説明

コンテンツ提供装置、コンテンツ利用装置、コンテンツ提供装置における決済処理方法、およびプログラム

【課題】 課金サーバに対する負荷を軽減して課金の透明性を高める。また、途中でコンテンツの視聴を停止した場合、停止した箇所から配信を継続させ利用者に利便性を与える。
【解決手段】 コンテンツサーバ2が、任意のタイミングで変更して配信される復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う。また、ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、ICカードに記憶される復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点からストリームコンテンツの再配信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーコンテンツに対する従量制課金に用いて好適な、コンテンツ提供装置、コンテンツ利用装置、コンテンツ提供装置における決済処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットによるコンピュータネットワークを用いて映画や音楽等のデジタルコンテンツを配信する情報提供サービスが普及してきた。このような情報提供サービスの中で、例えば、電子音楽配信システムにおいては、レコード会社のようなコンテンツプロバイダによって作成されたデジタル音楽コンテンツを所定のサービスプロバイダからインターネット等のコンピュータネットワークを介してオンラインでユーザへ配信するようになされている。
【0003】
ユーザは、パーソナルコンピュータ等ユーザ機器によって受信したコンテンツをユーザが選択した、例えば、買いきり、あるいは再生可能回数等、あるサービス条件の下で再生し、当該サービス条件の下でコンテンツの利用履歴をユーザログとして記録し、これをコンテンツプロバイダへ送信している。
コンテンツプロバイダは、送信されてきたユーザログに基づいて利用料金を算出し、この利用料金をユーザに通知することで利用料金の決済を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−147970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ストリーミングコンテンツの配信において、ユーザの視聴量に対して従量制で課金を行うことはあるが、課金サーバに対する負荷が大きく、また、ユーザにとっても課金に対する透明性が低く、信憑性に乏しいものであった。このため、利用者に利便性を与えることができ、かつ、課金サーバ負荷を低減する最適な課金システムの出現が望まれていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介して配信されるストリームコンテンツに対する課金を、コンテンツを復号化する鍵単位で行うことにより、課金サーバに対する負荷を軽減し、課金の透明性を高めた、コンテンツ提供装置、コンテンツ利用装置、コンテンツ提供装置における決済処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
また、途中で視聴を停止した利用者に対しても視聴を再開したときにも利用者が持つ鍵を参照することで停止した箇所から配信を継続させ利用者に利便性を与えることのできる、コンテンツ提供装置、コンテンツ利用装置、コンテンツ提供装置における決済処理方法、およびプログラムを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するために本発明は、コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置であって、前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信するコンテンツ復号化鍵情報配信部と、前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う決済処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明において、前記ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、前記コンテンツ利用装置に記憶される前記復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点から前記ストリームコンテンツの再配信を行うコンテンツ配信部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ストリーミングコンテンツの配信を行うコンテンツ提供装置とはネットワークを介して接続され、前記配信されたストリーミングコンテンツを利用するコンテンツ利用装置であって、前記コンテンツ提供装置によって任意のタイミングで変更され配信されるコンテンツ復号化鍵情報の個数を記憶するコンテンツ復号化鍵数情報記憶部と、決済のときに前記コンテンツ提供装置からの要求に基づき、前記コンテンツ復号化鍵数情報記憶部に記憶されたコンテンツ復号化鍵情報の個数を送信するコンテンツ復号化鍵数情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置における決済処理方法であって、前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信するステップと、前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて決済処理を行うステップと、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置に用いられるプログラムであって、前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信する処理と、前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、決済処理部が、コンテンツ復号化鍵情報配信部により任意のタイミングで変更して配信される配信される復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行うことにより、セッション鍵管理が課金情報になるため、課金サーバに対する負荷を軽減することができる。また、利用者にとっても自分が視聴したストリームコンテンツの量がそのまま課金の対象となるため、料金に対する透明性が高くなる。
【0012】
また、本発明によれば、コンテンツ配信部が、ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、コンテンツ利用装置に記憶される復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点からストリームコンテンツの再配信を行うことで、視聴が途中で停止された場合にも利用者はコンテンツ全体相当の課金料金を全額支払わずに済むシステムを構築でき、利用者側で所管する復号化鍵情報の個数をコンテンツ提供装置が確認することで停止した箇所からコンテンツの再配信が可能となり、利用者に利便性を提供できる。
更に、クレジットサーバに対して復号化鍵の図が確定してから決済情報を送信することでクレジットサーバ間の通信トラフィック量の軽減にも寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明が実施されるコンテンツ提供システムのシステム構成の一例を示す図である。
ここでは、クレジット決済を前提とするため、インターネット等のコンピュータネットワーク3に、コンテンツプロバイダが設置し管理する、本発明のコンテンツ提供装置が実装されるコンテンツサーバ2と、クレジット会社が設置し管理するクレジットサーバ4、ならびに利用者が所持する、ICカードリーダライタが接続され、あるいは組み込まれたパーソナルコンピュータ等から成る複数のコンテンツ利用装置1が接続されている。
なお、ここでいうコンテンツとは、静止画や動画、音楽、写真、映画、番組の他に地図等も含まれる。
【0014】
図2は、本発明実施形態にかかわるコンテンツ提供装置ならびにコンテンツ利用装置の構成の一例を示すブロック図である。
本発明のコンテンツ提供装置は、図1に示すコンテンツサーバ2に実装され、コンテンツ鍵要求受信部21と、コンテンツ復号化鍵情報送信部22と、コンテンツ配信部23と、決済要求受信部24と、決済処理部25と、コンテンツDB26と、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部27で構成される。
【0015】
コンテンツ鍵要求受信部21は、コンテンツ利用装置1によって発行されるコンテンツ鍵要求を受信してコンテンツ復号化鍵情報送信部22と、コンテンツ配信部23を起動する。コンテンツ復号化鍵情報送信部22は、ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信する機能を持ち、コンテンツ配信部23は、コンテンツDB26に格納された要求コンテンツを要求のあったコンテンツ利用装置1に配信する機能を持つ。コンテンツ配信部23はまた、ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、コンテンツ利用装置1に記憶される復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点からストリームコンテンツの再配信を行う機能も併せ持つ。
決済要求受信部24は、コンテンツ利用装置1によって発行される決済要求を受信して決済処理部25を起動する。決済処理部25は、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部27に、配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う機能を持つ。
【0016】
コンテンツ利用装置1は、コンテンツ利用要求送信部11と、コンテンツ復号化鍵情報受信部12と、コンテンツ受信部13と、コンテンツ再生監視部14と、決済要求送信部15と、参照要求処理部16と、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部17で構成される。
コンテンツ利用要求送信部11は、装置内で生成されるコンテンツ利用要求をコンテンツサーバ2へ送信し、コンテンツ復号化鍵情報受信部12は、コンテンツサーバ2から送信されるコンテンツ復号化鍵情報を受信する。このとき、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部17には、コンテンツサーバ2によって任意のタイミングで変更され配信されるコンテンツ復号化鍵情報の個数が記憶される。
【0017】
コンテンツ受信部13は、コンテンツサーバ2から送信される要求コンテンツ(ストリームコンテンツ)を受信し、図示せぬ再生処理部に供給し、ここで視聴のための再生処理が行なわれる。コンテンツ再生監視部14は、コンテンツ復号化鍵情報受信部12で受信される復号化鍵情報の数を参照することにより、ストリームコンテンツの利用(再生)状況を監視する機能を持つ。
一方、決済要求送信部15は、コンテンツ利用装置1内で生成される決済要求をコンテンツサーバ2に送信する機能を持つ。また、参照要求処理部16は、決済のときにコンテンツサーバ2からの参照要求に基づき、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部17に記憶されたコンテンツ復号化鍵情報の個数を送信する機能を持つ。
【0018】
なお、上述した構成において、決済情報の送受信をする場合は、ここでは、EMV(Europay Mastercard VISA)仕様に準拠するものとする。EMVは、その名に示すクレジット会社3社が策定したスマートカードの相互運用をはかるために策定された共通仕様であり、決済システムにおいて、正確な操作と互換性が確保されるように、カードと端末とアプリケーションに要求される最低限度の機能が示されている。また、鍵交換を行う場合においては、RSA方式に準拠しても構わない。
【0019】
図3は、図2に示す本発明実施形態の動作を示す動作シーケンス図である。ここでは、クレレジットサーバ4、コンテンツサーバ2、コンテンツ利用装置1としてのICカードの動作が示されている。
ここでは、コンテンツの不正利用を防ぐために、コンテンツを暗号化して配信するシステムを想定する。このとき、サービスプロバイダからは、暗号化したコンテンツを復号化する鍵を販売することがコンテンツを販売することと同義と捉えることができる。
ストリーミングのようなコンテンツに対して、配信した時間や量に従って課金する場合、配信するコンテンツを単位時間または単位量によって変更した鍵で暗号化して配信し、同様にコンテンツを復号化するための鍵を配信する。このとき、配送した鍵の数によって従量制の課金を行うことができる。
【0020】
まず、コンテンツ利用装置としてのICカード1からの要求に基づき、コンテンツサーバ2は、要求されたストリームコンテンツを配信すると共に当該コンテンツを復号化する復号化鍵情報を、コンテンツ復号化鍵情報送信部22を介して送信する(S31、S32)。コンテンツサーバ2は、要求に基づきストリーミングコンテンツを送信するとき、そのコンテンツを復号するための鍵情報を任意のタイミングで変更して複数配信する。
ここで送信される復号化鍵情報の数は、自身で持つコンテンツ復号化鍵数情報記憶部27ならびにコンテンツ利用装置1内のコンテンツ復号化鍵数情報記憶部17に格納される。適当なタイミングでICカード1から決済要求が発行され、決済情報の交換がなされる(S33)。以上の処理は数回繰り返され、初回のみクレジットサーバ4による与信が行われる(S34)。
【0021】
続いて、コンテンツサーバ2は、クレジットサーバ4に対して復号化鍵情報の数に従う決済のための確定情報を送信する(S35)。ここで送信される確定情報は、ストリームコンテンツの利用が途中で停止されることもあるため、コンテンツサーバ2は、ICカード1の参照要求処理部16を起動し、決済処理部25で受信するコンテンツ復号化鍵数情報記憶部17に格納された復号化鍵情報の数に従う情報を送信することになる。
なお、ストリームコンテンツの利用が途中で停止された場合、コンテンツ配信部23は、この情報を用いて当該復号化鍵情報の個数に応じた時点からストリームコンテンツの再配信を行う。そして、コンテンツサーバ2は、クレジットサーバ4から決済終了の通知を待ち(S36)、ICカード1へのストリーミングコンテンツの配信を終了する(S37)。
【0022】
また、決済が完了する前に、ICカード1をリーダライタから抜いてしまった場合、ストリーミングコンテンツは閲覧されて決済は完了していない状態になるが、次回、ICカード1をリーダライタに差したときに決済が再開される。決済のタイミングとしては、エンドロール(番組終了時のテロップを送信しているとき)のときに、「ご視聴ありがとうございました。○○円です。決済しますか?」といった画面を表示して支払い確認ボタンをクリックしてもらう等の配慮がなされる。
コンテンツサーバ2内では、カードIDに配信した復号鍵の個数を対応付けてコンテンツ復号化鍵数情報記憶部27に格納しておき、復号鍵情報を配信する毎に更新する。ここでは、カード番号のみICカード1からコンテンツサーバ2に送信してサービスプロバイダとクレジット会社のサーバ2、4間で与信処理を行い、その後にコンテンツの復号化鍵情報を送信してもよい。あるいは最後に決済を行ってもよい。
【0023】
また、上記したシーケンスでは、最初の復号化鍵情報を配信後に決済情報の送信を行っているが、トランザクションの最初に行うことも可能である。また、上記した実施形態によれば、エンドユーザが決済を行わない場合、最初の復号化鍵情報に相当する部分のみコンテンツを利用できるのため、これをプレビューとして利用することでコンテンツの販売促進が可能になる。
【0024】
図4にICカードの内部構成の一例が示されている。ここでは、ICカード1は、本発明のコンテンツ利用装置2として実装され、CPU41を核に、ROM42、RAM43、EEPROM44(不揮発性記憶装置)、S/P46(直並列変換回路)、P/S47(並直列変換回路)が内部バス52に共通接続される本体チップ、およびRFインタフェース50(非接触ICカードの場合のみ)で構成される。また、CPU41には割り込みロジック45が接続され、各ブロックには、外部から供給されるリセット48、クロック49、そして電源51のそれぞれが供給される。
【0025】
ここでは、CPU41は、装置内で生成されるコンテンツ利用要求をコンテンツサーバ2へ送信するコンテンツ利用要求送信部11、コンテンツサーバ2から送信されるコンテンツ復号化鍵情報を受信するコンテンツ復号化鍵情報受信部12、コンテンツサーバ2から送信される要求コンテンツ(ストリームコンテンツ)を受信するコンテンツ受信部13、コンテンツ復号化鍵情報受信部12で受信される復号化鍵情報の数を参照することにより、ストリームコンテンツの利用(再生)状況を監視するコンテンツ再生監視部14、コンテンツ利用装置1内で生成される決済要求をコンテンツサーバ2に送信する決済要求送信部15、決済のときにコンテンツサーバ2からの参照要求に基づき、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部17に記憶されたコンテンツ復号化鍵情報の個数を送信する参照要求処理部16としての機能を実行する。
【0026】
以上説明のように本発明は、コンテンツサーバ2が、任意のタイミングで変更して配信される復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行うことにより、セッション鍵管理が課金情報になるため、課金サーバに対する負荷を軽減するものである。また、利用者にとっても自分が視聴したストリームコンテンツの量がそのまま課金の対象となるため、料金に対する透明性が高くなる。
また、ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、ICカード1に記憶される復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点からストリームコンテンツの再配信を行うことで、視聴が途中で停止された場合にも利用者はコンテンツ全体相当の課金料金を全額支払わずに済むシステムを構築でき、利用者側で所管する復号化鍵情報の個数をコンテンツ提供装置が確認することで停止した箇所からコンテンツの再配信が可能となり、利用者に利便性を提供できる。更に、クレジットサーバ4に対して復号化鍵の図が確定してから決済情報を送信することでクレジットサーバコンテンツサーバ2と4間の通信トラフィック量の軽減にも寄与できる。
【0027】
なお、図2に示すコンテンツ利用装置1を構成する、コンテンツ利用要求送信部11、コンテンツ復号化鍵情報受信部12、コンテンツ受信部13、コンテンツ再生監視部14、決済要求送信部15、参照要求処理部16、コンテンツ復号化鍵数情報記憶部17、そして、コンテンツ提供装置2を構成するコンテンツ鍵要求受信部21、コンテンツ復号化鍵情報送信部22、コンテンツ配信部23、決済要求受信部24、決済処理部25のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって本発明のコンテンツ提供装置ならびにコンテンツ利用装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含む。
【0028】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0029】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明が実施されるコンテンツ提供システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明実施形態にかかわるコンテンツ提供装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明実施形態にかかわる動作を説明するために引用した動作シーケンス図である。
【図4】本発明実施形態にかかわるコンテンツ利用装置の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0031】
1…コンテンツ利用装置、2…コンテンツサーバ(コンテンツ提供装置)、3…ネットワーク、4…クレジットサーバ、11…コンテンツ利用要求送信部、12…コンテンツ復号化鍵情報受信部、13…コンテンツ受信部、14…コンテンツ再生監視部、15…決済要求送信部、16…参照要求処理部、17…コンテンツ復号化鍵数情報記憶部、21…コンテンツ鍵要求受信部、22…コンテンツ復号化鍵情報送信部、23…コンテンツ配信部、24…決済要求受信部、25…決済処理部、26…コンテンツDB、27…コンテンツ復号化鍵数情報記憶部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置であって、
前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信するコンテンツ復号化鍵情報配信部と、
前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う決済処理部と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項2】
前記ストリームコンテンツの利用が途中で停止されたとき、前記コンテンツ利用装置に記憶される前記復号化鍵情報の数を参照して当該復号化鍵情報の個数に応じた時点から前記ストリームコンテンツの再配信を行うコンテンツ配信部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項3】
ストリーミングコンテンツの配信を行うコンテンツ提供装置とはネットワークを介して接続され、前記配信されたストリーミングコンテンツを利用するコンテンツ利用装置であって、
前記コンテンツ提供装置によって任意のタイミングで変更され配信されるコンテンツ復号化鍵情報の個数を記憶するコンテンツ復号化鍵数情報記憶部と、
決済のときに前記コンテンツ提供装置からの要求に基づき、前記コンテンツ復号化鍵数情報記憶部に記憶されたコンテンツ復号化鍵情報の個数を送信するコンテンツ復号化鍵数情報送信部と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項4】
コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置における決済処理方法であって、
前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信するステップと、
前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて決済処理を行うステップと、
を備えたことを特徴とするコンテンツ提供装置における決済処理方法。
【請求項5】
コンテンツ利用装置とはネットワークを介して接続されるストリーミングコンテンツ配信を行うコンテン提供装置に用いられるプログラムであって、
前記ストリーミングコンテンツを復号化する復号化鍵情報を任意のタイミングで変更して配信する処理と、
前記配信されたコンテンツ復号化鍵情報の数を記憶しておき、当該復号化鍵情報の個数に応じて利用決済処理を行う処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−11633(P2006−11633A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185060(P2004−185060)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】