説明

スタブファイバコネクタおよびツールアッセンブリ

【課題】予備研磨したファイバスタブを内蔵する光ファイバコネクタにフィールドファイバを成端するのに使用され、フィールドファイバを保持するためのクリンプを使用しない作動工具を提供する。
【解決手段】工具20は、光ファイバコネクタ10を保持し且つ位置決めするベース1500と、フィールドファイバのファイバスタブとの接続固定を行う光ファイバコネクタ10のカム機構を作動させるカム作動工具ハンドル1600とを含む。カムを非作動位置と作動成端位置との間で回転するために回転自在のカム作動工具ハンドル1600がコネクタカムと係合したとき、ベース1500は、光ファイバコネクタ10のフェルールホルダ構成要素及びバックボーン構成要素を支持し、これらの構成要素が軸線方向に移動したり回転移動したりしないように係止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
クリンプを使用しない、予備研磨した光ファイバコネクタを成端するのに使用される作動工具を提供する。工具は、ST型オプティカムコネクタ等の適当な光ファイバコネクタを保持し且つ位置決めする。工具のレバーが、コネクタカム機構を作動し、ファイバの成端を行う。
【背景技術】
【0002】
遠隔通信の用途で光ファイバネットワークが益々一般的になってきている。これは、銅を使用したネットワークに対して帯域幅が広く、遠距離通信性が優れているためである。しかしながら、銅を使用したシステムと比較すると、光ファイバケーブル及び連結部は、成端が重要であり且つ困難であることが周知である。
【0003】
光ファイバインターフェース内の突き合わせたガラスコア間の整合が、連結部の性能にとって非常に重要である。更に、標準的な「注封仕上げ(pot and finish)」光ファイバコネクタの現場設置は極めて労働集約的であり且つ熟練を要する。多くの用途において、設置を行う人は、ファイバの端部を予備処理し、ファイバの端部をコネクタに接着し、コネクタの端面から余分のファイバを切除し、即ちクリーブ加工を施し、コネクタの端面を研磨して光学的性能について最適の形状を得ることが必要とされる。端面の研磨は、特に、自動研磨機を使用した場合に最適の性能を得る単一モードファイバを使用する場合、困難であり且つ時間がかかる工程である。しかしながら、自動研磨機は、多くの場合、大型であり且つ高価であり、そのため、現場で使用するのは現実的でない。
【0004】
ファイバピグテールコネクタは、このような手間の掛かる工程に対する必要をなくし、工場で所定の長さのファイバを備えて形成される。しかしながら、これらのコネクタは、融着接続機及び保護スリーブを必要とし、これらは高価である。
【0005】
融着接続機及び手間の掛かる成端工程に対する必要をなくすため、ファイバスタブコネクタが設計された。ファイバスタブは、コネクタ内でフィールドファイバに接続された短いファイバスタブを使用する。スタブコネクタは、代表的には、接続を作動するため、又はフィールドファイバを保持するため、又はこれらの両方でクリンプを必要とする。しかしながら、クリンプ作業は、フィールドファイバを保持するため、インターフェース点又は何らかの他の点のいずれで行われようと、フィールドファイバ及びスタブファイバを引き離すか或いは、インターフェースの信号通過機能を損なう傾向がある。
【0006】
更に、クリンプ後に接続がうまくいっていないことがわかった場合、接続部を切除しなければならない。これは、クリンプ加工が、多くの場合、非可逆的作業であるためである。これによりスタブファイバコネクタ及び所定長さの光ファイバケーブルが無駄になり、新たなコネクタ及び光ファイバケーブルの端部を成端することが必要になる。
【0007】
最近、再使用可能な、又は再成端可能なファイバスタブコネクタが開発された。これは、例えば、一般に譲渡された、2003年8月25日に出願された、米国特許出願第10/647,848号に開示されている。同特許出願に触れたことにより、この特許出願に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。別の周知の再使用可能な、又は再成端可能なファイバスタブコネクタは、一般に譲渡された、米国特許出願第11/262,660号(パンディットの事件番号第LCB490号)に開示されている。同特許出願に触れたことにより、この特許出願に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。
【特許文献1】米国特許出願第10/647,848号
【特許文献2】米国特許出願第11/262,660号 このような再成端可能なコネクタの大きさが小さいため、多くの場合、このようなコネクタを現場で成端するのは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
再成端可能なファイバスタブコネクタを現場で容易に且つ積極的に成端するのを補助できるカム工具が必要とされている。
有利な特徴は、再成端可能な光ファイバコネクタアッセンブリを容易に保持でき且つ支持でき、コネクタアッセンブリの少なくとも一つの部品を別の部品に対して相対的に回転することによってコネクタの内部カム機構を作動できる簡単なファイバ成端カム工具である。工具は、手持ち式の工具であってもよく、光ファイバケーブルを現場で簡単に且つ熟練しているように成端するため、コネクタ支持構造と関連して使用してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
例示の実施例では、カム工具は、コネクタアッセンブリのフェルールホルダ及びバックボーンを支持し且つこれらが回転しないようにする一つ又はそれ以上の直立クレードル部材を備えたベース部分を備えている。
【0010】
カム工具のベース部分は、更に、コネクタアッセンブリが軸線方向に移動しないようにする特徴を備えている。
例示の実施例では、カム工具は、円筒形カム作動工具ハンドルを含む。このカム作動工具ハンドルは、第1非作動位置と第2作動位置との間で所定限度内で回転移動するため、半円筒形保持アーム内に受け入れられる。
【0011】
この他の特徴及び利点は、以下の開示に照らして読むことにより、理解されよう。
次に、様々な例示の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1乃至図3は、例示の再成端可能な光ファイバコネクタ10を示す、分解斜視図、組み立てた状態の斜視図、及び断面図である。コネクタ10は、バヨネット100、カム200、バックボーン300、保持ナット400、応力解放ブーツ500、圧縮ばね600、フェルールホルダ700、カムプランク800、V字プランク900、光ファイバスタブ1000、フェルール1100を含む。コネクタ10は、例えば緩衝材を備えた光ファイバ又はアラミド繊維強化部材によるジャケットを備えた光ファイバのいずれかを使用して成端されるように設計されている。この特定の例示のオプティカルコネクタは、クリンプを使用しない設計であり、ファイバをコネクタ内で成端したり成端を解除したりするのにカム200の回転を使用する。回転は、好ましくは、カム作動工具を使用して行われる。この工具の一例を図27乃至図40を参照して以下に説明する。
【0013】
バヨネット100は、使用者用のグリップ面を提供し、更に、バックボーン300及びばね600を保持する。バヨネット100は、当該技術分野で周知のように、対応するアダプタ(図示せず)にラッチ止めする。カム200は、ばね600を保持し、カムプランク800用のカム面を提供する。このカム面は、カムプランク800をV字プランク900に向かって、及びV字プランク900から遠ざかるように押圧し、光ファイバスタブ1000とフィールド光ファイバ端との間で成端を行ったり解放したりする。カム200は、更に、作動工具と噛み合うためのインターフェース表面を含んでもよい。
【0014】
バックボーン300はバヨネット100を保持し、当該技術分野で周知のように、ジャケットを備えた光ファイバケーブルのアラミド強度部材を保持するため、保持ナット400に螺着できる。バックボーン300は、好ましくは、カム200及びフェルールホルダ700の両方を保持するため、スナップ嵌め可能な特徴を備えている。保持ナット400の前端には、バックボーン300と噛み合うねじ山が設けられている。保持ナット400の後端は、適当な応力解放ブーツ500を保持する。応力解放ブーツ500は、コネクタ10に受け入れられた光ファイバの応力を解放し、湾曲半径を最小に制御する。圧縮ばね600は、噛み合い状態中、噛み合ったフェルール1100の端面に軸線方向力を加える。
【0015】
フェルールホルダ700は、幾つかの機能を提供する。フェルールホルダ700は、成端時にカムプランク800及びV形プランク900を互いに押し付けて光ファイバスタブ1000及び所定長さの光ファイバをこれらのプランク間にクランプし且つ保持するように、カムプランク800及びV形プランク900をその内部に保持する。フェルールホルダ700は、更に、アダプタに対してキー止め位置決めを提供し、フェルール1100をフェルールホルダ700内で整合するのに役立つ。更に、フェルールホルダ700は、カム200を回転するための支承面として役立つ。
【0016】
光ファイバスタブ1000は光を案内し、適当に突き合わせたとき、噛み合う光ファイバエレメントとのインターフェースとして役立つ。フェルール1100は、光ファイバスタブ1000を当該技術分野で周知のように整合するために設けられている。
【0017】
例示のオプティカルコネクタ10の様々な副構成要素を図4乃至図17を参照して説明する。図4は、フェルールホルダ700の詳細を示す。フェルールホルダ700は、フェルール1100を整合し固定するフェルール整合ポケット705を第1端に備えている。フェルール1100をフェルールホルダ700に結合するため、接着剤ポケット710が接着剤を受け入れる。整合キー720が、フェルールホルダ700の第1端の近くから半径方向外方に延びており、対応するアダプタに対して半径方向整合エレメントを提供する。第1端の近くに前支承面730が設けられている。この前支承面は、カム200に対して第1支承面を提供する。前支承面730の後方に後支承面760が設けられている。この後支承面は、カム200に対して追加の支承面を提供する。これらの支承面は、カムの半径方向不整合を最小にする。
【0018】
カムプランク800及びV型プランク900がプランクポケット750内に移動自在に保持されたとき、カムプランク800に設けられたカムプランクリブを位置決めし且つ保持するため、リブスロット740がフェルールホルダ700の端部の中間に設けられている。緩衝材クランプ770は、ファイバの緩衝材を保持するため、フェルールホルダ700の外周の僅かに上方に延びるように押圧されたレバーアームを含む。整合平坦部780が、フェルールホルダ700の反対側の第2端の近くで、フェルールホルダ700の周囲の一部に設けられている。この整合平坦部780は、フェルールホルダ700が、バックボーン300に対し、軸線を中心として回転しないようにする。整合平坦部780は、バックボーン整合平坦部340(図11参照)と平行であり、これと噛み合う。環状スナップ溝790が第2端の近くに設けられている。環状スナップ溝790は、バックボーン300の環状スナップ330(図11参照)を保持することによって、フェルールホルダ700をバックボーン300に対して軸線方向で保持し且つ位置決めする(図11参照)。
【0019】
従来の設計では、整合キー720はカム200に配置されていた。このため、コネクタをアダプタ内にかみ合わせたとき、バックボーン300が自由に回転するため、コネクタカムを非作動状態にできたのである。かくして、最終使用者がバックボーン300を保持し回転すると、カムが非作動状態にされるのである。しかしながら、この例示の設計は、コネクタをアダプタと噛み合わせたとき、カムが非作動状態にならないようにする。これは、整合キー720をカムでなくフェルールホルダ700に配置することによって行われる。フェルールホルダ700は、整合キー720がアダプタのスロットと係合するため、回転しないのである。更に、バックボーン300及びフェルールホルダ700は、バックボーンの整合平坦部340及びフェルールホルダの整合平坦部780によって互いに対して固定されている。フェルールホルダ700がバックボーン300を回転しないようにし、カム200が露呈されていないため、アダプタと噛み合ったとき、カム200を非作動状態にできない。即ち、コネクタ10がアダプタと噛み合ったとき、カム200が全く露呈されていないため、カムを他の部品に対して回転させることができないのである。これにより、カムが確実に作動されることを保証する。
【0020】
図5乃至図8は、カム200の詳細を示す。カム200には、以下に説明するカム作動工具とのインターフェースを形成する作動用切欠き210が設けられている。この作動用切欠き210は、更に、カムの作動中、フェルールホルダの整合キー720用の隙間を提供する。カム作動用切欠き210により、フェルールホルダ700を所定限度(例えば90°)内で回転させることができる。詳細には、切欠き210は、整合キー720の移動を制限する。切欠き210は、更に、カム200、フェルールホルダ700、及びカム作動工具との間でインターフェースとして役立つ。前支承面220及び後支承面240は、フェルールホルダ700に対して支承面を提供する。これにより、フェルールホルダ700の半径方向不整合を最小にする。
【0021】
カム200の内側には、図6及び図7に最もよく示すように、プランクカムプロファイル230が、カム200の第1端の近くに設けられている。カムプロファイル230は、カムプランクリブ850(図13参照)用のカム面を提供する。緩衝材クランプカムプロファイル250がカム200の反対側の第2端の近くに設けられており、緩衝材クランプ770(図4参照)用のカム面を提供する。
【0022】
環状スナップ溝260が、片持ち梁式のバックボーンスナップ350(図11参照)を保持することによって、バックボーン300を軸線方向で位置決めし且つ保持する。第2端には、更に、戻り止めストップ270及び戻り止め傾斜部280が設けられている。戻り止めストップ270は、カムの回転中のカムの回転を制限し、戻り止め傾斜部280は、コネクタの通常の使用中にカム200の回転を制限し、カム200が、カム作動中に回転できるようにする。かくして、戻り止めをなすこれらの特徴によって、カム200をバックボーン300内に保持でき、90°等の適当な限度の作り付けのストップ装置を備えていてもよい。
【0023】
図9は、例示のバヨネット100の部分断面斜視図である。バヨネット100は、バヨネット100の周囲の一部に亘って刻み目を付けた、又はリブ状エレメントが延びるグリップ領域110を含む。保持フランジ120がバヨネット100の内部に設けられており、バックボーン300及びばね600を保持する。当該技術分野で周知のようにラッチ130がアダプタピンをラッチ止めすることにより、コネクタをアダプタに固定する。ラッチ領域は、アダプタと噛み合わせたときにラッチに対して追加の保持強度を提供するため、ブリッジ状になっていてもよい。
【0024】
図10及び図11は、例示のバックボーン300の詳細を示す。バックボーン300は抗回転平坦部310を含み、この抗回転平坦部310により、エレメント300及び700を同じ回転で係止することにより、カムの作動中、バックボーン300が軸線を中心として回転しないようにする。バックボーン300の一端には、保持ナット400と螺合するねじ320が設けられている。アラミド強度部材は、ナット400をバックボーン300に螺着するとき、ナットとバックボーン300との間に保持されてもよい。環状スナップ330がフェルールホルダ700をバックボーン300に対して軸線方向で保持し且つ位置決めし、フェルールホルダ700の環状スナップ溝790に着座する。整合平坦部340は、フェルールホルダ700の整合平坦部780と噛み合うことにより、バックボーン300がフェルールホルダ700に対して軸線を中心として回転しないようにする。片持ち梁式のバックボーンスナップ350がカム200をバックボーン300に対して軸線方向で保持し且つ位置決めし、カムの回転を制限する戻り止め表面を提供する。バヨネット支承面360は、バヨネット100を軸線方向で位置決めする。
【0025】
図12は、例示の保持ナット400の詳細を示す。図13は、突出しているリブ850を持つ例示のカムプランク800の詳細を示す。図14は、光ファイバスタブ1000を内部に受け入れる大きさの中央スロットを持つ例示のV形プランク900の詳細を示す。適当なフェルールは、工業規格の直径2.5mmの図示のフェルール1100である。図16は、例示の光ファイバスタブ1000を示す。これは、長さが短い従来の剥き出しの光ファイバである。図17は、種類が異なる二つの応力解放ブーツを示す。これらのブーツは、コネクタを出るオプティカルケーブルに対し、応力解放及び湾曲半径の制御の両方を提供する。
【0026】
オプティカルコネクタ10の構成要素を組み立てることにより、様々なサブアッセンブリにする。図18及び図19は、光ファイバスタブ1000及びフェルール1100を含む組み立てた状態のファイバスタブサブアッセンブリ1200を示す。フェルールホルダサブアッセンブリ1300は、カムプランク800、V形プランク900、フェルールホルダ700、及びファイバスタブサブアッセンブリ1200を含む。これらの部品は、図示のように組み立てられる。詳細には、カムプランク800を、カムプランクリブ850がフェルールホルダ700のスロット740を通って突出するまで、フェルールホルダ700に挿入する。次いで、V形プランク900を、両プランク800、900の平坦面が互いに面するように、フェルールホルダ700に挿入する。次いで、フェルールスタブサブアッセンブリ1200をフェルールホルダ700に締まり嵌め及び/又は接着剤によって、当該技術分野で周知のように取り付ける。詳細には、フェルールスタブサブアッセンブリ1200をフェルールホルダ700のポケット705に押し込む。追加の保持力を得るため、適当な接着剤を塗布し、フェルール1100の周囲のポケット710内で硬化させてもよい。接着剤は、更に、押し込み作業前、又は作業中にフェルール1100の周囲に塗布してもよい。これにより、構成要素は図19に示すように組み立てられる。
【0027】
図20及び図21は、カム200と、圧縮ばね600と、バヨネット100と、バックボーン300とを含むカムサブアッセンブリ1400を示す。圧縮ばね600及びバヨネット100は、カム200とバックボーン300との間に捕捉される。カム200及びバックボーン300は、スナップ嵌め等の適当な連結によって互いに対して軸線方向で固定される。例示の連結方法には、圧縮ばね600をカム200の小径の円筒形表面上に置く工程が含まれる。圧縮ばね600とカム200との間を半径方向で整合させることは、この時点では必要でない。次いで、バヨネットのグリップ110がカム作動用切欠き210と軸線方向で反対側にあるように、バヨネット100をカム200上に置く。この時点では、バヨネット100をカム200と半径方向で整合させる必要はない。次いで、バックボーン300をカム200と整合する。これは、バックボーン300のねじ320がカム作動用切欠き210に対して軸線方向反対側に位置決めされ、片持ち梁式のバックボーンスナップ350がカム戻り止めストップ270と戻り止め傾斜部280との間で半径方向に整合するように行われる。次いで、バックボーン300を、片持ち梁式のバックボーンスナップ350が環状カムスナップ溝260に位置決めされるまで、カム作動用切欠き210に向かって軸線方向に押す。これにより、圧縮ばね600をカム200とバヨネット100との間で予負荷し、図21に示すアッセンブリが得られる。
【0028】
コネクタ10の最終的な組み立てを図22及び図23に示す。フェルールホルダサブアッセンブリ1300をカムサブアッセンブリ1400のカム200と軸線方向及び半径方向で整合する。これは、カムプランクリブがカムプランクカムプロファイルの2つのオフセットした円筒形表面のうちの一方と整合するように行われる。次いで、バックボーン300のスナップ330がフェルールホルダの環状スナップ溝790に係止したとき、フェルールホルダサブアッセンブリ1300及びカムサブアッセンブリ1400が互いに対して相対的に固定される。
【0029】
少量の屈折率整合ゲルをフェルールホルダアッセンブリに注入し、プランク800、900間の空間を充填してもよい。コネクタ10は、これで、最終的な成端の準備ができ、図23に示すコネクタアッセンブリが形成される。このコネクタアッセンブリは、成端時に、保持ナット及び応力解放ブーツを更に含む。
【0030】
例示のコネクタ設計の特定の利点は、ケーブルを適当なアダプタと噛み合わせるときに光ファイバケーブルに作用する軸線方向負荷が、フェルールホルダ700に加わらないということである。ST型光ファイバコネクタのこの特定の例では、アダプタはFOCIS−2(ST型)アダプタであってもよい。これは、緩衝材クランプ領域770の断面が小さいため、フェルールホルダ700に大きな引張応力が加わるため、望ましい。これらの軸線方向負荷は、バックボーン300からカム200に、片持ち梁スナップ350及び環状スナップ溝260によって伝達され、カム200から圧縮ばね600に伝達され、圧縮ばね600からバヨネットフランジ120に伝達され、バヨネットフランジ120からバヨネットラッチ130に伝達され、最終的にはアダプタ(図示せず)に伝達される。
【0031】
コネクタ10は、これで、最終使用者が現場で成端するための準備ができ、非作動位置(図24参照)、部分作動位置(図25参照)、及び完全作動位置(図26参照)の間で位置決めできる。これらの図でわかるように、緩衝材クランプ770が、図24の拡張−分離状態から図26の圧縮状態まで移動することにより、光ファイバの緩衝材をその間で押圧し、成端を行う。この同じとき、プランク800、900は互いに向かって押圧され、スタブ1100及び光ファイバの端区分を押圧して保持する。
【0032】
次に、コネクタの一つの例示の成端方法を説明する。ジャケットを備えた光ファイバケーブル又は緩衝材を備えたファイバの所定の長さを適当にストリップし、周知のように、長さが短い剥き出しの光ファイバに、緩衝材を備えた長さが短い所定長さの光ファイバが続くようにする。次いで、任意の従来のクリーブデバイスを使用してファイバにクリーブ加工を施し、ファイバの軸線に対してほぼ垂直な端面を形成する。次いで、クリーブ加工を施したファイバをフェルールホルダ700の後側の開口部に挿入する。カムプランク800及びV形プランク900は、最初は間隔が隔てられており、ファイバをフェルール1100に向かって押すとき、ファイバをV形プランク900の溝内に案内する。最終的には、ファイバは光ファイバスタブ1000の端部と当接し、緩衝材がフェルールホルダ700とフェルールホルダ緩衝材クランプ770との間に位置決めされる。次いで、下文において図27乃至40を参照して説明するカム作動工具にコネクタ10を位置決めする。カム200を、図23に示すように、フェルールホルダ700に対して反時計廻り方向に90°回転させ、フェルールホルダ700及びバックボーン300を固定位置に保持する。
【0033】
詳細には、バックボーン300の抗回転平坦部310が工具のスロットに位置決めされるようにコネクタ10を工具に取り付け、これによりバックボーンを固定位置に保持する。カム作動用切欠きと係合する工具の特徴を反時計廻り方向に90°回転し、コネクタのカム機構を作動する。
【0034】
二つのカム面230及び250は、緩衝材クランプカムプロファイル250が緩衝材と係合してこれをクランプする前に、プランクカムプロファイル230がファイバと係合し且つクランプするように調時されている。カム200を回転させると、カムプランクプロファイル230がカムプランクリブ850を押す。カムプランク800は、フェルールホルダ700内部に支持されたV形プランク900を押す。光ファイバスタブ及びフィールドファイバをカムプランク800とV形プランク900との間にクランプする。その後直ぐにカムプランクプロファイル230がカムプランク800と係合し、カム緩衝材クランプカムプロファイル250が、フェルールホルダ700に設けられた緩衝材クランプ770を互いに向かって押圧し、ファイバの緩衝材を捕捉する。
【0035】
バックボーンの片持ち梁式のスナップ350の一方は、カム戻り止め傾斜部270上を摺動するときに撓み、カム戻り止めストップ280に当接し(図24、図25、及び図26参照)、カム200がこれ以上回転しないようにする。カム戻り止めストップ280は、カムを確実に適切に係合する積極的ストップを提供する。カム戻り止め傾斜部270は、使用中にカム200が誤って外れることがないようにする。プロセスは、バックボーンの片持ち梁式のスナップ350が撓んでカム戻り止め傾斜部270上を摺動するように十分な力を時計廻り方向に加えると、逆に行うことができる。図24は、非作動状態のカムを示す。図25は、カムを中作動状態で示す。図26は、完全作動状態のカムを示す。
【0036】
応力解放ブーツ500を使用し、光ファイバの応力を解放し、湾曲半径を制御する。緩衝材を備えたファイバに使用される応力解放ブーツは、このブーツとバックボーンのねじ320との間の締まり嵌めによって取り付けられる。ジャケットを備えた光ファイバケーブルに使用される応力解放ブーツは、ブーツ500と、バックボーンのねじ320に螺着した保持ナット400との間の締まり嵌めによって取り付けられる。
【0037】
例示の実施例では、コネクタ10はST型コネクタである。しかしながら、本発明は、これに限定されず、クリンプを使用しない光ファイバコネクタのこの他の形態をとってもよい。
【0038】
成端コネクタ10で使用するための例示のカム作動工具20を、図27乃至図33を参照して説明する。工具20は、光ファイバコネクタ10と噛み合う。工具を回転することによって、カム200等のコネクタのカム機構を、レバー等のグリップ部分によって作動し、クリンプを使用せずにファイバの成端を行う。かくして、工具20により、コネクタの成端を逆に行うことができる。
【0039】
工具20は、ベース1500及びカム作動工具ハンドル1600を含む。工具のベースは、コネクタ10及びカム作動工具ハンドル1600を位置決めし且つ支持するために設けられている。工具は、コネクタのフェルールホルダ700と、回転を阻止するように係合し、コネクタのバックボーンと、回転を阻止するように係合する。次いで、カム作動工具ハンドル1600をコネクタと係合し、コネクタのカムを回転し、工具の取り扱いを改善するためのグリップ面を提供する。
【0040】
例示のベース1500の特定の詳細を図28に示す。ベース1500は、ベースプレート1560と、工具ハンドル保持アームと、二つの直立したクレードル部材とを含む。ベースプレート1560は、適当な支持面に取り付けられていてもよいし、オプティ−カム(Opti-Cam)成端工具40(図40参照)等の別の工具の部分を形成してもよい。リテーナアーム1590は円弧状であり、半円筒形の支承面1520及び回転ストップ1510を形成する。工具20は、プラスチック又は他の部分的に弾性の材料で形成されているため、ある程度曲がり、ハンドル1600を支承面1520に挿入できる。これにより、回転ストップ1510が形成する開口部を通してハンドル1600をスナップ嵌め連結できる。ハンドル1600は、ストップ1510によって境界が定められた支承面1520内に回転自在に保持される。支承面1520は、工具ハンドル1600の外周とのインターフェースを形成し、ベースに対する工具の軸線方向不整合を最少にする。保持アームの後面は、使用中、カム作動工具ハンドル1600を軸線方向で位置決めする整合面を形成する。
【0041】
第1直立部材が整合パッド1580を形成する。整合パッド1580は、保持アーム1590の僅かに後方に位置決めされる。整合パッド1580は、その頂面に抗回転スロット1530を備えており、このスロットは、コネクタのフェルールホルダ700の整合キー730と係合し、フェルールホルダ700を支持し即ちフェルールホルダ700に対してクレードルをなし、カムの作動中にフェルールホルダ700が回転しないようにする。
【0042】
第2直立部材が、コネクタ10の後端に対してクレードル又は支持体を形成する。第2直立部材は、抗回転平坦部1540及びガイドポスト1550を含む。抗回転平坦部1540は、コネクタのバックボーン300と整合し、カムの作動中にバックボーン300が回転しないようにする。詳細には、平坦部1540が、バックボーン300の対応する平坦部310と噛み合うのである。ガイドポスト1550もまた、バックボーン300と係合し、軸線方向に移動しないようにする。これは、例えば、ガイドポスト1550がバックボーン300のスロット350と噛み合うことによって行われる。
【0043】
例示のカム作動工具ハンドル1600の詳細を図29及び図30に示す。ハンドル1600は円形形状を有し、外支承面1620及び内通穴1650を形成する。グリップ部分1610は、最終使用者がカム工具ハンドルを作動する(回転する)ためのグリップ面として役立つ。例示のグリップは、ハンドルから半径方向外方に延びるレバー1610である。工具及び成端が行われるコネクタの大きさが比較的小さく、例えばベースの直径が11.1125mm(約7/16インチ)であり、レバー1610の高さが約6.35mm(約1/4インチ)であるため、レバーは、十分な高さを提供する上で、及び工具ハンドルを回転し、コネクタカムを作動するための梃子の作用を提供する上で特に有用である。整合フランジ1640が、工具ハンドルの一方の側に設けられている。フランジ1640は、工具ハンドルの支承面1620の外周を越えて半径方向に延びており、使用中、ベース整合面1570と整合パッド1580との間にぴったりと嵌まることによって、カム作動工具ハンドル1600が軸線方向に移動しないようにするのに役立つ。通穴1650は、この穴を通してコネクタフェルール1100の部分を受け入れるための隙間を提供し、VFLパッチコード30(図40参照)等のパッチコード用の隙間を提供する。通穴1650は、コネクタカム200とのインターフェースをなし且つコネクタカム200と噛み合うカムインターフェース1630を備えており、カム200のプロファイルと適合するプロファイルを備えることによって、カム200を作動したり非作動状態にしたりできる構造を提供し、その結果、二つのエレメントは一緒に回転する。
【0044】
カム作動工具20を図31、図32、及び図33に示すように組み立てる。先ず最初に、カム作動工具ハンドル1600を保持アーム1590の近くに配置する。次いで、フランジ1640をベース整合面1570と整合パッド1580との間で軸線方向で整合する。次いで、図31に示すように、レバー1610を、二つの回転ストップ1510間を延びるように、半径方向で整合する。次いで、工具ハンドル1600を、支承面1520が工具ハンドル1600を取り囲むように、保持アーム1590にスナップ嵌めする。この際、保持アーム1590が撓み、その元の位置にぽんと戻り、工具ハンドル1600を図32及び図33に示すように保持する。
【0045】
光ファイバコネクタの成端を行う上での工具20の使用を、図34乃至図40を参照して説明する。図34を参照すると、カムレバー1610は、図示の垂直位置で一方のストップ1510に当たった第1位置に位置決めされている。これは、非参加非作動位置である。次いで、図1乃至図26を参照して説明したような、クリンプを使用しない組み立て済みのオプティカルコネクタ10を工具20に配置する。詳細には、コネクタ10のフェルール1100を、図34に示すように、通穴1650に挿入する。次いで、フェルールホルダの整合キー720がベース1500の抗回転スロット1530に嵌着するように、コネクタ10を回転し、整合する。次いで、カム作動工具のインターフェース1630をカム作動用切欠き210と係合する。次いで、コネクタ10のバックボーン300の抗回転スロット310がベース1500の抗回転平坦部1540と整合するように、コネクタ10のバックボーン300を工具に位置決めする。コネクタ10のバックボーン300は、これで、ガイドポスト1550の周囲に嵌着し、図35に示すように、ベース1500に対して軸線方向に移動しないようにする。
【0046】
この時点で、コネクタは、光ファイバをストリップしてファイバをコネクタ10に挿入することによって現場成端を行う準備ができる。次いで、VFLパッチコード30(図40参照)を、工具の通穴1650を通って突出したフェルール1100と噛み合わせてもよい。
【0047】
工具のベース1500を保持し、カム作動工具ハンドルレバー1610を図36に示す第1非作動位置から図37に示す回転作動位置まで回転し、ベースプレート1560と平行にすることによって成端(作動)を行う。レバー1610の回転は、回転位置でストップ1510によって停止される。フェルールホルダ700及びバックボーン300は、整合キー720と係合した抗回転スロット1530、バックボーン300の抗回転平坦部310と係合したベースの抗回転平坦部1540、及びバックボーン300と係合したガイドポスト1550によって、ベース1500に対して固定された状態に保持される。しかしながら、カム作動工具インターフェース1530と、コネクタのカム作動用切欠き210との間のインターフェースのため、コネクタカム200は、工具部分1600の回転に従って回転する。かくして、工具ハンドル1600を回転することによって、カム200が、フェルールホルダ700及びバックボーン300に対し、相対的に回転する。これによりカムの作動を完了し、光ファイバスタブ1000を、図26に示すようにプランク800と900との間で押圧する。
【0048】
コネクタ10を工具から取り出すため、先ず最初にバックボーン300を持ち上げてガイドポスト1550から離した後、コネクタを後方に摺動させて工具から外す。
クリンプを使用せずに成端を行うため、この種のコネクタは、必要が生じた場合に作動プロセスを逆に行って光ファイバを取り外すことができる。例えば、成端がうまくいかなかった場合、整合が不適切であった場合、又はファイバが切れた場合等である。これは、レバー1610を水平な作動位置に配置することによって行われる。次いで、コネクタを工具20に挿入し、上文中に説明したように、カム作動用切欠き210をカム工具インターフェース1630に再び嵌着する。次いで、フェルールホルダ整合キー720及びバックボーン300を上文中に説明したように位置決めする。次いで、カム作動レバー1610を再び上方に第1垂直非作動位置まで回転する。ストップ1510がレバーの回転を制限する。このとき、コネクタカム200は、フェルールホルダ700及びバックボーン300に対して90°回転しており、光ファイバをコネクタから取り外すことができ、次いで、所望であれば、別の光ファイバを再成端する。
【0049】
上文中に説明した例示の実施例は、例示を意図したものであって、限定ではない。例えば、コネクタを作動するのにカム作動工具20を単独で使用でき、カム作動工具20は、更に、図40に示すオプティ−カム成端工具等の成端工具40の部分を形成できる。図40の実施例では、ベース1500は、一体化等の方法で成端工具40に取り付けられている。成端を試験するため、VFLパッチコード30を、成端工具40と、作動した即ち成端した電気コネクタとの間に接続できる。
【0050】
図41乃至図45に示す別の実施例では、上述の実施例と同様の再成端可能なST型光ファイバコネクタアッセンブリが提供される。しかしながら、この実施例は、対応するST型ソケットに設置されていない場合にバヨネットがコネクタシステムに対して回転しないようにする追加の特徴を含む。これは、オプティカムSTコネクタの機能を高める上で特に有利であるが、他のST型コネクタで使用してもよい。
【0051】
図41は、図43を参照して以下に説明するST型光ファイバコネクタ2000用のバヨネット2100を示す。バヨネット2100は、刻み目を付けた外部分と、好ましくは互いに向き合った複数のバヨネット抗回転平坦部2110を備えた内部開口部とを含む。バヨネット平坦部2110は、バックボーン2300(図44参照)に設けられた対応するバックボーン抗回転平坦部2310と噛み合うように配向されている。バヨネット2100は、更に、バヨネット保持フランジ2120(図42参照)を含む。
【0052】
バックボーン2300は、バックボーン平坦部2310がバヨネット抗回転平坦部2110と整合し且つこれと平行になるように配向される。これにより、バックボーンの前面2320が平坦部2110間を延びてバヨネット保持フランジ2120に当たることができる。前面2320と保持フランジ2120との間の接触は、圧縮ばね(図示せず)によって及ぼされた圧力によって維持される。これにより、バックボーン2300を、フェルールホルダ2700(図43参照)に設けられたコネクタシステムキー2720及びバヨネット2100と機械的に整合し、相対的に回転しないようにする。フェルールホルダ2700及びバックボーン2300は、上述の実施例で説明したように、配向が固定状態に維持される。
【0053】
図1の実施例におけるような設計等の特定の設計では、最終使用者は、応力解放ブーツに螺着する際、バヨネットから突出したバックボーンの部分を掴む。しかしながら、バックボーンが限られた量しか露呈されないため、指だけで良好なグリップを得るのは困難である。使用者は、この実施例のバヨネットがバックボーンに対して回転できるため、バヨネットだけを掴むのは困難である。従って、応力解放ブーツをバックボーンにねじ込んで締め付けるのは困難である。
【0054】
この潜在的な問題点は、図41乃至図45の例示の実施例で、バックボーン2300をバヨネット2100に対して機械的に整合し且つ移動を制限することによって解決される。かくして、使用者は、応力解放ブーツ2500をねじ込むときにバヨネット2100を容易に掴むことができる。この設計は、このような作動を行うため、グリップにかなり大きな表面積(即ち、バヨネットの全表面積)を提供し、バヨネット2100が不時に回転させることはない。
【0055】
更に、図1の実施例等の特定の設計では、最終使用者は、バヨネットを、図45のスタッド2820等のSTソケットラッチスタッドと整合しなければならない。しかしながら、代表的なSTコネクタシステムをSTソケット2800に挿入したとき、最終使用者は、先ず最初に、コネクタシステムのキーがSTソケット整合スロットと整合するまで、コネクタシステムを軸線を中心として回転させなければならない。使用者は、次いで、バヨネットがSTソケットラッチスタッドと接触するまで、コネクタシステムをSTソケット内に更に深く挿入しなければならない。使用者は、次いで、バヨネットをSTソケットにラッチ止めできる前にバヨネットの隙間スロットがラッチスタッドと整合するまで、軸線を中心としてバヨネットを回転する。この幾分煩わしい作業は、図41乃至図45の実施例によって簡単にできる。
【0056】
図41乃至図45を参照して説明したようにバックボーン2300をコネクタシステムキー2720と整合した状態に維持することの一つの利点は、コネクタシステムキー2720がSTソケット2800の整合スロット2810と整合すると(図45参照)、バヨネット隙間スロット2130(図43参照)がSTソケット2800のラッチスタッド2820と既に整合しているということである。これにより、ソケットへのコネクタシステムの挿入が簡単になる。
【0057】
図41乃至図45の実施例の追加の特徴は、ラッチ作動中、バヨネット2100が、内部の圧縮ばねによってSTソケット2800に向かって押圧されるということである。これによって、バックボーンの抗回転平坦部2310をバヨネットの抗回転スロット2110と係合した状態から解除でき、これによってバヨネット2100を軸線を中心として回転し、STソケット2800にラッチ止めできる。このプロセスは、ラッチ状態の解除中に逆の手順で行われ、そのため、コネクタシステムをラッチ状態から解除し、STソケット2800から取り外すとき、バヨネット2100の抗回転平坦部2110がバックボーン2300の抗回転平坦部2310と整合する。
【0058】
特許請求の範囲の精神及び範疇から逸脱することなく、様々な変更を行うことができる。従って、ここに説明したコネクタ、作動工具、及び組み立て方法は、全ての周知の、又は後に開発される変形、変更、及び/又は改良を全て含もうとするものである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は、クリンプを使用しない予備研磨した例示の光ファイバコネクタの分解斜視図である。
【図2】図2は、図1の光ファイバコネクタの組み立てた状態の斜視図である。
【図3】図3は、図2のオプティカルコネクタの中心線に沿った断面図である(応力解放ブーツは省略してある。
【図4】図4は、図1のオプティカルコネクタのフェルールホルダの部分断面斜視図である。
【図5】図5は、図1のオプティカルコネクタの例示のカムの斜視図である。
【図6】図6は、図5のカムの中心線に沿った断面図である。
【図7】図7は、図6のカムの7−7線に沿った断面図である。
【図8】図8は、図6のカムの8−8線に沿った断面図である。
【図9】図9は、図1のオプティカルコネクタの例示のバヨネットの部分断面斜視図である。
【図10】図10は、図1のオプティカルコネクタの例示のバックボーンの斜視図である。
【図11】図11は、図10のバックボーンの後側の部分断面斜視図である。
【図12】図12は、図1のオプティカルコネクタの例示の保持ナットの斜視図である。
【図13】図13は、図1のオプティカルコネクタの例示のカムプランクの斜視図である。
【図14】図14は、図1のオプティカルコネクタの例示のV形プランクの斜視図である。
【図15】図15は、図1のオプティカルコネクタの例示のフェルールの斜視図である。
【図16】図16は、図1のオプティカルコネクタの例示の光ファイバスタブの図である。
【図17】図17は、図1のオプティカルコネクタの例示の応力解放ブーツの斜視図である。
【図18】図18は、図1のオプティカルコネクタのフェルールホルダサブアッセンブリの分解斜視図である。
【図19】図19は、図18のフェルールホルダサブアッセンブリの組み立てた状態の斜視図である。
【図20】図20は、組み立てる前の図1のオプティカルコネクタのカムサブアッセンブリの分解斜視図である。
【図21】図21は、図20のカムサブアッセンブリの組み立てた状態の斜視図である。
【図22】図22は、組み立てた状態のフェルールホルダサブアッセンブリ及びカムサブアッセンブリの分解斜視図である。
【図23】図23は、組み立て後の図22のサブアッセンブリの斜視図である。
【図24】図24は、オプティカルコネクタの内部カムの非作動位置での断面図である。
【図25】図25は、オプティカルコネクタの内部カムの部分作動位置での断面図である。
【図26】図26は、オプティカルコネクタの内部カムの完全作動位置での断面図である。
【図27】図27は、例示の実施例によるカム作動工具ベース及びカム作動工具の分解斜視図である。
【図28】図28は、図27のカム作動工具ベースの斜視図である。
【図29】図29は、図27のカム作動工具の前側の斜視図である。
【図30】図30は、図27のカム作動工具の後側の斜視図である。
【図31】図31は、カム作動工具をベースに近付けるときのカム作動工具アッセンブリの斜視図である。
【図32】図32は、ベースに設置したカム作動工具を前方から見た、カム作動工具アッセンブリの斜視図である。
【図33】図33は、ベースに設置したカム作動工具を後方から見た、カム作動工具アッセンブリの斜視図である。
【図34】図34は、再成端可能な光ファイバコネクタのカム作動工具アッセンブリへの設置を示す斜視図である。
【図35】図35は、再成端可能な光ファイバコネクタのカム作動工具アッセンブリへの設置を示す斜視図である。
【図36】図36は、カム作動工具アッセンブリに設置した再成端可能な光ファイバコネクタを、カム作動工具を第1位置に設置した状態で示す図である。
【図37】図37は、カム作動工具アッセンブリに設置した再成端可能な光ファイバコネクタを、カム作動工具を回転させた第2位置に設置した状態で示す図である。
【図38】図38は、図37のカム作動工具アッセンブリに設置した再成端可能な光ファイバコネクタを、内部の部品を示すためにコネクタバヨネット及びばねを取り外した状態で示す図である。
【図39】図39は、図38のカム作動工具アッセンブリに設置した再成端可能な光ファイバコネクタを、カム作動工具を第2位置に配置した場合の内部の部品を示すためにコネクタバヨネット及びばねを取り外した状態で示す図である。
【図40】図40は、オプティカム成端工具の部分であるカム作動工具に設置した再成端可能な光ファイバコネクタを示す図である。
【図41】図41は、本発明の別の実施例によるST型光ファイバコネクタ用の例示のバヨネットの斜視図である。
【図42】図42は、図41のバヨネットの部分断面図である。
【図43】図43は、図41のバヨネット及び応力解放ブーツを備えた例示のST型光ファイバコネクタの斜視図である。
【図44】図44は、明瞭化を図るためにバヨネット及び圧縮ばねを取り外した、図43の光ファイバコネクタのバックボーンアッセンブリの斜視図である。
【図45】図45は、例示のST型ソケットに滑り込み係合した図43の光ファイバコネクタ及びバヨネットの部分斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
10 光ファイバコネクタ
100 バヨネット
200 カム
300 バックボーン
400 保持ナット
500 応力解放ブーツ
600 圧縮ばね
700 フェルールホルダ
800 カムプランク
900 V字プランク
1000 光ファイバスタブ
1100 フェルール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、第1の直立したクレードル部材と、第2の直立したクレードル部材と、前記ベースに対して回転可能な工具ハンドルとを有する成端工具と、
バックボーンと、前記バックボーンに対して回転できる状態で固定されたフェルールホルダと、前記フェルールホルダを取り囲むカムとを有するスタブファイバコネクタとを備え、
前記第1の直立したクレードル部材は、フェルールホルダが前記ベースに対して回転できる状態で固定されるように前記フェルールホルダに係合するように形成され、前記第2の直立したクレードル部材は、前記バックボーンが前記ベースに対して回転できる状態で固定されるように前記バックボーンに係合するように形成され、前記工具ハンドルは、前記カムが前記工具ハンドルに対して回転できる状態で固定されるように前記カムに係合するように形成され、前記フェルールホルダは整合キーを有し、前記第1の直立したクレードル部材は前記整合キーに係合する、可逆成端可能なスタブファイバコネクタおよびツールアッセンブリ。
【請求項2】
前記カムは切欠きを有し、前記工具ハンドルは前記カムの切欠きに係合するように形成された前記工具ハンドルの貫通穴を有する、請求項1に記載の可逆成端可能なスタブファイバコネクタおよびツールアッセンブリ。
【請求項3】
前記ベースは、前記ベースに対する工具ハンドルの回転を制限するように形成される回転ストップを更に有する、請求項2に記載の可逆成端可能なスタブファイバコネクタおよびツールアッセンブリ。
【請求項4】
一対のプランクを更に備え、前記プランクがフェルールホルダ内に取り囲まれ、前記カムがフェルールホルダに対して回転するとき、前記カムは前記プランクの一つの少なくとも一部に圧縮力を提供するように形成される、請求項3に記載の可逆成端可能なスタブファイバコネクタおよびツールアッセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2012−247795(P2012−247795A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−173897(P2012−173897)
【出願日】平成24年8月6日(2012.8.6)
【分割の表示】特願2007−155228(P2007−155228)の分割
【原出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(507202736)パンドウィット・コーポレーション (70)
【Fターム(参考)】