説明

コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラム、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体

【課題】本発明は、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用して、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【解決手段】本発明は、認証、暗号化の処理により著作権の保護を図るインターフェースにより映像コンテンツを外部機器に出力するようにして、コピーの禁止が指示されている場合には、出力を中止すると共に、メッセージの表示、警告音の出力によりユーザーに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラム、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用することができる。本発明は、認証、暗号化の処理により著作権の保護を図るインターフェースにより映像コンテンツを外部機器に出力するようにして、コピー禁止が指示されている場合には、出力を中止すると共に、メッセージの表示、警告音の出力によりユーザーに通知することにより、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【背景技術】
【0002】
従来、音楽コンテンツ、映像コンテンツの著作権の保護を目的に、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)等の種々のプロトコルが提案されている。
【0003】
ここでHDMIでは、伝送に供するコンテンツのコピー禁止の有無を判定し、HDCP(High-bandwidth Digital Conetent Protection System )により、送受信側で相互認証の処理を実行して暗号化によりコンテンツを伝送する。この処理において、伝送対象の機器との間で相互認証できない場合、コンテンツに係るオーディオデータ、ビデオデータの出力をミュートし、これによりコンテンツを保護する。
【0004】
すなわち図14は、HDMIに係る出力機器の処理手順を示すフローチャートである。この出力機器は、伝送対象の機器が接続されると、この処理手順を開始してステップSP1からステップSP2に移り、接続された機器へのリクエストにより伝送対象の機器のインターフェースを特定する情報を取得する。なおここで出力機器は、EDID(Extended Display Identification Data)を受信し、このEDIDに記述された接続先機器情報により伝送対象の機器の対応可能な信号フォーマットを検出する。
【0005】
続いて出力機器は、ステップSP3に移り、伝送に供するパケットデータ(Audio/Video Packet)が取得されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP3を繰り返す。これにより出力機器は、単に伝送対象の機器が接続されただけの場合には、このステップSP3の処理を繰り返し、伝送に供するデータの取得を待機する。
【0006】
これに対してコンテンツの再生等を開始して、又はコンテンツの再生を開始した状態で伝送対象の機器を接続して、ステップSP3で肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP4に移る。ここで出力機器は、取得した伝送に係るパケットデータにコピー禁止が設定されているか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP4からステップSP5に移る。
【0007】
このステップSP5において、出力機器は、ステップSP2で検出した対応可能な信号フォーマットに応じて伝送に供するパケットデータをフォーマット化し、続くステップSP6でこのフォーマット化したデータを伝送対象に送出した後、ステップSP3に移り、続くパケットデータの取得を待機する。これにより伝送に供するコンテンツにコピー禁止が指示されていない場合、HDMIでは、暗号化することなく、伝送対象に対応するフォーマットによりコンテンツのデータを出力する。
【0008】
これに対してステップSP4で肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP4からステップSP7に移る。ここで出力機器は、伝送に供するパケットデータを暗号化する。また続くステップSP8において、伝送対象の機器との間でHDCPによる認証の処理を実行し、続くステップSP9において、認証を成功したか否か判断する。
【0009】
ここで肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP7で暗号化したデータをステップSP2で検出した対応可能な信号フォーマットに応じてフォーマット化し、続くステップSP6でこのフォーマット化したデータを伝送対象に送出した後、ステップSP3に移り、続くパケットデータの取得を待機する。これによりHDMIでは、コピー禁止が指示されたコンテンツについては、出力対象の機器との間で認証の処理を実行し、認証に成功すると暗号化して伝送する。
【0010】
これに対してステップSP9で否定結果が得られると、出力機器は、ステップSP9からステップSP10に移り、出力をミュートした後、ステップSP3に移って続くパケットデータの取得を待機する。これによりHDMIでは、コピー禁止が指示されたコンテンツについては、出力対象の機器との間で認証の処理を実行し、認証失敗すると、コンテンツの伝送を中止する。
【0011】
図15は、図14のステップSP8に係るHDCPによる認証の処理を詳細に示すフローチャートである。出力機器は、この処理手順を開始すると、ステップSP11からステップSP12に移り、演算により乱数を生成し、この生成した乱数とKSV(Key Selection Vector)とを接続先の機器である伝送対象の機器に通知する。なおここでKSVは、MDHI(HDMI)に係る機器が各々持っている各機器に固有のユニークな公開鍵である。
【0012】
この乱数とKSVとの通知により、伝送対象の機器では、この乱数、KSVを用いた所定の演算処理を実行し、出力機器は、続くステップSP13において、伝送対象の機器から伝送対象の機器のKSV、この演算結果を受信する。出力機器は、続くステップSP14において、この受信した伝送対象のKSVを用いて乱数による演算処理を実行し、この演算処理結果がステップSP13で受信した演算処理結果と一致するか否か判断する。
【0013】
ここで否定結果が得られると、出力機器は、ステップSP14からステップSP15に移り、認証処理に失敗したと設定した後、ステップSP16から元の処理手順に戻る。
【0014】
これに対してステップSP14で肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP14からステップSP17に移る。ここで出力機器は、伝送対象の機器が例えばセレクタ等のコンテンツの伝送を中継する装置か否か判断する。なおこの判断は、ステップSP2で取得したEDIDの記述により判定する。
【0015】
ここで否定結果が得られると、出力機器は、ステップSP17からステップSP18に移り、認証処理に成功したと設定した後、ステップSP16から元の処理手順に戻る。
【0016】
これに対してステップSP17で肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP17からステップSP19に移る。ここで出力機器は、伝送対象の機器より、ハッシュ値とKSVリストを取得する。ここでハッシュ値は、ハッシュ関数SHA−1を用いて、伝送対象の機器が自身のKSVリストと所定のビット列とをハッシュしたものである。またKSVリストは、伝送対象の機器に接続された各種機器のKSVのリストである。図16に示すように、出力機器である送信装置(Source機器)Sに、中継装置であるリピーター(Repeater)が接続され、さらにこのリピーターRに3台の受信装置(Sink機器(1)〜(3))S1〜S3が接続されている場合、このリピーターRのKSVリストは、これら3台の端末装置S1〜S3のKSVにより形成されることになる。
【0017】
これにより出力機器は、続くステップSP20において、受信したKSVリストを用いてハッシュ値を計算し、続くステップSP21で、この計算したハッシュ値とステップSP19で受信したハッシュ値とを比較し、これらハッシュ値が一致するか否か判断する。ここで否定結果が得られると、出力機器は、ステップSP15に移り、認証処理に失敗したと設定した後、ステップSP16から元の処理手順に戻る。これに対してステップSP21で肯定結果が得られると、ステップSP18に移り、認証処理に成功したと設定した後、ステップSP16から元の処理手順に戻る。
【0018】
これらによりHDMI機器では、伝送に供するパケット毎に、著作権の保護が必要か否か判定し、著作権の保護が求められている場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合にのみコンテンツのデータを暗号化して送出し、認証に失敗した場合には、コンテンツデータの出力を中止する。またこの認証の処理を、中継装置に接続された端末装置をも含めて実行し、これにより著作権の保護に万全を図っている。
【0019】
このような著作権の保護に関して、特開2004−95159号公報には、著作権の保護によりコンテンツの提供を中止する場合には、その旨のメッセージを端末装置により表示してユーザーに通知する方法が提案されている。
【0020】
ところでHDMIは、種々の映像機器、オーディオ機器に広く搭載されつつある。これによりHDMIは、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダに実装されて、撮像結果によるコンテンツの出力に利用されることも考えられる。
【0021】
このようなカメラ一体型ビデオテープレコーダでは、専らユーザー自身が撮影した映像コンテンツを再生して出力することにより、著作権の保護に係る構成を設ける必然性が乏しいと考えられる。これによりこのような機器では、再生したコンテンツをHDMIにより出力するようにして、このHDMIに係る構成より認証、暗号化の処理に係る構成を省略することにより、全体構成を簡略化することができ、さらには種々の利便を図ることができると考えられる。
【0022】
しかしながらこのような機器にあっては、市販のパッケージメディアの供給が開始されて、このパッケージメディアに記録されたコンテンツを再生する場合も考えられる。またディジタル放送等によるコンテンツを記録する場合も考えられる。これによりこのような場合には、著作権の保護を図ることが必要になり、HDMIに係る構成により認証、暗号化の処理に係る構成を省略した場合には、認証、暗号化してコンテンツを出力することが困難なことにより、結局、コンテンツの出力をミュートすることになる。
【0023】
これによりこの場合、ビデオテープレコーダ側では、コンテンツを再生しているにも係わらず、出力機器であるモニタ装置では、何らコンテンツの映像、音声が再生されない状態となり、各機器が正常に動作しているにも係わらず、機器が故障したとの印象をユーザーに与える問題がある。
【0024】
この問題を解決する1つの方法として、特開2004−95159号公報の手法を適用して伝送先の機器でメッセージを表示することが考えられるが、コンテンツの伝送に係るプロトコルによっては、このような表示に供するメッセージの伝送がフォーマットに反する場合があり、実際上、適用できない問題がある。
【特許文献1】特開2004−95159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができるコンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラム、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
かかる課題を解決するため請求項1の発明は、コンテンツ出力装置に適用して、着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのコピー禁止の有無を検出するコピー防止検出部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部と、各部の動作を制御する制御部とを有し、前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、前記制御部は、ユーザーによる指示により前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得し、該検出結果により前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出し、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知する。
【0027】
また請求項5の発明は、コンテンツ出力装置の制御方法に適用して、前記コンテンツ出力装置が、着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、ユーザーによる指示により前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する。
【0028】
また請求項6の発明は、演算処理手段の実行に供するコンテンツ出力装置の制御プログラムに適用して、前記コンテンツ出力装置が、着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、前記制御プログラムは、ユーザーによる指示により前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する。
【0029】
また請求項7の発明は、演算処理手段の実行に供するコンテンツ出力装置の制御プログラムを記録した記録媒体に適用して、前記コンテンツ出力装置が、着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、前記制御プログラムは、ユーザーによる指示により前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する。
【0030】
請求項1の構成により、コンテンツ出力装置に適用して、着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのコピー禁止の有無を検出するコピー防止検出部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部と、各部の動作を制御する制御部とを有し、前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、前記制御部は、ユーザーによる指示により前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得し、該検出結果により前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出し、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知すれば、著作権の保護を図る場合にデータの出力を中止することにより、プロトコルに係る認証、暗号化の構成を省略することができ、これにより著作権の保護を図るインターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図ることができる。また著作権の保護のためにコンテンツのデータの送出を中止する場合には、モニタ部によりユーザーに通知することにより、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。これによりインターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【0031】
またこれにより請求項5、請求項6、請求項7の構成によれば、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができるコンテンツ出力装置の制御方法、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラム、コンテンツ出力装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【実施例1】
【0034】
(1)実施例1の構成
図2は、本発明の実施例1に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成を関連する構成と共に示すブロック図である。このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1は、図示しない記録系により撮像結果によるコンテンツを例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)の手法によりデータ圧縮してビデオテープである記録媒体2に記録する。また記録媒体2に記録されたコンテンツを再生してモニタ装置等の外部機器3に出力する。
【0035】
ここでこの記録媒体2は、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1から取り出して据え置き型の記録再生装置によっても種々のソースによるコンテンツを記録することができ、このように据え置き型の記録再生装置によりコンテンツを記録する場合に、著作権の保護が求められるコンテンツを記録する場合には、ビデオデータ及びオーディオデータと共に符号化処理に供するユーザーデータ等に、コピー禁止のフラグが付加される。これによりこの記録媒体2では、復号化処理したデータよりコピー禁止の有無を判定できるように、各種映像コンテンツが記録される。なお記録媒体2は、光ディスク、メモリカード等種々の記録媒体を広く適用することができ、また内蔵型とするようにしてもよい。
【0036】
データ読出し部4は、制御部5の制御により動作を開始し、記録媒体2に記録されたデータを再生してデータ復号部6に出力する。
【0037】
データ復号部6は、制御部5の制御により動作を開始し、データ読出し部4から出力されるデータからビデオデータ及びオーディオデータを復号して出力する。このときコピー禁止のフラグ等を再生して制御部5に出力する。
【0038】
すなわち図3に示すように、データ復号部6において、テープフォーマット復号部6Aは、データ読出し部4より得られるデータを入力して処理することにより、テープフォーマットに係る順序により再生されるデータからビデオデータ、オーディオデータ、ユーザーデータ等の付加データをそれぞれ検出して出力する。ビデオデータ格納部6BV、オーディオデータ格納部6BA、付加データ格納部6BFは、それぞれビデオデータ、オーディオデータ、付加データ用のバッファメモリであり、テープフォーマット復号部6Aから出力されるビデオデータ、オーディオデータ、付加データをそれぞれ格納する。
【0039】
ビデオデータ読出し部6CV、オーディオデータ読出し部6CA、付加データ読出し部6CFは、それぞれビデオデータ格納部6BV、オーディオデータ格納部6BA、付加データ格納部6BFに格納したビデオデータ、オーディオデータ、付加データを読出して出力し、ビデオデータ復号部6DV、オーディオデータ復号部6DAは、それぞれビデオデータ読出し部6CV、オーディオデータ読出し部6CAで読み出されたビデオデータ、オーディオデータを復号化して出力する。著作権保護信号分析部6DFは、付加データ読出し部6CFで読出した付加データより著作権保護に係る信号であるコピー防止フラグを検出して制御部5に通知する。
【0040】
データ格納部7(図2)は、バッファメモリであり、データ復号部6から出力されるビデオデータ及びオーディオデータを、それぞれビデオデータ格納部7V及びオーディオデータ格納部7Aにより一時格納する。
【0041】
データ読出し部9は、制御部5による制御により、データ格納部7のビデオデータ格納部7V及びオーディオデータ格納部7Aにそれぞれ格納されたビデオデータ及びオーディオデータをビデオデータ読出し部9V及びオーディオデータ読出し部9Aによりそれぞれ読出してデータミュート部10、表示部14、音声再生部15に出力する。
【0042】
データミュート部10は、制御部5の制御によりデータ読出し部9から出力されるオーディオデータ及びビデオデータをデータ送信部11に出力する。この一連の処理において、制御部5からミュートが指示されると、データ送信部11へのビデオデータ及びオーディオデータの出力を中止し、これによりこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ1からのデータ出力をミュートする。
【0043】
データ送信部11は、著作権の保護を図るプロトコルによるインターフェースであり、この実施例ではこのプロトコルにHDMIが適用される。これによりこの実施例において、データ送信部11は、制御部5の制御により、データ通信対象である外部機器3に設けられた、同種のデータ受信部12との間で、HDMIに係るケーブルにより接続され、HDMIに係る一連のデータ通信処理を実行する。さらにこの実施例において、データ送信部11は、このHDMIにおける認証処理、暗号化処理に係る構成が省略され、これにより構成、処理が簡略化される。
【0044】
入力部13は、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1の各種操作子等により形成され、ユーザーによる操作を受け付けて制御部5に通知する。
【0045】
表示部14は、図4に示すように、液晶パネル14A、この液晶パネル14Aの動作を制御する液晶パネル制御部14B、オンスクリーンデマンド用のデータを格納するOSDデータ格納部14C等により構成され、記録媒体2より再生されたコンテンツ、各種のメッセージ、警告を表示する。
【0046】
音声再生部15は、図5に示すように、スピーカー15A、このスピーカー15Aを駆動する音声出力制御部15B等により構成され、制御部5の制御により、モニタ用の音声、各種警告音を発生してユーザーの注意を喚起する。
【0047】
制御部5は、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1の動作を制御するコンピュータであり、図示しないメモリに記録されたプログラムの実行により、ユーザーによる操作に応動して各部の動作を制御する。なおこの実施例において、このプログラムは、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1に事前にインストールされて提供されるものの、このような事前のインストールに代えて、光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等の各種記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、またインターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供するようにしてもよい。
【0048】
このため図6に示すように、制御部5は、各部の制御に係る各種機能ブロック等が設けられる。なおここでデータ読出し部20は、データ読出し制御部2とマイクロプロセッサ22との間のコマンド、応答等に係る制御部であり、データ読出し制御部21は、データ格納部7に係る同様の制御部である。またデータ復号制御部23、復号データ受信部24は、データ復号部6の復号処理の開始、処理結果に係る制御部であり、復号データ分析部25は、データ復号部6で検出されたコピー禁止のフラグ等を復号データ受信部24を介して入力し、これらフラグを解析して解析結果をマイクロプロセッサ22に通知する。
【0049】
ミュート制御部26は、データミュート部10に係る制御部であり、入力命令受信部27は、入力部13に係る制御部である。表示映像格納部28は、伝送対象への、コンテンツの伝送を中止する旨の警告の表示に係るビデオデータを格納するメモリである。
【0050】
表示映像制御部29は、表示部14、伝送対象の表示部に係る制御部であり、撮影時にあっては、撮像系より得られるビデオデータにより表示部14を駆動し、これにより撮像結果のモニタ画像を表示する。また記録媒体2に記録されたコンテンツの再生時、データ復号部6で復号されたビデオデータにより表示部14を駆動し、これにより再生されたコンテンツのモニタ画像を表示する。またこれらの処理において必要に応じて表示映像格納部28に格納されたビデオデータを伝送対象に送出する。この実施例では、これにより記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨のメッセージを伝送対象で表示する。
【0051】
音声格納部30は、伝送対象への、コンテンツの伝送を中止する旨の警告の音声出力に係るオーディオデータを格納するメモリである。音声再生制御部31は、音声再生部15、伝送対象の音声再生部に係る制御部であり、撮影時にあっては、撮像系より得られるオーディオデータにより音声再生部15を駆動し、これにより撮像結果に係る音声のモニタを出力する。また記録媒体2に記録されたコンテンツの再生時、データ復号部6で復号されたオーディオにより音声再生部15を駆動し、これにより再生されたコンテンツの音声のモニタを出力する。またこれらの処理において、必要に応じて音声格納部30に格納されたオーディオデータを伝送対象に送出する。この実施例では、これにより記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨の警告音を伝送対象より出力する。
【0052】
制御部5は、これらの各種制御部等を介して、マイクロプロセッサ22により各部の動作を制御する。これにより制御部5は、ユーザーにより撮像結果の記録が指示されると、図示しない記録系の各部に動作の開始を指示し、これにより順次得られる撮像結果によるビデオデータ及びオーディオデータをデータ圧縮して記録媒体に記録する。また記録媒体2に記録されたコンテンツの再生が指示されると、再生系の各部に動作の開始を指示し、記録媒体2に記録された映像コンテンツを再生して表示部14より再生する。これに対してこのように映像コンテンツを再生している状態で、さらには一時停止等の状態で、データ送信部11にMDMI(HDMI)に係るケーブルが接続されると、図1の処理手順の実行により外部機器3にコンテンツのデータを送出する。
【0053】
すなわち制御部5は、この処理手順を開始すると、ステップSP31からステップSP32に移る。ここで制御部5は、データ送信部11による外部機器3へのリクエストによりデータ送信部11でEDIDを受信し、これによりデータ送信部11でこの外部機器の対応可能な信号フォーマットを検出する。また続いてステップSP33に移り、伝送に供するパケットデータ(Audio/Video Packet)がデータ格納部7に蓄積されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP33を繰り返す。これにより制御部5は、単に伝送対象の機器が接続されただけの場合には、このステップSP33の処理を繰り返し、伝送に供するデータの蓄積を待機する。
【0054】
これに対してコンテンツの再生等を開始して、又はコンテンツの再生を開始した状態で伝送対象の機器を接続して、ステップSP33で肯定結果が得られると、制御部5は、ステップSP34に移る。ここで制御部5は、復号データ分析部26による分析結果より、データ格納部7に蓄積されたデータが、コピー禁止のフラグが設定された著作権保護のデータか否か判断する。
【0055】
ここで否定結果が得られると、制御部5は、ステップSP34からステップSP35に移り、データ送信部11によりステップSP32で検出したフォーマットに応じて伝送に供するパケットデータをフォーマット化し、続くステップSP36でこのフォーマット化したデータを伝送対象に送出した後、ステップSP33に戻り、続くパケットデータの取得を待機する。これにより制御部5は、伝送に供するコンテンツに何らコピー禁止フラグが設定されていない場合、暗号化することなく、伝送対象に対応するフォーマットによりコンテンツのデータを出力する。
【0056】
これに対してステップSP34で肯定結果が得られると、出力機器は、ステップSP34からステップSP37に移る。ここで表示制御31の制御により、表示部14による再生結果の表示の上に、記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨のメッセージを表示する。また音声再生制御部31の制御により、記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨の警告音の音声再生部15による出力を開始する。
【0057】
その後、制御部5は、ステップSP38に移り、データミュート部10によりコンテンツの出力をミュートする。またこのミュートしたデータに代えて、表示映像格納部28、音声格納部30に格納されたビデオデータ及びオーディオデータの伝送対象への送出を開始し、ステップSP33に戻る。
【0058】
これらによりMDMI(HDMI)に係るケーブルが接続された状態で、ユーザーにより外部機器へのコンテンツの送出が指示された場合、制御部5は、図7に示す処理手順を開始してステップSP41からステップSP42に移り、ここで記録媒体2からデータの読出しを開始した後、続くステップSP43において、データの送信終了がユーザーにより指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、制御部5は、ステップSP43からステップSP44に移り、記録媒体2から読出したデータをデータ復号部6で復号し、続くステップSP45において、復号したビデオデータ及びオーディオデータをデータ格納部7に格納する。
【0059】
また続くステップSP46において、復号データ分析部25による解析によりコピー禁止フラグが検出されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、続くステップSP47において、復号データ分析部25から分析の終了がマイクロプロセッサ22に通知され、この通知により続くステップSP48でデータ送信部11により外部機器3にデータ送信し、ステップSP43に戻る。
【0060】
これに対してステップSP46で肯定結果が得られると、ステップSP49に移り、ここで復号データ分析部25からコピー禁止フラグの検出がマイクロプロセッサ22に通知される。これにより続くステップSP50において、データミュート部10にデータのミュートを指示し、続くステップSP51において、データミュート部10でデータのミュートを開始する。また続くステップSP48において、このミュートしたデータに代えて表示映像格納部28、音声格納部30に格納したビデオデータ、オーディオデータの出力を開始する。これにより制御部25は、外部機器3に対するコンテンツデータの出力をミュートし、ステップSP43に戻る。
【0061】
これに対してステップSP43で肯定結果が得られると、この場合、ステップSP43からステップSP52に移ってこの処理手順を終了する。
【0062】
(2)実施例1の動作
以上の構成において、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1では、ユーザーによる指示により撮像系より得られる撮像結果によるビデオデータ及びオーディオデータがデータ圧縮処理されて記録媒体2に記録される。またこのようにして記録媒体2に記録された撮像結果による映像コンテンツがデータ読出し部4により記録媒体2から再生された後、データ復号部6によりデータ伸長されてビデオデータ及びオーディオデータが復号され、このビデオデータによる映像、オーディオデータによる音声が表示部14、音声再生部15によりユーザーに提供される。
【0063】
これによりカメラ一体型ビデオテープレコーダ1は、このようなユーザーによる撮像結果の記録、再生により、専らユーザー自身が撮影した映像コンテンツが再生に使用されることになる。これにより著作権の保護に係る構成を設ける必然性が乏しいと考えられる。
【0064】
しかしながらこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ1に使用される記録媒体2は、他の記録再生装置で映像コンテンツが記録された後、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1で再生して外部機器でモニタする場合もある。この場合、記録媒体2は、この他の記録再生装置で記録される映像コンテンツのうちで、コピーが禁止される映像コンテンツについては、コピー禁止フラグが設定される。
【0065】
カメラ一体型ビデオテープレコーダ1では、映像コンテンツを再生する際に、データ復号部6で復号されたデータよりコピー禁止フラグが設定されているか否か判定される。またコピー禁止フラグが設定されていない場合には、HDMIによるデータ送信部11を介して再生したデータが外部機器3に送出される。これに対してコピーが禁止されている場合には、データ送信部11より送出するデータがミューティングされる。
【0066】
しかしてこのようにしてコピーが禁止されている場合に、データ送信部11より送出するデータをミューティングして著作権の保護を図るようにすれば、データ送信部11では、HDMIに係る認証、暗号化に係る構成を省略することができ、その分、構成を簡略化することができる。
【0067】
しかしながらこの場合、カメラ一体型ビデオテープレコーダ1、外部機器3では、正常に動作しているにも係わらず、ユーザーの意図したように映像コンテンツが外部機器3に伝送されていないことにより、ユーザーにあっては、機器が故障したといったような印象を受けることになる。
【0068】
これによりこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ1では、このようにして外部機器3へのデータ出力をミューティングにより中止する場合、表示部14へのメッセージの表示により、さらには音声再生部15による警告音により、映像コンテンツの著作権を保護する為に、外部機器3へのデータ出力を中止している旨、ユーザーに通知される。
【0069】
これによりこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ1では、著作権の保護を図るインターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【0070】
またこのとき伝送対象にも、同様のメッセージの表示、音声出力に係るビデオデータ及びオーディオデータが、コンテンツのデータに代えて送出され、これによりデータ出力に係るフォーマットに反しないようにして、伝送対象の表示、音声出力によっても、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【0071】
(3)実施例1の効果
以上の構成によれば、認証、暗号化の処理により著作権の保護を図るインターフェースにより映像コンテンツを外部機器に出力するようにして、コピーの禁止が指示されている場合には、出力を中止すると共に、メッセージの表示、警告音の出力によりユーザーに通知することにより、インターフェースの構成を簡略化して著作権の保護を図るようにして、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【0072】
また伝送に供するコンテンツがコピー禁止である場合、コンテンツのデータに代えて、コンテンツの出力を中止する旨のメッセージの表示、音声出力に係るビデオデータ及びオーディオデータを送出することにより、伝送対象側の機器によっても、機器が故障したといったような印象をユーザーに与えないようにすることができる。
【実施例2】
【0073】
図8は、本発明の実施例2に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成を関連する構成と共に示すブロック図である。このカメラ一体型ビデオテープレコーダ41は、図示しない記録系により撮像結果によるコンテンツを例えばMPEGの手法によりデータ圧縮してビデオテープである記録媒体42に記録する。また記録媒体42に記録されたコンテンツを再生してモニタ装置等の外部機器3に出力する。
【0074】
ここでこの記録媒体42は、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ41から取り出して据え置き型の記録再生装置によっても種々のソースによるコンテンツを記録することができ、このように据え置き型の記録再生装置によりコンテンツを記録する場合に、著作権の保護が求められるコンテンツを記録する場合には、符号化処理したビデオデータ及びオーディオデータによるストリーミングデータの制御コードに、コピー禁止のフラグが付加される。これによりこの記録媒体42では、復号化処理の前に、事前にコピー禁止の有無を判定できるように、各種映像コンテンツが記録される。
【0075】
このコピー禁止のフラグの設定に対応して、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ41では、データ復号部46がデータミュート部10とデータ送信部11との間に設けられる。このカメラ一体型ビデオテープレコーダ41では、このコピー禁止のフラグの設定に対応する構成が異なる点を除いて、実施例1について上述したカメラ一体型ビデオテープレコーダ1と同一に構成される。
【0076】
またこれによりこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ41の制御に係る制御部45は、図6との対比により図9に示すように構成され、データ復号部6に係る復号データ受信部24、復号データ分析部25に代えて、データ格納部7の制御に係る格納データ受信部51、データ分析部52が設けられ、またこれらの構成に対応するようにマイクロプロセッサ55により所定の処理手順を実行する。なおここで復号データ受信部24は、ストリーミングデータに設定されたコピー禁止フラグ等を入力する機能ブロックであり、データ分析部52は、この復号データ受信部24に入力されたデータを解析してコピー禁止フラグの有無を検出する機能ブロックである。
【0077】
これにより制御部45は、データ格納部7に格納されたデータよりコピー禁止フラグの有無を検出し、この検出結果により図1について上述した処理手順の実行により記録媒体42で再生された映像コンテンツを外部機器3に出力する。
【0078】
またこれによりMDMI(HDMI)に係るケーブルが接続された状態で、ユーザーにより外部機器へのコンテンツの送出が指示された場合、制御部45は、図7との対比により図10に示す処理手順を開始してステップSP61からステップSP62に移り、ここで記録媒体62からデータの読出しを開始した後、続くステップSP63において、データの送信終了がユーザーにより指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、制御部45は、ステップSP63からステップSP64に移り、再生したデータをデータ格納部7に格納する。また続くステップSP65において、このデータ格納部7に格納したデータよりデータ分析部52でコピー禁止フラグを検出し、ここでコピー禁止フラグが検出されないと、ステップSP65からステップSP66に移り、この検出結果がマイクロプロセッサ55に通知される。また続くステップSP67において、データ格納部7に格納したデータがデータミュート部10を介してデータ復号部46に入力されて復号処理され、その結果得られるビデオデータ及びオーディオデータがデータ送信部11より外部機器3に出力される。
【0079】
これに対してステップSP65で肯定結果が得られると、ステップSP65からステップSP69に移り、ここでコピー禁止フラグの検出がデータ分析部52からマイクロプロセッサ55に通知される。これにより続くステップSP70において、データミュート部10にミューティングを指示した後、ステップSP67、ステップSP68の処理手順を順次実行してステップSP63に戻る。なおこれによりこのフローチャートでは、データミュート部10により外部機器への出力をミューティングする場合にあっても、データ読出し部8からデータを読出してデータミュート部10で処理した後、さらにデータ復号部46、データ送信部11で一連の処理を実行していることになるが、実際上、外部機器への出力をミューティングする場合、これらデータ読出し部8からのデータを読出し処理、データミュート部10、データ復号部46、データ送信部11の一連の処理が停止制御され、これにより全体の処理が簡略化され、さらには消費電力が低減される。
【0080】
この実施例によれば、符号化処理されたストリーミングデータにコピー禁止フラグが設定される場合でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【実施例3】
【0081】
図11は、本発明の実施例3に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用される制御部の構成を示すブロック図である。この実施例に係る制御部65は、データ復号部6で復号化された各種のデータの全てを一旦取り込で表示部14、音声再生部15の駆動に供する点を除いて、実施例1と同様に構成される。これにより制御部65は、データ復号部6で復号化されたビデオデータ、オーディオデータ、ユーザーデータを復号データ受信部24により入力し、これらのデータのうちからユーザーデータを復号データ分析部25により分析してコピー禁止フラグを検出する。また復号データ受信部24により入力したビデオデータ、オーディオデータをそれぞれ表示制御部29、再生制御部31に出力し、これにより記録媒体2に記録された映像コンテンツのモニタに供する。
【0082】
またこのとき制御部65の制御により、ユーザーによる指示に応じて、表示部14、音声再生部15のビデオデータ及びオーディオデータによる駆動を停止し、これにより映像コンテンツを再生して外部機器に出力する場合に、メッセージ、警告音のみユーザーに提供する。
【0083】
この実施例のように、データ復号部6で復号化された各種のデータの全てを一旦取り込で表示部14、音声再生部15の駆動に供するようにしても、実施例1と同様の効果を得ることができる。またこの実施例の構成によれば、映像コンテンツの出力を中止する場合に、映像コンテンツの映像に重ねて警告文をOSD表示することができる、これより外部機器へのコンテンツ出力を中止した場合でも、映像コンテンツの内容を確認することができる。
【実施例4】
【0084】
図12は、図2との対比により本発明の実施例4に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダを示すブロック図である。このカメラ一体型ビデオテープレコーダ71は、データ送信部11に代えてデータ送信部81が設けられる。ここでデータ送信部81は、HDMIのプロトコルに係るインターフェースであり、HDCPに係る公開鍵であるKSV81Aが設けられ、さらにHDMIに係る物理的なインターフェース(HDMI I/F)81C、インターフェース81Cを介して、伝送対象との間でのHDMIプロトコルに従って種々のデータを送受する送信部(HDMI Tx)81Bが設けられる。なおこれにより伝送側でも、同様のインターフェース(HDMI I/F)12A、HDMIプロトコルに係るデータ受信部(HDMI Rx)12Bが設けられていることになる。また制御部5に代えて、制御部85が設けられる。この実施例では、このデータ送信部81に関連する構成が異なる点を除いて、実施例1について上述したカメラ一体型ビデオテープレコーダと同一に構成される。
【0085】
ここで図13は、図1との対比により制御部85のデータ送出時に係る処理手順を示すフローチャートである。すなわち制御部85は、この処理手順を開始すると、ステップSP81からステップSP82に移る。ここで制御部85は、データ送信部により、接続された外部機器3からEDIDを受信し、この外部機器の対応可能な信号フォーマットを検出する。また続いてステップSP83に移り、図14のステップSP8について上述したと同一の処理により、データ送信部により、伝送対象の機器との間でHDCPによる認証の処理を実行する。
【0086】
続いて制御部85は、ステップSP84に移り、伝送に供するパケットデータ(Audio/Video Packet)がデータ格納部7に蓄積されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP84を繰り返す。これにより制御部85は、単に伝送対象の機器が接続されただけの場合には、このステップSP84の処理を繰り返し、伝送に供するデータの蓄積を待機する。
【0087】
これに対してコンテンツの再生等を開始して、又はコンテンツの再生を開始した状態で伝送対象の機器を接続して、ステップSP84で肯定結果が得られると、制御部85は、ステップSP85に移る。ここで制御部85は、復号データ分析部26による分析結果より、データ格納部7に蓄積されたデータが、コピー禁止のフラグが設定された著作権保護のデータか否か判断する。
【0088】
ここで否定結果が得られると、制御部85は、ステップSP85からステップSP86に移り、データ送信部11によりステップSP82で検出したインターフェースの種別に応じて伝送に供するパケットデータをフォーマット化し、続くステップSP87でこのフォーマット化したデータを伝送対象に送出した後、ステップSP84に戻り、続くパケットデータの取得を待機する。
【0089】
これにより制御部85は、伝送に供するコンテンツに何ら著作権の保護が設定されていない場合でも、伝送対象との間で最初に認証の処理を実行し、認証の成功、失敗にかかわらず、伝送対象に対応するフォーマットによりコンテンツのデータを出力する。
【0090】
これに対してステップSP85で肯定結果が得られると、制御部85は、ステップSP85からステップSP88に移る。ここで表示制御31の制御により、表示部14による再生結果の表示の上に、記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨のメッセージを表示する。また音声再生制御部31の制御により、記録媒体2より再生しているコンテンツがコピー禁止に係るコンテンツであって、外部機器3への伝送を中止している旨の警告音の音声再生部15による出力を開始する。
【0091】
その後、制御部85は、ステップSP89に移り、データミュート部10によりコンテンツの出力をミュートする。またこのミュートしたデータに代えて、表示映像格納部28、音声格納部30に格納されたビデオデータ及びオーディオデータの伝送対象への送出を開始した後、ステップSP84に戻る。
【0092】
これによりこの実施例では、初めに、認証の処理を実行し、認証の成功、失敗にかかわらず一連の処理を実行することにより、HDCPによるプロトコルを基準にして、認証の処理を前提にデータ通信する場合にあっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【実施例5】
【0093】
なお上述の実施例においては、データ送信の中止をモニタによる映像、音声と共にユーザーに通知する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ送信の中止の通知だけにこれらのモニタ機構を利用するようにしてもよく、さらにはメッセージの表示、音声出力の何れかだけによりユーザーに警告するようにしてもよい。
【0094】
また上述の実施例4では、最初に認証処理を実行して、認証の成功、失敗にかかわらず、データ通信する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、最初の認証の処理に加えて、又は代えて一定周期で認証の処理を実行し、認証の成功、失敗にかかわらずデータ通信してもよい。
【0095】
また上述の実施例においては、HDCPを使用したHDMIのプロトコルによりデータを送信する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばDTCP(Digital Transmission Content Protocol )を使用したIEEE1394によりデータを送信する場合等に広く適用することができる。
【0096】
また上述の実施例においては、本発明をカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等、種々の記録媒体にビデオデータ及び又はオーディオデータを記録再生する記録再生装置、さらには再生専用装置に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施例1に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダの制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例1に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダを示すブロック図である。
【図3】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダのデータ復号部等の構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダの表示部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図5】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダの音声再生部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図6】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダの制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダにおける制御部のデータ再生に係る一連の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例2に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダを示すブロック図である。
【図9】図8のカメラ一体型ビデオテープレコーダの制御部の構成を示すブロック図である。
【図10】図8のカメラ一体型ビデオテープレコーダにおける制御部のデータ再生に係る一連の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例3に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダの制御部の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施例4に係るカメラ一体型ビデオテープレコーダを示すブロック図である。
【図13】図12のカメラ一体型ビデオテープレコーダの制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】HDMIに係る出力機器の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】図14の処理手順における認証の処理を示すフローチャートである。
【図16】図15の認証の処理の説明に供するブロック図である。
【符号の説明】
【0099】
1、41、71……カメラ一体型ビデオテープレコーダ、2、42……記録媒体、5、45、65……制御部、14…表示部、15……音声再生部、11、81……データ送信部、12……データ受信部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのコピー禁止の有無を検出するコピー防止検出部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、
前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部と、
各部の動作を制御する制御部とを有し、
前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、
コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、
前記制御部は、
ユーザーによる指示により、前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得し、
該検出結果により前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出し、
該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知する
ことを特徴とするコンテンツ出力装置。
【請求項2】
前記コピー防止検出部は、
前記復号部の入力データよりコピー禁止の有無を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項3】
前記コピー防止検出部は、
前記復号部の出力データよりコピー禁止の有無を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項4】
前記伝送対象のユーザーにコンテンツの伝送を中止する旨の警告を通知するビデオデータ及び又はオーディオデータを格納するデータ格納手段を有し
前記制御部は、
前記該コンテンツがコピー禁止である場合、
前記コンテンツのデータに代えて、前記データ格納手段に格納したデータを前記データ送信部により送出することにより、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項5】
演算処理手段の実行に供するコンテンツ出力装置の制御方法であって、
前記コンテンツ出力装置が、
着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、
前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、
前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、
コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、
ユーザーによる指示により、前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ出力装置の制御方法。
【請求項6】
演算処理手段の実行に供するコンテンツ出力装置の制御プログラムであって、
前記コンテンツ出力装置が、
着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、
前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、
前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、
コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、
前記制御プログラムは、
ユーザーによる指示により、前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ出力装置の制御方法のプログラム。
【請求項7】
演算処理手段の実行に供するコンテンツ出力装置の制御プログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンテンツ出力装置が、
着脱可能に保持された記録媒体から、前記記録媒体に記録されたコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのデータを復号する復号部と、
前記復号部で復号された前記コンテンツのデータを伝送対象に送出するデータ送信部と、
前記コンテンツ再生部で再生された前記コンテンツのモニタ用の映像及び又は音声を提供するモニタ部とを有し、
前記データ送信部によるデータ送出のプロトコルが、
コピー禁止のコンテンツのデータを送出する場合には、伝送対象との間で認証の処理を実行し、認証に成功した場合に、前記コンテンツのデータを暗号化して送出するプロトコルであり、
前記制御プログラムは、
ユーザーによる指示により、前記記録媒体に記録された前記コンテンツの前記コンテンツ再生部による再生を開始して前記コピー防止検出部による検出結果を取得するコピー防止検出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、前記コンテンツ再生部により再生するコンテンツがコピー禁止でない場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータを送出するデータ送出のステップと、
前記コピー防止検出のステップによる検出結果により、該コンテンツがコピー禁止である場合、前記データ送信部により該コンテンツのデータの送出を中止し、該データの送出の中止を前記モニタ部によりユーザーに通知するデータ送出中止のステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ出力装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−104561(P2007−104561A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−295019(P2005−295019)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】