説明

シール材等の注入用ノズル

【課題】シール材等の注入と同時に其の表面の仕上げを確実に行うことができる新規な仕上げノズルの提供。また、シール材等のはみ出しなどをかき集めながら過不足なシール材等を無駄なく溝状部分に沿ってスムーズに移動でき注入できる仕上げノズルの提供。
【解決手段】シール材等の充填してある容器の先端に、ヘラ2とヘラ2のサイドに設けた両側のつば6とガイド3を設けた注入用ノズルを設けることによって、スムーズに目的物9の溝5に注入できるようにした。その作業工程は、シール材等4を目的物9の溝5の両端に注入用ノズル1の先端の下部のガイド3をあてて、其の溝5に沿って進行方向7にすべらせ、シール材等4を注入しながら、注入用ノズル1の先端の上部のヘラ2で押さえつけながら、はみでたシール材等4をつば6で中央部にかき集め無駄の無いように、注入していく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール材、接着剤、補修材等(以下シール材等と言う)のノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のシール材等の注入は、円筒形等の樹脂製ノズルが付属されており、溝の巾に合わせて先端を切り落とし、コーキングガン等にセットしたり、先端を切り落としたまま搾り出して使用するものである。そのため一般の人々には、溝の周囲に養生用のテープを貼り、その後コーキングガン等で其の溝をなぞるようにして、シール材等をコーキングガン等で搾り出したり又は、手で搾り出したりして溝等を埋めるものであった。其のため、養生テープを貼る手間とシール材等の注入がかなり熟練していないときれいには仕上がらないものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、正確に目地等の溝に沿って注入用ノズル等を走らせることができないことと、シール材等の注入量が、押し出す圧力によって、過不足を生じやすく均一な注入量を保てないことである。このように非常に不安定な作業の為、養生用のテープを目地等の両脇に貼って、シール材等の過不足なはみだしを防ぐようにしなくてはならないことである。また人の力による不安定な注入により注入量の異なる部分に過不足なシール材等が周囲に広がり、仕上げベラ等により、過不足なシール材等を均一にしなければならない。このようにシール材等の注入は、注入作業と仕上げ作業を各別に行わなければならない。しかもシール材等の注入作業および仕上げ作業は、相当の熟練を要する。また養生用テープも使わなくてはならず、余分な作業時間と余分な道具を必要とする。もちろん養生用テープなどの廃棄も産業廃棄物となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の注入用ノズルは、先端の下部にガイドを設けて、注入用ノズルのガイドを進行方向の溝に合わせて沿って進み、シール材等の注入等をしながら、先端の上部のヘラで押さえていく用途を併せ持つことを最も主要な特徴とする。その際に過分なシール材等を先端に設けたヘラのつばで、中央部分にかき集め、シール材を目的の部分に注入していくことを、特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
本発明の注入用ノズルの形状で、溝に沿った注入が簡単にでき、また養生用テープを貼る手間が不要で、ヘラがシール材等を均一に押さえるので、きれいで均一な注入が誰でも簡単に短時間でできることである。これまでは、養生テープを貼る時間が余分であり、シール等の注入が均一でなく、熟練した技術を要するものであった。また、同時につばを設けたヘラで押さえるため、これまでの溝からはみ出たりした場合の不要なふき取りもいらず、ふき取る際にでるごみも出ない。非常に有効にシール材等の注入が行えることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図においては、注入用ノズル1の先端の下部のガイド3を、目的物9の溝5の両端に沿わせて、進行方向7の方向に、注入用ノズル1を引きずりながら、シール材等4を、コーキングガン又は手で搾り出し注入しながら、作業を行う。その際に注入用ノズルの先端1の上部のヘラ2を、目的物の表面9にこすり付けながら押さえつける。またその際、目的物5からはみ出たシール材等4の過分なシール材等4を、注入用ノズル1の先端の上部のヘラ2のサイドに設けたつば6でかき集め、目的物9の溝5の中に入るようにする。このようにシール材等の注入が、簡単にすばやくきれいになり、シール材等4の注入後8が、均一にできあがる。
【産業上の利用可能性】
【0007】
現在、手動、電動によるあらゆるシーリング、接着、補修等を要する作業は、非常に高等な技術を要し、時間と養生作業の手間がかかるものであるが、この発明を利用することにより、誰にでも簡単、短時間で上記の作業ができる。また、この作業によるゴミも減らすことができ、地球にやさしい環境にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】注入用ノズルの横から見た実施例の断面を表した説明図である。
【図2】注入用ノズルの横から見た実施例の立面を表した説明図である。
【図3】注入用ノズルの前から見た実施例の立面を表した説明図である。
【図4】注入用ノズルの小さい溝の場合を上から見た実施例の断面を表した説明図である。
【図5】注入用ノズルの中くらいの溝の場合を上から見た実施例の断面を表した説明図である。
【図6】注入用ノズルの大きい溝の場合を上から見た実施例の断面を表した説明図である。
【図7】注入用ノズルの入り隅の溝の場合の実施例の断面を表した説明図である。
【図8】注入用ノズルの出隅の溝の場合の実施例の断面を表した説明図である。
【符号の説明】
【0009】
1 注入用ノズル
2 ヘラ部分
3
ガイド部分
4
シール材等
5
目的物の溝等
6
ヘラ部分のつば
7
作業方向
8
シール材等注入後
9
目的物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端の上部にヘラを設けた注入用ノズル
【請求項2】
同上のヘラのサイドにつばを設けた注入用ノズル
【請求項3】
先端の下部にガイドを設けた注入用ノズル
【請求項4】
先端の上部のヘラのサイドにつばを設け、下部にガイドを設けた注入用ノズル

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−248003(P2009−248003A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99578(P2008−99578)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【出願人】(303063517)
【Fターム(参考)】