コンテンツ利用・課金方法、コンテンツ利用・課金プログラム、コンテンツ利用・課金システム
【課題】コンテンツ提供者側の自由度を高めるコンテンツ利用・課金方法、プログラム、システムを提供する。
【解決手段】携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、コンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、キャリアサーバ及びコンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、ゲートウェイサーバは携帯情報端末に対するコンテンツ提供可否に関する情報を保持し、コンテンツサーバが携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、コンテンツ提供可否をゲートウェイサーバに問合わせるステップと、ゲートウェイサーバがコンテンツ提供可否判定を行い判定結果をコンテンツサーバに通知するステップと、コンテンツサーバが携帯情報端末に対し要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、ゲートウェイサーバがキャリアサーバへコンテンツの可否に関する情報を提供するステップとを備える。
【解決手段】携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、コンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、キャリアサーバ及びコンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、ゲートウェイサーバは携帯情報端末に対するコンテンツ提供可否に関する情報を保持し、コンテンツサーバが携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、コンテンツ提供可否をゲートウェイサーバに問合わせるステップと、ゲートウェイサーバがコンテンツ提供可否判定を行い判定結果をコンテンツサーバに通知するステップと、コンテンツサーバが携帯情報端末に対し要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、ゲートウェイサーバがキャリアサーバへコンテンツの可否に関する情報を提供するステップとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを配信するシステムにおけるコンテンツの利用および該利用に伴う課金を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャリア(通信事業者)毎に異なる認証プラットフォームが用意されており、コンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)はキャリア毎にユーザを管理していた。そのため、ユーザがキャリアを変更した場合、コンテンツプロバイダとユーザとの間の契約は破棄され、ユーザが購入したコンテンツも破棄される状況であった。すなわち、サーバ上でサービスを行うコンテンツはユーザのキャリア変更と共にアクセス不可能になり、携帯電話機にダウンロードしたコンテンツは該キャリア変更に伴い使用不可能になる。
【0003】
そのような状況下、契約変更によりキャリア(通信事業者)を変更しても、ユーザが一度購入したコンテンツを、契約変更後の他のキャリアに引き継ぐことを可能にするコンテンツ情報送信装置が提案されている(特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−267274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、コンテンツ利用・課金を行う従来システムでは、キャリア(通信事業者)毎に異なる認証プラットフォームが用意され、コンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)がキャリア毎にユーザを管理していたことから、下記のような問題点があった。
【0006】
(1)携帯電話におけるコンテンツ利用時の決済では、ユーザ、コンテンツ提供者の両者にとってキャリアの課金代行システムが便利である。しかし、キャリアの課金代行システムを利用する場合、携帯電話の所持者がコンテンツ利用者かつ被課金者であるため、コンテンツのプレゼントサービス(利用者と被課金者を別とするサービス)を提供することができないという問題点がある。
(2)キャリアの課金代行システムを利用する場合、コンテンツプロバイダはキャリア別にインタフェースを構築する必要があり不便を強いられるという問題点がある。
(3)一般的に、携帯電話は自動送信される自機の携帯識別番号にて自動的に認証されているため便利である。しかし、グループ単位での利用を検討した場合、携帯電話単位での識別となるため、別途グループを識別するために用意されたログインIDでの認証が必要となり不便を強いられるという問題点がある。
(4)お試しメニュー(一定期間は無料で利用でき、所定期間経過後は自動的に課金が発生する課金メニュー)のように、キャリアによりサービス提供状況が異なるメニューがあり、利用者にとって不便を強いられるという問題点がある。
(5)キャリアの課金代行システムを利用する場合、キャリアの審査・承認が必要となり、コンテンツプロバイダにとっては敷居が高くなるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明では、ユーザに対するサービス提供及び課金手段に関し、コンテンツ提供者側の自由度を高めるコンテンツ利用・課金方法、コンテンツ利用・課金プログラム、コンテンツ利用・課金システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示のコンテンツ利用・課金システムの一形態は、携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムであって、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付ける、前記コンテンツサーバの要求受付手段と、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせる、前記コンテンツサーバの問合せ手段と、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知する前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段と、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行う、前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示のコンテンツ利用・課金方法は、ユーザに対するサービス提供及び課金手段に関し、コンテンツ提供者側の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来システムの概要を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムの概要を説明する図である。
【図3】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)の概要を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図5】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)における課金マスタの一例を示す図である。
【図6】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)における課金ログの一例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)のシーケンス図(決済時)である。
【図8】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)の概要を説明する図である。
【図9】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図10】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)における課金マスタの一例を示す図である。
【図11】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)における課金ログの一例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)の概要を説明する図である。
【図13】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図14】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)における課金マスタの一例を示す図である。
【図15】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)における課金ログの一例を示す図である。
【図16】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムにおける課金マスタ例の一覧を示す図である。
【図17】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムにおける課金ログ例の一覧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(従来のコンテンツ利用・課金システムについて)
図1を用いて、従来、携帯電話に対し有料コンテンツの配信サービスを提供するシステムにおいて、ユーザ(携帯電話操作者)、キャリア(通信事業者)及びコンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)のそれぞれがどの様な処理を行っているかについて説明する。ただし、公式コンテンツプロバイダとしてコンテンツを提供するには、キャリアの審査が必要である。ここで図1は、従来の携帯電話を利用したコンテンツ提供システムの一例を示す図である。
【0012】
はじめに、ユーザが無料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S101でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツプロバイダが管理するサーバ(以下、コンテンツサーバと言う。)に対し、コンテンツのリクエストを行う。この際、当該リクエストはキャリアの通信網を介してコンテンツサーバに通知される。S102でコンテンツサーバのキャリア判定部は、受信したリクエストがどのキャリアに属するものであるかを判定し、当該判定結果に基づき該当するキャリア用コンテンツにアクセスする。S103でコンテンツサーバのキャリア判定部はコンテンツを取得し、S104でリクエストの発信元である携帯電話にコンテンツをキャリアの通信網を介して通知する。
【0013】
次に、ユーザが会員情報の登録をする際の処理について説明する。S105でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツサーバに対し会員登録のリクエストを送信する。ここで、コンテンツサーバのキャリア判定部は、リクエストを送信した携帯電話のキャリアを判定し、適当なキャリア用会員登録モジュールに当該リクエストを通知する。S106で所定キャリア用(ここでは「キャリアA」)会員登録モジュールは、会員情報DB(DataBase)にユーザの会員登録を行う。S107で上記の所定キャリア用会員登録モジュールは、キャリアが管理するサーバ(以下、キャリアサーバと言う。)の会員情報DBにもユーザの会員登録を行う。S108でキャリアサーバは当該会員情報DBに保持される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0014】
次に、ユーザが有料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S109でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツサーバに対しコンテンツのリクエストを行う。S110で所定キャリア用(ここでは「キャリアB」)コンテンツは、会員認証モジュールにコンテンツのリクエストを行っているユーザの会員認証を依頼する。S111で会員認証モジュールは依頼に応じ、会員情報DBを用いて会員認証を行う。S111で会員の認証ができればS112で所定キャリア用(ここでは「キャリアB」)コンテンツは、ユーザの携帯電話に対しリクエストに応じたコンテンツを通知する。S113でキャリアサーバは、会員情報DBに登録される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0015】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムの概要について)
図2を用いて、本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システム100の概要について説明する。図2は、コンテンツ利用・課金システム100の概要を説明するための図であり、図1で示す従来システムと比較できるように記載したものである。
【0016】
はじめに、ユーザが無料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S201でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しコンテンツのリクエストを行う。この際、当該リクエストはキャリアの通信網及び料金・課金ゲートウェイ(以下、GWサーバと言う。)130を介してコンテンツプロバイダサーバ140に通知される。そして、コンテンツプロバイダサーバ140のキャリア判定部は、受信したリクエストがどのキャリアに属するものであるかを判定し、当該判定結果に基づき該当するキャリア用コンテンツにアクセスする。さらに、コンテンツプロバイダサーバ140のキャリア判定部はコンテンツを取得し、S202でリクエストの発信元である携帯電話110にコンテンツをキャリアの通信網及びGWサーバ130を介して通知する。
【0017】
次に、ユーザが会員情報の登録をする際の処理について説明する。S203でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを送信する。ここで、コンテンツプロバイダサーバ140は各キャリア共通の会員登録モジュールを備えている。S204で共通会員登録モジュールは、GWサーバ130の利用者・被課金者管理機能に当該リクエストを通知し、S205でGWサーバ130の利用者・被課金者管理機能が利用者・被課金者関係情報DBにユーザの会員登録を行う。S206、207でキャリアサーバ120は利用者・被課金者関係情報DBに保持される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0018】
次に、ユーザが有料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S208でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しコンテンツのリクエストを行う。S209で共通会員認証モジュールは、GWサーバ130の利用者認証機能に対しリクエストを行ったユーザの会員認証を依頼する。S210で利用者認証機能は依頼に応じ、利用者・被課金者関係情報DBの登録情報を用いて会員認証を行う。S209、210で会員の認証ができればS211で共通会員認証モジュールは、ユーザの携帯電話110に対しリクエストに応じたコンテンツを通知する。S212でキャリアサーバ120は、利用者・被課金者関係情報DBに登録される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0019】
上記のようなシステム形態を採用することにより、コンテンツ利用・課金システム100は、以下に掲げるような効果を有する。
(1)被課金者と利用者を分け、柔軟なコンテンツ提供が可能となる。
(2)複数キャリアに対応するコンテンツプロバイダの利便性を向上させることができる。
(3)グループ単位の利用であっても携帯識別番号で認証可能であり、ユーザの利便性を向上させることができる。
(4)キャリアに依存しないメニューを提供することができる。
(5)課金代行システムを利用できなかったコンテンツプロバイダにおける決済の利便性を向上させることができる。
【0020】
以下では、本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバ100による処理例について詳細に説明することとする。
【0021】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その1))
図3乃至7を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その1)について説明する。ここでは図3で示すように、キャリアAユーザが有料コンテンツを利用する際の一連の処理について説明する。つまり、キャリアAユーザは、GWサーバ(利用・課金ゲートウェイ)130に会員登録を行った後、コンテンツプロバイダサーバ140に有料コンテンツのリクエストを行い、当該コンテンツプロバイダサーバ140はGWサーバ130を用いてユーザの認証を行うというものである。
【0022】
はじめに初期作業を行う必要があり、S401でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図5で示すように、課金マスタとは、課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリアなどを保持する。
【0023】
次に、ユーザの会員登録を行う。S402でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S403で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストを行ったユーザの会員登録を行う。図6で示すように、会員登録とは、携帯電話110の端末識別番号、コンテンツの利用開始日、課金発生日、課金ステータス、利用ステータスなどを登録することである。課金ステータスは、有料コンテンツに対する料金が済んでいるか否かなどを表す情報であり、利用ステータスは、有料コンテンツの提供が可能なユーザか否かなどを表す情報である。
【0024】
そして、会員登録が終わると、ユーザは有料コンテンツを視聴することができる。S404でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し有料コンテンツの視聴リクエストを送信する。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S405で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S406でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話110の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S407でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行った携帯電話110に対しコンテンツを配信する。
【0025】
今度は、図7を用いて決済時の処理について説明する。課金発生日において、GWサーバ130は課金ログ情報の課金発生日の項目値に基づき請求対象情報を抽出する。そして、S701でGWサーバ130は、抽出した情報に基づき各キャリアへ課金ログ情報を送信する。それに応じS702で課金ログ情報を受信した各キャリアサーバ120は、各ユーザへ請求処理を実施し、S703でユーザは請求に応じた料金の支払いを行う。S704でキャリアサーバ120は料金請求の結果をGWサーバ130へ送信し、GWサーバ130は利用者・被課金者関係情報の更新を行う。つまり、料金の請求が完了したユーザに関する課金発生日の項目値を次回課金発生日に変更し、課金ステータスの項目値を料金支払い済みに変更する。また、S705でキャリアはコンテンツプロバイダの口座に入金を行うと共に、キャリアサーバ120はプロバイダサーバ140へ徴収した料金の入金通知を行う。
【0026】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その2))
図8乃至11を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その2)について説明する。以下で説明するように、上記処理例(その1)と同じ仕組みで、グループ利用や法人利用(料金の支払いは法人が行い、利用者として社員がコンテンツを利用する)が実現可能である。ここでは図8で示すように、キャリアAユーザがキャリアBユーザに有料コンテンツを利用できる権利をプレゼントする際の一連の処理について説明する。つまり、キャリアAユーザが、GWサーバ(利用・課金ゲートウェイ)130にキャリアBユーザに対するプレゼント登録を行うと、GWサーバ130はキャリアBユーザに対しプレゼント登録の通知と本人確認の為の情報(パスワードなど)を通知する。そして、キャリアBユーザがコンテンツプロバイダサーバ140に有料コンテンツのリクエストを行い、当該コンテンツプロバイダサーバ140がGWサーバ130を用いてユーザの認証を行うというものである。また、図8において、キャリアBユーザをキャリアAユーザに置き換えることで、キャリアAユーザが、キャリアBコンテンツを利用し、料金の支払いはキャリアAの課金代行システムを利用して行うことができる。
【0027】
はじめに初期作業を行う必要があり、S901でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図10で示すように、課金マスタの登録内容は課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリア、コンテンツURLなどである。
【0028】
次に、プレゼント登録を行う。S902でキャリアAユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しプレゼント登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S903で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストに関するプレゼントの登録を行う。図11で示すように、プレゼント登録では課金ID、端末識別番号A、課金発生日、課金ステータス、プレゼント対象者のメールアドレス、決済キャリア、グループ識別ID、利用キャリアなどを登録する。そして、プレゼント登録が終わると、S904でGWサーバ130はキャリアAユーザへ認証用パスワードを通知する。
【0029】
次に、S905でGWサーバ130はプレゼント対象者であるキャリアBユーザへプレゼントの登録通知を行う。プレゼントの登録通知では、対象者のメールアドレスへプレゼント通知を行う。S906でキャリアBユーザはGWサーバ130にアクセスし、課金IDとキャリアAユーザから取得したパスワードを通知し、GWサーバ130は当該通知された情報に基づきプレゼント対象者の本人確認を行う。ここで、本人確認においては必ずしもパスワードを使用しなくとも良い。それに応じてGWサーバ130は、利用者・被課金者関係情報へ被課金ユーザを登録する。ここで登録されるのは、課金ID、キャリアBユーザの端末識別番号、利用ステータス、利用回数である。
【0030】
パスワードなどによりプレゼント対象者の本人確認が行われた後、S907でGWサーバ130は、キャリアBユーザへコンテンツのダウンロードURLを通知する。S908でキャリアBユーザは通知されたダウンロードURL(コンテンツサーバ)へアクセスし、ダウンロードページの呼び出しを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S909で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S910でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話110の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S911でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行ったキャリアBユーザの携帯電話110に対しコンテンツを配信する。コンテンツプロバイダサーバ140は利用回数の更新を行うため、S912でGWサーバ130の利用者・被課金者関係情報DBへ被課金ユーザを登録する。ここでは、課金ID、キャリアBユーザの端末識別番号、利用回数を1減じた項目値などを登録する。
【0031】
なお、決済処理では、プレゼント登録者であるキャリアAユーザに対して課金処理を行う。一方で、キャリアBユーザは、利用ステータスは登録されているものの、課金ステータスは登録されていないため課金の対象とはならない。
【0032】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その3))
図12乃至15を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その3)について説明する。ここでは図12で示すように、キャリアAユーザが有料コンテンツの視聴を行い、当初1ヶ月間の料金は請求されず(料金無料)、2ヶ月目以降に料金が請求されるという、所謂、お試し期間が設定される一連の処理について説明する。
【0033】
はじめに初期作業を行う必要があり、S1301でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図14で示すように、登録する課金マスタは、課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリア、お試し期間などである。
【0034】
次に、ユーザの会員登録(及びお試し登録)を行う。S1302でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S1303で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストを行ったユーザの会員登録を行う。図15で示すように、会員登録では課金ID、携帯電話の端末識別番号、コンテンツの課金発生日(ここでは、登録の1ヶ月後)、課金ステータス、利用ステータスなどを登録する。
【0035】
そして、会員登録が終わると、ユーザは有料コンテンツのお試し視聴を行う。S1304でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し有料コンテンツのお試し視聴リクエストを送信する。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S1305で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S1306でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S1307でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行った携帯電話110に対しコンテンツを配信する。
【0036】
なお、決済処理では、S1303で行った会員登録において利用ステータスの項目値を「有効」と登録され、かつ、課金発生日の項目値が登録1ヶ月後に登録されているため、登録当初1ヶ月間は無料でコンテンツ視聴ができ、登録2ヶ月目以降に料金が請求されることとなる。
【0037】
ここで、図16及び図17に、コンテンツ利用・課金システム100におけるGWサーバ130で保持するDBの一例を示す。課金種別コード「001」が挿入されているレコードは、一般的な有料コンテンツの視聴サービスに対応する例である。課金種別コード「002」が挿入されているレコードは、期間限定で有料コンテンツの視聴を提供するサービスに対応する例である。課金種別コード「003」が挿入されているレコードは、有料コンテンツのお試し視聴サービスに対応する例である。課金種別コード「004」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴サービスにおいて広告情報を付加配信し月額料金を抑える例である。課金種別コード「005」が挿入されているレコードは、特定のグループに属する各ユーザに対し有料コンテンツを視聴させるサービスに対応する例である。課金種別コード「006」が挿入されているレコードは、一定の期間を設定し該設定期間中、有料コンテンツを視聴させるサービスに対応する例である。課金種別コード「007」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴権を他者にプレゼントするサービスに対応する例である。課金種別コード「008」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴で課される料金に上限を設けるサービスに対応する例である。課金種別コード「009」「010」が挿入されているレコードは、クレジットカード決済を利用した有料コンテンツの視聴サービスに対応する例である。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0039】
100 コンテンツ利用・課金システム
110 携帯電話(携帯情報端末)
120 キャリアサーバ(通信事業者が管理するサーバ)
130 GWサーバ(利用・課金ゲートウェイが管理するサーバ)
140 コンテンツプロバイダサーバ(コンテンツプロバイダが管理するサーバ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを配信するシステムにおけるコンテンツの利用および該利用に伴う課金を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャリア(通信事業者)毎に異なる認証プラットフォームが用意されており、コンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)はキャリア毎にユーザを管理していた。そのため、ユーザがキャリアを変更した場合、コンテンツプロバイダとユーザとの間の契約は破棄され、ユーザが購入したコンテンツも破棄される状況であった。すなわち、サーバ上でサービスを行うコンテンツはユーザのキャリア変更と共にアクセス不可能になり、携帯電話機にダウンロードしたコンテンツは該キャリア変更に伴い使用不可能になる。
【0003】
そのような状況下、契約変更によりキャリア(通信事業者)を変更しても、ユーザが一度購入したコンテンツを、契約変更後の他のキャリアに引き継ぐことを可能にするコンテンツ情報送信装置が提案されている(特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−267274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、コンテンツ利用・課金を行う従来システムでは、キャリア(通信事業者)毎に異なる認証プラットフォームが用意され、コンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)がキャリア毎にユーザを管理していたことから、下記のような問題点があった。
【0006】
(1)携帯電話におけるコンテンツ利用時の決済では、ユーザ、コンテンツ提供者の両者にとってキャリアの課金代行システムが便利である。しかし、キャリアの課金代行システムを利用する場合、携帯電話の所持者がコンテンツ利用者かつ被課金者であるため、コンテンツのプレゼントサービス(利用者と被課金者を別とするサービス)を提供することができないという問題点がある。
(2)キャリアの課金代行システムを利用する場合、コンテンツプロバイダはキャリア別にインタフェースを構築する必要があり不便を強いられるという問題点がある。
(3)一般的に、携帯電話は自動送信される自機の携帯識別番号にて自動的に認証されているため便利である。しかし、グループ単位での利用を検討した場合、携帯電話単位での識別となるため、別途グループを識別するために用意されたログインIDでの認証が必要となり不便を強いられるという問題点がある。
(4)お試しメニュー(一定期間は無料で利用でき、所定期間経過後は自動的に課金が発生する課金メニュー)のように、キャリアによりサービス提供状況が異なるメニューがあり、利用者にとって不便を強いられるという問題点がある。
(5)キャリアの課金代行システムを利用する場合、キャリアの審査・承認が必要となり、コンテンツプロバイダにとっては敷居が高くなるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明では、ユーザに対するサービス提供及び課金手段に関し、コンテンツ提供者側の自由度を高めるコンテンツ利用・課金方法、コンテンツ利用・課金プログラム、コンテンツ利用・課金システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示のコンテンツ利用・課金システムの一形態は、携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムであって、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付ける、前記コンテンツサーバの要求受付手段と、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせる、前記コンテンツサーバの問合せ手段と、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知する前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段と、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行う、前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示のコンテンツ利用・課金方法は、ユーザに対するサービス提供及び課金手段に関し、コンテンツ提供者側の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来システムの概要を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムの概要を説明する図である。
【図3】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)の概要を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図5】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)における課金マスタの一例を示す図である。
【図6】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)における課金ログの一例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その1)のシーケンス図(決済時)である。
【図8】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)の概要を説明する図である。
【図9】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図10】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)における課金マスタの一例を示す図である。
【図11】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その2)における課金ログの一例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)の概要を説明する図である。
【図13】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)のシーケンス図(コンテンツ利用時)である。
【図14】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)における課金マスタの一例を示す図である。
【図15】コンテンツ利用・課金システムによる処理例(その3)における課金ログの一例を示す図である。
【図16】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムにおける課金マスタ例の一覧を示す図である。
【図17】本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムにおける課金ログ例の一覧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(従来のコンテンツ利用・課金システムについて)
図1を用いて、従来、携帯電話に対し有料コンテンツの配信サービスを提供するシステムにおいて、ユーザ(携帯電話操作者)、キャリア(通信事業者)及びコンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)のそれぞれがどの様な処理を行っているかについて説明する。ただし、公式コンテンツプロバイダとしてコンテンツを提供するには、キャリアの審査が必要である。ここで図1は、従来の携帯電話を利用したコンテンツ提供システムの一例を示す図である。
【0012】
はじめに、ユーザが無料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S101でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツプロバイダが管理するサーバ(以下、コンテンツサーバと言う。)に対し、コンテンツのリクエストを行う。この際、当該リクエストはキャリアの通信網を介してコンテンツサーバに通知される。S102でコンテンツサーバのキャリア判定部は、受信したリクエストがどのキャリアに属するものであるかを判定し、当該判定結果に基づき該当するキャリア用コンテンツにアクセスする。S103でコンテンツサーバのキャリア判定部はコンテンツを取得し、S104でリクエストの発信元である携帯電話にコンテンツをキャリアの通信網を介して通知する。
【0013】
次に、ユーザが会員情報の登録をする際の処理について説明する。S105でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツサーバに対し会員登録のリクエストを送信する。ここで、コンテンツサーバのキャリア判定部は、リクエストを送信した携帯電話のキャリアを判定し、適当なキャリア用会員登録モジュールに当該リクエストを通知する。S106で所定キャリア用(ここでは「キャリアA」)会員登録モジュールは、会員情報DB(DataBase)にユーザの会員登録を行う。S107で上記の所定キャリア用会員登録モジュールは、キャリアが管理するサーバ(以下、キャリアサーバと言う。)の会員情報DBにもユーザの会員登録を行う。S108でキャリアサーバは当該会員情報DBに保持される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0014】
次に、ユーザが有料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S109でユーザは携帯電話を用いて、コンテンツサーバに対しコンテンツのリクエストを行う。S110で所定キャリア用(ここでは「キャリアB」)コンテンツは、会員認証モジュールにコンテンツのリクエストを行っているユーザの会員認証を依頼する。S111で会員認証モジュールは依頼に応じ、会員情報DBを用いて会員認証を行う。S111で会員の認証ができればS112で所定キャリア用(ここでは「キャリアB」)コンテンツは、ユーザの携帯電話に対しリクエストに応じたコンテンツを通知する。S113でキャリアサーバは、会員情報DBに登録される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0015】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システムの概要について)
図2を用いて、本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金システム100の概要について説明する。図2は、コンテンツ利用・課金システム100の概要を説明するための図であり、図1で示す従来システムと比較できるように記載したものである。
【0016】
はじめに、ユーザが無料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S201でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しコンテンツのリクエストを行う。この際、当該リクエストはキャリアの通信網及び料金・課金ゲートウェイ(以下、GWサーバと言う。)130を介してコンテンツプロバイダサーバ140に通知される。そして、コンテンツプロバイダサーバ140のキャリア判定部は、受信したリクエストがどのキャリアに属するものであるかを判定し、当該判定結果に基づき該当するキャリア用コンテンツにアクセスする。さらに、コンテンツプロバイダサーバ140のキャリア判定部はコンテンツを取得し、S202でリクエストの発信元である携帯電話110にコンテンツをキャリアの通信網及びGWサーバ130を介して通知する。
【0017】
次に、ユーザが会員情報の登録をする際の処理について説明する。S203でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを送信する。ここで、コンテンツプロバイダサーバ140は各キャリア共通の会員登録モジュールを備えている。S204で共通会員登録モジュールは、GWサーバ130の利用者・被課金者管理機能に当該リクエストを通知し、S205でGWサーバ130の利用者・被課金者管理機能が利用者・被課金者関係情報DBにユーザの会員登録を行う。S206、207でキャリアサーバ120は利用者・被課金者関係情報DBに保持される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0018】
次に、ユーザが有料コンテンツへアクセスする際の処理について説明する。S208でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しコンテンツのリクエストを行う。S209で共通会員認証モジュールは、GWサーバ130の利用者認証機能に対しリクエストを行ったユーザの会員認証を依頼する。S210で利用者認証機能は依頼に応じ、利用者・被課金者関係情報DBの登録情報を用いて会員認証を行う。S209、210で会員の認証ができればS211で共通会員認証モジュールは、ユーザの携帯電話110に対しリクエストに応じたコンテンツを通知する。S212でキャリアサーバ120は、利用者・被課金者関係情報DBに登録される会員情報に基づきユーザに課金を行う。
【0019】
上記のようなシステム形態を採用することにより、コンテンツ利用・課金システム100は、以下に掲げるような効果を有する。
(1)被課金者と利用者を分け、柔軟なコンテンツ提供が可能となる。
(2)複数キャリアに対応するコンテンツプロバイダの利便性を向上させることができる。
(3)グループ単位の利用であっても携帯識別番号で認証可能であり、ユーザの利便性を向上させることができる。
(4)キャリアに依存しないメニューを提供することができる。
(5)課金代行システムを利用できなかったコンテンツプロバイダにおける決済の利便性を向上させることができる。
【0020】
以下では、本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバ100による処理例について詳細に説明することとする。
【0021】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その1))
図3乃至7を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その1)について説明する。ここでは図3で示すように、キャリアAユーザが有料コンテンツを利用する際の一連の処理について説明する。つまり、キャリアAユーザは、GWサーバ(利用・課金ゲートウェイ)130に会員登録を行った後、コンテンツプロバイダサーバ140に有料コンテンツのリクエストを行い、当該コンテンツプロバイダサーバ140はGWサーバ130を用いてユーザの認証を行うというものである。
【0022】
はじめに初期作業を行う必要があり、S401でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図5で示すように、課金マスタとは、課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリアなどを保持する。
【0023】
次に、ユーザの会員登録を行う。S402でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S403で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストを行ったユーザの会員登録を行う。図6で示すように、会員登録とは、携帯電話110の端末識別番号、コンテンツの利用開始日、課金発生日、課金ステータス、利用ステータスなどを登録することである。課金ステータスは、有料コンテンツに対する料金が済んでいるか否かなどを表す情報であり、利用ステータスは、有料コンテンツの提供が可能なユーザか否かなどを表す情報である。
【0024】
そして、会員登録が終わると、ユーザは有料コンテンツを視聴することができる。S404でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し有料コンテンツの視聴リクエストを送信する。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S405で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S406でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話110の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S407でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行った携帯電話110に対しコンテンツを配信する。
【0025】
今度は、図7を用いて決済時の処理について説明する。課金発生日において、GWサーバ130は課金ログ情報の課金発生日の項目値に基づき請求対象情報を抽出する。そして、S701でGWサーバ130は、抽出した情報に基づき各キャリアへ課金ログ情報を送信する。それに応じS702で課金ログ情報を受信した各キャリアサーバ120は、各ユーザへ請求処理を実施し、S703でユーザは請求に応じた料金の支払いを行う。S704でキャリアサーバ120は料金請求の結果をGWサーバ130へ送信し、GWサーバ130は利用者・被課金者関係情報の更新を行う。つまり、料金の請求が完了したユーザに関する課金発生日の項目値を次回課金発生日に変更し、課金ステータスの項目値を料金支払い済みに変更する。また、S705でキャリアはコンテンツプロバイダの口座に入金を行うと共に、キャリアサーバ120はプロバイダサーバ140へ徴収した料金の入金通知を行う。
【0026】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その2))
図8乃至11を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その2)について説明する。以下で説明するように、上記処理例(その1)と同じ仕組みで、グループ利用や法人利用(料金の支払いは法人が行い、利用者として社員がコンテンツを利用する)が実現可能である。ここでは図8で示すように、キャリアAユーザがキャリアBユーザに有料コンテンツを利用できる権利をプレゼントする際の一連の処理について説明する。つまり、キャリアAユーザが、GWサーバ(利用・課金ゲートウェイ)130にキャリアBユーザに対するプレゼント登録を行うと、GWサーバ130はキャリアBユーザに対しプレゼント登録の通知と本人確認の為の情報(パスワードなど)を通知する。そして、キャリアBユーザがコンテンツプロバイダサーバ140に有料コンテンツのリクエストを行い、当該コンテンツプロバイダサーバ140がGWサーバ130を用いてユーザの認証を行うというものである。また、図8において、キャリアBユーザをキャリアAユーザに置き換えることで、キャリアAユーザが、キャリアBコンテンツを利用し、料金の支払いはキャリアAの課金代行システムを利用して行うことができる。
【0027】
はじめに初期作業を行う必要があり、S901でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図10で示すように、課金マスタの登録内容は課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリア、コンテンツURLなどである。
【0028】
次に、プレゼント登録を行う。S902でキャリアAユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対しプレゼント登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S903で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストに関するプレゼントの登録を行う。図11で示すように、プレゼント登録では課金ID、端末識別番号A、課金発生日、課金ステータス、プレゼント対象者のメールアドレス、決済キャリア、グループ識別ID、利用キャリアなどを登録する。そして、プレゼント登録が終わると、S904でGWサーバ130はキャリアAユーザへ認証用パスワードを通知する。
【0029】
次に、S905でGWサーバ130はプレゼント対象者であるキャリアBユーザへプレゼントの登録通知を行う。プレゼントの登録通知では、対象者のメールアドレスへプレゼント通知を行う。S906でキャリアBユーザはGWサーバ130にアクセスし、課金IDとキャリアAユーザから取得したパスワードを通知し、GWサーバ130は当該通知された情報に基づきプレゼント対象者の本人確認を行う。ここで、本人確認においては必ずしもパスワードを使用しなくとも良い。それに応じてGWサーバ130は、利用者・被課金者関係情報へ被課金ユーザを登録する。ここで登録されるのは、課金ID、キャリアBユーザの端末識別番号、利用ステータス、利用回数である。
【0030】
パスワードなどによりプレゼント対象者の本人確認が行われた後、S907でGWサーバ130は、キャリアBユーザへコンテンツのダウンロードURLを通知する。S908でキャリアBユーザは通知されたダウンロードURL(コンテンツサーバ)へアクセスし、ダウンロードページの呼び出しを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S909で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S910でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話110の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S911でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行ったキャリアBユーザの携帯電話110に対しコンテンツを配信する。コンテンツプロバイダサーバ140は利用回数の更新を行うため、S912でGWサーバ130の利用者・被課金者関係情報DBへ被課金ユーザを登録する。ここでは、課金ID、キャリアBユーザの端末識別番号、利用回数を1減じた項目値などを登録する。
【0031】
なお、決済処理では、プレゼント登録者であるキャリアAユーザに対して課金処理を行う。一方で、キャリアBユーザは、利用ステータスは登録されているものの、課金ステータスは登録されていないため課金の対象とはならない。
【0032】
(本実施の形態に係るコンテンツ利用・課金サーバによる処理例(その3))
図12乃至15を用いて、コンテンツ利用・課金サーバ100による処理例(その3)について説明する。ここでは図12で示すように、キャリアAユーザが有料コンテンツの視聴を行い、当初1ヶ月間の料金は請求されず(料金無料)、2ヶ月目以降に料金が請求されるという、所謂、お試し期間が設定される一連の処理について説明する。
【0033】
はじめに初期作業を行う必要があり、S1301でコンテンツプロバイダは、GWサーバ130に課金マスタの登録を行う。図14で示すように、登録する課金マスタは、課金ID、金額、決済可能キャリア、利用可能キャリア、お試し期間などである。
【0034】
次に、ユーザの会員登録(及びお試し登録)を行う。S1302でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し会員登録のリクエストを行う。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者・被課金者管理機能の呼び出しを行い、S1303で利用者・被課金者管理機能は、GWサーバ130の利用者・被課金者関係情報へアクセスし、上記リスクエストを行ったユーザの会員登録を行う。図15で示すように、会員登録では課金ID、携帯電話の端末識別番号、コンテンツの課金発生日(ここでは、登録の1ヶ月後)、課金ステータス、利用ステータスなどを登録する。
【0035】
そして、会員登録が終わると、ユーザは有料コンテンツのお試し視聴を行う。S1304でユーザは携帯電話110を用いて、コンテンツプロバイダサーバ140に対し有料コンテンツのお試し視聴リクエストを送信する。それに応じて、コンテンツプロバイダサーバ140は利用者認証機能の呼び出しを行い、S1305で利用者認証機能は、リクエストの有った携帯電話110の端末識別番号をGWサーバ130に通知すると共に、当該携帯電話110の認証を依頼する。S1306でGWサーバ130は、当該依頼に応じて利用者・被課金者関係情報を参照し、携帯電話の認証の可否をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。具体的には、端末識別番号をキーに利用者・被課金者関係情報を検索し、ヒットしたレコードの利用ステータスを抽出し、抽出結果をコンテンツプロバイダサーバ140に通知する。利用ステータスが「有効」であるなど、リクエストを行った携帯電話110に対するコンテンツの提供が許可される場合、S1307でコンテンツプロバイダサーバ140は、リクエストを行った携帯電話110に対しコンテンツを配信する。
【0036】
なお、決済処理では、S1303で行った会員登録において利用ステータスの項目値を「有効」と登録され、かつ、課金発生日の項目値が登録1ヶ月後に登録されているため、登録当初1ヶ月間は無料でコンテンツ視聴ができ、登録2ヶ月目以降に料金が請求されることとなる。
【0037】
ここで、図16及び図17に、コンテンツ利用・課金システム100におけるGWサーバ130で保持するDBの一例を示す。課金種別コード「001」が挿入されているレコードは、一般的な有料コンテンツの視聴サービスに対応する例である。課金種別コード「002」が挿入されているレコードは、期間限定で有料コンテンツの視聴を提供するサービスに対応する例である。課金種別コード「003」が挿入されているレコードは、有料コンテンツのお試し視聴サービスに対応する例である。課金種別コード「004」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴サービスにおいて広告情報を付加配信し月額料金を抑える例である。課金種別コード「005」が挿入されているレコードは、特定のグループに属する各ユーザに対し有料コンテンツを視聴させるサービスに対応する例である。課金種別コード「006」が挿入されているレコードは、一定の期間を設定し該設定期間中、有料コンテンツを視聴させるサービスに対応する例である。課金種別コード「007」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴権を他者にプレゼントするサービスに対応する例である。課金種別コード「008」が挿入されているレコードは、有料コンテンツの視聴で課される料金に上限を設けるサービスに対応する例である。課金種別コード「009」「010」が挿入されているレコードは、クレジットカード決済を利用した有料コンテンツの視聴サービスに対応する例である。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0039】
100 コンテンツ利用・課金システム
110 携帯電話(携帯情報端末)
120 キャリアサーバ(通信事業者が管理するサーバ)
130 GWサーバ(利用・課金ゲートウェイが管理するサーバ)
140 コンテンツプロバイダサーバ(コンテンツプロバイダが管理するサーバ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムにおけるコンテンツ利用・課金方法であって、
前記コンテンツサーバの要求受付手段が、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、
前記コンテンツサーバの問合せ手段が、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせるステップと、
前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段が、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知するステップと、
前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段が、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、を備えるコンテンツ利用・課金方法。
【請求項2】
前記ゲートウェイサーバが、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報を保持する場合、
前記判定結果通知手段は、前記対価を徴収済みか否かに関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項3】
前記ゲートウェイサーバの課金情報提供手段が、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報を、前記キャリアサーバに提供するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項4】
前記キャリアサーバの課金通知手段が、前記対価を徴収済みか否かに関する情報を参照し、該対価を徴収未済である前記携帯情報端末が有った場合、該携帯電話端末に対し該対価の支払要求を通知するステップを更に含むことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項5】
前記コンテンツ提供の可否に関する情報において、所定の前記携帯情報端末に関し該コンテンツ提供を可とする登録が行われた後、所定の期間経過後、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報において、前記所定の携帯情報端末に関し対価を徴収すべき旨が登録されることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項6】
前記コンテンツ提供の可否に関する情報の登録を要求する携帯情報端末と前記コンテンツの提供を受ける携帯情報端末とは異なることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項7】
前記ゲートウェイサーバの端末識別手段が、前記携帯情報端末から通知されるパスワードを利用して、前記コンテンツの提供を受ける携帯情報端末を識別するステップを更に含むことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項8】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムにおけるコンテンツ利用・課金プログラムであって、
各サーバに、
前記コンテンツサーバの要求受付手段が、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、
前記コンテンツサーバの問合せ手段が、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせるステップと、
前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段が、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知するステップと、
前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段が、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、を実行させるためのコンテンツ利用・課金プログラム。
【請求項9】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムであって、
前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付ける、前記コンテンツサーバの要求受付手段と、
前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせる、前記コンテンツサーバの問合せ手段と、
前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知する前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段と、
前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行う、前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段と、を有することを特徴とするコンテンツ利用・課金システム。
【請求項1】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムにおけるコンテンツ利用・課金方法であって、
前記コンテンツサーバの要求受付手段が、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、
前記コンテンツサーバの問合せ手段が、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせるステップと、
前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段が、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知するステップと、
前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段が、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、を備えるコンテンツ利用・課金方法。
【請求項2】
前記ゲートウェイサーバが、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報を保持する場合、
前記判定結果通知手段は、前記対価を徴収済みか否かに関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項3】
前記ゲートウェイサーバの課金情報提供手段が、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報を、前記キャリアサーバに提供するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項4】
前記キャリアサーバの課金通知手段が、前記対価を徴収済みか否かに関する情報を参照し、該対価を徴収未済である前記携帯情報端末が有った場合、該携帯電話端末に対し該対価の支払要求を通知するステップを更に含むことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項5】
前記コンテンツ提供の可否に関する情報において、所定の前記携帯情報端末に関し該コンテンツ提供を可とする登録が行われた後、所定の期間経過後、前記コンテンツ提供に対する対価を徴収済みか否かに関する情報において、前記所定の携帯情報端末に関し対価を徴収すべき旨が登録されることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項6】
前記コンテンツ提供の可否に関する情報の登録を要求する携帯情報端末と前記コンテンツの提供を受ける携帯情報端末とは異なることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項7】
前記ゲートウェイサーバの端末識別手段が、前記携帯情報端末から通知されるパスワードを利用して、前記コンテンツの提供を受ける携帯情報端末を識別するステップを更に含むことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ利用・課金方法。
【請求項8】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムにおけるコンテンツ利用・課金プログラムであって、
各サーバに、
前記コンテンツサーバの要求受付手段が、前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付けるステップと、
前記コンテンツサーバの問合せ手段が、前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせるステップと、
前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段が、前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知するステップと、
前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段が、前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行うステップと、を実行させるためのコンテンツ利用・課金プログラム。
【請求項9】
携帯情報端末と、通信事業者が管理するキャリアサーバと、前記携帯情報端末において視聴するコンテンツを提供するコンテンツ提供者が管理するコンテンツサーバと、前記キャリアサーバ及び該コンテンツサーバを接続するゲートウェイサーバとを含み、該ゲートウェイサーバは、前記各携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否に関する情報を保持するコンテンツ利用・課金システムであって、
前記携帯情報端末からのコンテンツ提供要求を受け付ける、前記コンテンツサーバの要求受付手段と、
前記要求を行った前記携帯情報端末に対する前記コンテンツ提供の可否を前記ゲートウェイサーバに問合わせる、前記コンテンツサーバの問合せ手段と、
前記コンテンツ提供の可否に関する情報と前記要求を行った携帯情報端末との照合結果に基づき前記コンテンツ提供の可否判定を行い、該判定結果を前記コンテンツサーバに通知する前記ゲートウェイサーバの判定結果通知手段と、
前記判定結果が前記コンテンツ提供を可とする判定であった場合、前記携帯情報端末に対し前記要求に対応するコンテンツの提供を行う、前記コンテンツサーバのコンテンツ提供手段と、を有することを特徴とするコンテンツ利用・課金システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図14】
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【図17】
【公開番号】特開2011−114396(P2011−114396A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266599(P2009−266599)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(591106864)富士通エフ・アイ・ピー株式会社 (95)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(591106864)富士通エフ・アイ・ピー株式会社 (95)
【Fターム(参考)】
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