説明

スイッチング電源装置

【課題】異常が発生した場合に、安全を確保することができるトランスを有するスイッチング電源装置を提供すること。
【解決手段】 ボビン7に巻回される複数の巻線は、積層され最もコア8に近い層に1次巻線P1、その上の層に1次巻線P2、その上の層に2次巻線S1、そして最上層に2次巻線S2の順で巻回される。各層の間および最上層の巻線S2の外周には、絶縁紙(絶縁テープ)6が、巻回されるとともに、ボビン7のコア8の長手方向の両端に形成された両枠と各巻線との間には、絶縁スペーサ5が備えられている。図1に示すように、巻線P1,P2,S1は、太い直径の導電線(銅線など)により形成され、外周の巻線S2は、直径が0.1mm以下の細い導電線により形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランスを有するスイッチング電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スイッチング電源装置は、近年制御系の電子化が進み、軽量、小型化され、電子・電気機器の電源として広く用いられている。これらのスイッチング電源装置では、電源電圧を高周波数でスイッチングし、スイッチングされた電圧を小型のトランスにより効率良く所望の電圧に変換するものである。
【0003】
図4は、従来のスイッチング電源装置1を示すブロック図である。スイッチング電源装置1は、入力電源回路19と、起動回路12と、発振回路13と、駆動回路14と、スイッチング素子Q2,Q3と、スイッチングトランスT10と、定電圧回路15と、温度保護回路16とにより構成されている。
【0004】
入力電源回路19は、商用交流電源に接続するプラグPGと、ヒューズF1と、電源スイッチSW1と、電源から入力される100Vの交流を整流するダイオードD1と、整流後の電圧を平滑する電解コンデンサC1、C2により構成されている。電源スイッチSW1は、スイッチング電源装置1をオンオフするスイッチであり、ヒューズF1は、交流電源に異常な電流が流れた場合に切断されるものである。
【0005】
ダイオードD1は、入力される商用交流(例えば、電圧100V)を直接整流するもので、整流後の電圧は電解コンデンサC1,C2により平滑される。電源電圧が交流100Vの場合には、C1,C2の電圧は、それぞれ約140Vになる。
【0006】
起動回路12は、トランジスタなどの素子により構成される回路であって、電源スイッチSW1が投入されると、シリーズレギュレータとして作動し、発振回路13および駆動回路14に電力を供給する。
【0007】
発振回路13は、所定の周波数で発振するように構成されたもので、起動回路12から供給される電力を電源として高周波で発振する。また、温度保護回路16が作動すると制御端子が接地されることにより発振を停止するように構成されている。
【0008】
発振回路13の発振出力は、駆動回路14に供給される。この駆動回路14は、発振回路13と同様に起動回路12から供給される電力をDC電源とし、発振回路3より供給される発振信号に応じて、スイッチング素子Q2,Q3をそれぞれ駆動する。
【0009】
スイッチング素子Q2,Q3は、パワーMOS−FET(MOS型電界効果トランジスタ)により構成され、スイッチング素子Q2のゲート電極が、駆動回路14に接続され、ソース電極が入力電源回路19の電解コンデンサC2のマイナス電極に、ドレイン電極がスイッチング素子Q3のソース電極とスイッチングトランスT10の1次巻線P1の一端に接続されている。
【0010】
スイッチング素子Q3は、スイッチング素子Q2と同様にゲート電極が、駆動回路14の他方の出力に接続され、ソース電極は、スイッチング素子Q2のドレイン電極およびスイッチングトランスT10の1次巻線P1の一端に接続され、ドレイン電極は、入力電源回路19の電解コンデンサC1のプラス電極に接続されている。
【0011】
スイッチングトランスT10には、1次巻線P1、P2と2次巻線S1、S2とが形成されている。なお、本願においては、スイッチングトランスT10の電源側に配置される巻線を1次巻線と称し、スイッチグトランスT10により電圧が変換され、機器に供給される電圧を形成する巻線を2次巻線と称する。これらの巻線は、1次巻線と2次巻線とを磁心に積層して巻回して形成するとともに、1次巻線と2次巻線との間には、絶縁紙を巻回することにより絶縁されている。(特許文献1)。
【0012】
1次巻線P1の一端は、スイッチング素子Q2のドレイン電極とスイッチング素子Q3のソースとに接続され、他端は、入力電源回路19の電解コンデンサC1のマイナス電極に接続されている。2次巻線S1、S2は、このスイッチング電源1の電源出力であり、それぞれの電圧が整流されて機器に送電される。これらの1次巻線P1、P2および2次巻線S1,S2は、供給することができる電流の大きさにより巻線の太さが異なる。1次巻線P2は、発振回路13および駆動回路14の電源を形成する定電圧回路15の電源である。
【0013】
定電圧回路15は、シリーズレギュレータICなどにより構成される回路で、1次巻線P2の一端に接続され、1次巻線P2により変換された電圧は定電圧化されて発振回路13および駆動回路24の電源に供給される。
【0014】
起動回路12の出力と定電圧回路15の出力とは、オア回路を介して発振回路13および駆動回路14に供給される。定電圧回路15により定電圧化された電圧は、起動回路12から供給される電圧より高く設定されているので、定電圧回路15から電力の供給が開始されると、起動回路12からの電圧の供給は停止される。
【0015】
以上のようにして、発振回路13が起動されると、以後異常がなければ安定して発振回路13により発振が行われ、駆動回路14がスイッチング素子Q2,Q3をスイッチングしてスイッチングトランスT10により2次巻線S2により電源供給が行われる。
【0016】
スイッチング電源装置1は、内部にスイッチング素子Q2,Q3などの発熱部品を多く有しており、過負荷やその他の要因により温度が異常に上昇する場合がある。このような異常な場合には、電源装置の動作を停止するように温度保護回路16が備えられている。
【0017】
温度保護回路16は、サーミスタなどにより構成される回路で、スイッチング素子Q2,Q3が取り付けられるヒートシンクに温度結合され、スイッチング素子Q2、Q3の温度が高くなると、サーミスタの温度も高くなる。この温度が異常に高くなった場合には、発振回路13の発振を停止するとともに、起動回路12が起動動作を起こさないように構成されている。
【特許文献1】特開2002−237421号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
スイッチング電源装置では、異常時の安全を確保するために、巻線を短絡する巻線短絡試験が行われる。大きな電流が流れる太い巻線が短絡した場合には、1次側に大きな電流が流れ、ヒューズF1が遮断されることにより安全が確保される。しかし、細い巻線が短絡した場合には、1次側に流れる電流は小さく、ヒューズF1が遮断されない場合がある。このような場合には、スイッチングトランスが高熱になり、絶縁紙が溶け、1次側の高電圧が2次側に漏れたりするという問題点があった。なお、スイッチング電源装置は、スイッチングトランスを小型化しているため温度ヒューズを設置することができない。
【0019】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、異常が発生した場合に、安全を確保することができるトランスを有するスイッチング電源装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この目的を達成するために、請求項1記載のスイッチング電源装置は、相互に電磁結合された1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、主電源から前記1次巻線に供給する電流又は電圧を制御するためのスイッチ手段と、そのスイッチ手段をオン・オフ制御するための制御回路と、前記2次巻線に接続された出力回路とを備えたものであって、前記2次巻線は、第1の巻線とその第1の巻線より太い第2の巻線とを有し、前記1次巻線と第1の2次巻線との間に、第2の2次巻線を積層して配置されている。
【0021】
請求項2記載のスイッチング電源装置は、相互に電磁結合された1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、主電源から前記1次巻線に供給する電流又は電圧を制御するためのスイッチ手段と、そのスイッチ手段をオン・オフ制御するための制御回路と、前記2次巻線に接続された出力回路とを備えたものであって、前記1次巻線は、第1の1次巻線とその第1の巻線より太い第2の1次巻き線とを有し、前記第1の1次巻線と2次巻線との間に、第2の1次巻線を積層して配置されている。
【0022】
請求項3記載のスイッチング電源装置は、請求項1または2記載のスイッチング電源において、前記第1の巻線と第2の巻線との間に、絶縁紙を有している。
【0023】
請求項4記載のスイッチング電源装置は、請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装置において、前記第1の巻線は、直径0.1mm以下の電導線により形成されている。
【発明の効果】
【0024】
請求項1記載のスイッチング電源装置によれば、2次巻線は、第1の巻線とその第1の巻線より太い第2の巻線とを有し、1次巻線と第1の2次巻線との間に、第2の2次巻線を積層して配置されているので、第1の2次巻線に短絡などの異常が発生した場合に、1次巻線と直接接触することを防止することができ、1次巻線と2次巻線との絶縁を保持し、安全を確保できるという効果がある。
【0025】
請求項2記載のスイッチング電源装置によれば、1次巻線は、第1の1次巻線とその第1の巻線より太い第2の1次巻き線とを有し、第1の1次巻線と2次巻線との間に、第2の1次巻線を積層して配置されているので、第1の1次巻線に短絡などの異常が発生した場合に、2次巻線と直接接触することを防止することができ、1次巻線と2次巻線との絶縁を保持し、安全を確保できるという効果がある。
【0026】
請求項3記載のスイッチング電源装置によれば、請求項1または2記載のスイッチング電源の奏する効果に加え、第1の巻線と第2の巻線との間に、絶縁紙を有しているので、第1の巻線に短絡などの異常があった場合に、第2の巻線との絶縁をよりよく保持し、安全を確保できるという効果がある。
【0027】
請求項4記載のスイッチング電源装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装置の奏する効果に加え、第1の巻線は、直径0.1mm以下の電導線により形成されているので、第1の巻線に短絡などの異常が発生した場合に、第1の巻線の温度が上昇し、第1の巻線が切断され、安全が確保されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるスイッチング電源装置1のスイッチングトランスT1の構成を示した断面図である。このスイッチングトランスT1は、図4に示すスイッチング電源装置1に用いられるスイッチングトランスT10を置き換えたものである。
【0029】
図1において、コア(磁心)8は、フェライトを圧縮し焼成した磁性体により形成された円筒形のものであり、このコア8の外周に複数の巻線を巻回して保持するボビン7が備えられている。コア8は、E字状のものを2つ向かい合わせにしたり、E字状のものと、I字状のものとを組あわせて日字状に形成し、その中央の磁心であるが、図1ではその外周の磁心を省いて示すものである。
【0030】
ボビン7に巻回される複数の巻線は、積層され最もコア8に近い層に1次巻線P1、その上の層に1次巻線P2、その上の層に2次巻線S1、そして最上層に2次巻線S2の順で巻回される。各層の間および最上層の巻線S2の外周には、絶縁紙(絶縁テープ)6が、巻回されるとともに、ボビン7のコア8の長手方向の両端に形成された両枠と各巻線との間には、絶縁スペーサ5が備えられている。図1に示すように、巻線P1,P2,S1は、太い直径の導電線(銅線など)により形成され、外周の巻線S2は、直径が0.1mm以下の細い導電線により形成されている。
【0031】
よって、2次巻線S2に短絡などの異常が発生した場合は、2次巻線S2の温度が上昇し、その温度により切断されるので、安全が維持される。また、2次巻線S2が切断されない場合に、絶縁紙6が溶融されても2次巻線S2は、2次巻線S1と接触し、1次巻線P1、P2とは接触しないので、1次側から高電圧が2次側に漏れることがなく、安全が確保される。
【0032】
以上、第1の実施形態に基づいて説明したように、本発明によるスイッチング電源装置1のスイッチングトランスT1は、2次側の複数の巻線を、1次側と隣り合う巻線には線径が太い巻線とし、その太い巻線を隔てて線径が細い巻線を配置したので、細い線径の巻線に短絡などの異常によりその細い線径の巻線が高温度になって溶融した場合に、2次側の巻線と接触することがなく、安全を確保することができる。
【0033】
また、その細い線径の巻線は、0.1mm以下の線径を有するので、異常に高温度になった場合には遮断され、安全が確保される。
【0034】
次に、本発明の好ましい第2の実施形態について、図2および図3を参照して説明する。図2は、本発明の第2の実施形態のスイッチング電源装置10の電気的構成を示すブロック図であり、図3は、スイッチング電源装置10に用いられるスイッチングトランスT2の構成を示す断面図である。なお、図1および図4を参照して説明した第1の実施形態におけるスイッチング電源装置1と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0035】
第1の実施形態においては、複数の2次巻線のうち、いずれかの巻線の線径が細い場合を示したが、第2の実施形態では、複数の1次巻線のうちいずれかの巻線の線径が細い場合を示す。
【0036】
図2に示すように、第2の実施形態では、入力電源(AC)の一方にヒューズF1が備えられ、入力電源は、スイッチング回路20に供給される。スイッチング回路20は、図4における入力電源回路19、起動回路12、発振回路13、駆動回路14および温度保護回路16などを含む回路を省略して示すものである。
【0037】
スイッチング回路20によりスイッチングされた電圧は、スイッチングトランスT2の1次側巻線P1aとP1bとに供給される。このスイッチングトランスT2の1次側巻線としては、上記以外に、P2が備えられ、2次側には、巻線S1およびS2が備えられている。
【0038】
1次巻線P2により発生した電圧は、1次側の回路21に供給される。この回路21は、例えば、図4における定電圧回路15であるが、この電圧を保護回路や駆動回路に供給するようにし、これらの回路がこの電圧により動作するようにしてもよい。
【0039】
2次側巻線S1、S2により発生した電圧は、それぞれ回路23、24に電源として供給される。
【0040】
図3は、スイッチングトランスT2の断面を示す断面図である。円筒形のコア8のの外周に複数の巻線を巻回して保持するボビン7が備えられている。
【0041】
ボビン7に巻回される複数の巻線は、積層され最もコア8に近い層に2次巻線S1、その上の層に1次巻線P1a、その上の層に2次巻線S2、その上の層に1次巻線P1b、そして最上層に1次巻線P2の順で巻回される。各層の間および最上層の巻線P2の外周には、絶縁紙(絶縁テープ)6が巻回されるとともに、ボビン7のコア8の長手方向の両端に形成された両枠と各巻線との間には、絶縁スペーサ5が備えられている。
【0042】
図3に示すように、巻線P1a,P1b,S1およびS2は、太い直径の導電線(銅線など)により形成され、外周の巻線P2は、直径が0.1mm以下の細い導電線により形成されている。
【0043】
よって、1次巻線P2に短絡などの異常が発生した場合は、1次巻線P2の温度が上昇し、その温度により切断されるので、安全が維持される。また、1次巻線P2が切断されない場合に、絶縁紙6が溶融されても1次巻線P2は、1次巻線P1bと接触し、2次巻線S1、S2とは接触しないので、1次側から高電圧が2次側に漏れることがなく、安全が確保される。
【0044】
以上、第2の実施形態に基づいて説明したように、本発明によるスイッチング電源装置1のスイッチングトランスT2は、1次側の複数の巻線を、2次側と隣り合う巻線には線径が太い巻線とし、その太い巻線を隔てて線径が細い巻線を配置したので、1次側の細い線径の巻線に短絡などの異常によりその細い線径の巻線が高温度になって溶融した場合に、2次側の巻線と接触することがなく、安全を確保することができる。また、その細い線径の巻線は、0.1mm以下の線径を有するので、異常に高温度になった場合には遮断され、安全が確保される。
【0045】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0046】
例えば、上記実施形態では、複数の巻線をコア8の長手方向に直角な方向に積層したが、複数の巻線をコア8の長手方向に積層してもよい。
【0047】
また、上記第1の実施形態では、1次巻線P2は、太い巻線として説明したが、この巻線P2に流れるで電流が小さい場合は細い巻線とし、1次側、2次側ともに、太い巻線S1、P1を間に挟んで、その両側に、細い巻線S2、P2を配置してもよい。
【0048】
このようにすることにより、1次側および2次側において、細い巻線に短絡などの異常が発生した場合に、安全を確保することができる。
【0049】
また、上記実施形態では、コア8は、円筒形であるものとしたが、四角柱、5角柱などであってもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、1次巻線と2次巻線とが接する場合には、線径が太い巻線を隣り合わせ、その太い巻線を隔てて細い巻線を配置するものとしたが、太い巻線を配置できない場合には、電流が流れないダミーの巻線を1次巻線と2次巻線とが接する位置に配置し、細い巻線をダミーの巻線を隔てて配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるスイッチング電源装置のスイッチングトランスの構成を示す断面図である。
【図2】第2の実施形態におけるスイッチング電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態におけるスイッチング電源装置のスイッチングトランスの構成を示す断面図である。
【図4】従来技術におけるスイッチング電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0052】
1,10 スイッチング電源装置
12 起動回路
13 発振回路
14 駆動回路
15 定電圧回路
16 温度保護回路
F1 ヒューズ
T1,T2,T10 スイッチングトランス(トランス)
P1,P1a,P1b,P2 1次巻線
S1,S2 2次巻線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に電磁結合された1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、主電源から前記1次巻線に供給する電流又は電圧を制御するためのスイッチ手段と、そのスイッチ手段をオン・オフ制御するための制御回路と、前記2次巻線に接続された出力回路とを備えたスイッチング電源装置であって、
前記2次巻線は、第1の巻線とその第1の巻線より太い第2の巻線とを有し、前記1次巻線と第1の2次巻線との間に、第2の2次巻線を積層して配置されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
【請求項2】
相互に電磁結合された1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、主電源から前記1次巻線に供給する電流又は電圧を制御するためのスイッチ手段と、そのスイッチ手段をオン・オフ制御するための制御回路と、前記2次巻線に接続された出力回路とを備えたスイッチング電源装置であって、
前記1次巻線は、第1の1次巻線とその第1の巻線より太い第2の1次巻き線とを有し、前記第1の1次巻線と2次巻線との間に、第2の1次巻線を積層して配置されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
【請求項3】
前記第1の巻線と第2の巻線との間に、絶縁紙を有していることを特徴とする請求項1または2記載のスイッチング電源装置。
【請求項4】
前記第1の巻線は、直径0.1mm以下の電導線により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−352939(P2006−352939A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−171905(P2005−171905)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(000116068)ローランド株式会社 (175)
【Fターム(参考)】