コンテンツ送信装置及びダビング方法
【課題】コンテンツを分割して並列処理することにより、複製あるいは移動に必要となる時間を低減する記録装置及びダビング方法を提供する。
【解決手段】実施形態において、記録装置は、分割部と、暗号化部と、送信部と、を具備する。分割部は、記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する。暗号化部は、前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する。送信部は、暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する。
【解決手段】実施形態において、記録装置は、分割部と、暗号化部と、送信部と、を具備する。分割部は、記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する。暗号化部は、前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する。送信部は、暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、記録装置及びダビング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
記録されているコンテンツ(番組)を複製(ダビング)する場合に、コンテンツを分割して並列処理することが可能であれば、複製に要求される処理時間は大幅に低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−8525号公報
【特許文献2】特開2005−26777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツを分割する場合、暗号化鍵の処理と分割されたコンテンツを再構築するための手法が必要である。特に、分割により、コンテンツの予期しない複製が可能となることは、避けられなければならない。
【0005】
本発明は、コンテンツを分割して並列処理することにより、複製あるいは移動に必要となる時間を低減する記録装置及びダビング方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、記録装置は、分割部と、暗号化部と、送信部と、を具備する。分割部は、記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する。暗号化部は、前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する。送信部は、暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する並列送信の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する並列送信の並列度を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する並列受信の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図10】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図11】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図12】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図13】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図15】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図16】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図17】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図18】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する記録(送信)装置と受信(記録)装置とを接続する一例を示す。なお、両記録装置は、例えば記録装置を一体に有するテレビジョン受信装置やPC(Personal Computer,パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、以下に説明する各要素/構成は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置,CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
図1に示す記録システムは、ネットワーク(LAN(Local Area Network))1と接続する少なくとも1つの記録(送信)装置101と同ネットワークに接続する少なくとも1つの受信(記録)装置11を含む。なお、以下、送信装置101及び受信装置11と呼称する。また、送信装置101及び受信装置11は、実質的に同一構成であってよく、例えば受信装置11を送信装置として用いることができ、送信装置101を受信装置として用いることができる。また、送信装置および受信装置、それぞれの呼称に支配されるものではなく、情報(コンテンツ/番組/タイトル)の再生が可能である。なお、ネットワーク1は、主として家庭内または小規模事業所における相互接続を想定した例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)において制定された規則に従って構築されたネットワークであることが好ましい。また、LAN1には、情報(コンテンツ/番組/タイトル)を保持するサーバ(ホームサーバ)3が接続されてもよい。また、各記録装置は、例えばHDMI(High-definition Digital Media Interface)ケーブルあるいはLANケーブル(通信回線)もしくはそれらの併用により、LAN1を介さず、サーバ3と直接接続されてもよい。なお、記録装置相互間の情報の受け渡しは、例えば無線方式(ワイヤレス方式のルータを介する情報の送受信)であってもよい。なお、サーバ3が接続されている場合、後段に説明する情報の複製(ダビング)時に参照されるデータベースとしても利用可能である。
【0011】
なお、送信装置あるいは受信装置は、例えばNAS(Network Attached Storage)HDD(Hard Disk Drive))等のように、主としてデータを保持する装置であってもよい。あるいは、HDDに、受信部(チューナ部)やエンコーダ/デコーダ等が用意された端末装置であってもよい。
【0012】
また、送信装置あるいは受信装置は、携帯可能な記録装置(受信装置)と、同記録装置(受信装置)へのユーザインタフェース部、例えばタッチパネルやキーボード等、及び通信機能が一体的に設けられる多機能電子機器等であってもよい。
【0013】
さらに、任意の記録装置あるいは受信装置は、例えば外部に用意される表示装置(モニタ/ディスプレイ)もしくは一体的に用意される表示部を伴うことができ、表示装置あるいは表示部を伴う場合、後段に説明するGUI等は、ユーザが、直接目視(または視聴)可能に、可視的に表示される。
【0014】
また、任意の記録装置あるいは受信装置は、例えばテレビジョン放送等を受信してコンテンツを再生するテレビジョン受信装置を収容または保持するラック(収納棚)あるいはスピーカやアンプ装置を一体に有するオーディオ装置と一体的に用意されてもよい。
【0015】
送信装置101は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSD(Secure Digital)メモリ等に代表される記録部(記録領域)121を有し、所定の規格に従って符号化されたデジタル情報(コンテンツ/番組/タイトル)、以下「コンテンツA」とする、を記録できる。記録(取り扱うことが)可能なデジタル情報の規格等としては、ビデオ(Video,動画)では、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−1,−2,−4(H.264/AVC)、オーディオ(Audio,音声/音楽)では、例えばMP3(MPEG Audio layer-3)、AC3(Audio Code number 3)、リニアPCM(Pulse Coded Module)、静止画では、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等である。
【0016】
記録部121が保持する「コンテンツA」は、例えば受信部123が外部から取得し、ローカル暗号化部125で暗号化される。「コンテンツA」は、受信装置11への送信時は、ローカル復号化部131で復号化され、分割部133で所定数に分割され、並列送信部135から、ブロック化送信される。なお、並列送信部135は、以下に説明する並列度に対応する数の(ローカル)暗号化部を含む。
【0017】
受信装置11は、送信装置101が並列送信(ブロック化送信)した所定数に分割された「コンテンツA」を、並列受信部13で受信し、復元部15により、「コンテンツA」として再構築する(「コンテンツA」の元の形態に戻す)。なお、並列受信部15は、並列送信部135が備える(ローカル)暗号化部と少なくとも同数の、すなわち以下に説明する並列度に対応する数の(ローカル)復号化部を含む。
【0018】
すなわち、記録(送信)装置101では、受信部123にて受信したコンテンツデータ(「コンテンツA」)をローカル暗号化して記録、保持し、受信装置11から転送要求が発生した際に、コンテンツデータをローカル復号しながらブロックデータへ分割し、並列送信する。
【0019】
並列送信されたブロックデータは、受信装置11の並列受信部13にて受信され、受信したブロックデータは、復元部15にて、コンテンツデータに復元される。
【0020】
図2に、上述した並列送信(並列受信)の概念を示す。
【0021】
図2(b)に示すように、例えば並列度(m=2)である場合、例えば[A]〜[F]のように6つに分割したコンテンツデータ(コンテンツA)を、例えば[A]と[D]、[B]と[E]及び[C]と[F]を、それぞれ並列送信することで、図2(a)に示す[A]〜[F]を、順次送信する例に比較して、転送に要求される時間は、最大で1/2に低減される。
【0022】
すなわち、送信装置101において、コンテンツデータを所定の単位で複数のブロックにブロック化し、個々のブロックを並列に暗号化して、送信し、受信装置11において、個々のブロック化されたコンテンツデータを復号化し、再構築することで、コンテンツAを、外部からの不所望なアクセスを排除しながら、並列送信(並列受信)可能となる。
【0023】
図3は、並列度(m)と送信及び受信に要求される処理時間を示す。
【0024】
図3が示すように、コンテンツデータの分割数が、例えば7である場合、並列度(m)がm=2であれば、全てのコンテンツの送信(受信)に必要な処理時間は、単純な順次送信(受信)に比較して、4/7となる。同様に、分割数が、例えば7で、並列度(m)がm=3であれば、全てのコンテンツの送信(受信)に必要な処理時間は、単純な順次送信(受信)に比較して、3/7となる。
【0025】
図4は、並列送信(ブロック化送信)及び受信したブロックの再構築を実現するための個々のブロックに対する転送(送信)開始前の処理の一例を示す。
【0026】
図4において、ステップ[0]において、「コンテンツA」を[A]〜[F]の6つのブロックにブロック化する場合、個々のブロックの例えば先頭に、インデックス(識別情報記述)またはヘッダー(先端側識別情報)もしくはフッター(終端側識別情報)、あるいは、個々のブロックの先端と終端に「ブロックが同一コンテンツであり、しかも一つ前のブロックと引き続くブロックとの内容が重複や欠落等の無い一連の内容であることを示すレジュームポイント情報」等である再構築化(復元化)コードを設ける。なお、インデックスまたはヘッダーもしくはフッター、あるいはレジュームポイント情報等、すなわち再構築化(復元化)コードについては、後段に詳しく説明する。
【0027】
なお、図4が示すインデックス、ヘッダー、フッターあるいはレジュームポイント情報を、ブロック化される個々のブロックに与えることにより、受信装置11が受信するブロックデータの受信順が順不同であっても、受信装置11にて、ブロックデータの順を復元可能となる。この場合、ブロックデータに付与される再構築化(復元化)コードは、送信装置101から受信装置11に送信される。なお、送信装置101による受信装置11へのブロックデータの送信に先立って、受信装置11から、個々のブロックデータを暗号化するための暗号鍵が(送信装置101に)送信される。これにより、送信装置101が送信する個々のブロックデータは、受信装置11に対して、セキュアに伝送(移動)可能となる。
【0028】
図5に、送信装置と受信装置との間のブロックデータの受け渡しに関するシーケンスの一例を示す。
【0029】
受信装置11は、ブロックデータに付属する、例えば[DIM(ディメンジョン)]コードにより、一括して、あるいは先行して、送信装置から供給される再構築化(復元化)コードを受信した際、再構築化(復元化)コードに合わせて、記録装置からの全てのあるいは所定数のブロックデータを保持するバッファを確保することにより、順不同で着信するブロックデータからコンテンツデータを再構築できる。すなわち、受信装置11は、送信装置101が供給するブロックデータの個数や配列情報を受け取り、予め所定数のバッファを確保し、順次受信するブロックデータを対応するバッファにストアして、コンテンツデータを再構築する。
【0030】
より詳細には、送信装置(101)から受信装置(11)にコンテンツ送信が通知されると[51]、受信装置から送信装置への(コンテンツ送信)通知に対する返信が戻される[52]。
【0031】
受信装置から送信装置への(コンテンツ送信)通知に対する返信を受け、送信装置は、コンテンツデータをブロックデータに変換する[53]。この間、受信装置は、ブロックデータの受信準備を開始する[54]。
【0032】
一方で、送信装置は、コンテンツデータのブロックデータへの変換と平行して、あるいは所定のタイミングで、ブロックデータのそれぞれに付与するインデックス、ヘッダー、フッターあるいはレジュームポイント情報、すなわち再構築化(復元化)コードを作成し[55]、作成したインデックス、すなわち再構築化(復元化)コードを受信装置に送信する[56]。
【0033】
送信装置からのインデックス、すなわち再構築化(復元化)コードを受信した受信装置は、個々のブロックデータに対応するに暗号鍵を設定し[57]、設定した暗号鍵を送信装置へ送信する[58]。
【0034】
以下、受信装置からの暗号鍵を受信した送信装置は、個々のブロックデータを、対応する暗号鍵を用いて暗号化し[59]、暗号化したブロックデータを順次、受信装置へ送信する[60]。
【0035】
図6に、送信装置から暗号化されたブロックデータを受信した受信装置側の受信処理のシーケンスの一例を示す。
【0036】
受信装置11は、受信した全てのブロックデータからコンテンツデータを復元完了後、記録装置101に対し、コンテンツデータのコピー制御情報の変更を要求し、受信後、更新する。すなわち、受信装置11において送信装置101側のコンテンツデータのコピー制御情報が更新されたことを確認後、受信装置11側で、コンテンツデータが有効となる(受信装置11が受信した「コンテンツA(コンテンツデータ)」が再生可能となる)。
【0037】
詳細には、受信装置11は、送信装置101が送信した最後のブロックデータを受信し[61]、暗号鍵を用いてブロックデータを復号化する[62]。
【0038】
続いて、ブロックデータからコンテンツデータを復号化する。なお、この時点では、複合化したコンテンツデータは再生できない(有効ではない)[63]。
【0039】
コンテンツデータの復号化が成功した場合、受信装置から送信装置にコンテンツデータ受信完了が通知される[64]。
【0040】
(受信装置からの)受信完了を受け取った送信装置は、コンテンツデータのコピー制御情報を変更し[65]、受信装置に、コピー制御情報の変更を通知する[66]。
【0041】
以下、受信装置においてコンテンツデータのコピー情報の変更を受け、すなわちコピー制御情報を更新し、コンテンツデータを有効化する(再生可能とする)[67]。
【0042】
以上により、これにより、送信装置101が送信する個々のブロックデータは、外部からの不所望なアクセスによる再生を排除しながら、受信装置11に対してセキュアに伝送(移動)可能となる。また、並列度(m)に応じた高速伝送が達成される。
【0043】
図7に、分割されたブロックデータ相互の「同一コンテンツであり、データ相互の内容の重複や欠落等の無い一連の内容であること」のチェックについて説明する。なお、以下に説明する内容は、上述したレジュームポイント情報すなわち再構築化(復元化)コードとして示したインデックスあるいはヘッダーもしくはフッターにおいても、実質的に同様の手法でチェックできる。
【0044】
送信装置が送信したコンテンツAが所定数のブロックデータに分割されていることにより、受信装置が受信したブロックデータは、再構築化(復元化)において、時系列が一致されることが必要である。
【0045】
このため、分割された個々のブロックデータは、例えばレジュームポイント情報として少なくとも「記録日時」、「分割時の時間情報」及び「タイトル(コンテンツ名)」等を含む。また、コンテンツAが、例えばテレビジョン放送信号として供給されたものである場合、「EPG(Electric Program Guide,電子番組表)情報」を用いることで、精度の高い比較が可能となる[71]。
【0046】
従って、ブロックデータのそれぞれは、受信装置に送信される前に、送信装置においてい、レジュームポイント情報が付与される[72]。
【0047】
なお、受信装置は、ブロックデータの供給(送信)元である送信装置が同一の記録装置であることを確認する[73]。
【0048】
ブロックデータ相互において、送信装置が同一である場合[73−YES]、受信装置は、予め用意したバッファに受信ブロックデータを格納する(ダビングを継続する)[78]。なお、ブロックデータを供給した送信装置が同一であることは、ネットワーク1内において、相互にまたは主としてサーバとしての機能を受け持つ装置において、例えばMAC(Media Access Control)アドレスの参照等により、容易に確認できる。また、ブロックデータの基になるコンテンツAの供給元が、例えばデジタルカメラ(スティル(静止画))あるいはデジタルビデオカメラである場合には、個々のコンテンツに付加される「DCF(またはExif)に基づいて規定されたフォルダー構造」/「(DCFに)付属する「メーカー名」/「機種(モデル)名」」を参照することで、容易に確認できる。
【0049】
一方、ブロックデータ供給元が同一ではない場合[73−NO]、ブロックデータのレジュームポイント情報が参照され、例えば他の装置から供給される同一のコンテンツであることが確認される[74]。なお、ブロックデータが同一コンテンツから分割されたデータであることは、例えばそれぞれのコンテンツに付属する属性データや、上述のEPG情報、あるいはEPG情報を含むSI(Service Information)、SIが含むES(Elementary Stream)のPMT(Program Map Table)の一つとして用意される時間情報、あるいはESをパケット化したPESパケットが所定個数連結されたパック(pack)に設けられるヘッダ(pack_header)が含む再生時刻の情報、等により、コンテンツ毎に(最初のコンテンツ供給元、例えば放送局や配信事業者が)提供する、日時、ch(チャンネル)、放送局(配信事業者)名、等のコンテンツに固有の情報を参照することで、確認できる。
【0050】
ブロックデータ相互間において、同一コンテンツあることが確認できた場合[74−YES]、ブロックデータ相互において、時間的なずれが無いことが検知される[75]。
【0051】
ブロックデータ相互の時間的なずれが無いことを検知できた場合[75−NO]、並列受信し、予め用意したバッファに、格納する(ダビングを継続する)[78]。
【0052】
受信したブロックデータにおいて、時間的なずれがあるブロックが存在する場合[75−YES]、そのずれの要因に従い、時間的なずれが調整可能なずれであることを検出して[76−YES]、ずれを調整(補償)し[77]、他のブロックデータに対する相対的な時系列が正しくなる位置に再構築する[78]。なお、時間的なずれ調整可能なずれは、図8により以下に説明するが、例えば「CM(コマーシャルの有無)」や、分割前と分割後において、分割点が共通部分を含む(データが部分的に重複する部分を含む)場合等がある。
【0053】
なお、受信ブロックデータにおいて時間的なずれがある場合[76−NO]であって、そのずれの調整が困難である、例えば時間情報が一致しない、あるいは一致する範囲が大きく異なる等においては、受信を中止し、例えば『ブロックデータが異なるコンテンツ』が含まれている、等のアラート(メッセージ)を表示する(表示出力を出力する)ことがこのましい。
【0054】
図8は、受信したブロックデータを再構築する際に、例えば時間的なずれがないにもかかわらず、総時間(時間長)が一致しないような場合に、その一致を判定する例を示す。
【0055】
受信したブロックデータが、それぞれのブロックデータに付属する属性データや、EPG(Electric Program Guide,電子番組表)情報、あるいはEPG情報を含むSI(Service Information)が一致するが、総時間が異なるコンテンツA´(図8(b))とコンテンツA(図8(a))である場合において、その一致しない部分が、例えばCM(コマーシャル)部分に相当する、と予測できる場合、コンテンツ(番組)の本編に含まれる「CM(コマーシャル)」区間については、既に実用化されている「映像の構造化」方法(図9)と「任意区間検出」方法(図10)とにより、個々の区間が設定されている、と考えることができる。
【0056】
例えば、図9に示す「映像の構造化」処理パートにより、c1、c2、…、c5としてあらわすことのできるチャプター分割点を検出し、図10に示す「任意区間検出」処理パートにより、同じ番組(コンテンツ)の時間方向に対して区切り情報m1、m2、m3、m4(無音区間)を検出し、例えば音声モードが変化せず連続している区間、あるいはステレオモードが連続している区間であるm1とm2との間ならびにm3とm4との間を「任意区間」に設定することで、特定された任意区間を、CM区間として検出できる。
【0057】
従って、図8(a)が示すブロックデータが含む編集位置x1が、コンテンツA´におけるm1とm2との連続部、同じく編集位置x2が、コンテンツA´におけるm3とm4との連続部であるような場合には、両者が同一、かつ連続するコンテンツのブロックデータである、と判断できる。
【0058】
また、図8(c)が示すように、コンテンツaが、接続部y1,y2,y3,y4を含む場合、時間情報すなわちy1が含むm1とy2が含むm2あるいはy3が含むm3とy4が含むm4から、y1とy2との間及びy3とy4との間は、ブロックデータがコンテンツの編集のための任意の重複区間(いわゆる「のり代」)であること、を特定できる。
【0059】
次に、分割して受信装置に送信されたブロックデータを再構築した「コンテンツデータ(コンテンツA)」のコピー制御処理について説明する。
【0060】
図11及び図12に、「コピー制御処理(コピーコントロール)」の設定(確認)画面表示の一例を示す。
【0061】
放送局(放送事業者)や配信事業者が供給するデジタルコンテンツ(番組/情報/タイトル)は、ダビング(複製)時の劣化が少ないため、実質的なコピー禁止(ムーブ(移動)のみ許可)である「コピーワンス」とコピー回数に上限、例えば9回のコピーを許可し10回目はムーブとなる(いわゆる)「ダビング10」が運用されている。なお、地上デジタル放送と衛星放送のうち、BS(Broadcasting Satellite,放送衛星による)系である場合(サンプリング周波数が48kHz未満)には「ダビング10」が、衛星放送のうち、CS(Communication Satellite,通信衛星を用いて中継される)系である場合(サンプリング周波数48kHz)には、「コピーワンス」が適用されている。
【0062】
このため、上述した分割移動すなわち並列送信(並列受信)により受信装置が受信したコンテンツを有効とするためには、図6により説明したコピー制御処理を適用して、受信装置に記録されたコンテンツ(ブロックデータを再構築したコンテンツA)について送信装置側が保持するコンテンツに対するユーザの確認(承認)が必要となる。ユーザの確認(承認)については、GUI(Graphical User Interface)またはOSD(On Screen Display)を用い、例えば「コピーワンス」が適用されるコンテンツについては、図11に一例を示すように、『記録装置101<実際には、例えばMACアドレスから取得できる『機種名』あるいはHDMI等で接続されているネットワーク/相互記録システム内の『接続名』等を表示することが好ましい>に、コンテンツが「コピーワンス」の対象であるため、コンテンツがムーブされます』というようなアラート(メッセージ)1101とその確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1103が表示される。
【0063】
一方、「ダビング10」が適用されるコンテンツについては、図12に一例を示すように、『記録装置101<同『機種名』あるいは『機種名』>に、コンテンツを受信する受信装置<同『機種名』あるいは『機種名』>に、コピー制限の設定が必要です。記録装置101のコピー制限を実行しますか』というようなアラート(メッセージ)1201とその確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1203と、コピー制限を実行する装置を選択あるいは入力できる、例えば「チェックボックス」タイプの設定部1261等の入力要求表示が表示される。なお、図12において、コピー制限を実行する装置名が入力されない場合には、所定時間、例えば15秒経過後に、図13に一例を示すように、『「ダビング10」が適用されるコンテンツのダビングができません。「終了する」か「戻る」ボタンで戻った画面で設定(入力)してください』等のアラート(メッセージ)1301を表示し、さらに所定時間、例えば15秒経過後に、終了することが好ましい。
【0064】
なお、図11〜図13に示すアラート(メッセージ)を、オンスクリーンディスプレイ(OSD)を用いて表示する場合、αブレンディングのパラメーターを好適な値に設定することで、例えば図14に示すように、記録機器相互の接続を示す案内画面の全体を「半透明」状態として、通常の映像信号の一部を透過可能に、あるいはグレーダウン表示等により濃度変化を与えて表示し、アラート(メッセージ)1401と「ダビング10」によりコピー制限カウントが「−1」となる対象の記録装置を強調して表示することも可能である。また、その確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1403が表示される。
【0065】
また、図13に示したアラート(メッセージ)表示に、例えば『記録装置101<実際には、例えばMACアドレスから取得できる『機種名』あるいはHDMI等で接続されているネットワーク/相互記録システム内の『接続名』等を表示することが好ましい>に、コピー制限がカウント「−1」されます』等を表示し、自動的にダビング(複製)を開始してもよい。
【0066】
なお、図13及び図14により説明した[コピー制御処理]については、設定画面を用意し、例えば『コンテンツの最終区間を送信した記録装置のコピー制限を「−1」する』/『コピー制限カウントを「−1」する記録装置を毎回設定する』等を、ユーザが選択できるようにすることも可能である。
【0067】
図15に、同一のコンテンツA(コンテンツデータ)を保持した送信装置が2台である場合において、図1に示したと同様に、受信装置に、ブロックデータを並列に送信する例を示す。
【0068】
図15において、ネットワーク1上に位置する受信装置11に対してブロックデータを供給可能な第1の送信装置201及び第2の送信装置301は、それそれ、送信装置相互間における連携処理を分担する(受け持つ)端末連携部251及び351を含む。
【0069】
端末連携部251及び351は、個々の送信装置201及び301における暗号化速度や、送信処理の速度が受信装置11の受信速度(受信処理の速度)、あるいは復号化速度よりも遅い、あるいがネットワーク1の通信速度が個々の送信装置の送信速度よりも十分に速い場合、等において有効である。すなわち、図2(b)に説明した[A]〜[C]のブロックデータの送信と[D]〜[F]のブロックデータの送信を、それぞれの送信装置201及び301が分担することで、送信装置の送信速度を高めることができる。なお、送信装置が2以上である場合、コンテンツデータ(ブロックデータ)の同一性の判定は、図7〜図10より説明した上述の方法(ヘッダー/フッター/インデックス/レジュームポイント情報すなわち再構築化(復元化)コードあるいはEPG等のメタ情報)に加え、例えばチェックサム(CRC(Cyclic Redundancy Check)を用いることもできる。
【0070】
また、図15に示した送信装置が複数の例は、例えば外部ストレージが複数存在し、且つ移動対象であるコンテンツのサイズが大きく、一つの外部ストレージに収まらない場合等においても、有益である。すなわち、コンテンツを任意数のブロックデータに分割し、複数の外部ストレージへ分散移動することで、一つの外部ストレージに収まらないコンテンツを収容できる(受信装置に受信させることができる)。
【0071】
詳細には、任意数の送信装置から送信される分割されたブロックデータを、単一の受信装置で受信して再生する場合、分割された個々のブロックデータは、上述の通り、再構築でき、従って、再生時に、一つのコンテンツとして取り扱うことができる。これにより、任意数に分割したコンテンツについても、時系列が正しく、シームレスな視聴(再生)が可能となる。
【0072】
次に、上述した分割処理すなわち並列送信(及び並列受信)を、ストレージの空き容量の確保に適用する例を示す。
【0073】
図16に一例を示すが、ネットワーク上に位置する録画装置(記録再生装置)及び外部ストレージ(記憶装置)が位置するとき、上述した分割処理すなわち並列送信(及び並列受信)を、記録再生装置と記憶装置との間に適用することで、例えば「コピーワンス」のような、取り出し可能なディスク媒体等への「ムーブ」後、もう一度記録再生装置へ戻すことが禁止されているコンテンツを記録するために、記録再生装置の記録容量を一時的に高める場合に、利便性が向上する。
【0074】
例えば、サンプリング周波数が48kHzで、1980×1080のような密度の高いコンテンツを記録再生装置に記録する場合、概ね1時間のコンテンツに対して12G(ギガ)の容量が必要である。このとき、上述の並列送信において、並列度(m)を、m=3で実行できれば、記録再生装置に1時間相当の記録容量を確保するために要求される時間(退避時間)は、概ね20分となる。なお、外部ストレージが、例えば2以上確保されている場合、サイズの大きなコンテンツを、分割して任意の外部ストレージに分散して退避(移動)することもできる。
【0075】
すなわち、図16に示す記録再生機器401においては、受信部にて受信したコンテンツデータを内部ストレージ403に、保持する。
【0076】
制御部405は、内部ストレージ403の空き容量を確認し、ある閾値以下であった場合は、コンテンツを外部ストレージ1001へ移動する。
【0077】
なお、内部ストレージ403の空き容量が、ある別の閾値以上であった場合には、外部ストレージへ移動済みのコンテンツを内部ストレージ403へ復元する(元に戻す)ことができる。
【0078】
データ管理部407は、移動したコンテンツ情報について、データベース409が保持するデータを更新し、あるいは破棄する。
【0079】
なお、表示部491が用意されている場合、制御部405及びデータ管理部407よりコンテンツ情報、データを取得し、外部ストレージ1001に移動したコンテンツを再生し、表示部491に表示することができる。
【0080】
より詳細には、図17に示すように、例えば10分に1回程度、内部ストレージの空き容量を確認する[171]。
【0081】
内部ストレージの空き容量が、ある閾値以下となった場合、(外部ストレージに)移動可能なコンテンツがあるか確認する[172]。例えば、
A)ユーザにより保護設定がされていないもの
B)一回以上視聴再生されたもの
を、移動対象コンテンツとして選択するものとする。なお、候補となるコンテンツが複数ある場合は、前回視聴再生されてからの期間が長いものを優先して選択する[172]。
【0082】
(移動する)コンテンツが決定した場合[173]、例えば、
a)記録再生装置から認識できるもの(正当な移動先として認証されているもの)
b)空き容量が移動コンテンツのサイズに対する閾値以上のもの
c)外部ストレージが複数ある場合は、空き容量が大きいものを優先
を、基準として、外部ストレージに空き容量があるか確認する[174]。
【0083】
なお、単一の外部ストレージにおいて、移動可能なコンテンツの退避(一時移動)を許容できる空き容量が無い場合[174−NO]、記録再生装置が認識できる任意数の外部ストレージの合計空き容量を算出し、移動コンテンツのサイズ以上あるかを確認する[175]。
【0084】
外部ストレージに、移動可能なコンテンツの退避(一時移動)を許容できる空き容量が確保できた場合[174−YES]/[174−NO〜175−YES]、移動対象のコンテンツ識別のため、データベースを更新し[176]、内部ストレージ → 外部ストレージへ(対象の)コンテンツを移動する[177]。
【0085】
図18は、図17により、外部ストレージに移動したコンテンツを内部ストレージ(図16参照)に戻す処理の一例を示す。
【0086】
初めに、内部ストレージの空き容量を確認する[181]。空き容量が、ある閾値以上である場合[181−YES]、移動可能なコンテンツが外部ストレージにあるか確認する。例えば、
1)過去に内部ストレージから移動したコンテンツであること
2)ユーザにより保護設定がされていないもの
3)内部ストレージの空き容量に対する閾値以下のもの
4)内部ストレージから外部ストレージへ移動してからの期間が短いもの
に従い、移動可能なコンテンツを特定する[182]。
【0087】
以下、移動可能(内部ストレージに戻すことができる)と判断された移動対象コンテンツを、外部ストレージ → 内部ストレージ 、へ移動する[183]。
【0088】
次に、移動したコンテンツについて、識別のためデータベースを更新する[184]。
【0089】
以下に、図16〜図18により説明した分割移動したコンテンツに関する「分割情報」について、表1として一覧表示する。
【表1】
【0090】
なお、データベースに記述される「外部機器ID」 → 「外部ストレージ内パス」 → 「分割数」 → 「分割通し番号」により、分割されたファイルに順次アクセスすることが可能となる。
【0091】
従って、分割されたブロックデータを、(時系列に従い)一連再生する場合、
ア)データベースの「分割通し番号」順にファイルアクセスし、再生(視聴)できる。
【0092】
この場合、
イ)データベースの「ファイルサイズ」と、実際に再生したデータサイズとを比較して任意の1ファイルの再生終了間際を検知し、次ファイル再生のバッファリングを開始することによりシームレスな再生が可能となる。
【0093】
また、分割された個々のブロックデータについては、図1により上述の通り、送信装置の並列送信部が含むn(nは正の整数)個の暗号化部と受信装置の並列受信部が含むN(Nは正の整数)個の複合化部とにより、移動の前後で、ローカル暗号化された状態であるから、送信装置が送信する個々のブロックデータは、受信装置1対して、セキュアに伝送(移動)可能となり、他の機器からの視聴は困難である。なお、外部ストレージから内部ストレージへ移動処理を行う場合は、データベースの「分割通し番号」の順に、内部ストレージへファイル(ブロックデータ)を移動し、併合/復元(再構築)する。この場合、分割のために用いた(作成した)データベース情報は、すべて破棄される。
【0094】
なお、上述した個々の記録装置(送信装置/受信装置/記録再生装置)は、ネットワークを通じた他装置との間でコンテンツ(ブロックデータ)の受け渡しを受け持つインタフェース部、記録部にコンテンツを書き込み(記録し)、記録部からコンテンツを読み出す(再生する)記録再生処理部、記録再生処理部へのコンテンツの書き込み及び記録再生処理部からのコンテンツの再生、ならびに各要素/構成を制御する主制御部を、少なくとも含む。また、各記録装置は、情報の記録のためのエンコーダ及び情報の再生のためのデコーダ等を、少なくとも含む。
【0095】
なお、個々の(任意の)記録装置がテレビジョン放送の受信機能を有する場合、図示しない受信部で受信し、図示しないチューナ部で選局された番組(コンテンツ/タイトル/情報)は、エンコーダでエンコードされ、記録再生処理部を経由して記録部に記録される。また、例えば外部入力として入力されるアナログ情報(コンテンツ/番組/タイトル)についても同様である。
【0096】
一方、情報(コンテンツ/番組/タイトル)の再生が指示された場合、記録再生処理部により記録部から読み出された情報は、デコーダでデコードされ、映像出力(Videoまたは静止画)及び音声出力(Audio,音声/音楽)として、図示しない出力部に出力される。なお、モニタ装置(ディスプレイ)及びスピーカが用意されている場合、出力された映像及び音声(音声/音楽)が再生される。
【0097】
なお、表示例については、その表示に用いる表示方法を任意に組み合わせることも可能である。
【0098】
このように、ネットワークの余剰帯域を使用して、コンテンツの分割送信(並列送信)及び並列受信を行うことで、ネットワーク使用効率を向上させることができる。
【0099】
また、ユーザが、装置間のコピー処理に有していた時間を短縮することが可能になり、端末使用時の利便性が向上する。
【0100】
さらに、複数端末で同様のコンテンツを共有することが可能となり、ユーザの視聴可能環境が拡張できる。
【0101】
また、既存コンテンツを削除する、あるいはムーブした以降、もう一度記録再生装置に戻すことが困難なコンテンツを取り出し可能な記録媒体に移動することなく、コンテンツを記録可能な空き容量を確保した、録画(コンテンツの記録)が可能となる。
【0102】
さらに、録画(記録)と退避処理が並行に実行できるため、録画時間が確定していなくても空き容量を確保できる。しかも、録画(記録)と退避処理を並行に実行できるため、録画を途中停止した場合であっても、無駄なコンテンツ退避が発生しない。
【0103】
なお、空き容量が不足した場合でも、(一部コンテンツを外部ストレージに退避することにより)内部ストレージに録画(記録)できるため、外部ストレージへの録画(記録)では困難な機能が使用できる。
【0104】
さらに、視聴済みコンテンツを外部ストレージに一時的に退避して、新規コンテンツを内部ストレージに保存するため、内部ストレージにおいてのみ許容される、例えばチャプター機能や倍速再生機能等の外部ストレージで不可となる機能が、再生可能性の高い新規コンテンツに対して有効となる。
【0105】
なお、移動したコンテンツを内部ストレージに戻すことができ、外部ストレージの空き容量が一方的に減少することも抑制できる。また、移動したコンテンツを内部ストレージに戻すことで、外部ストレージでは使用できない機能が使用可能となる。
【0106】
また、サイズが大きいために、そのままでは移動できない(外部ストレージに単独ではデータを収容できるスペースが無い)コンテンツについても複数の外部ストレージへ分散して移動でき、利便性が大幅に向上する。
【0107】
なお、上述の一連の説明において、ダビング(複製)対象のコンテンツを2以上の記録装置が保持することは、例えば単一のコンテンツを2以上の記録装置で別々に記録する、任意の記録装置が保持するコンテンツを他の記録装置へ、コピーコントールの範囲内でダビングする、あるいは繰り返し放送(再放送)等によりコンテンツが複数回供給される場合に、2回以上記録する、等のさまざまなケースにおいて実現できる。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0109】
1…LAN(ネットワーク)、11…受信装置(記録装置)、101、201、301…記録装置(送信装置)、401…録画装置(記録再生装置)。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、記録装置及びダビング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
記録されているコンテンツ(番組)を複製(ダビング)する場合に、コンテンツを分割して並列処理することが可能であれば、複製に要求される処理時間は大幅に低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−8525号公報
【特許文献2】特開2005−26777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツを分割する場合、暗号化鍵の処理と分割されたコンテンツを再構築するための手法が必要である。特に、分割により、コンテンツの予期しない複製が可能となることは、避けられなければならない。
【0005】
本発明は、コンテンツを分割して並列処理することにより、複製あるいは移動に必要となる時間を低減する記録装置及びダビング方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、記録装置は、分割部と、暗号化部と、送信部と、を具備する。分割部は、記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する。暗号化部は、前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する。送信部は、暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する並列送信の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する並列送信の並列度を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する並列受信の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図10】実施形態を適用する分割ブロックの同一性チェックの一例を示す概略図。
【図11】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図12】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図13】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用するコピー制御処理の一例を示す概略図。
【図15】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図16】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図17】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【図18】実施形態を適用する記録装置と受信装置の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する記録(送信)装置と受信(記録)装置とを接続する一例を示す。なお、両記録装置は、例えば記録装置を一体に有するテレビジョン受信装置やPC(Personal Computer,パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、以下に説明する各要素/構成は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置,CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
図1に示す記録システムは、ネットワーク(LAN(Local Area Network))1と接続する少なくとも1つの記録(送信)装置101と同ネットワークに接続する少なくとも1つの受信(記録)装置11を含む。なお、以下、送信装置101及び受信装置11と呼称する。また、送信装置101及び受信装置11は、実質的に同一構成であってよく、例えば受信装置11を送信装置として用いることができ、送信装置101を受信装置として用いることができる。また、送信装置および受信装置、それぞれの呼称に支配されるものではなく、情報(コンテンツ/番組/タイトル)の再生が可能である。なお、ネットワーク1は、主として家庭内または小規模事業所における相互接続を想定した例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)において制定された規則に従って構築されたネットワークであることが好ましい。また、LAN1には、情報(コンテンツ/番組/タイトル)を保持するサーバ(ホームサーバ)3が接続されてもよい。また、各記録装置は、例えばHDMI(High-definition Digital Media Interface)ケーブルあるいはLANケーブル(通信回線)もしくはそれらの併用により、LAN1を介さず、サーバ3と直接接続されてもよい。なお、記録装置相互間の情報の受け渡しは、例えば無線方式(ワイヤレス方式のルータを介する情報の送受信)であってもよい。なお、サーバ3が接続されている場合、後段に説明する情報の複製(ダビング)時に参照されるデータベースとしても利用可能である。
【0011】
なお、送信装置あるいは受信装置は、例えばNAS(Network Attached Storage)HDD(Hard Disk Drive))等のように、主としてデータを保持する装置であってもよい。あるいは、HDDに、受信部(チューナ部)やエンコーダ/デコーダ等が用意された端末装置であってもよい。
【0012】
また、送信装置あるいは受信装置は、携帯可能な記録装置(受信装置)と、同記録装置(受信装置)へのユーザインタフェース部、例えばタッチパネルやキーボード等、及び通信機能が一体的に設けられる多機能電子機器等であってもよい。
【0013】
さらに、任意の記録装置あるいは受信装置は、例えば外部に用意される表示装置(モニタ/ディスプレイ)もしくは一体的に用意される表示部を伴うことができ、表示装置あるいは表示部を伴う場合、後段に説明するGUI等は、ユーザが、直接目視(または視聴)可能に、可視的に表示される。
【0014】
また、任意の記録装置あるいは受信装置は、例えばテレビジョン放送等を受信してコンテンツを再生するテレビジョン受信装置を収容または保持するラック(収納棚)あるいはスピーカやアンプ装置を一体に有するオーディオ装置と一体的に用意されてもよい。
【0015】
送信装置101は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSD(Secure Digital)メモリ等に代表される記録部(記録領域)121を有し、所定の規格に従って符号化されたデジタル情報(コンテンツ/番組/タイトル)、以下「コンテンツA」とする、を記録できる。記録(取り扱うことが)可能なデジタル情報の規格等としては、ビデオ(Video,動画)では、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−1,−2,−4(H.264/AVC)、オーディオ(Audio,音声/音楽)では、例えばMP3(MPEG Audio layer-3)、AC3(Audio Code number 3)、リニアPCM(Pulse Coded Module)、静止画では、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等である。
【0016】
記録部121が保持する「コンテンツA」は、例えば受信部123が外部から取得し、ローカル暗号化部125で暗号化される。「コンテンツA」は、受信装置11への送信時は、ローカル復号化部131で復号化され、分割部133で所定数に分割され、並列送信部135から、ブロック化送信される。なお、並列送信部135は、以下に説明する並列度に対応する数の(ローカル)暗号化部を含む。
【0017】
受信装置11は、送信装置101が並列送信(ブロック化送信)した所定数に分割された「コンテンツA」を、並列受信部13で受信し、復元部15により、「コンテンツA」として再構築する(「コンテンツA」の元の形態に戻す)。なお、並列受信部15は、並列送信部135が備える(ローカル)暗号化部と少なくとも同数の、すなわち以下に説明する並列度に対応する数の(ローカル)復号化部を含む。
【0018】
すなわち、記録(送信)装置101では、受信部123にて受信したコンテンツデータ(「コンテンツA」)をローカル暗号化して記録、保持し、受信装置11から転送要求が発生した際に、コンテンツデータをローカル復号しながらブロックデータへ分割し、並列送信する。
【0019】
並列送信されたブロックデータは、受信装置11の並列受信部13にて受信され、受信したブロックデータは、復元部15にて、コンテンツデータに復元される。
【0020】
図2に、上述した並列送信(並列受信)の概念を示す。
【0021】
図2(b)に示すように、例えば並列度(m=2)である場合、例えば[A]〜[F]のように6つに分割したコンテンツデータ(コンテンツA)を、例えば[A]と[D]、[B]と[E]及び[C]と[F]を、それぞれ並列送信することで、図2(a)に示す[A]〜[F]を、順次送信する例に比較して、転送に要求される時間は、最大で1/2に低減される。
【0022】
すなわち、送信装置101において、コンテンツデータを所定の単位で複数のブロックにブロック化し、個々のブロックを並列に暗号化して、送信し、受信装置11において、個々のブロック化されたコンテンツデータを復号化し、再構築することで、コンテンツAを、外部からの不所望なアクセスを排除しながら、並列送信(並列受信)可能となる。
【0023】
図3は、並列度(m)と送信及び受信に要求される処理時間を示す。
【0024】
図3が示すように、コンテンツデータの分割数が、例えば7である場合、並列度(m)がm=2であれば、全てのコンテンツの送信(受信)に必要な処理時間は、単純な順次送信(受信)に比較して、4/7となる。同様に、分割数が、例えば7で、並列度(m)がm=3であれば、全てのコンテンツの送信(受信)に必要な処理時間は、単純な順次送信(受信)に比較して、3/7となる。
【0025】
図4は、並列送信(ブロック化送信)及び受信したブロックの再構築を実現するための個々のブロックに対する転送(送信)開始前の処理の一例を示す。
【0026】
図4において、ステップ[0]において、「コンテンツA」を[A]〜[F]の6つのブロックにブロック化する場合、個々のブロックの例えば先頭に、インデックス(識別情報記述)またはヘッダー(先端側識別情報)もしくはフッター(終端側識別情報)、あるいは、個々のブロックの先端と終端に「ブロックが同一コンテンツであり、しかも一つ前のブロックと引き続くブロックとの内容が重複や欠落等の無い一連の内容であることを示すレジュームポイント情報」等である再構築化(復元化)コードを設ける。なお、インデックスまたはヘッダーもしくはフッター、あるいはレジュームポイント情報等、すなわち再構築化(復元化)コードについては、後段に詳しく説明する。
【0027】
なお、図4が示すインデックス、ヘッダー、フッターあるいはレジュームポイント情報を、ブロック化される個々のブロックに与えることにより、受信装置11が受信するブロックデータの受信順が順不同であっても、受信装置11にて、ブロックデータの順を復元可能となる。この場合、ブロックデータに付与される再構築化(復元化)コードは、送信装置101から受信装置11に送信される。なお、送信装置101による受信装置11へのブロックデータの送信に先立って、受信装置11から、個々のブロックデータを暗号化するための暗号鍵が(送信装置101に)送信される。これにより、送信装置101が送信する個々のブロックデータは、受信装置11に対して、セキュアに伝送(移動)可能となる。
【0028】
図5に、送信装置と受信装置との間のブロックデータの受け渡しに関するシーケンスの一例を示す。
【0029】
受信装置11は、ブロックデータに付属する、例えば[DIM(ディメンジョン)]コードにより、一括して、あるいは先行して、送信装置から供給される再構築化(復元化)コードを受信した際、再構築化(復元化)コードに合わせて、記録装置からの全てのあるいは所定数のブロックデータを保持するバッファを確保することにより、順不同で着信するブロックデータからコンテンツデータを再構築できる。すなわち、受信装置11は、送信装置101が供給するブロックデータの個数や配列情報を受け取り、予め所定数のバッファを確保し、順次受信するブロックデータを対応するバッファにストアして、コンテンツデータを再構築する。
【0030】
より詳細には、送信装置(101)から受信装置(11)にコンテンツ送信が通知されると[51]、受信装置から送信装置への(コンテンツ送信)通知に対する返信が戻される[52]。
【0031】
受信装置から送信装置への(コンテンツ送信)通知に対する返信を受け、送信装置は、コンテンツデータをブロックデータに変換する[53]。この間、受信装置は、ブロックデータの受信準備を開始する[54]。
【0032】
一方で、送信装置は、コンテンツデータのブロックデータへの変換と平行して、あるいは所定のタイミングで、ブロックデータのそれぞれに付与するインデックス、ヘッダー、フッターあるいはレジュームポイント情報、すなわち再構築化(復元化)コードを作成し[55]、作成したインデックス、すなわち再構築化(復元化)コードを受信装置に送信する[56]。
【0033】
送信装置からのインデックス、すなわち再構築化(復元化)コードを受信した受信装置は、個々のブロックデータに対応するに暗号鍵を設定し[57]、設定した暗号鍵を送信装置へ送信する[58]。
【0034】
以下、受信装置からの暗号鍵を受信した送信装置は、個々のブロックデータを、対応する暗号鍵を用いて暗号化し[59]、暗号化したブロックデータを順次、受信装置へ送信する[60]。
【0035】
図6に、送信装置から暗号化されたブロックデータを受信した受信装置側の受信処理のシーケンスの一例を示す。
【0036】
受信装置11は、受信した全てのブロックデータからコンテンツデータを復元完了後、記録装置101に対し、コンテンツデータのコピー制御情報の変更を要求し、受信後、更新する。すなわち、受信装置11において送信装置101側のコンテンツデータのコピー制御情報が更新されたことを確認後、受信装置11側で、コンテンツデータが有効となる(受信装置11が受信した「コンテンツA(コンテンツデータ)」が再生可能となる)。
【0037】
詳細には、受信装置11は、送信装置101が送信した最後のブロックデータを受信し[61]、暗号鍵を用いてブロックデータを復号化する[62]。
【0038】
続いて、ブロックデータからコンテンツデータを復号化する。なお、この時点では、複合化したコンテンツデータは再生できない(有効ではない)[63]。
【0039】
コンテンツデータの復号化が成功した場合、受信装置から送信装置にコンテンツデータ受信完了が通知される[64]。
【0040】
(受信装置からの)受信完了を受け取った送信装置は、コンテンツデータのコピー制御情報を変更し[65]、受信装置に、コピー制御情報の変更を通知する[66]。
【0041】
以下、受信装置においてコンテンツデータのコピー情報の変更を受け、すなわちコピー制御情報を更新し、コンテンツデータを有効化する(再生可能とする)[67]。
【0042】
以上により、これにより、送信装置101が送信する個々のブロックデータは、外部からの不所望なアクセスによる再生を排除しながら、受信装置11に対してセキュアに伝送(移動)可能となる。また、並列度(m)に応じた高速伝送が達成される。
【0043】
図7に、分割されたブロックデータ相互の「同一コンテンツであり、データ相互の内容の重複や欠落等の無い一連の内容であること」のチェックについて説明する。なお、以下に説明する内容は、上述したレジュームポイント情報すなわち再構築化(復元化)コードとして示したインデックスあるいはヘッダーもしくはフッターにおいても、実質的に同様の手法でチェックできる。
【0044】
送信装置が送信したコンテンツAが所定数のブロックデータに分割されていることにより、受信装置が受信したブロックデータは、再構築化(復元化)において、時系列が一致されることが必要である。
【0045】
このため、分割された個々のブロックデータは、例えばレジュームポイント情報として少なくとも「記録日時」、「分割時の時間情報」及び「タイトル(コンテンツ名)」等を含む。また、コンテンツAが、例えばテレビジョン放送信号として供給されたものである場合、「EPG(Electric Program Guide,電子番組表)情報」を用いることで、精度の高い比較が可能となる[71]。
【0046】
従って、ブロックデータのそれぞれは、受信装置に送信される前に、送信装置においてい、レジュームポイント情報が付与される[72]。
【0047】
なお、受信装置は、ブロックデータの供給(送信)元である送信装置が同一の記録装置であることを確認する[73]。
【0048】
ブロックデータ相互において、送信装置が同一である場合[73−YES]、受信装置は、予め用意したバッファに受信ブロックデータを格納する(ダビングを継続する)[78]。なお、ブロックデータを供給した送信装置が同一であることは、ネットワーク1内において、相互にまたは主としてサーバとしての機能を受け持つ装置において、例えばMAC(Media Access Control)アドレスの参照等により、容易に確認できる。また、ブロックデータの基になるコンテンツAの供給元が、例えばデジタルカメラ(スティル(静止画))あるいはデジタルビデオカメラである場合には、個々のコンテンツに付加される「DCF(またはExif)に基づいて規定されたフォルダー構造」/「(DCFに)付属する「メーカー名」/「機種(モデル)名」」を参照することで、容易に確認できる。
【0049】
一方、ブロックデータ供給元が同一ではない場合[73−NO]、ブロックデータのレジュームポイント情報が参照され、例えば他の装置から供給される同一のコンテンツであることが確認される[74]。なお、ブロックデータが同一コンテンツから分割されたデータであることは、例えばそれぞれのコンテンツに付属する属性データや、上述のEPG情報、あるいはEPG情報を含むSI(Service Information)、SIが含むES(Elementary Stream)のPMT(Program Map Table)の一つとして用意される時間情報、あるいはESをパケット化したPESパケットが所定個数連結されたパック(pack)に設けられるヘッダ(pack_header)が含む再生時刻の情報、等により、コンテンツ毎に(最初のコンテンツ供給元、例えば放送局や配信事業者が)提供する、日時、ch(チャンネル)、放送局(配信事業者)名、等のコンテンツに固有の情報を参照することで、確認できる。
【0050】
ブロックデータ相互間において、同一コンテンツあることが確認できた場合[74−YES]、ブロックデータ相互において、時間的なずれが無いことが検知される[75]。
【0051】
ブロックデータ相互の時間的なずれが無いことを検知できた場合[75−NO]、並列受信し、予め用意したバッファに、格納する(ダビングを継続する)[78]。
【0052】
受信したブロックデータにおいて、時間的なずれがあるブロックが存在する場合[75−YES]、そのずれの要因に従い、時間的なずれが調整可能なずれであることを検出して[76−YES]、ずれを調整(補償)し[77]、他のブロックデータに対する相対的な時系列が正しくなる位置に再構築する[78]。なお、時間的なずれ調整可能なずれは、図8により以下に説明するが、例えば「CM(コマーシャルの有無)」や、分割前と分割後において、分割点が共通部分を含む(データが部分的に重複する部分を含む)場合等がある。
【0053】
なお、受信ブロックデータにおいて時間的なずれがある場合[76−NO]であって、そのずれの調整が困難である、例えば時間情報が一致しない、あるいは一致する範囲が大きく異なる等においては、受信を中止し、例えば『ブロックデータが異なるコンテンツ』が含まれている、等のアラート(メッセージ)を表示する(表示出力を出力する)ことがこのましい。
【0054】
図8は、受信したブロックデータを再構築する際に、例えば時間的なずれがないにもかかわらず、総時間(時間長)が一致しないような場合に、その一致を判定する例を示す。
【0055】
受信したブロックデータが、それぞれのブロックデータに付属する属性データや、EPG(Electric Program Guide,電子番組表)情報、あるいはEPG情報を含むSI(Service Information)が一致するが、総時間が異なるコンテンツA´(図8(b))とコンテンツA(図8(a))である場合において、その一致しない部分が、例えばCM(コマーシャル)部分に相当する、と予測できる場合、コンテンツ(番組)の本編に含まれる「CM(コマーシャル)」区間については、既に実用化されている「映像の構造化」方法(図9)と「任意区間検出」方法(図10)とにより、個々の区間が設定されている、と考えることができる。
【0056】
例えば、図9に示す「映像の構造化」処理パートにより、c1、c2、…、c5としてあらわすことのできるチャプター分割点を検出し、図10に示す「任意区間検出」処理パートにより、同じ番組(コンテンツ)の時間方向に対して区切り情報m1、m2、m3、m4(無音区間)を検出し、例えば音声モードが変化せず連続している区間、あるいはステレオモードが連続している区間であるm1とm2との間ならびにm3とm4との間を「任意区間」に設定することで、特定された任意区間を、CM区間として検出できる。
【0057】
従って、図8(a)が示すブロックデータが含む編集位置x1が、コンテンツA´におけるm1とm2との連続部、同じく編集位置x2が、コンテンツA´におけるm3とm4との連続部であるような場合には、両者が同一、かつ連続するコンテンツのブロックデータである、と判断できる。
【0058】
また、図8(c)が示すように、コンテンツaが、接続部y1,y2,y3,y4を含む場合、時間情報すなわちy1が含むm1とy2が含むm2あるいはy3が含むm3とy4が含むm4から、y1とy2との間及びy3とy4との間は、ブロックデータがコンテンツの編集のための任意の重複区間(いわゆる「のり代」)であること、を特定できる。
【0059】
次に、分割して受信装置に送信されたブロックデータを再構築した「コンテンツデータ(コンテンツA)」のコピー制御処理について説明する。
【0060】
図11及び図12に、「コピー制御処理(コピーコントロール)」の設定(確認)画面表示の一例を示す。
【0061】
放送局(放送事業者)や配信事業者が供給するデジタルコンテンツ(番組/情報/タイトル)は、ダビング(複製)時の劣化が少ないため、実質的なコピー禁止(ムーブ(移動)のみ許可)である「コピーワンス」とコピー回数に上限、例えば9回のコピーを許可し10回目はムーブとなる(いわゆる)「ダビング10」が運用されている。なお、地上デジタル放送と衛星放送のうち、BS(Broadcasting Satellite,放送衛星による)系である場合(サンプリング周波数が48kHz未満)には「ダビング10」が、衛星放送のうち、CS(Communication Satellite,通信衛星を用いて中継される)系である場合(サンプリング周波数48kHz)には、「コピーワンス」が適用されている。
【0062】
このため、上述した分割移動すなわち並列送信(並列受信)により受信装置が受信したコンテンツを有効とするためには、図6により説明したコピー制御処理を適用して、受信装置に記録されたコンテンツ(ブロックデータを再構築したコンテンツA)について送信装置側が保持するコンテンツに対するユーザの確認(承認)が必要となる。ユーザの確認(承認)については、GUI(Graphical User Interface)またはOSD(On Screen Display)を用い、例えば「コピーワンス」が適用されるコンテンツについては、図11に一例を示すように、『記録装置101<実際には、例えばMACアドレスから取得できる『機種名』あるいはHDMI等で接続されているネットワーク/相互記録システム内の『接続名』等を表示することが好ましい>に、コンテンツが「コピーワンス」の対象であるため、コンテンツがムーブされます』というようなアラート(メッセージ)1101とその確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1103が表示される。
【0063】
一方、「ダビング10」が適用されるコンテンツについては、図12に一例を示すように、『記録装置101<同『機種名』あるいは『機種名』>に、コンテンツを受信する受信装置<同『機種名』あるいは『機種名』>に、コピー制限の設定が必要です。記録装置101のコピー制限を実行しますか』というようなアラート(メッセージ)1201とその確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1203と、コピー制限を実行する装置を選択あるいは入力できる、例えば「チェックボックス」タイプの設定部1261等の入力要求表示が表示される。なお、図12において、コピー制限を実行する装置名が入力されない場合には、所定時間、例えば15秒経過後に、図13に一例を示すように、『「ダビング10」が適用されるコンテンツのダビングができません。「終了する」か「戻る」ボタンで戻った画面で設定(入力)してください』等のアラート(メッセージ)1301を表示し、さらに所定時間、例えば15秒経過後に、終了することが好ましい。
【0064】
なお、図11〜図13に示すアラート(メッセージ)を、オンスクリーンディスプレイ(OSD)を用いて表示する場合、αブレンディングのパラメーターを好適な値に設定することで、例えば図14に示すように、記録機器相互の接続を示す案内画面の全体を「半透明」状態として、通常の映像信号の一部を透過可能に、あるいはグレーダウン表示等により濃度変化を与えて表示し、アラート(メッセージ)1401と「ダビング10」によりコピー制限カウントが「−1」となる対象の記録装置を強調して表示することも可能である。また、その確認(承認)を促す『確認』または『実行』もしくは『はい』表示1403が表示される。
【0065】
また、図13に示したアラート(メッセージ)表示に、例えば『記録装置101<実際には、例えばMACアドレスから取得できる『機種名』あるいはHDMI等で接続されているネットワーク/相互記録システム内の『接続名』等を表示することが好ましい>に、コピー制限がカウント「−1」されます』等を表示し、自動的にダビング(複製)を開始してもよい。
【0066】
なお、図13及び図14により説明した[コピー制御処理]については、設定画面を用意し、例えば『コンテンツの最終区間を送信した記録装置のコピー制限を「−1」する』/『コピー制限カウントを「−1」する記録装置を毎回設定する』等を、ユーザが選択できるようにすることも可能である。
【0067】
図15に、同一のコンテンツA(コンテンツデータ)を保持した送信装置が2台である場合において、図1に示したと同様に、受信装置に、ブロックデータを並列に送信する例を示す。
【0068】
図15において、ネットワーク1上に位置する受信装置11に対してブロックデータを供給可能な第1の送信装置201及び第2の送信装置301は、それそれ、送信装置相互間における連携処理を分担する(受け持つ)端末連携部251及び351を含む。
【0069】
端末連携部251及び351は、個々の送信装置201及び301における暗号化速度や、送信処理の速度が受信装置11の受信速度(受信処理の速度)、あるいは復号化速度よりも遅い、あるいがネットワーク1の通信速度が個々の送信装置の送信速度よりも十分に速い場合、等において有効である。すなわち、図2(b)に説明した[A]〜[C]のブロックデータの送信と[D]〜[F]のブロックデータの送信を、それぞれの送信装置201及び301が分担することで、送信装置の送信速度を高めることができる。なお、送信装置が2以上である場合、コンテンツデータ(ブロックデータ)の同一性の判定は、図7〜図10より説明した上述の方法(ヘッダー/フッター/インデックス/レジュームポイント情報すなわち再構築化(復元化)コードあるいはEPG等のメタ情報)に加え、例えばチェックサム(CRC(Cyclic Redundancy Check)を用いることもできる。
【0070】
また、図15に示した送信装置が複数の例は、例えば外部ストレージが複数存在し、且つ移動対象であるコンテンツのサイズが大きく、一つの外部ストレージに収まらない場合等においても、有益である。すなわち、コンテンツを任意数のブロックデータに分割し、複数の外部ストレージへ分散移動することで、一つの外部ストレージに収まらないコンテンツを収容できる(受信装置に受信させることができる)。
【0071】
詳細には、任意数の送信装置から送信される分割されたブロックデータを、単一の受信装置で受信して再生する場合、分割された個々のブロックデータは、上述の通り、再構築でき、従って、再生時に、一つのコンテンツとして取り扱うことができる。これにより、任意数に分割したコンテンツについても、時系列が正しく、シームレスな視聴(再生)が可能となる。
【0072】
次に、上述した分割処理すなわち並列送信(及び並列受信)を、ストレージの空き容量の確保に適用する例を示す。
【0073】
図16に一例を示すが、ネットワーク上に位置する録画装置(記録再生装置)及び外部ストレージ(記憶装置)が位置するとき、上述した分割処理すなわち並列送信(及び並列受信)を、記録再生装置と記憶装置との間に適用することで、例えば「コピーワンス」のような、取り出し可能なディスク媒体等への「ムーブ」後、もう一度記録再生装置へ戻すことが禁止されているコンテンツを記録するために、記録再生装置の記録容量を一時的に高める場合に、利便性が向上する。
【0074】
例えば、サンプリング周波数が48kHzで、1980×1080のような密度の高いコンテンツを記録再生装置に記録する場合、概ね1時間のコンテンツに対して12G(ギガ)の容量が必要である。このとき、上述の並列送信において、並列度(m)を、m=3で実行できれば、記録再生装置に1時間相当の記録容量を確保するために要求される時間(退避時間)は、概ね20分となる。なお、外部ストレージが、例えば2以上確保されている場合、サイズの大きなコンテンツを、分割して任意の外部ストレージに分散して退避(移動)することもできる。
【0075】
すなわち、図16に示す記録再生機器401においては、受信部にて受信したコンテンツデータを内部ストレージ403に、保持する。
【0076】
制御部405は、内部ストレージ403の空き容量を確認し、ある閾値以下であった場合は、コンテンツを外部ストレージ1001へ移動する。
【0077】
なお、内部ストレージ403の空き容量が、ある別の閾値以上であった場合には、外部ストレージへ移動済みのコンテンツを内部ストレージ403へ復元する(元に戻す)ことができる。
【0078】
データ管理部407は、移動したコンテンツ情報について、データベース409が保持するデータを更新し、あるいは破棄する。
【0079】
なお、表示部491が用意されている場合、制御部405及びデータ管理部407よりコンテンツ情報、データを取得し、外部ストレージ1001に移動したコンテンツを再生し、表示部491に表示することができる。
【0080】
より詳細には、図17に示すように、例えば10分に1回程度、内部ストレージの空き容量を確認する[171]。
【0081】
内部ストレージの空き容量が、ある閾値以下となった場合、(外部ストレージに)移動可能なコンテンツがあるか確認する[172]。例えば、
A)ユーザにより保護設定がされていないもの
B)一回以上視聴再生されたもの
を、移動対象コンテンツとして選択するものとする。なお、候補となるコンテンツが複数ある場合は、前回視聴再生されてからの期間が長いものを優先して選択する[172]。
【0082】
(移動する)コンテンツが決定した場合[173]、例えば、
a)記録再生装置から認識できるもの(正当な移動先として認証されているもの)
b)空き容量が移動コンテンツのサイズに対する閾値以上のもの
c)外部ストレージが複数ある場合は、空き容量が大きいものを優先
を、基準として、外部ストレージに空き容量があるか確認する[174]。
【0083】
なお、単一の外部ストレージにおいて、移動可能なコンテンツの退避(一時移動)を許容できる空き容量が無い場合[174−NO]、記録再生装置が認識できる任意数の外部ストレージの合計空き容量を算出し、移動コンテンツのサイズ以上あるかを確認する[175]。
【0084】
外部ストレージに、移動可能なコンテンツの退避(一時移動)を許容できる空き容量が確保できた場合[174−YES]/[174−NO〜175−YES]、移動対象のコンテンツ識別のため、データベースを更新し[176]、内部ストレージ → 外部ストレージへ(対象の)コンテンツを移動する[177]。
【0085】
図18は、図17により、外部ストレージに移動したコンテンツを内部ストレージ(図16参照)に戻す処理の一例を示す。
【0086】
初めに、内部ストレージの空き容量を確認する[181]。空き容量が、ある閾値以上である場合[181−YES]、移動可能なコンテンツが外部ストレージにあるか確認する。例えば、
1)過去に内部ストレージから移動したコンテンツであること
2)ユーザにより保護設定がされていないもの
3)内部ストレージの空き容量に対する閾値以下のもの
4)内部ストレージから外部ストレージへ移動してからの期間が短いもの
に従い、移動可能なコンテンツを特定する[182]。
【0087】
以下、移動可能(内部ストレージに戻すことができる)と判断された移動対象コンテンツを、外部ストレージ → 内部ストレージ 、へ移動する[183]。
【0088】
次に、移動したコンテンツについて、識別のためデータベースを更新する[184]。
【0089】
以下に、図16〜図18により説明した分割移動したコンテンツに関する「分割情報」について、表1として一覧表示する。
【表1】
【0090】
なお、データベースに記述される「外部機器ID」 → 「外部ストレージ内パス」 → 「分割数」 → 「分割通し番号」により、分割されたファイルに順次アクセスすることが可能となる。
【0091】
従って、分割されたブロックデータを、(時系列に従い)一連再生する場合、
ア)データベースの「分割通し番号」順にファイルアクセスし、再生(視聴)できる。
【0092】
この場合、
イ)データベースの「ファイルサイズ」と、実際に再生したデータサイズとを比較して任意の1ファイルの再生終了間際を検知し、次ファイル再生のバッファリングを開始することによりシームレスな再生が可能となる。
【0093】
また、分割された個々のブロックデータについては、図1により上述の通り、送信装置の並列送信部が含むn(nは正の整数)個の暗号化部と受信装置の並列受信部が含むN(Nは正の整数)個の複合化部とにより、移動の前後で、ローカル暗号化された状態であるから、送信装置が送信する個々のブロックデータは、受信装置1対して、セキュアに伝送(移動)可能となり、他の機器からの視聴は困難である。なお、外部ストレージから内部ストレージへ移動処理を行う場合は、データベースの「分割通し番号」の順に、内部ストレージへファイル(ブロックデータ)を移動し、併合/復元(再構築)する。この場合、分割のために用いた(作成した)データベース情報は、すべて破棄される。
【0094】
なお、上述した個々の記録装置(送信装置/受信装置/記録再生装置)は、ネットワークを通じた他装置との間でコンテンツ(ブロックデータ)の受け渡しを受け持つインタフェース部、記録部にコンテンツを書き込み(記録し)、記録部からコンテンツを読み出す(再生する)記録再生処理部、記録再生処理部へのコンテンツの書き込み及び記録再生処理部からのコンテンツの再生、ならびに各要素/構成を制御する主制御部を、少なくとも含む。また、各記録装置は、情報の記録のためのエンコーダ及び情報の再生のためのデコーダ等を、少なくとも含む。
【0095】
なお、個々の(任意の)記録装置がテレビジョン放送の受信機能を有する場合、図示しない受信部で受信し、図示しないチューナ部で選局された番組(コンテンツ/タイトル/情報)は、エンコーダでエンコードされ、記録再生処理部を経由して記録部に記録される。また、例えば外部入力として入力されるアナログ情報(コンテンツ/番組/タイトル)についても同様である。
【0096】
一方、情報(コンテンツ/番組/タイトル)の再生が指示された場合、記録再生処理部により記録部から読み出された情報は、デコーダでデコードされ、映像出力(Videoまたは静止画)及び音声出力(Audio,音声/音楽)として、図示しない出力部に出力される。なお、モニタ装置(ディスプレイ)及びスピーカが用意されている場合、出力された映像及び音声(音声/音楽)が再生される。
【0097】
なお、表示例については、その表示に用いる表示方法を任意に組み合わせることも可能である。
【0098】
このように、ネットワークの余剰帯域を使用して、コンテンツの分割送信(並列送信)及び並列受信を行うことで、ネットワーク使用効率を向上させることができる。
【0099】
また、ユーザが、装置間のコピー処理に有していた時間を短縮することが可能になり、端末使用時の利便性が向上する。
【0100】
さらに、複数端末で同様のコンテンツを共有することが可能となり、ユーザの視聴可能環境が拡張できる。
【0101】
また、既存コンテンツを削除する、あるいはムーブした以降、もう一度記録再生装置に戻すことが困難なコンテンツを取り出し可能な記録媒体に移動することなく、コンテンツを記録可能な空き容量を確保した、録画(コンテンツの記録)が可能となる。
【0102】
さらに、録画(記録)と退避処理が並行に実行できるため、録画時間が確定していなくても空き容量を確保できる。しかも、録画(記録)と退避処理を並行に実行できるため、録画を途中停止した場合であっても、無駄なコンテンツ退避が発生しない。
【0103】
なお、空き容量が不足した場合でも、(一部コンテンツを外部ストレージに退避することにより)内部ストレージに録画(記録)できるため、外部ストレージへの録画(記録)では困難な機能が使用できる。
【0104】
さらに、視聴済みコンテンツを外部ストレージに一時的に退避して、新規コンテンツを内部ストレージに保存するため、内部ストレージにおいてのみ許容される、例えばチャプター機能や倍速再生機能等の外部ストレージで不可となる機能が、再生可能性の高い新規コンテンツに対して有効となる。
【0105】
なお、移動したコンテンツを内部ストレージに戻すことができ、外部ストレージの空き容量が一方的に減少することも抑制できる。また、移動したコンテンツを内部ストレージに戻すことで、外部ストレージでは使用できない機能が使用可能となる。
【0106】
また、サイズが大きいために、そのままでは移動できない(外部ストレージに単独ではデータを収容できるスペースが無い)コンテンツについても複数の外部ストレージへ分散して移動でき、利便性が大幅に向上する。
【0107】
なお、上述の一連の説明において、ダビング(複製)対象のコンテンツを2以上の記録装置が保持することは、例えば単一のコンテンツを2以上の記録装置で別々に記録する、任意の記録装置が保持するコンテンツを他の記録装置へ、コピーコントールの範囲内でダビングする、あるいは繰り返し放送(再放送)等によりコンテンツが複数回供給される場合に、2回以上記録する、等のさまざまなケースにおいて実現できる。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0109】
1…LAN(ネットワーク)、11…受信装置(記録装置)、101、201、301…記録装置(送信装置)、401…録画装置(記録再生装置)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する分割部と、
前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する複数の暗号化部と、
暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する送信部と、
を具備する記録装置。
【請求項2】
前記分割部は、コピー制御情報によりコピー制御されているコンテンツを、コピー制御情報に影響を及ぼすことなくブロックデータに分割する請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
送信部が少なくとも1の並列度で送信した個々のブロックデータを受信する受信部と、
前記受信部が受信した個々のブロックデータを配列情報に従い、分割前のコンテンツへ復元する復元部と、
をさらに具備する請求項1または2記載の記録装置。
【請求項4】
前記復元部は、受信ブロックデータを、コピー制御情報によりコピー制御されている送信前のコンテンツへ復元する機能を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
内部ストレージの空き容量を定期的に確認する機能と、ブロックデータ化されたコンテンツを内部ストレージから外部ストレージに移動する機能と、ブロックデータ化されたコンテンツを外部ストレージから内部ストレージに移動する機能と、を含むデータ移動制御部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
前記分割部によりブロックデータ化されて移動されるコンテンツのデータベースを作成する機能と、コンテンツを再構築した結果に従いデータベースを更新する機能と、を含むデータ管理部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項7】
同一コンテンツを保持した他の記録装置によりブロックデータ化されたブロックデータの送信及び自装置でブロックデータ化したブロックデータの送信を、ブロックデータ毎に制御する連携処理部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項8】
コンテンツを受信する受信部と、
受信したコンテンツをローカル暗号化するローカル暗号部と、
ローカル暗号化されたコンテンツを記録する記録部と、
ローカル暗号化されたコンテンツをローカル復号化するローカル復号部と、
コンテンツの移動情報を保存するデータベースと、
をさらに具備する請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
【請求項9】
コンテンツを分割してブロックデータ化し、
ブロックデータ化した個々のブロックデータに、再構築のための管理情報を付加し、
個々のブロックデータを、管理情報に従い再構築可能にブロックデータ毎に暗号化して少なくとも1の並列度で送信するダビング方法。
【請求項10】
少なくとも1の並列度で受信した個々のブロックデータをブロックデータ毎に復号化し、
復号化した個々のブロックデータから、もとのコンテンツに再構築するための管理情報を取得し、
取得した管理情報に基づいて、受信した個々のブロックデータからコンテンツを再構築するダビング方法。
【請求項11】
コンテンツは、コピー制御情報に影響を及ぼすことなく送信側に戻すことが可能である請求項9または10記載のダビング方法。
【請求項1】
記録された1のコンテンツをブロックデータに分割する分割部と、
前記分割部により分割された複数のブロックデータを、ブロックデータ毎に暗号化する複数の暗号化部と、
暗号化された複数のブロックデータを、前記分割部による分割前のコンテンツにおける位置を示す配列情報とともに少なくとも1の並列度で送信する送信部と、
を具備する記録装置。
【請求項2】
前記分割部は、コピー制御情報によりコピー制御されているコンテンツを、コピー制御情報に影響を及ぼすことなくブロックデータに分割する請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
送信部が少なくとも1の並列度で送信した個々のブロックデータを受信する受信部と、
前記受信部が受信した個々のブロックデータを配列情報に従い、分割前のコンテンツへ復元する復元部と、
をさらに具備する請求項1または2記載の記録装置。
【請求項4】
前記復元部は、受信ブロックデータを、コピー制御情報によりコピー制御されている送信前のコンテンツへ復元する機能を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
内部ストレージの空き容量を定期的に確認する機能と、ブロックデータ化されたコンテンツを内部ストレージから外部ストレージに移動する機能と、ブロックデータ化されたコンテンツを外部ストレージから内部ストレージに移動する機能と、を含むデータ移動制御部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
前記分割部によりブロックデータ化されて移動されるコンテンツのデータベースを作成する機能と、コンテンツを再構築した結果に従いデータベースを更新する機能と、を含むデータ管理部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項7】
同一コンテンツを保持した他の記録装置によりブロックデータ化されたブロックデータの送信及び自装置でブロックデータ化したブロックデータの送信を、ブロックデータ毎に制御する連携処理部、
をさらに具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項8】
コンテンツを受信する受信部と、
受信したコンテンツをローカル暗号化するローカル暗号部と、
ローカル暗号化されたコンテンツを記録する記録部と、
ローカル暗号化されたコンテンツをローカル復号化するローカル復号部と、
コンテンツの移動情報を保存するデータベースと、
をさらに具備する請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
【請求項9】
コンテンツを分割してブロックデータ化し、
ブロックデータ化した個々のブロックデータに、再構築のための管理情報を付加し、
個々のブロックデータを、管理情報に従い再構築可能にブロックデータ毎に暗号化して少なくとも1の並列度で送信するダビング方法。
【請求項10】
少なくとも1の並列度で受信した個々のブロックデータをブロックデータ毎に復号化し、
復号化した個々のブロックデータから、もとのコンテンツに再構築するための管理情報を取得し、
取得した管理情報に基づいて、受信した個々のブロックデータからコンテンツを再構築するダビング方法。
【請求項11】
コンテンツは、コピー制御情報に影響を及ぼすことなく送信側に戻すことが可能である請求項9または10記載のダビング方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−12284(P2013−12284A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145959(P2011−145959)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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