【0135】
ステップS359では、制御情報作成部114は作成する制御情報の種類を選択する。録画制御情報に関する制御情報を作成する場合はステップS360へ進み、再生制御情報に関する制御情報を作成する場合はステップS361へ進み、それ以外の場合はステップS362へ進む。なお、作成する制御情報の種類の選択は、コンテンツ処理制御装置100により自動で選択するようにしても構わないし、ユーザが指示もしくは選択するようにしても構わない。
【0136】
ステップS360では、制御情報作成部114はステップS354、ステップS356、及びステップS358の少なくとも一つのステップにおいて読み込まれた各情報から録画制御情報を作成し、制御情報作成処理を終了する。
【0137】
ステップS361では、制御情報作成部114はステップS354、ステップS356、及びステップS358の少なくとも一つのステップにおいて読み込まれた各情報から再生制御情報を作成し、制御情報作成処理を終了する。
【0138】
ステップS362では、制御情報作成部114はステップS354、ステップS356、及びステップS358の少なくとも一つのステップにおいて読み込まれた各情報から出力制御情報を作成し、制御情報作成処理を終了する。
【0139】
以下、コンテンツ処理制御装置100の具体的な動作として、実施例1から実施例10を例示する。
【0140】
(実施例1)
以下に示す実施例1では、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0141】
図5に、ユーザXがコンテンツ蓄積部106にコンテンツを蓄積した際の蓄積履歴情報を示す。図5に示す蓄積履歴情報は、コンテンツ蓄積処理部105が受信部101を介して入力されたコンテンツを録画した際の蓄積履歴情報である。コンテンツ蓄積処理部105は、コンテンツが録画されるたびに蓄積履歴情報を作成し、履歴情報管理部107は当該蓄積履歴情報を記憶する。
【0142】
図5では、コンテンツ名500、放送日(曜日)501、放送チャンネル502、録画開始時刻503、録画終了時刻504及び録画モード505がそれぞれ対応付けて管理されている。例えば、「2004年5月1日(土)」の「8チャンネル」で放送されていた「コンテンツA−1」という番組を「21:00」から「21:54」まで「標準」モードで録画したことを表している。さらに、コンテンツ名の最後の数字は、同じシリーズの放送回数を示しており、「コンテンツA−1」と「コンテンツA−2」は同じシリーズ番組であることを表している。
【0143】
ただし、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報は、必ずしもこれに限定されない。
【0144】
また、録画モードは、図5では「標準」と「3倍」(ビットレートが標準に対して3倍)しか存在しないが、必ずしもこれに限定されない。例えば、「高画質」、「標準」及び「低画質」の区分であっても構わないし、それ以外の区分であっても構わない。
【0145】
図6は、図5に示したコンテンツの放送日や放送チャンネル、放送時間の詳細を表している。図6では、コンテンツ名520に対して、放送日521、放送チャンネル522、放送開始時刻523及び放送終了時刻524がそれぞれ対応付けて表されている。例えば、「コンテンツC」のシリーズ番組は、「毎週月曜日」に「8チャンネル」で「21:00」から「21:54」まで放送されていることを表している。なお、図6に示す情報はコンテンツ情報としてコンテンツ蓄積部106において管理されているものであっても構わないし、外部から入力されるものであっても構わない。
【0146】
ここでは、「コンテンツC−2」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0147】
ユーザXによって「コンテンツC−2」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツC−2」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0148】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0149】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0150】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツC−*」に関する情報を読み込む。
【0151】
ステップS359では、「コンテンツC−2」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0152】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツC−2」の録画制御情報を作成する。この録画制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図5と図6から、「コンテンツC−1」の放送終了時刻は「21:54」であるのに対し、ユーザXは「コンテンツC−1」を「21:52」までしか録画していないという情報、及び「コンテンツC−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツC−1」は、「21:00」から「21:52」まで「3倍」モードで録画されているという情報とを参照する。
【0153】
図7には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツC−2」の録画制御情報を示す。図7では、コンテンツ名540、録画日(曜日)541、録画放送チャンネル542、録画開始時刻543、録画終了時刻544及び録画モード545がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0154】
ここでは、「コンテンツC−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツC−1」は、放送終了時刻が「21:54」であるにも関わらず、「21:52」までしか録画されていないため、「コンテンツC−2」に対する録画制御情報の録画終了時刻を「21:52」に設定する。ただし、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0155】
例えば、「コンテンツC−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツC−3」の放送開始時刻が「21:00」であるにも関わらず、「21:03」からしか録画されていない場合、「コンテンツC−2」に対する録画制御情報の録画開始時刻を「21:03」に設定するものであっても構わない。
【0156】
図7に示す録画制御情報はコンテンツ蓄積処理部105に渡され、コンテンツ蓄積処理部105は図7に示す録画制御情報に基づいて「コンテンツC−2」の録画処理を行う。コンテンツ蓄積部106に録画された「コンテンツC−2」は、このコンテンツ蓄積部106において管理される。
【0157】
さらに、「コンテンツC−2」の録画処理を行った際の蓄積履歴情報は、履歴情報管理部107において記憶される。なお、図7に示す録画制御情報通りに「コンテンツC−2」の録画が行われた場合は、蓄積履歴情報は録画制御情報と同じ情報となる。
【0158】
また、図7に示す録画制御情報は制御情報出力部116を介して、外部機器17に出力され、外部機器17が出力された録画制御情報に基づいた処理を行うようにしても構わない。例えば、外部機器17が表示装置を備えている場合、図7に示す録画制御情報を表示装置に表示し、ユーザに提示してもよい。この時、提示された録画制御情報をユーザ自ら修正した場合、修正された録画制御情報を入力するための手段を別途用意し、入力された修正内容を履歴情報管理部107において管理・保存しておくことで、今後制御情報を作成する際に利用できるようにしても構わない。
【0159】
実施例1では、ユーザの過去のコンテンツの蓄積履歴情報を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報を作成することができる。
【0160】
(実施例2)
以下に示す実施例2では、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報から再生制御情報を作成する動作を例示する。
【0161】
図5に示すコンテンツがコンテンツ蓄積部106に蓄積されているものとする。
【0162】
ここでは、コンテンツ蓄積部106において蓄積されている「コンテンツD−2」の再生を行うための再生制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0163】
ユーザXによって「コンテンツD−2」の再生制御情報の作成の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツD−2」の再生を行うのはユーザXであると認識する。
【0164】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0165】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0166】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツD−*」に関する情報を読み込む。
【0167】
ステップS359では、「コンテンツD−2」の再生制御情報を作成するため、ステップS361へ進む。
【0168】
ステップS361では、制御情報作成部114が「コンテンツD−2」の再生制御情報を作成する。この再生制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図5と図6から、「コンテンツD−2」の放送終了時刻は「23:25」であるのに対し、ユーザXは「コンテンツD−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツD−1」を「23:23」までしか録画していないという情報を参照する。
【0169】
図8には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツD−2」の再生制御情報を示す。図8では、コンテンツ名560、再生日(曜日)561、再生開始位置(再生開始データ位置)562及び再生終了位置(再生終了データ位置)563がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0170】
ここでは、「コンテンツD−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツD−1」は、放送終了時刻が「23:25」であるにも関わらず、「23:23」までしか録画されていないため、「コンテンツD−2」に対する再生制御情報の再生終了位置を「23:23」に設定する。ただし、再生制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0171】
例えば、「コンテンツD−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツD−3」の放送開始時刻が「22:54」であるにも関わらず、「22:55」からしか録画されていない場合、「コンテンツD−2」に対する再生制御情報の再生開始時刻を「22:55」に設定するものであっても構わない。
【0172】
図8に示す再生制御情報はコンテンツ出力処理部115に渡され、コンテンツ出力処理部115は図8に示す再生制御情報に基づいて「コンテンツD−2」の再生処理を行う。再生される「コンテンツD−2」は、コンテンツ蓄積部106から呼び出される。
【0173】
さらに、「コンテンツD−2」の再生処理を行った際の出力履歴情報は、履歴情報管理部107において記憶される。なお、図8に示す再生制御情報通りに「コンテンツD−2」の再生が行われた場合は、出力履歴情報は再生制御情報と同じ情報となる。また、「コンテンツD−2」の再生処理中に、ユーザXから早送り等の出力指示が行われた場合は、行われた出力指示と当該出力指示の開始位置及び終了位置をそれぞれ対応付けて、出力履歴情報として履歴情報管理部107において記憶される。
【0174】
また、図8に示す再生制御情報は制御情報出力部116を介して、外部機器17に出力され、外部機器17が出力された再生制御情報に基づいた処理を行うようにしても構わない。例えば、外部機器17が表示装置を備えている場合、図8に示す再生制御情報を表示装置に表示し、ユーザに提示してもよい。この時、提示された再生制御情報をユーザ自ら修正した場合、修正された再生制御情報を入力するための手段を別途用意し、入力された修正内容を履歴情報管理部107において管理・保存しておくことで、今後制御情報を作成する際に利用できるようにしても構わない。
【0175】
実施例2では、ユーザの過去のコンテンツの蓄積履歴情報を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際に、ユーザにとって好ましい再生制御情報を作成することができる。
【0176】
(実施例3)
以下に示す実施例3では、履歴情報管理部107において管理されている出力履歴情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0177】
図9に履歴情報管理部107において管理されているユーザXによる出力履歴情報を示す。図9に示す出力履歴情報は、図5に示すコンテンツがコンテンツ蓄積部106に蓄積されているものとし、それらのコンテンツの一部を過去にユーザXがコンテンツ出力処理部115を介して再生した際の出力履歴である。コンテンツ出力処理部115は、コンテンツが再生されるたびに出力履歴情報を作成し、履歴情報管理部107は当該出力履歴情報を記憶する。
【0178】
図9では、コンテンツ名580、当該コンテンツの再生日(曜日)581、当該コンテンツの再生開始位置582及び当該コンテンツの再生終了位置583がそれぞれ対応付けて管理されている。例えば、「コンテンツA−1」は「2004年5月2日(日)」に再生され、「コンテンツA−1」の「21:00」から「21:52」までの間を再生したことを表している。
【0179】
ただし、履歴情報管理部107において管理されている出力履歴情報は、必ずしもこれに限定されない。例えば、コンテンツ視聴時のユーザXによる再生操作履歴などを同時に管理しておいても構わない。
【0180】
また、再生開始位置582及び再生終了位置583は、当該コンテンツが放送された時刻を使って再生開始位置及び再生終了位置のそれぞれを表していたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、当該コンテンツの先頭からの経過時間等で表しても構わない。例えば60分の長さのコンテンツを0分から50分までの間を再生したという情報を出力履歴情報として履歴情報管理部107において管理していても構わない。
【0181】
ここで、図9の「コンテンツB−2」、「コンテンツD−1」、「コンテンツD−2」及び「コンテンツL−3」では、コンテンツ名580以外は「−」になっているが、これはそれぞれのコンテンツが未再生であることを示している。
【0182】
ここでは、「コンテンツA−3」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0183】
ユーザXによって「コンテンツA−3」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツA−3」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0184】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0185】
ステップS355及びステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図9に示すユーザXによる出力履歴情報を読み込む。
【0186】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツA−*」に関する情報を読み込む。
【0187】
ステップS359では、「コンテンツA−3」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0188】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツA−3」の録画制御情報を作成する。この録画制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図5と図9から「コンテンツA−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツA−1」及び「コンテンツA−2」は、「21:00」から「21:54」まで録画されているのにも関わらず、「21:00」から「21:52」までしか再生していないという情報を参照する。
【0189】
図10には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツA−3」の録画制御情報を示す。図10では、コンテンツ名600、録画日時(曜日)601、録画放送チャンネル602、録画開始時刻603、録画終了時刻604及び録画モード605がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0190】
ここでは、図9に示すように、「コンテンツA−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツA−1」及び「コンテンツA−2」の「21:00」から「21:52」までの間しか再生されていないため、「コンテンツA−3」の録画終了時刻を「21:52」に設定する。また、図5に示すように、「コンテンツA−1」と「コンテンツA−2」の録画モードは「標準」であるため、「コンテンツA−3」の録画モードは「標準」に設定する。ただし、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0191】
例えば、「コンテンツA−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツA−4」では、「21:02」からしか再生されていない場合、「コンテンツA−3」に対する録画制御情報の録画開始時刻を「21:02」に設定するものであっても構わない。
【0192】
実施例3では、ユーザの過去のコンテンツの出力履歴情報を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報を作成することができる。
【0193】
(実施例4)
以下に示す実施例4では、履歴情報管理部107において管理されている出力履歴情報から再生制御情報を作成する動作を例示する。
【0194】
図5に示すコンテンツがコンテンツ蓄積部106に蓄積されているものとし、図9はユーザXがそれらのコンテンツの一部を過去に再生した際の出力履歴情報であるものとする。
【0195】
ここでは、コンテンツ蓄積部106において蓄積されている「コンテンツB−2」の再生を行うための再生制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4の示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0196】
ユーザXによって「コンテンツB−2」の再生制御情報の作成の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツB−2」の再生を行うのはユーザXであると認識する。
【0197】
ステップS353では、蓄積履歴情報を使用しないため、ステップS355へ進む。
【0198】
ステップS355及びステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図9に示すユーザXによる出力履歴情報を読み込む。
【0199】
ステップS357では、その他の情報を利用しないため、ステップS359へ進む。
【0200】
ステップS359では、「コンテンツB−2」の再生制御情報を作成するため、ステップS361へ進む。
【0201】
ステップS361では、制御情報作成部114が「コンテンツB−2」の再生制御情報を作成する。この再生制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図9から「コンテンツB−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツB−1」は、「20:00」から「20:44」までの間を再生しているという情報を参照する。
【0202】
図11には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツB−2」の再生制御情報を示す。図11では、コンテンツ名620、再生日(曜日)621、再生開始位置622及び再生終了位置623を表示している。
【0203】
ここでは、「コンテンツB−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツB−1」は、「20:00」から「20:45」までが録画されているにも関わらず、ユーザは、「20:00」から「20:44」までしか再生していないため、「コンテンツB−2」に対する再生制御情報の再生終了位置を「20:44」に設定する。ただし、再生制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0204】
例えば、「コンテンツB−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツB−3」は、「20:00」から録画されているにも関わらず、「20:01」からしか再生されていない場合、「コンテンツB−2」に対する再生制御情報の再生開始時刻を「20:01」に設定するものであっても構わない。
【0205】
実施例4では、ユーザの過去のコンテンツの出力履歴情報を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際に、ユーザにとって好ましい再生制御情報を作成することができる。
【0206】
(実施例5)
以下に示す実施例5では、履歴情報管理部107において管理されている出力履歴情報の操作履歴情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0207】
図12に、履歴情報管理部107において管理されているユーザXが「コンテンツF−1」を再生した際の操作履歴情報を示す。図12に示す操作履歴情報は、「コンテンツF−1」を過去にユーザXがコンテンツ出力処理部115を介して再生した際に、ユーザXがコンテンツ処理制御装置に対して早送り等の出力指示を行った開始位置を示す情報と終了位置を示す情報を図示したものである。コンテンツ出力処理部115は、早送り等の出力指示が行われるたびに操作履歴情報を作成し、履歴情報管理部107は当該操作履歴情報を記憶する。
【0208】
図12では、ユーザXが「コンテンツF−1」を再生した直後、「19:02」までの間を早送りし、そこから通常再生を行い、その後、「19:15」から「19:17」までの間と、「19:30」から「19:32」までの間と、「19:43」から「19:45」までの間をそれぞれ早送りを行い、「19:52」に再生を終了していることを示している。
【0209】
ここでは、「コンテンツF−2」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際の処理制御情報100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0210】
ユーザXによって「コンテンツF−2」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツF−2」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0211】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0212】
ステップS355及びステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図12に示すユーザXによる「コンテンツF−1」の操作履歴情報を読み込む。
【0213】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツF―*」に関する情報を読み込む。
【0214】
ステップS359では、「コンテンツF−2」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0215】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツF−2」の録画制御情報を作成する。この録画制御情報の作成において、制御情報作成部114は、「コンテンツF−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツF−1」の操作履歴情報を参照する。
【0216】
図13には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツF−2」の録画制御情報を示す。図13では、コンテンツ名640、録画日(曜日)641、録画放送チャンネル642、録画開始時刻643、録画終了時刻644及び録画モード645がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0217】
ここでは、「コンテンツF−2」と同じシリーズ番組である「コンテンツF−1」は、「コンテンツF−1」の再生開始直後に「19:02」まで早送りされた後、通常再生され、「19:52」の箇所で再生が終了されているため、「コンテンツF−2」に対する録画制御情報の録画開始時刻を「19:02」、録画終了時刻を「19:52」に設定する。ただし、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0218】
さらに、図12に示す「コンテンツF−1」の操作履歴情報から、「19:15」から「19:17」までの間、「19:30」から「19:32」までの間、「19:43」から「19:45」までの間は早送りが行われているという情報から、図14に示すように、それらの時間では録画を行わないような録画制御情報を作成しても構わない。図14では、コンテンツ名660、録画日(曜日)661、録画放送チャンネル662、録画開始時刻663、録画終了時刻664及び録画モード665がそれぞれ対応付けて表示されており、さらに削除開始位置を示す情報666と削除終了位置を示す情報667は互いに対応付けて表示されている。すなわち、「コンテンツF−2」は「19:00」から放送が開始されるが、「19:02」から録画が開始され、途中、「19:15」から「19:17」の間、「19:30」から「19:32」の間、及び「19:43」から「19:45」の間は録画が行われずに、「19:52」に録画が終了されるという録画制御情報が作成される。
【0219】
ただし、削除開始位置から削除終了位置までの間も録画を行うが、当該コンテンツの再生時にそれらの時間の再生を行わないようにしても構わない。例えば、コンテンツを録画する際に、削除開始位置と削除終了位置を識別できるようなマークをつけておき、当該コンテンツ再生時に付与したマークを判別し、削除開始位置から削除終了位置までの間は再生を行わないようにしても構わない。
【0220】
実施例5では、ユーザの過去のコンテンツ再生時における操作履歴情報を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報を作成することができる。
【0221】
(実施例6)
以下に示す実施例6では、嗜好情報管理部108において管理されているユーザ嗜好情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0222】
図15には、これから放送されるコンテンツの各種情報を示す。図15では、コンテンツ名680、放送予定日(曜日)681、放送チャンネル682、放送開始時刻683及び放送終了時刻684がそれぞれ対応付けて表示されており、さらに、コンテンツ名685、当該コンテンツが属するジャンル686、当該コンテンツの出演者687及び当該コンテンツのキーワード688がそれぞれ対応付けて表示されている。例えば、「コンテンツG−1」は、「2004年5月17日(月)」の「19:00」から「19:54」まで「4ch」で放送されており、「コンテンツG−1」のジャンルは「J1」に属しており、出演者は「P1」、「P2」及び「P3」であり、キーワードは「K1」、「K2」、「K3」及び「K4」であることを示している。
【0223】
また、ユーザXの嗜好情報として、好みのジャンルは「J1」であり、好みの出演者は「P1」及び「P2」であり、好みのキーワードは「K2」、「K3」及び「K5」であるとし、これらの嗜好情報は嗜好情報管理部108において管理される。
【0224】
ここでは、「コンテンツG−1」及び「コンテンツH−1」に対するユーザの嗜好度を算出し、算出された嗜好度に応じて「コンテンツG−1」及び「コンテンツH−1」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について説明する。
【0225】
嗜好情報抽出部111は、上記のユーザXの嗜好情報を嗜好情報管理部108から抽出する。
【0226】
コンテンツ情報抽出部110は、図15に示す「コンテンツG−1」及び「コンテンツH−1」のコンテンツ情報を抽出する。
【0227】
嗜好度算出部112は、嗜好度情報抽出部111において抽出された情報とコンテンツ情報抽出部110において抽出された情報から、「コンテンツG−1」と「コンテンツH−1」の嗜好度を算出する。
【0228】
ここで、嗜好度を算出する方法として、ユーザの嗜好情報とコンテンツ情報を比較し、一致する項目一つにつき10ポイント嗜好度を上げるものとする。
【0229】
これに従い、「コンテンツG−1」の嗜好度を算出すると、ジャンル「J1」、出演者「P1」及び「P2」、キーワード「K2」及び「K3」の5項目が一致するため、「コンテンツG−1」の嗜好度を50とする。
【0230】
同様に、「コンテンツH−1」の嗜好度を算出すると、出演者「P1」、キーワード「K5」の2項目が一致するため、「コンテンツH−1」の嗜好度を20とする。
【0231】
ただし、嗜好度の算出方法は必ずしもこれに限定されない。
【0232】
算出した「コンテンツG−1」の嗜好度を使用して「コンテンツG−1」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際の処理制御100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャートに従って説明する。
【0233】
ユーザXによって「コンテンツG−1」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツG−1」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0234】
ステップS353では、蓄積履歴情報が存在しないので、ステップS355へ進む。
【0235】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0236】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図15に示す「コンテンツG−1」に関する情報と上記で算出した「コンテンツG−1」の嗜好度を読み込む。
【0237】
ステップS359では、「コンテンツG−1」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0238】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツG−1」の録画制御情報を作成する。
【0239】
図16には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツG−1」の録画制御情報を示す。図16では、コンテンツ名700、録画日(曜日)701、録画放送チャンネル702、録画開始時刻703、録画終了時刻704及び録画モード705がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0240】
ここでは、録画モードを嗜好度が50ポイント以上の場合は「高画質」で、嗜好度が30ポイント以上50ポイント未満の場合は「標準」で、嗜好度が30ポイント未満の場合は「低画質」で設定するものとすると、「コンテンツG−1」の嗜好度は「50ポイント」であるため、「コンテンツG−1」に対する録画制御情報の録画モードを「高画質」に設定する。ここで、録画モードは「高画質」、「標準」、「低画質」の3区分で表しているが、必ずしもこれに限定されない。また、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0241】
一方、算出した「コンテンツH−1」の嗜好度を使用して「コンテンツH−1」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャートに従って説明する。
【0242】
ユーザXによって「コンテンツH−1」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツH−1」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0243】
ステップS353では、蓄積履歴情報が存在しないので、ステップS355へ進む。
【0244】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0245】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図15に示す「コンテンツH−1」に関する情報と上記で算出した「コンテンツH−1」の嗜好度を読み込む。
【0246】
ステップS359では、「コンテンツH−1」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0247】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツH−1」の録画制御情報を作成する。
【0248】
図17には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツH−1」の録画制御情報を示す。図17では、コンテンツ名720、録画日(曜日)721、録画放送チャンネル722、録画開始時刻723、録画終了時刻724及び録画モード725がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0249】
「コンテンツH−1」の嗜好度は「20ポイント」であるため、「コンテンツH−1」に対する録画制御情報の録画モードを「低画質」に設定する。
【0250】
実施例6では、ユーザの嗜好情報を利用することで、コンテンツを録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報を作成することができる。
【0251】
(実施例7)
以下に示す実施例7では、記録可能残量検出部113によって検出された記録媒体15等の記録可能残量を示す情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0252】
図18には、記録可能残量検出部113によって検出された記録媒体の記録可能残量を示す。図18では、記録媒体の記録可能残量を「高画質」モードに換算した際の記録可能時間740、「標準」モードに換算した際の記録可能時間741、「低画質」モードに換算した際の記録可能時間742を示している。例えば、「高画質」モードであれば、残り50分しか録画できないが、「低画質」モードならば、3時間46分録画可能であることを示している。
【0253】
ここでは、放送時間が「21:00」から「22:54」までの「コンテンツJ」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0254】
ユーザXによって「コンテンツJ」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツJ」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0255】
ステップS353では、蓄積履歴情報が存在しないので、ステップS355へ進む。
【0256】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0257】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツJ」に関する情報と、図18に示す記録可能残量に関する情報を読み込む。
【0258】
ステップS359では、「コンテンツJ」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0259】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツJ」の録画制御情報を作成する。この録画制御情報の作成において、制御情報作成部114は、「コンテンツJ」の放送時間が「21:00」から「22:54」までの「1時間45分」であるという情報、及び記録媒体の記録可能残量を示す情報を参照する。
【0260】
図19には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツJ」の録画制御情報を示す。図19では、コンテンツ名760、録画日(曜日)761、録画放送チャンネル762、録画開始時刻763、録画終了時刻764及び録画モード765がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0261】
ここでは、「コンテンツJ」の放送時間が「1時間54分」であるため、「高画質」モードや「標準」モードでは記録容量が不足してしまうため、「コンテンツJ」に対する録画制御情報の録画モードを「低画質」に設定する。ただし、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。例えば、記録媒体の記録可能残量とユーザの嗜好情報を使用して、「コンテンツJ」のある部分は「高画質」モードで録画され、また別の部分は「標準」モードで録画され、残りの部分は「低画質」モードで録画されるような録画制御情報を作成しても構わない。
【0262】
実施例7では、記録媒体の記録可能残量の情報を利用することで、コンテンツを録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報を設定することができる。
【0263】
(実施例8)
以下に示す実施例8では、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報から当該コンテンツを出力する際の出力制御情報を作成する動作を例示する。
【0264】
図20に、AさんとBさんがコピー機780を使ってWord文章等のドキュメント類をコピー、もしくはプリントを行った際の蓄積履歴情報を示す。図20に示す蓄積履歴情報は、コンテンツ蓄積処理部105が受信部101を介して入力されたWord文章等のドキュメント類をコピー、もしくはプリントした際の蓄積履歴情報である。コンテンツ蓄積処理部105は、Word文章等のドキュメント類をコピー、もしくはプリントされるたびに蓄積履歴情報を作成し、履歴情報管理部107は当該蓄積履歴情報を記憶する。
【0265】
図20では、ドキュメント名781(コンテンツ名)、当該ドキュメントの所有者782(コンテンツの所有者)、当該ドキュメントの種類783(コンテンツの種類)、当該ドキュメントの印刷日784(コンテンツ蓄積日)及び当該ドキュメントを印刷した際の印刷時情報785がそれぞれ対応付けて管理されている。例えば、「Aさん」は、「2004年5月10日」に「W−A−1」というファイル名の「Word文章」を「両面2−Up」で印刷したことを示している。
【0266】
ただし、履歴情報管理部107において管理されている図20に示す蓄積履歴情報は、必ずしもこれに限定されない。例えば、当該ドキュメントのページ数(コンテンツのページ数)や当該ドキュメント内容を示すキーワード(コンテンツの内容)などを含んでいても構わない。図20に示す蓄積履歴情報には、当該ドキュメントの作成者もしくは当該ドキュメントの所有者の何れか一方を含んでいればよく、さらに、当該ドキュメントの種類、当該ドキュメントのサイズ、当該ドキュメントの作成日時、当該ドキュメントのジャンル、当該ドキュメントのページ数、もしくは当該ドキュメントの内容のうちの少なくとも一つを含んでいればよい。
【0267】
また、図20に示す蓄積履歴情報は、コピー機780とネットワークで接続されたPC等の外部機器からドキュメント類の印刷指示をコピー機780へ送った際の蓄積履歴情報であっても構わないし、コピー機780から直接ドキュメント類の印刷を行う際の蓄積履歴情報であっても構わないし、コピー機780とネットワークで接続されたPC等の外部機器内で管理されているドキュメント類をコピー機780側から印刷指示を行う際の蓄積履歴情報であっても構わない。
【0268】
ここでは、「Aさん」はドキュメント名が「W−A−3」という「8ページ」からなる「Word文章」の印刷を行うための出力制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理の350フローチャートに従って説明する。
【0269】
「Aさん」によって「W−A−3」というドキュメント名の「Word文章」の印刷の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「W−A−3」というドキュメント名の「Word文章」の印刷を行うのはユーザXであると認識する。
【0270】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図20の示す「Aさん」による蓄積履歴情報を読み込む。
【0271】
ステップS355では、出力履歴情報が存在しないので、ステップS357へ進む。
【0272】
ステップS357では、その他の情報が存在しないので、ステップS359へ進む。
【0273】
ステップS359では、「W−A−3」というドキュメントの印刷を行う際の出力制御情報を作成するため、ステップS362へ進む。
【0274】
ステップS362では、制御情報作成部114が「W−A−3」というドキュメントの印刷を行う際の出力制御情報を作成する。この出力制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図20から「Aさん」は「Word文章」を常に「両面2−Up」で印刷しているという情報を参照する。
【0275】
図21には、制御情報作成部114が作成した「W−A−3」の出力制御情報を示す。図21では、ドキュメント名800、種類801及び印刷時情報802がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0276】
ここでは、「Aさん」は「W−A−3」と種類が同じ「Word文章」である「W−A−1」と「W−A−2」は、常に「両面2−Up」で印刷しているため、「W−A−3」は「両面2−Up」で印刷されるような出力制御情報を作成する。ただし、出力制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0277】
図21に示す出力制御情報は制御情報出力部116に渡され、制御情報出力部116は図21に示す出力制御情報に基づいて「W−A−3」のコピー、もしくはプリント処理を行う。
【0278】
さらに、「W−A−3」のコピー、もしくはプリント処理を行った際の出力履歴情報は、履歴情報管理部107において記憶される。なお、図21に示す出力制御情報通りに「W−A−3」のコピー、もしくはプリント処理が行われた場合は、出力履歴情報は出力制御情報と同じ情報となる。
【0279】
実施例8では、ドキュメント類をコピー,もしくはプリントする際の制御情報を管理しておき、これらの情報を利用することで、当該ドキュメント、もしくは当該ドキュメントと類似のドキュメント類をコピー、もしくはプリントする際に、ユーザにとって好ましい出力制御情報を作成することができる。
【0280】
(実施例9)
以下に示す実施例9では、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報と出力履歴情報から録画制御情報を作成する動作を例示する。
【0281】
図5に示すコンテンツがコンテンツ蓄積部106に蓄積されているものとし、図9はユーザXがそれらのコンテンツの一部を過去に再生した際の出力履歴情報であるものとする。
【0282】
ここでは、「コンテンツK−3」の録画予約を行うための録画制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0283】
ユーザXによって「コンテンツK−3」の録画予約の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツK−3」の録画を行うのはユーザXであると認識する。
【0284】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0285】
ステップS355及びステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図9に示すユーザXによる出力履歴情報を読み込む。
【0286】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツK−*」に関する情報を読み込む。
【0287】
ステップS359では、「コンテンツK−3」の録画制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0288】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツK−3」の録画制御情報を作成する。この録画制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図5と図9から、「コンテンツK−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツK−1」及び「コンテンツK−2」は、「21:15」から「22:00」まで放送されているのにも関わらず、「21:15」から「21:55」までしか録画していないという情報と、「コンテンツK−1」及び「コンテンツK−2」は、「21:15」から録画されているのにも関わらず、「21:16」から再生しているという情報とを参照する。
【0289】
図22には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツK−3」の録画制御情報を示す。図22では、コンテンツ名820、録画日時(曜日)821、録画放送チャンネル822、録画開始時刻823、録画終了時刻824及び録画モード825がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0290】
ここでは、図5及び図9に示すように、「コンテンツK−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツK−1」及び「コンテンツK−2」は、「21:55」までしか録画されていないこと、及びこれら両者は「21:16」からしか再生されていないことから、「コンテンツK−3」の録画開始時刻を「21:16」に設定し、録画終了時刻を「21:55」に設定する。また、図5に示すように、「コンテンツK−1」と「コンテンツK−2」の録画モードは「標準」であるため、「コンテンツK−3」の録画モードも「標準」に設定する。ただし、録画制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0291】
実施例9では、ユーザの過去のコンテンツの蓄積履歴情報と出力履歴情報との両方を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を録画する際に、ユーザにとって好ましい録画制御情報をさらに適切に作成することができる。
【0292】
(実施例10)
以下に示す実施例10では、履歴情報管理部107において管理されている蓄積履歴情報と出力履歴情報から再生制御情報を作成する動作を例示する。
【0293】
図5に示すコンテンツがコンテンツ蓄積部106に蓄積されているものとし、図9はユーザXがそれらのコンテンツの一部を過去に再生した際の出力履歴情報であるものとする。
【0294】
ここでは、「コンテンツL−3」の再生を行うための再生制御情報を作成する場合について、その際のコンテンツ処理制御装置100の処理の流れを図4に示す制御情報作成処理のフローチャート350に従って説明する。
【0295】
ユーザXによって「コンテンツL−3」の再生制御情報の作成の指示がコンテンツ処理制御装置に対して行われると、ステップS351及びステップS352では、ユーザ認識部104が前述の手法により、「コンテンツL−3」の再生を行うのはユーザXであると認識する。
【0296】
ステップS353及びステップS354では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図5に示すユーザXによる蓄積履歴情報を読み込む。
【0297】
ステップS355及びステップS356では、履歴情報抽出部109が履歴情報管理部107において管理されている図9に示すユーザXによる出力履歴情報を読み込む。
【0298】
ステップS357及びステップS358では、制御情報作成部114が図6に示す「コンテンツL−*」に関する情報を読み込む。
【0299】
ステップS359では、「コンテンツL−3」の再生制御情報を作成するため、ステップS360へ進む。
【0300】
ステップS360では、制御情報作成部114が「コンテンツL−3」の再生制御情報を作成する。この再生制御情報の作成において、制御情報作成部114は、図5と図9から「コンテンツL−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツL−1」及び「コンテンツL−2」は、「22:00」から「23:00」まで放送されているのにも関わらず、「22:02」からしか録画していないという情報と、「コンテンツL−1」及び「コンテンツL−2」は「22:54」までしか再生していないという情報とを参照する。
【0301】
図23には、制御情報作成部114が作成した「コンテンツL−3」の再生制御情報を示す。図23では、コンテンツ名840、再生日(曜日)841、再生開始位置822、及び再生終了位置823がそれぞれ対応付けて表示されている。
【0302】
ここでは、図5及び図9に示すように、「コンテンツL−3」と同じシリーズ番組である「コンテンツL−1」及び「コンテンツL−2」は、「22:02」からしか録画されていないこと、及びこれら両者は「22:54」までしか再生されていないことから、「コンテンツL−3」の再生開始時刻を「22:02」に設定し、再生終了時刻を「22:54」に設定する。ただし、再生制御情報の作成方法は、必ずしもこれに限定されない。
【0303】
実施例10では、ユーザの過去のコンテンツの蓄積履歴情報と出力履歴情報との両方を利用することで、当該コンテンツ、もしくは当該コンテンツと同じシリーズの別コンテンツの少なくとも一方を再生する際に、ユーザにとって好ましい再生制御情報をさらに適切に作成することができる。
【0304】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0305】
本願発明は、コンテンツの記録動作あるいは出力動作を制御するための制御情報を正確かつ容易に作成することができるため、コンテンツの録画もしくは蓄積機能を持つ機器において効率的にコンテンツの記録動作を行うことができ、あるいはコンテンツの再生もしくは出力機能を持つ機器において効率的にコンテンツの出力動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0306】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るコンテンツ処理制御装置の各機能部を実現するコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1で示したコンテンツ処理制御装置の主要動作を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS301で実行される制御情報作成処理を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した処理制御コンテンツ装置の一実施例、他の実施例、及びさらに他の実施例に関し、履歴情報管理部にて蓄積・管理されている蓄積履歴情報を示す説明図である。
【図6】図1に示したコンテンツ処理制御装置の一実施例、他の実施例、及びさらに他の実施例に関し、図5に示したコンテンツの放送日と放送チャンネルと放送時間等の情報を示す説明図である。
【図7】図1に示したコンテンツ処理制御装置の一実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図8】図1に示したコンテンツ処理制御装置の他の実施例に関し、作成された再生制御情報を示す説明図である。
【図9】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、履歴情報管理部にて蓄積・管理されている出力履歴情報を示す説明図である。
【図10】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図11】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された再生制御情報を示す説明図である。
【図12】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、履歴情報管理部にて蓄積・管理されている出力履歴情報の操作履歴情報を示す説明図である。
【図13】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図14】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図15】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、コンテンツの放送予定日と放送チャンネルと放送時間と当該コンテンツの嗜好度を示す説明図である。
【図16】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図17】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図18】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、記録可能残量検出部によって検出された記録媒体の記録可能残量を示す説明図である。
【図19】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図20】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、履歴情報管理部にて蓄積・管理されている蓄積履歴情報を示す説明図である。
【図21】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された出力制御情報を示す説明図である。
【図22】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された録画制御情報を示す説明図である。
【図23】図1に示したコンテンツ処理制御装置のさらにその他の実施例に関し、作成された再生制御情報を示す説明図である。
【符号の説明】
【0307】
10 コンテンツ
12 ユーザ識別情報
13 ユーザ嗜好情報
14 コンテンツ情報
100 コンテンツ処理制御装置
104 ユーザ認識部(ユーザ特定手段)
105 コンテンツ蓄積処理部(記録制御手段)
106 コンテンツ蓄積部(コンテンツ蓄積手段)
107 履歴情報管理部(履歴情報管理手段)
108 嗜好情報管理部(嗜好情報管理手段)
112 嗜好度算出部(嗜好度算出手段)
113 記録可能残量検出部(記録可能残量検出手段)
114 制御情報作成部(制御情報作成手段)
115 コンテンツ出力処理部(出力制御手段)
116 制御情報出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
前記コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報と前記コンテンツ蓄積手段から出力されたコンテンツに関する出力履歴情報との少なくとも一方を記憶する履歴情報管理手段と、
前記蓄積履歴情報と前記出力履歴情報との少なくとも一方に基づいて、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を作成する制御情報作成手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ処理制御装置。
【請求項2】
入力されたコンテンツを前記記録制御情報に基づいて前記コンテンツ蓄積手段に記録させる記録制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項3】
前記コンテンツ蓄積手段に蓄積されているコンテンツを前記出力制御情報に基づいて出力する出力制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項4】
ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、前記履歴情報管理手段は前記ユーザ特定手段において特定されたユーザ毎に前記蓄積履歴情報と前記出力履歴情報との少なくとも一方を記憶し、前記制御情報作成手段は、前記履歴情報管理手段に記憶されている、前記ユーザ特定手段にて特定されたユーザ毎の情報を使用して、前記制御情報を作成することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項5】
前記蓄積履歴情報は、少なくとも当該コンテンツ名、当該コンテンツ蓄積日、当該コンテンツが放送されている放送チャンネル、及び当該コンテンツの蓄積開始時刻を含み、さらに当該コンテンツの蓄積終了時刻、もしくは当該コンテンツの蓄積に要した時間の何れか一方を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項6】
前記蓄積履歴情報は、少なくとも当該コンテンツに関するコンテンツ情報を含み、
前記コンテンツ情報は、少なくとも当該コンテンツの作成者、もしくは当該コンテンツの所有者の何れか一方を含み、さらに当該コンテンツの種類、当該コンテンツのサイズ、当該コンテンツの作成日時、当該コンテンツのジャンル、当該コンテンツのページ数、もしくは当該コンテンツの内容のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項7】
前記出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツ名、当該コンテンツの出力日時、及び当該コンテンツ内の出力開始位置を示す情報を含み、さらに当該コンテンツ内の出力終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツが出力された時間の何れか一方を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項8】
前記出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツを出力した際のユーザによる操作履歴情報を含み、
前記操作履歴情報は、コンテンツに対する出力指示、当該コンテンツ内の出力指示の開始位置を示す情報、及び当該コンテンツ内の出力指示の終了位置を示す情報を含み、前記出力指示は、通常再生、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生、及びコマ送りのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項9】
ユーザの嗜好情報を記憶する嗜好情報管理手段と、
前記嗜好情報管理手段において記憶されている前記ユーザの嗜好情報に基づいて、前記コンテンツに対するユーザの嗜好度を算出する嗜好度算出手段とを備え、
前記制御情報作成手段は、前記ユーザの嗜好度に応じて、当該コンテンツの記録制御情報と当該コンテンツの出力制御情報との少なくとも一方を作成することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項10】
前記制御情報作成手段は少なくとも前記記録制御情報を作成し、
前記記録制御情報は、当該コンテンツについての録画動作を制御するための録画制御情報であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項11】
前記録画制御情報は、少なくとも当該コンテンツの放送日、当該コンテンツの放送チャンネル、当該コンテンツの録画開始時刻、及び当該コンテンツの録画モードを含み、さらに当該コンテンツの録画終了時刻、もしくは当該コンテンツの録画時間の何れか一方を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項12】
前記制御情報作成手段は少なくとも前記出力制御情報を作成し、
前記出力制御情報は、当該コンテンツについての再生動作を制御するための再生制御情報であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項13】
前記再生制御情報は、少なくとも当該コンテンツ名、及び当該コンテンツ内の再生開始位置を示す情報を含み、さらに当該コンテンツ内の再生終了位置を示す情報、もしくは当該コンテンツが再生される時間の何れか一方を含むことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項14】
前記出力制御情報は、当該コンテンツと当該コンテンツのコピーとの少なくとも一方についての出力動作を制御するための出力制御情報であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項15】
前記出力制御情報は、前記蓄積履歴情報と前記出力履歴情報との少なくとも一方からなることを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項16】
コンテンツが記録される記録媒体の記録可能残量を検出する記録可能残量検出手段を備え、
前記制御情報作成手段は、前記記録可能残量検出手段により検出された前記記録媒体の記録可能残量に基づいて、当該コンテンツを録画する際の録画モードを決定することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項17】
前記録画制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積開始時刻、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力開始位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送開始時刻と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記録画制御情報に含まれる録画開始時刻を当該コンテンツの放送開始時刻と当該コンテンツの蓄積開始時刻もしくは当該コンテンツ内の出力開始位置との差分だけ当該コンテンツの放送開始時刻からずらして設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項18】
前記再生制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積開始時刻、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力開始位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送開始時刻と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記再生制御情報に含まれる、当該コンテンツ内の再生開始位置を当該コンテンツの放送開始時刻と当該コンテンツの蓄積開始時刻もしくは当該コンテンツ内の出力開始位置との差分だけ当該コンテンツの再生開始位置からずらして設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項19】
前記蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積終了時刻が含まれており、
さらに前記出力履歴情報にはコンテンツ内の出力終了位置を示す情報が含まれており、
前記録画制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積終了時刻、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力終了位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送終了時刻と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記録画制御情報に含まれる録画終了時刻を当該コンテンツの放送終了時刻と当該コンテンツの蓄積終了時刻もしくは当該コンテンツ内の出力終了位置との差分だけ当該コンテンツの放送終了時刻からずらして設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項20】
前記蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積終了時刻が含まれており、
さらに前記出力履歴情報にはコンテンツ内の出力終了位置を示す情報が含まれており、
前記再生制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積終了時刻、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツ内の出力終了位置を示す情報の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送終了時刻と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記再生制御情報に含まれる、当該コンテンツ内の再生終了位置を当該コンテンツの放送終了時刻と当該コンテンツの蓄積終了時刻もしくは当該コンテンツ内の出力終了位置との差分だけ当該コンテンツの再生終了位置からずらして設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項21】
前記蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積に要した時間が含まれており、
さらに前記出力履歴情報にはコンテンツが再生された時間が含まれており、
前記録画制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積に要した時間、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツが再生された時間の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送時間と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記録画制御情報に含まれる録画時間を当該コンテンツの放送時間と当該コンテンツの蓄積に要した時間もしくは当該コンテンツが再生された時間との差分だけ当該コンテンツの放送時間から減じて設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項22】
前記蓄積履歴情報にはコンテンツの蓄積に要した時間が含まれており、
さらに前記出力履歴情報にはコンテンツが再生された時間が含まれており、
前記再生制御情報の作成に使用されている、前記蓄積履歴情報に含まれるコンテンツの蓄積に要した時間、もしくは前記出力履歴情報に含まれる、コンテンツが再生された時間の何れか一方、またはこれら両者が当該コンテンツの放送時間と異なる場合、前記制御情報作成手段は、当該コンテンツの前記再生制御情報に含まれる再生時間を当該コンテンツの放送時間と当該コンテンツの蓄積に要した時間もしくは当該コンテンツが再生された時間との差分だけ当該コンテンツの放送時間から減じて設定することを特徴とする請求項11または13に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項23】
前記出力履歴情報は、少なくとも当該コンテンツを出力した際のユーザによる操作履歴情報を含み、
さらに前記操作履歴情報として少なくとも早送りの開始位置を示す情報と早送りの終了位置を示す情報がそれぞれ対応付けて管理されている場合、
前記制御情報作成手段は、早送りが行われた間を除いた記録制御情報を作成する、もしくは早送りが行われた間を除いた出力制御情報を作成することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理制御装置。
【請求項24】
入力されたコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積ステップと、
前記コンテンツ蓄積ステップにて蓄積されたコンテンツに関する蓄積履歴情報と前記コンテンツ蓄積ステップから出力されたコンテンツに関する出力履歴情報との少なくとも一方を記憶する履歴情報管理ステップと、
前記蓄積履歴情報と前記出力履歴情報との少なくとも一方に基づいて、コンテンツの記録動作を制御するための記録制御情報とコンテンツの出力動作を制御するための出力制御情報との少なくとも一方を作成する制御情報作成ステップとを備えていることを特徴とするコンテンツ処理制御方法。
【請求項25】
請求項1から23のいずれか一項に記載のコンテンツ処理制御装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための処理制御プログラム。
【請求項26】
請求項25に記載の処理制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−148782(P2006−148782A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−339075(P2004−339075)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】