説明

コンバイン

【課題】吐出部から吐出される穀粒を規制案内して、穀粒の収容レベルを定めて貯留することにより、安定性のよい走行を行いながら穀粒の収容を十分に行うことができるコンバインを提供する。
【解決手段】走行機台1bの一側に設置された脱穀部5から他側のグレンタンク2に、揚穀筒59の吐出部60から穀粒を吐出して貯留するコンバインであって、前記グレンタンク2内に穀粒の貯留位置を切り換える案内部材62と、貯留量を検出する穀粒検知センサ67,68,69を設け、該穀粒検知センサ67,68,69の検出値に応じて案内部材62を作動制御するアクチュエータ65aを有する貯留位置制御手段を設け、貯留位置制御手段は貯留量が多くなるに従い案内部材62によりグレンタンク2の内側から外側に貯留位置を切り換える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出部から吐出される穀粒の供給位置を規制案内して収容するコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水濡れ籾等の重量のある穀粒の収穫に際し、グレンタンクの過大な偏加重によるアンバランスを防止し安定した走行条件を確保してコンバイン作業を行うようにしたコンバインは既に公知である(例えば特許文献1。)。
上記コンバインは、前処理部を備えた走行機台の一側に搭載される脱穀部の他側で操縦部の後方に配置され、脱穀部から供給される穀粒を収容案内する内壁板(以下案内板と言う)を、グレンタンクの外側壁(以下右側壁と言う)内に沿う形状とし、下部を軸支して内側に傾動可能に設けた構成にしている。
【特許文献1】特開2004−305124公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1で示されるグレンタンクは、コンバイン作業を行う初期状態において、案内板を内側壁(以下左側壁と言う)側に傾動させることにより、昇降機(揚穀筒)の吐出部から吐出される穀粒を左側壁側に限定的に貯留し、グレンタンク全体としての重心位置を機体中央寄りの低位置に移動させて、左右バランスのよい重量範囲でアンバランスを防止し湿田圃場でも安定した走行条件を確保する利点がある。
然し、上記グレンタンクは、グレンタンク右側壁と同等の大きさの重量のある案内板を設けるので、案内板がグレンタンクの重量を増大させると共に重心位置を高くする欠点がある。また案内板は下部の支軸を支点に回動させるので、案内板の回動支持や回動駆動構造が複雑になると共に、大型化しコスト高になる等の欠点がある。
また上記グレンタンクは機体が所定の上昇位置で穀粒がないことを検知した場合に、案内板を傾倒位置に傾動駆動して穀粒を限定的に貯留するが、限定空間内に穀粒が貯留されたのち、穀粒量に応じて案内板を反傾倒(起立)方向に自動的に駆動する手段を備えていないので、コンバイン作業時に穀粒の排出を頻繁に行う必要があると共に、穀粒を満杯にするためには特別な満杯操作手段を要する等の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明のコンバインは、第1に、走行機台1bの一側に設置された脱穀部5から他側のグレンタンク2に、揚穀筒59の吐出部60から穀粒を吐出して貯留するコンバインにおいて、前記グレンタンク2内に穀粒の貯留位置を切り換える案内部材62と、貯留量を検出する穀粒検知センサ67,68,69を設け、該穀粒検知センサ67,68,69の検出値に応じて案内部材62を作動制御するアクチュエータ65aを有する貯留位置制御手段を設け、貯留位置制御手段は貯留量が多くなるに従い案内部材62により、グレンタンク2の内側から外側に貯留位置を切り換えることを特徴としている。
【0005】
第2に、案内板62を吐出部60に対向させてグレンタンク2の上部に回動自在に取付支持することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によるコンバインは次のような効果を奏する。グレンタンク内で穀粒の貯留位置を案内する案内部材を、穀粒検知センサの検出値に応じ貯留位置制御手段を介してアクチ
ュエータを作動させ、貯留量が多くなるに従いグレンタンクの内側から外側に貯留位置を切り換えるようにしたことにより、揚穀筒の吐出部から吐出される穀粒の貯留位置をグレンタンクの内側寄りから外側に向けて移動させるので、グレンタンクの重心位置変更を簡単に行うことができると共に、安定性のよい走行を行いながら穀粒の収容を十分に行うことができる。
【0007】
グレンタンクの上部で吐出部に対向し回動自在に取付支持した案内部材により、吐出部から吐出する穀粒の飛散を防止し下方に向けて規制案内をするので、穀粒の供給方向を確実に定めて貯留することができる。また吐出部に対向させて上方を支点に回動する案内部材は、平板状で小型軽量化することができグレンタンクの重量を増大させることなく、調節駆動部等も簡潔な構造にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は本発明に係わるグレンタンク2を備えたコンバインである。このコンバイン1はクローラ走行装置1aを備えた走行機台1bに、従来のものと同様に前処理部3と脱穀部5及び排藁切断部6等の作業部を前後方向に配置し、走行機台1bの右側に操縦部7と、エンジン8及びグレンタンク2を前後方向に配置している。
【0009】
上記コンバイン1の走行機台1bは、図3で示すように平面視で方形状に形成される機体フレーム9の下部前後に、丸パイプ材をヘ字状に屈曲形成してなる複数の脚部フレーム10が取付固定され、前後に配置される各脚部フレーム10の両端に、左右のトラックフレーム11を一体的に取付固定した構成となっている。トラックフレーム11は、フレーム杆体の上部に上部転輪12を設け、下部に複数の下部転輪13を軸支し、且つ後端に従動輪15を軸支している。そして、走行機台1b前部のトランスミッションケース17に軸支される駆動輪18と、前記上部転輪12と複数の下部転輪13と従動輪15に、無端帯状のクローラ16を巻き掛けクローラ走行装置1aが構成される。
【0010】
またクローラ走行装置1aの脚部フレーム10の外周面に、飛散藁屑の付着や泥土等の付着を防止する付着防止部材19を施工している。この付着防止部材19は、滑動性或いは撥水性を有するシール状部材又はコーテング部材とすることにより、脚部フレーム10の表面に接触して付着しようとする藁屑や泥土を速やかに滑落させ、脚部フレーム10への付着物の堆積を抑制することができる。
【0011】
また図3〜図5に示すように下部転輪13は、トラックフレーム11に着脱可能に取付支持される転輪軸20に、左右一対の外側転輪21と内側転輪22をボス部20aを介して回転自在に軸支した構成としている。そして、外側転輪21の椀型凹部内に複数の泥除去板23を相対向する位置に設けている。
この泥除去板23はスプリング板からなり、外側転輪21内に取付固定されクローラ16の外側辺の近傍に突出する長さとなし、平面視において板取付け角を回転軸心に対し進行(前進)方向に所定の後退角を有して設けている。
【0012】
これによりコンバイン1が前進するとき、クローラ16の内周面に乗り上げた状態で付着し移動する泥土を、下部転輪11が有する複数の泥除去板23と接触させ、泥除去板23の後退角によって外側に順次移動させ内周面から逐次排出することができる。従って、クローラ走行装置1aの内周面に付着した泥土を、大きな土塊に成長させることなく逐次排出するので、従来のクローラ走行装置のように、枕地穀稈の刈取り作業をする際に、大きな土塊を枕地の未刈穀稈側に落下させることなく、穀稈の引き起し不良や刈取り不良及び刈刃の早期損耗等を防止することができる。
【0013】
さらに、図2で示すようにコンバイン1は、枕地刈取り作業側となる機体フレーム9の左側後部に、クローラ16から排出される土塊をクローラ16の轍跡内に向けて掻き寄せ誘導する土塊誘導板25を設けている。この土塊誘導板25はクローラ16の外側に沿う誘導板部26とその後部をクローラ16の後部幅内に向けて屈曲した土寄せ部27を形成している。そして、誘導板部25は上部を機体フレーム9と平行リンクをなす複数の支持リンク29,29を介して連結支持している。
【0014】
この構成により枕地刈取り作業をするときコンバイン1は、土塊誘導板25を図2の実線で示すように支持リンク29,29によって下降支持され、その下辺を接地させ地面の凹凸に沿って上下動させながら走行する。これにより土塊誘導板25はクローラ16から地面に放出される土塊を誘導板部26で集めて案内し、後方の土寄せ部27によってクローラ16の轍跡内に寄せることができ、未刈り植立穀稈の株元側への土塊の放出を防止する。尚、コンバイン1が後進するときは、後進操作に連携させて土塊誘導板25を支持リンク29,29を介して点線で示すように自動的に上昇させることができる。
【0015】
また前記エンジン8は図3に示すように、機体フレーム9に構成される複数の支持部に防振ゴム30を介して横向きに搭載支持され、ラジエータ31を機体フレーム9の右側枠に立設している。
上記構成においてエンジン8のマフラ32は、エンジン本体33とラジエータ31で形成される空間下部に、機体フレーム9に形成した取付ブラケット35によって取付固定している。またマフラ32はエンジン8の排気部からフレキシブルチューブ36を介して接続すると共に、排気管37の開口端を後方に向けて排気するように設けている。
【0016】
上記のように取付けられるマフラ32は、従来のもののようにエンジン本体33に直接的に取付けることなく機体フレーム9側に取付支持し、且つフレキシブルチューブ36によって接続するので、エンジン振動をマフラ32に直接的に及ぼすことを防止すると共に、エンジン本体33とラジエータ31の間に、コンパクトに纏めて安定よく設置することができる等の特徴がある。
【0017】
次に図1,図2,図6を参照しグレンタンク2について説明する。このグレンタンク2は機体フレーム9に背面視で脱穀部5の右側に載置され、従来のものと同様な構成によって、タンク枠壁を前側壁50と後側壁51及び左側壁52と右側壁53とにより平面視で方形状に形成し、前記タンク枠壁の下部に漏斗状の底壁55,56を設け、上部に天井壁57を設けたタンクとなっている。
またグレンタンク2は左側壁52の上部に、脱穀部5の揚穀筒59の吐出部60を臨ませており、底壁55,56で漏斗状に形成される谷部に、後方に向けて穀粒を移送する穀粒横送り螺旋61を軸支し、その終端から後述する穀粒排出オーガ装置70の縦排出オーガ(穀粒縦送り筒)70aに穀粒を継送するようにしている。
【0018】
図6に示すようにグレンタンク2は、前記吐出部60と対向する位置に、吐出部60から吐出される穀粒の貯留位置を案内する案内板(案内部材)62を設け、且つこの案内板62をグレンタンク幅の中心部から左側寄り位置に近接させて設けている。
そして、案内板62は吐出部60から吐出供給される吐出穀粒の供給位置(貯留位置)を自動的に定めることができる穀粒供給位置調節手段を備えている。
【0019】
即ち、実施形態のグレンタンク2は、案内板62を左右幅の略3分の1程度の距離を有して吐出部60に近接対向させると共に、天井壁57に設けた支持軸63を介して回動自在に支持し、且つ左側壁52の上部に取付支持される調節駆動部65の作動杆66と接続した構成としている。
そして、左側壁52の内側上下方向に穀粒検知センサ67,68,69を所定の間隔を
有して設けいる。この穀粒検知センサ67,68,69は穀粒検知状態に対応して検出信号を、調節駆動部65の駆動モータ(アクチュエータ)65aを作動制御する貯留位置制御手段(制御ボックス)に入力し、貯留位置制御手段によって案内板62を支持軸63を支点に回動させて作動制御することができる。
【0020】
上記調節駆動部65は、穀粒検知センサ67,68,69の各信号により正逆回転制御される駆動モータ65aと、該駆動モータ65aの回転によって進退作動するネジ杆からなる作動杆66からなり、該作動杆66と案内板62を自在継手部71を介して連結した構成としている。
この構成により、駆動モータ65aは作動杆66と自在継手部71を介し案内板62を、実線で示す垂下状態の初期収容姿勢Aと、点線で示す回動傾斜状態の中途収容姿勢Bと、最上昇回動状態の満杯収容姿勢Cとに切り換えることができる。
【0021】
これにより案内板62は、各姿勢位置において吐出部60から吐出される穀粒を規制案内し、グレンタンク2内での収容レベルを図6の点線で示すように、初期収容量A1と中途収容量B1と満杯収容量C1とを形成するように貯留することができる。
また案内板62は吐出部60から吐出する穀粒を受け止める大きさの平板としており、揚穀筒59内の揚穀螺旋軸上端に設けた吐出羽根72の回転によって、吐出部60から吐出される穀粒を規制案内し供給方向を確実に定めて貯留することができる。
尚、上記のような穀粒供給位置調節の制御をしない場合には、案内板62は満杯収容姿勢Cの位置以上に停止姿勢を維持することができる。また案内板62及び穀粒検知センサ67,68,69等はグレンタンク2に対し着脱可能に設けることが望ましい。
【0022】
上記構成からなるグレンタンク2は、案内板62を吐出部60から吐出される穀粒の飛散を防止し下方に向けて規制案内をする大きさに形成し、グレンタンク2の上部に回動自在に取付支持するので、穀粒貯留量の位置変更を、従来のもののようにグレンタンク2内に右側壁53と同等の大きな仕切壁を設けて回動させることなく、吐出部60に対応して形成した小型軽量の案内板62を回動するだけで行うことができるので、グレンタンク2の重量をそれ程増大させることなく、また調節駆動部65も簡潔な軽量構造にすることができる等の利点がある。
【0023】
尚、案内板62は上記のような回動調節方式に限定することなく、吐出部60に対し案内板62を水平方向に遠近調節することや、非接触型の穀粒検知センサによって調節駆動部65を制御する等の構成にすることができる。
またグレンタンク2の後部に設置される穀粒排出オーガ装置70は、グレンタンク2の後部に立設される縦排出オーガ70aと、該縦排出オーガ70aの上部に構成される中継作動機構(穀粒中継筒)73と、中継作動機構73によって上昇下降回動可能に取付支持され、先端部に穀粒排出口74を有する穀粒排出オーガ(穀粒横送り筒)75等の公知構造からなる。
【0024】
以上のように構成されるコンバイン1は、前処理部3で刈り取った穀稈を脱穀部5に搬送供給して脱穀を行い、脱穀選別された穀粒をグレンタンク2に収容し、且つ脱穀済の排藁を排藁切断部6に送り切断処理をして機外に排出し一連のコンバイン作業を行う。
またグレンタンク2内に収容された穀粒の排出作業は、オペレータが機体停止状態で、格納姿勢にある穀粒排出オーガ71を穀粒排出位置に移動停止させた状態で穀粒排出オーガ装置70を駆動する。これによりグレンタンク2内の穀粒は穀粒排出オーガ71の穀粒排出口74から排出され、地上に準備される図示しない穀粒袋又は路上に待機するトラック等に収容される。
【0025】
上記のようなコンバイン作業において、刈取り作業初期には穀粒検知センサ67,68
,69はグレンタンク2の空状態を検出しているので、案内板62は図6で示すように初期収容姿勢Aに設定され、これにより吐出部60から吐出される穀粒は案内板62に当たりグレンタンク2の内側(左側寄り)から貯留されるように規制案内される。そして、貯留穀粒が前記初期収容量A1のレベルに至ると穀粒検知センサ69,68を同時ONさせて調節駆動部65を作動し、案内板62を外側に向けて移動させ中途収容姿勢Bに切り換えることができる。
【0026】
上記案内板62の中途収容姿勢Bでは、吐出部60から吐出する穀粒は回動傾斜状態の案内板62に接当し規制案内され、前記初期収容量A1レベルの貯留穀粒の上に順次供給される。次いで穀粒が中途収容量B1のレベルになると穀粒検知センサ67がONし、これに基づき調節駆動部65が案内板62を満杯収容姿勢Cに切り換え、満杯収容量C1のレベルまで穀粒を収容することができる。
【0027】
そして、図示しない満杯収容検知センサの検知によってブザー等の報知手段によって穀粒満杯状態を報知し、これに基づき作業者は機体を停止させて前記穀粒排出作業行うことができる。これによりグレンタンク2内が空になることを穀粒検知センサ69が検出すると、案内板62は満杯収容姿勢Cから初期収容姿勢Aに自動復帰作動し、再び穀粒収容待機状態に切り換えられる。
【0028】
以上のように穀粒を収容するグレンタンク2は、グレンタンク2が空状態のコンバイン作業の初期において、案内板62が初期収容姿勢Aになっていることにより、吐出部60から吐出する穀粒を案内板62で規制し左側壁52及び左底壁55側に限定的に貯留するので、コンバイン全体としての重心位置を機体中央寄りの低位置に移動させる。
従って、朝露や雨水で濡れた状態の重量のある穀粒を収穫する際に、低重心で左右バランスのよい適切な重量範囲で穀粒を貯留することができるので、過大な偏加重と高重心によるアンバランスを防止して圃場における安定した走行条件を確保することができる。
【0029】
さらに、機体が沈下し易い湿田圃場のコンバイン作業をするとき、案内板62を収容される穀粒量に応じ吐出部60側から離間する方向に移動させる構成のグレンタンク2を備えたコンバイン1は、刈取り初期において重量のある穀粒をグレンタンク2の右側に偏らせて収容することなく左側から確実に貯留することができる。従って、操縦部7が設置される機体の右側のクローラ走行装置1a側の著しい沈下走行を回避し、右側傾動走行を防止してオペレータの操縦を行い易くすることができる。
【0030】
そして、案内板62は収容される穀粒量に応じて、吐出部60から離間する方向の中途収容姿勢Bから満杯収容姿勢Cに移動させることができるので、穀粒は初期収容量A1に至ると中途収容量B1から満杯収容量C1に順次貯留されるため、急速な重心位置変更を伴うことなく、機体の急激な右側傾動を防止しコンバイン作業中途の穀粒排出作業を抑制して、穀粒を満杯収容量C1まで効率よく十分に貯留することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係わるグレンタンクを備えたコンバインの右側面図である。
【図2】図1のコンバインの左側面図である。
【図3】図1のコンバインの走行機台及びクローラ走行装置並びにエンジン等の構成を示す後方斜視図である。
【図4】クローラ走行装置の下部転輪の構成を示す斜視図である。
【図5】図4の下部転輪の正面図である。
【図6】グレンタンクの構成を一部破断をして示す背面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 コンバイン
1a 走行装置
1b 走行機台
2 グレンタンク
3 前処理部
5 脱穀部
59 揚穀筒
60 吐出部
62 案内板(案内部材)
63 支持軸
65 調節駆動部
65a 駆動モータ(アクチュエータ)
67,68,69 穀粒検知センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機台(1b)の一側に設置された脱穀部(5)から他側のグレンタンク(2)に、揚穀筒(59)の吐出部(60)から穀粒を吐出して貯留するコンバインにおいて、前記グレンタンク(2)内に穀粒の貯留位置を切り換える案内部材(62)と、貯留量を検出する穀粒検知センサ(67),(68),(69)を設け、該穀粒検知センサ(67),(68),(69)の検出値に応じて案内部材(62)を作動制御するアクチュエータ(65a)を有する貯留位置制御手段を設け、貯留位置制御手段は貯留量が多くなるに従い案内部材(62)により、グレンタンク(2)の内側から外側に貯留位置を切り換えることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
案内板(62)を吐出部(60)に対向させてグレンタンク(2)の上部に回動自在に取付支持する請求項1記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−202493(P2007−202493A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−26263(P2006−26263)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】