説明

コンバインの排出オーガ

【課題】納屋や倉庫などの天井が低い位置において、整備のためクレーンにより前処理などの重量物を吊って脱着する際に、規制制御を無効にして規制領域への排出オーガの進入を許容するが、従来のものは、規制制御が無効中であることを自動スイッチなどの小さなランプの点滅のみで報知するので、手動操作する作業者は規制制御が無効であることを忘れるという課題があった。
【解決手段】 規制制御を無効にする規制解除手段を備え、規制制御が無効中の時に排出オーガが規制領域内に位置していることを制御部が判断すると、制御部は警報機に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体に対して旋回および昇降動作自在に備える排出オーガと、排出オーガを旋回および昇降操作するオーガ操作具と、オーガ操作具の操作に応じて排出オーガを旋回および昇降させる制御部とを備えたコンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、排出オーガの所定旋回範囲で、かつ設定高さ以下の範囲に、排出オーガが進入するのを禁止する規制領域を設定した規制制御手段を備えたものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)
また、排出オーガの旋回位置を検出するポテンショメータが故障した際に、規制制御を無効にして規制領域への排出オーガの進入を許容するものが知られている。(例えば、特許文献2参照。)
【特許文献1】特許第2669966号公報
【特許文献2】特開2003−333919公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、納屋や倉庫などの天井が低い位置において、整備のためクレーンにより前処理などの重量物を吊って脱着する際に、規制制御を無効にして規制領域へ排出オーガを進入操作する際に、従来のものは、規制制御が無効中であることを自動スイッチなどの小さなランプの点滅のみで報知するので、手動操作する作業者は規制制御が無効であることを忘れるという課題があった。
また、周囲の作業者には規制制御が無効であることが容易に判別できないという課題があった。
本発明の目的は、上記従来の課題を改善する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
機体に対して旋回および昇降動作自在な排出オーガと、排出オーガを旋回および昇降操作するオーガ操作具と、オーガ操作具の操作に応じて排出オーガを旋回および昇降させる制御部とを備えると共に、排出オーガの所定旋回範囲で、かつ設定高さ以下の範囲に規制領域を設定し、規制領域内に排出オーガが侵入するのを禁止するオーガ規制制御手段を備えたコンバインの排出オーガにおいて、オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガが規制領域内に位置していることを制御部が判断すると、制御部は警報器に出力することを特徴とする。
また、オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガが規制領域外から規制領域内に進入しようとすることを制御部が判断すると、制御部は排出オーガを停止させることを特徴とする。
また、オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガが規制領域内に位置していることを制御部が判断すると、制御部は排出オーガの動作速度を規制領域外より低速にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
上述の構成により、規制制御が無効中の時に排出オーガが規制領域内に位置していることを制御部が判断すると、制御部は警報器に出力することにより、排出オーガを規制領域内に手動操作する作業者ばかりでなく、周囲の作業者にも規制制御が無効中であることを報知でき、安全に整備作業を行なうことができる。
また、規制制御が無効中の時に排出オーガが規制領域外から規制領域内に進入しようと
することを制御部が判断すると、制御部は排出オーガを停止させることにより、規制制御が無効であることを手動操作する作業者が忘れている時に、警報を発していない規制領域外から規制領域方向に操作し続けても、規制領域の境界位置で排出オーガが必ず停止するので、安心して操作できる。そして、一旦オーガ操作具を非操作状態にしたあと再度操作することにより排出オーガを規制領域内に進入させることができるので安全に整備作業を行なうことができる。
また、規制制御が無効中の時に排出オーガが規制領域内に位置していることを制御部が判断すると、制御部は排出オーガの旋回および昇降動作速度を規制領域外より低速にすることにより、人や物に接触する危険を感じても回避し易く、万一接触したとしても衝撃が小さいので安心して整備作業を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。
図1はコンバインの右側面図、図2はコンバインの平面図、図3は操縦部の平面図、図4は操縦部のステップ斜視図、図5は操縦部のステップ右側面図、図6は操縦部正面視の部分断面図、図7は操縦部斜視の部分断面図、図8は穀粒タンク下部後方の側面視の部分断面図、図9は図8の縦ラセンの第2実施例、図10は図8の縦ラセンの第3実施例、図11は本願発明の制御ブロック図、図12は本願発明の排出オーガの旋回範囲を示す平面図、図13は本願発明の排出オーガ制御フローチャート図、図14は本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第1実施例、図15は本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第2実施例、図16は本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第3実施例である。
【0007】
1はコンバインであって、コンバイン1は、機体の前方に茎稈を刈り取る前処理部2を備え、機体フレーム3上部には刈り取った茎稈から穀粒を脱穀し、かつ、穀粒を選別する脱穀部5と、選別した穀粒を貯溜する穀粒タンク6と、機体に対して旋回および昇降動作自在に備えるとともに穀粒タンク6内に貯留した穀粒を機外に排出する排出オーガ8と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部9と、オペレータが搭乗する操縦部10を覆うキャビン11とを備え、機体フレーム3下部には左右のクローラ走行部12を備えて構成される。
【0008】
クローラ走行部12は、クローラ13を前後進方向に駆動する駆動スプロケット15、クローラ13の内周下部を転動して機体を支える転輪16、クローラ13の内周上部を転動してクローラ13の上部を支える上部転輪18、前後方向にスライドしてクローラ13を張るアイドラ19により構成している。転輪16のうち前後端に位置する転輪16は他の転輪16と比較して下端が上方位置するように設けられているが、従来は同一径の転輪16を高さを変えて取り付けていたので、負荷の小さい前後端の転輪16を負荷の大きい他の転輪16に合わせることになり転輪16・ベアリングとも過剰品質であり重量が重く、コストも高かった。そこで、本実施例では前後端の転輪16・ベアリングとも小径のものにすることで重量を軽減し、コストを抑制している。
【0009】
穀粒タンク6は排出オーガ8の縦ラセン筒20を回動支点として機体外方(二点鎖線)に回動自在に支持していて、脱穀部5と穀粒タンク6との間を整備する際に、穀粒タンク6が退避した空間に入ることができるように構成している。キャビン11の後方下部にはエンジン21(図6参照)を収納するエンジンカバー22、エンジンカバー22の上方にはエアクリーナを収納するエアクリーナカバー23を備えている(図1,3参照)。エアクリーナカバー23の背面側にはエアクリーナに空気を導く吸気口25を設けているが、長時間収穫作業を続けることにより塵埃が吸気口25を塞いでしまうことがある。
そこで、本実施例では、穀粒タンク6の前面にブラシ26を設け、整備のために穀粒タンク6を機体外方に回動することにより、自動的に吸気口25の塵埃を除去することがで
きる(図2参照)。
また、別実施例では、キャビン搭乗口28は前後方向にスライドするスライドドア29により全閉状態と全開状態(二点鎖線)とを切り替えるように構成しているが、スライドドア29のスライド操作に連動して、エアクリーナカバー23後方に設けたブラシ26をスライドレール31を介してスライドさせることにより、作業者がコンバイン1に乗降する際にスライドドア29を開閉することにより、自動的に吸気口25の塵埃を除去することができる(図3参照)。
【0010】
操縦部10には図3の通り、中央には作業者が座る運転シート32、運転シート32の前方下部には操縦ステップ33を備えている。また、運転シート32の左側方には走行速度を前後進無段階に変速操作する主変速レバー35、主変速レバー35の左側方には作業目的や刈取条件により走行速度を三段階に有段変速操作する副変速レバー36、副変速レバー36の後方にはエンジン21の回転数を調節するエンジンコントロールレバー38、エンジンコントロールレバー38の後方には脱穀部5と前処理部2の動力を入切操作する作業機・刈取クラッチレバー39を備えている。また、運転シート32の後方には排出オーガ8を旋回および昇降操作するオーガ手動レバー(オーガ操作具)41、オーガ手動レバー41の横には排出オーガ8を収納位置または排出位置に自動的に移動するよう指令するオーガ自動スイッチ42を備えている。
【0011】
操縦ステップ33の前方には図4,5の通り、足を載せておくフットレスト43が設けてあり、フットレスト43はピン45を回動支点として使用状態と非使用状態(二点鎖線)に切り替え可能に設けてあり、フットレスト43がストッパピン46に当たることによりそれぞれの状態を維持する。従来はフットレスト43に防振構造を採っていなかったので、足を載せたときの振動が不快であったり、足を載せていないときは耳障りな音がしていたが、本実施例ではフットレスト43の支持部に弾性体を介して防振構造を採用し、ストッパピン46にはゴム48を嵌め込み、フットレスト43上面にはラバー49を貼り付けることにより、不快な振動や耳障りな音を抑制している。
【0012】
操縦部10の運転シート32下方には図6,7の通り、エンジンカバー22に覆われたエンジン21が搭載されていて、冷却ファン51により吸引した冷却風をラジエータに当てることによりエンジン21を冷却しているが、従来は運転シート32がエンジンカバー22の上に設置されているので、遮熱材を用いても運転シート32周りが高温になるとともに、運転シート32の左側方のレバー52が貫通するレバーパネル53の穴55から熱風が吹き上げていたが、本実施例では運転シート32を設置するエンジンカバー22を二重構造にすることにより、冷却ファン51の吸引力でレバーパネル53の穴55から冷却風を吸引し、二重構造のエンジンカバー22内を通過することにより、エンジンカバー22が高温になることを抑制するとともに、レバーパネル53の穴55から熱風が吹き上げるのを防止している。
【0013】
穀粒タンク6の後方下部には図8の通り、穀粒タンク6内の穀粒を排出オーガ8まで搬送する縦ラセン59を連結していて、穀粒タンク6内の穀粒を搬送ラセン61により機体後方に搬送し、搬送ラセン61終端の跳ね出し板62により穀粒を縦ラセン筒20内の縦ラセン59に中継している。従来、穀粒を排出途中に排出クラッチを切断すると、縦ラセン筒20内に穀粒が充填された状態になるが、その状態で排出オーガ8を旋回・昇降駆動すると縦ラセン59が逆転してしまい、縦ラセン59始端部が過剰充填状態になって、再度排出クラッチを接続した時の起動トルクが高くなり、結果として穀粒が詰まる不具合があった。そこで本実施例では縦ラセン59始端部裏の空間を遮蔽プレート63により塞ぐとともに、穀粒搬送時に作用しないラセン下部空間も遮蔽プレート64により塞ぐことにより、過充填を防止して起動トルクが高くなるのを防ぎ、穀粒が詰まる不具合を防止できた。
また、縦ラセン59の遮蔽プレート63を図9のものにしても、図8のものと同様の効果が得られる。
また、縦ラセン59の中心部は搬送時の充填率が低い(ほとんど作用していない)ので、図10のように縦ラセン軸65を大径にすることでも、図8のものと同様の効果が得られる。
【0014】
本願発明のコンバインには図11の通り、制御部としてのマイコン66を搭載してあり、入力部側にはオーガ操作具としてのオーガ手動レバー41の上昇スイッチ68、下降スイッチ69、左旋回スイッチ71、右旋回スイッチ72と、排出オーガ8を排出位置または収納位置に自動的に旋回するよう指令するオーガ自動スイッチ42と、排出オーガ8が制御上の最上昇位置まで上昇したことを検出するオーガ上限スイッチ73と、排出オーガ8の機体に対する旋回位置を検出するオーガポテンショ75から入力している。また、出力側には排出オーガ8の昇降シリンダ76を駆動するオーガ昇降バルブの上昇ソレノイド77、下降ソレノイド78と、排出オーガ8を機体に対して左旋回させるオーガ旋回モータの左旋回出力79、右旋回させるオーガ旋回モータの右旋回出力81と、電子ブザー(警報器)82に出力している。
【0015】
本願発明の排出オーガは図12の通り、排出オーガ8の移動可能領域Mは規制領域Rと排出領域Dにより設定していて、移動可能範囲Mの左旋回限界位置を収納位置Sに設定している。
規制領域Rの範囲でオーガ上限スイッチ73がOFFである場合に、排出オーガ8の現在位置が規制領域R内であるとマイコン66は判断する。
【0016】
本願発明の排出オーガ制御は図13の通り、S1で後述する規制解除フラグの状態を判断して、ONならばS2に進み、OFFならばS3に進む。
S2でオーガ手動レバー41が操作されているか否かを判断して、操作していなければ(無)、S5で出力セットをクリアして次に進み、操作していれば(有)S6のオーガ手動制御を経てS8に進む。
S3でオーガ自動スイッチ42がOFFならばS2へ進み、ONならばS9のオーガ自動制御を経てS8に進む。
S8で規制解除フラグの状態を判断して、OFFならばS11のオーガ規制制御(オーガ規制制御手段)を経て次に進み、ONならばS12のオーガ規制解除制御を経て次に進む。
【0017】
つまり、排出オーガ制御ルーチンに入る前に予め設定された操作、例えばオーガ自動スイッチ42をONしながらイグニッションスイッチをONするか、あるいは通常制御中に緊急停止スイッチを押しつづけるなどの予め設定された操作をすることにより、規制解除フラグをONにした状態でオーガ手動レバー41を操作すると、後述するオーガ規制解除制御を実行することで安全に整備作業を行なうことができるようにしている。
【0018】
本願発明のオーガ規制解除制御の第1実施例は図14の通り、S15で排出オーガ8の現在位置がオーガ規制領域R内にあるか否かを判断して、規制領域R外ならばS16で一時停止フラグをOFFにして次に進み、規制領域R内ならばS18に進む。
S18で一時停止フラグの状態を判断して、OKならば次に進み、STOPならばS19に進み、OFFならばS21で一時停止フラグをストップにして電子ブザー82を単音が鳴るように設定して、S22で排出オーガ8の旋回および昇降出力セットをクリアして次に進む。
S19でオーガ手動レバー41が非操作状態から操作されたか否かを判断して、YESならS23で一時停止フラグをOKにして電子ブザー82を断続音が鳴るように設定して次に進み、NOならS22に進む。
【0019】
つまり、排出オーガ8が規制領域R外から規制領域R内に進入してきたとき(S15→YES)には、排出オーガ8の移動を一旦停止(S22)して電子ブザー82を単音で鳴らす(S21)ことにより、作業者は排出オーガ8が規制領域R内に入ろうとしているのが解るとともに、規制制御が無効であることを手動操作する作業者が忘れている時に、警報音を発していない規制領域R外から規制領域R方向にオーガ手動レバー41を操作し続けても(S19→NO)、規制領域Rの境界位置で排出オーガ8が必ず停止する(S22)ので、安心して操作できる。
そして、一旦オーガ手動レバー41を非操作状態にしたあと再度操作する(S19→YES)ことにより、電子ブザー82を断続音で鳴らしながら(S23)排出オーガ8を規制領域R内に進入させることができるので安全に整備作業を行なうことができる。
【0020】
また、本願発明のオーガ規制解除制御の第2実施例は図15の通り、S26で排出オーガ8の現在位置がオーガ規制領域R内にあるか否かを判断して、規制領域R外ならば次に進み、規制領域R内ならばS28で電子ブザー82を断続音が鳴るように設定してS29に進む。
S29でインチングタイマの状態を判断して、0ならばS31で一時停止フラグをOFFにしてS32に進み、0でなければS32に進む。
S32でインチングタイマの状態を判断して、所定値以下ならばS33で排出オーガ8の旋回および昇降出力セットをクリアして次に進み、所定値以上ならば次に進む。
【0021】
つまり、排出オーガ8が規制領域R外から規制領域R内に進入してきたとき(S26→YES)には、電子ブザー82を断続音で鳴らしながら(S28)排出オーガ8の動作速度を規制領域R外より低速(オーガ昇降バルブおよびオーガ旋回モータをインチング動作:S29〜S33)にすることにより、危険を感じても回避し易く、万一接触したとしても衝撃が小さいので安心して整備作業を行なうことができる。
また、本実施例については、旋回・昇降時の何れでも行なうものであるが、旋回・昇降時の何れか一方を行なってもよい。
【0022】
また、本願発明のオーガ規制解除制御の第3実施例は図16の通り、S36で排出オーガ8の現在位置がオーガ規制領域R内にあるか否かを判断して、規制領域R外ならば次に進み、規制領域R内ならばS38で規制領域R中央から排出オーガ8の現在位置までの距離を計算することにより、電子ブザー82から鳴る断続音の周期を設定して、S39で電子ブザー82を設定した周期で断続音が鳴るように設定して次に進む。
【0023】
つまり、排出オーガ8が規制領域R外から規制領域R内に進入してきたとき(S36→YES)には、具体的には規制領域R中央から排出オーガ8の現在位置までの距離が短くなるほど電子ブザー82の断続音が速くなることで、作業者に一層の注意を即すことにより安全に整備作業を行なうことができる。
【0024】
また、本実施例では規制領域R内に進入したことを基準に各規制解除制御を行なっているが、規制領域Rに隣接する規制領域R外端部、または規制領域Rと規制領域R外が隣接する境界位置(境界範囲)を基準に制御してもよい。
また、本実施例は通常の規制制御を行なう規制領域Rを基準に規制解除制御も行なっているが、規制解除時の規制領域Rを規制解除前と変更してもよい。
また、本実施例は警報器として電子ブザー82を使用しているが、方向指示器や作業灯など操縦部10およびコンバイン1の周囲から確認できるものであれば警報器として使用できる。
また、本実施例は3つの実施例を組み合わせて同時に実行することにより、一層安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】コンバインの右側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】操縦部の平面図である。
【図4】操縦部のステップ斜視図である。
【図5】操縦部のステップ右側面図である。
【図6】操縦部正面視の部分断面図である。
【図7】操縦部斜視の部分断面図である。
【図8】穀粒タンク下部後方の側面視の部分断面図である。
【図9】図8の縦ラセンの第2実施例である。
【図10】図8の縦ラセンの第3実施例である。
【図11】本願発明の制御ブロック図である。
【図12】本願発明の排出オーガの旋回範囲を示す平面図である。
【図13】本願発明の排出オーガ制御フローチャート図である。
【図14】本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第1実施例である。
【図15】本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第2実施例である。
【図16】本願発明のオーガ規制解除制御フローチャート図の第3実施例である。
【符号の説明】
【0026】
8 排出オーガ
41 オーガ手動レバー(オーガ操作具)
66 マイコン(制御部)
82 電子ブザー(警報器)
R 規制領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体に対して旋回および昇降動作自在な排出オーガ(8)と、排出オーガ(8)を旋回および昇降操作するオーガ操作具(41)と、オーガ操作具(41)の操作に応じて排出オーガ(8)を旋回および昇降させる制御部(66)とを備えると共に、
排出オーガ(8)の所定旋回範囲で、かつ設定高さ以下の範囲に規制領域(R)を設定し、規制領域(R)内に排出オーガ(8)が侵入するのを禁止するオーガ規制制御手段を備えたコンバインの排出オーガにおいて、
オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガ(8)が規制領域(R)内に位置していることを制御部(66)が判断すると、制御部(66)は警報器(82)に出力することを特徴とするコンバインの排出オーガ。
【請求項2】
機体に対して旋回および昇降動作自在な排出オーガ(8)と、排出オーガ(8)を旋回および昇降操作するオーガ操作具(41)と、オーガ操作具(41)の操作に応じて排出オーガ(8)を旋回および昇降させる制御部(66)とを備えると共に、
排出オーガ(8)の所定旋回範囲で、かつ設定高さ以下の範囲に規制領域(R)を設定し、規制領域(R)内に排出オーガ(8)が侵入するのを禁止するオーガ規制制御手段を備えたコンバインの排出オーガにおいて、
オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガ(8)が規制領域(R)外から規制領域(R)内に進入しようとすることを制御部(66)が判断すると、制御部(66)は排出オーガ(8)を停止させることを特徴とするコンバインの排出オーガ。
【請求項3】
機体に対して旋回および昇降動作自在な排出オーガ(8)と、排出オーガ(8)を旋回および昇降操作するオーガ操作具(41)と、オーガ操作具(41)の操作に応じて排出オーガ(8)を旋回および昇降させる制御部(66)とを備えると共に、
排出オーガ(8)の所定旋回範囲で、かつ設定高さ以下の範囲に規制領域(R)を設定し、規制領域(R)内に排出オーガ(8)が侵入するのを禁止するオーガ規制制御手段を備えたコンバインの排出オーガにおいて、
オーガ規制制御手段を無効にする規制解除手段を備え、オーガ規制制御手段が無効中の時に排出オーガ(8)が規制領域(R)内に位置していることを制御部(66)が判断すると、制御部(66)は排出オーガ(8)の動作速度を規制領域外より低速にすることを特徴とするコンバインの排出オーガ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−37507(P2007−37507A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−227650(P2005−227650)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】